JP2001079488A - 塗布方法、貼合せ方法、光ディスクの製造方法および装置 - Google Patents

塗布方法、貼合せ方法、光ディスクの製造方法および装置

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JP2001079488A
JP2001079488A JP26124599A JP26124599A JP2001079488A JP 2001079488 A JP2001079488 A JP 2001079488A JP 26124599 A JP26124599 A JP 26124599A JP 26124599 A JP26124599 A JP 26124599A JP 2001079488 A JP2001079488 A JP 2001079488A
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curable composition
cationic
nozzle
ultraviolet curable
disk
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Katsuhide Ebisawa
勝英 蛯沢
Kiyoshi Oshima
清志 大嶋
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルからのカチオン型紫外線硬化性組成物
の意図しない時期の落下を防止するとともに、接着層の
円周方向に対しての厚みムラの発生を防止することによ
り、ディスク基板の貼合せ体の歩留まりを向上させる。 【解決手段】 ディスペンサ41から滴下されるカチオ
ン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射しつつ第1のデ
ィスク基板1aに所定量塗布し、その後、ディスペンサ
41の先端に残ったカチオン型紫外線硬化性組成物の液
だまり48を除去し、第1のディスク基板1a上への落
下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2つの部材、例えば
ディスクを貼合せる方法に関し、特に貼合せ方式をとる
デジタル・ビデオ/バーサタイル・ディスク(以下、D
VDと略記する)の製造に好適な貼合せ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紫外線硬化性組成物を接着剤とし
て2つの板状物体を貼合せる場合、ラジカル重合型紫外
線硬化性組成物を既存技術であるスピンコート法、スク
リーン印刷法等によって接着面に一様に塗布して、接着
面どうしを対向するようにして重ね合わせ、しかる後に
紫外線光を連続的に照射して硬化させていた。
【0003】紫外線照射用光源としては、従来より高圧
水銀ランプ、メタルハライドランプ、水銀−クセノンラ
ンプ等が用いられている。ところで、かかる方法ではラ
ンプの発光が連続的であるために熱を生じやすく、前記
板状物体の変形や機械的特性に悪影響を及ぼす問題があ
る。
【0004】また、連続的に発光する前記ランプでは、
点灯させてから発光が安定するまでに、通常、数分以上
かかるため点灯や消灯を容易に行えない。従って連続的
に板状物体の貼合せを行う場合には、ランプは点灯させ
たままの状態にしなければならない。仮に1回の接着
(1サイクル)に必要な時間(生産のサイクルタイム)
が5秒として、そのうち紫外線照射に要する時間が2秒
とすれば残りの3秒間はエネルギを無駄に消費すること
になる。
【0005】さらに、紫外線硬化性組成物を接着剤とし
て2つの板状物体を貼合せる場合において、2つの板状
物体のうち少なくとも一方の板状物体が紫外線透過性で
ある場合にはさほどの問題は生じないが、板状物体が紫
外線強度を大きく減衰させるものである場合には次のよ
うな問題が生ずる。
【0006】すなわち、前記DVDのように、紫外線が
ラジカル重合型紫外線硬化性組成物を接着剤とする接着
層に到達するまでの間にAl等の薄膜が存在しており、
これらの薄膜層によって紫外線強度が大きく減衰させら
れる結果、効率のよい硬化接着がなされないという問題
である。
【0007】しかも硬化を促進させようとすれば大容量
のランプ設備が必要となり、必然的に製品のコストアッ
プにもつながる。また、大容量のランプを用いるとラン
プからの伝導熱、輻射熱も大きくなり、ディスクが変形
しやすくなる等の問題も生じる。これを防ぐためにはラ
ンプ回りの冷却設備も別途必要となり、装置全体が大掛
かりで一層複雑なものにならざるを得なかった。逆に、
ランプ設備容量が小さいままで紫外線硬化を行おうとす
れば、それは不可能ではないにしても照射時間が数十秒
あるいはそれ以上必要となり、実用性に乏しいものとな
らざるを得なかった。
【0008】以上の問題点を解決するディスクの貼合せ
方法が特開平9−193249号公報に開示されてい
る。すなわち、特開平9−193249号のディスクの
貼合せ方法は、紫外線を連続的に照射するのではなく、
閃光的に照射することを特徴としている。この閃光的に
紫外線を照射する方法は、連続的に照射する場合に比べ
て紫外線照射のための消費電力を抑制しつつ単位時間当
たりの貼合せ枚数をより多くすることが可能であるとと
もに、貼合せ後のディスク反りの発生を防止することが
できる画期的な方法である。
【0009】ところが、閃光的紫外線照射による方法に
も以下のような問題もある。すなわち、DVDを貼合せ
対象とする場合、その構造上紫外線は紫外線透過性の劣
るAl膜を通過して紫外線硬化性組成物に到達して硬化
させることになるので、Al膜厚が製品仕様により厚く
なる場合には、硬化効率が劣ることになる。また、DV
Dのうちで紫外線が実質的に透過しない膜(例えば、Z
nS−SiO2膜)が存在するDVD−RAMにおいて
は、2枚のディスクの貼合せ面に存在する紫外線硬化性
組成物に紫外線を照射して硬化、接着する方法を採用す
ることはできない。
【0010】以上の問題点を解決する有効な貼合せ方法
が特開平9−69239号公報に開示されている。すな
わち、特開平9−69239号公報に記載の方法は、従
来接着剤としてラジカル重合型紫外線硬化性組成物を用
いていたのに対し、遅効性のカチオン型紫外線硬化性組
成物を用いることに特徴を有している。より具体的に
は、貼合せる一方のディスクの表面全面にカチオン型紫
外線硬化性組成物を塗布し、塗布後にカチオン型紫外線
硬化性組成物に紫外線を照射し、その後に貼合せ対象で
ある他方のディスクを重ね合わせ、さらに加圧してカチ
オン型紫外線硬化性組成物を硬化させるものである。
【0011】特開平9−69239号公報に記載のカチ
オン型紫外線硬化性組成物を用いた方法は、Al膜厚が
厚い場合、あるいは紫外線が実質的に透過しないZnS
−SiO2膜等が存在するDVD−RAMにおいても接
着が可能な有効な方法である。しかしながら、カチオン
型紫外線硬化性組成物がディスク基板に塗布されてから
紫外線を照射する方法では、本来紫外線照射が必要なの
はカチオン型紫外線硬化性組成物のみであるのに拘わら
ず、被貼合せ体であるポリカーボネート等からなるディ
スク基板にまで紫外線が不可避的に照射されてしまう。
ディスク基板へのこの不必要な紫外線照射は、DVDの
ような厚さ0.6mmの肉厚の薄いディスク基板におい
ては、紫外線光源であるランプからの熱による熱変形を
引き起こしやすい。
【0012】さらに、カチオン型紫外線硬化性組成物の
硬化は、外気が持つ湿気により重合が阻害されるので、
重ね合わせ後にディスク外周端面にはみ出しているカチ
オン型紫外線硬化性組成物は硬化の進行が遅れてべたつ
くようになる。加えて、カチオン型紫外線硬化性組成物
の硬化が進んでない状態でディスクを搬送すると2枚の
ディスク基板が相対的にずれたり変形し、そのまま硬化
が進むとずれ・変形は永久的に残存してしまう。
【0013】上記の問題点を解決する有効な貼合せ方法
として、あらかじめ紫外線を照射した後にカチオン型紫
外線硬化性組成物をディスク基板に塗布する方法が提案
されている。つまり、ディスク基板に紫外線が照射され
ないか照射されたとしても熱的な影響を受けないところ
でカチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射した後
にディスク基板に塗布するのである。
【0014】具体的には、空中を滴下されるカチオン型
紫外線硬化性組成物がディスク基板に到達するまでの空
間で紫外線を照射する。この方法によれば、ディスク基
板に紫外線が照射されることがないので、ディスク基板
にも熱変形が起こらない。また、重ね合わせ後にディス
ク外周端面にはみ出しているカチオン型紫外線硬化性組
成物にも既に紫外線が照射されているので、硬化の進行
が遅れることがなくべたつきも防止できる。加えて、カ
チオン型紫外線硬化性組成物の滴下径を小さくすれば十
分な紫外線照射量を確保することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記貼
合せ方法においても改善すべき点が確認された。すなわ
ち、カチオン型紫外線硬化性組成物はディスク基板上方
に設置されたノズルから滴下されるのであるが、所定量
のカチオン型紫外線硬化性組成物を吐出した後、意図し
ない時期にノズルからカチオン型紫外線硬化性組成物が
滴(しずく)となって落下することがあり、工程不良を
引き起こす原因となることがあった。
【0016】また、カチオン型紫外線硬化性組成物がデ
ィスク基板上で均一な厚さのリング状とはならず、接着
層の円周方向に対しての厚みムラを生じることが度々あ
った。
【0017】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、ノズルからのカチオン型紫外線硬化性組成物の意図
しない時期の落下を防止するとともに、接着層の円周方
向に対しての厚みムラの発生を防止することを課題とす
る。また本発明は、以上の課題を解決することにより製
品の歩留まりを向上させるとともに、カチオン型紫外線
硬化性組成物を用いた場合でも、従来においてとかく問
題視されがちであったランプからの伝導熱や輻射熱によ
る貼合せ体の変形を防止できる貼合せ方法、光ディスク
の製造方法の提供を課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために、カチオン型紫外線硬化性組成物を所定量
滴下した後のノズル先端の状態を観察した。その結果、
ノズルの先端には少ないながらもカチオン型紫外線硬化
性組成物が突出した状態で残存してしまう(この残存し
たものを液だまりと呼ぶ)ことを確認した。そして、こ
の液だまりが意図しない時期に落下することにより工程
不良を招き、また、ノズルの先端に液だまりが残ったま
まで次のディスク基板への滴下(塗布)が行われると液
だまりであった部分が局部的に肥大した供給過多状態と
なり、接着層の円周方向に対しての厚みムラの原因とな
ることが判明した。
【0019】この液だまりは、ノズルと被塗布物との距
離がある程度離れているときに顕著に観察された。つま
り、ノズル先端と被塗布物との距離が1〜2mm程度と
近距離の場合には、吐出が終了するとノズル先端に滞留
する液体は被塗布物に移動してしまい、液だまりはほと
んど生ずることがない。
【0020】したがって、本発明者は上記課題を解決す
るために次のような手段を採用することにした。すなわ
ち、ノズルから滴下されるカチオン型紫外線硬化性組成
物に紫外線を照射しつつ被貼合せ体に所定量塗布する工
程と、カチオン型紫外線硬化性組成物を所定量塗布後、
前記ノズルの先端に残った前記カチオン型紫外線硬化性
組成物を除去する工程とを備えることを特徴とする塗布
方法である。
【0021】また、本発明は、ノズルから滴下されるカ
チオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射しつつ第1
の被貼合せ体に塗布する工程と、前記カチオン型紫外線
硬化性組成物が塗布された前記第1の被貼合せ体に第2
の被貼合せ体を重ね合わせる工程と、前記カチオン型紫
外線硬化性組成物を展延する工程とを備え、カチオン型
紫外線硬化性組成物を所定量塗布後、前記ノズルの先端
に残った前記カチオン型紫外線硬化性組成物を除去する
工程とを備えることを特徴とする貼合せ方法である。
【0022】本発明において、第1の被貼合せ体に塗布
する前にカチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射
するためには、ノズルから滴下するカチオン型紫外線硬
化性組成物が前記第1の被貼合せ体に到達するまでの空
間で紫外線を照射する方法を採用することが望ましい。
【0023】ノズルから滴下するカチオン型紫外線硬化
性組成物に紫外線を照射する方法を採用する場合、第1
の被貼合せ体を回転させつつカチオン型紫外線硬化性組
成物を滴下させればリング状に塗布することができる。
リング状にカチオン型紫外線硬化性組成物を塗布した後
に、第2の被貼合せ体を重ね合わせる。この重ね合わせ
体を放置すると、上方に位置する被貼合せ体の自重また
は適当な荷重で押圧することによりリング状であったカ
チオン型紫外線硬化性組成物が展延し、被貼合せ体全面
に行き渡る。
【0024】展延終了後、ディスク端面からはみ出して
いるカチオン型紫外線硬化性組成物を含めその硬化促進
のために、所定温度に加熱することが望ましい。ディス
ク端面からはみ出しているカチオン型紫外線硬化性組成
物の硬化促進には、当該部分に紫外線を照射する方法も
採用しうるが、加熱する手法は、紫外線照射の場合に必
要な設備に比べて安価な設備で足りるので、生産コスト
低減のために有効である。加熱の温度については、ディ
スク基板を構成する材料、カチオン型紫外線硬化性組成
物に応じて適宜定める必要があるが、DVDの場合には
70℃を超えるとディスク基板に熱応力による変形が生
ずるおそれがあるため、70℃以下とすることが望まし
い。また、カチオン型紫外線硬化性組成物の硬化促進の
ためには、40℃以上の加熱温度とすることが望まし
い。
【0025】加熱処理のための装置としては、最も一般
的な電熱線ヒータを用いた加熱器を使用することができ
るが、加熱性能を考慮するとハロゲンヒータを用いた加
熱器を使用することが望ましい。すなわち、電熱線ヒー
タ、石英ヒータ、セラミックスヒータ、その他のヒータ
に比べて、ハロゲンヒータは加熱を開始してから所望す
る温度に達するまでの時間が短いため、加熱処理を迅速
に行うことができる。
【0026】ハロゲンヒータとしては、公知公用のもの
を用いることができるが、一方向に対して効率よくエネ
ルギーを放射することができる反射膜付ハロゲンヒータ
を用いることが望ましい。
【0027】この加熱処理は、少なくともディスクの端
面全体に行われることが好ましい。また、個々のディス
クの反りを極力少なくするためには、個々のディスクの
全面が一様に同一温度となる様に加熱されることが好ま
しい。このためには、例えばヒータにより、一定温度に
制御された恒温室に所定時間放置する様にすることが出
来る。指向性を有するヒータはディスク端面全体を包囲
する様にディスク外側に接触しないように複数設けても
よいが、ヒータ1つのみ用い、ディスクとヒータが接触
しないように、両者を配置し、ヒータを固定しディスク
のみを回転させながら加熱処理を行うことが好ましい。
この際のディスクの回転速度は特に制限されるものでは
ないが、例えば20〜200回転/分の範囲で選択する
のが生産性の点で好ましい。ヒータとディスク端面との
距離は、ディスクを構成する基板材料の種類や厚さと、
ヒータの強度により適宜選択できるが、通常1〜100
cmの範囲であり、中でも10〜70cmとするのが、
省スペースの点からも好ましい。ヒータ強度が強い場合
は、それとディスクとの距離を、より遠ざける様にして
やればよい。尚、場合によっては、ディスクを回転させ
ずにヒータのみをディスク端面に沿って接触しないよう
に回転させることも出来る。加熱処理の時間は、端面が
確実に硬化するまで行う様にすれば良いが、通常1〜1
5分、中でも3〜10分とするのが生産性の点から好ま
しい。
【0028】本発明において、加熱処理前の展延の過程
で、重ね合わせ体に変形・ずれが生じてしまうと、その
後強制的に変形・ずれを修復しようとしても、それは極
めて困難な作業となる。したがって、展延工程を静置平
坦面の上で行うことが望ましい。つまり、振動、揺れが
排除された平坦面で展延工程を行うことにより、展延が
終了した時点での変形・ずれを最小限に抑え、その結果
硬化後に貼合せ体に生ずる反り角を抑制する。
【0029】DVDの製造を考えた場合、被貼合せ体で
あるディスク基板が0.6mmと薄く、かつ剛性の低い
ポリカーボネートから構成されているため、このディス
ク基板が自重により変形しない程度の剛性を有する平坦
面上で展延工程を行うことが必要である。このような平
坦面を準備すること自体は容易ではあるが、実際の製造
ラインの制約されたスペースでこれを実現することは困
難である。大量生産されるDVDを1枚づつ静置する広
い面積の平坦面を準備することは現実的ではないからで
ある。
【0030】大量生産されるDVDにおいて、展延工程
を制約されたスペースで行うことを考えると、複数枚を
積み重ねた状態で展延する手法を採用すべきである。つ
まり、カチオン型紫外線硬化性組成物を介して重ね合わ
された後のディスクを静置平坦面上に順次積み重ね、そ
の状態で展延を行う方法である。ただし、単純に積み重
ねたのでは、以下の理由により、変形・ずれが生じてし
まう。
【0031】DVDにはクランピングエリアの外周にリ
ング状の凸部(リング状凸部)が形成されたタイプのも
のがある。この凸部はDVD外面に存在するから、これ
を積み重ねていくと、上下のリング状凸部同士が接触す
るため、ディスク面同士の接触ができないことになる。
したがって、積み重ねて展延を行っている間に、剛性の
低いDVDは自重、さらにはその上に積み重ねられてい
るDVDの重量により傘状に変形、つまり反りが生じる
ことになる。
【0032】DVDには凸状リングが形成されていない
タイプもあり、その場合には凸状リングの存在を理由と
する変形は生じない。しかし、積み重ね枚数が多くなれ
ば、微小な変形が蓄積され、積み重ね上層に位置するD
VDの変形は製品仕様上無視できないものとなるおそれ
がある。
【0033】したがって、本発明では、積み重ねられる
ディスクの間に平坦面を有する剛体ディスクを介在させ
ることが望ましい。凸状リングが形成されていないタイ
プのDVDを対象とする場合には、単純な平坦面を有す
る剛体ディスクとすればよいが、凸状リングが形成され
たDVDの場合には、剛体ディスクを凸状リングと干渉
しないような形状、例えばリング状凸部に対応する部分
にリング状溝を形成するといった配慮が必要である。
【0034】前記剛体ディスクの材質は、その目的を達
成できるものであれば、特に限定されるものではない。
ただし、製造ラインにおいて、積み重ねられたDVD
は、他の場所に搬送されることも想定されるため、その
搬送の便宜のためには軽量であるほうが望ましい。もっ
とも、一般に比重の小さい材料ほど剛性が低いため、剛
体部材としての目的を達成するためには、相当の厚さが
必要となる。例えば、DVDのディスク基板と同材質の
ポリカーボネートを用いることもできる。この場合、剛
性を十分持つようにその厚さを決定する必要がある。剛
体ディスクとして金属材料を用いることもでき、その場
合比重の小さいアルミニウム、チタンが好適である。特
に本発明では加熱処理を行うため、剛体ディスクはポリ
カーボネートのような樹脂よりも熱伝導性が良好な金属
材料を用いることが加熱の均一性向上のために望まし
い。
【0035】本発明では、カチオン型紫外線硬化性樹脂
(エポキシ樹脂)とカチオン重合型光開始剤とからなる
カチオン型紫外線硬化性組成物を用いる。同組成物は、
紫外線照射とほぼ同時に硬化度合いが実質的に直ちに飽
和する(即硬化するという意味で即効性という)通常の
紫外線硬化性組成物と異なり、紫外線照射直後直ちには
硬化度合いが飽和せず、所定時間経過してから硬化度合
いが実質的に飽和する(遅効性という)。すなわち、紫
外線照射時から硬化度合いが飽和するまである程度の時
間がある(ポットライフがある)。カチオン型紫外線硬
化性樹脂とカチオン重合型光開始剤を必須成分として含
むカチオン型紫外線硬化性組成物は、被ディスク基板へ
の滴下が容易な点で、実質的に無溶媒の液状とするのが
好ましい。組成物自体およびそれの硬化した接着層がい
ずれも透明となるように組成を選択するのがより好まし
い。
【0036】組成物の粘度は、通常25℃において50
〜10000mPas、好ましくは100〜1000m
Pasとなる様にする。なお、紫外線照射終了から硬化
度合いが飽和するまでの時間や飽和硬化度の絶対値は、
カチオン型紫外線硬化性樹脂、同樹脂と併用するカチオ
ン重合型光開始剤の各々種類とそれらの重量割合により
調整されるが、例えば3〜30分、好ましくは5〜25
分、より好ましくは5〜15分、特に好ましくは5〜1
0分となる様に調整される。
【0037】カチオン型紫外線硬化性組成物としては公
知のすべての組成物を用いることができ、カチオン重合
型の光開始剤を含むエポキシ樹脂がこれに該当する。カ
チオン重合型の光開始剤としては、スルホニウム塩、ヨ
ードニウム塩およびジアゾニウム塩等がある。ヨードニ
ウム塩の1例を示すと以下の通りである。ジフェニルヨ
ードニウム、ヘキサフルオロホスフェート、ジフェニル
ヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、ジフェ
ニルヨードニウム テトラフルオロボレート、ジフェニ
ルヨードニウム テトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウム
ヘキサフルオロホスフェート、ビス(ドデシルフェニ
ル)ヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、ビ
ス(ドデシルフェニル)ヨードニウム テトラフルオロ
ボレート、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウム テ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、4−メ
チルフェニル−4−(1−メチルエチル)フェニルヨー
ドニウム ヘキサフルオロホスフェート、4−メチルフ
ェニル−4−(1−メチルエチル)フェニルヨードニウ
ム ヘキサフルオロアンチモネート、4−メチルフェニ
ル−4−(1−メチルエチル)フェニルヨードニウム
テトラフルオロボレート、4−メチルフェニル−4−
(1−メチルエチル)フェニルヨードニウム テトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、などが挙げら
れる。
【0038】エポキシ樹脂は、ビスフェノールA−エピ
クロールヒドリン型、脂環式エポキシ、長鎖脂肪族型、
臭素化エポキシ樹脂、グリシジルエステル型、グリシジ
ルエーテル型、複素環式系等種々のものがいずれであっ
てもかまわない。好適な具体例として、大日本化学工業
(株)製のエピクロン850S、(株)ナガセ化成工業
製のディコナールEX−313,314,321,42
1,512,521がある。
【0039】このエポキシ樹脂としては、例えばDVD
−RAMを得るにあたっては、紫外線をほとんど反射す
る金属膜からなる情報記録層の経時変質を極力防止する
ため、遊離したフリーの塩素および塩素イオン含有率
が、零または極力零に近いものを用いるのが好ましい。
塩素の量が1重量%以下、望ましくは0.5重量%以下
とすることが推奨される。
【0040】カチオン型紫外線硬化性樹脂とカチオン重
合型光開始剤の重合割合は、上記に基づいて選択できる
が、通常、カチオン型紫外線硬化性樹脂100重量部当
たり0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜5重量部
である。なお、紫外線光源の波長域の近紫外領域や可視
領域の波長をより有効に利用するため、例えば公知慣用
の光増感剤を併用することができる。この際の光増感剤
としては、例えばアントラセン、フェノチアジン、ベン
ジルメチルケタール、ベンゾフェノン、アセトフェノン
等が挙げられる。
【0041】ノズルから滴下するカチオン型紫外線硬化
性組成物に紫外線を照射するには、滴下するカチオン型
紫外線硬化性組成物の側方に紫外線照射手段を設ければ
よく、紫外線照射の光源としては、例えばクセノンラン
プ、クセノン−水銀ランプ、メタルハライドランプなど
の公知のランプを用いればよい。
【0042】滴下するカチオン型紫外線硬化性組成物に
より均一に紫外線を照射するためには、ノズル径を小さ
くして滴下するカチオン型紫外線硬化性組成物の径を小
さくすればよい。また、滴下するカチオン型紫外線硬化
性組成物の全周囲から紫外線を照射することも有効であ
る。滴下するカチオン型紫外線硬化性組成物の全周囲か
ら紫外線を照射する具体的な手段としては、複数の紫外
線照射手段を滴下するカチオン型紫外線硬化性組成物の
周囲に配置して紫外線を照射することが考えられるが、
滴下するカチオン型紫外線硬化性組成物の周囲を反射板
で取り囲み、その取り囲んだ内部に紫外線を照射するよ
うにすれば、紫外線照射手段を複数準備する必要がなく
なるので、コスト的に有利である。
【0043】カチオン型紫外線硬化性組成物のノズルか
らディスク基板への到達までの滴下中における同組成物
への紫外線照射光量は、通常50〜500mJ/cm
2、好ましくは100〜400mJ/cm2、となる様
に行われる。本発明では、紫外線照射を直接ディスク基
板に行わなくて済むので、被貼合せ体が耐熱性を有しな
い場合であっても熱による変形が防止されることにな
り、従来のように直接ディスク基板に対して連続的な紫
外線を照射する方法に比べて有利である。
【0044】カチオン型紫外線硬化性樹脂とカチオン重
合型光開始剤とからなるカチオン型紫外線硬化性組成物
の接着層(硬化後)の全体厚さは特に制限されないが、
通常15〜60μm、好ましくは20〜55μmとなる
様にする。
【0045】本発明において、2枚のディスク基板をカ
チオン型紫外線硬化性組成物を介して重ね合わせるには
以下のような方法を採用することが望ましい。すなわ
ち、一方のディスク基板上に予め紫外線照射されたカチ
オン型紫外線硬化性組成物をリング状に塗布し、その後
他方のディスク基板を重ね合わせるに際し、2枚のディ
スク基板を当初から平行にして重ね合せるのではなく、
当初は傾斜させた状態で重ね合せ、その後徐々に2枚の
ディスク基板を所望の距離まで接近、平行状態とするこ
とが推奨される。
【0046】このようにすることにより、2枚のディス
ク基板を当初から平行状態として重ね合わせる方法に比
べて、気泡の巻き込みを減少させることができる。ま
た、2枚のディスク基板間の間隙を小さくする際に、1
秒間にミクロン単位で接近するように制御すること、さ
らに接近が間欠的に行われることが望ましい。
【0047】カチオン型紫外線硬化性組成物が展延した
のちに加熱処理を行う場所に搬送する場合には、2つの
ディスク基板が相対的にずれないように配慮することが
大切である。
【0048】本発明が主に対象とする被貼合せ体は、紫
外線を透過しにくいか実質的には透過しない材料から構
成されているものである。もっとも、単一の材料から構
成されている場合に限らず、紫外線を十分に透過する材
料と紫外線を透過しにくいか実質的には透過しない材料
との複合材から構成されている場合もある。そのような
ものの一例としてはDVD−ROMの内の前述のAl等
の金属膜が厚いDVD−10、DVD−18、あるいは
DVD−RAMがある。
【0049】DVD−ROMの場合、2枚のディスク基
板は、その少なくとも一方が紫外線透過性基板上に情報
記録層を有するディスク基板であり、他方のディスク基
板は情報記録層を有する場合と有さない場合がある。つ
まり本発明が対象とするディスクは、2枚のディスク基
板がともに情報記録層を有する場合と、一方のディスク
基板が情報記録層を有するが他方のディスク基板は情報
記録層を有さない場合とがある。いずれにおいてもディ
スク基板は、通常0.3〜1mmの厚さを有するもので
ある。
【0050】ディスク基板としては、公知慣用の素材が
いずれも使用できるが、例えばアクリル、ポリカーボネ
ート、アモルファスポリオレフィンなどの耐熱性熱可塑
性合成樹脂が挙げられる。情報記録層は、前記基板の片
面に記録情報に対応する凹凸を設け、その上に金属膜を
積層して構成されている。
【0051】本発明においては、半反射膜や反射膜に代
表される金属膜に、直接、カチオン型紫外線硬化性組成
物を塗布して展延することもできるが、例えば予め前記
したような金属膜に、金属膜の経時変質を極力防止でき
るように調整された従来の紫外線硬化性組成物を展延し
て硬化させてから、その硬化物からなる保護層上に、カ
チオン型紫外線硬化性組成物を塗布、展延、硬化するよ
うにすることもできる。この保護層は全体で、5〜20
μmとなるようにするのがよい。この場合は、第1およ
び第2の両ディスク基板の両保護層同士がカチオン型紫
外線硬化性組成物により接着される。
【0052】前記金属膜としては、記録情報の読み取り
に採用される可視光線を高率で反射して的確に前記凹凸
を確認できるものが好ましい。可視光線を高率で反射す
る皮膜は、一般的に紫外線をも高率で反射する。この金
属膜としては、例えばAl、Ni、これらの合金等が挙
げられ、可視光反射率が80〜100%で、かつ紫外線
全波長領域に亘ってのそれの透過率が0を越えて10%
未満、好ましくは0を越えて0.5%未満の条件を満足
する。また、DVD−9、DVD−18と呼ばれる規格
のディスクにおいては、半反射膜と呼ばれる光透過率が
70〜82%の材料、例えば金からなる膜を形成してい
る。
【0053】DVD−RAMは以上のDVDとは異なる
特徴的な層構成を有している。その1例として、ポリカ
ーボネート製基板上にZnS−SiO2層、GeSbT
e層、ZnS−SiO2層、Al合金層、および保護層
を順次積層したディスク基板を2枚用意し、保護層同士
を対向させて接着剤で硬化、貼合せを行った構造のもの
が知られている。
【0054】カチオン型紫外線硬化性組成物の滴下後、
ノズルの先端に残る液だまりを除去する。この液だまり
の除去工程は第1、第2の重ね合わせ工程やその後の重
ね合わせ体の展延工程と並行して行われることが望まし
い。液だまりは意図しない時期にノズルからしずくとな
って落下する可能性があるので、重ね合わせ工程や展延
工程と並行して滴下後すぐに実施することで、落下した
しずくを原因とする工程不良を防止することができる
他、液だまりを原因とする貼合せ体の厚みムラを防止し
て製品の歩留まりを向上させることができる。
【0055】カチオン型紫外線硬化性組成物の除去は、
ノズルに向けて気体を吹き付ける方法、ノズル周辺を真
空吸引する方法、ノズルからのカチオン型紫外線硬化性
組成物の吐出を回転容積型ポンプを用いて行い、該ポン
プを逆方向に駆動してノズルの先端に残ったカチオン型
紫外線硬化性組成物をノズル内に移動させる方法等が採
用される。
【0056】ノズルに向けて気体を吹き付ける方法およ
びノズル周辺を真空吸引する方法を採用した場合、ノズ
ルから除去したカチオン型紫外線硬化性組成物を回収す
る何らかの手だてが必要となる。回収されたカチオン型
紫外線硬化性組成物はそのまま廃棄してしまってもよい
が、紫外線に曝されないかたちで回収が可能であればこ
れをノズルに戻して再利用しても構わない。回転容積型
ポンプを用いる方法によれば、カチオン型紫外線硬化性
組成物を回収する手だては不要である。
【0057】以上の本発明の貼合せ方法は、カチオン型
紫外線硬化性組成物をノズルから滴下する滴下手段と、
滴下途中の前記カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線
を照射する紫外線照射手段と、前記カチオン型紫外線硬
化性組成物が滴下された前記ディスク基板の面を対向し
て他のディスク基板と重ね合わせて1枚の光ディスクと
する重ね合わせ手段と、前記ディスクを展延する展延手
段と、前記ディスクに加熱処理する加熱手段と、前記ノ
ズルの先端に残った前記カチオン型紫外線硬化性組成物
を除去する除去手段とを備える光ディスクの製造装置に
より実施可能である。
【0058】滴下手段は、カチオン型紫外線硬化性組成
物を噴出させるためのスリットが単一である場合に限ら
ず、複数設けることもできる。このようにすれば、カチ
オン型紫外線硬化性組成物の滴下量を調節することがで
きる。ノズルに紫外線が照射されつづけると、カチオン
型紫外線硬化性組成物が硬化してノズルを閉塞させるこ
とになる。したがって、ノズルには紫外線が照射されな
いように配慮する必要がある。具体的には、紫外線の照
射を遮るカバーをノズル周囲に設けることが考えられ
る。
【0059】紫外線照射手段の設置位置は特に限定する
ものではないが、前述したように滴下するカチオン型紫
外線硬化性組成物の側方に設ければよい。また、滴下す
るカチオン型紫外線硬化性組成物に均一に紫外線を照射
するためには、滴下するカチオン型紫外線硬化性組成物
の全周囲から紫外線を照射するように複数の紫外線照射
手段を滴下するカチオン型紫外線硬化性組成物の周囲に
配置する、あるいはカチオン型紫外線硬化性組成物の周
囲を反射板で取り囲み、その取り囲んだ内部に紫外線を
照射するようにすればよい。
【0060】重ね合わせ手段は、従来公知の機構を用い
ればよいが、気泡の巻き込み防止のためには、当初はデ
ィスク基板を傾斜した状態にあるが、その後徐々に平行
とする重ね合わせ方法を実現する装置とすることが望ま
しい。
【0061】除去手段にも、圧縮気体供給装置、真空吸
引装置等従来公知の機構を用いればよいが、これらの機
構を採用した場合はノズルから除去したカチオン型紫外
線硬化性組成物を回収する機構を併設することが望まし
い。なお、紫外線に曝されないかたちでカチオン型紫外
線硬化性組成物を回収し、ノズルに戻して再利用しても
構わない。
【0062】また、上記従来公知の機構の他に、ノズル
からのカチオン型紫外線硬化性組成物の吐出に逆方向へ
の駆動が可能なポンプを用いて行い、ノズルの先端に残
ったカチオン型紫外線硬化性組成物をノズル内に移動さ
せるようにしても構わない。これによると、ノズルの先
端にカチオン型紫外線硬化性組成物を残すことなく吐出
させることが可能であり、無駄のない利用が可能とな
る。
【0063】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態をDV
Dの製造を例にして図面を参照しつつ説明する。図1は
本実施の形態を実施する装置構成を示す平面図、図2は
カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射しつつデ
ィスク基板へ滴下、塗布する方法を示す図、図3は2枚
のディスク基板を重ね合わせる方法を説明するための
図、図4は重ね合わせた後に軸心合わせを行いつつ搬送
する装置を示す図、図5は展延工程を説明するための
図、図6は端面処理工程を説明するための図である。
【0064】まず、図1に基づき、本実施の形態による
DVD製造工程の概略を説明する。ストックエリアA1
から第1のディスク基板1aを塗布ステージBに供給す
る。つまり、実線と点線との間で揺動旋回するアーム2
1を備えた搬送装置2により、塗布ステージBの回転テ
ーブル3上の供給位置B1に移載する。供給位置B1に
供給された第1のディスク基板1aは、回転テーブル3
が図中矢印方向に回転することにより塗布位置B2に移
動する。
【0065】塗布位置B2にある第1のディスク基板1
a上に、滴下照射装置4により紫外線が照射されたカチ
オン型紫外線硬化性組成物をリング状に滴下、塗布す
る。カチオン型紫外線硬化性組成物の塗布が終了する
と、第1のディスク基板1aが搬送位置B3に移動する
まで回転テーブル3が図中矢印方向に回転する。搬送位
置B3の第1のディスク基板1aは、搬送装置2のアー
ム21により、重ね合わせステージCの反転手段5に搬
送される。
【0066】重ね合わせステージCには、ディスク基板
ストックエリアA2から搬送手段2により搬送された第
2のディスク基板1bが待機しており、この待機してい
る第2のディスク基板1b上に反転手段5により第1の
ディスク基板1aを重ね合わせる。勿論、2枚のディス
ク基板はカチオン型紫外線硬化性組成物を介して重ね合
わされる。なお、重ね合わされたものを、以下単にディ
スクと称する。
【0067】ディスク10は、軸心合わせ搬送手段6に
より搬送路9に沿って展延ステージDに搬送される。展
延処理は、複数枚のディスク10を積み重ねた状態で行
われる。これは、前述の通り、限られたスペースで展延
処理を実現するためである。ただし、単にディスク10
を積み重ねただけでは、ディスクに変形・ずれが生じて
しまうため、ディスクが展延処理ステージに搬送される
と当該ディスク上に剛体ディスク8を剛体ディスク搬送
手段7により載置する。そして、その剛体ディスク8上
に次のディスクを搬送、載置する。従って、各ディスク
10間には剛体ディスク8が存在することになる。
【0068】所定時間の展延処理が終了すると、端面処
理ステージEへ搬送される。端面処理とは以下のことを
目的とする処理である。ディスク10外周端面にはみ出
しているカチオン型紫外線硬化性組成物は硬化が遅れる
ため、ディスクハンドリング上支障を来す。そこで、デ
ィスクを加熱することによりディスク10外周端面には
み出しているカチオン型紫外線硬化性組成物を含めその
硬化を促進しようというものである。この端面処理によ
り、2枚のディスク基板1a,1b間に存在するカチオ
ン型紫外線硬化性組成物の硬化を促進できることは言う
までもない。したがって、全体的な製造サイクルの短縮
にも有効である。
【0069】端面処理が終了すると、搬送装置2によ
り、ディスク10は検査ステージFへ、剛体ディスク8
は剛体ディスクストックエリアA3に回収される。
【0070】以上が本実施の形態の全体的な流れである
が、以下、カチオン型紫外線硬化性組成物の滴下照射、
ディスク基板の重ね合わせ、軸心合わせ搬送、展延処
理、端面処理について、各々具体例を説明する。
【0071】図2に紫外線を照射しつつディスク基板へ
カチオン型紫外線硬化性組成物を滴下する装置の構成を
示す。図2(a)において、40はカチオン型紫外線硬
化性組成物供給手段、41はカチオン型紫外線硬化性組
成物を滴下するためのディスペンサ(ノズル)、42は
紫外線照射手段、43は内面に反射板を有する筐体、4
4はディスク基板載置テーブル、45は圧縮気体供給手
段、46はカチオン型紫外線硬化性組成物回収手段であ
る。
【0072】ディスペンサ41としては米国EFD社の
モデル1500DV(ノズル内径0.83mm)を、紫
外線照射手段42としてはフュージョン社製の紫外線照
射装置I250型、Dバルブ(発光長約25cm)を用
いた。また、ディスク基板載置テーブル44は不図示の
モータにより回転可能とされている。なお、紫外線照射
手段42と滴下するカチオン型紫外線硬化性組成物との
距離は50mmとし、また、紫外線照射手段42と滴下す
るカチオン型紫外線硬化性組成物の周囲を内面が反射板
で構成された筐体43で取囲み、紫外線照射の均一性向
上を図っている。また、筐体43には図中矢印方向に移
動するシャッタ43aを設けてある。
【0073】カチオン型紫外線硬化性組成物47を滴下
している間に紫外線照射手段42を発光させることによ
りカチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照射する。
この間にディスク基板載置テーブル44が回転するの
で、カチオン型紫外線硬化性組成物は第1のディスク基
板1aにリング状に塗布されることになる。なお、第1
のディスク基板1aのリング状凸部は省略してある。所
定量のカチオン型紫外線硬化性組成物の滴下が終了する
と、シャッタ43aを図中左方向に作動させることによ
り、カチオン型紫外線硬化性組成物47が通過する孔を
閉じる。
【0074】このとき、ディスペンサ41の先端には、
図2(b)に示すようにカチオン型紫外線硬化性組成物
の液だまり48が残ってしまう場合がある。そこで、シ
ャッタ43aを作動させてカチオン型紫外線硬化性組成
物47が通過する孔を閉じた後、圧縮気体供給手段45
を作動させてディスペンサ41の先端に気体を吹き付
け、液だまり48を吹き飛ばすようにしてディスペンサ
41から除去する。吹き飛ばされた液だまり48はディ
スペンサ41の側方に設けられたカチオン型紫外線硬化
性組成物回収手段46によって回収される。回収された
液だまり48、つまりカチオン型紫外線硬化性組成物は
カチオン型紫外線硬化性組成物供給手段40に戻されて
再利用される。回収したカチオン型紫外線硬化性組成物
をカチオン型紫外線硬化性組成物供給手段40に戻す機
構には従来公知の技術が採用される。なお、圧縮気体供
給手段45から噴射される気体は空気でもよいが、カチ
オン型紫外線硬化性組成物の硬化阻害の元凶となる湿気
が含まれていないことが非常に重要であり、好ましくは
窒素、ヘリウム等の不活性ガスを用いる。また、ディス
ペンサ41から回収したカチオン型紫外線硬化性組成物
は再利用せず廃棄処分しても構わない。
【0075】ところで、上記実施の形態とは別に、カチ
オン型紫外線硬化性組成物回収手段46に真空吸引手段
を設け、該真空吸引手段により液だまり48を吸い取る
ようにしてディスペンサ41から除去しても構わない。
この場合は圧縮気体供給手段45は不要である。
【0076】次にカチオン型紫外線硬化性組成物を滴下
すべき第1のディスク基板1aが移動してきたならば、
シャッタ43aを図の状態に作動させて、カチオン型紫
外線硬化性組成物の滴下を再開する。カチオン型紫外線
硬化性組成物を滴下しない間も紫外線照射手段42によ
り発光は連続的に行われているため、シャッタ43aの
開閉を行うことにより、ディスペンサ41への紫外線照
射を防ぎ、その閉塞を防止する。
【0077】次に、2枚のディスク基板の重ね合わせに
ついて図3に基づき説明する。図3において、重ね合わ
せ装置5は、一対のディスク基板保持テーブル51、5
2、このテーブル51、52をつなぐヒンジ53、図示
しない真空ポンプに接続された吸引路54により構成さ
れている。
【0078】図3(a)に示すように、ディスク基板保
持テーブル51にはリング状にカチオン型紫外線硬化性
組成物47が塗布された第1のディスク基板1aが、ま
た、ディスク基板保持テーブル52には第2のディスク
基板1bが載置される。不図示の真空ポンプを駆動する
ことにより、吸引路54を介して第1および第2のディ
スク基板1a、1bは各々ディスク基板保持テーブル5
1、52に吸着される。そして、図3(a)の状態から
ディスク基板保持テーブル51をヒンジ53を中心とし
て高速で回転する。図3(b)の状態までディスク基板
保持テーブル51がディスク基板保持テーブル52に接
近したならば、回転速度を減速し、その後は1秒間にミ
クロン単位の速度で両ディスクが接近するよう制御す
る。そして、第1および第2のディスク基板1a、1b
の間隔が所期の値となると接近は停止するととも、真空
ポンプの駆動を停止する。
【0079】重ね合わせられたディスク10は、軸心合
わせ搬送装置6により次の展延ステージDに搬送され
る。軸心合わせ搬送装置6の主要部およびその作用を図
4に示す。図4に示すように、軸心合わせ搬送装置6
は、エア流通路64と、その先端に設けられた円盤状の
真空吸着部62と、真空吸着部62の下面中央部から突
出する円柱状のエアピッカ63により構成される。エア
ピッカ63はゴム製であり、内部は中空となっている。
また、エア流通路64の供給路64aは図示しないエア
供給手段に連通し、吸引路64bは不図示の真空ポンプ
に連通している。エアピッカ63の中空部分に供給路6
4aを介してエアを供給することでその径を変化させる
ことができる。また、軸心合わせ搬送装置6は、図1の
搬送路9を往復動可能に配置されている。
【0080】軸心合わせ搬送装置6は、重ね合わされた
ディスク10に対して図4(b)のように真空吸着部6
2が接触すると真空吸引する。次に、ディスク10の孔
部10aより小径となっているエアピッカ63内にエア
を供給するとその径が拡大し図4(c)に示すようにデ
ィスク10の孔部10aを内側から一様に押圧する。こ
れにより、第1のディスク基板1aと第2のディスク基
板2との軸心がずれていたとしても、その軸心を合わせ
ることができる。このままの状態で軸心合わせ搬送装置
6を搬送路9に沿って展延ステージDまで移動させるこ
とにより、展延ステージDに搬送されたディスク10の
ディスク基板1a、1bの軸心は合っている。
【0081】展延ステージDに搬送されたディスク10
は、以下のようにして展延処理される。図5において、
70は基台、71は基台70に立設するスピンドル、7
2はスピンドル71に沿って昇降する昇降台である。軸
心合わせ搬送装置6により最初に搬送されたディスク1
0は、予め昇降台70上に配置されている剛体ディスク
8上に載置される。この段階では、カチオン型紫外線硬
化性組成物は、2枚のディスク基板間の全面には展延し
ていない。次いで、昇降台72をスピンドルの先端が該
ディスク10より突出するまで下降させた後、該ディス
ク10の上に次の剛体ディスク8を載置する。そして昇
降台72を同様に下降させた後、次に搬送されたディス
ク10を載置する。以上のようにして所定枚数のディス
ク10を積み重ねた後、所定時間経過するまで放置す
る。この間に、2枚のディスク基板間の全面にカチオン
型紫外線硬化性組成物は行き渡り、展延処理が終了す
る。
【0082】剛体ディスク8は、厚さ2mmのAl製デ
ィスクであり、ディスク10のリング状突起10bとの
干渉を避けるためのリング状溝8bを形成している。剛
体ディスク8の外径は、ディスク10の外径よりも小さ
く設定してある。これは、ディスク10を構成するディ
スク基板の外周縁部に射出成形に起因するカエリが発生
していることがあり、このカエリと剛体ディスク8との
干渉を回避するためである。
【0083】展延終了後には端面処理を行う。端面処理
としては加熱処理を採用している。図6にその具体例を
示す。すなわち、展延処理が終了した後、積み重ねられ
たままの状態でディスク10を回転させつつ加熱手段、
例えばハロゲンヒータ73を用いて加熱する。また、デ
ィスク10、ハロゲンヒータ73を反射板で取り囲むこ
とが望ましい。なお、図6では剛体ディスク8の記載お
よびディスク10のリング状突起10bの記載は省略し
てある。
【0084】本発明の第2の実施の形態を図面を参照し
つつ説明する。なお、上記第1の実施の形態において既
に説明した構成要素には同一符号を付して説明は省略す
る。図7はカチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線を照
射しつつディスク基板へ滴下、塗布する方法を示す図で
ある。図において、81はカチオン型紫外線硬化性組成
物貯留部、82はカチオン型紫外線硬化性組成物を滴下
するノズルを備えたポンプである。
【0085】ポンプ82としては兵神装備株式会社社製
のモーノロボディスペンサー(商品名)、型式名4ND
P04−G15を用いた。当該ディスペンサーにおいて
塗布量や吐出方向(接着剤を移動させる方向)を制御す
る制御ユニットとしては、同社製プログラマブルコント
ローラ型式名DPU−F10を用いた。図8は上記ディ
スペンサーの構造を示す図である。図において、90は
長さ方向のどの位置においても同じ長円形断面をなし一
定のひねり角を与えられたねじれ空間を有する弾性材質
のステータ、91は螺旋状に形成されるとともに長さ方
向のどの位置においても真円断面をなし、ステータのね
じれ空間に螺合されるように組み合わされる金属製のロ
ータ、92はカチオン型紫外線硬化性組成物貯留部81
から供給されるカチオン型紫外線硬化性組成物を一時的
に溜めおくケーシング、93はロータ91に連結された
ドライブシャフト、94はドライブシャフト93を介し
てロータ91を回転させるモータ、95はステータ90
の先端に取付られてカチオン型紫外線硬化性組成物を吐
出するノズル、96はモータ94の作動を制御する制御
ユニットである。
【0086】上記ディスペンサーにおいては、ステータ
90とロータ91とを組み合わせることにより両者間に
連続する螺旋状の空間97が形成されており、この螺旋
状空間97がロータ91を回転させることによりステー
タ90内を移動するようになっている。この結果、螺旋
状空間97に満たされたカチオン型紫外線硬化性組成物
はノズル95から脈動を生じることなく吐出される。ロ
ータ91を一方向に回転させると螺旋状空間97に満た
されたカチオン型紫外線硬化性組成物が吐出側に順次移
動してノズル95から吐出量一定で吐出されるしくみと
なっている。また、ロータ91を逆方向に回転させるこ
とも可能であり、この場合はカチオン型紫外線硬化性組
成物は吐出側から供給側に移動する。
【0087】本実施形態の場合、ポンプ82を正方向に
駆動してカチオン型紫外線硬化性組成物の滴下を終え、
シャッタ43aを作動させてカチオン型紫外線硬化性組
成物47が通過する孔を閉じた後、ポンプ82を僅かに
逆方向に駆動してノズル先端の液だまりをノズル95内
に移動させる。ノズル95内に移動させた液だまり、つ
まりカチオン型紫外線硬化性組成物は、次回の滴下でも
液だまりとはならず、吐出量一定で第1のディスク基板
1a上に供給される。
【0088】第1実施形態と本実施形態とを比較する
と、圧縮気体供給手段45、カチオン型紫外線硬化性組
成物回収手段46等を必要とする第1実施形態は、これ
ら付帯設備を設置するためにより大きな設置スペースが
必要である、各設備についてメインテナンスの必要が生
じる等の考慮すべき点がある。この点からすると、ポン
プ82の作動を制御することにより液だまりを解消でき
る本実施形態の方が第1実施形態よりも技術的効果の面
で優れているといえる。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、カチオン型紫外線硬化
性組成物の滴下後、ノズルの先端に残ったカチオン型紫
外線硬化性組成物を除去することにより、ノズルの先端
にできる液だまりを解消して工程不良の発生を防止し、
さらに液だまりを原因とする貼合せ体の厚みムラを防止
して製品の歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるディスク製造装置の第1の実施
形態を示す平面図である。
【図2】 第1の実施形態で用いたカチオン型紫外線硬
化性組成物の滴下照射装置の構成を示す図である。
【図3】 重ね合わせを説明するための図である。
【図4】 軸心合わせを行いつつ搬送を行う装置の要部
を示す図である。
【図5】 ディスクと剛体ディスクを積み重ねた状態を
示す図である。
【図6】 ディスクを積み重ねたままで加熱による端面
処理を行う状態を示す図である。
【図7】 本発明によるディスク製造装置の第2の実施
形態を示し、カチオン型紫外線硬化性組成物の滴下照射
装置の構成を示す図である。
【図8】 ポンプの構成を示す図である。
【符号の説明】
A1、A2・・・ディスク基板ストックエリア A3・・・剛体ディスクストックエリア B・・・塗布ステージ C・・・重ね合わせステージ D・・・展延ステージ E・・・端面処理ステージ F・・・検査ステージ 1a・・・第1のディスク基板 1b・・・第2のディスク基板 4・・・滴下照射手段 40・・・カチオン型紫外線硬化性組成物供給手段 41・・・ディスペンサ(ノズル) 42・・・紫外線照射手段 45・・・圧縮気体供給手段 46・・・カチオン型紫外線硬化性組成物回収手段 48・・・液だまり 5・・・重ね合わせ装置 6・・・軸心合わせ搬送装置 7・・・剛体ディスク搬送装置 8・・・剛体ディスク 81・・・カチオン型紫外線硬化性組成物貯留部 82・・・ポンプ 9・・・搬送路 90・・・ステータ 91・・・ロータ 92・・・ケーシング 93・・・ドライブシャフト 94・・・モータ 95・・・ノズル 96・・・制御ユニット 10・・・ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 BB57Z CA47 DA08 DB31 DC27 EA21 4J040 JB08 NA17 NA21 PA32 PA37 PB03 PB24 5D121 AA07 FF03 FF13 FF18 GG02 GG28

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルから滴下されるカチオン型紫外線
    硬化性組成物に紫外線を照射しつつ被貼合せ体に所定量
    塗布する工程と、 所定量塗布後、前記ノズルの先端に残った前記カチオン
    型紫外線硬化性組成物を除去する工程とを備えることを
    特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】 ノズルから滴下されるカチオン型紫外線
    硬化性組成物に紫外線を照射しつつ第1の被貼合せ体に
    所定量塗布する工程と、 前記カチオン型紫外線硬化性組成物が塗布された前記第
    1の被貼合せ体に第2の被貼合せ体を重ね合わせる工程
    と、 前記カチオン型紫外線硬化性組成物を展延する工程と、
    を備え、 カチオン型紫外線硬化性組成物を所定量塗布後、前記ノ
    ズルの先端に残った前記カチオン型紫外線硬化性組成物
    を除去することを特徴とする貼合せ方法。
  3. 【請求項3】 除去した前記カチオン型紫外線硬化性組
    成物を回収し、ノズルに戻して再利用する請求項2に記
    載の貼合せ方法。
  4. 【請求項4】 前記カチオン型紫外線硬化性組成物の除
    去が、前記ノズルに向けて気体を吹き付けることにより
    行われる請求項2または3に記載の貼合せ方法。
  5. 【請求項5】 前記カチオン型紫外線硬化性組成物の除
    去が、前記ノズル周辺を真空吸引することにより行われ
    る請求項2または3に記載の貼合せ方法。
  6. 【請求項6】 前記ノズルからの前記カチオン型紫外線
    硬化性組成物の吐出をポンプを用いて行い、該ポンプを
    逆方向に駆動してノズルの先端に残ったカチオン型紫外
    線硬化性組成物を該ノズル内に移動させる請求項3に記
    載の貼合せ方法。
  7. 【請求項7】 ノズルから滴下されるカチオン型紫外線
    硬化性組成物に紫外線を照射しつつ第1のディスク基板
    にリング状に塗布する工程と、 前記カチオン型紫外線硬化性組成物が塗布された前記第
    1のディスク基板に第2のディスク基板を重ね合わせる
    工程と、 前記カチオン型紫外線硬化性組成物を展延する工程と、
    を備え、 カチオン型紫外線硬化性組成物を所定量塗布後、前記ノ
    ズルの先端に残った前記カチオン型紫外線硬化性組成物
    を除去することを特徴とする光ディスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 除去した前記カチオン型紫外線硬化性組
    成物を回収し、ノズルに戻して再利用する請求項7に記
    載の光ディスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記カチオン型紫外線硬化性組成物の除
    去が、前記ノズルに向けて気体を吹き付けることにより
    行われる請求項7または8に記載の光ディスクの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記カチオン型紫外線硬化性組成物の
    除去が、前記ノズル周辺を真空吸引することにより行わ
    れる請求項7または8に記載の光ディスクの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ノズルからの前記カチオン型紫外
    線硬化性組成物の吐出をポンプを用いて行い、該ポンプ
    を逆方向に駆動してノズルの先端に残ったカチオン型紫
    外線硬化性組成物を該ノズル内に移動させる請求項7に
    記載の光ディスクの製造方法。
  12. 【請求項12】 カチオン型紫外線硬化性組成物をノズ
    ルから滴下する滴下手段と、 滴下途中の前記カチオン型紫外線硬化性組成物に紫外線
    を照射する紫外線照射手段と、 前記カチオン型紫外線硬化性組成物が滴下された前記デ
    ィスク基板の面を対向して他のディスク基板と重ね合わ
    せて1枚の光ディスクとする重ね合わせ手段と、 前記
    ディスクを展延する展延手段と、 前記ノズルの先端に残った前記カチオン型紫外線硬化性
    組成物を除去する除去手段と、を備えることを特徴とす
    る光ディスクの製造装置。
  13. 【請求項13】 除去した前記カチオン型紫外線硬化性
    組成物を回収し、ノズルに戻して再利用する請求項12
    に記載の光ディスクの製造装置。
  14. 【請求項14】 前記ノズルに向けて気体を吹き付ける
    気体供給手段を備える請求項12または13に記載の光
    ディスクの製造装置。
  15. 【請求項15】 前記ノズル周辺を真空吸引する真空吸
    引手段を備える請求項12または13に記載の光ディス
    クの製造装置。
  16. 【請求項16】 前記ノズルからの前記カチオン型紫外
    線硬化性組成物の吐出に逆方向への駆動が可能なポンプ
    を用いる請求項12に記載の光ディスクの製造装置。
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