JPH08311289A - アクリルゴム組成物 - Google Patents

アクリルゴム組成物

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JPH08311289A
JPH08311289A JP14428195A JP14428195A JPH08311289A JP H08311289 A JPH08311289 A JP H08311289A JP 14428195 A JP14428195 A JP 14428195A JP 14428195 A JP14428195 A JP 14428195A JP H08311289 A JPH08311289 A JP H08311289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic rubber
weight
vulcanization
vulcanizing agent
acrylate
Prior art date
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Pending
Application number
JP14428195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Goto
宏文 後藤
Kenji Yasuda
健二 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、最適な加硫速度と十分なスコーチ
安定性を同時に満足するアクリルゴム組成物を提供する
ことを目的とする。 【構成】 (A)(イ)アルキル基が1〜8個の炭素原
子を有するアルキルアクリレートおよびアルキル基なら
びにアルキレン基がそれぞれ1〜4個の炭素原子を有す
るアルコキシアルキルアクリレートよりなる群から選ば
れた少なくとも一種のアクリル酸エステル60〜99.
8重量%、(ロ)反応性ハロゲン含有単量体0.1〜1
0重量%、(ハ)これらの単量体と共重合し得る少なく
とも一種の他の単量体0〜30重量%よりなるアクリル
ゴム100重量部、ならびに加硫成分として(B)加硫
剤1〜20重量部、(C)アルカリ金属あるいはアルカ
リ土類金属のヨウ化物または臭化物0.1重量部を含有
するアクリルゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリルゴム組成物に関
する。さらに詳しくは、二次加硫を省略しかつ一次加硫
を短縮しても極めて良好な圧縮永久歪および耐熱性を有
する加硫物を与えるアクリルゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲンを架橋サイトとするアクリルゴ
ムの加硫系として種々のものが知られているが、解決す
べく多くの問題点を有している。例えば、特公昭55年
第39181号公報の記載の脂肪酸金属石鹸と硫黄また
は硫黄供与体による加硫系では、加硫が遅く長時間の二
次加硫を必要とする。また特開平成2年第107658
号公報の記載のトリアジン誘導体とジチオカルバミン酸
塩類との加硫系では、加硫は速いものの十分な圧縮永久
歪を出現するには二次加硫を必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
の課題を背景になされたもので、ハロゲン系アクリルゴ
ムすべての配合物に使用可能な加硫促進剤であり、スコ
ーチ安定性に優れ、二次加硫を必要とせずかつ一次加硫
を短縮でき、圧縮永久歪および耐熱性に優れるアクリル
ゴム配合物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
解決するため種々検討の結果、(A)(イ)アルキル基
が1〜8個の炭素原子を有するアルキルアクリレートお
よびアルキル基ならびにアルキレン基がそれぞれ1〜4
個の炭素原子を有するアルコキシアルキルアクリレート
よりなる群から選ばれた少なくとも一種のアクリル酸エ
ステル60〜99.8重量%、(ロ)反応性ハロゲン含
有単量体0.1〜10重量%、(ハ)これらの単量体と
共重合し得る少なくとも一種の他の単量体0〜30重量
%よりなるアクリルゴム100重量部、ならびに加硫成
分として (B)加硫剤1〜20重量部 (C)アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属のヨウ化
物または臭化物0.01〜5重量部 を含有するアクリルゴム組成物により解決した。
【0005】本発明は、(A)(イ)アルキル基が1〜
8個の炭素原子を有するアルキルアクリレートおよびア
ルキル基ならびにアルキレン基がそれぞれ1〜4個の炭
素原子を有するアルコキシアルキルアクリレートよりな
る群から選ばれた少なくとも一種のアクリル酸エステル
60〜99.8重量%、(ロ)反応性ハロゲン含有単量
体0.1〜10重量%、(ハ)これらの単量体と共重合
し得る少なくとも一種の他の単量体0〜30重量%より
なるアクリルゴム100重量部、ならびに加硫成分とし
て (B)金属石鹸と硫黄系またはトリアジン系誘導体とジ
チオカルバミン酸塩よりなる加硫剤1〜20重量部 (C)アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属のヨウ化
物または臭化物0.01〜5重量部 を含有するアクリルゴム組成物である。
【0006】本発明で使用されるアクリルゴムは、
(イ)アルキル基が1〜8個の炭素原子を有するアルキ
ルアクリレートおよびアルキル基ならびにアルキレン基
がそれぞれ1〜4個の炭素原子を有するアルコキシアル
キルアクリレートよりなる群から選ばれた少なくとも一
種のアクリル酸エステル60〜99.8重量%、(ロ)
反応性ハロゲン含有単量体0.1〜10重量%、(ハ)
これらの単量体と共重合可能し得る少なくとも一種の他
の単量体0〜30重量%を共重合させて得られるエラス
トマー状共重合体である。
【0007】本発明のアクリルゴムを構成する単量体と
しては、(イ)炭素数1〜8のアルキル基を有するアル
キルアクリレートとしては、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリ
レート、オクチルアクリレート等が挙げられる。好まし
くは炭素数2〜4のアルキル基を有するエチルアクリレ
ート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート等で
ある。さらに炭素数1〜4のアルコキシ基および炭素数
1〜4のアルキレン基を有するアルコキシアルキルアク
リレートとしては、メトキシメチルアクリレート、メト
キシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、メトキシエトキシエ
チルアクリレート等が挙げられる。
【0008】ハロゲン含有単量体としては、例えばクロ
ロ酢酸ビニル、ブロム酢酸ビニル、αークロロプロピオ
ン酸ビニル、クロロ酢酸アリル、ブロム酢酸アリル、ア
クリル酸クロロエチル、アクリル酸クロロプロピル、ク
ロロメチルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテ
ル、クロロメチルスチレン、3ークロロー2ーヒドロキ
シプロピルメタクリレート、5ークロロメチルー2ーノ
ルボルネン、クロロメチルビニルケトン等が挙げられ
る。
【0009】共重合され得る他の単量体としては、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ビニル酢酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイン酸
モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノブ
チル、スチレン、αーメチルスチレン、ハロゲン化スチ
レン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリ
ルアミド、Nーメチロールアクリルアミド、ヒドロキシ
エチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、酢酸ビニル、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベ
ンジルアクリレート、フルフリルアクリレートなどのモ
ノビニル系または、モノビニリデン系不飽和化合物、更
にはジビニルベンゼン、アリールアクリレート、アリー
ルメタアクリレート、アルキレングリコールジアクリレ
ート、アルキレングリコールジメタアクリレート、ポリ
アルキレングリコールジアクリレート、ポリアルキレン
グリコールジメタアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート等が挙げられる。
【0010】加硫剤としては、特に限定するものではな
く、ハロゲン基を架橋サイトするアクリルゴム全ての加
硫系に使用可能である。例えば金属石鹸と硫黄系または
トリアジン誘導体とジチオカルバミン酸塩類である。
【0011】アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の
ヨウ化物または臭化物としては、例えば臭化ナトリウ
ム、ヨウ化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウ
ム、臭化セシウム、ヨウ化セシウム、臭化マグネシウ
ム、ヨウ化マグネシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カル
シウムなどが挙げられる。
【0012】加硫には、一般に用いられているゴム用配
合剤が使用でき、例えば補強剤、充填剤、老化防止剤、
安定剤、リターダー、可塑剤、加工助剤、滑剤などと共
にロール混合、バンバリー混合、溶液混合など一般に用
いられる方法によってゴムと混合した後、加熱すること
によって行われる。加硫温度は通常150℃以上であ
り、この温度でのプレス加硫および後加硫が行われ、あ
るいは蒸気加硫によっても加硫が行われる。
【0013】
【実施例】実施例および比較例を示して本発明を更に具
体的に説明するが、実施例によって本発明の範囲が制限
されるものではない。 実施例1〜3 アクリルゴムA(エチルアクリレート98重量%、クロ
ロメチルスチレン2重量%)に対し、カーボンブラッ
ク、ステアリン酸、老化防止剤等をバンバリーミキサー
(神戸製鋼社製)で混練り後、加硫剤(金属石鹸/硫
黄)、ヨウ化ナトリウムをオープンロールにて添加し
た。混練りの配合部数は表1に示す。混練り後、170
℃で10分間プレス加硫し、さらにギヤーオープンにて
175℃で2時間熱処理し加硫物を得た。これらの加硫
物についてJIS K6301に従って評価し、その結
果は表2に示す。
【0014】
【表1】
【0015】比較例1 アクリルゴム アクリルゴムAに対し、カーボンブラック、ステアリン
酸、老化防止剤等をバンバリーミキサー(神戸製鋼社
製)で混練り後、加硫剤(金属石鹸/硫黄)をオープン
ロールにて添加した。混練りの配合部数は表1に示す。
加硫条件および評価方法は実施例1〜3と同様である。
評価結果は表2に示す。実施例1〜3の組成物は、比較
例1の組成物に比べ、一次加硫のみでも圧縮永久歪が小
さく、良好な物性を示す。
【0016】
【表2】
【0017】実施例4〜5 アクリルゴムAに対し、カーボンブラック、ステアリン
酸、老化防止剤等をバンバリーミキサー(神戸製鋼社
製)で混練り後、加硫剤(トリアジントリチオール/ノ
クセラーBZ)、ヨウ化ナトリウムをオープンロールに
て添加した。混練りの配合部数は表3に示す。混練り
後、170℃で10分間プレス加硫し、さらにギヤーオ
ープンにて175℃で2時間熱処理し加硫物を得た。こ
れらの加硫物についてJIS K6301に従って評価
し、その結果は表4に示す。
【0018】
【表3】
【0019】比較例2 アクリルゴム アクリルゴムAに対し、カーボンブラック、ステアリン
酸、老化防止剤等をバンバリーミキサー(神戸製鋼社
製)で混練り後、加硫剤(トリアジントリチオール/ノ
クセラーBZ)をオープンロールにて添加した。混練り
の配合部数は表3に示す。混練り後、170℃で10分
間プレス加硫し、さらにギヤーオープンにて175℃で
2時間熱処理し加硫物を得た。これらの加硫物について
JIS K6301に従って評価し、その結果は表4に
示す。
【0020】
【表4】
【0021】
【発明の効果】本発明に係わる加硫系を用いると、加硫
時の加硫速度およびムーニースコーチは良好であり、優
れた加硫物性を示す。特に圧縮永久歪および耐熱性にお
いては一次加硫のみでも優れており、他の物性において
も良好な結果を示す。これらの効果は加硫剤に左右され
ずいかなる加硫系においてもその効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/39 C08K 5/39 C08L 33/14 LJH C08L 33/14 LJH

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(イ)アルキル基が1〜8個の炭
    素原子を有するアルキルアクリレートおよびアルキル基
    ならびにアルキレン基がそれぞれ1〜4個の炭素原子を
    有するアルコキシアルキルアクリレートよりなる群から
    選ばれた少なくとも一種のアクリル酸エステル60〜9
    9.8重量%、(ロ)反応性ハロゲン含有単量体0.1
    〜10重量%、(ハ)これらの単量体と共重合し得る少
    なくとも一種の他の単量体0〜30重量%よりなるアク
    リルゴム100重量部、ならびに加硫成分として (B)加硫剤1〜20重量部 (C)アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属のヨウ化
    物または臭化物0.01〜5重量部 を含有するアクリルゴム組成物。
JP14428195A 1995-05-19 1995-05-19 アクリルゴム組成物 Pending JPH08311289A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1081188A1 (en) * 1999-08-31 2001-03-07 Bayer Inc. Improved polymer composition and process for production vulcanizates thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1081188A1 (en) * 1999-08-31 2001-03-07 Bayer Inc. Improved polymer composition and process for production vulcanizates thereof

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