JP2001074063A - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JP2001074063A
JP2001074063A JP23190099A JP23190099A JP2001074063A JP 2001074063 A JP2001074063 A JP 2001074063A JP 23190099 A JP23190099 A JP 23190099A JP 23190099 A JP23190099 A JP 23190099A JP 2001074063 A JP2001074063 A JP 2001074063A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 屋外使用に適した電磁連結装置を提供する。 【解決手段】 ディスクプレート組立体等のトルク伝達
体50Aは、断面L字状の環状のディスクプレート等の
母体50として、その摩擦体と対向する円周上の部分に
複数個の軸方向に貫通する貫通孔50a〜50cを設け
たものを用い、これらの複数個の貫通孔50a〜50c
に対して、これら貫通孔と同形状のフェノール樹脂を含
浸した綿布等の編目状物体から成る熱硬化性樹脂含浸結
合材53a〜53cを嵌入しておき、摩擦体を形成する
フェーシング51a、51bを、アラミド繊維等の耐熱
性、耐強度性の大なフェルト状の緩衝材より成る緩衝体
52a、52bを介して上記母体50に接着した後、加
熱・加圧処理し、隣接する摩擦体の材料が溶け込んでき
た溶融状態の緩衝体部分が前記貫通孔に存在する熱硬化
性樹脂結合材を介して固化連結し、一体成形されるよう
に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば立体駐車場
の所定スペースに駐車される自動車の安全ブレーキ又は
通常ブレーキのように屋外で使用されることが多い用途
に使用して好適なスプリングクローズ方式の無励磁作動
形電磁ブレーキ等の電磁連結装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁連結装置、例えばス
プリングクローズ方式の無励磁作動形電磁ブレーキは、
図5に示すように構成されていた。同図において、1は
断面コ字状の磁極体を形成する環状のヨークで、このヨ
ーク1は図示しない固定部に固定される。2は励磁コイ
ルで、ヨーク1の凹所内に収納されている。20は埋め
込みボルト構造の調整ボルトで、この調整ボルト20に
ギャップ調整用のナット21、ばね座となる座金22
a、22b及び復帰用のばね23が設けられている。調
整ボルト20は、図示のようにナット21、エンドプレ
ート5、座金22b、復帰用のばね23、座金22a及
びアーマチュア6を介してヨーク1の対向部(図面では
ヨーク1の右端部)にねじ込まれている。8はブレーキ
力付与用のばねで、ヨーク1内に軸方向に設けられる凹
所9内に基部を収納してアーマチュア6に対して装着さ
れる。10Aは断面L字状の環状のディスクプレート組
立体で、ディスクプレート10の両面側に摩擦体を形成
するフェノール樹脂より成るフェーシング11a、11
bが接着剤により緩衝体13a、13bを挟みつけた形
状で一体に固着して構成されており、この緩衝体13
a、13bの外周部、内周部には接着剤が塗布されてい
ない余白部が設けられ、緩衝作用を担っている。また、
ディスクプレート10の基部10aにはスプライン部1
0bが形成され、このスプライン部10bでハブ12に
対してスプライン結合されている。なお、ハブ12の内
周に対して制動軸(図示せず)が装着されるものとす
る。
【0003】上記構成において、コイル2が励磁されて
いない図示の状態では、固定状態のヨーク1に調整ボル
ト20を介して連結されているアーマチュア6は、ブレ
ーキ力付与用のばね8のばね圧により復帰用のばね23
のばね圧に抗してヨーク1からギャップGだけ離れてデ
ィスクプレート組立体10Aのフェーシング11aに圧
着されている。一方、ディスクプレート組立体10Aの
フェーシング11bはエンドプレート5に圧着されてい
るから、制動軸(図示せず)にハブ12を介してブレー
キ力が付与される。次に、コイル2を励磁すると、ヨー
ク1とアーマチュア6を結ぶ磁気回路を通る磁束によっ
て発生する吸引力によりアーマチュア6は、ばね8のば
ね圧に抗してヨーク1に接触する位置まで移動する。こ
のアーマチュア6の移動には、ばね23のばね圧がその
移動を助長する。この結果、ディスクプレート組立体1
0Aの各フェーシング11a、11bに対するアーマチ
ュア6の圧着力がなくなるため、制動軸に対するブレー
キ力は解放される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記構造のスプ
リングクローズ方式の無励磁作動形電磁ブレーキが、屋
外で使用されることが多い立体駐車場などの安全ブレー
キ又は通常ブレーキ等の用途に使用される場合には、深
夜等の帰宅の際に大きな制動音が生じると、駐車場の利
用者に不快な印象を与えることになるため、トルク伝達
体であるディスクプレートに設けられる摩擦体としての
フェーシングは、上記のように緩衝体を挟んでディスク
プレートのディスク部に接着されて一体化されていた。
ところで、屋外の立体駐車場で使用される上記電磁ブレ
ーキでは、温度差による結露の発生や雨水等による外部
からの水分の浸入が否めない。一方、上記電磁ブレーキ
の摩擦体を構成している上記緩衝体は、吸湿性があるた
め、水分を吸収し、膨張、膨潤してディスクプレートか
らフェーシングを剥離してしまう要因になっていた。こ
のため、緩衝体に吸湿性、吸水性があっても、フェーシ
ングが剥離してブレーキとしての機能を損なわない手段
が求められていた。本発明は、従来のものの上記課題を
解決するようにした電磁連結装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁連結装置
は、上記課題を解決するために、請求項1に記載のもの
では、ディスクプレート組立体の摩擦体部分で制動トル
クを付与する無励磁作動形電磁ブレーキ、アーマチュア
又はロータの摩擦体部分で動力トルク又は制動トルクの
伝達を行う摩擦形電磁クラッチ又は摩擦形電磁ブレーキ
等の電磁連結装置において、上記摩擦体部分を備えたデ
ィスクプレート組立体等のトルク伝達体は、断面L字状
の環状のディスクプレート等の母体として、その摩擦体
と対向する円周上の部分に複数個の軸方向に貫通する貫
通孔を設けたものを用い、摩擦体を形成するフェーシン
グを、アラミド繊維等の耐熱性、耐強度性の大なフェル
ト状の緩衝材より成る緩衝体を介してディスクプレート
又はアーマチュア或いはロータ等の母体に接着した後、
加熱・加圧処理し、この加熱・加圧処理によって隣接す
る摩擦体の材料が溶け込んできた溶融状態の緩衝体部分
が前記貫通孔を介して溶出して固化連結し、一体成形さ
れるように構成した。このようにトルク伝達体の摩擦体
を形成するフェーシングをアラミド繊維等の耐熱性、耐
強度性の大なフェルト状の緩衝材より成る緩衝体を介在
させながら、前記貫通孔の部分で一体固化連結する構成
とした点に、本発明の構成上の基本的な特徴がある。こ
のように構成した結果、万一、フェーシングの接着部が
剥離しても最低、必要な強度を確保できる。
【0006】また、請求項2に記載のように、上記摩擦
体部分を備えたディスクプレート組立体等のトルク伝達
体は、アラミド繊維等の耐熱性、耐強度性の大なフェル
ト状の緩衝材より成る緩衝体を、予め所定の温度、圧力
で加熱・加圧処理して成形した成形緩衝体をディスクプ
レート等の母体の接着面に対接して配置し、予め所定の
温度、圧力で加熱・加圧処理して成形した成形フェーシ
ングは上記成形緩衝体の接着面に対接して配置し、成形
フェーシングと成形緩衝体の接着面とは内外周に接着剤
を塗布しない余白部を残して接着剤により接着するが、
成形緩衝体とディスクプレート等の母体の接着面とは、
接着剤を全面に塗布して接着するようにし、上記の余白
部分には粘着剤を注入するか又は上記成形緩衝体の外周
部、内周部を粘着剤で覆うように構成してもよい。この
ような製作工程によって製作された構成でも、即ち、上
記のように所定の形で成形された成形緩衝体や成形フェ
ーシングを接着した後、成形緩衝体の外周部、内周部を
粘着剤で覆うことによって、請求項4に記載の構成の場
合と同様に水分の浸入を防止できる点も本発明の構成上
の特徴である。
【0007】また、請求項3に記載のように、上記摩擦
体部分を備えたディスクプレート組立体等のトルク伝達
体は、断面L字状の環状のディスクプレート等の母体と
して、その摩擦体と対向する円周上の部分に複数個の軸
方向に貫通する貫通孔を設けたものを用い、これらの複
数個の貫通孔に対して、これらの貫通孔と外形が同形状
の熱硬化性樹脂を含浸した綿布等の編目状物体から成る
熱硬化性樹脂含浸結合材を嵌入しておき、摩擦体を形成
するフェーシングを、アラミド繊維等の耐熱性、耐強度
性の大なフェルト状の緩衝材より成る緩衝体を介して上
記母体に接着した後、加熱・加圧処理し、この加熱・加
圧処理によって隣接する摩擦体の材料が溶け込んできた
溶融状態の緩衝体部分が前記貫通孔に存在する加熱成形
により熱硬化された熱硬化性樹脂含浸結合材を介して固
化連結し、一体成形されるように構成してもよい。この
ような構成とすると、母体に対して、フェーシングを、
さらに強固に結合することができる。
【0008】さらに、請求項4に記載のように、請求項
2又は3に記載のトルク伝達体となるディスクプレート
組立体を、フェーシングと緩衝体の外側面とは接着剤を
接着面の全面に塗布して接着するが、緩衝体の内側面と
ディスクプレートとは内、外周に接着剤を塗布しない余
白部を残して接着剤により接着して一体化し、その後加
熱、加圧処理した後、上記の余白部分には粘着剤を注入
するか又は上記緩衝体の外周部、内周部を粘着剤で覆う
ように構成した。このように、緩衝体の外周部、内周部
を粘着剤で覆う構成とすることにより水分の浸入を防止
させるようにした点も本発明の構成上の特徴である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図1乃至図4を用いて本発明
の第1乃至第3の各実施の形態を、本発明をスプリング
クローズ方式の無励磁作動形電磁ブレーキに適用した場
合を示して具体的に説明する。 第1の実施の形態:図1は本発明の第1の実施の形態を
示す半部縦断側面図、図2はその要部を示すもので、同
図(A)はディスクプレート略半部の正面図、同図
(B)は完成したディスクプレート組立体を取り出して
示した略半部縦断側面図である。図1において、従来の
ものと同等な構成部分は図5と同一の符号を付して示し
た。図1において、30Aは本発明のトルク伝達体とな
るディスクプレート組立体で、図2を用いて詳細構造は
後述するが、1対の緩衝体32a、32bを介して摩擦
体を構成する1対のフェノール樹脂等の樹脂から成るフ
ェーシング31a、31bを、断面L字状の環状のステ
ンレススチール製のディスクプレート30の各面に夫々
貼り付け装着した上、これらの構成部品の材料が適正に
硬化するための所定温度(例えば、180℃)及びこれ
らの構成部品の材料を接着して一体化させるための所定
の圧力(例えば、200kg/cm2)で加熱・加圧処
理を行って一体的に成形する。
【0010】なお、30bはディスクプレート30の基
部30aに形成したスプライン部で、この部分でハブ1
2とスプライン結合されている。緩衝体32a、32b
としては、環状に形成されたアラミド繊維(芳香族ポリ
アミドを成分とする繊維)等の耐熱性、耐強度性の大な
フェルト状の緩衝材が用いられ、後述するようにディス
クプレート30に貼り付け装着される。
【0011】第1の実施の形態では、前記のようにアラ
ミド繊維等の耐熱性、耐強度性の大なフェルト状の緩衝
材より成る緩衝体を摩擦体を構成するフェーシングとデ
ィスクプレートとの間に介在させるようにした構成と
し、さらにディスクプレートとして、図2(A)に示す
ように、同図(B)に示す1対の緩衝体32a、32b
を装着する部分に対して、円周上に略等間隔に複数個
(例えば4個)の軸方向に貫通する貫通孔33a、33
b、33c、・・を形成したディスクプレート30を用
いる点に構成上の第1の特徴がある。さらに、第1の実
施の形態では、上記のように加熱、加圧処理して一体的
なディスクプレート組立体を形成した後に、緩衝体32
a、32bとディスクプレートとの内外周の余白部に対
して、シリコンコンパウンド等の粘着剤を注入するか、
又は上記緩衝体の外周部及び内周部を夫々粘着剤で覆う
ようにした点に、構成上の第2の特徴がある。
【0012】即ち、フェーシング31a、31bをトル
ク伝達体であるディスクプレート30のディスク部に挟
み込んで、接着する構成である。但し、接着時に緩衝体
32a、32bの各外周部、内周部にあまり、しみ込ま
ないような接着を行っている。なお、この時点でのフェ
ーシング31a、31bは予備成形程度の柔らかい状態
である。
【0013】このようにディスクプレート30に対して
緩衝体32a、32bを介してフェーシング31a、3
1bを接着した状態で、図示しない型材と加熱・加圧装
置を用いて、次のように加熱、加圧処理等を行って図1
及び図2(B)に示すような本発明のスプリングクロー
ズ方式の無励磁作動形電磁ブレーキを構成するトルク伝
達体としての最終的なディスクプレート組立体30Aを
完成する。この場合、まず所定の温度条件での加熱処理
と、所定圧力での加圧処理とを夫々行い、その後の熱処
理を経て完成する。
【0014】ところで、第1の実施の形態のものでは、
略中央部に円周方向に亙って設けた貫通孔33a〜33
cを備えたディスクプレート30の両面に設けた左、右
のフェーシング31a、31bの両面から加圧し、加熱
するものであるから、フェーシング31a、31bのフ
ェノール樹脂等の樹脂がフェルト状の緩衝体32a、3
2bにしみ込んだ状態となった緩衝体32a、32bの
部分が貫通孔33a〜33cを介して、図1及び図2
(B)に示すように、相互に一体的に固化されるため、
ディスクプレート組立体として一体性は強化され、緩衝
体32a、32bの剥離防止の役割を果たす。また、こ
の加熱、加圧処理の過程で摩擦体を形成するフェノール
樹脂が溶融してガス化するときに生じるガスは、上記余
白部を通じてガス抜きされる。なお、前述した粘着剤の
注入又は緩衝体の外周部、内周部を覆うように設ける粘
着剤の塗布は、ディスクプレート組立体の加熱成形後の
前記ガス抜きが行われた後に行うものであるが、緩衝体
32a、32bの外周面及び内周面に存在する粘着剤部
分34a、34b、34cはシーリング機能を有するか
ら、その防水効果によって、水分の浸入による弊害を受
けることはなくなる。
【0015】このようにして、加熱成形されたディスク
プレート組立体30Aを構成する緩衝体32a、32b
は、図1及び図2(B)に示すように、接着剤が塗布さ
れた部分はベーキング処理されて硬化した状態となるが
(この状態を図面では××印で表示した)、一方、接着
剤が塗布されない余白部分はベーキング処理がされない
当初の柔らかさを保持しているから、この余白部分の緩
衝体の部分(図面ではドット印で表示した)が制動時に
おけるアーマチュア6及びエンドプレート5との摩擦音
を抑制し、さらに、上記貫通孔の部分で相互の緩衝体が
一体的に固化して連結されるため、水分による緩衝体の
剥離を防止することができる。
【0016】第2の実施の形態:図3は本発明の第2の
実施の形態を示す半部縦断側面図である。本実施の形態
のものでは、素材の一部と組み立て方法が第1の実施の
形態のものと次のように変更したものである。まず、素
材の方から、説明すると、母体となるディスクプレート
40としては、第1の実施の形態と同一形状、材質の断
面L字状の環状のステンレススチール製のものを用いる
が、第1の実施の形態のディスクプレート30のよう
に、貫通孔33a〜33cは設けないものを使用する。
また、1対の摩擦体を形成するフェーシング41a、4
1bは、第1の実施の形態と同様にフェノール樹脂等の
樹脂から成る環状の形状のものを使用する。さらに、1
対の緩衝体42a、42bも、第1の実施の形態のもの
と同様に、アラミド繊維(芳香族ポリアミドを成分とす
る繊維)等の耐熱性、耐強度性の大なフェルト状の緩衝
材を環状に形成して使用する。
【0017】本実施の形態の場合には、最終的なトルク
伝達体となるディスクプレート組立体40Aを、次の工
程で組み立て構成する点に、その構成上の特徴がある。
即ち、フェルト状の緩衝材より成る1対の緩衝体を、予
め、これらの構成部品の材料が適正に硬化するための所
定温度(例えば、180℃)及びこれらの構成部品の材
料を接着して一体化させるための所定の圧力(例えば、
200kg/cm2)で加熱・加圧処理し成形した成形
緩衝体42a、42bを、ディスクプレート40の接着
面に対接するようにディスクプレート40の外側に配置
する。一方、予め上記所定の温度、圧力で加熱・加圧処
理して成形した成形フェーシング41a、41bは、こ
れら成形緩衝体42a、42bの外側の接着面に対接す
るように配置し、上記1対の成形緩衝体42a、42b
をディスクプレート40に接着する場合は、成形フェー
シング41a、41bと成形緩衝体42a、42bの接
着面とは夫々内外周に接着剤を塗布しない余白部を残し
てセメダイン等の接着剤により接着するが、成形緩衝体
42a、42bとディスクプレート40の接着面とは、
夫々上記接着剤を全面に塗布して接着して一体に構成す
る。
【0018】その後、上記の余白部分にはシリコンコン
パウンド等の粘着剤を注入するか又は上記成形緩衝体4
2a、42bの外周部、内周部を上記粘着剤で覆うよう
にしてディスクプレート組立体40Aを構成するもので
ある。このように構成されるトルク伝達体としてのディ
スクプレート組立体40Aは上記のように所定の形で成
形された成形緩衝体や成形フェーシングを接着した後、
成形緩衝体の外周部、内周部が粘着剤で覆われるから、
水分の浸入を防止できる。
【0019】第3の実施の形態:図4(A)〜(C)は
夫々本発明の第3の実施の形態を示すもので、同図
(A)は一体成形する前の摩擦体部分を備えたディスク
プレート組立体等のトルク伝達体の各構成部品の配置を
示す略半縦断側面図、同図(B)は熱硬化性樹脂含浸結
合材の斜視図、同図(C)は一体成形後の摩擦体部分を
備えたディスクプレート組立体等のトルク伝達体の構成
を示す略半縦断側面図である。
【0020】まず、素材の方から説明すると、母体とな
るディスクプレート50としては、第1の実施の形態と
略同一形状、材質の断面L字状の環状のステンレススチ
ール製のものを用い、図2(A)に示す第1の実施の形
態のディスクプレート30の場合の貫通孔33a〜33
cに相当する貫通孔50a〜50cを設けたものを使用
する。なお、断面略L字状を形成するディスクプレート
50の垂直部と水平部との連結部分には図4(A)に示
すように段落部を形成しておくと、この段落部を利用し
てディスクプレート50に対する緩衝体52a、52b
を容易にあてがうことができるので、以下に述べる接着
組立作業を適切に行うことができる。また、1対の摩擦
体を形成するフェーシング51a、51bは第1の実施
の形態のものと同様にフェノール樹脂から成る環状の形
状のものを使用し、予備成形しておくものとする。さら
に、1対の緩衝体52a、52bも、第1の実施の形態
のものと同様に、アラミド繊維(芳香族ポリアミドを成
分とする繊維)等の耐熱性、耐強度性の大なフェルト状
の緩衝材を環状に形成して使用する。なお、本実施の形
態では、ディスクプレート50の貫通孔50a〜50c
に、これらの貫通孔50a〜50cと同形状(例えば、
円形)の熱硬化性樹脂含浸結合材53a〜53cを予め
嵌入装着しておくものとする。この熱硬化性樹脂含浸結
合材53a〜53cとしては、図4(B)に示すような
綿布等の軟質な網目状物体にフェノール樹脂等の熱硬化
性樹脂を含浸したものを使用すればよい。
【0021】このような状態において、図4(A)に示
すように各構成部品となる1対のフェーシング51a、
51bを左右に、その内側に1対の緩衝体52a、52
bを、さらに、これらの内側にディスクプレート50を
配置した上、フェーシング51aと緩衝体52aの対向
面には接着剤54aを、またフェーシング51bと緩衝
体52bの対向面には接着剤54bを夫々全面に亙って
塗布すると共に、更に、接着剤55aは緩衝体52aと
ディスクプレート50の対向面に対して、また接着剤5
5bは緩衝体52bとディスクプレート50の対向面に
対して、夫々外周側及び内周側に所定の余白部を残して
塗布し、これら5つの構成部品を接着剤で接着した状態
で、これらの構成部品の材料が適正に硬化するための所
定温度(例えば、180℃)で加熱すると共に、左右か
ら、これらの構成部品の材料を接着して一体化させるた
めの所定の圧力(例えば、200kg/cm2)を加え
て加熱成形する。この結果、上記加熱・加圧形成の過程
において、図4(C)に示すように貫通孔部分では、フ
ェーシング51a、51bのフェノール樹脂等の樹脂が
フェルト状の緩衝体にしみ込んだ状態となった緩衝体5
2a、52bの部分が貫通孔50a〜50cの部分に装
着した綿布等の編目状物体から成る熱硬化性樹脂含浸結
合材53a〜53cに対して毛細管現象で浸透してく
る。この場合、熱硬化性樹脂含浸結合材53a〜53c
の部分は、上記の加熱成形の際の熱によって、ベークラ
イトのように熱硬化するため、この熱硬化性樹脂含浸結
合材53a〜53cの部分を介して、図4(C)に示す
ように、1対のフェーシングと緩衝体、及びディスクプ
レート50とが相互に一体的に強固に固化されることに
なり、ディスクプレート組立体としての一体性は、第1
及び第2の各実施の形態の場合よりも、さらに強固に結
合され、緩衝体52a、52bの剥離防止の役割を果た
す。また、この加熱、加圧処理の過程で摩擦体を形成す
るフェノール樹脂が溶融してガス化するときに生じるガ
スは、第1の実施の形態と同様、上記余白部を通じてガ
ス抜きされる。なお、図示しないが,第1の実施の形態
と同様に、前記ガス抜きが行われた後に緩衝体の外周
部、内周部を覆うように粘着剤の塗布又は注入を行う
と、緩衝体52a、52bの外周面及び内周面に存在す
る粘着剤部分はシーリング機能を有するから、その防水
効果によって、水分の浸入による弊害を受けることはな
くなる。
【0022】このようにして、加熱成形されたディスク
プレート組立体50Aを構成する緩衝体52a、52b
は、図4(C)に示すように、接着剤が塗布された部分
はベーキング処理されて硬化した状態となるが(この状
態を図面では××印で表示して示した)、一方、接着剤
が塗布されない余白部分(図面で・・・で示した)はベ
ーキング処理がされない当初の柔らかさを保持してい
る。従って、このように構成したディスクプレート組立
体50Aを図1に示すような無励磁作動形電磁ブレーキ
に適用すると、前記余白部分の緩衝体の部分が制動時に
おけるアーマチュア6及びエンドプレート5との摩擦音
を抑制し、さらに、上記貫通孔の部分で相互の緩衝体が
一体的に固化して連結されるため、水分による緩衝体の
剥離を防止することができる。
【0023】上記した各実施の形態は、本発明の実施の
形態の一例を示したもので、これらの記載の構成に限定
されるものではなく、上述した本発明の技術思想を適用
する範囲で各種の変形が可能である。例えば、上記の各
実施の形態では、本発明をスプリングクローズ方式の無
励磁作動形電磁ブレーキに適用した場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されず、通常の摩擦形電磁ク
ラッチや摩擦形電磁ブレーキの摩擦体部分にも適用可能
である。このように摩擦形電磁クラッチや摩擦形電磁ブ
レーキに本発明を適用する場合には、トルク伝達体とし
て、ディスクプレート組立体に代えて、アーマチュアの
フェーシング又は、ロータのフェーシングの取り付けに
用いられる。即ち、これらのトルク伝達体をフェーシン
グの取り付け母体であるアーマチュア又はロータの一方
に対して取り付ける際に、アラミド繊維等の耐熱性、耐
強度性の大なフェルト状の緩衝材の緩衝体を介して接着
するように構成する。この場合、第1又は第3の各実施
の形態に準じてフェーシングを緩衝体を介してアーマチ
ュア又はロータに接着した後に加熱成形してトルク伝達
体を構成するようにしてもよいし、これに代え、第2の
実施の形態に準じて、予め加熱成形したフェーシングと
緩衝体をアーマチュア又はロータに接着してトルク伝達
体を構成するようにしてもよい。このように構成した場
合は、フェーシングをアーマチュア又はロータの一方の
摩擦面を構成するために用いるものであるため、フェー
シングを緩衝体を介して一方の母体に接着されることに
なり、図1、図3に示した実施の形態のように1対のフ
ェーシング、緩衝体とはならない。
【0024】また、図1及び図3に示した座金22a、
22bは復帰用のばね23のばね座の機能を行うため設
けることが望ましいが、省略することもできる。また、
復帰用のばね23を設ける方が、ブレーキ解放時のコイ
ル2の励磁電力を節減できる点では望ましいが、コイル
2の励磁電力を適正に選択すれば、復帰用のばね23も
省略してよい。また、上記の緩衝体32a、32b及び
42a、42bの各材料として用いるアラミド繊維(芳
香族ポリアミドを成分とする繊維)から成るフェルト状
の緩衝材も、これと同等の機能を有する他の緩衝材と置
換することが可能である。なお、第1の実施の形態にお
いて示した温度条件、加圧条件は、適用対象の電磁連結
装置の大きさ、容量等に応じて、適正な値となるように
調整するのが望ましい。また、第1の実施の形態では、
ディスクプレート30に設けられる貫通孔の数も、上記
実施の形態では4個(図2(A)では4個の内の3個し
か示していない)の場合を示したが、これに限定され
ず、2個、3個、5個、6個等の数であってもよいし、
軸方向に貫通するものであれば、その断面形状も丸穴以
外の形状としてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明のスプリングクローズ方式の無励
磁作動形電磁ブレーキ等の電磁連結装置は、上記のよう
に構成したから、次のような優れた効果を有する。 (1)請求項1に記載のように、ディスクプレート組立
体の摩擦体部分で制動トルクを付与する無励磁作動形電
磁ブレーキ、アーマチュア又はロータの摩擦体部分で動
力トルク又は制動トルクの伝達を行う摩擦形電磁クラッ
チ又は摩擦形電磁ブレーキ等の電磁連結装置において、
上記摩擦体部分を備えたディスクプレート組立体等のト
ルク伝達体は、断面L字状の環状のディスクプレート等
の母体として、その摩擦体と対向する円周上の部分に複
数個の軸方向に貫通する貫通孔を設けたものを用い、摩
擦体を形成するフェーシングを、アラミド繊維等の耐熱
性、耐強度性の大なフェルト状の緩衝材より成る緩衝体
を介してディスクプレート又はアーマチュア或いはロー
タ等の母体に接着した後、加熱・加圧処理し、この加熱
・加圧処理によって隣接する摩擦体の材料が溶け込んで
きた溶融状態の緩衝体部分が前記貫通孔を介して溶出し
て固化連結し、一体成形されるように構成すると、上記
貫通孔の部分でディスクプレート組立体を構成する1対
の緩衝体が一体的に固化連結されているため、水分の浸
入に対しても緩衝体の剥離を防止することができる。ま
た、万一、フェーシングの接着部が剥離しても最低、必
要な強度を確保できる。
【0026】(2)また、請求項2に記載のように、上
記摩擦体部分を備えたディスクプレート組立体等のトル
ク伝達体を、アラミド繊維等の耐熱性、耐強度性の大な
フェルト状の緩衝材より成る緩衝体を、予め所定の温
度、圧力で加熱・加圧処理して成形した成形緩衝体をデ
ィスクプレート等の母体の接着面に対接して配置し、予
め所定の温度、圧力で加熱・加圧処理して成形した成形
フェーシングは上記成形緩衝体の接着面に対接して配置
し、成形フェーシングと成形緩衝体の接着面とは内外周
に接着剤を塗布しない余白部を残して接着剤により接着
するが、成形緩衝体とディスクプレート等の母体の接着
面とは、接着剤を全面に塗布して接着するようにし、上
記の余白部分には粘着剤を注入するか又は上記成形緩衝
体の外周部、内周部を粘着剤で覆うように構成してもよ
い。このように構成すると、実用上十分な一体性の強度
を有し、かつ、余白部分及び緩衝体の外周部、内周部を
覆っているので、防水機能を有するから、雨水や結露等
による水分の浸入を防止できる。
【0027】(3)さらに、請求項3に記載のように、
上記摩擦体部分を備えたディスクプレート組立体等のト
ルク伝達体を、断面L字状の環状のディスクプレート等
の母体として、その摩擦体と対向する円周上の部分に複
数個の軸方向に貫通する貫通孔を設けたものを用い、こ
れらの複数個の貫通孔に対して、これらの貫通孔と外形
が同形状の熱硬化性樹脂を含浸した綿布等の編目状物体
から成る熱硬化性樹脂含浸結合材を嵌入しておき、摩擦
体を形成するフェーシングを、アラミド繊維等の耐熱
性、耐強度性の大なフェルト状の緩衝材より成る緩衝体
を介して上記母体に接着した後、加熱・加圧処理し、こ
の加熱・加圧処理によって隣接する摩擦体の材料が溶け
込んできた溶融状態の緩衝体部分が前記貫通孔に存在す
る加熱成形により熱硬化された熱硬化性樹脂含浸結合材
を介して固化連結し、一体成形されるように構成する
と、母体に対して、フェーシングを、熱硬化性樹脂含浸
結合材が加熱成形時に熱硬化することにより強固に接着
結合することができる。
【0028】(4)請求項4に記載のように、上記1対
の緩衝体をディスクプレートに接着する際に、上記した
上下の余白部分には粘着剤を注入するか、又は緩衝体の
外周部、内周部に粘着剤で覆うようにすると、粘着剤の
部分でシーリングされるため、本発明が適用されたスプ
リングクローズ方式の無励磁作動形電磁ブレーキが装備
される装置が、屋外の立体駐車場のように雨水が当たる
ような場所に配置されている場合にも、防水効果があ
り、雨水や結露等による水分の浸入により弊害を受ける
ことはなくなる。
【0029】(5)上記のように、第1の実施の形態乃
至第3の実施の形態のいずれの構成のトルク伝達体を用
いた電磁連結装置の場合でも、実用上十分な一体性の強
度を有し、かつ、余白部分に十分に浸透性のある粘着剤
を使用して緩衝体の外周部、内周部を覆っているので、
強度補助にもなり、防水機能を有するトルク伝達体を構
成するから、これらのいずれの構成の電磁連結装置で
も、屋外設置用の機器に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるスプリングク
ローズ方式の無励磁作動形電磁ブレーキの構成を示す半
部縦断側面図である。
【図2】図1に示した本発明の第1の実施の形態の要部
の構成を示すもので、同図(A)はディスクプレートの
略半部の正面図、同図(B)は完成したディスクプレー
ト組立体を取り出して示した略半部縦断側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態であるスプリングク
ローズ方式の無励磁作動形電磁ブレーキの構成を示す半
部縦断側面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態であるスプリングク
ローズ方式の無励磁作動形電磁ブレーキに適用可能のデ
ィスクプレート組立体に関する図で、同図(A)は各構
成部品の配置を示した略半部縦断側面図、同図(B)は
熱硬化性樹脂含浸結合材の斜視図、同図(C)は完成し
たディスクプレート組立体を取り出して示した略半部縦
断側面図である。
【図5】従来のスプリングクローズ方式の無励磁作動形
電磁ブレーキの構成を示す半部縦断側面図である。
【符号の説明】
1:ヨーク 2:励磁コイル 5:エンドプレート 6:アーマチュア 8:ブレーキ力付与用のばね 12:ハブ 20:調整ボルト 21:調整用のナット 23:復帰用のばね 30:ディスクプレート 30A、40A、50A:ディスクプレート組立体(ト
ルク伝達体) 31a、31b;41a、41b;51a、51b:フ
ェーシング 32a、32b;42a、42b;52a、52b:緩
衝体 33a〜33c;50a〜50c:貫通孔 53a〜53c:熱硬化性樹脂含浸結合材 54a、54b;55a、55b:接着剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月25日(2000.1.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば立体駐車場
に使用される安全ブレーキ又は通常ブレーキのように屋
外で使用されることが多い用途に使用して好適なスプリ
ングクローズ方式の無励磁作動形電磁ブレーキ等の電磁
連結装置の改良に関する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J056 AA59 BA02 BC01 EA02 EA13 EA17 EA26 EA30 FA07 GA12 3J058 EA04 EA28 EA32 EA36 FA01 GA41 GA54 GA68 GA73 GA92 GA93

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクプレート組立体の摩擦体部分で
    制動トルクを付与する無励磁作動形電磁ブレーキ、アー
    マチュア又はロータの摩擦体部分で動力トルク又は制動
    トルクの伝達を行う摩擦形電磁クラッチ又は摩擦形電磁
    ブレーキ等の電磁連結装置において、 上記摩擦体部分を備えたディスクプレート組立体等のト
    ルク伝達体は、 断面L字状の環状のディスクプレート等の母体として、
    その摩擦体と対向する円周上の部分に複数個の軸方向に
    貫通する貫通孔を設けたものを用い、 摩擦体を形成するフェーシングを、アラミド繊維等の耐
    熱性、耐強度性の大なフェルト状の緩衝材より成る緩衝
    体を介して上記母体に接着した後、加熱・加圧処理し、
    この加熱・加圧処理によって隣接する摩擦体の材料が溶
    け込んできた溶融状態の緩衝体部分が前記貫通孔を介し
    て溶出して固化連結し、一体成形されるように構成した
    ことを特徴とする電磁連結装置。
  2. 【請求項2】 ディスクプレート組立体の摩擦体部分で
    制動トルクを付与する無励磁作動形電磁ブレーキ、アー
    マチュア又はロータの摩擦体部分で動力トルク又は制動
    トルクの伝達を行う摩擦形電磁クラッチ又は摩擦形電磁
    ブレーキ等の電磁連結装置において、 上記摩擦体部分を備えたディスクプレート組立体等のト
    ルク伝達体は、 アラミド繊維等の耐熱性、耐強度性の大なフェルト状の
    緩衝材より成る緩衝体を、予め所定の温度、圧力で加熱
    ・加圧処理して成形した成形緩衝体をディスクプレート
    等の母体の接着面に対接して配置し、 予め所定の温度、圧力で加熱・加圧処理して成形した成
    形フェーシングは上記成形緩衝体の接着面に対接して配
    置し、 成形フェーシングと成形緩衝体の接着面とは内外周に接
    着剤を塗布しない余白部を残して接着剤により接着する
    が、成形緩衝体とディスクプレート等の母体の接着面と
    は、接着剤を全面に塗布して接着するようにし、上記の
    余白部分には粘着剤を注入するか又は上記成形緩衝体の
    外周部、内周部を粘着剤で覆うように構成したことを特
    徴とする電磁連結装置。
  3. 【請求項3】 ディスクプレート組立体の摩擦体部分で
    制動トルクを付与する無励磁作動形電磁ブレーキ、アー
    マチュア又はロータの摩擦体部分で動力トルク又は制動
    トルクの伝達を行う摩擦形電磁クラッチ又は摩擦形電磁
    ブレーキ等の電磁連結装置において、 上記摩擦体部分を備えたディスクプレート組立体等のト
    ルク伝達体は、 断面L字状の環状のディスクプレート等の母体として、
    その摩擦体と対向する円周上の部分に複数個の軸方向に
    貫通する貫通孔を設けたものを用い、 これらの複数個の貫通孔に対して、これら貫通孔と同形
    状の熱硬化性樹脂を含浸した綿布等の編目状物体から成
    る熱硬化性樹脂含浸結合材を嵌入しておき、 摩擦体を形成するフェーシングを、アラミド繊維等の耐
    熱性、耐強度性の大なフェルト状の緩衝材より成る緩衝
    体を介して上記母体に接着した後、加熱・加圧処理し、
    この加熱・加圧処理によって隣接する摩擦体の材料が溶
    け込んできた溶融状態の緩衝体部分が前記貫通孔に存在
    する加熱成形により熱硬化された熱硬化性樹脂含浸結合
    材を介して固化連結し、一体成形されるように構成した
    ことを特徴とする電磁連結装置。
  4. 【請求項4】 上記のトルク伝達体となるディスクプレ
    ート組立体は、 フェーシングと緩衝体の接着面とは内外周に接着剤を塗
    布しない余白部を残して接着剤により接着するが、緩衝
    体とディスクプレートの接着面とは、接着剤を全面に塗
    布して接着し、その後加熱、加圧処理した後、上記の余
    白部分には粘着剤を注入するか又は上記緩衝体の外周
    部、内周部を粘着剤で覆うようにして構成したことを特
    徴とする請求項1又は請求項3に記載の電磁連結装置。
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