JP2001078780A - マスト細胞特異的シグナル伝達分子とそのcDNA - Google Patents

マスト細胞特異的シグナル伝達分子とそのcDNA

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マウスおよびヒトの各々のマスト細胞で特異
的に発現するシグナル伝達分子と、このタンパク質分子
をコードするポリヌクレオチド(cDNA)、並びにこ
れらのシグナル伝達分子に関する各種の遺伝子工学材料
を提供する。 【解決手段】 マウス・マスト細胞で特異的に発現する
シグナル伝達分子であって、配列番号2のアミノ酸配列
からなるタンパク質と、ヒト・マスト細胞で特異的に発
現するシグナル伝達分子であって、配列番号4のアミノ
酸配列を有するタンパク質、これらのタンパク質をコー
ドするポリヌクレオチド、これらのポリヌクレオチドを
保有する発現ベクター、これらの発現ベクターによる形
質転換細胞、ならびに前記タンパク質に対する抗体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、マウスお
よびヒトの各々のマスト細胞で特異的に発現するシグナ
ル伝達分子と、このタンパク質分子をコードするポリヌ
クレオチド(cDNA)に関するものである。さらに詳
しくは、この出願の発明は、例えばアレルギー疾患の治
療薬剤をスクリーニングする際の標的分子等として有用
な新規タンパク質と、このタンパク質を生産やその機能
解析等に有用な各種遺伝子工学材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】I型アレルギー反応は、主にマスト細胞
および好塩基球で発現される高親和性のIgEレセプタ
ーが、IgE抗体とアレルゲンにより架橋されることを
介して、ヒスタミンやセロトニン等を含む顆粒を放出す
ることによって引き起こされる複雑な免疫反応である。
そしてこの反応は以下の3つの過程から構成されること
が明らかにされている。 A)アレルゲンの刺激によるT細胞からのIL−4やI
L−5等のサイトカインの産生と、それによって誘導さ
れるB細胞によるIgE抗体の産生やマスト細胞の分化
・増殖等の初期過程。 B)IgE抗体およびアレルゲンによるFcεレセプタ
ーの架橋からマスト細胞の脱顆粒にいたる中期過程。 C)脱顆粒後のヒスタミンやセロトニン等による血管透
過性亢進等の後期課程。
【0003】一方、この出願の発明者らは、B細胞系列
に特異的に発現するアダプター分子、BASHを単離し
ている(J. Immunol. 161:5804-5808, 1998)。このB
ASHは、T細胞で発現するSLP−76(J. Biol. Che
m. 270:7029-7032, 1995)と分子構造的に類似してお
り、その構造および機能解析を通して、血球系列・免疫
レセプターに特異的なシグナル伝達分子ファミリーが存
在することを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在のところ、アレル
ギーの治療法としては、減感作療法などのB細胞による
IgE抗体産生(初期過程)の抑制、あるいは抗ヒスタ
ミン剤等の投与による後期課程の抑制が行われている
が、いずれも効果的な治療法とはなっていないのが現状
である。
【0005】一方、前記のとおり、I型アレルギー反応
の分子機構について一部が明らかになりつつある。しか
しながら、高親和性IgEレセプターを介したマスト細
胞の脱顆粒に関与するシグナル伝達の機構については知
られていない。このマスト細胞の脱顆粒プロセスに関与
する分子を明らかにすることは、アレルギー反応の分子
機構を解明するためばかりでなく、アレルギー疾患の治
療方法あるいは治療薬剤を開発するためにも不可欠であ
る。特に、マスト細胞はアレルギー症状発現の根幹であ
ることから、このマスト細胞に特異的に発現するシグナ
ル伝達分子は、ヒスタミンやセロトニン等の脱顆粒反応
に至るFcεレセプターシグナル伝達系を選択的に遮断
する新しい抗アレルギー剤の開発にとって極めて重要で
ある。
【0006】この出願の発明は、以上のとおりの事情に
鑑みてなされたものであって、マウスおよびヒトの各々
のマスト細胞で特異的に発現するシグナル伝達分子と、
このタンパク質分子をコードするポリヌクレオチド(c
DNA)を提供することを課題としている。
【0007】またこの出願の発明は、前記のシグナル伝
達分子に関する各種の遺伝子工学材料を提供することを
課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願は、前記の課題
を解決するものとして、以下の(1)〜(10)の発明を提供
する。 (1) マウス・マスト細胞で特異的に発現するシグナル伝
達分子であって、配列番号2のアミノ酸配列からなるタ
ンパク質。 (2) ヒト・マスト細胞で特異的に発現するシグナル伝達
分子であって、配列番号4のアミノ酸配列を有するタン
パク質。 (3) 配列番号1の塩基配列からなり、発明(1)のタンパ
ク質をコードするポリヌクレオチド。 (4) 配列番号3の塩基配列を有し、発明(2)のタンパク
質をコードするポリヌクレオチド。 (5) 発明(3)のポリヌクレオチドを保有する発現ベクタ
ー。 (6) 発明(4)のポリヌクレオチドを保有する発現ベクタ
ー。 (7) 発明(5)の発現ベクターによる形質転換体であっ
て、発明(1)のタンパク質を生産しうる形質転換細胞。 (8) 発明(6)の発現ベクターによる形質転換体であっ
て、発明(2)のタンパク質を生産しうる形質転換細胞。 (9) 発明(1)のタンパク質に対する抗体。 (10) 発明(2)のタンパク質に対する抗体。
【0009】すなわち、この出願の発明者は、ESTデ
ータベースのスクリーニングによって、13.5日齢のマウ
ス胎児cDNAのESTクローン(GenBank accession
No.AA166259)が、ニワトリBASH(J. Immunol. 16
1:5804-5808, 1998)のSH2ドメインと高い相同性を
有することを見出し、さらにこのクローンの1.8 kbmR
NAが、BASHやSLP−76を発現する他の血球系列
細胞や非血球系列細胞(B細胞、T細胞、マクロファー
ジ等)では発現せず、マスト細胞株P815でのみ発現す
ることを見出した(図1a)。そして、このような特異
的発現パターンと、後記するその機能から、このタンパ
ク質分子をMIST(Mast Cell-specific Immunorecep
tor Signal Transductor)と命名し、この出願の発明を
完成させた。
【0010】以下、この出願の各発明について、実施形
態を詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】この出願の発明(1)および(2)のM
ISTは、各々、マウスおよびヒトのマスト細胞で特異
的に発現するタンパク質である。発明(1)のマウスMI
STは発明(3)のポリヌクレオチド(完全長cDNA:
配列番号1)にコードされているタンパク質である。一
方、発明(2)のヒトMISTは、配列番号3(部分cD
NA)を含む発明(4)のポリヌクレオチドにコードされ
ているタンパク質である。
【0012】発明(1)のマウスMISTおよび発明(2)の
ヒトMISTは、各々マウスおよびヒトの臓器、細胞株
などから単離する方法、この出願によって提供されるア
ミノ酸配列に基づき化学合成によってペプチドを調製す
る方法、あるいは前記発明(3)および(4)のポリヌクレオ
チドを用いて組換えDNA技術で生産する方法などによ
り取得することができるが、組換えDNA技術で取得す
る方法が好ましく用いられる。例えば、前記発明(3)お
よび(4)のポリヌクレオチドを有するベクターからイン
ビトロ転写によってRNAを調製し、これを鋳型として
インビトロ翻訳を行なうことによりインビトロでMIS
Tを発現できる。また翻訳領域を公知の方法により適当
な発現ベクターに組換えることにより、大腸菌、枯草菌
等の原核細胞や、酵母、昆虫細胞、哺乳動物細胞、植物
細胞等の真核細胞で、ポリヌクレオチドがコードしてい
るマウスMISTおよびヒトMISTを大量に発現させ
ることができる。
【0013】前記発明(3)のポリヌクレオチド(配列番
号1)は、化学合成による方法やマウスcDNAライブ
ラリーをスクリーニングする方法などを用いて取得する
ことができる。cDNAライブラリーから目的のポリヌ
クレオチドをクローン化するには、この出願によって提
供される配列番号1の任意部分の塩基配列に基づいてオ
リゴヌクレオチドを合成し、これをプローブとして用い
て、公知の方法によりコロニーあるいはプラークハイブ
リダイゼーションによるスクリーニングを行えばよい。
また、目的とするポリヌクレオチドの両末端にハイブリ
ダイズするオリゴヌクレオチドを合成し、これをプライ
マーとして用いて、マウス細胞から単離したゲノムDN
Aを鋳型とするPCR法により、前記発明(3)のポリヌ
クレオチドを調製することもできる。
【0014】一方、発明(4)のポリヌクレオチドは、こ
の出願によって提供される配列番号3の任意部分の塩基
配列に基づいて合成したオリゴヌクレオチドを用いたハ
イブリダイゼーション・スクリーニングやPCRにより
完全長cDNAを単離することによって調製することが
できる。
【0015】MISTをインビトロ翻訳でポリヌクレオ
チドを発現させて生産させる場合には、例えば前記発明
(3)または(4)のポリヌクレオチドをRNAポリメラーゼ
プロモーターを有するベクターに組換え[発明(5)(6)]、
プロモーターに対応するRNAポリメラーゼを含むウサ
ギ網状赤血球溶解物や小麦胚芽抽出物などのインビトロ
翻訳系に添加すれば、マウスおよびヒトのMISTをそ
れぞれインビトロで生産することができる。RNAポリ
メラーゼプロモーターとしては、T7、T3、SP6な
どが例示できる。これらのRNAポリメラーゼプロモー
ターを含むベクターとしては、pKA1、pCDM8、
pT3/T718、pT7/319、pBluescript II
などが例示できる。
【0016】MISTを大腸菌などの微生物でポリヌク
レオチドを発現させて生産させる場合には、微生物中で
複製可能なオリジン、プロモーター、リボソーム結合部
位、DNAクローニング部位、ターミネーター等を有す
る発現ベクターに、前記発明(3)または(4)のポリヌクレ
オチドを翻訳領域を組み換えた発現ベクター[発明(5)
(6)]を作成し、この発現ベクターで宿主細胞を形質転
換したのち、得られた形質転換体[発明(7)(8)]を培養
すれば、これらのポリヌクレオチドがコードしているM
ISTを微生物内で大量生産することができる。この
際、任意の翻訳領域の前後に開始コドンと停止コドンを
付加して発現させれば、任意の領域を含むMIST断片
を得ることができる。あるいは、他の蛋白質との融合蛋
白質として発現させることもできる。この融合蛋白質を
適当なプロテアーゼで切断することによってこのcDN
Aがコードする蛋白質部分のみを取得することもでき
る。大腸菌用発現ベクターとしては、pUC系、pBlu
escript II、pET発現システム、pGEX発現システ
ムなどが例示できる。
【0017】MISTを真核細胞でポリヌクレオチドを
発現させて生産させる場合には、前記発明(3)または(4)
のポリヌクレオチドを、プロモーター、スプライシング
領域、ポリ(A)付加部位等を有する真核細胞用発現ベク
ターに組換え[発明(5)(6)]、真核細胞内に導入すれば
[発明(7)(8)]、MISTを真核細胞内で生産すること
ができる。発現ベクターとしては、pKA1、pCDM
8、pSVK3、pMSG、pSVL、pBK−CM
V、pBK−RSV、EBVベクター、pRS、pYE
S2などが例示できる。また、pIND/V5−Hi
s、pFLAG−CMV−2、pEGFP−N1、pE
GFP−C1などを発現ベクタ−として用いれば、Hi
sタグ、FLAGタグ、GFPなど各種タグを付加した
融合タンパク質として発現させることもできる。真核細
胞としては、サル腎臓細胞COS7、チャイニーズハム
スター卵巣細胞CHOなどの哺乳動物培養細胞、出芽酵
母、分裂酵母、カイコ細胞、アフリカツメガエル卵細胞
などが一般に用いられるが、MISTを発現できるもの
であれば、いかなる真核細胞でもよい。発現ベクターを
真核細胞に導入するには、電気穿孔法、リン酸カルシウ
ム法、リポソーム法、DEAEデキストラン法など公知
の方法を用いることができる。
【0018】MISTを原核細胞や真核細胞で発現させ
たのち、培養物から目的タンパク質を単離精製するため
には、公知の分離操作を組み合わせて行うことができ
る。例えば、尿素などの変性剤や界面活性剤による処
理、超音波処理、酵素消化、塩析や溶媒沈殿法、透析、
遠心分離、限外濾過、ゲル濾過、SDS−PAGE、等
電点電気泳動、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性
クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィ
ー、逆相クロマトグラフィーなどがあげられる。
【0019】発明(1)のマウスMISTおよび発明(2)の
ヒトMISTには、それぞれ配列番号2および4のアミ
ノ酸配列のいかなる部分アミノ酸配列からなるペプチド
断片(5アミノ酸残基以上)も含まれる。これらのペプ
チド断片は抗体を作製するための抗原として用いること
ができる。また、発明(1)および(2)のMISTは、翻訳
された後、細胞内で各種修飾を受ける。したがって、こ
れらの修飾されたタンパク質もこの出願の発明の範囲に
含まれる。このような翻訳後修飾としては、N末端メチ
オニンの脱離、N末端アセチル化、糖鎖付加、細胞内プ
ロテア−ゼによる限定分解、ミリストイル化、イソプレ
ニル化、リン酸化などが例示できる。
【0020】また、一般に動物遺伝子は個体差による多
型が頻繁に認められる。従って配列番号1および3の塩
基配列において、1または複数個のヌクレオチドの付
加、欠失および/または他のヌクレオチドによる置換が
なされているポリヌクレオチドもこの発明の範囲に含ま
れる。
【0021】同様に、これらの変更によって生じる1ま
たは複数個のアミノ酸の付加、欠失および/または他の
アミノ酸による置換がなされているMISTも、配列番
号2および4のアミノ酸配列を有するMISTを有する
限り、この発明の範囲に含まれる。
【0022】さらに、発明(3)および(4)のポリヌクレ
オチドには、各々、配列番号1および3のいかなる部分
塩基配列からなるDNA断片(10bp以上)も含まれる。
また、センス鎖およびアンチセンス鎖からなるDNA断
片もこの範囲に含まれる。
【0023】発明(9)および(10)の抗体は、前記発明(1)
および(2)のタンパク質をそれぞれ抗原として用いて動
物を免役した後、血清から得ることが出きる。抗原とし
ては配列番号2または4のアミノ酸配列に基づいて化学
合成したペプチドや、真核細胞や原核細胞で発現させた
MISTそれ自体を用いることができる。あるいは、上
記の真核細胞用発現ベクターを注射や遺伝子銃によっ
て、動物の筋肉や皮膚に導入した後、血清を採取するこ
とによって作製することができる(例えば、特開平7−
313187号公報記載の方法)。動物としては、マウ
ス、ラット、ウサギ、ヤギ、ニワトリなどが用いられ
る。免疫した動物の脾臓から採取したB細胞をミエロ−
マと融合させてハイブリド−マを作製すれば、MIST
に対するモノクロ−ナル抗体を産生することができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例を示してこの出願の発明をさら
に詳細かつ具体的に説明するが、この発明は以下の例に
よって限定されるものではない。 実施例1:cDNAクローニング マウスMISTの完全長cDNAを、ESTクローン
(GenBank accession No. AA166259)の配列情報に基づ
いて作成したプライマーを用い、5'−および3'−RA
CE(Marathon cDNA amplification kit, Clontech社
製)によりPT18cDNAライブラリーから単離した。
また、ヒトMISTの部分cDNAは、文献(Blood 8
6:3705-3714, 1995)記載の方法に従い、IL−6およ
び幹細胞因子(SFC:Peprotech社製)と共に培養し
たヒト齋帯血由来マスト細胞(HCMC)から調製した
mRNAを鋳型としてPCRによって増幅した。
【0025】得られたcDNAの配列を公知の方法によ
り決定し、マウスMISTのcDNAは配列番号1の塩
基配列からなり、またヒトMISTの部分cDNAは配
列番号3の塩基配列からなることが確認された。また、
マウスMISTは配列番号2のアミノ酸配列を有し、分
子量は約60kDaであることが確認された。このマウスM
ISTにはN末端から中央にかけて、リン酸化される可
能性のあるTyr残基が8個認められる。またC末端に
は、BASHやSLP−76とアミノ酸レベルでそれぞれ
41%、53%の相同性を示すSH2ドメインが存在する。
さらにMIST分子中央部にはPro残基にとむ領域があ
り、SH3ドメイン結合モチーフが認められることか
ら、MISTは典型的なシグナル分子としての特徴を有
していることが確認された。
【0026】一方、ヒトMISTは、マウスMISTと
アミノ酸レベルで約60%のホモロジーを示した。 実施例2:発現ベクターの構築 実施例1で得たマウスMISTのcDNA翻訳領域をP
CR増幅し、発現ベクターpCATneo(J. Immunol. 16
1:5804-5808, 1998)のEcoRI−Sal Iサイトに挿入し、
組換え発現ベクター(pCATneo−MIST−WT)を
構築した。
【0027】また、市販のミューテーションキット(St
ratagene社製)を用いたPCR変異導入法により、配列
番号2の69、96、101、153、174および188位置のTyrを
Pheに置換した変異MIST(MIST−YF)を調製
し、これを発現ベクターpCATneoにサブクローニング
して組換え発現ベクター(pCATneo−MIST−Y
F)を構築した。 実施例3:形質転換細胞の作成 ラットのマスト細胞様細胞株RBL−2H3に、実施例
2で作成した組換え発現ベクターpCATneo−MIST
およびpCATneo−MIST−YFをそれぞれエレクト
ロポーレーション法によりトランスフェクトし、形質転
換細胞RBL−2H3−MISTおよびRBL−2H3
−MIST−YFを作成した。 実施例4:抗体の作成 配列番号2の193−435アミノ酸配列からなるポリペプチ
ドとグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)
との融合タンパク質によって免疫したウサギから抗MI
ST抗体を作成した。先ず、抗血清をGST結合セファ
ロースビーズで前処理し、次いで、GST−MIST融
合タンパク質を充填したアファニティーカラムで精製し
た。アファニティー精製抗体の特異性は、マウスMIS
TのcDNAをトランスフェクトしたCOS細胞の溶出
物に対する免疫ブロット分析により確認した。 実施例5:各種細胞株におけるMIST発現の確認 実施例1で得たマウスおよびヒトMISTの発現をRT
−PCRにより確認した。対象とした細胞は、IL−3
で誘導したマウス骨髄由来のマスト細胞(BMMC)、
マウス・マスト細胞株PT18、SCFとIL−6と共に
培養したヒトマスト細胞(HCNC)、および他の血球
系列細胞(Jurkat:ヒトT細胞、Romas:ヒトB細胞、
KU812:ヒト好塩基球前駆細胞、EOL−1:好酸球
前駆細胞)である。
【0028】結果は図1bに示したとおりであり、MI
STの発現はマスト細胞BMMC、PT18およびHCN
Cにおいて見出されたが、他の細胞株では発現していな
かった。
【0029】また、アトピー性皮膚炎様の症状を自然発
症するNc/Ngaマウス(J. Imunol.9:461-466, 1997)
の皮膚切片を、実施例4の抗MIST抗体で染色し、M
ISTがin vivo正常マスト細胞で発現しているか否か
を検討した。結果は図1cおよびdに示したとおりであ
り、マウスの炎症マスト細胞においてMIST発現が認
められた。
【0030】以上の結果から、MISTはマスト細胞で
特異的に発現するタンパク質であることが確認された。 実施例6:MISTにおけるチロシン・リン酸化の確認 FcεRIのシグナル伝達が確認されているラット・マ
スト細胞株RBL−2H3を用い、FcεRI刺激によ
ってMISTのチロシンがリン酸化されるか否かを検討
した。
【0031】実施例3で作成した形質転換細胞RBL−
2H3−MISTを、10μgの抗DNPマウスIgE
(シグマ社製)で1時間インキュベートし、次いで100
ng/mlのDNP−HSAで刺激した。細胞を1%NP40
溶解バッファーで溶解し、各種の抗体と共に免疫沈降し
た。
【0032】その結果、MIST分子は、マスト細胞上
のFcεレセプターをIgEおよび抗原で刺激すること
により、チロシンリン酸化され、PLC−gならびにV
av等のシグナル分子と会合することから、Fcεレセ
プターの下流に存在するシグナル分子であることが確認
された。また、MISTは、マスト細胞に存在するチロ
シンキナーゼの中で、Lynキナーゼによって強くリン酸
化されたが、このLynキナーゼはマスト細胞の脱顆粒に
おいて重要な役割を持つことが確認されている。 実施例7:マスト細胞の脱顆粒におけるMIST作用の
検討 実施例3で作成した形質転換細胞RBL−2H3−MI
STおよびRBL−2H3−MIST−YFを用い、M
ISTおよび変異型MISTの過剰発現が細胞の脱顆粒
に影響を及ぼすか否かを検討した。
【0033】細胞を1μg/mlの抗DNPマウスIgEで
一晩インキュベートし、PBSで2回洗浄した後、DN
P−HSAで37℃30分間刺激した。脱顆粒は、文献(In
t. Immunol. 7:251-258, 1992)記載の方法によりβ−h
exosaminidaseの放出を測定することにより確認した。
【0034】結果は図2に示したとおりである。野生型
のMISTを過剰発現させた場合には、Fcεレセプタ
ー刺激によるマスト細胞の脱顆粒は影響を受けなかった
が、変異型MIST(MIST−YF)の過剰発現はF
cεレセプターを介したマスト細胞の脱顆粒が有意に抑
制された。
【0035】以上の結果から、MIST分子はFcεレ
セプター刺激から脱顆粒に至るシグナル伝達系において
重要な役割を果たす分子であることが確認された。
【0036】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によって、マウスおよびヒトの各々のマスト細胞で
特異的に発現するシグナル伝達分子と、このタンパク質
分子をコードするポリヌクレオチド(cDNA)、並び
にこれらのシグナル伝達分子に関する各種の遺伝子工学
材料が提供される。これらのシグナル伝達分子を標的と
することによって、アレルギー疾患に対する新規薬剤の
スクリーニング等が可能となる。
【0037】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> 科学技術振興事業団(Japan Science and Technology Corporation) <120> <130> <160> 4 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 1721 <212> DNA <213> Mus musculus <220> <221> CDS <222> (255)..(1562) <400> 1 acgaggccaa actgcccagg tctgtggctg cgtttctcgg aaaaccaaaa ctcaacaggc 60 acatacaagg cactctctgc tgaaggactc tgctgagggg agagaacatg tcaactctat 120 cttacagagt gctccaggat gcgaccgtgg accccctttc caggagctag ccgtctcaac 180 actgagccct tgactaaagg aagactgagc aggctgagtt gaagatccct ctcttttgcc 240 aggtgccaag gacc atg acc agc cag ggc aat aaa agg aca acg aaa gaa 290 Met Thr Ser Gln Gly Asn Lys Arg Thr Thr Lys Glu 1 5 10 gga ttc ggt gat ctg aga ttc cag aac gtc tct ctg ctg aaa aat agg 338 Gly Phe Gly Asp Leu Arg Phe Gln Asn Val Ser Leu Leu Lys Asn Arg 15 20 25 tca tgg cca agc ctc agc agt gcc aaa ggg cgg tgt cga gcg gtt ctg 386 Ser Trp Pro Ser Leu Ser Ser Ala Lys Gly Arg Cys Arg Ala Val Leu 30 35 40 gaa cca ctt ccg gat cac aga agg aac ttg gct ggg gtc cca ggt gga 434 Glu Pro Leu Pro Asp His Arg Arg Asn Leu Ala Gly Val Pro Gly Gly 45 50 55 60 gaa aaa tgc aac agt aac aac gac tac gaa gat cct gag ttc cag ctg 482 Glu Lys Cys Asn Ser Asn Asn Asp Tyr Glu Asp Pro Glu Phe Gln Leu 65 70 75 ctg aag gca tgg cca tca atg aaa att tta cca gcc aga cct atc cag 530 Leu Lys Ala Trp Pro Ser Met Lys Ile Leu Pro Ala Arg Pro Ile Gln 80 85 90 gaa tcg gaa tac gca gat aca cgc tat ttc cag gat atg atg gag gct 578 Glu Ser Glu Tyr Ala Asp Thr Arg Tyr Phe Gln Asp Met Met Glu Ala 95 100 105 ccc ctt ctg tta cct ccc aag gct tct gtc tcc act gag aga caa acc 626 Pro Leu Leu Leu Pro Pro Lys Ala Ser Val Ser Thr Glu Arg Gln Thr 110 115 120 agg gat gtg agg atg aca cag ctg gaa gaa gtg gac aag cct acc ttc 674 Arg Asp Val Arg Met Thr Gln Leu Glu Glu Val Asp Lys Pro Thr Phe 125 130 135 140 aag gat gtc aga agc caa cgc ttt aaa gga ttc aaa tac aca aaa ata 722 Lys Asp Val Arg Ser Gln Arg Phe Lys Gly Phe Lys Tyr Thr Lys Ile 145 150 155 aac aag act cct ttg cca cct cct cgg cct gct atc act ctc ccc aag 770 Asn Lys Thr Pro Leu Pro Pro Pro Arg Pro Ala Ile Thr Leu Pro Lys 160 165 170 aag tac caa ccc tta ccc cca gca cca cca gag gag agc agt gca tac 818 Lys Tyr Gln Pro Leu Pro Pro Ala Pro Pro Glu Glu Ser Ser Ala Tyr 175 180 185 ttc gct cca aag ccc acc ttt cca gaa gtc cag agg ggg ccc agg cag 866 Phe Ala Pro Lys Pro Thr Phe Pro Glu Val Gln Arg Gly Pro Arg Gln 190 195 200 agg agt gca aaa gac ttc agt agg gtc ctt gga gca gaa gaa gaa tct 914 Arg Ser Ala Lys Asp Phe Ser Arg Val Leu Gly Ala Glu Glu Glu Ser 205 210 215 220 cac cac cag aca aag cca gaa tct tct tgc cca tca tca aac caa aac 962 His His Gln Thr Lys Pro Glu Ser Ser Cys Pro Ser Ser Asn Gln Asn 225 230 235 aca cag aag agt cca cct gcc att gcc agc tct tcc tac atg cca gga 1010 Thr Gln Lys Ser Pro Pro Ala Ile Ala Ser Ser Ser Tyr Met Pro Gly 240 245 250 aag cac agt ata caa gcc aga gac cat aca ggt agc atg cag cac tgt 1058 Lys His Ser Ile Gln Ala Arg Asp His Thr Gly Ser Met Gln His Cys 255 260 265 cct gct cag aga tgc caa gct gca gcc agc cac agc cct cga atg ctg 1106 Pro Ala Gln Arg Cys Gln Ala Ala Ala Ser His Ser Pro Arg Met Leu 270 275 280 ccc tat gaa aac aca aac tcg gag aaa cct gac ccc aca aag cct gat 1154 Pro Tyr Glu Asn Thr Asn Ser Glu Lys Pro Asp Pro Thr Lys Pro Asp 285 290 295 300 gag aag gat gtc tgg cag aat gaa tgg tac att gga gaa tac agt cgc 1202 Glu Lys Asp Val Trp Gln Asn Glu Trp Tyr Ile Gly Glu Tyr Ser Arg 305 310 315 cag gca gtg gaa gat gtg tta atg aaa gag aac aag gat ggt act ttt 1250 Gln Ala Val Glu Asp Val Leu Met Lys Glu Asn Lys Asp Gly Thr Phe 320 325 330 ttg gtc cga gac tgc tct aca aaa tcc aag gca gaa cca tat gtt ttg 1298 Leu Val Arg Asp Cys Ser Thr Lys Ser Lys Ala Glu Pro Tyr Val Leu 335 340 345 gtg gtg ttt tat ggg aac aag gtc tac aat gtg aaa atc cgt ttc ctc 1346 Val Val Phe Tyr Gly Asn Lys Val Tyr Asn Val Lys Ile Arg Phe Leu 350 355 360 gag agc aat caa cag ttt gcc ctg ggc aca gga cta cga gga aat gag 1394 Glu Ser Asn Gln Gln Phe Ala Leu Gly Thr Gly Leu Arg Gly Asn Glu 365 370 375 380 atg ttt gat tct gtg gaa gac atc att gaa cac tac aca tat ttt ccc 1442 Met Phe Asp Ser Val Glu Asp Ile Ile Glu His Tyr Thr Tyr Phe Pro 385 390 395 att ctg cta ata gat ggg aaa gac aag gct gca cgc agg aaa cag tgc 1490 Ile Leu Leu Ile Asp Gly Lys Asp Lys Ala Ala Arg Arg Lys Gln Cys 400 405 410 tac ctc acc cag cca ctg cct ctc gcc agg ctc ctt ctc act cag tac 1538 Tyr Leu Thr Gln Pro Leu Pro Leu Ala Arg Leu Leu Leu Thr Gln Tyr 415 420 425 tcc agc cag gca ctt cat gag taa gaagcccagc cagatatccc cgcatcagtg 1592 Ser Ser Gln Ala Leu His Glu 430 435 gcctgggcct tgtctcattc ctggctcaat ggattcagtt cttcttccat ctgcatttat 1652 ctgcaaagta ttattttctg tgtcttcaag ggatgatttt ttgactctgt aaaaaaaaaa 1712 aaaaaaaaa 1721 <210> 2 <211> 435 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 2 Met Thr Ser Gln Gly Asn Lys Arg Thr Thr Lys Glu Gly Phe Gly Asp 1 5 10 15 Leu Arg Phe Gln Asn Val Ser Leu Leu Lys Asn Arg Ser Trp Pro Ser 20 25 30 Leu Ser Ser Ala Lys Gly Arg Cys Arg Ala Val Leu Glu Pro Leu Pro 35 40 45 Asp His Arg Arg Asn Leu Ala Gly Val Pro Gly Gly Glu Lys Cys Asn 50 55 60 Ser Asn Asn Asp Tyr Glu Asp Pro Glu Phe Gln Leu Leu Lys Ala Trp 65 70 75 80 Pro Ser Met Lys Ile Leu Pro Ala Arg Pro Ile Gln Glu Ser Glu Tyr 85 90 95 Ala Asp Thr Arg Tyr Phe Gln Asp Met Met Glu Ala Pro Leu Leu Leu 100 105 110 Pro Pro Lys Ala Ser Val Ser Thr Glu Arg Gln Thr Arg Asp Val Arg 115 120 125 Met Thr Gln Leu Glu Glu Val Asp Lys Pro Thr Phe Lys Asp Val Arg 130 135 140 Ser Gln Arg Phe Lys Gly Phe Lys Tyr Thr Lys Ile Asn Lys Thr Pro 145 150 155 160 Leu Pro Pro Pro Arg Pro Ala Ile Thr Leu Pro Lys Lys Tyr Gln Pro 165 170 175 Leu Pro Pro Ala Pro Pro Glu Glu Ser Ser Ala Tyr Phe Ala Pro Lys 180 185 190 Pro Thr Phe Pro Glu Val Gln Arg Gly Pro Arg Gln Arg Ser Ala Lys 195 200 205 Asp Phe Ser Arg Val Leu Gly Ala Glu Glu Glu Ser His His Gln Thr 210 215 220 Lys Pro Glu Ser Ser Cys Pro Ser Ser Asn Gln Asn Thr Gln Lys Ser 225 230 235 240 Pro Pro Ala Ile Ala Ser Ser Ser Tyr Met Pro Gly Lys His Ser Ile 245 250 255 Gln Ala Arg Asp His Thr Gly Ser Met Gln His Cys Pro Ala Gln Arg 260 265 270 Cys Gln Ala Ala Ala Ser His Ser Pro Arg Met Leu Pro Tyr Glu Asn 275 280 285 Thr Asn Ser Glu Lys Pro Asp Pro Thr Lys Pro Asp Glu Lys Asp Val 290 295 300 Trp Gln Asn Glu Trp Tyr Ile Gly Glu Tyr Ser Arg Gln Ala Val Glu 305 310 315 320 Asp Val Leu Met Lys Glu Asn Lys Asp Gly Thr Phe Leu Val Arg Asp 325 330 335 Cys Ser Thr Lys Ser Lys Ala Glu Pro Tyr Val Leu Val Val Phe Tyr 340 345 350 Gly Asn Lys Val Tyr Asn Val Lys Ile Arg Phe Leu Glu Ser Asn Gln 355 360 365 Gln Phe Ala Leu Gly Thr Gly Leu Arg Gly Asn Glu Met Phe Asp Ser 370 375 380 Val Glu Asp Ile Ile Glu His Tyr Thr Tyr Phe Pro Ile Leu Leu Ile 385 390 395 400 Asp Gly Lys Asp Lys Ala Ala Arg Arg Lys Gln Cys Tyr Leu Thr Gln 405 410 415 Pro Leu Pro Leu Ala Arg Leu Leu Leu Thr Gln Tyr Ser Ser Gln Ala 420 425 430 Leu His Glu 435 <210> 3 <211> 1129 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> CDS <222> (1)..(1128) <400> 3 ttc cag aac ttc agt ctg cca aaa aac agg tca tgg cct cgc atc aat 48 Phe Gln Asn Phe Ser Leu Pro Lys Asn Arg Ser Trp Pro Arg Ile Asn 1 5 10 15 agt gcc aca ggc cag tac cag agg atg aac aag cct ctt cta gac tgg 96 Ser Ala Thr Gly Gln Tyr Gln Arg Met Asn Lys Pro Leu Leu Asp Trp 20 25 30 gaa aga aac ttt gct gca gtc ctg gat gga gca aaa ggc cac agt gat 144 Glu Arg Asn Phe Ala Ala Val Leu Asp Gly Ala Lys Gly His Ser Asp 35 40 45 gat gac tat gat gac cct gag ctt cgg atg gaa gag aca tgg cag tcg 192 Asp Asp Tyr Asp Asp Pro Glu Leu Arg Met Glu Glu Thr Trp Gln Ser 50 55 60 att aaa att tta cca gcc cgg cct ata aag gaa tct gaa tat gca gat 240 Ile Lys Ile Leu Pro Ala Arg Pro Ile Lys Glu Ser Glu Tyr Ala Asp 65 70 75 80 aca cac tat ttc aag gtt gca atg gac act ccc ctt ccg tta gac acc 288 Thr His Tyr Phe Lys Val Ala Met Asp Thr Pro Leu Pro Leu Asp Thr 85 90 95 agg acc tct atc tcc att gga cag ccg acc tgg aac aca cag acg agg 336 Arg Thr Ser Ile Ser Ile Gly Gln Pro Thr Trp Asn Thr Gln Thr Arg 100 105 110 ttg gaa aga gtg gac aaa ccc att tcc agg gac gtc aga agc caa aac 384 Leu Glu Arg Val Asp Lys Pro Ile Ser Arg Asp Val Arg Ser Gln Asn 115 120 125 att aaa gga gat gca tcc gta aga aag aac aag att cct tta cca cct 432 Ile Lys Gly Asp Ala Ser Val Arg Lys Asn Lys Ile Pro Leu Pro Pro 130 135 140 cct cgg cct ctc ata aca ctt ccg aag aag tac caa ccc ttg ccc cct 480 Pro Arg Pro Leu Ile Thr Leu Pro Lys Lys Tyr Gln Pro Leu Pro Pro 145 150 155 160 gag ccg gag agc agc agg cca cct tta tct cag aga cac acc ttt cca 528 Glu Pro Glu Ser Ser Arg Pro Pro Leu Ser Gln Arg His Thr Phe Pro 165 170 175 gaa gtc cag gga atg ccc agt cag ata agc tta agg gac tta agt gag 576 Glu Val Gln Gly Met Pro Ser Gln Ile Ser Leu Arg Asp Leu Ser Glu 180 185 190 gtc ctt gaa gca gaa aaa gtt cct cat aac cag agg aag cct gaa tca 624 Val Leu Glu Ala Glu Lys Val Pro His Asn Gln Arg Lys Pro Glu Ser 195 200 205 act cat ctg tta gaa aac caa aat act caa gag att cca ctt gcc att 672 Thr His Leu Leu Glu Asn Gln Asn Thr Gln Glu Ile Pro Leu Ala Ile 210 215 220 agc agt tct tca ttc acg aca agc aac cac agt gtg caa aac aga gat 720 Ser Ser Ser Ser Phe Thr Thr Ser Asn His Ser Val Gln Asn Arg Asp 225 230 235 240 cat aga gga ggc atg cag ccc tgt tct cct cag aga tgc cag cct cca 768 His Arg Gly Gly Met Gln Pro Cys Ser Pro Gln Arg Cys Gln Pro Pro 245 250 255 gcc agc tgc agc cct cac gaa aat ata ctg ccc tat aaa tac aca agc 816 Ala Ser Cys Ser Pro His Glu Asn Ile Leu Pro Tyr Lys Tyr Thr Ser 260 265 270 tgg aga cca cct ttc ccc aaa agg tct gat aga aag gat gtc cag cac 864 Trp Arg Pro Pro Phe Pro Lys Arg Ser Asp Arg Lys Asp Val Gln His 275 280 285 aat gaa tgg tac att gga gaa tac agc cgc cag gca gtg gaa gag gca 912 Asn Glu Trp Tyr Ile Gly Glu Tyr Ser Arg Gln Ala Val Glu Glu Ala 290 295 300 ttc atg aag gag aac aag gat ggt agt ttc ttg gtc cga gat tgt tcc 960 Phe Met Lys Glu Asn Lys Asp Gly Ser Phe Leu Val Arg Asp Cys Ser 305 310 315 320 aca aaa tcc aag gaa gag ccc tat gtt ttg gct gtg ttt tat gag aac 1008 Thr Lys Ser Lys Glu Glu Pro Tyr Val Leu Ala Val Phe Tyr Glu Asn 325 330 335 aaa gtc tac aat gta aaa atc cgc ttc ctg gag agg aat cag cag ttt 1056 Lys Val Tyr Asn Val Lys Ile Arg Phe Leu Glu Arg Asn Gln Gln Phe 340 345 350 gcc ctg ggg aca gga ctc aga gga gat gag aag ttt gat tca gta gaa 1104 Ala Leu Gly Thr Gly Leu Arg Gly Asp Glu Lys Phe Asp Ser Val Glu 355 360 365 gac atc atc gaa cac tac aag aat t 1129 Asp Ile Ile Glu His Tyr Lys Asn 370 375 <210> 4 <211> 376 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 4 Phe Gln Asn Phe Ser Leu Pro Lys Asn Arg Ser Trp Pro Arg Ile Asn 1 5 10 15 Ser Ala Thr Gly Gln Tyr Gln Arg Met Asn Lys Pro Leu Leu Asp Trp 20 25 30 Glu Arg Asn Phe Ala Ala Val Leu Asp Gly Ala Lys Gly His Ser Asp 35 40 45 Asp Asp Tyr Asp Asp Pro Glu Leu Arg Met Glu Glu Thr Trp Gln Ser 50 55 60 Ile Lys Ile Leu Pro Ala Arg Pro Ile Lys Glu Ser Glu Tyr Ala Asp 65 70 75 80 Thr His Tyr Phe Lys Val Ala Met Asp Thr Pro Leu Pro Leu Asp Thr 85 90 95 Arg Thr Ser Ile Ser Ile Gly Gln Pro Thr Trp Asn Thr Gln Thr Arg 100 105 110 Leu Glu Arg Val Asp Lys Pro Ile Ser Arg Asp Val Arg Ser Gln Asn 115 120 125 Ile Lys Gly Asp Ala Ser Val Arg Lys Asn Lys Ile Pro Leu Pro Pro 130 135 140 Pro Arg Pro Leu Ile Thr Leu Pro Lys Lys Tyr Gln Pro Leu Pro Pro 145 150 155 160 Glu Pro Glu Ser Ser Arg Pro Pro Leu Ser Gln Arg His Thr Phe Pro 165 170 175 Glu Val Gln Gly Met Pro Ser Gln Ile Ser Leu Arg Asp Leu Ser Glu 180 185 190 Val Leu Glu Ala Glu Lys Val Pro His Asn Gln Arg Lys Pro Glu Ser 195 200 205 Thr His Leu Leu Glu Asn Gln Asn Thr Gln Glu Ile Pro Leu Ala Ile 210 215 220 Ser Ser Ser Ser Phe Thr Thr Ser Asn His Ser Val Gln Asn Arg Asp 225 230 235 240 His Arg Gly Gly Met Gln Pro Cys Ser Pro Gln Arg Cys Gln Pro Pro 245 250 255 Ala Ser Cys Ser Pro His Glu Asn Ile Leu Pro Tyr Lys Tyr Thr Ser 260 265 270 Trp Arg Pro Pro Phe Pro Lys Arg Ser Asp Arg Lys Asp Val Gln His 275 280 285 Asn Glu Trp Tyr Ile Gly Glu Tyr Ser Arg Gln Ala Val Glu Glu Ala 290 295 300 Phe Met Lys Glu Asn Lys Asp Gly Ser Phe Leu Val Arg Asp Cys Ser 305 310 315 320 Thr Lys Ser Lys Glu Glu Pro Tyr Val Leu Ala Val Phe Tyr Glu Asn 325 330 335 Lys Val Tyr Asn Val Lys Ile Arg Phe Leu Glu Arg Asn Gln Gln Phe 340 345 350 Ala Leu Gly Thr Gly Leu Arg Gly Asp Glu Lys Phe Asp Ser Val Glu 355 360 365 Asp Ile Ile Glu His Tyr Lys Asn 370 375
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は血球系列細胞および非血球系列細胞に
おけるMIST、BASHおよびSLP−76の発現を調
べたノーザンブロット分析の結果である。18-18はB前
駆細胞、WEHI1279はB細胞、L1210はBリンパ球前
駆細胞、J558LおよびP3U1は形質細胞、EL-4およ
びBW5147はT細胞、P388D1およびWEHI3はマク
ロファージ、P815はマスト細胞、B8/3は赤芽球細胞、
そしてB16、Y1、NIH3T3およびES-E14は非
血球系列細胞である。(b)はマウスおよびヒトMIS
Tの発現を様々な血球系列細胞で調べたRT−PCR分
析の結果である。(C)および(d)は、Nc/Ngaマウ
スのアトピー性皮膚炎における炎症マスト細胞でのMI
ST発現を調べた免疫組織分析の結果である。
【図2】野生型MISTまたは変異型MISTを発現す
るRBL−2H3クローンの脱顆粒反応の結果である。
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月6日(2000.11.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 マスト細胞特異的シグナル伝達分子と
そのcDNA
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、マウスの
マスト細胞で特異的に発現するシグナル伝達分子と、こ
のタンパク質分子をコードするポリヌクレオチド(cD
NA)に関するものである。さらに詳しくは、この出願
の発明は、例えばアレルギー疾患の治療薬剤をスクリー
ニングする際の標的分子等として有用な新規タンパク質
と、このタンパク質の生産やその機能解析等に有用な各
種遺伝子工学材料に関するものである。
【従来の技術】I型アレルギー反応は、主にマスト細胞
および好塩基球で発現される高親和性のIgEレセプタ
ーが、IgE抗体とアレルゲンにより架橋されることを
介して、ヒスタミンやセロトニン等を含む顆粒を放出す
ることによって引き起こされる複雑な免疫反応である。
そしてこの反応は以下の3つの過程から構成されること
が明らかにされている。 A)アレルゲンの刺激によるT細胞からのIL−4やI
L−5等のサイトカインの産生と、それによって誘導さ
れるB細胞によるIgE抗体の産生やマスト細胞の分化
・増殖等の初期過程。 B)IgE抗体およびアレルゲンによるFcεレセプタ
ーの架橋からマスト細胞の脱顆粒にいたる中期過程。 C)脱顆粒後のヒスタミンやセロトニン等による血管透
過性亢進等の後期課程。一方、この出願の発明者らは、
B細胞系列に特異的に発現するアダプター分子、BAS
Hを単離している(J. Immunol. 161:5804-5808, 199
8)。このBASHは、T細胞で発現するSLP−76
(J. Biol. Chem. 270:7029-7032, 1995)と分子構造的
に類似しており、その構造および機能解析を通して、血
球系列・免疫レセプターに特異的なシグナル伝達分子フ
ァミリーが存在することを示している。
【発明が解決しようとする課題】現在のところ、アレル
ギーの治療法としては、減感作療法などのB細胞による
IgE抗体産生(初期過程)の抑制、あるいは抗ヒスタ
ミン剤等の投与による後期課程の抑制が行われている
が、いずれも効果的な治療法とはなっていないのが現状
である。一方、前記のとおり、I型アレルギー反応の分
子機構について一部が明らかになりつつある。しかしな
がら、高親和性IgEレセプターを介したマスト細胞の
脱顆粒に関与するシグナル伝達の機構については知られ
ていない。このマスト細胞の脱顆粒プロセスに関与する
分子を明らかにすることは、アレルギー反応の分子機構
を解明するためばかりでなく、アレルギー疾患の治療方
法あるいは治療薬剤を開発するためにも不可欠である。
特に、マスト細胞はアレルギー症状発現の根幹であるこ
とから、このマスト細胞に特異的に発現するシグナル伝
達分子は、ヒスタミンやセロトニン等の脱顆粒反応に至
るFcεレセプターシグナル伝達系を選択的に遮断する
新しい抗アレルギー剤の開発にとって極めて重要であ
る。この出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてな
されたものであって、マウスのマスト細胞で特異的に発
現するシグナル伝達分子と、このタンパク質分子をコー
ドするポリヌクレオチド(cDNA)を提供することを
課題としている。またこの出願の発明は、前記のシグナ
ル伝達分子に関する各種の遺伝子工学材料を提供するこ
とを課題としている。
【課題を解決するための手段】この出願は、前記の課題
を解決するものとして、以下の(1)〜(5)の発明を提供す
る。 (1) マウス・マスト細胞で特異的に発現するシグナル
伝達分子であって、配列番号2のアミノ酸配列からなる
タンパク質。 (2) 配列番号1の塩基配列からなり、発明(1)のタンパ
ク質をコードするポリヌクレオチド。 (3) 発明(2)のポリヌクレオチドを保有する発現ベクタ
ー。 (4) 発明(3)の発現ベクターによる形質転換体であっ
て、発明(1)のタンパク質を生産しうる形質転換細胞。 (5) 発明(1)のタンパク質に対する抗体。 すなわち、この出願の発明者は、ESTデータベースの
スクリーニングによって、13.5日齢のマウス胎児cDN
AのESTクローン(GenBank accession No.AA16625
9)が、ニワトリBASH(J. Immunol. 161:5804-580
8, 1998)のSH2ドメインと高い相同性を有すること
を見出し、さらにこのクローンの1.8 kbmRNAが、B
ASHやSLP−76を発現する他の血球系列細胞や非血
球系列細胞(B細胞、T細胞、マクロファージ等)では
発現せず、マスト細胞株P815でのみ発現することを見
出した(図1a)。そして、このような特異的発現パタ
ーンと、後記するその機能から、このタンパク質分子を
MIST(Mast Cell-specific Immunoreceptor Signal
Transductor)と命名し、この出願の発明を完成させ
た。以下、この出願の各発明について、実施形態を詳し
く説明する。
【発明の実施の形態】この出願の発明(1)のMIST
は、マウスのマスト細胞で特異的に発現するタンパク質
である。発明(1)のマウスMISTは発明(2)のポリヌク
レオチド(完全長cDNA:配列番号1)にコードされ
ているタンパク質である。発明(1)のマウスMIST
は、マウスの臓器、細胞株などから単離する方法、この
出願によって提供されるアミノ酸配列に基づき化学合成
によってペプチドを調製する方法、あるいは前記発明
(2)のポリヌクレオチドを用いて組換えDNA技術で生
産する方法などにより取得することができるが、組換え
DNA技術で取得する方法が好ましく用いられる。例え
ば、前記発明(2)のポリヌクレオチドを有するベクター
からインビトロ転写によってRNAを調製し、これを鋳
型としてインビトロ翻訳を行なうことによりインビトロ
でMISTを発現できる。また翻訳領域を公知の方法に
より適当な発現ベクターに組換えることにより、大腸
菌、枯草菌等の原核細胞や、酵母、昆虫細胞、哺乳動物
細胞、植物細胞等の真核細胞で、ポリヌクレオチドがコ
ードしているマウスMISTを大量に発現させることが
できる。前記発明(2)のポリヌクレオチド(配列番号
1)は、化学合成による方法やマウスcDNAライブラ
リーをスクリーニングする方法などを用いて取得するこ
とができる。cDNAライブラリーから目的のポリヌク
レオチドをクローン化するには、この出願によって提供
される配列番号1の任意部分の塩基配列に基づいてオリ
ゴヌクレオチドを合成し、これをプローブとして用い
て、公知の方法によりコロニーあるいはプラークハイブ
リダイゼーションによるスクリーニングを行えばよい。
また、目的とするポリヌクレオチドの両末端にハイブリ
ダイズするオリゴヌクレオチドを合成し、これをプライ
マーとして用いて、マウス細胞から単離したゲノムDN
Aを鋳型とするPCR法により、前記発明(2)のポリヌ
クレオチドを調製することもできる。MISTをインビ
トロ翻訳でポリヌクレオチドを発現させて生産させる場
合には、例えば前記発明(2)のポリヌクレオチドをRN
Aポリメラーゼプロモーターを有するベクターに組換え
[発明(3)]、プロモーターに対応するRNAポリメラー
ゼを含むウサギ網状赤血球溶解物や小麦胚芽抽出物など
のインビトロ翻訳系に添加すれば、マウスMISTをイ
ンビトロで生産することができる。RNAポリメラーゼ
プロモーターとしては、T7、T3、SP6などが例示
できる。これらのRNAポリメラーゼプロモーターを含
むベクターとしては、pKA1、pCDM8、pT3/
T7 18、pT7/3 19、pBluescript IIなどが
例示できる。MISTを大腸菌などの微生物でポリヌク
レオチドを発現させて生産させる場合には、微生物中で
複製可能なオリジン、プロモーター、リボソーム結合部
位、DNAクローニング部位、ターミネーター等を有す
る発現ベクターに、前記発明(2)のポリヌクレオチドを
翻訳領域を組み換えた発現ベクター[発明(3)]を作成
し、この発現ベクターで宿主細胞を形質転換したのち、
得られた形質転換体[発明(4)]を培養すれば、これら
のポリヌクレオチドがコードしているMISTを微生物
内で大量生産することができる。この際、任意の翻訳領
域の前後に開始コドンと停止コドンを付加して発現させ
れば、任意の領域を含むMIST断片を得ることができ
る。あるいは、他の蛋白質との融合蛋白質として発現さ
せることもできる。この融合蛋白質を適当なプロテアー
ゼで切断することによってこのcDNAがコードする蛋
白質部分のみを取得することもできる。大腸菌用発現ベ
クターとしては、pUC系、pBluescript II、pET
発現システム、pGEX発現システムなどが例示でき
る。MISTを真核細胞でポリヌクレオチドを発現させ
て生産させる場合には、前記発明(2)のポリヌクレオチ
ドを、プロモーター、スプライシング領域、ポリ(A)付
加部位等を有する真核細胞用発現ベクターに組換え[発
明(3)]、真核細胞内に導入すれば[発明(4)]、MIS
Tを真核細胞内で生産することができる。発現ベクター
としては、pKA1、pCDM8、pSVK3、pMS
G、pSVL、pBK−CMV、pBK−RSV、EB
Vベクター、pRS、pYES2などが例示できる。ま
た、pIND/V5−His、pFLAG−CMV−
2、pEGFP−N1、pEGFP−C1などを発現ベ
クタ−として用いれば、Hisタグ、FLAGタグ、G
FPなど各種タグを付加した融合タンパク質として発現
させることもできる。真核細胞としては、サル腎臓細胞
COS7、チャイニーズハムスター卵巣細胞CHOなど
の哺乳動物培養細胞、出芽酵母、分裂酵母、カイコ細
胞、アフリカツメガエル卵細胞などが一般に用いられる
が、MISTを発現できるものであれば、いかなる真核
細胞でもよい。発現ベクターを真核細胞に導入するに
は、電気穿孔法、リン酸カルシウム法、リポソーム法、
DEAEデキストラン法など公知の方法を用いることが
できる。MISTを原核細胞や真核細胞で発現させたの
ち、培養物から目的タンパク質を単離精製するために
は、公知の分離操作を組み合わせて行うことができる。
例えば、尿素などの変性剤や界面活性剤による処理、超
音波処理、酵素消化、塩析や溶媒沈殿法、透析、遠心分
離、限外濾過、ゲル濾過、SDS−PAGE、等電点電
気泳動、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性クロマ
トグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、逆
相クロマトグラフィーなどがあげられる。発明(1)のマ
ウスMISTには、それぞれ配列番号2のアミノ酸配列
のいかなる部分アミノ酸配列からなるペプチド断片(5
アミノ酸残基以上)も含まれる。これらのペプチド断片
は抗体を作製するための抗原として用いることができ
る。また、発明(1)のMISTは、翻訳された後、細胞
内で各種修飾を受ける。したがって、これらの修飾され
たタンパク質もこの出願の発明の範囲に含まれる。この
ような翻訳後修飾としては、N末端メチオニンの脱離、
N末端アセチル化、糖鎖付加、細胞内プロテア−ゼによ
る限定分解、ミリストイル化、イソプレニル化、リン酸
化などが例示できる。また、一般に動物遺伝子は個体差
による多型が頻繁に認められる。従って配列番号1の塩
基配列において、1または複数個のヌクレオチドの付
加、欠失および/または他のヌクレオチドによる置換が
なされているポリヌクレオチドもこの発明の範囲に含ま
れる。同様に、これらの変更によって生じる1または複
数個のアミノ酸の付加、欠失および/または他のアミノ
酸による置換がなされているMISTも、配列番号2の
アミノ酸配列を有するMISTを有する限り、この発明
の範囲に含まれる。さらに、発明(2)のポリヌクレオ
チドには、配列番号1のいかなる部分塩基配列からなる
DNA断片(10bp以上)も含まれる。また、センス鎖お
よびアンチセンス鎖からなるDNA断片もこの範囲に含
まれる。発明(5)の抗体は、前記発明(1)のタンパク質を
それぞれ抗原として用いて動物を免役した後、血清から
得ることが出きる。抗原としては配列番号2のアミノ酸
配列に基づいて化学合成したペプチドや、真核細胞や原
核細胞で発現させたMISTそれ自体を用いることがで
きる。あるいは、上記の真核細胞用発現ベクターを注射
や遺伝子銃によって、動物の筋肉や皮膚に導入した後、
血清を採取することによって作製することができる(例
えば、特開平7−313187号公報記載の方法)。動
物としては、マウス、ラット、ウサギ、ヤギ、ニワトリ
などが用いられる。免疫した動物の脾臓から採取したB
細胞をミエロ−マと融合させてハイブリド−マを作製す
れば、MISTに対するモノクロ−ナル抗体を産生する
ことができる。
【実施例】以下、実施例を示してこの出願の発明をさら
に詳細かつ具体的に説明するが、この発明は以下の例に
よって限定されるものではない。 実施例1:cDNAクローニング マウスMISTの完全長cDNAを、ESTクローン
(GenBank accession No. AA166259)の配列情報に基づ
いて作成したプライマーを用い、5'−および3'−RA
CE(Marathon cDNA amplification kit, Clontech社
製)によりPT18cDNAライブラリーから単離した。
また、ヒトMISTの部分cDNAは、文献(Blood 8
6:3705-3714, 1995)記載の方法に従い、IL−6およ
び幹細胞因子(SFC:Peprotech社製)と共に培養し
たヒト齋帯血由来マスト細胞(HCMC)から調製した
mRNAを鋳型としてPCRによって増幅した。得られ
たcDNAの配列を公知の方法により決定し、マウスM
ISTのcDNAは配列番号1の塩基配列からなり、ま
たヒトMISTの部分cDNAは配列番号3の塩基配列
からなることが確認された。また、マウスMISTは配
列番号2のアミノ酸配列を有し、分子量は約60kDaであ
ることが確認された。このマウスMISTにはN末端か
ら中央にかけて、リン酸化される可能性のあるTyr残基
が8個認められる。またC末端には、BASHやSLP
−76とアミノ酸レベルでそれぞれ41%、53%の相同性を
示すSH2ドメインが存在する。さらにMIST分子中
央部にはPro残基にとむ領域があり、SH3ドメイン結
合モチーフが認められることから、MISTは典型的な
シグナル分子としての特徴を有していることが確認され
た。一方、ヒトの部分MIST(配列番号4)は、マウ
スMISTとアミノ酸レベルで約60%のホモロジーを示
した。 実施例2:発現ベクターの構築 実施例1で得たマウスMISTのcDNA翻訳領域をP
CR増幅し、発現ベクターpCATneo(J. Immunol. 16
1:5804-5808, 1998)のEcoRI−Sal Iサイトに挿入し、
組換え発現ベクター(pCATneo−MIST−WT)を
構築した。また、市販のミューテーションキット(Stra
tagene社製)を用いたPCR変異導入法により、配列番
号2の69、96、101、153、174および188位置のTyrをP
heに置換した変異MIST(MIST−YF)を調製
し、これを発現ベクターpCATneoにサブクローニング
して組換え発現ベクター(pCATneo−MIST−Y
F)を構築した。 実施例3:形質転換細胞の作成 ラットのマスト細胞様細胞株RBL−2H3に、実施例
2で作成した組換え発現ベクターpCATneo−MIST
およびpCATneo−MIST−YFをそれぞれエレクト
ロポーレーション法によりトランスフェクトし、形質転
換細胞RBL−2H3−MISTおよびRBL−2H3
−MIST−YFを作成した。 実施例4:抗体の作成 配列番号2の193−435アミノ酸配列からなるポリペプチ
ドとグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)
との融合タンパク質によって免疫したウサギから抗MI
ST抗体を作成した。先ず、抗血清をGST結合セファ
ロースビーズで前処理し、次いで、GST−MIST融
合タンパク質を充填したアファニティーカラムで精製し
た。アファニティー精製抗体の特異性は、マウスMIS
TのcDNAをトランスフェクトしたCOS細胞の溶出
物に対する免疫ブロット分析により確認した。 実施例5:各種細胞株におけるMIST発現の確認 実施例1で得たマウスおよびヒトMISTの発現をRT
−PCRにより確認した。対象とした細胞は、IL−3
で誘導したマウス骨髄由来のマスト細胞(BMMC)、
マウス・マスト細胞株PT18、SCFとIL−6と共に
培養したヒトマスト細胞(HCNC)、および他の血球
系列細胞(Jurkat:ヒトT細胞、Romas:ヒトB細胞、
KU812:ヒト好塩基球前駆細胞、EOL−1:好酸球
前駆細胞)である。結果は図1bに示したとおりであ
り、MISTの発現はマスト細胞BMMC、PT18およ
びHCNCにおいて見出されたが、他の細胞株では発現
していなかった。また、アトピー性皮膚炎様の症状を自
然発症するNc/Ngaマウス(J. Imunol.9:461-466, 199
7)の皮膚切片を、実施例4の抗MIST抗体で染色
し、MISTがin vivo正常マスト細胞で発現している
か否かを検討した。結果は図1cおよびdに示したとおり
であり、マウスの炎症マスト細胞においてMIST発現
が認められた。以上の結果から、MISTはマスト細胞
で特異的に発現するタンパク質であることが確認され
た。 実施例6:MISTにおけるチロシン・リン酸化の確認 FcεRIのシグナル伝達が確認されているラット・マ
スト細胞株RBL−2H3を用い、FcεRI刺激によ
ってMISTのチロシンがリン酸化されるか否かを検討
した。実施例3で作成した形質転換細胞RBL−2H3
−MISTを、10μgの抗DNPマウスIgE(シグマ
社製)で1時間インキュベートし、次いで100 ng/mlの
DNP−HSAで刺激した。細胞を1%NP40溶解バッ
ファーで溶解し、各種の抗体と共に免疫沈降した。その
結果、MIST分子は、マスト細胞上のFcεレセプタ
ーをIgEおよび抗原で刺激することにより、チロシン
リン酸化され、PLC−gならびにVav等のシグナル
分子と会合することから、Fcεレセプターの下流に存
在するシグナル分子であることが確認された。また、M
ISTは、マスト細胞に存在するチロシンキナーゼの中
で、Lynキナーゼによって強くリン酸化されたが、この
Lynキナーゼはマスト細胞の脱顆粒において重要な役割
を持つことが確認されている。 実施例7:マスト細胞の脱顆粒におけるMIST作用の
検討 実施例3で作成した形質転換細胞RBL−2H3−MI
STおよびRBL−2H3−MIST−YFを用い、M
ISTおよび変異型MISTの過剰発現が細胞の脱顆粒
に影響を及ぼすか否かを検討した。細胞を1μg/mlの抗
DNPマウスIgEで一晩インキュベートし、PBSで
2回洗浄した後、DNP−HSAで37℃30分間刺激し
た。脱顆粒は、文献(Int. Immunol. 7:251-258, 199
2)記載の方法によりβ−hexosaminidaseの放出を測定
することにより確認した。結果は図2に示したとおりで
ある。野生型のMISTを過剰発現させた場合には、F
cεレセプター刺激によるマスト細胞の脱顆粒は影響を
受けなかったが、変異型MIST(MIST−YF)の
過剰発現はFcεレセプターを介したマスト細胞の脱顆
粒が有意に抑制された。以上の結果から、MIST分子
はFcεレセプター刺激から脱顆粒に至るシグナル伝達
系において重要な役割を果たす分子であることが確認さ
れた。
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によって、マウスのマスト細胞で特異的に発現する
シグナル伝達分子と、このタンパク質分子をコードする
ポリヌクレオチド(cDNA)、並びにこれらのシグナ
ル伝達分子に関する各種の遺伝子工学材料が提供され
る。これらのシグナル伝達分子を標的とすることによっ
て、アレルギー疾患に対する新規薬剤のスクリーニング
等が可能となる。
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Japan Science and Technology Corporation <120> A Mouse Signal Transduction Molecule Specific for Mast Cell and cD NA thereof <130> <160> 4 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 1721 <212> DNA <213> Mus musculus <220> <221> CDS <222> (255)..(1562) <400> 1 acgaggccaa actgcccagg tctgtggctg cgtttctcgg aaaaccaaaa ctcaacaggc 60 acatacaagg cactctctgc tgaaggactc tgctgagggg agagaacatg tcaactctat 120 cttacagagt gctccaggat gcgaccgtgg accccctttc caggagctag ccgtctcaac 180 actgagccct tgactaaagg aagactgagc aggctgagtt gaagatccct ctcttttgcc 240 aggtgccaag gacc atg acc agc cag ggc aat aaa agg aca acg aaa gaa 290 Met Thr Ser Gln Gly Asn Lys Arg Thr Thr Lys Glu 1 5 10 gga ttc ggt gat ctg aga ttc cag aac gtc tct ctg ctg aaa aat agg 338 Gly Phe Gly Asp Leu Arg Phe Gln Asn Val Ser Leu Leu Lys Asn Arg 15 20 25 tca tgg cca agc ctc agc agt gcc aaa ggg cgg tgt cga gcg gtt ctg 386 Ser Trp Pro Ser Leu Ser Ser Ala Lys Gly Arg Cys Arg Ala Val Leu 30 35 40 gaa cca ctt ccg gat cac aga agg aac ttg gct ggg gtc cca ggt gga 434 Glu Pro Leu Pro Asp His Arg Arg Asn Leu Ala Gly Val Pro Gly Gly 45 50 55 60 gaa aaa tgc aac agt aac aac gac tac gaa gat cct gag ttc cag ctg 482 Glu Lys Cys Asn Ser Asn Asn Asp Tyr Glu Asp Pro Glu Phe Gln Leu 65 70 75 ctg aag gca tgg cca tca atg aaa att tta cca gcc aga cct atc cag 530 Leu Lys Ala Trp Pro Ser Met Lys Ile Leu Pro Ala Arg Pro Ile Gln 80 85 90 gaa tcg gaa tac gca gat aca cgc tat ttc cag gat atg atg gag gct 578 Glu Ser Glu Tyr Ala Asp Thr Arg Tyr Phe Gln Asp Met Met Glu Ala 95 100 105 ccc ctt ctg tta cct ccc aag gct tct gtc tcc act gag aga caa acc 626 Pro Leu Leu Leu Pro Pro Lys Ala Ser Val Ser Thr Glu Arg Gln Thr 110 115 120 agg gat gtg agg atg aca cag ctg gaa gaa gtg gac aag cct acc ttc 674 Arg Asp Val Arg Met Thr Gln Leu Glu Glu Val Asp Lys Pro Thr Phe 125 130 135 140 aag gat gtc aga agc caa cgc ttt aaa gga ttc aaa tac aca aaa ata 722 Lys Asp Val Arg Ser Gln Arg Phe Lys Gly Phe Lys Tyr Thr Lys Ile 145 150 155 aac aag act cct ttg cca cct cct cgg cct gct atc act ctc ccc aag 770 Asn Lys Thr Pro Leu Pro Pro Pro Arg Pro Ala Ile Thr Leu Pro Lys 160 165 170 aag tac caa ccc tta ccc cca gca cca cca gag gag agc agt gca tac 818 Lys Tyr Gln Pro Leu Pro Pro Ala Pro Pro Glu Glu Ser Ser Ala Tyr 175 180 185 ttc gct cca aag ccc acc ttt cca gaa gtc cag agg ggg ccc agg cag 866 Phe Ala Pro Lys Pro Thr Phe Pro Glu Val Gln Arg Gly Pro Arg Gln 190 195 200 agg agt gca aaa gac ttc agt agg gtc ctt gga gca gaa gaa gaa tct 914 Arg Ser Ala Lys Asp Phe Ser Arg Val Leu Gly Ala Glu Glu Glu Ser 205 210 215 220 cac cac cag aca aag cca gaa tct tct tgc cca tca tca aac caa aac 962 His His Gln Thr Lys Pro Glu Ser Ser Cys Pro Ser Ser Asn Gln Asn 225 230 235 aca cag aag agt cca cct gcc att gcc agc tct tcc tac atg cca gga 1010 Thr Gln Lys Ser Pro Pro Ala Ile Ala Ser Ser Ser Tyr Met Pro Gly 240 245 250 aag cac agt ata caa gcc aga gac cat aca ggt agc atg cag cac tgt 1058 Lys His Ser Ile Gln Ala Arg Asp His Thr Gly Ser Met Gln His Cys 255 260 265 cct gct cag aga tgc caa gct gca gcc agc cac agc cct cga atg ctg 1106 Pro Ala Gln Arg Cys Gln Ala Ala Ala Ser His Ser Pro Arg Met Leu 270 275 280 ccc tat gaa aac aca aac tcg gag aaa cct gac ccc aca aag cct gat 1154 Pro Tyr Glu Asn Thr Asn Ser Glu Lys Pro Asp Pro Thr Lys Pro Asp 285 290 295 300 gag aag gat gtc tgg cag aat gaa tgg tac att gga gaa tac agt cgc 1202 Glu Lys Asp Val Trp Gln Asn Glu Trp Tyr Ile Gly Glu Tyr Ser Arg 305 310 315 cag gca gtg gaa gat gtg tta atg aaa gag aac aag gat ggt act ttt 1250 Gln Ala Val Glu Asp Val Leu Met Lys Glu Asn Lys Asp Gly Thr Phe 320 325 330 ttg gtc cga gac tgc tct aca aaa tcc aag gca gaa cca tat gtt ttg 1298 Leu Val Arg Asp Cys Ser Thr Lys Ser Lys Ala Glu Pro Tyr Val Leu 335 340 345 gtg gtg ttt tat ggg aac aag gtc tac aat gtg aaa atc cgt ttc ctc 1346 Val Val Phe Tyr Gly Asn Lys Val Tyr Asn Val Lys Ile Arg Phe Leu 350 355 360 gag agc aat caa cag ttt gcc ctg ggc aca gga cta cga gga aat gag 1394 Glu Ser Asn Gln Gln Phe Ala Leu Gly Thr Gly Leu Arg Gly Asn Glu 365 370 375 380 atg ttt gat tct gtg gaa gac atc att gaa cac tac aca tat ttt ccc 1442 Met Phe Asp Ser Val Glu Asp Ile Ile Glu His Tyr Thr Tyr Phe Pro 385 390 395 att ctg cta ata gat ggg aaa gac aag gct gca cgc agg aaa cag tgc 1490 Ile Leu Leu Ile Asp Gly Lys Asp Lys Ala Ala Arg Arg Lys Gln Cys 400 405 410 tac ctc acc cag cca ctg cct ctc gcc agg ctc ctt ctc act cag tac 1538 Tyr Leu Thr Gln Pro Leu Pro Leu Ala Arg Leu Leu Leu Thr Gln Tyr 415 420 425 tcc agc cag gca ctt cat gag taa gaagcccagc cagatatccc cgcatcagtg 1592 Ser Ser Gln Ala Leu His Glu 430 435 gcctgggcct tgtctcattc ctggctcaat ggattcagtt cttcttccat ctgcatttat 1652 ctgcaaagta ttattttctg tgtcttcaag ggatgatttt ttgactctgt aaaaaaaaaa 1712 aaaaaaaaa 1721 <210> 2 <211> 435 <212> PRT <213> Mus musculus <400> 2 Met Thr Ser Gln Gly Asn Lys Arg Thr Thr Lys Glu Gly Phe Gly Asp 1 5 10 15 Leu Arg Phe Gln Asn Val Ser Leu Leu Lys Asn Arg Ser Trp Pro Ser 20 25 30 Leu Ser Ser Ala Lys Gly Arg Cys Arg Ala Val Leu Glu Pro Leu Pro 35 40 45 Asp His Arg Arg Asn Leu Ala Gly Val Pro Gly Gly Glu Lys Cys Asn 50 55 60 Ser Asn Asn Asp Tyr Glu Asp Pro Glu Phe Gln Leu Leu Lys Ala Trp 65 70 75 80 Pro Ser Met Lys Ile Leu Pro Ala Arg Pro Ile Gln Glu Ser Glu Tyr 85 90 95 Ala Asp Thr Arg Tyr Phe Gln Asp Met Met Glu Ala Pro Leu Leu Leu 100 105 110 Pro Pro Lys Ala Ser Val Ser Thr Glu Arg Gln Thr Arg Asp Val Arg 115 120 125 Met Thr Gln Leu Glu Glu Val Asp Lys Pro Thr Phe Lys Asp Val Arg 130 135 140 Ser Gln Arg Phe Lys Gly Phe Lys Tyr Thr Lys Ile Asn Lys Thr Pro 145 150 155 160 Leu Pro Pro Pro Arg Pro Ala Ile Thr Leu Pro Lys Lys Tyr Gln Pro 165 170 175 Leu Pro Pro Ala Pro Pro Glu Glu Ser Ser Ala Tyr Phe Ala Pro Lys 180 185 190 Pro Thr Phe Pro Glu Val Gln Arg Gly Pro Arg Gln Arg Ser Ala Lys 195 200 205 Asp Phe Ser Arg Val Leu Gly Ala Glu Glu Glu Ser His His Gln Thr 210 215 220 Lys Pro Glu Ser Ser Cys Pro Ser Ser Asn Gln Asn Thr Gln Lys Ser 225 230 235 240 Pro Pro Ala Ile Ala Ser Ser Ser Tyr Met Pro Gly Lys His Ser Ile 245 250 255 Gln Ala Arg Asp His Thr Gly Ser Met Gln His Cys Pro Ala Gln Arg 260 265 270 Cys Gln Ala Ala Ala Ser His Ser Pro Arg Met Leu Pro Tyr Glu Asn 275 280 285 Thr Asn Ser Glu Lys Pro Asp Pro Thr Lys Pro Asp Glu Lys Asp Val 290 295 300 Trp Gln Asn Glu Trp Tyr Ile Gly Glu Tyr Ser Arg Gln Ala Val Glu 305 310 315 320 Asp Val Leu Met Lys Glu Asn Lys Asp Gly Thr Phe Leu Val Arg Asp 325 330 335 Cys Ser Thr Lys Ser Lys Ala Glu Pro Tyr Val Leu Val Val Phe Tyr 340 345 350 Gly Asn Lys Val Tyr Asn Val Lys Ile Arg Phe Leu Glu Ser Asn Gln 355 360 365 Gln Phe Ala Leu Gly Thr Gly Leu Arg Gly Asn Glu Met Phe Asp Ser 370 375 380 Val Glu Asp Ile Ile Glu His Tyr Thr Tyr Phe Pro Ile Leu Leu Ile 385 390 395 400 Asp Gly Lys Asp Lys Ala Ala Arg Arg Lys Gln Cys Tyr Leu Thr Gln 405 410 415 Pro Leu Pro Leu Ala Arg Leu Leu Leu Thr Gln Tyr Ser Ser Gln Ala 420 425 430 Leu His Glu 435 <210> 3 <211> 1129 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> CDS <222> (1)..(1128) <400> 3 ttc cag aac ttc agt ctg cca aaa aac agg tca tgg cct cgc atc aat 48 Phe Gln Asn Phe Ser Leu Pro Lys Asn Arg Ser Trp Pro Arg Ile Asn 1 5 10 15 agt gcc aca ggc cag tac cag agg atg aac aag cct ctt cta gac tgg 96 Ser Ala Thr Gly Gln Tyr Gln Arg Met Asn Lys Pro Leu Leu Asp Trp 20 25 30 gaa aga aac ttt gct gca gtc ctg gat gga gca aaa ggc cac agt gat 144 Glu Arg Asn Phe Ala Ala Val Leu Asp Gly Ala Lys Gly His Ser Asp 35 40 45 gat gac tat gat gac cct gag ctt cgg atg gaa gag aca tgg cag tcg 192 Asp Asp Tyr Asp Asp Pro Glu Leu Arg Met Glu Glu Thr Trp Gln Ser 50 55 60 att aaa att tta cca gcc cgg cct ata aag gaa tct gaa tat gca gat 240 Ile Lys Ile Leu Pro Ala Arg Pro Ile Lys Glu Ser Glu Tyr Ala Asp 65 70 75 80 aca cac tat ttc aag gtt gca atg gac act ccc ctt ccg tta gac acc 288 Thr His Tyr Phe Lys Val Ala Met Asp Thr Pro Leu Pro Leu Asp Thr 85 90 95 agg acc tct atc tcc att gga cag ccg acc tgg aac aca cag acg agg 336 Arg Thr Ser Ile Ser Ile Gly Gln Pro Thr Trp Asn Thr Gln Thr Arg 100 105 110 ttg gaa aga gtg gac aaa ccc att tcc agg gac gtc aga agc caa aac 384 Leu Glu Arg Val Asp Lys Pro Ile Ser Arg Asp Val Arg Ser Gln Asn 115 120 125 att aaa gga gat gca tcc gta aga aag aac aag att cct tta cca cct 432 Ile Lys Gly Asp Ala Ser Val Arg Lys Asn Lys Ile Pro Leu Pro Pro 130 135 140 cct cgg cct ctc ata aca ctt ccg aag aag tac caa ccc ttg ccc cct 480 Pro Arg Pro Leu Ile Thr Leu Pro Lys Lys Tyr Gln Pro Leu Pro Pro 145 150 155 160 gag ccg gag agc agc agg cca cct tta tct cag aga cac acc ttt cca 528 Glu Pro Glu Ser Ser Arg Pro Pro Leu Ser Gln Arg His Thr Phe Pro 165 170 175 gaa gtc cag gga atg ccc agt cag ata agc tta agg gac tta agt gag 576 Glu Val Gln Gly Met Pro Ser Gln Ile Ser Leu Arg Asp Leu Ser Glu 180 185 190 gtc ctt gaa gca gaa aaa gtt cct cat aac cag agg aag cct gaa tca 624 Val Leu Glu Ala Glu Lys Val Pro His Asn Gln Arg Lys Pro Glu Ser 195 200 205 act cat ctg tta gaa aac caa aat act caa gag att cca ctt gcc att 672 Thr His Leu Leu Glu Asn Gln Asn Thr Gln Glu Ile Pro Leu Ala Ile 210 215 220 agc agt tct tca ttc acg aca agc aac cac agt gtg caa aac aga gat 720 Ser Ser Ser Ser Phe Thr Thr Ser Asn His Ser Val Gln Asn Arg Asp 225 230 235 240 cat aga gga ggc atg cag ccc tgt tct cct cag aga tgc cag cct cca 768 His Arg Gly Gly Met Gln Pro Cys Ser Pro Gln Arg Cys Gln Pro Pro 245 250 255 gcc agc tgc agc cct cac gaa aat ata ctg ccc tat aaa tac aca agc 816 Ala Ser Cys Ser Pro His Glu Asn Ile Leu Pro Tyr Lys Tyr Thr Ser 260 265 270 tgg aga cca cct ttc ccc aaa agg tct gat aga aag gat gtc cag cac 864 Trp Arg Pro Pro Phe Pro Lys Arg Ser Asp Arg Lys Asp Val Gln His 275 280 285 aat gaa tgg tac att gga gaa tac agc cgc cag gca gtg gaa gag gca 912 Asn Glu Trp Tyr Ile Gly Glu Tyr Ser Arg Gln Ala Val Glu Glu Ala 290 295 300 ttc atg aag gag aac aag gat ggt agt ttc ttg gtc cga gat tgt tcc 960 Phe Met Lys Glu Asn Lys Asp Gly Ser Phe Leu Val Arg Asp Cys Ser 305 310 315 320 aca aaa tcc aag gaa gag ccc tat gtt ttg gct gtg ttt tat gag aac 1008 Thr Lys Ser Lys Glu Glu Pro Tyr Val Leu Ala Val Phe Tyr Glu Asn 325 330 335 aaa gtc tac aat gta aaa atc cgc ttc ctg gag agg aat cag cag ttt 1056 Lys Val Tyr Asn Val Lys Ile Arg Phe Leu Glu Arg Asn Gln Gln Phe 340 345 350 gcc ctg ggg aca gga ctc aga gga gat gag aag ttt gat tca gta gaa 1104 Ala Leu Gly Thr Gly Leu Arg Gly Asp Glu Lys Phe Asp Ser Val Glu 355 360 365 gac atc atc gaa cac tac aag aat t 1129 Asp Ile Ile Glu His Tyr Lys Asn 370 375 <210> 4 <211> 376 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 4 Phe Gln Asn Phe Ser Leu Pro Lys Asn Arg Ser Trp Pro Arg Ile Asn 1 5 10 15 Ser Ala Thr Gly Gln Tyr Gln Arg Met Asn Lys Pro Leu Leu Asp Trp 20 25 30 Glu Arg Asn Phe Ala Ala Val Leu Asp Gly Ala Lys Gly His Ser Asp 35 40 45 Asp Asp Tyr Asp Asp Pro Glu Leu Arg Met Glu Glu Thr Trp Gln Ser 50 55 60 Ile Lys Ile Leu Pro Ala Arg Pro Ile Lys Glu Ser Glu Tyr Ala Asp 65 70 75 80 Thr His Tyr Phe Lys Val Ala Met Asp Thr Pro Leu Pro Leu Asp Thr 85 90 95 Arg Thr Ser Ile Ser Ile Gly Gln Pro Thr Trp Asn Thr Gln Thr Arg 100 105 110 Leu Glu Arg Val Asp Lys Pro Ile Ser Arg Asp Val Arg Ser Gln Asn 115 120 125 Ile Lys Gly Asp Ala Ser Val Arg Lys Asn Lys Ile Pro Leu Pro Pro 130 135 140 Pro Arg Pro Leu Ile Thr Leu Pro Lys Lys Tyr Gln Pro Leu Pro Pro 145 150 155 160 Glu Pro Glu Ser Ser Arg Pro Pro Leu Ser Gln Arg His Thr Phe Pro 165 170 175 Glu Val Gln Gly Met Pro Ser Gln Ile Ser Leu Arg Asp Leu Ser Glu 180 185 190 Val Leu Glu Ala Glu Lys Val Pro His Asn Gln Arg Lys Pro Glu Ser 195 200 205 Thr His Leu Leu Glu Asn Gln Asn Thr Gln Glu Ile Pro Leu Ala Ile 210 215 220 Ser Ser Ser Ser Phe Thr Thr Ser Asn His Ser Val Gln Asn Arg Asp 225 230 235 240 His Arg Gly Gly Met Gln Pro Cys Ser Pro Gln Arg Cys Gln Pro Pro 245 250 255 Ala Ser Cys Ser Pro His Glu Asn Ile Leu Pro Tyr Lys Tyr Thr Ser 260 265 270 Trp Arg Pro Pro Phe Pro Lys Arg Ser Asp Arg Lys Asp Val Gln His 275 280 285 Asn Glu Trp Tyr Ile Gly Glu Tyr Ser Arg Gln Ala Val Glu Glu Ala 290 295 300 Phe Met Lys Glu Asn Lys Asp Gly Ser Phe Leu Val Arg Asp Cys Ser 305 310 315 320 Thr Lys Ser Lys Glu Glu Pro Tyr Val Leu Ala Val Phe Tyr Glu Asn 325 330 335 Lys Val Tyr Asn Val Lys Ile Arg Phe Leu Glu Arg Asn Gln Gln Phe 340 345 350 Ala Leu Gly Thr Gly Leu Arg Gly Asp Glu Lys Phe Asp Ser Val Glu 355 360 365 Asp Ile Ile Glu His Tyr Lys Asn 370 375
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は血球系列細胞および非血球系列細胞に
おけるMIST、BASHおよびSLP−76の発現を調
べたノーザンブロット分析の結果である。18-18はB前
駆細胞、WEHI1279はB細胞、L1210はBリンパ球前
駆細胞、J558LおよびP3U1は形質細胞、EL-4およ
びBW5147はT細胞、P388D1およびWEHI3はマク
ロファージ、P815はマスト細胞、B8/3は赤芽球細胞、
そしてB16、Y1、NIH3T3およびES-E14は非
血球系列細胞である。(b)はマウスおよびヒトMIS
Tの発現を様々な血球系列細胞で調べたRT−PCR分
析の結果である。(C)および(d)は、Nc/Ngaマウ
スのアトピー性皮膚炎における炎症マスト細胞でのMI
ST発現を調べた免疫組織分析の結果である。
【図2】野生型MISTまたは変異型MISTを発現す
るRBL−2H3クローンの脱顆粒反応の結果である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/577 C12P 21/08 // C12P 21/08 C12N 5/00 B Fターム(参考) 4B024 AA11 BA43 BA44 BA80 CA04 DA02 EA04 GA05 GA11 HA11 HA15 4B064 AG27 CA10 CA20 CC24 DA13 4B065 AA91X AB01 AB02 BA02 BA08 CA24 CA25 CA46 4H045 AA10 AA11 BA10 CA40 DA01 DA76 EA50 FA72 FA74

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マウス・マスト細胞で特異的に発現する
    シグナル伝達分子であって、配列番号2のアミノ酸配列
    からなるタンパク質。
  2. 【請求項2】 ヒト・マスト細胞で特異的に発現するシ
    グナル伝達分子であって、配列番号4のアミノ酸配列を
    有するタンパク質。
  3. 【請求項3】 配列番号1の塩基配列からなり、請求項
    1のタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 配列番号3の塩基配列を有し、請求項2
    のタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 請求項3のポリヌクレオチドを保有する
    発現ベクター。
  6. 【請求項6】 請求項4のポリヌクレオチドを保有する
    発現ベクター。
  7. 【請求項7】 請求項5の発現ベクターによる形質転換
    体であって、請求項1のタンパク質を生産しうる形質転
    換細胞。
  8. 【請求項8】 請求項6の発現ベクターによる形質転換
    体であって、請求項2のタンパク質を生産しうる形質転
    換細胞。
  9. 【請求項9】 請求項1のタンパク質に対する抗体。
  10. 【請求項10】 請求項2のタンパク質に対する抗体。
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