JP2003206374A - オープン架橋用架橋剤およびオープン架橋方法 - Google Patents

オープン架橋用架橋剤およびオープン架橋方法

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JP2003206374A
JP2003206374A JP2002005375A JP2002005375A JP2003206374A JP 2003206374 A JP2003206374 A JP 2003206374A JP 2002005375 A JP2002005375 A JP 2002005375A JP 2002005375 A JP2002005375 A JP 2002005375A JP 2003206374 A JP2003206374 A JP 2003206374A
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Tomoyuki Nakamura
知之 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面特性はもとより、引張強さや圧縮永久歪
等のゴム物性の良好な架橋ゴムが得られるオープン架橋
用架橋剤、およびそれを用いるオープン架橋方法を提供
する。 【解決手段】 t−ヘキシルクミルペルオキシドからな
るオープン架橋用架橋剤、およびそれを架橋用ゴム組成
物と混合後、加熱処理するオープン架橋方法。架橋用ゴ
ム組成物中に含まれるゴム成分が(エチレン−プロピレ
ン−ジエン)三元共重合体、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合ゴム、エチレン−プロピレンゴム、天然ゴ
ム、ブタジエンゴムおよびスチレン−ブタジエンゴムか
らなる群から選択される1種以上であることを特徴とす
る前記のオープン架橋方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面特性はもとよ
り、引張強さや圧縮永久歪等のゴム物性の良好な架橋ゴ
ムが得られるオープン架橋用架橋剤、およびそれを用い
るオープン架橋方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴム製品は他の材料とは異なる性質、特
に高弾性体であるという大きな特徴があるため、これを
生かした種々の製品が作られてきている。このゴム製品
の主力は自動車用途であり、交通手段の発達に伴いゴム
製品の需要は増加してきた。しかし、近年においては、
廃ガス規制や燃費向上のためエンジンルームの高温化、
それに伴う各種潤滑剤への対策等により、エンジン回り
の自動車用ゴム製品、特に(エチレン−プロピレン−ジ
エン)三元共重合体(以下、EPDMと略記する。)を
用いる部品に対する耐熱性、耐久性の性能向上が求めら
れている。
【0003】この耐熱性や耐久性等の物性はゴムの架橋
形態に左右され、これは主に架橋剤の種類に大きく影響
を受ける。架橋剤としては一般的には硫黄や有機過酸化
物が用いられる。前者は硫黄加硫として、後者は有機過
酸化物架橋として知られている。前者の硫黄加硫は、一
般に、架橋ゴムの圧縮永久歪が大きく、耐熱性に劣ると
共に変形し易いという欠点があるため、近年のより高い
耐熱性の要求には対応が難しくなっている。
【0004】後者の有機過酸化物架橋は、炭素原子間に
化学的結合を形成することにより、ゴム分子間に硫黄加
硫する方法では得られないような優れた特徴、すなわち
圧縮永久歪が小さく、耐熱性に優れるゴム成型品が得ら
れる。
【0005】特に、(エチレン−プロピレン−ジエン)
三元共重合体の耐熱性向上に有機過酸化物架橋が有効で
あるが、熱空気下で架橋を行う場合(以下、オープン架
橋と略記する。)には架橋ゴム表面に粘着性を生じる欠
点がある。これは空気中の酸素がゴム表面の架橋反応を
阻害し、表面の架橋密度を低下させるからであり、表面
の架橋密度が低いものはゴム製品として実用に耐えない
ものとなる。このため、これまでの有機過酸化物架橋は
酸素の存在しない雰囲気下、例えば、プレス、射出成形
等の金型内でのみ架橋が行われてきた。しかし空気の遮
断という制約がない条件下でも有機過酸化物の使用可能
なオープン架橋方法の開発が望まれ、特に表面粘着性の
改良が強く要望されるようになり、種々検討されてき
た。
【0006】例えば、2官能性のペルオキシモノカーボ
ネート構造を有する有機過酸化物を架橋剤として用いる
方法(特開平6−299003号公報)、分子内に不飽
和基を含む構造を有するペルオキシモノカーボネートあ
るいはペルオキシエステル類を架橋剤として用いる方法
(特開平6−306209号公報)、多官能性アクリル
酸エステル化合物およびヒンダードアミン化合物を添加
する方法(特開平6−100741号公報)、および酸
化防止剤として特定のベンツイミダゾール化合物を添加
する方法(特開平9−169873号公報)などが提案
されている。
【0007】ところが、いずれの方法も、ゴム表面の架
橋が不十分で、依然として表面に粘着性を生じるととも
に、ゴム製品の引張強度などの物性が低いという問題が
ある。即ち、架橋剤として前記ペルオキシモノカーボネ
ート、ペルオキシエステル類を用いるオープン架橋の方
法においては、架橋速度が十分ではないため、ゴム表面
の架橋が不十分であった。また、酸化防止剤としてヒン
ダードアミン化合物および特定のベンツイミダゾール化
合物を添加する方法は、酸化防止剤としての物性に起因
した架橋反応の阻害影響があるため、ゴム表面の架橋が
不十分で、かつゴム製品の引張強度などの物性が低かっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表面
特性はもとより、引張強さや圧縮永久歪等のゴム物性の
良好な架橋ゴムが得られるオープン架橋用架橋剤、およ
びそれを用いるオープン架橋方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究した結果、特定のジアルキル
ペルオキシド構造をもつ有機過酸化物を架橋剤として用
いたとき、オープン架橋でも良好な物性を持つ成形物が
得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】即ち、第1の発明は、t−ヘキシルクミル
ペルオキシドからなるオープン架橋用架橋剤である。第
2の発明は、架橋用ゴム組成物と架橋剤を混合し、加熱
処理するオープン架橋方法において、架橋剤として第1
の発明のオープン架橋用架橋剤を用いることを特徴とす
るオープン架橋方法である。第3の発明は、架橋用ゴム
組成物中に含まれるゴム成分が(エチレン−プロピレン
−ジエン)三元共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合ゴム、エチレン−プロピレンゴム、天然ゴム、
ブタジエンゴムおよびスチレン−ブタジエンゴムからな
る群から選択される1種以上であることを特徴とする第
2の発明のオープン架橋方法である。第4の発明は、架
橋用ゴム組成物中に含まれるゴム成分が(エチレン−プ
ロピレン−ジエン)三元共重合体であることを特徴とす
る第2の発明のオープン架橋方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のオープン架橋用架橋剤
は、t−ヘキシルクミルペルオキシド、即ち、1,1−
ジメチルブチルクミルペルオキシドである。これは公知
の方法で合成できる。例えば、クミルクロライドとt−
ヘキシルヒドロペルオキシドを反応温度40〜50℃で
5〜6時間反応させ、得られた粗反応物を5%苛性ソー
ダ水溶液および水で洗浄した後、減圧蒸留により不純物
を取り除くことにより得られる。
【0012】またその添加量は、通常、ゴム100重量
部に対して0.1〜10重量部が好ましい。より好まし
くは、0.5〜7重量部である。0.1重量部未満では
架橋不足により目的とする物性が得られにくくなり、1
0重量部を超えると過剰の分解生成物による悪影響が生
じたり、コスト高となるため好ましくない。
【0013】本発明の架橋用架橋剤に加え、ジクミルペ
ルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサンや2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3などの公知の
ゴム用架橋剤や硫黄化合物を添加してもよい。
【0014】その場合における、公知のゴム用架橋剤や
硫黄の添加量は、ゴム成分100重量部に対し2重量部
以下、好ましくは1重量部以下である。添加量が2重量
部を超えると耐熱試験後の引張強さの変化率が大きくな
り過ぎる傾向にある。
【0015】本発明の架橋用ゴム組成物は、ゴム成分を
必須成分として含有するが、必要に応じて、補強用充填
剤や増容用充填剤などの充填剤、架橋助剤、軟化剤、酸
化防止剤、可塑剤、安定剤、顔料そして難燃化剤などを
含有させることができる。
【0016】前記ゴム成分としては、有機過酸化物によ
り架橋反応できる公知の全てのゴムが含まれる。ゴム成
分は1種又は2種以上使用できる。具体的にはEPD
M、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(以下、
NBRと略記する。)、エチレン−プロピレンゴム(以
下、EPRと略記する。)、天然ゴム、ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム(以下、SBRと略記す
る。)、クロロプレンゴム、ブチルゴム、クロロスルフ
ォン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴ
ム、フッ素ゴムなどが挙げられる。
【0017】特にジエン成分を有するゴムは、架橋反応
を効率良く行うために適している。そのようなジエン成
分を有するゴムとしては、具体的にはEPDM、NB
R、EPR、天然ゴム、ブタジエンゴム、SBRなどが
挙げられる。
【0018】前記充填剤は、ゴム製品の強度、硬度等を
向上させると共に増量剤となるもので、例えば、カーボ
ンブラック;シリカ、クレーなどのケイ酸塩;炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩などが使用でき
る。
【0019】前記架橋助剤は、有機過酸化物と共に反応
して架橋速度を増加させるものであり、通常使用されて
いる架橋助剤の全てを配合できる。例えば、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレートなどのメタクリル酸エステル;トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレートなどの
ビニルモノマー;N,N−m−フェニレンビスマレイミ
ドなどのマレイミド類が挙げられる。
【0020】前記軟化剤は、ゴムと添加成分との混合を
容易にするものはすべて使用することができる。特に、
パラフィン系、ナフテン系、アロマ系などの一般的なプ
ロセスオイルが好ましいが、有機過酸化物架橋への影響
の小さいパラフィン系オイルが最も望ましい。
【0021】前記酸化防止剤は架橋反応時の酸化防止を
行うもので、一般的な酸化防止剤が使用できるが、有機
過酸化物架橋に対して影響の少ない2,2,4−トリメ
チル−1,2−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン
重合体及び2−メルカプトベンツイミダゾール、2−メ
ルカプトベンツイミダゾールの亜鉛塩などのベンツイミ
ダゾール類が望ましい。
【0022】また、架橋剤として硫黄化合物を併用する
場合には、通常使用されている加硫促進剤や加硫促進助
剤などを配合できる。
【0023】加硫促進剤としては、具体的には、例え
ば、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフ
ェンアミド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テト
ラブチルチウラムジスルフィド、テトラキス(2−エチ
ルヘキシル)チウラムジスルフィド、ジベンゾチアジル
ジスルフィド、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛を使用
できる。これらの中では、引張強さの変化率等の引張物
性が優れるため、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチア
ゾリルスルフェンアミド、テトラキス(2−エチルヘキ
シル)チウラムジスルフィドが好ましい。
【0024】前記加硫促進助剤としては、加硫促進剤を
活性化して加硫反応を促進させるものであれば全てのも
のが使用できる。例えば、亜鉛華(酸化亜鉛)、酸化
鉛、酸化マグネシウム等の金属酸化物が挙げられる。こ
れらの中では促進効果が最も高いため、亜鉛華が好まし
いものである。
【0025】本発明のオープン架橋方法は、架橋用ゴム
組成物と架橋剤を混合後、オープン架橋装置などにより
加熱処理する方法である。
【0026】本発明の架橋用ゴム組成物、またはそれと
架橋剤を混合する場合は、ロール、バンバリーミキサ
ー、ニーダー等通常の架橋用ゴム組成物の混合に使用で
きる混合機は全て使用することができる。
【0027】前記オープン架橋装置としては、熱風式オ
ーブンや、マイクロ波(高周波)、遠赤外線、電熱等の
予備加熱装置を有する熱風式加熱炉(例えば、ミクロ電
子(株)製のMMV型熱風式加熱炉、東洋精機(株)製
のギヤー式老化試験機等)などが使用できる。
【0028】前記オープン架橋装置を用いて、通常14
0〜230℃、好ましくは150〜210℃の加熱温度
で、そして0.5〜30分、好ましくは1〜20分の加
熱時間で処理する。
【0029】また架橋特性、特にゴム表面特性をさらに
向上させるために、予め成型品の表面に水溶性高分子を
塗布し、酸素を遮断する皮膜を形成してから、オープン
架橋させることもできる。そのような水溶性高分子とし
ては、例えば、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、ポリイ
ソプレンスルホン酸ソーダなどの高分子スルホン酸ソー
ダ類;ラウリン酸ソーダ、ソルビタンオレエートなどの
界面活性剤類;ポリビニルアルコール、ポリエチレング
リコール、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
【0030】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例を用いて更
に詳細に説明する。なお、実施例および比較例では架橋
用ゴム組成物として下記原材料を含む組成物(EPDM
(100重量部)、HAFカーボン(40重量部)、ス
テアリン酸(1重量部)および老防224(1重量部)
を含む組成物、以下、EPDM組成物と略記する。)を
使用した。
【0031】(原材料) EPDM:(エチレン−プロピレン−ジエン)三元共重
合体(三井石油化学工業(株)製ゴム、商品名:EPT
−4021)、 HAFカーボン:充填剤(旭カーボン(株)製、商品
名:旭#70)、 ステアリン酸:軟化剤(和光純薬工業(株)製)、 老防224:2,2,4−トリメチル−1,2−トリメ
チル−1,2−ジヒドロキノリン(大内新興化学(株)
製酸化防止剤、商品名:ノクラック224)。
【0032】実施例1 EPDM組成物(142重量部)に対し、t−ヘキシル
クミルペルオキシド2重量部を添加し、6インチ2本ロ
ールを用いて、ASTM D−3182に準拠し混合
し、厚さ2mmのゴムコンパウンドシートを作製した。
次に、このゴムコンパウンドシートを200℃に加熱し
たギヤー式老化試験機(東洋精機(株)製、G0−01
型)中で10分間をかけてオープン架橋することにより
架橋物を得た。これを用いて、架橋物の表面状態試験、
および架橋物の物性試験としての引張試験と圧縮永久歪
試験を行った。その結果を表1に示した。なお、前記各
種評価方法は次の方法によった。
【0033】(評価方法)表面状態試験:クレメンス形
引っかき硬さ試験機に、引っかき針としてHBの鉛筆を
取り付けた装置を用いて、架橋反応を実施したサンプル
の空気と接触していた表面を、架橋反応終了時から30
秒後に引っかき、表面の削れ状態を観察した。そして以
下の4段階で分類することにより表面粘着性の指標とし
た。即ち、架橋物が全く削れない場合は、架橋が十分に
進行しており、表面の粘着性が全くないことを示す。一
方、削れる場合には架橋が不十分であり、表面粘着性が
あることを示す。 ◎:架橋物が全く削れず、良好である。 ○:架橋物が極わずかであるが、削れる。 △:架橋物が少し削れる。 ×:架橋物がかなり削れる。
【0034】引張試験:得られた架橋物をJIS 3号
ダンベル片に打抜き、JIS K 6251に準拠して
引張強さ(Kg/cm2)および伸び(%)を測定し
た。圧縮永久歪試験:JIS K 6262(100
℃、72時間)に基づき求めた。
【0035】実施例2 t−ヘキシルクミルペルオキシドの添加量を3重量部と
した以外は実施例1に準じてオープン架橋を行った。そ
して架橋物の表面状態試験、および架橋物の物性試験と
しての引張試験と圧縮永久歪試験を行った。その結果を
表1に示した。
【0036】実施例3 t−ヘキシルクミルペルオキシド2重量部に加え、硫黄
(和光純薬工業(株)製)0.5重量部、N−シクロヘ
キシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(大内
新興化学(株)製加硫促進剤、商品名:ノクセラーC
Z)1重量部、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウ
ラムジスルフィド(大内新興化学(株)製加硫促進剤、
商品名:ノクセラーTOT−N)1重量部および加硫促
進助剤として亜鉛華5重量部を用いた以外は実施例1に
準じてオープン架橋を行った。そして架橋物の表面状態
試験、および架橋物の物性試験としての引張試験と圧縮
永久歪試験を行った。その結果を表1に示した。
【0037】比較例1 t−ヘキシルクミルペルオキシドのかわりにジクミルペ
ルオキシド(日本油脂(株)製、商品名:パークミル
D)2重量部を用いた以外は実施例1に準じてオープン
架橋を行った。そして架橋物の表面状態試験、および架
橋物の物性試験としての引張試験と圧縮永久歪試験を行
った。その結果を表1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】表1から、本発明のオープン架橋用架橋剤
を用いるオープン架橋方法は、従来法である比較例1と
比べて表面の粘着性が無いことに加え、引張強さが高い
上に圧縮永久歪の小さいことが明らかとなった。
【0040】
【発明の効果】本発明のオープン架橋用架橋剤を用いる
オープン架橋方法では、特定のペルオキシドを用いるこ
とにより、汎用ゴムを酸素の存在下で架橋しても、表面
の粘着性がなく、かつ、引張強さや伸びなどの引張特性
そして圧縮永久歪等のゴム物性において、優れた特性を
有する架橋ゴムを得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】t−ヘキシルクミルペルオキシドからなる
    オープン架橋用架橋剤。
  2. 【請求項2】 架橋用ゴム組成物と架橋剤を混合し、加
    熱処理するオープン架橋方法において、架橋剤として請
    求項1に記載のオープン架橋用架橋剤を用いることを特
    徴とするオープン架橋方法。
  3. 【請求項3】 架橋用ゴム組成物中に含まれるゴム成分
    が(エチレン−プロピレン−ジエン)三元共重合体、ア
    クリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、エチレン−プ
    ロピレンゴム、天然ゴム、ブタジエンゴムおよびスチレ
    ン−ブタジエンゴムからなる群から選択される1種以上
    であることを特徴とする請求項2に記載のオープン架橋
    方法。
  4. 【請求項4】 架橋用ゴム組成物中に含まれるゴム成分
    が(エチレン−プロピレン−ジエン)三元共重合体であ
    ることを特徴とする請求項2に記載のオープン架橋方
    法。
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