JP2001075194A - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置Info
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- JP2001075194A JP2001075194A JP25232499A JP25232499A JP2001075194A JP 2001075194 A JP2001075194 A JP 2001075194A JP 25232499 A JP25232499 A JP 25232499A JP 25232499 A JP25232499 A JP 25232499A JP 2001075194 A JP2001075194 A JP 2001075194A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧板本体の反りの形状に影響を受けることな
く、常に原稿の浮きを防止することのできる画像読取装
置を提供する。 【解決手段】 原稿Ｓをコンタクトガラス１面上に密着
させる原稿押え手段４を、原稿Ｓを押圧すると共に中央
部が上方に膨らんだ圧板本体４Ａと、圧板本体４Ａの下
面に設けられ、コンタクトガラス１面上に載置された原
稿Ｓに圧接する圧接シート部材２と、圧板本体４Ａと圧
接シート部材２との間に配されて圧板本体４Ａと圧接シ
ート部材２とを固着する弾性板材３とにより構成する。
そして、圧接シート部材２を固着した弾性板材３を圧板
本体４Ａの周辺部に、圧板本体４Ａの中央部との間に空
隙Ｇを形成した状態で固着すると共に、圧板本体４Ａの
中央部に、空隙内に延在して弾性板材３を原稿Ｓ方向に
押圧する凸部１５を設けることにより、弾性板材３及び
圧接シート部材２が圧板本体４Ａの反りに倣うことがな
いようにする。
く、常に原稿の浮きを防止することのできる画像読取装
置を提供する。 【解決手段】 原稿Ｓをコンタクトガラス１面上に密着
させる原稿押え手段４を、原稿Ｓを押圧すると共に中央
部が上方に膨らんだ圧板本体４Ａと、圧板本体４Ａの下
面に設けられ、コンタクトガラス１面上に載置された原
稿Ｓに圧接する圧接シート部材２と、圧板本体４Ａと圧
接シート部材２との間に配されて圧板本体４Ａと圧接シ
ート部材２とを固着する弾性板材３とにより構成する。
そして、圧接シート部材２を固着した弾性板材３を圧板
本体４Ａの周辺部に、圧板本体４Ａの中央部との間に空
隙Ｇを形成した状態で固着すると共に、圧板本体４Ａの
中央部に、空隙内に延在して弾性板材３を原稿Ｓ方向に
押圧する凸部１５を設けることにより、弾性板材３及び
圧接シート部材２が圧板本体４Ａの反りに倣うことがな
いようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に関
し、特にコンタクトガラスに載置された原稿を押さえて
コンタクトガラスに密着させるための原稿押え手段の構
造に関する。
し、特にコンタクトガラスに載置された原稿を押さえて
コンタクトガラスに密着させるための原稿押え手段の構
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、イメージスキャナ等の画像読取装
置においては、コンタクトガラスと、装置本体に起伏自
在に設けられた原稿押え手段とを備え、コンタクトガラ
ス面上に載置された原稿を原稿押え手段によりコンタク
トガラス面上に密着させて読み取るようにしたものがあ
る。
置においては、コンタクトガラスと、装置本体に起伏自
在に設けられた原稿押え手段とを備え、コンタクトガラ
ス面上に載置された原稿を原稿押え手段によりコンタク
トガラス面上に密着させて読み取るようにしたものがあ
る。
【０００３】図１１は、このような従来の画像読取装置
の一例であるスキャナの斜視図であり、このスキャナに
おいては、原稿Ｓをコンタクトガラス５０上に載置した
後、読取手段５１を矢印方向に移動（スキャン）させて
原稿記載情報を光学的に読み取ると共に、このように原
稿記載情報を読み取るとき、原稿Ｓがコンタクトガラス
５０から浮き上がらないように原稿押え手段である原稿
圧板５２によって原稿Ｓを押さえるようにしている。
の一例であるスキャナの斜視図であり、このスキャナに
おいては、原稿Ｓをコンタクトガラス５０上に載置した
後、読取手段５１を矢印方向に移動（スキャン）させて
原稿記載情報を光学的に読み取ると共に、このように原
稿記載情報を読み取るとき、原稿Ｓがコンタクトガラス
５０から浮き上がらないように原稿押え手段である原稿
圧板５２によって原稿Ｓを押さえるようにしている。
【０００４】ここで、この原稿圧板５２は、圧板本体５
２Ａと、原稿Ｓをコンタクトガラス面上に圧接させるた
めの圧接シート部材５４と、圧板本体５２Ａと圧接シー
ト部材５４との間に配されて両者を固着するための弾性
板材５３とを備えている。なお、圧板本体５２Ａは、一
般に樹脂等で成形され、弾性板材５３には連泡性発泡体
であるスポンジが使用されている。また、圧接シート部
材５４には樹脂シートが使用されている。
２Ａと、原稿Ｓをコンタクトガラス面上に圧接させるた
めの圧接シート部材５４と、圧板本体５２Ａと圧接シー
ト部材５４との間に配されて両者を固着するための弾性
板材５３とを備えている。なお、圧板本体５２Ａは、一
般に樹脂等で成形され、弾性板材５３には連泡性発泡体
であるスポンジが使用されている。また、圧接シート部
材５４には樹脂シートが使用されている。
【０００５】そして、このような構成の原稿圧板５２を
形成する方法としては、まず弾性板材５３の両全面に両
面テープ等の粘着テープを貼り、圧接シート部材５４を
貼り合わせた後、圧板本体５２Ａの裏面側に圧接シート
部材５４と一体となった弾性板材５３を固着する方法が
一般的である。
形成する方法としては、まず弾性板材５３の両全面に両
面テープ等の粘着テープを貼り、圧接シート部材５４を
貼り合わせた後、圧板本体５２Ａの裏面側に圧接シート
部材５４と一体となった弾性板材５３を固着する方法が
一般的である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のスキャナにおいて、圧板本体５２Ａに樹脂を使用
する場合、成形条件によっては圧板本体５２Ａに反りが
生じる場合がある。そして、このように反りが生じた圧
板本体５２Ａに、弾性板材５３としてのスポンジの全面
を粘着テープ等で貼り付けると、スポンジ（弾性板材５
３）と圧接シート部材５４とは、圧板本体５２Ａの反り
に倣って変形する。
従来のスキャナにおいて、圧板本体５２Ａに樹脂を使用
する場合、成形条件によっては圧板本体５２Ａに反りが
生じる場合がある。そして、このように反りが生じた圧
板本体５２Ａに、弾性板材５３としてのスポンジの全面
を粘着テープ等で貼り付けると、スポンジ（弾性板材５
３）と圧接シート部材５４とは、圧板本体５２Ａの反り
に倣って変形する。
【０００７】例えば、圧板本体５２Ａが同図に示すよう
に端部に対して中央部が上向きに反った（膨らんだ）状
態の場合には、弾性板材５３及び圧接シート部材５４
も、図１２に示すように中央部が上向きに反った状態に
変形する。
に端部に対して中央部が上向きに反った（膨らんだ）状
態の場合には、弾性板材５３及び圧接シート部材５４
も、図１２に示すように中央部が上向きに反った状態に
変形する。
【０００８】また、圧板本体５２Ａが図１３に示すよう
に端部に対して中央部が下向きに反った（膨らんだ）状
態の場合には、弾性板材５３及び圧接シート部材５４
も、図１４に示すように中央部が下向きに反った状態に
変形する。なお、この反りの方向はゲートの位置や、冷
却方法といった成形条件でコントロールすることが出来
るが、反りの量をゼロに抑えることは困難である。
に端部に対して中央部が下向きに反った（膨らんだ）状
態の場合には、弾性板材５３及び圧接シート部材５４
も、図１４に示すように中央部が下向きに反った状態に
変形する。なお、この反りの方向はゲートの位置や、冷
却方法といった成形条件でコントロールすることが出来
るが、反りの量をゼロに抑えることは困難である。
【０００９】ところで、このように圧板本体５２Ａの反
りに倣って弾性板材５３及び圧接シート部材５４が変形
すると、図１２及び図１４に示すように圧接シート部材
５４とコンタクトガラス５０との間に隙間が生じ、原稿
Ｓをコンタクトガラス５０に均一に密着させることが困
難となり、この時、原稿Ｓにカール等がある場合には、
原稿Ｓの浮きが生じてしまう。
りに倣って弾性板材５３及び圧接シート部材５４が変形
すると、図１２及び図１４に示すように圧接シート部材
５４とコンタクトガラス５０との間に隙間が生じ、原稿
Ｓをコンタクトガラス５０に均一に密着させることが困
難となり、この時、原稿Ｓにカール等がある場合には、
原稿Ｓの浮きが生じてしまう。
【００１０】そして、このように原稿Ｓの浮きが生じる
と、ピントボケや原稿Ｓの反射角度の変化による濃淡ム
ラといった画像劣化を引き起こす問題がある。特に、読
取手段５１として密着型イメージセンサを使用する場
合、これらの影響はより顕著に現れる。
と、ピントボケや原稿Ｓの反射角度の変化による濃淡ム
ラといった画像劣化を引き起こす問題がある。特に、読
取手段５１として密着型イメージセンサを使用する場
合、これらの影響はより顕著に現れる。
【００１１】そこで、これらの問題を解決する手段とし
て、例えば図１５に示すように弾性板材５３の形状を圧
板本体５２Ａの形状に合わせて製作する方法があるが、
この方法の場合には専用の部品と製作型を作る必要があ
り、コスト高となる。
て、例えば図１５に示すように弾性板材５３の形状を圧
板本体５２Ａの形状に合わせて製作する方法があるが、
この方法の場合には専用の部品と製作型を作る必要があ
り、コスト高となる。
【００１２】また、特開平７−４３８４１号公報に示さ
れるように、圧板本体とコンタクトガラスの間に別の原
稿押えシートを介在させて原稿をコンタクトガラスに密
着させる方法があるが、この方法の場合には、別の原稿
押えシートを準備する必要があるためコスト高となると
共に、原稿を入れかえる毎に原稿圧板と原稿押えシート
の両方を開閉しなければならず、操作が煩わしい等の問
題があった。
れるように、圧板本体とコンタクトガラスの間に別の原
稿押えシートを介在させて原稿をコンタクトガラスに密
着させる方法があるが、この方法の場合には、別の原稿
押えシートを準備する必要があるためコスト高となると
共に、原稿を入れかえる毎に原稿圧板と原稿押えシート
の両方を開閉しなければならず、操作が煩わしい等の問
題があった。
【００１３】そこで、本発明はこのような現状に鑑みて
なされたものであり、圧板本体の反りの形状に影響を受
けることなく、常に原稿の浮きを防止することのできる
スキャナ（画像読取装置）を提供することを目的とする
ものである。
なされたものであり、圧板本体の反りの形状に影響を受
けることなく、常に原稿の浮きを防止することのできる
スキャナ（画像読取装置）を提供することを目的とする
ものである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンタクトガ
ラスと、装置本体に起伏自在に設けられた原稿押え手段
とを備え、前記コンタクトガラス面上に載置された原稿
を前記原稿押え手段により該コンタクトガラス面上に密
着させて読み取るようにした画像読取装置において、前
記原稿押え手段は、前記コンタクトガラス面上に載置さ
れた原稿を押圧すると共に中央部が上方に膨らんだ圧板
本体と、前記圧板本体の下面に設けられ、前記コンタク
トガラス面上に載置された原稿に圧接する圧接シート部
材と、前記圧板本体と圧接シート部材との間に配されて
該圧板本体と圧接シート部材とを固着する弾性板材とを
有する一方、前記圧接シート部材を固着した前記弾性板
材を前記圧板本体の周辺部側に、該圧板本体の中央部と
の間に空隙を形成した状態で固着すると共に、前記圧板
本体の中央部に、前記空隙内に延在して該弾性板材を原
稿方向に押圧する凸部を設けたこと特徴とするものであ
る。
ラスと、装置本体に起伏自在に設けられた原稿押え手段
とを備え、前記コンタクトガラス面上に載置された原稿
を前記原稿押え手段により該コンタクトガラス面上に密
着させて読み取るようにした画像読取装置において、前
記原稿押え手段は、前記コンタクトガラス面上に載置さ
れた原稿を押圧すると共に中央部が上方に膨らんだ圧板
本体と、前記圧板本体の下面に設けられ、前記コンタク
トガラス面上に載置された原稿に圧接する圧接シート部
材と、前記圧板本体と圧接シート部材との間に配されて
該圧板本体と圧接シート部材とを固着する弾性板材とを
有する一方、前記圧接シート部材を固着した前記弾性板
材を前記圧板本体の周辺部側に、該圧板本体の中央部と
の間に空隙を形成した状態で固着すると共に、前記圧板
本体の中央部に、前記空隙内に延在して該弾性板材を原
稿方向に押圧する凸部を設けたこと特徴とするものであ
る。
【００１５】また本発明は、前記凸部を前記圧板本体に
一体的に形成したことを特徴とするものである。
一体的に形成したことを特徴とするものである。
【００１６】また本発明は、前記凸部を前記圧板本体の
中央部に複数形成したことを特徴とするものである。
中央部に複数形成したことを特徴とするものである。
【００１７】また本発明は、前記凸部を前記圧板本体と
は別体に形成したことを特徴とするものである。
は別体に形成したことを特徴とするものである。
【００１８】また本発明は、前記凸部は弾性部材である
ことを特徴とするものである。
ことを特徴とするものである。
【００１９】また本発明のように、コンタクトガラス面
上に載置された原稿をコンタクトガラス面上に密着させ
る原稿押え手段を、コンタクトガラス面上に載置された
原稿を押圧すると共に中央部が上方に膨らんだ圧板本体
と、圧板本体の下面に設けられ、コンタクトガラス面上
に載置された原稿に圧接する圧接シート部材と、圧板本
体と圧接シート部材との間に配されて圧板本体と圧接シ
ート部材とを固着する弾性板材とにより構成する。そし
て、圧接シート部材を固着した弾性板材を圧板本体の周
辺部に、圧板本体の中央部との間に空隙を形成した状態
で固着すると共に、圧板本体の中央部に、空隙内に延在
して弾性板材を原稿方向に押圧する凸部を設けることに
より、弾性板材及び圧接シート部材が圧板本体の反りに
倣うことがないようにする。
上に載置された原稿をコンタクトガラス面上に密着させ
る原稿押え手段を、コンタクトガラス面上に載置された
原稿を押圧すると共に中央部が上方に膨らんだ圧板本体
と、圧板本体の下面に設けられ、コンタクトガラス面上
に載置された原稿に圧接する圧接シート部材と、圧板本
体と圧接シート部材との間に配されて圧板本体と圧接シ
ート部材とを固着する弾性板材とにより構成する。そし
て、圧接シート部材を固着した弾性板材を圧板本体の周
辺部に、圧板本体の中央部との間に空隙を形成した状態
で固着すると共に、圧板本体の中央部に、空隙内に延在
して弾性板材を原稿方向に押圧する凸部を設けることに
より、弾性板材及び圧接シート部材が圧板本体の反りに
倣うことがないようにする。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
て図面を用いて詳細に説明する。
【００２１】図１は本発明の第１の実施の形態に係る画
像読取装置の一例であるスキャナの斜視図であり、同図
において、２０はスキャナ、２１は装置本体であるスキ
ャナ本体、１はスキャナ本体２１の上面に配されたコン
タクトガラスである。また、５はコンタクトガラス１の
下方に配された読取手段であり、この読取手段５は図２
に示すようにランプ、ＬＥＤ等の光源６、ミラー７、レ
ンズ８、光電変換素子９を有すると共に、図１に示すモ
ータ１０によりガイド１１に沿って矢印に示すスキャン
方向に移動するようになっている。
像読取装置の一例であるスキャナの斜視図であり、同図
において、２０はスキャナ、２１は装置本体であるスキ
ャナ本体、１はスキャナ本体２１の上面に配されたコン
タクトガラスである。また、５はコンタクトガラス１の
下方に配された読取手段であり、この読取手段５は図２
に示すようにランプ、ＬＥＤ等の光源６、ミラー７、レ
ンズ８、光電変換素子９を有すると共に、図１に示すモ
ータ１０によりガイド１１に沿って矢印に示すスキャン
方向に移動するようになっている。
【００２２】そして、コンタクトガラス１に載置された
原稿Ｓの画像を読み取るときには、図２に示すように原
稿Ｓに対し光源６により線状に光を照射し、原稿反射光
をミラー７、レンズ８を経て光電変換素子９に結像する
と共に、読取手段５を光電変換素子９の長手方向と直交
方向に原稿Ｓに対し相対的に移動（スキャン）させるこ
とにより、原稿画像を読み取る構成となっている。な
お、読取手段５としては、レンズ８としてロッドレンズ
アレイを使用した密着型イメージセンサを用いたものと
してもよい。
原稿Ｓの画像を読み取るときには、図２に示すように原
稿Ｓに対し光源６により線状に光を照射し、原稿反射光
をミラー７、レンズ８を経て光電変換素子９に結像する
と共に、読取手段５を光電変換素子９の長手方向と直交
方向に原稿Ｓに対し相対的に移動（スキャン）させるこ
とにより、原稿画像を読み取る構成となっている。な
お、読取手段５としては、レンズ８としてロッドレンズ
アレイを使用した密着型イメージセンサを用いたものと
してもよい。
【００２３】一方、図１において、４はスキャナ本体２
１に対して回動支点１３を介して起伏可能に取り付けら
れている原稿押え手段である原稿圧板であり、この原稿
圧板４によりコンタクトガラス１の面上に載置された原
稿Ｓはコンタクトガラス面に圧接されるようになってい
る。
１に対して回動支点１３を介して起伏可能に取り付けら
れている原稿押え手段である原稿圧板であり、この原稿
圧板４によりコンタクトガラス１の面上に載置された原
稿Ｓはコンタクトガラス面に圧接されるようになってい
る。
【００２４】ここで、この原稿圧板４は、コンタクトガ
ラス面上に載置された原稿Ｓを押圧する圧板本体４Ａ
と、圧板本体４Ａの下面に設けられ、コンタクトガラス
面上に載置された原稿Ｓに圧接する圧接シート部材２
と、圧板本体４Ａと圧接シート部材２との間に配されて
圧板本体４Ａと圧接シート部材２とを固着する弾性板材
３とを備えている。なお、本実施の形態においては、圧
板本体４ＡはＡＢＳ樹脂、弾性板材３は連泡性発泡体に
よりそれぞれ成形されたものであり、圧接シート部材２
にはポリプロピレンを使用している。
ラス面上に載置された原稿Ｓを押圧する圧板本体４Ａ
と、圧板本体４Ａの下面に設けられ、コンタクトガラス
面上に載置された原稿Ｓに圧接する圧接シート部材２
と、圧板本体４Ａと圧接シート部材２との間に配されて
圧板本体４Ａと圧接シート部材２とを固着する弾性板材
３とを備えている。なお、本実施の形態においては、圧
板本体４ＡはＡＢＳ樹脂、弾性板材３は連泡性発泡体に
よりそれぞれ成形されたものであり、圧接シート部材２
にはポリプロピレンを使用している。
【００２５】ところで、この圧板本体４Ａは中央部が上
方に反った（膨らんだ）形状を有すると共に、圧板本体
４Ａの弾性板材取り付け面となる裏面の中央部には、図
３に示すように凸部１５が、圧板本体４Ａの下方に撓ん
だ端部よりも下方に延出するように一体的に設けられて
いる。なお、圧板本体４Ａの反りの方向は、既述したよ
うにゲートの位置や、冷却方法といった成形条件でコン
トロールすることができる。
方に反った（膨らんだ）形状を有すると共に、圧板本体
４Ａの弾性板材取り付け面となる裏面の中央部には、図
３に示すように凸部１５が、圧板本体４Ａの下方に撓ん
だ端部よりも下方に延出するように一体的に設けられて
いる。なお、圧板本体４Ａの反りの方向は、既述したよ
うにゲートの位置や、冷却方法といった成形条件でコン
トロールすることができる。
【００２６】一方、図３において、１４は弾性板材３の
四隅に設けられた両面テープにより構成される固着部で
あり、この固着部１４によって弾性板材３は圧板本体４
Ａの下方に撓んだ底面４１の周辺部、本実施の形態にお
いては四隅に固着されるようになっている。なお、弾性
板材３の原稿面側には不図示の両面テープにより圧接シ
ート部材２が固着されている。
四隅に設けられた両面テープにより構成される固着部で
あり、この固着部１４によって弾性板材３は圧板本体４
Ａの下方に撓んだ底面４１の周辺部、本実施の形態にお
いては四隅に固着されるようになっている。なお、弾性
板材３の原稿面側には不図示の両面テープにより圧接シ
ート部材２が固着されている。
【００２７】そして、このように弾性板材３及び圧接シ
ート部材２を圧板本体４Ａの四隅に保持することによ
り、圧接シート部材２（及び弾性板材３）は、圧板本体
４Ａが中央部が上向きに反った形状の場合でも圧板本体
４Ａの干渉を受けなくなり、図４に示すように自重でコ
ンタクトガラス１に密着するようになっている。
ート部材２を圧板本体４Ａの四隅に保持することによ
り、圧接シート部材２（及び弾性板材３）は、圧板本体
４Ａが中央部が上向きに反った形状の場合でも圧板本体
４Ａの干渉を受けなくなり、図４に示すように自重でコ
ンタクトガラス１に密着するようになっている。
【００２８】また、このように圧接シート部材２及び弾
性板材３を圧板本体４Ａの四隅に保持した場合、圧板本
体４Ａの中央部と弾性板材３との間には空隙Ｇが形成さ
れるが、ここで、圧板本体４Ａの中央部に設けられた凸
部１５は、既述したように圧板本体４Ａの下方に撓んだ
端部よりも下方に延出するように形成されているので、
この凸部１５はこの空隙Ｇ内に延在して弾性板材３の中
央部を原稿方向に押圧するようになる。
性板材３を圧板本体４Ａの四隅に保持した場合、圧板本
体４Ａの中央部と弾性板材３との間には空隙Ｇが形成さ
れるが、ここで、圧板本体４Ａの中央部に設けられた凸
部１５は、既述したように圧板本体４Ａの下方に撓んだ
端部よりも下方に延出するように形成されているので、
この凸部１５はこの空隙Ｇ内に延在して弾性板材３の中
央部を原稿方向に押圧するようになる。
【００２９】そして、このように凸部１５によって弾性
板材３の中央部を押圧することにより、弾性板材３の中
央部が原稿方向に撓み、これにより原稿圧板４を閉じた
際、弾性板材３には圧接シート部材２をコンタクトガラ
ス１に押え付ける反力が生じ、さらにこの反力により圧
接シート部材２は圧板本体４Ａの反りに倣うことなくコ
ンタクトガラス１に対して全範囲で密着するようにな
る。
板材３の中央部を押圧することにより、弾性板材３の中
央部が原稿方向に撓み、これにより原稿圧板４を閉じた
際、弾性板材３には圧接シート部材２をコンタクトガラ
ス１に押え付ける反力が生じ、さらにこの反力により圧
接シート部材２は圧板本体４Ａの反りに倣うことなくコ
ンタクトガラス１に対して全範囲で密着するようにな
る。
【００３０】このように、圧板本体４Ａの周辺部に弾性
板材３及び圧接シート部材２を圧板本体４Ａの中央部と
の間に空隙Ｇを形成した状態で固着すると共に、凸部１
５によって弾性板材３を原稿方向に押圧することによ
り、弾性板材３及び圧接シート部材２を圧板本体４Ａの
反りに倣うことがないようにすることができる。これに
より、カールした原稿Ｓであってもコンタクトガラス１
に押え付けることができ、原稿Ｓを確実にコンタクトガ
ラス１に密着させることができる。
板材３及び圧接シート部材２を圧板本体４Ａの中央部と
の間に空隙Ｇを形成した状態で固着すると共に、凸部１
５によって弾性板材３を原稿方向に押圧することによ
り、弾性板材３及び圧接シート部材２を圧板本体４Ａの
反りに倣うことがないようにすることができる。これに
より、カールした原稿Ｓであってもコンタクトガラス１
に押え付けることができ、原稿Ｓを確実にコンタクトガ
ラス１に密着させることができる。
【００３１】なお、原稿圧板４を閉じた際、凸部１５は
弾性板材３を押圧するが、このように凸部１５により押
圧された場合でも、弾性板材３は自体の弾性により凸部
１５の押圧力を適当量吸収した上で圧接シート部材２を
押圧する。このため、圧板本体４Ａを製造する際、反り
方向のコントロールさえ行なえば、反り量を定量的に管
理する必要が無くなるため圧板本体４Ａの製造が簡単に
なる。
弾性板材３を押圧するが、このように凸部１５により押
圧された場合でも、弾性板材３は自体の弾性により凸部
１５の押圧力を適当量吸収した上で圧接シート部材２を
押圧する。このため、圧板本体４Ａを製造する際、反り
方向のコントロールさえ行なえば、反り量を定量的に管
理する必要が無くなるため圧板本体４Ａの製造が簡単に
なる。
【００３２】ところで、これまでの説明においては凸部
１５として、図３に示すように圧板本体４Ａの中央部に
一体的に円筒形状の凸部１５を１個設けた場合について
述べてきたが、本実施の形態はこれに限らず、例えば図
５及び図６のように圧板本体４Ａの中央部に凸部１５を
複数配置しても良く、また形状も円筒形状に限らず、四
角或は三角柱形状としても良い。
１５として、図３に示すように圧板本体４Ａの中央部に
一体的に円筒形状の凸部１５を１個設けた場合について
述べてきたが、本実施の形態はこれに限らず、例えば図
５及び図６のように圧板本体４Ａの中央部に凸部１５を
複数配置しても良く、また形状も円筒形状に限らず、四
角或は三角柱形状としても良い。
【００３３】また、図７に示すように圧板本体４Ａの裏
面４１に補強リブ１６が配置されている場合があるが、
この場合には補強リブ１６のリブ面も圧板本体４Ａの反
り形状に倣っているため、カールした原稿Ｓをコンタク
トガラス１に押え付けることができるよう凸部１５を同
図及び図８に示すようにリブ面の最下面よりも下方に突
出させるようにする。
面４１に補強リブ１６が配置されている場合があるが、
この場合には補強リブ１６のリブ面も圧板本体４Ａの反
り形状に倣っているため、カールした原稿Ｓをコンタク
トガラス１に押え付けることができるよう凸部１５を同
図及び図８に示すようにリブ面の最下面よりも下方に突
出させるようにする。
【００３４】さらに、これまでの説明において、圧板本
体４Ａの凸部１５を圧板本体４Ａに一体的に形成する場
合について述べてきたが、本発明は、これに限らず圧板
本体４Ａに凸部を別体に設けるようにしても良い。
体４Ａの凸部１５を圧板本体４Ａに一体的に形成する場
合について述べてきたが、本発明は、これに限らず圧板
本体４Ａに凸部を別体に設けるようにしても良い。
【００３５】図９は、このような本発明の第２の実施の
形態に係る原稿圧板の分解図である。なお、同図におい
て、図３と同一符号は、同一又は相当部分を示してい
る。
形態に係る原稿圧板の分解図である。なお、同図におい
て、図３と同一符号は、同一又は相当部分を示してい
る。
【００３６】同図において、１７は圧板本体４Ａの底面
４１に別体に設けられた凸部を構成するコイルバネであ
る。そして、このように圧板本体４Ａにコイルバネ１７
を設け、このコイルバネ１７を空隙Ｇ内に延在させた場
合でも、コイルバネ１７があらかじめ設定した押圧力で
弾性板材３を押圧するので、圧接シート部材２は原稿圧
板４の反りに倣うことなくコンタクトガラス１に対して
全範囲で密着するようになる。
４１に別体に設けられた凸部を構成するコイルバネであ
る。そして、このように圧板本体４Ａにコイルバネ１７
を設け、このコイルバネ１７を空隙Ｇ内に延在させた場
合でも、コイルバネ１７があらかじめ設定した押圧力で
弾性板材３を押圧するので、圧接シート部材２は原稿圧
板４の反りに倣うことなくコンタクトガラス１に対して
全範囲で密着するようになる。
【００３７】なお、これまで述べた各実施の形態では画
像読取装置としてスキャナを例示したが、本発明はこれ
に限らず、スキャナ以外の、例えば複写機等であっても
同様に適用することが可能である。
像読取装置としてスキャナを例示したが、本発明はこれ
に限らず、スキャナ以外の、例えば複写機等であっても
同様に適用することが可能である。
【００３８】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、圧板
本体の周辺部に弾性板材及び圧接シート部材を圧板本体
の中央部との間に空隙を形成した状態で固着すると共
に、圧板本体の中央部に設けた凸部によって弾性板材を
原稿方向に押圧することにより、弾性板材及び圧接シー
ト部材を圧板本体の反りに倣うことがないようにするこ
とができる。これにより、圧板本体の反りの形状に影響
を受けることなく、カールした原稿であってもコンタク
トガラスに押え付けて原稿を確実にコンタクトガラスに
密着させることができ、常に原稿の浮きを防止すること
ができる。
本体の周辺部に弾性板材及び圧接シート部材を圧板本体
の中央部との間に空隙を形成した状態で固着すると共
に、圧板本体の中央部に設けた凸部によって弾性板材を
原稿方向に押圧することにより、弾性板材及び圧接シー
ト部材を圧板本体の反りに倣うことがないようにするこ
とができる。これにより、圧板本体の反りの形状に影響
を受けることなく、カールした原稿であってもコンタク
トガラスに押え付けて原稿を確実にコンタクトガラスに
密着させることができ、常に原稿の浮きを防止すること
ができる。
【図１】本発明の第１の実施の形態に係る画像読取装置
の一例であるスキャナの斜視図。
の一例であるスキャナの斜視図。
【図２】上記スキャナに設けられた読取手段の構成及び
読取動作を説明する図。
読取動作を説明する図。
【図３】上記スキャナの原稿圧板の分解斜視図。
【図４】上記原稿圧板により原稿を押えたときの状態を
示す側面断面図。
示す側面断面図。
【図５】上記実施の形態の他の実施例に係る原稿圧板の
分解斜視図。
分解斜視図。
【図６】上記原稿圧板により原稿を押えたときの状態を
示す側面断面図。
示す側面断面図。
【図７】上記実施の形態のその他の実施例に係る原稿圧
板の分解斜視図。
板の分解斜視図。
【図８】上記原稿圧板により原稿を押えたときの状態を
示す側面断面図。
示す側面断面図。
【図９】本発明の第２の実施の形態に係るスキャナの原
稿圧板の分解斜視図。
稿圧板の分解斜視図。
【図１０】上記原稿圧板により原稿を押えたときの状態
を示す側面断面図。
を示す側面断面図。
【図１１】従来の画像読取装置であるスキャナの斜視
図。
図。
【図１２】上記スキャナの、上方に反っている原稿圧板
により原稿を押えたときの状態を示す側面断面図。
により原稿を押えたときの状態を示す側面断面図。
【図１３】下方に反っている原稿圧板を備えた従来のス
キャナの斜視図。
キャナの斜視図。
【図１４】上記下方に反っている原稿圧板により原稿を
押えたときの状態を示す側面断面図。
押えたときの状態を示す側面断面図。
【図１５】圧板本体の形状に合わせた弾性板材を有する
従来の原稿圧板により原稿を押えたときの状態を示す側
面断面図。
従来の原稿圧板により原稿を押えたときの状態を示す側
面断面図。
１ コンタクトガラス ２ 圧接シート部材 ３ 弾性板材 ４ 原稿圧板 ４Ａ 圧板本体 ５ 読取手段 １４ 固着部 １５ 凸部 １７ コイルバネ ２０ スキャナ ２１ スキャナ本体 Ｇ 空隙 Ｓ 原稿
Claims (5)
- 【請求項１】 コンタクトガラスと、装置本体に起伏自
在に設けられた原稿押え手段とを備え、前記コンタクト
ガラス面上に載置された原稿を前記原稿押え手段により
該コンタクトガラス面上に密着させて読み取るようにし
た画像読取装置において、 前記原稿押え手段は、前記コンタクトガラス面上に載置
された原稿を押圧すると共に中央部が上方に膨らんだ圧
板本体と、前記圧板本体の下面に設けられ、前記コンタ
クトガラス面上に載置された原稿に圧接する圧接シート
部材と、前記圧板本体と圧接シート部材との間に配され
て該圧板本体と圧接シート部材とを固着する弾性板材と
を有する一方、前記圧接シート部材を固着した前記弾性
板材を前記圧板本体の周辺部側に、該圧板本体の中央部
との間に空隙を形成した状態で固着すると共に、前記圧
板本体の中央部に、前記空隙内に延在して該弾性板材を
原稿方向に押圧する凸部を設けたこと特徴とする画像読
取装置。 - 【請求項２】 前記凸部を前記圧板本体に一体的に形成
したことを特徴とする請求項１記載の画像読取装置。 - 【請求項３】 前記凸部を前記圧板本体の中央部に複数
形成したことを特徴とする請求項１記載の画像読取装
置。 - 【請求項４】 前記凸部を前記圧板本体とは別体に形成
したことを特徴とする請求項１又は３記載の画像読取装
置。 - 【請求項５】 前記凸部は弾性部材であることを特徴と
する請求項４記載の画像読取装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25232499A JP2001075194A (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 画像読取装置 |
| US09/589,060 US6405017B1 (en) | 1999-06-09 | 2000-06-08 | Original document holding apparatus and original document reading apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25232499A JP2001075194A (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 画像読取装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001075194A true JP2001075194A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17235688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25232499A Pending JP2001075194A (ja) | 1999-06-09 | 1999-09-06 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001075194A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007233005A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Canon Finetech Inc | 画像読取装置の原稿押え手段 |
| US7551332B2 (en) | 2005-03-24 | 2009-06-23 | Funai Electric Co., Ltd. | Document reading apparatus |
| US7672636B2 (en) | 2004-11-26 | 2010-03-02 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image reader for image-forming device |
| US8094346B2 (en) | 2006-06-30 | 2012-01-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus with document cover including a pressing portion |
| CN101673070B (zh) * | 2008-09-10 | 2012-08-29 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 原稿按压装置、图像读取装置以及图像形成装置 |
-
1999
- 1999-09-06 JP JP25232499A patent/JP2001075194A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7672636B2 (en) | 2004-11-26 | 2010-03-02 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image reader for image-forming device |
| US7551332B2 (en) | 2005-03-24 | 2009-06-23 | Funai Electric Co., Ltd. | Document reading apparatus |
| JP2007233005A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Canon Finetech Inc | 画像読取装置の原稿押え手段 |
| US8094346B2 (en) | 2006-06-30 | 2012-01-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus with document cover including a pressing portion |
| CN101673070B (zh) * | 2008-09-10 | 2012-08-29 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 原稿按压装置、图像读取装置以及图像形成装置 |
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