JP2001072943A - 艶消し蒸着フィルムおよびそれを用いた粘着シート - Google Patents

艶消し蒸着フィルムおよびそれを用いた粘着シート

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JP2001072943A JP29637999A JP29637999A JP2001072943A JP 2001072943 A JP2001072943 A JP 2001072943A JP 29637999 A JP29637999 A JP 29637999A JP 29637999 A JP29637999 A JP 29637999A JP 2001072943 A JP2001072943 A JP 2001072943A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属調の光沢を保ちつつ艶消し状にした蒸着フ
ィルムおよびその蒸着フィルムを用いた粘着シートに関
するものである。 【解決手段】フィルム基材の片面に金属蒸着層を有する
蒸着フィルムにおいて、フィルム基材が、ポリオレフィ
ン系フィルムであって、その金属蒸着層を形成する面に
粗面化層を有し、且つ該粗面化層の表面は、十点平均粗
さ(Rz)が2.0μm以上、中心線平均粗さ(Ra)
が0.1〜0.9μm、最大高さ(Rmax)が1.5
μm以上の条件を満足することを特徴とする艶消し蒸着
フィルム、および該艶消し蒸着フィルムの金属蒸着を施
した面に、直接或いは中間層を介して粘着剤層を形成し
た粘着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属蒸着フィルム
および金属蒸着フィルムを用いた粘着シートに関し、詳
しくは金属調の光沢を保ちつつ艶消し風合いにした蒸着
フィルム、およびその蒸着フィルムを表面基材に用いた
粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィン系フィルムは、そ
の優れた機械特性、透明性、加工性のため工業用途ばか
りでなく包装用として広く使用されている。一方、包装
用や装飾用として金属を蒸着した金属蒸着フィルムは、
優れた意匠性のため、特に付加価値が高く、基材として
二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、OPP)、C
PP、PETやA−PETが使用されている。
【0003】金属蒸着フィルムのなかに、金属調の光沢
を保ちつつ艶消し状にしたメタリック調艶消しタイプが
ある。メタリック調艶消しタイプの蒸着フィルムとして
は、蒸着フィルムの金属蒸着面を薬剤などにより処理す
る方法、フィルムの片面に凹凸を形成し、凹凸面の反対
側の面に金属蒸着層を形成したものがなどが製品化ある
いは提案されている。なお、前者の方法は、金属調の光
沢が失われる、また処理工程での金属蒸着層が剥がれる
などの問題が発生している。
【0004】後者のフィルムの片面に凹凸する方法とし
ては、例えば、PETやOPPなどのフィルムを薬剤に
より処理する方法、フィルムにエンボス加工を施す方
法、フィルムの表面に砂などの微粒子を吹き付け、フィ
ルムに小さな傷を付ける方法(サンドマット法)、フィ
ルムにコーティングにより凹凸を形成する方法などが知
られている。このように片面に凹凸を形成したフィルム
の他面(平滑面)に金属を蒸着したフィルムは、使用し
ているフィルムの特性である半透明性、柔軟性のため、
金属光沢を持ちながら艶がない高級感を持っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリオレフィ
ン系フィルム(特にポリプロピレン系フィルム)に金属
蒸着を施すと、フィルムと金属蒸着層の密着性が悪く、
用途によっては金属蒸着層が剥がれ落ちてしまいやす
い。また、ポリオレフィン系フィルム(特にポリプロピ
レン系フィルム)は印刷の密着性が低いため、印刷適性
を高めるための易印刷層を形成すると、金属蒸着層の反
対面にある凹凸が無くなり、表面が平滑に近づくので金
属光沢に艶が生じてしまう。また、このような蒸着フィ
ルムでは、印刷を保護するトップコートを施す、或いは
オーバーラミを貼付するなどの各種後処理によっても艶
消し感が失われてしまう。
【0006】一方、艶消し風合いを有する蒸着フィルム
を粘着加工したものは、デザイン的にも優秀なラベルと
なる。例えば、そのデザイン性や柔軟性から、ボトルや
瓶などの容器の表示用ラベルなどに適している。しか
し、これらの容器や標示物はラベルを貼合したままの状
態で使用されたり、表面がこすられたりする場合が多い
ため、金属蒸着層が剥がれ落ちてしまうといった問題が
生じる。金属蒸着層面に粘着剤層を形成した構成にする
と、金属蒸着層が剥がれ落ちることはないが、金属蒸着
層とフィルムの間で剥離が生じてラベルが剥がれるとい
った問題が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、こららの
ような課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、まず、
特定の表面形態を満足する粗面化層を有するポリオレフ
ィン系フィルムを使用し、その粗面化層に金属蒸着を施
すことで、メタル調艶消しタイプの蒸着フィルムが得ら
れることを見出し、第1の発明に至ったのである。
【0008】(1)フィルム基材の片面に金属蒸着層を
有する蒸着フィルムにおいて、フィルム基材が、ポリオ
レフィン系フィルムであって、その金属蒸着層を形成す
る面に粗面化層を有し、且つ該粗面化層の表面は、十点
平均粗さ(Rz)が2.0μm以上、中心線平均粗さ
(Ra)が0.1〜0.9μm、最大高さ(Rmax)
が1.5μm以上の条件を満足することを特徴とする艶
消し蒸着フィルムである。
【0009】また、ポリオレフィン系フィルム、特にポ
リプロピレンを主成分としたフィルムを用いた場合、金
属蒸着層とフィルムとの密着性が悪い傾向にある。密着
性が悪い場合、粗面化層上に金属蒸着層の密着性を高め
るための接着層を予め形成することが好ましい。第2の
発明は、粗面化層上に形成した接着層の表面の粗さを特
定したものである。
【0010】(2)フィルム基材の片面に金属蒸着層を
有する蒸着フィルムにおいて、フィルム基材が、ポリオ
レフィン系フィルムであって、その金属蒸着層を形成す
る面に粗面化層およびその粗面化層上に金属蒸着層の密
着性を良くするための接着層を有し、且つ該接着層の表
面は、十点平均粗さ(Rz)が2.0μm以上、中心線
平均粗さ(Ra)が0.1〜0.9μm、最大高さ(R
max)が1.5μm以上の条件を満足することを特徴
とする艶消し蒸着フィルムである。接着層としては、ア
クリルポリオールと酢酸−塩化ビニルの共重合体やポリ
エチレンイミンを含有するメタクリル酸エステルの化合
物とビスフェノール型エポキシ樹脂が特に好ましい。
【0011】これらの艶消し蒸着フィルムは、フィルム
の粗面化層側に金属蒸着層を有するので、フィルム面
(金属蒸着を施さない面)に印刷を施したり、印刷適性
を高めるためにフィルム表面に易印刷層を形成したり、
印刷を保護するトップコートを施したり、オーバーラミ
を貼付したり等の処理を行っても、艶消し感が失われな
い特長を有している。
【0012】更に、艶消し風合いを更に高めるために、
フィルムの金属蒸着層を形成しない面に粗面化層を設け
ることが好ましい。該粗面化層は特定の表面形状を有す
ることが特に好ましい。 (3)フィルム基材が、その金属蒸着層を施さない面に
粗面化層を有し、且つ金属蒸着層を施さない面の十点平
均粗さ(Rz)が2.0μm以上、中心線平均粗さ(R
a)が0.1〜0.9μm、最大高さ(Rmax)が
1.5μm以上である(1)又は(2)記載の艶消し蒸
着フィルムが好ましい。
【0013】(4)また、印刷適性を高めるために、フ
ィルムの金属蒸着層を形成しない面に易印刷層を形成す
ることができ、好ましい。本発明は、フィルムの少なく
とも金属蒸着層を形成する面が粗面化されているので、
他面に易印刷層などを形成しても、艶消し状態を維持す
ることができる。従って従来にない適度な印刷性とイン
キの密着強度を持つ艶消し蒸着フィルムとなる。
【0014】(5)粗面化層が、フィルムを製造の際に
延伸により形成された層であると、エンボス加工やサン
ドマット加工などの別工程が不要であり、しかも艶消し
性に優れるので好ましい。 (6)また、フィルム基材がポリプロピレンフィルムで
あり、その少なくとも片面に、ポリプロピレンを主成分
とし、ポリエチレンを含有する粗面化層を形成した延伸
フィルムを用いた上記(1)〜(5)の蒸着フィルムが
好ましい。ポリプロピレンとポリエチレンを含む粗面化
層は、ポリプロピレンのみの層よりも金属蒸着層の密着
性が高くなるので特に好ましい。
【0015】(7)更に、本発明は、上記(1)〜
(6)の艶消し蒸着フィルムの金属蒸着を施した面に、
直接或いは中間層を介して粘着剤層を形成した粘着シー
トである。 (8)また、粘着剤がアクリル酸エステル共重合体を主
成分とするアクリル系粘着剤であることが好ましい。
【0016】なお、本発明でいう十点平均粗さ、中心線
平均粗さ、最大高さの測定方法はJIS B 0601
に基づき、表面形状測定器 サーフコム550A(東京
精密)を用い、カットオフ値は0.8μm、測定長さは
2.5mmで測定した値である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の艶消し蒸着フィルムは、
ポリオレフィン系フィルムの片面、好ましくは両面に特
定の表面形状の粗面化層を持ち、一方の粗面化層に直接
或いは接着層を介して金属蒸着層を有する構成である。
反対面(金属蒸着層を形成しない面)には、印刷可能な
易印刷層を持たせることが可能であり、艶消し状態を保
ったまま高度な印刷適性を持たせることができる。粗面
化層は、十点平均粗さ(Rz)が2.0μm以上、中心
線平均粗さ(Ra)が0.1〜0.9μm、最大高さ
(Rmax)が1.5μm以上の条件をすべて満足する
必要がある。この値から外れてしまうと、艶が生じてし
まう、或いは金属光沢が損なわれるなど、所望の艶消し
蒸着フィルムが得られない。
【0018】本発明で使用する基材フィルムに用いられ
るポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン、低
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、エチレン−αオレフィン共重合体、プロピレン
−αオレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−メチルメタアクリレート共重合体、エチレン−nブチ
ルアクリレート共重合体等が挙げられる。また、これら
は単独で使用してもよく、任意の組み合わせになる混合
物も好適に使用できる。また、これらのポリオレフィン
系樹脂には、必要応じて光安定剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、充填剤等を添加することができる。
【0019】ポリプロピレンフィルムを代表例として更
に例示をすると、ポリプロピレンを主成分であれば特に
限定するものではなく、ポリプロピレン共重合体、また
はこれらの混合物であってもよい。例えば、ポリプロピ
レンのホモポリマーは勿論のこと、エチレン、ブテン、
4−メチルペンテンなどで代表されるα−オレフィン類
やスチレンで代表される芳香族系オレフィン類、ブタジ
エンで代表されるジエン類等のプロピレンと共重合可能
なモノマーとプロピレンとの共重合体、あるいはポリプ
ロピレンやポリプロピレン共重合体と、こららのものと
の公知ブレンド物、例えばポリエチレン、各種エチレン
共重合体のようなポリ・α・オレフィン類、ポリスチレ
ン、合成ゴム、テルペン樹脂、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリエーテル等とのブレンド物、あるいはこれらの
混合物等を主成分とするもので、ポリプロピレン共重合
体の共重合成分、あるいはブレンド組成物のブレンド成
分等の種類と量は、ポリプロピレンフィルムとして特質
を失わないものであれば特に限定されない。
【0020】ポリプロピレンフィルムに粗面化層を持た
せる方法としては、(1)ポリプロピレン樹脂の表面に
エチレン・プロピレンブロック共重合体を配合した樹脂
組成物を積層して延伸する方法、(2)ポリプロピレン
にポリエチレンを配合した樹脂組成物を積層して延伸す
る方法、(3)ポリプロピレンの押し出し成型時に結晶
性の異なるポリプロピレンを混在させた原反を作成し、
これを延伸する方法などが採用できる。これらの粗面化
層は、フィルムの製造工程で形成することができるの
で、エンボス加工やサンドマット加工といった別工程を
必要とせず、艶消し性に優れた粗面化層が得られるので
好ましい。その表面は、十点平均粗さ(Rz)で2.0
μm以上、中心線平均粗さ(Ra)で0.1〜0.9μ
m、最大高さ(Rmax)で1.5μm以上となるよう
な面であるとよく、特に製法は限定しない。中でもポリ
エチレンを配合すると、金属蒸着層の密着性が高くなる
ので(2)の方法が特に好ましい。
【0021】フィルムと金属蒸着(例えばアルミ蒸着)
の密着性を上げるために、粗面化層上には接着層を設け
ることが好ましい。接着層を塗工する場合に、接着層が
1.5μm以上であると蒸着する際に艶が生じることに
なるため、できるだけ薄い塗膜の方が有利であるが、極
端に薄いとその効果が少ない。本発明は、接着層の面が
接着層の表面粗さは十点平均粗さ(Rz)で2.0μm
以上、中心線平均粗さ(Ra)で0.1〜0.9μm、
最大高さ(Rmax)で1.5μm以上である必要があ
る。上記の条件を満足しない場合、金属蒸着層を形成し
ても良好な艶消しの状態を維持することができない。
【0022】接着層としては、アクリルポリオールと塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂を含む層、エチレンイ
ミン系ポリマーまたはアミノエチル化樹脂を含む層、ニ
トロセルロースとアクリルポリオールの樹脂を含む層な
どが例示できる。中でもアクリルポリオールと塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンイミンを含有す
るメタクリル酸エステルの化合物とビスフェノール型エ
ポキシ樹脂がポリプロピレンとの密着も良く、かつ、耐
水性も兼ね備えている。また、アクリルポリオールと酢
酸−塩化ビニルの共重合体にイソシアネート化合物を添
加して架橋促進させると更に密着性が向上するので好ま
しい。なお、接着層をコーティングする方法としては、
公知の方法、例えば、メタリングバー方式、グラビアロ
ール方式、エアナイフ方式、スプレー方式、リバースロ
ール方式などの方法が利用できる。
【0023】ポリオレフィン系フィルムの金属蒸着層を
施さない面は、平滑であっても構わないが、粗面化層を
形成すると艶消し性が更に優れるため好ましく、蒸着す
る面と同様の表面粗さを有する粗面化層を有することが
より好ましい。特に、粗面化層の表面が十点平均粗さ
(Rz)で2.0μm以上、中心線平均粗さ(Ra)で
0.1〜0.9μm、最大高さ(Rmax)で1.5μ
m以上となるような面であることが好ましい。
【0024】ポリオレフィン系フィルムの金属蒸着層を
施さない面には、印刷適性を改善するために、易印刷層
を形成することが好ましい。易印刷層を構成する樹脂と
しては、例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、
アイオノマー系樹脂、SBR樹脂、酢酸ビニル樹脂など
の樹脂を塗布して得られる。特にエステル結合を含有す
るアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル及び
メタクリル酸エステルの1種以上の重合体及び共重合
体、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、並びに塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などから選
ぶことが好ましい。
【0025】これら易印刷層を塗工する方法として公知
の方法、例えば、メタリングバー方式、グラビアロール
方式、エアナイフ方式、スプレー方式、リバースロール
方式などの方法が利用できる。なお、易印刷層の厚みは
0.5〜5g/m2であることが好ましく、印刷適性、
透明性から0.7〜3g/m2が好ましい。因みに0.
5g/m2未満であると、フィルムから剥離することが
ある。また、5g/m2をこえると、塗工工程におい
て、乾燥が不十分になり、ブロッキングを生じることが
ある。易印刷層の表面粗さは、十点平均粗さ(Rz)で
2.0μm以上、中心線平均粗さ(Ra)で0.1〜
0.9μm、最大高さ(Rmax)で1.5μm以上で
あれば、良好な艶消しの状態を維持できるので好まし
い。
【0026】なお、フィルム基材は、その接着層との密
着性、あるいは易印刷層との密着性を改善するために、
公知の接着性樹脂を含むアンカー層を形成することもで
きる。アンカー層用接着性樹脂としては、イソシアネー
ト系化合物、オキソザリン基を有する樹脂、及びエチレ
ンイミン基を有する樹脂が挙げられるが、これに限定さ
れるものではない。イソシアネート系化合物は単独で用
いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。ま
た、オキサゾリン基を有する樹脂、及びエチレンイミン
基を有する樹脂は1種のみを用いてもよく、更に、耐水
性改善のためにエポキシ化合物と併用しともよい。
【0027】アンカー層の塗布方法としては公知の方
法、例えば、メタリングバー方式、グラビアロール方
式、エアナイフ方式、スプレー方式、リバースロール方
式などの方法が利用できる。また、アンカー層の塗工量
は、0.01〜1g/m2程度、好ましくは0.03〜
0.3g/m2の範囲である。
【0028】本発明で使用する、フィルム基材の厚さ
(粗面化層を有するポリオレフィン系フィルムと接着層
の厚さ、又は粗面化層を有するポリオレフィン系フィル
ムと接着層と易印刷層の厚さ)は、用途によりさまざま
であるが、表示ラベル用としては15〜80μmが一般
的である。また、フィルム基材に金属蒸着する前のポリ
オレフィン系フィルムのヘイズ値は25%以上が好まし
く、より好ましいのは30%以上である。ちなみにヘイ
ズ値が25%以下であると金属蒸着したあとの艶消し感
が低下することがある。
【0029】フィルム基材に金属を真空蒸着する方法と
して通常行われる真空蒸着法をそのまま用いることがで
きる、使用できる金属としては、アルミニウム(アル
ミ)以外にも金、銀、銅、クロム、錫、インジウム、ア
ンチモン、ニッケルなどがあるが、アルミニウムがもっ
とも一般的である。高真空にした容器のなかで金属をフ
ィルム基材の一面に加熱蒸着させれば良く、小規模のバ
ッチ式からロール状に巻いたフィルムに連続的に蒸着す
る連続式まで適宜使用できる。金属蒸着層の厚みは使用
する金属によって一概にいえないが、アルミニウムの場
合、厚さは20〜1000Å程度、好ましくは20〜5
00Åが好ましい。なお、この場合、厚みが非常に薄い
ので、粗面化層あるいは接着層の粗さの測定(Rz,R
a、Rmax)に代えて、金属蒸着層の粗さ(Rz,R
a、Rmax)を測定して、その値を粗面化層あるいは
接着層の粗さとしても差し支えない。
【0030】本発明の艶消し蒸着フィルムは、特に用途
を限定するものではなく、例えば、表示用、ラベル用、
包装用、事務用など、その装飾性を必要とすシートに使
用することができる。例えば、金属蒸着層を設けていな
い面に、インクジョエット記録層、熱転写記録層、感熱
記録層などの記録層を施した記録体として使用すること
もできる。なお、フィルム基材、粗面化層、接着層、易
印刷層などの層に、染料を含有せしめ、単に蒸着だけで
は得られない色調を得ることも可能である。また、金属
蒸着層表面を保護するために樹脂層を形成することもで
きる。
【0031】上記艶消し蒸着フィルムは粘着剤層および
剥離シートを積層して粘着シートとすることができる。
特に金属蒸着層面側に粘着剤層および剥離シートを積層
すると、使用時に金属蒸着層が剥がれ落ちるといった問
題が生じないので好ましい。なお、粘着剤層は金属蒸着
層に直接積層してもよいし、樹脂などの中間層を形成し
た後、粘着剤を積層しても構わない。
【0032】本発明で用いられる粘着剤としては、構成
成分としては特に限定されるものではなく、ゴム系、ア
クリル系、ビニルエーテル系、ウレタン系、シリコーン
系など、形態としては溶剤型、エマルジョン型、ホット
メルト型などがある。特にアクリル系プレモノマー、も
しくはアクリル系モノマーなどを主成分とするアクリル
系樹脂が透明性、耐候性の点から好ましい。アクリル系
樹脂としては特に限定されず、アクリル基を含有するビ
ニルモノマー、エポキシ基を有するビニルモノマー、ア
ルコキシル基を有するビニルモノマー、エチレンオキシ
ド基を有するビニルモノマー、アミノ基を有するビニル
モノマー、アミド基を有するビニルモノマー、ハロゲン
原子を有するビニルモノマー、リン酸基を有するビニル
モノマー、スルホン酸基を有するビニルモノマー、シラ
ン基を有するビニルモノマー、フェニル基を有するビニ
ルモノマー、ベンジル基を有するビニルモノマー、テト
ラヒドロフルフリル基を有するビニルモノマー、その他
の共重合可能なモノマー等の含有するものが挙げられ
る。
【0033】これらアクリル系樹脂の粘着物性向上のた
め、各種添加剤例えばロジン等の天然樹脂、変成ロジ
ン、ロジンおよび変成ロジンの誘導体、ポリテルペン系
樹脂、テルペン変成体、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロ
ペンタジエン系樹脂、芳香族系石油樹脂、フェノール系
樹脂、アルキル−フェノール−アセチレン系樹脂、クマ
ロン−インデン系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルス
チレン共重合体をはじめとする粘着付与剤、老化防止
剤、安定剤、オイル等の軟化剤、充填剤、安定剤、顔
料、着色剤等を必要に応じて添加できる。これらは、必
要に応じて2種類以上を併用して使用することもでき
る。上記アクリル系樹脂は、塊状重合法、溶液重合法、
懸濁重合法、ならびに水に不溶または難溶性の単量体を
乳化剤と共に分散化させ水溶性重合開始剤を用いて重合
を行う乳化重合法等任意の方法で重合される。また、粘
着付与剤の配合割合は、上記アクリル酸エステル重合体
100重量部に対して1〜50重量部である。因みに、
1重量部未満では、粘着力を向上させる効果に乏しく、
50重量部を超えると、逆に粘着力が低下する傾向にあ
る。また、耐候性を挙げるために粘着剤層にベンゾフェ
ノン系あるいはベンゾトリアゾール系などの有機系紫外
線吸収剤を添加しても良い。
【0034】粘着剤層を形成させるには、剥離シートへ
前記の如き粘着剤を塗布し、必要により乾燥して粘着剤
層を形成せしめ、金属蒸着層面が粘着剤側となるように
して蒸着フィルムと貼り合わせることにより、本発明の
粘着シートが得られる。この粘着剤の塗布装置として
は、リバースロールコーター、ナイフコーター、バーコ
ーター、スロットダイコーター、エアーナイフコータ
ー、リバースグラビアコーター、バリオグラビアコータ
ー等が使用され、塗布量は乾燥重量で5〜50g/m2
の範囲で、より好ましくは10〜30g/m2の範囲で
調節される。因みに5g/m2未満では、被着体に対す
る粘着力が不十分となり、一方50g/m2を超えると
粘着剤がはみ出したり、剥離時に凝集破壊の原因や打ち
抜き時に身上がりの原因となるおそれがある。
【0035】粘着剤層を覆う剥離シートとしては、特に
限定されるものではなく、グラシン紙のような高密度原
紙、クレーコート紙、クラフト紙または上質紙にポリエ
チレンなどのフィルムをラミネートした紙、上質紙にポ
リビニルアルコールやアクリル酸エステル共重合体樹脂
などを塗布した紙やポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレンなどのプラスチックフィルムにフッ素樹脂や
シリコーン樹脂等を乾燥重量で0.1〜3g/m2程度
になるように塗布し、熱硬化や電離放射線硬化等によっ
て剥離剤層を設けたものが適宜使用される。この場合の
塗布装置としては、バーコーター、エアーナイフコータ
ー、ダイレクトグラビアコーター、オフセットグラビア
コーター、多段ロールコーター等が適宜使用される。
【0036】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論本発明はそれらに限定されるもので
はない。
【0037】実施例1 (蒸着フィルムの作成)両面に粗面化層を持つ延伸ポリ
プロピレンフィルム(商品名「POW−201」、王子
製紙株式会社製、厚さ50μm、両面ともRaが0.4
μm、Rzが2.8μm、Rmaxが3.6μm、ポリ
プロピレンを縦軸に延伸し、ポリプロピレンを主成分と
しポリエチレンを配合したものを両面に押し出し積層
し、横軸に延伸して得られた両面に粗面化層を有するフ
ィルム)を用い、これにアンカー層として、アクリルポ
リオールと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物(商品名
「二液反応タイプインキVM−Dメジウム」、Tg50
℃以上、大日精化株式会社製)とイソシアネート化合物
(商品名「VM−D硬化剤」、大日精化株式会社製)を
0.5μm塗工した。さらに易印刷層としてアクリル系
のコート剤(商品名「AC−2235」、ローム&ハー
ス社製)をアンカー層の上に1.0μm塗工した。
【0038】次いで、易印刷層とは反対の粗面化面に、
アクリルポリオールと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物
(商品名「二液反応タイプインキVM−Dメジウム」、
Tg50℃以上、大日精化株式会社製)とイソシアネー
ト化合物(商品名「VM−D硬化剤」、大日精化株式会
社製)を0.5μm塗工して接着層を形成し、フィルム
基材を得た。易印刷層の表面は、Raが0.5μm、R
zが4.2μm、Rmaxが5.0μmであり、接着層
の表面は、Raが0.4μm、Rzが4.0μm、Rm
axが3.2μmであった。接着層の面にアルミニウム
を200〜400Åの厚さに蒸着加工して蒸着フィルム
を得た。
【0039】(粘着シートの作成)アクリル系粘着剤
(商品名「OPT−1」、サイデン化学株式会社製)に
金属キレート系架橋剤(商品名「M−2」、サイデン化
学株式会社製)を添加混合し、粘着剤塗液とした。市販
のポリエチレンテレフタレートセパレーター(商品名
「セラピールBK#25」、東洋メタライジング株式会
社製)に上記粘着剤を乾燥重量で20g/m 2となるよ
うにコンマコーターで塗布、90℃で1分間乾燥させた
後、先に加工した蒸着フィルムと金属蒸着層が粘着剤側
となるように貼り合わせて粘着シートを得た。
【0040】実施例2 実施例1において、アンカーコート層及び易印刷層を形
成しなかった以外は実施例1と同様にして蒸着フィルム
および粘着シートを得た。表面となる接着層を形成して
いない面はRaが0.4μm、Rzが2.8μm、Rm
axが3.6μmであり、接着層の表面はRaが0.4
μm、Rzが4.0μm、Rmaxが3.2μmであっ
た。
【0041】実施例3 片面に粗面化層を有する二軸延伸ポリプロピレンフィル
ム(商品名「PO−101」、王子製紙株式会社製、厚
さ50μm、粗面化面のRaが0.4μm、Rzが2.
8μm、Rmaxが3.6μm、ポリプロピレンを縦軸
に延伸し、ポリプロピレンを主成分としポリエチレンを
配合したものを片面に押し出し積層し、横軸に延伸して
得られた片面に粗面化層を有するフィルム)を用い、非
粗面化面にアンカー層として、アクリルポリオールと塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合物(商品名「二液反応タイ
プインキVM−Dメジウム」、Tg50℃以上、大日精
化株式会社製)とイソシアネート化合物(商品名「VM
−D硬化剤」、大日精化株式会社製)を0.5μm塗工
した。さらに易印刷層としてアクリル系のコート剤(商
品名「AC−2235」、ローム&ハース社製)をアン
カー層の上に1.0μm塗工した。
【0042】次いで、易印刷層とは反対の粗面化面に、
アクリルポリオールと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物
(商品名「二液反応タイプインキVM−Dメジウム」、
Tg50℃以上、大日精化株式会社製)とイソシアネー
ト化合物(商品名「VM−D硬化剤」、大日精化株式会
社製)を0.5μm塗工して接着層を形成してフィルム
基材を得た。易印刷層の表面はRaが0.1μm、Rz
が0.9μm、Rmaxが1.6μmであり、接着層の
表面はRaが0.5μm、Rzが4.2μm、Rmax
が5.0μmであった。さらに、接着層の面にアルミニ
ウムを200〜400Åの厚さに蒸着加工した以外は実
施例1と同様にして、本発明の蒸着フィルムおよび粘着
シートを得た。
【0043】実施例4 実施例1において、接着層を形成しなかった以外は実施
例1と同様にして蒸着フィルムおよび粘着シートを得
た。なお、易印刷層の表面は、Raが0.5μm、Rz
が4.2μm、Rmaxが5.0μm、蒸着処理を施す
面の表面は、Raが0.4μm、Rzが2.8μm、R
maxが3.6μmであった。
【0044】実施例5 エマルジョン型アクリル系粘着剤(L−145A、日本
カーバイド工業株式会社製)を用いた以外は実施例1と
同様にして、本発明の粘着シートを得た。なお、長時間
保存しても金属蒸着層の変色はほとんどなかった。
【0045】比較例1 実施例1において、接着層を3.0μmとする以外は実
施例1と同様にして、本発明の蒸着フィルムおよび粘着
シートを得た。易印刷層の表面はRaが0.5μm、R
zが4.2μm、Rmaxが5.0μm、接着層の表面
はRaが0.2μm、Rzが1.5μm、Rmaxが
1.9μmであった。
【0046】比較例2 片面粗面化の二軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名
「PO−101」、王子製紙株式会社製、厚さ50μ
m、片面粗面化面はRaが0.4μm、Rzが2.8μ
m、Rmaxが3.6μm)の粗面化面にアンカー層と
して、アクリルポリオールと塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合物(商品名「二液反応タイプインキVM−Dメジウ
ム」、Tg50℃以上、大日精化株式会社製)とイソシ
アネート化合物(商品名「VM−D硬化剤」、大日精化
株式会社製)を0.5μm塗工した。さらに易印刷層と
してアクリル系のコート剤(商品名「AC−223
5」、ローム&ハース社製)をアンカー層の上に1.0
μm塗工した。
【0047】ついで、易印刷層とは反対の面に、アクリ
ルポリオールと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物(商品
名「二液反応タイプインキVM−Dメジウム」、Tg5
0℃以上、大日精化株式会社製)とイソシアネート化合
物(商品名「VM−D硬化剤」、大日精化株式会社製)
を0.5μm塗工して接着層を形成した。易印刷層の表
面はRaが0.5μm、Rzが4.2μm、Rmaxが
5.0μm、接着層の表面はRaが0.1μm、Rzが
0.9μm、Rmaxが1.6μmであった。さらに、
接着層の面にアルミを200〜400Åの厚さに蒸着加
工した以外は実施例1と同様にして、本発明の粘着シー
トを得た。
【0048】比較例3 片面粗面化の二軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名
「PO−101」、王子製紙株式会社製、厚さ50μ
m、片面粗面化面はRaが0.4μm、Rzが2.8μ
m、Rmaxが3.6μm)の粗面化面にアンカー層と
して、アクリルポリオールと塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合物(商品名「二液反応タイプインキVM−Dメジウ
ム」、Tg50℃以上、大日精化株式会社製)とイソシ
アネート化合物(商品名「VM−D硬化剤」、大日精化
株式会社製)を0.2μm塗工し、さらに易印刷層とし
てアクリル系のコート剤(商品名「AC−2235」、
ローム&ハース社製)をアンカー層の上に0.3μm塗
工した以外は、比較例2と同様にして、粘着シートを得
た。
【0049】このようにして得られた粘着シートについ
て、下記の評価を行い、結果を表1に示した。 <評価項目> [アルミ蒸着密着性]得られた蒸着フィルムに、セロフ
ァンテープ(ニチバンCT−18)を約150mm貼
り、指で均一に圧着したのち、素早く引き剥がし、アル
ミ蒸着が剥がれないかを調べる。 ○:アルミ蒸着層が全く剥がれない △:アルミ蒸着層が少し剥がれる ×:アルミ蒸着層がすべて剥がれる
【0050】[耐水密着強度]得られた粘着シートを厚
さ5mmの耐熱ガラスに張り付け、40℃の温水に48
時間漬け込み、取り出した後、セロファンテープ(ニチ
バンCT−18)を約150mm貼り、指で均一に圧着
したのち、素早く引き剥がし、セロファンテープに印刷
やラベルが剥がれてこないか調べる。 ○:ラベルが全く剥がれない △:ラベルが少し剥がれる ×:ラベルがすべて剥がれる
【0051】[インキ密着性]恩田製作所シール印刷機
で印刷されたサンプルを粘着テープ(王子化工株式会社
製)に空気を抱き込まないようにして貼り付け、指で押
圧してから180°剥離させ、評価した。 ○:インキが全く剥がれない △:インキが少し剥がれる ×:インキが多く剥がれる
【0052】[艶消し性]光沢度計にて光沢度を測定
し、艶があるかどうか判断した。 ○:光沢度70%以下、艶がなく良好 △:光沢度70〜100%、やや艶がある ×:光沢度100%以上艶があり不良
【0053】[オーバーラミ貼付後の艶消し性]オーバ
ーラミ(OPP#20、王子タック販売製)を粘着シー
トに貼り付けた後の艶消しの状態を判断した。 ○:オーバーラミを貼付しても艶消しの状態を保持する △:オーバーラミを貼付するとやや艶消しの状態が失わ
れる ×:オーバーラミを貼付すると艶消しの状態がなくなる
【0054】[総合評価] ◎:印刷可能メタル調艶消し粘着シートとして非常に優
れている ○:印刷は不可であるがメタル調艶消し粘着シートとし
て実用上問題ないレベル △:やや艶があるが印刷可能メタル調艶消し粘着シート
として実用上問題ないレベル ×:メタル調艶消し粘着シートとして実用上問題となる
レベル
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
は表面基材に粗面化層を設け、粗面化層に金属蒸着する
ことにより、メタル調艶消しタイプの金属蒸着フィルム
を得ることができる。さらに易印刷層を設けることによ
り印刷可能なメタル調艶消し蒸着フィルム、また粘着加
工を施すことによりOPPラベルとして、密着性が良好
な印刷適性のある粘着シートが得られるものである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム基材の片面に金属蒸着層を有する
    蒸着フィルムにおいて、フィルム基材が、ポリオレフィ
    ン系フィルムであって、その金属蒸着層を形成する面に
    粗面化層を有し、且つ該粗面化層の表面は、十点平均粗
    さ(Rz)が2.0μm以上、中心線平均粗さ(Ra)
    が0.1〜0.9μm、最大高さ(Rmax)が1.5
    μm以上の条件を満足することを特徴とする艶消し蒸着
    フィルム。
  2. 【請求項2】フィルム基材の片面に金属蒸着層を有する
    蒸着フィルムにおいて、フィルム基材が、ポリオレフィ
    ン系フィルムであって、その金属蒸着層を形成する面に
    粗面化層、およびその粗面化層上に金属蒸着層の密着性
    を良くするための接着層を有し、且つ該接着層の表面
    は、十点平均粗さ(Rz)が2.0μm以上、中心線平
    均粗さ(Ra)が0.1〜0.9μm、最大高さ(Rm
    ax)が1.5μm以上の条件を満足することを特徴と
    する艶消し蒸着フィルム。
  3. 【請求項3】フィルム基材が、その金属蒸着層を施さな
    い面に粗面化層を有し、且つ金属蒸着層を施さない面の
    十点平均粗さ(Rz)が2.0μm以上、中心線平均粗
    さ(Ra)が0.1〜0.9μm、最大高さ(Rma
    x)が1.5μm以上である請求項1又は2記載の艶消
    し蒸着フィルム。
  4. 【請求項4】フィルム基材が、金属蒸着層を施さない面
    に易印刷層を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の艶消し蒸着フィルム。
  5. 【請求項5】粗面化層が、フィルムを製造の際に延伸に
    より形成された層である請求項1〜4の何れか一項に記
    載の艶消し蒸着フィルム。
  6. 【請求項6】フィルム基材がポリプロピレンフィルムで
    あり、その少なくとも片面に、ポリプロピレンを主成分
    とし、且つポリエチレンを含有し、延伸により粗面化さ
    れた粗面化層を有する請求項5に記載の艶消し蒸着フィ
    ルム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか一項に記載の艶消
    し蒸着フィルムの金属蒸着を施した面に、直接或いは中
    間層を介して粘着剤層を形成した粘着シート。
  8. 【請求項8】粘着剤がアクリル酸エステル共重合体を主
    成分とするアクリル系粘着剤である請求項7記載の粘着
    シート。
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