JPH07133298A - ヒトIL−2レセプターγ鎖分子 - Google Patents

ヒトIL−2レセプターγ鎖分子

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JPH07133298A
JPH07133298A JP4104947A JP10494792A JPH07133298A JP H07133298 A JPH07133298 A JP H07133298A JP 4104947 A JP4104947 A JP 4104947A JP 10494792 A JP10494792 A JP 10494792A JP H07133298 A JPH07133298 A JP H07133298A
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俊朗 嶌村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明はIL−2レセプターγ鎖分子、IL
−2レセプターγ鎖分子をコ−ドする遺伝子、該遺伝子
を有するベクター、該ベクタ−で形質転換された細胞、
該細胞を培養してIL−2レセプターγ鎖分子を製造す
る方法、IL−2レセプターγ鎖分子を含有する免疫反
応調節剤及びIL−2レセプターγ鎖分子に対する抗体
についてのものである。 【効果】 IL−2レセプターγ鎖分子及びIL−2レ
セプターγ鎖分子に対する抗体はいずれも免疫反応調節
剤として極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は(1)ヒトIL−2のシ
グナルの伝達を司るヒトIL−2レセプターγ鎖分子、
(2)ヒトIL−2レセプターγ鎖分子をコードする遺
伝子、(3)該遺伝子を有するベクター、(4)該ベク
タ−で形質転換された細胞、(5)該細胞を培養して得
られるIL−2レセプターγ鎖分子の製造方法、(6)
ヒトIL−2レセプターγ鎖分子を含有する免疫反応調
節剤、(7)ヒトIL−2レセプターγ鎖分子をコード
する遺伝子の検出又は定量法、(8)ヒトIL−2レセ
プターγ鎖分子に結合活性を有する抗体、(9)該抗体
を含有する免疫反応調節剤及び(10)該抗体を用いる
ヒトIL−2レセプターγ鎖分子の検出、定量法に関す
る。尚、本IL−2レセプターγ鎖分子は、本発明によ
り初めてその存在が直接示された分子であり、IL−2
/IL−2レセプターシステムの解明、免疫異常による
疾患の治療法、診断法を開発するために有用な物質であ
る。
【0002】
【従来の技術】IL−2は、ヘルパーT細胞から産生さ
れる蛋白質であり、生体内においてキラーT細胞の増殖
や分化誘導を始め、B細胞、マクロファージ、ナチュラ
ルキラー(NK)細胞、及びリンホカイン活性化キラー
(LAK)細胞などの種々の免疫担当細胞にも作用する
ことが知られている生体防御上非常に重要な因子である
(Science、240巻、1169頁、1988年)。ま
た、自己成分に対する抗体や自己に対して攻撃するT細
胞の出現により、自己成分が自己の持つ免疫機構により
攻撃されることを特徴とする自己免疫疾患と総称される
疾患の殆どは、原因が全く不明の難病であることが知ら
れているが、その自己免疫疾患の中には、IL−2の過
剰産生や無秩序な産生が、病態を悪化させる大きな要因
の一つと目されているものも少なくない。更に、臓器移
植の際、拒絶反応を抑制できるか否かが移植の成否の分
かれ目となっているが、拒絶反応はIL−2により活性
化されたキラーT細胞が移植片に対して攻撃することが
主なメカニズムと考えられている(Transplantation Pr
oceedings、15巻、264頁、1983年)。
【0003】さて、IL−2の生理活性は、エフェクタ
ー細胞の表面上に存在するIL−2と特異的に結合する
レセプターを介して発揮されることが知られている。活
性化T細胞上のIL−2レセプターは、IL−2との結
合親和力の違いから、高親和性(Kd=1011/M)、
中親和性(Kd=109/M)、及び低親和性(Kd=
108/M)結合の3つの型が存在することが知られて
いた。1984年に、現在α鎖と称している55kdの
レセプター分子の遺伝子が単離された(Nature、311
巻、626頁、1984年;Nature、311巻、631
頁、1984年)。本レセプターのcDNAの真核細胞
への遺伝子導入実験により、α鎖単独で低親和性のレセ
プターとなりうること、機能的な高親和性のレセプター
の形成に必須の分子であることが明らかとなった(Natu
re、318巻、467頁、1985年; Journal of E
xperimental Medicine、162巻、363頁、1986
年; Nature、320巻、75頁、1986年)。しか
し、単離されたα鎖cDNAには、シグナル伝達領域が
存在しないことから高親和性のレセプターの形成、及び
シグナル伝達に関与する別の分子の存在が推察されるよ
うになった。
【0004】その後、現在β鎖と称している75kdの
レセプター分子の遺伝子が単離され(Science、244
巻、551頁、1989年)、リンパ球系細胞への遺伝
子導入実験により、β鎖単独で機能的な中親和性レセプ
ターが、またα鎖とβ鎖を同時に導入すると機能的な高
親和性レセプターがそれぞれ形成されることが確認され
た。これらの結果より、α鎖単独で低親和性のレセプタ
ーが、β鎖単独で中親和性のレセプターが、そしてα鎖
とβ鎖が非共有結合的に会合して高親和性結合のレセプ
ターが形成され、このうちシグナル伝達は中親和性、及
び高親和性のレセプターが構成された場合に生じると考
えられるようになった。
【0005】IL−2レセプターのβ鎖cDNAの配列
から推定されるβ鎖の構造には、細胞質内領域が286
アミノ酸残基というシグナル伝達を担うには充分足りう
る大きさが存在するものの、チロシンキナーゼなどの既
存のシグナル伝達分子との構造上の関連を示唆するアミ
ノ酸配列の相同性は見いだされなかった。また、遺伝子
導入実験をリンパ球系細胞の代りに非リンパ球系細胞で
ある線維芽細胞を用いて行うと、IL−2レセプターβ
鎖遺伝子を単独に導入して細胞表面に発現させてもIL
−2の結合は生じなかったこと(Science、244巻、
551頁、1989年)、α鎖とβ鎖の遺伝子を同時に
導入すると、確かにリンパ球系の細胞の場合と同様に高
親和性レセプターは形成されるものの、IL−2の取り
込みは生じず、機能的に完全なレセプターは形成されな
かった(Journal of Immunology、145巻、2177
頁、1990年)。これらの事実は、β鎖が単独でIL
−2の結合能を獲得したり、シグナル伝達能を獲得し機
能的に完全なレセプターを形成するためには、β鎖自身
が何らかの修飾を受けるか、あるいはα鎖及びβ鎖以外
の分子が存在してβ鎖に何らかの相互作用を及ぼすこと
が必要であることを示している。同時にリンパ球系の細
胞では細胞に固有の成分によりその条件が満たされてい
るが、非リンパ球系の細胞である線維芽細胞においては
満たされていないということを示している。
【0006】最近の研究により、IL−2治療を行った
患者の末梢血中のNK細胞において、IL−2の中親和
性結合のサイト数とIL−2レセプターのβ鎖の発現サ
イト数を比較すると、IL−2結合サイト数ははるかに
少ないこと(Journal of Experimental Medicine、17
2巻、1101頁、1990年)、高親和性のIL−2
レセプターを発現している細胞を用いてのIL−2との
化学的架橋実験において、分子量が22kd、40kd
の分子(Proceedings of the National Academy of Sci
ences USA、87巻11頁、1990年)、64kdの
分子(International Immunology、2巻、477頁、1
990年)、70kdの分子(Proceedings of the Nat
ional Academy of Sciences USA、84巻、2002
頁、1987年、Nature、327巻、518頁、198
7年)、95kdの分子(Proceedings of the Nationa
l Academy of Sciences USA、84巻、7246頁、1
987年)、100kdの分子(Proceedings of the N
ational Academy of SciencesUSA、87巻、4869
頁、1990年)、そして95−110kdの分子(Jo
urnal of Immunology、145巻、155頁、1990
年)などのIL−2と複合体を形成しうる様々な分子が
報告され、α鎖、及びβ鎖以外の分子の存在は混沌と
し、真に第三の分子が存在するか否かも不明な状態とな
り、IL−2の機能の化学的解釈が不可能となった。
【0007】さて、免疫反応において中心的役割を果た
しているIL−2のシグナル伝達機構を研究し正しく理
解することは、前述の疾患の発症メカニズムの解明、治
療のためにも必須である。そのためには、まずIL−2
レセプターの構成分子として、シグナル伝達を司る第三
のIL−2レセプター分子(以下、IL−2レセプター
γ鎖分子と称する。)が存在するか否かを明確にしたう
えで、IL−2/IL−2レセプターシステムを間接的
に分子レベルで明らかにする必要がある。しかし、現在
までIL−2レセプターγ鎖分子の存在を示唆する報告
はなされているが、IL−2レセプターγ鎖の本体につ
いては諸説が存在し、分子量すら確定せず、本来同分子
が存在するか否かすら全く不明であり、ましてIL−2
の機能発揮におけるこの第三の分子の役割は全く不明で
ある。従って、その遺伝子を単離し、蛋白分子を発現さ
せて、同分子の機能解析を行い、もってγ鎖分子の存在
を直接証明することが世界的に競われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は(1)ヒトIL−2のシグナルの伝達を司るヒトIL
−2レセプターγ鎖分子、(2)ヒトIL−2レセプタ
ーγ鎖分子をコードする遺伝子、(3)該遺伝子を有す
るベクター、(4)該ベクタ−で形質転換された細胞、
(5)該細胞を培養して得られるIL−2レセプターγ
鎖分子の製造方法、(6)ヒトIL−2レセプターγ鎖
分子を含有する免疫反応調節剤、(7)ヒトIL−2レ
セプターγ鎖分子をコードする遺伝子の検出又は定量
法、(8)ヒトIL−2レセプターγ鎖分子に結合活性
を有する抗体、(9)該抗体を含有する自己免疫疾患の
治療や移植拒絶反応防止に有効な免疫反応調節剤及び
(10)該抗体を用いるヒトIL−2レセプターγ鎖分
子の検出、定量法の提供である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、以下の方法によ
り、目的とするヒトIL−2レセプターγ鎖分子、該ヒ
トIL−2レセプターγ鎖分子をコードする遺伝子、該
遺伝子を有するプラスミドベクター、該ベクターで形質
転換された細胞、該形質転換細胞を培養して得られるヒ
トIL−2レセプターγ鎖分子を製造する方法、及びヒ
トIL−2レセプターγ鎖分子に結合活性を有する抗体
を見いだし、本発明を完成した。以下に本発明を詳細に
説明する。
【0010】まず、IL−2レセプターγ鎖分子を細胞
表面上より分離精製するために、IL−2レセプターα
鎖、及びβ鎖は発現していないが、γ鎖分子を高発現し
ていると考えられるヒトTリンパ球細胞株MOLT4細
胞を用いる。次に、本MOLT4細胞に、真核細胞発現
用のベクターによりβ鎖のcDNAを形質導入した細胞
を調製する(以下、MOLTβ細胞と称する)。尚、I
L−2レセプターγ鎖分子を分離精製するためには、I
L−2レセプターβ鎖、及びγ鎖分子を細胞表面上に発
現しているヒト細胞である限りいかなる細胞を用いても
良い。従って、上述したようにγ鎖のみを発現している
ヒト細胞に、発現ベクターによりβ鎖のcDNAを形質
導入してβ鎖も高発現させた細胞を用いても良い。念の
為に申し述べるが、γ鎖のみを発現しているヒト細胞と
してはMOLT4細胞以外を用いても何の問題もない。
さて、形質導入の方法としては、エレクトロポレーショ
ン法、リン酸カルシウム共沈法、DEAEデキストラン
法、リポフェクション法など、目的とする遺伝子が形質
導入される限りいかなる方法を用いても良い(Molecula
r Cloning 第三版)。エレクトロポレーション法を用い
た場合には、効率よくβ鎖のcDNAを形質導入するこ
とができたことより、本方法を用いるのが好ましい。
【0011】次に、MOLTβ細胞にヒトリコンビナン
トIL−2を反応させた後、細胞を可溶化する。可溶化
剤としては、ノニデットP−40やトライトンX−10
0などの界面活性剤を用いれば良い。もちろん、他の界
面活性剤を用いても良い。この可溶化した細胞画分よ
り、IL−2分子、IL−2レセプターβ鎖分子、及び
γ鎖分子の三者により形成される複合体を分離する。分
離方法としては、如何なる方法を用いても良いが、通常
アフィニティークロマトグラフィーにて分離するのが好
ましい。アフィニティークロマトグラフィーは、抗ヒト
IL−2抗体、あるいは抗ヒトIL−2レセプターβ鎖
抗体を結合したゲルビーズを用いて行なえる。その場
合、抗ヒトIL−2抗体、あるいは抗ヒトIL−2レセ
プターβ鎖抗体は、それぞれ互いの結合を妨げないも
の、すなわち結合部位そのものを認識しない抗体である
必要がある。また、抗体の由来する動物種は問わない。
更に、抗体としてはポリクロナール抗体でも良いが、望
ましくはモノクローナル抗体を用いる方が良い。抗体を
結合させる支持体としては、アガロースゲルやポリアク
リルアミドゲルなどを使用し、活性化剤として臭化シア
ン(アガロースゲルの場合)やグルタールアルデヒド
(ポリアクリルアミドゲルの場合)を使用すれば良い。
もちろん、上記支持体、活性化剤は一例であって、他の
支持体を用いてもかまわない。
【0012】我々は、鋭意研究を行い、多数のモノクロ
ーナル抗IL−2レセプターβ鎖抗体を調製した。この
中から、IL−2のIL−2レセプターβ鎖への結合を
阻害しない抗体を選択した。次に、その選択したものの
中からIL−2分子、IL−2レセプターβ鎖分子、及
びγ鎖分子の三者により形成される複合体を分離精製す
るために最も適する抗体を選択して、アフィニティーク
ロマトグラフィーに供することにより、十分量の複合体
を分離精製する事が可能となり、本発明を完成すること
ができた訳である。
【0013】さて、実際には抗体結合ビーズと可溶化細
胞画分とを混合し反応させた後、ビーズを十分洗浄し、
ビーズに結合しているIL−2分子、IL−2レセプタ
ーβ鎖分子、及びγ鎖分子の三者を溶出する。溶出剤と
しては、酸、アルカリ、蛋白変性剤、高濃度の塩、イオ
ン性界面活性剤、有機溶媒などが使用できるが、溶出後
ポリアクリルアミドゲル電気泳動により三者を分離する
ため、電気泳動に影響を与えにくいもの、例えば尿素な
どを用いるのが望ましい。次に、溶出液を電気泳動にか
け、IL−2レセプターγ鎖分子を分離する。電気泳動
はSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動や等電点電気
泳動など三者が分離できる限りいかなる方法を用いても
かまわないが、より完全に分離するために、二次元の電
気泳動(1次元目は等電点電気泳動で2次元目はSDS
電気泳動)を行うのが良い。
【0014】次に、電気泳動後、ポリアクリルアミドゲ
ル中のIL−2レセプターγ鎖分子を含む蛋白質をポリ
ビニリデンジフルオライド(PVDF)膜へ電気的に転
写し、IL−2レセプターγ鎖分子が転写された部位を
切り出す。この場合、IL−2レセプターγ鎖分子が転
写される部位を同定するために、同じ条件で作製したゲ
ルを用い、同じ条件で溶出画分の一部を電気泳動し、蛋
白染色して位置を決定しておくと良い。この後、IL−
2レセプターγ鎖分子が転写されている切り出した膜を
気相アミノ酸シークエンサーにかけ、IL−2レセプタ
ーγ鎖分子のN末端からのアミノ酸配列を決定する。
尚、このアミノ酸分析からの情報及びcDNA配列から
の情報から最終的に決定したIL−2レセプターγ鎖分
子のN末端アミノ酸配列は配列表の配列番号8に記載さ
れている。また、本発明において、世界で初めてヒト由
来の他の蛋白質を実質的に含有しないヒトIL−2レセ
プターγ鎖分子を精製でき、そのN末端付近のアミノ酸
配列を決定できたわけである。
【0015】得られたアミノ酸配列より、その配列に相
当する考えられ得るすべてのDNA配列を推測し、図1
に示すようなN末端側(5’側)17merのDNAオ
リゴマー混合物4種(図1中のオリゴマ−No1から4
に対応)とC末端側(3’側)15merのDNAオリ
ゴマー(C末端側は相補的配列、図1中のオリゴマ−N
o1から2に対応)混合物2種をデザインし、DNA合
成機を用いて合成する。 なお、デザインするオリゴマ
ーの部位はこの限りでなく、オリゴマー同士に挟まれる
部分がある程度(15mer程度)の距離をもっていさ
えいれば、如何なる部位でもよく、オリゴマーの長さは
15mer以上であれば如何なる長さでも良い。但し、
3’側プライマーは本来の配列の相補的配列を3’側か
ら5’側の方向にデザインしなければならない。
【0016】また、これとは別にMOLTβ細胞からメ
ッセンジャーRNAを調製して、オリゴ(dT)、若し
くはランダムヘキサマーをプライマーとしてcDNA、
及びcDNAライブラリーを作製する。メッセンジャー
RNA(mRNA)を採取する細胞は、ヒトのIL−2
レセプターγ鎖分子を発現している細胞である限りいか
なる細胞でも構わない。また、メッセンジャーRNAの
調製は、チオシアン酸グアニジン法(Biochemistry、1
3巻、2633頁、1974年)などにより総RNA画
分を得た後、オリゴ(dT)セルロースカラムなどを用
いて行える。cDNAライブラリーの調製は、λgt1
0,λgt11、λZAPIIなどのファージベクター
やpBR、pUCなどのプラスミドベクターを使用すれ
ば良い。作製したcDNAを用い、上述の合成したDN
Aオリゴマーをプライマーとして、Taqポリメラーゼに
よるPolymerase Chain Reaction(PCR)を行い(Sci
ence、230巻、1350頁、1985年)、増幅され
たcDNAを回収した。更にこのように回収したcDN
Aを32P標識してプローブとし、上述のcDNAライブ
ラリーよりIL−2レセプターγ鎖のcDNAを含むク
ローンを得、その塩基配列をdideoxy法(Science、21
4巻、1205頁、1981年)により決定した。
【0017】その塩基配列、及びこの塩基配列より導き
出されるIL−2レセプターγ鎖分子の構造は配列表の
配列番号3の通りである。本IL−2レセプターγ鎖分
子は、オープンリーディングフレームが369個のアミ
ノ酸からなり、うちシグナル配列が22個のアミノ酸
で、成熟型ポリペプチド配列が347個のアミノ酸から
なることが明らかとなった。即ち、配列表の配列番号3
記載の配列において−22番目のMetから−1番目の
Glyがシグナルペプチドに該当する。シグナルペプチ
ドをコードする遺伝子は−22番のMetに対応するA
TGから−1番目のGlyに対応するGGGまでであ
る。また、成熟型ポリペプチドは配列表の配列番号3記
載の配列において、1番目のLeuから347番目のT
hrまである。成熟型ポリペプチドをコ−ドする遺伝子
は1番目のLeuに対応するCTGから347番目のT
hrに対応するACCである。尚、成熟型ポリペプチド
にシグナルがついたプレ体のアミノ酸配列及び対応する
塩基配列は配列表の配列番号4に、成熟型ポリペプチド
のアミノ酸配列及び対応する塩基配列は配列表の配列番
号5に示されている。
【0018】配列表の配列番号3において、成熟型ポリ
ペプチドの内、1番目のLeuから232番目のAsn
までが細胞外領域、233番目のProから261番目
のLeuまでが細胞膜貫通領域、262番目のGluか
ら347番目のThrまでが細胞内領域であることを明
らかにした。
【0019】さて、得られたIL−2レセプターγ鎖の
cDNAが機能的なIL−2レセプターγ鎖分子をコー
ドするcDNAであることを確認するために、本cDN
Aを真核細胞で発現するべく発現ベクターに連結した後
に、IL−2レセプターα鎖、β鎖、及びγ鎖を発現し
ていないヒト細胞に、(1)IL−2レセプターγ鎖c
DNA単独、(2)β鎖単独、(3)γ鎖及びβ鎖を同
時、(4)α鎖及びβ鎖を同時、又は(5)IL−2レ
セプターγ鎖、α鎖、β鎖を同時に形質導入した。発現
ベクターとしては、真核細胞で発現する限りいかなるベ
クターを用いても良いが、例えばSimian Virus 40初期
プロモーター系のベクターを用いれば良い。
【0020】形質導入する細胞はマウスL929を使用
したが、もちろんそれ以外の細胞を使用しても良い。形
質導入の方法は前述の通りである。なお、IL−2レセ
プターγ鎖のcDNAを導入したマウスL929細胞
(Lγ−4と称する)は微工研に寄託されている(寄託
番号は、FERM P−12927である)。次に、そ
れぞれのcDNAを導入した細胞のIL−2結合能、結
合親和力、及び細胞内取り込み能をそれぞれ測定し、本
遺伝子産物の機能解析を行ったところ、β鎖cDNAの
単独導入では、IL−2との結合能を示さないが、β鎖
とγ鎖のcDNAを同時に導入することにより、IL−
2との結合が中親和性の結合を示すとともにIL−2の
取り込みが生ずること、更にα鎖とβ鎖のcDNAの導
入では偽高親和性の結合を示し、IL−2の取り込みは
生じないのに対し、α、β、γ鎖を同時に導入すること
により、IL−2との結合が高親和性の結合を示すとと
もにIL−2の取り込みが生ずることが示された。すな
わち、IL−2レセプターは55kdのα鎖、75kd
のβ鎖以外に、本発明で初めて見いだしたIL−2のシ
グナル伝達に関与するγ鎖によって構成されることが立
証され、本遺伝子産物がIL−2レセプターγ鎖分子と
してIL−2の機能発現に不可欠な分子であることが初
めて見いだされたわけである。
【0021】次に、IL−2レセプターγ鎖分子の遺伝
子工学による生産法について記載する。本IL−2レセ
プターγ鎖分子を生産するためには、CHO細胞、マウ
スL929細胞等の真核生物又は大腸菌等の原核生物を
宿主として発現させれば良い。尚、ベクタ−としてはそ
れぞれの宿主で発現可能なベクターを適宜選択して用い
れば良い。通常、原核生物を宿主として用いるより、真
核生物を宿主とするほうがIL−2レセプターγ鎖分子
の発現には適している。
【0022】さて、配列表の配列番号5記載のアミノ酸
配列を有する成熟型IL−2レセプターγ鎖分子をCH
O、マウスL929細胞等の真核生物で生産する時に
は、配列表の配列番号4に記載されているアミノ酸配列
に対応する遺伝子を用いれば良い。より詳細には配列表
の配列番号4記載に記載されている−22番目のMet
から347番目のThrまでのアミノ酸配列をコードす
る遺伝子に適当なストップコドンがついた遺伝子を用い
れば良い。この場合、配列表の配列番号4記載のアミノ
酸配列をコードする遺伝子であれば如何なる塩基配列の
ものを用いても良い。従って、天然の配列(cDNA配
列)でなくても良い。合成で作成した遺伝子であっても
良い。しかし、配列表の配列番号4記載の遺伝子を用い
るのが好ましい。尚、配列表の配列番号4記載の遺伝子
はIL−2レセプターγ鎖分子のcDNAでる。念の為
に申し述べるが、配列表の配列番号4記載の遺伝子配列
はTGAというストップコドンが入っているので問題無
いが、合成遺伝子を用いる場合は347番目のThrに
対応するコドン後にストップコドンを忘れずにつける点
に留意する必要がある。
【0023】配列表の配列番号5記載のアミノ酸配列を
有する成熟型IL−2レセプターγ鎖分子を大腸菌等の
原核生物で生産させる場合は、開始コドンATGと適当
なストップコドンの間に、配列表の配列番号5記載のア
ミノ酸配列をコードする遺伝子を挿入して用いれば良
い。もちろん、この場合も配列表の配列番号5記載のア
ミノ酸配列をコードする遺伝子であれば、配列表の配列
番号5に記載されている天然の配列でなくても良い。し
かし、好ましくは配列表の配列番号5記載の天然の配列
を用いるのが良い。
【0024】水溶液に可溶性なIL−2レセプターγ鎖
分子(本発明においては成熟型IL−2レセプターγ鎖
分子から膜貫通領域及び細胞質内を削除したものをい
う、以後可溶性IL−2レセプターγ鎖分子と称する)
及び可溶性IL−2レセプターγ鎖分子をコードする遺
伝子も世界で初めて調製した。
【0025】さて、可溶性IL−2レセプターγ鎖分子
を生産するためには、IL−2レセプターγ鎖の細胞外
領域をコードする部位の3’末端付近にstopコドン
に変異させたcDNAを作成して、同様に発現ベクター
に組み入れCHO細胞、マウスL929細胞等の真核生
物又は大腸菌等の原核生物にて発現させれば良い。宿主
細胞としては、真核生物及び原核生物のいずれでも用い
れるが、好ましくは真核生物を用いるのが良い。
【0026】本発明において、可溶性IL−2レセプタ
ーγ鎖分子をコードする遺伝子としては230番目のL
ysをコードするAAAの後にストップコドンTAGを
つけて調製した(配列表の配列番号6記載の塩基配列参
照)。可溶性IL−2レセプターγ鎖分子のアミノ酸配
列は配列表の配列番号7に記載されている。また、シグ
ナルペプチドが結合した前駆体のアミノ酸配列は配列表
の配列番号6に記載されている。念の為に申し述べる
と、前駆体の−22番目のMetから−1番目のGly
までがシグナルペプチドであり、1番目のLeuから2
30番目のLysまでが本体となる。
【0027】CHO細胞、マウスL929細胞等の真核
生物を用いて、可溶性IL−2レセプターγ鎖分子を生
産する為には、配列表の配列番号6に記載されているア
ミノ配列をコードする遺伝子に適当なストップコドンを
連結させた遺伝子を用いれば良い。配列表の配列番号6
に記載されているアミノ配列をコードする遺伝子であれ
ば、如何なる塩基配列の遺伝子を用いても良い。従っ
て、クローニングした天然に存在する遺伝子に拘る必要
はない。しかし、配列表の配列番号6記載の塩基配列、
すなわち天然に存在する遺伝子配列を用いるのが好まし
い。
【0028】大腸菌等の原核生物を用いて、可溶性IL
−2レセプターγ鎖分子を生産する場合は、開始コドン
ATGと適当なストップコドンの間に、配列表の配列番
号7記載のアミノ酸配列をコードする遺伝子を挿入して
用いれば良い。もちろん、この場合も配列表の配列番号
7記載のアミノ酸配列をコードする遺伝子であれば、配
列表の配列番号7に記載されている天然の配列でなくて
も良い。しかし、好ましくは配列表の配列番号7記載の
天然の配列を用いるのが良い。
【0029】さて、宿主を培養して、目的とするIL−
2レセプターγ鎖分子又は可溶性IL−2レセプターγ
鎖分子を製造する時の培地条件、培養条件は従来からよ
く行われている方法を用いれば良い。具体的には、大腸
菌等の原核生物を宿主とするときはL培地等を用いれば
よい。培養条件は通常37℃で12−16時間程度培養
すれば良い。また、CHO細胞、マウスL929細胞等
の真核生物を宿主とするときは、10%牛胎児血清を含
むダルベッコ変法イーグル培地等を用いれば良い。培養
条件は特にこだわらないが、通常5%CO2存在下、3
7 ℃で3−4日間培養すれば良い。
【0030】このようにして得られたIL−2レセプタ
ーγ鎖分子又は可溶性IL−2レセプターγ鎖分子を精
製するのだが、精製法は通常よく用いられている方法を
用いれば良い。精製の一例としては、イオン交換クロマ
トグラフィー、逆相クロマトグラフィー、クロマトフォ
−カシング、ゲル濾過、SDS電気泳動等の方法を単独
又は組み合わせて用いれば良い。このようにして、ヒト
由来の他の蛋白質を実質的に含有しない組換え型ヒトI
L−2レセプターγ鎖分子を得ることができる。このヒ
ト由来の他の蛋白質を実質的に含有しない組換え型ヒト
IL−2レセプターγ鎖分子は後述するように免疫反応
調節剤等の医薬品として利用できる。
【0031】本発明においてヒトIL−2レセプターγ
鎖分子とは、配列表の配列番号5及び7記載のアミノ酸
配列に示されるものに限定されず、ヒトIL−2レセプ
ターγ鎖分子活性を有する全てのポリペプチドを含む。
従って、ヒトIL−2レセプターγ鎖分子活性を有する
限り、配列表の配列番号5又は7記載のアミノ酸配列の
一部を変換、置換又はN若しくはC末端に1若しくは複
数個のアミノ酸が付加されたものも本発明のヒトIL−
2レセプターγ鎖分子に含まれる。更に、ヒトIL−2
レセプターγ鎖分子活性を有する限り、ポリペプチド鎖
にポリエチレン付加、アセチル化、又はアミド化処理を
処理を施したものも、本発明におけるヒトIL−2レセ
プターγ鎖分子に含まれる。ヒトIL−2レセプターγ
鎖分子の製造法も遺伝子組換え法に拘るものではない、
即ち固相法等の化学合成法を用いても構わない。
【0032】さて、本発明のIL−2レセプターγ鎖分
子を免疫反応調節剤として使用できる。即ち、本発明は
ヒトIL−2レセプターγ鎖分子を治療上有効量含有う
してなる免疫反応調節剤である。IL−2レセプターγ
鎖分子を含有する免疫反応調節剤中のヒトIL−2レセ
プターγ鎖分子の添加量は免疫反応調節剤100重量%
あたり、通常0.1−100重量%、好ましくは0.5
−70重量%である。必要に応じて、マンニトール等の
安定化剤、賦形剤を添加してもよい。本免疫反応調節剤
の投与方法は経口投与でもよいが、好ましくは静脈注射
等による非経口投与の方が好ましい。従って、非経口投
与として用いる場合は非経口投与にてきする形態に調製
するのが望ましい。投与量は通常ヒト成人1日あたり、
通常0.001−1000mg、好ましくは0.01−
10mg投与すればよい。もちろん、上記投与量は一応
の目安にすぎず、病状、体重等により、適宜選択すれば
よい。本発明のIL−2レセプターγ鎖分子を含有する
免疫調節剤が適応される疾患としては、例えば慢性関節
リウマチ、臓器移植時の拒絶反応等を挙げることができ
る。もちろん、上記疾患には拘るものではない。
【0033】また、本IL−2レセプターγ鎖のcDN
Aは、細胞や組織等に存在しているIL−2レセプター
γ鎖の遺伝子を検出、定量にも利用できる。具体的に
は、本cDNAを32Pなどのアイソトープ、あるいはビ
オチン標識したものをプローブとして用い、DNAの検
出定量の場合には、いわゆるサザンブロット法(Journa
l of Molecular Biology、98巻、503頁、1975年)によ
り、またRNAの場合にはノーザンブロット法(Procee
dings of the National Academy of Sciences USA、77
巻、5201頁、1980年)などにより行うことができる。
【0034】また、本ヒトIL−2レセプターγ鎖に対
する抗体を作成するためには、上述の方法により分離精
製したヒトIL−2レセプターγ鎖分子を免疫原として
もよいが、ヒト以外の免疫に用いる種と同じ種由来の細
胞に、本ヒトIL−2レセプターγ鎖のcDNAを形質
導入した細胞を免疫原として用いると効率よく抗体が作
成できる。特に、モノクローナル抗体を作成する場合に
はスクリーニングが容易である。更に、ヒトIL−2レ
セプターγ鎖分子のN末端配列に相当する配列表の配列
番号8記載の配列よりなるペプチドを例えばペプチド合
成機を用いて合成し、ウシ血清アルブミンなど他のキャ
リアー蛋白質に結合させたものを免疫原として用いても
良い。また、配列表の配列番号5又は7記載のアミノ酸
配列中の一部に当たる配列をペプチド合成機を用いて合
成し、同様にキャリアー蛋白質に結合させたものも免疫
原にできる。もちろん、配列表の配列番号5又は7記載
のアミノ酸配列を有するポリペプチドを免疫原にしても
良い。このようにして作成された抗ヒトIL−2レセプ
ターγ鎖抗体は、125Iなどのアイソトープ又は酵素若
しくはビオチン標識することにより、細胞表面や体液中
に存在するヒトIL−2レセプターγ鎖分子の検出、定
量に使用することができる。この場合抗体はポリクロ−
ナル抗体でも良いが、好ましくはモノクロ−ナル抗体の
ほうが良い。
【0035】更に、抗ヒトIL−2レセプターγ鎖抗体
のうち、IL−2レセプターβ鎖とγ鎖との結合を阻害
し、IL−2のシグナル伝達を阻害する活性を有する抗
体はIL−2の過剰産生、無秩序な産生が病態を悪化さ
せていると考えられている疾患の診断や治療、臓器移植
の際の拒絶反応の抑制などを目的とした薬剤として使用
することができる。即ち、本発明はIL−2レセプター
γ鎖分子に結合活性を有する抗体を治療上有効量含有し
てなる免疫反応調節剤でもある。抗体はポリクロ−ナル
抗体でも良いが、好ましくはモノクロ−ナル抗体を用い
る方が良い。
【0036】IL−2レセプターγ鎖分子に結合活性を
有する抗体を含有する免疫反応調節剤中の抗ヒトIL−
2レセプターγ鎖分子抗体の含有量は免疫反応調節剤1
00重量%あたり、通常0.1−100重量%、好まし
くは0.5−70重量%である。必要に応じて、マンニ
トール等の安定化剤、賦形剤を添加してもよい。本免疫
反応調節剤の投与方法は経口投与でもよいが、好ましく
は静脈注射等による非経口投与の方が好ましい。従っ
て、非経口投与として用いる場合は非経口投与にてきす
る形態に調製するのが望ましい。また、投与量は通常ヒ
ト成人1日あたり、通常0.001−1000mg、好
ましくは0.01−10mg投与すればよい。もちろ
ん、上記投与量は一応の目安にすぎず、病状、体重等に
より、適宜選択すればよい。本発明の抗IL−2レセプ
ターγ鎖分子抗体を含有する免疫反応調節剤が適応され
る疾患としては、例えば慢性関節リウマチ、臓器移植時
の拒絶反応等を挙げることができる。もちろん、上記疾
患には拘るものではない。
【0037】ヒトへの適応のために、抗IL−2レセプ
ターγ鎖抗体を人工的に改変したもの、例えば定常領域
(C領域)をヒト抗体のC領域へと置き換えた抗体、co
mplimentarity determining region以外をヒト抗体へと
置き換えた抗体、可変領域(V領域)のみを一本鎖にし
て作成した抗体、抗体を酵素消化して作成したフラグメ
ントなども同様の目的の薬剤として使用できるし、更に
はこれらの抗体やフラグメントに他の機能を有する蛋白
質、例えば毒素などを化学的にあるいは遺伝子組換えに
より結合させたものなども使用することができる。以下
本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する。
【0038】
【実施例1】 (実施例1、IL−2レセプターγ鎖分子の分離精製、
及びN末端のアミノ酸配列の決定)4X1010個のMO
LTβ細胞ペレットに、30nMのヒトリコンビナント
IL−2(味の素社製)と10%牛胎児血清(ハイクロ
ン社製)を含むRPMI1640培地(ギブコ社製)を
800ml加え、37℃にて1時間インキュベートし
た。次に、細胞を遠心して(220gx10分)ペレッ
トとし、800mlの細胞溶解用緩衝液(0.14MN
aCl、0.5%NP−40、2mMPMSF、1mM
EDTA、0.1%アプロチニンを含む20mMトリス
塩酸塩緩衝液、pH7.5)を加えて4℃、1時間イン
キュベートすることにより細胞を可溶化した。
【0039】その後、マウスモノクローナル抗IL−2
レセプターβ鎖抗体であるTU11(International Im
munology、1巻、373頁、1989年)をゲル1ml
当たり10mg結合させたアフィゲル10(バイオラッ
ト社製)を1mlつめたカラムに、可溶化した細胞画分
を4℃にて約50ml/分の速度で加えた。カラムをま
ず300mlの洗浄液A(0.14MNaCl、1%N
P−40、2mMEDTA、0.1%SDS、1%デオ
キシコール酸ナトリウムを含む20mMトリス塩酸塩緩
衝液、pH7.5)にて洗浄した。次に、300mlの
洗浄液B(0.5MNaCl、1%NP−40を含む2
0mMトリス塩酸塩緩衝液、pH7.5)にて洗浄し
た。最後に50mlの洗浄液C(20mMトリス塩酸塩
緩衝液、pH7.5)にて洗浄した。
【0040】洗浄したカラムに2mlの8M尿素を加え
て、カラムに結合しているIL−2/IL−2レセプタ
ーβ鎖/IL−2レセプターγ鎖を溶出した。溶出液を
透析チューブ(三光純薬社製)に入れ、減圧下に放置し
て0.4mlまで濃縮し、0.39mlと0.01ml
に分割してそれぞれ二次元のポリアクリルアミド電気泳
動(一次元目は等電点電気泳動、二次元目はSDS電気
泳動)を行った。0.39mlの溶出液を泳動したゲル
の方は、泳動された蛋白質を電気的にゲルからイモビロ
ンP膜(ミリポア社製)へと転写した。0.01mlの
溶出液を泳動したゲルの方は、銀染色(第一化学薬品社
製)して、IL−2レセプターγ鎖分子の泳動される位
置を確認した。IL−2レセプターγ鎖分子が転写され
ている部位に当たるイモビロンP膜を切り出し、アミノ
酸シークエンサー470A(アプライドバイオシステム
社製)により、以下に示すN末端20アミノ酸残基を決
定した。なお、( )に示した配列は一方に特定できな
かった配列であり、Xは特定できなかった配列を示す。 (Leu,Ile)-(Asn,Cys)-(Thr,Phe)-(Thr,Phe)-Ile-Leu-Th
r-Pro-Asn-Gly-Asn-Glu-(Asp,Arg)-(Thr,Ala)-X-Ala-(A
sp,Gly)-Phe-Phe-Leu
【0041】(実施例2、IL−2レセプターγ鎖cD
NAの単離)5X106個のMOLTβ細胞からRNA
抽出キット(ファルマシア社製)を用いて総RNAを分
離した。更にmRNA精製キット(ファルマシア社製)
を用いて、mRNAを精製した。精製したmRNAを材
料に、オリゴdTをプライマーとしてリバーストランス
クリプターゼ(宝酒造社製)を用いてcDNAを合成し
た。実施例1で得られたIL−2レセプターγ鎖分子の
N末端アミノ酸配列から、図1に示すような6種類のオ
リゴヌクレオチド(図1においてプライマーNo1−6
に該当)をデザインして、DNA合成機380A(アプ
ライドバイオシステム社製)により合成し、それらのオ
リゴヌクレオチドをプライマーとして、合成したcDN
Aをサーマルサイクラー(パーキンエルマーシータス社
製)を用い、Taqポリメラーゼ(宝酒造社製)によるP
CR(変性94℃、アニール50℃、合成72℃、30
サイクル)を行った。
【0042】PCRにより増幅されたcDNAをMER
MAIDキット(バイオ101社製)により精製した。
あらかじめランダムヘキサマーをプライマーとして、M
OLTβ細胞から調製したcDNAをλZAPIIベク
ター(ストラタジーン社製)にクローニングすることに
より作成したcDNAライブラリーより、PCRにより
増幅し精製したcDNAをランダムプライマー標識キッ
ト(宝酒造社製)を用いて32P標識したものをプローブ
とし、プラークハイブリダイゼーションにより1種のc
DNAクローン(pIL−2Rγ1)を得、7−DEA
ZAシークエンシングキット(宝酒造社製)により塩基
配列を決定した。この配列は配列表の配列番号1に示し
た。
【0043】本pIL−2Rγ1は3’側が欠失してい
たため、更に32P標識したpIL−2Rγ1をプロー
ブとして用い、オリゴdTをプライマーとして同様に作
製したcDNAライブラリーから3種の3’側を完全に
有しているcDNAクローン(pIL−2Rγ2、pI
L−2Rγ3、pIL−2Rγ4)を得、同様に塩基配
列を決定した(配列表の配列番号2)。なお、pIL−
2Rγ2、pIL−2Rγ3、pIL−2Rγ4はいず
れも同じ塩基配列であったため、5’端が最も長い配列
であったpIL−2Rγ2のみ配列表の配列番号2に掲
載した。
【0044】このようにして得られたpIL−2Rγ1
とpIL−2Rγ2の配列と併せ、IL−2レセプター
γ鎖分子の全塩基配列を決定した。IL−2レセプター
γ鎖分子のcDNA配列は配列表の配列番号3に示し
た。更に得られた塩基配列よりアミノ酸配列を推定し、
そのアミノ酸配列も配列表の配列番号3に記載した。そ
の結果、本IL−2レセプターγ鎖分子は、オープンリ
ーディングフレームが369個のアミノ酸からなり、う
ちシグナル配列が22個のアミノ酸で、成熟型蛋白配列
が347個からなることが明らかとなった。即ち、配列
表の配列番号3記載の配列において−22番目のMet
から−1番目のGlyがシグナルペプチドに該当する。
シグナルペプチドをコードする遺伝子は−22番のMe
tに対応するATGから−1番目のGlyに対応するG
GGまでである。また、成熟型ポリペプチドは配列表の
配列番号3記載の配列において、1番目のLeuから3
47番目のThrまである。成熟型ポリペプチドをコ−
ドする遺伝子は1番目のLeuに対応するCTGから3
47番目のThrに対応するACCである。尚、IL−
2レセプターγ鎖分子のcDNA、即ち配列表の配列番
号3記載の配列を含むベクターで形質転換された大腸菌
は微工研に寄託されている(寄託番号はAJ1270
6,FERM P−12928である)。
【0045】更に、IL−2レセプターγ鎖分子のうち
細胞外領域が232個、細胞膜貫通領域が29個、細胞
内領域が86個であることも明らかになった。即ち、配
列表の配列番号3において、成熟型ポリペプチドの内、
1番目のLeuから232番目のAsnまでが細胞外領
域、233番目のProから261番目のLeuまでが
細胞膜貫通領域、262番目のGluから347番目の
Thrまでが細胞内領域である。
【0046】(実施例3、IL−2レセプターγ鎖cD
NA導入細胞へのIL−2の結合)実施例2で得られた
cDNAクロ−ンpIL−2Rγ1を制限酵素XbaI
及びNcoI(共に宝酒造社製)により切断し得た0.
9kbのcDNAフラグメントと、pIL−2Rγ2を
同じく制限酵素XbaI及びNcoIにより切断して得
た0.7kbのcDNAフラグメントを、XbaIによ
り切断後、アルカリフォスファターゼ(宝酒造社製)を
用いて末端を脱リン酸化したpcDSRαベクター(Mo
lecular Cellular Biology、8巻、466頁、1988
年)とそれぞれ混合し、T4DNAリガーゼ(宝酒造社
製)を用いてライゲーションし、発現ベクターpSRG
1を構築した(図2)。同様の方法でIL−2レセプタ
ーα鎖のcDNAを組み入れた発現ベクターpSRA
4、IL−2レセプターβ鎖のcDNAを組み入れた発
現ベクターpSRB5も構築した。
【0047】ネオマイシン耐性遺伝子とともに、ジーン
パルサー(バイオラッド社製)を用いてpSRB5を単
独、pSRA4とpSRB5を同時、pSRB5とpS
RG1を同時、pSRA4、pSRB5、pSRG1を
同時に、それぞれマウスL929細胞に遺伝子導入して
(50μg/1X107個、1500V、25μF)、
1mg/mlの濃度のネオマイシン(ギブコ社製)及び
10%牛胎児血清を含むダルベッコの変法イーグル培地
(ギブコ社製)にて3週間培養するとともに、限界希釈
法により目的の遺伝子が導入された細胞をそれぞれクロ
ーニングし、Lβ−1細胞(IL−2レセプターβ鎖発
現L929細胞)、Lβγ−9細胞(IL−2レセプタ
ーβ鎖、γ鎖発現L929細胞)、Lαβ−2細胞(I
L−2レセプターα鎖、β鎖発現L929細胞)、Lα
βγ−4細胞(IL−2レセプターα鎖、β鎖、γ鎖発
現L929細胞)をそれぞれ得た。
【0048】2x106個のLβ−1細胞、Lβγ−9
細胞、Lαβ−2細胞、Lαβγ−4細胞にそれぞれ3
μMの非標識IL−2存在下、又は非存在下でクロラミ
ンT法により125I標識したIL−2(4x106dpm
/pmole)を種々の濃度でそれぞれ添加して4℃、
1.5時間反応させた。細胞に結合した125I−IL−
2と結合しなかった125I−IL−2の放射活性をそれ
ぞれ測定し、非標識IL−2を添加した場合の結合放射
活性をバックグラウンドとして差し引き、結合量を計算
するとともに、スキャッチャードプロットをとることに
より、レセプターへのIL−2の結合能、並びに結合親
和力を求めた。
【0049】図3にスキャッチャードプロットの結果
を、また表1にスキャッチャードプロットのグラフの傾
きより求めた結合親和力を示した。非リンパ球系細胞で
あるマウスL929細胞に、ヒトIL−2レセプターβ
鎖を単独に発現させたLβ−1細胞においてはIL−2
は結合しなかったが、γ鎖を同時に発現させたLβγ−
9細胞においてはリンパ球系細胞の場合と同じようにI
L−2の結合親和力が4.6nMの中親和性の結合を示
した。また、IL−2レセプターα鎖、及びβ鎖を発現
させたLαβ−2細胞においては、結合親和力が600
pMの偽高親和性の結合しか示さなかったが、更にγ鎖
を同時に発現させたLαβγ−4細胞においてはリンパ
球系細胞の場合と同様に二相性の結合となり、そのうち
高親和性の結合は、77pMと、リンパ球系細胞のそれ
にほぼ匹敵する値となった。すなわち単離したcDNA
は、ヒトのリンパ球系細胞に存在するIL−2レセプタ
ーγ鎖分子をコードするcDNAそのものであることが
証明された。
【0050】
【表1】
【0051】(実施例4、IL−2レセプターγ鎖cD
NA導入細胞のIL−2取り込み)2X106個のLβ
γ−9細胞、Lαβ−2細胞、Lαβγ−4細胞に、1
0nMの125I−IL−2を添加し、0℃1時間反応さ
せた後、0.15MNaClを含む10mMリン酸緩衝
液、pH7.5(PBS)にて洗浄することにより細胞
に結合しなかった125I−IL−2を除いた。次に、細
胞懸濁液を37℃にて経時的にインキュベートし、直ち
に冷やした0.2Mグリシン塩酸塩緩衝液(pH2.
8)に懸濁して10分間放置し、溶液中にはがれ落ちた
125I−IL−2を細胞膜上のレセプターに結合してい
125I−IL−2量、細胞に残存している125I−IL
−2を細胞内に取り込まれた125I−IL−2量として
求めた。その結果、図4に示すように、Lαβ−2細胞
では、時間が経ても細胞内へのIL−2の取り込みは生
じなかったが、Lβγ−9細胞、及びLαβγ−4細胞
においては、経時的にIL−2の取り込みが生ずること
が明らかとなった。すなわち、この結果からIL−2レ
セプターγ鎖分子が存在することによりIL−2の細胞
への取り込みが生じるようになり、本分子がIL−2の
シグナル伝達に関与し、IL−2の機能発現に不可欠な
分子であることが立証された。
【0052】(実施例5、IL−2レセプターγ鎖分子
N末端ペプチド、及びIL−2レセプターγ鎖分子に対
する抗体の作成)IL−2レセプターγ鎖のN末端配列
である配列表の配列番号8に当たるペプチドをペプチド
合成機(アプライドバイオシステム社製)を用いて合成
した。合成したペプチド5mgをm−マレイミドベンゾ
イル−N−ヒドロキシスクシニミドエステル(ピアス社
製)により10mgのKLH(keyhole limpet hemocya
nin;和光純薬社製)に結合させ、フロインド完全アジ
ュバント(ディフコ社製)と1:1の割合で混合してエ
マルジョンとして、ウサギの場合には1羽当たりその6
分の1量を、マウスの場合には一匹当たりその12分の
1量をそれぞれ筋肉注射することにより免疫した。同じ
操作を2週間おきに2回行い、ウサギのポリクローナル
を調製する場合には最終免疫より7日後、採血して血清
を分離した。更に血清を40%飽和硫安により塩析を行
い、プロテインAセファロース(ファルマシア社製)を
用いたアフィニティークロマトグラフィーによりIgG
画分を得た。血清50mlより、270mgのIgG画
分が得られた。
【0053】次に、マウスのモノクローナル抗体を調製
する場合には最終免疫の3日後、マウスの脾臓細胞とマ
ウスミエローマ(P3X63Ag8.653)とを10:1の割合で
混合し、ポリエチレングリコール#4000(フロー社
製)存在下で融合させ、HAT溶液(フロー社製)、1
0%牛胎児血清含有RPMI1640培地にて融合細胞
を選択する。融合細胞の培養上清を、10μg/mlの
濃度に調製したペプチドをコートしたフレキシブル96
穴平底プレート(ファルコン社製)に反応させ、0.0
5%Tween20と0.15MNaClを含む10m
Mリン酸緩衝液(pH7.5)で洗浄後、125I標識抗
マウスイムノグロブリン抗体(アマシャム社製)を反応
させて、同様の方法で洗浄し、各穴に結合した放射活性
を測定することにより、ペプチドに対するマウスモノク
ローナル抗体産生ハイブリドーマを選択する。あらかじ
め1週間前にプリスタン(和光純薬社製)を1匹当たり
0.5ml腹腔内注射したBalb/cマウスに、更に
ハイブリドーマを1匹当たり1X107個腹腔内注射
し、その7〜10日後腹水を採取する。腹水を40%飽
和硫安により塩析を行い、プロテインAセファロースを
用いたアフィニティークロマトグラフィーにより抗体を
得た。抗体は腹水10mlから35mg回収できる。
【0054】また、IL−2レセプターγ鎖分子に対す
る抗体を作成する場合には、実施例3に示したような方
法により、Balb/3T3細胞にIL−2レセプターγ鎖cD
NAを導入して、細胞表面にIL−2レセプターγ鎖分
子を発現させた細胞を、Balb/cマウス1匹当たり
1X107個腹腔内注射して免疫した。更に同様の操作
を2週おきに2度繰り返し、ポリクローナル抗体を得る
場合には、その7日後、採血して血清を分離し、更に血
清を40%飽和硫安により塩析を行い、プロテインAセ
ファロースを用いたアフィニティークロマトグラフィー
によりIgG画分を得た。
【0055】モノクローナル抗体を得る場合には、最終
免疫の3日後、上述の方法と同様にして融合細胞を得
る。その培養上清をMOLT4細胞に反応させ、10%
牛胎児血清含有RPMI1640培地で洗浄後、125
標識抗マウスイムノグロブリン抗体(アマシャム社製)
を反応させて、同様の方法で洗浄し、細胞に結合した放
射活性を測定することにより、IL−2レセプターγ鎖
分子に対するマウスモノクローナル抗体産生ハイブリド
ーマを選択する。抗体は上述の方法と同様にして得た。
ポリクローナル抗体は血清1mlより4mg回収でき、
モノクローナル抗体は腹水10ml当たり、23〜38
mg得ることができる。
【0056】(実施例6、可溶性IL−2レセプターγ
鎖の調製)細胞外領域の3’端にstopコドンを持つ
IL−2レセプターγ鎖cDNAを調製するため、DN
A合成機380Aにより合成したそれぞれ内部にXho
Iサイトを有するオリゴマー5'-AGCTCGAGCGCCATGTTGAAG
CCAT-3'と5'-AACTCGAGAGGATTCTATTTTGAAGTAT-3'をプラ
イマーとし、実施例3で作成したpSRG1を鋳型とし
てサーマルサイクラーを用い、Taqポリメラーゼによる
PCR(変性94℃、アニール55℃、合成72℃、2
0サイクル)を行った。約0.8kbの増幅されたバン
ドを回収して、XhoI(宝酒造社製)にて切断後、X
hoIで切断しアルカリフォスファターゼにて末端を脱
リン酸化したpSD(X)ベクター(Proceedi
ngs of the National Acade
my of Sciences USA、85巻、24
34頁、1988年)とライゲーションし、正方向に挿
入されているものを選択しpSD−G1を構築した。発
現ベクタ−pSD−G1の構築図は図6に示した。すな
わち、この操作により配列表の配列番号6記載のよう
に、230番目のLysをコードするAAAコドンの後
にストップコドンTAGが挿入された配列を調製するこ
とができたわけである。
【0057】1.5X10個の対数増殖期のCHO
(dhfr-)細胞株を6cmシャーレ(ファルコン社
製)に撒き、10%FCS、2mg/mlのNaHCO
3、及び100μg/mlの硫酸カナマイシン(明治製
菓社製)を含むαMEM(ギブコ社製)にて37℃、2
4時間培養し、リン酸カルシウム法(Molecular Clonin
g、第2版、1989年)によりプラスミドpSD−G
1を導入する。その後、一晩培養し、更に培地を交換し
て24時間培養して、細胞を分注し更に24時間培養し
た。次に、上記の培地より核酸を除去した培地に置換し
て、7〜10日間培養することにより、dhfr+細胞
を選択する。その培養上清を、実施例5で作成したモノ
クローナル抗体10μg/mlをコートした96穴フレ
キシブルプレートに反応させ、0.05%Tween2
0と0.15MNaClを含む10mMリン酸緩衝液
(pH7.5)で洗浄後、クロラミンT法により125
標識したモノクローナル抗体(コーティングに用いた抗
体とは異なる抗体)を添加し、同様の方法で洗浄して各
穴に結合した放射活性を測定することにより、可溶性I
L−2レセプターγ鎖発現細胞を選択する。
【0058】可溶性IL−2レセプターγ鎖分子を高発
現する細胞株の培養上清15Lを、ホロファイバー(ア
ミコン社製)により1500mlまで濃縮し、実施例5
で作成した抗IL−2レセプターγ鎖抗体を結合したセ
ファロース4B、5ml(5mg/ml;ファルマシア
社製)に添加する。100mlのPBSでカラムを洗浄
後、結合した可溶性IL−2レセプターγ鎖分子を、
0.1M酢酸(pH3.1)により溶出後、直ちに1M
トリス塩酸塩緩衝液(pH7.5)により中和し、0.
1MNaClを含む50mMトリス塩酸塩緩衝液(pH
8.0)に対して透析し、可溶性IL−2レセプターγ
鎖分子を溶出する。本操作により可溶性IL−2レセプ
ターγ鎖分子は約10,000倍に濃縮され、回収率は
約70%である。
【0059】この溶出画分をODSカラム(山村科学社
製)を用いた逆相HPLCにより高純度に精製する。溶
出画分10mlを0.1%トリフルオロ酢酸(pH2.
0;ナカライテスク社製)で平衡化したODSカラムに
添加し、吸着蛋白質を0.1%トリフルオロ酢酸を含む
0〜80%のアセトニトリルの直線濃度勾配により溶出
して、可溶性IL−2レセプターγ鎖分子を分離精製す
る。本操作により、可溶性IL−2レセプターγ鎖分子
は約25,000倍に濃縮され、最終的な回収率は45
%である。回収した可溶性IL−2レセプターγ鎖分子
のアミノ酸配列をアミノ酸分析機で分析すると配列表の
配列番号7記載のアミノ酸配列を有する。
【0060】
【発明の効果】本発明のIL−2レセプターγ鎖分子及
び可溶性IL−2レセプターγ鎖分子はIL−2/IL
−2レセプターシステムの解明、免疫反応調節剤等とし
て広く利用可能な有用な物質である。また、本発明の
(1)ヒトIL−2受容体γ鎖分子をコードする遺伝子
及び(2)可溶性IL−2レセプターγ鎖分子をコード
する遺伝子は遺伝子工学の手法を用いることにより、有
用な(1)IL−2レセプターγ鎖分子及び(2)可溶
性IL−2レセプターγ鎖分子の生産に供し得る有用な
物質である。更に、IL−2レセプターγ鎖分子に対す
る抗体も、免疫反応調節剤等に利用可能な有用な物質で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】プライマ−No.1−6の構造を示す。
【図2】発現ベクターpSRG1の構築工程を示す図面
である。
【図3】各種細胞上のレセプターへのIL−2の結合状
態を示すスキャッチャードプロットである。
【図4】各種細胞内へのIL−2の取り込みを示す図面
である。
【図5】発現ベクターpSD−G1の構築図である。
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1062 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源 生物名:ヒトTリンパ球細胞 配列の特徴 特徴を決定した方法:E 配列 GAAGAGCAAG CGCCATGTTG AAGCCATCAT TACCATTCAC ATCCCTCTTA TTCCTGCAGC 60 TGCCCCTGCT GGGAGTGGGG CTGAACACGA CAATTCTGAC GCCCAATGGG AATGAAGACA 120 CCACAGCTGA TTTCTTCCTG ACCACTATGC CCACTGACTC CCTCAGCGTT TCCACTCTGC 180 CCCTCCCAGA GGTTCAGTGT TTTGTGTTCA ATGTCGAGTA CATGAATTGC ACTTGGAACA 240 GCAGCTCTGA GCCCCAGCCT ACCAACCTCA CTCTGCATTA TTGGTACAAG AACTCGGATA 300 ATGATAAAGT CCAGAAGTGC AGCCACTATC TATTCTCTGA AGAAATCACT TCTGGCTGTC 360 AGTTGCAAAA AAAGGAGATC CACCTCTACC AAACATTTGT TGTTCAGCTC CAGGACCCAC 420 GGGAACCCAG GAGACAGGCC ACACAGATGC TAAAACTGCA GAATCTGGTG ATCCCCTGGG 480 CTCCAGAGAA CCTAACACTT CACAAACTGA GTGAATCCCA GCTAGAACTG AACTGGAACA 540 ACAGATTCTT GAACCACTGT TTGGAGCACT TGGTGCAGTA CCGGACTGAC TGGGACCACA 600 GCTGGACTGA ACAATCAGTG GATTATAGAC ATAAGTTCTC CTTGCCTAGT GTGGATGGGC 660 AGAAACGCTA CACGTTTCGT GTTCGGAGCC GCTTTAACCC ACTCTGTGGA AGTGCTCAGC 720 ATTGGAGTGA ATGGAGCCAC CCAATCCACT GGGGGAGCAA TACTTCAAAA GAGAATCCTT 780 TCCTGTTTGC ATTGGAAGCC GTGGTTATCT CTGTTGGCTC CATGGGATTG ATTATCAGCC 840 TTCTCTGTGT GTATTTCTGG CTGGAACGGA CGATGCCCCG AATTCCCACC CTGAAGAACC 900 TAGAGGATCT TGTTACTGAA TACCACGGGA ACTTTTCGGC CTGGAGTGGT GTGTCTAAGG 960 GACTGGCTGA GAGTCTGCAG CCAGACTACA GTGAACGACT CTGCCTCGTC AGTGAGATTC 1020 CCCCAAAAGG AGGGGCCCTT GGGGAGGGGC CTGGGGCCTC CC 1062 配列番号:2 配列の長さ:1393 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源 生物名:ヒトTリンパ球細胞 配列の特徴 特徴を決定した方法:E 配列 GGGCTGAACA CGACAATTCT GACGCCCAAT GGGAATGAAG ACACCACAGC TGATTTCTTC 60 CTGACCACTA TGCCCACTGA CTCCCTCAGC GTTTCCACTC TGCCCCTCCC AGAGGTTCAG 120 TGTTTTGTGT TCAATGTCGA GTACATGAAT TGCACTTGGA ACAGCAGCTC TGAGCCCCAG 180 CCTACCAACC TCACTCTGCA TTATTGGTAC AAGAACTCGG ATAATGATAA AGTCCAGAAG 240 TGCAGCCACT ATCTATTCTC TGAAGAAATC ACTTCTGGCT GTCAGTTGCA AAAAAAGGAG 300 ATCCACCTCT ACCAAACATT TGTTGTTCAG CTCCAGGACC CACGGGAACC CAGGAGACAG 360 GCCACACAGA TGCTAAAACT GCAGAATCTG GTGATCCCCT GGGCTCCAGA GAACCTAACA 420 CTTCACAAAC TGAGTGAATC CCAGCTAGAA CTGAACTGGA ACAACAGATT CTTGAACCAC 480 TGTTTGGAGC ACTTGGTGCA GTACCGGACT GACTGGGACC ACAGCTGGAC TGAACAATCA 540 GTGGATTATA GACATAAGTT CTCCTTGCCT AGTGTGGATG GGCAGAAACG CTACACGTTT 600 CGTGTTCGGA GCCGCTTTAA CCCACTCTGT GGAAGTGCTC AGCATTGGAG TGAATGGAGC 660 CACCCAATCC ACTGGGGGAG CAATACTTCA AAAGAGAATC CTTTCCTGTT TGCATTGGAA 720 GCCGTGGTTA TCTCTGTTGG CTCCATGGGA TTGATTATCA GCCTTCTCTG TGTGTATTTC 780 TGGCTGGAAC GGACGATGCC CCGAATTCCC ACCCTGAAGA ACCTAGAGGA TCTTGTTACT 840 GAATACCACG GGAACTTTTC GGCCTGGAGT GGTGTGTCTA AGGGACTGGC TGAGAGTCTG 900 CAGCCAGACT ACAGTGAACG ACTCTGCCTC GTCAGTGAGA TTCCCCCAAA AGGAGGGGCC 960 CTTGGGGAGG GGCCTGGGGC CTCCCCATGC AACCAGCATA GCCCCTACTG GGCCCCCCCA 1020 TGTTACACCC TAAAGCCTGA AACCTGAACC CCAATCCTCT GACAGAAGAA CCCCAGGGTC 1080 CTGTAGCCCT AAGTGGTACT AACTTTCCTT CATTCAACCC ACCTGCGTCT CATACTCACC 1140 TCACCCCACT GTGGCTGATT TGGAATTTTG TGCCCCCATG TAAGCACCCC TTCATTTGGC 1200 ATTCCCCACT TGAGAATTAC CCTTTTGCCC CGAACATGTT TTTCTTCTCC CTCAGTCTGG 1260 CCCTTCCTTT TCGCAGGATT CTTCCTCCCT CCCTCTTTCC CTCCCTTCCT CTTTCCATCT 1320 ACCCTCCGAT TGTTCCTGAA CCGATGAGAA ATAAAGTTTC TGTTGATAAT CATCAAAAAA 1380 AAAAAAAAAA AAA 1393 配列番号:3 配列の長さ:1470 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 起源 生物名:ヒトTリンパ球細胞 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:15..1124 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:15..80 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:81..1124 配列 GAAGAGCAAG CGCC ATG TTG AAG CCA TCA TTA CCA TTC ACA TCC CTC TTA 50 Met Leu Lys Pro Ser Leu Pro Phe Thr Ser Leu Leu -20 -15 TTC CTG CAG CTG CCC CTG CTG GGA GTG GGG CTG AAC ACG ACA ATT CTG 98 Phe Leu Gln Leu Pro Leu Leu Gly Val Gly Leu Asn Thr Thr Ile Leu -10 -5 1 5 ACG CCC AAT GGG AAT GAA GAC ACC ACA GCT GAT TTC TTC CTG ACC ACT 146 Thr Pro Asn Gly Asn Glu Asp Thr Thr Ala Asp Phe Phe Leu Thr Thr 10 15 20 ATG CCC ACT GAC TCC CTC AGC GTT TCC ACT CTG CCC CTC CCA GAG GTT 194 Met Pro Thr Asp Ser Leu Ser Val Ser Thr Leu Pro Leu Pro Glu Val 25 30 35 CAG TGT TTT GTG TTC AAT GTC GAG TAC ATG AAT TGC ACT TGG AAC AGC 242 Gln Cys Phe Val Phe Asn Val Glu Tyr Met Asn Cys Thr Trp Asn Ser 40 45 50 AGC TCT GAG CCC CAG CCT ACC AAC CTC ACT CTG CAT TAT TGG TAC AAG 290 Ser Ser Glu Pro Gln Pro Thr Asn Leu Thr Leu His Tyr Trp Tyr Lys 55 60 65 70 AAC TCG GAT AAT GAT AAA GTC CAG AAG TGC AGC CAC TAT CTA TTC TCT 338 Asn Ser Asp Asn Asp Lys Val Gln Lys Cys Ser His Tyr Leu Phe Ser 75 80 85 GAA GAA ATC ACT TCT GGC TGT CAG TTG CAA AAA AAG GAG ATC CAC CTC 386 Glu Glu Ile Thr Ser Gly Cys Gln Leu Gln Lys Lys Glu Ile His Leu 90 95 100 TAC CAA ACA TTT GTT GTT CAG CTC CAG GAC CCA CGG GAA CCC AGG AGA 434 Tyr Gln Thr Phe Val Val Gln Leu Gln Asp Pro Arg Glu Pro Arg Arg 105 110 115 CAG GCC ACA CAG ATG CTA AAA CTG CAG AAT CTG GTG ATC CCC TGG GCT 482 Gln Ala Thr Gln Met Leu Lys Leu Gln Asn Leu Val Ile Pro Trp Ala 120 125 130 CCA GAG AAC CTA ACA CTT CAC AAA CTG AGT GAA TCC CAG CTA GAA CTG 530 Pro Glu Asn Leu Thr Leu His Lys Leu Ser Glu Ser Gln Leu Glu Leu 135 140 145 150 AAC TGG AAC AAC AGA TTC TTG AAC CAC TGT TTG GAG CAC TTG GTG CAG 578 Asn Trp Asn Asn Arg Phe Leu Asn His Cys Leu Glu His Leu Val Gln 155 160 165 TAC CGG ACT GAC TGG GAC CAC AGC TGG ACT GAA CAA TCA GTG GAT TAT 626 Tyr Arg Thr Asp Trp Asp His Ser Trp Thr Glu Gln Ser Val Asp Tyr 170 175 180 AGA CAT AAG TTC TCC TTG CCT AGT GTG GAT GGG CAG AAA CGC TAC ACG 674 Arg His Lys Phe Ser Leu Pro Ser Val Asp Gly Gln Lys Arg Tyr Thr 185 190 195 TTT CGT GTT CGG AGC CGC TTT AAC CCA CTC TGT GGA AGT GCT CAG CAT 722 Phe Arg Val Arg Ser Arg Phe Asn Pro Leu Cys Gly Ser Ala Gln His 200 205 210 TGG AGT GAA TGG AGC CAC CCA ATC CAC TGG GGG AGC AAT ACT TCA AAA 770 Trp Ser Glu Trp Ser His Pro Ile His Trp Gly Ser Asn Thr Ser Lys 215 220 225 230 GAG AAT CCT TTC CTG TTT GCA TTG GAA GCC GTG GTT ATC TCT GTT GGC 818 Glu Asn Pro Phe Leu Phe Ala Leu Glu Ala Val Val Ile Ser Val Gly 235 240 245 TCC ATG GGA TTG ATT ATC AGC CTT CTC TGT GTG TAT TTC TGG CTG GAA 866 Ser Met Gly Leu Ile Ile Ser Leu Leu Cys Val Tyr Phe Trp Leu Glu 250 255 260 CGG ACG ATG CCC CGA ATT CCC ACC CTG AAG AAC CTA GAG GAT CTT GTT 914 Arg Thr Met Pro Arg Ile Pro Thr Leu Lys Asn Leu Glu Asp Leu Val 265 270 275 ACT GAA TAC CAC GGG AAC TTT TCG GCC TGG AGT GGT GTG TCT AAG GGA 962 Thr Glu Tyr His Gly Asn Phe Ser Ala Trp Ser Gly Val Ser Lys Gly 280 285 290 CTG GCT GAG AGT CTG CAG CCA GAC TAC AGT GAA CGA CTC TGC CTC GTC 1010 Leu Ala Glu Ser Leu Gln Pro Asp Tyr Ser Glu Arg Leu Cys Leu Val 295 300 305 310 AGT GAG ATT CCC CCA AAA GGA GGG GCC CTT GGG GAG GGG CCT GGG GCC 1058 Ser Glu Ile Pro Pro Lys Gly Gly Ala Leu Gly Glu Gly Pro Gly Ala 315 320 325 TCC CCA TGC AAC CAG CAT AGC CCC TAC TGG GCC CCC CCA TGT TAC ACC 1106 Ser Pro Cys Asn Gln His Ser Pro Tyr Trp Ala Pro Pro Cys Tyr Thr 330 335 340 CTA AAG CCT GAA ACC TGAACCCCAA TCCTCTGACA GAAGAACCCC AGGGTCCTGT 1161 Leu Lys Pro Glu Thr 345 AGCCCTAAGT GGTACTAACT TTCCTTCATT CAACCCACCT GCGTCTCATA CTCACCTCAC 1221 CCCACTGTGG CTGATTTGGA ATTTTGTGCC CCCATGTAAG CACCCCTTCA TTTGGCATTC 1281 CCCACTTGAG AATTACCCTT TTGCCCCGAA CATGTTTTTC TTCTCCCTCA GTCTGGCCCT 1341 TCCTTTTCGC AGGATTCTTC CTCCCTCCCT CTTTCCCTCC CTTCCTCTTT CCATCTACCC 1401 TCCGATTGTT CCTGAACCGA TGAGAAATAA AGTTTCTGTT GATAATCATC AAAAAAAAAA 1461 AAAAAAAAA 1470 配列番号:4 配列の長さ:1110 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..1110 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:1..66 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置: 67 ..1110 配列 ATG TTG AAG CCA TCA TTA CCA TTC ACA TCC CTC TTA TTC CTG CAG CTG 48 Met Leu Lys Pro Ser Leu Pro Phe Thr Ser Leu Leu Phe Leu Gln Leu -20 -15 -10 CCC CTG CTG GGA GTG GGG CTG AAC ACG ACA ATT CTG ACG CCC AAT GGG 96 Pro Leu Leu Gly Val Gly Leu Asn Thr Thr Ile Leu Thr Pro Asn Gly -5 1 5 10 AAT GAA GAC ACC ACA GCT GAT TTC TTC CTG ACC ACT ATG CCC ACT GAC 144 Asn Glu Asp Thr Thr Ala Asp Phe Phe Leu Thr Thr Met Pro Thr Asp 15 20 25 TCC CTC AGC GTT TCC ACT CTG CCC CTC CCA GAG GTT CAG TGT TTT GTG 192 Ser Leu Ser Val Ser Thr Leu Pro Leu Pro Glu Val Gln Cys Phe Val 30 35 40 TTC AAT GTC GAG TAC ATG AAT TGC ACT TGG AAC AGC AGC TCT GAG CCC 240 Phe Asn Val Glu Tyr Met Asn Cys Thr Trp Asn Ser Ser Ser Glu Pro 45 50 55 CAG CCT ACC AAC CTC ACT CTG CAT TAT TGG TAC AAG AAC TCG GAT AAT 288 Gln Pro Thr Asn Leu Thr Leu His Tyr Trp Tyr Lys Asn Ser Asp Asn 60 65 70 GAT AAA GTC CAG AAG TGC AGC CAC TAT CTA TTC TCT GAA GAA ATC ACT 336 Asp Lys Val Gln Lys Cys Ser His Tyr Leu Phe Ser Glu Glu Ile Thr 75 80 85 90 TCT GGC TGT CAG TTG CAA AAA AAG GAG ATC CAC CTC TAC CAA ACA TTT 384 Ser Gly Cys Gln Leu Gln Lys Lys Glu Ile His Leu Tyr Gln Thr Phe 95 100 105 GTT GTT CAG CTC CAG GAC CCA CGG GAA CCC AGG AGA CAG GCC ACA CAG 432 Val Val Gln Leu Gln Asp Pro Arg Glu Pro Arg Arg Gln Ala Thr Gln 110 115 120 ATG CTA AAA CTG CAG AAT CTG GTG ATC CCC TGG GCT CCA GAG AAC CTA 480 Met Leu Lys Leu Gln Asn Leu Val Ile Pro Trp Ala Pro Glu Asn Leu 125 130 135 ACA CTT CAC AAA CTG AGT GAA TCC CAG CTA GAA CTG AAC TGG AAC AAC 528 Thr Leu His Lys Leu Ser Glu Ser Gln Leu Glu Leu Asn Trp Asn Asn 140 145 150 AGA TTC TTG AAC CAC TGT TTG GAG CAC TTG GTG CAG TAC CGG ACT GAC 576 Arg Phe Leu Asn His Cys Leu Glu His Leu Val Gln Tyr Arg Thr Asp 155 160 165 170 TGG GAC CAC AGC TGG ACT GAA CAA TCA GTG GAT TAT AGA CAT AAG TTC 624 Trp Asp His Ser Trp Thr Glu Gln Ser Val Asp Tyr Arg His Lys Phe 175 180 185 TCC TTG CCT AGT GTG GAT GGG CAG AAA CGC TAC ACG TTT CGT GTT CGG 672 Ser Leu Pro Ser Val Asp Gly Gln Lys Arg Tyr Thr Phe Arg Val Arg 190 195 200 AGC CGC TTT AAC CCA CTC TGT GGA AGT GCT CAG CAT TGG AGT GAA TGG 720 Ser Arg Phe Asn Pro Leu Cys Gly Ser Ala Gln His Trp Ser Glu Trp 205 210 215 AGC CAC CCA ATC CAC TGG GGG AGC AAT ACT TCA AAA GAG AAT CCT TTC 768 Ser His Pro Ile His Trp Gly Ser Asn Thr Ser Lys Glu Asn Pro Phe 220 225 230 CTG TTT GCA TTG GAA GCC GTG GTT ATC TCT GTT GGC TCC ATG GGA TTG 816 Leu Phe Ala Leu Glu Ala Val Val Ile Ser Val Gly Ser Met Gly Leu 235 240 245 250 ATT ATC AGC CTT CTC TGT GTG TAT TTC TGG CTG GAA CGG ACG ATG CCC 864 Ile Ile Ser Leu Leu Cys Val Tyr Phe Trp Leu Glu Arg Thr Met Pro 255 260 265 CGA ATT CCC ACC CTG AAG AAC CTA GAG GAT CTT GTT ACT GAA TAC CAC 912 Arg Ile Pro Thr Leu Lys Asn Leu Glu Asp Leu Val Thr Glu Tyr His 270 275 280 GGG AAC TTT TCG GCC TGG AGT GGT GTG TCT AAG GGA CTG GCT GAG AGT 960 Gly Asn Phe Ser Ala Trp Ser Gly Val Ser Lys Gly Leu Ala Glu Ser 285 290 295 CTG CAG CCA GAC TAC AGT GAA CGA CTC TGC CTC GTC AGT GAG ATT CCC 1008 Leu Gln Pro Asp Tyr Ser Glu Arg Leu Cys Leu Val Ser Glu Ile Pro 300 305 310 CCA AAA GGA GGG GCC CTT GGG GAG GGG CCT GGG GCC TCC CCA TGC AAC 1056 Pro Lys Gly Gly Ala Leu Gly Glu Gly Pro Gly Ala Ser Pro Cys Asn 315 320 325 330 CAG CAT AGC CCC TAC TGG GCC CCC CCA TGT TAC ACC CTA AAG CCT GAA 1104 Gln His Ser Pro Tyr Trp Ala Pro Pro Cys Tyr Thr Leu Lys Pro Glu 335 340 345 ACC TGA 1110 Thr 配列番号:5 配列の長さ:1044 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:1..1044 配列 CTG AAC ACG ACA ATT CTG ACG CCC AAT GGG AAT GAA GAC ACC ACA GCT 48 Leu Asn Thr Thr Ile Leu Thr Pro Asn Gly Asn Glu Asp Thr Thr Ala 1 5 10 15 GAT TTC TTC CTG ACC ACT ATG CCC ACT GAC TCC CTC AGC GTT TCC ACT 96 Asp Phe Phe Leu Thr Thr Met Pro Thr Asp Ser Leu Ser Val Ser Thr 20 25 30 CTG CCC CTC CCA GAG GTT CAG TGT TTT GTG TTC AAT GTC GAG TAC ATG 144 Leu Pro Leu Pro Glu Val Gln Cys Phe Val Phe Asn Val Glu Tyr Met 35 40 45 AAT TGC ACT TGG AAC AGC AGC TCT GAG CCC CAG CCT ACC AAC CTC ACT 192 Asn Cys Thr Trp Asn Ser Ser Ser Glu Pro Gln Pro Thr Asn Leu Thr 50 55 60 CTG CAT TAT TGG TAC AAG AAC TCG GAT AAT GAT AAA GTC CAG AAG TGC 240 Leu His Tyr Trp Tyr Lys Asn Ser Asp Asn Asp Lys Val Gln Lys Cys 65 70 75 80 AGC CAC TAT CTA TTC TCT GAA GAA ATC ACT TCT GGC TGT CAG TTG CAA 288 Ser His Tyr Leu Phe Ser Glu Glu Ile Thr Ser Gly Cys Gln Leu Gln 85 90 95 AAA AAG GAG ATC CAC CTC TAC CAA ACA TTT GTT GTT CAG CTC CAG GAC 336 Lys Lys Glu Ile His Leu Tyr Gln Thr Phe Val Val Gln Leu Gln Asp 100 105 110 CCA CGG GAA CCC AGG AGA CAG GCC ACA CAG ATG CTA AAA CTG CAG AAT 384 Pro Arg Glu Pro Arg Arg Gln Ala Thr Gln Met Leu Lys Leu Gln Asn 115 120 125 CTG GTG ATC CCC TGG GCT CCA GAG AAC CTA ACA CTT CAC AAA CTG AGT 432 Leu Val Ile Pro Trp Ala Pro Glu Asn Leu Thr Leu His Lys Leu Ser 130 135 140 GAA TCC CAG CTA GAA CTG AAC TGG AAC AAC AGA TTC TTG AAC CAC TGT 480 Glu Ser Gln Leu Glu Leu Asn Trp Asn Asn Arg Phe Leu Asn His Cys 145 150 155 160 TTG GAG CAC TTG GTG CAG TAC CGG ACT GAC TGG GAC CAC AGC TGG ACT 528 Leu Glu His Leu Val Gln Tyr Arg Thr Asp Trp Asp His Ser Trp Thr 165 170 175 GAA CAA TCA GTG GAT TAT AGA CAT AAG TTC TCC TTG CCT AGT GTG GAT 576 Glu Gln Ser Val Asp Tyr Arg His Lys Phe Ser Leu Pro Ser Val Asp 180 185 190 GGG CAG AAA CGC TAC ACG TTT CGT GTT CGG AGC CGC TTT AAC CCA CTC 624 Gly Gln Lys Arg Tyr Thr Phe Arg Val Arg Ser Arg Phe Asn Pro Leu 195 200 205 TGT GGA AGT GCT CAG CAT TGG AGT GAA TGG AGC CAC CCA ATC CAC TGG 672 Cys Gly Ser Ala Gln His Trp Ser Glu Trp Ser His Pro Ile His Trp 210 215 220 GGG AGC AAT ACT TCA AAA GAG AAT CCT TTC CTG TTT GCA TTG GAA GCC 720 Gly Ser Asn Thr Ser Lys Glu Asn Pro Phe Leu Phe Ala Leu Glu Ala 225 230 235 240 GTG GTT ATC TCT GTT GGC TCC ATG GGA TTG ATT ATC AGC CTT CTC TGT 768 Val Val Ile Ser Val Gly Ser Met Gly Leu Ile Ile Ser Leu Leu Cys 245 250 255 GTG TAT TTC TGG CTG GAA CGG ACG ATG CCC CGA ATT CCC ACC CTG AAG 816 Val Tyr Phe Trp Leu Glu Arg Thr Met Pro Arg Ile Pro Thr Leu Lys 260 265 270 AAC CTA GAG GAT CTT GTT ACT GAA TAC CAC GGG AAC TTT TCG GCC TGG 864 Asn Leu Glu Asp Leu Val Thr Glu Tyr His Gly Asn Phe Ser Ala Trp 275 280 285 AGT GGT GTG TCT AAG GGA CTG GCT GAG AGT CTG CAG CCA GAC TAC AGT 912 Ser Gly Val Ser Lys Gly Leu Ala Glu Ser Leu Gln Pro Asp Tyr Ser 290 295 300 GAA CGA CTC TGC CTC GTC AGT GAG ATT CCC CCA AAA GGA GGG GCC CTT 960 Glu Arg Leu Cys Leu Val Ser Glu Ile Pro Pro Lys Gly Gly Ala Leu 305 310 315 320 GGG GAG GGG CCT GGG GCC TCC CCA TGC AAC CAG CAT AGC CCC TAC TGG 1008 Gly Glu Gly Pro Gly Ala Ser Pro Cys Asn Gln His Ser Pro Tyr Trp 325 330 335 GCC CCC CCA TGT TAC ACC CTA AAG CCT GAA ACC TGA 1044 Ala Pro Pro Cys Tyr Thr Leu Lys Pro Glu Thr 340 345 配列番号:6 配列の長さ:759 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1..759 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:1..66 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置: 67 ..759 配列 ATG TTG AAG CCA TCA TTA CCA TTC ACA TCC CTC TTA TTC CTG CAG CTG 48 Met Leu Lys Pro Ser Leu Pro Phe Thr Ser Leu Leu Phe Leu Gln Leu -20 -15 -10 CCC CTG CTG GGA GTG GGG CTG AAC ACG ACA ATT CTG ACG CCC AAT GGG 96 Pro Leu Leu Gly Val Gly Leu Asn Thr Thr Ile Leu Thr Pro Asn Gly -5 1 5 10 AAT GAA GAC ACC ACA GCT GAT TTC TTC CTG ACC ACT ATG CCC ACT GAC 144 Asn Glu Asp Thr Thr Ala Asp Phe Phe Leu Thr Thr Met Pro Thr Asp 15 20 25 TCC CTC AGC GTT TCC ACT CTG CCC CTC CCA GAG GTT CAG TGT TTT GTG 192 Ser Leu Ser Val Ser Thr Leu Pro Leu Pro Glu Val Gln Cys Phe Val 30 35 40 TTC AAT GTC GAG TAC ATG AAT TGC ACT TGG AAC AGC AGC TCT GAG CCC 240 Phe Asn Val Glu Tyr Met Asn Cys Thr Trp Asn Ser Ser Ser Glu Pro 45 50 55 CAG CCT ACC AAC CTC ACT CTG CAT TAT TGG TAC AAG AAC TCG GAT AAT 288 Gln Pro Thr Asn Leu Thr Leu His Tyr Trp Tyr Lys Asn Ser Asp Asn 60 65 70 GAT AAA GTC CAG AAG TGC AGC CAC TAT CTA TTC TCT GAA GAA ATC ACT 336 Asp Lys Val Gln Lys Cys Ser His Tyr Leu Phe Ser Glu Glu Ile Thr 75 80 85 90 TCT GGC TGT CAG TTG CAA AAA AAG GAG ATC CAC CTC TAC CAA ACA TTT 384 Ser Gly Cys Gln Leu Gln Lys Lys Glu Ile His Leu Tyr Gln Thr Phe 95 100 105 GTT GTT CAG CTC CAG GAC CCA CGG GAA CCC AGG AGA CAG GCC ACA CAG 432 Val Val Gln Leu Gln Asp Pro Arg Glu Pro Arg Arg Gln Ala Thr Gln 110 115 120 ATG CTA AAA CTG CAG AAT CTG GTG ATC CCC TGG GCT CCA GAG AAC CTA 480 Met Leu Lys Leu Gln Asn Leu Val Ile Pro Trp Ala Pro Glu Asn Leu 125 130 135 ACA CTT CAC AAA CTG AGT GAA TCC CAG CTA GAA CTG AAC TGG AAC AAC 528 Thr Leu His Lys Leu Ser Glu Ser Gln Leu Glu Leu Asn Trp Asn Asn 140 145 150 AGA TTC TTG AAC CAC TGT TTG GAG CAC TTG GTG CAG TAC CGG ACT GAC 576 Arg Phe Leu Asn His Cys Leu Glu His Leu Val Gln Tyr Arg Thr Asp 155 160 165 170 TGG GAC CAC AGC TGG ACT GAA CAA TCA GTG GAT TAT AGA CAT AAG TTC 624 Trp Asp His Ser Trp Thr Glu Gln Ser Val Asp Tyr Arg His Lys Phe 175 180 185 TCC TTG CCT AGT GTG GAT GGG CAG AAA CGC TAC ACG TTT CGT GTT CGG 672 Ser Leu Pro Ser Val Asp Gly Gln Lys Arg Tyr Thr Phe Arg Val Arg 190 195 200 AGC CGC TTT AAC CCA CTC TGT GGA AGT GCT CAG CAT TGG AGT GAA TGG 720 Ser Arg Phe Asn Pro Leu Cys Gly Ser Ala Gln His Trp Ser Glu Trp 205 210 215 AGC CAC CCA ATC CAC TGG GGG AGC AAT ACT TCA AAA TAG 759 Ser His Pro Ile His Trp Gly Ser Asn Thr Ser Lys 220 225 230 配列番号:7 配列の長さ:693 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:1..693 配列 CTG AAC ACG ACA ATT CTG ACG CCC AAT GGG AAT GAA GAC ACC ACA GCT 48 Leu Asn Thr Thr Ile Leu Thr Pro Asn Gly Asn Glu Asp Thr Thr Ala 1 5 10 15 GAT TTC TTC CTG ACC ACT ATG CCC ACT GAC TCC CTC AGC GTT TCC ACT 96 Asp Phe Phe Leu Thr Thr Met Pro Thr Asp Ser Leu Ser Val Ser Thr 20 25 30 CTG CCC CTC CCA GAG GTT CAG TGT TTT GTG TTC AAT GTC GAG TAC ATG 144 Leu Pro Leu Pro Glu Val Gln Cys Phe Val Phe Asn Val Glu Tyr Met 35 40 45 AAT TGC ACT TGG AAC AGC AGC TCT GAG CCC CAG CCT ACC AAC CTC ACT 192 Asn Cys Thr Trp Asn Ser Ser Ser Glu Pro Gln Pro Thr Asn Leu Thr 50 55 60 CTG CAT TAT TGG TAC AAG AAC TCG GAT AAT GAT AAA GTC CAG AAG TGC 240 Leu His Tyr Trp Tyr Lys Asn Ser Asp Asn Asp Lys Val Gln Lys Cys 65 70 75 80 AGC CAC TAT CTA TTC TCT GAA GAA ATC ACT TCT GGC TGT CAG TTG CAA 288 Ser His Tyr Leu Phe Ser Glu Glu Ile Thr Ser Gly Cys Gln Leu Gln 85 90 95 AAA AAG GAG ATC CAC CTC TAC CAA ACA TTT GTT GTT CAG CTC CAG GAC 336 Lys Lys Glu Ile His Leu Tyr Gln Thr Phe Val Val Gln Leu Gln Asp 100 105 110 CCA CGG GAA CCC AGG AGA CAG GCC ACA CAG ATG CTA AAA CTG CAG AAT 384 Pro Arg Glu Pro Arg Arg Gln Ala Thr Gln Met Leu Lys Leu Gln Asn 115 120 125 CTG GTG ATC CCC TGG GCT CCA GAG AAC CTA ACA CTT CAC AAA CTG AGT 432 Leu Val Ile Pro Trp Ala Pro Glu Asn Leu Thr Leu His Lys Leu Ser 130 135 140 GAA TCC CAG CTA GAA CTG AAC TGG AAC AAC AGA TTC TTG AAC CAC TGT 480 Glu Ser Gln Leu Glu Leu Asn Trp Asn Asn Arg Phe Leu Asn His Cys 145 150 155 160 TTG GAG CAC TTG GTG CAG TAC CGG ACT GAC TGG GAC CAC AGC TGG ACT 528 Leu Glu His Leu Val Gln Tyr Arg Thr Asp Trp Asp His Ser Trp Thr 165 170 175 GAA CAA TCA GTG GAT TAT AGA CAT AAG TTC TCC TTG CCT AGT GTG GAT 576 Glu Gln Ser Val Asp Tyr Arg His Lys Phe Ser Leu Pro Ser Val Asp 180 185 190 GGG CAG AAA CGC TAC ACG TTT CGT GTT CGG AGC CGC TTT AAC CCA CTC 624 Gly Gln Lys Arg Tyr Thr Phe Arg Val Arg Ser Arg Phe Asn Pro Leu 195 200 205 TGT GGA AGT GCT CAG CAT TGG AGT GAA TGG AGC CAC CCA ATC CAC TGG 672 Cys Gly Ser Ala Gln His Trp Ser Glu Trp Ser His Pro Ile His Trp 210 215 220 GGG AGC AAT ACT TCA AAA TAG 693 Gly Ser Asn Thr Ser Lys 225 230 配列番号:8 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Leu Asn Thr Thr Ile Leu Thr Pro Asn
Gly Asn Glu Asp Thr Thr Ala 1 5
10 15 Asp Phe Phe Leu 20
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項22
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項23
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】得られたアミノ酸配列より、その配列に相
当する考えられ得るすべてのDNA配列を推測し、図1
に示すようなN末端側(5’側)17merのDNAオ
リゴマー混合物4種(図1中のオリゴマ−No1から4
に対応)とC末端側(3’側)22merのDNAオリ
ゴマー(C末端側は相補的配列、図1中のオリゴマ−N
からに対応)混合物2種をデザインし、DNA合
成機を用いて合成する。 なお、デザインするオリゴマ
ーの部位はこの限りでなく、オリゴマー同士に挟まれる
部分がある程度(15mer程度)の距離をもっていさ
えいれば、如何なる部位でもよく、オリゴマーの長さは
15mer以上であれば如何なる長さでも良い。但し、
3’側プライマーは本来の配列の相補的配列を3’側か
ら5’側の方向にデザインしなければならない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】形質導入する細胞はマウスL929を使用
したが、もちろんそれ以外の細胞を使用しても良い。形
質導入の方法は前述の通りである。なお、IL−2レセ
プターγ鎖のcDNAを導入したマウスL929細胞
(Lγ−4と称する)は微工研に寄託されている(寄託
番号は、FERM BP−4 199(FERM P−1
2927より移管))。次に、それぞれのcDNAを導
入した細胞のIL−2結合能、結合親和力、及び細胞内
取り込み能をそれぞれ測定し、本遺伝子産物の機能解析
を行ったところ、β鎖cDNAの単独導入では、IL−
2との結合能を示さないが、β鎖とγ鎖のcDNAを同
時に導入することにより、IL−2との結合が中親和性
の結合を示すとともにIL−2の取り込みが生ずるこ
と、更にα鎖とβ鎖のcDNAの導入では偽高親和性の
結合を示し、IL−2の取り込みは生じないのに対し、
α、β、γ鎖を同時に導入することにより、IL−2と
の結合が高親和性の結合を示すとともにIL−2の取り
込みが生ずることが示された。すなわち、IL−2レセ
プターは55kdのα鎖、75kdのβ鎖以外に、本発
明で初めて見いだしたIL−2のシグナル伝達に関与す
るγ鎖によって構成されることが立証され、本遺伝子産
物がIL−2レセプターγ鎖分子としてIL−2の機能
発現に不可欠な分子であることが初めて見いだされたわ
けである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】このようにして得られたpIL−2Rγ1
とpIL−2Rγ2の配列と併せ、IL−2レセプター
γ鎖分子の全塩基配列を決定した。IL−2レセプター
γ鎖分子のcDNA配列は配列表の配列番号3に示し
た。更に得られた塩基配列よりアミノ酸配列を推定し、
そのアミノ酸配列も配列表の配列番号3に記載した。そ
の結果、本IL−2レセプターγ鎖分子は、オープンリ
ーディングフレームが369個のアミノ酸からなり、う
ちシグナル配列が22個のアミノ酸で、成熟型蛋白配列
が347個からなることが明らかとなった。即ち、配列
表の配列番号3記載の配列において−22番目のMet
から−1番目のGlyがシグナルペプチドに該当する。
シグナルペプチドをコードする遺伝子は−22番のMe
tに対応するATGから−1番目のGlyに対応するG
GGまでである。また、成熟型ポリペプチドは配列表の
配列番号3記載の配列において、1番目のLeuから3
47番目のThrまである。成熟型ポリペプチドをコ−
ドする遺伝子は1番目のLeuに対応するCTGから3
47番目のThrに対応するACCである。尚、IL−
2レセプターγ鎖分子のcDNA、即ち配列表の配列番
号3記載の配列を含むベクターで形質転換された大腸菌
は微工研に寄託されている(寄託番号はAJ1270
6、FERM BP−4200(FE RM P−129
28より移管))。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】(実施例6、可溶性IL−2レセプターγ
鎖の調製)細胞外領域の3’端にstopコドンを持つ
IL−2レセプターγ鎖cDNAを調製するため、DN
A合成機380Aにより合成したそれぞれ内部にXho
Iサイトを有するオリゴマー5'-AGCTCGAGCGCCATGTTGAAG
CCAT-3'と5'-AACTCGAGAGGATTCTATTTTGAAGTAT-3'をプラ
イマーとし、実施例3で作成したpSRG1を鋳型とし
てサーマルサイクラーを用い、Taqポリメラーゼによる
PCR(変性94℃、アニール55℃、合成72℃、2
0サイクル)を行った。約0.8kbの増幅されたバン
ドを回収して、XhoI(宝酒造社製)にて切断後、X
hoIで切断しアルカリフォスファターゼにて末端を脱
リン酸化したpSD(X)ベクター(Proceedings of t
he National Academy of Sciences USA、85巻、24
34頁、1988年)とライゲーションし、正方向に挿
入されているものを選択しpSD−G1を構築した。発
現ベクタ−pSD−G1の構築図は図に示した。すな
わち、この操作により配列表の配列番号6記載のよう
に、230番目のLysをコードするAAAコドンの後
にストップコドンTAGが挿入された配列を調製するこ
とができたわけである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】発現ベクターpSD−G1の構築図である。
【書類名】 受託番号変更届
【提出日】 平成5年4月8日
【旧寄託機関の名称】 通商産業省工業技術院微生物工
業技術研究所
【旧受託番号】 微工研菌寄第12928号
【新寄託機関の名称】 通商産業省工業技術院微生物工
業技術研究所
【新受託番号】 微工研条寄第4200号
【書類名】 受託番号変更届
【旧寄託機関の名称】 通商産業省工業技術院微生物工
業技術研究所
【旧受託番号】 微工研菌寄第12927号
【新寄託機関の名称】 通商産業省工業技術院微生物工
業技術研究所
【新受託番号】 微工研条寄第4199号
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 39/395 ABB D C07K 16/28 8318−4H C12N 15/09 ZNA C12P 21/02 C 9282−4B G01N 33/53 P (72)発明者 中村 正孝 宮城県仙台市青葉区柏木3−1−150 (72)発明者 嶌村 俊朗 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 鈴木 学 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 羽室 淳爾 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒト由来の他の蛋白質を実質的に含有し
    ないヒトIL−2レセプターγ鎖分子。
  2. 【請求項2】 ヒト由来の他の蛋白質を実質的に含有し
    ない組換え型ヒトIL−2レセプターγ鎖分子。
  3. 【請求項3】 N末端配列が配列表の配列番号8記載の
    アミノ酸配列を有するものである請求項1又は2記載の
    ヒトIL−2レセプターγ鎖分子。
  4. 【請求項4】 水溶液に可溶性である請求項1又は2記
    載のヒトIL−2レセプターγ鎖分子
  5. 【請求項5】 配列表の配列番号7記載のアミノ酸配列
    を有する請求項1又は2記載のヒトIL−2レセプター
    γ鎖分子。
  6. 【請求項6】 配列表の配列番号5記載のアミノ酸配列
    を有する請求項1又は2記載のヒトIL−2レセプター
    γ鎖分子。
  7. 【請求項7】 配列表の配列番号7記載のアミノ酸配列
    の一部を変換、削除、又はアミノ酸を付加した請求項1
    又は2記載のヒトIL−2レセプターγ鎖分子。
  8. 【請求項8】 配列表の配列番号5記載のアミノ酸配列
    の一部を変換、削除、又はアミノ酸を付加した請求項1
    又は2記載のヒトIL−2レセプターγ鎖分子。
  9. 【請求項9】 ポリペプチド鎖にポリエチレン付加、ア
    セチル化、又はアミド化処理を施したものである請求項
    1乃至8記載のポリペプチド。
  10. 【請求項10】 ヒトIL−2レセプターγ鎖分子をコ
    ードする遺伝子。
  11. 【請求項11】 ヒトIL−2レセプターγ鎖分子が水
    溶液に可溶性なものである請求項10記載の遺伝子。
  12. 【請求項12】 配列表の配列番号7記載のアミノ酸配
    列をコードする遺伝子を有する請求項10記載の遺伝
    子。
  13. 【請求項13】 配列表の配列番号7記載の塩基配列を
    有する請求項10記載の遺伝子。
  14. 【請求項14】 配列表の配列番号6記載のアミノ酸配
    列をコードする遺伝子を有する請求項10記載の遺伝
    子。
  15. 【請求項15】 配列表の配列番号6記載の塩基配列を
    有する請求項10記載の遺伝子。
  16. 【請求項16】 配列表の配列番号5記載のアミノ酸配
    列をコードする遺伝子を有する請求項10記載の遺伝
    子。
  17. 【請求項17】 配列表の配列番号5記載の塩基配列を
    有する請求項10記載の遺伝子。
  18. 【請求項18】 配列表の配列番号4記載のアミノ酸配
    列をコードする遺伝子を有する請求項10記載の遺伝
    子。
  19. 【請求項19】 配列表の配列番号4記載の塩基配列を
    有する請求項10記載の遺伝子。
  20. 【請求項20】 配列表の配列番号4,5,6及び7記
    載のアミノ酸配列の一部を変換、削除、又はアミノ酸を
    付加して得られたものをコードする請求項10記載の遺
    伝子。
  21. 【請求項21】 請求項10及至20記載の遺伝子を有
    する組換え発現ベクター。
  22. 【請求項22】 組換え発現ベクターが真核生物で発現
    させるものである請求項8記載の組換え発現ベクター。
  23. 【請求項23】 組換え発現ベクターが原核生物で発現
    させるものである請求項8記載の組換え発現ベクター。
  24. 【請求項24】 請求項21,22又は23記載の発現
    ベクターで形質転換された細胞。
  25. 【請求項25】 細胞がCHO細胞である請求項24記
    載の細胞。
  26. 【請求項26】 細胞がマウスL929細胞である請求
    項24記載の細胞。
  27. 【請求項27】 細胞が大腸菌である請求項24記載の
    細胞。
  28. 【請求項28】 請求項25,26又は27記載の細胞
    を培養してヒトIL−2レセプターγ鎖分子を生産さ
    せ、培養液中から当該ヒトIL−2レセプターγ鎖分子
    を採取することを特徴とするヒトIL−2レセプターγ
    鎖分子の製造方法。
  29. 【請求項29】 ヒトIL−2レセプターγ鎖分子を治
    療上有効量含有してなる免疫反応調節剤。
  30. 【請求項30】 非経口投与に適する形態にある請求項
    29記載の免疫反応調節剤。
  31. 【請求項31】 ヒトIL−2レセプターγ鎖分子が請
    求項1乃至9記載のものである請求項29記載の免疫反
    応調節剤。
  32. 【請求項32】 ヒトIL−2レセプターγ鎖分子をコ
    ードする遺伝子を用いたサンプル中のヒトIL−2レセ
    プターγ鎖分子をコードする遺伝子の定量又は検出法。
  33. 【請求項33】 請求項10乃至20記載の遺伝子を用
    いることを特徴とする請求項32記載の検出又は定量
    法。
  34. 【請求項34】 ヒトIL−2レセプターγ鎖分子に結
    合活性を有する抗体。
  35. 【請求項35】 配列表の配列番号5又は7記載のアミ
    ノ酸配列を有するヒトIL−2レセプターγ鎖分子を免
    疫することにより作成される請求項34記載の抗体。
  36. 【請求項36】 抗体が配列表の配列番号8記載のアミ
    ノ酸配列からなるペプチドを免疫することにより作成さ
    れる請求項34記載の抗体。
  37. 【請求項37】 抗体がモノクローナル抗体である請求
    項34記載の抗体。
  38. 【請求項38】 ヒトIL−2レセプターγ鎖分子に結
    合活性を有する抗体を治療上有効量含有してなる免疫反
    応調節剤。
  39. 【請求項39】 ヒトIL−2レセプターγ鎖分子に結
    合活性を有する抗体を用いたヒトIL−2レセプターγ
    鎖分子の検出又は定量法。
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