JP2001082560A - Vベルト式自動変速機 - Google Patents

Vベルト式自動変速機

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JP2001082560A
JP2001082560A JP25717699A JP25717699A JP2001082560A JP 2001082560 A JP2001082560 A JP 2001082560A JP 25717699 A JP25717699 A JP 25717699A JP 25717699 A JP25717699 A JP 25717699A JP 2001082560 A JP2001082560 A JP 2001082560A
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JP
Japan
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compression coil
coil spring
rubber layer
automatic transmission
spring
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JP25717699A
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English (en)
Inventor
Mitsukane Takebe
光兼 武部
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動シーブを付勢する圧縮コイルスプリング
の中央部が偏心するのを阻止し、振動を低減する。 【解決手段】 可動シーブ付勢用圧縮コイルスプリング
37を装着するスプリングシート52の筒体53の外周
面をゴム層55で被覆した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従動プーリの可動
シーブを圧縮コイルスプリングによって固定シーブ側へ
付勢するVベルト式自動変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばスクータ型自動二輪車に用
いるVベルト式自動変速機は、エンジンのクランク軸に
駆動プーリを接続するとともに、後輪の車軸の近傍に従
動プーリを設け、これら両プーリの間にVベルトを巻掛
けている。前記駆動プーリは、クランク軸ともに回転す
る固定シーブと、エンジン回転数に対応して軸線方向に
移動してVベルトの巻掛け径を変化させる可動シーブと
を備えている。駆動プーリでのVベルトの巻掛け径は、
回転数が上昇するにしたがって次第に大きくなる。
【0003】前記従動プーリは、従動軸に回転自在に支
持させた固定シーブと、駆動プーリでのVベルトの巻掛
け径の変化に対応して軸線方向へ移動する可動シーブと
を備えている。この可動シーブは、圧縮コイルスプリン
グによって固定シーブ側へ付勢されており、エンジン回
転数が上昇して駆動プーリでのVベルトの巻掛け径が大
きくなるにしたがって、圧縮コイルスプリングの弾発力
に抗して固定シーブから離間する方向へ移動する。前記
圧縮コイルスプリングは、一端を可動シーブにスプリン
グシートを介して対接させ、他端を固定シーブとともに
回転する遠心クラッチの支持板に対接させている。前記
スプリングシートは、圧縮コイルスプリングの内周部に
挿入する筒体と、この筒体における可動シーブと対向す
る一端から径方向の外側へ突出するばね受けとから形成
している。前記筒体の外径は、圧縮コイルスプリングの
伸縮を妨げることがないように、圧縮コイルスプリング
との間に隙間が形成される寸法に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように構成した従来のVベルト式自動変速機は、従動
プーリ側の振動が大きくなるという問題があった。振動
が発生するのは、圧縮コイルスプリングの軸線方向の中
央部が径方向へ移動することが原因であった。すなわ
ち、前記中央部が径方向へ移動して偏心している状態で
従動プーリが回転することによって、振動が発生する。
本発明はこのような問題点を解消するためになされたも
ので、圧縮コイルスプリングの中央部が偏心するのを阻
止し、振動を低減することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係るVベルト式自動変速機は、圧縮コイル
スプリングを装着するスプリングシートの筒体の外周面
をゴム層で被覆したものである。本発明によれば、圧縮
コイルスプリングの軸線方向の中央部をゴム層で保持で
きるから、圧縮コイルスプリングが偏心するのを阻止で
きる。また、圧縮コイルスプリングが伸張して内径が小
さくなったときには、ゴム層が弾性変形する。このた
め、圧縮コイルスプリングの伸縮がゴム層によって規制
されることはない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るVベルト式自
動変速機の一実施の形態を図1ないし図4によって詳細
に説明する。ここでは、スクータ型自動二輪車用ユニッ
トスイング式動力ユニットに設けるVベルト式自動変速
機に本発明を適用する場合の形態について説明する。図
1は本発明に係るVベルト式自動変速機を装備したユニ
ットスイング式動力ユニットの側面図、図2は同じく平
面図、図3は従動プーリ部分の断面図、図4は要部を拡
大して示す断面図である。
【0007】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態によるスクータ型自動二輪車用ユニ
ットスイング式動力ユニットである。この動力ユニット
1は、エンジン2のクランクケース3に伝動ケース4を
一体的に設けた構造を採っている。エンジン2は、クラ
ンクケース3の車体前側(図1において左側)の端部に
シリンダ5を軸線が車体の前方を指向するように取付け
ている。6はシリンダボディを示し、7はシリンダヘッ
ドを示す。シリンダヘッド7の上部に吸気管8を介して
気化器9を接続し、この気化器9の上流側に吸気ダクト
10を介してエアクリーナ11を接続している。シリン
ダヘッド7の下部には排気管(図示せず)を接続し、車
体右側(図2において上側)に点火プラグ12を取付け
ている。
【0008】前記クランクケース3は、図2に示すよう
に、車体右側の半部13と、伝動ケース4の一部を構成
する車体左側の半部14とによって分割可能に形成し、
クランク軸15を軸線方向が車幅方向と平行になるよう
に回転自在に支持している。前記クランク軸15にコン
ロッド16を介してピストン17を連結している。ま
た、このクランク軸15は、車体右側の端部にフライホ
イールマグネトウ18を設け、車体左側の端部に後述す
るVベルト式自動変速機21の駆動プーリ22を接続し
ている。
【0009】前記伝動ケース4は、エンジン2のクラン
クケース3と一体的に形成した右側本体23と、この右
側本体23の車体左側の開口部にこの開口部を閉塞する
ように取付けた左側本体24と、この左側本体24にこ
れを車体左側から覆うように取付けた伝動ケースカバー
25とを備えている。右側本体23と左側本体24の内
部に形成される空間にVベルト式自動変速機21を収容
している。Vベルト式自動変速機21は、従来からよく
知られているように、前記駆動プーリ22と従動軸26
側の従動プーリ27とにVベルト28を巻掛けた構造を
採っている。駆動プーリ22は、クランク軸15と一体
に回転する固定シーブ29と、クランク軸15に軸線方
向へ移動自在に支持させた可動シーブ30とを備えてい
る。この可動シーブ30は、図示していない遠心ローラ
を備え、遠心ローラが遠心力で径方向に移動することに
よって、エンジン回転数に対応して軸線方向に移動する
構造を採っている。
【0010】前記従動プーリ27は、図3および図4に
示すように、従動軸26に軸受31,32によって回転
自在に支持させた筒状の支持軸33と、この支持軸33
の車体右側の端部に固定した固定シーブ34と、前記支
持軸33の外周部に軸線方向へ移動可能に嵌挿させた筒
状の可動軸35と、この可動軸35の車体右側の端部に
固定した可動シーブ36と、この可動シーブ36を固定
シーブ34側へ付勢する圧縮コイルスプリング37など
から構成している。前記支持軸33の車体左側の端部に
遠心クラッチ38の支持板39が取付けてあり、この遠
心クラッチ38を介して従動プーリ27の回転が従動軸
26に伝達される。従動軸26は、両軸端部と中央部と
を伝動ケース4に軸受40〜42を介して回転自在に支
持させ、前記遠心クラッチ38のクラッチカバー43に
車体左側の端部を接続するとともに、車体右側の端部を
歯車式減速機44を介して後輪45(図2参照)の車軸
46に接続している。
【0011】従動軸26の車体左側の端部を支持する軸
受40は、前記遠心クラッチ38より車体の前方から遠
心クラッチ38を挾んで後方へ延びる平面視U字状の支
持ブラケット47に装着している。従動軸26の左端部
は、この支持ブラケット47を介して前記右側半部に支
持させている。前記支持ブラケット47の前端部は伝動
ケース4の右側半部23に固定用ボルト48によって固
定し、後端部は歯車式減速機44を車体左側から覆うカ
バー49に固定用ボルト50によって固定している。こ
のカバー49は、伝動ケース4の右側半部23に車体右
側へ突出するように形成した減速機室51を閉塞するよ
うに右側半部23に取付け、従動軸26の中央部を前記
軸受41によって回転自在に支持するとともに、歯車式
減速機44の中間軸44aと車軸46の車体左側の端部
をそれぞれ回転自在に支持している。
【0012】前記可動軸35は、軸線方向に延びるガイ
ド溝35aを形成し、このガイド溝35aに支持軸33
のガイドピン33aを嵌合させている。この構造を採る
ことによって、可動軸35は支持軸33に対する相対的
な回転を規制された状態で軸線方向に移動可能になる。
前記圧縮コイルスプリング37は、符号52で示すスプ
リングシートに装着した状態で前記可動軸35の外周部
に取付けてあり、車体右側の端部を可動軸35の端部
(可動シーブ36の基部)に前記スプリングシート52
を介して対接させ、他端を前記遠心クラッチ38の支持
板39に対接させている。前記スプリングシート52
は、図4に示すように、圧縮コイルスプリング37の内
周部に挿入した筒体53と、この筒体53における可動
シーブ36と対向する一端から径方向の外側へ突出させ
たばね受け54とから形成している。前記筒体53の外
周面は、ゴム層55で被覆している。このゴム層55
は、前記筒体53の外周面に焼付けてあり、厚みが全周
にわたって略一定になるように形成している。ゴム層5
5の厚みは、圧縮コイルスプリング37の内径が最大に
なる状態(最も圧縮させた状態)でゴム層55の外周面
に圧縮コイルスプリング37の内周部が接触するように
設定している。
【0013】上述したように構成したVベルト式自動変
速機21においては、従動プーリ27の可動シーブ36
は、図4において実線で示すように固定シーブ34に接
近する位置と、同図中に二点鎖線で示すように固定シー
ブ34から離間する位置との間で往復する。可動シーブ
36がこのように往復するときに圧縮コイルスプリング
37は、内周部が常にゴム層55に接触する。したがっ
て、圧縮コイルスプリング37の軸線方向の中央部をゴ
ム層55で保持できるから、圧縮コイルスプリング37
が偏心するのを阻止することができる。また、圧縮コイ
ルスプリング37が伸張して内径が小さくなったときに
は、ゴム層55が径方向に弾性変形する。このため、圧
縮コイルスプリング37の伸縮がゴム層55によって規
制されることはない。
【0014】上述した実施の形態では、ゴム層55をス
プリングシート52に焼付けによって固着する例を示し
たが、ゴム層55を固着する手法は、接着、圧入など適
宜変更することができる。また、上述した実施の形態で
は、スクータ型自動二輪車用ユニットスイング式動力ユ
ニットに設けるVベルト式自動変速機21に本発明を適
用する例を示したが、他の車両、例えば自動三輪車や不
整地走行用小型四輪車などの動力ユニットに装備するV
ベルト式自動変速機にも本発明を適用することができ
る。さらに、圧縮コイルスプリングを駆動プーリ側に備
えるVベルト式自動変速機にも本発明を適用することが
できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
縮コイルスプリングの軸線方向の中央部をゴム層によっ
て保持できるから、圧縮コイルスプリングを全域にわた
ってプーリと同一軸線上に位置させることができる。ま
た、圧縮コイルスプリングが伸張して内径が小さくなっ
たときにはゴム層が弾性変形するから、圧縮コイルスプ
リングの伸縮がゴム層によって規制されることはない。
したがって、圧縮コイルスプリングが円滑に伸縮する構
造を採りながら、振動を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るVベルト式自動変速機を装備し
たユニットスイング式動力ユニットの側面図である。
【図2】 ユニットスイング式動力ユニットの平面図で
ある。
【図3】 従動プーリ部分の断面図である。
【図4】 要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
21…Vベルト式自動変速機、27…従動プーリ、34
…固定シーブ、36…可動シーブ、37…圧縮コイルス
プリング、52…スプリングシート、53…筒体、54
…ばね受け、55…ゴム層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Vベルトを巻掛けるプーリの可動シーブ
    を固定シーブ側へ付勢する圧縮コイルスプリングを、こ
    の圧縮コイルスプリングの内周部に挿入する筒体と、こ
    の筒体における可動シーブと対向する一端から径方向の
    外側へ突出するばね受けとからなるスプリングシートに
    装着したVベルト式自動変速機において、前記筒体の外
    周面をゴム層で被覆したことを特徴とするVベルト式自
    動変速機。
JP25717699A 1999-09-10 1999-09-10 Vベルト式自動変速機 Pending JP2001082560A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308060A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Honda Motor Co Ltd Vベルト式自動変速機の従動プーリ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005308060A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Honda Motor Co Ltd Vベルト式自動変速機の従動プーリ装置
JP4664616B2 (ja) * 2004-04-20 2011-04-06 本田技研工業株式会社 Vベルト式自動変速機の従動プーリ装置

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