JP2986364B2 - 電気コネクタの製造方法 - Google Patents

電気コネクタの製造方法

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JP2986364B2 JP7078545A JP7854595A JP2986364B2 JP 2986364 B2 JP2986364 B2 JP 2986364B2 JP 7078545 A JP7078545 A JP 7078545A JP 7854595 A JP7854595 A JP 7854595A JP 2986364 B2 JP2986364 B2 JP 2986364B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面実装型LSIや電
子回路基板の検査、または表面実装型LSIと電子回路
基板および電子回路基板間の接続等に用いられる電気コ
ネクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クワッド・フラット・パッケー
ジ、テープ・キャリア・パッケージ、エリアアレイ型の
ランド・グリッド・アレイ(以下、LGAとする)、ボ
ール・グリッド・アレイ等に代表される表面実装型LS
Iや電子回路基板の検査、また表面実装型LSIと電子
回路基板および電子回路基板間の接続等には、図7に示
されるような、電気絶縁性材料aの厚さ方向に複数の導
電性金属細線bが互いに絶縁性を保って貫設されている
形状の電気コネクタcが使用されている。この電気コネ
クタcは通常電気絶縁性材料a内に複数の導電性金属細
線bが直線状かつ平行に配設されているブロック状物
を、導電性金属細線bの直角方向にスライスすることに
よって製造されている。電気コネクタを検査に供したり
実装する場合には、表面実装型LSIの端子電極と検査
回路基板の電極との間や電子回路基板の電極と検査回路
基板の電極との間で、加圧下に圧縮された状態で電気的
接続が行われるが、上記電気コネクタcでは導電性金属
細線bの先端が電気絶縁性材料aの表面とほぼ同一面に
あるため、安定な接続を得るには十分に加圧する必要が
あり、その際の荷重が非常に大きなものとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年、表面実
装型LSIは多ピン化、小型・薄型化が進み、それに伴
いLSIの端子電極もピッチや面積が小さくなってきて
おり、このような表面実装型LSIを上記電気コネクタ
cで接続しようとすると、表面実装型LSIの端子電極
を曲げたり損傷させたり、あるいはパッケージが歪んだ
りして、接続が不安定になるなどの問題を生じた。ま
た、LGAの端子電極や検査回路基板、電子回路基板等
の電極として、図6に基板電極19で示すように、パッ
ケージ表面や基板表面よりも凹んだ位置にあるものにも
本発明者らは試みてみたが、このようなものに対して
は、図7に示した形状の電気コネクタでは十分に加圧し
ても接続が不完全になったり接続出来なかったりするこ
とがあった。したがって、本発明の目的は端子電極との
接続に際し、端子を曲げたり損傷させたり、パッケージ
を歪ませたりすることがなく、また容易かつ完全に加圧
接続を行うことのできる電気コネクタを容易に得ること
ができる電気コネクタの製造方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、先端部に球状の接点部が形成された複数
の導電性金属細線が、電気絶縁性材料の厚さ方向に相互
に絶縁を保ち、かつ、この球状の接点部が当該電気絶縁
性材料中に隠れる程度に囲繞されている球状の接点部側
からレーザー光を照射することにより、電気絶縁性材料
を除去して球状の接点部の少なくとも一部を突出させ
る。球状の接点部の直径が、導電性金属細線の直径より
も大きく、導電性金属細線の直径の3倍よりも小さいこ
とが望ましい。電気絶縁性材料を着色剤により着色する
ことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を例示
した図1〜図6に基づいてさらに詳細に説明する。図1
は、本発明の製造方法の一実施態様に従って得られた電
気コネクタに係り、図1(a)はその斜視図、図1
(b)は図1(a)のA−A矢視線に沿う厚さ方向のみ
を拡大した縦断面図である。図1に示す電気コネクタ1
は、得られた電気コネクタ自体の構成要素となることも
ある(後述の段落[0012]参照)成形用フレーム2
に囲まれた電気絶縁性材料3内に、表面実装型LSIの
端子電極や検査回路基板および電子回路基板の電極等と
の電気的接続を得るための複数の導電性金属細線4が、
その厚さ方向に貫通して埋設され、導電性金属細線4の
一方の先端部にはその線径よりも大きな直径の球状の接
点部5が形成され、この球状の接点部5は先端の少なく
とも一部を、最大では球状部分の底部を電気絶縁性材料
3の表面とほぼ同一高さになる状態に、突出させて設け
られている。
【0006】次に、本発明の電気コネクタの製造方法の
一例を工程順に示した図2(a)〜(d)に基づいて説
明する。まず、図2(a)に示すように、電気コネクタ
製造用の基板6上に複数の導電性金属細線4を所定のパ
ターンで植設する。この植設には、被接続物の電極パタ
ーンと同様のパターンで、あるいはこのパターンよりも
微小なピッチで、直立させて、あるいは傾斜させて、汎
用のワイヤーボンダー等を使用して導電性金属細線を配
列する等の任意の方法が採用される。導電性金属細線4
の材質としては、金、金合金、銀、銅、アルミニウム、
アルミニウム−けい素合金、真鍮、りん青銅、ベリリウ
ム銅、ニッケル、モリブデン、タングステンなど、ある
いはこれらの表面に金または金合金などのメッキ加工を
施したものなどが使用できるが、上記の方法によって配
列する場合には、ワイヤーボンダーに通常使用されてお
り、優れた導電性と耐環境特性を有する点からは、より
接続信頼性の高い、金線を用いるのが最も好ましい。導
電性金属細線4の線径は、接続する際の圧縮荷重をでき
るだけ小さくするため、また被接続部材の電極間ピッチ
の小さいものに対応するため、接続安定性に影響を与え
ない範囲で細い方が好ましく、10〜200μm、特に
は汎用のワイヤーボンディングで使用されている20〜
80μmの金線が、容易に入手できるので好適である。
電気コネクタ製造用の基板6は最終的に取り除く必要が
あるため、ケミカルエッチング等で溶解除去が容易な、
銅などの金属板を用いるのがよく、導電性金属細線に金
線を用いる場合は、さらにこの電気コネクタ製造用の基
板表面に金メッキを施せばワイヤーボンディングが容易
となる。
【0007】基板6上に植設した導電性金属細線4は、
図2(b)に示すように、導電性金属細線4の先端部
に、エキシマレーザー(発振波長:0.193〜0.3
08μm)、アルゴンレーザー(発振波長:0.333
〜0.529μm)、YAGレーザー(発振波長:1.
06μm)、YAG第2高調波レーザー(発振波長:
0.532μm)、YAG第3高調波レーザー(発振波
長:0.339μm)、炭酸ガスレーザー(発振波長:
10.6μm)等のレーザー光7を照射して、導電性金
属細線の先端部を溶融させ、その表面張力により球状の
接点部5を形成する。レーザーの種類は、使用する導電
性金属細線4の材質に対して加工性のよいものを選定す
ればよく、例えば、導電性金属細線4に金線を使用する
場合には、ランニングコストが低く、金に対する反射率
の低い、すなわち加工効率に優れたアルゴンレーザーを
用いるのが好ましい。レーザーによる方法では、レーザ
ーの出力や照射位置を調整することで接点部5の球径を
任意に調整できる利点がある。なお、接点部5の球径R
は、導電性金属細線4の線径に依存するが、導電性金属
細線の線径<R<導電性金属細線の線径×3の式で示さ
れる範囲とするのが好ましい。照射するレーザー光のス
ポット径は、小さい程接点部5の球径を均一にし、結果
として加圧接続の高さを一定にできることから、50μ
m以下とするのが好ましい。
【0008】次に、図2(c)に示すように、基板6上
に配列した導電性金属細線群の外周部に、成形用フレー
ム2を載置した後、この中に液状の電気絶縁性材料を注
入、充填して、上記導電性金属細線群を保持させる。成
形用フレーム2の材質としては、汎用のエンジニアリン
グプラスチック材料、セラミックス材料、金属材料等が
使用できるが、電気コネクタをバーンイン試験などに使
用する場合は、特に耐熱性、寸法安定性に優れた材料を
選択するのが望ましい。成形用フレーム2は、被接続部
材との位置決めに利用することもでき、この場合には図
3(a)に示すように、成形用フレーム12に位置決め
用の穴8、8……や、固定用の穴9を設けておけば、取
扱いが容易になる。成形用フレーム12には、また、図
3(b)に示すように、その内周側壁に電気絶縁性材料
3の係止部10を設けてもよく、これにより電気絶縁性
材料3は、成形用フレーム12にしっかりと固定され強
度的にも向上する。さらに、図4(a)に示すように、
成形用フレーム22は、その上下両面にスペーサ13を
設けたものとすることもでき、これによって得られる電
気コネクタ21は、図4(b)に示すように、電気絶縁
性材料3の上下両表面が、成形用フレーム22の上下両
表面より突出した形状となり、被接続物の電極に対して
より容易に接続できるものとなる。
【0009】成形用フレーム2内に注入された電気絶縁
性材料は、隣接する導電性金属細線4との間で毛細管現
象を生じ、導電性金属細線4の球状の接点部5の先端方
向へ上昇していくので、注入した材料が球状の接点部5
の球状部分の底部に触れたときに、球状の接点部5は、
図2(c)に示したように、大部分が電気絶縁性材料に
覆われ、先端部のごく僅かだけが露出して、殆ど絶縁被
覆されている状態になってしまい、この注入工程でもっ
て球状の接点部5の突出量を所望の状態(図5(a)に
示すように接点部の球が、その1/3程度の球台を露
出、あるいは図5(b)に示すように1/2、図5
(c)に示すように全球が露出)に調整するのは極めて
困難である。そこで、この注入工程では、この毛細管現
象を逆に利用して、球状の接点部が僅かに隠れる程度
に電気絶縁性材料が充填されるにまかせ、球状の接点
部側からレーザー光を照射して電気絶縁性材料を除去し
て、球状の接点部5の突出量を所望の状態に調整する方
法が採用される。この注入・充填操作には、加圧値と加
圧時間で制御するシリンジ式、一定の加圧値と流路解放
時間により制御するタンクバルブ式、ギヤポンプやプラ
ンジャーを利用した方式などの定量吐出装置を使用すれ
ばよい。
【0010】電気絶縁性材料としては、電気絶縁性のエ
ラストマー、特に硬化後に架橋構造を形成する材料が好
ましく、これには例えば、シリコーンゴム、ポリブタジ
エンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ウレタンゴ
ム、クロロプレンゴム、ポリエステル系ゴム、スチレン
・ブタジエン共重合体ゴム、エピクロルヒドリンゴムま
たはこれらの発泡材料などが挙げられるが、硬化物の電
気絶縁性、耐熱性、圧縮永久歪に優れるシリコーンゴム
が最も好ましく、さらには圧縮接続の際の荷重を極力小
さくするために、硬化後の硬度が50°H以下のシリコ
ーンゴムが好適である。なお、シリコーンゴムを使用す
る場合は、温度依存性が高く、触媒や制御剤などで硬化
条件や硬化のタイミングをコントロールできる付加反応
型のものが望ましい。本発明の製造方法によれば、電気
絶縁性材料の注入時の性状は液状であることが好まし
く、その粘度は、導電性金属細線4の配置を崩さずに注
入した後、短時間でレベリングすることが好ましいか
ら、低いものがよく、シリコーンゴムの場合で1,00
0P以下、特には200P以下のものが好ましい。
【0011】電気絶縁性材料の固化後、図2(d)に示
すように、球状の接点部5にレーザー光7を照射して電
気絶縁性材料からなる表面層を除去し、球状の接点部5
の先端の少なくとも一部を突出させれば、本発明による
電気コネクタ11が得られる。この方法によれば、レー
ザー光のエネルギーや種類を選定することにより球状の
接点部の突出量を所望の状態に調整できる利点がある。
ここで使用するレーザーとしては図2(b)に関連して
説明したのと同様のものが挙げられるが、加工の際に球
状の接点部5を含めてレーザー光7を照射する場合に
は、電気絶縁性材料の除去加工だけが可能で、球状の接
点部には影響のないレーザー光7を採用するのが重要で
ある。一般に透明な材料に対して波長の長いレーザー光
は透過してしまって除去加工できない場合がある。この
場合には電気絶縁性材料に着色剤などを適量添加する
と、加工性が向上し、加工表面もきれいに仕上がる。ま
たレーザー光は球状の接点部側の上方から照射すればよ
く、マスクを使用すれば必要部分のみの加工ができる。
【0012】以上のようにして加工すると、例えば、加
工深さが浅い場合は図5(a)および(b)に示すよう
になり、加工深さが深い場合は球状の接点部5の下方周
辺の電気絶縁性材料3は加工されないため、図5(c)
に示した状態になる。同様に、図4(b)に示すよう
に、電気コネクタ21の球状の接点部5の周辺付近の加
工と共に、基板6側の接点部15周辺の電気絶縁性材料
3の表面部分をレーザーにより除去加工すれば、この接
点部15も電気絶縁性材料3の表面からの突出量を所望
の範囲に調整することができる。このようにして得られ
た電気コネクタ1、11、21は、基板6を除いてその
まま製品として実装に供されるが、必要に応じて、成形
用フレーム2、12、22を取り除いて使用してもよ
い。図6は表面実装型LSI16と検査基板17との接
続に、図2に示した方法で得られた電気コネクタ11を
実装した場合で、電気コネクタ11は検査基板17に設
けられた位置決め用ピン18によりその成形用フレーム
2で位置合わせされた後、検査基板17の凹状の基板電
極19と電気コネクタ11の球状の接点部5とを接続す
ると共に、表面実装型LSI16の端子電極20と電気
コネクタ11の電気コネクタ製造用の基板側の接点部2
5とを接続し、圧縮することで確実な安定した導通が得
られる。
【0013】
【作用】本発明の製造方法によれば、一旦球状の接点部
を覆った電気絶縁性材料をレーザーにより除去するの
で、その除去量を調節することによって、導電性金属細
線の先端部に設けた球状の接点部の絶縁材料からの突出
高さを任意に、容易かつ確実に制御することができる。
また、電気絶縁性材料中に埋め込まれた導電性金属細線
の球状の接点部が製造工程中に十分に保持・保護され、
断線の可能性が大幅に減少する。この場合、電気絶縁性
材料に着色剤などを適量添加すると、加工性が向上し、
加工表面もきれいに仕上げることができる。したがっ
て、本発明により得られた電気コネクタは、導電性金属
細線の一端に、電気絶縁性材料の表面より、接続するに
十分に突出した、導電性金属細線の線径よりも大きな半
径を有する球状の接点部が設けられているので、被接続
物の電極との接続が、小さい荷重で容易に安定して行え
るほか、凹状の電極に対しても接続が可能となる。さら
に、導電性金属細線が電気絶縁性材料に保持されている
ので、圧縮接続の際の応力にも耐久性がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例により説
明する。表面にニッケル1.0μm、金1.0μmの厚
さのメッキを施した、厚さ0.5mm、縦横それぞれ3
5mmの銅製の電気コネクタ製造用の基板上に、汎用の
ワイヤーボンダーを用いて直径76μmの金線を垂直方
向に0.5mmピッチで縦横それぞれ20列(総数40
0本)のマトリクス状に配設し、このすべての金線の他
端にアルゴンレーザー光を照射して、直径が150μm
の球状の接点部を形成し、高さ(末端迄の高さ)が1.
0mmで均一になるようにした。さらに、この電気コネ
クタ製造用の基板上の金線群の外周に、縦横35mm、
高さ1.0mm、幅5mmのポリフェニレンサルファイ
ド製の成形用フレームを配置した。ついで、この成形用
フレーム内に液状シリコーンゴムKE−106(信越化
学工業社製、商品名)100重量部に対し、硬化剤Ca
t−RG(同前)を10重量部、シリコーンゴム用着色
剤K−Color−BK−02(同前)を10重量部添
加して十分に混合した材料を、硬化後の厚さが1.0m
mとなる量注入し、銅製基板を水平に保ちながら120
℃で60分の処理を施して硬化させた。
【0015】次に、銅製基板を塩化第二鉄溶液によりエ
ッチング除去を行い、十分に洗浄した後、200℃で6
0分のポストキュアー処理を行った。さらに、球状の接
点部を含む縦横25mmのエリアにYAGレーザー光を
照射し、球状の接点部面の表面ゴム層を除去して、球状
の接点部がゴム表面より70μm突出している成形用フ
レーム付きの電気コネクタを得た。この電気コネクタ
を、図6に示すように、検査基板と表面実装型LSIと
の接続に使用した。電気コネクタの基板側接点部に、
0.2mm角状の電極を0.5mmピッチのマトリクス
状に有する表面実装型LSIのPLCCを、位置合わせ
すると共に、球状の接点部側には、0.2mm角状で深
さ40μm の凹状の金メッキ電極を0.5mmピッチ
のマトリクス状に有する検査基板を、位置決め用ピンで
位置合わせし、加圧下、圧縮接続を行ったところ、0.
1mmの圧縮量ですべての電極間が容易に電気的に接続
し安定した導通が得られた。
【0016】
【発明の効果】本発明により得られる電気コネクタは、
片面側に球状の接点部を有し、その接点部が電気絶縁性
材料の表面よりも十分に突出しているので、被接続物の
電極に対し、小さい荷重で安定した接続が容易に行える
ほか、凹状の電極に対しても接続が容易になる。また本
発明の電気コネクタの製造方法では、レーザーの出力の
調整により被接続物の電極の使用状態に応じて球状の接
点部の直径や突出量を任意に変えられるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により得られる電気コネクタの一実施態
様に係り、図1(a)はその斜視図、図1(b)は図1
(a)のA−A矢視線に沿う厚さ方向を拡大した縦断面
図である。
【図2】図2(a)〜図2(d)はそれぞれ本発明の電
気コネクタの製造方法の一実施態様を工程順に示す縦断
面図である。
【図3】本発明の電気コネクタの製造方法で使用される
成形用フレームの一実施態様に係り、図3(a)はその
平面図、図3(b)は図3(a)のB−B矢視線にそう
縦断面図である。
【図4】図4(a)〜図4(b)はそれぞれ本発明の電
気コネクタの製造方法の別の実施態様について工程順に
示す縦断面図である。
【図5】図5(a)〜図5(c)はそれぞれ本発明の電
気コネクタの製造方法の詳細を示す部分拡大縦断面図で
ある。
【図6】図2に示した方法で得られた電気コネクタを、
表面実装型LSIと検査基板との接続に使用したときの
状態を示す縦断面図である。
【図7】従来の電気コネクタの縦断面図である。
【符号の説明】
1、11、21…電気コネクタ 2、12、22…成形用フレーム 3…電気絶縁性材料 4…導電性金属細線 5…球状の接点部 6…基板 7…レーザー光 8…位置決め用穴 9…固定用穴 10…係止部 13…スペーサ 15、25…接点部 16…表面実装型LSI 17…検査基板 18…位置決め用ピン 19…基板電極 20…端子電極 a…電気絶縁性材料 b…導電性金属細線 c…電気コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 11/01

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に球状の接点部が形成された複数の
    導電性金属細線が、電気絶縁性材料の厚さ方向に相互に
    絶縁を保ち、かつ、この球状の接点部が当該電気絶縁性
    材料中に隠れる程度に囲繞されている球状の接点部側か
    らレーザー光を照射することにより、電気絶縁性材料を
    除去して球状の接点部の少なくとも一部を突出させるこ
    とを特徴とする電気コネクタの製造方法。
  2. 【請求項2】球状の接点部の直径が、導電性金属細線の
    直径よりも大きく、導電性金属細線の直径の3倍よりも
    小さいことを特徴とする請求項1記載の電気コネクタの
    製造方法。
  3. 【請求項3】電気絶縁性材料が着色剤により着色された
    ものであることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の電気コネクタの製造方法。
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