JP2001079410A - 成形され、活性化されたラネー金属固定床触媒、その製造方法及びその使用 - Google Patents

成形され、活性化されたラネー金属固定床触媒、その製造方法及びその使用

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より良好な活性度及び選択率で、現存する技
術よりも穏和な条件下で飽和及び不飽和エステルを水素
化する活性化された基本金属−固定床触媒を提供するこ
と 【解決手段】 触媒活性の触媒金属として少なくとも1
種のラネープロセス金属、溶出可能な合金成分及び必要
な場合に助触媒からなる触媒金属及び少なくとも1種の
純粋なラネープロセス合金からなる少なくとも1種の結
合剤及び湿潤剤からなる混合物を均質化し、成形した触
媒前駆体を850℃を下回る温度で焼成し、溶出可能な
合金成分をアルカリを用いて、活性化された外層が0.
05〜1mmの厚さになるまで溶出させることにより焼
結した触媒前駆体を活性化し、引き続き洗浄し、触媒を
十分な時間にわたり過レニウム酸溶液又は他のレニウム
塩からなる溶液中へ導入することにより活性化の後に触
媒に助触媒としてレニウムをドーピングすることにより
製造される、成形され、活性化されたラネー金属固定床
触媒

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固定床触媒及び飽和
及び不飽和エステルの水素化の際のその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】活性化された金属触媒は化学製造工業の
分野においてラネー触媒として公知である。この触媒は
ほとんど粉末形で、有機化合物の多様な水素化反応、脱
水素反応、異性化反応、還元アルキル化反応、還元アミ
ノ化反応及び水和反応のために使用される。この粉末化
された触媒は本願明細書中では触媒金属として表される
触媒活性金属とアルカリ中で可溶性である他の合金成分
との合金から製造される。触媒金属としては、主にニッ
ケル、コバルト、銅又は鉄が使用される。アルカリ中で
可溶性である合金成分として一般にアルミニウムが使用
されるが、他の成分、特に亜鉛及びケイ素又はこれとア
ルミニウムとの混合物を使用することもできる。
【0003】粉末化された触媒は、不連続的方法におい
て使用できるだけであり、触媒反応の後に反応媒体から
費用のかかる沈殿及び/又は濾過により分離しなければ
ならないという欠点を有する。この理由から、アルミニ
ウムの溶出により活性化金属固定床触媒にする成形品の
製造のための多様な方法が開示されている。従って、例
えば粗粒のラネー合金、つまり粗く粉砕されただけのラ
ネー合金が得られ、この合金は苛性ソーダ液で処理する
ことにより活性化することができる。溶出及び活性化は
表面層においてのみ行われ、その厚さは溶出の間に使用
される条件によって調節することができる。
【0004】前記の方法で製造された触媒の根本的な欠
点は活性化された外層の機械的安定性が悪いことであ
る。触媒のこの外層だけが触媒活性であるため、摩耗に
よって急速な失活が起こり、次いで苛性ソーダ液を用い
た合金のより深い層の新たな活性化もせいぜい部分的な
再活性化を生じるにすぎない。
【0005】ReドーピングPd(DE2519817
A1)又はReドーピングRu(WO 96/2743
6)は、マレイン酸の水素化又は無水マレイン酸の水素
化によるガンマブチロラクトン(GBL)、テトラヒド
ロフラン(THF)又は1,4−ブタンジオール(BD
O)の生産のために使用されることは公知である。この
系は138bar以上の圧力で、及び250℃以上の温
度で粉末触媒又は固定床触媒として機能する。この点に
おいて、この反応は穏和な条件下で進行する系が特に有
利である。銅−亜クロム酸はエステルの水素化のために
かなりの成果が挙げられる触媒である(DE−3903
029A1)。
【0006】欧州特許出願公開(EP−A1)第064
8534号明細書には成形され、活性化されたラネー金
属固定床触媒(Metalyst (R))及びその製造が記載され
ている。この技術は、例えば外層の活性化に基づく悪い
機械的安定性のような前記した欠点を回避している。こ
の触媒の製造のために触媒合金及び結合剤からなる粉末
混合物を使用し、その際この触媒合金は少なくとも1種
の触媒活性の触媒金属及び1種の溶出可能な合金成分を
含有する。溶出可能な成分を含有しない純粋な触媒金属
又はその混合物が結合剤として使用される。触媒合金に
対して0.5〜20質量%の結合剤含有量の使用が、活
性化後に十分な機械的安定性を得るために重要である。
触媒合金及び結合剤を常用の付形助剤及び気孔形成剤と
共に成形した後、新たに製造された成形品は850℃を
下回る温度で焼成される。微細粒の結合剤の形での焼結
プロセスの結果、それにより触媒合金の個々の粒子間に
強固な結合が生じる。この結合は触媒合金とは反対に溶
出しないか又はほとんど溶出しないため、成形品の強度
を損なうことなしに活性化後でも機械的に安定な構造が
得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、より良好な活性度及び選択率で、現存する技術より
も穏和な条件下で飽和及び不飽和エステルを水素化す
る、活性化された基本金属−固定床触媒を提供すること
であった。
【0008】本発明による固定床触媒は、Reドーピン
グされた金属触媒が、マレイン酸又は無水マレイン酸の
ガンマ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン又は1,
4−ブタンジオールへの水素化を200℃の温度及び8
0barの圧力で実施できるという利点を有する。さら
に、この触媒は、従来の銅−亜クロム酸−触媒よりも高
い活性及び高い選択性で、脂肪酸を相応する脂肪アルコ
ールへ水素化することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、成形さ
れ、活性化されたラネー金属固定床触媒を、主に次の工
程:主に少なくとも1種の触媒合金及び少なくとも1種
の結合剤からなる粉末、及び湿潤剤及び必要な場合に、
付形助剤、潤滑剤、可塑剤、気孔形成剤及びこれらの混
合物からなるグループから選択される添加剤から混合物
を製造し、その際、前記の触媒合金は主に触媒活性の触
媒金属として少なくとも1種のラネープロセス金属、溶
出可能な合金成分及び必要な場合に助触媒からなり、そ
の際、前記の結合剤は主に少なくとも1種の純粋なラネ
ープロセス合金からなり、前記の混合物を均質化し、な
お活性化されていない成形された触媒前駆体を得るため
に前記の混合物を成形し、焼結した触媒前駆体を製造す
るために前記の成形された触媒前駆体を850℃を下回
る温度で焼成し、前記の溶出可能な合金成分を、溶出さ
れかつそれにより活性化された外層が活性化された成形
体の70%以上に相当する厚さになるまでアルカリを用
いて溶出させることにより前記の焼結した触媒前駆体を
活性化し、引き続き最終的な触媒を洗浄し;前記の活性
化及び洗浄の後に前記触媒をレニウム溶液中へ導入する
ことにより前記の触媒に助触媒としてレニウムをドーピ
ングするからなる方法により製造される成形され、活性
化されたラネー金属固定床触媒を提供することであっ
た。レニウム溶液のpH値は調節されるか又は調節され
ず、ドーピング溶液の温度は室温より低い〜著しく高温
まで達することができる。さらに、このレニウムは活性
化されていない合金の形で結合剤となるか、又は触媒中
に存在させることができる何らかの方法で導入すること
ができる。Re含有量は0.01%Re〜15%Reで
ある。
【0010】有利なラネープロセス金属は、ニッケル、
コバルト、銅又はこれらの組合せであり、使用すべき溶
出可能な合金成分はアルミニウム、亜鉛、ケイ素又はこ
れらの組合せである。これらは一般にアルカリ、例えば
NaOH中で溶出する。触媒合金中のラネープロセス金
属と溶出可能な合金成分との間の質量割合は、ラネー合
金において通常のように10:90〜90:10であ
る。結合剤として使用したラネープロセス金属は、本来
の実際的な使用において、触媒合金中に存在する触媒金
属に該当しない。その代わりに、触媒合金中で及び結合
剤として多様なラネープロセス金属を相互に並びに助触
媒金属と組み合わせることも可能であり、それにより特
別な触媒プロセスのための触媒特性の調節の際の自由度
に関するさらに重要な尺度が生じる。本発明において使
用される結合剤は、従って、ニッケル、コバルト、銅、
鉄及び必要な場合に助触媒金属が含まれる。一般に、ラ
ネー金属触媒の製造のために使用される全ての金属が適
している。結合剤金属は溶出可能でなく純粋な形で使用
される。
【0011】触媒合金及び結合剤は粉末の形で、一般に
湿潤剤を添加しながら、及び必要な場合に常用の添加
剤、例えば付形剤、潤滑剤、可塑剤及び必要な場合に気
孔形成剤を添加しながら加工され、成形可能な得られ
る。通常この目的で使用される各材料は、付形助剤、潤
滑剤、可塑剤及び気孔形成剤として使用することができ
る。この目的のために適した一連の材料は次の米国特許
明細書において述べられている(この全ての明細書はそ
の全部において関連づけられることにより本願明細書に
組み込まれている):第4826799号明細書;第3
404551号明細書及び第3351495号明細書。
ワックス例えばHoechst AG社のWachs C Mikropulver P
M、脂肪、例えばステアリン酸マグネシウム又はステア
リン酸アルミニウム又は、炭水化物、例えばチロース
(メチルセルロース)を含有するポリマーが上記の目的
のために特に有利に使用される。
【0012】混合物の形の固体は、適当な慣用のミキサ
ー又はニーダー中で、湿潤剤の添加下かで十分に均質化
される。専門分野において周知のように水、アルコー
ル、グリコール、ポリエーテルグリコール又はこれらの
混合物が湿潤剤として適している。
【0013】触媒合金及び結合剤の使用した粉末の一次
粒子の粒度範囲は均質化の間に一般に変化しない。つま
り粉砕は起こらない。
【0014】湿潤剤及び添加剤を用いた前処理の目的
は、混合物は次の付形プロセスのために準備である。押
出、ペレット化及び圧縮が、このような目的のために公
知である通常の装置の使用下で例えば付形プロセスのた
めに実施することができる。
【0015】添加剤の種類及び組込の順序は適用される
付形プロセスに依存する。押出は非弾性を有するプラス
チック材料を前提としている、他方でペレット化は問題
なく供給可能な流動性材料を必要とする。易流動性の粉
末を製造するために例えば凝集又は押出のための正確な
粘度の調節のようなこの目的で適用すべき技術は、当業
者には日常的に公知である。触媒粉末及び結合剤粉末の
一次粒子の粒度範囲が前処理によって本質的には変化し
ないことが重要なだけである。
【0016】触媒の分野において通常の全ての形がこの
成形品にとって適している。特別な適用の必要性に応じ
て、球形、リング形、車輪形又はペレットを製造するこ
とができる。
【0017】最終的な成形品は必要に応じて80℃〜1
20℃の温度で一定重量にまで乾燥され、次いで850
℃を下回る温度で、有利に500℃〜700℃の温度
で、空気中で連続的又は不連続的に運転される焼成炉、
例えば回転炉又は固定炉中で焼成される。有機添加物は
燃焼し、相応する気孔系が残留する。
【0018】触媒の気孔構造及び気孔率は、適当な気孔
を形成させる添加物の選択により広範囲にわたり変える
ことができる。最終的に生じる気孔構造及び気孔率は使
用した触媒合金及び使用した結合剤の粉末の粒径によっ
ても影響される。
【0019】成形品の構造は前記の適当なパラメータの
選択によって特別な接触プロセスに関する要求に適合さ
せることができる。
【0020】成形品の焼成の間に触媒合金粉末及び結合
剤粉末は一緒に焼成され、高い機械安定性及び良好な摩
耗抵抗性を有する成形品が得られる。一般に円筒形ペレ
ットの硬度は焼成後に200〜300N(ASTM D 4179-
82による半径で測定して)である。
【0021】焼成後にこの成形品はアルミニウムを苛性
ソーダ液で溶出させることにより活性化される。この目
的で、80℃に加熱された20%水酸化ナトリウム溶液
が使用される。この場合、2時間の処理で約0.1〜1
mmの厚さの活性の外層が生じる。意想外に硬度は溶出
により実際にあまり減少しなかったことが証明された。
ペレットの場合には300Nより高い値であった。
【0022】この特性は、結合剤として使用される純粋
なラネープロセス金属と密接に関連しており、これは溶
出の間に溶け出さず、従って焼結した生成物中で個々の
合金粒子間の安定な結合を形成する。ドイツ国特許出願
第19721898.9号明細書(Freund, Berweiler,
Bender and Kempf; 1998)によると、合金の相領域が
十分でない場合、Metalyst (R)の製造のための金属結合
剤の使用は回避することができる。相領域のサイズは合
金の冷却速度及び冷却方法で調節することができる。本
発明における結合剤の使用は従って自由選択的であり、
ドイツ国特許出願第19721898.9号明細書の技
術は本発明による触媒に適用可能である。
【0023】結合剤として使用される金属の選択は、で
きれば触媒活性をもたらす。本発明による触媒は十分に
穏和な条件下(20%NaOH、80℃)で2時間の間
でも活性化することができるが、(米国特許第4826
799号明細書による)α−酸化アルミニウムと結合し
た触媒を活性化する場合には、同じ厚さの活性外層を得
るためにアルカリ溶液の温度を高めかつ活性化時間を延
長しなければならない。
【0024】本発明による触媒の製造のために、触媒合
金粉末及び結合剤の平均粒径及び触媒合金粉末対結合剤
の質量割合を広範囲にわたり変化させることができる。
結合剤が触媒活性に寄与するが、アルミニウムの溶出に
より活性化されないため、触媒活性への可能な寄与は限
られている。触媒中のこの割合は従ってできる限りわず
かに維持するのが好ましい。
【0025】触媒合金粉末と結合剤との間の100:2
0〜100:0.5の質量割合が有効であると判明し
た。同様に、結合剤の粒径は触媒合金粉末の粒径よりも
小さいのが好ましいことが示された。結合剤の粒子は、
より大きな合金粒子間の小さなブリッジとみなすことが
できる。結合剤の粒度が減少する共に最終的な触媒構造
体の硬度が特定の範囲内で増大することが見出された。
適当な活性値は触媒合金粉末の平均粒度が10〜500
μmである場合に得られる。
【0026】レニウムのドーピングの場合、ドーピング
を触媒の活性化後にようやく実施するのが有利である。
このため、最終的な触媒はレニウム溶液(例えば過レニ
ウム酸)中に浸漬される。レニウムの濃度及びレニウム
の付加に必要な時間は、pH値の調節及びレニウム溶液
の温度の調節によって制御することができる。処理方法
に応じて、例えば20質量%までの特定の量のレニウム
化合物が触媒に吸着する。
【0027】本発明のもう一つの課題は、成形されたラ
ネー金属固定床触媒の製造方法において、前記の方法が
主に次の工程:主に少なくとも1種の触媒合金及び必要
な場合に結合剤からなる粉末、及び湿潤剤及び必要な場
合に、付形助剤、潤滑剤、可塑剤、気孔形成剤及びこれ
らの混合物からなるグループから選択される添加剤から
混合物を製造し、その際、前記の触媒合金は主に触媒活
性の触媒金属として少なくとも1種のラネープロセス金
属、溶出可能な合金成分及び必要な場合に助触媒からな
り、その際、前記の自由選択的な結合剤は主に少なくと
も1種のラネープロセス合金からなり、前記の混合物を
均質化し、なお活性化されていない成形された触媒前駆
体を得るために前記の混合物を成形し、焼結した触媒前
駆体を製造するために前記の成形された触媒前駆体を8
50℃を下回る温度で焼成し、前記の溶出可能な合金成
分をアルカリを用いて溶出させかつそれにより活性化さ
れた外層が0.05〜1mmの厚さになるまで溶出され
ることにより前記の焼結した触媒前駆体を活性化し;引
き続き必要な場合に最終的な触媒を洗浄し;前記触媒を
レニウム溶液中へ導入することにより前記の活性化の後
に前記の触媒を助触媒としてレニウムでドーピングし、
その際レニウムの析出の特性はレニウム溶液の温度及び
pH値によって調節することができるからなる、請求項
1記載の成形されたラネー金属固定床触媒の製造方法を
提供することである。
【0028】本発明のもう一つの課題は、不飽和又は飽
和エステルの水素化のためのレニウム−ドーピングした
ラネー金属固定床触媒の使用である。この技術の例は、
穏和な条件下での無水マレイン酸のガンマ−ブチロラク
トン、テトラヒドロフラン、1,4−ブタンジオールへ
の水素化である。さらに、本発明は脂肪エステルの脂肪
アルコールへの水素化のための優れた触媒であることが
見出された。
【0029】
【実施例】比較例1 市販の4mmの炭素押出物上の2%Pd触媒を、触媒を
溶液中に投入する前にpH値を水酸化ナトリウムで1
0.5に調節した過レニウム酸溶液中で処理することに
より0.5%Reでドーピングした。この処理はレニウ
ムがもはやレニウム溶液中に存在しなくなるまで続け
た。無水マレイン酸の水素化のための適用例1による触
媒の使用は、5時間の反応時間の後にガンマ−ブチロラ
クトン10.5%、テトラヒドロフラン0.0%及び
1,4−ブタンジオール0.0%を提供した。
【0030】例1 易流動性のペレット化可能な触媒混合物を、触媒につい
ての欧州特許出願公開(EP−A1)第0648534
号明細書中の指示に従って50%Ni及び50%Al合
金粉末1000g、純粋ニッケル粉末7.5g(99%
Ni及びd50=21μm)及びエチレン−ビス−ステ
アロイルアミド50gから製造した。この混合物から4
mmの直径及び4mmの厚さを有するタブレットをプレ
ス成形した。この成形された成形品を700℃で2時間
焼成した。焼成の後に、このタブレットを2時間80℃
で20%苛性ソーダ液中で活性化した。この触媒を、触
媒を添加するまでにpH値を10.5に調節した撹拌過
レニウム酸溶液に48時間さらすことにより0.45%
Reまでドーピングした。無水マレイン酸の水素化のた
めの適用例1による触媒の使用は、5時間の反応時間の
後にガンマ−ブチロラクトン71.6%、テトラヒドロ
フラン4.7%及び1,4−ブタンジオール1.3%を
提供した。
【0031】比較例2 Mallinchrodtの市販の銅−亜クロム酸塩−押出物を脂肪
酸エステルの水素化のための比較技術として使用した。
適用例2による使用の際に、この触媒は230℃で30
0分の反応時間の後に、けん化価136.6の脂肪アル
コール20.78%を提供した。反応体の色はこの時点
で青みがかった緑色であり、これは溶解した金属の存在
を暗示している。適用例3による使用の場合、この触媒
は200℃で1230分の反応時間後にけん化価14
3.5の脂肪アルコール20.5%を提供した。
【0032】例2 易流動性のペレット化可能な触媒混合物を、触媒につい
ての欧州特許出願公開(EP−A1)第0648534
号明細書中の指示に従って50%Ni及び50%Al合
金粉末1000g、純粋ニッケル粉末7.5g(99%
Ni及びd50=21μm)及びエチレン−ビス−ステ
アロイルアミド50gから製造した。この混合物から4
mmの直径及び4mmの厚さを有するタブレットをプレ
ス成形した。この成形された成形品を700℃で2時間
焼成した。焼成の後に、このタブレットを2時間80℃
で20%苛性ソーダ液中で活性化した。この触媒を、触
媒を添加するまでにpH値を10.5に調節した撹拌過
レニウム酸溶液に100時間さらすことにより2.0%
Reまでドーピングした。無水マレイン酸の水素化のた
めの適用例1による触媒の使用は、5時間の反応時間の
後にガンマ−ブチロラクトン55%、テトラヒドロフラ
ン14.2%及び1,4−ブタンジオール1.3%を提
供した。
【0033】例3 易流動性のペレット化可能な触媒混合物を、触媒につい
ての欧州特許出願公開(EP−A1)第0648534
号明細書中の指示に従って50%Ni及び50%Al合
金粉末1000g、純粋ニッケル粉末7.5g(99%
Ni及びd50=21μm)及びエチレン−ビス−ステ
アロイルアミド50gから製造した。この混合物から4
mmの直径及び4mmの厚さを有するタブレットをプレ
ス成形した。この成形された成形品を700℃で2時間
焼成した。焼成の後に、このタブレットを2時間80℃
で20%苛性ソーダ液中で活性化した。この触媒を、触
媒を添加するまでにpH値を10.5に調節した撹拌過
レニウム酸溶液に192時間さらすことにより4.0%
Reまでドーピングした。無水マレイン酸の水素化のた
めの適用例1による触媒の使用は、5時間の反応時間の
後にガンマ−ブチロラクトン40%、テトラヒドロフラ
ン3.5%及び1,4−ブタンジオール26.25%を
提供した。
【0034】例4 易流動性のペレット化可能な触媒混合物を、触媒につい
ての欧州特許出願公開(EP−A1)第0648534
号明細書中の指示に従って50%Ni及び50%Al合
金粉末1000g、純粋ニッケル粉末7.5g(99%
Ni及びd50=21μm)及びエチレン−ビス−ステ
アロイルアミド50gから製造した。この混合物から4
mmの直径及び4mmの厚さを有するタブレットをプレ
ス成形した。この成形された成形品を700℃で2時間
焼成した。焼成の後に、このタブレットを2時間80℃
で20%苛性ソーダ液中で活性化した。この触媒を、触
媒を添加するまでにpH値を10.5に調節した撹拌過
レニウム酸溶液に240時間さらすことにより6.0%
Reまでドーピングした。無水マレイン酸の水素化のた
めの適用例による触媒の使用は、5時間の反応時間の後
にガンマ−ブチロラクトン25.9%、テトラヒドロフ
ラン3.71%及び1,4−ブタンジオール26.9%
を提供した。
【0035】例5 易流動性のペレット化可能な触媒混合物を、触媒につい
ての欧州特許出願公開(EP−A1)第0648534
号明細書中の指示に従って50%Ni及び50%Al合
金粉末1000g、純粋ニッケル粉末7.5g(99%
Ni及びd50=23μm)及びエチレン−ビス−ステ
アロイルアミド50gから製造した。この混合物から3
mmの直径及び3mmの厚さを有するタブレットをプレ
ス成形した。この成形された成形品を700℃で6時間
焼成した。焼成の後に、このタブレットを2時間80℃
で20%苛性ソーダ液中で活性化した。適用例2による
使用の際にこの触媒は230℃で300分の反応時間の
後にけん化価176.0を有する脂肪アルコール3.3
2%を提供した。反応体の色はこの時点で白色であり、
このことは溶解した金属がないことを示唆している。こ
の触媒は活性化されたニッケル触媒と同様の成果(わず
かに改善されていない)をあげているが、その活性は少
ない結合剤を使用しかつ焼成時間を減少させることによ
り改善することができる。Reドーピングはこの触媒系
は従って少なくとも活性化されたNi触媒と同程度で改
善することができた。
【0036】比較例3 易流動性のペレット化可能な触媒混合物を、触媒につい
ての欧州特許出願公開(EP−A1)第0648534
号明細書中の指示に従って50%Ni及び50%Al合
金粉末1000g、純粋ニッケル粉末7.5g(99%
Ni及びd50=21μm)及びエチレン−ビス−ステ
アロイルアミド50gから製造した。この混合物から3
mmの直径及び3mmの厚さを有するタブレットをプレ
ス成形した。この成形された成形品を700℃で2時間
焼成した。焼成の後に、このタブレットを2時間80℃
で20%苛性ソーダ液中で活性化した。適用例2による
使用の際にこの触媒は230℃で300分の反応時間の
後にけん化価174.2を有する脂肪アルコール1.9
2%を提供した。反応体の色はこの時点で白色であり、
このことは溶解した金属がないことを示唆している。
【0037】例6 易流動性のペレット化可能な触媒混合物を、触媒につい
ての欧州特許出願公開(EP−A1)第0648534
号明細書中の指示に従って50%Ni及び50%Al合
金粉末1000g、純粋ニッケル粉末7.5g(99%
Ni及びd50=21μm)及びエチレン−ビス−ステ
アロイルアミド50gから製造した。この混合物から3
mmの直径及び3mmの厚さを有するタブレットをプレ
ス成形した。この成形された成形品を700℃で2時間
焼成した。焼成の後に、このタブレットを2時間80℃
で20%苛性ソーダ液中で活性化した。この触媒を、触
媒の投入前に10.5のpH値に調節した攪拌過レニウ
ム酸溶液に72時間さらすことにより3.0%Reまで
ドーピングした。適用例2による使用の際にこの触媒は
230℃で300分の反応時間の後にけん化価107.
9を有する脂肪アルコール25.39%を提供した。反
応体の色はこの時点で白色であり、このことは溶解した
金属がないことを示唆している。適用例3による使用の
際にこの触媒は200℃で1230分の反応時間後に6
1.2のけん化価を有する脂肪アルコール63.85%
を提供した。
【0038】比較例4 易流動性のペレット化可能な触媒混合物を、触媒につい
ての欧州特許出願公開(EP−A1)第0648534
号明細書中の指示に従って40%Ni、58.5%A
l、1.0%Cr及び0.5%Feの合金粉末1000
g、純粋ニッケル粉末7.5g(99%Ni及びd50
=21μm)及びエチレン−ビス−ステアロイルアミド
50gから製造した。この混合物から3mmの直径及び
3mmの厚さを有するタブレットをプレス成形した。こ
の成形された成形品を700℃で2時間焼成した。焼成
の後に、このタブレットを2時間80℃で20%苛性ソ
ーダ液中で活性化した。適用例2による使用の際にこの
触媒は230℃で300分の反応時間の後にけん化価1
60.7を有する脂肪アルコール6.72%を提供し
た。反応体の色はこの時点で白色であり、このことは溶
解した金属がないことを示唆している。
【0039】例7 易流動性のペレット化可能な触媒混合物を、触媒につい
ての欧州特許出願公開(EP−A1)第0648534
号明細書中の指示に従って40%Ni、58.5%A
l、1.0%Cr及び0.5%Feの合金粉末1000
g、純粋ニッケル粉末7.5g(99%Ni及びd50
=21μm)及びエチレン−ビス−ステアロイルアミド
50gから製造した。この混合物から3mmの直径及び
3mmの厚さを有するタブレットをプレス成形した。こ
の成形された成形品を700℃で2時間焼成した。焼成
の後に、このタブレットを2時間80℃で20%苛性ソ
ーダ液中で活性化した。この触媒を、触媒を投入する前
にpH値10.5に調節した攪拌過レニウム酸溶液に7
2時間さらすことにより3.0%Reまでドーピングし
た。適用例2による使用の際にこの触媒は230℃で3
00分の反応時間の後にけん化価98.8を有する脂肪
アルコール34.2%を提供した。反応体の色はこの時
点で白色であり、このことは溶解した金属がないことを
示唆している。
【0040】適用例1 比較例1及び例1から4の触媒の触媒活性を無水マレイ
ン酸の水素化の能力に関して比較した。この目的で、無
水マレイン酸7g及び1,4−ジオキサン250gを1
000rpmで回転するガス撹拌機が取り付けられてい
る0.5リットルの容量の撹拌オートクレーブ中に投入
した。触媒のグラム量はそれぞれ撹拌オートクレーブ中
で触媒ゲージを用いて吊し、その結果、触媒材料は水素
の添加の前に反応体/溶剤混合物で根本的に洗浄され
る。この水素化は80barの水素圧で、200℃の温
度で実施され、その際、反応は5時間後に中断された。
試料を2時間及び5時間後に取り出し、ガスクロマトグ
ラフィーにより分析し、触媒活性及び触媒選択性を測定
した。この試験の結果を表3に示した。
【0041】適用例2 比較例2〜4及び例5〜7の触媒の触媒活性を飽和及び
不飽和C−16及びC−18エステルからなる混合物の
脂肪アルコールへの水素化の能力に関して比較した。こ
の反応体はC−18メチルエステル約70%及びC−1
6メチルエステル30%からなる市販の使用物質であ
り、その際、全体の使用物質の約60%が不飽和であっ
た。使用物質は極めて少量のC−12、C−14及びC
−20メチルエステルも含有し、その際、これらの他の
エステルの総量は1%より少なかった。上記の脂肪酸エ
ステル使用物質500mlの水素化を触媒72gを用い
て200bar及び230℃で、通風撹拌機及び触媒ケ
ージを備えている1L−撹拌オートクレーブ中で実施し
た。300分の反応時間の後に試料を取り出し、ガスク
ロマトグラフィーにより分析し、そのけん化価を測定し
た。このけん化価は水素化試料2.0g(±0.1m
g)をエタノール性の0.5N KOH溶液と混合し、
60分間溶液の沸点に還流させながら加熱することによ
り測定した。引き続き1.0%のフェノールフタレイン
溶液を暖かい溶液中に注ぎ込み、0.5NのHCl標準
溶液で滴定し、残留するKOH量を測定した。水素化試
料なしのブラインド試験は同じ時間で同じ条件下で比較
のため実施した。けん化価は脂肪酸混合物1グラムをけ
ん化するために必要としたKOHのmg量に一致し、そ
の際高い値は混合物がより高いパーセント数のエステル
を含有することを示唆する。これに関して使用された比
較において、より高いけん化価は水素化の間に少量の脂
肪酸エステルが相応する脂肪アルコールに変換されたこ
とを意味する。この試験についてのデータを表1に記載
する。
【0042】適用例3 比較例2及び例6の触媒の触媒活性を、同様に飽和及び
不飽和C−16及びC−18エステルからなる混合物の
アルコールへの水素化の能力に関して比較したが、同じ
条件下であるが反応温度は200℃であった。試料を3
00分後及び1230分後に取り出し、ガスクロマトグ
ラフィーにより分析を実施し、けん化価を測定(上記参
照)した。この試験のデータを表2に記載する。
【0043】表1 230℃の温度で300分の反応時間後の水素化された
試料の分析
【0044】
【表1】
【0045】表2 200℃の温度で300分及び1230分の反応時間後
の水素化された試料の分析
【0046】
【表2】
【0047】表3 適用例1による無水マレイン酸のガンマ−ブチロラクト
ン、テトラヒドロフラン及び/又は1,4−ブタンジオ
ールへの水素化
【0048】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 307/33 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 C07D 307/32 F (72)発明者 モニカ ベルヴァイラー ドイツ連邦共和国 マインタール ティル ジター シュトラーセ 10 (72)発明者 バルバラ ベンダー ドイツ連邦共和国 ローデンバッハ ラン トヴェーア 1 (72)発明者 ゲルノート シュタイン ドイツ連邦共和国 エアレンゼー リュッ キンガーシュトラーセ 2 (72)発明者 コンラート メーブス ドイツ連邦共和国 ハイナ−レールバッハ ヴェーゼシュトラーセ 16

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形され、活性化されたラネー金属固定
    床触媒が、主に次の工程:主に少なくとも1種の触媒合
    金及び少なくとも1種の結合剤からなる粉末、及び湿潤
    剤及び必要な場合に、付形助剤、潤滑剤、可塑剤、気孔
    形成剤及びこれらの混合物からなるグループから選択さ
    れる添加剤から混合物を製造し、その際、前記の触媒合
    金は主に触媒活性の触媒金属として少なくとも1種のラ
    ネープロセス金属、溶出可能な合金成分及び必要な場合
    に助触媒からなり、その際、前記の結合剤は主に少なく
    とも1種の純粋なラネープロセス合金からなり、前記の
    混合物を均質化し、なお活性化されていない成形された
    触媒前駆体を得るために前記の混合物を成形し、焼結し
    た触媒前駆体を製造するために前記の成形された触媒前
    駆体を850℃を下回る温度で焼成し、前記の溶出可能
    な合金成分を、溶出されかつそれにより活性化された外
    層が0.05〜1mmの厚さになるまでアルカリを用い
    て溶出させることにより前記の焼結した触媒前駆体を活
    性化し、引き続き最終的な触媒を洗浄し;全体のレニウ
    ムを触媒上に固定するために、前記触媒を十分な時間に
    わたり過レニウム酸溶液又は他のRe塩からなる溶液中
    へ導入することにより前記の活性化の後に前記の触媒を
    助触媒としてレニウムでドーピングするよりなる方法に
    より製造される、成形され、活性化されたラネー金属固
    定床触媒。
  2. 【請求項2】 主に次の工程:主に少なくとも1種の触
    媒合金及び少なくとも1種の結合剤からなる粉末、及び
    湿潤剤及び必要な場合に、付形助剤、潤滑剤、可塑剤、
    気孔形成剤及びこれらの混合物からなるグループから選
    択される添加剤から混合物を製造し、その際、前記の触
    媒合金は主に触媒活性の触媒金属として少なくとも1種
    のラネープロセス金属、溶出可能な合金成分及び必要な
    場合に助触媒からなり、その際、前記の結合剤は主に少
    なくとも1種の純粋なラネープロセス合金からなり、前
    記の混合物を均質化し、なお活性化されていない成形さ
    れた触媒前駆体を得るために前記の混合物を成形し、焼
    結した触媒前駆体を製造するために前記の成形された触
    媒前駆体を850℃を下回る温度で焼成し、前記の溶出
    可能な合金成分をアルカリを用いて、溶出されかつそれ
    により活性化された外層が0.05〜1mmの厚さにな
    るまで溶出させることにより前記の焼結した触媒前駆体
    を活性化し、引き続き最終的な触媒を洗浄するよりなる
    請求項1記載の成形されたラネー金属固定床触媒の製造
    方法において、全体のレニウムを触媒上に固定するため
    に、pH値がまず十分な時間にわたり調節された過レニ
    ウム酸溶液中へ前記の触媒を導入することにより、前記
    の活性化の後に助触媒としてレニウムで触媒をドーピン
    グすることを特徴とする請求項1記載の成形されたラネ
    ー金属固定床触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 安定な成形体のための結合剤が必要な
    く、活性化された触媒を過レニウム酸溶液中へ十分な時
    間にわたり導入することにより、生じた触媒がReでド
    ーピングされている、請求項1記載の、又は請求項2記
    載の方法により製造された触媒。
  4. 【請求項4】 Reを結合剤系の成分として添加する、
    請求項1又は3記載の、又は請求項2記載の方法により
    製造された触媒。
  5. 【請求項5】 Reを合金の成分として添加する、請求
    項1又は3記載の、又は請求項2記載の方法により製造
    された触媒。
  6. 【請求項6】 Re含有量がRe0.01%〜Re30
    %である、請求項1、3、4又は5記載の、又は請求項
    2記載の方法により製造された触媒。
  7. 【請求項7】 Re−供給の前又は後でラネー金属がさ
    らにクロム0.01〜5%でドーピングされている、請
    求項1又は3から6項までのいずれか1項記載の、又は
    請求項2記載の方法により製造された触媒。
  8. 【請求項8】 Re−供給の前又は後でラネー金属がさ
    らに鉄0.01〜5%でドーピングされている、請求項
    1又は3から6項までのいずれか1項記載の、又は請求
    項2記載の方法により製造された触媒。
  9. 【請求項9】 Re−供給の前又は後でラネー金属がさ
    らに、Ti、Zr、V、Ta、Mo、W、Ru、Pd、
    Pt、Cu、Zn又はCoのような他の助触媒でドーピ
    ングされている、請求項1又は3から6項までのいずれ
    か1項記載の、又は請求項2記載の方法により製造され
    た触媒。
  10. 【請求項10】 Reの析出をドーピング溶液のpH値
    を用いて調節する、請求項1又は3から9項までのいず
    れか1項記載の、又は請求項2記載の方法により製造さ
    れた触媒。
  11. 【請求項11】 Reの析出をドーピング溶液の温度を
    用いて調節する、請求項1又は3から9項までのいずれ
    か1項記載の、又は請求項2記載の方法により製造され
    た触媒。
  12. 【請求項12】 請求項1又は3から11までのいずれ
    か1項記載の、又は請求項2記載の方法により製造され
    たラネー金属固定床触媒を使用して、飽和エステルを水
    素化して、又は不飽和エステルを水素化又は部分水素化
    して相応する飽和モノヒドロキシアルコール又は多価ヒ
    ドロキシアルコールにする方法。
  13. 【請求項13】 請求項1又は3記載の、又は請求項2
    記載の方法により製造されたラネー金属固定床触媒を使
    用して、無水マレイン酸を水素化してガンマ−ブチロラ
    クトン、テトラヒドロフラン及び1,4−ブタンジオー
    ルにする方法。
  14. 【請求項14】 請求項1又は3記載の、又は請求項2
    記載の方法により製造されたラネー金属固定床触媒を使
    用して、脂肪酸エステルを水素化して脂肪アルコールに
    する方法。
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