JP2001075727A - ボリューム一体型多方向入力装置 - Google Patents

ボリューム一体型多方向入力装置

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JP2001075727A JP2000019852A JP2000019852A JP2001075727A JP 2001075727 A JP2001075727 A JP 2001075727A JP 2000019852 A JP2000019852 A JP 2000019852A JP 2000019852 A JP2000019852 A JP 2000019852A JP 2001075727 A JP2001075727 A JP 2001075727A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号出力手段としてボリュームを備えた多方
向入力装置の部品点数を少なくする。 【構成】 ケース10内で直角に組み合わされ、操作部
材30の操作に伴って回動する回動部材40A,40B
の各一端部にギヤ部44A,44Bを設ける。ケース1
0の直交する2つの側面部に、直進スライダ80,80
を、その側面及び当該装置の取付け基板に沿って移動可
能に取付ける。直進スライダ80,80の上面に、ギヤ
部44A,44Bに噛み合う歯部82,82を形成す
る。直進スラライダ80,80の下面に、取付け基板の
表面に形成された抵抗回路に摺接する接触子を取付け
る。接触子は、ギヤ部44A,44B及び直進スライダ
80,80などと共に、当該装置に一体化されたボリュ
ームを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周囲の任意方向に
操作される操作部材の操作により各種信号の入力を行う
多方向入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ジョイスティックと呼ばれるこの種の多
方向入力装置は、通常、基板上に固定されるケースと、
ケース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それ
ぞれが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下
一組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通
し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材
を回動させる操作部材と、ケース内に圧縮状態で収容さ
れて、操作部材を中立位置に弾性的に保持するスプリン
グと、上下一組の回動部材の各一端部に連結されて、各
回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一組の信
号出力手段とを備えている。
【0003】一組の信号出力手段としては、ボリューム
に代表される電気的センサ、磁気的センサ、光学的セン
サなどが使用されるが、主にコスト等の点からボリュー
ムが比較的多く使用されている。一組の信号出力手段と
してボリュームを使用した多方向入力装置は、特開昭6
1−198286号公報、実公平6−43963号公
報、実公平7−27608号公報等に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一組の
信号出力手段としてボリュームを使用した従来の多方向
入力装置では、そのボリュームに関連して以下の問題が
ある。
【0005】ボリュームは、他の信号出力手段に比べる
と安価とは言え、数点(通常5点程度)の部品を必要と
するので、多方向入力装置中に占めるコストの割合は依
然高い。しかも、多方向入力装置を取付ける基板との間
に半田付けが必要であり、多方向入力装置を使用する機
器の製作コストを高める。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、部品点数が少なく、基板との取付けも簡単な
ボリューム一体型多方向入力装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るボリューム一体型多方向入力装置は取
付け基板上に固定されるケースと、ケース内に直交する
2方向に回動自在に支持され、それぞれが回動方向と直
角な方向に延びる長孔を有する上下一組の回動部材と、
上下一組の回動部材の各長孔を貫通し、周囲の任意方向
に操作されることにより各回動部材を回動させる操作部
材と、操作部材を中立位置に弾性的に保持する保持機構
と、各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する一
組の信号出力手段とを備えた多方向入力装置において、
前記一組の信号出力手段は、前記取付け基板の上方を前
記ケースの側面に沿って直線移動するようにケースに取
付けられた一対の直進スライダと、上下一組の回動部材
の各回転運動を直線運動に変換して一対の直進スライダ
にそれぞれ伝達する一対の運動伝達機構と、一対の直進
スライダにそれぞれ取付けられ、各直進スライダの直線
運動に伴って抵抗回路上を摺動してボリュームを構成す
る一対の接触子とを有することを特徴としている。
【0008】本発明に係るボリューム一体型多方向入力
装置では、操作部材の操作による回動部材の回動に伴っ
て、直進スライダが取付け基板の上方をケースの側面に
沿って直線移動し、接触子が抵抗体回路上を摺動するこ
とにより、ボリュームとしての機能が得られる。このよ
うに、信号出力手段としてのボリュームを多方向入力装
置に一体化したことにより、部品点数が低減する。
【0009】直進スライダは、ケースの側面に一体的に
形成されたスライダ収容部に収容するのが、部品点数の
低減の点から好ましい。即ち、直進スライダを収容する
収容部は、ケースに対して別付けでもよいが、ケースの
側面に一体的に形成した方が、部品点数の低減の点から
好ましい。
【0010】運動伝達機構は、回動部材の端部に設けら
れたギヤ部が、直進スライダの表面に形成されたラック
ギヤ状の歯部に噛み合う、所謂ラックアンドピニヨン機
構が、部品点数の点から好ましい。
【0011】抵抗回路は、ケースが固定される取付け基
板を利用して、その表面に形成することができる。ま
た、直進スライダの移動面に沿って別途配設されるボリ
ューム形成用の専用基板の表面に形成することができ
る。
【0012】抵抗回路を取付け基板の表面に形成した場
合、接触子は、例えば直進スライダの下向き面に取付け
られる。この場合、部品点数が特に低減し、基板との間
の半田付けも不要になる。
【0013】抵抗回路を専用基板の表面に形成した場
合、即ち、別途専用基板を使用した場合、その専用基板
は例えば直進スライダの下方又は上方に配置され、側方
に配置することもできるが、取付け基板との接続の点か
らは直進スライダの下方に配置するのが好ましい。専用
基板を直進スライダの下方に配置した場合は、接触子は
直進スライダの下向き面に取付け、専用基板を直進スラ
イダの上方に配置した場合は、接触子は直進スライダの
上向き面に取付けるのがよい。
【0014】一体型ボリュームを構成する抵抗回路を取
付け基板の表面に形成した場合、多方向入力装置のユー
ザ側で取付け基板にその抵抗回路を精度よく印刷形成す
る必要があり、この点においてユーザ側の負担が増加す
るが、専用基板を使用した場合は、部品点数は増加する
ものの、多方向入力装置のユーザ側で取付け基板に抵抗
回路を印刷形成する作業が不要になり、この点において
ユーザ側の負担が軽減される。
【0015】専用基板は、ケースの交差する2側面に沿
ってL字状に屈曲して、一対のボリューム間で共用され
る構成が好ましい。この構成により、専用基板を使用す
ることによる部品点数の増加が最小限に抑制される。
【0016】専用基板は又、直進スライダと共に、ケー
スの側面に一体的に形成されたスライダ収容部に収容す
るのが、部品点数の増加を抑制する点から好ましい。ま
た、専用基板としては、取付け基板との配線等の点か
ら、フレキシブル基板が好ましい。
【0017】なお、運動伝達機構を構成するギヤ部とし
ては、円弧面に歯部が形成された扇状部材が小型化の点
から好ましい。また、回動部材の端部に一体的に設ける
のが、部品点数の低減の点から好ましい。
【0018】ボリューム部以外の部分については、その
構造を問わない。例えば、操作部材を中立位置に弾性的
に保持する保持機構は、操作部材をスプリングにより直
接中立位置に保持する構造でも、上下一組の回動部材を
スプリングにより中立位置に保持して、操作部材を間接
的に中立位置に保持する構造でもよく、両方を直接的に
中立位置に保持する構造でもよい。スプリングについて
は上下一組の回動部材の上方又は下方の何れに配置され
てもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0020】図1は本発明の第1実施形態に係るボリュ
ーム一体型多方向入力装置の平面図、図2は図1のA−
A線矢示図、図3は図1のB−B線矢示図、図4は図1
のC−C線矢示図、図5は同多方向入力装置の底面図、
図6は同多方向入力装置に組み合わされる抵抗回路のパ
ターン図である。
【0021】本発明の第1実施形態に係るボリューム一
体型多方向入力装置は、図1に示すように、取付け基板
100(図6参照)上に固定されるケース10の直交す
る2つの側面部に、信号出力手段として一組のボリュー
ム部20A,20Bを一体的に設けた構造になってい
る。
【0022】ボリューム部20A,20Bを除いたケー
ス10の本体部内には、図2及び図3に示すように、下
部を中心にして周囲の任意方向に傾動操作される棒状の
操作部材30と、操作部材30によって回動操作される
上下一組の回動部材40A,40Bと、操作部材30を
中立位置に弾性的に保持するための昇降スライダ50及
びスプリング60と、操作部材30によって昇降操作さ
れる昇降部材70とが収容されている。また、ボリュー
ム部20A,20Bの内部には直進スライダ80、80
がそれぞれ設けられている。
【0023】取付け基板100(図6参照)上に固定さ
れる角箱形状のケース10は、その底板部を形成する下
ケース10aと、これに上方から被せられる上ケース1
0bとを組み合わせた2ピース構造になっている。
【0024】下ケース10aは、ほぼ四角形の底板部1
1を有している。底板部11の4隅部には、上ケース1
0bとの固定のために、上方に突出する爪部12が設け
られている。底板部11の各辺中央部には、回動部材4
0A,40Bを支持するために、上方に突出する支持部
13が設けられている。底板部11の中央部には、昇降
部材70を上下方向に案内するために円筒形状のガイド
部14が設けられている。
【0025】上ケース10bは、下ケース10aに被せ
られる下面が開放した角箱形の本体部15と、本体部1
5の直交する2側面に一体的に設けられたスライダ収容
部16,16とを有している。本体部15の天板部分に
は、操作部材30の上部を上方に突出させるために開口
部17が設けられている。本体部15の各側壁部には、
下ケース10aの支持部13が下方から嵌合する切り込
み部が設けられている。
【0026】直進スライダ80,80をそれぞれ収容す
るスライダ収容部16,16は、図1、図2、図4及び
図5に示すように、本体部15の下部側面から側方に張
り出した直方体状の箱であり、その下面は全面的に開口
している。各スライダ収容部16の上面には、本体部1
5の側面に沿ったスリット状の開口部18が設けられて
いる。
【0027】下ケース10aに上ケース10bを被せる
と、下ケース10aの爪部12が、上ケース10bの本
体部15の側壁部内面に係合することにより、下ケース
10aと上ケース10bが固定される。また、下ケース
10aの支持部13が上ケース10bの本体部15の切
り込み部に嵌合することにより、本体部15の各側面に
は、回動部材40A,40Bの両端軸部を支持するため
の円形の開口部が形成される。
【0028】操作部材30は、図2及び図3に示すよう
に、断面が円形の棒体部31と、棒体部31の下方に連
設された回動軸部32と、回動軸部32の更に下方に連
設された大径の円板部33と、円板部33の下面中央部
に設けられた下に凸の半球状の凸部34とを有してい
る。回動軸部32は、断面が上に凸の半円形をした蒲鉾
形で、当該操作部材30に直角な2方向に突出してい
る。回動軸部32の軸心は、下方に凸の半球状の凸部3
4の中心と交差している。
【0029】上段の回動部材40Aは、両端部に断面が
円形の回動軸部41A,41Aを有し、その間に、上側
へ凸のアーチからなる円弧部42Aを有している。円弧
部42Aには、回動中心軸方向に延びる長孔43Aが、
操作部材30のガイド孔として設けられている。回動軸
部41A,41Aの一方の先端面には、ギヤ部44Aが
一体的に形成されている。ギヤ部44Aは、本体部15
の側方に突出し、一方のスライダ収容部16の開口部1
8の上方に位置している。ギヤ部44Aは、ここでは円
弧面を下方に向けた扇状部材であり、その円弧面には平
歯車状の歯部45Aが形成されている。
【0030】下段の回動部材40Bは、上段の回動部材
40Aの下方に直角に組み合わされる。この回動部材4
0Bは、両端部に断面が円形の回動軸部41B,41B
を有し、回動軸部41B,41Bの間に、上に凸の半球
状の円弧部42Bを有している。半球状の円弧部42B
には、回動中心軸方向に延びる長孔43Bが、操作部材
30のガイド孔として設けられている。
【0031】半球状の円弧部42Bの下面には、操作部
材30の円板部33が嵌合する凹部46Bが設けられて
いる。凹部46Bは、操作部材30が回動部材40Bの
長孔43Bの方向に操作されたときの円板部33の回動
を保証する。凹部46Bの内面には、操作部材30の回
動軸部32が嵌合する一対の凹状の軸受部47B,47
Bが、長孔43Bを挟んで設けられている。
【0032】回動軸部41B,41Bの一方の先端面に
は、ギヤ部44Bが一体的に形成されている。ギヤ部4
4Bは、本体部15の側方に突出し、他方のスライダ収
容部16の上方に位置している。このギヤ部44Bは、
円弧面を下方に向けた扇状部材であり、その円弧面には
平歯車状の歯部45Bが形成されている。
【0033】操作部材30を中立位置に弾性的に保持す
るための昇降スライダ50は、ケース10の本体部15
内に昇降可能に嵌合する環状体である。この昇降スライ
ダ50は、回動部材40A,40Bの下方に配置されて
おり、昇降スライダ50とケース10の底板部11との
間に圧縮状態で収容されたスプリング60により上方に
付勢される。
【0034】この付勢により、昇降スライダ50は、操
作部材30の円板部33のフラットな下面、及び回動部
材40A,40Bの両端軸部の下面に形成されたフラッ
ト面に弾性的に面接触することにより、操作部材30及
び回動部材40A,40Bを中立位置に直接保持する。
【0035】操作部材30によって昇降操作される昇降
部材70は、ケース10の底板部11の中央部に形成さ
れた円筒形状のガイド部14に挿入され、取付け基板1
00上の押し下げスイッチ110により上方に付勢され
ている。
【0036】ケース10のスライダ収容部16に収容さ
れた直進スライダ80は、本体部15の側面に沿った水
平方向に移動可能であり、下ケース10aの底板部11
の側縁部によって下方への抜け止めがなされている。直
進スライダ80の上部には、スライダ収容部16の上面
に設けられたスリット状の開口部18を通ってスライダ
収容部16の上方に突出する凸部81が設けられてい
る。凸部81の上面には、直進スライダ80の移動方向
にラックギヤ状の歯部82が形成されている。この歯部
82は、対応する回動部材40A,40Bの一端部に形
成された扇状のギヤ部44A,44Bの歯部45A,4
5Bに噛み合うことにより、運動伝達機構を構成する。
【0037】直進スライダ80の下面には、図5に示す
ように、接触子90が取付けられている。接触子90
は、スライダ収容部16の下面開口部を通して取付け基
板100の表面に臨み、その表面に形成された抵抗回路
120(図6参照)に弾性的に接触する。
【0038】抵抗回路120は、図6に示すように、ボ
リューム部20A,20Bの各下方に位置して、取付け
基板100の表面に形成されている。それぞれの抵抗回
路120は、隙間をあけて直列的に配置されたカーボン
抵抗体121と導体部122を有している。接触子90
は、カーボン抵抗体121と導体部122に各接触する
ように直列的に設けられた一対の接触部91,91を有
し、カーボン抵抗体121と導体部122の間を導通さ
せることにより、ボリュームを構成する。
【0039】次に、本発明の第1実施形態に係るボリュ
ーム一体型多方向入力装置の機能について説明する。
【0040】操作部材30を下段の回動部材40Bの長
孔43Bの方向に傾動操作すると、上段の回動部材40
Aが回動し、これによるボリューム部20Aの作動によ
り、操作量に応じた抵抗値が得られる。即ち、ボリュー
ム部20Aでは、回動部材40Aの回動によるギヤ部4
4Aの回動に伴って直進スライダ80が直線移動し、接
触子90が対応する抵抗回路120上を摺動することに
より、操作量に応じた抵抗値が得られる。
【0041】操作部材30を上段の回動部材40Aの長
孔44Aの方向に傾動操作した場合は、下段の回動部材
40Bが回動し、これによるボリューム部20Bの作動
により、操作量に応じた抵抗値が得られる。即ち、ボリ
ューム部20Bでは、回動部材40Bの回動によるギヤ
部44Bの回動に伴って直進スライダ80が直線移動
し、接触子90が対応する抵抗回路120上を摺動する
ことにより、操作量に応じた抵抗値が得られる。
【0042】これらの組み合わせにより、操作部材30
は周囲の任意方向に操作され、その操作方向及び操作量
に応じた信号が、当該多方向入力装置を使用する電子機
器等に入力される。
【0043】操作部材30を軸方向に押し下げた場合
は、取付け基板100上の押し下げスイッチ110が作
動する。
【0044】ここで、ボリューム部20A,20Bは、
ケース10の直交する2つの側面部に設けられたスライ
ダ収容部16,16と、回動部材40A,40Bの一端
部に設けられた扇形状のギヤ部44A,44Bと、スラ
イダ収容部16,16内に収容された直進スライダ8
0,80と、直進スライダ80,80の下面に取付けら
れた接触子90,90とで構成されている。これらの構
成部品のうち、スライダ収容部16,16及びギヤ部4
4A,44Bは、当該多方向入力装置の既存構成部品と
一体化されている。このため、ボリューム部20A,2
0Bをそれぞれ構成するための部品は、直進スライダ8
0と接触子90の2部品となる。
【0045】従って、外付けのボリュームを使用する従
来の多方向入力装置と比べて部品点数が大幅に減少し、
コスト低減が図られる。また、ボリューム部20A,2
0Bは、取付け基板100上の抵抗回路120,120
との間を半田付けする必要がない。このため、当該多方
向入力装置を使用する電子機器等の組立コストの低減が
図られる。
【0046】図7は本発明の第2実施形態に係るボリュ
ーム一体型多方向入力装置の底面図、図8は同多方向入
力装置に組み合わされる抵抗回路のパターン図である。
【0047】本発明の第2実施形態に係るボリューム一
体型多方向入力装置は、図1〜図6に示された第1実施
形態に係るボリューム一体型多方向入力装置と比べて、
接触子90,90の構造が主に相違する。
【0048】即ち、各接触子90は、ここでは並列的に
設けられた接触部91,91を有している。接触部9
1,91が接触する抵抗回路120は、取付け基板10
0の表面に並列的に形成されたカーボン抵抗体121と
導体部122を有している。接触子90は、一対の接触
部91,91をカーボン抵抗体121と導体部122に
各接触させることにより、この間を導通させ、ボリュー
ムを構成する。
【0049】他の構造は、第1実施形態に係るボリュー
ム一体型多方向入力装置と実質同一であるので、説明を
省略する。
【0050】第1実施形態及び第2実施形態から分かる
ように、本発明に係るボリューム一体型多方向入力装置
では、抵抗回路120の形状及び接触子90の形状は任
意に選択可能である。
【0051】図9は本発明の第3実施形態に係るボリュ
ーム一体型多方向入力装置の縦断正面図、図10は同多
方向入力装置の縦断側面図である。
【0052】本発明の第3実施形態に係るボリューム一
体型多方向入力装置は、押し下げスイッチ110を省略
した点が、第1実施形態及び第2実施形態に係るボリュ
ーム一体型多方向入力装置と主に相違する。
【0053】押し下げスイッチ110を省略したことに
より、操作部材30の下方に設けられる昇降部材70も
省略されている。代わりに、ケース10の底板部11の
中央部に設けられたボス部19により、操作部材30が
下方から傾動可能に支持される。この支持のために、ボ
ス部19の上面には、操作部材30の凸部34が嵌合す
る下に凸の半球状の凹部が設けられている。
【0054】他の構造は、第1実施形態及び第2実施形
態に係るボリューム一体型多方向入力装置と実質同一で
あるので、説明を省略する。
【0055】これらの実施形態から分かるように、本発
明に係るボリューム一体型多方向入力装置では、必要に
応じて押し下げスイッチ110が組み合わされる。
【0056】図11は本発明の第4実施形態に係るボリ
ューム一体型多方向入力装置の平面図、図12は同ボリ
ューム一体型多方向入力装置の縦断正面図、図13は同
ボリューム一体型多方向入力装置の左側面図、図14は
同ボリューム一体型多方向入力装置の右側面図、図15
は同ボリューム一体型多方向入力装置の底面図である。
【0057】本発明の第4実施形態に係るボリューム一
体型多方向入力装置は、一体型ボリュームを構成する抵
抗回路を専用基板130の表面に形成した点、即ちボリ
ューム部20A,20Bに別途専用基板130を使用し
た点、並びに上下一組の回動部材40A,40Bの軸方
向中間部を下方に突出させ、上段の回動部材40Aの上
方で操作部材30を支持することにより、これらの回動
中心をケース10内の出来るだけ上方に位置させて、当
該装置の高さを抑制するようにした点が、上述のボリュ
ーム一体型多方向入力装置と主に相違する。
【0058】即ち、本発明の第4実施形態に係るボリュ
ーム一体型多方向入力装置では、ケース10は、金属板
により箱形に形成された下ケース10aと、下ケース1
0aに上方から嵌合する樹脂製の上ケース10bとを組
み合わせた2ピース構造になっている。
【0059】金属製の下ケース10aの底板部11に
は、後述する下段の回動部材40Bを支持するために、
下方へ凸の球面状の凹部11′が中央部に位置して設け
られている。底板部11の四隅部には、取付け基板への
固定のために、側方へ突出する複数の突片部11″が形
成されている。
【0060】樹脂製の上ケース10bは、他のボリュー
ム一体型多方向入力装置と同様に、下面が開放した角箱
形の本体部15と、本体部15の直交する2側面に一体
的に設けられた一対のスライダ収容部16,16とを有
している。本体部15の天板部分には、操作部材30の
上部を上方に突出させるために開口部17が設けられて
いる。天板部分の下面には、操作部材30を支持するた
めに、上方へ凸の球状の凹部17′が、開口部17の周
囲に位置して設けられている。一対のスライダ収容部1
6,16は本体部15の直交する2側面に沿ったL字形
に一体形成されている。
【0061】操作部材30は、図12に示すように、断
面が円形の棒体部31の下方に連設された球状の支持部
35と、支持部35の更に下方に連設された棒状の操作
部36とを有している。
【0062】上段の回動部材40Aは、両端の回動軸部
41A,41Aの間に、下方へ凸のアーチからなる円弧
部42Aを有している。円弧部42Aには、当該回動部
材40Aの回動中心軸方向に延びる長孔43Aが、操作
部材30のガイド孔として設けられている。円弧部42
Aの内面、即ち上面は、操作部材30の球状の支持部3
5が嵌合する下方に凸の球状の凹面とされている。円弧
部42Aの外面、即ち下面は下方に凸の球状の凸面とさ
れている。
【0063】上段の回動部材40Aの下方に直角に組み
合わされる下段の回動部材40Bは、両端の回動軸部4
1B,41Bの間に、下方へ凸のアーチからなる円弧部
42Bを有している。円弧部42Bには、当該回動部材
40Bの回動中心軸方向に延びる長孔43Bが、操作部
材30のガイド孔として設けられている。円弧部42B
の内面、即ち上面は、上段の回動部材40Aの円弧部4
2Aが嵌合する下方に凸の球状の凹面とされている。円
弧部42Bの外面、即ち下面は、ケース10の底板部1
1に設けられた下方へ凸の球面状の凹部11′に対応す
る下方に凸の球状の凸面とされている。
【0064】上述の操作部材30は、ケース10の天板
部分と上段の回動部材40Aの円弧部42Aの間に支持
部35が把持されることにより、回動自在に支持され
る。操作部材30の操作部36は、回動部材40A,4
0Bの円弧部42A,42Bに設けられた長孔43A,
43Bに挿入されている。
【0065】操作部材30を中立位置に弾性的に保持す
るための昇降スライダ50は、他のボリューム一体型多
方向入力装置と同様に、回動部材40A,40Bの下方
に配置されており、昇降スライダ50とケース10の底
板部11との間に圧縮状態で収容されたスプリング60
により上方に付勢されている。この付勢により、昇降ス
ライダ50は、回動部材40A,40Bの両端軸部の下
面に形成されたフラット面に弾性的に面接触することに
より、操作部材30及び回動部材40A,40Bを中立
位置に保持する。
【0066】ケース10のスライダ収容部16,16に
は、直進スライダ80,80がそれぞれ収容されると共
に、スライダ収容部16,16に跨がってL字状の専用
基板130が収容されている。直進スライダ80,80
は、ケース10の本体部15の直角な2側面に沿って水
平方向に移動可能である。各直進スライダ80の上面に
は、ラックギヤ状の歯部82が形成されており、この歯
部82には、対応する回動部材40A,40Bの一端部
に形成された下向きの扇状のギヤ部44A,44Bが噛
み合っている。
【0067】L字状の専用基板130は、ここではフレ
キシブル基板からなり、スライダ収容部16,16内に
直進スライダ80,80の下方に位置して設けられてい
る。専用基板130の上面には、直進スライダ80,8
0に対応する一対の抵抗回路が印刷により形成されてい
る。一対の抵抗回路には、直進スライダ80,80の各
下面に取付けられた接触子が弾性的に接触している。専
用基板130の両端部は、取付け基板との接続部13
1,131としてスライダ収容部16,16の外に突出
している。
【0068】本発明の第4実施形態に係るボリューム一
体型多方向入力装置では、他のボリューム一体型多方向
入力装置と同様、操作部材30の傾動操作に伴って回動
部材40A,40Bが回動する。これにより、ボリュー
ム部20A,20Bでは、直進スライダ80,80が直
線移動し、それぞれの接触子が専用基板130の一対の
抵抗回路上を摺動することにより、操作部材30の操作
方向及び操作量に応じた信号が、当該多方向入力装置を
使用する電子機器等に入力される。
【0069】ボリューム部20A,20Bでは、専用基
板130が使用されているため、部品点数は若干増加す
るが、ボリューム部20A,20Bを構成するための抵
抗回路を取付け基板の表面に形成する必要がない。この
ため、当該多方向入力装置を使用するユーザ側での負担
が軽減される。また、専用基板130をケース10の本
体部15の直交する2側面に沿ってL字状に屈曲させ、
ボリューム部20A,20B間で共用する構成としてい
るので、専用基板130を使用することによる部品点数
の増加が最小限に抑制される。
【0070】また、回動部材40A,40Bの円弧部4
2A,42Bを下方に突出させ、ケース10の天板部と
上段の円弧部42Aの間で操作部材30の支持部35を
支持して、これらの回動中心をケース10内の上方に位
置させたので、回動部材40A,40Bの下方に昇降ス
ライダ50及びスプリング60を収容する空間が確保さ
れ、ケース10の全高が抑制される。
【0071】図16は本発明の第5実施形態に係るボリ
ューム一体型多方向入力装置の平面図、図17は同ボリ
ューム一体型多方向入力装置の縦断正面図、図18は同
ボリューム一体型多方向入力装置の左側面図、図19は
同ボリューム一体型多方向入力装置の右側面図、図20
は同ボリューム一体型多方向入力装置の底面図である。
【0072】本発明の第5実施形態に係るボリューム一
体型多方向入力装置は、本発明の第4実施形態に係るボ
リューム一体型多方向入力装置と比べて、回動部材40
A,40Bの円弧部42A,42Bを上方に突出させ
て、その上方に昇降スライダ50及びスプリング60を
収容する空間を確保した点、及びこれに関連して専用基
板130を直進スライダ80の上方に配置した点が主に
相違する。
【0073】即ち、本発明の第5実施形態に係るボリュ
ーム一体型多方向入力装置では、ケース10は、底板部
を形成する樹脂製の下ケース10aと、これに上方から
被せられる金属製の上ケース10bとからなる。直進ス
ライダ80,80を収容するスライダ収容部16,16
は、樹脂製の下ケース10aの側に一体的に連続して設
けられている。
【0074】回動部材40A,40Bは、両端の回動軸
部の間に、上方に凸のアーチからなる円弧部42A,4
2Bを有している。昇降スライダ50は、他のボリュー
ム一体型多方向入力装置と異なり、回動部材40A,4
0Bの上方に配置されており、ケース10の天板部と昇
降スライダ50との間に圧縮状態で収容されたスプリン
グ60により下方に付勢されている。この付勢により、
昇降スライダ50は、回動部材40A,40Bの両端軸
部の上面に形成されたフラット面に弾性的に面接触する
ことにより、操作部材30及び回動部材40A,40B
を中立位置に保持する。
【0075】操作部材30は、軸体部31の下方に上に
凸の半球状の第1支持部37を有し、その下方に下に凸
の半球状の第2支持部38を有している。第1支持部3
7は、下段の回動部材40Bの円弧部42B内に下方か
ら嵌合しており、第2支持部38は、ケース10の底板
部11上に支持されている。
【0076】ケース10のスライダ収容部16内には、
直進スライダ80が収容されると共に、その上方に位置
して専用基板130が収容されている。直進スライダ8
0の下面には、ラックギヤ状の歯部82が設けられてい
る。歯部82には、対応する回動部材40A,40Bの
一端部に上向きに形成された扇状のギヤ部44A,44
Bが噛み合っている。直進スライダ80の上面には、接
触子が取付けられている。この接触子は、専用基板13
0の下面に形成された抵抗回路に弾性的に接触してい
る。
【0077】他の構造は、第4実施形態に係るボリュー
ム一体型多方向入力装置と同じである。
【0078】本発明の第5実施形態に係るボリューム一
体型多方向入力装置では、専用基板130が使用されて
いるため、部品点数は若干増加するが、ボリューム部2
0A,20Bを構成するための抵抗回路を取付け基板の
表面に形成する必要がない。このため、当該多方向入力
装置を使用するユーザ側での負担が軽減される。また、
専用基板130をケース10の本体部15の直交する2
側面に沿ってL字状に屈曲させ、ボリューム部20A,
20B間で共用する構成としているので、専用基板13
0を使用することによる部品点数の増加が最小限に抑制
される。
【0079】また、回動部材40A,40Bの円弧部4
2A,42Bを上方に突出させ、下段の円弧部42Bと
ケース10の底板部11との間で操作部材30の支持部
37,38を支持して、これらの回動中心をケース10
内の可及的下方に位置させたので、回動部材40A,4
0Bの上方に昇降スライダ50及びスプリング60を収
容する空間が確保され、ケース10の全高が抑制され
る。
【0080】実施形態4,5から分かるように、本発明
に係るボリューム一体型多方向入力装置では、抵抗回路
を形成するために専用基板130を使用することができ
る。その専用基板130は直進スライダ80,80の上
下いずれの側に配置してもよい。
【0081】図21は本発明の第6実施形態に係るボリ
ューム一体型多方向入力装置の正面図、図22は同ボリ
ューム一体型多方向入力装置の縦断正面図、図23は同
ボリューム一体型多方向入力装置の底面図である。
【0082】本発明の第6実施形態に係るボリューム一
体型多方向入力装置は、本発明の第5実施形態に係るボ
リューム一体型多方向入力装置と比べて、操作部材30
で下方の押し下げスイッチ110を操作するようにした
点、及びボリューム部20A,20Bにおいて専用基板
130を直進スライダ80の下方に配置した点が主に相
違する。
【0083】即ち、本発明の第6実施形態に係るボリュ
ーム一体型多方向入力装置では、操作部材30を軸方向
に移動可能とするために、ケース10の底板部11に
は、操作部材30の下方に位置して開口部14′が設け
られている。また、その操作部材30を上方に付勢する
ために、底板部11の下面にはスナッププレート111
が取付けられている。スナッププレート111は、底板
部11の下面に固定される額縁状の支持部111′と、
その内側に放射状の腕部により支持された円形の作動部
111″とを有している。このスナッププレート111
は、底板部11の下面に設けられた浅い凹部内に収容さ
れており、底板部11に設けられた開口部14′を通し
て操作部材30の第2支持部38を下方から弾性的に押
圧することにより、取付け基板の表面に形成された接点
部と共に押し下げスイッチ110を構成する。
【0084】なお、操作部材30の第1支持部37は、
操作部材30の軸回りの回転を防止するために、両側部
を除去した形状になっている。
【0085】ケース10のスライダ収容部16,16に
は直進スライダ80,80が収容されると共に、直進ス
ライダ80,80の下方に位置して専用基板130が収
容されている。直進スライダ80,80の各内側面に
は、回動部材40A,40Bのギヤ部44A,44Bが
挿入される凹部83が、下方に開放して設けられてお
り、その天井面には、上向きのギヤ部44A,44Bが
噛み合うラックギヤ状の歯部82が設けられている。一
方、各直進スライダ80の下面には、接触子90が取付
けられており、この接触子90は、下方の専用基板13
0の上面に形成された抵抗回路に上方から弾性的に接触
する。
【0086】他の構成は、本発明の第5実施形態に係る
ボリューム一体型多方向入力装置と実質同一であり、同
一部分については同一番号を付与することにより詳しい
説明を省略する。
【0087】本発明の第6実施形態に係るボリューム一
体型多方向入力装置では、操作部材30をスナッププレ
ート111による付勢力に抗して軸方向に押し下げるこ
とにより、スナッププレート111が下方に変形し、そ
の変形部により、取付け基板上の表面に形成された接点
部が短絡する。これにより、押し下げスイッチ110の
機能が得られる。
【0088】スナッププレート111を取付け基板の側
に取り付けた場合、操作部材30とスナッププレート1
11の間の位置的な精度が低下し、操作部材30を押し
下げたときの感触が安定しないが、第6実施形態に係る
ボリューム一体型多方向入力装置では、スナッププレー
ト111が多方向入力装置の側に取付けられているの
で、この感触が安定する。
【0089】これに加え、第6実施形態に係るボリュー
ム一体型多方向入力装置では、回動部材40A,40B
のギヤ部44A,44Bが下方から直進スライダ80,
80の各歯部82に噛み合うにもかかわらず、直進スラ
イダ80,80の下方に専用基板130が配置され、専
用基板130が取付け基板に接近することにより、両者
の接続作業が簡単となる。
【0090】これから分かるように、専用基板130
は、取付け基板との接続の点からは、直進スライダ8
0,80の下方に配置することが好ましい。特に、第6
実施形態では、ボリューム部20A,20Bの高さも抑
制され、高さ方向の寸法が制限されるケース10におい
て合理的な設計が可能となる。
【0091】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の請求項1
に係るボリューム一体型多方向入力装置は、回動部材の
回動角度に対応する信号を出力する信号出力手段とし
て、ボリュームを当該装置に一体化したので、ボリュー
ムに関連する部品の点数を大幅に減らすことができ、そ
の製作コストを低減できる。
【0092】また、本発明の請求項2に係るボリューム
一体型多方向入力装置では、ボリュームを構成する直進
スライダを、ケースの側面に一体的に形成されたスライ
ダ収容部に収容したので、部品点数が特に低減される。
【0093】また、本発明の請求項3に係るボリューム
一体型多方向入力装置では、ボリュームに用いられる運
動伝達機構をラックアンドピニヨン機構としたので、部
品点数が特に低減される。
【0094】また、本発明の請求項4に係るボリューム
一体型多方向入力装置では、ボリュームを構成する抵抗
回路を、ケースが固定される取付け基板の表面に形成し
たので、部品点数が特に低減される。また、取付け基板
との間の半田付けが不要となる。
【0095】また、本発明の請求項5に係るボリューム
一体型多方向入力装置では、抵抗回路を直進スライダの
下方又は上方に配置されたボリューム構成用の専用基板
の上面又は下面に形成したので、取付け基板に抵抗回路
を形成する必要がなくなり、当該装置を使用するユーザ
の負担が軽減される。
【0096】また、本発明の請求項6に係るボリューム
一体型多方向入力装置では、専用基板を、ケースの交差
する2側面に沿ってL字状に屈曲して、一対のボリュー
ム間で共用される構成としたので、部品点数が特に低減
される。
【0097】また、本発明の請求項7に係るボリューム
一体型多方向入力装置では、専用基板を、直進スライダ
と共に、ケースの側面に一体的に形成されたスライダ収
容部に収容したので、部品点数が特に低減される。
【0098】また、本発明の請求項8に係るボリューム
一体型多方向入力装置では、専用基板をフレキシブル基
板としたので、取付け基板との接続が特に簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るボリューム一体型
多方向入力装置の平面図である。
【図2】図1のA−A線矢示図である。
【図3】図1のB−B線矢示図である。
【図4】図1のC−C線矢示図である。
【図5】同多方向入力装置の底面図である。
【図6】同多方向入力装置に組み合わされる抵抗回路の
パターン図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るボリューム一体型
多方向入力装置の底面図である。
【図8】同多方向入力装置に組み合わされる抵抗回路の
パターン図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るボリューム一体型
多方向入力装置の縦断正面図である。
【図10】同多方向入力装置の縦断側面図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係るボリューム一体
型多方向入力装置の平面図である。
【図12】同多方向入力装置の縦断正面図である。
【図13】同多方向入力装置の左側面図である。
【図14】同多方向入力装置の右側面図である。
【図15】同多方向入力装置の底面図である。
【図16】本発明の第5実施形態に係るボリューム一体
型多方向入力装置の平面図である。
【図17】同多方向入力装置の縦断正面図である。
【図18】同多方向入力装置の左側面図である。
【図19】同多方向入力装置の右側面図である。
【図20】同多方向入力装置の底面図である。
【図21】本発明の第6実施形態に係るボリューム一体
型多方向入力装置の平面図である。
【図22】同多方向入力装置の縦断正面図である。
【図23】同多方向入力装置の底面図である。
【符号の説明】
10 ケース 10a 下ケース 10b 上ケース 15 本体部 16 スライダ収容部 20A,20B ボリューム部(信号出力手段) 30 操作部材 40A,40B 回動部材 41A,41B 回動軸部 42A,42B 円弧部 43A,43B 長孔 44A,44B ギヤ部 45A,45B 歯部 50 昇降スライダ 60 スプリング 70 昇降部材 80 直進スライダ 82 歯部 90 接触子 100 取付け基板 110 押し下げスイッチ 120 抵抗回路 130 専用基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け基板上に固定されるケースと、ケ
    ース内に直交する2方向に回動自在に支持され、それぞ
    れが回動方向と直角な方向に延びる長孔を有する上下一
    組の回動部材と、上下一組の回動部材の各長孔を貫通
    し、周囲の任意方向に操作されることにより各回動部材
    を回動させる操作部材と、操作部材を中立位置に弾性的
    に保持する保持機構と、各回動部材の回動角度に対応す
    る信号を出力する一組の信号出力手段とを備えた多方向
    入力装置において、 前記一組の信号出力手段は、前記取付け基板の上方を前
    記ケースの側面に沿って直線移動するようにケースに取
    付けられた一対の直進スライダと、上下一組の回動部材
    の各回転運動を直線運動に変換して一対の直進スライダ
    にそれぞれ伝達する一対の運動伝達機構と、一対の直進
    スライダにそれぞれ取付けられ、各直進スライダの直線
    運動に伴って抵抗回路上を摺動してボリュームを構成す
    る一対の接触子とを有することを特徴とするボリューム
    一体型多方向入力装置。
  2. 【請求項2】 前記直進スライダは、前記ケースの側面
    に一体的に形成されたスライダ収容部に収容されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のボリューム多方向入
    力装置。
  3. 【請求項3】 前記運動伝達機構は、回動部材の端部に
    設けられたギヤ部が、直進スライダの表面に形成された
    ラックギヤ状の歯部に噛み合う構成であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のボリューム一体型多方向入
    力装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗回路は、前記ケースが固定され
    る前記取付け基板の表面に形成され、前記接触子は前記
    直進スライダの下向き面に取付けられていることを特徴
    とする請求項1、2又は3に記載のボリューム一体型多
    方向入力装置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗回路は、前記直進スライダの下
    方又は上方に配置されたボリューム構成用の専用基板の
    上面又は下面に形成され、前記接触子は前記直進スライ
    ダの下向き面又は上向き面に取付けられていることを特
    徴とする請求項1、2又は3に記載のボリューム一体型
    多方向入力装置。
  6. 【請求項6】 前記専用基板は、前記ケースの交差する
    2側面に沿ってL字状に屈曲して、一対のボリューム間
    で共用される構成であることを特徴とする請求項5に記
    載のボリューム一体型多方向入力装置。
  7. 【請求項7】 前記専用基板は、前記直進スライダと共
    に、前記ケースの側面に一体的に形成されたスライダ収
    容部に収容されていることを特徴とする請求項5又は6
    に記載のボリューム多方向入力装置。
  8. 【請求項8】 前記専用基板は、フレキシブル基板であ
    ることを特徴とする請求項5,6又は7に記載のボリュ
    ーム多方向入力装置。
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CN103163937A (zh) * 2011-12-09 2013-06-19 阿尔卑斯电气株式会社 多向输入装置
US9494966B2 (en) 2014-01-16 2016-11-15 Hosiden Corporation Multidirectional input device

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