JP2011192394A - レバー操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転ノブの操作位置を高分解能で精度良く検出できるレバー操作装置を提供すること。
【解決手段】操作レバー2の外周部に回転操作可能に取り付けられた回転ノブ3は、その内周面にリード歯部3aを有し、リング歯車40の外歯40aと噛合している。リング歯車40の内歯40bは増速歯車41〜43と噛合しており、各増速歯車41〜43に永久磁石51〜53が固着されている。操作レバー2内にはその軸線方向に沿って回路基板36が配置されており、この回路基板36に実装された磁気センサ61〜63と永久磁石51〜53とが近接して対向しているため、回転ノブ3の操作位置を磁気センサ61〜63によって検出することができる。これらの歯車40〜43や回路基板36等は支持ケース34と蓋ケース35とに支持されてスイッチユニット30を構成している。
【選択図】図7
【解決手段】操作レバー2の外周部に回転操作可能に取り付けられた回転ノブ3は、その内周面にリード歯部3aを有し、リング歯車40の外歯40aと噛合している。リング歯車40の内歯40bは増速歯車41〜43と噛合しており、各増速歯車41〜43に永久磁石51〜53が固着されている。操作レバー2内にはその軸線方向に沿って回路基板36が配置されており、この回路基板36に実装された磁気センサ61〜63と永久磁石51〜53とが近接して対向しているため、回転ノブ3の操作位置を磁気センサ61〜63によって検出することができる。これらの歯車40〜43や回路基板36等は支持ケース34と蓋ケース35とに支持されてスイッチユニット30を構成している。
【選択図】図7
Description
本発明は、自動車のターンシグナルスイッチ装置やワイパースイッチ装置等に用いて好適なレバー操作装置に係り、特に、操作レバーの外周部に配設された回転ノブ等の操作体を操作することによって各種の動作信号が出力可能なレバー操作装置に関するものである。
自動車のターンシグナルスイッチ装置やワイパースイッチ装置等として用いられるレバー操作装置は、ステアリングコラム等に固定されるハウジングから筒状の操作レバーを突出させており、この操作レバーが互いに略直交する2つの操作面内で揺動操作できるようになっている。そして、それぞれの操作面に沿って操作レバーを選択的に操作することにより、操作方向に応じた複数種類の動作信号が出力される。また、操作レバーの外周部に回転ノブ等の操作体を配設し、この操作体に対する操作(例えば回転ノブの回転操作等)に応じた動作信号も出力可能な構成のものが広く知られている。
近年、回転ノブの操作位置を検出できる長寿命な検出機構を備えたレバー操作装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかる従来のレバー操作装置では、操作レバーの内部空間に、回転ノブによって駆動される被駆動体と、この被駆動体に固着された永久磁石と、回路基板に実装された磁気センサとが収納されており、回転ノブの回転操作に伴って被駆動体と永久磁石が一体的に移動されたり回転されることにより、永久磁石の移動や回転に伴う磁場の変化が磁気センサで検出できるようになっている。したがって、摺動子を導電パターンに摺動させるという構造の検出機構において懸念されていた経年的な摩耗や酸化等に起因する導通不良が起こらなくなり、長期に亘って安定的に回転ノブの操作位置を検出できるようになる。
ところで、特許文献1に開示されているレバー操作装置は、回転ノブの回転操作に伴って永久磁石を移動や回転させるという磁気式検出機構を採用しているが、回転ノブの回転操作に伴って永久磁石を円弧状や直線的に移動させる場合は、永久磁石を磁気センサに近接させたまま回転させることができない。また、永久磁石を磁気センサに近接させたまま回転させる場合は、回転ノブと一体回転するリング状ギア部と、操作レバー内に設置したホルダの支軸部に外装された駆動ギアとを直接噛合させる構成となり、リング状ギア部の径寸法に対して駆動ギアの径寸法を小さく設定するのに限度があるため、永久磁石が固着される駆動ギアの増速比をあまり大きく設定できず、回転ノブの回転操作に伴って永久磁石を大きく回転させることはできない。したがって、かかる従来例では、回転ノブの操作位置を高分解能で正確に検出することが困難であり、分解能の低い検出しか行えないという問題があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、回転ノブの操作位置を高分解能で精度良く検出できるレバー操作装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のレバー操作装置は、筒状の操作レバーの外周部にその周方向へ回転操作可能に取り付けられた回転ノブと、前記操作レバー内にその軸線方向に沿って配置された回路基板と、この回路基板に実装された磁気センサと、前記回転ノブに駆動されて前記回路基板と平行な面内で回転する伝達歯車と、この伝達歯車に駆動されて前記回路基板と平行な面内で増速回転する増速歯車と、この増速歯車に固着されて前記磁気センサと近接して対向する永久磁石とを備え、前記回転ノブの内周面に設けられたリード歯部が前記伝達歯車を介して前記増速歯車を回転させることにより、前記永久磁石が前記磁気センサに対して回転するように構成した。
このように構成されたレバー操作装置では、伝達歯車の回転方向を回路基板に沿う向きに変換でき、また、伝達歯車のリード歯部のピッチと増速歯車の歯数とを適宜設定することによって、回転ノブに対する増速歯車の増速比の設定幅を拡大して、増速歯車を大きく増速回転させることができる。これにより、増速歯車に固着された永久磁石が磁気センサとの間隔を一定に保ったまま回転すると共に、回転ノブの回転操作によって回転駆動する伝達歯車の回転角を増幅した非常に大きな回転角で永久磁石が磁気センサと近接して対向したまま回転するので、この永久磁石の回転に伴う非常に大きな磁場の変化を磁気センサで検出することができ、回転ノブの操作位置を高分解能で高精度に検出することが可能となる。
上記の構成において、回路基板と増速歯車と伝達歯車とを位置決めして保持するケーシングを用いてスイッチユニットを構成し、このスイッチユニットが操作レバー内に組み込まれていると、回転ノブ用の動力伝達手段および検出手段がユニット化されているスイッチユニットを操作レバーに組み込むことができるため組立作業性が向上する。この場合において、回転ノブとは異なる位置で操作レバーの外周部または先端部に配設された1つまたは複数の操作体と、該1つまたは複数の操作体に対する操作を個別に検出するための1つまたは複数の検出手段とを備え、該1つまたは複数の検出手段が前記スイッチユニットに配設されていると、回転ノブを含む複数種類の操作体(操作ノブ)に対応する複数の検出手段がすべてユニット化できるため、組立作業性が良好で多機能なレバー操作装置が容易に実現できる。さらに、回転ノブ以外の操作体についてもその検出手段が、前記回路基板に実装された磁気センサと、該操作体によって回転駆動される回動体に固着されて該磁気センサに近接して対向する永久磁石とを備えていると、スイッチユニットに配設されるすべての検出手段に特性が同じ磁気センサと特性が同じ永久磁石を使用することができるため、設計が容易になって検出精度の向上や低コスト化が図りやすくなる。
また、上記の構成において、伝達歯車が、回転ノブのリード歯部に噛合する外歯と複数の増速歯車に噛合する内歯とを有するリング歯車であり、これら複数の増速歯車のうちの少なくとも1つに永久磁石が固着されていると、回転ノブ用の動力伝達手段を簡易な構成で実現できる。
あるいはまた、上記の構成において、伝達歯車が、回転ノブのリード歯部に噛合する外歯と複数の中継増速歯車に噛合する内歯とを有するリング歯車であり、これら複数の中継増速歯車に永久磁石を固着している増速歯車が噛合している場合にも、簡易な構成で回転ノブ用の動力伝達手段を構成でき、信号の信頼性の高いレバー操作装置を実現できる。
本発明のレバー操作装置によれば、回転ノブが回転操作されると伝達歯車を介して増速歯車が増速回転し、この増速歯車に固着された永久磁石が磁気センサと近接して対向したまま回転するので、この永久磁石の回転に伴う磁場の非常に大きな変化を磁気センサで検出することによって、回転ノブの操作位置を極めて高精度に検出することができる。
以下、本発明の実施形態例について説明する。まず、本発明の第1実施形態例に係るレバー操作装置について図1〜図15を参照しつつ説明する。このレバー操作装置は自動車のターンシグナルスイッチ装置に適用したものであり、図1に示すように、ステアリングコラム(図示せず)等に固定されるハウジング1と、ハウジング1から突出する操作レバー2とを備えている。この操作レバー2は互いに直交する2つの操作面(第1および第2の操作面)内で揺動可能であり、それぞれの操作面に沿って操作レバー2を選択的に操作できるようになっている。また、操作レバー2の外周部には回転ノブ3やスライドノブ4等の複数の操作体が配設されており、これら各操作体がそれぞれ操作できるようになっている。
ハウジング1は、図2に示す上ケース11と下ケース12とカム板13と底板14とを組み合わせて一体化された箱状体である。上ケース11と下ケース12とは、上ケース11の係止孔11aに下ケース12の係止爪12aに嵌入させることによってスナップ結合されており、上ケース11が下ケース12の上部開口を覆っている。下ケース12の両側壁部には相対向する箇所にU字溝状の切欠き12bが形成されている。これら切欠き12bは軸受部であって、上ケース11の図示せぬ内壁の一部と協働して後述する可動支持部材6の支軸16fを回動可能に軸支する。また、下ケース12の奥壁部12cの内面にはカム板13が固定されている。図5に示すように、このカム板13には、第1カム面13aと第2カム面13bとが各カム面の山谷を繰り返す方向が交差するように別々の箇所にそれぞれ形成されており、両カム面13a,13bはハウジング1の内壁面の一部を構成している。ハウジング1の奥壁部12cと対向する側には、上ケース11と下ケース12との結合によって形成された開口1a(図9および図12参照)が設けられ、この開口1aから外方へ操作レバー2が突出している。底板14は下ケース12に固定されて該下ケース12の下部開口を覆っている。この底板14には後述する検出用歯車23,26を位置決めして取り付けるための取付孔14a,14bが形成されている。なお、図12〜図14に示すように、回路基板15は底板14に近接して平行に配置され、この回路基板15上に磁気センサ25,28が実装されている。
ハウジング1の内部には、操作レバー2と一体化される中空構造の基部20が収納されている。この基部20は操作レバー2の基端部を支持するものであり、図1〜図5に示す構成によって互いに直交する2方向へ揺動可能に支持されている。図5から明らかなように、基部20には、操作レバー2が嵌着される円筒部20aと、円筒部20aに連続する角筒部20bと、角筒部20bの相対向する壁部からそれぞれ外向きに突出する一対の第1軸部20cと、角筒部20bの別の相対向する壁部からそれぞれ外向きに突出する一対の第2軸部20dとが設けられており、第1軸部20cの軸心と第2軸部20dの軸心は互いに直交している。
操作レバー2は、操作レバー2の基部20を第1の操作面P1(第1軸部20cの軸心と直交する平面)に沿って回動可能に支持する可動支持部材6と、この可動支持部材6を第1の操作面P1に対して直交する第2の操作面P2(支軸16fの軸心と直交する平面)に沿って回動可能に支持するハウジング1の前記軸受部(切欠き12b)と、基部20に第2の操作面P2に沿う揺動が可能な状態で取り付けられたアクチュエータホルダ7と、このアクチュエータホルダ7にトーションばね(第1弾性付勢手段)18を介して保持された第1アクチュエータ8と、可動支持部材6にトーションばね(第2弾性付勢手段)19を介して保持された第2アクチュエータ9とによって、互いに直交する2方向へ揺動可能に支持されている。そして、操作レバー2が第1の操作面P1に沿って操作されたときに、可動支持部材6は連動しないがアクチュエータホルダ7が基部20と一体的に第1の操作面P1に沿って回転するため、第1アクチュエータ8のみが第1カム面13aを摺動するようになっている。また、操作レバー2が第2の操作面P2に沿って操作されたときに、後述するように、アクチュエータホルダ7は連動しないが、可動支持部材6が基部20と一体的に第2の操作面P2に沿って回動するため、第2アクチュエータ9のみが第2カム面13bを摺動するようになっている。なお、第1の操作面P1は底板14や図9〜図11の紙面に沿う平面であり、第2の操作面P2はハウジング1の側壁部や図12〜図14の紙面に沿う平面である。
可動支持部材6は、基体部16と橋絡板17とをスナップ結合等で一体化させた中空枠体である。図5に示すように、この基体部16は、底面部16aと、底面部16aの両端から同じ方向へ突設された一対の側壁部16bと、これらの側壁部16bの一側壁からカム板13の第2カム面13bに向かって突出するアクチュエータ保持部(第2保持部)16cと、底面部16aの背面側で中継歯車22に噛合するギア部6dとを有している。底面部16aと橋絡板17の相対向する面には、基部20の一対の第1軸部20cを回動可能に軸支する一対の軸受凹部16e,17aが形成されており、各側壁部16bの外側面には、ハウジング1の前記軸受部(切欠き12b)に回動可能に軸支される一対の支軸16fが外向きに突設されている。これら両支軸16fは可動支持部材6のハウジング1に対する回動軸であり、ハウジング1に取り付けられた可動支持部材6は支軸16fの軸心を中心として第2の操作面P2に沿って回動可能である。なお、支軸16fの軸心は基部20の第2軸部20dの軸心と合致しており、基部20と可動支持部材6は支軸16fを回動軸として第2の操作面P2に沿って一体的に回転するようになっている。ただし、基部20が第1軸部20cを回動軸として第1の操作面P1に沿って回転しても、可動支持部材6が連動して回転することはない。アクチュエータ保持部16cにはトーションばね19と第2アクチュエータ9とが組み込まれて保持されており、トーションばね19の付勢力によって第2アクチュエータ9が第2カム面13bに常時弾接するようになっている。図4に示すように、ギア部16dはかさ歯車の一部として形成されており、このギア部16dは底板14に沿って回転可能な中継歯車22、すなわち、底板14に対し回転軸が直交して回転可能な中継歯車22の小径部22aに噛合している。そして、この中継歯車22の大径部22bに、同じく底板14に沿って回転可能な検出用歯車23が噛合しているため、ギア部16dは中継歯車22を介して検出用歯車23を回転駆動することができる。すなわち、可動支持部材6が支軸16fを中心に回転すると、その回転駆動力がギア部16dから中継歯車22に伝達されて回転方向が直交変換され、この中継歯車22が検出用歯車23を増速回転させるようになっている。
中継歯車22と検出用歯車23はハウジング1の底板14に回転可能に支持されており、この検出用歯車23の下面側に永久磁石24が固着されている。そして、この永久磁石24が回路基板15上の磁気センサ25と近接して対向するように、検出用歯車23の取付位置が底板14の取付孔14aによって規定されている。そのため、検出用歯車23と一体的に回転する永久磁石24の回転位置変化に伴う磁場の変化を磁気センサ25で検出することによって、可動支持部材6の回転位置、つまり第2の操作面P2に沿う操作レバー2の操作位置を高精度に検出できるようになっている。なお、ギア部16dと検出用歯車23との間に中継歯車22を介在させている理由は、検出用歯車23とギア部16dとを直接噛合させると、操作レバー2の操作により回転する検出用歯車23の角度範囲が磁気センサ25による最大検出角度範囲に比べて著しく小さくなってしまうので、検出用歯車23の角度範囲を磁気センサ25による最大検出角度範囲近くまで拡大して、第2の操作面P2に沿う操作レバー2の操作位置を高精度に検出するためである。
図5に示すように、アクチュエータホルダ7には、相対向してそれぞれに軸孔7aが形成されている一対の取付壁部7bと、これら取付壁部7bと逆向きに突出するアクチュエータ保持部(第1保持部)7cと、該保持部7cの背面側で検出用歯車26に噛合するギア部7dとが設けられている。両取付壁部7bの軸孔7aは基部20の一対の第2軸部20dに回動可能に外挿されるため、アクチュエータホルダ7は第2軸部20dの軸心を中心として回動可能な状態で基部20に取り付けられる。また、第1カム面13aに常時弾接する第1アクチュエータ8が、トーションばね18の付勢力によって生じる第1カム面13aからの反力を受けて第1カム面13a上を摺動しにくくなる。それゆえ、基部20が支軸16fを回動軸として第2の操作面P2に沿って回転すると、アクチュエータホルダ7が基部20と連動して回転することはなく、可動支持部材6が基部20と一体的に第2の操作面P2に沿って回動するため、第2アクチュエータ9のみが第2カム面13bを摺動する。しかるに、基部20が第1軸部20cを回動軸として第1の操作面P1に沿って回転するときだけ、アクチュエータホルダ7は基部20と一体的に回転する。アクチュエータ保持部7cにはトーションばね18と第1アクチュエータ8とが組み込まれて保持されており、トーションばね18の付勢力によって第1アクチュエータ8が第1カム面13aに常時弾接するようになっている。ギア部7dは底板14に沿って回転可能な検出用歯車26に噛合しており、アクチュエータホルダ7が基部20と一体的に第1の操作面P1に沿って回転すると、その回転駆動力がギア部7dから検出用歯車26に伝達されて該歯車26が回転するようになっている。
検出用歯車26はハウジング1の底板14に支持されており、この検出用歯車26の下面側に永久磁石27が固着されている。そして、この永久磁石27が回路基板15上の磁気センサ28と近接して対向するように、検出用歯車26の取付位置が底板14の取付孔14bによって規定されている。そのため、検出用歯車26と一体的に回転する永久磁石27の回転位置変化に伴う磁場の変化を磁気センサ28で検出することによって、アクチュエータホルダ7の回転位置、つまり第1の操作面P1に沿う操作レバー2の操作位置を高精度に検出できるようになっている。
次に、操作レバー2とその内部構造、および操作レバー2の外周部に配設されている回転ノブ3等の操作体について説明する。操作レバー2は、前記基部20に一体化される一対の半割筒体31,32と、これら半割筒体31,32を組み合わせて形成される筒状体の先端部に一体化される円筒状の先端カバー33とからなる。本実施形態例において、半割筒体31,32どうしはスナップ結合によって一体化されており、先端カバー33もスナップ結合によって半割筒体31,32に一体化されている。また、半割筒体31,32は途中で折れ曲がって延在する形状に成形されているため、図1に示すように、操作レバー2は折曲部2aを有する筒状体として基部20から外方へ突出している。
操作レバー2の折曲部2aよりも先端側の略円筒状部分2bには、その外周部に回転ノブ3とスライドノブ4とが配設されていると共に、先端部にロッカーノブ5が配設されている(図7参照)。また、この略円筒状部分2bの内部空間には軸線方向に沿ってスイッチユニット30が組み込まれている。図2に示すように、このスイッチユニット30は、支持ケース34と蓋ケース35を対向させて一体化してなるケーシングと、該ケーシングに配設された歯車40〜45やカムレバー46やコイルばね47等と、支持ケース34の下面側に対向して取り付けられた回路基板36とによって主に構成されており、両ケース34,35および回路基板36が略円筒状部分2bの軸線方向に沿って延在するように操作レバー2内に配置されている。なお、図7に示すように、回路基板36にはフラットケーブル21が接続されており、このフラットケーブル21は操作レバー2の内部を通ってハウジング1内へ導出されている。
歯車40は大径なリング歯車であり、歯車41〜43は該リング歯車40に噛合する増速歯車である。これら4つの歯車40〜43は回転ノブ3用の動力伝達手段として配設されている。また、歯車44はスライドノブ4用の動力伝達手段として配設されており、作動部45a付きの歯車45はロッカーノブ5用の動力伝達手段として配設されている。そして、リング歯車40を除く残余の歯車41〜45の下面側にそれぞれ永久磁石51〜55が固着されており、これら永久磁石51〜55がそれぞれ回路基板36上に実装されている磁気センサ61〜65と近接して対向している。なお、支持ケース34には各歯車41〜45を位置決めして取り付けるための複数の取付孔34aが形成されており、蓋ケース35には各歯車41〜45を軸支するための複数の軸受孔35aが形成されている。それゆえ、これら歯車41〜45はすべて回路基板36に沿って回転可能となるように、すなわち、これら歯車41〜45の回転軸を回路基板36と直交するように支持されており、歯車41〜43を包囲するように噛合させたリング歯車40も回路基板36に沿って回転可能となるように支持されている。
回転ノブ3は、半割筒体31,32に形成された段差部31a,32aに外挿されて、所定の角度範囲内で回転操作できるように支持されている。図6に示すように、回転ノブ3の内周面には複数条のリード溝からなる多条リード3aが刻設されている。この多条リード3aはリング歯車40を回転駆動するためのリード歯部として形成されたものであり、回転ノブ3が回転操作されるとウォームギアとして動作する。すなわち、回転ノブ3の多条リード3aはリング歯車40の外周面に設けられた外歯40aに噛合しており、回転ノブ3の回転軸に直交する平面とリング歯車40の回転軸に直交する平面とが直交しているため、回転ノブ3が回転操作されると、リング歯車40には回転方向を直交変換した駆動力が伝達されるようになっており、リード溝の進み角を適宜設定することによってリング歯車40に所望の回転角度を伝達できるようになっている。リング歯車40の内周面には増速歯車41,42,43に噛合する内歯40bが設けられており、リング歯車40が回転すると、増速歯車41〜43が駆動されて同じ向きに回転するため、各増速歯車41〜43と一体的に永久磁石51,52,53が回転する。これら永久磁石51〜53の回転位置変化に伴う磁場の変化は、それぞれ磁気センサ61,62,63によって精度良く検出することができる。なお、各増速歯車41〜43の取付位置は支持ケース34の対応する取付孔34aによって規定されている。また、本実施形態例において、3つの増速歯車41〜43はリング歯車40の内周面に沿って等間隔に配設された同じ特性の歯車であり、各増速歯車41〜43に固着されている永久磁石51〜53も磁気特性が同じものを使用している。さらに、各永久磁石51〜53と近接して対向している磁気センサ61〜63も検出特性が同じものを使用している。
スライドノブ4は、半割筒体31に形成された開口部31bに操作部4aを露出させており、この操作部4aが半割筒体31の周方向に沿ってスライド操作できるように蓋ケース35に揺動可能に支持されている。スライドノブ4の一側部にはかさ歯車の一部としてギア部4bが設けられている。このギア部4bは検出用の歯車44と噛合しており、スライドノブ4がスライド操作されると、ギア部4bに駆動される歯車44が回路基板36に沿って回転するようになっているため、この歯車44と一体的に永久磁石54が回転する。この永久磁石54の回転位置変化に伴う磁場の変化は、磁気センサ64によって精度良く検出することができる。なお、歯車44の取付位置は支持ケース34の対応する取付孔34aによって規定されている。また、本実施形態例において、永久磁石54は永久磁石51〜53と磁気特性が同じものを使用しており、磁気センサ64も磁気センサ61〜63と検出特性が同じものを使用している。
ロッカーノブ5は半割筒体31,32の先端部に形成された開口部2c(図7参照)に操作部5aを露出させており、この操作部5aの長手方向の両端部が操作レバー2の内方へ選択的に押圧操作できるように両ケース34,35の先端部に揺動可能に支持されている。ロッカーノブ5には操作部5aの裏側にギア部5bが設けられており、このギア部5bが検出用の歯車45と噛合しているため、ロッカーノブ5の両端部が選択的に押圧操作されると、歯車45と一体的に永久磁石55が回転する。この永久磁石55の回転位置変化に伴う磁場の変化は、磁気センサ65によって精度良く検出することができる。歯車45には作動部45aが設けられており、この作動部45aがカムレバー46のカム面の山部を乗り越える際にクリック感を生起するようになっている。カムレバー46は両ケース34,35に回動可能に軸支されており、カムレバー46とロッカーノブ5との間に一対のコイルばね47が介装されている。これらカムレバー46およびコイルばね47によって押圧操作後のロッカーノブ5が元の位置まで自動復帰するようになっている。なお、歯車45の取付位置は支持ケース34の対応する取付孔34aによって規定されている。また、本実施形態例において、永久磁石55は永久磁石51〜54と磁気特性が同じものを使用しており、磁気センサ65も磁気センサ61〜64と検出特性が同じものを使用している。
なお、本実施形態例では、永久磁石24,27,51〜55として、N極とS極が180度離れて着磁されている環状の磁石を用いており、かつ、磁気センサ25,28,61〜65としてGMR(Giant Magnet-Resistive)センサを用いている。ただし、永久磁石の形状や着磁方向は適宜選択可能であり、磁気センサとしてMREセンサやホール素子等を用いることも可能である。
次に、このように構成されたレバー操作装置の動作について説明する。まず、操作レバー2の動作について説明すると、図9と図12は操作レバー2がいずれの方向にも揺動操作されておらず中立位置に保持されている状態を示している。この場合、第1アクチュエータ8がトーションばね18に付勢されて第1カム面13aの谷部に弾接しているため、アクチュエータホルダ7は安定的に保持されている。また、第2アクチュエータ9がトーションばね19に付勢されて第2カム面13bの谷部に弾接しているため、可動支持部材6も安定的に保持されている。
この状態で、操作レバー2が図9の紙面と平行な第1の操作面P1に沿って揺動操作されると、可動支持部材6は操作レバー2の基部20と連動しないため、可動支持部材6に保持された第2アクチュエータ9は第2カム面13bを摺動せず、操作レバー2の基部20と連動するアクチュエータホルダ7に保持された第1アクチュエータ8のみが第1カム面13aを摺動する。このように、基部20と一体的にアクチュエータホルダ7が回転するため、第1アクチュエータ8が第1カム面13aを摺動すると共に、ギア部7dが検出用歯車26を回転駆動する。すなわち、操作レバー2が図9の時計回りに揺動操作された場合、第1アクチュエータ8は第1カム面13aの一方の山部を乗り越えてクリック感を生起した直後に該カム面13aの一端部に係止されるため、アクチュエータホルダ7および基部20は図10に示す位置まで回転して保持される。また、操作レバー2が図9の反時計回りに揺動操作された場合には、第1アクチュエータ8は第1カム面13aの他方の山部を乗り越えてクリック感を生起した直後に該カム面13aの他端部に係止されるため、アクチュエータホルダ7および基部20は図11に示す位置まで回転して保持される。そして、このようなアクチュエータホルダ7および基部20の回転動作に伴って検出用歯車26が所定の回転方向へ所定量回転するため、検出用歯車26に固着されている永久磁石27の回転位置変化に伴う磁場の変化を磁気センサ28(図12〜図14参照)で検出することによって、第1の操作面P1に沿う操作レバー2の操作位置を正確に検出することができる。それゆえ、操作レバー2を操作して図10の状態になったときに、磁気センサ28から出力される検出信号に基づいて右折用ランプの点滅動作を行わせるスイッチをオンさせることができる。同様に、操作レバー2を操作して図11の状態になったときに、磁気センサ28から出力される検出信号に基づいて左折用ランプの点滅動作を行わせるスイッチをオンさせることができる。
また、中立位置に保持されている操作レバー2が図12の紙面と平行な第2の操作面P2に沿って揺動操作されると、基部20と一体的に可動支持部材6が回転するため、第2アクチュエータ9が第2カム面13bを摺動すると共に、ギア部16dが中継歯車22を介して検出用歯車23を回転駆動する。ただし、前述したように基部20とアクチュエータホルダ7とは、第2の操作面P2に沿って一体的にではなく別々に回転できるように連結されており、かつ、アクチュエータ保持部7cに保持された第1アクチュエータ8が、常時弾接する第1カム面13aから反力を受けて第1カム面13aを摺動しにくくなっているため、操作レバー2が第2の操作面P2に沿って揺動操作されても、アクチュエータホルダ7は操作レバー2と連動しない。したがって、操作レバー2が図12の時計回りに揺動操作された場合、第2アクチュエータ9のみが第2カム面13bの山部を乗り越えてクリック感を生起した直後に該第2カム面13bの一端部に係止されるため、可動支持部材6および基部20は図13に示す位置まで回転して保持される。また、操作レバー2が図12の反時計回りに揺動操作された場合には、図14に示すように第2アクチュエータ9は第2カム面13bの他端部で係止されないため、かかる操作力が除去されると、第2アクチュエータ9が第2カム面13bの谷部まで押し戻されて可動支持部材6および基部20は図12の状態に自動復帰する。そして、このような可動支持部材6および基部20の回転動作に伴って検出用歯車23が所定の回転方向へ所定量回転するため、検出用歯車23に固着されている永久磁石24の回転位置変化に伴う磁場の変化を磁気センサ25で検出することによって、第2の操作面P2に沿う操作レバー2の操作位置を正確に検出することができる。それゆえ、操作レバー2を操作して図13の状態になったときに、磁気センサ25から出力される検出信号に基づいて前照灯を上向きに切り替えるスイッチをオンさせることができる。同様に、操作レバー2を操作して図14の状態になったときに、磁気センサ25から出力される検出信号に基づいて前照灯のパッシング操作を行わせるスイッチをオンさせることができる。
次に、操作レバー2に付設された回転ノブ3等の操作体を操作したときの動作について説明する。ユーザが回転ノブ3を回転操作すると、その内周面の多条リード3aがリング歯車40を駆動して回転させるため、リング歯車40の内歯40bに噛合している増速歯車41〜43がそれぞれ永久磁石51〜53と一体的に増速回転する。増速歯車41〜43の回転方向と回転角は回転ノブ3の回転操作方向と回転操作量に応じて規定されるので、永久磁石51〜53の回転位置変化に伴う磁場の変化を磁気センサ61〜63で検出することによって、図15の上段に示すような出力波形が得られる。そのため、これを図15の下段に示すようなパルスに波形整形し、それらの各パルス波形の組み合わせに基づいて、回転ノブ3の1回転の操作中に6箇所の操作位置を正確かつ容易に検出することが可能となる。つまり、永久磁石51〜53の回転位置変化をそれぞれ磁気センサ61〜63によって精度良く検出することができるため、回転ノブ3の操作位置が6ポジション判定可能な高分解能のロータリスイッチとして使用することができる。ただし、回転ノブ3の操作位置の検出ポジション数がさほど多くない場合には、増速歯車41〜43のうちの1つあるいは2つだけに永久磁石を固着する構成にしても良い。
ユーザがスライドノブ4をスライド操作すると、歯車44と一体的に永久磁石54が回転するため、この永久磁石54の回転位置変化に伴う磁場の変化を磁気センサ64で検出することによって、スライドノブ4の操作位置を精度良く検出することができる。したがって、この操作部位を高信頼性のスライドスイッチとして使用することができる。
ユーザがロッカーノブ5が押圧操作すると、歯車45と一体的に永久磁石55が回転するため、永久磁石55の回転位置変化に伴う磁場の変化を磁気センサ65で検出することによって、ロッカーノブ5の操作位置を精度良く検出することができる。したがって、この操作部位を高信頼性のシーソースイッチとして使用することができる。また、ロッカーノブ5が押圧操作されて歯車45が回転すると、作動部45aがカムレバー46を回動させると共にコイルばね47が弾性圧縮されるため、ロッカーノブ5に対する操作力が除去されたときに、コイルばね47の復帰力で逆向きに回動するカムレバー46が作動部45aを駆動して歯車45が元の回転位置まで回転するようになっている。
以上説明したように、本実施形態例に係るレバー操作装置は、回転ノブ3が操作レバー2の周方向に沿って回転操作されてリング歯車40が回転駆動されると、リング歯車40の回転方向が回路基板36に沿う向きに変換され、このリング歯車40が増速歯車41〜43を駆動して増速回転させるため、各増速歯車41〜43に固着された永久磁石51〜53がそれぞれ磁気センサ61〜63との間隔を一定に保ったまま回転する。すなわち、回転ノブ3の回転角を増幅した大きな回転角で各永久磁石51〜53がそれぞれ磁気センサ61〜63と近接して対向したまま回転するので、各永久磁石51〜53の回転に伴う磁場の大きな変化を各磁気センサ61〜63で検出することによって、回転ノブ3の操作位置を極めて高精度に検出することができる。しかも、回転ノブ3用の動力伝達手段として、回転ノブ3の多条リード(リード歯部)3aに噛合する外歯40aと各増速歯車41〜43に噛合する内歯40bとを有するリング歯車40を用いているため、簡素な構造で高い信頼性が期待でき、また、各増速歯車41〜43が回転する増速比、すなわち、リング歯車40に対する各増速歯車41〜43の増速比の設定値を拡大でき、非常に大きな増速比で回転させることにより、回転ノブ3の操作位置を極めて高精度に検出することができる。
なお、本実施形態例では、回転ノブ3をロータリスイッチの操作体として用いているが、磁気センサからリニアに変化する出力信号を取り出すことができるため、回転ノブ3をロータリボリュームの操作体として用いることも可能である。また、前述したように、回転ノブ3の用途に応じて、増速歯車41〜43のうちの1つあるいは2つだけに永久磁石を固着する構成にしても良く、その場合も信頼性が高くて長寿命なロータリスイッチやロータリボリュームを実現できる。
また、本実施形態例に係るレバー操作装置は、増速歯車41〜43とリング歯車40と回路基板36とを位置決めして保持するケーシング(支持ケース34および蓋ケース35)を用いてスイッチユニット30を構成しており、このスイッチユニット30が操作レバー2内に組み込まれているため、回転ノブ3用の動力伝達手段および検出手段がユニット化されているスイッチユニット30を操作レバー2に組み込むことができて組立作業性が良好である。しかも、回転ノブ3だけでなく、操作体としてのスライドノブ4やロッカーノブ5についても、その動力伝達手段および検出手段がスイッチユニット30に配設されているため、複数種類の操作体3,4,5に対応する複数の検出手段がすべてユニット化されており、組立作業性が良好で多機能なレバー操作装置となっている。さらに、本実施形態例では、各操作体3,4,5の検出手段として、磁気特性が同じ永久磁石51〜55と検出特性が同じ磁気センサ61〜65を用いているため、設計が容易で検出精度の向上や低コスト化が図りやすい。
ただし、本発明は操作レバー2の外周部に回転ノブ3だけが付設されているレバー操作装置であっても適用できるので、回転ノブ3以外の操作体の種類や数については適宜選択可能である。
次に、図16〜図18を参照しつつ、本発明の第2実施形態例に係るレバー操作装置について説明する。なお、図16〜図18において図2や図6〜図8と対応する部分には同一符号が付してあるため、重複する説明は省略する。また、本実施形態例ではロッカーノブ5用の復帰手段は組み込まれていない。
この第2実施形態例では、回転ノブ3の回転操作時にリング歯車40が中継増速歯車37,38,39を増速回転させることによって、これら3つの中継増速歯車37,38,39が図示せぬ永久磁石を固着した1つの増速歯車48を回転駆動するように構成されている。つまり、図17と図18から明らかなように、本実施形態例においては、リング歯車40の内歯40bが増速歯車48を包囲する3つの中継増速歯車37,38,39に噛合しており、これら3つの中継増速歯車37,38,39が増速歯車48に噛合しているため、回転ノブ3が回転操作されると、伝達歯車であるリング歯車40および中継増速歯車37,38,39を介して増速歯車48が増速回転するようになっている。
このように永久磁石を保持していない複数の中継増速歯車37,38,39を介してリング歯車40が増速歯車48を増速回転させ、この増速歯車48と一体的に回転する永久磁石の回転位置変化に伴う磁場の変化を、該永久磁石と近接して対向する磁気センサ66で検出するように構成してあると、前述した第1実施形態例と同様に、回転ノブ3用の動力伝達手段の信頼性向上ならびに長寿命化が図れる。かかる構成は、増速歯車48の周囲に、リング歯車40の内歯40bと噛合する複数の中継増速歯車37,38,39のそれぞれが増速歯車48と噛合するように配置され、それによって増速歯車48が軸ブレすることなく安定した姿勢で回動することになるため、機械的安定性が高まり磁気センサ66の検出精度がさらに向上して信頼性の高いレバー操作装置を実現できる。また、この第2実施形態例では、リング歯車40の回転中心部に位置する増速歯車48だけに永久磁石が固着してあるため、回転ノブ3用の磁気センサ66として比較的大きなものを回路基板36に無理なく実装することができる。そのため、例えば同時に2相の検出が行える等の高機能な磁気センサを使用して検出精度を高めることが容易となる。
1 ハウジング
2 操作レバー
3 回転ノブ
3a 多条リード(リード歯部)
4 スライドノブ
5 ロッカーノブ
30 スイッチユニット
31,32 半割筒体
33 先端カバー
34 支持ケース(ケーシング)
34a 取付孔
35 蓋ケース(ケーシング)
36 回路基板
37,38,39 (回転ノブ用)中継増速歯車
40 リング歯車
40a 外歯
40b 内歯
41,42,43,48 (回転ノブ用)増速歯車
44 (スライドノブ用)歯車(回動体)
45 (ロッカーノブ用)歯車(回動体)
51〜55 永久磁石
61〜66 磁気センサ
2 操作レバー
3 回転ノブ
3a 多条リード(リード歯部)
4 スライドノブ
5 ロッカーノブ
30 スイッチユニット
31,32 半割筒体
33 先端カバー
34 支持ケース(ケーシング)
34a 取付孔
35 蓋ケース(ケーシング)
36 回路基板
37,38,39 (回転ノブ用)中継増速歯車
40 リング歯車
40a 外歯
40b 内歯
41,42,43,48 (回転ノブ用)増速歯車
44 (スライドノブ用)歯車(回動体)
45 (ロッカーノブ用)歯車(回動体)
51〜55 永久磁石
61〜66 磁気センサ
Claims (6)
- 筒状の操作レバーの外周部にその周方向へ回転操作可能に取り付けられた回転ノブと、前記操作レバー内にその軸線方向に沿って配置された回路基板と、この回路基板に実装された磁気センサと、前記回転ノブに駆動されて前記回路基板と平行な面内で回転する伝達歯車と、この伝達歯車に駆動されて前記回路基板と平行な面内で増速回転する増速歯車と、この増速歯車に固着されて前記磁気センサと近接して対向する永久磁石とを備え、前記回転ノブの内周面に設けられたリード歯部が前記伝達歯車を介して前記増速歯車を回転させることにより、前記永久磁石が前記磁気センサに対して回転するように構成したことを特徴とするレバー操作装置。
- 請求項1の記載において、前記回路基板と前記増速歯車と前記伝達歯車とを位置決めして保持するケーシングを用いてスイッチユニットを構成し、このスイッチユニットが前記操作レバー内に組み込まれていることを特徴とするレバー操作装置。
- 請求項2の記載において、前記回転ノブとは異なる位置で前記操作レバーの外周部または先端部に配設された1つまたは複数の操作体と、該1つまたは複数の操作体に対する操作を個別に検出するための1つまたは複数の検出手段とを備え、該1つまたは複数の検出手段が前記スイッチユニットに配設されていることを特徴とするレバー操作装置。
- 請求項3の記載において、前記操作体の検出手段が、前記回路基板に実装された磁気センサと、該操作体によって回転駆動される回動体と、該回動体に固着されて該磁気センサに近接して対向する永久磁石とを備えていることを特徴とするレバー操作装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項の記載において、前記伝達歯車が、前記リード歯部に噛合する外歯と複数の増速歯車に噛合する内歯とを有するリング歯車であり、これら複数の増速歯車のうちの少なくとも1つに前記永久磁石が固着されていることを特徴とするレバー操作装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項の記載において、前記伝達歯車が、前記リード歯部に噛合する外歯と複数の中継増速歯車に噛合する内歯とを有するリング歯車であり、これら複数の中継増速歯車に前記増速歯車が噛合していることを特徴とするレバー操作装置。
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