JP2001076787A - 電気コネクタ及びこれを用いた接続構造 - Google Patents

電気コネクタ及びこれを用いた接続構造

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JP2001076787A
JP2001076787A JP25059399A JP25059399A JP2001076787A JP 2001076787 A JP2001076787 A JP 2001076787A JP 25059399 A JP25059399 A JP 25059399A JP 25059399 A JP25059399 A JP 25059399A JP 2001076787 A JP2001076787 A JP 2001076787A
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bga
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Satoshi Odajima
智 小田嶋
Takumi Suda
工 須田
Atsushi Taniguchi
敦 谷口
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続荷重を低減することができ、これを通じ
て装置の小型化や薄肉化を図ることのできる電気コネク
タ及びこれを用いた接続構造を提供する。 【解決手段】 回路基板等1とBGA3とを導通させる
電気コネクタを、回路基板等1とBGA3との間に介在
される絶縁性の基材5と、基材5の厚さ方向にそれぞれ
複数穿孔される第一、第二の貫通孔と、各第一の貫通孔
に挿通支持されて回路基板等1の被接続電極2とBGA
3の半田ボール4に接触する導電性高分子からなる第一
の接続子8と、各第二の貫通孔に挿通支持されて回路基
板等1の被接続電極2とBGA3の半田ボール4に接触
する導電性高分子からなる第二の接続子9とから構成す
る。そして、基材5の両面から複数の第一の接続子8と
第二の接続子9の両端部をそれぞれ突出させ、基材5の
一面から突出した各第二の接続子9の上端部寸法を各第
一の接続子8の上端部寸法よりも高く長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば回路基板と
表面実装型半導体パッケージ等との被接続電極を電気接
続する電気コネクタ及びこれを用いた接続構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】回路基板等に実装される半導体パッケー
ジのタイプとしては、PGAやQFP等があるが、ピン
加工の容易化、ピンの変形防止、電気コネクタの設計の
簡素化、経済性、及びCPUの試験的実装の容易化等に
鑑み、近年、LGA(ランドグリッドアレイ)等の表面実
装型半導体パッケージ、特に被接続電極である複数の半
田ボールをパッケージ表面に並べ備えたBGA(ボール
グリッドアレイ)が注目されている。これらBGAやL
GA等を有効に活用するためには、これらの特質を踏ま
え、BGAやLGA等を必要に応じて半田実装したり、
取り付け取り外しを可能とする必要がある。そこで、回
路基板等と表面実装型半導体パッケージ等の各種パッケ
ージ等とを着脱自在、かつ電気的に接続する、特にはC
SP(chip size package)ソケットに適した電気コネク
タが開発されている。
【0003】この種の電気コネクタは、図示しないが、
電気絶縁性の基材と、この基材の厚さ方向に貫通する貫
通孔の側壁に導電めっきが施され、さらに相対向する少
なくとも一組の被接続電極に接続されるべき金属バンプ
をその両端部に有し、かつ貫通孔を充填する導電性エラ
ストマーからなるものである。このような構成の電気コ
ネクタは、回路基板等と表面実装型半導体パッケージ等
とに圧接挟持され、圧接方向に表面実装型半導体パッケ
ージ等が押圧圧下されることにより、回路基板等と表面
実装型半導体パッケージ等とを電気的に接続する(特開
平9−115577号公報参照)。
【0004】また、別のタイプとして、回路基板等と表
面実装型半導体パッケージ等との間に介在される絶縁性
のゴムシートを備え、この絶縁性のゴムシートの厚さ方
向に複数の導電線条が互いに平行に、かつ絶縁性を保ち
つつ挿入支持され、この導電線条がXY方向に複数並ん
だ電気コネクタもある(特開平9−35789号公報参
照)。以上のように電気コネクタはタイプ毎に異なる構
造に構成されている。但し、いずれのタイプも、導電線
条等の接続子の突出高さが一定の寸法に形成されるとと
もに、接続を確実化するため接続子やその周辺部分が弾
性体を用いて形成され、これらが変形するよう構成され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記電気コネクタには
以下のような課題がある。先ず、表面実装型半導体パッ
ケージ等は、近年の大容量化に伴い、従来のものよりも
大型化されてきているが、パッケージの寸法が30mm
□以上になってきている。これに伴い、表面実装型半導
体パッケージを構成する回路基板等と半導体の線膨張係
数等の熱機械的特性の相違による変形量(例えば、回路
基板の反り0.03〜0.25mm)も著しくなってき
ている。このような動向を踏まえ、回路基板等と表面実
装型半導体パッケージ等とを電気コネクタで導通させる
場合、押圧圧下時の荷重を大きくしたり、装置全体を大
型化して機械的強度を向上させたり、あるいは電気コネ
クタを厚肉に構成しなければならない。
【0006】本発明は、上記に鑑みなされたもので、接
続荷重を低減することができ、これを通じて装置の小型
化、及び薄肉化を図ることのできる電気コネクタ及びこ
れを用いた接続構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、電気絶縁
性の基材から突出する接続子の突出高さを予め各種の半
導体パッケージ毎に発生する反りパターンに合わせた突
出量とすれば、接続荷重を軽減することができることを
見い出し、本発明を完成させた。請求項1記載の発明
は、電気絶縁性の基材を貫通するとともに、この基材の
両面より突出する導電性高分子からなる複数の接続子を
有するものであって、上記複数の接続子は上記基材の少
なくとも一面側で相互に相異なる突出寸法を有する。ま
た、請求項2記載の発明は、相対向する少なくとも一対
の被接続電極を請求項1記載の電気コネクタを介して接
続してなる。
【0008】ここで、特許請求の範囲における絶縁性の
基材は、自立性を有することが好ましいが、自立性のな
い可撓性のシートやフィルムでも良い。導電性高分子か
らなる導電性部材には、各種の導電性樹脂(それ自体導
電性を有する樹脂や絶縁性樹脂に導電性付与剤を分散混
合したもの)や導電性エラストマー(熱可塑性エラストマ
ーやゴムを含む)からなるものが例示される。さらに、
複数の接続子は、円柱形、楕円形の柱形、角柱形、ある
いはこれらを適宜組み合わせたもの等とすることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。本実施形態における電気コネクタ及
びこれを用いた接続構造は、図1や図2に示すように、
回路基板等1とBGA3等の被接続物との間に介在され
る基材5と、この基材5にそれぞれ複数設けられた第
一、第二の貫通孔6・7と、各第一の貫通孔6に貫通さ
れて回路基板等1上の内側の被接続電極2、及びこの被
接続電極2と相対向するBGA3の内側の半田ボール4
(被接続電極)に接触する第一の接続子8と、各第二の貫
通孔7に貫通されて回路基板等1の外側の被接続電極
2、及びこのBGA3の外側の半田ボール4に接触する
第二の接続子9とを備えている。
【0010】基材5は、電気絶縁性や耐熱性等に優れる
ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルエー
テルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレン
サルファイド、ポリスチレン、フッ素樹脂、エポキシ樹
脂、ポリフェニレンエーテル、ビスマレイイミド−トリ
アジン樹脂、あるいはこれらをガラス繊維等により補強
したもの等を使用し、厚さが通常20μm〜300μm
の平面方形に成形されている。これらの中でも、加工性
や耐熱性に優れ、BGA3との熱膨張率の差異が少ない
点から、ポリイミド、ポリアミドイミド、又はポリエチ
レンナフタレートが好適である。基材5の厚さを20μ
m〜300μmの範囲とすると、作業性が良く、熱膨張
率の差による応力を良く吸収でき、接続不良を惹起せ
ず、しかも、小型化を容易に図ることができる。
【0011】複数の第一の貫通孔6は、例えば図2(a)
に示すように、BGA3の半田ボール4の配列態様に応
じ、基材5の非中央部に枠形に並んだ配列状態で上下厚
さ方向に向けて設けられている。また、複数の第二の貫
通孔7は、例えば基材5の外周部に枠形に並んだ状態で
上下厚さ方向に穿孔され、複数の第一の貫通孔6を外側
から包囲している。
【0012】各第一の接続子8は、図1に示すように、
合成樹脂やエラストマーに導電性付与剤を分散させた好
ましくは体積抵抗率1×10-2Ω・cm以下の導電性高
分子を使用し、例えば長さ275μmの円柱形に成形さ
れており、基材5の上下両面から上下両端部が突出して
いる。合成樹脂やエラストマーとしては、エポキシ系樹
脂、不飽和ポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、シリコ
ーン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素ゴム、あるいはシリコ
ーンゴム等があげられ、これらの中では流動性があり、
ボイドの発生防止が期待でき、第一の接続子8の突出量
の制御が容易な無溶剤反応硬化型のものが良く、特には
シリコーンゴムが好ましい。なお、これらには硬化剤、
硬化助剤、抑制剤等が適宜添加される。
【0013】導電性付与剤としての導電フィラーとして
は、金、銀、銅、白金、パラジウム、鉛、錫、鉄、亜
鉛、アルミニウム、クロム、チタン等の金属、鉄−ニッ
ケル合金、ステンレス、半田、ベリリウム銅、青銅、り
ん青銅、黄銅等の合金からなる針状、球状、板状、粉
末、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファー
ネスブラック等のカーボン粉末、セラミックス粉末、あ
るいは表面が金属めっきされた各種粒子等があげられ
る。これらのうち、少ない添加量で高い導電性が得られ
る金、銀、又は銅の粉末を主とする導電性フィラーが好
適である。体積抵抗率を1×10-2Ω・cm以下とする
のは、信号の伝搬効率を良好なものとするとともに、小
電力とし、発熱を抑制するのに好都合であるという理由
に基づく。
【0014】各第二の接続子9は、例えば長さ325μ
mの円柱形に成形され、基材5の上下両面から上下両端
部が突出するとともに、基材5の一面である上面から突
出した一端部である上端部が第一の接続子8の上端部よ
りも50μm高く長く伸びている。その他の点について
は第一の接続子8と同様である。
【0015】次に、図3に基づき電気コネクタの製造方
法について説明すると、先ず、基材5を用意し(図3(a)
参照)、この基材5の上下両面に少なくとも一層からな
る、図では一層の第一のスペーサシート10,10をそ
れぞれ粘着して第一の積層シート11を形成する(図3
(b)参照)。こうして第一の積層シート11を形成した
ら、第一の積層シート11の上下厚さ方向に第一の貫通
孔6を、被接続端子の配列ピッチの1〜0.2ピッチ、
換言すれば、得られた接続子が被接続端子1個当たり、
1〜5本当接する間隔で複数設け(図3(c)参照)、各第
一の貫通孔6に液状、ペースト状等、流動性や粘動性を
有する導電性エラストマーからなる導電性高分子を充填
するとともに、必要に応じて加熱加圧し、導電性高分子
を加硫するか、あるいは冷却固化(熱可塑性の場合)して
導電性高分子からなる第一の接続子8を成形する(図3
(d)参照)。
【0016】第一の貫通孔6を設ける場合には、金型に
よる打ち抜き加工法やレーザ加工法等を適宜使用する。
また、導電性高分子を充填する場合、導電性エラストマ
ーをシート状に成形して第一の積層シート11に積層
し、一対のロールの間に第一の積層シート11と共に圧
接挟持の状態で挿通する方法等を用いるのが量産性に優
れており、好ましい。
【0017】次いで、第一の積層シート11の少なくと
も片面、図では積層シート11の上面側に、少なくとも
一層からなる、換言すれば、スペーサシート自体が複数
層からなるもの、図では一層からなる第二のスペーサシ
ート12を粘着して第二の積層シート13を形成する
(図3(e)参照)。第二の積層シート13を形成したら、
第二の積層シート13の上下厚さ方向に第二の貫通孔7
を第一の貫通孔6とは相異なる位置に第一の貫通孔6と
同様のピッチで複数設け(図3(f)参照)、各第二の貫通
孔7に導電性エラストマーからなる導電性高分子を上記
と同様に充填するとともに、必要に応じて加熱加圧し、
この導電性高分子を上記同様加硫又は冷却固化して導電
性高分子からなる第二の接続子9を形成する。
【0018】そしてその後、第一、第二のスペーサシー
ト10・12をそれぞれ剥離除去し、所定の形状・長さ
にカットすれば、基材5の上面側では突出した接続子の
高さが相異なり、基材5の下面側では突出高さの揃った
本発明に係る電気コネクタを製造することができる(図
3(g)参照)。なお、本実施形態では上面側に第二のスペ
ーサシート12迄を積層して相異なる2種の突出高さを
有する接続子を設ける場合について述べたが、これは上
面側に第三、第四の…と接続すべき回路基板等1の反り
に合わせて適宜選択し、接続子の突出高さを3種、4種
とすることもできる。
【0019】電気コネクタを製造したら、回路基板等1
の被接続電極上に電気コネクタを配置し、この電気コネ
クタ上にBGA3を配置して複数の第一の接続子8及び
第二の接続子9に被接続電極としての半田ボール4を位
置決めし、図1に矢印で示すように回路基板等1方向に
BGA3を押圧圧下して被接続電極を接続すれば、回路
基板等1とBGA3等とを電気的に接続して本発明に係
る接続構造を得ることができる。
【0020】上記構成によれば、BGA3の変形に対応
する突出量を有する第二の接続子9を第一の接続子8と
は別に長く外側に配設したので、反ったBGA3や回路
基板等の変形誤差をきわめて容易に吸収確保することが
でき、例え大型のBGA3を接続する場合でも押圧圧下
時の荷重を著しく小さくすることができる。また、接続
構造全体の機械強度の補強を最小限とすることができる
ので、装置全体を軽くしたり、小型化することができ、
しかも、電気コネクタを薄肉に構成することも可能であ
る。
【0021】次に、図4は本発明に係る電気コネクタを
用いた接続構造の第2の実施形態、具体的には圧接挟持
前の状態を模式的に示すもので、この場合には、BGA
3の代わりにLGA14を使用するようにしている。L
GA14は、周知のように、被接続電極である複数のラ
ンド電極15を半田ボール4の代わりに面内にアレイ状
に並べた表面実装型半導体パッケージである。その他の
部分については、上記実施形態と同様であるので説明を
省略する。本実施形態においても上記実施形態と同様の
作用効果が期待できる。
【0022】次に、図5は本発明に係る電気コネクタの
第3の実施形態を示すもので、この場合には、各第二の
接続子9の上下両端部を第一の接続子8の上下両端部よ
りも長く伸ばすようにしている。この場合、第一の積層
シート11,11に第二のスペーサシート12,12を
それぞれ粘着して第二の積層シート(図示せず)を形成
し、この第二の積層シートの上下厚さ方向に複数の第二
の貫通孔7を所定ピッチで設け、各第二の貫通孔7に導
電性エラストマーからなる導電性高分子を上記と同様に
充填するとともに、必要に応じて加熱加圧し、この導電
性高分子を上記同様加硫又は冷却固化して導電性高分子
からなる第二の接続子9を長く成形すれば良い。その他
の部分については、上記実施形態と同様であるので説明
を省略する。
【0023】本実施形態においても上記実施形態と同様
の作用効果が期待でき、しかも、各第二の接続子9の上
端部だけではなく、下端部をも長く伸ばすので、BGA
3やLGA14の回路基板が反って変形している場合の
みならず、被接続用の回路基板等1が反って大きく変形
している場合でもその変形誤差を吸収することができる
のは明白である。
【0024】次に、図6は本発明に係る電気コネクタの
第4の実施形態を示すもので、この場合には、複数の第
一の接続子8を形成する外側の複数の第一の接続子8a
を高く長くするとともに、複数の第二の接続子9を形成
する外側の複数の第二の接続子9aを上記同様に高く長
くするようにしている。その他の部分については、上記
実施形態と同様であるので説明を省略する。本実施形態
においても上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0025】次に、図7は本発明の第5の実施形態にお
ける電気コネクタの製造方法を示すもので、この場合に
は、先ず、基材5を用意し(図7(a)参照)、この基材5
の上面には少なくとも一層の第一、第二のスペーサシー
ト10・12を、基材5の下面には少なくとも一層の第
一のスペーサシート10をそれぞれ粘着して第二の積層
シート13を形成する(図7(b)参照)。こうして第二の
積層シート13を形成したら、第二の積層シート13の
上下厚さ方向に第二の貫通孔7を複数並べて穿孔し(図
3(c)参照)、各第二の貫通孔7に液状、ペースト状等、
流動性や粘動性を有する導電性エラストマーからなる導
電性高分子を充填するとともに、必要に応じて加熱加圧
し、導電性高分子を加硫するか、あるいは冷却固化(熱
可塑性の場合)して第二の接続子9を成形する(図7(d)
参照)。
【0026】次いで、上面側の第一の積層シート11か
ら第二のスペーサシート12を剥離して第一の積層シー
ト11を形成する(図7(e)参照)。第一の積層シート1
1を形成したら、この第一の積層シート11の上下厚さ
方向に第一の貫通孔6を複数並べて穿孔し(図7(f)参
照)、各第一の貫通孔6に導電性エラストマーからなる
導電性高分子を上記と同様に充填するとともに、必要に
応じて加熱加圧し、この導電性高分子を上記同様加硫又
は冷却固化して導電性部材としての第一の接続子8を成
形する。そしてその後、複数の第一のスペーサシート1
0をそれぞれ剥離除去し、所定の形状・長さにカットす
れば、電気コネクタを製造することができる(図7(g)参
照)。その他の部分については、上記実施形態と同様で
あるので説明を省略する。
【0027】なお、上記実施形態では回路基板等1を単
に示したが、検査基板、プリント基板、高密度フレキシ
ブル基板、ビルドアップ配線板、又はこれらと略同様と
認められる電気電子部品等でも良い。また、BGA3や
LGA14の代わりに、他の表面実装型電子部品を適宜
使用することも可能である。また、上記実施形態では平
面方形の基材5を単に示したが、平面枠形のフレーム内
に基材5を嵌着支持させるようにしても良い。また、導
電性高分子は市販のものを使用することができる。ま
た、回路基板等1、BGA3、又はLGA14等の表面
実装型電子部品の反り具合に応じ、第一、第二の接続子
8・9の突出寸法を3種、4種とすることができるし、
それ以上とすることも可能である。
【0028】さらに、第一の貫通孔6に第一の接続子8
を設ける場合、所定の形状、寸法長さに第一の接続子8
を予め成形しておき、この第一の接続子8を第一の貫通
孔6に挿通させるようにしても良い。第二の接続子9に
ついても同様である。さらにまた、複数の第一の接続子
8と第二の接続子9の配列態様等を適宜変更したり、第
一の接続子8と第二の接続子9とを弾性変形可能として
も良い。
【0029】
【実施例】電気コネクタを以下の方法で製造した。先
ず、厚さ125μmのポリイミドシート「カプトン」を
用意して基材5とし、この基材5の上下両面に第一のス
ペーサシート10をそれぞれ粘着して第一の積層シート
11を形成した。第一のスペーサシート10としては、
ポリエチレンテレフタレート製で厚さ100μmの微粘
着シートと、ポリエチレンテレフタレート製で厚さ50
μmの微粘着シートとを使用した。
【0030】第一の積層シート11を形成したら、第一
の積層シート11の上下厚さ方向に176個の第一の貫
通孔6を並べて打ち抜き加工するとともに、各第一の貫
通孔6に導電性エラストマーを充填し、導電性エラスト
マーを170℃、20kgf/cm2の条件で10分間
加熱加圧し、この導電性エラストマーを加硫して導電性
部材としての第一の接続子8を成形した。第一の貫通孔
6の打ち抜きには、φ0.7mmのピンを176本並べ
備えた金型を使用した。複数のピンは、ピッチ1.27
mm、24列×24列で並設するとともに、20列×2
0列の中央部分を省略した枠形に配列した。
【0031】導電性エラストマーとしては、銀を82重
量%含有し、硬化後の体積抵抗率が8×10-4〜9×1
-4Ω・cm、硬化前の粘度が40,000ポイズであ
る信越化学製の導電性シリコーンゴムを使用した。導電
性エラストマーは、第一の積層シート11の一面にシー
ト状に重ねて配置し、一対の等速ロールの間に第一の積
層シート11と共に線圧5kgf/cm2の条件で通す
ことにより充填した。
【0032】次いで、第一の積層シート11を形成する
厚さ50μmの第一のスペーサシート10に第二のスペ
ーサシート12を粘着して第二の積層シート13を形成
した。第二のスペーサシート12としては、ポリエチレ
ンテレフタレート製で厚さ50μmの微粘着シートを用
いた。第二の積層シート13を形成したら、第二の積層
シート13の上下厚さ方向に324個の第二の貫通孔7
を並べて打ち抜き加工するとともに、各第二の貫通孔7
に上記と同様の導電性エラストマーを上記同様充填し、
導電性エラストマーを170℃、20kgf/cm2
条件で10分間加熱加圧し、この導電性エラストマーを
加硫して第二の接続子9を成形した。
【0033】第二の貫通孔7の打ち抜きには、φ0.7
mmのピンを324本並べ備えた金型を用いた。複数の
ピンは、ピッチ1.27mm、30列×30列で並設
し、かつ24列×24列の中央部分を省略した枠形に配
列した。そしてその後、複数の第一、第二のスペーサシ
ート10・12をそれぞれ剥離除去し、本発明に係る電
気コネクタを製造した。得られた電気コネクタを使用し
て25cm□のBGA3と試験回路基板とを接続したと
ころ、比較例(突出高さが175μmで均一な他は、実
施例と同様である)と比べ、その接続圧力は1/3であ
った。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の接
続子の突出寸法を基材の少なくとも一面側で相互に相異
なる寸法としたので、接続荷重を低減することができ、
これを通じて装置の小型化や薄肉化を図ることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気コネクタ及びこれを用いた接
続構造の実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明に係る電気コネクタの実施形態を示す説
明図で、(a)図は平面図、(b)図は(a)図のb−b線拡大
断面図である。
【図3】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施形
態を示す説明図で、(a)図は基材を示す説明図、(b)図は
基材の上下両面に第一のスペーサシートをそれぞれ粘着
して第一の積層シートを形成した状態を示す断面説明
図、(c)図は第一の積層シートの厚さ方向に第一の貫通孔
を複数並べて穿孔した状態を示す断面説明図、(d)図は第
一の接続子を成形した状態を示す断面説明図、(e)図は第
一の積層シートに第二のスペーサシートを粘着して第二
の積層シートを形成した状態を示す断面説明図、(f)図は
第二の積層シートの厚さ方向に第二の貫通孔を複数並べ
て穿孔した状態を示す断面説明図、(g)図は最終的な電
気コネクタを示す断面説明図である。
【図4】本発明に係る電気コネクタ及びこれを用いた接
続構造の第2の実施形態を示す説明図である。
【図5】本発明に係る電気コネクタ及びこれを用いた接
続構造の第3の実施形態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る電気コネクタ及びこれを用いた接
続構造の第4の実施形態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る電気コネクタの他の実施形態にお
ける電気コネクタの製造方法を示す説明図で、(a)図は
基材を示す説明図、(b)図は基材に第一、第二のスペーサ
シートを粘着して第二の積層シートを形成した状態を示
す断面説明図、(c)図は第二の積層シートの厚さ方向に第
二の貫通孔を複数並べて穿孔した状態を示す断面説明
図、(d)図は第二の接続子を成形した状態を示す断面説明
図、(e)図は第二の積層シートから第一のスペーサシート
を粘着して第一の積層シートを形成した状態を示す断面
説明図、(f)図は第一の積層シートの厚さ方向に第一の貫
通孔を複数並べて穿孔した状態を示す断面説明図、(g)
図は最終的な電気コネクタを示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 回路基板等 2 電極パッド 3 BGA 4 半田ボール 5 基材 6 第一の貫通孔 7 第二の貫通孔 8 第一の接続子(接続子) 8a 第一の接続子(接続子) 9 第二の接続子(接続子) 9a 第二の接続子(接続子) 10 第一のスペーサシート 11 第一の積層シート 12 第二のスペーサシート 13 第二の積層シート 14 LGA 15 ランド電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 敦 東京都中央区日本橋本町4丁目3番5号 信越ポリマー株式会社内 Fターム(参考) 2H034 FA00 5E023 AA04 AA16 BB21 CC02 CC22 CC26 EE32 HH17 5E077 BB11 BB23 BB31 CC02 CC26 DD02 EE18 EE29 JJ30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性の基材を貫通するとともに、
    この基材の両面より突出する導電性高分子からなる複数
    の接続子を有する電気コネクタであって、 上記複数の接続子は上記基材の少なくとも一面側で相互
    に相異なる突出寸法を有することを特徴とする電気コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 相対向する少なくとも一対の被接続電極
    を請求項1記載の電気コネクタを介して接続してなる電
    気コネクタを用いた接続構造。
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