JP2001078734A - 甘酒とその製造方法 - Google Patents
甘酒とその製造方法Info
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Abstract
い甘酒とその製造方法を提供する。 【解決手段】 米の粥に糀を混ぜて発酵させ、かつ常温
より低い温度に冷却した甘酒とする。また、米の粥に糀
を混ぜて発酵させ、かつ常温より低い温度に冷却すると
ともに、その中に熱い焼き餅を入れて、複合的な甘酒と
する。製法としては、粥に糀を入れて所定の期間加熱状
態で発酵させる工程と、その発酵した中間製品を常温よ
り低い温度に冷却する工程とを含み、さらには餅を焼い
て餅を作る工程と、その焼き餅を熱い状態で前記冷却さ
れた中間製品に混入する工程とを含む。
Description
方法に関する。
り、例えば夏の暑いときに熱い甘酒を飲むことはかえっ
て暑さを忘れさせるものとして、あるいは冬の寒いとき
に熱い甘酒を飲むことで体が温まるものとして、甘酒は
古くから親しまれている。
ば当然に熱いものであるが、今日の嗜好の多様性からす
ると、その単調さ故の陳腐化は否めず、他の飲料に好み
が移ってしまう傾向もあり、甘酒の飲料に占める地位は
必ずしも高くない。
応できる全く新しい甘酒とその製造方法を提供すること
にある。
の甘酒は、米の粥に糀を混ぜて発酵させ、かつ常温より
低い温度に冷却したことを特徴とする。また、これに氷
結体を固形状態で又は細分化して入れること、特に全部
が甘酒の成分の氷結体又は一部に甘酒の成分を含む氷結
体を固形状態で又は細分化して入れることができる。ま
た、米の粥に糀を混ぜて発酵させ、かつ常温より低い温
度に冷却するとともに、その中に熱い焼き餅を入れたこ
とを特徴とする。これに、さらに上述の氷結体、例えば
全部が甘酒の成分の氷結体又は一部に甘酒の成分を含む
氷結体を固形状態で又は細分化して入れることができ
る。
所定の期間加熱状態で発酵させる工程と、その発酵した
中間製品を常温より低い温度に冷却する工程とを含む。
また、甘酒又は一部に甘酒の成分を含む液状体を凍らせ
て氷結体を作る工程と、その氷結体を固形状態で又は細
分化して前記冷却された中間製品に入れる工程とを含ま
せることができる。さらには、餅を焼いて餅を作る工程
と、その焼き餅を熱い状態で前記冷却された中間製品に
入れる工程とを含むこともできる。
覆し、粥を発酵させかつ冷却して冷温の甘酒としたこと
で、例えば熱い夏に涼しい食感を得られ、飲料に対する
嗜好の多様な状況でも、この斬新性により新たな嗜好、
需要を創出することができ、飲料としての甘酒の地位が
高まる。
い焼き餅が混合された複合的な甘酒においては、低温の
発酵液(冷甘酒)と熱い焼き餅とが、口の中で絶妙に溶
け合い、冷たい中に熱いものがあるという、通常では味
わえない不思議で斬新な食感が得られるとともに、冷甘
酒(冷温甘酒)の液状の舌ざわりと、焼き餅の香ばしさ
が融合して、相乗的に深みのある味わいとなる。
入れることにより、その氷結体が冷甘酒を冷やし、冷温
状態を保つ効果が得られ、またその氷結体を冷甘酒とと
もに食することにより、清涼感はいっそう増加する。こ
の氷結体は単純には水を凍させた単なる氷、あるいはこ
れを砕いた破砕氷、氷を削った掻き氷でもよいが、甘酒
とは異なる所定の果汁(例えば柑橘類の場合は蜜柑汁、
柚汁、レモン汁等)の氷結体、あるいヨーグルトその他
の乳製品の氷結体、若しくは薬味的な香辛料を含む氷結
体(例えばショーガ汁等の氷結体)等、何らかの味が付
いたいわばシャーベット状の氷結体を採用できる。それ
らの氷結体と冷甘酒を共に食することにより、冷たくか
つ相乗的な食感が得られ、これまでにない斬新な甘酒と
なる。
全部が甘酒の成分の氷結体又は一部に甘酒の成分を含む
氷結体であり、それを固形状態で又は細分化して入れ、
甘酒氷結体入り冷甘酒とする。一部が甘酒の成分を含む
場合とは、例えば甘酒を水その他で希釈したものを例示
でき、また細分化は上述の氷で説明したように破砕状、
掻き氷状等を例示できる。そして、冷甘酒の中に更に甘
酒の氷結体(いわば甘酒のシャーベット的なもの)が存
在することで、冷温状態が維持されて涼しい食感が得ら
れるととに、氷結体が徐々に溶けていっても、冷温甘酒
の濃度変化は無いか又は少なく、冷温甘酒のこくが保た
れつつ、冷たさが維持される。
せることにより、熱い焼き餅によって冷たい甘酒が生暖
かくならない。特に全部又は一部が甘酒の氷結体を入れ
れば、冷温甘酒、熱い焼き餅、そして甘酒氷結体の三者
が融合し、冷たい中の焼き餅の熱さ、さらにその冷たさ
を際だたせ冷温甘酒のこくを保つ甘酒氷結体の相乗効果
により、人知れぬ優美かつ斬新な食感が生じる。
示的に説明する。製造方法の一例から説明すると、ま
ず、白米でお粥を炊く。これに米糀を入れる。また、隠
し味で塩と砂糖を入れる。これを60〜80℃位に保持
するために、湯煎する。具体的には、お粥に米糀を入れ
た鍋を、60〜80℃位に保ったお湯の鍋(別の大きな
鍋)の中に浸す(二重の鍋となる)。これで、半日くら
いで仕上がる(発酵完了)。つまり発酵加熱時間は、例
えば2〜10時間、なかでも3〜5時間くらいである。
さます。自然にさますために、1晩(約12時間くら
い)放置し、常温にする。さらに、この粥に米糀を入れ
た発酵液を水でのばす。望ましくはカルキ等を抜いた浄
水等で希釈する。のばしたもの(希釈した発酵液)を常
温で1晩おき(または希釈した後直ちに)、さらに冷蔵
庫等の冷却装置で冷やして1晩くらい保持し、例えば1
〜15℃、なかでも5〜10℃程度の温度範囲に冷却す
る。冷却時間は望ましくは5時間以上、とりわけ10時
間以上が好ましく、そのように冷却しつつ、いわば寝か
せることでまろやかな味となる。このような冷却甘酒を
ガラス、陶磁器等の容器に入れ、飲料に共する。飲食店
であれば、客に提供する。
ーブンその他の餅焼き装置で、ある程度の焦げ目ができ
る程度に焼き、その焼き上がった所定の高温の焼き餅
(例えば30〜90℃、なかでも50〜80℃に熱いも
の)又はそのような高温に保持した若しくは加熱処理し
た焼き餅を、前述の冷却された発酵液(冷甘酒)に適数
混入する。その数は1又は2個以上で、例えば混入され
る側の冷却発酵液(冷甘酒)に対する体積比で言えば、
冷却発酵液:焼き餅=100:1〜100:50程度
(特に100:5〜100:10程度)が好ましい。ま
た焼き餅の形態は、所定厚みの円板状、四角その他の多
角形板状、又は球状、さいころ状、三角錘状、その他各
種の立体形状の焼き餅を採用できる。
焼き餅が入れられた甘酒を、熱い焼き餅で甘酒が生温く
ならないうちに食する。冷たい甘酒でひんやりしたとこ
ろに、熱い焼き餅をほおばることで、絶妙の食感が得ら
れる。
又はこれを上記のように希釈して得た甘酒の一部を冷凍
して、甘酒氷結体を作る。これは、例えば口に入る程度
の比較的小さいブロック状に冷凍し、あるいは大きなブ
ロックに冷凍したものを適当な大きさに破砕したり、細
かくスラッシュしたり、あるいは氷削りで削った粉状の
ものでもよい。ここで甘酒を冷蔵(冷却)する際に、そ
の一部を冷凍することにより、飲用する冷温甘酒と全く
同じ成分の甘酒氷結体(いわば甘酒シャーベットのよう
なもの)が得られ、かつ同一工程で、主体としての冷温
甘酒と、これに入れる甘酒氷結体を得ることとなる。た
だし、主体となる冷温甘酒とは別工程で、同一又は類似
の成分の甘酒氷結体を作ることも可能である。
これに適量の甘酒氷結体と、適数の熱い焼き餅とをそれ
ぞれ入れて3重の複合冷温甘酒とする。この冷温甘酒を
飲むとともに(好みに応じて甘酒氷結体も食し)、熱い
焼き餅をほおばるのであるが、その際に浸漬状態の甘酒
氷結体が冷温甘酒の凛とした冷感を保つので、冷温甘酒
が生暖かくならず、甘酒の「冷」と焼き餅の「温」が好
対照をなして独自の食感を醸し出し、かつ氷結体が中で
溶けても本来甘酒成分であるから冷温甘酒は希釈され
ず、その深いこくを味わえる。
Claims (8)
- 【請求項1】 米の粥に糀を混ぜて発酵させ、かつ常温
より低い温度に冷却したことを特徴とする甘酒。 - 【請求項2】 米の粥に糀を混ぜて発酵させ、かつ常温
より低い温度に冷却するとともに、その中に熱い焼き餅
を入れたことを特徴とする甘酒。 - 【請求項3】 米の粥に糀を混ぜて発酵させ、かつ常温
より低い温度に冷却するとともに、その中に氷結体を固
形状態で又は細分化して入れたことを特徴とする甘酒。 - 【請求項4】 米の粥に糀を混ぜて発酵させ、かつ常温
より低い温度に冷却するとともに、その中に全部が甘酒
の成分の氷結体又は一部に甘酒の成分を含む氷結体を固
形状態で又は細分化して入れたことを特徴とする甘酒。 - 【請求項5】 米の粥に糀を混ぜて発酵させ、かつ常温
より低い温度に冷却するとともに、その中に熱い焼き餅
を入れ、また氷結体を固形状態で又は細分化して入れた
ことを特徴とする甘酒。 - 【請求項6】 米の粥に糀を混ぜて発酵させ、かつ常温
より低い温度に冷却するとともに、その中に熱い焼き餅
を入れ、また全部が甘酒の成分の氷結体又は一部に甘酒
の成分を含む氷結体を固形状態で又は細分化して入れた
ことを特徴とする甘酒。 - 【請求項7】 粥に糀を入れて所定の期間加熱状態で発
酵させる工程と、 その発酵した中間製品を常温より低い温度に冷却する工
程と、 甘酒又は一部に甘酒の成分を含む液状体を凍らせて氷結
体を作る工程と、 その氷結体を固形状態で又は細分化して前記冷却された
中間製品に入れる工程と、 を含むことを特徴とする甘酒の製造方法。 - 【請求項8】 粥に糀を入れて所定の期間加熱状態で発
酵させる工程と、 その発酵した中間製品を常温より低い温度に冷却する工
程と、 餅を焼いて焼き餅を作る工程と、 その焼き餅を熱い状態で前記冷却された中間製品に入れ
る工程と、 甘酒又は一部に甘酒の成分を含む液状体を凍らせて氷結
体を作る工程と、 その氷結体を固形状態で又は細分化して前記冷却された
中間製品に入れる工程と、 を含むことを特徴とする甘酒の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25436099A JP3574598B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 甘酒とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25436099A JP3574598B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 甘酒とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001078734A true JP2001078734A (ja) | 2001-03-27 |
JP3574598B2 JP3574598B2 (ja) | 2004-10-06 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3574598B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005087188A (ja) * | 2003-02-10 | 2005-04-07 | Senya Yamanaka | 甘酒の製造方法 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25436099A patent/JP3574598B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2005087188A (ja) * | 2003-02-10 | 2005-04-07 | Senya Yamanaka | 甘酒の製造方法 |
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