JP2876292B2 - コネクタおよびコネクタの製造方法 - Google Patents

コネクタおよびコネクタの製造方法

Info

Publication number
JP2876292B2
JP2876292B2 JP7024560A JP2456095A JP2876292B2 JP 2876292 B2 JP2876292 B2 JP 2876292B2 JP 7024560 A JP7024560 A JP 7024560A JP 2456095 A JP2456095 A JP 2456095A JP 2876292 B2 JP2876292 B2 JP 2876292B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
linear conductive
insulating film
connector
conductive portion
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7024560A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08203583A (ja
Inventor
文夫 河野
博登 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP7024560A priority Critical patent/JP2876292B2/ja
Publication of JPH08203583A publication Critical patent/JPH08203583A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2876292B2 publication Critical patent/JP2876292B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子部品基板間の回
路の接続に用いるコネクタとその製造方法、詳しくは、
絶縁性エラストマとフレキシブル回路基板とを組み合わ
せて構成されるコネクタと製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品基板間の回路の接続に用いるコ
ネクタとしては、従来、図6aに示す積層型コネクタ、
図6bに示す金属細線型コネクタあるいは図6cに示す
フレキシブル基板型コネクタ等が知られる。図6aに示
す積層型コネクタは、いわゆるS型コネクタと称される
もので、板状の複数の導電性シリコーンゴム51と板状
の複数の絶縁性シリコーンゴム52とを直方体形状に交
互に積層して構成される。また、図6bに示す金属細線
型コネクタは、絶縁性シリコーンゴムからなる直方体形
状の部材53中に、その厚み方向に金属細線54を貫通
配列して構成される。さらに、図6cに示すフレキシブ
ル基板型コネクタは、絶縁性プラスチックからなるフィ
ルム55に回路パターン56をエッチング等で形成して
構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図6aの積層型コネクタにあっては、導電性シリコー
ンゴム51がカーボンブラック等の導電性フィラーをシ
リコーンゴム中に配合して導電化してなるため、導通抵
抗が高く大きな電流容量を必要とする接続に適さず、ま
た、シリコーンゴム51,52が電子部品基板と長時間
圧接した場合に粘着(接着)し、基板や電子部品の交換
等のメンテナンスの妨げになるという問題がある。ま
た、図6bの金属細線型コネクタにあっては、金属細線
54を屈曲させて接続するため、大きな力で圧縮しなけ
ればならず、電子部品基板の撓み、回路パターンの剥
離、電子部品の破壊等を引き起こし、また、上述した図
6aの積層型コネクタと同様にシリコーンゴムの部材5
3が電子部品基板と接着するという問題がある。
【0004】さらに、図6cのフレキシブル基板型コネ
クタは、一方の電子部品基板が反り等を生じていた場合
に基板の反りに追従することが困難であり、接触不良等
を招きやすいという問題がある。この発明は、上記各従
来技術の問題に鑑みてなされたもので、大きな電流容量
が得られ、また、電子部品基板と接着することがなく、
さらに、電子部品基板が反り等を生じていても電気的接
続が確実に得られるコネクタを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明にかかるコネクタは、スルーホ
ールを有する可撓性の絶縁性フィルムの片面に導電性材
料からなる複数の線状導電部を所定間隔で設けてフレキ
シブル回路基板を構成し、該フレキシブル回路基板の線
状導電部側を絶縁性エラストマからなる芯体を挟んでU
字状に屈曲して該芯体と一体化するとともに、前記フレ
キシブル回路基板の表面に前記スルーホールを介して前
記線状導電部と導通した突起電極を設けて構成した。
【0006】また、請求項2記載の発明にかかるコネク
タは、スルーホールを有する可撓性の絶縁性フィルムの
片面に導電性材料からなる複数の線状導電部を所定間隔
で設けてフレキシブル回路基板を構成し、該フレキシブ
ル回路基板の線状導電部側を絶縁性エラストマからなる
シート状部材と接合するとともに、前記フレキシブル回
路基板の表面に前記スルーホールを介して前記線状導電
部と導通した突起電極を設けて構成した。
【0007】そして、請求項1,2記載の発明のコネク
タは、前記フレキシブル回路基板の線状導電部の間隔が
0.05mm〜0.50mmで、前記突起電極が0.0
2mm〜0.10mmの直径の半球状の突起部を有し、
該突起部の直径を前記線状導電部の間隔よりも小さくし
た態様(請求項3)に、さらに、前記フレキシブル基板
に前記絶縁性フィルムを貫通して前記線状導電部に開口
する複数のスルーホールを設け、該スルーホールに半田
を充填して前記突起電極を形成する態様(請求項4)に
構成することができる。
【0008】また、請求項5記載の発明にかかるコネク
タの製造方法は、可撓性の絶縁性フィルムの片面に複数
の線状導電部と該線状導電部に開口するスルーホールと
を形成した後、該絶縁性フィルムを線状導電部が内側に
位置するように略U字状に屈曲した治具の断面U字状の
凹部内に収容し、この凹部内の絶縁性フィルムの対向す
る面間に絶縁性エラストマ材料を充填して該絶縁性エラ
ストマ材料を加硫硬化させて前記絶縁性フィルムと一体
化し、次いで、該絶縁性フィルムのスルーホールに表面
側から半田を充填して表面側に突出する突起電極を形成
する。
【0009】さらに、請求項6記載の発明にかかるコネ
クタの製造方法は、可撓性の絶縁性フィルムの片面に複
数の線状導電部と該線状導電部に開口するスルーホール
とを形成するとともに、該スルーホールに半田を充填し
て前記絶縁性フィルムの一面に突出する突起電極を形成
した後、該突起電極の突出面が外側に位置するように前
記絶縁性フィルムを略U字状に屈曲した治具の断面U字
状の凹部内に収容し、この凹部内の絶縁性フィルムの対
向する面間に絶縁性エラストマ材料を充填して該絶縁性
エラストマ材料を加硫硬化させて絶縁性フィルムと一体
化する。
【0010】
【作用】請求項1、2記載の発明のコネクタによれば、
エラストマからなる芯体とシート状部材はその粘弾性に
より比較的小さな圧縮力でフレキシブル回路基板と一体
的に変形を生じるため、電子部品基板が反り等を生じて
いても小さな接触圧力で電気的接続が確実に得られ、ま
た、フレキシブル回路基板と電子部品基板との接触のみ
で電気的接続が得られるため接着することもなく、さら
に、線状導電部と突起電極とにより導通するため大きな
電流容量が得られる。特に、この発明のコネクタは、フ
レキシブル回路基板の線状導電部を芯体との接合面に位
置させることで線状導電部が露呈することもなく、確実
に保護できる。
【0011】そして、請求項3記載の発明のコネクタ
は、線状導電部をエッチングや印刷で容易に形成できる
のみならず、突起電極も半田付け等で容易に製造するこ
とができ、また、請求項4記載の発明のコネクタは、ス
ルーホールに半田を充填して突起電極を形成するため、
成形と取扱が容易である。
【0012】また、請求項5および請求項6記載の発明
のコネクタの製造方法は、絶縁性フィルムをU字状に屈
曲して屈曲内側に絶縁性エラストマ材料を充填し、この
絶縁性エラストマを加硫硬化して絶縁性フィルムと一体
化するため、接着等が不要で製造が容易に行え、また、
強固に接着できる。特に、請求項5記載の製造方法は、
絶縁性エラストマを加硫硬化させた後に半田をスルーホ
ール内に充填して突起電極を形成するため、突起電極が
熱変形を生じることもなく、より高品質のコネクタが得
られる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1および図2は請求項1の発明の一実施例に
かかるコネクタを示し、図1が斜視図、図2aが図1の
A−A矢視断面図、図2bが図1のB−B矢視断面図で
ある。
【0014】図中、11は側部が断面半円状に成形され
た芯体、12は可撓性のフレキシブル基板であり、フレ
キシブル基板12は断面略U字状に屈曲され芯体11の
断面半円状の側部および該側部に連続する一対の対向面
(図中、上下面)に貼着されている。芯体11は、硬度
がショア硬度で30〜60°H、好ましくは、40〜5
0°Hの硬度で、圧縮永久歪みが10%以下、好ましく
は3〜8%の絶縁性エラストマ、例えば、シリコーンゴ
ム、ニトリルゴム、ネオプレンゴム等の合成ゴム等の材
料の絶縁性エラストマ、好ましくは、シリコーンゴム材
料の絶縁性エラストマからなる。
【0015】フレキシブル基板12は、図2a,bに示
すように、フィルム(またはシート)13の芯体11と
の接合面に複数の線状導電部14を有し、これら線状導
電部14に臨んで複数のスルーホール15が形成され、
これらスルーホール15に突起電極16が設けられる。
フィルム13は、ポリイミド、ポリエーテル、ポリエス
テル等の絶縁性耐熱合成樹脂フィルム、好ましくは、耐
熱性に優れ熱収縮も小さいポリイミドからなり、25〜
125μmの厚さに形成されるが、取扱性や加工性の観
点からは50〜100μmの厚さが好ましい。
【0016】線状導電部14は、フィルム13に銅箔を
接着してエッチングを行った後に金めっきを施すこと
で、あるいは、フィルム13に導電性インクによるスク
リーン印刷を行うこと等で形成されるが、フィルム13
と一体に屈曲するため前者のエッチングによる形成が望
ましい。これら線状導電部14は、幅が0.25mm程
度、互いに0.05〜0.50mmの間隔(ピッチ)を
隔て図1中のA−A矢視線方向に延在し、芯体11の一
面側から他面側に連続する。これら線状導電部14は、
その幅やピッチが突起電極16の寸法との関連で定めら
れ、幅寸法が突起電極16の後述する突起部の径よりも
大きい。
【0017】スルーホール15は、電子部品基板(図示
せず)の端子部と接続する位置に1端子当たり少なくと
も3〜5個が形成される。これらスルーホール15の直
径は、線状導電部14の幅より小さく、かつ、0.02
〜0.10mmの範囲に設定される。突起電極16は、
スルーホール15内に半田を埋設して構成され、フィル
ム13の表面(線状導電部14形成面と反対の面)に略
半球状の突起部16aが突出する。この突起部16a
は、その直径が前記線状導電部14の幅よりも小さく、
かつ、0.02〜0.10mmの範囲となるように形成
され、その表面に金めっきが施される。
【0018】この実施例のコネクタは、次のようにして
製造される。先ず、フィルム13に上述したエッチング
等で線状導電部14を形成し、この線状導電部14が形
成されたフィルム13に線状導電部14に臨む複数のス
ルーホール15を貫通形成する。次いで、図5に示すよ
うに、底部がU字状に凹部91を有する成形治具90を
用い、この成形治具90の凹部91内に上記フィルム1
3を線状導電部14形成面が内側で対向するように屈曲
した状態で挿入し、このフィルム13の線状導電部14
形成面(以下、内面と称す)の間に絶縁性エラストマ材
料を充填して、絶縁性エラストマ材料を加硫硬化させて
フィルム13と一体化して成形治具90から取出す。成
形治具90の出入口は充填時蓋部材で密封される。すな
わち、フィルム13と一体化した芯体11を形成する。
【0019】次に、フィルム13のスルーホール15内
に半田を充填し、フィルム13の外面に突起部16aを
有する突起電極16を形成し、この後に、突起部16a
の表面に金めっきを施して完成する。なお、突起部16
aの表面の金めっきは半田からなる突起部16a表面の
酸化防止、電子部品基板との接触抵抗の低減に効果があ
る。なお、成形治具によりフィルム13を屈曲する前
に、予めフィルム13に突起電極16を形成しておくこ
とも可能であるが、熱プレス時の突起電極16の変形を
避けるためには上述したように熱プレス後に突起電極1
6を形成することが望ましい。
【0020】この実施例のコネクタにあっては、図2a
に模式的に示すように、フィルム13の突起電極16が
形成された外面で電子部品基板Pと当接し、エラストマ
の芯体11が電子部品基板Pと直接に接触しない。この
ため、電子部品基板Pと接着、粘着することがなく、メ
ンテナンスの際の電子部品基板や部品の交換も容易であ
る。また、このコネクタは、銅箔からなる線状導電部1
4と半田の突起電極16により電気的な導通を得るため
大きな電流容量が得られる。
【0021】さらに、この実施例のコネクタは、エラス
トマからなる芯体11が適当な弾性(粘弾性)を有し、
また、フィルム13が可撓性を有するため、電子部品基
板Pが反り等を生じていても、この反りに追従して芯体
11等が変形することで突起電極16が電子部品基板P
の端子部に確実に接触でき、高い信頼性が得られる。ま
た特に、この実施例は、線状導電部14がフィルム13
の内面に形成されて絶縁性エラストマの芯体11により
被覆されるため、侵入する導電性の異物による線状導電
部14の短絡等が確実に防止できる。
【0022】なお、上記実施例のコネクタを表面実装型
LSIを搭載した電子部品基板と検査用基板との間に設
置して約10%圧縮した状態で両基板を接続し、この状
態で1か月間通電放置し、その後、圧縮を開放し再び約
10%の圧縮状態で接続して1か月放置する検査を1年
間続けたが、基板とコネクタの接着、コネクタの変形や
へたりも生じることがなく、また、基板の反り等にも影
響を受けなかった。
【0023】図3a,bにはそれぞれ請求項1記載の発
明にかかるコネクタの他の実施例を示す。なお、これら
の実施例では、上述した実施例と同一の部分には同一の
番号を付して説明を省略する。図3aの実施例は、スル
ーホール15、すなわち、突起電極16を千鳥状に配設
したものである。この実施例は、電子部品基板Pの接続
端子が多数で、かつ、ピッチが小さい場合に有用であ
る。また、図3bの実施例は、フィルム13の表面に線
状導電部14を形成、すなわち、線状導電部14と突起
電極16との双方をフィルム13の表面に露呈させたも
のである。この実施例は、スルーホール15を設けるこ
と無く線状導電部14の表面に凸部を形成して突起電極
16とすることも可能であり、また、スルーホール15
を形成した場合は半田の充填によること無く鋲やリベッ
ト様のピン等で突起電極16を形成することも可能であ
る。
【0024】図4a,bには請求項2の発明にかかるコ
ネクタの一実施例を示し、aが斜視図、bがC−C矢視
断面図である。なお、上述した実施例のコネクタと対応
する部分には同一の番号を付して一部の説明を割愛す
る。この実施例は、矩形平板状のフレキシブル回路基板
18をエラストマからなる平板状のシート体(シート状
部材)19の一面に貼合して平板状のコネクタを構成す
るものである。
【0025】フレキシブル回路基板18は、上述した実
施例のフレキシブル回路基板12と同様にフィルム13
の一面に長辺方向に延在する複数の線状導電部14が所
定の間隔で形成され、また、フィルム13の両側部分に
複数のスルーホール15が形成され、これらのスルーホ
ール15に突起電極16が設けられる。このフレキシブ
ル回路基板18は、線状導電部14形成面がシート体1
9に貼合される。
【0026】この実施例のコネクタも、上述した実施例
と同様に、フィルム13の一面に線状導電部14を形成
した後に複数のスルーホール15を貫通形成し、次い
で、フィルム13の他面に絶縁性エラストマ材料を塗工
して加熱し、この後にフィルム13のスルーホール15
に突起電極16を形成することで製造される。ただし、
この実施例のコネクタは、予め絶縁性のエラストマによ
りシート体19を成形しておき、スルーホール15と線
状導電部14を形成したフィルム13を接着剤等を用い
て貼合することも可能である。
【0027】この実施例にあっては、フィルム13の表
面上一側に電子部品基板Pが、フィルム13の表面他側
に他の電子部品基板Pが係合し、これら基板Pを接続す
る。したがって、前述した実施例と同様に、電子部品基
板Pと接着することがなく、また、電気的な接続を確実
に得られ高い信頼性が得られ、さらに、大きな電流容量
が得られる。
【0028】次に、具体例を説明すれば、請求項1の発
明は下記具体例1として、請求項2の発明は下記具体例
2として具体化される。 ・具体例1:厚さ100μmの矩形状ポリイミドフィル
ム13に横方向に0.5mmピッチ、縦方向に0.2m
mピッチで直径が0.1mmのスルーホール15を形成
し、このフィルム13の片面に厚さ25μmの銅箔を接
着し、この銅箔をエッチングして幅が0.25mmの6
00本の線状導電部14を横方向に0.5mmピッチで
スルホール15と中心を一致させて縦方向に延在するよ
うに形成した後、このフィルム13を横寸法が300m
m、縦寸法が10mmの大きさに切断した。この状態で
は、線状導電部14の長さは10mmである。
【0029】次に、上記フィルム13を線状導電部14
が対向するように屈曲して成形治具90の断面逆U字型
の凹部91内に線状導電部14に対して直角な方向に挿
入し、この成形治具90のフィルム13の線状導電部1
4形成面間に絶縁性エラストマ材料としてシリコーンゴ
ムKE−7020U(信越化学工業(株)製)を充填
し、約130°Cの熱プレスでU字型に成形してフィル
ム13と一体化した。続いて、フィルム13のスルーホ
ール15に半田を充填し、フィルム13外面から突出す
る直径が0.2mmの半球状の突起部16aを有する突
起電極16を電子部品基板の1端子当たり5個形成し
た。そして、この突起電極16の突起部16aに厚さ2
μmの金めっきを施し、長さ300mm、厚さ2mmの
コネクタを得た。
【0030】・具体例2:上記具体例1と同様にして同
一のピッチで300本の線状導電部14とスルーホール
15をポリイミドフィルム13に形成し、このフィルム
13を横寸法が150mm、縦寸法が100mmに裁断
した(線状導電部14の長さは100mmである)。ま
た、絶縁性エラストマ材料としてシリコーンゴムKE−
7020U(信越化学工業(株)製)を用い、厚さ3m
m、大きさ150×100mmのシート体19を成形す
る。そして、このシート体19上にシリコーン系接着材
KE−1800A/B(信越化学工業(株)製)をスク
リーン印刷により塗布して上記フィルム13を接着し
た。この後、シート体19に接着されたフィルム13の
スルーホール15に半田を充填し、半球状の突起部16
aを有する突起電極16を形成した。そして、この突起
電極16の突起部16aに厚さ2μmの金めっきを施
し、幅150mm、長さ700mm、厚さ3mmのコネ
クタを得た。
【0031】上述した具体例1および具体例2共に、上
述した1年間の疲労試験を行っても電子部品基板Pと接
着することがなく、また、電気的な接続を確実に得られ
高い信頼性が得られ、さらに、大きな電流容量が得られ
た。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2記載の発明のコネクタによれば、エラストマから
なる芯体とシート状部材はその粘弾性によりフレキシブ
ル回路基板と一体的に変形するため、電子部品基板が反
り等を生じていても小さな接触圧力で電気的接続が確実
に得られ、また、フレキシブル回路基板と電子部品基板
との接触のみで電気的接続が得られるため接着すること
もなく、さらに、線状導電部と突起電極とにより電気的
な導通を得るため大きな電流容量が得られる。
【0033】そして、具体例1および具体例2のコネク
タによれば、フレキシブル回路基板の芯体との接合面に
線状導電部を形成するため線状導電部が露呈することも
なく高い安全性が得られ、また、線状導電部をエッチン
グや印刷で容易に形成できるのみならず、突起電極も半
田付け等で容易に製造することができ、さらに、スルー
ホールに半田を充填して突起電極を成形するため、その
成形と取扱が容易である。
【0034】また、請求項5および請求項6記載の発明
のコネクタの製造方法によれば、U字状に屈曲した絶縁
性フィルムの内側にエラストマ材料を充填して加硫硬化
させるため、接着等の工程が不要で製造工程の短縮化が
図れ、また、エラストマとフィルムとを強固に固着でき
る。特に、請求項6の発明の製造方法は、エラストマを
加硫硬化させた後に突起電極を形成するため、突起電極
の熱変形を防止でき、より高品質のコネクタが達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例にかかるコネクタの
斜視図である。
【図2】同コネクタの断面図であり、aが図1のA−A
矢視断面図、bが図1のB−B矢視断面図である。
【図3】aが同発明のまた他の実施例にかかるコネクタ
の斜視図、bが同発明のさらに他の実施例にかかるコネ
クタの斜視図である。
【図4】請求項2の発明の他の実施例にかかるコネクタ
を表し、aが斜視図、bがC−C断面図である。
【図5】この発明にかかるコネクタの製造の一工程を模
式的に示す斜視図である。
【図6】従来のコネクタを表す斜視図であり、aが一の
態様を、bが他の態様を、cがまた他の態様を示す。
【符号の説明】
11 芯体 12 フレキシブル基板 13 フィルム 14 線状導電部 15 スルーホール 16 突起電極 16a 突起部 18 フレキシブル基板 19 シート体 90 成形治具 91 凹部 P 電子部品基板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−19783(JP,A) 特開 昭62−226589(JP,A) 特開 平5−258791(JP,A) 特開 平6−308159(JP,A) 特開 平2−229445(JP,A) 特開 平7−45919(JP,A) 特開 平6−347482(JP,A) 実開 平1−164679(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 23/68 303 H01R 11/01

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルーホールを有する可撓性の絶縁性フ
    ィルムの片面に導電性材料からなる複数の線状導電部を
    所定間隔で設けてフレキシブル回路基板を構成し、該フ
    レキシブル回路基板の線状導電部側を絶縁性エラストマ
    からなる芯体を挟んでU字状に屈曲して該芯体と一体化
    するとともに、前記フレキシブル回路基板の表面に前記
    スルーホールを介して前記線状導電部と導通した突起電
    極を設けたことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 スルーホールを有する可撓性の絶縁性フ
    ィルムの片面に導電性材料からなる複数の線状導電部を
    所定間隔で設けてフレキシブル回路基板を構成し、該フ
    レキシブル回路基板の線状導電部側を絶縁性エラストマ
    からなるシート状部材と接合するとともに、前記フレキ
    シブル回路基板の表面に前記スルーホールを介して前記
    線状導電部と導通した突起電極を設けたことを特徴とす
    るコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記フレキシブル回路基板の線状導電部
    の間隔は0.05mm〜0.50mmで、前記突起電極
    は直径が0.02mm〜0.10の略半球状の突起部を
    有し、該突起部の直径を前記線状導電部の間隔よりも小
    さくした請求項1または請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記フレキシブル回路基板は前記スルー
    ホールが前記線状導電部に開口し、該スルーホールに半
    田を充填して前記突起電極を形成した請求項1乃至請求
    項3記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 可撓性の絶縁性フィルムの片面に複数の
    線状導電部と該線状導電部に開口するスルーホールとを
    形成した後、該絶縁性フィルムの線状導電部を内側にし
    て略U字状に屈曲した治具の断面U字状の凹部内に収容
    し、この凹部内の絶縁性フィルムの線状導電部が対向す
    る面間に絶縁性エラストマ材料を充填して該絶縁性エラ
    ストマ材料を加硫硬化させて前記絶縁性フィルムと一体
    化し、次いで、該絶縁性フィルムのスルーホールに表面
    側から半田を充填して表面側に突出する突起電極を形成
    することを特徴とするコネクタの製造方法。
  6. 【請求項6】 可撓性の絶縁性フィルムの片面に複数の
    線状導電部と該線状導電部に開口するスルーホールとを
    形成するとともに、該スルーホールに半田を充填して前
    記絶縁性フィルムの一面に突出する突起電極を形成した
    後、該突起電極の突出面が外側に位置するように前記絶
    縁性フィルムを略U字状に屈曲した治具の断面U字状の
    凹部内に収容し、この凹部内の絶縁性フィルムの対向す
    る面間に絶縁性エラストマ材料を充填して該絶縁性エラ
    ストマ材料を加硫硬化させて絶縁性フィルムと一体化す
    ることを特徴とするコネクタの製造方法。
JP7024560A 1995-01-20 1995-01-20 コネクタおよびコネクタの製造方法 Expired - Fee Related JP2876292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7024560A JP2876292B2 (ja) 1995-01-20 1995-01-20 コネクタおよびコネクタの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7024560A JP2876292B2 (ja) 1995-01-20 1995-01-20 コネクタおよびコネクタの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08203583A JPH08203583A (ja) 1996-08-09
JP2876292B2 true JP2876292B2 (ja) 1999-03-31

Family

ID=12141553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7024560A Expired - Fee Related JP2876292B2 (ja) 1995-01-20 1995-01-20 コネクタおよびコネクタの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2876292B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6222126B1 (en) * 1997-09-08 2001-04-24 Thomas & Betts International, Inc. Woven mesh interconnect
JP2006253388A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Alps Electric Co Ltd 中継基板
JP4240499B2 (ja) * 2006-02-09 2009-03-18 日本航空電子工業株式会社 接続部材
JP4679492B2 (ja) * 2006-11-13 2011-04-27 北川工業株式会社 コンタクト
JP2008293746A (ja) 2007-05-23 2008-12-04 Japan Aviation Electronics Industry Ltd コネクタ
JP4391555B2 (ja) 2007-09-14 2009-12-24 日本航空電子工業株式会社 ソケット
JP2009087827A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Japan Aviation Electronics Industry Ltd コネクタ
JP4678791B2 (ja) * 2007-11-19 2011-04-27 日本航空電子工業株式会社 コンタクト部材及びコネクタ
JP2009146666A (ja) 2007-12-12 2009-07-02 Japan Aviation Electronics Industry Ltd コネクタ
JP2010245055A (ja) * 2010-07-23 2010-10-28 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 電気接続部材、ic検査用ソケット
JP5184610B2 (ja) * 2010-11-15 2013-04-17 日本航空電子工業株式会社 コネクタ
JP5430705B2 (ja) * 2012-04-03 2014-03-05 日本航空電子工業株式会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08203583A (ja) 1996-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3971610A (en) Conductive elastomeric contacts and connectors
US5759047A (en) Flexible circuitized interposer with apertured member and method for making same
US5624268A (en) Electrical connectors using anisotropic conductive films
JP2876292B2 (ja) コネクタおよびコネクタの製造方法
JPH0935789A (ja) 異方導電性シートおよびその製造方法
EP0909118B1 (en) Conductive elastomer for grafting to an elastic substrate
JPH0574512A (ja) 電気接続用コネクタ
JP2002075567A (ja) 電気コネクタ及びその製造方法
JP4040206B2 (ja) 電気コネクタ
JP2920198B2 (ja) 電気接続用コネクタ
JP4330778B2 (ja) 電気コネクタ及びその製造方法
KR102258846B1 (ko) 압접형 전기 커넥터
JP7269885B2 (ja) 電気コネクターの製造方法
JP2002298950A (ja) 電気コネクタ
JP2002056908A (ja) 電気コネクタ及びその製造方法
JPH1065322A (ja) 電気部品に導電バンプを形成する方法
JPH0618909A (ja) 異方性導電膜を有するフレキシブル回路基板
JP2954559B2 (ja) 配線基板の電極構造
JP2000164270A (ja) 電気コネクタ及びその製造方法
JP3728590B2 (ja) 電気コネクタ
JPH0422315Y2 (ja)
JP2003077562A (ja) 電気コネクタ及びその製造方法
JP4763409B2 (ja) コネクタ
JPH09161870A (ja) エラストマーコネクタ及びその製造方法
JPS583345B2 (ja) 回路の接続方法およびこれに使用するインタ−コネクタ−

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees