JP2001074349A - 陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニット - Google Patents

陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニット

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JP2001074349A
JP2001074349A JP24656899A JP24656899A JP2001074349A JP 2001074349 A JP2001074349 A JP 2001074349A JP 24656899 A JP24656899 A JP 24656899A JP 24656899 A JP24656899 A JP 24656899A JP 2001074349 A JP2001074349 A JP 2001074349A
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Wataru Takahashi
渉 高橋
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/002Details for cooling refrigerating machinery
    • F25D2323/0024Filters in the air flow cooling refrigerating machinery

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサのフィンを異物から保護すること
ができる陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニットの提
供を目的としている。 【解決手段】 車体の外部に設置され、ガス冷媒を外気
で冷却して液化させるコンデンサ22を備えた陸上輸送
用冷凍装置のコンデンサユニット2であって、コンデン
サ22の前面に外気の通過が可能なフィルタ30を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍車のコンテナ
などに装備される陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニ
ットに係り、特に、車体の外部に設置されるコンデンサ
ユニットのコンデンサフィンを保護する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】陸上輸送用冷凍装置は、たとえばトラッ
クの荷台に積載されたコンテナ(保冷庫)内を冷却し、
積み込んだ荷物を低温に維持して輸配送する冷凍車など
に装備されるものであり、コンプレッサ、コンデンサユ
ニット、エバポレータユニット及び運転操作制御部とを
具備して構成される。図10は、従来の陸上輸送用冷凍
装置例を示したもので、図中の符号1はコンテナ、2は
車体外部に設置されたコンデンサユニット、3はコンテ
ナ1内に設置されたエバポレータユニットである。図1
0の陸上輸送用冷凍装置は走行用エンジンからコンプレ
ッサの駆動力を得る直結式であり、この場合図示省略の
コンプレッサは通常エンジンルーム内に設置され、ま
た、同じく図示省略の運転操作制御部は運転室内の適所
に設置されている。なお、車体外部に設置されるコンデ
ンサユニットには、図10に示すように、トラックの運
転席(キャブ)天井に設置されるコンデンサユニット2
の他にも、コンテナ1の下部側面(前後輪の間)に設置
されるタイプのコンデンサユニット2Aもある。なおま
た、このような直結式の他にも、コンプレッサを駆動す
る専用のエンジンを備えたサブエンジン式と呼ばれるも
のもある。
【0003】このような陸上輸送用冷凍装置では、ガス
状の冷媒がコンプレッサで圧縮されてコンデンサユニッ
ト2内のコンデンサへ送られ、該コンデンサにおいて外
気と熱交換した冷媒が液化する。この液冷媒がエバポレ
ータユニット3内のエバポレータに送られ、コンテナ1
内の空気と熱交換して熱を吸収する。この結果、コンテ
ナ1内の空気は冷やされ、また、液冷媒は熱吸収により
蒸発してガス状の冷媒となり、再度コンプレッサへと送
られる。以下、このような冷媒の循環を繰り返して、冷
凍サイクルが形成される。
【0004】ここで従来のコンデンサユニット2の構成
例を図11及び図12に示して簡単に説明する。このコ
ンデンサユニット2は、ケーシング21内に熱交換器で
あるコンデンサ22とファン23とが格納されている。
この場合、コンデンサ22はケーシング21の吸込口2
4を塞ぐように設置されており、車両が走行することに
より生じる走行風及びファン23が作動することによる
吸引力によって、外気が吸込口24から吸い込まれてコ
ンデンサ22を通過する。この結果、コンデンサ22を
通過した外気と熱交換した冷媒が冷却され、ガス状から
液体に凝縮されてエバポレータユニット3へ送られる。
【0005】上述したコンデンサユニット2の前面に
は、良好な外観を得るため、エアインレットグリルなど
と呼ばれているカバー25が取り付けられている。この
カバー25は、コンデンサ22に外気を取り込む前面側
に位置しているので、十分な通風量を確保するため通気
口26が多数設けられている。このため、カバー25の
正面は、面積の割合で大きな開口部が形成されたものと
なっている。なお、カバー25は、コンデンサユニット
2のケーシング21に対し、複数のボルト27を締め込
むことで固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のコンデンサユニット2においては、外気を取り込む
正面にカバー25が取り付けられているものの、合計し
た開口面積の割合がかなり大きくなる通気口26が設け
られているため、車両走行中やファン23の運転中に通
気口26から異物が入り込むという問題がある。具体的
に説明すると、飛び石などが通気口26から入り込んで
コンデンサ22のフィンに当たりやすいため、フィンを
傷つけたり変形させたりするといった問題が発生しやす
い。あるいは、飛来した虫などが通気口26から吸い込
まれるように飛び込んでフィンに付着するということも
生じやすく、結果的にフィンが汚れやすいという問題も
ある。このように、フィンが傷ついたり変形したりする
こと、そして、フィンに虫などが付着して汚れること
は、コンデンサ2の熱交換器としての性能を低下させる
ことになり、また、美観上も好ましいことではなかっ
た。
【0007】特に、虫による汚れの発生は、冷凍装置に
とって負荷の大きい夏場に発生しやすいことから、コン
デンサ2の性能低下により冷凍能力が低下するという問
題の解決が望まれていた。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、コンデンサのフィンを異物から保護することがで
きる陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニットの提供を
目的としている。そして、コンデンサフィンの保護構造
を必要に応じて選択できるようにした陸上輸送用冷凍装
置のコンデンサユニットの提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニットは、車体の外
部に設置され、ガス冷媒を外気で冷却して液化させるコ
ンデンサを備えた陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニ
ットであって、前記コンデンサの前面に外気の通過が可
能なフィン保護部材を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0010】このような陸上輸送用冷凍装置のコンデン
サユニットによれば、フィン保護部材により、外気の導
入を妨げることなく異物がコンデンサのフィンに当たる
のを防止できる。
【0011】請求項1に記載の陸上輸送用冷凍装置のコ
ンデンサユニットにおいて、前記コンデンサの前面を覆
う通気口を備えたカバーが取り付けられ、前記フィン保
護部材を前記カバーと前記コンデンサとの間に選択的に
設置可能に構成すれば、状況に応じてフィン保護部材の
設置を選択できるようになる。この場合、前記フィン保
護部材が、前記カバーとボルトの共締めによりユニット
本体に固定して設置可能としてもよいし、あるいは、前
記フィン保護部材が、前記コンデンサの前面側に設けた
スライド溝に沿って着脱可能としてもよい。
【0012】また、前記コンデンサの前面側にスライド
溝を設け、該スライド溝に沿って、前記コンデンサの前
面を覆う通気口を備えたカバーまたは前記フィン保護部
材のいずれか一方を選択して設置可能に構成すれば、カ
バー部材及びフィン保護部材から状況に応じて最適のも
のを選択して設置できるようになる。
【0013】なお、上述したフィン保護部材としては、
ルーバーあるいはフィルタが好ましい。
【0014】請求項8に記載の陸上輸送用冷凍装置のコ
ンデンサユニットは、ガス冷媒を外気で冷却して液化さ
せるコンデンサと、該コンデンサの前面を覆う通気口を
備えたカバーとを具備し、車体の外部に設置される陸上
輸送用冷凍装置のコンデンサユニットであって、前記カ
バーをヒンジにより開閉可能にユニット本体に取り付け
ると共に、閉状態にある前記カバーの固定手段を設けた
ことを特徴とするものである。この場合、必要に応じて
カバーとコンデンサとの間にフィン保護部材を設置して
もよい。
【0015】このような陸上輸送用冷凍装置のコンデン
サユニットによれば、カバーの開閉操作が容易になるの
で、コンデンサのフィンに付着した汚れを容易に清掃し
て除去することができる。なお、フィン保護部材を設置
した場合、フィン保護部材の清掃も容易に実施すること
ができる。
【0016】請求項9に記載の陸上輸送用冷凍装置のコ
ンデンサユニットによれば、ガス冷媒を外気で冷却して
液化させるコンデンサと、該コンデンサの前面を覆う通
気口を備えたカバーとを具備し、車体の外部に設置され
る陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニットであって、
前記カバーの通気口が、正面から見て前記コンデンサが
露出しないように設けられたことを特徴とするものであ
る。
【0017】このような陸上輸送用冷凍装置のコンデン
サユニットによれば、外気の通過は可能であるが、飛び
石や虫などの異物はコンデンサのフィンまで到達しにく
くなる。このため、フィン保護部材を新たに設けなくて
も、フィンの保護が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る陸上輸送用冷
凍装置のコンデンサユニットの一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は第1の実施形態を示すコンデンサ
ユニットの横断面図であり、図中の符号2はコンデンサ
ユニット、21はケーシング、22はコンデンサ、23
はファン、24は吸込口であり、コンデンサ22の前面
には外気の通過が可能なフィン保護部材として、フィル
タ30が設けられている。
【0019】このフィルタ30は、図2の斜視図に示す
ように、コンデンサ22前方でケーシング21の前面両
側端に設けた左右一対のスライド溝31,31に沿っ
て、上下にスライドさせて着脱可能である。従って、ス
ライド溝31は断面コ字状に成形されており、その溝幅
とフィルタ30の幅(厚さ)とがほぼ一致するように設
定されている。また、スライド溝31,31に挿入され
たフィルタ30は、図示省略のネジ止めにより、がたつ
かないようしっかりと固定するとよい。なお、スライド
溝31,31を設けないで、フィルタ30を直接ネジ止
めしてコンデンサ22前方のケーシング21に固定する
ことも可能である。
【0020】ところで、スライド溝31,31に加え
て、フィルタ30の下端部を載置する水平部材を設けて
おくとフィルタ30の安定性がより一層増すが、この水
平部材として好適なものは、スライド溝31,31の下
端部を連結するように設けたコ字状断面の溝型部材でも
よいし、あるいは、L字断面のものでもよい。なお、上
述した実施形態では左右一対のスライド溝31,31が
設けられてフィルタ30を上下方向にスライドさせる構
成としたが、スライド溝31,31を上下に一対設けて
フィルタ30を左右方向にスライドさせて着脱する構成
も可能である。
【0021】このような第1の実施形態によれば、コン
デンサ22の前方に外気の通過が可能なフィルタ30を
設けたことにより、飛び石や虫などの異物はフィルタ3
0に通過を阻止されてコンデンサ22まで到達すること
ができなくなる。この結果、異物が当たることによりコ
ンデンサ22のフィンが変形したり汚れたりするのを防
止でき、しかも、十分な外気がフィルタ30を通過して
供給されるので、コンデンサ22の熱交換器としての機
能を維持できる。また、スライド溝31,31に沿って
フィルタ30をスライドさせて着脱するように構成した
ので、着脱作業が容易になって作業性の面でも優れてい
る。
【0022】続いて、図3に示した第2の実施形態を説
明する。この実施形態では、コンデンサ22の前面に従
来例で示したカバー25が取り付けられており、該カバ
ー25とコンデンサ22の前面との間に、フィン保護部
材としてのフィルタ30が選択的に設置可能となってい
る。具体的には、第1の実施形態に示した一対のスライ
ド溝31,31を予め設けておき、必要な場合にのみカ
バー25を取り外してフィルタ30を設置することがで
きるようになっている。なお、フィルタ30を設置した
後には、カバー25を再度取り付けておく。
【0023】このようにすれば、フィン保護部材が必要
な状況、たとえば夏場で虫の吸込みが多くなる時期にの
みフィルタ30を取り付け、コンデンサ22のフィンを
保護することができる。また、フィルタ30が汚れた場
合には、取り外して清掃したり、あるいは、新しいもの
と交換することも容易に実施できる。
【0024】図4に示した第3の実施形態では、上述し
たフィルタ(フィン保護部材)30またはカバー25A
からいずれか一方を選択して、スライド溝31,31に
沿って設置可能な構成としてある。この場合のコンデン
サユニット2は、図2に示した構成と同じものであり、
カバー25A全体の外観形状、すなわち縦、横及び幅
(厚さ)の寸法をフィルタ30と一致させ、スライド溝
31,31に沿って着脱可能とした点が異なっている。
なお、カバー25Aに設けられる通気口26の大きさや
数については、特に変更する必要はない。
【0025】このようにすれば、フィン保護部材が必要
な状況ではフィン保護部材のみを設置し、フィン保護部
材が不要な状況ではカバー25Aのみを設置することが
できる。従って、フィン保護部材が必要な状況では、フ
ィルタ30などのフィン保護部材のみを設置することが
できるので、図3に示した第2の実施形態のものと比較
して、カバー25の通気口26による流路面積の制限が
なくなる分抵抗が小さくなり、通風量を確保しやすくな
る。また、状況の変化に応じて必要となる、フィン保護
部材とカバー25Aとの交換作業も容易である。
【0026】続いて、図5及び図6に示した第4の実施
形態を説明する。この実施形態においては、フィン保護
部材としてルーバー40を採用している。このルーバー
40は、所定の間隔をもって平行に配設した多数の板状
部材41により、下向きの外気流路を形成したものであ
る。板状部材41は、外気の流れ方向へ下向きに傾斜し
ており、好適には鉛直面からの傾斜角度αが30度程度
(図5(c)参照)の下向きとしてある。そして、正面
(外気吸入側)から見た状態では、図5(b)に示すよ
うに、上下の板状部材41が前後方向で互いの端部を重
ねるように配置されているので、開口部が全くないよう
に見える。従って、板状部材41の傾斜角度αが小さす
ぎると、外気の流れが急激な方向転換を強いられるため
通風抵抗が大きくなり、また、傾斜角度αが大きすぎる
と、ルーバー40の幅が大きくなる。なお、ルーバー4
0の板状部材41は、一枚の板から切り起こして形成し
たものが好ましい。
【0027】また、上述したルーバー40の外側(外気
導入側)には、カバー25が取り付けられており、少な
くともカバー25の通風口26後方には必ずルーバー4
0が存在するように配置してある。ルーバー40を取り
付ける際には、図5及び図6に示すように、コンデンサ
ユニット2のケーシング21に対して、カバー25と共
にボルト27により共締めして固定する。すなわち、カ
バー25の各ボルト穴25aと、ルーバー40の各ボル
ト穴40aと、ケーシング21の各ボルト穴21aとが
組立状態で一致するようになっており、それぞれ一致し
た3つのボルト穴25a,40a,21aに1本のボル
ト27を通して締め込むことができるようになってい
る。
【0028】このような構成とすれば、必要に応じてル
ーバー40を着脱できる。従って、ルーバー40をオプ
ション部品として後付けしたり、あるいは季節や運転場
所などの条件に応じて適宜ルーバー40を着脱したりと
いった選択的な設置が可能となる。なお、ルーバー40
を設置しない場合には、ルーバー40のボルト穴40a
が設けられている部材の板圧に相当する適当なスペーサ
ーを介在させることなどで対応すればよい。
【0029】そして、このようなルーバー40を設けた
ことにより、通気口26を通過した飛び石や虫などの異
物は、ルーバー40に当たってコンデンサ22のフィン
まで到達するのを阻止される。この結果、フィンが傷付
いたり汚れたりするのを防止できるので、美観を損なう
ことなくコンデンサ22の熱交換器としての性能を維持
できる。また、比較的容易にルーバー40を着脱できる
ので、汚れた場合の清掃も容易である。
【0030】ところで、上述した第4の実施形態では、
フィン保護部材としてルーバー40を採用しているが、
第1〜第3の実施形態で採用したフィルタ30をフィン
保護部材として使用することも可能である。また、これ
とは逆に、ルーバー40を第1〜第3の実施形態におけ
るフィン保護部材として使用することも可能である。こ
のような場合、フィルタ30を共締めできる構造にした
り、あるいは、ルーバー40をスライド溝31に挿入し
て着脱できる構造にする必要があるが、いずれも容易に
実施できるものであり、同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0031】続いて、図7に基づいて、本発明による陸
上輸送用冷凍装置のコンデンサユニットの第5の実施形
態を説明する。この実施形態では、コンデンサユニット
2のケーシング21に対して、カバー25をヒンジ28
をもって開閉可能に取り付けてある。また、カバー25
及びコンデンサユニット2の適所には、固定手段として
たとえばラッチ29を設けてあり、閉状態にしたカバー
25を容易に固定したり、あるいは、カバー25を開く
場合に容易に固定を解除したりできる。このため、カバ
ー25の通風口26から虫などが入り込んでコンデンサ
22のフィンに付着して汚れても、カバー25を容易に
開閉して洗浄可能となる。なお、必要に応じて、コンデ
ンサ22の前にフィルタ30やルーバー40のようなフ
ィン保護部材を設けておいてもよく、この場合はフィン
保護部材の着脱及び洗浄が容易になる。
【0032】最後に、図8及び図9に基づいて、本発明
による陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニットの第6
の実施形態を説明する。この実施形態では、カバー25
Bの構成、特に通気口26Aの構造に特徴がある。すな
わち、正面の外気導入側から見て、カバー25Bの奥に
あるコンデンサ22が見えないように、しかも、外気の
導入が可能となるように通気口26Aの構造を工夫して
ある。
【0033】ここで通気口26Aの構造を図9の断面図
により説明すると、正面から見て高さaの正面開口部が
水平方向に延び、その後方には少なくとも高さがa以上
ある遮蔽板25aが起立している。この遮蔽板25a
は、幅bの底板25bをもってカバー25Bに連結され
ている。この結果、通気口26Aには、正面開口部から
流入した外気を上方に開口する幅bの出口からコンデン
サ22へ向けて流出させる経路が形成され、また、正面
開口部を通して正面の外気導入側から見ると、遮蔽板2
5aに隠れてコンデンサ22は見えないようになってい
る。なお、上述した高さa及び幅bについては、いずれ
も10mm以上とするのが好ましく、これより小さな寸
法に設定すると流路抵抗が増して通風量を確保しにくく
なる。
【0034】上述した通気口26Aを備えたカバー25
Bとすれば、通気口26Aから入り込んだ飛び石や虫な
どの異物は、遮蔽板25aに当たってコンデンサ22の
フィンまで到達しにくくなるので、フィンの破損や汚れ
を防止でき、結果としてコンデンサ22の能力を維持す
ることができる。なお、上述した実施形態では、正面開
口部が水平方向に形成されているが、これを上下方向と
してもよく、また、遮蔽板25aについても、傾斜面や
曲面とすることも可能である。
【0035】このように、本発明の陸上輸送用冷凍装置
のコンデンサユニットとして第1の実施形態から第6の
実施形態まで説明したが、これらの各実施形態は、それ
ぞれの説明で記載した組合せの他にも、適宜組み合わせ
て実施可能なことは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】上述した本発明の陸上輸送用冷凍装置の
コンデンサユニットによれば、以下の効果を奏する。 (1) フィン保護部材を設置したことにより、コンデ
ンサに飛び石や虫などの異物が当たらなくなるので、コ
ンデンサのフィンが傷ついたり破損したりすること、及
び汚れが付着することを防止できる。 (2) コンデンサのフィンが破損したり汚れたりしな
くなると、熱交換器としての能力を維持できるので、陸
上輸送用冷凍装置の冷凍能力が低下するのを防止でき
る。 (3) フィン保護部材の着脱を容易にしたので、汚れ
の洗浄や交換作業が容易になる。 (4) 必要に応じてフィン保護部材を設置できる構成
としたので、運転条件に応じて設置したり、あるいは、
オプション部品としての設置も可能となり、商品性の向
上に効果を奏する。 (5) カバーをヒンジ構造にして取り付けたので、カ
バーの着脱開閉が容易になってコンデンサ洗浄等のメン
テナンス作業を実施しやすくなる。 (6) カバー自体に異物を通過させにくい通気口を設
けたので、フィン保護部材を設けなくてもコンデンサの
フィンに異物が当たるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る陸上輸送用冷凍装置のコンデン
サユニットの第1の実施形態を示す横断面図である。
【図2】 図1のコンデンサユニットを示す斜視図で、
フィルタ(フィン保護部材)装着前の状態を示してい
る。
【図3】 本発明に係る陸上輸送用冷凍装置のコンデン
サユニットの第2の実施形態を示す横断面図である。
【図4】 本発明に係る陸上輸送用冷凍装置のコンデン
サユニットの第3の実施形態を示す斜視図である。
【図5】 本発明に係る陸上輸送用冷凍装置のコンデン
サユニットの第4の実施形態を示す図で、(a)は横断
面図、(b)はルーバーを正面から見た拡大図、(c)
は(b)のA−A断面図である。
【図6】 図5に示したコンデンサユニットの分解組立
図である。
【図7】 本発明に係る陸上輸送用冷凍装置のコンデン
サユニットの第5の実施形態を示す図で、(a)は外観
斜視図、(b)はカバーの開状態を示す部分拡大斜視図
である。
【図8】 本発明に係る陸上輸送用冷凍装置のコンデン
サユニットの第6の実施形態におけるカバーを示す外観
斜視図である
【図9】 (a)は図8のB−B線に沿う断面図、
(b)は(a)のC部拡大図である。
【図10】 陸上輸送用冷凍装置を装備したトラックを
示す斜視図である。
【図11】 従来の陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユ
ニットに係る従来例を示す外観斜視図である。
【図12】 図11の横(D−D)断面図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 2 コンデンサユニット 3 エバポレータユニット 21 ケーシング 22 コンデンサ 23 ファン 24 吸入口 25,25A,25B カバー 26,26A 通気口 28 ヒンジ 29 ラッチ(固定手段) 30 フィルタ(フィン保護部材) 31 スライド溝 40 ルーバー(フィン保護部材)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の外部に設置され、ガス冷媒を外気
    で冷却して液化させるコンデンサを備えた陸上輸送用冷
    凍装置のコンデンサユニットであって、前記コンデンサ
    の前面に外気の通過が可能なフィン保護部材を設けたこ
    とを特徴とする陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサの前面を覆う通気口を備
    えたカバーが取り付けられ、前記フィン保護部材を前記
    カバーと前記コンデンサとの間に選択的に設置可能に構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の陸上輸送用冷
    凍装置のコンデンサユニット。
  3. 【請求項3】 前記フィン保護部材が、前記カバーとボ
    ルトの共締めによりユニット本体に固定して設置可能と
    したことを特徴とする請求項2に記載の陸上輸送用冷凍
    装置のコンデンサユニット。
  4. 【請求項4】 前記フィン保護部材が、前記コンデンサ
    の前面側に設けたスライド溝に沿って着脱可能としたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の陸上輸送用冷凍装置の
    コンデンサユニット。
  5. 【請求項5】 前記コンデンサの前面側にスライド溝を
    設け、該スライド溝に沿って、前記コンデンサの前面を
    覆う通気口を備えたカバーまたは前記フィン保護部材の
    いずれか一方を選択して設置可能に構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の陸上輸送用冷凍装置のコンデン
    サユニット。
  6. 【請求項6】 前記フィン保護部材がルーバーであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の陸
    上輸送用冷凍装置のコンデンサユニット。
  7. 【請求項7】 前記フィン保護部材がフィルタであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の陸
    上輸送用冷凍装置のコンデンサユニット。
  8. 【請求項8】 ガス冷媒を外気で冷却して液化させるコ
    ンデンサと、該コンデンサの前面を覆う通気口を備えた
    カバーとを具備し、車体の外部に設置される陸上輸送用
    冷凍装置のコンデンサユニットであって、前記カバーを
    ヒンジにより開閉可能にユニット本体に取り付けると共
    に、閉状態にある前記カバーの固定手段を設けたことを
    特徴とする陸上輸送用冷凍装置のコンデンサユニット。
  9. 【請求項9】 ガス冷媒を外気で冷却して液化させるコ
    ンデンサと、該コンデンサの前面を覆う通気口を備えた
    カバーとを具備し、車体の外部に設置される陸上輸送用
    冷凍装置のコンデンサユニットであって、前記カバーの
    通気口が、正面から見て前記コンデンサが露出しないよ
    うに設けられたことを特徴とする陸上輸送用冷凍装置の
    コンデンサユニット。
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