JP2001079774A - ハードディスク保護層バニッシュ用研磨フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

ハードディスク保護層バニッシュ用研磨フィルムおよびその製造方法

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JP2001079774A JP25751699A JP25751699A JP2001079774A JP 2001079774 A JP2001079774 A JP 2001079774A JP 25751699 A JP25751699 A JP 25751699A JP 25751699 A JP25751699 A JP 25751699A JP 2001079774 A JP2001079774 A JP 2001079774A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 研磨剤粒子および該研磨剤粒子の表面コ
ーティング剤または結着剤を含む研磨層を有するハード
ディスク保護層バニッシュ用研磨フィルムにおいて、前
記表面コーティング剤または結着剤は、-SO3H、−COO
H、−NH2の親水性官能基がいずれか1つもしくは2種以
上付与されたポリウレタン樹脂であることを特徴とす
る。 【効果】 研磨フィルムからハードディスク保護層表面
へイオン性の不純物を転移させることなくバニッシング
する加工工程で使用するのに適した研磨フィルムを低研
磨レートから高研磨レートまで広範囲に提供することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク保
護層バニッシュ用研磨フィルムおよびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、ハードディスクドライブは、その
使用に際し、モーターによって磁気ディスク基板が回転
した時(記録再生時)に磁気ヘッドが浮上し、モーター
停止時に、磁気ヘッドは、磁気ディスクに接触するCS
S(コンタクトスタートストップ)方式を採用してい
る。この方式により高速摺動による磁気ディスクの摩耗
を抑制することが可能となる。また、近年、磁気ディス
クの高密度記録化に伴い、記録再生時の磁気ヘッドと磁
気ディスクの間隔である磁気ヘッドの浮上量は、益々小
さくなってきている。通常、磁気ディスクは、磁性膜を
保護するために磁性膜の上にカーボン等の材料からなる
保護層を形成する。保護層形成後の磁気ディスクは、表
面に突起が存在しており、これが残存していると、記録
再生時に磁気ヘッドが突起に衝突しヘッドクラッシュを
引き起こす。そのため、保護層を研磨フィルムによって
バニッシュ研磨し、表面の突起を除去する。
【0003】従来の技術においては、研磨フィルムにイ
オン性不純物が含まれているため、保護層をバニッシュ
研磨した際に磁気ディスク表面に発生した微小な摩耗傷
にイオン性不純物(特に金属の腐食性の高い塩素イオ
ン)が転移し、腐食等の表面欠陥を促進させていること
が問題となっていた。この解決策としては、特開平10
−143857号公報に開示されているように、塩素イ
オン含有量が80μg/m2(=0.008μg/c
2)以下、硫酸イオン含有量が40μg/m2(=0.
004 μg/cm2)以下である研磨体を用いた磁気記
録媒体の製造方法が提案されている。すなわち、塩素イ
オンや硫酸イオンのイオン量が少ない研磨体がハードデ
ィスクの保護層のバニッシュ研磨に好適であることが提
案されていた。イオン量は、一般的に研磨フィルムを超
純水中に浸し、超音波処理もしくは熱処理後に超純水中
に溶出したイオンの溶出量をイオンクロマト分析にて定
量された値であり、バニッシュ研磨の際にハードディス
ク保護層表面へ転移するイオン量の目安とされている。
【0004】ハードディスク保護層のバニッシュ用研磨
フィルムにおいては、通常、酸化アルミニウムが研磨剤
粒子として使用されている。酸化アルミニウムは、その
製法上、イオン性不純物が含まれているため研磨フィル
ム形態においてもイオン性不純物が残留している。これ
を回避するためには、特定の製法で作製された市販の高
純度酸化アルミニウムを研磨剤粒子として使用すれば可
能であった。
【0005】一方、ハードディスク保護層のバニッシュ
用研磨フィルムに要求される研磨特性は、ハードディス
クの保護層の材質や研磨装置種、研磨条件によって異な
るため、低研磨レートから高研磨レートまで非常に広範
囲である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、研磨フ
ィルムから被研磨体であるハードディスク保護層表面へ
転移するイオン性不純物、特に金属腐食性の高い塩素イ
オンを低減させるためには研磨剤粒子を特定の製法で作
製された高純度酸化アルミニウムのみに限定されてしま
う。そのため、ハードディスクの保護層のバニッシュ研
磨に好適な研磨特性が低研磨レートから高研磨レートま
で広範囲である研磨フィルムを提供することが困難にな
るといった問題があった。
【0007】本発明の目的は、ハードディスク保護層の
バニッシュ用研磨フィルムにおいて、研磨フィルムから
ハードディスク保護層表面へイオン性の不純物を転移さ
せることなくバニッシングする加工工程で使用するのに
適し、しかも、低研磨レートから高研磨レートまで広範
囲に亘る研磨特性を有した研磨フィルムを、通常使用さ
れている安価な研磨剤粒子を使用しても提供できるよう
にすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、研磨剤粒子および該研磨剤粒子の表面コーティン
グ剤または結着剤を含む研磨層を有するハードディスク
保護層バニッシュ用研磨フィルムにおいて、前記表面コ
ーティング剤または結着剤は、-SO3H、−COOH、−NH2
親水性官能基がいずれか1つもしくは2種以上付与され
たポリウレタン樹脂であることを特徴とする。
【0009】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
研磨層における前記ポリウレタン樹脂の量は、前記研磨
剤粒子の100重量部に対して、17から40重量部で
ある。
【0010】本発明の別の観点によれば、研磨剤粒子お
よび該研磨剤粒子の表面コーティング剤または結着剤を
含む研磨層を有するハードディスク保護層バニッシュ用
研磨フィルムを製造する方法において、-SO3H、-COOH、
-NH2の親水性官能基がいずれか1つもしくは2種以上付
与されたポリウレタン樹脂からなる表面コーティング剤
と研磨剤粒子とを先に分散、混練することにより調製さ
れた研磨塗料を用いて研磨層を形成することを特徴とす
る。
【0011】本発明の更に別の観点によれば、研磨剤粒
子および該研磨剤粒子の表面コーティング剤または結着
剤を含む研磨層を有するハードディスク保護層バニッシ
ュ用研磨フィルムを製造する方法において、-SO3H、−C
OOH、−NH2の親水性官能基がいずれか1つもしくは2種
以上付与されたポリウレタン樹脂以外の表面コーティン
グ剤と研磨剤粒子とを先ず分散、混練し、その後に、-S
O3H、−COOH、−NH2の親水性官能基がいずれか1つもし
くは2種以上付与されたポリウレタン樹脂からなる結着
剤を添加して更に分散、混練することにより調製された
研磨塗料を用いて研磨層を形成することを特徴とする。
【0012】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
研磨塗料は、前記研磨層における前記ポリウレタン樹脂
の量が前記研磨剤粒子の100重量部に対して、17か
ら40重量部となるように調製される。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態および実施例について、本発明をより詳
細に説明するのであるが、その前に、本発明者等が本発
明に至った考察過程について説明しておく。
【0014】本発明者は、ハードディスクの保護層のバ
ニッシュ研磨において、研磨フィルムの形態でのイオン
性不純物の溶出量の低減化について鋭意研究を重ねた結
果、研磨剤粒子の表面コーティング剤または結着剤とし
て、-SO3H(スルホン基)、−COOH(カルボキシル
基)、−NH2(アミノ基)が官能基として1つもしくは
2種以上付与されたポリウレタン樹脂を用いて研磨剤粒
子の表面に被膜を形成することにより、研磨フィルム形
態におけるイオン性不純物の溶出が少ない研磨フィルム
が得られることを見出した。
【0015】現在、市販されている酸化アルミニウム
は、アンモニウム明ばんの熱分解法、有機金属加水分解
法、エチレンクロルヒドリン法、アルミニウムの水中火
花放電法、アンモニウムアルミニウム炭酸塩(AACH)熱
分解法、気相酸化法、バイヤー法等の製法で製造された
ものである。この中で、有機金属加水分解法で作製され
た酸化アルミニウムは、最も高純度品が製造し易い方法
であり、研磨剤粒子として使用した場合、イオン性不純
物の少ない研磨フィルムが得られる。
【0016】しかしながら、研磨特性は、研磨剤粒子の
粒子サイズ、形状等に大きく影響されるため、有機金属
加水分解法で作製された酸化アルミニウムのみに研磨剤
粒子の選択肢を限定してしまうと、低研磨レートから高
研磨レートまで広範囲の研磨フィルムを得ることが困難
であった。
【0017】そこで、本発明者等は、研磨剤粒子の選択
肢を広くするために、研磨剤粒子の表面にイオン性不純
物の溶出を低減させる機能を付与したコーティング被膜
を形成した。コーティング剤は、次の2点の特性を満足
する材料でなければならない。第1に、イオン性不純物
を溶出させない材料であること。塩素イオンや硫酸イオ
ン等を溶出させる材料の他、イオンとして解離性の高い
金属塩やアンモニウム塩等が構造中に含まれている材料
も不適である。金属塩やアンモニウム塩等が構造中に含
まれている材料が研磨フィルム中に含まれていると、バ
ニッシュ研磨の際に磁気ディスクの保護層表面に転移し
た金属塩やアンモニウム塩が、更に磁気ヘッドに転移す
ることにより金属製材料である磁極部の導電性を悪化さ
せ、リードライト特性を低下させると考えられているた
めである。第2に、バニッシュ研磨時に破壊されない被
膜を形成できること。バニッシュ研磨時には、加工圧力
が掛かるため、弾性変形し易く耐圧性の高い材料でなけ
ればならない。これら2点を満足する材料は、酸化アル
ミニウムの表面に対して相互作用が高く且つ比較的厚い
被膜を形成し易い高分子材料である。酸化アルミニウム
の表面に対して相互作用が高い高分子材料であるために
は酸化アルミニウムの表面が親水性であることを考慮
し、親水性官能基が付与されていることが望ましく、そ
の官能基の中でもイオン解離性の高い金属塩やアンモニ
ウム塩等を構造中に含まない親水性官能基が付与されて
いる高分子材料が好適である。更に高分子材料中でバニ
ッシュ研磨時の加工圧力に対して弾性変形し易い材料で
あるポリウレタン樹脂が最も好適であり、表面コーティ
ングすることによってイオン性不純物の溶出を低減させ
且つ研磨時に破壊されにくい柔軟性の高い被膜を研磨剤
粒子の表面に形成させた。
【0018】親水性官能基として、-SO3H、-SO3M(M:ア
ルカリ金属または、-NH4)、-OSO3M、-COOM、-NR3X
(R:アルキル基、X:ハロゲン)、−COOH、−NH2、-C
N、-OH、-NHCONH2、-(OCH2CH2)n-、-CH2OCH3、-OCH3、-
COOCH3、-CS等やこれらの縮合によって生じる種々の官
能基等があるが、-SO3H(スルホン基)、−COOH(カル
ボキシル基)、−NH2(アミノ基)が官能基として1つ
もしくは2種以上付与されたポリウレタン樹脂(以
後、”-SO3H、−COOH、−NH2基付与ポリウレタン樹脂”
と略す)でコーティングした研磨剤粒子は、研磨フィル
ム形態におけるイオン性不純物の溶出が大幅に減少し
た。このことは、-SO3H、−COOH、−NH2が官能基として
1つもしくは2種以上付与されたポリウレタン樹脂が酸
化アルミニウム表面でイオン性不純物の溶出を防止する
機能を持つ被膜を形成していることを示している。ま
た、これら官能基が付与されているポリウレタン樹脂
は、官能基の一部が解離するイオン性高分子であり、例
えば、-SO3Hは、部分的に、SO3 -+H+と解離する。イオ
ン性高分子は、研磨剤粒子の表面への被膜形成および支
持体上に保持されているため、バニッシュ研磨時にハー
ドディスク保護層表面へこれらイオン性高分子が転移す
ることはない。
【0019】-NR3X(R:アルキル基、X:ハロゲン)基
が付与されたポリウレタン樹脂は、官能基自体に金属腐
食性の高い塩素イオン等を溶出させるため、その低減効
果は低い。-CN、-OH、-NHCONH2、-(OCH2CH2)n-、-CH2OC
H3、-OCH3、-COOCH3、-CS基が付与されたポリウレタン
樹脂は、酸化アルミニウム表面に被膜が形成し難いため
その低減効果は低い。
【0020】イオン性不純物の溶出量は、研磨剤粒子の
単位重量に対する-SO3H、−COOH、−NH2基付与ポリウレ
タン樹脂の添加量にも大きな影響を受ける。-SO3H、−C
OOH、−NH2基付与ポリウレタン樹脂は、表面コーティン
グ剤もしくは結着剤として利用可能であるが、その合計
添加重量部がイオン性不純物の溶出量に影響を及ぼす。
研磨剤粒子100重量部に対する-SO3H、−COOH、−NH2
付与ポリウレタン樹脂の重量部が17重量部より少ない
と研磨フィルム形態におけるイオン性不純物の溶出を低
減する効果は低い。これはポリウレタン樹脂による被膜
は、膜厚を完全に均一に形成できないので、添加量が少
ないと被膜が形成されていない研磨剤粒子の表面が存在
し、そこからイオン性不純物が溶出してしまうためであ
る。一方、研磨剤粒子100重量部に-SO3H、−COOH、
−NH2基付与ポリウレタン樹脂の重量部が40重量部よ
り多い場合、被膜は、より厚く形成されイオン性不純物
の溶出防止に対しては有利であるが研磨フィルムの品質
安定性に問題が生じる。通常、ハードディスク保護層バ
ニッシュ用の研磨フィルムは、一定幅でスリットされ、
ロール状に巻かれた製品形態(以後、”研磨テープ”と
略す)となっている。研磨テープは、ロール状に巻く時
のテンションによって研磨層の表面に巻き締め応力が働
き、その大きさは、最内周で最大となる。そのため、主
に研磨層を構成している研磨剤粒子、表面コーティング
剤、結着剤等のうち、弾性変形し易い材料の配合比が高
すぎると、巻き締め応力によって研磨剤粒子が結着剤中
に埋め込まれてしまう現象(以後、”目潰れ”と呼ぶ)
が発生し、巻き締め応力の高いロールの内周部ほどその
発生頻度は高い。また、目潰れは、保管環境(特に温
度)や保管期間によって経時的に発生する。保管環境
(特に温度)や保管期間によって目潰れが発生する研磨
テープは、経時的に研磨レートが低下するのでロール間
や製造ロット間の研磨特性のばらつきが大きくなり品質
安定性が低い。
【0021】従って、ハードディスク保護層バニッシュ
用研磨フィルムにおいて、研磨剤粒子からイオン性の不
純物の溶出を防止するために、-SO3H、−COOH、−NH2
付与ポリウレタン樹脂を研磨剤粒子の100重量部に対
して17から40重量部の範囲で添加することが有効な
手段であり、且つ高い品質安定性を保持するにも有効で
あると考察できる。
【0022】次に、本発明の実施の形態および実施例に
ついて詳述する。
【0023】添付図面の図1は、本発明の一実施例とし
てのハードディスク保護層バニッシュ用研磨フィルムの
断面構造を模式的に示している。この図1に示されるよ
うに、本実施例の研磨フィルムは、支持体5上に、表面
コーティング剤1、研磨剤粒子2および結着剤3からな
る研磨層4を形成してなっている。
【0024】先ず、本発明に使用する表面コーティング
剤1について述べる。表面コーティング剤1は、研磨剤
粒子2をパッキングすることによって被膜を形成し、研
磨剤粒子からのイオン性不純物の溶出を防止するために
使用されている。すなわち、ハードディスク保護層をバ
ニッシュ研磨する場合に研磨層からのイオン性不純物の
転移を低減させることを目的としている。本発明によれ
ば、この表面コーティング剤には、-SO3H、−COOH、−N
H2官能基がいずれか1つもしくは2種以上付与されたポ
リウレタン樹脂が使用される。柔軟性の高いポリウレタ
ンが基本骨格である樹脂を用いることにより、バニッシ
ュ研磨時に破壊されにくい弾性被膜が形成できる。表面
コーティング剤の添加量は、すべての研磨剤粒子の表面
に被膜を形成できる量以上添加すればイオン性不純物の
溶出量の低減効果は高く、表面コーティング剤そのもの
を結着剤として使用することもできる。また、-SO3H、
−COOH、−NH2基付与ポリウレタン樹脂は、結着剤のみ
として使用することも可能である。研磨塗料の作製方法
の詳細は、後述するが、表面コーティング剤および結着
剤の調合時の添加順序は、表面コーティング剤が先であ
る。-SO3H、−COOH、−NH2基付与ポリウレタン樹脂を添
加順序が後である結着剤のみとして使用した場合でも、
研磨フィルムのイオン性不純物の溶出を低減する効果は
高い。-SO3H、−COOH、−NH2基付与ポリウレタン樹脂を
後から結着剤として添加した場合でも研磨剤粒子表面と
の相互作用が強く、先に添加した樹脂との吸着置換をし
コーティング被膜を形成するためである。
【0025】研磨層において研磨剤粒子100重量部に
対する表面コーティング剤の重量部は、17〜40重量
部であることが望ましい。前述したように、研磨剤粒子
100重量部に対する表面コーティング剤の重量部が1
7重量部より少ないと、研磨フィルム形態におけるイオ
ン性不純物の溶出を低減する効果は低く、40重量部よ
り多い場合、研磨フィルムの品質安定性に問題が生じる
ためである。また、-SO3H、−COOH、−NH2官能基3種に
よる低減効果の差異はほとんどない。
【0026】本発明において用いられる研磨剤粒子2
は、現在市販されている酸化アルミニウム粒子であり、
いずれの製法で製造されたものも使用することができ
る。通常、ハードディスク保護層バニッシュ用の研磨フ
ィルムに用いられる研磨剤粒子の平均粒子サイズは、
0.1〜4μm程度である。
【0027】本発明に用いられる結着剤3は、研磨剤粒
子2を支持体5上に保持するために用いられ、熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂や、これらを混合して使用すること
ができる。また、前述したように、本発明で表面コーテ
ィング剤1として使用している-SO3H、−COOH、−NH2
付与ポリウレタン樹脂を結着剤3としても使用すること
もできる。
【0028】上記の熱可塑性樹脂としては、ポリエステ
ル系樹脂、アクリル−ポリエステル系樹脂、純アクリル
系樹脂、変性アクリル系樹脂、塩ビ系樹脂、塩ビ酢ビ系
樹脂、ニトロセルロース−アクリル系樹脂、アルキッド
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ニトリルゴム、シリコンゴム、ニチレン塩ビゴム系樹
脂、フッ素ゴム系樹脂、その他水溶性樹脂、エマルジョ
ン系樹脂等が使用できる。
【0029】熱硬化性樹脂としては、ポリエステル系樹
脂、アクリポリオール系樹脂、アクリル−ウレタン系樹
脂、ポリエステル−ウレタン系樹脂、変性アクリルポリ
オールウレタン系樹脂、アクリル−キレート硬化型樹
脂、エポキシまたはエポキシペンダントアクリル樹脂、
ポリオルガノシロキサン樹脂、各種UV硬化型樹脂、ウ
レタン化油系樹脂、湿気硬化ポリウレタン樹脂、フッ素
系樹脂等が使用できる。ただし、これらの希釈液として
イオン性材料が使用されている場合や、イオン性不純物
が多い材料は適さない。
【0030】研磨剤粒子2の100重量部に対する表面
コーティング剤1と結着剤3を合わせた量は、17〜6
0重量部であることが望ましい。表面コーティング剤1
と結着剤3を合わせた量が17重量部の場合は、結着剤
3は使用されておらず、表面コーティング剤だけで研磨
剤粒子2を支持体5上に保持している。60重量部より
多い場合、特に結着剤として熱可塑性樹脂を用いた場
合、前述したような目潰れが発生し易くなり、品質安定
性に問題が生じる。
【0031】研磨層4は、表面コーティング剤1と研磨
剤粒子2と結着剤3から構成され、必要ならば添加剤等
も含まれる。研磨層4の形成は、研磨塗料を支持体の上
に塗布することによって行なわれる。研磨層4の厚み
は、特に、制限はないが、通常、3〜20μm程度に形
成する。
【0032】次に、研磨塗料の製法について説明する。
最初に、表面コーティング剤1と研磨剤粒子2、希釈溶
液等を含む前処理研磨塗料の分散、混練を行なう。この
とき、結着剤3やその他添加剤等は添加しない方が好ま
しい。効率よく研磨剤粒子の表面に被膜を形成するため
である。分散、混練を行う装置としては、例えば、ボー
ルミル、振動ミル、アトライタ、ビーズミル、サンドミ
ル、パールミル、ロールミル、ディスクキャビテーショ
ンミキサー、ステーターローター、ケデーミル、コロイ
ドミル、パグミキサー、ブラネタリーミキサー、Zブレ
ードミキサー等の各種分散機、混練機を利用でき、更に
その他の分散機、混練機も利用可能であり、特に制限は
ない。その後、結着剤3、必要であれば、各種添加剤を
攪拌しながら均一に混ぜて最終組成に調整する。最初の
前処理塗料の分散、混練時は結着剤3やその他添加剤等
は添加しない方が好ましいが、必要に応じて材料の添加
順序を適宜変更することは可能である。
【0033】支持体5上へ研磨層4を形成する方法とし
ては、通常の研磨フィルムの作製法がそのまま使用でき
る。具体的な研磨塗料の塗布方法として、正回転ロール
コート法、リバースロールコート法、グラビアコート
法、ナイフコート法、ブレードコート法、ロッドコート
法、エアドクターコート法、カーテンコート法、ファウ
ンテンコート法、キスコート法、スクリーンコート法、
スピンコート法、キャストコート法、スプレイコート
法、押出コート法、粉体コート法、電着コート法等が利
用でき、更にその他の方法も利用可能である。
【0034】本発明に用いられる支持体5には、例え
ば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリスチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ
塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィル
ム、フッ素樹脂フィルム、ポリイミドフィルム等の各種
プラスチックフィルムが使用でき、更にその他のプラス
チックフィルムも使用可能であり、特に制限はない。ま
た、支持体5の厚みは、磁気ヘッドの材質種や加工装置
によって異なり、通常、25μmもしくは50μmのも
のが汎用されるが、特に制限はない。
【0035】次に、実施例によって本発明を更に詳細に
説明する。
【0036】−NH2 基付与ポリウレタン樹脂を添加した
研磨フィルムと未添加の研磨フィルムの塩素イオン溶出
実施例1では、高親水性官能基である−NH2(アミノ)
基が付与されたポリウレタン樹脂の添加による研磨フィ
ルムの塩素イオン溶出防止効果について検討を行った。
比較例1〜3では、末端−OH基のみが付与されたポリウ
レタン樹脂およびポリウレタン以外の樹脂を添加した研
磨フィルムの塩素イオン溶出防止効果について検討を行
った。
【0037】研磨フィルムの材料について説明する。研
磨剤粒子としては、実施例1および比較例1〜3すべて
気相法で作製された平均粒子サイズ約0.4μmの酸化
アルミニウム(住友化学(株)製、商品名:スミコラン
ダムAA-04)を用いた。塩素イオン不純物の含有量は、
数百μg/mgと非常に多い。
【0038】実施例1の表面コーティング剤としては、
アミノ基が付与されたポリウレタン樹脂(日本ポリウレ
タン(株)製、試作品)(以下、”ポリウレタン1”と
略す)を用いた。比較例1〜3の表面コーティング剤と
しては、それぞれ末端水酸基のみで高親水性官能基が付
与されていないポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン
(株)製、商品名:N-3022)(以下、”ポリウレタン
2”と略す)、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂(日
信化学(株)製、商品名:ソルバインA)(以下、”塩
ビ酢酸ビ1”と略す)、エポキシ樹脂(油化シェルエポ
キシ(株)製、商品名:エピコート1009)(以下、”エ
ポキシ1”と略す)を用いた。
【0039】実施例1および比較例1〜3の結着剤は、
それぞれの表面コーティング剤をそのまま用いた。支持
体は、実施例1および比較例1〜3すべて厚み25μm
のポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人(株)
製)を用いた。
【0040】次に、研磨層の形成方法について説明す
る。最初に研磨剤粒子100重量部に対して12.5重
量部の表面コーティング剤(未使用の場合は結着剤)の
ラッカー液に研磨剤粒子を攪拌しながら添加した。次い
で希釈有機溶剤を添加して粘度調整し、ビーズミル分散
機を用いて分散した。分散終了後、各々必要量の結着剤
を添加し、最後に希釈有機溶剤を加えて塗料粘度が30
0〜700cps程度に調整し、研磨塗料を作製した。研
磨塗料の支持体上への塗布方法は、ナイフコート法で行
い、乾燥後の厚さが約5μmになるように研磨層を形成
した。最終的な研磨フィルムの項像は、厚さが25μm
の支持体(ポリエチレンテレフタレートフィルム)上に
厚さが約5μmの研磨層を形成した構造となっている。
【0041】塩素イオンの溶出量の測定は、ダイオネク
ス社製のイオンクロマト分析装置(RD-500)を用いた。
研磨フィルム(12.7mm幅×1m長)を50mlの超
純水中に浸し、15分超音波処理した後に溶出した塩素
イオンを定量測定し、研磨フィルム単位面積当たりのイ
オン量を算出した。
【0042】図3に示す表−1に、実施例1、比較例1
〜3に使用した表面コーティング剤と結着剤の添加量
(研磨剤粒子100重量部に対する添加重量部)および
単位面積当りの塩素イオン溶出量をまとめて示す。
【0043】この表−1から分かるように、ポリウレタ
ン1を用いた場合である実施例1の塩素イオン溶出量
は、研磨剤粒子が同じであるにも関わらず、これら以外
の樹脂を用いた比較例1〜3と比べて、1/6以下であ
った。アミノ基が付与されているポリウレタン樹脂を添
加することにより、これら樹脂を添加していない場合と
比較し、研磨フィルム単位面積当りの塩素イオン溶出量
が大幅に低減したことが分かる。
【0044】−NH2 基付与ポリウレタン樹脂とこれら以
外の樹脂を混合添加した研磨フィルムの塩素イオン溶出
実施例2〜5では、−NH2基が付与されたポリウレタン
樹脂とこれら以外の樹脂を混合添加した研磨フィルムの
塩素イオン溶出防止効果について検討を行った。比較例
4では、末端水酸基のみが付与されたポリウレタン樹脂
を実施例2〜5と同量添加した研磨フィルムの塩素イオ
ン溶出防止効果について検討を行った。
【0045】研磨フィルムの材料について説明する。実
施例2〜5および比較例4の研磨剤粒子は、すべて実施
例1と同様である。
【0046】実施例2〜4の表面コーティング剤は、実
施例1と同様であるポリウレタン1を用いた。実施例5
および比較例4の表面コーティング剤は、前述した比較
例1と同様であるポリウレタン2を用いた。
【0047】実施例2〜5に用いた結着剤は、それぞれ
順にポリウレタン2、塩ビ酢酸ビ1、エポキシ1、ポリ
ウレタン1を用いた。比較例4に用いた結着剤は、ポリ
ウレタン2である。
【0048】実施例2〜5および比較例4に用いた支持
体は、すべて前述した支持体と同様である。研磨層の形
成方法、塩素イオンの溶出量の測定方法も前述した方法
と同様である。
【0049】図4に示す表−2に、実施例2〜5、比較
例4に使用した表面コーティング剤と結着剤の添加量
(研磨剤粒子100重量部に対する添加重量部)および
単位面積当りの塩素イオン溶出量をまとめて示す。
【0050】この表−2から分かるように、表面コーテ
ィング剤もしくは結着剤としてポリウレタン1を用いた
場合である実施例2〜5の塩素イオン溶出量は、研磨剤
粒子が同じであるにも関わらず、ポリウレタン1を用い
ていない比較例4に比べて、すべて約1/4であった。
【0051】表面コーティング剤もしくは結着剤として
アミノ基が付与されたポリウレタン1を添加することに
より、これら樹脂を添加していない場合と比較し、研磨
フィルム単位面積当りの塩素イオン溶出量が大幅に低減
したことが分かった。
【0052】−NH2 基付与ポリウレタン樹脂の添加量が
異なる研磨フィルムの塩素イオン溶出量と品質安定性 実施例6〜9、比較例5〜7では、−NH2基付与ポリウ
レタン樹脂の添加量が異なる研磨フィルムの塩素イオン
溶出防止効果および品質安定性について検討を行った。
【0053】研磨フィルムの材料について説明する。実
施例6〜9および比較例5〜7の研磨剤粒子は、すべて
実施例1と同様である。実施例6〜9、比較例5〜7の
表面コーティング剤および結着剤は、すべて実施例1と
同様であるポリウレタン1を用いた。
【0054】実施例6〜9、比較例5〜7に用いた支持
体は、すべて前述した支持体と同様である。研磨層の形
成方法、塩素イオンの溶出量の測定方法も前述した方法
と同様である。
【0055】品質安定性の評価について説明する。研磨
フィルムを12.7mm幅×100m長のロール形態に
し、温度50℃、湿度90%の環境下に1週間放置し
た。放置前に対する放置後の研磨能力の低下率から品質
安定性の評価を行った。
【0056】図5に示す表−3に、実施例6〜9、比較
例5〜7に使用した表面コーティング剤と結着剤の添加
量(研磨剤粒子100重量部に対する添加重量部)およ
び単位面積当りの塩素イオン溶出量、品質安定性の評価
結果をまとめて示す。
【0057】添付図面の図2は、研磨フィルムの塩素イ
オン溶出量とポリウレタン1の添加量との関係を示す。
この図2のグラフから分かるように、ポリウレタン1の
合計添加量の増加に伴い、研磨フィルムの塩素イオン溶
出量は減少し、研磨剤粒子100重量部に対する添加量
が17重量部以上の場合、塩素イオン溶出量は著しく低
減した。
【0058】一方、図5の表−3に示されるように、研
磨剤粒子100重量部に対するポリウレタン1の合計添
加重量部が40以下である実施例10〜12は、研磨能
力の低下はほとんど発生していないのに対し、ポリウレ
タン1の合計添加重量部が40より多い比較例6〜7
は、著しく研磨能力の低下が起こった。
【0059】これらの実施例6〜9および比較例5〜7
の結果から、研磨剤粒子100重量部に対して−NH2
が付与されたポリウレタン樹脂を表面コーティング剤ま
たは結着剤として17〜40重量部添加することによ
り、塩素イオンが不純物として多く含まれている研磨剤
粒子を使用した場合でも、塩素イオン溶出量が少なく、
且つ品質安定性の高い研磨フィルムを得ることが可能と
なった。
【0060】-SO3 H、−COOH基付与ポリウレタン樹脂の
添加量が異なる研磨フィルムの塩素イオン溶出量 実施例10〜13および比較例8〜9では、表面コーテ
ィング剤および結着剤として高親水性官能基であるカル
ボキシル基、スルホン基が付与されたポリウレタン樹脂
(日本ポリウレタン(株)製、試作品)(以下、それぞ
れ順に”ポリウレタン3”、”ポリウレタン4”と略
す)を用いた。研磨剤粒子種、支持体種、作製方法、構
成についてはすべて前述したものと同様である。
【0061】図6に示す表−4に、実施例10〜13お
よび比較例8〜9の表面コーティング剤および結着剤の
添加量および単位面積当りの塩素イオン溶出量を示して
いる。この表−4から分かるように、カルボキシル基ま
たはスルホン基が付与されたポリウレタン樹脂が研磨剤
粒子100重量部に対して17重量部以上添加している
研磨フィルムは、これら添加量の少ない比較例8〜9と
比較して塩素イオン溶出量が大幅に減少していた。
【0062】また、カルボキシル基またはスルホン基が
付与されたポリウレタン樹脂は、前述した実施例に用い
たアミノ基が付与されたポリウレタン樹脂と同様に研磨
フィルムの塩素イオン溶出量を低減させる効果が高いこ
とが示されている。
【0063】これらの実施例1〜13および比較例1〜
9の結果から、研磨剤粒子100重量部に対して-SO3
H、−COOH、−NH2の親水性官能基がいずれか1
つもしくは2種以上付与されたポリウレタン樹脂を表面
コーティング剤または結着剤として17〜40重量部添
加することにより、塩素イオンが不純物として含まれて
いる研磨剤粒子を使用した場合でも、塩素イオン溶出量
が少なく、且つ品質安定性の高い研磨フィルムを得るこ
とが可能となった。すなわち、研磨剤粒子である酸化ア
ルミニウムを特定の製法で製造されたものに限定する必
要がなくなった。
【0064】
【発明の効果】ハードディスク保護層のバニッシュ用研
磨フィルムにおいて、研磨フィルムからハードディスク
保護層表面へイオン性の不純物を転移させることなくバ
ニッシングする加工工程で使用するのに適した研磨フィ
ルムを低研磨レートから高研磨レートまで広範囲に提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのハードディスク保護
層バニッシュ用研磨フィルムの断面構造を模式的に示す
図である。
【図2】研磨フィルムの塩素イオン溶出量と研磨剤粒子
に対するポリウレタン1の添加量の関係を表すグラフを
示す図である。
【図3】本発明による実施例1および比較例1〜3の評
価結果をまとめ表−1を示す図である。
【図4】本発明による実施例2〜5および比較例4の評
価結果をまとめた表−2を示す図である。
【図5】本発明による実施例6〜9および比較例5〜7
の評価結果をまとめた表−3を示す図である。
【図6】本発明による実施例10〜13および比較例8
〜9の評価結果をまとめた表−4を示す図である。
【符号の説明】 1 表面コーティング剤 2 研磨剤粒子 3 結着剤 4 研磨層 5 支持体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨剤粒子および該研磨剤粒子の表面コ
    ーティング剤または結着剤を含む研磨層を有するハード
    ディスク保護層バニッシュ用研磨フィルムにおいて、前
    記表面コーティング剤または結着剤は、-SO3H、−COO
    H、−NH2の親水性官能基がいずれか1つもしくは2種以
    上付与されたポリウレタン樹脂であることを特徴とする
    ハードディスク保護層バニッシュ用研磨フィルム。
  2. 【請求項2】 前記研磨層における前記ポリウレタン樹
    脂の量は、前記研磨剤粒子の100重量部に対して、1
    7から40重量部である請求項1記載のハードディスク
    保護層バニッシュ用研磨フィルム。
  3. 【請求項3】 研磨剤粒子および該研磨剤粒子の表面コ
    ーティング剤または結着剤を含む研磨層を有するハード
    ディスク保護層バニッシュ用研磨フィルムを製造する方
    法において、-SO3H、-COOH、-NH2の親水性官能基がいず
    れか1つもしくは2種以上付与されたポリウレタン樹脂
    からなる表面コーティング剤と研磨剤粒子とを先に分
    散、混練することにより調製された研磨塗料を用いて研
    磨層を形成することを特徴とする製造方法。
  4. 【請求項4】 研磨剤粒子および該研磨剤粒子の表面コ
    ーティング剤または結着剤を含む研磨層を有するハード
    ディスク保護層バニッシュ用研磨フィルムを製造する方
    法において、-SO3H、−COOH、−NH2の親水性官能基がい
    ずれか1つもしくは2種以上付与されたポリウレタン樹
    脂以外の表面コーティング剤と研磨剤粒子とを先ず分
    散、混練し、その後に、-SO3H、−COOH、−NH2の親水性
    官能基がいずれか1つもしくは2種以上付与されたポリ
    ウレタン樹脂からなる結着剤を添加して更に分散、混練
    することにより調製された研磨塗料を用いて研磨層を形
    成することを特徴とする製造方法。
  5. 【請求項5】 前記研磨塗料は、前記研磨層における前
    記ポリウレタン樹脂の量が前記研磨剤粒子の100重量
    部に対して、17から40重量部となるように調製され
    る請求項3または4記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN105945740A (zh) * 2016-05-16 2016-09-21 衢州学院 一种具有蜂窝状贝纳特花纹效果的抛光薄膜及其制备方法
CN109794863A (zh) * 2019-03-05 2019-05-24 北京国瑞升精机科技有限公司 一种亲水性抛光膜及其制备方法

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