JPH114695A - ヘッジホッグ蛋白質 - Google Patents

ヘッジホッグ蛋白質

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JPH114695A
JPH114695A JP10117873A JP11787398A JPH114695A JP H114695 A JPH114695 A JP H114695A JP 10117873 A JP10117873 A JP 10117873A JP 11787398 A JP11787398 A JP 11787398A JP H114695 A JPH114695 A JP H114695A
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JP
Japan
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hedgehog protein
ala
leu
arg
gly
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JP10117873A
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English (en)
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Toshio Ariyasu
利夫 有安
Shuji Nakamura
修治 中村
Shigezo Orita
薫三 折田
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Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • C07K14/47Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なヘッジホッグ蛋白質、当該蛋白質を
コードするDNA、当該蛋白質を認識するモノクローナ
ル抗体、当該蛋白質の製造方法ならびに、当該蛋白質の
検出方法を提供する。 【解決手段】ヒト由来のデザート・ヘッジホッグ蛋白
質、当該蛋白質をコードするDNA、当該蛋白質を認識
するモノクローナル抗体、当該蛋白質の製造方法ならび
に、当該蛋白質を認識するモノクローナル抗体を用いる
蛋白質の検出方法により解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、新規なヘッジホ
ッグ蛋白質、とりわけ、ヒト由来のデザート・ヘッジホ
ッグ蛋白質に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘッジホッグ(hedgehog)遺伝
子は、シー・ニュスライン・フォルハルト(N▲u▼s
slein−Volhard)ら、『ネイチャー(Na
ture)』、第287巻、795乃至801頁(19
80年)に記載されているように、ショウジョウバエの
1種であるドロソフィラ・メラノガスター(Droso
phila melanogaster)において胚及
び幼虫の発生時の正常な形態形成に極めて重要な役割を
果たす遺伝子として遺伝学的手法により見出された。ジ
ェー・ジェー・リー(J.J.Lee)らは、『セル
(Cell)』、第71巻、33乃至50頁(1992
年)に、当該遺伝子の塩基配列を示し、その発現産物で
あるヘッジホッグ蛋白質のアミノ酸配列を推測した。そ
の後、哺乳類を含む脊椎動物に由来する当該遺伝子の相
同体(以下、ショウジョウバエ以外の生物種に由来する
ヘッジホッグの相同体も、単に「ヘッジホッグ」とい
う。)がいくつか単離された。その結果、脊椎動物にお
いては、ショウジョウバエの場合とは異なり、ヘッジホ
ッグ遺伝子は多重遺伝子族を形成しており、それらが独
自の役割を果たして、正常に形態が形成されると推測さ
れるに至っている。
【0003】例えば、マウス由来のヘッジホッグ遺伝子
は、ワイ・エシェラード(Y.Echelard)ら、
『セル』、第75巻、1417乃至1430頁(199
3年)に記載のように、現在までに、互いに塩基配列や
生体内での発現様式の異なる、ソニック・ヘッジホッグ
(Sonic hedgehog)、インディアン・ヘ
ッジホッグ(Indian hedgehog)及びデ
ザート・ヘッジホッグ(Desert hedgeho
g)と呼称される3種の遺伝子が確認されている。これ
に対してヒトの場合は、ヴィ・マリーゴ(V.Mari
go)ら、『ゲノミックス(GENOMICS)』、第
28巻、44乃至51頁(1995年)に記載の、ソニ
ック・ヘッジホッグ及びインディアン・ヘッジホッグと
呼称される2種の遺伝子が確認されているのみであり、
しかも、その発現様式や発現産物の機能等に関して得ら
れている知見は甚だ少ない。以上のことから、ヒト由来
の新規なヘッジホッグ遺伝子並びにその発現産物である
新規なヘッジホッグ蛋白質は、ヒトの先天的形態異常の
発症機序の解明や、その治療・診断方法の確立など、科
学的見地のみならず医学的見地からも重要視され、確立
が待ち望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】斯かる状況に鑑み、こ
の発明の第一の課題は、ヒト由来の新規なヘッジホッグ
蛋白質を提供することにある。
【0005】この発明の第二の課題は、斯かるヘッジホ
ッグ蛋白質をコードするDNAを提供することにある。
【0006】この発明の第三の課題は、斯かるヘッジホ
ッグ蛋白質を認識するモノクローナル抗体を提供するこ
とにある。
【0007】この発明の第四の課題は、斯かるヘッジホ
ッグ蛋白質の製造方法を提供することにある。
【0008】この発明の第五の課題は、斯かるヘッジホ
ッグ蛋白質の検出方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、先ず、種
々のヒト由来の樹立細胞株より得たRNAを鋳型に用
い、ワイ・エシェラードらが報告し、米国国立予防衛生
研究所作成の核酸データベース『GenBank』にア
クセス番号『X76292』を付して登録されている、
マウス由来のデザート・ヘッジホッグ遺伝子の塩基配列
に基づき化学合成して得た種々のオリゴヌクレオチドを
プライマーに用いて、RT−PCR法を駆使して、上記
の課題を解決し得る新規なヘッジホッグ蛋白質を発現す
るヒト細胞株を鋭意検索した。その結果、ヒト形質細胞
白血病由来の樹立細胞株ARH−77(ATCC CR
L−1621)を含むいくつかのヒト細胞株が、上記の
PCRに特異的な遺伝子を比較的強く発現していること
が見出された。さらに鋭意研究したところ、ヒト由来の
この遺伝子は従来公知のいずれの遺伝子とも異なる塩基
配列を含有する新規な遺伝子であることが確認された。
また、従来公知の遺伝子との相同性について検討したと
ころ、ヒト由来のこの遺伝子は、マウス由来のデザート
・ヘッジホッグ遺伝子と高い相同性を示した。このこと
から、ヒト由来のこの遺伝子は、ヒト由来のデザート・
ヘッジホッグ遺伝子であると判断された。斯くして配列
の確認された、ヒト由来のデザート・ヘッジホッグ遺伝
子より得たDNAを、自律複製可能なベクターを用いて
大腸菌に導入したところ、当該DNAが良好に発現して
ヒト由来のデザート・ヘッジホッグ蛋白質が得られるこ
とが確認された。
【0010】別途、本発明者らは、従来公知のヒト由来
のソニック・ヘッジホッグ蛋白質を組換えDNA技術に
より調製し、当該蛋白質を認識するモノクローナル抗体
を調製した。斯くして得られたモノクローナル抗体は、
ヒト由来のソニック・ヘッジホッグ蛋白質のみならず、
上記の、ヒト由来のデザート・ヘッジホッグ蛋白質をも
よく認識することを確認した。この発明は、以上の知見
に基づき完成されたものである。
【0011】すなわち、この発明は、上記第一の課題
を、ヒト由来のデザート・ヘッジホッグ蛋白質により解
決するものである。
【0012】また、この発明は、上記第二の課題を、当
該ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNAにより解決す
るものである。
【0013】また、この発明は、上記第三の課題を、当
該ヘッジホッグ蛋白質を認識するモノクローナル抗体に
より解決するものである。
【0014】また、この発明は、上記第四の課題を、当
該ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNAを発現させる
工程と、生成したヘッジホッグ蛋白質を採取する工程と
を含んでなるヘッジホッグ蛋白質の製造方法により解決
するものである。
【0015】また、この発明は、上記第五の課題を、当
該ヘッジホッグ蛋白質を認識するモノクローナル抗体を
用いて当該ヘッジホッグ蛋白質を検出する方法により解
決するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明は新規なヘッジホッグ蛋
白質、とりわけ、ヒト由来の(以下、単に「ヒトの」と
いうこともある。)デザート・ヘッジホッグ蛋白質に関
するものである。この発明のヘッジホッグ蛋白質は、ア
ミノ酸配列で、マウス由来のデザート・ヘッジホッグ蛋
白質と有意な相同性、通常は、80%以上の相同性を示
し、配列表における配列番号1に示すアミノ酸配列の一
部又は全てを含有する。この発明のヘッジホッグ蛋白質
の具体例としては、配列表における配列番号1に示すア
ミノ酸配列を含有する、ヒトの成熟型のデザート・ヘッ
ジホッグ蛋白質や、配列番号1のアミノ酸配列を含有す
るアミノ酸配列としての、配列番号2又は3に示すアミ
ノ酸配列のいずれかを含有する前駆体の形態のヒトのデ
ザート・ヘッジホッグ蛋白質が挙げられる。加えてこの
発明のヘッジホッグ蛋白質には、以上に例示されるアミ
ノ酸配列に、1個又は2個以上のアミノ酸の欠失、付加
及び/又は置換を伴うアミノ酸配列を含有する蛋白質
や、さらには、糖鎖が結合した蛋白質であっても、それ
がヒト由来であって、上述のようなアミノ酸配列を含有
している限り包含される。以上のようなこの発明のヘッ
ジホッグ蛋白質の給源や調製方法は問わない。例えば、
培養株化された細胞の培養物から得られる天然物として
の当該ヘッジホッグ蛋白質や、組換えDNA技術を適用
して得られる組換え型蛋白質としての当該ヘッジホッグ
蛋白質、さらには、ペプチド合成法を適用して得られる
合成ペプチドとしての当該ヘッジホッグ蛋白質であって
もよい。
【0017】この発明のDNAは、上述のごときこの発
明のヘッジホッグ蛋白質をコードするDNAすべてを包
含するものであり、その出所・由来は問わない。したが
ってこの発明のDNAは、それが当該ヘッジホッグ蛋白
質をコードする限り、天然の給源から得られたDNAで
あっても、これを人為的に改変したり、化学合成したも
のであってもよい。すなわち、斯界においては、一般
に、ある蛋白質をコードするDNAを人為的に発現させ
るに際し、そのDNAの発現効率を改善したり、あるい
は、蛋白質そのものの生理活性や物性を改善する目的
で、DNAにおける塩基の1又は複数を他の塩基で置換
したり、DNAに適宜の塩基配列を連結することがあ
る。この発明のDNAにおいても、斯かる変更は当然可
能であり、具体的には、最終的に得られる蛋白質が所期
の機能を失わない範囲で、前述のごときこの発明の蛋白
質をコードするDNAにおける5′末端及び/又は3′
末端に適宜の制限酵素による認識部位、開始コドン、終
止コドン、プロモーター、エンハンサーなどの塩基配列
を連結し得ることは言うまでもない。したがって、この
発明でいうDNAには、前述のごときこの発明のヘッジ
ホッグ蛋白質をコードするDNA、そのDNAの塩基配
列に相補的な塩基配列を有するDNA、さらには、それ
らのDNAがコードするアミノ酸配列を変更することな
く、塩基の1又は複数を他の塩基で置換したDNAはす
べて包含されることとなる。
【0018】斯かるDNAを天然の給源から得るには、
この発明のヒトのデザート・ヘッジホッグ蛋白質のアミ
ノ酸配列、例えば、配列表における配列番号1に示すア
ミノ酸配列の少なくとも一部分をコードするDNAとの
ハイブリダイゼーションに基づいて、上皮細胞、内皮細
胞、間質細胞、軟骨細胞、骨髄細胞、単球、顆粒球、リ
ンパ球、神経細胞及びそれらを培養株化して得られるヒ
ト由来の細胞を検索すればよい。細胞の検索には、例え
ば、PCR法、RT−PCR法、cDNAライブラリー
のスクリーニング、ゲノミック・ライブラリーのスクリ
ーニング及び/又はこれらの変法など、斯界において慣
用の方法は、いずれも有利に適用することができる。望
ましい細胞の具体例としては、造血系細胞などを培養株
化して得られる、例えば、ARH−77細胞(ATCC
CRL−1621)、K−562細胞(ATCC C
CL−243)、KU−812細胞(ケー・キシが、
『リューケミア・リサーチ(Leukemia Res
earch)』、第9巻、381乃至390頁(198
5年)に報告した樹立細胞株)などの株化細胞や骨髄細
胞が挙げられる。斯くして得られるこの発明のDNA
は、通常、配列表における配列番号4に示す塩基配列の
一部又は全てを含有する。例えばヒト由来の細胞株AR
H−77細胞(ATCC CRL−1621)からは、
配列表における配列番号4に示す塩基配列を含有する、
成熟型のヒトのデザート・ヘッジホッグ蛋白質をコード
するDNAや、配列番号4の塩基配列を含有する塩基配
列としての、配列番号5又は6に示す塩基配列のいずれ
かを含有する前駆体の形態のヒトのデザート・ヘッジホ
ッグ蛋白質をコードするDNAが得られる場合がある。
斯かるDNAは通常の化学合成によっても得ることがで
きる。いずれにしても、この発明によるDNAは、一旦
入手されれば、PCR法や、自律複製可能なベクターを
用いる方法などを適用することにより、所望のレベルに
まで容易に増幅することができる。
【0019】この発明のDNAは、また、この発明のヘ
ッジホッグ蛋白質をコードするDNAが自律複製可能な
ベクターに挿入されてなる、組換えDNAとしての形態
をも包含する。斯かる組換えDNAは、上述のように一
旦目的とするDNAが入手できれば、通常一般の組換え
DNA技術により比較的容易に調製することができる。
この発明で用いるベクターとしては、例えば、pGEX
−2T、pGEX−4T−1、pKK223−3、pc
DNAI/Amp、BCMGSNeo、pcDL−SR
α、pKY4、pCDM8、pCEV4、pME18S
などのプラスミドベクターが挙げられる。自律複製可能
なベクターは、通常、プロモーター、エンハンサー、複
製起点、転写終結部位、スプライシング配列及び/又は
選択配列などの、この発明のDNAが個々の宿主におい
て発現するための適宜の塩基配列を含んでなる。なお、
プロモーターとして、例えば、熱ショック蛋白質プロモ
ーターや、あるいは、同じ特許出願人が特開平7−16
3368号公報に開示したインターフェロン−αプロモ
ーターを用いるときには、形質転換体における当該DN
Aの発現を外部刺激により人為的に制御できることにな
る。
【0020】斯かるベクターにこの発明のDNAを挿入
するには、斯界において慣用の方法が用いられる。具体
的には、先ず、この発明のDNAを含有する遺伝子と自
律複製可能なベクターとを制限酵素及び/又は超音波に
より切断し、次に、生成したDNA断片とベクター断片
を連結する。遺伝子及びベクターの切断にヌクレオチド
に特異的に作用する制限酵素、とりわけ、AccI、B
amHI、BstXI、EcoRI、HindIII、
NotI、PstI、SacI、SalI、SmaI、
SpeI、XbaI、XhoIなどを用いれば、DNA
断片とベクター断片を連結するのが容易となる。DNA
断片とベクター断片を連結するには、必要に応じて、両
者をアニーリングした後、生体内又は生体外でDNAリ
ガーゼを作用させればよい。斯くして得られる組換えD
NAは、微生物や動物由来の宿主において無限に複製可
能である。
【0021】この発明のDNAは、さらに、この発明の
ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNAが適宜の宿主に
導入された形態のDNAをも包含する。斯かる形態の当
該DNAは、通常、上述のごときこの発明による組換え
DNAを適宜の宿主に導入して形質転換することにより
容易に得ることができる。宿主としては、斯界において
慣用される微生物及び動植物由来の細胞を用いることが
できる。微生物を宿主とする場合は、培養物当たりの当
該ヘッジホッグ蛋白質の産生量の多さの点で有用であ
る。一方、哺乳類など動物に由来する細胞を宿主に用い
る場合、生成される蛋白質が、天然物として得られる当
該ヘッジホッグ蛋白質の理化学的性質と実質的に同一か
又は極めて同一に近いという点で有用である。宿主微生
物としては、例えば、大腸菌、枯草菌、放線菌、酵母な
どはいずれも有利に用いることができる。哺乳類由来の
宿主細胞の具体例としては、例えば、3T3−Swis
salbino細胞(ATCC CCL−92)、C1
27I細胞(ATCC CRL−1616)、CHO−
K1細胞(ATCC CCL−61)、CV−1細胞
(ATCC CCL−70)、COS−1細胞(ATC
C CRL−1650)、HeLa細胞(ATCC C
CL−2)、MOP−8細胞(ATCC CRL−17
09)及びそれらの変異株を始めとする、ヒト、サル、
マウス及びハムスター由来の上皮系細胞、間質系細胞及
び造血系細胞が挙げられる。斯かる宿主にこの発明によ
るDNAを導入するには、例えば、公知のDEAE−デ
キストラン法、燐酸カルシウム法、エレクトロポレーシ
ョン法、リポフェクション法、マイクロインジェクショ
ン法、さらには、レトロウイルス、アデノウイルス、ヘ
ルペスウイルス、ワクシニアウイルスなどによるウイル
ス感染法などを用いればよい。形質転換体から当該ヘッ
ジホッグ蛋白質を産生するクローンを選択するには、形
質転換体を培養培地で培養し、当該ヘッジホッグ蛋白質
の産生が観察されたクローンを選択すればよい。なお、
以上に説明した組換えDNA技術については、例えば、
黒木登志夫、谷口克、押村光雄編集、『実験医学別冊細
胞工学ハンドブック』、1992年、羊土社発行や横田
崇、新井賢一編集、『実験医学別冊バイオマニュアルシ
リーズ3 遺伝子クローニング実験法』、1993年、
羊土社発行などにも詳述されている。
【0022】一方、斯界においては、所望のDNAが上
述のようにして得られている場合、斯かるDNAを適宜
の動植物に導入してなる、いわゆる、トランスジェニッ
ク動物やトランスジェニック植物を得ることは慣用とな
っている。この発明による、適宜の宿主に導入されたD
NAには、斯かるトランスジェニック動物乃至トランス
ジェニック植物も包含される。トランスジェニック動物
作製の概略を述べると、先ず、この発明のDNAを、マ
イクロインジェクション法、エレクトロポレーション法
や当該DNAを含有する組換えウイルスの感染などによ
り、受精卵や胚性幹細胞に導入する。次に、このように
して得られる、当該DNAの導入された細胞を、偽妊娠
雌動物の卵管内又は子宮内に移植する。その後、自然分
娩や帝王切開などにより生まれる新生児の中から、ハイ
ブリダイゼーション法やPCR法などを適用してこの発
明のDNAが導入されてなるトランスジェニック動物を
選択すればよい。また、DNAの導入に際して、この発
明のヘッジホッグ蛋白質をコードする塩基配列に加え、
さらに、遺伝子の発現を、適宜の組織特異的及び/又は
適宜の刺激特異的に制御することのできる適宜のプロモ
ーターやエンハンサーとしての塩基配列や、シグナルペ
プチドをコードする塩基配列をさらに含んでなるDNA
を、先に示した方法に準じて細胞に導入し、トランスジ
ェニック動物を作製してもよい。斯くしてこの発明のD
NAを導入してなるトランスジェニック動物を得ること
ができる。なお、以上述べた、トランスジェニック動物
に関しては、例えば、村松正實、岡山博人、山本雅編
集、『実験医学別冊 新 遺伝子工学ハンドブック』、
1996年、羊土社発行、第269乃至283頁に、そ
の手法が詳述されている。
【0023】上述の、この発明のヘッジホッグ蛋白質
は、当該ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNAを発現
させる工程と、当該工程により生成したヘッジホッグ蛋
白質を採取する工程を含むこの発明の製造方法により製
造される。ここでいうDNAを発現させる工程には、例
えば、先述のようにして得られる、当該ヘッジホッグ蛋
白質をコードするこの発明のDNAを導入してなる形質
転換体を培養する工程が含まれる場合がある。斯かる形
質転換体の培養に用いる培地としては、用いる形質転換
体に応じて慣用の培養培地を選択すればよく、斯かる培
養培地は、通常、緩衝水を基材とし、これにナトリウム
イオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、燐イオ
ン、塩素イオンなどの無機イオンと、宿主の代謝能力に
応じた微量元素、炭素源、窒素源、アミノ酸、ビタミン
などを加え、必要に応じて、さらに血清、ホルモン、細
胞成長因子、細胞接着因子などを含有せしめて構成され
る。個々の炭素源としては、例えば、グルコース、果
糖、蔗糖、澱粉、澱粉加水分解物などの糖質が、また、
窒素源としては、例えば、アンモニア乃至アンモニウム
塩、尿素、硝酸塩、ペプトン、酵母エキスなどの含窒素
無機乃至有機物が挙げられる。
【0024】個々の培地としては、例えば、宿主が微生
物の場合に用いる、Lブロス培地、Tブロス培地、TY
ブロス培地、ニュートリエント・ブロス培地、YMブロ
ス培地、ポテト・デキストロース・ブロス培地などや、
また、宿主が動物由来の細胞の場合に用いる、199培
地、DMEM培地、Ham’s F12培地、IMDM
培地、MCDB104培地、MCDB153培地、ME
M培地、RD培地、RITC80−7培地、RPMI−
1630培地、RPMI−1640培地、WAJC40
4培地などが挙げられる。斯かる培養培地に形質転換体
を約1×104乃至1×107 個/ml、望ましくは、
約1×105 乃至1×106 個/ml接種し、必要に応
じて新鮮な培養培地と取替えながら、宿主に応じた条件
で培養する。例えば、宿主が微生物の場合、培養温度2
5乃至65℃、pH5乃至8に保ちつつ、通気攪拌など
による好気的条件下で約1乃至10日間培養すればよ
い。一方、宿主が動物由来の細胞の場合、温度37℃前
後で1日乃至1週間、望ましくは、2乃至4日間浮遊培
養又は単層培養すればよい。斯くして当該ヘッジホッグ
蛋白質を含む培養物が得られる。形質転換体の種類や培
養条件にもよるが、斯くして得られる培養物は、通常、
1l当り、当該ヘッジホッグ蛋白質を約1μg乃至10
0mg含む。
【0025】また、この発明のヘッジホッグ蛋白質の製
造方法における、DNAを発現させる工程には、例え
ば、当該ヘッジホッグ蛋白質を発現する細胞、具体的に
は、ヒト由来の樹立細胞株であるARH−77細胞(A
TCC CRL−1621)、K−562細胞(ATC
C CCL−243)、KU−812細胞(ケー・キシ
が、『リューケミア・リサーチ』、第9巻、381乃至
390頁(1985年)に報告した樹立細胞株)などの
株化細胞を培養する工程が含まれる場合もある。当該細
胞を、それぞれに適した培養培地、例えば、199培
地、DMEM培地、Ham’s F12培地、IMDM
培地、MCDB104培地、MCDB153培地、ME
M培地、RD培地、RITC80−7培地、RPMI−
1630培地、RPMI−1640培地、WAJC40
4培地などを用いて、先述の動物由来の細胞を宿主とす
る形質転換体の培養に準じて培養すれば、当該ヘッジホ
ッグ蛋白質を含む培養物を得ることができる。細胞の種
類や培養条件にもよるが、斯くして得られる培養物は、
通常、1l当り、当該ヘッジホッグ蛋白質を約1ng乃
至1mg含む。
【0026】このようにして得られる培養物は、必要に
応じて、超音波、細胞溶解酵素及び/又は界面活性剤に
より菌体又は細胞を破砕した後、濾過、遠心分離などに
より当該ヘッジホッグ蛋白質を菌体若しくは細胞又はそ
れらの破砕物から分離し、精製する。精製には菌体若し
くは細胞又はそれらの破砕物を除去した培養物に、例え
ば、塩析、透析、濾過、濃縮、分別沈澱、イオン交換ク
ロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、吸着
クロマトグラフィー、等電点クロマトグラフィー、疎水
性クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、アフ
ィニティークロマトグラフィー、ゲル電気泳動、等電点
電気泳動などの生理活性蛋白質を精製するための斯界に
おける慣用の方法が適用され、必要に応じて、これらは
適宜組合せて適用される。そして、最終使用形態に応じ
て、精製蛋白質を濃縮・凍結乾燥して液状又は固状にす
ればよい。なお、後に述べるモノクローナル抗体を用い
るイムノアフィニティークロマトグラフィーによるとき
には、高純度の当該ヘッジホッグ蛋白質が最少の時間と
労力で得られる。
【0027】また、この発明のヘッジホッグ蛋白質の製
造方法における、DNAを発現させる工程には、例え
ば、前述の当該ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNA
を、望ましくは、ヒト以外の動物や植物に導入して得ら
れる、トランスジェニック動物又はトランスジェニック
植物を飼育乃至栽培する工程が含まれる場合もある。す
なわち、当該トランスジェニック動物乃至トランスジェ
ニック植物を飼育乃至栽培し、必要に応じて適宜の刺激
を与え、所望の組織・器官や、血液、乳、体液などを採
取し、先述のこの発明の蛋白質の製造方法における精製
手段を適用すれば、当該ヘッジホッグ蛋白質を得ること
ができる。
【0028】この発明のモノクローナル抗体とは、上述
のごとき、この発明のヘッジホッグ蛋白質を認識するモ
ノクローナル抗体全般を包含するものであり、その出所
・由来、クラスは問わない。この発明のモノクローナル
抗体は、例えば、この発明のヘッジホッグ蛋白質及びそ
の免疫原性フラグメント、さらには、従来公知の他のヘ
ッジホッグ蛋白質及びその免疫原性フラグメントから選
ばれる1種又は2種以上を免疫原として用いることによ
り得ることができる。具体的には、例えば、斯かる免疫
原で免疫感作しておいた哺乳動物より採取した抗体産生
細胞と無限増殖可能な哺乳類由来の細胞とのハイブリド
ーマを作製し、これよりこの発明のモノクローナル抗体
を産生し得るハイブリドーマのクローンを選択し、これ
を生体内外で培養することにより得ることができる。
【0029】斯かる免疫原としての当該ヘッジホッグ蛋
白質は、例えば、配列表における配列番号1に示すアミ
ノ酸配列の一部又は全てをコードするDNAを導入した
形質転換体を培養することにより得ることができ、それ
らは、通常、完全精製又は部分精製した状態で使用され
る。斯かる免疫原性フラグメントを得るには、これら完
全精製品又は部分精製品を化学的又は酵素的に分解する
か、配列表における配列番号1、2又は3に示すアミノ
酸配列に基づきペプチド合成に供すればよい。また、従
来公知のヘッジホッグ遺伝子やヘッジホッグ蛋白質に基
づいてこれらの方法を適用しても、斯かる免疫原は得る
ことができる。斯かる従来公知のヘッジホッグとして、
ヒトのソニック・ヘッジホッグは有利に用いることがで
きる。
【0030】免疫感作は慣用の方法によればよく、例え
ば、上記のごとき抗原を単独又は適宜アジュバントとと
もに哺乳動物の静脈、皮内、皮下又は腹腔内に注射接種
し、一定期間飼育する。哺乳動物に特に限定はなく、所
期の抗体産生細胞が得られるかぎり、種類、大きさ、雌
雄は問わない。通常はラット、マウス、ハムスターなど
のげっ歯類が用いられ、後記無限増殖可能な哺乳類由来
の細胞との適合性も勘案しながら、最適のものが選択さ
れる。用いる哺乳動物の種類や大きさにも依るが、抗原
の接種量は、通常、総接種量を約5乃至500μg/匹
とし、これを約1乃至2週間の間隔を置いて2乃至5回
に分けて接種する。そして、最終接種から3乃至5日後
に脾臓を摘出し、分散して抗体産生細胞としての脾細胞
を得る。
【0031】つぎに、斯くして得られた抗体産生細胞と
無限増殖可能な哺乳類由来の細胞とを融合させて、目的
のハイブリドーマを含む細胞融合産物を得る。無限増殖
可能な哺乳類由来の細胞には、通常、P3/NSI/1
−Ag4−1細胞(ATCCTIB−18)、P3X6
3Ag8細胞(ATCC TIB−9)及びSp2/O
−Ag14細胞(ATCC CRL−1581)などの
マウス骨髄腫由来の細胞株又はその変異株が用いられ
る。細胞融合は、例えば、ポリエチレングリコールやセ
ンダイウイルスを始めとする融合促進剤や電気パルスに
よる慣用の方法が用いられ、一例を挙げると、融合促進
剤を含む融合培地に抗体産生細胞と無限増殖可能な哺乳
類由来の細胞を約1:1乃至1:10の割合で浮遊さ
せ、この状態のまま、約30乃至40℃で約1乃至5分
間インキュベートする。融合培地には、例えば、MEM
培地、RPMI1640培地及びイスコフ改変ダルベコ
培地を始めとする通常一般のものを用い得るが、ウシ血
清などの血清類は除いておくのが望ましい。
【0032】目的のハイブリドーマを選択するには、ま
ず、上記のようにして得た細胞融合産物をHAT培地な
どの選択用培地に移し、約30乃至40℃で約3日乃至
3週間培養してハイブリドーマ以外の細胞を死滅させ
る。つぎに、ハイブリドーマを常法により培養し、培養
物中に分泌された抗体につき、当該ヘッジホッグ蛋白質
との反応性を試験する。試験には、エンザイムイムノア
ッセイ、ラジオイムノアッセイ及びバイオアッセイなど
の抗体を検出するための慣用の方法が用いられ、例え
ば、富山朔二・安東民衛編『単クローン抗体実験マニュ
アル』、1991年、講談社サイエンティフィク発行、
第105乃至152頁にはそのための方法が種々詳述さ
れている。当該ヘッジホッグ蛋白質を認識する抗体を産
生するハイブリドーマは、限界希釈法などにより、直ち
にクローニングされ、単一クローン化されたこの発明に
よるハイブリドーマを得る。
【0033】この発明のモノクローナル抗体は、斯かる
ハイブリドーマを生体内外で培養することにより得るこ
とができる。培養には、哺乳類由来の細胞を培養するた
めの慣用の方法が用いられ、例えば、生体外の培養培地
で培養するときには、その培養物から、一方、ヒト以外
の温血動物に移植して生体内で培養するときには、その
腹水及び/又は血液からモノクローナル抗体を採取す
る。培養物又は腹水若しくは血液からモノクローナル抗
体を採取するには、抗体一般を精製するための斯界にお
ける慣用の方法が用いられる。個々の方法としては、例
えば、塩析、透析、濾過、濃縮、遠心分離、分別沈澱、
ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラ
フィー、アフィニティークロマトグラフィー、高速液体
クロマトグラフィー、ゲル電気泳動及び等電点電気泳動
が挙げられ、これらは必要に応じて組合せて適用され
る。精製したモノクローナル抗体は、その後、濃縮・乾
燥し、用途に応じて液状又は固状とする。
【0034】この発明のモノクローナル抗体は、イムノ
アフィニティークロマトグラフィーによる当該ヘッジホ
ッグ蛋白質の精製にきわめて有用である。斯かる精製方
法は、この発明のモノクローナル抗体を当該ヘッジホッ
グ蛋白質とそれ以外の夾雑蛋白質を始めとする夾雑物質
との混合物に接触させてモノクローナル抗体に当該ヘッ
ジホッグ蛋白質のみを吸着させる工程と、吸着した蛋白
質をモノクローナル抗体から脱着させる工程を含んでな
り、両工程は、通常、水性媒体中で行なわれる。この発
明のモノクローナル抗体は、通常、ゲル状の水不溶性担
体に結合した状態で用いられ、その水不溶性担体を円筒
管などにカラム状に充填し、これに、例えば、形質転換
体の培養液又はそれらの部分精製品を通液すると、実質
的に当該ヘッジホッグ蛋白質のみが水不溶性担体上のモ
ノクローナル抗体に吸着する。吸着した蛋白質は、モノ
クローナル抗体周囲の水素イオン濃度を変えることによ
り、容易に脱着させることができ、例えば、IgGのク
ラスに属するモノクローナル抗体を用いる場合は酸性側
のpH、通常、pH2乃至3で、一方、IgMのクラス
に属するモノクローナル抗体を用いる場合はアルカリ側
のpH、通常、pH10乃至11で脱着・溶出させる。
この精製方法によるときには、当該ヘッジホッグ蛋白質
を最少限の労力と時間で高度に精製できる。高度に精製
された当該ヘッジホッグ蛋白質は、それに感受性を示す
疾患の治療・予防に効果を発揮する。
【0035】この発明のモノクローナル抗体は、当該ヘ
ッジホッグ蛋白質の検出を必要とする諸分野にも広範な
用途を有する。すなわち、この発明のモノクローナル抗
体にラジオイムノアッセイ、エンザイムイムノアッセ
イ、蛍光イムノアッセイなどの標識イムノアッセイを適
用するときには、被検試料中の当該ヘッジホッグ蛋白質
を迅速且つ正確に定性又は定量分析することができる。
斯かる分析において、この発明のモノクローナル抗体
は、例えば、放射性物質、酵素及び/又は蛍光物質によ
り標識して用いられる。この発明のモノクローナル抗体
は当該ヘッジホッグ蛋白質に特異的に反応し、免疫反応
を呈するので、その免疫反応をこれら標識物質を指標に
測定すれば、被検試料中のごく微量の当該ヘッジホッグ
蛋白質を精度良く検出することができる。標識イムノア
ッセイは、バイオアッセイと比較して、一度に数多くの
被検試料を分析できるうえに、分析に要する時間と労力
が少なくてすみ、しかも、分析が高精度であるという特
徴がある。したがって、この発明による検出方法は、当
該ヘッジホッグ蛋白質を製造する際の工程管理や製品の
品質管理、さらには当該ヘッジホッグ蛋白質の検出によ
る緒疾患の診断方法などにもきわめて有用である。な
お、この発明はモノクローナル抗体の標識や標識アッセ
イそのものに係わるものではないので詳細な説明は省く
が、例えば、ピー・ティッセン著、石川栄治訳『エンザ
イムイムノアッセイ』、1989年、東京化学同人発
行、第196乃至348頁などにはそのための方法が種
々詳述されている。
【0036】ところで、先述の、この発明のヘッジホッ
グ蛋白質をコードするDNAは、いわゆる、「遺伝子療
法」にも有用である。すなわち、通常の遺伝子療法にお
いては、この発明のDNAを、例えば、レトロウイル
ス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルスなどのウイル
ス由来のベクターに挿入するか、カチオニックポリマー
や膜融合型リポソームなどのリポソームに包埋し、この
状態でこの発明のヘッジホッグ蛋白質に感受性を有する
疾患に罹患した患者に直接注入するか、あるいは、患者
からリンパ球や骨髄細胞を採取し、生体外で導入した
後、患者に自家移植するのである。斯くして、この発明
のDNAは、例えば、ヒトのデザート・ヘッジホッグ蛋
白質に感受性を示す疾患の遺伝子療法に著効を発揮する
こととなる。なお、これらの遺伝子療法を実施するため
の一般的手順は、例えば、島田隆、斉藤泉、小澤敏也編
集、『実験医学別冊バイオマニュアルUPシリーズ 遺
伝子治療の基礎技術』、1996年、羊土社発行にも詳
述されている。
【0037】以下、実施例を示して、この発明をより詳
細に説明する。すなわち、実施例1乃至3によって、こ
の発明のヘッジホッグ蛋白質、当該ヘッジホッグ蛋白質
をコードするDNA及び当該ヘッジホッグ蛋白質の製造
方法につき説明し、実施例4によって、この発明のモノ
クローナル抗体及びその製造方法につき説明し、さら
に、実施例5乃至6によって、当該モノクローナル抗体
を用いた蛋白質の検出方法につき説明する。
【0038】
【実施例1】 〈DNAの調製〉
【0039】
【実施例1−1(a)】 〈全RNAの調製〉常法にしたがって、ヒト形質細胞白
血病由来の樹立細胞株ARH−77(ATCC CRL
−1621)を10%(v/v)ウシ胎児血清を補足し
たRPMI−1640培地(pH7.2)に浮遊させ、
培養規模を拡大しながら、5%CO2 インキュベーター
中で37℃で増殖させた。所期の細胞密度に達した時点
で増殖細胞を採取した。微量遠心管中で燐酸食塩緩衝液
(以下、「PBS」と記す。)に細胞を懸濁し、遠心分
離して上清を除去する操作を3回繰り返した後、細胞
を、新たな微量遠心管一本当たり細胞数5×106 個と
り、バイオテクス社製のRNA調製用試薬『ウルトラス
ペックRNA』を1mlずつ添加し懸濁した。この懸濁
物を氷上で5分間保持し、クロロホルム/ウルトラスペ
ックRNA混液(1:5、v/v)を微量遠心管当たり
1.2ml添加し、15秒間攪拌後、氷上で5分間保持
した。遠心分離して形成される上層を採取し、これと等
量の2−プロパノールを添加・混合した後、氷上で5分
間保持した。遠心して上清を除去し、沈澱を、75%
(v/v)エタノール水溶液で2回洗浄し、減圧乾燥
し、滅菌蒸留水に溶解して、ARH−77由来の全RN
Aを含む水溶液を得た。この水溶液を一部とり、260
nmにおける吸光度を測定してRNA濃度を算出した。
【0040】
【実施例1−1(b)】 〈第一ストランドcDNAの調製〉先ず、ワイ・エシェ
ラードらが報告し、米国国立予防衛生研究所作成の核酸
データベース『GenBank』にアクセス番号『X7
6292』を付して登録されている、マウス由来のデザ
ート・ヘッジホッグ遺伝子の塩基配列に基づき、5′−
GCCAGGGTGTGAGCAACAGT−3′で表
される塩基配列のオリゴヌクレオチドを常法にしたがい
調製した。このオリゴヌクレオチド2.5pmolと、
実施例1−1(a)の方法で得た全RNA1μgとを微
量反応管にとり、滅菌蒸留水を添加して全量を15.5
μlとした。この微量反応管を70℃で10分間保持し
た後、氷上で1分間保持し、ここに2.5μlの10×
PCR緩衝液、2.5μlの25mM MgCl2
1.0μlの10mM dNTPミックス及び2.5μ
lの0.1M DTTの順にそれぞれ加え、混合後、4
2℃で1分間保持した。さらに、1μlのギブコ・ビー
・アール・エル製の逆転写酵素『スーパースクリプトI
I RT』を加え、混合後42℃で50分間保持し、第
一ストランドcDNAを合成した。引き続き70℃で1
5分保持して逆転写酵素の反応を終結させた後、37℃
にまで冷却し、1μlのRNaseを加え37℃で30
分間保持してRNAを消化した。次に、120μlの6
M NaIを加え、さらに、ギブコ・ビー・アール・エ
ル製の『グラス・マックス』を用い、添付の説明書にし
たがい操作して、精製された第一ストランドcDNAを
含む水溶液50μlを得た。
【0041】
【実施例1−1(c)】 〈ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNA断片と組換え
DNAの調製〉実施例1−1(b)の方法で得た第一ス
トランドcDNAを含む水溶液10μlを微量反応管に
とり、ギブコ・ビー・アール・エル製の、5′RACE
(PCRの一変法)実施用のキット『5′RACEシス
テム・バージョン2.0』を用いて、添付の説明書にし
たがい操作して、この第一ストランドcDNAの5′末
端部にポリ(C)テイルを付加した後、cDNAの5′
末端部分を含むDNA断片を増幅した。センスプライマ
ーには『5′RACEシステム・バージョン2.0』に
添付のアンカープライマーを、アンチセンスプライマー
には実施例1−1(b)の方法で得たオリゴヌクレオチ
ドを用いた。温度制御は、94℃で1分間インキュベー
トの後、94℃で1分間、55℃で1分間、72℃で1
分間インキュベートするサイクルを35回繰り返し、最
後に72℃で10分間インキュベートした。反応液量は
50μlとした。
【0042】次に、ここで得た反応産物を鋳型に用い、
以下の条件下でPCRを実施して、ヒトのデザート・ヘ
ッジホッグ蛋白質をコードするDNA断片を得た。先
ず、このPCR用のセンスプライマー及びアンチセンス
プライマーとして、ワイ・エシェラードらが報告し、米
国国立予防衛生研究所作成の核酸データベース『Gen
Bank』にアクセス番号『X76292』を付して登
録されている、マウス由来のデザート・ヘッジホッグ遺
伝子の塩基配列に基づき、それぞれ、5′−TGTGC
TGCTTGGCACTCTTG−3′及び5′−CC
GTGGCATTTCCCGGAAAG−3′で表され
る塩基配列のオリゴヌクレオチドを常法にしたがい調製
した。次に、先に得た5′RACEの反応産物の100
倍希釈液2μlを新たな微量反応管にとり、これに、3
μlの10×PCR緩衝液、1.8μlの25mM M
gCl2 、0.6μlの10mM dNTPミックス及
びセンスプライマーとアンチセンスプライマーの適量と
滅菌蒸留水を加えて全量を30μlとし、さらに0.3
μlの5単位/μl Taq DNA ポリメラーゼを
加えて、94℃で3分間インキュベートの後、94℃で
1分間、55℃で1分間、72℃で1分間インキュベー
トするサイクルを35回繰り返し、最後に72℃で10
分間インキュベートしてPCRを行った。得られたPC
R産物を、2%アガロースゲル電気泳動法に供し、エチ
ジウムブロマイドで染色された約600bpのDNAの
バンドを含むゲルを切り出し、これを宝酒造製のDNA
精製用キット『Suprec−01』で処理してDNA
断片を含む水溶液20μlを得た。
【0043】このDNA断片を含む水溶液の一部をと
り、ストラタジーン製『pCR−Script SK
(+) クローニング・キット』を用い、添付の説明書
にしたがい操作して、当該DNA断片と当該キットに付
属のプラスミドベクター『pCR−Script SK
(+)』とを連結した。連結反応後、反応液の一部を、
宝酒造製の大腸菌コンピテントセル『JM101』株
に、通常の形質転換法にしたがい導入した。これを、常
法により調製した50μg/mlのアンピシリンを含む
L寒天培地に接種し、37℃で一晩静置培養した。形成
されたコロニーのうちの数個を、それぞれ10μlの滅
菌蒸留水に懸濁した。鋳型として、この懸濁液を用いた
こと以外は、すべて、本実施例1−1(c)に記載のP
CRと同一の方法でPCRを行った。アガロースゲル電
気泳動で、鎖長約600bpのDNAを与えたコロニー
を、小分けしておいた50μg/mlアンピシリンを含
むLブロス培地に各々接種し、37℃で一晩振盪培養し
た。得られた培養物から、通常のアルカリ−ドデシル硫
酸ナトリウム(以下、ドデシル硫酸ナトリウムを単に
「SDS」と略記する。)法により組換えDNAを採取
した。当該組換えDNAの塩基配列をジデオキシ法によ
り分析した。当該組換えDNAに挿入されたDNA断片
は、配列表における配列番号7に示す塩基配列を含んで
いた。
【0044】上記で明らかにした塩基配列と従来公知の
DNAとの塩基配列の相同性を調べたところ、ワイ・エ
シェラードらが報告し、米国国立予防衛生研究所作成の
核酸データベース『GenBank』にアクセス番号
『X76292』を付して登録されている、マウス由来
のデザート・ヘッジホッグ遺伝子の塩基配列と、約89
%という極めて高い相同性を示すことが判明した。この
ことは、本実施例で得たDNA断片はヒトのデザート・
ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNAであることを示
している。本実施例1−1(c)で得た組換えDNAを
『pHuDHH/#20』と命名した。また、本実施例
1−1(c)で明らかにした、配列表における配列番号
7に示す塩基配列と、エム・ハンマーシュミットら、
『トレンズ・イン・ジェネティクス』、第13巻、14
乃至21頁(1997年)などに記載されている、従来
公知のヘッジホッグ蛋白質の構造と機能に関する知見と
の比較により、配列表の配列番号7における第19乃至
546番目の塩基からなる配列が、ヒトの成熟型の、デ
ザート・ヘッジホッグ蛋白質をコードし、斯かる成熟型
のヘッジホッグ蛋白質は、そこに併記したアミノ酸配列
すなわち、配列表における配列番号1に示すアミノ酸配
列を含有するものであることが判明した。
【0045】
【実施例1−2】 〈ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNA断片と組換え
DNAの調製〉実施例1−1(c)で得た組換えDNA
『pHuDHH/#20』を制限酵素EcoRIとNo
tIで処理後、2%アガロースゲル電気泳動に供し、エ
チジウムブロマイドで染色された約600bpのDNA
のバンドを含むゲルを切り出し、これを宝酒造製のDN
A精製用キット『Suprec−01』で処理してDN
A断片をゲルより回収し、精製した。アマシャム製の標
識キット『メガプライム』を用いて、添付の説明書にし
たがい操作して、得られた精製DNA断片を放射性同位
元素32Pで標識した。この32P標識したDNA断片をプ
ローブに用いて、バクテリオファージの1種であるλg
t11をベクターとするクロンテック製のヒト胎児脳c
DNAライブラリー(製品番号#CLHL5015b)
を通常のプラーク・ハイブリダイゼーション法により検
索した。すなわち、先ず、このcDNAライブラリーを
常法にしたがい大腸菌NM514株に感染させた後、L
寒天培地に接種し、37℃で6乃至18時間培養してプ
ラークを形成させた。形成したプラークを常法にしたが
ってナイロン膜に移し取り、さらに常法によりアルカリ
変性させた後中和し、風乾した。このナイロン膜を、6
×SSC、5×デンハルト液、0.5%(w/v)SD
S、50%(v/v)フォルムアミド及び100μg/
ml変性サケ精子DNAからなるプレハイブリダイゼー
ション液に浸漬し、42℃で1乃至2時間インキュベー
トした。次に、このナイロン膜を、上記の32P標識した
DNA断片の適量をプローブとして添加したプレハイブ
リダイゼーション液に浸漬し、42℃で16乃至20時
間インキュベートし、ハイブリダイゼーションを実施し
た。ハイブリダイゼーション後、ナイロン膜を、0.1
%(w/v)SDSを含む2×SSCで室温下15分間
洗浄の後、0.1%(w/v)SDSを含む0.2×S
SCで温度を徐々に37℃から65℃まで上昇させて、
放射活性のバックグラウンドが十分に低下するまで洗浄
し、オートラジオグラフィーに供した。オートラジオグ
ラフィーで陽性のシグナルを与えた1個のプラークから
常法によりファージクローンを採取し、常法にしたがい
増殖させた後、これからDNAクローンを採取した。得
られたDNAクローンを、ベクターの配列に基づき調製
したプライマーを用い、ジデオキシ法により分析したと
ころ、このクローンは5′−GTATCCATGGCT
CTCCTG−3′で表される部分塩基配列を含むもの
であった。従来公知の塩基配列と比較したところ、この
部分塩基配列は、米国国立予防衛生研究所作成の核酸デ
ータベース『GenBank』にアクセス番号『X76
292』を付して登録されている、マウス由来のデザー
ト・ヘッジホッグ遺伝子における翻訳開始点を含む部分
塩基配列と顕著な相同性を示した。
【0046】PCR用のセンスプライマー及びアンチセ
ンスプライマーとして、それぞれ、上記で得た部分塩基
配列を含む5′−GCCTCGAGGTATCCATG
GCTCTCCTG−3′で表される塩基配列、及び配
列表の配列番号7に示す塩基配列における第532乃至
548番目の塩基からなる配列に相補的な塩基配列を含
む5′−GCGCGGCCGCTCAGCCGCCCG
CCCGGAC−3′で表される塩基配列のオリゴヌク
レオチドを常法により調製した。次に、鋳型として、実
施例1−1(a)及び1−1(b)の方法で得た第一ス
トランドcDNAを含む水溶液の1μlを微量反応管に
とり、これに、3μlの10×PCR緩衝液、1.8μ
lの25mM MgCl2 、0.6μlの10mM d
NTPミックス及び上記センスプライマー及びアンチセ
ンスプライマーの適量と滅菌蒸留水を加えて全量を30
μlとし、さらに0.3μlの5単位/μl Taq
DNA ポリメラーゼを加えて、94℃で3分間インキ
ュベートの後、94℃で1分間、55℃で1分間、72
℃で1分間インキュベートするサイクルを35回繰り返
し、最後に72℃で10分間インキュベートしてPCR
を行った。得られたPCR産物を、2%アガロースゲル
電気泳動法に供し、エチジウムブロマイドで染色された
約600bpのDNAのバンドを含むゲルを切り出し、
これを、宝酒造製のDNA精製用キット『Suprec
−01』で処理してDNA断片を含む水溶液20μlを
得た。
【0047】斯くして得たDNA断片を含む水溶液の一
部をとり、宝酒造販売『pT7Blue クローニング
・キット』を用い、添付の説明書にしたがい操作して、
当該DNA断片と当該キットに添付のプラスミドベクタ
ー『pT7Blue』とを連結した。連結反応後、反応
液の一部を、宝酒造製の大腸菌コンピテントセル『JM
101』株に、常法により形質転換して導入した。これ
を、常法により調製した50μg/mlのアンピシリン
を含むL寒天培地に接種し、37℃で一晩静置培養し
た。形成されたコロニーのうちの数個を、それぞれ10
μlの滅菌蒸留水に懸濁した。鋳型として、この懸濁液
を用いたこと以外は、すべて、実施例1−1(c)に記
載のPCRと同一の方法でPCRを行った。アガロース
ゲル電気泳動で、鎖長約600bpのDNAを与えたコ
ロニーを、小分けしておいた50μg/mlのアンピシ
リンを含むLブロス培地に各々接種し、37℃で一晩振
盪培養した。当該培養物から、通常のアルカリ−SDS
法により、組換えDNAを採取した。当該組換えDNA
の塩基配列をジデオキシ法により分析した。当該組換え
DNAに挿入されたDNA断片は、配列表における配列
番号8に示す塩基配列を含むものであった。斯かる塩基
配列はそこに併記したアミノ酸配列をコードし得るもの
であった。
【0048】配列番号8に示す塩基配列を、実施例1−
1で明らかにした配列表における配列番号7に示す塩基
配列と比較した。その結果、配列表の配列番号7に示す
塩基配列における第1乃至第548番目の塩基からなる
配列と、配列番号8に示す塩基配列における第55乃至
602番目の塩基からなる配列は完全に一致した。この
結果と、上記で述べたマウス由来のデザート・ヘッジホ
ッグ遺伝子との比較の結果から、配列表における配列番
号8の塩基配列がヒトのデザートヘッジホッグ蛋白質の
前駆体のN末端を含む部分をコードする塩基配列である
こと、斯かる塩基配列における第7乃至72番目の塩基
からなる配列がヒトのデザート・ヘッジホッグ蛋白質の
前駆体におけるシグナル・ペプチドのアミノ酸配列をコ
ードしていること及び、斯かる塩基配列における第73
乃至600番目の塩基からなる配列が、配列番号1のア
ミノ酸配列の、ヒトの成熟型のデザート・ヘッジホッグ
蛋白質をコードしていることが判明した。
【0049】
【実施例1−3】 〈ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNA断片と組換え
DNAの調製〉PCR用のセンスプライマー及びアンチ
センスプライマーとして、それぞれ、5′−CGTGT
CGGTCAAAGCTGATA−3′及び5′−AT
GCATTCCAGTCGGCTGGA−3′で表され
る塩基配列のオリゴヌクレオチドを常法により調製し
た。なお、このセンスプライマーの塩基配列は、配列表
の配列番号7における501乃至520番目の塩基から
なる配列と一致する。また、アンチセンスプライマーの
塩基配列は、米国国立予防衛生研究所作成の核酸データ
ベース『GenBank』にアクセス番号『AA064
660』を付して登録されている、マウスのデザート・
ヘッジホッグ蛋白質前駆体の3′末端部分の構造に類似
する構造を有する、ヒト由来のcDNA断片の塩基配列
に基づくものである。引き続き、鋳型として、実施例1
−1(a)及び1−1(b)の方法で得た第一ストラン
ドcDNAを含む水溶液の1μlを微量反応管にとり、
これに、3μlの10×PCR緩衝液、1.8μlの2
5mM MgCl2 、0.6μlの10mM dNTP
ミックス及び上記センスプライマー及びアンチセンスプ
ライマーの適量と滅菌蒸留水を加えて全量を30μlと
し、さらに0.3μlの5単位/μl Taq DNA
ポリメラーゼを加えて、94℃で3分間インキュベー
トの後、94℃で1分間、55℃で1分間、72℃で1
分間インキュベートするサイクルを35回繰り返し、最
後に72℃で10分間インキュベートしてPCRを行っ
た。得られたPCR産物を、2%アガロースゲル電気泳
動法に供し、エチジウムブロマイドで染色された約60
0bpのDNAのバンドを含むゲルを切り出し、これを
宝酒造製のDNA精製用キット『Suprec−01』
で処理してDNA断片を含む水溶液20μlを得た。
【0050】斯くして得たDNA断片を含む水溶液の一
部をとり、宝酒造販売『pT7Blue クローニング
・キット』を用い、添付の説明書にしたがい操作して、
当該DNA断片とプラスミドベクター『pT7Blu
e』とを連結した。連結反応後、反応液の一部を、宝酒
造製の大腸菌コンピテントセル『JM101』株に、常
法により形質転換して導入した。これを、50μg/m
lのアンピシリンを含むL寒天培地に接種し、37℃で
一晩静置培養した。形成されたコロニーのうちの数個
を、それぞれ10μlの滅菌蒸留水に懸濁した。鋳型と
して、この懸濁液を用い、センスプライマー及びアンチ
センスプライマーとして本実施例で調製したセンスプラ
イマー及びアンチセンスプライマーを用いたこと以外
は、すべて、実施例1−1(c)に記載のPCRと同一
の方法でPCRを行った。アガロースゲル電気泳動で、
鎖長約600bpのDNAを与えたコロニーを、小分け
しておいた50μg/mlのアンピシリンを含むLブロ
ス培地に各々接種し、37℃で一晩振盪培養した。得ら
れた培養物から、通常のアルカリ−SDS法により、組
換えDNAを採取した。当該組換えDNAの塩基配列を
ジデオキシ法により分析した。当該組換えDNAに挿入
されたDNA断片は、配列表における配列番号9に示す
塩基配列を含むものであった。また、斯かる塩基配列は
そこに併記したアミノ酸配列をコードし得るものであっ
た。
【0051】配列番号9に示す塩基配列を、実施例1−
1で明らかにした配列表における配列番号7に示す塩基
配列と比較したところ、配列表の配列番号7に示す塩基
配列における第501乃至第548番目の塩基からなる
配列と、配列番号9に示す塩基配列における第1乃至4
8番目の塩基からなる配列は完全に一致した。一方、本
実施例で明らかにした、配列表における配列番号9の塩
基配列と、エム・ハンマーシュミットら、『トレンズ・
イン・ジェネティクス』、第13巻、14乃至21頁
(1997年)に記載されている、従来公知のヘッジホ
ッグ蛋白質の構造と機能に関して得られている知見とを
比較した。その結果、配列表における配列番号9に示す
塩基配列は、前駆体の形態のヒトのデザート・ヘッジホ
ッグ蛋白質のC末端側の領域を部分コードするものであ
ることが判明した。
【0052】
【実施例1−4】 〈ヘッジホッグ蛋白質をコードするDNA断片と組換え
DNAの調製〉実施例1−1(a)の方法で得た全RN
Aの1.5μgを微量反応管にとり、これに、2μlの
5×逆転写酵素用緩衝液、1μlのリボヌクレアーゼイ
ンヒビター、2μlの0.1M DTT、1μlの10
mMdNTPミックス、3′RACE(PCRの一変
法)用のアダプタープライマーとして、常法により調製
した5′−AAGGATCCGTCGACAAGCTT
AATACGACGAATTCTGGAG(T)17
3′で表される塩基配列のオリゴヌクレオチドの適量
と、滅菌蒸留水を加えて全量29μlとした。さらに1
μlのギブコ・ビー・アール・エル製の逆転写酵素『ス
ーパースクリプトII RT』を加え混合し、37℃で
1乃至1時間半保持して反応させ、ポリ(A)付加RN
Aの3′末端を含む配列に対する第一ストランドcDN
Aを合成した。この反応産物の1μlを鋳型として用
い、常法により調製した、5′−GGCTTCGACT
GGGTCTACTA−3′及び5′−AAGGATC
CGTCGACAAG−3′で表される塩基配列のオリ
ゴヌクレオチドをそれぞれセンスプライマー及びアンチ
センスプライマーとして用いたこと以外は、実施例1−
3と同じ条件でPCRを行った(第1回PCR)。この
センスプライマーの塩基配列は配列表の配列番号7に示
す塩基配列における第460乃至479番目の塩基から
なる配列と一致し、アンチセンスプライマーの塩基配列
は上記アダプタープライマーの塩基配列に基づくもので
ある。第1回PCRの後、反応産物を適量の滅菌蒸留水
で希釈した。引き続き、当該希釈物を鋳型として用い、
常法により調製した、5′−ATGCGCTTCGGC
CAGCG−3′及び5′−GACAAGCTTAAT
ACGAC−3′で表される塩基配列のオリゴヌクレオ
チドをそれぞれセンスプライマー及びアンチセンスプラ
イマーとして用いたこと以外は、実施例1−3と同じ条
件でPCRを行った(第2回PCR)。このセンスプラ
イマーの塩基配列は配列表の配列番号9に示す塩基配列
おける第369乃至385番目の塩基からなる配列と一
致し、アンチセンスプライマーの塩基配列は上記アダプ
タープライマーの塩基配列に基づくものである。第2回
PCRの後、反応産物を適量の滅菌蒸留水で希釈した。
さらに引き続き、当該希釈物を鋳型として用い、常法に
より調製した、5′−GTTCGCGCCGCTCAC
CG−3′及び5′−TACGACGAATTCTGG
AGT−3′で表される塩基配列のオリゴヌクレオチド
をそれぞれセンスプライマー及びアンチセンスプライマ
ーとして用いたこと以外は、実施例1−3と同じ条件で
PCRを行った(第3回PCR)。このセンスプライマ
ーの塩基配列は、配列表の配列番号9に示す塩基配列に
おける第424乃至440番目の塩基からなる配列と一
致し、アンチセンスプライマーの塩基配列は上記アダプ
タープライマーの塩基配列に基づくものである。第3回
PCRで得られた反応産物を、2%アガロースゲル電気
泳動に供し、エチジウムブロマイドで染色された約75
0bpのDNAのバンドを含むゲルを切り出し、これに
宝酒造製のDNA精製キット『Suprec−01』を
適用してDNA断片を含む水溶液20μlを得た。
【0053】斯くして得たDNA断片を含む水溶液の一
部をとり、宝酒造販売『pT7Blue クローニング
・キット』を用い、添付の説明書にしたがい操作して、
当該DNA断片と当該キットに添付のプラスミドベクタ
ー『pT7Blue』とを連結した。連結反応後、反応
液の一部を、宝酒造製の大腸菌コンピテントセル『JM
101』株に、常法により形質転換して導入した。これ
を、常法により調製した50μg/mlのアンピシリン
を含むL寒天培地に接種し、37℃で一晩静置培養し
た。形成されたコロニーのうちの数個を、それぞれ10
μlの滅菌蒸留水に懸濁した。鋳型として、この懸濁液
を用い、センスプライマー及びアンチセンスプライマー
として上記第3回PCRにおけるセンスプライマー及び
アンチセンスプライマーを用いたこと以外は、すべて、
実施例1−1(c)に記載のPCRと同一の方法でPC
Rを行った。アガロースゲル電気泳動で、鎖長約750
bpのDNAを与えたコロニーを、小分けしておいた5
0μg/mlのアンピシリンを含むLブロス培地に各々
接種し、37℃で一晩振盪培養した。得られた培養物か
ら、通常のアルカリ−SDS法により、組換えDNAを
採取した。当該組換えDNAの塩基配列をジデオキシ法
により分析した。当該組換えDNAに挿入されたDNA
断片は、配列表における配列番号10に示す塩基配列を
含むものであった。斯かる塩基配列はそこに併記したア
ミノ酸配列をコードし得るものであった。
【0054】配列番号10に示す塩基配列を、実施例1
−3で明らかにした配列表における配列番号9に示す塩
基配列と比較した。その結果、配列表の配列番号10に
示す塩基配列における第1乃至第152番目の塩基から
なる配列と、配列番号9に示す塩基配列における第42
4乃至575番目の塩基からなる配列は完全に一致し
た。この結果と、先に述べたマウス由来のデザート・ヘ
ッジホッグ遺伝子との比較の結果から、配列表における
配列番号10の塩基配列はヒトのデザートヘッジホッグ
蛋白質の前駆体のC末端を含む部分をコードする塩基配
列であることが判明した。
【0055】実施例1−1乃至1−4に示したように、
以上の実施例で決定した、配列表における配列番号7乃
至10に示す塩基配列は、前駆体の形態のヒトのデザー
ト・ヘッジホッグ蛋白質をそれぞれ部分コードする、互
いにオーバーラップする塩基配列であり、斯かる前駆体
蛋白質は、全体としては、配列表における配列番号6に
示す塩基配列を含有するDNAによりコードされる場合
があることが判明した。また、以上の結果から、ヒトの
デザート・ヘッジホッグ蛋白質は、配列表における配列
番号2又は3に示すアミノ酸配列を含有する前駆体とし
ての形態や、配列番号1に示すアミノ酸配列を含有する
成熟型としての形態をとる場合があり、斯かる前駆体
は、それぞれ、配列番号5又は6に示す塩基配列を含有
するDNAに、そして、斯かる成熟型は配列番号4に示
す塩基配列を含有するDNAによりコードされる場合が
あることが判明した。
【0056】
【実施例2】 〈形質転換体の調製〉先ず、実施例1−1(c)の方法
により明らかにした、ヒトの成熟型の、デザート・ヘッ
ジホッグ蛋白質をコードするDNAの塩基配列に基づ
き、PCRに用いるセンスプライマー及びアンチセンス
プライマーとして、それぞれ、5′−CCCGGGAA
TTCATTGCGGGCCGGGCCGGGGGCC
G−3′及び5′−ACGATGAATTCTCAGC
CGCCCGCCCGGACCGCCA−3′で表され
るオリゴヌクレオチドを、常法にしたがい調製した。実
施例1−1(c)の方法で得た、組換えDNA『pHu
DHH/#20』を鋳型に用いることと、センスプライ
マー及びアンチセンスプライマーとして、この実施例2
で調製したオリゴヌクレオチドを用いること以外は、す
べて実施例1−1(c)に記載のPCRと同一の方法に
よりPCRを行った。反応産物を2%アガロースゲル電
気泳動に供し、宝酒造製のDNA精製キット『Supr
ec−01』を用い、添付の説明書にしたがって、PC
Rで増幅された約600bpのDNAを精製し、20μ
lのDNAの水溶液を得た。この水溶液2μlをとり、
常法にしたがい、T4DNAリガーゼを用いて、インビ
トロジェン製プラスミドベクター『pCRII』と連結
した。連結反応後、反応液の一部を、インビトロジェン
製の大腸菌コンピテントセル『TOP10F′』株に、
常法にしたがい形質転換して導入した。これを、常法に
より調製した、50μg/mlのアンピシリン及び5−
ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−ガラク
トシドを含むL寒天培地に接種し、37℃で一晩静置培
養した。形成された白色のコロニーを、50μg/ml
のアンピシリンを含むLブロス培地に接種し、37℃で
一晩振盪培養し、培養物からアルカリ−SDS法により
組換えDNAを調製した。当該組換えDNAを制限酵素
EcoRIで切断した後、2%アガロースゲル電気泳動
に供し、分離された約600bpのDNAを、宝酒造製
『Suprec−01』を用いて精製した。
【0057】この精製DNA水溶液の一部をとり、常法
にしたがい、T4DNAリガーゼを用いて、予めEco
RIで切断した後、脱リン酸化しておいたファルマシア
製のプラスミドベクター『pGEX−2T』と連結し
た。予め、ファルマシア製の大腸菌『BL21株』を、
ディー・エム・グローバー編、『DNAクローニン
グ』、第1巻、アイ・アール・エル・プレス発行(19
85年)、109乃至136頁に記載の方法で処理して
調製しておいたコンピテントセルに、連結反応後の反応
液の一部を、常法にしたがい形質転換して導入した。こ
れを、常法により調製した50μg/mlのアンピシリ
ンを含むL寒天培地に接種し、37℃で一晩静置培養し
た。形成されたコロニーのひとつを50μg/mlのア
ンピシリンを含むLブロス培地に接種し、37℃で一晩
振盪培養し、培養物にアルカリ−SDS法を適用して、
組換えDNAを調製した。ジデオキシ法により分析した
ところ、当該組換えDNAは、配列表における配列番号
1に示すアミノ酸配列をコードする、配列番号4に示す
塩基配列を含有していることが確認された。以上のよう
にして得た、組換えDNA及び当該組換えDNAが導入
されてなる形質転換体を、それぞれ、『pHuDHH
5′/pGEX−2T/#4−8』及び『TAL#4−
8/HuDHH』と命名した。図1に示しように、組換
えDNA『pHuDHH5′/pGEX−2T/#4−
8』においては、配列表における配列番号4に示す成熟
型のヒトのデザート・ヘッジホッグ蛋白質をコードする
DNAは、Tacプロモーターの制御下に置かれたグル
タチオンS−トランスフェラーゼの構造遺伝子の下流
に、この構造遺伝子と同じ読み枠で位置し、さらにその
下流に終止コドンが位置していた。
【0058】
【実施例3】 〈ヘッジホッグ蛋白質の製造〉実施例2の方法で得た形
質転換体『TAL#4−8/HuDHH』を、50μg
/mlのアンピシリンを含むLブロス培地で37℃で一
晩振盪培養して種培養液を得た。500ml容三角フラ
スコに新たに調製した同じ組成の培地100mlに、こ
の種培養液を体積比で1%加え、培養液の600nmに
おける吸光度を経時的に確認しながら37℃で振盪培養
し、吸光度が約0.5となった時点で、ここに100m
M イソプロピルチオ−β−D−ガラクトシドを体積比
で0.1%添加した。さらに37℃での振盪培養を3時
間半続けた後、培養物を遠心分離して菌体を採取した。
菌体を、PBSで洗浄の後、新鮮な5mlのPBSに懸
濁し、常法にしたがい、氷上で超音波処理して菌体を破
砕した。菌体破砕物を遠心分離して上清を採取した。
【0059】この上清を、ファルマシア製ビーズ『グル
タチオン・セファロース4B・ビーズ』に添加し、室温
で30分間インキュベートした。当該混合物を遠心分離
して上清を除去した後、該ビーズをPBSで2回洗浄し
た。さらに、適量の2.5mM CaCl2 及び150
mM塩化ナトリウムを含む50mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.5)を添加した後、蛋白質成分1mg当たり
10単位の伊藤ハム製のトロンビンを加え、室温で16
時間インキュベートした。遠心分離して上清を採取し、
適量のシグマ製『アンチトロンビン−アガロース』を加
え、さらに遠心分離した。この上清を、予め平衡化緩衝
液(1mM ジチオトレイトール及び0.2mMフェニ
ルメタンスルフォニルフルオライドを含むPBS)で平
衡化しておいた、シグマ製『ヘパリン−アガロース』に
加え、室温で30分間インキュベートした。適量の平衡
化緩衝液を添加し、遠心分離して上清を除去し、さら
に、残渣に650mM 塩化ナトリウムを加え、遠心分
離して上清を採取した。残渣に新鮮な650mM 塩化
ナトリウムを加え、遠心分離して上清を採取する操作を
さらに2回繰り返し、この3回の操作で採取された上清
を合一した。
【0060】合一された液の一部をとり、ユー・ケー・
レムリが『ネイチャー』、第227巻、第680乃至6
85頁(1970年)に報告している方法に準じ、還元
剤の存在下でドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動(以下、「SDS−PAGE」と記
す。)に供した。分子量マーカには、分子量14,40
0乃至97,400ダルトンの6種の蛋白質を含む、バ
イオラッド製の『SDS−PAGEスタンダーズ、ロー
・レンジ』を用いた。その結果、分子量22,000±
2,000ダルトンに相当する位置と、分子量18,0
00±2,000ダルトンに相当する位置に主たるバン
ドが観察された。対照例1として、形質転換体『TAL
#4−8/HuDHH』に代えて大腸菌株『BL21』
を用いたこと以外は、すべてこの実施例3と同一の方法
で操作したところ、SDS−PAGEでは顕著なバンド
は認められなかった。対照例2として、形質転換体『T
AL#4−8/HuDHH』に代えて、プラスミドベク
ター『pGEX−2T』で形質転換体した大腸菌株『B
L21』を用いたこと以外は、すべてこの実施例3と同
一の方法で操作したところ、SDS−PAGEでは顕著
なバンドは認められなかった。
【0061】配列表における配列番号1に示すアミノ酸
配列を有する成熟型のヒトのデザート・ヘッジホッグ蛋
白質の計算上の分子量は19,747である。一方、こ
の実施例3の方法にしたがい操作した場合、目的とする
蛋白質はそのN末端部にGly−Ser−Pro−Gl
y−Ile−His− で表されるペプチドが付加され
た蛋白質として生成され、採取される。配列表における
配列番号1示すアミノ酸配列に、このGly−Ser−
Pro−Gly−Ile−His− なる配列のペプチ
ドが付加された蛋白質の計算上の分子量は、20,29
6である。以上のことは、SDS−PAGEで分子量2
2,000±2,000ダルトンを示す、この実施例3
の方法で得られる蛋白質が、配列表における配列番号1
示すアミノ酸配列を含有する、この発明のヘッジホッグ
蛋白質であることを示している。実施例3の方法で得ら
れるもう一方の、SDS−PAGEで分子量18,00
0±2,000を示す蛋白質は、実施例3に示す方法に
したがい操作する過程で生じた過当該ヘッジホッグ蛋白
質の分解産物と考えられる。以上の結果は、この発明の
製造方法によれば、ヒトのデザートヘッジホッグ蛋白質
を良好に製造できることを示している。
【0062】
【実施例4】 〈モノクローナル抗体の製造〉
【0063】
【実施例4−1】 〈免疫原の調製〉
【0064】
【実施例4−1(a)】 〈免疫原をコードするDNAを導入してなる形質転換体
の調製〉ヒト肺癌細胞由来の樹立細胞株A549細胞
(ATCC CCL−185)を、常法にしたがって、
10%(v/v)ウシ胎児血清を補足したRPMI−1
640培地(pH7.2)に浮遊させ、培養規模を拡大
しながら、5%CO2 インキュベーター中で37℃で増
殖させた。所期の細胞密度に達した時点で増殖細胞を採
取した。この細胞を、実施例1−1(a)に記載の『ウ
ルトラスペックRNA』を用いる方法に準じて処理し、
A549由来の全RNAを含む水溶液を得た。この全R
NAに、通常のRT−PCR法を適用して、成熟型のヒ
トの、ソニック・ヘッジホッグ蛋白質をコードするDN
A断片を増幅した。センスプライマー及びアンチセンス
プライマーとしては、ヴィ・マリーゴらにより報告さ
れ、米国国立予防衛生研究所作成の核酸データベース
『GenBank』に、アクセス番号『L38518』
を付して登録されているヒトのソニック・ヘッジホッグ
遺伝子の塩基配列に基づき、常法にしたがい化学合成し
て得た、それぞれ、5′−CCCGGGAATTCAT
TGCGGACCGGGCAGGGGGTT−3′及び
5′−ACGATGAATTCTCAGCCTCCCG
ATTTGGCCGC−3′で表される塩基配列のオリ
ゴヌクレオチドを用いた。増幅されたDNA断片は、R
T−PCR産物を実施例1−1(c)に記載の『Sup
rec−01』で処理して採取した。実施例2に記載の
方法に準じて、このDNA断片をプラスミドベクター
『pCRII』に連結し、大腸菌コンピテントセル『T
OP10F′』株に導入し、得られる形質転換体を培養
し、得られた培養物からアルカリ−SDS法により組換
えDNAを得た。ジデオキシ法により分析し、この組換
えDNAが、配列表における配列番号11に示した、ヒ
トのソニック・ヘッジホッグ蛋白質の成熟型をコードす
る塩基配列を含有していることを確認した。
【0065】実施例2に記載の方法に準じて、この組換
えDNAの一部をとり、制限酵素EcoRIで切断して
生成する約600bpのDNAを、『Suprec−0
1』を用いる方法により採取し、プラスミドベクター
『pGEX−2T』と連結し、大腸菌コンピテントセル
『BL21』株に導入し、得られる形質転換体を培養
し、培養物にアルカリ−SDS法を適用して組換えDN
Aを得た。ジデオキシ法により分析し、当該組換えDN
Aが、Tacプロモーターの制御下に置かれたグルタチ
オンS−トランスフェラーゼの構造遺伝子の下流に、こ
の構造遺伝子と同じ読み枠で、配列表における配列番号
11に示す塩基配列のDNAを含み、さらにその下流
に、同じ読み枠で終止コドンを含んでいることを確認し
た。以上のようにして得た、組換えDNA及び、当該組
換えDNAが導入されてなる形質転換体を、それぞれ、
『pHuSHH/pGEX−2T/#3−1』及び『T
AL#3−1/HuSHH』と命名した。
【0066】
【実施例4−1(b)】 〈形質転換体による免疫原の調製〉実施例3に記載の方
法に準じて、実施例4−1(a)の方法で得た形質転換
体『TAL#3−1/HuSHH』を培養し、培養物よ
り菌体を採取し、菌体破砕物の上清を得た。引き続き、
この上清に、『グルタチオン・セファロース4B・ビー
ズ』、トロンビン、『アンチトロンビン−アガロー
ス』、及び『ヘパリン−アガロース』を用いる実施例3
に記載の方法を適用して、形質転換体『TAL#3−1
/HuSHH』に由来する蛋白質を含む水溶液を得、S
DS−PAGEにより分析した。その結果、分子量2
2,000±2,000ダルトンに相当する位置に主た
るバンドが確認された。配列表における配列番号11に
併記した、ヒトのソニック・ヘッジホッグ蛋白質の成熟
型の計算上の分子量は19,560である。一方、この
実施例4−1(b)の方法によれば、目的とする蛋白質
は、そのN末端部にGly−Ser−Pro−Gly−
Ile−His− で表されるペプチドが付加された蛋
白質として生成され、採取される。以上のことは、この
実施例4−1(b)で得た蛋白質が、ヒトのソニック・
ヘッジホッグ蛋白質であり、純度よく精製されているこ
とを示している。以上のようにして、免疫原としての、
ヒトのソニック・ヘッジホッグ蛋白質の精製標品を得
た。
【0067】
【実施例4−2】 〈ハイブリドーマの調製〉7週齢のBALB/cマウス
のメスの腹腔内に、実施例4−1(b)の方法により得
た、ヒトのソニック・ヘッジホッグ蛋白質の精製標品を
完全フロイントアジュバントとともに100μg/匹の
割合で注射接種した。2週間後、同様にして同一量を接
種し、さらに、不完全フロイントアジュバントの注射接
種を、1週間間隔で3回繰り返した。最後の接種から4
日後にマウスから脾臓を摘出し、分散して脾細胞を得
た。
【0068】この脾細胞とマウス骨髄腫由来のSP2/
0−Ag14細胞(ATCC CRL−1581)を3
7℃に予温しておいた血清無含有のRPMI1640培
地(pH7.2)にそれぞれ細胞密度3×104 個/m
l及び1×104 個/mlになるように浮遊させ、遠心
分離後、沈澱部を採取した。この沈澱に平均分子量1,
500ダルトンの50%(w/v)ポリエチレングリコ
ールを含む血清無含有のRPMI1640培地(pH
7.2)1mlを1分間かけて滴々加え、37℃で1分
間インキュベートした後、全量が50mlになるまで血
清無含有のRPMI1640培地(pH7.2)を滴々
加え、遠心分離後、沈澱部を採取した。この沈澱をHA
T培地に浮遊させ、96ウェルマイクロプレートに20
0μl/ウェルずつ分注し、37℃で1週間インキュベ
ートしてハイブリドーマを選択した。
【0069】各ウェルにおける培養上清中に分泌された
抗体につき、実施例4−1(b)の方法により得たソニ
ック・ヘッジホッグ蛋白質との反応性を、エンザイム・
イムノアッセイにより調べ、斯かる反応性を示す抗体を
産生するハイブリドーマを選別した。選別されたハイブ
リドーマの培養上清中に分泌された抗体につき、さら
に、実施例3の方法により得た、この発明のヘッジホッ
グ蛋白質との反応性を、同じくエンザイム・イムノアッ
セイにより調べ、当該ヘッジホッグ蛋白質にも反応性を
示す抗体を産生するハイブリドーマを選別した。引続
き、最終的に選択されたハイブリドーマを通常の限界希
釈法に繰返し供し、この発明のモノクローナル抗体を産
生し得るハイブリドーマのクローン『SH2−3』、
『SH2−21』及び『SH2−260』を得た。
【0070】
【実施例4−3】 〈モノクローナル抗体の製造〉実施例4−2の方法によ
り得たハイブリドーマSH2−3、SH2−21及びS
H2−260を、それぞれ別個に、細胞密度約1×10
6 個/mlになるように5%(v/v)ウシ血清を補足
したRPMI1640培地(pH7.2)に浮遊させ、
培養規模を拡大しながら、5%CO2 インキュベータ
中、37℃で培養した。所期の細胞密度に達した時点
で、当該ハイブリドーマを、それぞれ、予めプリスタン
を0.5ml/匹腹腔内注射しておいた8週齢のBAL
B/cマウスの腹腔内に1×107 個/匹注射接種し、
通常の方法で1週間飼育した 。
【0071】それぞれのマウスから腹水を採取し、PB
Sで3倍希釈した後、硫酸アンモニウムを50%飽和に
なるように加え、4℃で24時間静置し、遠心分離後、
沈澱部を採取した。この沈澱を20mM燐酸二水素カリ
ウム水溶液(pH6.7)に対して4℃で一晩透析した
後、予め新鮮な同一水溶液で平衡化しておいたヒドロキ
シアパタイトカラムに負荷し、濃度が20mMから30
0mMに直線的に上昇する燐酸二水素カリウム水溶液
(pH6.7)を通液したところ、この発明によるモノ
クローナル抗体『SH2−3mAb』、『SH2−21
mAb』及び『SH2−260mAb』を含む水溶液
が、それぞれ得られた。収量は、マウス1匹当たり、い
ずれも約5mgであった。常法にしたがって分析したと
ころ、これらのモノクローナル抗体はいずれもIgG1
のクラスに属していた。
【0072】
【実施例5】 〈ウエスタン・ブロッティング〉実施例3の方法により
得たデザート・ヘッジホッグ蛋白質1μgを、常法にし
たがい、還元剤存在下、ゲル濃度15%のSDS−PA
GEに供した。これと並行して、実施例4−1(b)の
方法により得たソニック・ヘッジホッグ蛋白質50ng
を、常法にしたがい、還元剤存在下、ゲル濃度13%の
SDS−PAGEに供した。常法にしたがって、泳動さ
れたゲル中の蛋白質をニトロセルロース膜上に移し取っ
た後、続いてこのニトロセルロース膜を、大日本製薬製
の固定化剤『ブロックエース』の原液に30分間浸して
ブロッキングを行った。当該ニトロセルロース膜を実施
例4−3の方法により得たモノクローナル抗体SH2−
3mAb、大日本製薬製固定化剤『ブロックエース』及
びツイーン20を、それぞれ20μg/ml、10%
(v/v)及び0.1%(v/v)の濃度で含むPBS
に1時間浸漬した後、0.1%(v/v)ツイーン20
を含むPBSで洗浄して過剰の抗体を除いた。ニトロセ
ルロース膜を西洋ワサビパーオキシダーゼで標識したヒ
ツジ由来の抗マウスイムノグロブリン抗体を0.1%
(v/v)と、10%(v/v)ブロックエース及び
0.05%(v/v)ツイーン20をそれぞれ含むPB
Sに1時間浸漬して反応させ、0.1%(v/v)ツイ
ーン20を含むPBSにより洗浄した後、アマシャム製
染色キット『ECL kit』を用いて発色させた。な
お、分子量マーカーには、分子量14,400乃至9
7,400ダルトンの6種の蛋白質を含む、バイオラッ
ド製の『SDS−PAGEスタンダーズ、ロー・レン
ジ』を用いた。結果を図2に示す。
【0073】図2のレーン1における、分子量22,0
00±2,000ダルトンに位置するバンドがこの発明
のヘッジホッグ蛋白質である。分子量18,000±
2,000ダルトンに位置するバンドは、実施例3に示
す方法にしたがい操作する過程で当該ヘッジホッグ蛋白
質が過分解を受けた分解産物である。図2のレーン2に
おける分子量22,000±2,000ダルトンに位置
するバンドは、実施例4−1(b)に示す方法により得
られるヒトのソニック・ヘッジホッグ蛋白質である。
【0074】次に、モノクローナル抗体『SH2−3m
Ab』に代えて、実施例4−3の方法により得たモノク
ローナル抗体『SH2−21mAb』を用いること以外
は、すべてこの実施例5と同一の方法でウエスタン・ブ
ロッティングを実施したところ、図2と同様の結果を得
た。以上の結果は、この発明によるモノクローナル抗体
がヒトのソニック・ヘッジホッグ蛋白質のみならず、ヒ
トのデザート・ヘッジホッグ蛋白質をもよく認識し得る
ことを示している。
【0075】
【実施例6】 〈エンザイム・イムノアッセイ〉実施例4−3の方法に
より得たモノクローナル抗体『SH2−3mAb』及び
『SH2−260mAb』を抗体濃度として各々10μ
g/mlとなるようにPBSで希釈した混合容液を、9
6ウエルマイクロプレートに100μl/ウエルずつ分
注した。マイクロプレートを室温で1時間以上インキュ
ベートした後、溶液を除き、1%(w/v)ウシ血清ア
ルブミンを含むPBSを200μl/ウエルずつ加え、
4℃で一晩静置した。別途、実施例3の方法により得た
ヒトのデザート・ヘッジホッグ蛋白質と、実施例4−1
(b)の方法により得たヒトのソニック・ヘッジホッグ
蛋白質とを、それぞれ別個に、0.5%(w/v)ウシ
血清アルブミンを含むPBSにより適宜の各種濃度に希
釈した。マイクロプレート中の液を除き、先に調製して
おいた、各種の濃度の両ヘッジホッグ蛋白質溶液をそれ
ぞれ100μl/ウエルずつ加え、室温で1時間反応さ
せた。0.05%(v/v)ツイーン20を含むPBS
で洗浄後、ウサギ抗ヘッジホッグ蛋白質抗血清のPBS
による500倍希釈液を100μl/ウエルずつ加え
た。ここで用いた抗血清は、実施例4−1(b)の方法
により得たソニック・ヘッジホッグ蛋白質で、常法にし
たがいウサギを免疫感作した後、さらに常法にしたがい
血液を採取し血清を分離することにより得た。
【0076】抗血清と1時間反応させた後マイクロプレ
ートを0.05%(v/v)ツイーン20を含むPBS
で洗浄し、アマシャム製の西洋ワサビパーオキシダーゼ
で標識したロバ抗ウサギ・イムノグロブリン抗体の、P
BSによる1000倍希釈液を100μl/ウエルずつ
加え、室温でさらに1時間反応させた。0.05%(v
/v)ツイーン20を含むPBSで洗浄後、常法にした
がい、基質溶液としてo−フェニレンジアミンに過酸化
水素水を加えた溶液を100μl/ウエルずつ加え、室
温で15分間インキュベートし、2N H2SO4を加え
て反応を停止し、発色を波長492nmにおける吸光度
として測定した。結果を図3に示す。
【0077】図3に示す結果は、この発明の検出方法に
よれば、ヒトのソニック・ヘッジホッグ蛋白質のみなら
ず、ヒトのデザート・ヘッジホッグ蛋白質をも精度よく
検出し得ることを示している。
【0078】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明は、新規
なヘッジホッグ蛋白質、すなわち、ヒト由来のデザート
・ヘッジホッグ蛋白質の発見に基づくものである。この
発明のヘッジホッグ蛋白質は、当該蛋白質を認識するモ
ノクローナル抗体を産生し得るハイブリドーマの樹立に
有用である。また、この発明のヘッジホッグ蛋白質は、
当該蛋白質に感受性を示す諸疾患の治療・予防に効果を
発揮する。この発明のモノクローナル抗体は、ヒト由来
のデザート・ヘッジホッグ蛋白質を認識するので当該ヘ
ッジホッグ蛋白質の精製・検出に有用である。また、こ
の発明のモノクローナル抗体は、当該ヘッジホッグ蛋白
質の生体内での過剰な産生に伴う種々の疾患の治療・予
防・診断に効果を発揮する。さらに、これら効果に加
え、この発明の蛋白質、DNA及びモノクローナル抗体
は、ヒトの先天的形態異常の発症機序の解明に極めて有
用である。この発明の製造方法によれば、当該ヘッジホ
ッグ蛋白質を極めて良好に得ることができる。
【0079】この発明は斯くも顕著な作用効果を奏する
発明であり、斯界に貢献すること誠に多大な意義のある
発明であると言える。
【0080】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:176 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:蛋白質 配列 Cys Gly Pro Gly Arg Gly Pro Val Gly Arg Arg Arg Tyr Ala Arg Lys 1 5 10 15 Gln Leu Val Pro Leu Leu Tyr Lys Gln Phe Val Pro Gly Val Pro Glu 20 25 30 Arg Thr Leu Gly Ala Ser Gly Pro Ala Glu Gly Arg Val Ala Arg Gly 35 40 45 Ser Glu Arg Phe Arg Asp Leu Val Pro Asn Tyr Asn Pro Asp Ile Ile 50 55 60 Phe Lys Asp Glu Glu Asn Ser Gly Ala Asp Arg Leu Met Thr Glu Arg 65 70 75 80 Cys Lys Glu Arg Val Asn Ala Leu Ala Ile Ala Val Met Asn Met Trp 85 90 95 Pro Gly Val Arg Leu Arg Val Thr Glu Gly Trp Asp Glu Asp Gly His 100 105 110 His Ala Gln Asp Ser Leu His Tyr Glu Gly Arg Ala Leu Asp Ile Thr 115 120 125 Thr Ser Asp Arg Asp Arg Asn Lys Tyr Gly Leu Leu Ala Arg Leu Ala 130 135 140 Val Glu Ala Gly Phe Asp Trp Val Tyr Tyr Glu Ser Arg Asn His Ile 145 150 155 160 His Val Ser Val Lys Ala Asp Asn Ser Leu Ala Val Arg Ala Gly Gly 165 170 175
【0081】配列番号:2 配列の長さ:374 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:蛋白質 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:1..176 特徴を決定した方法:S 配列 Cys Gly Pro Gly Arg Gly Pro Val Gly Arg Arg Arg Tyr Ala Arg Lys 1 5 10 15 Gln Leu Val Pro Leu Leu Tyr Lys Gln Phe Val Pro Gly Val Pro Glu 20 25 30 Arg Thr Leu Gly Ala Ser Gly Pro Ala Glu Gly Arg Val Ala Arg Gly 35 40 45 Ser Glu Arg Phe Arg Asp Leu Val Pro Asn Tyr Asn Pro Asp Ile Ile 50 55 60 Phe Lys Asp Glu Glu Asn Ser Gly Ala Asp Arg Leu Met Thr Glu Arg 65 70 75 80 Cys Lys Glu Arg Val Asn Ala Leu Ala Ile Ala Val Met Asn Met Trp 85 90 95 Pro Gly Val Arg Leu Arg Val Thr Glu Gly Trp Asp Glu Asp Gly His 100 105 110 His Ala Gln Asp Ser Leu His Tyr Glu Gly Arg Ala Leu Asp Ile Thr 115 120 125 Thr Ser Asp Arg Asp Arg Asn Lys Tyr Gly Leu Leu Ala Arg Leu Ala 130 135 140 Val Glu Ala Gly Phe Asp Trp Val Tyr Tyr Glu Ser Arg Asn His Ile 145 150 155 160 His Val Ser Val Lys Ala Asp Asn Ser Leu Ala Val Arg Ala Gly Gly 165 170 175 Cys Phe Pro Gly Asn Ala Thr Val Arg Leu Trp Ser Gly Glu Arg Lys 180 185 190 Gly Leu Arg Glu Leu His Arg Gly Asp Trp Val Leu Thr Ala Asp Ala 195 200 205 Ser Gly Arg Val Val Pro Thr Pro Val Leu Leu Phe Leu Asp Arg Asp 210 215 220 Leu Gln Arg Arg Ala Ser Phe Val Ala Val Glu Thr Glu Trp Pro Pro 225 230 235 240 Arg Lys Leu Leu Leu Thr Pro Trp His Leu Val Phe Ala Ala Arg Gly 245 250 255 Pro Ala Pro Ala Pro Gly Asp Phe Ala Pro Val Phe Ala Arg Arg Leu 260 265 270 Arg Ala Gly Asp Ser Val Leu Ala Pro Gly Gly Asp Ala Leu Arg Pro 275 280 285 Ala Arg Val Ala Arg Val Ala Arg Glu Glu Ala Val Gly Val Phe Ala 290 295 300 Pro Leu Thr Ala His Gly Thr Leu Leu Val Asn Asp Val Leu Ala Ser 305 310 315 320 Cys Tyr Ala Val Leu Glu Ser His Gln Trp Ala His Arg Ala Phe Ala 325 330 335 Pro Leu Arg Leu Leu His Ala Leu Gly Ala Leu Leu Pro Gly Gly Ala 340 345 350 Val Gln Pro Thr Gly Met His Trp Tyr Ser Arg Leu Leu Tyr Arg Leu 355 360 365 Ala Glu Glu Leu Leu Gly 370
【0082】配列番号:3 配列の長さ:396 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:蛋白質 配列の特徴 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:-22..-1 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:1..176 特徴を決定した方法:S 配列 Met Ala Leu Leu Thr Asn Leu Leu Pro Leu Cys Cys Leu Ala Leu Leu -20 -15 -10 Ala Leu Pro Ala Gln Ser Cys Gly Pro Gly Arg Gly Pro Val Gly Arg -5 1 5 10 Arg Arg Tyr Ala Arg Lys Gln Leu Val Pro Leu Leu Tyr Lys Gln Phe 15 20 25 Val Pro Gly Val Pro Glu Arg Thr Leu Gly Ala Ser Gly Pro Ala Glu 30 35 40 Gly Arg Val Ala Arg Gly Ser Glu Arg Phe Arg Asp Leu Val Pro Asn 45 50 55 Tyr Asn Pro Asp Ile Ile Phe Lys Asp Glu Glu Asn Ser Gly Ala Asp 60 65 70 Arg Leu Met Thr Glu Arg Cys Lys Glu Arg Val Asn Ala Leu Ala Ile 75 80 85 90 Ala Val Met Asn Met Trp Pro Gly Val Arg Leu Arg Val Thr Glu Gly 95 100 105 Trp Asp Glu Asp Gly His His Ala Gln Asp Ser Leu His Tyr Glu Gly 110 115 120 Arg Ala Leu Asp Ile Thr Thr Ser Asp Arg Asp Arg Asn Lys Tyr Gly 125 130 135 Leu Leu Ala Arg Leu Ala Val Glu Ala Gly Phe Asp Trp Val Tyr Tyr 140 145 150 Glu Ser Arg Asn His Ile His Val Ser Val Lys Ala Asp Asn Ser Leu 155 160 165 170 Ala Val Arg Ala Gly Gly Cys Phe Pro Gly Asn Ala Thr Val Arg Leu 175 180 185 Trp Ser Gly Glu Arg Lys Gly Leu Arg Glu Leu His Arg Gly Asp Trp 190 195 200 Val Leu Thr Ala Asp Ala Ser Gly Arg Val Val Pro Thr Pro Val Leu 205 210 215 Leu Phe Leu Asp Arg Asp Leu Gln Arg Arg Ala Ser Phe Val Ala Val 220 225 230 Glu Thr Glu Trp Pro Pro Arg Lys Leu Leu Leu Thr Pro Trp His Leu 235 240 245 250 Val Phe Ala Ala Arg Gly Pro Ala Pro Ala Pro Gly Asp Phe Ala Pro 255 260 265 Val Phe Ala Arg Arg Leu Arg Ala Gly Asp Ser Val Leu Ala Pro Gly 270 275 280 Gly Asp Ala Leu Arg Pro Ala Arg Val Ala Arg Val Ala Arg Glu Glu 285 290 295 Ala Val Gly Val Phe Ala Pro Leu Thr Ala His Gly Thr Leu Leu Val 300 305 310 Asn Asp Val Leu Ala Ser Cys Tyr Ala Val Leu Glu Ser His Gln Trp 315 320 325 330 Ala His Arg Ala Phe Ala Pro Leu Arg Leu Leu His Ala Leu Gly Ala 335 340 345 Leu Leu Pro Gly Gly Ala Val Gln Pro Thr Gly Met His Trp Tyr Ser 350 355 360 Arg Leu Leu Tyr Arg Leu Ala Glu Glu Leu Leu Gly 365 370
【0083】配列番号:4 配列の長さ:528 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:1..528 特徴を決定した方法:S 配列 TGC GGG CCG GGC CGG GGG CCG GTT GGC CGG CGC CGC TAT GCG CGC AAG 48 Cys Gly Pro Gly Arg Gly Pro Val Gly Arg Arg Arg Tyr Ala Arg Lys 1 5 10 15 CAG CTC GTG CCG CTA CTC TAC AAG CAA TTT GTG CCC GGC GTG CCA GAG 96 Gln Leu Val Pro Leu Leu Tyr Lys Gln Phe Val Pro Gly Val Pro Glu 20 25 30 CGG ACC CTG GGC GCC AGT GGG CCA GCG GAG GGG AGG GTG GCA AGG GGC 144 Arg Thr Leu Gly Ala Ser Gly Pro Ala Glu Gly Arg Val Ala Arg Gly 35 40 45 TCC GAG CGC TTC CGG GAC CTC GTG CCC AAC TAC AAC CCC GAC ATC ATC 192 Ser Glu Arg Phe Arg Asp Leu Val Pro Asn Tyr Asn Pro Asp Ile Ile 50 55 60 TTC AAG GAT GAG GAG AAC AGT GGA GCC GAC CGC CTG ATG ACC GAA CGT 240 Phe Lys Asp Glu Glu Asn Ser Gly Ala Asp Arg Leu Met Thr Glu Arg 65 70 75 80 TGT AAG GAA CGG GTG AAC GCT TTG GCC ATT GCC GTG ATG AAC ATG TGG 288 Cys Lys Glu Arg Val Asn Ala Leu Ala Ile Ala Val Met Asn Met Trp 85 90 95 CCC GGA GTG CGC CTA CGA GTG ACT GAG GGC TGG GAC GAG GAC GGC CAC 336 Pro Gly Val Arg Leu Arg Val Thr Glu Gly Trp Asp Glu Asp Gly His 100 105 110 CAC GCT CAG GAT TCA CTC CAC TAC GAA GGC CGT GCT TTG GAC ATC ACT 384 His Ala Gln Asp Ser Leu His Tyr Glu Gly Arg Ala Leu Asp Ile Thr 115 120 125 ACG TCT GAC CGC GAC CGC AAC AAG TAT GGG TTG CTG GCG CGC CTC GCA 432 Thr Ser Asp Arg Asp Arg Asn Lys Tyr Gly Leu Leu Ala Arg Leu Ala 130 135 140 GTG GAA GCC GGC TTC GAC TGG GTC TAC TAC GAG TCC CGC AAC CAC ATC 480 Val Glu Ala Gly Phe Asp Trp Val Tyr Tyr Glu Ser Arg Asn His Ile 145 150 155 160 CAC GTG TCG GTC AAA GCT GAT AAC TCA CTG GCG GTC CGG GCG GGC GGC 528 His Val Ser Val Lys Ala Asp Asn Ser Leu Ala Val Arg Ala Gly Gly 165 170 175
【0084】配列番号:5 配列の長さ:1122 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:1..528 特徴を決定した方法:S 配列 TGC GGG CCG GGC CGG GGG CCG GTT GGC CGG CGC CGC TAT GCG CGC AAG 48 Cys Gly Pro Gly Arg Gly Pro Val Gly Arg Arg Arg Tyr Ala Arg Lys 1 5 10 15 CAG CTC GTG CCG CTA CTC TAC AAG CAA TTT GTG CCC GGC GTG CCA GAG 96 Gln Leu Val Pro Leu Leu Tyr Lys Gln Phe Val Pro Gly Val Pro Glu 20 25 30 CGG ACC CTG GGC GCC AGT GGG CCA GCG GAG GGG AGG GTG GCA AGG GGC 144 Arg Thr Leu Gly Ala Ser Gly Pro Ala Glu Gly Arg Val Ala Arg Gly 35 40 45 TCC GAG CGC TTC CGG GAC CTC GTG CCC AAC TAC AAC CCC GAC ATC ATC 192 Ser Glu Arg Phe Arg Asp Leu Val Pro Asn Tyr Asn Pro Asp Ile Ile 50 55 60 TTC AAG GAT GAG GAG AAC AGT GGA GCC GAC CGC CTG ATG ACC GAA CGT 240 Phe Lys Asp Glu Glu Asn Ser Gly Ala Asp Arg Leu Met Thr Glu Arg 65 70 75 80 TGT AAG GAA CGG GTG AAC GCT TTG GCC ATT GCC GTG ATG AAC ATG TGG 288 Cys Lys Glu Arg Val Asn Ala Leu Ala Ile Ala Val Met Asn Met Trp 85 90 95 CCC GGA GTG CGC CTA CGA GTG ACT GAG GGC TGG GAC GAG GAC GGC CAC 336 Pro Gly Val Arg Leu Arg Val Thr Glu Gly Trp Asp Glu Asp Gly His 100 105 110 CAC GCT CAG GAT TCA CTC CAC TAC GAA GGC CGT GCT TTG GAC ATC ACT 384 His Ala Gln Asp Ser Leu His Tyr Glu Gly Arg Ala Leu Asp Ile Thr 115 120 125 ACG TCT GAC CGC GAC CGC AAC AAG TAT GGG TTG CTG GCG CGC CTC GCA 432 Thr Ser Asp Arg Asp Arg Asn Lys Tyr Gly Leu Leu Ala Arg Leu Ala 130 135 140 GTG GAA GCC GGC TTC GAC TGG GTC TAC TAC GAG TCC CGC AAC CAC ATC 480 Val Glu Ala Gly Phe Asp Trp Val Tyr Tyr Glu Ser Arg Asn His Ile 145 150 155 160 CAC GTG TCG GTC AAA GCT GAT AAC TCA CTG GCG GTC CGG GCG GGC GGC 528 His Val Ser Val Lys Ala Asp Asn Ser Leu Ala Val Arg Ala Gly Gly 165 170 175 TGC TTT CCG GGA AAT GCA ACT GTG CGC CTG TGG AGC GGC GAG CGG AAA 576 Cys Phe Pro Gly Asn Ala Thr Val Arg Leu Trp Ser Gly Glu Arg Lys 180 185 190 GGG CTG CGG GAA CTG CAC CGC GGA GAC TGG GTT TTG ACG GCC GAT GCG 624 Gly Leu Arg Glu Leu His Arg Gly Asp Trp Val Leu Thr Ala Asp Ala 195 200 205 TCA GGC CGG GTG GTG CCC ACG CCG GTG CTG CTC TTC CTG GAC CGG GAC 672 Ser Gly Arg Val Val Pro Thr Pro Val Leu Leu Phe Leu Asp Arg Asp 210 215 220 TTG CAG CGC CGG GCT TCA TTT GTG GCT GTG GAG ACC GAG TGG CCT CCA 720 Leu Gln Arg Arg Ala Ser Phe Val Ala Val Glu Thr Glu Trp Pro Pro 225 230 235 240 CGC AAA CTG TTG CTC ACG CCC TGG CAC CTG GTG TTT GCC GCT CGA GGG 768 Arg Lys Leu Leu Leu Thr Pro Trp His Leu Val Phe Ala Ala Arg Gly 245 250 255 CCG GCG CCC GCG CCA GGC GAC TTT GCA CCG GTG TTC GCG CGC CGG CTA 816 Pro Ala Pro Ala Pro Gly Asp Phe Ala Pro Val Phe Ala Arg Arg Leu 260 265 270 CGC GCT GGG GAC TCG GTG CTG GCG CCC GGC GGG GAT GCG CTT CGG CCA 864 Arg Ala Gly Asp Ser Val Leu Ala Pro Gly Gly Asp Ala Leu Arg Pro 275 280 285 GCG CGC GTG GCC CGT GTG GCG CGG GAG GAA GCC GTG GGC GTG TTC GCG 912 Ala Arg Val Ala Arg Val Ala Arg Glu Glu Ala Val Gly Val Phe Ala 290 295 300 CCG CTC ACC GCG CAC GGG ACG CTG CTG GTG AAC GAT GTC CTG GCC TCT 960 Pro Leu Thr Ala His Gly Thr Leu Leu Val Asn Asp Val Leu Ala Ser 305 310 315 320 TGC TAC GCG GTT CTG GAG AGT CAC CAG TGG GCG CAC CGC GCT TTT GCC 1008 Cys Tyr Ala Val Leu Glu Ser His Gln Trp Ala His Arg Ala Phe Ala 325 330 335 CCC TTG AGA CTG CTG CAC GCG CTA GGG GCG CTG CTC CCC GGC GGG GCC 1056 Pro Leu Arg Leu Leu His Ala Leu Gly Ala Leu Leu Pro Gly Gly Ala 340 345 350 GTC CAG CCG ACT GGC ATG CAT TGG TAC TCT CGG CTC CTC TAC CGC TTA 1104 Val Gln Pro Thr Gly Met His Trp Tyr Ser Arg Leu Leu Tyr Arg Leu 355 360 365 GCG GAG GAG CTA CTG GGC 1122 Ala Glu Glu Leu Leu Gly 370
【0085】配列番号:6 配列の長さ:1188 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列の特徴 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:1..66 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:67..594 特徴を決定した方法:S 配列 ATG GCT CTC CTG ACC AAT CTA CTG CCC CTG TGC TGC TTG GCA CTT CTG 48 Met Ala Leu Leu Thr Asn Leu Leu Pro Leu Cys Cys Leu Ala Leu Leu -20 -15 -10 GCG CTG CCA GCC CAG AGC TGC GGG CCG GGC CGG GGG CCG GTT GGC CGG 96 Ala Leu Pro Ala Gln Ser Cys Gly Pro Gly Arg Gly Pro Val Gly Arg -5 1 5 10 CGC CGC TAT GCG CGC AAG CAG CTC GTG CCG CTA CTC TAC AAG CAA TTT 144 Arg Arg Tyr Ala Arg Lys Gln Leu Val Pro Leu Leu Tyr Lys Gln Phe 15 20 25 GTG CCC GGC GTG CCA GAG CGG ACC CTG GGC GCC AGT GGG CCA GCG GAG 192 Val Pro Gly Val Pro Glu Arg Thr Leu Gly Ala Ser Gly Pro Ala Glu 30 35 40 GGG AGG GTG GCA AGG GGC TCC GAG CGC TTC CGG GAC CTC GTG CCC AAC 240 Gly Arg Val Ala Arg Gly Ser Glu Arg Phe Arg Asp Leu Val Pro Asn 45 50 55 TAC AAC CCC GAC ATC ATC TTC AAG GAT GAG GAG AAC AGT GGA GCC GAC 288 Tyr Asn Pro Asp Ile Ile Phe Lys Asp Glu Glu Asn Ser Gly Ala Asp 60 65 70 CGC CTG ATG ACC GAA CGT TGT AAG GAA CGG GTG AAC GCT TTG GCC ATT 336 Arg Leu Met Thr Glu Arg Cys Lys Glu Arg Val Asn Ala Leu Ala Ile 75 80 85 90 GCC GTG ATG AAC ATG TGG CCC GGA GTG CGC CTA CGA GTG ACT GAG GGC 384 Ala Val Met Asn Met Trp Pro Gly Val Arg Leu Arg Val Thr Glu Gly 95 100 105 TGG GAC GAG GAC GGC CAC CAC GCT CAG GAT TCA CTC CAC TAC GAA GGC 432 Trp Asp Glu Asp Gly His His Ala Gln Asp Ser Leu His Tyr Glu Gly 110 115 120 CGT GCT TTG GAC ATC ACT ACG TCT GAC CGC GAC CGC AAC AAG TAT GGG 480 Arg Ala Leu Asp Ile Thr Thr Ser Asp Arg Asp Arg Asn Lys Tyr Gly 125 130 135 TTG CTG GCG CGC CTC GCA GTG GAA GCC GGC TTC GAC TGG GTC TAC TAC 528 Leu Leu Ala Arg Leu Ala Val Glu Ala Gly Phe Asp Trp Val Tyr Tyr 140 145 150 GAG TCC CGC AAC CAC ATC CAC GTG TCG GTC AAA GCT GAT AAC TCA CTG 576 Glu Ser Arg Asn His Ile His Val Ser Val Lys Ala Asp Asn Ser Leu 155 160 165 170 GCG GTC CGG GCG GGC GGC TGC TTT CCG GGA AAT GCA ACT GTG CGC CTG 624 Ala Val Arg Ala Gly Gly Cys Phe Pro Gly Asn Ala Thr Val Arg Leu 175 180 185 TGG AGC GGC GAG CGG AAA GGG CTG CGG GAA CTG CAC CGC GGA GAC TGG 672 Trp Ser Gly Glu Arg Lys Gly Leu Arg Glu Leu His Arg Gly Asp Trp 190 195 200 GTT TTG ACG GCC GAT GCG TCA GGC CGG GTG GTG CCC ACG CCG GTG CTG 720 Val Leu Thr Ala Asp Ala Ser Gly Arg Val Val Pro Thr Pro Val Leu 205 210 215 CTC TTC CTG GAC CGG GAC TTG CAG CGC CGG GCT TCA TTT GTG GCT GTG 768 Leu Phe Leu Asp Arg Asp Leu Gln Arg Arg Ala Ser Phe Val Ala Val 220 225 230 GAG ACC GAG TGG CCT CCA CGC AAA CTG TTG CTC ACG CCC TGG CAC CTG 816 Glu Thr Glu Trp Pro Pro Arg Lys Leu Leu Leu Thr Pro Trp His Leu 235 240 245 250 GTG TTT GCC GCT CGA GGG CCG GCG CCC GCG CCA GGC GAC TTT GCA CCG 864 Val Phe Ala Ala Arg Gly Pro Ala Pro Ala Pro Gly Asp Phe Ala Pro 255 260 265 GTG TTC GCG CGC CGG CTA CGC GCT GGG GAC TCG GTG CTG GCG CCC GGC 912 Val Phe Ala Arg Arg Leu Arg Ala Gly Asp Ser Val Leu Ala Pro Gly 270 275 280 GGG GAT GCG CTT CGG CCA GCG CGC GTG GCC CGT GTG GCG CGG GAG GAA 960 Gly Asp Ala Leu Arg Pro Ala Arg Val Ala Arg Val Ala Arg Glu Glu 285 290 295 GCC GTG GGC GTG TTC GCG CCG CTC ACC GCG CAC GGG ACG CTG CTG GTG 1008 Ala Val Gly Val Phe Ala Pro Leu Thr Ala His Gly Thr Leu Leu Val 300 305 310 AAC GAT GTC CTG GCC TCT TGC TAC GCG GTT CTG GAG AGT CAC CAG TGG 1056 Asn Asp Val Leu Ala Ser Cys Tyr Ala Val Leu Glu Ser His Gln Trp 315 320 325 330 GCG CAC CGC GCT TTT GCC CCC TTG AGA CTG CTG CAC GCG CTA GGG GCG 1104 Ala His Arg Ala Phe Ala Pro Leu Arg Leu Leu His Ala Leu Gly Ala 335 340 345 CTG CTC CCC GGC GGG GCC GTC CAG CCG ACT GGC ATG CAT TGG TAC TCT 1152 Leu Leu Pro Gly Gly Ala Val Gln Pro Thr Gly Met His Trp Tyr Ser 350 355 360 CGG CTC CTC TAC CGC TTA GCG GAG GAG CTA CTG GGC 1188 Arg Leu Leu Tyr Arg Leu Ala Glu Glu Leu Leu Gly 365 370
【0086】配列番号:7 配列の長さ:548 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源 生物名:ヒト 株名:ARH−77(ATCC CRL−1621) 配列の特徴 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:1..18 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:19..546 特徴を決定した方法:S 配列 GCG CTG CCA GCC CAG AGC TGC GGG CCG GGC CGG GGG CCG GTT GGC CGG 48 Ala Leu Pro Ala Gln Ser Cys Gly Pro Gly Arg Gly Pro Val Gly Arg -5 1 5 10 CGC CGC TAT GCG CGC AAG CAG CTC GTG CCG CTA CTC TAC AAG CAA TTT 96 Arg Arg Tyr Ala Arg Lys Gln Leu Val Pro Leu Leu Tyr Lys Gln Phe 15 20 25 GTG CCC GGC GTG CCA GAG CGG ACC CTG GGC GCC AGT GGG CCA GCG GAG 144 Val Pro Gly Val Pro Glu Arg Thr Leu Gly Ala Ser Gly Pro Ala Glu 30 35 40 GGG AGG GTG GCA AGG GGC TCC GAG CGC TTC CGG GAC CTC GTG CCC AAC 192 Gly Arg Val Ala Arg Gly Ser Glu Arg Phe Arg Asp Leu Val Pro Asn 45 50 55 TAC AAC CCC GAC ATC ATC TTC AAG GAT GAG GAG AAC AGT GGA GCC GAC 240 Tyr Asn Pro Asp Ile Ile Phe Lys Asp Glu Glu Asn Ser Gly Ala Asp 60 65 70 CGC CTG ATG ACC GAA CGT TGT AAG GAA CGG GTG AAC GCT TTG GCC ATT 288 Arg Leu Met Thr Glu Arg Cys Lys Glu Arg Val Asn Ala Leu Ala Ile 75 80 85 90 GCC GTG ATG AAC ATG TGG CCC GGA GTG CGC CTA CGA GTG ACT GAG GGC 336 Ala Val Met Asn Met Trp Pro Gly Val Arg Leu Arg Val Thr Glu Gly 95 100 105 TGG GAC GAG GAC GGC CAC CAC GCT CAG GAT TCA CTC CAC TAC GAA GGC 384 Trp Asp Glu Asp Gly His His Ala Gln Asp Ser Leu His Tyr Glu Gly 110 115 120 CGT GCT TTG GAC ATC ACT ACG TCT GAC CGC GAC CGC AAC AAG TAT GGG 432 Arg Ala Leu Asp Ile Thr Thr Ser Asp Arg Asp Arg Asn Lys Tyr Gly 125 130 135 TTG CTG GCG CGC CTC GCA GTG GAA GCC GGC TTC GAC TGG GTC TAC TAC 480 Leu Leu Ala Arg Leu Ala Val Glu Ala Gly Phe Asp Trp Val Tyr Tyr 140 145 150 GAG TCC CGC AAC CAC ATC CAC GTG TCG GTC AAA GCT GAT AAC TCA CTG 528 Glu Ser Arg Asn His Ile His Val Ser Val Lys Ala Asp Asn Ser Leu 155 160 165 170 GCG GTC CGG GCG GGC GGC TG 548 Ala Val Arg Ala Gly Gly 175
【0087】配列番号:8 配列の長さ:602 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源 生物名:ヒト 株名:ARH−77(ATCC CRL−1621) 配列の特徴 特徴を表す記号:5'UTR 存在位置:1..6 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号:sig peptide 存在位置:7..72 特徴を決定した方法:S 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:73..600 特徴を決定した方法:S 配列 GTATCC ATG GCT CTC CTG ACC AAT CTA CTG CCC CTG TGC TGC TTG GCA 48 Met Ala Leu Leu Thr Asn Leu Leu Pro Leu Cys Cys Leu Ala -20 -15 -10 CTT CTG GCG CTG CCA GCC CAG AGC TGC GGG CCG GGC CGG GGG CCG GTT 96 Leu Leu Ala Leu Pro Ala Gln Ser Cys Gly Pro Gly Arg Gly Pro Val -5 1 5 GGC CGG CGC CGC TAT GCG CGC AAG CAG CTC GTG CCG CTA CTC TAC AAG 144 Gly Arg Arg Arg Tyr Ala Arg Lys Gln Leu Val Pro Leu Leu Tyr Lys 10 15 20 CAA TTT GTG CCC GGC GTG CCA GAG CGG ACC CTG GGC GCC AGT GGG CCA 192 Gln Phe Val Pro Gly Val Pro Glu Arg Thr Leu Gly Ala Ser Gly Pro 25 30 35 40 GCG GAG GGG AGG GTG GCA AGG GGC TCC GAG CGC TTC CGG GAC CTC GTG 240 Ala Glu Gly Arg Val Ala Arg Gly Ser Glu Arg Phe Arg Asp Leu Val 45 50 55 CCC AAC TAC AAC CCC GAC ATC ATC TTC AAG GAT GAG GAG AAC AGT GGA 288 Pro Asn Tyr Asn Pro Asp Ile Ile Phe Lys Asp Glu Glu Asn Ser Gly 60 65 70 GCC GAC CGC CTG ATG ACC GAA CGT TGT AAG GAA CGG GTG AAC GCT TTG 336 Ala Asp Arg Leu Met Thr Glu Arg Cys Lys Glu Arg Val Asn Ala Leu 75 80 85 GCC ATT GCC GTG ATG AAC ATG TGG CCC GGA GTG CGC CTA CGA GTG ACT 384 Ala Ile Ala Val Met Asn Met Trp Pro Gly Val Arg Leu Arg Val Thr 90 95 100 GAG GGC TGG GAC GAG GAC GGC CAC CAC GCT CAG GAT TCA CTC CAC TAC 432 Glu Gly Trp Asp Glu Asp Gly His His Ala Gln Asp Ser Leu His Tyr 105 110 115 120 GAA GGC CGT GCT TTG GAC ATC ACT ACG TCT GAC CGC GAC CGC AAC AAG 480 Glu Gly Arg Ala Leu Asp Ile Thr Thr Ser Asp Arg Asp Arg Asn Lys 125 130 135 TAT GGG TTG CTG GCG CGC CTC GCA GTG GAA GCC GGC TTC GAC TGG GTC 528 Tyr Gly Leu Leu Ala Arg Leu Ala Val Glu Ala Gly Phe Asp Trp Val 140 145 150 TAC TAC GAG TCC CGC AAC CAC ATC CAC GTG TCG GTC AAA GCT GAT AAC 576 Tyr Tyr Glu Ser Arg Asn His Ile His Val Ser Val Lys Ala Asp Asn 155 160 165 TCA CTG GCG GTC CGG GCG GGC GGC TG 602 Ser Leu Ala Val Arg Ala Gly Gly 170 175
【0088】配列番号:9 配列の長さ:575 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源 生物名:ヒト 株名:ARH−77(ATCC CRL−1621) 配列 C GTG TCG GTC AAA GCT GAT AAC TCA CTG GCG GTC CGG GCG GGC GGC 46 Val Ser Val Lys Ala Asp Asn Ser Leu Ala Val Arg Ala Gly Gly 1 5 10 15 TGC TTT CCG GGA AAT GCA ACT GTG CGC CTG TGG AGC GGC GAG CGG AAA 94 Cys Phe Pro Gly Asn Ala Thr Val Arg Leu Trp Ser Gly Glu Arg Lys 20 25 30 GGG CTG CGG GAA CTG CAC CGC GGA GAC TGG GTT TTG ACG GCC GAT GCG 142 Gly Leu Arg Glu Leu His Arg Gly Asp Trp Val Leu Thr Ala Asp Ala 35 40 45 TCA GGC CGG GTG GTG CCC ACG CCG GTG CTG CTC TTC CTG GAC CGG GAC 190 Ser Gly Arg Val Val Pro Thr Pro Val Leu Leu Phe Leu Asp Arg Asp 50 55 60 TTG CAG CGC CGG GCT TCA TTT GTG GCT GTG GAG ACC GAG TGG CCT CCA 238 Leu Gln Arg Arg Ala Ser Phe Val Ala Val Glu Thr Glu Trp Pro Pro 65 70 75 CGC AAA CTG TTG CTC ACG CCC TGG CAC CTG GTG TTT GCC GCT CGA GGG 286 Arg Lys Leu Leu Leu Thr Pro Trp His Leu Val Phe Ala Ala Arg Gly 80 85 90 95 CCG GCG CCC GCG CCA GGC GAC TTT GCA CCG GTG TTC GCG CGC CGG CTA 334 Pro Ala Pro Ala Pro Gly Asp Phe Ala Pro Val Phe Ala Arg Arg Leu 100 105 110 CGC GCT GGG GAC TCG GTG CTG GCG CCC GGC GGG GAT GCG CTT CGG CCA 382 Arg Ala Gly Asp Ser Val Leu Ala Pro Gly Gly Asp Ala Leu Arg Pro 115 120 125 GCG CGC GTG GCC CGT GTG GCG CGG GAG GAA GCC GTG GGC GTG TTC GCG 430 Ala Arg Val Ala Arg Val Ala Arg Glu Glu Ala Val Gly Val Phe Ala 130 135 140 CCG CTC ACC GCG CAC GGG ACG CTG CTG GTG AAC GAT GTC CTG GCC TCT 478 Pro Leu Thr Ala His Gly Thr Leu Leu Val Asn Asp Val Leu Ala Ser 145 150 155 TGC TAC GCG GTT CTG GAG AGT CAC CAG TGG GCG CAC CGC GCT TTT GCC 526 Cys Tyr Ala Val Leu Glu Ser His Gln Trp Ala His Arg Ala Phe Ala 160 165 170 175 CCC TTG AGA CTG CTG CAC GCG CTA GGG GCG CTG CTC CCC GGC GGG GCC 574 Pro Leu Arg Leu Leu His Ala Leu Gly Ala Leu Leu Pro Gly Gly Ala 180 185 190 G 575
【0089】配列番号:10 配列の長さ:230 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源 生物名:ヒト 株名:ARH−77(ATCC CRL−1621) 配列の特徴 特徴を表す記号:3'UTR 存在位置:218..230 特徴を決定した方法:S 配列 G TTC GCG CCG CTC ACC GCG CAC GGG ACG CTG CTG GTG AAC GAT GTC 46 Phe Ala Pro Leu Thr Ala His Gly Thr Leu Leu Val Asn Asp Val 1 5 10 15 CTG GCC TCT TGC TAC GCG GTT CTG GAG AGT CAC CAG TGG GCG CAC CGC 94 Leu Ala Ser Cys Tyr Ala Val Leu Glu Ser His Gln Trp Ala His Arg 20 25 30 GCT TTT GCC CCC TTG AGA CTG CTG CAC GCG CTA GGG GCG CTG CTC CCC 142 Ala Phe Ala Pro Leu Arg Leu Leu His Ala Leu Gly Ala Leu Leu Pro 35 40 45 GGC GGG GCC GTC CAG CCG ACT GGC ATG CAT TGG TAC TCT CGG CTC CTC 190 Gly Gly Ala Val Gln Pro Thr Gly Met His Trp Tyr Ser Arg Leu Leu 50 55 60 TAC CGC TTA GCG GAG GAG CTA CTG GGC TGAGCGTCCC AGG 230 Tyr Arg Leu Ala Glu Glu Leu Leu Gly 65 70
【0090】配列番号:11 配列の長さ:522 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 起源 生物名:ヒト 株名:A549(ATCC CCL185) 配列の特徴 特徴を表す記号:mat peptide 存在位置:1..522 特徴を決定した方法:S 配列 TGC GGA CCG GGC AGG GGG TTC GGG AAA AGG AGG CAC CCC AAA AAG CTG 48 Cys Gly Pro Gly Arg Gly Phe Gly Lys Arg Arg His Pro Lys Lys Leu 1 5 10 15 ACC CCT TTA GCC TAC AAG CAG TTT ATC CCC AAT GTG GCC GAA AAG ACC 96 Thr Pro Leu Ala Tyr Lys Gln Phe Ile Pro Asn Val Ala Glu Lys Thr 20 25 30 CTA GGC GCC AGC GGA AGG TAT GAA GGG AAG ATC TCC AGA AAC TCC GAG 144 Leu Gly Ala Ser Gly Arg Tyr Glu Gly Lys Ile Ser Arg Asn Ser Glu 35 40 45 CGA TTT AAG GAA CTC ACC CCC AAT TAC AAC CCC GAC ATC ATA TTT AAG 192 Arg Phe Lys Glu Leu Thr Pro Asn Tyr Asn Pro Asp Ile Ile Phe Lys 50 55 60 GAT GAA GAA AAC ACC GGA GCG GAC AGG CTG ATG ACT CAG AGG TGT AAG 240 Asp Glu Glu Asn Thr Gly Ala Asp Arg Leu Met Thr Gln Arg Cys Lys 65 70 75 80 GAC AAG TTG AAC GCT TTG GCC ATC TCG GTG ATG AAC CAG TGG CCA GGA 288 Asp Lys Leu Asn Ala Leu Ala Ile Ser Val Met Asn Gln Trp Pro Gly 85 90 95 GTG AAA CTG CGG GTG ACC GAG GGC TGG GAC GAA GAT GGC CAC CAC TCA 336 Val Lys Leu Arg Val Thr Glu Gly Trp Asp Glu Asp Gly His His Ser 100 105 110 GAG GAG TCT CTG CAC TAC GAG GGC CGC GCA GTG GAC ATC ACC ACG TCT 384 Glu Glu Ser Leu His Tyr Glu Gly Arg Ala Val Asp Ile Thr Thr Ser 115 120 125 GAC CGC GAC CGC AGC AAG TAC GGC ATG CTG GCC CGC CTG GCG GTG GAG 432 Asp Arg Asp Arg Ser Lys Tyr Gly Met Leu Ala Arg Leu Ala Val Glu 130 135 140 GCC GGC TTC GAC TGG GTG TAC TAC GAG TCC AAG GCA CAT ATC CAC TGC 480 Ala Gly Phe Asp Trp Val Tyr Tyr Glu Ser Lys Ala His Ile His Cys 145 150 155 160 TCG GTG AAA GCA GAG AAC TCG GTG GCG GCC AAA TCG GGA GGC 522 Ser Val Lys Ala Glu Asn Ser Val Ala Ala Lys Ser Gly Gly 165 170 174
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の組換えDNA pHuDHH/pG
EX−2T/#4−8の制限酵素地図を示す図である。
【図2】この発明のモノクローナル抗体を用いる蛋白質
の検出方法であるウエスタンブロッテイング法により可
視化した、ディスプレー上に表示したゲル電気泳動像の
中間調画像である。
【図3】この発明のモノクローナル抗体を用いる蛋白質
の検出方法であるエンザイム・イムノアッセイによる、
ヘッジホッグ蛋白質の検出結果を示す図である。
【符号の説明】
HuDHH この発明の蛋白質をコードする
DNA Amp アンピシリン耐性遺伝子 pBR322ori 大腸菌における複製開始点 GST グルタチオンS−トランスフェ
ラーゼ構造遺伝子 Ptac Tacプロモーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07K 16/18 C07K 16/18 C12N 1/21 C12N 1/21 5/10 C12P 21/02 C 15/02 21/08 C12P 21/02 C12N 5/00 B 21/08 15/00 C //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒト由来のデザート・ヘッジホッグ蛋白
    質。
  2. 【請求項2】 配列表における配列番号1に示すアミノ
    酸配列の一部又は全てを含有する請求項1に記載のヘッ
    ジホッグ蛋白質。
  3. 【請求項3】 配列表における配列番号2に示すアミノ
    酸配列の一部又は全てを含有する請求項1又は2に記載
    のヘッジホッグ蛋白質。
  4. 【請求項4】 配列表における配列番号3に示すアミノ
    酸配列の一部又は全てを含有する請求項1、2又は3に
    記載のヘッジホッグ蛋白質。
  5. 【請求項5】 ヒト細胞に由来する請求項1、2、3又
    は4に記載のヘッジホッグ蛋白質。
  6. 【請求項6】 ヒト由来の樹立細胞株ARH−77(A
    TCC CRL−1621)に由来する請求項1、2、
    3、4又は5に記載のヘッジホッグ蛋白質。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のヘッ
    ジホッグ蛋白質をコードするDNA。
  8. 【請求項8】 配列表における配列番号4に示す塩基配
    列又はそれに相補的な塩基配列の一部又は全てを含有す
    る請求項7に記載のDNA。
  9. 【請求項9】 配列表における配列番号5に示す塩基配
    列又はそれに相補的な塩基配列の一部又は全てを含有す
    る請求項7又は8に記載のDNA。
  10. 【請求項10】配列表における配列番号6に示す塩基配
    列又はそれに相補的な塩基配列の一部又は全てを含有す
    る請求項7、8又は9に記載のDNA。
  11. 【請求項11】遺伝子コードの縮重に基づき、コードす
    るアミノ酸配列を変えることなく塩基の1又は複数が他
    の塩基で置換された請求項7、8、9又は10に記載の
    DNA。
  12. 【請求項12】自律複製可能なベクターに挿入された請
    求項7、8、9、10又は11に記載のDNA。
  13. 【請求項13】適宜の宿主に導入された請求項7、8、
    9、10、11又は12に記載のDNA。
  14. 【請求項14】請求項1乃至6のいずれかに記載のヘッ
    ジホッグ蛋白質を認識するモノクローナル抗体。
  15. 【請求項15】ヒト由来のソニック・ヘッジホッグ蛋白
    質をも認識する請求項14に記載のモノクローナル抗
    体。
  16. 【請求項16】請求項1乃至6のいずれかに記載のヘッ
    ジホッグ蛋白質を認識するモノクローナル抗体を産生し
    うるハイブリドーマ。
  17. 【請求項17】請求項1乃至6のいずれかに記載のヘッ
    ジホッグ蛋白質をコードするDNAを発現させる工程
    と、生成したヘッジホッグ蛋白質を採取する工程を含ん
    でなるヘッジホッグ蛋白質の製造方法。
  18. 【請求項18】請求項1乃至6のいずれかに記載のヘッ
    ジホッグ蛋白質をコードするDNAを導入してなる形質
    転換体を培養することによりDNAを発現させる請求項
    17に記載のヘッジホッグ蛋白質の製造方法。
  19. 【請求項19】生成したヘッジホッグ蛋白質を塩析、透
    析、濾過、濃縮、分別沈澱、イオン交換クロマトグラフ
    ィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、吸着クロマトグラ
    フィー、等電点クロマトグラフィー、疎水性クロマトグ
    ラフィー、逆相クロマトグラフィー、アフィニティーク
    ロマトグラフィー、ゲル電気泳動及び/又は等電点電気
    泳動により採取する請求項17又は18に記載のヘッジ
    ホッグ蛋白質の製造方法。
  20. 【請求項20】生成したヘッジホッグ蛋白質を、モノク
    ローナル抗体を用いるイムノアフィニティークロマトグ
    ラフィーにより精製又は採取する請求項17、18又は
    19に記載のヘッジホッグ蛋白質の製造方法。
  21. 【請求項21】請求項1乃至6のいずれかに記載のヘッ
    ジホッグ蛋白質を認識するモノクローナル抗体を被検試
    料に接触せしめる工程と、免疫反応に基づきヘッジホッ
    グ蛋白質を検出する工程を含んでなるヘッジホッグ蛋白
    質の検出方法。
  22. 【請求項22】モノクローナル抗体が放射性物質、酵素
    及び/又は蛍光物質により標識されている請求項21に
    記載のヘッジホッグ蛋白質の検出方法。
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