JP2001075579A - 歌唱伴奏システム - Google Patents

歌唱伴奏システム

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JP2001075579A JP25090399A JP25090399A JP2001075579A JP 2001075579 A JP2001075579 A JP 2001075579A JP 25090399 A JP25090399 A JP 25090399A JP 25090399 A JP25090399 A JP 25090399A JP 2001075579 A JP2001075579 A JP 2001075579A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆるカラオケに対する伴奏の一部を模擬
楽器が受け持つようにして多面的に音楽演奏を楽しみ得
るようにする。 【解決手段】 本システムはカラオケ装置1と模擬ギタ
ー装置2とから構成され、カラオケ装置1は元データ記
憶部3からカラオケ音楽の伴奏曲をMIDIデータの形
式で配信される。MIDIデータのうちの1つの楽器の
MIDIデータが模擬ギター装置2に伝送され、ここで
割当処理部202で3本のスクロールライン211〜2
13に振り分けられてモニタ21に操作タイミングのガ
イドをするべくスクロール表示される。ガイド表示を見
ながら、模擬ギター25を操作することで、対応するM
IDI音源からの音色信号が変調されて音響信号として
出力され、操作が適正に行われれば、全体として歌唱の
伴奏曲が演奏されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歌唱援助装置いわ
ゆるカラオケ装置と模擬楽器を用いた演奏補助装置とか
ら構成される歌唱伴奏システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音楽ゲーム装置として種々のもの
が提案され、あるいは既に使用されている。例えばモニ
タ画面上で指示マークをタイミングラインに向けてスク
ロールさせ、指示マークがタイミングラインに一致した
時に、模擬楽器の操作部材を操作することで、一致した
指示マークに対応した楽音が出力されるようにしたもの
や、モニタの直ぐ下部に鍵盤を模した複数のボタンを配
置し、モニタ画面上で各鍵盤に対応して指示マークをス
クロール表示することでタイミング指示を行って楽音を
出力させるようにしたものが知られている。
【0003】あるいは模擬ギターを用いてモニタ画面に
心電図にようなパルス波形を静止表示する一方、タイミ
ングラインを時間軸方向に一定速度で移動(スクロー
ル)表示させることで、模擬ギターへの操作タイミング
を指示するようにした仮想楽器が提案されている(特表
平8−510849号公報参照)。この模擬ギターはM
IDI形式の演奏情報により演奏が再生し得ることが記
載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
音楽ゲーム装置は、準備されている演奏曲の演奏タイミ
ングをモニタでガイド表示し、これに合わせて模擬楽器
が好適なタイミングで操作されると、実際の楽音が出力
されるものであり、従って、ユーザにとっては模擬楽器
を楽しむという程度にしか過ぎなかった。したがって、
多面的に音楽を楽しむ装置としての性格は薄く、興趣に
も限界があった。また、従来の音楽ゲームでは、該ゲー
ムのために多数の演奏曲を作成し、準備する必要があ
り、この作業も時間を要するなど決して容易な作業では
なという問題があった。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
いわゆるカラオケに対する伴奏の一部を模擬楽器が受け
持つようにして多面的に音楽演奏を楽しみ得る歌唱伴奏
システムをを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の歌唱伴奏
システムは、複数の楽器で演奏される伴奏曲が第1のサ
ウンド出力手段から出力されると共に、マイクから入力
された音声を混合して前記第1のサウンド出力手段から
の出力を可能にする歌唱援助装置と、タイミング指示操
作部材を備える模擬楽器を有し、前記伴奏曲のうちの1
つの楽器が演奏する単位伴奏曲を取り込むと共に演奏タ
イミングを第1のモニタ上でガイドし、ガイドに沿って
前記操作部材が操作されたことを検出することで前記単
位伴奏曲を第2のサウンド出力手段から出力させて演奏
を行わせる演奏補助装置とから構成され、前記歌唱援助
装置は、前記単位伴奏曲及び該単位伴奏曲を除いた伴奏
曲を備えると共に、前記単位伴奏曲を除いた伴奏曲を前
記第1のサウンド出力手段に出力するようにしたもので
ある。
【0007】この構成によれば、歌唱援助装置は、第1
のサウンド出力手段から伴奏曲が出力され、この伴奏曲
を聴きながらユーザはマイクを通して歌を歌うことが可
能となる。この場合、請求項3記載のように第2のモニ
タ画面に、歌唱部分の歌詞が伴奏曲に対応して表示され
るので、演奏される曲の歌詞を知らなくても歌を歌うこ
とが可能となる。
【0008】一方、演奏補助装置は、歌唱援助装置から
伴奏曲のうちの1つの楽器が演奏する単位伴奏曲を取り
込み、この単位伴奏曲の演奏タイミングが第1のモニタ
上でガイド表示される。ユーザがガイド表示に沿って模
擬楽器のタイミング指示操作部材を操作すると、操作信
号が検出され、単位伴奏曲のうちの対応する音が第2の
サウンド出力手段から出力される。タイミング指示操作
部材の操作タイミングをミスすると、例えば出力される
べき音は出力されない。そして、ガイド表示に従って上
述の操作をこなしていくことで、単位伴奏曲が好適に、
あるいは逆に、例えば途中での部分的な音抜けの状態で
演奏されることになる。あるいは、操作タイミングをミ
スすると、出力されるべき音が不自然なタイミングで出
力されるようにしていもよい。適正な操作が行われれ
ば、第1、第2のサウンド出力手段から全体としての伴
奏曲が出力されることになる。この場合、第1、第2の
サウンド出力手段は、例えば第1、第2の一方で兼用す
るようにしたものでもよい。また、演奏補助装置に模擬
楽器が複数台、あるいは複数種類準備されている場合、
各模擬楽器に対応する単位伴奏曲の指示マークを第1の
モニタにガイド表示させて(例えば模擬楽器が2個の場
合、第1のモニタ画面の左右側にそれぞれをガイドする
など)、それらの音をそれぞれ第2のサウンド出力手段
に出力するようにしてもよい。
【0009】請求項2記載の発明は、前記演奏補助装置
が、選択的に操作可能な複数の選択操作部材と、前記単
位伴奏曲を取り込んで該単位伴奏曲の各音を前記複数の
選択操作部材に対応付けるように割り当てる割当手段
と、割り当てられた各音を選択操作部材との対応が識別
可能な指示マークとして伴奏曲の演奏の進行方向に沿っ
て前記第1のモニタ画面上に表示させるとともに、タイ
ミング指示操作部材への操作タイミングを指示するタイ
ミングマークに対して相対的にスクロールさせる第1の
表示制御手段と、前記両マークが一致したときに、対応
する選択操作部材が操作されかつタイミング指示操作部
材が操作されたことを条件に、前記一致状態にある指示
マークの対応する音を前記第2のサウンド出力手段から
出力させるサウンド制御手段とを備えてなるものであ
る。
【0010】この構成によれば、選曲後、単位伴奏曲が
例えば演奏開始に先立って演奏補助装置側に取り込まれ
ると、割当手段により、単位伴奏曲の各音が複数の選択
操作部材に対応付けるように割り当てられる。この割当
処理は、ある割り当てパターンを利用することが考えら
れる。又複数の割り当てパターンを準備しておき、これ
らを所定のルールに従って選出して割り当てを順次行う
ようにしてもよい。また、割り当て(振り分け)パター
ンとして伴奏操作に対する難易性を反映させておき、曲
の進行に従って、あるいは曲の山場とかサビ部分等に難
度の高い割り当てパターンを採用する等して種々の変化
性を与えるようにしても良い。このようにすることで、
同一の曲に対しては単位伴奏曲に対するユーザの操作は
同一となり、回数と経験により上達するという利点があ
る。なお、準備された複数の割り当てパターンが無作為
に選定されるようにしてもよい。
【0011】割り当てられた各音は選択操作部材との対
応が識別可能な指示マークとして伴奏曲の演奏の進行方
向に沿って第1のモニタ画面上に表示されるとともに、
ピッキング指示操作部材への操作タイミングを指示する
タイミングマークに対して相対的にスクロールされる。
この場合、指示マークがスクロールされるのがタイミン
グ予測の途切れが生じないのでむしろ好ましい。そし
て、両マークが一致したときに、対応する選択操作部材
が操作され、あるいは、操作されており、かつタイミン
グ指示操作部材が操作されたことが検出されると、前記
一致状態にある指示マークに対応する音が第2のサウン
ド出力手段から出力される。
【0012】請求項4記載の発明は、前記歌唱援助装置
が、データ記憶部と、前記伴奏曲及び単位伴奏曲を曲名
及び歌詞と共に、通信回線を介して元データ記憶部から
受信し、前記伴奏曲、単位伴奏曲、曲名及び歌詞を前記
データ記憶部に出力可能に取り込む録再制御手段とを有
することを特徴とするものである。この構成によれば、
元データ記憶部の設置された1箇所で、(サーバとし
て)音楽データ(伴奏曲、単位伴奏曲(以上MIDIデ
ータ)、曲名(曲番号)、歌詞の各データ)を作成して
おくだけで、端末装置として、複数箇所に設置された本
システムのデータ記憶部に必要時に配信を受けることで
多数の音楽データを取り込むことが可能となり、各歌唱
援助装置の設置場所に出向いてデータ格納を行う作業が
不要となる。また、1箇所で音楽データを作成するの
で、その曲数及び最新の曲への対応も迅速化される。
【0013】請求項5記載の発明は、前記歌唱援助装置
が、伴奏曲を第1のサウンド出力手段に導くカラオケモ
ードと前記単位伴奏曲を除いた伴奏曲を第1のサウンド
出力手段に導く模擬楽器伴奏モードとが選択的に実行可
能になされており、前記演奏補助装置が作動されるとき
に出力されるモード信号を受けることにより、前記模擬
楽器伴奏モードを実行するものであることを特徴とす
る。この構成によれば、カラオケモードと模擬楽器伴奏
モードとが必要に応じて選択して採用し得るので、汎用
性が向上するものとなる。
【0014】請求項6記載の発明は、前記演奏補助装置
が、演奏される曲の歌詞を取り込んで前記第1のモニタ
画面内に表示するものである。この構成によれば、第1
のモニタに演奏タイミングに加えて歌詞も表示されるの
で、模擬楽器を演奏するユーザは歌唱も可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る歌唱伴奏シ
ステムの一実施形態を示す外観斜視図である。図1にお
いて、本システムは歌唱援助装置(カラオケ装置)1と
演奏補助装置(本実施形態では、模擬ギター装置)2と
から構成されている。歌唱援助装置1は、コンソール1
0の上部に画像を表示するテレビジョンモニタ(以下、
モニタという)11、その直ぐ下部には操作パネル部が
設けられ、ここに選曲(テンキーなど)や演奏開始指示
(スタートボタン)、その他、キャンセル等の各種指示
のための操作部12が配設されている。コンソール10
の上部であって、ユーザの背丈よりも高い位置にはスピ
ーカ13が配設されている。また、コンソール10の前
部分には例えばリモートコントロール方式で音声データ
を送信する2本のマイク14(デュエット用のため)が
係止具に係止されている。なお、コンソール10の適所
にはマイク14から送信された音声データを受信する受
信アンテナ(図略)が設けられている。マイクは有線式
でもよい。
【0016】コンソール10の内部には、カラオケ装置
1を稼働させるための各種処理、制御を行うカラオケ端
末部15、音楽データが格納されているサーバ(元デー
タ記憶部)から通信回線L1を介して音楽データの配信
を受けるための通信モデム部16が配設されている。本
実施形態では音楽データとしてMIDIデータを採用す
ることから、通信モデム部16は、これに対応し得るよ
うにMIDIインターフェースを内蔵している。また、
信号線L2は模擬ギター楽器2との間でデータ授受を行
うためのケーブルである。また、中央にはコイン投入口
17が設けられている。
【0017】模擬ギター楽器2は、コンソール20の正
面上部に多少の角度が付けられており、その傾斜面中央
位置に、画像表示用のモニタ21が配設されている。モ
ニタ2の下部手前側の操作パネルには、スタートボタン
や選曲等のための各操作ボタンを有する操作部22が配
設され、その下方に左右2つのコイン投入口24が配設
されている。また、コンソール20にはギターの形状を
模した模擬ギター25が取り付けられている。模擬楽器
としての模擬ギター25は盗難防止を兼ねた信号線25
0を介して左右位置に各接続された状態で立て掛け具2
00に立て掛け可能にされている。コンソール20の適
所、例えば上部左右位置には、演奏音を出力するスピー
カ26及びその上部に電飾による演出効果を醸し出すた
めのランプ26が取り付けられている。
【0018】模擬ギター25を2個設けることで、1人
による演奏モードと2人による演奏モードとが選択的に
行えるようになされている。コイン投入口24を2個設
けたのは2人による演奏モードを実行可能にするためで
ある。
【0019】図2は、図1に示す模擬ギター25の外観
図である。図2において、模擬ギター25は、ノーズ部
分の長手方向に沿って所定間隔で、所要数、本実施形態
では3個のネックボタン251,252,253が設け
られると共に、ボディ部分の略中央にピッキング指示操
作部材254が設けられている。ネックボタン251,
252,253は図略のバネ等により自由状態では表面
側に付勢されており、押圧すると所定寸法だけ沈み込む
ように構成されている。また、ノーズ部分の内部であっ
て、各ネックボタン251〜253に対面する位置に
は、例えばマイクロスイッチ等の機械的な押圧スイッチ
S1〜S3が設けられている。各押圧スイッチS1〜S
3は対応するネックボタン251〜253が押圧されて
沈み込んだ状態で検出信号を出力するようになってい
る。
【0020】ピッキング指示操作部材254はボディ部
分の本体表面から所定寸法だけ突出した状態で、本体表
面に平行で、かつノーズ部分の長手方向に平行な軸に軸
支された揺動部材を有するとともに、揺動部材に対して
ユーザが(ピックあるいは指で)弾く操作(ピッキン
グ)をする部分が立直方向に向くようにバネまたは可撓
片部材等により付勢されている。ピッキング指示操作部
材254はユーザが揺動部材の操作部分を本体表面に平
行な方向に所定角度だけ傾ける(ピッキングする)こと
ができるように揺動範囲が付与されて構成されている。
ピッキング指示操作部材254には揺動スイッチS4
(例えば対向する発光素子及び受光素子からなるフォト
インターラプタからなり、これらの素子間に、揺動部材
と一体に揺動して出退する遮光片を検出する)が設けら
れている。この揺動スイッチS4は揺動部材がピッキン
グによりある角度以上倒された状態で検出信号を出力す
るようになっている。
【0021】図3は本歌唱伴奏システムのブロック構成
図を示している。図3において、本歌唱伴奏システム
は、カラオケ曲の元データ記憶部3、カラオケ端末部1
5に内蔵されたカラオケ制御手段100、模擬ギター装
置2に内蔵された模擬ギター制御手段200から構成さ
れている。
【0022】元データ記憶部3は多数のカラオケ音楽を
記憶するサーバとして機能するもので、新たに作成され
るカラオケ音楽が順次取り込まれるものである。カラオ
ケ音楽は、曲名(曲番号で対応付けられている)、タイ
ミングデータの他は、本実施形態ではMIDIデータと
しての演奏情報(以下、曲データという)であり、各タ
イミング(データ)毎の音の周波数、強弱、長さ及び音
色(すなわち楽器(楽器番号で特定される)の種類)に
関するデータから構成されている。さらに必要に応じて
曲の前奏、間奏、サビ部分(また、山部分)等に関する
データも必要に応じて含まれている。元データ記憶部3
には図略の通信機能部が設けられており、カラオケ2か
らのダウンロード(配信)要求に応じて所望の曲番号の
曲データが伝送路やネットワーク(通信線L1)及び通
信モデム部16を介してカラオケ端末部15に送信し得
るようになっている。なお、後述するように、カラオケ
端末部15内のカラオケ制御手段100には、曲毎に対
応して曲データを記憶するMIDIデータ記憶部103
及び歌詞その他データを格納する歌詞データ記憶部10
4などが備えられている。
【0023】カラオケ制御手段100は、カラオケ装置
1の動作を統括的に制御するCPU101、MIDI音
源を記憶するMIDI音源記憶部102を有する。MI
DI音源記憶部102は、例えば数百乃至はそれ以上の
種類の楽器の基本的な音色波形を楽器番号と対応付けて
格納しているものである。さらに、カラオケ制御手段1
00は、MIDIデータ記憶部103、歌詞データ記憶
部104及び単一楽器用MIDIデータ記憶部105を
備える。単一楽器用MIDIデータ記憶部105内に
は、本実施形態ではギターの音色に関する曲データが曲
名と対応付けて取り込まれている。これら各記憶部10
3、104、105は、一般的に数万曲分が記憶可能な
記憶容量を持っているものが採用されている。
【0024】背景画像記憶部106はモニタ11に背景
として表示されるビデオ画像やアニメ画像を記憶するも
のであり、各画像は曲のイメージに合う1曲あるいは所
要数の曲に対応付けられている。画像処理部107は、
背景画像記憶部106から曲に対応した背景画像を読み
出してモニタ11に表示させると共に、歌詞データ記憶
部104から、選曲された曲の歌詞をスーパーインポー
ズで表示するものである。歌詞は、公知のように演奏個
所と対応(同期)するように、演奏の進行に沿って例え
ば小節毎に更新的に移っていくように表示制御されるよ
うになっている。
【0025】サウンド処理部(シンセサイザ)107
は、楽器番号で指定された音色波形を曲データ(音の周
波数、強弱、長さなどのデータ)を用いて周波数方向、
レベル方向及び時間方向にそれぞれ変調した音響信号を
生成するもので、生成された音響信号はミキサ108を
介してスピーカ13から出力される。ミキサ108は、
また、ユーザの声(歌声)をマイク14を介して音声と
してスピーカ13から、伴奏としての上記音響信号と混
合して出力するものである。なお、図には示していない
が、マイク14から入力された声は所要のエコー処理を
施されて(音信号の波形を時間方向に鈍らせて)、ミキ
サ108に導かれるようになっている。
【0026】一方、模擬ギター制御手段200は、模擬
ギター装置2の動作を統括的に制御するCPU201を
有する。ギター用MIDI音源記憶部202は模擬ギタ
ー25を想定した音色波形を記憶しているものである。
模擬ギター25が2台ある本実施形態では、同一種類の
ギターの場合には、1つのMIDI音源でよく、異なる
種類のギターを想定している場合には、前記カラオケ制
御手段100で説明した単一楽器用MIDIデータ記憶
部105として2つの楽器番号を設けて記憶することで
対応できる。
【0027】割当処理手段203は単一楽器用MIDI
データ記憶部105内に格納されたMIDIデータであ
って、選曲されて演奏される曲の単一楽器用MIDIデ
ータを取り込んで、本実施形態では、ネックボタンの種
類に等しい割り振り数である、3本の時間軸ラインに割
り振る処理を実行するものである。すなわち、選曲され
た曲の単一楽器用MIDIデータに含まれる、各タイミ
ングデータに基づく伴奏音のそれぞれを3本の時間軸ラ
インに適当に振り分けるものである。振り分け方法とし
ては所定の振り分けパターンが所要数だけ予め準備され
ており、この振り分けパターンを利用して伴奏音を順番
に振り分ける。例えば振り分けパターンの一例を示す
と、3本の時間軸ラインをA,B,Cとし、一連の5個
の演奏音を一束として3つのラインに振り分けるとした
場合、1番目と2番目の音をラインAに、3番目の音を
ラインCに、4番目と5番目の音をラインBに割り振る
というようなパターンで振り分けてもよい。また、複数
の振り分けパターンを用いる場合には用いるパターンの
順番を設定しておけばよい。この振り分けパターンは曲
に応じて、例えば元データ記憶部3から曲のジャンルに
関するデータも併せて配信されてくる態様では、曲のジ
ャンルに対応して用いる振り分けパターンの順番を設定
しておけばよい。極端にいえば、各曲番号に対応して振
り分けパターンを設定するようにしてもよい。このよう
にすれば、同じ曲は常に同じ振り分けパターンとなるの
で、伴奏技術の上達には好ましい。なお、ランダム性を
持たせたい場合には、採用すべき振り分けパターンの順
番を無作為に選定するようにしてもよい。この場合、同
じ曲であっても選曲される毎に、振り分けパターンが異
なることになり、飽きがこない。また、曲の演奏個所、
例えば前奏、間奏、サビ部分などに応じて適宜、所定の
振り分けパターンが設定されるようにしてもよい。さら
に、難易度のある振り分けパターンを準備しておいて、
例えば複数曲分乃至は所定時間内であれば選曲が自由な
使用態様では、2曲目、3曲目と進むに従ってより難度
の高い振り分けパターンが選ばれて設定されるようにし
てもよい。難度は、例えば振り分けが頻繁に発生するよ
うにするほど高くなるように設定してもよい。
【0028】割当データ記憶部204は、割当処理部2
03で振り分けられた、単一楽器用MIDIデータ内の
各伴奏音を振り分け情報と関連させて記憶するものであ
る。画像記憶部205はモニタ21に表示する背景画像
や選曲のためのガイド画像の他、図4に示す伴奏ガイド
のためのノーツ画像を構成する各表示要素を記憶するも
のである。画像処理部206は画像記憶部205から必
要な画像要素を読み出して、図略のビデオRAM等に表
示画像データを生成し、これを繰り返し読み出すことで
モニタ21の画面に表示させると共に、ノーツ画像につ
いては、図4の説明において述べるように、スクロール
表示を実行させるための画像処理を行うものである。
【0029】図4はモニタ21の画面の一例を示すもの
である。図4において、画面の中央には適当な背景画面
が静止画としてまたは動画として表示され(図では省略
している)、その左右に伴奏ガイドのためのノーツ画像
が表示されている。また、画面の上側にはユーザの演奏
ガイドに対する操作状況が反映される適性度が横向きの
ゲージを用いてバー表示されるようになっている。図4
中、黒塗りのバー部分の長さが適正度を示している。
【0030】ノーツ画像は、本実施形態ではネックボタ
ンの個数、すなわち3個に対応するように3本の縦方向
に延びたスクロールライン211、212,213(左
右に設けられているのは2人用のためであり、1人で演
奏する場合には、選択された模擬ギター25に対応する
側の3つのスクロールラインのみが表示される)と、ス
クロールラインの上端となるスクロール終端に表示され
た基準(ピッキングタイミング)ラインを示す基準マー
ク221,222,223と、各スクロールラインにお
いて下端から上方に向かって所定速度で上昇するように
スクロール表示される各ノーツバー231,232,2
33と、ノーツ画像を区分けする枠とで構成されてい
る。ノーツバー231,232,233はそれぞれ単一
楽器用MIDIデータの中で演奏すべき伴奏音が存する
タイミングを示すもので、これは、前述したように単一
楽器用MIDIデータに対応したタイミングデータによ
り得られる。そして、得られた伴奏タイミングを示すノ
ーツバーが前記割当処理部203によって3つのスクロ
ールライン211,212,213に割り当てられた状
態で表示されている。ノーツバーのスクロール表示は、
割当データ記憶部204のデータをタイミングデータに
基づいて所定周期で順番に画像処理部206に読み出す
と共に画像処理部206により、順次入力されるマーク
画像を割り振り内容に応じて内部のビデオRAMにフレ
ーム単位毎に更新書き込みすることで実行される。
【0031】サウンド処理部(シンセサイザ)207は
割当データ記憶部204から順次読み出される単一楽器
用MIDIデータと、ギター用MIDI音源202を介
して出力される音色波形とから所定波形の音響信号を生
成してスピーカ26に導くものである。
【0032】CPU201にはネックボタン251,2
52,253の押圧スイッチS1,S2,S3及びピッ
キング指示操作部材254の揺動スイッチS4が接続さ
れ、押圧スイッチS1〜S3、揺動スイッチS4を操作
したことを示す検出信号がCPU201に入力されるよ
うになっている。
【0033】また、CPU201には、前記ノーツバー
231〜233が基準マーク211〜213に一致する
時間と、このガイドを見ながら実際にユーザにより行わ
れたタイミング操作部材254への操作時点とのずれ時
間(ずれ量)をタイマ208を用いて計測するずれ量計
測手段2011、ずれ量から演奏全体に関しての評価を
行う評価手段2012、ずれ量その他の要素から逐次的
に適性度をゲージ画像内にバー表示するための適性度表
示手段2013、及びモード切換手段2014を有す
る。
【0034】各ノーツバーは、ピッキング指示操作部材
254が操作された時に自己のノーツバーか他のノーツ
バーかを判断するための領域としての時間幅が設定され
ており、例えば隣接する(すなわちスクロール方向の前
後(他のスクロールラインも含む)に表われる)他のノ
ーツバーまでの時間幅の1/2とすることができる。そ
して、時間幅内にピッキング指示操作部材254が操作
された時は、基準マークに最も近いノーツバーに対して
操作がなされたと判断するようにしている。このときC
PU201はピッキング指示操作部材254が操作され
た時点(揺動スイッチS4オン)で、最も基準マーク2
21〜223に近い位置にあるノーツバー231〜23
3に対して操作されたと判断し、この最も近いノーツバ
ーがライン211〜213の内のいずれであるかを認識
する。一方、CPU201は揺動スイッチS4オンの時
に、ネックボタン251〜253のいずれが選択されて
いるかを押圧スイッチS1〜S3のオン状態から判断す
る。そして、ネックボタンの選択がスクロールラインと
一致しておれば、サウンド処理部207は対象となる音
響信号を出力し、選択が誤っているときは対象となる音
は無いとして扱って、本来あるべき音響信号の出力を行
わないようにしている。なお、音響信号を出力させるか
否かの許容時間幅はより厳しく、例えば固定化された微
小の時間幅として設定してもよい。また、操作タイミン
グが前述の時間幅内であって、ネックボタンの選択のみ
を誤ったときには、予め準備しておいた適当な音響信号
を出力させるようにしてもよく、このようにすれば音抜
けという状況は可及的に回避される。
【0035】評価手段2012は各伴奏音毎に、前述し
たずれ時間の大小(ずれ時間が小さいほど評価、すなわ
ちスコアが大きくなる)に応じたスコア付けを行い、こ
れらを伴奏音の全てに対して積算することで、評価を行
うようにしている。適性度表示手段2013は操作の連
続的な適正(この適性の判断には、さらに厳しい時間幅
を設定して判断するようにしてもよい)をみており、連
続して適正であれば適性度を示すバーが伸長し、逆の場
合には、短縮するようになっている。そして適正度を示
すバーが極小、例えば0になると、伴奏の資格なしと見
なして、伴奏途中でも強制的な終了を行わせるようにし
ている。CPU201は強制終了信号をCPU101に
出力するようになっており、CPU101がこの信号を
受信すると、カラオケ装置1側の伴奏動作も途中で終了
するようにしている。
【0036】モード切換手段2014は、伴奏曲をスピ
ーカ13に導くカラオケモードと伴奏曲から単一楽器用
MIDIデータを除いた伴奏曲をスピーカ13に導く模
擬ギター伴奏モードとを選択的に切り換えるもので、模
擬ギター25が使用されるときには、模擬ギター伴奏モ
ード信号をCPU201からCPU101に出力するよ
うにしている。CPU101はこの模擬ギター伴奏モー
ド信号を受信するかしないかによって、前記したように
モードに応じた伴奏曲をスピーカ13に導くようにして
いる。
【0037】また、本システムがいずれのモードで作動
するかは、例えば選曲操作をカラオケ装置1側で行った
場合にはカラオケモードが選択されたとし、一方、模擬
ギター楽器2で選曲操作が行われた場合に模擬ギター伴
奏モードが選択された(この場合、上記模擬ギター伴奏
モード信号が出力される)として処理すればよい。
【0038】上記装置において、以下動作を説明する。
◇ 図5は「カラオケモード」における処理手順を説明する
フローチャートである。このモードでは模擬ギター装置
1は作動しないので、カラオケ装置1のCPU101が
所定の動作手順を実行する。すなわち、操作部12の選
曲操作部121から曲番号を入力すると(ステップST
1)、MIDIデータ記憶部103、歌詞データ記憶部
104から対応する曲番号のデータが指定され、次いで
演奏スタート指示部(例えばスタートボタン)122が
操作されると(ステップST3)、前記MIDIデータ
が時間の進行に沿って読み出され、MIDI音源記憶部
102、サウンド処理部107を介してスピーカ13か
ら出力され、かつ、演奏の進行に伴って、歌詞データが
画像処理部106を介してモニタ11の画面上に小節毎
に更新的に表示される(ステップST5)。1曲分の演
奏が終了すると(ステップST7)、画像処理部106
はモニタ11の表示画像をデモンストレーション画像乃
至は選曲待ち画像等の初期画面に切り換える(ステップ
ST9)。
【0039】図6は、「模擬ギター伴奏モード」におけ
る処理手順を説明するフローチャートである。この場合
には、CPU101,201共に、それぞれの処理手順
を実行する。
【0040】CPU201、すなわち模擬ギター25の
操作部22を用いて選曲が行われると(ステップST3
1)、選曲データがCPU101に伝送される(ステッ
プS11)。CPU101は選曲データを受信すると、
選択曲の単一楽器用MIDIデータを模擬ギター制御手
段200に送信する(ステップST13)。模擬ギター
制御手段200側は単一楽器用MIDIデータを受信す
ると割当処理部203で所定の振り分けパターンに従っ
て3つのスクロールラインに割り当て(ステップST3
3)、その内容を記憶する。この割当処理が終了するの
を待って、演奏スタートが指示されると(ステップST
35)、このスタート指示を示す信号がカラオケ制御手
段100側に送信される。
【0041】CPU100は演奏スタート指示がある
と、選択曲のMIDIデータから単一楽器用MIDIデ
ータを除いたデータがMIDI音源記憶部102を介し
てサウンド処理部107に入力され、所定の音響信号に
変調されてスピーカ13から出力され、また、これと同
期して、選択曲の歌詞データが画像処理部106を経て
演奏の進行に沿ってモニタ11の画面に文字表示され、
さらに、この表示中の歌詞データは必要に応じて模擬ギ
ター制御手段200側に送信される(ステップST1
7)。
【0042】一方、模擬ギター制御手段200は、伴奏
と模擬ギター25へのガイド表示との同期を取るべく、
タイミングデータを用いてモニタ21の画面にノーツ画
像の表示を行い、かつ背景画像及び適性度を示すバーの
各表示を行う(ステップST37)。このノーツ画像の
表示によって、ユーザに対して模擬ギター25に対する
ネック選択と操作タイミングとが予測可能にガイドされ
る。
【0043】ガイド表示中は、適性度を示すバーの値が
0になったか否かが判断され(ステップST39)、値
0でなければ、演奏が全て行われて終了したか否かの判
断が行われ(ステップST41)、一方、演奏途中に、
値0になれば、模擬ギター25の伴奏に適正さがないと
して、伴奏途中において強制終了を指示すると共に、カ
ラオケ制御手段100に該強制終了信号を出力する(ス
テップST43)。
【0044】次いで、伴奏の終了あるいは強制終了を受
けて、模擬ギターによる伴奏の評価処理が実行され(ス
テップST45)、モニタ21の画面に表示され(ステ
ップST47)た後、初期画面に切り換えられる(ステ
ップST49)。
【0045】一方、カラオケ制御手段100側では、強
制終了信号が受信されたか否かが判断され(ステップS
T19)、強制終了信号が受信されると、直ちに伴奏及
びモニタ11への表示を中止して(ステップST2
1)、初期画面に切り換える(ステップST25)。伴
奏中に強制終了信号が受信されることなく伴奏が全て行
われたときは(ステップST23)、その終了を待っ
て、初期画面に切り換えられる(ステップST25)。
【0046】なお、本発明は以下の変形態様も実施可能
である。 (1)カラオケ装置1と模擬ギター装置2とは別体であ
る必要はなく、共通のコンソール内に装備する構成とし
てもよい。この場合、個別に設けていたスピーカ13,
26やモニタ11,21を兼用するようにしてもよく、
これにより構成の小型、簡素化及びコストダウンが図れ
る。また、制御手段としてのCPU(中央演算処理装
置)をまとめて1個で実現することも可能となる。 (2)本実施形態では、カラオケ装置内にMIDIデー
タと単一楽器用MIDIデータとを別々に格納する構成
で説明したが、伴奏曲としてのMIDIデータを格納
し、再生時においてカラオケモードでは、その全てを再
生するようにし、一方、模擬ギター伴奏モードでは、そ
のうちからギターの単一楽器用MIDIデータを除いて
再生し、かつ単一楽器用MIDIデータも個別に出力し
得るように回路構成乃至はソフトウエアにより分離読み
出し可能にしておけば、格納時には伴奏曲としてのMI
DIデータを記憶する記憶部があるだけで足りる。ある
いは、元データ記憶部3からのデータ伝送方式によって
は、単一楽器用MIDIデータと単一楽器用MIDIデ
ータを除いた伴奏のMIDIデータとを予め別個に記憶
できるように構成することも可能である。 (3)本実施形態では、伴奏曲をMIDIデータを用い
たもので説明したが、これに限定されず、本発明を採用
する形態に応じて、CD―ROM等に格納されたデジタ
ル方式での音響波形データを利用したものでもよい。 (4)単一楽器用MIDIデータの割当処理を伴奏開始
前において模擬ギター制御手段200側で行ったが、元
データ記憶部3から予め振り分けられた形で配信される
ように構成することもできる。このようにすれば、模擬
ギター制御手段200の構成の簡素化が図れる。この場
合、「カラオケモード」が採用されたときには、曲デー
タに含まれる振り分けに関する情報を用いないようにす
れば済む。 (5)歌詞の表示は模擬ギター装置2側のモニタ21に
表示しなくてもよい。これは選択ボタン等を少なくとも
一方側に設けておけばよい。ただ、模擬ギター装置2側
に歌詞を表示することによって、1人による、いわゆる
弾き語りが可能となるという利点がある。 (6)ノーツ画像の表示形態は縦方向ラインに限定され
ず、左右方向でもよい。また、ノーツバーがスクロール
する態様に代えて、ノーツバーを静止表示させ、基準マ
ーク(この場合、タイミングバー)をスクロールさせる
態様、すなわち両者が相対的にスクロール移動するもの
であればよく、いずれの場合にも可及的にタイミング予
測が可能となる。 (7)また、スクロールラインの数は模擬ギターのネッ
クボタン251〜253の個数に一致させる必要はな
い。例えば、3個のネックボタンの場合においても、ス
クロールラインは1本とし、この1本のライン中に3種
類のノーツバーをユーザに識別可能に、例えば色違で、
またマーク形状を代えて、あるいはネック番号を併記さ
せる等すれば実現可能である。また、ネックの個数とス
クロールラインとの関係は、例えばネック部が6個で、
スクロールラインが1本の場合の他、2本のスクロール
ライン(3個のネック部をそれぞれ担当)でも実現可能
である。このようにスクロールラインの本数を少なくす
ることで、狭い表示領域でありながらガイド表示が可能
となり、かつ他の効果的、演出的な画像の追加表示がで
きる。 (8)本実施形態では、単一楽器用MIDIデータ及び
単一楽器用MIDIデータを除いた伴奏曲を用いて説明
したが、この単一楽器用MIDIデータ及び単一楽器用
MIDIデータを除いた伴奏曲とは、相対的な意味にお
いて、伴奏曲がまずあって、これに単一楽器用MIDI
データを別途追加した態様も含まれるようにしても、実
質的意味は同じである。 (9)本実施形態では、単一楽器用MIDIデータ記憶
部105を設けている一方、図1に示すように模擬ギタ
ー装置1には2台の模擬ギター25が備えられている
が、これは2人で同一の伴奏内容に対してギター操作し
てもよいことを可能としている。また、2台のギターが
種類の異なるギターである場合においては、単一楽器用
MIDIデータ記憶部に2つの楽器番号を設け、各模擬
ギターに対応して、伴奏を模擬ギター装置2側でそれぞ
れ伴奏ガイドするようにすればよい。 (10)また、ネックボタンについては、3個に限定さ
れず、所要の個数が採用可能である。逆に、より操作容
易な模擬ギターを実現する場合には、ネックボタンを取
り除き、ピッキング指示操作部材のみとする態様も可能
である。この場合には、スクロールラインに表示される
ノーツバーの種類も1種類で済むことになる。 (11)本実施形態では、ギターを模した模擬楽器で説
明したが、伴奏する模擬楽器としてはギターを模したも
のの他、種々の模擬楽器が適用可能である。例えばその
他の弦楽器や鍵盤楽器、吹奏楽器、打楽器、手で振る等
するタンバリンやマラカス、カスタネット等のアクセサ
リー(手持ち)楽器を模したものにも適用でき、また、
これらを組み合わせたものでもよい。また、楽器毎に
(あるいは複数の楽器について)MIDIデータが選択
的に出力可能な態様であれば、複数種類の楽器が準備さ
れたものとしてもよい。 (12)又、「カラオケモード」と「模擬楽器伴奏モー
ド」の判別はいずれの装置側で選曲が行われたかによる
方法による他、種々の方法が採用可能である。例えば、
単純にモード選択ボタンを設けて、選択的に切り換えで
きるようにしてもよい。 (13)歌唱援助装置内の曲とは別に、模擬楽器補助装
置1に専用の演奏曲としての曲を所要数作成し記憶して
おいてもよい。この場合、選択手段を設けて、伴奏曲の
一部を担当するか、専用の演奏曲を演奏するのかを適宜
選択し得るようにしておけばよい。 (14)本システムは、アミューズメント場に設置され
て、コイン投入により稼働する態様の他、いわゆるカラ
オケ室に設置され、曲数や時間で稼働が設定される、コ
イン投入とは直接関連しない態様でもよい。 (15)又、本実施例では、模擬ギター装置2側に適性
度をゲージ上にバー表示したが、カラオケ装置1側にも
モニタ11の画面の適所に同様な、「歌唱力」をゲージ
上にバー表示する態様を採用可能である。この場合、カ
ラオケ装置における歌唱力は、公知のように、伴奏に対
する発音の同期性とその時の声の周波数(高さ)及び声
の強弱を参照して値付けされる。そして、この値が歌唱
の進行に従って積算的に算出され、得られた積算値を歌
唱力としてバー表示すればよい。また、本実施形態で
は、模擬ギター装置1の適性度の値が0になると強制終
了するようにしたが、本変形例を採用するときは、一方
側の装置の値が残っておれば、他方の装置はその残り値
を利用して(つまり、模擬ギター装置2側にのみ値が残
っている場合において、カラオケ装置1側で歌唱をミス
してマイナス点が積算される場合、前記模擬ギター装置
2側の残り値から前記マイナス点が減算されるようにな
る。)、少なくとも強制終了しないようにするシステム
としてもよい。
【0047】この場合において、模擬ギター25の内部
に該模擬ギター25が立てられたことを検出する傾斜セ
ンサS5を設けておき、一方、図4に示すように、ノー
ツ画像内のスクロールライン214にギターマーク22
4(模擬ギター25を立てることを指示する)をスクロ
ールするようにしておいて、ピッキングタイミングで同
時模擬ギター25を立てれば適性度を示す値がよりアッ
プする用にしておけば、さらに強制終了との対応におい
て興味高いシステムが提供できる。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数の楽
器で演奏される伴奏曲が第1のサウンド出力手段から出
力されると共に、マイクから入力された音声を混合して
前記第1のサウンド出力手段からの出力を可能にする歌
唱援助装置と、タイミング指示操作部材を備える模擬楽
器を有し、前記伴奏曲のうちの1つの楽器が演奏する単
位伴奏曲を取り込むと共に演奏タイミングを第1のモニ
タ上でガイドし、ガイドに沿って前記操作部材が操作さ
れたことを検出することで前記単位伴奏曲を第2のサウ
ンド出力手段から出力させて演奏を行わせる演奏補助装
置とから構成され、前記歌唱援助装置は、前記単位伴奏
曲及び該単位伴奏曲を除いた伴奏曲を備えると共に、前
記単位伴奏曲を除いた伴奏曲を前記第1のサウンド出力
手段に出力する構成としたので、歌唱援助装置と演奏補
助装置とを有機的に結び付けることができ、歌唱の伴奏
曲の一部の楽器を演奏補助装置に分担させることで多面
的な音楽演奏を実現することができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、単位伴奏曲
の各伴奏音を複数の選択操作部材に対応付けるように自
動的に割り当てることができる。これにより、マニュア
ルによる複雑な割り当て作業を省略できる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、歌唱援助装
置の第2のモニタで歌詞を見ながら歌唱することができ
る。
【0051】請求項4記載の発明によれば、元データ記
憶部の設置された1箇所で音楽データを作成しておくだ
けで、複数箇所に設置された本システムのデータ記憶部
に必要時に配信を受けることで多数の音楽データを取り
込むことが可能となり、各歌唱援助装置の設置場所に出
向いてデータ格納を行う作業が不要となる。また、1箇
所で音楽データを作成するので、その数及び最新の音楽
への対応も迅速化される。
【0052】請求項5記載の発明によれば、カラオケモ
ードと模擬楽器伴奏モードとが選択して採用し得るの
で、汎用性の高いシステムが提供できる。
【0053】請求項6記載の発明によれば、第1のモニ
タに演奏タイミングのガイドに加えて歌詞も表示される
ので、模擬楽器を演奏するユーザは歌唱も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歌唱伴奏システムの外観斜視図で
ある。
【図2】図1に示す模擬ギターの外観斜視図である。
【図3】本歌唱伴奏システムのブロック構成図である。
【図4】ノーツ画像を説明するためのモニタ画面の一例
を示す図である。
【図5】「カラオケモード」の処理手順を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】「模擬ギター伴奏モード」の処理手順を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 カラオケ装置(歌唱援助装置) 11、21 モニタ 12、22 操作部 13、26 スピーカ 14 マイク 15 カラオケ端末部 16 通信モデム部 100 カラオケ制御手段 101、201 CPU 102 MIDI音源記憶部 103 MIDIデータ記憶部 104 歌詞データ記憶部 105 単一楽器用MIDIデータ記憶部 106、206 画像処理部 107、207 サウンド処理部 108 ミキサ 2 模擬ギター装置(演奏補助装置) 25模擬ギター 251〜253 ネックボタン 254 ピッキング指示操作部材 S1〜S3 押圧スイッチ S4 揺動スイッチ 200 模擬ギター制御手段 202 ギター用MIDI音源記憶部 203 割当処理部 204 割当データ記憶部 205 画像記憶部 208 タイマ 211〜213 スクロールライン 221〜223 基準マーク 231〜233 ノーツバー 3 元データ記憶部(サーバ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10H 1/00 102 G10H 1/00 102Z Fターム(参考) 2C001 AA00 AA16 AA17 BA00 BA06 BA07 BB04 BB08 CA00 CA09 CB01 CC02 2C028 AA09 BA01 BB05 BC04 BD03 CA12 5D108 BA33 BA36 BA40 BB06 BC13 BE10 BG08 5D378 LA51 LA53 LB10 LB20 LB23 MM24 MM35 MM38 MM52 MM56 MM58 MM71 MM92 MM93 MM97 NN04 NN05 NN13 NN17 NN23 NN25 QQ38 TT23 TT24 TT34 TT35 WW13 XX32 9A001 HH15 JJ76 KK43 KK45 KK62

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の楽器で演奏される伴奏曲が第1の
    サウンド出力手段から出力されると共に、マイクから入
    力された音声を混合して前記第1のサウンド出力手段か
    らの出力を可能にする歌唱援助装置と、タイミング指示
    操作部材を備える模擬楽器を有し、前記伴奏曲のうちの
    1つの楽器が演奏する単位伴奏曲を取り込むと共に演奏
    タイミングを第1のモニタ上でガイドし、ガイドに沿っ
    て前記操作部材が操作されたことを検出することで前記
    単位伴奏曲を第2のサウンド出力手段から出力させて演
    奏を行わせる演奏補助装置とから構成され、前記歌唱援
    助装置は、前記単位伴奏曲及び該単位伴奏曲を除いた伴
    奏曲を備えると共に、前記単位伴奏曲を除いた伴奏曲を
    前記第1のサウンド出力手段に出力するものである歌唱
    伴奏システム。
  2. 【請求項2】 前記演奏補助装置は、選択的に操作可能
    な複数の選択操作部材と、前記単位伴奏曲を取り込んで
    該単位伴奏曲の各音を前記複数の選択操作部材に対応付
    けるように割り当てる割当手段と、割り当てられた各音
    を選択操作部材との対応が識別可能な指示マークとして
    伴奏曲の演奏の進行方向に沿って前記第1のモニタ画面
    上に表示させるとともに、タイミング指示操作部材への
    操作タイミングを指示するタイミングマークに対して相
    対的にスクロールさせる第1の表示制御手段と、前記両
    マークが一致したときに、対応する選択操作部材が操作
    されかつタイミング指示操作部材が操作されたことを条
    件に、前記一致状態にある指示マークの対応する音を前
    記第2のサウンド出力手段から出力させるサウンド制御
    手段とを備えたことを特徴とする歌唱伴奏システム。
  3. 【請求項3】 前記歌唱援助装置は、第2のモニタを有
    し、演奏される曲の歌詞を演奏の進行に対応して前記第
    2のモニタに表示する第2の表示制御手段を備えること
    を特徴とする請求項1又は2記載の歌唱伴奏システム。
  4. 【請求項4】 前記歌唱援助装置は、データ記憶部と、
    前記伴奏曲及び単位伴奏曲を曲名及び歌詞と共に、通信
    回線を介して元データ記憶部から受信し、前記伴奏曲、
    単位伴奏曲、曲名及び歌詞を前記データ記憶部に読出可
    能に取り込む記憶制御手段とを有することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の歌唱伴奏システム。
  5. 【請求項5】 前記歌唱援助装置は、伴奏曲を第1のサ
    ウンド出力手段に導くカラオケモードと前記単位伴奏曲
    を除いた伴奏曲を第1のサウンド出力手段に導く模擬楽
    器伴奏モードとが選択的に実行可能になされており、前
    記演奏補助装置が作動されるときに出力されるモード信
    号を受けることにより、前記模擬楽器伴奏モードを実行
    するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の歌唱伴奏システム。
  6. 【請求項6】 前記演奏補助装置は、演奏される曲の歌
    詞を取り込んで前記第1のモニタ画面内に表示するもの
    であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載
    の歌唱伴奏システム。
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