JP2001081245A - 改良されたポリマー組成物およびその加硫物の製造方法 - Google Patents
改良されたポリマー組成物およびその加硫物の製造方法Info
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Abstract
のに有用なポリマー組成物を提供する。 【解決手段】 ポリマー組成物が、(i)第二級炭素お
よび第三級炭素の少なくとも1つを主ポリマー鎖に導入
する第1モノマー少なくとも30重量%および(ii)
少なくとも1種の他のモノマー0〜70重量%から誘導
される主ポリマー鎖を有するポリマー、ならびに元素の
周期律表(IUPAC1985に従う)の1族から選択
される金属を含んでなる強塩基と弱酸の塩を含んでな
る。
Description
ー組成物およびその加硫物の製造方法に関する。特に、
1つの態様において、本発明は、向上された耐熱空気老
化性を有するゴム組成物に関する。さらに他の態様にお
いて、本発明は、ポリマー加硫物の耐熱空気老化性を向
上させる方法に関する。
化条件の影響は、特に加硫物が長時間高温に曝露される
用途において、古くから問題になっている。さまざまな
アプローチが、この問題を解決するためにこの技術分野
で行われている。
り返し単位(すなわち、第二級または第三級炭素を有す
る繰り返し単位)を有するポリマー主鎖を与えるモノマ
ーからなるポリマーを含んでなる組成物において、ラジ
カル機構によって開始される熱酸化作用が、酸化老化の
間に組成物の有用な性質を劣化させるのに非常に関連し
ていることが知られている。例えば、以下参照: 1.S.Bhattacharjee, A.K. Bhowmick および B.N. Ava
sthi著:“Degradation of Hydrogenated Nitrile Rubbe
r”; Polymer Degradation and Stability, 31,71-87
(1991);および 2.K.C. Smith および B.S. Tripathy著:“HNBR and L
ong Term Serviceability in Modern Automotive Lubri
cants”;Rubber World, 217(5), 28-45(1998)
りわけ過酸化水素、アルコール、ケト、アルデヒドおよ
びカルボン酸官能基が、主ポリマー鎖(「ポリマー主
鎖」とも呼ばれる)に導入される。このことは、しばし
ば、ポリマー鎖の切断または架橋反応を起こし、引張強
さ、硬度、静的および動的剛性、破断点伸び、圧縮永久
歪などのような組成物の有用な性質を変化および劣化さ
せる。
応であり、反応性ラジカルが、反応カスケードにおいて
再生される。この技術分野において、物質(しばしば酸
化防止剤と呼ばれる)をポリマー組成物に添加し、ポリ
マー酸化工程において生成されるラジカルまたは反応性
中間体(例えば、過酸化水素)の分解を促進し、これに
よって、組成物の酸化的熱老化耐性を向上させることは
既知である。
ダードフェノール、p−フェニレンジアミン誘導体、キ
ノリン誘導体およびそれらの混合物からなる群から選択
されうる。ホスフィット、ジチオホスフェート、ジチオ
カルバメートおよびメルカプトイジダゾール誘導体も、
酸化防止剤として一般に使用される。これらの物質は、
しばしば水素原子を他のラジカルに供与し、ポリマー酸
化工程の間、これらの物質は、 (i)未反応ラジカルに転化される; (ii)ラジカル生成を導く特定の反応を阻止する(例
えば、重金属トラップ);および/または (iii)非ラジカル反応生成物を生成する反応中間体
の反応に有利である(例えば、過酸化水素分解剤)。
に、ゴム組成物は、硫黄、硫黄供与体化合物および/ま
たは過酸化物系からなる群から通常選択される架橋剤に
よって硬化される。技術分野において、酸化防止剤に対
する硬化剤による干渉がしばしば主な問題であることが
知られている。酸化防止剤の硬化剤との反応が、組成物
の所望状態の硬化をかなり劣化させることがある。硬化
剤が加硫の間にラジカルを生成する場合に、硬化の間の
組成物中の酸化防止剤の完全なまたは部分的な消耗が起
こることがある。
よる有害な干渉なしに、重要なことには、加硫段階にお
ける化学反応による酸化防止剤活性の部分的なまたは完
全的な損失なしに、所望の酸化熱老化耐性を与えるよう
に酸化防止剤系を改良する必要性が、この技術分野にお
いて存在している。
とも1つ克服するまたは減らすことである。本発明の他
の目的は、新規なポリマー組成物を提供することであ
る。本発明のさらに他の目的は、新規なポリマー加硫物
の製造方法を提供することである。本発明のさらに他の
目的は、ポリマー加硫物の耐熱空気老化性を向上させる
新規な方法を提供することである。
において、本発明は、(i)第二級炭素および第三級炭
素の少なくとも1つを主ポリマー鎖に導入する第1モノ
マー少なくとも30重量%および(ii)少なくとも1
種の他のモノマー0〜70重量%から誘導される主ポリ
マー鎖を有するポリマー、ならびに元素の周期律表(I
UPAC1985に従う)の1族から選択される金属を
含んでなる強塩基と弱酸の塩を含んでなるポリマー組成
物を提供する。
(i)第二級炭素および第三級炭素の少なくとも1つを
主ポリマー鎖に導入する第1モノマー少なくとも30重
量%および(ii)少なくとも1種の他のモノマー0〜
70重量%から誘導される主ポリマー鎖を有するポリマ
ーと(B)元素の周期律表(IUPAC1985に従
う)の1族から選択される金属を含んでなる強塩基と弱
酸の塩を混合する工程およびポリマー組成物を加硫する
工程からなるポリマーの耐熱空気老化性を向上させる方
法を提供する。
に組み込むことによって、組成物の酸化熱老化耐性の驚
くべきかつ予想外の向上が得られ、ポリマー組成物を硬
化させるために使用される加硫剤への有害な作用を回避
するかまたは弱めることが見出された。その特定の添加
剤は、強塩基と弱酸の塩であり、その塩は、元素の周期
律表(IUPAC1985に従う)1族から選択される
金属を含んでなる。
的性質を有する加硫物を製造するのに有用である。特
に、本発明のポリマー組成物から製造される加硫物は、
次の性質の1つまたはそれ以上の向上(すなわち、添加
剤なしで製造される加硫物との比較)によって特徴づけ
られ得る:熱空気老化;熱媒液老化;老化圧縮永久歪;
老化動的弾性率(EN);老化動的粘弾性率(EO);
老化静的弾性率;および老化低温特性。
される加硫物は、向上した耐熱空気老化性を有する。こ
のことによって、ポリマー劣化を遅らせ、1またはそれ
以上の上記の他の性質を向上させて達成されうる。
するが、図は、本発明のポリマー加硫物と通常のポリマ
ー加硫物の耐熱空気老化性を比較して示している。
んでなる。本発明のポリマー組成物の第1成分は、
(i)第二級炭素および第三級炭素の少なくとも1つを
主ポリマー鎖に導入する第1モノマー少なくとも30重
量%および(ii)少なくとも1種の他のモノマー0〜
70重量%から誘導される主ポリマー鎖を有するポリマ
ーである。
「ポリマー」は、広い意味を持つように意図され、第二
級または第三級炭素の少なくとも1つを含んでなる主ポ
リマー鎖を有するポリマーを含む意味で用いられる。当
業者なら、第二級炭素は、結合した水素原子を2つ有す
る炭素原子であり、第三級炭素は、結合した水素原子を
1つ有する炭素原子と理解できるであろう。ポリマー
は、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマーなどであ
ってよい。混合物中の少なくとも1種のポリマーが上記
のポリマー主鎖特性を有するならば、ポリマー混合物を
使用することも可能である。
少なくとも1つのエチレン性不飽和結合を有し、この不
飽和により重合できるモノマーのエラストマー(例え
ば、炭化水素ゴム)、グラフトポリマーまたはブロック
ポリマーであってよい。
適したエラストマーの非限定的な例は、天然ゴム(N
R)、シス−1,4−ポリイソプレンゴム(IR)、ポ
リブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、水素化アクリロニトリルブタジエンゴム(HNB
R)、他のHNBRコポリマー、HNBRターポリマー
(水素化アクリロニトリル/ブタジエン/不飽和カルボ
ン酸エステルターポリマーを含む)、エチレン−プロピ
レンゴム(EPM)、エチレン−プロピレン−ジエンモ
ノマーゴム(EPDM)、エチレン−酢酸ビニルゴム
(EVM)などである。当然、相溶性があるならば、上
記のポリマーの2またはそれ以上の混合物も使用してよ
い。
いて使用されるポリマーはエラストマーである。さらに
好ましくは、エラストマーは、エチレン/プロピレンコ
ポリマー、エチレン/プロピレン/非共役ジエンターポ
リマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、不飽和ニト
リル/共役ジエンコポリマー、水素化不飽和ニトリル/
共役ジエンコポリマー、不飽和ニトリル/共役ジエン/
エチレン性不飽和モノマーターポリマー、水素化不飽和
ニトリル/共役ジエン/エチレン性不飽和モノマーター
ポリマー、スチレン/共役ジエンコポリマー、水素化ス
チレン/共役ジエンコポリマー、ポリイソプレン、天然
ゴム、ポリブタジエンおよびそれらの混合物からなる群
から選択される。
おいて周知であり、容易に入手でき、または当業者によ
って製造されうる。エラストマー、例えば上記の好まし
いエラストマーは、主にポリマー寿命を長くするために
ポリマー製造工程の間に添加される酸化防止剤を少量
(典型的には0.5重量部未満)含有しうることはこの
技術分野において知られている。
1985に従う)の1族から選択される金属を含んでな
る強塩基と弱酸の塩である。上記の塩を製造するために
有用な弱酸の非限定的な例は、炭酸、C1−C50脂肪
酸、エチレンジアミンテトラ酢酸、リン酸およびそれら
の混合物からなる群から選択されうる。本発明のポリマ
ー組成物に使用される好ましい塩は、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸
カリウムおよびそれらの混合物からなる群から選択され
うる。本発明のポリマー組成物に使用される最も好まし
い塩は、炭酸ナトリウムである。好ましくは、塩は、ポ
リマー組成物中に0.5〜50重量部、好ましくは1〜
20重量部、最も好ましくは2.5〜7.5重量部の範
囲で存在する。
さらにカルボジイミド、ポリカルボジイミドまたはそれ
らの混合物を含んでなる。好ましいカルボジイミドは、
商品名Rhenogram(登録商標)P50およびStabaxol(登録
商標)Pで市販されている。この成分は、本発明のポリ
マー組成物中に0〜15重量部、好ましくは0〜10重
量部、さらに好ましくは0〜2重量部で使用されうる。
さらに加硫系を含んでなる。加硫系の選択および量は、
多くの因子、例えばポリマー成分の選択、加硫物の意図
される用途などに依存する。好ましくは、加硫系は、硫
黄、硫黄供与体硬化剤およびパーオキシド化合物からな
る群から選択される。有用な硫黄供与体硬化剤の非限定
的な例は、チウラム化合物(例えば、テトラメチルチウ
ラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィ
ド、テトラメチルチウラムモノスルフィドなど)および
モルホリン化合物(例えば、モルホリンジスルフィドな
ど)からなる群から選択されうる。さらに、ジチオビス
(カプロラクタム)を硫黄供与体硬化系で使用すること
も可能である。硫黄または硫黄供与化合物の有用な量
は、好ましくは0.1〜5重量部である。
が、硫黄または硫黄供与体硬化剤である場合に、加硫促
進剤を含むことが一般的である。有用な加硫促進剤の非
限定的な例は、チアゾール化合物(例えば、2−メルカ
プトベンゾチアゾール(MBT)、ジチオビスメルカプ
トベンゾチアゾール(MBTS)など)、スルフェンア
ミド化合物(例えば、N−シクロヘキシル−2−ベンゾ
チアジルスルフェンアミドなど)、ジチオカルバメート
(例えば、ジブチルカルバミン酸亜鉛)およびそれらの
混合物である。そのような加硫促進剤は、好ましくは
0.5〜5重量部の量で使用される。さらに、金属酸化
物、例えば酸化亜鉛、酸化マグネシウムなど、ならびに
酸、例えばステアリン酸、硬化活性剤を加硫系で使用す
ることも既知である。
合物、好ましくは有機パーオキシドを含んでなる。有用
な有機パーオキシドの非限定的な例は、ジクミルパーオ
キシド、ベンゾイルパーオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、2,
2’−ビス(tert-ブチルパーオキシジイソプロピルベ
ンゼン、t-ブチルパーオキシベンゾエートなどからなる
群から選択されうる。他の有用なパーオキシド化合物
は、当業者には直ちに明らかであろう。有機パーオキシ
ドは、0.5〜15重量部、好ましくは2〜8重量部の
範囲で使用される。
合、共加硫剤も含ませることが知られている。好ましく
は、共加硫剤が、多官能モノマーとして作用する。適し
たそのような共同剤の非限定的な例は、トリアリルシア
ヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、エチレンジメタクリレ
ート、トルイレンビスマレイミドなどからなる群から選
択されうる。好ましくは、共加硫剤は、1〜10重量部
の量で使用されうる。
充填剤を含んでなる。充填剤の種類は特に制限されず、
適した充填剤の選択は、当業者の範囲内である。適した
充填剤の非限定的な例は、カーボンブラック(例えば、
FEF、MT、GPFおよびSRF)、クレー、二酸化
チタン、シリカ充填剤(不飽和シランを有するまたは有
さない)、炭酸カルシウム、タルク(ケイ酸マグネシウ
ム)などである。充填剤の量は通常どおりである。好ま
しくは、充填剤は、ポリマー100重量部につき20〜
200重量部の量で、さらに好ましくは、20〜100
重量部の量で、最も好ましくは、40〜80重量部の量
で存在する。
(上記のように、充填剤の使用は任意である)、添加剤
および加硫系を、技術分野で既知の常套手段で混合しう
る。例えば、このポリマー組成物を、ゴム用2本ロール
機または密閉式ミキサーで混合しうる。したがって、ポ
リマー組成物を、常套手段で混合し、混合の間の温度
は、技術分野で既知のように保持される。
知の一般的な方法を使用してポリマー組成物を加熱し
て、加硫物を形成することが好ましい。好ましくは、ポ
リマー組成物は、130〜200℃、好ましくは140
〜190℃、さらに好ましくは150〜180℃の温度
に加熱されうる。
ましくは5分〜30分間行われる。この技術分野におい
て周知である後硬化のさまざまな方法が、加硫工程を終
了させるために使用されうる。
さらに酸化防止剤を含んでなる。有用な酸化防止剤化合
物の非限定的な例は、アルコキシル化ジフェニルアミン
(例えば、スチレン化ジフェニルアミンなど)、キノリ
ンタイプ安定剤(例えば、2,2,4−トリメチル−
1,2−ジヒドロキノリンポリマーなど)、メルカプト
ベンゾイミダゾール(例えば、メチルメルカプトベンズ
イミダゾールの亜鉛塩)などからなる群から選択されう
る。硫黄含有加硫系とともに、フェニレンジアミン誘導
体(例えば、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−
フェニレンジアミンなど)、ならびに立体障害フェノー
ル(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエンなど)も使用
できる。使用される酸化防止剤の量は、当業者の範囲内
である。
リマーと混合して含まれうる。そのような他の配合成分
は、一般的な目的に使用されるものであり、技術分野の
周知の量の活性剤(例えば、酸化亜鉛および酸化マグネ
シウム)、ステアリン酸、可塑剤、加工助剤、促進剤お
よび遅延剤である。
加硫物を成形して、例えばポリエステル繊維、ナイロン
繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維、鋼線また
は織物などとの複合体とすることができ、それによって
所望のゴム複合体生成物が得られる。
されるが、実施例は、例示の目的だけであって、本発明
の範囲を限定するものではない。特記しないかぎり、実
施例に記載の部はすべて、重量部である。
は次のとおりである: Therban(登録商標)A3907:水素化ニトリル/ブタジエ
ンポリマー(Bayer Inc.から市販); Therban(登録商標)A3407:水素化ニトリル/ブタジエ
ンポリマー(Bayer Inc.から市販); Therban(登録商標)VPKA8798:水素化アクリロニトリ
ル/ブタジエン/不飽和カルボン酸エステルターポリマ
ー(Bayer Inc.から市販); Buna(登録商標)EP T2070:エチレン/プロピレンコポ
リマー(Bayer Inc.から市販); Buna(登録商標)EP T6850:エチレン/プロピレン/5
−エチリデン−2−ノルボルネンターポリマー(Bayer
Inc.から市販); Levapren(登録商標)Lev 500HV:エチレン酢酸ビニル
コポリマー(Bayer Inc.から市販); 天然ゴム(淡色クレープ); Dynamar(登録商標)RC5251Q:炭酸ナトリウム(Dyneon
から市販); Rhenogran(登録商標)P50:ポリカルボジイミド(Rhei
n Chemie Corporationから市販) Maglite(登録商標)D:酸化マグネシウム、活性剤(CP
Hallから市販) ステアリン酸、Emersol(登録商標)132F:分散剤; 酸化亜鉛:活性剤; カーボンブラック、N660 Sterling-V:充填剤 Armeen(登録商標)18D:1−オクタデカンアミン(Akz
o Nobel Chemicalsから市販); Naugard(登録商標)445:酸化防止剤(UniRoyal Chemi
calsから市販); Vulkanox(登録商標)OCD/SG:分解防止剤(Bayer Inc.
から市販); Vulkanox(登録商標)ZMB-2/C5:分解防止剤(Bayer In
c.から市販); Sunpar(登録商標)2280:パラフィン油(Sun Refining
から市販); Plasthall TOTM:可塑剤(CP Hallから市販); Diak#7:トリアリルイソシアヌレート、架橋活性剤(E.
I. DuPontから市販);および Vulcup(登録商標)40KE:2,2’−ビス(tert-ブチ
ルパーオキシジイソプロピルベンゼン(Herculesから市
販); 硫黄:加硫剤; Sulfasan DTDM:4,4’−ジチオジモルホリン(FLEXS
YS Americaから市販);および Vulkacit(登録商標)チウラム/C:テトラメチルチウ
ラムジスルフィド加硫剤(Bayer Inc.から市販)
実施例1〜4で使用されるポリマー組成物を、表1に示
す。当業者には明らかなように、実施例1および3のポ
リマー組成物は、特定の添加剤を含有しなかった。した
がって、実施例1および3は、比較のためだけに挙げら
れ、本発明の範囲外である。さらに当業者には明らかな
ように、実施例1および2は、パーオキシド硬化剤を使
用して誘導される加硫物に関し、実施例3および4は、
硫黄供与体硬化剤を使用して誘導される加硫物に関す
る。
使用してバンバリーミキサーで混合した。ポリマー組成
物を、170℃で、実施例1〜4のそれぞれにおいて1
5、12、8および8分間加硫した。
2−80に従って決定した。硬度特性を、ASTM−D
2240−81に従って、タイプAショアージュロメー
ターを使用して決定した。実施例1および2の加硫物の
性質を表2に示し、実施例3および4の加硫物の性質を
表3に示す。
実施例1および3の加硫物(特定の添加物を使用しな
い)とそれぞれ比較して、実施例2および4の加硫物
(特定の添加物を使用)の耐熱空気老化性が優れている
ことを明らかに示す。このことは、加硫物の一般的な用
途の多くで、実際にかなり有利であることを意味する。
組成物を使用して、これらの実施例で繰り返した。ポリ
マー組成物を、170℃で、実施例5〜8のそれぞれに
おいて18、18、25および26分間加硫した。当業
者には明らかなように、実施例5および7のポリマー組
成物は、特定の添加剤を含有しなかった。したがって、
実施例5および7は、比較のためだけに挙げられ、本発
明の範囲外である。さらに当業者には明らかなように、
実施例5および6は、EPコポリマーから誘導される加
硫物に関し、実施例7および8は、EPDMターポリマ
ーから誘導される加硫物に関する。
1〜4に記載のように決定した。これらの性質を実施例
5および6については表4に示し、実施例7および8に
ついては表5を示す。表5および6に示された加硫物の
性質は、実施例5および7の加硫物(特定の添加物を使
用しない)とそれぞれ比較して、実施例6および8の加
硫物(特定の添加物を使用)の耐熱空気老化性が優れて
いることを明らかに示す。このことは、加硫物の一般的
な用途の多くで、実際にかなり有利であることを意味す
る。
組成物を使用して、これらの実施例で繰り返した。ポリ
マー組成物を、180℃で、実施例9〜12のそれぞれ
において12、12、13および13分間加硫した。当
業者には明らかなように、実施例9および11のポリマ
ー組成物は、特定の添加剤を含有しなかった。したがっ
て、実施例9よび11は、比較のためだけに挙げられ、
本発明の範囲外である。さらに当業者には明らかなよう
に、実施例9および10は、水素化ニトリルブタジエン
ポリマーから誘導される加硫物に関し、実施例11およ
び12は、水素化アクリロニトリル/ブタジエン/不飽
和カルボン酸エステルターポリマーから誘導される加硫
物に関する。
1〜4に記載のように決定した。これらの性質を実施例
9および10については表8に示し、実施例11および
12については表9を示す。表8および9に示された加
硫物の性質は、実施例9および11の加硫物(特定の添
加物を使用しない)とそれぞれ比較して、実施例10お
よび12の加硫物(特定の添加物を使用)の耐熱空気老
化性が優れていることを明らかに示す。このことは、加
硫物の一般的な用途の多くで、実際にかなり有利である
ことを意味する。
ー組成物を使用して、これらの実施例で繰り返した。当
業者には明らかなように、実施例19のポリマー組成物
は、特定の添加剤を含有しなかった。したがって、実施
例19は、比較のためだけに挙げられ、本発明の範囲外
である。加硫物のさまざまな物理的性質を、実施例1〜
4に記載のように決定した。これらの性質を表11およ
び12に示し、かつ図1にも示す。表11および12に
示された加硫物の性質は、実施例19の加硫物(特定の
添加物を使用しない)と比較して、実施例13〜18の
加硫物(特定の添加物を使用)の耐熱空気老化性が優れ
ていることを明らかに示す。図1は、試験条件下で10
0%の破断点伸びに達するまでに老化加硫物に必要とさ
れる時間がかなり相対的に向上していることを示す。
加えて付加物としてポリカルボジイミドを使用すること
による相乗的な利点を示す。この点に関して、実施例1
3の性質と実施例14および15の性質との比較、より
長い老化時間での実施例16の性質と実施例17と18
の性質との比較を参照できる。このことは、加硫物の一
般的な用途の多くで、実際にかなり有利であることを意
味する。
ー組成物を使用して、これらの実施例で繰り返した。ポ
リマー組成物を、180℃で、実施例それぞれにおいて
17分間加硫した。当業者には明らかなように、実施例
20のポリマー組成物は、特定の添加剤を含有しなかっ
た。したがって、実施例20は、比較のためだけに挙げ
られ、本発明の範囲外である。さらに当業者には明らか
なように、実施例20および21は、エチレン酢酸ビニ
ルコポリマーから誘導される加硫物に関する。加硫物の
さまざまな物理的性質を、実施例1〜4に記載のように
決定した。これらの性質を表14に示す。表14に示さ
れた加硫物の性質は、実施例20の加硫物(特定の添加
物を使用しない)を比較して、実施例21の加硫物(特
定の添加物を使用)の耐熱空気老化性が優れていること
を明らかに示す。このことは、加硫物の一般的な用途の
多くで、実際にかなり有利であることを意味する。
ン酸エステルターポリマー
ある: A.さらにポリカルボジイミドを含んでなる請求項1に
記載のポリマー組成物。 B.さらに充填剤を含んでなる請求項1または前項Aに
記載のポリマー組成物。 C.充填剤が、カーボンブラック、クレー、二酸化チタ
ン、シリカ充填剤、タルクおよびそれらの混合物からな
る群から選択される前項Bに記載のポリマー組成物。 D.ポリマーがエラストマーである請求項1または前項
A〜Cのいずれかに記載のポリマー組成物。 E.エラストマーが、エチレン/プロピレンコポリマ
ー、エチレン/プロピレン/非共役ジエンターポリマ
ー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、不飽和ニトリル
/共役ジエンコポリマー、水素化不飽和ニトリル/共役
ジエンコポリマー、不飽和ニトリル/共役ジエン/エチ
レン性不飽和モノマーターポリマー、水素化不飽和ニト
リル/共役ジエン/エチレン性不飽和モノマーターポリ
マー、スチレン/共役ジエンコポリマー、水素化スチレ
ン/共役ジエンコポリマー、ポリイソプレン、天然ゴ
ム、ポリブタジエンおよびそれらの混合物からなる群か
ら選択される前項Dに記載のポリマー組成物。 F.塩が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、C1〜C50
−モノ、ジまたはポリカルボン酸のナトリウムまたはカ
リウム塩、リン酸ナトリウム、リン酸カリウムおよびそ
れらの混合物からなる群から選択される請求項1または
前項A〜Eのいずれかに記載のポリマー組成物。 G.塩が、炭酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウムお
よびそれらの混合物からなる群から選択される請求項1
または前項A〜Eのいずれかに記載のポリマー組成物。 H.塩が、0.5〜50重量部の量で存在する請求項1
または前項A〜Gのいずれかに記載のポリマー組成物。 I.塩が、1〜20重量部の量で存在する請求項1また
は前項A〜Gのいずれかに記載のポリマー組成物。 J.さらに加硫系を含んでなる請求項1または前項A〜
Iのいずれかに記載のポリマー組成物。 K.加硫系が、硫黄、硫黄供与体硬化剤およびパーオキ
シド化合物からなる群から選択される前項Jに記載のポ
リマー組成物。 L.さらに加硫系を含んでなる請求項2に記載の方法。 M.加硫系が、硫黄、硫黄供与体硬化剤およびパーオキ
シド化合物からなる群から選択される前項Lに記載の方
法。 N.ポリマー組成物が、さらにポリカルボジミドを含ん
でなる請求項3に記載の方法。 O.ポリマー組成物が、さらに充填剤を含んでなる請求
項3または前項Nに記載の方法。 P.充填剤が、カーボンブラック、クレー、二酸化チタ
ン、シリカ充填剤、タルクおよびそれらの混合物からな
る群から選択される前項Oに記載の方法。 Q.ポリマーがエラストマーである請求項3または前項
N〜Pのいずれかに記載の方法。 R.エラストマーが、エチレン/プロピレンコポリマ
ー、エチレン/プロピレン/非共役ジエンターポリマ
ー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、不飽和ニトリル
/共役ジエンコポリマー、水素化不飽和ニトリル/共役
ジエンコポリマー、不飽和ニトリル/共役ジエン/エチ
レン性不飽和モノマーターポリマー、水素化不飽和ニト
リル/共役ジエン/エチレン性不飽和モノマーターポリ
マー、スチレン/共役ジエンコポリマー、水素化スチレ
ン/共役ジエンコポリマー、ポリイソプレン、天然ゴ
ム、ポリブタジエンおよびそれらの混合物からなる群か
ら選択される前項Qに記載の方法。 S.塩が、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、C1〜C50
−モノ、ジまたはポリカルボン酸のナトリウムまたはカ
リウム塩、リン酸ナトリウム、リン酸カリウムおよびそ
れらの混合物からなる群から選択される請求項3または
前項N〜Rのいずれかに記載の方法。 T.塩が、炭酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウムお
よびそれらの混合物からなる群から選択される請求項3
または前項N〜Rのいずれかに記載の方法。 U.塩が、0.5〜50重量部の量で存在する請求項3
または前項N〜Tのいずれかに記載の方法。 V.塩が、1〜20重量部の量で存在する請求項3また
は前項N〜Tのいずれかに記載の方法。 W.ポリマー組成物が、さらに加硫系を含んでなる請求
項3または前項N〜Vのいずれかに記載の方法。 X.加硫系が、硫黄、硫黄供与体硬化剤およびパーオキ
シド化合物からなる群から選択される前項Wに記載の方
法。
硫物の耐熱空気老化性を比較したグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 (i)第二級炭素および第三級炭素の少
なくとも1つを主ポリマー鎖に導入する第1モノマー少
なくとも30重量%および(ii)少なくとも1種の他
のモノマー0〜70重量%から誘導される主ポリマー鎖
を有するポリマー、ならびに元素の周期律表(IUPA
C1985に従う)の1族から選択される金属を含んで
なる強塩基と弱酸の塩を含んでなるポリマー組成物。 - 【請求項2】 (i)請求項1に記載のポリマー組成物
を加硫系と混合して、硬化性組成物を製造する工程、お
よび(ii)硬化性組成物を加硫して、ポリマー加硫物
を製造する工程を含んでなるポリマー加硫物の製造方
法。 - 【請求項3】 (A)(i)第二級炭素および第三級炭
素の少なくとも1つを主ポリマー鎖に導入する第1モノ
マー少なくとも30重量%および(ii)少なくとも1
種の他のモノマー0〜70重量%から誘導される主ポリ
マー鎖を有するポリマーと(B)元素の周期律表(IU
PAC1985に従う)の1族から選択される金属を含
んでなる強塩基と弱酸の塩を混合して、ポリマー組成物
を供給する工程およびポリマー組成物を加硫する工程を
含んでなるポリマー組成物の耐熱空気老化性を向上させ
る方法。
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