JP2002075567A - 電気コネクタ及びその製造方法 - Google Patents
電気コネクタ及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一電極当たりの接続荷重を低減し、接続導通
路の長さを短縮等できる電気コネクタ及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 電子回路基板10とLSI等からなる電
気接合物20との間に、枠形の絶縁プレート30を介在
させてその内部には絶縁性の弾性保持層35を成形し、
弾性保持層35に導電性の複数の弾性接続子39を相互
に離隔させて埋め並べ、各弾性接続子39を断面略2字
状に屈曲形成するとともに、各弾性接続子39の上下両
端部を弾性保持層35の表裏両面からそれぞれ僅かに露
出させる。電子回路基板10と電気接合物20との導通
時の接続荷重を、各弾性接続子39の湾曲形状や材質、
弾性エラストマー38の硬度やその厚みにより自由に設
定できるので、接続信頼性を維持しながら接続荷重を低
減できる。
路の長さを短縮等できる電気コネクタ及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 電子回路基板10とLSI等からなる電
気接合物20との間に、枠形の絶縁プレート30を介在
させてその内部には絶縁性の弾性保持層35を成形し、
弾性保持層35に導電性の複数の弾性接続子39を相互
に離隔させて埋め並べ、各弾性接続子39を断面略2字
状に屈曲形成するとともに、各弾性接続子39の上下両
端部を弾性保持層35の表裏両面からそれぞれ僅かに露
出させる。電子回路基板10と電気接合物20との導通
時の接続荷重を、各弾性接続子39の湾曲形状や材質、
弾性エラストマー38の硬度やその厚みにより自由に設
定できるので、接続信頼性を維持しながら接続荷重を低
減できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路基板と半
導体パッケージ、複数の電子回路基板、あるいは複数の
電子回路部品等を電気的に導通する電気コネクタ及びそ
の製造方法に関するものである。
導体パッケージ、複数の電子回路基板、あるいは複数の
電子回路部品等を電気的に導通する電気コネクタ及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子回路基板10とLSI等から
なる電気接合物20とを電気的に接続する場合には、図
19や図20に示す方法が採用されている。すなわち、
図19の場合には、電子回路基板10上に複数本のソケ
ットコンタクト60を並べて植設し、各ソケットコンタ
クト60に電気接合物20のピンからなる電極21を挿
入支持させて導通を確保するようにしている。また、図
20の場合、電子回路基板10と電気接合物20との間
に電気コネクタを介在配置し、電子回路基板10に電気
接合物20を押さえ治具62を介し圧下して導通を図る
ようにしている。電気コネクタは、絶縁性の弾性層63
に断面略く字状を呈した導電性の弾性接続子39が並べ
て埋設され、各弾性接続子39の下端部が電子回路基板
10の電極11に圧接し、各弾性接続子39の上端部が
電気接合物20の平坦な電極21に接触する。
なる電気接合物20とを電気的に接続する場合には、図
19や図20に示す方法が採用されている。すなわち、
図19の場合には、電子回路基板10上に複数本のソケ
ットコンタクト60を並べて植設し、各ソケットコンタ
クト60に電気接合物20のピンからなる電極21を挿
入支持させて導通を確保するようにしている。また、図
20の場合、電子回路基板10と電気接合物20との間
に電気コネクタを介在配置し、電子回路基板10に電気
接合物20を押さえ治具62を介し圧下して導通を図る
ようにしている。電気コネクタは、絶縁性の弾性層63
に断面略く字状を呈した導電性の弾性接続子39が並べ
て埋設され、各弾性接続子39の下端部が電子回路基板
10の電極11に圧接し、各弾性接続子39の上端部が
電気接合物20の平坦な電極21に接触する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LSIや半
導体パッケージ等からなる電気接合物20は、製造技術
が進歩し、内部回路が益々高密度化するのに伴い、電極
21が増加・高密度化する傾向にある。電極21の数が
増加すると、接続荷重保持のため、回路部品を過大な構
造に構成しなければならないが、これでは回路部品の小
型・軽量化を図ることができない。そこで近年、回路部
品の小型・軽量化の観点から、一電極当たりの接続荷重
の低減が強く要求されてきている。また、演算速度の高
速化に伴う配線遅延の抑制やクロストーク防止等の観点
から、電子回路基板10と電気接合物20との接続長を
短縮したり、接続抵抗を減少させることも要求されてき
ている。
導体パッケージ等からなる電気接合物20は、製造技術
が進歩し、内部回路が益々高密度化するのに伴い、電極
21が増加・高密度化する傾向にある。電極21の数が
増加すると、接続荷重保持のため、回路部品を過大な構
造に構成しなければならないが、これでは回路部品の小
型・軽量化を図ることができない。そこで近年、回路部
品の小型・軽量化の観点から、一電極当たりの接続荷重
の低減が強く要求されてきている。また、演算速度の高
速化に伴う配線遅延の抑制やクロストーク防止等の観点
から、電子回路基板10と電気接合物20との接続長を
短縮したり、接続抵抗を減少させることも要求されてき
ている。
【0004】本発明は、上記に鑑みなされたもので、一
電極当たりの接続荷重を低減し、接続導通路の長さを短
縮等することのできる電気コネクタ及びその製造方法を
提供することを目的としている。
電極当たりの接続荷重を低減し、接続導通路の長さを短
縮等することのできる電気コネクタ及びその製造方法を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、上記課題を達成するため、相対向する対向電極
間を導通するものであって、上記対向電極の間に介在す
る絶縁性の弾性保持層に、導電性の複数の弾性接続子を
絶縁状態に埋め並べて各弾性接続子を断面略2字状に形
成し、各弾性接続子の両端部を上記弾性保持層の両面か
らそれぞれ露出させるようにしたことを特徴としてい
る。
いては、上記課題を達成するため、相対向する対向電極
間を導通するものであって、上記対向電極の間に介在す
る絶縁性の弾性保持層に、導電性の複数の弾性接続子を
絶縁状態に埋め並べて各弾性接続子を断面略2字状に形
成し、各弾性接続子の両端部を上記弾性保持層の両面か
らそれぞれ露出させるようにしたことを特徴としてい
る。
【0006】なお、上記対向電極の間に、上記弾性保持
層に嵌まる絶縁プレートを介在させ、この絶縁プレート
の内周部からフランジを内方向に突出させてこのフラン
ジには固定孔を設け、上記弾性保持層を、絶縁性の樹脂
フィルムと弾性エラストマーとを積層して形成するとと
もに、この弾性エラストマーと上記絶縁プレートのフラ
ンジとを上記固定孔を介して一体化することができる。
層に嵌まる絶縁プレートを介在させ、この絶縁プレート
の内周部からフランジを内方向に突出させてこのフラン
ジには固定孔を設け、上記弾性保持層を、絶縁性の樹脂
フィルムと弾性エラストマーとを積層して形成するとと
もに、この弾性エラストマーと上記絶縁プレートのフラ
ンジとを上記固定孔を介して一体化することができる。
【0007】また、請求項3記載の発明においては、上
記課題を達成するため、対向電極を導通するものの製造
方法であって、絶縁性の樹脂フィルムに複数の貫通口を
所定の間隔で並べ設け、各貫通口に断面略2字状を呈し
た導電性の弾性接続子を挿入してその一端部を該貫通口
の周縁部に露出状態に引っかけ、上記樹脂フィルムに絶
縁性の弾性エラストマーを注型して加熱硬化させるとと
もに、この弾性エラストマーから各弾性接続子の他端部
を露出させてその不要部分を除去することを特徴として
いる。
記課題を達成するため、対向電極を導通するものの製造
方法であって、絶縁性の樹脂フィルムに複数の貫通口を
所定の間隔で並べ設け、各貫通口に断面略2字状を呈し
た導電性の弾性接続子を挿入してその一端部を該貫通口
の周縁部に露出状態に引っかけ、上記樹脂フィルムに絶
縁性の弾性エラストマーを注型して加熱硬化させるとと
もに、この弾性エラストマーから各弾性接続子の他端部
を露出させてその不要部分を除去することを特徴として
いる。
【0008】ここで、特許請求の範囲における対向電極
を有する電気接合物としては、少なくとも各種の回路基
板(例えば、プリント基板やフレキシブル回路基板等)、
LSI、半導体パッケージ(例えば、表面実装型のBG
AやLGA等)、その他の回路部品等があげられる。断
面略2字状には、厳密な意味の断面2字状と、おおよそ
の意味の断面2字状のいずれもが含まれる。また、固定
孔は単数複数いずれでも良い。貫通口の形状は、略矩形
が主であるが、多角形、円形、楕円形、小判形等とする
ことも可能である。
を有する電気接合物としては、少なくとも各種の回路基
板(例えば、プリント基板やフレキシブル回路基板等)、
LSI、半導体パッケージ(例えば、表面実装型のBG
AやLGA等)、その他の回路部品等があげられる。断
面略2字状には、厳密な意味の断面2字状と、おおよそ
の意味の断面2字状のいずれもが含まれる。また、固定
孔は単数複数いずれでも良い。貫通口の形状は、略矩形
が主であるが、多角形、円形、楕円形、小判形等とする
ことも可能である。
【0009】請求項1又は3記載の発明によれば、対向
電極間に電気コネクタを介在し、対向電極と対向電極と
を接近させると、断面略2字状を呈した電気コネクタの
弾性接続子が弾性変形し、対向電極と対向電極とが少な
い荷重で電気的に導通する。
電極間に電気コネクタを介在し、対向電極と対向電極と
を接近させると、断面略2字状を呈した電気コネクタの
弾性接続子が弾性変形し、対向電極と対向電極とが少な
い荷重で電気的に導通する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明すると、本実施形態における電気
コネクタは、図1(a)、(b)ないし図9等に示すよう
に、電子回路基板10と電気接合物20との間に、絶縁
プレート30を介在させてその内部には弾性保持層35
を成形し、この弾性保持層35に複数の弾性接続子39
を相互に離隔させて埋め並べ、各弾性接続子39を断面
略2字状に屈曲形成し、各弾性接続子39の接続部であ
る上下両端部を弾性保持層35からそれぞれ露出させる
ようにしている。
ましい実施形態を説明すると、本実施形態における電気
コネクタは、図1(a)、(b)ないし図9等に示すよう
に、電子回路基板10と電気接合物20との間に、絶縁
プレート30を介在させてその内部には弾性保持層35
を成形し、この弾性保持層35に複数の弾性接続子39
を相互に離隔させて埋め並べ、各弾性接続子39を断面
略2字状に屈曲形成し、各弾性接続子39の接続部であ
る上下両端部を弾性保持層35からそれぞれ露出させる
ようにしている。
【0011】電子回路基板10は、図2に示すように、
例えばプリント基板からなり、その表面には複数の平坦
な電極11が所定のパターンで並設されている。電気接
合物20は、例えばLSIや半導体パッケージからな
り、その下面である裏面には複数の平板状の電極21が
並設されている。
例えばプリント基板からなり、その表面には複数の平坦
な電極11が所定のパターンで並設されている。電気接
合物20は、例えばLSIや半導体パッケージからな
り、その下面である裏面には複数の平板状の電極21が
並設されている。
【0012】絶縁プレート30は、図1(a)、(b)、図
2、図3(a)、(b)等に示すように、所定の絶縁性樹脂
を使用して薄い枠形に成形され、内周面から枠形のフラ
ンジ31が内方向に突出しており、このフランジ31に
は複数の固定孔32が所定のピッチで穿孔される。この
絶縁プレート30の材料としては、耐熱性、寸法安定
性、成形性等に優れる汎用のエンジニアリングプラスチ
ック(例えば、PES、PPS、ポリアセタール、ポリ
カーボネート、液晶ポリマー等)があげられる。これら
の材料の中でも、加工性やコスト等を考慮すると、液晶
ポリマーが最適である。絶縁プレート30の四隅部には
取付螺子孔33がそれぞれ穿孔され、この複数の取付螺
子孔33のうち、一の取付螺子孔33と対角線上の取付
螺子孔33の近傍には、小径の位置決め孔34がそれぞ
れ穿孔される。
2、図3(a)、(b)等に示すように、所定の絶縁性樹脂
を使用して薄い枠形に成形され、内周面から枠形のフラ
ンジ31が内方向に突出しており、このフランジ31に
は複数の固定孔32が所定のピッチで穿孔される。この
絶縁プレート30の材料としては、耐熱性、寸法安定
性、成形性等に優れる汎用のエンジニアリングプラスチ
ック(例えば、PES、PPS、ポリアセタール、ポリ
カーボネート、液晶ポリマー等)があげられる。これら
の材料の中でも、加工性やコスト等を考慮すると、液晶
ポリマーが最適である。絶縁プレート30の四隅部には
取付螺子孔33がそれぞれ穿孔され、この複数の取付螺
子孔33のうち、一の取付螺子孔33と対角線上の取付
螺子孔33の近傍には、小径の位置決め孔34がそれぞ
れ穿孔される。
【0013】弾性保持層35は、図2等に示すように、
絶縁プレート30の開口面を覆う電気的に絶縁性の樹脂
フィルム36と、この樹脂フィルム36上に成形される
弾性エラストマー38とから形成され、弾性接続子39
の1/5〜4/5の厚さ(高さ)で1mm以上の厚さ(高
さ)に積層される。樹脂フィルム36は、絶縁性、弾
性、低吸水率等に優れるポリエチレンテレフタレートや
ポリエチレンナフタレートを使用して断面板状の略矩形
に成形され、平面略矩形の貫通口37がXY方向に所定
の間隔で並べて穿孔されており、四隅部やその近傍には
取付螺子孔33と位置決め孔34に対応する孔がそれぞ
れ穿孔される。この樹脂フィルム36は、吸水率1%以
下、好ましくは0.5%以下、熱膨張係数5×10-5/
℃以下、好ましくは2×10-5/℃以下、厚さ75〜2
50μmに成形される。
絶縁プレート30の開口面を覆う電気的に絶縁性の樹脂
フィルム36と、この樹脂フィルム36上に成形される
弾性エラストマー38とから形成され、弾性接続子39
の1/5〜4/5の厚さ(高さ)で1mm以上の厚さ(高
さ)に積層される。樹脂フィルム36は、絶縁性、弾
性、低吸水率等に優れるポリエチレンテレフタレートや
ポリエチレンナフタレートを使用して断面板状の略矩形
に成形され、平面略矩形の貫通口37がXY方向に所定
の間隔で並べて穿孔されており、四隅部やその近傍には
取付螺子孔33と位置決め孔34に対応する孔がそれぞ
れ穿孔される。この樹脂フィルム36は、吸水率1%以
下、好ましくは0.5%以下、熱膨張係数5×10-5/
℃以下、好ましくは2×10-5/℃以下、厚さ75〜2
50μmに成形される。
【0014】樹脂フィルム36の吸水率が1%以下、好
ましくは0.5%以下であるのは、1%を超えて吸水率
が高くなると、長期使用で誘電率が変化し、信号伝達特
性が変化するので好ましくないからである。また、弾性
接続子39の腐食のおそれがあるからである。熱膨張係
数が5×10-5/℃以下、好ましくは2×10-5/℃以
下と小さいのは、この数値を超えると、半導体パッケー
ジ等からなる電気接合物20の温度上昇に基づき、位置
ずれして導通の不完全化を招くからである。また、樹脂
フィルム36の厚さが75〜250μmの範囲なのは、
75μm未満の場合には、剛性に欠け、弾性接続子39
の仮固定状態が不安定化するからである。逆に250μ
mを超えると、貫通口37の穿孔に支障を来し、作業性
や生産性の低下を招くおそれがある。
ましくは0.5%以下であるのは、1%を超えて吸水率
が高くなると、長期使用で誘電率が変化し、信号伝達特
性が変化するので好ましくないからである。また、弾性
接続子39の腐食のおそれがあるからである。熱膨張係
数が5×10-5/℃以下、好ましくは2×10-5/℃以
下と小さいのは、この数値を超えると、半導体パッケー
ジ等からなる電気接合物20の温度上昇に基づき、位置
ずれして導通の不完全化を招くからである。また、樹脂
フィルム36の厚さが75〜250μmの範囲なのは、
75μm未満の場合には、剛性に欠け、弾性接続子39
の仮固定状態が不安定化するからである。逆に250μ
mを超えると、貫通口37の穿孔に支障を来し、作業性
や生産性の低下を招くおそれがある。
【0015】弾性エラストマー38は、ブタジエン‐ス
チレン、ブタジエン‐アクリロニトリル、ブタジエン‐
イソブチレン等のブタジエン共重合体、クロロプレン重
合体、塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ン、シリコーンゴム、フッ素ゴム等を用いて断面板状の
略矩形に成形される。この弾性エラストマー38の材料
としては、上記材料を自由に選択することができるが、
耐熱性、耐寒性、耐薬品性、耐候性、電気絶縁性、安全
性等を考慮すると、シリコーンゴムが最適である。
チレン、ブタジエン‐アクリロニトリル、ブタジエン‐
イソブチレン等のブタジエン共重合体、クロロプレン重
合体、塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ン、シリコーンゴム、フッ素ゴム等を用いて断面板状の
略矩形に成形される。この弾性エラストマー38の材料
としては、上記材料を自由に選択することができるが、
耐熱性、耐寒性、耐薬品性、耐候性、電気絶縁性、安全
性等を考慮すると、シリコーンゴムが最適である。
【0016】弾性エラストマー38の硬度は、30〜7
0°Hs、好ましくは40〜60°Hs(共にJIS‐
A)の範囲から選択される。これは、弾性エラストマー
38の硬度が低過ぎると、電子回路基板10や電気接合
物20の電極11・21に弾性接続子39を圧接する応
力が小さくなり、電気的な導通が不安定化するからであ
る。逆に硬度が高過ぎると、圧接荷重が高くなり、小型
・軽量化に支障を来すおそれがある。
0°Hs、好ましくは40〜60°Hs(共にJIS‐
A)の範囲から選択される。これは、弾性エラストマー
38の硬度が低過ぎると、電子回路基板10や電気接合
物20の電極11・21に弾性接続子39を圧接する応
力が小さくなり、電気的な導通が不安定化するからであ
る。逆に硬度が高過ぎると、圧接荷重が高くなり、小型
・軽量化に支障を来すおそれがある。
【0017】複数の弾性接続子39は、電気コネクタの
製造前には、一列に並んだ弾性接続子群40として形成
(図9参照)され、電気コネクタの製造後には、断面略2
字状あるいは断面略Z字状の弾性接続子39毎に分割さ
れるとともに、弾性保持層35のXY方向に相互に離隔
して、すなわち絶縁状態に埋め並べられる。各弾性接続
子39は、図5ないし図8に示すように、分割前におい
ては、金、ニッケル、銀、銅、タングステン、白金、パ
ラジウム、SUS、リン青銅、ベリリウム銅等を用いて
弾性を有する断面略倒h字状に屈曲形成される。そし
て、略平坦な下端部(一端部)44が貫通口37の周縁部
に係止して僅かに露出するとともに、略平坦な上端部
(他端部)45が弾性保持層35の表面(上面)から僅かに
露出する。
製造前には、一列に並んだ弾性接続子群40として形成
(図9参照)され、電気コネクタの製造後には、断面略2
字状あるいは断面略Z字状の弾性接続子39毎に分割さ
れるとともに、弾性保持層35のXY方向に相互に離隔
して、すなわち絶縁状態に埋め並べられる。各弾性接続
子39は、図5ないし図8に示すように、分割前におい
ては、金、ニッケル、銀、銅、タングステン、白金、パ
ラジウム、SUS、リン青銅、ベリリウム銅等を用いて
弾性を有する断面略倒h字状に屈曲形成される。そし
て、略平坦な下端部(一端部)44が貫通口37の周縁部
に係止して僅かに露出するとともに、略平坦な上端部
(他端部)45が弾性保持層35の表面(上面)から僅かに
露出する。
【0018】各弾性接続子39の材料としては、上記材
料を自由に選択することが可能であるが、銅や銅合金を
用いる場合には、金メッキをニッケル下地メッキを介し
て施し、銅や銅合金以外の材料を用いる場合、金メッキ
を直接施すと良い。この金メッキの厚さは、導電性の改
善、環境信頼性の向上、経済性等を考慮すると、0.1
〜0.5μm程度が最適である。各弾性接続子39は、
弾性保持層35の厚さ方向の高さを少なくとも1mm以
上有するのが好ましい。これは、電気接合物20の平面
度のばらつきを吸収するため、弾性保持層35の厚さ方
向の圧縮代を少なくとも0.2mm以上にする必要があ
ることに基づく。
料を自由に選択することが可能であるが、銅や銅合金を
用いる場合には、金メッキをニッケル下地メッキを介し
て施し、銅や銅合金以外の材料を用いる場合、金メッキ
を直接施すと良い。この金メッキの厚さは、導電性の改
善、環境信頼性の向上、経済性等を考慮すると、0.1
〜0.5μm程度が最適である。各弾性接続子39は、
弾性保持層35の厚さ方向の高さを少なくとも1mm以
上有するのが好ましい。これは、電気接合物20の平面
度のばらつきを吸収するため、弾性保持層35の厚さ方
向の圧縮代を少なくとも0.2mm以上にする必要があ
ることに基づく。
【0019】各弾性接続子39は、0.01〜0.2m
m、好ましくは0.05〜0.1mmの板厚に形成され
る。これは、弾性接続子39の板厚が薄過ぎる場合に
は、接続抵抗が大きくなり、破断強度が小さいため、弾
性を有する形状の形成が困難化するからである。逆に厚
過ぎる場合、剛性が大きくなるので圧接荷重が高くな
り、電気接合物20の導通時に過大な荷重を必要とし、
小型・軽量化が困難になるおそれがあるからである。各
弾性接続子39は、図8に示すように、上下両端部の幅
が広く、この上下両端部間の残部の幅が狭くなるようダ
ンベル形状に形成され、圧縮荷重の低減に資するよう機
能する。各弾性接続子39の上下両端部は、半導体パッ
ケージからなる電気接合物20の電極ピッチの35%〜
60%、具体的には□0.4〜□0.75mmの寸法に
形成される。
m、好ましくは0.05〜0.1mmの板厚に形成され
る。これは、弾性接続子39の板厚が薄過ぎる場合に
は、接続抵抗が大きくなり、破断強度が小さいため、弾
性を有する形状の形成が困難化するからである。逆に厚
過ぎる場合、剛性が大きくなるので圧接荷重が高くな
り、電気接合物20の導通時に過大な荷重を必要とし、
小型・軽量化が困難になるおそれがあるからである。各
弾性接続子39は、図8に示すように、上下両端部の幅
が広く、この上下両端部間の残部の幅が狭くなるようダ
ンベル形状に形成され、圧縮荷重の低減に資するよう機
能する。各弾性接続子39の上下両端部は、半導体パッ
ケージからなる電気接合物20の電極ピッチの35%〜
60%、具体的には□0.4〜□0.75mmの寸法に
形成される。
【0020】各弾性接続子39は、図7に示すように、
上部が大きく湾曲形成され、下部が小さく湾曲形成され
る。具体的には、ピッチの35%〜60%、湾曲半径R
=0.4〜0.75mm程度に形成される。これは、各
湾曲部の半径が大きいほど圧縮応力が小さく、しかも、
圧縮よりも開放のほうが変形に必要な応力が小さいとい
う理由に基づくものである。各弾性接続子39は、この
ような構成であるので、電気接合物20の導通時の応力
で上部の湾曲部が圧縮方向に、下部の湾曲部が開放方向
にそれぞれ変形し、圧縮荷重を低減する。これに対し、
各弾性接続子39がC字形やΣ字形の場合には、圧縮時
の変形方向がいずれも湾曲部を圧縮する方向となるの
で、圧縮荷重の低減が困難となる。
上部が大きく湾曲形成され、下部が小さく湾曲形成され
る。具体的には、ピッチの35%〜60%、湾曲半径R
=0.4〜0.75mm程度に形成される。これは、各
湾曲部の半径が大きいほど圧縮応力が小さく、しかも、
圧縮よりも開放のほうが変形に必要な応力が小さいとい
う理由に基づくものである。各弾性接続子39は、この
ような構成であるので、電気接合物20の導通時の応力
で上部の湾曲部が圧縮方向に、下部の湾曲部が開放方向
にそれぞれ変形し、圧縮荷重を低減する。これに対し、
各弾性接続子39がC字形やΣ字形の場合には、圧縮時
の変形方向がいずれも湾曲部を圧縮する方向となるの
で、圧縮荷重の低減が困難となる。
【0021】弾性接続子群40は、図9に示すように、
電気接合物20の一列分の電極数に対応する複数の弾性
接続子39を備え、この複数の弾性接続子39の下端部
44同士が電極ピッチと同等のピッチで連結片42を介
し一列に連結されることにより平面略櫛歯状、断面略倒
h字状に形成される。連結片42には、複数の弾性接続
子39の下端部44間に位置する複数の舌片43が所定
のピッチで並べて突設され、各舌片43が隣接する他の
弾性接続子群40を形成する複数の弾性接続子39の下
端部44間に隙間を介し位置決めして遊嵌される。この
隙間は、0.02〜0.1mm程度が好ましい。これ
は、隙間が0.02mmよりも小さいと、舌片43と弾
性接続子39の下端部44との嵌合がきつくなって変形
のおそれがあるからである。逆に0.1mmより大きい
と、弾性接続子群40と他の弾性接続子群40とを正確
に位置決めすることができなくなる。
電気接合物20の一列分の電極数に対応する複数の弾性
接続子39を備え、この複数の弾性接続子39の下端部
44同士が電極ピッチと同等のピッチで連結片42を介
し一列に連結されることにより平面略櫛歯状、断面略倒
h字状に形成される。連結片42には、複数の弾性接続
子39の下端部44間に位置する複数の舌片43が所定
のピッチで並べて突設され、各舌片43が隣接する他の
弾性接続子群40を形成する複数の弾性接続子39の下
端部44間に隙間を介し位置決めして遊嵌される。この
隙間は、0.02〜0.1mm程度が好ましい。これ
は、隙間が0.02mmよりも小さいと、舌片43と弾
性接続子39の下端部44との嵌合がきつくなって変形
のおそれがあるからである。逆に0.1mmより大きい
と、弾性接続子群40と他の弾性接続子群40とを正確
に位置決めすることができなくなる。
【0022】次に、電気コネクタの製造方法について説
明する。電気コネクタを製造する場合には、先ず、用意
した樹脂フィルム36に複数の貫通口37、取付螺子孔
33用の孔、位置決め孔34用の孔をそれぞれ穿孔する
とともに、複数の弾性接続子群40を作製する。複数の
貫通口37をマトリクスに穿孔する場合には、金型を使
用する打ち抜き法、プラズマエッチング法、ウェットエ
ッチング法、レーザ加工法等を用いることができるが、
レーザ加工法が最適である。このレーザ加工法によれ
ば、孔開けパターンとしてマスク等の初期費用が不要と
なり、樹脂フィルム36の寸法精度に合わせた調整や設
計変更等がきわめて容易となる。
明する。電気コネクタを製造する場合には、先ず、用意
した樹脂フィルム36に複数の貫通口37、取付螺子孔
33用の孔、位置決め孔34用の孔をそれぞれ穿孔する
とともに、複数の弾性接続子群40を作製する。複数の
貫通口37をマトリクスに穿孔する場合には、金型を使
用する打ち抜き法、プラズマエッチング法、ウェットエ
ッチング法、レーザ加工法等を用いることができるが、
レーザ加工法が最適である。このレーザ加工法によれ
ば、孔開けパターンとしてマスク等の初期費用が不要と
なり、樹脂フィルム36の寸法精度に合わせた調整や設
計変更等がきわめて容易となる。
【0023】使用するレーザは、エキシマ等の紫外域レ
ーザ、YAG、CO2等の赤外域レーザ等、いずれでも
良い。このレーザの波長域は、樹脂フィルム36の材質
や貫通口37の精度等を考慮して選択する。赤外域レー
ザは熱加工となるので、貫通口37の壁面が溶融劣化し
て精度的に劣るが、紫外域レーザは貫通口37を高品質
・高精度に設けることが可能である。
ーザ、YAG、CO2等の赤外域レーザ等、いずれでも
良い。このレーザの波長域は、樹脂フィルム36の材質
や貫通口37の精度等を考慮して選択する。赤外域レー
ザは熱加工となるので、貫通口37の壁面が溶融劣化し
て精度的に劣るが、紫外域レーザは貫通口37を高品質
・高精度に設けることが可能である。
【0024】各貫通口37は、挿入された弾性接続子3
9を支持し、上下両端部の位置精度を確保する役割を果
たすので、弾性接続子39の上下両端部よりも大きく穿
孔する。例えば、弾性接続子39の上下両端部が□0.
5mmの大きさの場合には、貫通口37を0.55〜
0.7mmの大きさにする。具体的には、弾性接続子3
9の上端部45よりも0.05〜0.2mm程度大きく
穿孔する。この範囲とするのは、小さ過ぎると、弾性接
続子39を高精度に位置決めしなければならず、貫通口
37に弾性接続子39を挿入する際に弾性接続子39が
接触変形するおそれがあるからである。逆に大き過ぎる
と、樹脂フィルム36の強度が低下し、剛性の低下を招
くからである。また、各貫通口37は、各種形状に穿孔
することができるが、弾性接続子39の脱落防止の観点
から平面略四角形に穿孔すると良い。
9を支持し、上下両端部の位置精度を確保する役割を果
たすので、弾性接続子39の上下両端部よりも大きく穿
孔する。例えば、弾性接続子39の上下両端部が□0.
5mmの大きさの場合には、貫通口37を0.55〜
0.7mmの大きさにする。具体的には、弾性接続子3
9の上端部45よりも0.05〜0.2mm程度大きく
穿孔する。この範囲とするのは、小さ過ぎると、弾性接
続子39を高精度に位置決めしなければならず、貫通口
37に弾性接続子39を挿入する際に弾性接続子39が
接触変形するおそれがあるからである。逆に大き過ぎる
と、樹脂フィルム36の強度が低下し、剛性の低下を招
くからである。また、各貫通口37は、各種形状に穿孔
することができるが、弾性接続子39の脱落防止の観点
から平面略四角形に穿孔すると良い。
【0025】次いで、図11(a)、(b)に示すUプレー
ト50を用意し、このUプレート50の複数の位置決め
ピン51に絶縁プレート30の位置決め孔34を嵌通し
て絶縁プレート30をUプレート50上に位置決め配置
し、Uプレート50の複数の位置決めピン51に樹脂フ
ィルム36の孔を嵌通して樹脂フィルム36を絶縁プレ
ート30上に位置決め配置する(図10(a)、(b)参
照)。こうして絶縁プレート30上に樹脂フィルム36
を配置したら、複数の貫通口37に弾性接続子群40を
形成する弾性接続子39をそれぞれ挿入してその下端部
44を貫通口37の周縁部に露出状態に仮組み係止し、
弾性接続子群40の舌片43と隣接する他の弾性接続子
群40の下端部44とを嵌合する(図12(a)、(b)参
照)。
ト50を用意し、このUプレート50の複数の位置決め
ピン51に絶縁プレート30の位置決め孔34を嵌通し
て絶縁プレート30をUプレート50上に位置決め配置
し、Uプレート50の複数の位置決めピン51に樹脂フ
ィルム36の孔を嵌通して樹脂フィルム36を絶縁プレ
ート30上に位置決め配置する(図10(a)、(b)参
照)。こうして絶縁プレート30上に樹脂フィルム36
を配置したら、複数の貫通口37に弾性接続子群40を
形成する弾性接続子39をそれぞれ挿入してその下端部
44を貫通口37の周縁部に露出状態に仮組み係止し、
弾性接続子群40の舌片43と隣接する他の弾性接続子
群40の下端部44とを嵌合する(図12(a)、(b)参
照)。
【0026】次いで、絶縁プレート30と複数の弾性接
続子群40とを枠形スペーサを介して精密に位置決めす
る。この枠形スペーサは、図示しないが、弾性接続子3
9と同一の厚さに形成され、弾性接続子39の下端部4
4と舌片43とに対応する箇所に孔が穿孔されている。
複数の弾性接続子群40を位置決めしたら、Uプレート
50の複数の位置決めピン51に板状のDプレート(図
13(a)、(b)、図14(a)、(b)参照)53を嵌通し
てこれらに絶縁プレート30、樹脂フィルム36、複数
の弾性接続子群40、枠形スペーサを挟持させ、これら
を反転させて螺着固定する。
続子群40とを枠形スペーサを介して精密に位置決めす
る。この枠形スペーサは、図示しないが、弾性接続子3
9と同一の厚さに形成され、弾性接続子39の下端部4
4と舌片43とに対応する箇所に孔が穿孔されている。
複数の弾性接続子群40を位置決めしたら、Uプレート
50の複数の位置決めピン51に板状のDプレート(図
13(a)、(b)、図14(a)、(b)参照)53を嵌通し
てこれらに絶縁プレート30、樹脂フィルム36、複数
の弾性接続子群40、枠形スペーサを挟持させ、これら
を反転させて螺着固定する。
【0027】次いで、Uプレート50に囲まれた樹脂フ
ィルム36上に流動性の弾性エラストマー38をディス
ペンサ54等を介し注型(図15参照)し、弾性エラスト
マー38を加熱硬化させて弾性保持層35を成形し、こ
の弾性保持層35から各弾性接続子39の上端部45を
僅かに露出させる。この際、注型時や硬化時の弾性エラ
ストマー38の粘度が低く、樹脂フィルム36の貫通口
37から弾性エラストマー38が漏洩する場合には、各
弾性接続子39の上端部45表面を被覆して絶縁皮膜を
形成するおそれがある。この場合には、絶縁皮膜をサン
ドブラスト等して除去し、各弾性接続子39の上端部4
5を露出させれば良い。
ィルム36上に流動性の弾性エラストマー38をディス
ペンサ54等を介し注型(図15参照)し、弾性エラスト
マー38を加熱硬化させて弾性保持層35を成形し、こ
の弾性保持層35から各弾性接続子39の上端部45を
僅かに露出させる。この際、注型時や硬化時の弾性エラ
ストマー38の粘度が低く、樹脂フィルム36の貫通口
37から弾性エラストマー38が漏洩する場合には、各
弾性接続子39の上端部45表面を被覆して絶縁皮膜を
形成するおそれがある。この場合には、絶縁皮膜をサン
ドブラスト等して除去し、各弾性接続子39の上端部4
5を露出させれば良い。
【0028】弾性保持層35を成形したら、Uプレート
50とDプレート53とを取り外し、その後、弾性エラ
ストマー38から露出した各弾性接続子群40の下端部
44の連結片42や舌片43、換言すれば、不要部分を
除去(図16、図17参照)すれば、電気コネクタを製造
することができる。各弾性接続子群40の不要部分を除
去する場合には、各弾性接続子群40の下端部44と連
結片42との境部41に予めハーフエッチング、あるい
はハーフカット打ち抜きして各弾性接続子39の板厚を
薄くし、各弾性接続子群40の連結片42を折り曲げて
機械的に切断除去したり、回転刃で切断除去すれば良
い。
50とDプレート53とを取り外し、その後、弾性エラ
ストマー38から露出した各弾性接続子群40の下端部
44の連結片42や舌片43、換言すれば、不要部分を
除去(図16、図17参照)すれば、電気コネクタを製造
することができる。各弾性接続子群40の不要部分を除
去する場合には、各弾性接続子群40の下端部44と連
結片42との境部41に予めハーフエッチング、あるい
はハーフカット打ち抜きして各弾性接続子39の板厚を
薄くし、各弾性接続子群40の連結片42を折り曲げて
機械的に切断除去したり、回転刃で切断除去すれば良
い。
【0029】また上記以外にも、各弾性接続子群40の
連結片42をエッチングして除去することも可能であ
る。この場合には、各弾性接続子群40の連結片42以
外の部分をマスキング等してエッチングレジストとして
も良いし、連結片42以外の部分を金メッキし、この金
メッキ自体をエッチングレジストとすれば、コストダウ
ンが大いに期待できる。
連結片42をエッチングして除去することも可能であ
る。この場合には、各弾性接続子群40の連結片42以
外の部分をマスキング等してエッチングレジストとして
も良いし、連結片42以外の部分を金メッキし、この金
メッキ自体をエッチングレジストとすれば、コストダウ
ンが大いに期待できる。
【0030】電気コネクタを製造したら、電子回路基板
10と電気接合物20とに電気コネクタを位置決め挟持
させ、電子回路基板10に電気接合物20を適宜圧下す
れば良い。こうすれば、電気コネクタが弾性変形し、電
子回路基板10の電極11と電気接合物20の電極21
とが導通する。
10と電気接合物20とに電気コネクタを位置決め挟持
させ、電子回路基板10に電気接合物20を適宜圧下す
れば良い。こうすれば、電気コネクタが弾性変形し、電
子回路基板10の電極11と電気接合物20の電極21
とが導通する。
【0031】上記構成によれば、電子回路基板10と電
気接合物20との導通時の接続荷重を、各弾性接続子3
9の湾曲形状や材質、弾性エラストマー38の硬度やそ
の厚みにより自由に設定することができるので、接続信
頼性を維持しながら接続荷重を著しく低減することがで
きる。したがって、回路部品の小型・軽量化を図ること
が可能となる。この点について詳説すると、複数の弾性
接続子39を単体とした場合、圧接に対する復元力を弾
性接続子39のみに負担させることになるので、材料を
ばね材料としなければならない。また、荷重と耐久性の
兼ね合いから、接続荷重の低減に限界が生じる。すなわ
ち、接続荷重を低くするために板厚を薄くすると、繰り
返し圧接の耐久性が低下するし、耐久性を向上させるた
めに板厚を厚くすると、接続荷重が増加するという不具
合が生じる。
気接合物20との導通時の接続荷重を、各弾性接続子3
9の湾曲形状や材質、弾性エラストマー38の硬度やそ
の厚みにより自由に設定することができるので、接続信
頼性を維持しながら接続荷重を著しく低減することがで
きる。したがって、回路部品の小型・軽量化を図ること
が可能となる。この点について詳説すると、複数の弾性
接続子39を単体とした場合、圧接に対する復元力を弾
性接続子39のみに負担させることになるので、材料を
ばね材料としなければならない。また、荷重と耐久性の
兼ね合いから、接続荷重の低減に限界が生じる。すなわ
ち、接続荷重を低くするために板厚を薄くすると、繰り
返し圧接の耐久性が低下するし、耐久性を向上させるた
めに板厚を厚くすると、接続荷重が増加するという不具
合が生じる。
【0032】これに対し、本実施形態によれば、弾性エ
ラストマー38に、下部側が小さく湾曲した弾性接続子
39を埋設するので、電気接合物20の圧接力により弾
性接続子39の湾曲部が撓むとともに、弾性エラストマ
ー38の変形に伴い揺動(回転)する。したがって、単に
湾曲部を有する金属板を変形させるのに比べ、低圧縮荷
重を実現することができる(例えば、0.2mm圧縮時
の圧縮応力が0.5N以下)。また、弾性接続子39表
面の異物や酸化皮膜をワイピングし、清浄面で接続する
ことが可能なので、安定した接続抵抗が大いに期待でき
る。また、弾性エラストマー38の厚さを変更すれば、
弾性エラストマー38の変形に必要な応力を調整するこ
とができるので、弾性エラストマー38を薄くして低圧
縮荷重を実現することができる。
ラストマー38に、下部側が小さく湾曲した弾性接続子
39を埋設するので、電気接合物20の圧接力により弾
性接続子39の湾曲部が撓むとともに、弾性エラストマ
ー38の変形に伴い揺動(回転)する。したがって、単に
湾曲部を有する金属板を変形させるのに比べ、低圧縮荷
重を実現することができる(例えば、0.2mm圧縮時
の圧縮応力が0.5N以下)。また、弾性接続子39表
面の異物や酸化皮膜をワイピングし、清浄面で接続する
ことが可能なので、安定した接続抵抗が大いに期待でき
る。また、弾性エラストマー38の厚さを変更すれば、
弾性エラストマー38の変形に必要な応力を調整するこ
とができるので、弾性エラストマー38を薄くして低圧
縮荷重を実現することができる。
【0033】なお、弾性エラストマー38が薄過ぎる
と、弾性接続子39を所定位置に保持できなくなった
り、強度低下で破断して弾性接続子39の脱落を招くお
それがある。よって、弾性エラストマー38の厚さは、
圧接荷重と耐久性の兼ね合いで決定される。具体的に
は、弾性エラストマー38の厚さは、弾性接続子39の
高さの1/5〜4/5が好ましい。
と、弾性接続子39を所定位置に保持できなくなった
り、強度低下で破断して弾性接続子39の脱落を招くお
それがある。よって、弾性エラストマー38の厚さは、
圧接荷重と耐久性の兼ね合いで決定される。具体的に
は、弾性エラストマー38の厚さは、弾性接続子39の
高さの1/5〜4/5が好ましい。
【0034】また、弾性エラストマー38の注型の際、
複数の固定孔32に弾性エラストマー38が充填されて
一体化するので、接触部分の増加を通じて絶縁プレート
30と弾性エラストマー38とを強固に一体化すること
ができ、これにより電子回路基板10と電気接合物20
とを適切に位置決めして導通させることが可能となる。
さらに、弾性接続子39と同じ厚さの枠形スペーサを使
用するので、Uプレート50とDプレート53で挟持す
る際の厚さムラが無くなり、樹脂フィルム36の貫通口
37から弾性エラストマー38が漏洩するのを最小限に
抑制することができる。
複数の固定孔32に弾性エラストマー38が充填されて
一体化するので、接触部分の増加を通じて絶縁プレート
30と弾性エラストマー38とを強固に一体化すること
ができ、これにより電子回路基板10と電気接合物20
とを適切に位置決めして導通させることが可能となる。
さらに、弾性接続子39と同じ厚さの枠形スペーサを使
用するので、Uプレート50とDプレート53で挟持す
る際の厚さムラが無くなり、樹脂フィルム36の貫通口
37から弾性エラストマー38が漏洩するのを最小限に
抑制することができる。
【0035】なお、上記実施形態では固定孔32に弾性
エラストマー38が充填して一体化するものを示した
が、なんらこれに限定されるものではない。例えば、弾
性エラストマー38の充填前に絶縁プレート30にプラ
イマー処理(例えば、シランカップリング剤やチタネー
トカップリング剤等を使用)を施すようにしても良い。
エラストマー38が充填して一体化するものを示した
が、なんらこれに限定されるものではない。例えば、弾
性エラストマー38の充填前に絶縁プレート30にプラ
イマー処理(例えば、シランカップリング剤やチタネー
トカップリング剤等を使用)を施すようにしても良い。
【0036】
【実施例】以下、本発明に係る電気コネクタ及びその製
造方法の実施例を比較例と共に説明する。 実施例 先ず、厚さ100μmのPENフィルムからなる樹脂フ
ィルム36に複数の貫通口37、取付螺子孔33用の
孔、位置決め孔34用の孔をそれぞれ穿孔するととも
に、厚さ100μmのリン青銅板を使用して34本の弾
性接続子群40を作製し、各弾性接続子群40を形成す
る各弾性接続子39の上下両端部に、Auメッキをニッ
ケル下地メッキを介して施した。複数の貫通口37は、
打ち抜き法により、ピッチ1mmで34列の格子状に並
べて穿孔した。また、各貫通口37は0.6mmの略正
方形に穿孔した。
造方法の実施例を比較例と共に説明する。 実施例 先ず、厚さ100μmのPENフィルムからなる樹脂フ
ィルム36に複数の貫通口37、取付螺子孔33用の
孔、位置決め孔34用の孔をそれぞれ穿孔するととも
に、厚さ100μmのリン青銅板を使用して34本の弾
性接続子群40を作製し、各弾性接続子群40を形成す
る各弾性接続子39の上下両端部に、Auメッキをニッ
ケル下地メッキを介して施した。複数の貫通口37は、
打ち抜き法により、ピッチ1mmで34列の格子状に並
べて穿孔した。また、各貫通口37は0.6mmの略正
方形に穿孔した。
【0037】次いで、Uプレート50を用意し、このU
プレート50の複数の位置決めピン51に絶縁プレート
30の位置決め孔34を嵌通して絶縁プレート30をU
プレート50上に位置決め配置し、Uプレート50の複
数の位置決めピン51に樹脂フィルム36の孔を嵌通し
て樹脂フィルム36を絶縁プレート30上に位置決め配
置した。こうして絶縁プレート30上に樹脂フィルム3
6を配置したら、複数の貫通口37に弾性接続子群40
を形成する弾性接続子39をそれぞれ挿入してその下端
部44を貫通口37の周縁部に露出状態に仮組み係止
し、弾性接続子群40の舌片43と隣接する他の弾性接
続子群40の下端部44とを嵌合し、これらを精密に位
置決めした。
プレート50の複数の位置決めピン51に絶縁プレート
30の位置決め孔34を嵌通して絶縁プレート30をU
プレート50上に位置決め配置し、Uプレート50の複
数の位置決めピン51に樹脂フィルム36の孔を嵌通し
て樹脂フィルム36を絶縁プレート30上に位置決め配
置した。こうして絶縁プレート30上に樹脂フィルム3
6を配置したら、複数の貫通口37に弾性接続子群40
を形成する弾性接続子39をそれぞれ挿入してその下端
部44を貫通口37の周縁部に露出状態に仮組み係止
し、弾性接続子群40の舌片43と隣接する他の弾性接
続子群40の下端部44とを嵌合し、これらを精密に位
置決めした。
【0038】次いで、絶縁プレート30と複数の弾性接
続子群40とを枠形スペーサを介して位置決めした。複
数の弾性接続子群40を位置決めしたら、Uプレート5
0の複数の位置決めピン51にDプレート53を嵌通し
てこれらに絶縁プレート30、樹脂フィルム36、複数
の弾性接続子群40、枠形スペーサを挟持させ、これら
を反転させて螺着固定した。
続子群40とを枠形スペーサを介して位置決めした。複
数の弾性接続子群40を位置決めしたら、Uプレート5
0の複数の位置決めピン51にDプレート53を嵌通し
てこれらに絶縁プレート30、樹脂フィルム36、複数
の弾性接続子群40、枠形スペーサを挟持させ、これら
を反転させて螺着固定した。
【0039】次いで、Uプレート50に囲まれた樹脂フ
ィルム36上に流動性の弾性エラストマー38をディス
ペンサ54を介し注型し、弾性エラストマー38を加熱
硬化させて弾性保持層35を成形し、この弾性保持層3
5から各弾性接続子39の上端部45を僅かに露出させ
た。この際、各弾性接続子39の上端部45表面を被覆
した絶縁皮膜をサンドブラストで除去し、各弾性接続子
39の上端部45を露出させた。そして、Uプレート5
0とDプレート53とを取り外し、その後、弾性エラス
トマー38から露出した各弾性接続子群40の下端部4
4の不要部分をエッチングして除去し、電気コネクタを
作製した。
ィルム36上に流動性の弾性エラストマー38をディス
ペンサ54を介し注型し、弾性エラストマー38を加熱
硬化させて弾性保持層35を成形し、この弾性保持層3
5から各弾性接続子39の上端部45を僅かに露出させ
た。この際、各弾性接続子39の上端部45表面を被覆
した絶縁皮膜をサンドブラストで除去し、各弾性接続子
39の上端部45を露出させた。そして、Uプレート5
0とDプレート53とを取り外し、その後、弾性エラス
トマー38から露出した各弾性接続子群40の下端部4
4の不要部分をエッチングして除去し、電気コネクタを
作製した。
【0040】電気コネクタを製造したら、プリント基板
からなる電子回路基板10とLGAタイプのダミーパッ
ケージ(内部で電極が短絡している)からなる電気接合物
20とに電気コネクタを位置決め挟持させ、電子回路基
板10に電気接合物20を圧下して電気コネクタを弾性
変形させ、電子回路基板10の電極11と電気接合物2
0の電極21とを導通させた。この際の接続抵抗は一弾
性接続子39当たり14mΩとなり、接続荷重は一弾性
接続子39当たり0.48Nとなった。この接続状態の
まま、0〜100℃/1時間/サイクルの熱衝撃試験を
実施したところ、接続抵抗の上昇は10%以下であり、
良好な接続信頼性を得ることができた。
からなる電子回路基板10とLGAタイプのダミーパッ
ケージ(内部で電極が短絡している)からなる電気接合物
20とに電気コネクタを位置決め挟持させ、電子回路基
板10に電気接合物20を圧下して電気コネクタを弾性
変形させ、電子回路基板10の電極11と電気接合物2
0の電極21とを導通させた。この際の接続抵抗は一弾
性接続子39当たり14mΩとなり、接続荷重は一弾性
接続子39当たり0.48Nとなった。この接続状態の
まま、0〜100℃/1時間/サイクルの熱衝撃試験を
実施したところ、接続抵抗の上昇は10%以下であり、
良好な接続信頼性を得ることができた。
【0041】比較例 線径100μm、長さ3mmのリン青銅線を中央部より
約90°折り曲げて略く字状を呈した導電性の弾性接続
子39を576本形成し、各弾性接続子39にAuメッ
キをニッケル下地メッキを介し施した。こうして弾性接
続子39を形成したら、加硫後の硬度が50°Hs(J
IS‐A)のシリコーンゴムからなる絶縁性の弾性層6
3に、複数の弾性接続子39をピッチ1mmで34列の
格子状に並べて埋設し、電気コネクタを作製した。
約90°折り曲げて略く字状を呈した導電性の弾性接続
子39を576本形成し、各弾性接続子39にAuメッ
キをニッケル下地メッキを介し施した。こうして弾性接
続子39を形成したら、加硫後の硬度が50°Hs(J
IS‐A)のシリコーンゴムからなる絶縁性の弾性層6
3に、複数の弾性接続子39をピッチ1mmで34列の
格子状に並べて埋設し、電気コネクタを作製した。
【0042】電気コネクタを製造したら、プリント基板
からなる電子回路基板10とLGAタイプのダミーパッ
ケージからなる電気接合物20とに電気コネクタを位置
決め挟持させ、電子回路基板10に電気接合物20を圧
下して電気コネクタを弾性変形させ、電子回路基板10
の電極11と電気接合物20の電極21とを導通させ
た。この際、接続抵抗は一弾性接続子39当たり70m
Ωとなり、接続荷重は一弾性接続子39当たり0.29
Nになった。この接続状態のまま、0〜100℃/1時
間/サイクルの熱衝撃試験を実施したところ、576本
の弾性接続子39中、48本の弾性接続子39で導通不
良が生じた。この導通不良箇所を調べたところ、弾性層
63に弾性接続子39の先端部が埋没し、接触不良の生
じていることが判明した。
からなる電子回路基板10とLGAタイプのダミーパッ
ケージからなる電気接合物20とに電気コネクタを位置
決め挟持させ、電子回路基板10に電気接合物20を圧
下して電気コネクタを弾性変形させ、電子回路基板10
の電極11と電気接合物20の電極21とを導通させ
た。この際、接続抵抗は一弾性接続子39当たり70m
Ωとなり、接続荷重は一弾性接続子39当たり0.29
Nになった。この接続状態のまま、0〜100℃/1時
間/サイクルの熱衝撃試験を実施したところ、576本
の弾性接続子39中、48本の弾性接続子39で導通不
良が生じた。この導通不良箇所を調べたところ、弾性層
63に弾性接続子39の先端部が埋没し、接触不良の生
じていることが判明した。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1又は3記載の発明
によれば、一電極当たりの接続荷重を低減し、接続導通
路の長さを短縮等することができるという効果がある。
によれば、一電極当たりの接続荷重を低減し、接続導通
路の長さを短縮等することができるという効果がある。
【図1】本発明に係る電気コネクタの実施形態を示す全
体説明図で、(a)図は平面図、(b)図は部分断面図であ
る。
体説明図で、(a)図は平面図、(b)図は部分断面図であ
る。
【図2】本発明に係る電気コネクタの実施形態を示す要
部断面説明図である。
部断面説明図である。
【図3】本発明に係る電気コネクタの実施形態における
絶縁プレートを示す説明図で、(a)図は平面図、(b)図
は部分断面図である。
絶縁プレートを示す説明図で、(a)図は平面図、(b)図
は部分断面図である。
【図4】本発明に係る電気コネクタの実施形態における
樹脂フィルムを示す説明図で、(a)図は平面図、(b)図
は(a)図の(b)部拡大図である。
樹脂フィルムを示す説明図で、(a)図は平面図、(b)図
は(a)図の(b)部拡大図である。
【図5】本発明に係る電気コネクタの実施形態における
分割前の弾性接続子を示す平面図である。
分割前の弾性接続子を示す平面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】本発明に係る電気コネクタの実施形態における
分割前の弾性接続子を示す側面図である。
分割前の弾性接続子を示す側面図である。
【図8】本発明に係る電気コネクタの実施形態における
弾性接続子の折曲形成前の状態を示す展開図である。
弾性接続子の折曲形成前の状態を示す展開図である。
【図9】本発明に係る電気コネクタの実施形態における
接続子群を示す平面図である。
接続子群を示す平面図である。
【図10】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施
形態を示す説明図で、(a)図はUプレートに絶縁プレー
トと樹脂フィルムを位置決め配置する状態を示す要部平
面図、(b)図は(a)図の部分断面図である。
形態を示す説明図で、(a)図はUプレートに絶縁プレー
トと樹脂フィルムを位置決め配置する状態を示す要部平
面図、(b)図は(a)図の部分断面図である。
【図11】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施
形態におけるUプレートを示す説明図で、(a)図は平面
図、(b)図は(a)図の断面図である。
形態におけるUプレートを示す説明図で、(a)図は平面
図、(b)図は(a)図の断面図である。
【図12】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施
形態を示す説明図で、(a)図は樹脂フィルムの貫通口に
弾性接続子群を形成する弾性接続子を挿入してその下端
部を貫通口に露出状態に仮組みし、弾性接続子群の舌片
と他の弾性接続子群の下端部とを嵌合し、これらを精密
に位置決めする状態を示す要部平面図、(b)図は(a)図
の部分断面図である。
形態を示す説明図で、(a)図は樹脂フィルムの貫通口に
弾性接続子群を形成する弾性接続子を挿入してその下端
部を貫通口に露出状態に仮組みし、弾性接続子群の舌片
と他の弾性接続子群の下端部とを嵌合し、これらを精密
に位置決めする状態を示す要部平面図、(b)図は(a)図
の部分断面図である。
【図13】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施
形態におけるUプレートの位置決めピンにDプレートを
嵌通してこれらに絶縁プレート、樹脂フィルム、複数の
弾性接続子群、枠形スペーサを挟持させ、これらを反転
させて固定する状態を示す部分断面図である。
形態におけるUプレートの位置決めピンにDプレートを
嵌通してこれらに絶縁プレート、樹脂フィルム、複数の
弾性接続子群、枠形スペーサを挟持させ、これらを反転
させて固定する状態を示す部分断面図である。
【図14】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施
形態におけるDプレートを示す説明図で、(a)図は平面
図、(b)図は(a)図の正面図である。
形態におけるDプレートを示す説明図で、(a)図は平面
図、(b)図は(a)図の正面図である。
【図15】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施
形態におけるUプレートに囲まれた樹脂フィルムに弾性
エラストマーを注型し、弾性エラストマーを加熱硬化さ
せて弾性保持層を成形する状態を示す部分平面図であ
る。
形態におけるUプレートに囲まれた樹脂フィルムに弾性
エラストマーを注型し、弾性エラストマーを加熱硬化さ
せて弾性保持層を成形する状態を示す部分平面図であ
る。
【図16】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施
形態におけるUプレートとDプレートを取り外した後、
弾性エラストマーから露出した各弾性接続子群の不要部
分を除去する状態を示す要部平面図である。
形態におけるUプレートとDプレートを取り外した後、
弾性エラストマーから露出した各弾性接続子群の不要部
分を除去する状態を示す要部平面図である。
【図17】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施
形態における弾性接続子群の不要部分を除去する状態を
示す要部平面図である。
形態における弾性接続子群の不要部分を除去する状態を
示す要部平面図である。
【図18】本発明に係る電気コネクタの製造方法の実施
形態における弾性接続子の圧縮量に応じた変形状態をを
示す説明図である。
形態における弾性接続子の圧縮量に応じた変形状態をを
示す説明図である。
【図19】電子回路基板と電気接合物とを電気的に接続
する従来の方法を示す部分断面説明図である。
する従来の方法を示す部分断面説明図である。
【図20】電子回路基板と電気接合物とを電気的に接続
する従来の他の方法を示す部分断面説明図である。
する従来の他の方法を示す部分断面説明図である。
1 電子回路基板 11 電極(対向電極) 20 電気接合物 21 電極(対向電極) 30 絶縁プレート 31 フランジ 32 固定孔 35 弾性保持層 36 樹脂フィルム 37 貫通口 38 弾性エラストマー 39 弾性接続子 44 下端部 45 上端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E023 AA04 AA05 AA16 AA22 BB01 BB17 BB22 BB23 BB29 CC02 CC22 DD26 EE18 FF07 GG15 HH17 HH18 HH28 5E024 CA15 CA18 CB01 5E051 CA04 5G333 AA05 AA09 AB13 AB23 AB28 BA01 BA03 CB20 DA03
Claims (3)
- 【請求項1】 相対向する対向電極間を導通する電気コ
ネクタであって、 上記対向電極の間に介在する絶縁性の弾性保持層に、導
電性の複数の弾性接続子を絶縁状態に埋め並べて各弾性
接続子を断面略2字状に形成し、各弾性接続子の両端部
を上記弾性保持層の両面からそれぞれ露出させるように
したことを特徴とする電気コネクタ。 - 【請求項2】 上記対向電極の間に、上記弾性保持層に
嵌まる絶縁プレートを介在させ、この絶縁プレートの内
周部からフランジを内方向に突出させてこのフランジに
は固定孔を設け、上記弾性保持層を、絶縁性の樹脂フィ
ルムと弾性エラストマーとを積層して形成するととも
に、この弾性エラストマーと上記絶縁プレートのフラン
ジとを上記固定孔を介して一体化した請求項1記載の電
気コネクタ。 - 【請求項3】 対向電極を導通する電気コネクタの製造
方法であって、 絶縁性の樹脂フィルムに複数の貫通口を所定の間隔で並
べ設け、各貫通口に断面略2字状を呈した導電性の弾性
接続子を挿入してその一端部を該貫通口の周縁部に露出
状態に引っかけ、上記樹脂フィルムに絶縁性の弾性エラ
ストマーを注型して加熱硬化させるとともに、この弾性
エラストマーから各弾性接続子の他端部を露出させてそ
の不要部分を除去することを特徴とする電気コネクタの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000256113A JP2002075567A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | 電気コネクタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000256113A JP2002075567A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | 電気コネクタ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002075567A true JP2002075567A (ja) | 2002-03-15 |
Family
ID=18744775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000256113A Pending JP2002075567A (ja) | 2000-08-25 | 2000-08-25 | 電気コネクタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002075567A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7253514B2 (en) * | 2004-01-21 | 2007-08-07 | Infineon Technologies, Ag | Self-supporting connecting element for a semiconductor chip |
CN100399647C (zh) * | 2006-04-18 | 2008-07-02 | 番禺得意精密电子工业有限公司 | 一种电连接器及其制造方法 |
CN100413160C (zh) * | 2006-05-15 | 2008-08-20 | 番禺得意精密电子工业有限公司 | 一种电连接器的制造方法 |
CN100428581C (zh) * | 2006-05-15 | 2008-10-22 | 番禺得意精密电子工业有限公司 | 一种电连接器的制造方法 |
JP2010170880A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Fujitsu Ltd | ソケット、半導体装置及びソケットの信頼性評価方法 |
JP2012034098A (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-16 | Ube Ind Ltd | 誘電体共振部品及びそれを用いた実装構造体 |
WO2012063941A1 (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-18 | 北川工業株式会社 | 導電部材、及びその製造方法 |
US10777925B2 (en) | 2018-08-21 | 2020-09-15 | Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation | Connector and stacked substrate module |
-
2000
- 2000-08-25 JP JP2000256113A patent/JP2002075567A/ja active Pending
Cited By (10)
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CN103210544A (zh) * | 2010-11-11 | 2013-07-17 | 北川工业株式会社 | 导电构件及其生产方法 |
US9196395B2 (en) | 2010-11-11 | 2015-11-24 | Kitagawa Industries Co., Ltd. | Conductive member and method for producing same |
US10777925B2 (en) | 2018-08-21 | 2020-09-15 | Toshiba Electronic Devices & Storage Corporation | Connector and stacked substrate module |
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