JPH0935789A - 異方導電性シートおよびその製造方法 - Google Patents

異方導電性シートおよびその製造方法

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JPH0935789A
JPH0935789A JP20674695A JP20674695A JPH0935789A JP H0935789 A JPH0935789 A JP H0935789A JP 20674695 A JP20674695 A JP 20674695A JP 20674695 A JP20674695 A JP 20674695A JP H0935789 A JPH0935789 A JP H0935789A
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Japan
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conductive sheet
wire
anisotropic conductive
molding
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JP20674695A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Komatsu
博登 小松
Tsutomu Ogino
勉 荻野
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BGA,LGA,PLCC等の半導体パッケ
ージと回路基板との接続用電気コネクタやソケット等に
用い、これら半導体パッケージの接続を確実かつ高い信
頼性をもって行える異方導電性基板、およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 シリコーンゴム等のゴム弾性を有する絶
縁性材料からなるシート体11に所定角度θ傾斜して表
裏を貫通する複数のワイヤ12を設け、ワイヤ12の一
端に硬質導電性金属からなる接点部材14aを固着して
接点部14を形成し、該接点部14をシート体11の一
面から突出させるとともに、ワイヤ12の他端にレーザ
ー加工等を施して略球状の接点部16を形成し、該接点
部16をシート体11の他面に突出させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異方導電性シー
トおよびその製造方法であって、特には、BGA(Ball
Grid Array) 、LGA(Land Grid Array) 、PLCC(P
lastic Leaded Chip Carrier) 等の表面実装型LSIと
プリント回路基板(PCB)との接続用ソケットや電気
コネクタ、または、バーンインボード等の半導体素子検
査用治具に構成部品として用いられ、さらには、プリン
ト回路基板間の接続用の電気コネクタとして用いられる
異方導電性シートと、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント回路基板同士の接続に
は異方導電膜が用いられ、また、半導体パッケージとI
C検査用基板や電子回路基板との接続にはソケットが用
いられている。前者の異方導電膜によりプリント回路基
板を接続する場合は、従来、プリント回路基板の電極間
に異方導電膜を介装して各電極と接触させ、プリント回
路基板の各電極を異方導電膜を介して接続している。
【0003】また、後者のICソケットとしては、従
来、本体に半導体パッケージが装填可能な装填穴を形成
し、この装填穴に電極端子を、本体の底部や側部に電極
端子と導線によって接続されたリードやピンを固設する
とともに、装填穴の底面にゴムやばねを設けたものが知
られる。このICソケットは、本体の側部にリードを設
けたものはリードを回路基板に半田付けにより接続する
ことで、また、本体の底部にピンを設けたものはピンを
回路基板のスルーホールに挿通して接続することで回路
基板に取り付ける。そして、本体の装填穴に半導体パッ
ケージをばね等により弾性的に装着し、半導体パッケー
ジの電極を装填穴の電極端子と接触させようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者の異方導電膜により回路基板を接続する構造で
は、高荷重で圧縮しなければならず回路基板表面に実装
されている素子の破壊を招き易く、また、回路基板の表
面に形成されている回路パターン保護用のレジストが障
害となり、安定した接触(導通)を確実に得ることが困
難で信頼性に欠けるという問題があった。また、後者の
ICソケットにあっては、本体の装填穴に電極端子を、
本体の外側にリードやピンを設けなければならず、部品
点数が多く、組立も煩雑であるという問題がある。特
に、この問題は、近年の半導体パッケージの電極のピッ
チが細密化する傾向にあるため、その解決が強く望まれ
ている。
【0005】さらに、この従来のICソケットにあって
は、回路基板への半田付けが不可欠で工程が増加すると
いう問題があり、特に、ピンを設けた場合は回路基板に
スルーホールを形成しなければならず、回路基板の設計
が煩雑になるという問題もあった。またさらに、この従
来のICソケットにあっては、本体の装填穴の底部にば
ねやゴムを設けて半導体パッケージの電極と装填穴の電
極端子との接続の安定化を図ることが不可欠であるた
め、半導体パッケージの電極と回路基板の電極との間の
接続距離が長くなり、高周波特性が低下するという問題
もあった。
【0006】この発明は、上記問題に鑑みてなされたも
ので、少ない部品点数で容易に製造でき、回路基板への
半田付けが不要で、回路基板の設計も容易に行え、優れ
た高周波特性が得られる半導体パッケージ接続用ソケッ
トを達成できる異方導電性シート、また、電気コネクタ
として用いて回路基板を素子等の破壊を招くこと無く確
実かつ安定的に接続することができる異方導電性シート
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、絶縁性のゴム様弾性材から
なるシート体に厚み方向に複数の導電性線状体を貫通さ
せてなる異方導電性シートにおいて、前記導電性線状体
の少なくとも一方の端部に該導電性線状体と異なる導電
性金属の接点部材を固着し、該接点部材の少なくとも一
部分を前記シート体の一面から突出させた。
【0008】そして、この請求項2記載の発明の異方導
電性シートは、上記請求項1記載の異方導電性シートに
おいて、前記接点部材を硬質の導電性金属から略半球状
に形成して構成される。
【0009】また、請求項3記載の発明にかかる異方導
電性シートの製造方法は、成形用導電シートとレジスト
層とを積層してなる成形用基板を作製する第1工程と、
前記成形用基板のレジスト層を部分的に除去してレジス
ト層が露呈する開口を形成する第2工程と、前記成形用
基板をレジスト層側からエッチングして成形用導電シー
トの開口露呈部分を略部分球状の凹部に成形する第3工
程と、前記凹部に導電性金属を電鋳して接点部分を形成
する第4工程と、前記接点部分にワイヤの一端をボール
ボンディングした後、該ワイヤの他端を切断する第5工
程と、成形用導電シート上に絶縁性ゴム様弾性材料を注
入して該ワイヤ間に充填した後、前記絶縁性ゴム様弾性
材料を硬化させて前記ワイヤの他端が露呈する絶縁弾性
層を形成する第6工程と、前記成形用導電シートをエッ
チングにより除去する第7工程とを備え、前記第1工程
から前記第7工程までを順次行うように構成される。
【0010】そして、請求項4記載の発明にかかる異方
導電性シートの製造方法は、上記請求項3記載の異方導
電性シートの製造方法において、前記第6工程が、前記
ワイヤを切断した後にレーザー加工によって前記ワイヤ
の他端を略球状に成形するように構成される。また、請
求項5記載の発明にかかる異方導電性シートの製造方法
は、前記第7工程で前記ワイヤの他端が埋没するまで前
記絶縁性ゴム様弾性材料を注入して前記絶縁弾性層を形
成し、この後、該絶縁弾性層の一面を全面あるいは部分
的に除去して前記ワイヤの他端を露呈させるように構成
される。なお、上記請求項5記載の発明は、第4工程と
第5工程との間にレジスト層を除去する工程を設けるこ
とも可能である。ただし、レジスト層を残存させておく
ことで、ゴム様弾性材料としてシリコーンゴムを用いた
場合にシリコーンオイルの転写防止、ゴム様弾性材料の
硬化収縮による線位置の移動防止に寄与させることがで
きる。レジスト層は熱収縮が少ないポリイミドが望まし
い。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明にかかる異方導電性シート
は、回路基板の接続に用いる場合、2枚の回路基板の電
極間に介装されてシート体が圧縮変形し、導電性線状体
の両端がそれぞれ回路基板の電極等と接触して電極間を
接続する。そして、接点部材はシート体の面から突出す
るため、シート体に作用する圧縮荷重が小さい場合でも
導電性線状体の端部と回路基板の電極との接触圧が比較
的大きく、電気的な導通を確実かつ安定的に得ることが
できる。
【0012】そして、請求項2記載の発明にかかる異方
導電性シートは、接点部材が硬質導電性金属から略半球
状に成形されてなるため、より確実かつより安定した接
続が得られ、また、磨耗が防止され磨耗に起因した塵埃
等の発生も有効に防止することができ、さらに、耐久性
も改善される。
【0013】また、請求項3記載の発明にかかる異方導
電性シートの製造方法によれば、エッチング、ワイヤボ
ンディング、樹脂の充填、硬化およびエッチングを順次
行うことで、導電性線状体の端部に硬質導電性金属から
なる略半球状の接点部分が形成でき、確実かつ安定した
接続が可能な異方導電性シートを容易に製造することが
できる。
【0014】そして、請求項4記載の発明にかかる異方
導電性シートの製造方法によれば、ワイヤの他端を切断
した後に該ワイヤの切断端をレーザー加工によって略球
状に成形して絶縁弾性層から突出させるため、製造され
た異方導電性シートは回路基板の電極間等をより確実か
つ安定的に接続することができる。
【0015】また、請求項5記載の発明にかかる異方導
電性シートの製造方法によれば、絶縁性ゴム様弾性材料
の絶縁弾性層をワイヤの他端が埋没するように形成し、
この後に絶縁弾性層の一面をレーザー加工等によって全
面あるいは部分的に除去してワイヤの端部を露呈させる
ため、絶縁性ゴム様弾性材料の注入量の厳密な管理が不
要で注入が容易に行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1から図5はこの発明の一形
態を示し、図1aが異方導電性シートの一部の模式断面
図、図1bが同異方導電性シートの要部の拡大図、図2
a,b,c,d,eおよび図3a,b,c,d,eがそ
の製造過程を時系列的に示す模式断面図、図4a,b,
cが他の態様の製造過程を示す模式断面図、図5aが異
方導電性シートを用いて製作されたバーンインボードの
正断面図、図5bが図5aのA−A矢視図である。
【0017】図1a,bにおいて、10は異方導電性シ
ートを示し、異方導電性シート10は弾性変形可能なシ
ート体(絶縁弾性層)11内に多数のワイヤ(導電性線
状体)12が整列して貫通する。シート体11は、半導
体素子等の支持と弾性変形とを両立させるためショアA
硬度が20°H以上60°H未満、望ましくは、繰り返
しに対する耐久性を考慮してショアA硬度が30°H以
上60°H未満のゴム弾性を有する絶縁性材料、例え
ば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、その他の合成ゴ
ム、あるいは、熱可塑性エラストマ等から構成される。
【0018】具体的には、このシート体11を構成する
ゴム様弾性材料としては、スチレンブタジエンゴム、ア
クリロニトリルブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソ
プレンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、ブチルゴム、シリコーンゴム、フッソゴム、ウレタ
ンゴム、アクリルゴム、スチレン系、オレフィン系、ウ
レタン系あるいはエステル系等の熱可塑性エラストマか
ら適宜目的に応じて選択される。
【0019】ワイヤ12は、金の細線等から構成され、
所定のピッチあるいは被接続物の電極と対応する位置に
配列され、5度以上60度以下、望ましくは、45度程
度の傾斜角度θで傾斜する。このワイヤ12は、両端に
それぞれ略球状の接点部14,16が形成されてシート
体11の上下面に露呈し、一端(図中上端)の接点部1
4が先端に硬質導電金属であるニッケルからなる接点部
材(接点部分)14aを有する。この接点部材14a
は、硬質導電性金属であるニッケルからなり、シート体
11の表面から突出する先端面が部分球面をなす。
【0020】なお、ワイヤ12は、金細線の他、ニッケ
ル、銀、銅、タングステン、銅合金、スズ合金等の金属
細線から構成することもでき、また、銅や銅合金の細線
であればニッケルめっきを施してニッケルめっき上に金
めっきをさらに施した細線、またさらに、他の金属細線
であれば直接に金めっきを施した細線等を用いることが
できる。そして、上記金めっきを施す場合は高い密着力
が得られる電解めっきが望ましく、また、そのめっき厚
さは導電性の改善とめっき膜の剥離等の防止の両立を図
る観点から0.1μm以上0.5μm以下が望ましい。
ただし、ワイヤーボンディングを行う場合は、ワイヤ1
2は、金、金合金、銅、銅合金、アルミニウムあるいは
アルミニウム合金の細線が用いられる。
【0021】また、接点部材14aはニッケルに限ら
ず、ワイヤ12と同一の金属、あるいは、他の導電性金
属から構成すること、また、表面層を金(めっき)層と
するなど多層化すること等も可能であるが、耐磨耗性を
改善して耐久性の向上を図るためには硬質の導電性金属
が望ましく、また、後述する製造方法で製造する場合
は、成形用導電シートのエッチングに使用するエッチン
グ液にエッチングされない金属であることが必要であ
る。
【0022】この実施例にかかる異方導電性シート10
の使用態様の一例を説明すれば、図5a,bに示すよう
にバーンインボードに一構成部品として用いられる。す
なわち、バーンインボードは、ボードフレーム70が回
路基板81上に位置決めピン等により位置決めして組み
付けられ、ボードフレーム70の上部に蓋75が取り付
けられる。このボードフレーム70には、BGA等の半
導体パッケージ30を位置決めして着脱自在に装填可能
な複数の装填穴71、例えば、半導体パッケージ30の
平面視形状と略一致する四角形の装填穴71が表裏を貫
通して形成される。このボードフレーム70は、装填穴
71の上部開口縁部に傾斜した案内部71aが形成さ
れ、また、装填穴71の下部開口に異方導電性シート1
0が接着剤等により固着されて回路基板81の電極と接
触する。
【0023】蓋75は、内面にボードフレーム70の装
填穴71に対応して複数の押圧部材76が設けられ、ま
た、取付孔78が形成され、この取付孔78に挿通され
るねじ等でボードフレーム70に着脱自在に固定され
る。ただし、蓋75はヒンジ等でボードフレーム70を
開閉するように取り付けることも可能である。この蓋7
5は、押圧部材76がゴム等の弾性部材から構成され、
ボードフレーム70の上部を覆った状態で押圧部材76
がボードフレーム70の装填穴71内の半導体パッケー
ジ30を押圧して半導体パッケージ30の端子31を異
方導電性シート10に押し付ける(圧接する)。
【0024】このバーンインボードにあっては、半導体
パッケージ30が異方導電性シート10上に圧接され、
異方導電性シート10を介して半導体パッケージ30の
端子31が回路基板81の電極に接続し、半導体パッケ
ージ30を回路基板81に簡単な構造で、確実かつ高い
信頼性をもって接続することができる。したがって、バ
ーンインボードを安価に製造でき、バーンインテストの
コストを低減することができる。なお、述べるまでもな
いが、本発明の異方導電性シートは上述したバーンイン
ボードに限らず、半導体接続用ソケットを構成する一部
品として用いることも可能であり、また、異方導電性シ
ート単体を回路基板間に介装して回路基板間の接続に用
いること、さらに、電気コネクタを構成する一部品とし
て用いることも可能である。
【0025】そして、上述した異方導電性シート10
は、図2および図3に示すようにして製造される。先
ず、図2aに示すように銅箔(成形用導電シート)41
の一面にレジスト層42が積層された成形用基板40を
作製し(第1工程)、次に、図2bに示すように、この
成形用基板40のレジスト層42を感光、現像処理して
ワイヤ12と対応した複数の開口42aを形成する(第
2工程)。そして、この後、図2cに示すように、この
成形用基板40の銅箔41をレジスト層42側からエッ
チングし、銅箔41のレジスト層42の開口に臨む部分
に底面が略半球状の凹部41aを形成する(第3工
程)。
【0026】続いて、図2dに示すように、成形用基板
40の銅箔41の凹部41aにニッケル等の硬質の導電
性金属を電鋳して略半球状の部分接点部(接点部分)1
4aを形成し(第4工程)、次いで、図2eに示すよう
にレジスト層42を除去する(第4−2工程)。この
後、図3aに示すように、上記部分接点部14aにワイ
ヤ12の一端をボールボンディングして上記部分接点部
14aと一体化した接点部14を形成し、このワイヤ1
2を所定角度θに傾斜させて所定長さに切断する。そし
て、図3bに示すように、ワイヤ12の切断端にレーザ
ー光を照射してワイヤ12の切断端を略球状に成形、す
なわち、略球状の接点部16を形成する(第5工程)。
【0027】次に、図3cに示すように、銅箔41上に
枠部材51を載置してワイヤ12を囲周し、この枠部材
51内に液状シリコーンゴムを注入する(第6工程)。
ここで、液状シリコーンゴムは硬化後に接点部16の上
半部が露呈する液位まで注入する。そして、図3dに示
すように、シリコーンゴムを硬化させ、すなわち、絶縁
弾性層(シート体)11を形成し、この後、図3eに示
すように銅箔41をエッチングにより除去して異方導電
性シート10が完成する(第7工程)。
【0028】なお、上述した第6工程においては、図4
aに示すように、液状シリコーンゴムを硬化した状態
(絶縁弾性層11が形成された状態)でワイヤ12の接
点部16が絶縁弾性層11内に完全に埋没するように枠
部材51内に注入し、この後に、図4bに示すようにレ
ーザー加工等により絶縁弾性層11の表面を接点部16
廻りの一部分を除去、すなわち、凹部11aを形成して
接点部16の上半部を露呈させることも可能であり、ま
た、図4cに示すように絶縁弾性層11の表面全面を除
去して接点部16全体を露呈させることも可能である。
また、上述した実施例の製造方法では、枠部材51と一
体化した異方導電性シート10を製造するが、上記第8
工程の後に、枠部材51を取り外して枠部材51を有し
ない異方導電性シート10を製造することも可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明にかかる異方導電性シートによれば、接点部材がシー
ト体の面から突出するため、圧縮荷重が小さい場合でも
導電性線状体の端部と回路基板の電極との接触圧を比較
的大きくでき、電気的な導通を確実かつ安定的に得るこ
とができる。
【0030】そして、請求項2記載の発明にかかる異方
導電性シートは、接点部材が硬質導電性金属から略半球
状に成形されてなるため、より確実かつより安定した接
続が得られ、また、磨耗が防止され磨耗に起因した塵埃
等の発生も有効に防止することができ、高い耐久性が得
られる。
【0031】また、請求項3記載の発明にかかる異方導
電性シートの製造方法によれば、エッチング、ワイヤボ
ンディング、樹脂の充填、硬化およびエッチングを順次
行うことで、導電性線状体の端部に硬質導電性金属から
なる略半球状の電極(接点部)が形成でき、確実かつ安
定した接続が可能な異方導電性シートが容易に製造でき
る。
【0032】そして、請求項4記載の発明にかかる異方
導電性シートの製造方法によれば、ワイヤの他端を切断
した後に該ワイヤの切断端をレーザー加工によって略球
状に成形して絶縁弾性層から突出させるため、製造した
異方導電性シートは回路基板の電極間等をより確実かつ
安定的に接続することができる。
【0033】また、請求項5記載の発明にかかる異方導
電性シートの製造方法によれば、絶縁性ゴム様弾性材料
の絶縁弾性層をワイヤの他端が埋入するように形成し、
この後に絶縁弾性層の一面をレーザー加工等によって全
面あるいは部分的に除去してワイヤの端部を露呈させる
ため、絶縁性ゴム様弾性材料の注入量の厳密な管理が不
要で製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる異方導電性シート
を示し、aが部分模式断面図、bが一部拡大模式断面図
である。
【図2】a,b,c,d,eがこの発明の一実施例にか
かる異方導電性シートの製造方法における製造過程をア
ルファベット順に時系列的に示す模式断面図である。
【図3】a,b,c,d,eが図2eに続く異方導電性
シートの製造過程をアルファベット順で時系列に示す模
式断面図である。
【図4】同異方導電性シートの製造方法の他の態様にお
ける製造過程を示し、aが一の製造過程の模式断面図、
bがaに続く製造過程の模式断面図、cがaに続くbと
異なる製造過程の模式断面図である。
【図5】この発明にかかる異方導電性シートを用いて構
成されたバーンインボードを示し、aが模式正断面図、
bが平面図である。
【符号の説明】
10 異方導電性シート 11 シート体 11a 凹部 12 ワイヤ(導電性線状体) 13 ボンディングワイヤ 14 接点部 14a 部分接点部(接点部分) 16 接点部 30 半導体パッケージ 31 端子 40 成形用基板 41 銅箔(成形用導電シート) 42 レジスト層 51 枠部材 70 ボードフレーム 75 蓋 81 回路基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のゴム様弾性材からなるシート体
    に厚み方向に複数の導電性線状体を貫通させてなる異方
    導電性シートにおいて、 前記導電性線状体の少なくとも一方の端部に該導電性線
    状体と異なる導電性金属の接点部材を固着し、該接点部
    材の少なくとも一部分を前記シート体の一面から突出さ
    せたことを特徴とする異方導電性シート。
  2. 【請求項2】 前記接点部材を硬質の導電性金属から略
    半球状に形成してなる請求項1記載の異方導電性シー
    ト。
  3. 【請求項3】 成形用導電シートとレジスト層とを積層
    してなる成形用基板を作製する第1工程と、前記成形用
    基板のレジスト層を部分的に除去してレジスト層が露呈
    する開口を形成する第2工程と、前記成形用基板をレジ
    スト層側からエッチングして成形用導電シートの開口露
    呈部分を略部分球状の凹部に成形する第3工程と、前記
    凹部に導電性金属を電鋳して接点部分を形成する第4工
    程と、前記接点部分にワイヤの一端をボールボンディン
    グした後、該ワイヤの他端を切断する第5工程と、成形
    用導電シート上に絶縁性ゴム様弾性材料を注入して該ワ
    イヤ間に充填した後、前記絶縁性ゴム様弾性材料を硬化
    させて前記ワイヤの他端が露呈する絶縁弾性層を形成す
    る第6工程と、前記成形用導電シートをエッチングによ
    り除去する第7工程とを備え、前記第1工程から前記第
    7工程までを順次行うことを特徴とする異方導電性シー
    トの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第6工程は前記ワイヤを切断した後
    にレーザー加工によって前記ワイヤの他端を略球状に成
    形するようにした請求項3記載の異方導電性シートの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記第7工程は前記ワイヤの他端が埋没
    するまで前記絶縁性ゴム様弾性材料を注入して前記絶縁
    弾性層を形成し、この後、該絶縁弾性層の一面を全面あ
    るいは部分的に除去して前記ワイヤの他端を露呈させる
    ようにした請求項3または請求項4記載の異方導電性シ
    ートの製造方法。
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