JPH101497A - 新規な蛋白質及びそれをコードするdna - Google Patents

新規な蛋白質及びそれをコードするdna

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JPH101497A
JPH101497A JP8152684A JP15268496A JPH101497A JP H101497 A JPH101497 A JP H101497A JP 8152684 A JP8152684 A JP 8152684A JP 15268496 A JP15268496 A JP 15268496A JP H101497 A JPH101497 A JP H101497A
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glu
lys
ser
gly
protein
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JP8152684A
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Inventor
Shintaro Iwashita
新太郎 岩下
Akira Omori
彬 大森
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ウシ脳から、抗−ラットGAP1mモノ
クローナル抗体に結合し、BDDFに相同な領域を含む
新規な蛋白質(配列表配列番号2に示すアミノ酸配列を
有する)、及びそれをコードするDNA(配列表配列番
号1に示す塩基配列を有する)を単離する。 【効果】 本発明のDNAは、ゲノム解析ツールとして
利用することができる。本発明の蛋白質の生理活性等の
機能を解析することにより、医薬への応用が期待され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な蛋白質及び
それをコードするDNAに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】散在反
復配列(interspersed repetitive nucleotide elemen
t)は、哺乳動物のゲノムに広く分布しており、転位因
子として遺伝子から遺伝子へ移動し得る。散在反復配列
には、SINE(Short Interspersed DNA sequence El
ement)、LINE(Long Interspersed DNA sequence
Element)があり、代表的なSINEであるAluファ
ミリーは、ヒトゲノム当たりおよそ106コピー存在
し、ゲノムの約5%を構成している。近年、哺乳動物ゲ
ノムの広範な研究により、これらの転位因子は、イント
ロンの一部のような受動的因子として存在しているのみ
ならず、正常遺伝子(NF1)に挿入することによって
遺伝子失陥や発癌の直接的要因の1つとなることが示さ
れている。また、p40のように、ある種のトランスフ
ォームされた細胞株やガン患者において蛋白質の一部と
して発現される。さらに、完全なAlu因子が、細胞の
基本的生理作用を司る遺伝子のコード配列中に見い出さ
れている。ウシでは、Alu様因子に加えて、BDDF
(bovine dimer-driven family)と呼ばれる3.1kb
の反復配列のファミリーが存在する。BDDFの5’及
び3’末端は、ウシのAlu様配列に相同な配列に隣接
している。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ras G
TPase活性化蛋白質であるラットGAP1mに対す
るモノクローナル抗体を調製する過程で、ウシ脳抽出物
から、BDDFに相同な領域を含む新規な蛋白質を単離
し、さらにこの蛋白質をコードする遺伝子を単離し、本
発明を完成するに到った。
【0004】すなわち本発明は、配列表配列番号2に示
すアミノ酸配列を有する蛋白質である。本発明はさら
に、配列番号2に示すアミノ酸配列をコードするDNA
配列を提供する。このDNA配列として具体的には、配
列表配列番号1において塩基番号123〜1898で示
される塩基配列を有するDNAが挙げられる。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の蛋白質(以下、「p9
7」と略すことがある)は、配列表配列番号2に示すア
ミノ酸配列を有する。p97は、例えば、以下に示すよ
うにウシ脳等の組織から精製することによって得られる
が、本発明によりp97をコードするDNAが得られた
ので、このDNAを微生物等に導入して発現させること
によっても得ることができる。
【0007】具体的には、p97は、GAP1mに結合
するモノクローナル抗体を用いたアフィニティークロマ
トグラフィーにより、ウシ脳S−100画分から精製す
ることによって得られる。まず、GAP1mをコードす
るDNA(Maekawa, M. et al., Mol. Cell. Biol., 1
4, 6879-6885 (1994)参照)を大腸菌(E. coli)等の異
種蛋白質発現に適した宿主微生物に導入して発現させ、
GAP1mを得る。その際、菌体蛋白質からGAP1m
精製するのを容易にするために、グルタチオンS−トラ
ンスフェラーゼ(GST)等の蛋白質との融合蛋白質と
して発現させてもよい。その場合には、融合蛋白質はグ
ルタチオン−セファロースカラム(ファルマシア社製)
を用いることによって精製することができる。
【0008】得られたGAP1mで免疫したマウス等の
動物から脾細胞を抽出し、骨髄腫細胞と通常の方法(Ko
hler、Milstein、Nature,495-492(1975)参照)で細胞融
合させることによってハイブリドーマを作製する。この
ハイブリドーマの培養液を用いてウシ脳蛋白質のウェス
タンブロッティング解析を行い、97kDaの蛋白質を
認識するモノクローナル抗体を産生するクローンを選択
する。
【0009】得られたクローンを無血清培地で培養し、
培養上清からIgG画分を硫酸アンモニウムによる塩析
によって取得する。さらに、抗マウスIgG抗体を結合
させた担体(ザイメド社製)カラムを用いてIgG画分
を精製する。得られたIgG画分を、HiTrap−N
HS−活性化レジン(ファルマシア社製)等を用いて固
定化する。
【0010】一方、ウシ脳S−100画分(脳の抽出物
を遠心分離し、100,000×gの上清画分)を公知
の方法(Kobayashi, M. et al., FEBS Lett 327, 177-1
82 (1993))で調製し、硫酸アンモニウム(30〜55
%)で分画する。得られる画分をヘパリンカラム(Hi
Trap(ファルマシア社製)を1ml含む)に吸着さ
せ、吸着画分を0.7M NaClで段階的に溶出させ
る。この溶出物を、前記の固定化IgGを充填したカラ
ムに通し、カラムに吸着した画分を0.1Mグリシン−
HCl(pH2.5)で溶出させ、直ちに中和する。
【0011】こうして得られるp97は、SDS−ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)で約
97kDaの分子量を示すが、p97をコードするcD
NAから推定されるアミノ酸配列からは、蛋白質部分は
より低分子量として計算される。しかし、p97cDN
A(2830塩基)をCOS細胞に発現させると、p9
7と差のない蛋白質ができる。また、p97は分子量、
等電点(6前後)ともに不均質であるが、カゼインキナ
ーゼII(CKII)及びプロテインキナーゼCのリン酸化
のコンセンサス配列を含んでおり、CKIIによってリン
酸化されることが確認されたことから、前記不均質性の
一部はリン酸化によるものと推定される。
【0012】また、p97をコードするcDNAの塩基
配列から、p97には、C末端に40個の親水性の酸性
アミノ酸からなる2つの繰返し配列(配列番号2におい
て、アミノ酸番号499〜538、539〜578)が
存在することが明らかになっているが、これらの繰返し
配列のうちの一方のほとんどを欠失している蛋白質をコ
ードするcDNAが見い出されている。p97と共に抗
体と交叉する93kDaの分子が微量成分として常に検
出され、この4kDaの差は、繰返し配列の大きさに一
致するので、短いcDNAは93kDaの蛋白質をコー
ドしていると予想される。このcDNAは配列表配列番
号2に示すp97のアミノ酸配列のうちアミノ酸番号1
〜550までをコードしており、3’非翻訳領域を含ん
でいる。
【0013】本発明のDNAは、上記p97をコードす
るDNAであり、配列表配列番号2に示すアミノ酸配列
をコードするものであれば特に制限されないが、具体的
には、配列表配列番号1において塩基番号123〜18
98で示される塩基配列を有するDNAが挙げられる。
【0014】本発明のDNAは、例えばウシ脳から抽出
したmRNAから調製したcDNAから、p97のアミ
ノ酸配列に基づいて作製したオリゴヌクレオチドをプラ
イマーとするポリメラーゼ・チェイン・リアクション
(PCR)により増幅することによって得られる。後記
実施例では、プライマーとして配列番号8及び9に示す
塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを用い、3’及び
5’RACE(Rapid Amplification of cDNA Ends)法
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 85, 8998 (1988))に
より、p97のcDNAの塩基配列決定を行ったが、本
発明により、p97cDNAの塩基配列が明らかになっ
たので、コード領域の3’末端領域又は5’末端領域を
の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを合成し、これ
をプライマーとすることにより、p97cDNAが得ら
れる。また、必要であれば、5’又は3’非コード領域
に相当するオリゴヌクレオチドを用いれば、コード領域
及び非コード領域を含むp97cDNAが得られる。さ
らに、PCRに用いる鋳型として、ウシ染色体DNAを
用いれば、p97遺伝子が得られる。染色体由来のp9
7遺伝子は、p97をコードする領域にイントロンを含
むことが予想されるが、p97をコードする限り、イン
トロンで分断されているDNAも、本発明のDNAに含
まれる。
【0015】一方、p97cDNAは、例えばウシ脳c
DNA発現ライブラリー(Bovine Brain Cortex cDNA L
ibrary in the Lamda ZapTMII Vector、ストラタジーン
社から市販されている)から、p97に結合するモノク
ローナル抗体を用いてp97を発現するクローンを選択
することによっては得ることができず、LINE−1様
の分子が見い出される。このことは、p97に関連する
分子は他にも存在する可能性を意味し、大きなファミリ
ーを形成しているものと推定される。
【0016】また、p97cDNA又はp97遺伝子
は、cDNAライブラリー又は染色体DNAライブラリ
ーから、配列番号1に示す塩基配列の一部を有するオリ
ゴヌクレオチドをプロープとしてハイブリダイゼーショ
ンを行うことによっても、得ることができる。このよう
なプローブとしては、配列番号6又は7に示す塩基配列
を有するオリゴヌクレオチドが挙げられる。
【0017】mRNA、cDNA及び染色体DNAの調
製、DNAの合成、PCR、ハイブリダイゼンション等
の技術は、Molecular Cloning: A Laboratory Manual S
econd Edition、Sambrook、Fritsch、Maniatis、Cold Sprin
g Harbor Laboratory Press(1989)に記載されている。
【0018】本発明のDNAは、Alu様反復配列を含
んでおり、この領域はゲノム解析ツールとして利用する
ことができると考えられる。また、p97の生理活性等
の機能を解析することにより、医薬への応用が期待され
る。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例によりさらに具体的
に説明する。 <1>モノクローナル抗体の調製 (1)抗原の調製 ラットGAP1mの完全長のオープン・リーディング・
フレーム(ORF)の90%をカバーするDNA配列
(Maekawa, M. et al., Mol. Cell. Biol., 14,6879-68
85 (1994))と、グルタチオンS−トランスフェラーゼ
(GST)をコードするDNA配列とを含み、lacプ
ロモーター制御下でGAP1mとGSTとの融合蛋白質
を発現し得るプラスミド(ベクターとしてpUC18を
含む)で形質転換したE. coliを、0.1mM IPTG
存在下、25℃で14時間培養して、前記融合蛋白質を
発現させた。
【0020】培養終了後、5Lの培養液からフレンチプ
レスを用いて細胞抽出液を調製し、15,000rpm
で30分間、4℃で遠心して上清を得た。この上清を、
直接グルタチオン−セファロースカラム(ファルマシア
社製)に供し、カラムに吸着した画分を、10mMグル
タチオンを含む50mM Tris−HCl(pH9.
6)で溶出した。
【0021】(2)モノクローナル抗体の調製 上記で得られた溶出物(約50μg)を、常法(Molecu
lar Cloning: A Laboratory Manual Second Edition、Sa
mbrook、Fritsch、Maniatis、Cold Spring HarborLaborato
ry Press 1989 参照)によりマウスに注射した。このマ
ウスから脾細胞を抽出し、通常の方法(Kohler、Milste
in、Nature,495-492(1975)参照)によりハイブリドーマ
を作製した。
【0022】ウシ脳S−100画分を7.5%SDS−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)
で分離し、上記ハイブリドーマの培養液を用いたウェス
タンブロッティングにより、ウシ脳蛋白質に結合するモ
ノクローナル抗体を産生する株のスクリーニングを行な
った。その結果、精製したラットGAP1mよりも97
kDaのウシ脳蛋白質(p97)を強く認識するモノク
ローナル抗体を産生する独立した5つの陽性クローンが
得られた。これらの株が産生するモノクローナル抗体の
クラスを市販のキット(アマシャム社製)を用いて調べ
たところ、いずれもIgG、κに属するものであった。
これらのクローンのうち1株は生育が悪かったため、以
下の実施例では残りの4株を用いた。
【0023】<2>cDNAライブラリーのスクリーニ
ング p97をアミノ酸レベルで同定するため、上記の4株の
ハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体を用い
て、ウシ脳cDNA発現ファージライブラリー(Bovine
Brain Cortex cDNA Library in the Lamda ZapTMII Ve
ctor、ストラタジーン社)のスクリーニングを行ない、
独立した5つの陽性クローンを単離した。これらのクロ
ーンの塩基配列を解析した結果、これらのクローンは、
いずれもレトロポゾン様逆転写酵素に関連するLINE
−1反復配列と相同性を有し、これらのクローンがコー
ドするアミノ酸配列はラットGAP1mと有意な相同性
を有していた。しかし、前記の陽性クローンの間で共通
する配列は見い出されなかったので、cDNAライブラ
リーからp97をコードするcDNAを単離するため、
p97を精製し、そのアミノ酸配列を決定し、オリゴヌ
クレオチドプローブを合成した。
【0024】(1)p97の精製及びアミノ酸配列決定 (i)抗−p97 IgG−HiTrapカラムの調製 上記で得られた各々のハイブリドーマ4株を無血清培地
(GIT:ニッスイ社製)で培養した培養上清から、I
gG画分を調製した。すなわち、培養上清に硫酸アンモ
ニウムを加えることによって生じた沈殿を、ヤギ抗マウ
スIgG−セファロースカラム(ザイメド社製)にか
け、カラムに吸着したIgG画分を0.5M NaCl
を含む0.1Mグリシン−HCl(pH2.5)で溶出
し、溶出液をTris−HCl(pH8.8)で中和し
た。
【0025】上記のようにして精製されたIgG調製物
を、70%硫酸アンモニウムで濃縮し、0.5M Na
Clを含む0.2M炭酸水素ナトリウム溶液に対して透
析することによって、硫酸アンモニウムを除去した。こ
の調製物(2.5mg)を、HiTrap−NHS−活
性化レジン(ファルマシア社製)と混合し、4℃で4時
間ロータリーシェーカーを用いて撹拌し、レジンにIg
Gを結合させた。ブラッドフォード法(バイオラド社製
キットを用いた)により蛋白質濃度を測定して求めた結
合率は、約88%であった。
【0026】(ii)p97の単離 ラットをウシに置き換えた以外はKobayashi, M. et a
l., FEBS Lett 327, 177-182 (1993)に記載の方法と同
様にして調製したウシ脳S−100画分(4.4mg/
ml、300ml)を、硫酸アンモニウム(30〜55
%)で分画し、沈殿をPBS(リン酸緩衝生理食塩
水)、続いて0.2M NaClを含むA緩衝液(10
mM HEPES−NaOH(pH7.4)、1mM E
GTA、1mMMgCl2、1mM DTT、10%グリ
セロール、プロテアーゼ阻害剤(ロイペプチン、アンチ
パイン、E−64及びペプスタチンA)5μg/mlづ
つを含む)に透析した後、ヘパリンカラム(HiTra
p(ファルマシア社製)を1ml含む)に3回繰り返し
て通した。このカラムを、0.2M及び0.3MのNa
Clを含むA緩衝液で連続して洗浄し、吸着画分を0.
7M NaClで段階的に溶出させた。0.7M NaC
l溶出画分を抗−p97 IgG−HiTrapカラム
にかけ、0.2M NaClを含むA緩衝液、さらに1
0mM Tris−HCl(pH8.0)で連続して洗
浄した後、吸着物を0.1Mグリシン−HCl(pH
2.5)で溶出させた。この溶出物を、直ちにTris
−HCl(pH8.8)で中和し、ウルトラフリー(Ul
trafree MW 30,000 cut、ミリポア社)を用いて10倍
に濃縮した。製精度を評価するため、調製物を二次元電
気泳動で分離した。ウェスタンブロッティングでの比色
分析(Eur.J.Biochem.,227, 379-387 (1995))によれ
ば、最終的な収率は約10%、S−100画分に比べて
約20,000倍の生成倍率であった。
【0027】上記調製物は、等電点電気泳動、二次元ゲ
ル電気泳動における分子量のいずれにおいても、不均質
性を示した。
【0028】(iii)p97のアミノ酸配列決定 上記のようにして部分精製したp97を7.5%SDS
−PAGEで分離し、ナイロンフィルター(Immobilo
n、ミリポア社)に移し、0.1%ポンソー(Ponseau
S)の1%酢酸溶液で染色した。目的のバンドを有する
フィルターを切り出し、エンドリジンペプチダーゼで1
4時間消化した後、消化物をC−8カラム(RP−30
0、アプライドバイオシテスムズ社)を用いた逆相高速
液体クロマトグラフィーで分離した。主要なピークのア
ミノ酸配列を、エドマンアミノ酸シークエンサーを用い
て決定した。幅広のバンドはC−18(RP−18、ア
プライドバイオシステムズ社)で再クロマトグラフィー
を行なった後、アミノ酸シークエンサーで分析した。
【0029】(2)RACE法によるp97cDNA塩
基配列の決定 上記でアミノ酸配列を決定したペプチドの1つ、Fr.
19のアミノ酸配列を配列番号3に示す。Fr.19に
相当するヌクレオチド配列を決定するため、Fr.19
のN末端に対応する縮重塩基配列を有するオリゴヌクレ
オチド(配列番号4)と、C末端に対応する縮重塩基配
列を有するオリゴヌクレオチド(配列番号5)を用い
て、PCRを行なった。N末端に対応するオリゴヌクレ
オチドは、ペプチドのN−末端のアミノ酸残基がリジン
であると仮定して設計した。このプライマーを用いて、
ウシ脳cDNAを鋳型としてPCRを行った。ウシ脳c
DNAは、市販のcDNA増幅キット(クロンテック
社)を用い、キットの説明書に従って成ウシ脳mRNA
を材料として作製した。PCRにより増幅されたオリゴ
ヌクレオチドを20%アクリルアミドゲル電気泳動で分
離し、QIAEXII gelextractionキット(QIAGE
N社)で回収し、T−Aクローニング(プロメガ社)を
用いてサブクローニングし、3つの独立クローンについ
て塩基配列決定を行なった。決定された二本鎖の各々の
塩基配列を配列番号6及び7に示す。この53マーのオ
リゴヌクレオチドは、後述のハイブリダイゼーションの
プローブとして使用した。
【0030】上記のようにして決定したFr.19に相
当するヌクレオチド配列に基づいて、これに完全にマッ
チするアンチセンスプライマー(配列番号8)を合成し
た。一方、アミノ酸配列を決定した他のペプチドFr.
36のアミノ酸配列(配列番号9)に相当する縮重オリ
ゴヌクレオチドプライマー(配列番号10)を合成し、
これらのプライマーを用いて、ウシ脳cDNAを鋳型と
して3’及び5’RACE(MarathonTM cDNA Amplific
ation Kit、クロンテック社)を行なった。こうして決
定されたp97cDNAの塩基配列及びこの塩基配列か
ら推定されるアミノ酸配列を、配列番号1及び2に示し
た。また、このcDNA及びこのcDNAがコードする
p97蛋白質の構造を図1に示した。
【0031】(3)p97cDNAクローンの単離 上記の53マーのオリゴヌクレオチド(配列番号6及び
7)を32P−γ−ATPでラベルし、これをプローブに
用いたハイブリダイゼーションにより、長鎖cDNAを
含むウシ脳cDNAライブラリー(奈良先端科学技術大
学院大学、貝淵弘三氏から恵与された。Kaibuchi,K. et
al., Mollecular and Cellular Biology, 11, 2873-28
80 (1991)参照)のスクリーニングを行なった。ハイブ
リダイゼーションは、20%ホルムアミド存在下で、4
2℃で行なった。その結果、106個のクローンから5
つの陽性クローンが得られ、各々について塩基配列の決
定を行なった。これらのクローンについて、前記のcD
NA配列における位置を図2に示した。尚、上記の53
マーのオリゴヌクレオチドは、配列番号1において、塩
基番号1596〜1648に相当する。
【0032】<3>p97及びそのcDNAの構造解析 p97cDNA(配列番号1)のORFの中央部には、
ヌクレオチドレベルで80%のホモロジーを有するAl
u様BDDFに相同な840bpの領域(配列番号1に
おいて塩基番号747〜1586)が存在していた。ま
た、p97には、C末端に40個の親水性の酸性アミノ
酸からなる2つの繰返し配列(配列番号2において、ア
ミノ酸番号499〜538、539〜578)が認めら
れた。一方、ORFのC末端を含む2つのファージクロ
ーンの一方(#1)は、上記繰返し配列と完全に一致す
る2つの繰返し配列を含んでいたが、他方(#2)は繰
返し配列を1つしか含んでおらず、550個のアミノ酸
残基からなるアミノ酸配列をコードしていた。また、こ
れらの3’非コード領域は互いに異なっていた。
【0033】p97のBDDFに相同な領域に存在する
アミノ酸配列の一部は、血球細胞系の転写因子ETS
(E26 transformation-specific)と高い相同性を有し
ていた。
【0034】<4>p97の不均質性とCKIIによるリ
ン酸化 前述したように、p97は、等電点電気泳動、二次元ゲ
ル電気泳動における分子量のいずれにおいても、不均質
性を示した。この不均質性は、より低分子量の蛋白質p
93においても認められた。p97は、カゼインキナー
ゼII(CKII)及びプロテインキナーゼCのリン酸化の
コンセンサス配列を多く含んでいる。特に、p97のペ
プチダーゼ消化で得られたFr.19ペプチドには、Th
r-Asn-Glu-Glu配列が2個含まれており、典型的なCKI
Iの基質となると考えられた。このことを確かめるため
に、ブタ精巣から精製したCKII(東京都臨床医学総合
研究所 宮田 愛彦氏からの供与による)を用いてp97
のリン酸化を行なった。その結果、p97は確かにリン
酸化された。したがって、p97の等電点の不均質性
は、リン酸化による可能性が高い。
【0035】<5>p97の発現及び局在性 ウシ脳及びそれ以外の組織20μg又は40μgをSDS
−PAGEで分離した後、ナイロンフィルターに移し、
ウェスタンブロッティングによりp97の発現量を調べ
た。その結果、p97の発現は脳で多く、肝臓及び肺で
は中程度であり、心臓では少量認められた。p97の分
布はCKIIの分布と一致しているようである。
【0036】次に、肝組織を用いてp97の細胞内の局
在性を調べた。肝組織を用いたのは、脳は、酸性蛋白質
の細胞内局在の評価を妨げる可能性のあるミエリンを多
量に含んでおり、p97のN末端は確実に酸性度が高い
からである。p97の有意な量(20%近く)は核画分
に検出された。
【0037】ウシ脳の切片でのp97の分布を調べたと
ころ、視床下部の神経細胞やプルキンエ細胞の核及び細
胞質に偏在していた。
【0038】
【発明の効果】本発明により、新規蛋白質p97及びそ
れをコードするDNAが提供される。
【0039】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:2830 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名: 株名: 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:123..1898 特徴を決定した方法:P 配列 CGCTGCGGAC TGGGGGGAGT TGCGGAGTCA GGCGCCATCG ACCACGCCGC AAGTCTACGG 60 TCCCTCCTGG AGCTTTGCTG TTGTACGCCC CTGCTGCGTC CCTGTGGCTT TGTGCGACAG 120 AC ATG GAG GAA TTC GAC TCC AAA GAC ATT TCC ACT TCG AAG GAC GAG 167 Met Glu Glu Phe Asp Ser Lys Asp Ile Ser Thr Ser Lys Asp Glu 1 5 10 15 GAC TGC GTG CCG TTG GGT GGA GAA TGT CAT GAA GAT GAT ATA AAT GAA 215 Asp Cys Val Pro Leu Gly Gly Glu Cys His Glu Asp Asp Ile Asn Glu 20 25 30 TTA GTG AAG GAA GAT GAA GTG GAT GGT GAA GAG GAG ACA CAG AAA ACC 263 Leu Val Lys Glu Asp Glu Val Asp Gly Glu Glu Glu Thr Gln Lys Thr 35 40 45 AAA GGG ACA AAA AGA AAG GCT GAG AGC ATT CTG GCC AGG AAG AGA AAA 311 Lys Gly Thr Lys Arg Lys Ala Glu Ser Ile Leu Ala Arg Lys Arg Lys 50 55 60 CAA GGT CGC CTC TCA CTG GAC CAA GAG GAG GAG GAG GAT GCC AGC AGG 359 Gln Gly Arg Leu Ser Leu Asp Gln Glu Glu Glu Glu Asp Ala Ser Arg 65 70 75 GAA TCT GGA GGG AGG ATT ATT GAG AAG GAA GAT GCA GCT GCA GAG CAG 407 Glu Ser Gly Gly Arg Ile Ile Glu Lys Glu Asp Ala Ala Ala Glu Gln 80 85 90 95 GAA AAA GGC GCC GAG TCA GAG GAT GCC AGG CAA GAG GAG GCT GAC GTG 45 Glu Lys Gly Ala Glu Ser Glu Asp Ala Arg Gln Glu Glu Ala Asp Val 100 105 110 CTG GCC AGC TCC GTC AGT GAC GCA GAA CCA AAA TCA GAA CTG CCT CCG 503 Leu Ala Ser Ser Val Ser Asp Ala Glu Pro Lys Ser Glu Leu Pro Pro 115 120 125 AGT ACA CAA ACC AAA ACA GGA GAG GAG ACT GAA GAG ACA AGT TCA AGT 551 Ser Thr Gln Thr Lys Thr Gly Glu Glu Thr Glu Glu Thr Ser Ser Ser 130 135 140 AAT TTG GTC AAA GTG GAA GAG CTA GAG AAA CCT AAA AAA GCA GAA GAA 599 Asn Leu Val Lys Val Glu Glu Leu Glu Lys Pro Lys Lys Ala Glu Glu 145 150 155 GTT AAA CTC ACC AAA TCA CCT CTT GCT GGT GAA GAA GTC AGG TTT CTT 647 Val Lys Leu Thr Lys Ser Pro Leu Ala Gly Glu Glu Val Arg Phe Leu 160 165 170 175 ACA CAG CAG GGA AGG CTC TCT GGC AGG ACA TCG AAA GAT GAG CCC CGC 695 Thr Gln Gln Gly Arg Leu Ser Gly Arg Thr Ser Lys Asp Glu Pro Arg 180 185 190 AGG TCC GAA GGG GTT CAA CAT GCT ACT GGA GAA GAG CGG AGG GCC GAT 743 Arg Ser Glu Gly Val Gln His Ala Thr Gly Glu Glu Arg Arg Ala Asp 195 200 205 ACT AAT ACC TCC AGT AAG AAT GAA GCG GCT GGG CAA AAG TGG AAA GGA 791 Thr Asn Thr Ser Ser Lys Asn Glu Ala Ala Gly Gln Lys Trp Lys Gly 210 215 220 CAG TCA GCT GTC GAT GTG TCT GGT GAC GAA AGT AAA CTC CGA TGC TGT 839 Gln Ser Ala Val Asp Val Ser Gly Asp Glu Ser Lys Leu Arg Cys Cys 225 230 235 AAA GAA GAA TAC TGC ATA GGA ACC TGG AAT GTT AGA TCT ATG AAT CCT 887 Lys Glu Glu Tyr Cys Ile Gly Thr Trp Asn Val Arg Ser Met Asn Pro 240 245 250 255 GGT AAA TTG GAT GTG GTG AAG CAG GAG ATG GAA AGA ATA AAC ATC GAC 935 Gly Lys Leu Asp Val Val Lys Gln Glu Met Glu Arg Ile Asn Ile Asp 260 265 270 ATC TTA GGA ATC AGT GAA CTA AAA TGG ACA GGA ATG GGC GAA TTG AAT 983 Ile Leu Gly Ile Ser Glu Leu Lys Trp Thr Gly Met Gly Glu Leu Asn 275 280 285 TCA GAT GAC CAT TAT ATC TAT TAC TGT GGG CAA CAA TCC CTT AGA AGA 1031 Ser Asp Asp His Tyr Ile Tyr Tyr Cys Gly Gln Gln Ser Leu Arg Arg 290 295 300 AAT GGA GTC GCT CTC ATA GTT AAC AAA AGA GTC CGA AAT GCA ATA ATT 1079 Asn Gly Val Ala Leu Ile Val Asn Lys Arg Val Arg Asn Ala Ile Ile 305 310 315 GGG TGC AAT CTG AAA AAC GAC AGG ATG ATT TCA GTT CGT TTC CAA GGC 1127 Gly Cys Asn Leu Lys Asn Asp Arg Met Ile Ser Val Arg Phe Gln Gly 320 325 330 335 AAA CCA TTC AAC CTC ACA GTA ATC CAA GTC TAT GCC CCA ACT CCT TAT 1175 Lys Pro Phe Asn Leu Thr Val Ile Gln Val Tyr Ala Pro Thr Pro Tyr 340 345 350 GCT GAA GAA GGT GAA GTT TAC CGG TTC TAT GAA GAC CTA CAA CAC CTT 1223 Ala Glu Glu Gly Glu Val Tyr Arg Phe Tyr Glu Asp Leu Gln His Leu 355 360 365 CTG GAA ATA ACA CCG AAA ATA GAT GTC CTT TTC ATC ATA GGG GAT TGG 1271 Leu Glu Ile Thr Pro Lys Ile Asp Val Leu Phe Ile Ile Gly Asp Trp 370 375 380 AAT GCA AAA GTG GGA AGT CAA GAG ATA CCT GGA ATA ACA GGC AGG TTT 1319 Asn Ala Lys Val Gly Ser Gln Glu Ile Pro Gly Ile Thr Gly Arg Phe 385 390 395 GGC CTT GGA ATG CAA AAT GAA GCA GGG CGA AGG CTA ATC GAG TTT TGT 1367 Gly Leu Gly Met Gln Asn Glu Ala Gly Arg Arg Leu Ile Glu Phe Cys 400 405 410 415 CAC CAC AAC AGG CTG GTC ATA ACA AAC ACC CTT TTC CAA CAA CCT AGT 1415 His His Asn Arg Leu Val Ile Thr Asn Thr Leu Phe Gln Gln Pro Ser 420 425 430 AGA CGT CTC TAC ACA TGG ACA TCA CCA GAT GGT CGA TAC CGA GAT CAG 1463 Arg Arg Leu Tyr Thr Trp Thr Ser Pro Asp Gly Arg Tyr Arg Asp Gln 435 440 445 ATT GAT TAT ATT ATT TGT CGC CAA AGA TGG AGA AGC TCT GTA CAG TCA 1511 Ile Asp Tyr Ile Ile Cys Arg Gln Arg Trp Arg Ser Ser Val Gln Ser 450 455 460 GCA AAA ACA AGA CCT GGA GCT GAC TGT GGC TCA GAT CAT AAG CTC CTT 1559 Ala Lys Thr Arg Pro Gly Ala Asp Cys Gly Ser Asp His Lys Leu Leu 465 470 475 ATT GCA AAG TTC AGG CTT AAG TTG AAG ATA ATA CCA AAA ACG ACT CGG 1607 Ile Ala Lys Phe Arg Leu Lys Leu Lys Ile Ile Pro Lys Thr Thr Arg 480 485 490 495 CCA TTC AGA GTG ACT AAT GAA GAG GAT GCC ACA AAT GAA GAA GCA AAA 1655 Pro Phe Arg Val Thr Asn Glu Glu Asp Ala Thr Asn Glu Glu Ala Lys 500 505 510 TCT GTC TTA AAG CAG AAT GAG AAA GAA AAA CCT GAG GCT AAC GTT CCT 1703 Ser Val Leu Lys Gln Asn Glu Lys Glu Lys Pro Glu Ala Asn Val Pro 515 520 525 TCA ACT GTG TCC TCA GTT CCT GGT GGG TCA GGC ATG ACT AAG GAA GTG 1751 Ser Thr Val Ser Ser Val Pro Gly Gly Ser Gly Met Thr Lys Glu Val 530 535 540 GGT GAA ACA TCT CAA GAA GCG AAA TCT GTG TTC AAG CAA GAT GAG AAA 1799 Gly Glu Thr Ser Gln Glu Ala Lys Ser Val Phe Lys Gln Asp Glu Lys 545 550 555 GAC AAA CCT CAA GCT AAT GTC CCC TCA TCG GTG CCA TCA CTT CCT GCT 1847 Asp Lys Pro Gln Ala Asn Val Pro Ser Ser Val Pro Ser Leu Pro Ala 560 565 570 575 GGG TCA GGG CCT GAA AAA TGT GAC CTT GAA AAG AAA AAG GAT TGC AAC 1895 Gly Ser Gly Pro Glu Lys Cys Asp Leu Glu Lys Lys Lys Asp Cys Asn 580 585 590 AAT TAAGTATCTG ACTTTGTCCT TAAGCACCTA AACTGGTTTG TATAAAATAC 1948 Asn AGTTGTTAAC CTGTTTTTGT TATCTTTTTC TGTTTTGTTA TCTGTTAACA AAACAAAATT 2008 GTTATTGTTA GCTGTTTTGA AAATAATTTT GGCAATTAAG TCTTGACATT TTTAAAGGGG 2068 AGTTTTCATT GTGAGTGTAA GGCTAACTGC CCATGACTTC ATGTGCAGTG CTATTTGATT 2128 TAAAGCAATA TGCACTCTGG CTTCTGATTA AAAATAGCCA GGAGAACCAA TTTTCCAGGG 2188 GTAGTCAGAG AAGAAAAGTA CAAAGGATCA CAAAAAAGTA ACTGGACTTT TTTTTTTAAC 2248 TAATAGAAAA AGTTGCTTTT TTTTTTTTTA AACTTAGGTG AAGACTCTTT AGAGACCCTT 2308 GGACTGTAGT GAGATCAAAA GAGTTAATTC TAAAGGAAAT CAACTCTGAA TATTCAATGG 2368 TAGGACTGTT GCTTAAGCTC CAATAGTTTG GCCACCTGAT GCAGAGTGCT GACTCATTGA 2428 AAAATACTCA CACTGGGAAA GATTGAAGGC AGAAGAAGAG GTCAGCAGAG GACGAGATGG 2488 TTTGATACTA TTACCGACTC AGTGAACACG AATTTGACCA AACTCCGGGA CATAATGGAG 2548 CACAAAGGAG CCTCGGGAGC TGCAGTCCAT GGGGTCACAG AGTCTGACAT GACTTAACAA 2608 TTGAACAACA ATTCAACATA TATCTTTAAC TGTATTTCCT TTATGTTCAA CTTAACTAGT 2668 TTATGGTAAA ATTCTTGTCC AAAGATGTGA TTTAACTCTG CTTTGTAGGC TGTATGTTAG 2728 CATCCAGAAG CTTTTGTATG ATTATACACT GGGATTGCTG AAAGCTGATA CAGTTTGTGA 2788 AATAAATGTA TCATTTCAAC ACTGAAAAAA AAAAAAAAAA AA 2830
【0040】配列番号:2 配列の長さ:592 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Glu Glu Phe Asp Ser Lys Asp Ile Ser Thr Ser Lys Asp Glu Asp 1 5 10 15 Cys Val Pro Leu Gly Gly Glu Cys His Glu Asp Asp Ile Asn Glu Leu 20 25 30 Val Lys Glu Asp Glu Val Asp Gly Glu Glu Glu Thr Gln Lys Thr Lys 35 40 45 Gly Thr Lys Arg Lys Ala Glu Ser Ile Leu Ala Arg Lys Arg Lys Gln 50 55 60 Gly Arg Leu Ser Leu Asp Gln Glu Glu Glu Glu Asp Ala Ser Arg Glu 65 70 75 80 Ser Gly Gly Arg Ile Ile Glu Lys Glu Asp Ala Ala Ala Glu Gln Glu 85 90 95 Lys Gly Ala Glu Ser Glu Asp Ala Arg Gln Glu Glu Ala Asp Val Leu 100 105 110 Ala Ser Ser Val Ser Asp Ala Glu Pro Lys Ser Glu Leu Pro Pro Ser 115 120 125 Thr Gln Thr Lys Thr Gly Glu Glu Thr Glu Glu Thr Ser Ser Ser Asn 130 135 140 Leu Val Lys Val Glu Glu Leu Glu Lys Pro Lys Lys Ala Glu Glu Val 145 150 155 160 Lys Leu Thr Lys Ser Pro Leu Ala Gly Glu Glu Val Arg Phe Leu Thr 165 170 175 Gln Gln Gly Arg Leu Ser Gly Arg Thr Ser Lys Asp Glu Pro Arg Arg 180 185 190 Ser Glu Gly Val Gln His Ala Thr Gly Glu Glu Arg Arg Ala Asp Thr 195 200 205 Asn Thr Ser Ser Lys Asn Glu Ala Ala Gly Gln Lys Trp Lys Gly Gln 210 215 220 Ser Ala Val Asp Val Ser Gly Asp Glu Ser Lys Leu Arg Cys Cys Lys 225 230 235 240 Glu Glu Tyr Cys Ile Gly Thr Trp Asn Val Arg Ser Met Asn Pro Gly 245 250 255 Lys Leu Asp Val Val Lys Gln Glu Met Glu Arg Ile Asn Ile Asp Ile 260 265 270 Leu Gly Ile Ser Glu Leu Lys Trp Thr Gly Met Gly Glu Leu Asn Ser 275 280 285 Asp Asp His Tyr Ile Tyr Tyr Cys Gly Gln Gln Ser Leu Arg Arg Asn 290 295 300 Gly Val Ala Leu Ile Val Asn Lys Arg Val Arg Asn Ala Ile Ile Gly 305 310 315 320 Cys Asn Leu Lys Asn Asp Arg Met Ile Ser Val Arg Phe Gln Gly Lys 325 330 335 Pro Phe Asn Leu Thr Val Ile Gln Val Tyr Ala Pro Thr Pro Tyr Ala 340 345 350 Glu Glu Gly Glu Val Tyr Arg Phe Tyr Glu Asp Leu Gln His Leu Leu 355 360 365 Glu Ile Thr Pro Lys Ile Asp Val Leu Phe Ile Ile Gly Asp Trp Asn 370 375 380 Ala Lys Val Gly Ser Gln Glu Ile Pro Gly Ile Thr Gly Arg Phe Gly 385 390 395 400 Leu Gly Met Gln Asn Glu Ala Gly Arg Arg Leu Ile Glu Phe Cys His 405 410 415 His Asn Arg Leu Val Ile Thr Asn Thr Leu Phe Gln Gln Pro Ser Arg 420 425 430 Arg Leu Tyr Thr Trp Thr Ser Pro Asp Gly Arg Tyr Arg Asp Gln Ile 435 440 445 Asp Tyr Ile Ile Cys Arg Gln Arg Trp Arg Ser Ser Val Gln Ser Ala 450 455 460 Lys Thr Arg Pro Gly Ala Asp Cys Gly Ser Asp His Lys Leu Leu Ile 465 470 475 480 Ala Lys Phe Arg Leu Lys Leu Lys Ile Ile Pro Lys Thr Thr Arg Pro 485 490 495 Phe Arg Val Thr Asn Glu Glu Asp Ala Thr Asn Glu Glu Ala Lys Ser 500 505 510 Val Leu Lys Gln Asn Glu Lys Glu Lys Pro Glu Ala Asn Val Pro Ser 515 520 525 Thr Val Ser Ser Val Pro Gly Gly Ser Gly Met Thr Lys Glu Val Gly 530 535 540 Glu Thr Ser Gln Glu Ala Lys Ser Val Phe Lys Gln Asp Glu Lys Asp 545 550 555 560 Lys Pro Gln Ala Asn Val Pro Ser Ser Val Pro Ser Leu Pro Ala Gly 565 570 575 Ser Gly Pro Glu Lys Cys Asp Leu Glu Lys Lys Lys Asp Cys Asn Asn 580 585 590
【0041】配列番号:3 配列の長さ:18 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Thr Arg Pro Phe Arg Val Thr Asn Glu Glu Asp Ala Thr Asn Glu 1 5 10 15 Glu Ala
【0042】配列番号:4 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:NO 配列 AARACNACNM GNCCNTT 17
【0043】配列番号:5 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:YES 配列 TCYTCRTTNG TNGCRTC 17
【0044】配列番号:6 配列の長さ:53 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:NO 配列 AAGACTACTC GGCCCTTCAG AGTGACTAAT GAAGAGGATG CCACCAACGA AGA 53
【0045】配列番号:7 配列の長さ:53 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:YES 配列 TCTTCGTTGG TGGCATCCTC TTCATTAGTC ACTCTGAAGG GCCGAGTAGT CTT 53
【0046】配列番号:8 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:YES 配列 TCCTCTTCAT TAGTCACTGA A 21
【0047】配列番号:9 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ser Pro Leu Ala Gly Glu Glu Val Arg Phe Leu Thr Gln Gln Gly Arg 1 5 10 15 Leu Ser Gly Arg 20
【0048】配列番号:10 配列の長さ:16 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:NO 配列 TTYTNACNCA RCARGG 16
【0049】配列番号:11 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Asn Glu Glu
【図面の簡単な説明】
【図1】 Alu−関連反復配列領域を有するp97蛋
白質の構造とcDNAの構造とを示す図。
【図2】 p97cDNAの構造及びp97cDNAク
ローンの関係を示す図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表配列番号2に示すアミノ酸配列を
    有する蛋白質。
  2. 【請求項2】 配列表配列番号2に示すアミノ酸配列を
    コードするDNA。
  3. 【請求項3】 配列表配列番号1において塩基番号12
    3〜1898で示される塩基配列を有する請求項2記載
    のDNA。
JP8152684A 1996-06-13 1996-06-13 新規な蛋白質及びそれをコードするdna Pending JPH101497A (ja)

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