JP2001081175A - ポリエステル、それからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム - Google Patents

ポリエステル、それからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム

Info

Publication number
JP2001081175A
JP2001081175A JP25790399A JP25790399A JP2001081175A JP 2001081175 A JP2001081175 A JP 2001081175A JP 25790399 A JP25790399 A JP 25790399A JP 25790399 A JP25790399 A JP 25790399A JP 2001081175 A JP2001081175 A JP 2001081175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
content
less
ppm
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25790399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3736669B2 (ja
Inventor
Yoshinao Matsui
義直 松井
Hirotoshi Sonoda
博俊 園田
Kimihiro Mizushima
公博 水島
Yoshitaka Eto
嘉孝 衛藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP25790399A priority Critical patent/JP3736669B2/ja
Publication of JP2001081175A publication Critical patent/JP2001081175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3736669B2 publication Critical patent/JP3736669B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた透明性、耐熱性、機械的特性を持ち、
残留異味、異臭が少なく保香性に優れ、かつ成形時に金
型汚れが発生しにくい中空成形体、シ−ト状物や延伸フ
イルムおよびこれらからの容器や包装材料を与えるポリ
エステルを提供する。 【解決手段】 重縮合後チップ状で水処理したポリエス
テルであって、該ポリエステルは主として芳香族ジカル
ボン酸またはそのエステル形成性誘導体とグリコ−ルま
たはそのエステル形成性誘導体を原料として得られるも
のであり、酢酸含量が50ppb以下、蟻酸含量が50
ppb以下であることを特徴とするポリエステル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料用ボトルをは
じめとする中空成形容器、フィルム、シ−トなどの成形
体の素材として好適に用いられるポリエステルおよびそ
れからなる成形体に関するものであり、特に成形品に残
留異味、異臭が発生しにくく、透明性及び耐熱寸法安定
性に優れた小型中空成形体や透明性、滑り性および成形
後の寸法安定性に優れたシ−ト状物を与える。また、本
発明は,小型中空成形体を成形する際に熱処理金型から
の離型性が良好で、長時間連続成形性に優れたポリエス
テルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレ−トなどのポリ
エステルは、機械的性質及び化学的性質が共に優れてい
るため、工業的価値が高く、繊維、フイルム、シ−ト、
ボトルなどとして広く使用されている。
【0003】調味料、油、飲料、化粧品、洗剤などの容
器の素材としては、充填内容物の種類およびその使用目
的に応じて種々の樹脂が採用されている。
【0004】これらのうちでポリエステルは機械的強
度、耐熱性、透明性およびガスバリヤー性に優れている
ので、特にジュース、清涼飲料、炭酸飲料などの飲料充
填用容器の素材として最適である。
【0005】このようなポリエステルは射出成形機など
の成形機に供給して中空成形体用プリフォームを成形
し、このプリフォームを所定形状の金型に挿入し延伸ブ
ロー成形した後ボトルの胴部を熱処理(ヒートセット)
して中空成形容器に成形され、さらには必要に応じてボ
トルの口栓部を熱処理(口栓部結晶化)させるのが一般
的である。
【0006】ところが、従来のポリエステルには、環状
三量体などのオリゴマー類が含まれており、このオリゴ
マー類が金型内面や金型のガスの排気口、排気管に付着
することによる金型汚れが発生しやすかった。
【0007】また、ポリエステルは、副生物であるアセ
トアルデヒドを含有する。ポリエステル中のアセトアル
デヒド含量が多い場合には、これから成形された容器や
その他包装等の材質中のアセトアルデヒド含量も多くな
り、該容器等に充填された飲料等の風味や臭いに影響を
及ぼす。したがって、従来よりポリエステル中のアセト
アルデヒド含量を低減させるために種々の方策が採られ
てきた。
【0008】近年、ポリエチレンテレフタレ−トを中心
とするポリエステル製容器は、ミネラルウオ−タやウ−
ロン茶等の低フレ−バ−飲料用の容器として使用される
ようになってきた。このような飲料の場合は、一般にこ
れらの飲料を熱充填したりまたは充填後加熱して殺菌さ
れるが、飲料容器のアセトアルデヒド含量の低減だけで
はこれらの内容物の風味や臭いが改善されないことがわ
かってきた。
【0009】また、飲料用金属缶については、工程簡略
化、衛生性、公害防止等の目的から、その内面にエチレ
ンテレフタレ−トを主たる繰り返し単位とするポリエス
テルフイルムを被覆した金属板を利用して製缶する方法
が採られるようになってきた。この場合にも、内容物を
充填後高温で加熱殺菌されるが、この際アセトアルデヒ
ド含量の低いフイルムを使用しても内容物の風味や臭い
が改善されないことが分かってきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決するために種々の提案がなされている。例えば、特開
平4−211424号には、水処理することによって得
られる成形時のアセトアルデヒドの増加量が少ないポリ
エチレンテレフタレ−トが提案されているが、水処理設
備を長時間運転すると処理槽や配管等の汚れが激しくな
り、得られたポリエステルからの成形品に残留異味や異
臭が発生するという問題が生じる。
【0011】本発明は、従来技術の問題点を解決するこ
とにあり、ポリエステルチップの水処理時の処理槽や配
管の汚れを少なくし、かつポリエステルチップから成形
品を製造した際にも残留異味、異臭が少ないポリエステ
ルを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のポリエステルは、重縮合後チップ状で水処
理したポリエステであって、該ポリエステルは主として
芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と
グリコ−ルまたはそのエステル形成性誘導体を原料とし
て得られるものであり、酢酸含量が50ppb以下、蟻
酸含量が50ppb以下であることを特徴とする。
【0013】上記の特性を持つポリエステルは、成形時
に金型汚れが発生しにくく、かつ優れた透明性、耐熱
性、機械的特性、残留異味、異臭が少なく保香性の優れ
た中空成形体、シ−ト状物や延伸フイルムおよびこれら
からの容器や包装材料を与える。
【0014】この場合において、重縮合後チップ状で水
処理したポリエステであって、該ポリエステルの酸成分
は主としてテレフタ−ル酸またはそのエステル形成性誘
導体と主としてエチレングリコ−ルを原料として得られ
るものであり、極限粘度が0.68dl/g〜0.90
dl/g、密度が1.37g/cm3以上であり、酢酸
含量が50ppb以下、蟻酸含量が50ppb以下、遊
離のエチレングリコ−ル含有量が15ppm以下、遊離
のジエチレングリコ−ル含有量が5ppm以下、遊離の
モノヒドロキシエチルテレフタレ−ト含有量が40pp
m以下、遊離のビスヒドロキシエチルテレフタレ−ト含
有量が50ppm以下および遊離のビスヒドロキシエチ
ルテレフタレ−ト2量体含有量が100ppm以下であ
ることを特徴とする。
【0015】この場合において、ポリエステルが、その
主たる繰り返し単位であるエチレンテレフタレートを9
5モル%以上含む線状ポリエステルであることができ
る。
【0016】この場合において、ポリエステルが、その
主たる繰り返し単位であるエチレン−2、6−ナフタレ
ートを90モル%以上含む線状ポリエステルであること
ができる。
【0017】この場合において、ポリエステルが、重縮
合後チップ状に形成したものを、処理槽中において該ポ
リエステルに由来するグリコ−ルの含有量、芳香族ジカ
ルボン酸モノグリコ−ルエステルの含有量及び芳香族ジ
カルボン酸ジグリコ−ルエステルの含有量がそれぞれ1
00ppm以下、アセトアルデヒド含有量が10ppm
以下の処理水で処理されたものであることができる。
【0018】この場合において、ポリエステルが、重縮
合後チップ状に形成したものを、処理槽中において下記
(a)および(b)の条件を満たす処理水で処理された
ものであることができる。 (a)温度40〜120℃ (b)処理槽からの排水を含む処理水
【0019】この場合において、ポリエステルが、重縮
合後チップ状に形成したものを、処理槽中において下記
(c)の条件を満たす処理水で処理されたものであるこ
とができる。 (c)ポリエステルの微粉の含有量が1000ppm以
下の処理水 上記の水処理によって得られたポリエステルは、成形品
に残留異味、異臭が少なく、保香性に優れ、かつ透明性
及び耐熱寸法安定性に優れた小型中空成形体や透明性、
滑り性および成形後の寸法安定性に優れたシ−ト状物を
与える。
【0020】この場合において、前記ポリエステルから
なる中空成形体、シ−ト状物および少なくとも一方向に
延伸された延伸フイルムであることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のポリエステルは、好まし
くは、主として芳香族ジカルボン酸成分とグリコ−ル成
分とから得られる結晶性ポリエステルであり、さらに好
ましくは、芳香族ジカルボン酸単位が酸成分の85モル
%以上含むポリエステルであり、特に好ましくは、芳香
族ジカルボン酸単位が酸成分の90モル%以上含むポリ
エステルである。本発明のポリエステルを構成する芳香
族ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、2、6−
ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ−ル−4,4'−ジ
カルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の芳香
族ジカルボン酸及びその機能的誘導体等が挙げられる。
【0022】また本発明のポリエステルを構成するグリ
コ−ル成分としては、エチレングリコ−ル、トリメチレ
ングリコール、テトラメチレングリコール等の脂肪族グ
リコ−ル、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリ
コール等が挙げられる。
【0023】前記ポリエステル中に共重合して使用され
る酸成分としては、テレフタル酸、2、6−ナフタレン
ジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェニ−ル−4,4'
−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の
芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、オキシカプ
ロン酸等のオキシ酸及びその機能的誘導体、アジピン
酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸、ダイマ−酸等
の脂肪族ジカルボン酸及びその機能的誘導体、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸及びその
機能的誘導体などが挙げられる。
【0024】前記ポリエステル中に共重合して使用され
るグリコ−ル成分としては、エチレングリコ−ル、トリ
メチレングリコール、テトラメチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族
グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのア
ルキレンオキサイド付加物等の芳香族グリコール、ポリ
エチレングリコ−ル、ポリブチレングリコ−ル等のポリ
アルキレングリコ−ルなどが挙げられる。更にポリエス
テルが実質的に線状である範囲内で多官能化合物、例え
ばトリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、ト
リカルバリル酸、グリセリン、ペンタエリスリトール、
トリメチロ−ルプロパン等を共重合してもよく、また単
官能化合物、例えば安息香酸、ナフトエ酸等を共重合さ
せてもよい。本発明のポリエステルの好ましい一例は、
主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートから構成
されるポリエステルであり、さらに好ましくはエチレン
テレフタレート単位を85モル%以上含む線状ポリエス
テルであり、特に好ましくはエチレンテレフタレート単
位を95モル%以上含む線状ポリエステル、即ち、ポリ
エチレンテレフタレ−ト(以下、PETと略称)であ
る。
【0025】また本発明のポリエステルの好ましい他の
一例は、主たる繰り返し単位がエチレン−2、6−ナフ
タレートから構成されるポリエステルであり、さらに好
ましくはエチレン−2、6−ナフタレート単位を85モ
ル%以上含む線状ポリエステルであり、特に好ましいの
は、エチレン−2、6−ナフタレート単位を90モル%
以上含む線状ポリエステル、即ち、ポリエチレンナフタ
レ−トホモポリマ−またはエチレンテレフタレ−ト単位
を含むポリエチレンナフタレ−トコポリマ−(以下、P
ENと略称)である。
【0026】本発明のポリエステル、特に、主たる繰り
返し単位がエチレンテレフタレートから構成されるポリ
エステルの極限粘度は、0.50〜1.30デシリット
ル/グラム、好ましくは0.55〜1.20デシリット
ル/グラム、さらに好ましくは0.60〜0.90デシ
リットル/グラムの範囲である。極限粘度が0.50デ
シリットル/グラム未満では、得られた成形体等の機械
的特性が悪い。また1.30デシリットル/グラムを越
える場合は、成型機等による溶融時に樹脂温度が高くな
って熱分解が激しくなり、保香性に影響を及ぼす遊離の
低分子量化合物が増加したり、成形体が黄色に着色する
等の問題が起こる。
【0027】また本発明のポリエステル、特に、主たる
繰り返し単位がエチレン−2、6−ナフタレートから構
成されるポリエステルの極限粘度は、0.40〜1.0
0デシリットル/グラム、好ましくは0.42〜0.9
5デシリットル/グラム、さらに好ましくは0.45〜
0.90デシリットル/グラムの範囲である。極限粘度
が0.40デシリットル/グラム未満では、得られた成
形体等の機械的特性が悪い。また1.00デシリットル
/グラムを越える場合は、成型機等による溶融時に樹脂
温度が高くなって熱分解が激しくなり、保香性に影響を
及ぼす遊離の低分子量化合物が増加したり、成形体が黄
色に着色する等の問題が起こる。
【0028】ポリエステルチップの形状は、シリンダー
型、角型、または扁平な板状等の何れでもよく、その大
きさは、縦、横、高さがそれぞれ通常1.5〜4mmの
範囲である。例えばシリンダー型の場合は、長さは1.
5〜4mm、径は1.5〜4mm程度であるのが実用的
である。また、チップの重量は15〜30mg/個の範
囲が実用的である。
【0029】本発明のポリエステルは、主として芳香族
ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体とグリコ
−ルまたはそのエステル形成性誘導体を原料として得ら
れるものであり、酢酸含量が50ppb以下、蟻酸含量
が50ppb以下含有する、重縮合後チップ状で水処理
したことを特徴とするポリエステルである。
【0030】酢酸含量は好ましくは30ppb以下、さ
らに好ましくは10ppb以下であり、また蟻酸含量は
好ましくは30ppb以下、さらに好ましくは10pp
b以下である。前記のポリエステルの酢酸含量および蟻
酸含量が共に50ppbを超える場合には、このポリエ
ステルから得られた容器等中の内容物の風味や香りが非
常に悪くなる。これらの遊離の低分子量化合物は、ポリ
エステル製容器等の材質より内容物中に極微量ではある
が溶出し、 その結果内容物の風味等に影響を及ぼすと
考えられる。
【0031】ポリエステルからなる成形体に直接接触し
ている飲料等の内容物の風味と該ポリエステル材質中に
残留している遊離の低分子化合物含量、およびこれら化
合物の内容物への溶出量との関係について鋭意検討を加
えてきたが、その結果、PET製容器をミネラルウオ−
タやウ−ロン茶等の低フレ−バ−飲料用の容器として使
用する場合には、前記の酢酸や蟻酸だけではなくて、内
容物中にごく微量ではあるが溶出したグリコ−ルをはじ
めとする種々の遊離の低分子化合物が複合的に内容物の
風味に影響することが判った。
【0032】したがって、本発明の好ましいポリエステ
ルは、主たる芳香族ジカルボン酸がテレフタ−ル酸また
はそのエステル形成性誘導体と主としてエチレングリコ
−ルを原料として得られるものであり、極限粘度が0.
68dl/g〜0.90dl/g、好ましくは0.69
dl/g〜0.88dl/g、さらに好ましくは0.7
0dl/g〜0.86dl/gであり、密度が1.37
g/cm3以上、好ましくは1.38g/cm3以上、更
に好ましくは1.39g/cm3以上であり、酢酸含量
が50ppb以下、好ましくは30ppb以下、さらに
好ましくは10ppb以下、蟻酸含量が50ppb以
下、、好ましくは30ppb以下、さらに好ましくは1
0ppb以下、遊離のエチレングリコ−ル含有量が15
ppm以下、好ましくは10ppm以下、更に好ましく
は5ppm以下、遊離のジエチレングリコ−ル含有量が
5ppm以下、好ましくは4ppm以下、さらに好まし
くは3ppm以下、遊離のモノヒドロキシエチルテレフ
タレ−ト含有量が40ppm以下、好ましくは30pp
m以下、更に好ましくは10ppm以下、遊離のビスヒ
ドロキシエチルテレフタレ−ト含有量が50ppm以
下、好ましくは40ppm以下、更に好ましく30pp
m以下および遊離のビスヒドロキシエチルテレフタレ−
ト2量体含有量が100ppm以下、好ましくは75p
pm以下、さらに好ましくは60ppm以下含有する、
重縮合後チップ状で水処理したことを特徴とするポリエ
ステルである。このようなポリエステルを包装材料に使
用すると、その内容物の風味等がさらに大幅に改善され
る。
【0033】また、本発明のポリエステルのアセトアル
デヒド含量は8ppm以下、好ましくは6ppm以下、
更に好ましくは4ppm以下、ホルムアルデヒド含量は
6ppm以下、好ましくは5ppm以下、更に好ましく
は4ppm以下である。アセトアルデヒド含量が8pp
m以上、およびホルムアルデヒド含量が6ppm以上の
場合は、このポリエステルから成形された容器等の内容
物の風味や臭い等が悪くなる。
【0034】また本発明のポリエステル中に共重合され
たジエチレングリコール量は該ポリエステルを構成する
グリコール成分の1.0〜5.0モル%、好ましくは
1.3〜4.5モル%、更に好ましくは1.5〜4.0
モル%である。ジエチレングリコール量が5.0モル%
を越える場合は、熱安定性が悪くなり、成型時に分子量
低下が大きくなったり、またアセトアルデヒド含量やホ
ルムアルデヒド含量の増加量が大となり好ましくない。
【0035】また本発明のポリエステルの環状3量体の
含有量は0.50重量%以下、好ましくは0.45重量
%以下、さらに好ましくは0.40重量%以下である。
本発明のポリエステルから耐熱性の中空成形体等を成形
する場合は加熱金型内で熱処理を行うが、環状3量体の
含有量が0.50重量%以上含有する場合には、加熱金
型表面へのオリゴマー付着が急激に増加し、得られた中
空成形体等の透明性が非常に悪化する。
【0036】前記の本発明のポリエステルは、例えば下
記のようにして製造することができる。すなわち、本発
明のポリエステルは、下記のポリエステルチップを、該
ポリエステル由来のアセトアルデヒドの含有量、グリコ
−ル含有量や芳香族ジカルボン酸モノグリコ−ルエステ
ル等の微量成分含有量が以下に示した特定濃度の水によ
り接触処理を行なうことにより製造することができる。
接触処理の方法としては、水中に浸ける方法が挙げられ
る。水との接触処理を行う時間としては5分〜2日間、
好ましくは10分〜1日間、さらに好ましくは30分〜
10時間であり、水の温度としては20〜180℃、好
ましくは40〜150℃、さらに好ましくは50〜12
0℃である。ポリエステルチップは、ポリエステル製造
中に副生したアセトアルデヒドやホルムアルデヒド等の
アルデヒド化合物、原料である芳香族ジカルボン酸やグ
リコ−ル、反応生成物である芳香族ジカルボン酸とグリ
コ−ルとからなるモノマ−や芳香族ジカルボン酸とグリ
コ−ルとからなるダイマ−等の低分子化合物を含んでお
り、水処理時にこれらのアルデヒド化合物、芳香族ジカ
ルボン酸、グリコ−ル、芳香族ジカルボン酸とグリコ−
ルとからなるモノマ−やダイマ−等が処理水中に溶出す
る。
【0037】ポリエステルチップを水処理する方法が連
続式、又はバッチ式のいずれの場合であっても、処理槽
から排出した処理水のすべて、あるいは殆どを工業排水
としてしまうと、新しい水が多量に入用であるばかりで
なく、排水量増大による環境への影響が懸念される。即
ち、処理槽から排出した少なくとも一部の処理水を、水
処理槽へ戻して再利用することにより、必要な水量を低
減し、また排水量増大よる環境への影響を低減すること
が出来、さらには水処理槽へ返される排水がある程度温
度を保持していれば、処理水の加熱量も小さく出来る。
【0038】経済的な観点および環境上の観点より、バ
ッチ方式の水処理の場合は処理水を繰り返し使用し、ま
た連続式水処理の場合は水処理槽から排出した処理水を
再度処理槽へ戻して再利用するが、いずれの場合も処理
槽中のアセトアルデヒド含有量、グリコ−ル含有量、芳
香族ジカルボン酸とグリコ−ルとからなるモノマ−含有
量やダイマ−含有量が経時的に増加していく。これらの
化合物が多くなると、水処理乾燥後のチップ中の該含有
量が高くなり、このようなポリエステルチップを用いた
中空成形容器等中の内容物の風味や香りが非常に悪くな
る。また、水処理装置の処理槽や配管の汚れも激しくな
る。
【0039】本発明のポリエステルは、具体的には、連
続水処理方式の場合は、処理槽からポリエステルチップ
と共に排出する処理水中の該ポリエステルに由来するア
セトアルデヒド含有量を10ppm以下、グリコ−ル含
有量、芳香族ジカルボン酸モノグリコ−ルエステル含有
量、芳香族ジカルボン酸ジグリコ−ルエステル含有量お
よび芳香族ジカルボン酸とグリコ−ルとからなる2量体
含有量をそれぞれ100ppm以下に維持してポリエス
テルチップを処理することによって得られる。またバッ
チ方式の場合は、水処理終了時の処理槽中の処理水の該
ポリエステルに由来するアセトアルデヒド含有量を10
ppm以下、グリコ−ル含有量、芳香族ジカルボン酸モ
ノグリコ−ルエステル含有量、芳香族ジカルボン酸ジグ
リコ−ルエステル含有量および芳香族ジカルボン酸とグ
リコ−ルとからなる2量体をそれぞれ100ppm以下
に維持してポリエステルチップを処理することによって
も得られる。
【0040】以下に水処理を工業的に行なう方法を例示
するが、これに限定するものではない。また処理方法は
連続方式、バッチ方式のいずれであっても差し支えない
が、工業的に行なうためには連続方式の方が好ましい。
【0041】ポリエステルチップをバッチ方式で水処理
をする場合は、サイロタイプの処理槽が挙げられる。す
なわち、バッチ方式でポリエステルチップをサイロへ受
け入れ水処理を行なう。あるいは回転筒型の処理槽にポ
リエステルチップを受け入れ、回転させながら水処理を
行ない水との接触をさらに効率的にすることもできる。
【0042】この場合、ポリエステルチップは処理槽内
に投入、充填すると共に処理水を満たし、処理水は必要
により継続的又は断続的(総称して連続的ということが
ある)に循環し、また、継続的又は断続的に一部の処理
水を排出して新しい処理水を追加供給する。そして、P
ETの場合、水処理の終了時点での水中のアセトアルデ
ヒド含有量を10ppm以下、好ましくは5ppm以
下、さらに好ましくは1ppm以下、エチレングリコ−
ル含有量とジエチレングリコ−ル含有量との合計含有
量、ビスヒドロキシエチルテレフタレ−ト含有量、モノ
ヒドロキシエチルテレフタレ−ト含有量およびビスヒド
ロキシエチルテレフタレ−トの2量体の含有量をそれぞ
れ100ppm以下、好ましくは50ppm以下、さら
に好ましくは30ppm以下に維持して前記の特性を持
つPETチップを処理することにより本発明のPETを
得る。
【0043】またポリエステルチップを連続的に水処理
する場合は、塔型の処理槽に継続、あるいは断続的にポ
リエステルチップを上部より受け入れ、並流又は向流で
水を連続供給して水処理させることができる。
【0044】しかし、ポリエステルの重縮合や水処理等
の製造条件により処理水中のグリコ−ル等の濃度が急速
に高くなる場合には、処理槽からの処理水を処理槽に戻
さないでポリエステルチップを処理することも出来る。
【0045】本発明は、PETの場合、水処理槽に連続
的に循環して供給する処理水中のアセトアルデヒド含有
量を10ppm以下、好ましくは5ppm以下、さらに
好ましくは1ppm以下、エチレングリコ−ル含有量と
ジエチレングリコ−ル含有量との合計含有量、ビスヒド
ロキシエチルテレフタレ−ト含有量、モノヒドロキシエ
チルテレフタレ−ト含有量およびビスヒドロキシエチル
テレフタレ−トの2量体の含有量をそれぞれ100pp
m以下、好ましくは50ppm以下、さらに好ましくは
30ppm以下にすることにより本発明のポリエステル
を得る。
【0046】以下に水処理槽に連続的に循環して供給す
る処理水中のアセトアルデヒドを10ppm以下および
グリコ−ル等の含有量を100ppm以下にする方法を
例示するが、本発明はこれに限定するものではない。
【0047】水処理槽に連続的に供給する処理水中のア
セトアルデヒド、グリコ−ルや芳香族ジカルボン酸とグ
リコ−ルとからなるモノマ−の含有量の増加を抑えるた
めに、水処理槽から処理水が排出して、再び水処理槽に
循環水が戻されるまでの工程中の少なくとも1カ所以上
にアセトアルデヒドやグリコ−ル等を除去する装置を設
置する。
【0048】アセトアルデヒドやグリコ−ル等を除去す
る方法としては、蒸留装置による蒸留処理、活性炭吸着
処理、水中への不活性気体のバブリング処理、加熱脱気
処理等、公知の方法が挙げられる。また、循環水に新し
いイオン交換水等を追加する方法も挙げられる。
【0049】また耐熱寸法安定性の優れた成形体や成形
後の寸法安定性に優れたシ−ト状物を得るためには、水
処理したポリエステルのファイン含量を0.1〜500
ppmにすることが必要である。ファイン含量が0.1
ppm未満の場合は、結晶化速度が非常におそくなり、
中空成形容器の口栓部の結晶化が不十分となり、このた
め口栓部の収縮量が規定値範囲内におさまらないためキ
ャッピング不良現象が発生したり、また容器成形後の寸
法安定性が悪いシ−ト状物を与える。また500ppm
を超える場合は、結晶化速度が早くなり、中空成形容器
の口栓部の結晶化が過大となり、このため口栓部の収縮
量が規定値範囲内におさまらないため口栓部のキャッピ
ング不良となり内容物の漏れが生じたり、また中空成形
用予備成形体が白化し、このため正常な延伸が不可能と
なる。
【0050】ここでは、主として水処理工程を含むポリ
エステル製造工程において発生するチップよりかなり小
さな粒状体や粉等をファインと称する。該ファインの共
重合成分、および該共重合成分含量が、ポリエステルチ
ップと同一であり、その極限粘度は通常、チップの極限
粘度と同一か、またはチップの極限粘度より0.03
(dl/g)高い極限粘度の範囲であることが好まし
い。
【0051】前記のファイン含量が0.1〜500pp
mのポリエステルは、処理水中の微粉量をコントロ−ル
することによって容易に製造することができる。微粉量
が0ppmの水を処理水として用いると、ポリエステル
のファイン含量は0.1ppmを下回ることがあり、ま
た微粉量が1000ppmを越える水を用いるとポリエ
ステル中のファイン量が500ppmを越えることがあ
る。ここで、水処理槽内のファインを微粉と称し、処理
水中のその含量、すなわち微粉量は下記の測定法によっ
て測定することができる。
【0052】水処理槽から排出される処理水には、処理
槽にポリエステルチップを受け入れる段階で既にポリエ
ステルのチップに付着しているファインや、水処理時に
ポリエステルのチップ同士あるいは処理槽壁との摩擦で
発生するポリエステルのファインが含まれている。従っ
て、処理槽から排出した処理水を再度処理槽へ戻して再
利用すると、処理槽内の処理水に含まれる微粉量は次第
に増えていく。そのため、処理水中に含まれている微粉
が処理槽壁や配管壁に付着して、配管を詰まらせること
がある。また処理水中に含まれている微粉が再びポリエ
ステルのチップに付着し、この後、水分を乾燥除去する
段階でポリエステルのチップにファインが静電効果によ
り付着するため、乾燥後にファイン除去を行なっても除
去が困難となる。
【0053】水処理したポリエステルチップは振動篩
機、シモンカーターなどの水切り装置で水切りし、乾燥
工程へ移送する。当然のことながら水切り装置でポリエ
ステルチップと分離された水はフィルタ−式濾過装置、
遠心分離器等のファイン除去の装置へ送られ、再度水処
理に用いることができる。
【0054】また容器等の内容物が、風味や臭いが非常
に厳しく管理されるミネラルウオ−タ−等の場合は、水
処理したポリエステルチップを加熱した新しいイオン交
換水で洗浄してチップ表面に付着している芳香族ジカル
ボン酸とグリコ−ルとからなるモノマ−等を落とし、乾
燥工程へ移送することもできる。洗浄後のイオン交換水
は前記の水処理槽に戻して再度使用される。
【0055】ポリエステルチップの乾燥は通常用いられ
るポリエステルチップの乾燥処理を用いることができ
る。連続的に乾燥する方法としては上部よりポリエステ
ルチップを供給し、下部より乾燥ガスを通気するホッパ
ー型の通気乾燥機が通常使用される。乾燥ガス量を減ら
し、効率的に乾燥する方法としては回転ディスク型加熱
方式の連続乾燥機が選ばれ、少量の乾燥ガスを通気しな
がら、回転ディスクや外部ジャケットに加熱蒸気、加熱
媒体などを供給した粒状ポリエステルチップを間接的に
乾燥することができる。
【0056】バッチ方式で乾燥する乾燥機としてはダブ
ルコーン型回転乾燥機が用いられ、真空下であるいは真
空下少量の乾燥ガスを通気しながら乾燥することができ
る。あるいは大気圧下で乾燥ガスを通気しながら乾燥し
てもよい。乾燥ガスとしては大気空気でも差し支えない
が、ポリエステルの加水分解や熱酸化分解による分子量
低下を防止する点からは乾燥窒素、除湿空気が好まし
い。
【0057】前記の水処理に供せられるポリエステル
は、従来公知の製造方法によって製造することが出来
る。即ち、PETの場合には、テレフタール酸とエチレ
ングリコール及び必要により他の共重合成分を直接反応
させて水を留去しエステル化した後、減圧下に重縮合を
行う直接エステル化法、または、テレフタル酸ジメチル
とエチレングリコール及び必要により他の共重合成分を
反応させてメチルアルコールを留去しエステル交換させ
た後、減圧下に重縮合を行うエステル交換法により製造
される。更に極限粘度を増大させ、アセトアルデヒド含
量等を低下させる為に固相重合を行ってもよい。
【0058】前記溶融重縮合反応は、回分式反応装置で
行っても良いしまた連続式反応装置で行っても良い。こ
れらいずれの方式においても、溶融重縮合反応は1段階
で行っても良いし、また多段階に分けて行っても良い。
固相重合反応は、溶融重縮合反応と同様、回分式装置や
連続式装置で行うことが出来る。溶融重縮合と固相重合
は連続で行っても良いし、分割して行ってもよい。
【0059】直接エステル化法による場合は、重縮合触
媒としてGe、Sb、Tiの化合物が用いられるが、特
にGe化合物および/またはTi化合物の使用が好都合
である。
【0060】Ge化合物としては、無定形二酸化ゲルマ
ニウム、結晶性二酸化ゲルマニウム粉末またはエチレン
グリコールのスラリー、結晶性二酸化ゲルマニウムを水
に加熱溶解した溶液またはこれにエチレングリコールを
添加加熱処理した溶液等が使用されるが、特に本発明で
用いるポリエステルを得るには二酸化ゲルマニウムを水
に加熱溶解した溶液、またはこれにエチレングリコール
を添加加熱した溶液を使用するのが好ましい。これらの
重縮合触媒はエステル化工程中に添加することができ
る。Ge化合物を使用する場合、その使用量はポリエス
テル樹脂中のGe残存量として5〜150ppm、好ま
しくは10〜100ppm、更に好ましくは15〜70
ppmである。Ti化合物としては、テトラエチルチタ
ネ−ト、テトライソプロピルチタネ−ト、テトラ−n−
プロピルチタネ−ト、テトラ−n−ブチルチタネ−ト等
のテトラアルキルチタネ−トおよびそれらの部分加水分
解物、蓚酸チタニル、蓚酸チタニルアンモニウム、蓚酸
チタニルナトリウム、蓚酸チタニルカリウム、蓚酸チタ
ニルカルシウム、蓚酸チタニルストロンチウム等の蓚酸
チタニル化合物、トリメリット酸チタン、硫酸チタン、
塩化チタン等が挙げられる。Ti化合物は、生成ポリマ
−中のTi残存量として0.1〜10ppmの範囲にな
るように添加する。
【0061】また、安定剤として、燐酸、ポリ燐酸やト
リメチルフォスフェート等の燐酸エステル類等を使用す
るのが好ましい。これらの安定剤はテレフタル酸とエチ
レングリコールのスラリー調合槽からエステル化反応工
程中に添加することができる。P化合物は、生成ポリマ
−中のP残存量として5〜100ppmの範囲になるよ
うに添加する。
【0062】また、ポリエステル中に共重合されたDE
G含量を制御するためにエステル化工程に塩基性化合
物、たとえば、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルア
ミン等の第3級アミン、水酸化テトラエチルアンモニウ
ム等の第4級アンモニウム塩等を加えることが出来る。
【0063】また、水処理に供せられるポリエステルの
好ましい一例は、芳香族ジカルボン酸からなるポリエス
テであって、該ポリエステルに由来する遊離のグリコ−
ル含有量が50ppm以下、遊離の芳香族ジカルボン酸
モノグリコ−ルエステル含有量が70ppm以下、遊離
の芳香族ジカルボン酸ジグリコ−ルエステル含有量が1
00ppm以下、芳香族ジカルボン酸とグリコ−ルとか
らなる遊離の2量体の含有量が350ppm以下、酢酸
含有量および蟻酸含有量がそれぞれ50ppb以下であ
るポリエステルである。
【0064】また、水処理に供せられるポリエステルの
他の好ましい一例は、主たる芳香族ジカルボン酸がテレ
フタ−ル酸であり、主たるグリコ−ルがエチレングリコ
−ルであるポリエステルであって、極限粘度が0.68
dl/g〜0.90dl/gあり、密度が1.37g/
cm3以上であり、遊離のエチレングリコ−ル含有量が
20ppm以下、遊離のジエチレングリコ−ル含有量が
10ppm以下、遊離のモノヒドロキシエチルテレフタ
レ−ト含有量が50ppm以下、遊離のビスヒドロキシ
エチルテレフタレ−ト含有量が70ppm以下、遊離の
ビスヒドロキシエチルテレフタレ−ト2量体含有量が3
50ppm以下、酢酸含有量および蟻酸含有量がそれぞ
れ50ppb以下であるポリエステルである。
【0065】また水処理に用いられるポリエステルのア
セトアルデヒド含量は10ppm以下、ホルムアルデヒ
ド含量は8ppm以下、共重合されたジエチレングリコ
ール量は該ポリエステルを構成するグリコール成分の
1.0〜5.0モル%、環状3量体の含有量は0.50
重量%以下であることが好ましい。
【0066】また、水処理に用いられるポリエステルチ
ップの密度は、約1.335(g/cm3)から約1.
415(g/cm3)の範囲であることが好ましい。
【0067】本発明のポリエステルに飽和脂肪酸モノア
ミド、不飽和脂肪酸モノアミド、飽和脂肪酸ビスアミ
ド、不飽和脂肪酸ビスアミド等を同時に併用することも
可能である。
【0068】飽和脂肪酸モノアミドの例としては、ラウ
リン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、ベヘン酸アミド等が挙げられる。不飽和脂肪酸モノ
アミドの例としては、オレイン酸アミド、エルカ酸アミ
ドリシノ−ル酸アミド等が挙げられる。飽和脂肪酸ビス
アミドの例としては、メチレンビスステアリン酸アミ
ド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウ
リン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチ
レンビスベヘン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリ
ン酸アミド、ヘキサメチレンビスベヘン酸アミド等が挙
げられる。また、不飽和脂肪酸ビスアミドの例として
は、エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビ
スオレイン酸アミド等が挙げられる。好ましいアミド系
化合物は、飽和脂肪酸ビスアミド、不飽和脂肪酸ビスア
ミド等である。このようなアミド化合物の配合量は、1
0ppb〜1×105ppmの範囲である。
【0069】また炭素数8〜33の脂肪族モノカルボン
酸の金属塩化合物、例えばナフテン酸、カプリル酸、カ
プリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、メリシン酸、
オレイン酸、リノ−ル酸等の飽和及び不飽和脂肪酸のリ
チュウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム
塩、カルシウム塩、及びコバルト塩等を同時に併用する
ことも可能である。これらの化合物の配合量は、10p
pb〜300ppmの範囲である。
【0070】本発明のポリエステルは、中空成形容器、
トレ−、2軸延伸フイルム等の包装材、金属缶被覆用フ
イルム等として好ましく用いることが出来る。また、本
発明のポリエステルは、多層成形体や多層フイルム等の
1構成層としても用いることが出来る。
【0071】本発明のポリエステルには、必要に応じて
公知の紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、核剤、安定剤、帯
電防止剤、顔料などの各種の添加剤を配合してもよい。
なお、本発明における、主な特性値の測定法を以下に説
明する。
【0072】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定させるものではな
い。なお、本明細書中における主な特性値の測定法を以
下に説明する。
【0073】(1)ポリエステルの極限粘度(IV) 1,1,2,2−テトラクロルエタン/フェノ−ル
(2:3重量比)混合溶媒中30℃での溶液粘度から求
めた。
【0074】(2)ポリエステルのジエチレングリコ−
ル含量(以下[DEG含量」という) メタノ−ルにより分解し、ガスクロマトグラフィ−によ
りDEG量を定量し、全グリコ−ル成分に対する割合
(モル%)で表した。
【0075】(3)密度 四塩化炭素/n−ヘプタン混合溶媒の密度勾配管で25
℃で測定した。
【0076】(4)ポリエステルの環状3量体の含量
(以下「CT含量」という) 試料300mgをヘキサフルオロイソプロパノ−ル/ク
ロロフォルム混合液(容量比=2/3)3mlに溶解
し、さらにクロロフォルム30mlを加えて希釈する。
これにメタノ−ル15mlを加えてポリマ−を沈殿させ
た後、濾過する。濾液を蒸発乾固し、ジメチルフォルム
アミド10mlで定容とし、高速液体クロマトグラフ法
により環状3量体を定量した。
【0077】(5)アセトアルデヒド含有量(以下「A
A含量」という) 試料/蒸留水=1グラム/2ccを窒素置換したガラス
アンプルに入れた上部を溶封し、160℃で2時間抽出
処理を行い、冷却後抽出液中のアセトアルデヒドを高感
度ガスクロマトグラフィ−で測定し、濃度をppmで表
示した。
【0078】(6)ホルムアルデヒド含量(以下「FA
含量」という) 樹脂ペレット1gを蒸留水2mlとともにガラスアンプ
ルに入れ、窒素置換後上部を溶封し、160度C、1時
間加熱処理した。冷却後、シクロヘキサン−1,3−ジ
オンとの蛍光誘導体に変換し液体クロマトグラフ法にて
測定しFAを求める。詳細は、分析化学、Vol.34、
p.314(1985)に記載されている。 (7)ポリエステルの酢酸含量および蟻酸含量 試料2gをガラス容器に入れ沸騰したイオン交換水50
0mlを注ぎ、密栓後10分間放置後室温に冷却し、1
日放置する。この液1mlを用いてイオンクロマトグラ
フィ−により定量した。
【0079】(8)ポリエステルの遊離のグリコ−ル含
有量(以下、遊離のエチレングリコ−ルは「遊離EG含
有量」、遊離のジエチレングリコ−ルは「遊離DEG含
有量」という) 試料1.000gを三角フラスコ中でヘキサフルオロイ
ソプロパノ−ル/クロロフォルム混合液4mlに溶解
し、次いで蒸留水5mlを加えて内容物を均一化する。
約60℃の湯煎で加熱し混合溶媒を留去し、冷却する。
残留水相をガラス繊維フィルタ−を用いて濾過する。濾
液を水で10mlに定容し、ガスクロマトグラフ法によ
り定量した。
【0080】(9)ポリエステルの遊離の芳香族ジカル
ボン酸とグリコ−ルとからなるモノマ−含有量およびダ
イマ−含有量(PETの場合は、モノヒドロキシエチル
テレフタレ−ト含有量(以下「遊離MHET含有量」と
いう)、ビスヒドロキシエチルテレフタレ−ト含有量
(以下「遊離BHET含有量」という)、およびビスヒ
ドロキシエチルテレフタレ−ト2量体含有量(以下「遊
離BHET2量体含有量」という) 試料300mgをヘキサフルオロイソプロパノ−ル/ク
ロロフォルム混合液(容量比=2/3)3mlに溶解
し、さらにクロロフォルム30mlを加えて希釈する。
これにメタノ−ル15mlを加えてポリマ−を沈殿させ
た後、濾過する。濾液を蒸発乾固し、ジメチルフォルム
アミド10mlで定容とし、高速液体クロマトグラフ法
により定量した。
【0081】(10)ファインの含量測定 樹脂約0.5kgをJIS−Z8801による呼び寸法
1.7mmの金網をはった篩い(直径30cm)の上に
乗せ、上から0.1%のカチオン系界面活性剤(アルキ
ルトリメチルアンモニウムクロライド)水溶液水を2リ
ットル/分の流量でシャワー状にかけながら、全振幅幅
約7cm、60往復/1分で1分間篩った。この操作を
繰り返し、樹脂を合計10〜30kg篩った。ふるい落
とされたファインは界面活性剤水溶液と共に岩城硝子社
製1G1ガラスフィルターで濾過して集め、イオン交換
水で洗った。これをガラスフィルターごと乾燥器内で1
00℃で2時間乾燥後、冷却して秤量した。再度、イオ
ン交換水で洗浄、乾燥の同一操作を繰り返し、恒量にな
ったことを確認し、この重量からガラスフィルターの重
量を引き、ファイン重量を求めた。ファイン含量は、フ
ァイン量/篩いにかけた全樹脂重量、である。
【0082】(11)金型汚れの評価 ポリエステルを窒素を用いた乾燥機で乾燥し、名機製作
所製M−100射出成型機により樹脂温度290℃でプ
リフォームを成形した。このプリフォームの口栓部を自
家製の口栓部結晶化装置で加熱結晶化させた後、コ−ポ
プラスト社製LB−01延伸ブロー成型機を用いて二軸
延伸ブロー成形し、引き続き約155℃に設定した金型
内で10秒間熱固定し、500ccの中空成形容器を得
た。同様の条件で連続的に延伸ブロー成形し、目視で判
断して容器の透明性が損なわれるまでの成形回数で金型
汚れを評価した。また、ヘイズ測定用試料としては、5
000回連続成形後の容器の胴部を供した。
【0083】(12)ヘイズ(霞度%) 上記(11)の中空成形容器の胴部(肉厚約4mm)よ
り試料を切り取り、東洋製作所製ヘイズメ−タ−で測
定。
【0084】(13)官能試験 上記(11)で得た中空容器に90℃の蒸留水を入れ密
栓後30分保持し、室温へ冷却し室温で1ヶ月間放置
し、開栓後風味、臭い等の試験を行った。比較用のブラ
ンクとして、蒸留水を使用。官能試験は10人のパネラ
ーにより次の基準により実施し、平均値で比較した。 (評価基準) 0:異味、臭いを感じない 1:ブランクとの差をわずかに感じる 2:ブランクとの差を感じる 3:ブランクとのかなりの差を感じる 4:ブランクとの非常に大きな差を感じる
【0085】(14)処理水中のアセトアルデヒド含有
量(以下、「水中AA含量」という) 、グリコ−ル含有量(以下、エチレングリコ−ルは「水
中EG含有量」、ジエチレングリコ−ルの場合は「水中
DEG含有量」という)処理水試料中のアセトアルデヒ
ドおよびグリコ−ルを高感度ガスクロマトグラフ法で測
定した。
【0086】(15)処理水中の芳香族ジカルボン酸と
グリコ−ルとからなるモノマ−含有量およびダイマ−含
有量(PETの場合は、モノヒドロキシエチルテレフタ
レ−ト含有量(以下「水中MHET含有量」という)、
ビスヒドロキシエチルテレフタレ−ト含有量(以下「水
中BHET含有量」という)、およびビスヒドロキシエ
チルテレフタレ−ト2量体含有量(以下「水中BHET
2量体含有量」という) 処理水試料を高速液体クロマトグラフ法で測定した。 (16)処理槽の処理水中の微粉量 処理槽の処理水中の排出口からJIS−Z8801の呼
び寸法850μmのふるいを通過した処理水を1000
cc採取し、岩城硝子社製1G1ガラスフィルターで濾
過後、100℃で2時間乾燥し室温下で冷却後、重量を
測定して算出する。
【0087】(実施例1)処理槽上部の原料チップ供給
口(1)、処理槽の処理水上限レベルに位置するオーバ
ーフロー排出口(2)、処理槽下部のポリエステルチッ
プと処理水の混合物の排出口(3)、このオーバーフロ
ー排出口から排出された処理水と、処理槽下部の排出口
から排出され水切り装置(4)を経由した処理水が、濾
材が紙製の30μmの連続式フィルターであるファイン
除去装置(5)を経由して再び水処理槽へ送られる配管
(6)、これらのファイン除去済み処理水の導入口
(7)、ファイン除去済み処理水中のアセトアルデヒド
やグリコ−ル等を吸着処理させる吸着塔(8)、および
新しいイオン交換水の導入口(9)を備えた内容量約3
20リットルの塔型の、図1に示す処理槽を使用してP
ETチップを水処理した。極限粘度が0.75デシリッ
トル/グラムであり、DEG含量が2.4モル%、密度
が1.400グラム/cm3、環状3量体含量が0.3
0重量%、AA含有量が4.3ppm、FA含有量が
1.5ppmであるPETチップを処理水温度95℃に
コントロールされた水処理槽へ50kg/時間の速度で
処理槽上部の供給口(1)から連続投入し、水処理時間
5時間で処理槽下部の排出口(3)からPETチップと
して50kg/時間の速度で処理水と共に連続的に抜き
だした。また、水処理槽のオーバーフロー排出口(2)
より絶えず水がオ−バ−フロ−するように新しいイオン
交換水を導入口(9)より供給した。72時間の連続運
転後吸着塔(8)を通した処理水の水中AA含有量は
1.0ppm、水中EG含有量は13.8ppm、水中
BHET含有量は2.1ppm、及び水中MHET含有
量は4.3ppm、また水中の微粉量は約90ppmで
あった。得られたPETの酢酸含量は10.6ppb、
蟻酸含量は8.9ppb、遊離EG含有量は5.0pp
m、遊離DEG含有量は1.0ppm、遊離MHET含
有量は10ppm、遊離BHET含有量は20ppm、
遊離BHET2量体含有量は45ppm、CT含有量は
0.30wt%、AA含有量は3.3ppm、FA含有
量は0.9ppmおよびファイン含量は約20ppmで
あった。(11)で得られた中空容器のヘイズは0.8
%と透明性に優れ、金型汚れまでの成形回数は1500
0回と問題なかった。官能試験の結果は0.8と良好
で、本発明の製造方法によると内容物の味覚に影響を与
えない中空成形容器、フィルム、シート等用のPETチ
ップを製造可能であることが分かる。
【0088】(比較例1)実施例1で使用した吸着塔
(8)を使用せずに、その部分を直結配管に変更して、
それ以外は実施例1と同様に行った。処理槽へ供給する
処理水の水中AA含有量は28ppm、水中EG含有量
と水中DEG含有量の合計含量は約150ppm、水中
BHET含有量は130ppm、及び水中MHET含有
量は145ppmであった。また、得られた水処理後の
PETチップの酢酸含量は70ppb、蟻酸含量は60
ppb、遊離EG含有量は31ppm、遊離DEG含有
量は9.5ppm、遊離MHET含有量は67ppm、
遊離BHET含有量は91ppm、遊離BHET2量体
含有量は235ppm、CT含有量は0.30wt%、
AA含有量は6.5ppmであった。実施例と同様にし
て二軸延伸ブロー成形して得た中空成形容器の官能試験
結果は、3.8と非常に悪かった。
【0089】
【発明の効果】本発明のポリエステルは、重縮合後チッ
プ状で水処理した、主として芳香族ジカルボン酸または
そのエステル形成性誘導体とグリコ−ルまたはそのエス
テル形成性誘導体を原料として得られるポリエステルで
あり、酢酸含量が50ppb以下、蟻酸含量が50pp
b以下のポリエステルであり、本発明のポリエステルを
使用することによって、成形時での金型汚れを発生しに
くく、かつ優れた透明性、耐熱性、機械的特性を持ち、
残留異味、異臭が少なく保香性の優れた中空成形体、シ
−ト状物や延伸フイルム及びこれからの容器や包装材料
を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂の製造に用いられる装置の概略図
である
【符号の説明】
1 原料チップ供給口 2 オーバーフロー排出口 3 ポリエステルチップと処理水との排出口 4 水切り装置 5 ファイン除去装置 6 配管 7 処理水導入口 8 吸着塔 9 イオン交換水導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CFD C08J 5/18 CFD // B29K 67:00 B29L 7:00 C08L 67:00 (72)発明者 衛藤 嘉孝 滋賀県滋賀郡志賀町高城248番の20 Fターム(参考) 4F071 AA45 AA46 AA82 AA88 AG28 AG33 AG34 AH05 BA01 BB07 BC01 BC04 4F207 AA24 AG01 AG07 AH55 AH56 KA01 KA17 KL84 KW41 4F210 AA24 AG01 AG07 AH55 AH56 QC01 4F213 AA24 AG01 AG07 AH55 AH56 WA05 WA06 WA10 4J029 AA03 AB01 AB07 AC01 BA03 CB06A CC06A KA03 KE03 KH03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重縮合後チップ状で水処理したポリエス
    テルであって、該ポリエステルは主として芳香族ジカル
    ボン酸またはそのエステル形成性誘導体とグリコ−ルま
    たはそのエステル形成性誘導体を原料として得られるも
    のであり、酢酸含量が50ppb以下、蟻酸含量が50
    ppb以下であることを特徴とするポリエステル。
  2. 【請求項2】 重縮合後チップ状で水処理したポリエス
    テルであって、該ポリエステルは主としてテレフタ−ル
    酸またはそのエステル形成性誘導体と主としてエチレン
    グリコ−ルを原料として得られるものであり、極限粘度
    が0.68dl/g〜0.90dl/g、密度が1.3
    7g/cm3以上であり、酢酸含量が50ppb以下、
    蟻酸含量が50ppb以下、遊離のエチレングリコ−ル
    含有量が15ppm以下、遊離のジエチレングリコ−ル
    含有量が5ppm以下、遊離のモノヒドロキシエチルテ
    レフタレ−ト含有量が40ppm以下、遊離のビスヒド
    ロキシエチルテレフタレ−ト含有量が50ppm以下お
    よび遊離のビスヒドロキシエチルテレフタレ−ト2量体
    含有量が100ppm以下であることを特徴とするポリ
    エステル。
  3. 【請求項3】 ポリエステルが、その主たる繰り返し単
    位であるエチレンテレフタレートを95モル%以上含む
    線状ポリエステルであることを特徴とする請求項1また
    は2記載のポリエステル。
  4. 【請求項4】 ポリエステルが、その主たる繰り返し単
    位であるエチレン−2、6−ナフタレートを90モル%
    以上含む線状ポリエステルであることを特徴とする請求
    項1記載のポリエステル。
  5. 【請求項5】 ポリエステルが、重縮合後チップ状に形
    成したものを、処理槽中において該ポリエステルに由来
    するグリコ−ルの含有量、芳香族ジカルボン酸モノグリ
    コ−ルエステルの含有量及び芳香族ジカルボン酸ジグリ
    コ−ルエステルの含有量がそれぞれ100ppm以下、
    アセトアルデヒド含有量が10ppm以下の処理水で処
    理されたものであることを特徴とする請求項1,2,3
    または4記載のポリエステル。
  6. 【請求項6】 ポリエステルが、重縮合後チップ状に形
    成したものを、処理槽中において下記(a)および
    (b)の条件を満たす処理水で処理されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1,2、3、4または5に記載の
    ポリエステル。 (a)温度40〜120℃ (b)処理槽からの排水を含む処理水
  7. 【請求項7】 ポリエステルが、重縮合後チップ状に形
    成したものを、処理槽中において下記(c)の条件を満
    たす処理水で処理されたものであることを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5または6に記載のポリエステ
    ル。 (c)ポリエステルの微粉の含有量が1000ppm以
    下の処理水
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4、5、6または7
    記載のポリエステルから成ることを特徴とする中空成形
    体。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4、5、6または7
    記載のポリエステルを押出成形して成ることを特徴とす
    るシ−ト状物。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のシ−ト状物を少なくと
    も1方向に延伸して成ることを特徴とする延伸フイル
    ム。
JP25790399A 1999-09-10 1999-09-10 ポリエステルの製造方法 Expired - Fee Related JP3736669B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25790399A JP3736669B2 (ja) 1999-09-10 1999-09-10 ポリエステルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25790399A JP3736669B2 (ja) 1999-09-10 1999-09-10 ポリエステルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001081175A true JP2001081175A (ja) 2001-03-27
JP3736669B2 JP3736669B2 (ja) 2006-01-18

Family

ID=17312801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25790399A Expired - Fee Related JP3736669B2 (ja) 1999-09-10 1999-09-10 ポリエステルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3736669B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005193426A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Toyobo Co Ltd ポリエステル容器
US7462649B2 (en) 2001-10-16 2008-12-09 Teijin Limited Method for recycling pet bottle
US8299158B2 (en) * 2004-05-31 2012-10-30 Toray Industries, Inc. Polyester resin composition, process for producing the same, and polyester film

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7462649B2 (en) 2001-10-16 2008-12-09 Teijin Limited Method for recycling pet bottle
JP2005193426A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Toyobo Co Ltd ポリエステル容器
JP4565313B2 (ja) * 2003-12-26 2010-10-20 東洋紡績株式会社 ポリエステル容器
US8299158B2 (en) * 2004-05-31 2012-10-30 Toray Industries, Inc. Polyester resin composition, process for producing the same, and polyester film

Also Published As

Publication number Publication date
JP3736669B2 (ja) 2006-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009052041A (ja) ポリエステルの製造方法
JP3458859B2 (ja) ポリエステル、それからなる中空成形体、シート状物及び延伸フィルム
JP2000319373A (ja) ポリエステル、それからなる中空成形体、シート状物及び延伸フイルム
JP2001226474A (ja) ポリエステル、それからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム
JP3736669B2 (ja) ポリエステルの製造方法
JP4670127B2 (ja) ポリエステルの乾燥方法
JP3622894B2 (ja) ポリエステル、それからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム
JP3114869B1 (ja) ポリエステル、それからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム
JP3630223B2 (ja) ポリエステルの製造方法
JP3102562B1 (ja) ポリエステル、それからなるシ−ト状物、中空成形体及び延伸フイルム
JP3458819B2 (ja) ポリエステル組成物並びにそれからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム
JP2001081171A (ja) ポリエステルの製造方法
JP3407252B2 (ja) ポリエステル組成物、それからなるシ−ト状物、中空成形体及び延伸フイルム
JPH06184286A (ja) ポリエチレンテレフタレートならびにそれより成る中空容器および延伸フィルム
JP4893899B2 (ja) ポリエステルチップ並びにそれからなる中空成形体、シート状物及び延伸フィルム
JP2001247659A (ja) ポリエステル、それからなる中空成形体、シ−ト状物及び延伸フイルム
JP3042530B1 (ja) ポリエステル樹脂組成物
JP3637955B2 (ja) ポリエステルの製造方法
JP2000336160A (ja) ポリエステルの製造方法
JP2001226569A (ja) ポリエステル樹脂組成物、それから成るシ−ト状物、中空成形体および延伸フイルム
JP3654421B2 (ja) ポリエステルの製造方法
JP2000309690A (ja) ポリエステル樹脂組成物、それからなる中空成形体、シート状物及び延伸フイルム
JP2003206344A (ja) ポリエステルチップ
JP3646862B2 (ja) ポリエステルの製造方法
JP2000336257A (ja) ポリエステル樹脂組成物、それから成るシ−ト状物、中空成形体および延伸フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050325

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050617

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051019

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081104

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091104

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091104

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101104

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131104

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees