JP2001072306A - シート材排出装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材排出装置及び画像形成装置

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JP2001072306A
JP2001072306A JP24638799A JP24638799A JP2001072306A JP 2001072306 A JP2001072306 A JP 2001072306A JP 24638799 A JP24638799 A JP 24638799A JP 24638799 A JP24638799 A JP 24638799A JP 2001072306 A JP2001072306 A JP 2001072306A
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sheet material
material discharge
discharge tray
image forming
sheet
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JP24638799A
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English (en)
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Haruhisa Oshida
治久 忍田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の高さを低く抑えながら、ジョブの仕分
けによる利便性と、装置の操作性を図る。 【解決手段】 複数のシート材排出手段のうちの一つを
第1のシート材排出手段とし、第1のシート材排出手段
とは別の一つを第2のシート材排出手段とし、第1のシ
ート材排出手段により排出されたシート材を積載する第
1のシート材排出トレイ126と、第1のシート材排出
トレイの上下方向に並んで配置され、第2のシート材排
出手段により排出されたシート材を積載する第2のシー
ト材排出トレイ121とを有し、第1のシート材排出手
段と第1のシート材排出トレイ126との間隔H3を、
第2のシート材排出手段と第2のシート材排出トレイ1
21との間隔H4よりも大きく構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材排出装置
及びこのシート材排出装置が備えられた複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の単機能もしくはこれらの複合機能
を持つ画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば複写機等の画像形成装置に
おいては、装置本体の下部に画像形成部を配置し、この
画像形成部の上部に空間を隔てて原稿読み取り部を配置
し、これら画像形成部と原稿読み取り部との間の空間
に、画像形成部によって画像形成がなされたシート材を
排出・積載するシート材排出トレイを設けた、いわゆる
ウイングレスの装置レイアウトが提案されている。
【0003】また、近年、画像形成装置では、コピー機
能、ファクシミリ機能、プリンタ機能などの複数の機能
を持つ、いわゆる複合機が主流となっている。
【0004】図8は従来例における画像形成装置の例と
して、ウイングレスの装置レイアウトを採用した画像形
成装置200の断面図である。この従来の画像形成装置
200では、給紙カセット201内に積載されたシート
材Pが、給紙手段202によって一枚ずつ分離搬送さ
れ、画像形成部203によって画像が形成された後、定
着手段204によって当該画像がシート材上に定着され
る。画像が定着されたシート材Pは、排出ローラ対20
5によって、画像形成部203の上部に設けたシート材
排出トレイ206上に排出、積載される。画像形成装置
200では、シート材排出トレイ206が支持柱207
と原稿読取装置208とに囲まれており、いわゆるウイ
ングレスのレイアウトとなっている。
【0005】画像形成装置200の上部には、シート材
排出トレイ206の左右に設けた支持柱207,207
に支持されて、シート材排出トレイ206上を覆うよう
に、原稿読取装置208が配置されている。原稿読取装
置208において、原稿載置台209上の原稿Dは、分
離ローラ対210によって1枚ずつ分離搬送され、密着
型イメージセンサ211によって画像情報が読み取られ
た後に、排出ローラ対212によって原稿排出トレイ2
13上に排出、積載される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
機能を持つ複合機の場合、各機能によって画像形成され
たジョブ(シート材)がシート材排出トレイ206上に
一様に排出されるため、目的とするシート材を見つける
のに手間がかかるという点で不便であった。このため、
複合機能を有する画像形成装置では、シート材排出手段
とシート材排出トレイを複数設けて、仕分け可能な構成
とすることが求められており、例えば排出するシート材
について各機能ごとにシート材排出トレイを割り当てる
ことで、機能毎の仕分けを可能としてユーザの利便性を
高めることが可能となる。
【0007】しかしながら、いわゆる多ビンのシート材
排出トレイを備えた画像形成装置の場合、シート材排出
トレイにおけるシート材の積載可能容量を大きくする
と、必然的に装置全体の高さが高くなる。このため、ウ
イングレスの構成を取りつつ多ビンのシート材排出トレ
イを設けた場合に、シート材排出トレイの上方に配置し
た原稿読取装置の位置が高くなると、原稿読取装置を使
用する際に各部の操作性や視認性が低下し、使い勝手が
低下する問題がある。特に、デスクトップに設置する画
像形成装置の場合、良好な使い勝手を保つためには、装
置の高さを低く抑えることが求められる。
【0008】本発明の目的は、シート材排出トレイの上
方に原稿読み取り手段、操作パネル、表示手段などを持
つ画像形成装置及びシート材排出装置において、装置の
高さを低く抑えながら、ジョブの仕分けによる利便性
と、装置の操作性の向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、画像形成装置の筐体部の上方に、シート
材を筐体部より排出する複数のシート材排出手段が上下
方向に並んで配置されるとともに、シート材排出手段の
上方に原稿の画像情報を読み取る原稿読取手段、画像形
成装置に操作信号を入力するための操作入力手段、画像
形成装置の状態を表示するための表示手段のうちの少な
くともいずれか一つを有するシート材排出装置におい
て、複数のシート材排出手段のうちの一つを第1のシー
ト材排出手段とし、第1のシート材排出手段とは別の一
つを第2のシート材排出手段とし、第1のシート材排出
手段により排出されたシート材を積載する第1のシート
材排出トレイと、第1のシート材排出トレイの上下方向
に並んで配置され、第2のシート材排出手段により排出
されたシート材を積載する第2のシート材排出トレイと
を有し、第1のシート材排出手段と第1のシート材排出
トレイとの間隔は、第2のシート材排出手段と第2のシ
ート材排出トレイとの間隔よりも大きい。
【0010】シート材排出装置においては、第2のシー
ト材排出手段の高さが相対的に低くなり、また、第2の
シート材排出トレイにかかるシート材の重量が少なくな
るため、第2のシート材排出トレイを薄板状に構成でき
る。
【0011】ここで、第2のシート材排出トレイは、第
1のシート材排出トレイよりも低い剛性を有する構成と
しても良い。
【0012】複数のシート材排出手段は、筐体部の奥側
から正面側にシート材を排出する構成とするのが好まし
い。
【0013】第2のシート材排出トレイは、第1のシー
ト材排出トレイの上方の空間に配置されるようにする。
【0014】上述の課題を解決するため、本発明の画像
形成装置は、上述の構成を有するシート材排出装置と、
筐体部内に配され、シート材に画像を形成する画像形成
手段とを有することを特徴とする。
【0015】また、上述の課題を解決するため、本発明
の画像形成装置は、シート材に画像を形成する画像形成
手段と、画像形成手段が格納される筐体部と、筐体部の
上方に上下方向に並んで配置され、シート材を筐体部よ
り排出する複数のシート材排出手段と、シート材排出手
段の上方に原稿の画像情報を読み取る原稿読取手段、操
作信号を入力するための操作入力手段、装置の状態を表
示するための表示手段のうちの少なくともいずれか一つ
を有する画像形成装置において、複数のシート材排出手
段のうちの一つを第1のシート材排出手段とし、第1の
シート材排出手段の上方に位置するシート材排出手段を
第2のシート材排出手段とし、第1のシート材排出手段
により排出されたシート材を積載する第1のシート材排
出トレイと、第1のシート材排出トレイの上方の空間に
配置され、第2のシート材排出手段により排出されたシ
ート材を積載する第2のシート材排出トレイと、第2の
シート材排出トレイの上方の空間を占める部材とを有
し、第2のシート材排出トレイは、少なくともシート材
の積載方向下流側の端部近傍において、積載方向下流側
になるにつれて、上方の空間を占める部材から離れる方
向に曲げられていることを特徴とする。
【0016】画像形成装置においては、第2のシート材
排出トレイと、第2のシート材排出トレイの上方の空間
を占める部材との間隔が、シート材の積載方向下流側の
端部近傍において、積載方向上流側の両者の間隔よりも
大きくなる。
【0017】この場合、第2のシート材排出トレイの上
方に、原稿の画像情報を読み取る原稿読取手段に供給す
る原稿を載置する原稿載置台又は原稿読取手段によって
画像情報を読み取られた原稿を排出する原稿排出トレイ
の少なくともいずれかを有する構成とすることが好まし
い。
【0018】かかる構成により、第2のシート材排出ト
レイと原稿載置台もしくは原稿排出トレイとの間隔が、
シート材の積載方向下流側の端部近傍において、積載方
向上流側の両者の間隔よりも大きくなる。
【0019】第1のシート材排出トレイは、少なくとも
シート材の積載方向下流側の端部近傍において、積載方
向下流側になるにつれて、前記第2のシート材排出トレ
イから離れる方向に曲げられている構成とする。
【0020】かかる構成により、第1のシート材排出ト
レイと第2のシート材排出トレイとの間隔は、シート材
の積載方向下流側の端部近傍において、積載方向上流側
の両者の間隔よりも大きくなる。
【0021】さらに、第1のシート材排出トレイ、第2
のシート材排出トレイ、原稿排出トレイの少なくともい
ずれかは、少なくとも積載方向下流側の端部近傍におい
て、前記筐体部を構成する他の部材に塞がれていない構
成とすることが好ましい。
【0022】かかる構成により、少なくともいずれかの
トレイの積載方向下流側の端部近傍が空間に開放され
る。
【0023】さらには、原稿読取手段によって読み取っ
た原稿についての画像情報を、画像形成手段によってシ
ート材に複写するコピー機能、外部装置から受信した画
像情報に基づく画像を、画像形成手段によってシート材
に形成するファクシミリ受信機能、外部装置から入力し
た画像情報に基づく画像を、画像形成手段によってシー
ト材に形成するプリンタ機能の内の少なくとも2つの機
能を有するとともに、画像形成手段により画像形成され
たシート材について、第1のシート材排出手段と第2の
シート材排出手段とのいずれかにシート材の搬送路を切
り換えるシート搬送路切換手段と、各機能毎に、シート
搬送路切換手段によるシート材の搬送路の切り換え動作
を制御する制御手段とを備える構成とする。
【0024】かかる構成により、画像形成手段により画
像形成されたシート材の排出について、各機能ごとに仕
分けすることが可能となる。
【0025】また、この場合には、操作入力手段が、各
機能のそれぞれに対するシート材の搬送路の割り当てに
ついて設定入力された操作信号を制御手段に供給し、操
作入力手段により設定入力された操作信号に基づいて、
制御手段が、各機能ごとに割り当てられたシート材の搬
送路となるようにシート搬送路切換手段の切り換え動作
を制御する構成とすることにより、複数の機能のそれぞ
れに対するシート材の排出の仕分けについて、ユーザが
設定、変更することが可能となる。
【0026】さらに、この場合には、第1のシート材排
出手段と前記第1のシート材排出トレイとの間隔は、第
2のシート材排出手段と前記第2のシート材排出トレイ
との間隔よりも大きくすることが好ましい。これによ
り、排出容量の小さいシート材排出トレイが、排出容量
の大きいシート材排出トレイの上側に配置される。
【0027】複数のシート材排出手段は、筐体部の奥側
から正面側にシート材を排出する構成とするのが好まし
い。これにより、シート材排出トレイが曲げられる方向
と当該シート材排出トレイに排出されるシート材の排出
方向が略一致する。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明に係
る第1の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明す
る。ここでは、説明の順序として、ファクシミリ装置
の全体構成、シート材排出部の構成の順に説明する。
【0029】{ファクシミリ装置の全体構成}まず図
1、図2を参照して本発明の画像形成装置の実施の形態
であるファクシミリ装置についての全体の概略を説明す
る。図1は、本発明のファクシミリ装置の断面図であ
り、図2はファクシミリ装置の斜視図である。
【0030】まず、ファクシミリ装置全体の概略を説明
する。図1、図2において、101は筐体部、102は
原稿Sを複数枚積載することができるように構成された
原稿載置台、103は原稿Sの画像情報を読み取る画像
読取部、104はレーザビームプリンタからなる画像形
成装置本体、105は表示部105a・入力キー等によ
り構成される操作部、106は画像情報が読み取られた
原稿を積載する原稿排出トレイ、110はレーザスキャ
ナ、111は画像形成部、112は画像形成部111に
シート材を供給するカセット給紙部、120は画像形成
されたシート材を排出する上段シート材排出部、125
は画像形成されたシート材を排出する下段シート材排出
部、121は上段シート材排出部120から排出された
シート材を積載する上段シート材排出トレイ、126は
下段シート材排出部125から排出されたシート材を積
載する下段シート材排出トレイ、115はシート材の搬
送路を上段シート材排出部120側と下段シート材排出
部125側とに切り替える排出フラッパ、116はファ
クシミリ装置の制御手段である。
【0031】第1の実施の形態におけるファクシミリ装
置は、カセット給紙部112が筐体部101の最下方に
位置し、その上方に画像形成部111が配置されてい
る。画像形成部111の上方には、上段シート材排出部
120と下段シート材排出部125による詳細を後述す
る2つのシート材排出手段が上下方向に並んで配置され
ている。各シート材排出手段の上方には、原稿Sの画像
情報を読取る原稿読取手段としての密着型イメージセン
サ103cを有する記画像読取部103が配されてい
る。
【0032】画像読取部103は、図1に示すように、
筐体部101内に略U字状の原稿搬送路を有し、この原
稿搬送路に対して、上流側から、分離ローラ対103
a、搬送ローラ対103b、前記密着型イメージセンサ
103c、原稿押圧部103d、原稿排出ローラ対10
3e等が取り付けられた構成となっている。そして、筐
体部101に対して、原稿搬送路の上流端側に接続する
ように原稿載置台102が設けられ、原稿搬送路の下流
端側に接続するように原稿排出トレイ106が設けられ
ており、原稿載置台102及び原稿排出トレイ106の
それぞれが、筐体部101の奥側から前面側に略平行に
延びている。
【0033】なお、この実施の形態では、原稿載置台1
02が原稿排出トレイ106の上方に配される構成とな
っているが、この逆であっても良い。
【0034】画像読取部103では、原稿載置台102
上に積載した原稿Sを互いに圧接した分離ローラ対10
3aで1枚ずつ分離し、互いに圧接した搬送ローラ対1
03bにより密着型イメージセンサ103cに搬送す
る。さらに原稿押圧部103dで原稿Sを密着型イメー
ジセンサ103cに押圧して密着させつつ原稿Sの画像
情報を読取った後、互いに圧接した原稿排出ローラ対1
03eによって原稿排出トレイ106上に排出するよう
に構成している。
【0035】原稿載置台102には原稿Sの搬送方向と
直角方向(原稿Sの幅方向)にスライド可能なスライダ
102aが設けられていて、前記スライダ102aによ
って原稿載置台102上に積載された原稿Sの両サイド
を揃えることが出来るようになっている。また、原稿S
が長尺原稿の場合は延長原稿トレイ102bを伸ばすこ
とによって原稿Sの後端部が原稿載置台102からはみ
出して垂れ下がることを防止することができる。
【0036】原稿読取手段としての密着型イメージセン
サ103cは、光源としてのLEDアレイから原稿Sの
画像情報面に光を照射し、画像情報面を反射した反射光
をセルフォックレンズ(商標)でセンサ素子に結像して
画像情報を読取るものである。
【0037】一方、カセット給紙部112において、給
紙カセット112aに積載されたシート材P1は、給紙
ローラ112bと分離ローラ対112cとによって1枚
ずつ分離、搬送される。
【0038】分離されたシート材P1は、レジストロー
ラ対112dにより斜行が補正された後、TOPセンサ
112eにより先端位置を検知され、感光体ドラム11
1aに形成されたトナー像の先端とシート材P1の先端
が一致するように給紙、画像出力タイミングを合わされ
た後、転写帯電器111fと感光体ドラム111aとの
間に搬送される。
【0039】画像形成装置本体104では、制御手段1
16から出力される画像信号に基づいてレーザスキャナ
110から画像光を射出し、この画像光を画像形成部1
11の感光体ドラム111aに照射し、感光体ドラム1
11a表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像手
段111cによってトナー像に変換し、カセット給紙部
112から画像形成部111に給送されたシート材P1
にトナー像を転写する。
【0040】感光体ドラム111aは、帯電手段111
bと現像手段111cとクリーニング手段111dと共
にプロセスカートリッジ111e内に一体に組込まれて
いて、筐体部101に対して着脱自在に構成されてい
る。
【0041】画像形成装置本体104では、画像形成部
111の感光体ドラム111a下部には転写帯電器11
1fが配置され、また、感光体ドラム111aよりも下
流側のシート搬送経路に熱定着器114が配置されてい
る。
【0042】シート材P1は、転写帯電器111fで感
光体ドラム111a表面に形成されたトナー像を転写さ
れた後、記録シート搬送部113に沿って搬送され、熱
定着器114でトナー像が定着される。シート材P1
は、その後段に配置されたシート搬送路切換手段として
の排出フラッパ115によって、上段シート材排出口1
22に向かうシート搬送路と、下段シート材排出口12
7に向かうシート搬送路とにシート材搬送経路が切り替
えられる。すなわち、シート材P1は、排出フラッパ1
15の切り替え動作により、排出フラッパ115の上方
に配置された上段シート材排出トレイ121と、上段シ
ート材排出トレイ121の下方に配置された下段シート
材排出トレイ126のいずれかに選択的に排出される。
排出フラッパ115は、制御手段116からの制御信号
により切換動作が行われる。
【0043】{シート材排出部の構成}次に、本発明の
シート材排出装置の実施の形態としてのシート材排出部
の構成について、図1乃至図4を参照して説明する。こ
こで、図3は上述したファクシミリ装置におけるシート
材排出部の構成を示す断面図、図4は当該シート材排出
部における下段シート材排出トレイの支持構成を説明す
る図である。
【0044】実施の形態のシート材排出部(以下、シー
ト材排出装置と呼ぶ。)は、図1及び図3に示すよう
に、前記上段シート材排出部120と下段シート材排出
部125による2つのシート材排出手段と、これらシー
ト材排出手段によって排出された画像形成済みのシート
材を積載する上段シート材排出トレイ121及び下段シ
ート材排出トレイ126を備えている。
【0045】シート材排出装置における上段シート材排
出部120は、上段シート材排出ローラ120a、上段
シート材排出コロ120b、上段シート材排出コロ押圧
部材120c、詳細を後述する上段シート材排出トレイ
積載量検出レバー151を備えている。上段シート材排
出部120の下方には、図1に示すように、筐体部10
1の奥側から前面側に延設された上段シート材排出トレ
イ121が配されている。
【0046】一方、シート材排出装置における下段シー
ト材排出部125は、下段シート材排出ローラ125
a、下段シート材排出コロ125b、下段シート材排出
コロ押圧部材125c、詳細を後述する下段シート材排
出トレイ積載量検出レバー150を備えている。下段シ
ート材排出部125の下方には、図1に示すように、筐
体部101と一体をなし、筐体部101の奥側から前面
側に設けられた下段シート材排出トレイ126が配され
ている。
【0047】シート材排出装置において、上段シート材
排出ローラ120a及び下段シート材排出ローラ125
aは、画像形成時に不図示の駆動源より駆動を受けて、
図3の矢印方向に回転して、シート材を上段シート材排
出トレイ121或いは下段シート材排出トレイ126上
に排出する。
【0048】なお、上述した画像読取部103の原稿載
置台102、原稿排出トレイ106、及びシート材排出
装置における上段シート材排出トレイ121,下段シー
ト材排出トレイ126のそれぞれは、この順に筐体部1
01の上方から略平行に配設され、かつ、筐体部101
の奥側から前面側に延設されている。
【0049】ここで、下段シート材排出トレイ126
は、画像形成装置本体104の上方を覆うように配置さ
れた筐体部101のカバー部材160の一部に一体に構
成されている。カバー部材160は、図4に示すよう
に、複数箇所において本体フレーム161、駆動フレー
ム162等の筐体部101内部に配されたフレーム構造
体によって固定、支持されており、下段シート材排出ト
レイ126上に大量のシート材が積載されても、これを
支えることが可能な十分な強度を有している。
【0050】一方、上段シート材排出トレイ121は、
樹脂製の薄い板状であり、シート材の排出方向上流側の
端部121aにて筐体部101に支持され、他端側が下
段シート材排出トレイ126の上方の空間に延設されて
配置されている。また、上段シート材排出トレイ121
は、図2に示すように、シート材排出方向の略中央部に
脚部121bが設けられており、この脚部121bがカ
バー部材160上に当接することによりトレイ全体が支
持される。
【0051】このように、実施の形態のシート材排出装
置では、上段シート材排出トレイ121が下段シート材
排出トレイ126よりも相対的に低い剛性を有する構成
となっているが、上段シート材排出トレイ121に積載
されるシート材につき、A4サイズ程度の紙でシート材
積載高さ20mm程度であれば、上述したトレイ支持構
成で、上段シート材排出トレイ121の材質をポリカー
ボネート等の樹脂製とし、厚さ2.5mm程度に薄くし
た場合であっても、シート材を積載するのに十分な強度
を維持できる。
【0052】なお、図3において150は、下段シート
材排出トレイ126上に積載されたシート材の高さを検
出するための下段シート材排出トレイ積載量検出レバー
であり、下段シート材排出口127の上部に設けた回動
軸150aを中心に回動可能に設けられ、レバーの先端
部150bがシート材の排出経路を超えて下方に垂下し
ている。また、153はフォトセンサであり、積載量検
出レバー150が所定の位置まで回動することで遮られ
て、シート材の積載量が所定の高さに達したことを検出
するものである。
【0053】シート材排出装置では、前記フォトセンサ
153の状態変化が制御手段116によって監視され、
フォトセンサ153が遮られた状態から、所定の時間が
経過してもフォトセンサ153が遮られていない状態に
戻らない場合は、制御手段116は、シート材が下段シ
ート材排出トレイ126上に所定の高さ以上に積載され
ていると判断し、下段シート材排出部125からのシー
ト材の排出を禁止する。
【0054】また、図3において151は、上段シート
材排出トレイ121上に積載されたシート材の高さを検
出するための上段シート材排出トレイ積載量検出レバー
であり、下段シート材排出トレイ積載量検出レバー15
0と同様に、上段シート材排出口122の上部に設けた
回動軸151aを中心に回動可能に設けられ、レバーの
先端部151bがシート材の排出経路を超えて下方に垂
下している。同様に、154はフォトセンサであり、上
段シート材排出トレイ積載量検出レバー151が所定の
位置まで回動することで遮られて、シート材の積載量が
所定の高さに達したことを検出するものである。
【0055】シート材排出装置では、前記フォトセンサ
154の状態変化が制御手段116によって監視され、
フォトセンサ154が遮られた状態から、所定の時間が
経過してもフォトセンサ154が遮られていない状態に
戻らない場合は、制御手段116は、シート材が上段シ
ート材排出トレイ121上に所定の高さ以上に積載され
ていると判断し、上段シート材排出部120からのシー
ト材の排出を禁止する。
【0056】ここで、シート材排出装置においては、図
3に示すように、下段シート材排出トレイ積載量検出レ
バー150が下部フォトセンサ153を遮る状態まで回
動した状態での下段シート材排出トレイ126と下段シ
ート材排出トレイ積載量検出レバー150との間隔をH
1とし、上段シート材排出トレイ積載量検出レバー15
1が上部フォトセンサ154を遮る状態まで回動した状
態での上段シート材排出トレイ121と上段シート材排
出トレイ積載量検出レバー151との間隔をH2とする
と、H1>H2の関係に構成されている。また、下段シ
ート材排出トレイ126と下段シート材排出口127と
の間隔をH3とし、上段シート材排出トレイ121と上
段シート材排出口122との間隔をH4とすると、H3
>H4の関係に構成されている。
【0057】このような構成とすることで、上段シート
材排出トレイ121のシート材の積載可能な容量(以
下、排出容量という。)は、下段シート材排出トレイ1
26の排出容量よりも小さくなる。このため、上段シー
ト材排出トレイ121は、上述のように高い剛性を必要
とせず、上段シート材排出トレイ121自体を薄く、簡
単な構造にすることができる。その結果、上段シート材
排出部120自体の高さが低くなり、かつ上段シート材
排出トレイ121を薄くできるため、シート材排出装置
全体、ひいてはファクシミリ装置全体の高さを低くで
き、装置の小型化、低コスト化が可能であると共に、シ
ート材排出手段の上方に配置された画像読取部103に
ついての操作性、視認性が向上し、ユーザの操作ミスに
よる原稿の読み取り不良を減らし、装置の使い勝手を高
める効果がある。
【0058】また、シート材排出装置においては、上段
シート材排出トレイ121の排出容量が小さいため、ト
レイの排出方向下流側の端部121c側を支持する必要
が無い。したがって、上段シート材排出トレイ121、
下段シート材排出トレイ126上のシート材を取り出す
際に、ユーザがアクセスする方向(図1の矢印A方向)
及びその両側方向が上段シート材排出トレイ121を支
持するための支持部材によって塞がれることはない。こ
のため、上段シート材排出トレイ121、下段シート材
排出トレイ126上のシート材を取り出しやすく、また
その際のシート材の視認性もよい。
【0059】さらに、この実施の形態では、上段シート
材排出トレイ121、下段シート材排出トレイ126上
のシート材の取り出し性、視認性を向上させるために、
上段シート材排出トレイ121及び原稿排出トレイ10
6を、上述のように透明な樹脂で形成しており、さらに
は図2に示すように、それぞれ切り欠き部121f,1
06fを設けている。
【0060】図5は原稿排出トレイ106、上段シート
材排出トレイ121、下段シート材排出トレイ126の
関係を説明する図である。図5において、上段シート材
排出トレイ121の排出方向下流側の上面121dは、
排出方向下流側に向かうにつれて、原稿排出トレイ10
6の排出方向下流側の下面106dから次第に離れるよ
うに、下方向に緩やかに湾曲している。一方、下段シー
ト材排出トレイ126の排出方向下流側の上面126d
は、上段シート材排出トレイ121の排出方向下流側の
下面121eから次第に離れるように、湾曲及び屈曲し
ている。このため、トレイ同士の間隔L1,L2と比較
して、トレイ先端部における間隔L3,L4がそれぞれ
大きくなる(L1<L3、L2<L4)ように構成され
ている。
【0061】そして、この実施の形態では、図5中の矢
印方向すなわち筐体部101の奥側から正面側に向かっ
てシート材が排出されるように構成しているため、積載
方向下流側(装置正面側)において、原稿排出トレイ1
06、上段シート材排出トレイ121、下段シート材排
出トレイ126との間隔が大きく取られている。
【0062】したがって、このファクシミリ装置によれ
ば、ユーザが上段シート材排出トレイ121、下段シー
ト材排出トレイ126上のシート材を取り出す際に、ト
レイ間に手を入れるスペースが大きく取れ、装置の高さ
を低く抑えつつ良好なシート材取り出し性を保つことが
できる。さらにこの実施の形態では、原稿排出トレイ1
06の積載方向下流側の下面106dは上方向にわずか
に湾曲しているため、前記効果はより大きくなる。
【0063】また、実施の形態ではシート材の排出方向
を、装置の奥側から正面側へ向かう方向に構成している
ため、上段シート材排出トレイ121、下段シート材排
出トレイ126を、トレイの前上がりの傾斜が装置正面
側に向かうにつれて徐々に減少するように湾曲する構成
としても、排出されてくるシート材の先端が重力により
徐々に下がってくるので、シート材の排出方向とトレイ
の湾曲方向が略一致する。このため、シート材は各トレ
イ上に自然に着地し、トレイを湾曲させたことによって
シート材が左右方向に移動することはないので、シート
材の幅方向の積載性を良好に保ちつつ、シート材の取り
出し性が向上する。
【0064】なお、第1の実施の形態ではシート材排出
手段の上方に原稿読み取り部が配置されている場合を説
明したが、図6に示すように、シート材排出手段の上方
に操作パネル105や表示部105aが配置される構成
としてもよく、この場合は、上述と同様に、操作性、視
認性が向上し、ユーザの操作ミスを減らし、装置の使い
勝手を高める効果がある。また、図示は省略するが、画
像形成手段や原稿読取手段にシート材を供給するための
給紙トレイ、シート材収容部、あるいはプロセスカート
リッジの収容部など、ユーザが操作する部分がシート材
排出手段の上方に配置されている場合は、上述と同様に
操作性、視認性が向上し、ユーザの操作ミスを減らし、
使い勝手を高める効果がある。
【0065】第1の実施の形態では、下段シート材排出
トレイ126を本体フレーム161、駆動フレーム16
2によって支えるフレーム構造とすることで、下段シー
ト材排出トレイ126の剛性を高めているが、図7に示
すように、他のカバー部材163などに固定することで
モノコック構造として剛性を高めてもよい。
【0066】第1の実施の形態においては、下段シート
材排出部125に対して上段シート材排出部120を、
シート材の搬送方向下流側に配置している。このため、
上段シート材排出部120の構成部材と下段シート材排
出部125の構成部材を高さ方向においてオーバーラッ
プさせて配置することができ、その結果排出部全体の高
さHを上段シート材排出部120の高さH5と下段シー
ト材排出部125の高さH6の合計よりも小さくするこ
とができる(図3参照)。したがって、従来例と比較し
て、装置の高さを低く抑え、装置の最上部に配置された
原稿読み取り部の操作性が向上すると共に、装置の小型
化や低コスト化につながる。
【0067】なお、第1の実施の形態は上下2つのシー
ト材排出手段を設けているが、シート材排出手段は3つ
以上であってもよく、さらに、多数のシート材排出手段
のうちの一部を上述のような構成としてもよいことは勿
論である。
【0068】(第2の実施の形態)第2の実施の形態で
は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能な
ど、複数の機能を持ついわゆる複合機としての画像形成
装置におけるシート材排出装置について、第1の実施の
形態で参照した図を適宜参照して説明する。
【0069】第2の実施の形態の画像形成装置は、コピ
ー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能など、複数の
機能を持ついわゆる複合機であり、各機能に対してシー
ト材の排出口を、図3の上段シート材排出口122、下
段シート材排出口127のいずれかを選択するようにな
っている。
【0070】ここで、コピー機能とは、画像読取部10
3の密着型イメージセンサ103cによって読み取った
原稿についての画像情報を、画像形成装置本体104の
画像形成部111によってシート材に複写する機能であ
り、ファクシミリ受信機能とは、このファクシミリ装置
と回線等を介して接続された外部のファクシミリ装置等
から受信した画像情報に基づく画像を、画像形成装置本
体104の画像形成部111によってシート材に形成す
る機能であり、プリンタ機能とは、このファクシミリ装
置とインターフェース等を介して接続された外部のパソ
コン等の装置から入力した画像情報に基づく画像を、画
像形成装置本体104の画像形成部111によってシー
ト材に形成する機能である。
【0071】また、第2の実施の形態のシート材排出部
は、前記第1の実施の形態と同様に、原稿読取手段の下
方に配置した複数の排出トレイを、排出容量の少ない排
出トレイが、排出容量が多い排出トレイの上方に配置さ
れるように構成している。
【0072】第2の実施の形態のその他の構成は、上述
した第1の実施の形態と同様である。
【0073】このような構成とされた第2の実施の形態
の画像形成装置では、ユーザが操作パネル105を操作
して、コピー機能、ファクシミリ受信機能、プリンタ機
能のそれぞれに対して、上段シート材排出口122、下
段シート材排出口127のいずれかを排出先として設定
入力する。操作パネル105で設定した情報は、操作入
力信号として制御手段116に送信され、制御手段11
6の不図示のメモリに排出口設定データとして記憶され
る。
【0074】そして、制御手段116は、前記メモリの
排出口設定データに基づいて排出フラッパ115を切り
換え制御して、コピー、ファクシミリ受信、或いはプリ
ンタ機能を使用して画像形成部111により画像形成が
なされたシート材を、上段シート材排出口122と下段
シート材排出口127とのいずれに供給するかについて
決定する。なお、いわゆるリセット時の初期状態では、
前記排出口設定データは、例えばコピー機能については
上段シート材排出口122を使用し、ファクシミリ受信
機能及びプリンタ機能については下段シート材排出口1
27を使用する設定となっているものとする。
【0075】これに対して、ユーザが例えばファクシミ
リ受信機能については上段シート材排出口122を使用
し、コピー機能及びプリンタ機能については下段シート
材排出口127を使用する設定とした場合について考え
ると、制御手段116は、コピー機能を使用して原稿の
コピーをしている場合には、画像形成部111により原
稿の画像についてのコピー画像が形成されたシート材を
下段シート材排出口127から排出されるように排出フ
ラッパ115を切り換え制御し、このコピー中にファク
シミリを受信した場合には、画像形成部111によりフ
ァクシミリ画像についての画像形成がなされたシート材
を上段シート材排出口122から排出されるように排出
フラッパ115を切り換え制御する。
【0076】このような制御により、画像形成装置で
は、原稿の画像についてのコピー画像が形成されたシー
ト材については、上段シート材排出トレイ121に順次
積載され、ファクシミリ画像についての画像形成がなさ
れたシート材については、下段シート材排出トレイ12
6に順次積載されることになり、両者の仕分けが行われ
る。
【0077】なお、コピー機能、ファクシミリ受信機
能、プリンタ機能のそれぞれに対して、上段シート材排
出口122、下段シート材排出口127のいずれかを排
出先とするかについての初期設定及びユーザによる設定
は、上述の例に限られず、ユーザは各機能の使用頻度と
各排出トレイの排出容量に応じて、排出先を選択するこ
とが可能である。
【0078】したがって、ユーザは、使用頻度の高い機
能を排出容量の大きい下段シート材排出トレイ126に
出力し、使用頻度の低い機能を排出容量の小さい上段シ
ート材排出トレイ121に出力するように設定すること
ができ、排出容量の大きい下段シート材排出トレイ12
6を有効に活用できると共に、上段シート材排出トレイ
121の排出容量が小さくても、装置の使用上不都合が
少なくなる。
【0079】また、第2の実施の形態では前記第1の実
施の形態と同様に、原稿読み取り手段の下方に配置した
複数の排出トレイを、排出容量の少ない排出トレイが、
排出容量が多い排出トレイの上方に配置されるように構
成している。このため、逆に配置した場合と比較して、
排出容量の多い排出トレイにアクセスする際のスペース
が大きく取れ、さらに使い勝手が向上する。
【0080】すなわち、ユーザが各機能ごとにシート材
排出手段を選択可能とした結果、排出容量の少ない上段
シート材排出トレイ121には使用頻度の低い機能が割
り当てられることが自然である。このため、上段シート
材排出トレイ121上にシート材が積載されている確率
は、使用頻度の高い機能が割り当てられた下段シート材
排出トレイ126上にシート材が積載されている確率に
比べて小さいといえる。
【0081】したがって、下段シート材排出トレイ12
6上に積載された紙をユーザが取り出す際に、上段シー
ト材排出トレイ121の切り欠き部121fのスペース
が空いている確率が高く、この場合前記切り欠き部12
1fにおいて原稿排出トレイ106と下段シート材排出
トレイ126との間隔が大きく開いているため、シート
材を取り出す際にユーザがアクセスしやすい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート材
排出装置及び画像形成装置によれば、第1のシート材排
出手段と第1のシート材排出トレイとの間隔を、第2の
シート材排出手段と第2のシート材排出トレイとの間隔
よりも大きく構成したので、第2のシート材排出手段の
高さが相対的に低くなり、また、第2のシート材排出ト
レイにかかるシート材の重量が少なくなるため、第2の
シート材排出トレイを薄板状に構成できる。その結果、
装置の高さを低く抑えることができ、装置の小型化とコ
ストダウンに寄与する。さらに、シート材排出手段の上
方の原稿読取手段、操作入力手段、表示手段の位置を低
く抑えることができ、その結果、視認性、操作性が向上
し、ユーザの操作ミスの防止に寄与する。
【0083】また、第2のシート材排出トレイを、第1
のシート材排出トレイよりも低い剛性を有する構成とす
ることにより、第2のシート材排出トレイを簡単な構造
にすることが可能で、上述の効果に加えて、一層の小型
化、コストダウンを図ることが可能となる。
【0084】また、本発明の画像形成装置によれば、第
2のシート材排出トレイについて、少なくともシート材
の積載方向下流側の端部近傍において、積載方向下流側
になるにつれて、上方の空間を占める部材から離れる方
向に曲げられている構成とすることにより、第2のシー
ト材排出トレイと、第2のシート材排出トレイの上方の
空間を占める部材との間隔が、シート材の積載方向下流
側の端部近傍において、積載方向上流側の両者の間隔よ
りも大きくなるので、積載方向上流側における各シート
材排出トレイの間隔を狭くして装置の高さを低く抑えた
場合であっても、第2のシート材排出トレイ上に積載さ
れたシート材が取り出しやすくなる。よって、複数のシ
ート材排出トレイが設けられた画像形成装置の利便性向
上と、装置の高さを抑えることによる操作性の向上、シ
ート材の取り出し性の維持を両立できる。
【0085】また、第2のシート材排出トレイの上方
に、原稿の画像情報を読み取る原稿読取手段に供給する
原稿を載置する原稿載置台又は原稿読取手段によって画
像情報を読み取られた原稿を排出する原稿排出トレイの
少なくともいずれかを有する構成とすることにより、第
2のシート材排出トレイと原稿載置台もしくは原稿排出
トレイとの間隔が、シート材の積載方向下流側の端部近
傍において、積載方向上流側の両者の間隔よりも大きく
なるので、第2のシート材排出トレイの上方に原稿載置
台もしくは原稿排出トレイを配置した場合であっても、
第2のシート材排出トレイ上に積載されたシート材が取
り出しやすくなる。よって、複数のシート材排出トレイ
及び原稿載置台、原稿排出トレイからなる所謂多ビンに
よる画像形成装置の利便性向上と、ウイングレス構成に
よる設置スペースの縮小、及びシート材の取り出し性の
維持を両立できる。
【0086】また、第1のシート材排出トレイについ
て、少なくともシート材の積載方向下流側の端部近傍に
おいて、積載方向下流側になるにつれて、第2のシート
材排出トレイから離れる方向に曲げられている構成とす
ることにより、第1のシート材排出トレイと第2のシー
ト材排出トレイとの間隔が、シート材の積載方向下流側
の端部近傍において、積載方向上流側の両者の間隔より
も大きくなるので、第1のシート材排出トレイの上方に
第2のシート材排出トレイを配置しても、第1のシート
材排出トレイ上に積載されたシート材が取り出しやすく
なる。よって、複数のシート材排出トレイが設けられた
画像形成装置の利便性向上と、シート材の取り出し性の
維持を両立できる。
【0087】さらに、第1のシート材排出トレイ、第2
のシート材排出トレイ、原稿排出トレイの少なくともい
ずれかは、少なくとも積載方向下流側の端部近傍におい
て、筐体部を構成する他の部材に塞がれていない構成と
することにより、少なくともいずれかのトレイの積載方
向下流側の端部近傍が空間に開放されるので、画像形成
装置の原稿及びシート材の取り出し側において、トレイ
の積載方向下流側の端部近傍からトレイ上に積載された
原稿又はシート材を取り出す際に、障害となる部材がな
く、ウイングレスの装置構成においてシート材の取り出
し性を良好に保つことができる。
【0088】さらには、原稿読取手段によって読み取っ
た原稿についての画像情報を、画像形成手段によってシ
ート材に複写するコピー機能、外部装置から受信した画
像情報に基づく画像を、画像形成手段によってシート材
に形成するファクシミリ受信機能、外部装置から入力し
た画像情報に基づく画像を、画像形成手段によってシー
ト材に形成するプリンタ機能の内の少なくとも2つの機
能を有するとともに、画像形成手段により画像形成され
たシート材について、第1のシート材排出手段と第2の
シート材排出手段とのいずれかにシート材の搬送路を切
り換えるシート搬送路切換手段と、各機能毎に、シート
搬送路切換手段によるシート材の搬送路の切り換え動作
を制御する制御手段とを備える構成とすることにより、
画像形成手段により画像形成されたシート材の排出につ
いて、各機能ごとに仕分けすることが可能となる。
【0089】この場合には、操作入力手段が、各機能の
それぞれに対するシート材の搬送路の割り当てについて
設定入力された操作信号を制御手段に供給し、操作入力
手段により設定入力された操作信号に基づいて、制御手
段が、各機能ごとに割り当てられたシート材の搬送路と
なるようにシート搬送路切換手段の切り換え動作を制御
する構成とすることにより、複数の機能のそれぞれに対
するシート材の排出の仕分けについて、ユーザが設定、
変更することが可能となるので、例えば使用頻度の高い
機能に排出容量の大きいシート材排出手段を割り当て、
使用頻度の低い機能に排出容量の小さいシート材排出手
段を割り当てることが可能となり、機能の使用頻度に応
じて、排出容量の異なるシート材排出手段を有効に活用
できる。
【0090】さらに、この場合には、第1のシート材排
出手段と前記第1のシート材排出トレイとの間隔を、第
2のシート材排出手段と前記第2のシート材排出トレイ
との間隔よりも大きくすることにより、排出容量の小さ
いシート材排出トレイが、排出容量の大きいシート材排
出トレイの上側に配置される。そして、例えば大容量の
シート材排出手段に使用頻度の高い機能を割り当てら
れ、小容量のシート材排出手段に使用頻度の低い機能を
割り当てられることにより、上側のシート材排出トレイ
上にシート材がない場合、下側のシート材排出トレイ上
のシート材にアクセスするスペースが大きくなり、シー
ト材の取り出し性が向上する。使用頻度の低い機能が割
り当てられた上側のシート材排出トレイにはシート材が
無いことが多く、一方、下側のシート材排出トレイには
シート材が有ることが多いので、これによりシート材の
取り出し性が良好となる。
【0091】また、複数のシート材排出手段について、
筐体部の奥側から正面側にシート材を排出する構成とす
ることにより、シート材排出トレイが曲げられる方向と
当該シート材排出トレイに排出されるシート材の排出方
向が略一致し、トレイを湾曲させたことによってシート
材が左右方向に移動することはない。その結果、シート
材の幅方向の積載性を良好に保ちつつ、シート材の取り
出し性が向上する。
【0092】以上のように、本発明によれば、シート材
排出トレイの上方に原稿読み取り手段、操作パネル、表
示手段などを持つ画像形成装置及びシート材排出装置に
おいて、装置の高さを低く抑えながら、ジョブの仕分け
による利便性と、装置の操作性の向上を図ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施の形態であるファ
クシミリ装置の構成を示す断面図である。
【図2】前記ファクシミリ装置の外観斜視図である。
【図3】本発明のシート材排出装置の実施の形態である
シート材排出部の構成を示す断面図である。
【図4】前記シート材排出部における下段シート材排出
トレイの支持構成を説明する図である。
【図5】前記シート材排出部におけるシート材排出トレ
イの構成を説明する図である。
【図6】ファクシミリ装置の他の構成例についての外観
斜視図である。
【図7】前記ファクシミリ装置のシート材排出部におけ
る下段シート材排出トレイの支持構成を説明する図であ
る。
【図8】従来の画像形成装置の構成断面図である。
【符号の説明】
P シート材 H 排出部全体の高さ H1 下段シート材排出トレイの積載高さ H2 上段シート材排出トレイの積載高さ H3 下段シート材排出口の高さ H4 上段シート材排出口の高さ H5 上段シート材排出部の高さ H6 下段シート材排出部の高さ 101 筐体部 102 原稿載置台 103 画像読取部 103c 密着型イメージセンサ(原稿読取手段) 104 画像形成装置本体 105 操作部 105a 表示手段 106 原稿排出トレイ 106f 原稿排出トレイ切り欠き部 110 レーザスキャナ 111 画像形成部 111a 感光体ドラム 111b 帯電手段 111c 現像手段 111d クリーニング手段 111e プロセスカートリッジ 111f 転写帯電器 112 カセット給紙部 113 記録シート搬送部 114 熱定着器 115 排出フラッパ(シート搬送路切換手段) 116 制御手段 120 上段シート材排出部 120a 上段シート材排出ローラ 120b 上段シート材排出コロ 120c 上段シート材排出コロ押圧部材 121 上段シート材排出トレイ 122 上段シート材排出口 123 上部ガイド部材 125 下段シート材排出部 125a 下段シート材排出ローラ 125b 下段シート材排出コロ 125c 下段シート材排出コロ押圧部材 126 下段シート材排出トレイ 127 下段シート材排出口 150 下部積載量検出レバー 151 上部積載量検出レバー 153 下部フォトセンサ 154 上部フォトセンサ 1600,163 カバー部材 161 本体フレーム 162 駆動フレーム

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の筐体部の上方に、シート
    材を前記筐体部より排出する複数のシート材排出手段が
    上下方向に並んで配置されるとともに、該シート材排出
    手段の上方に原稿の画像情報を読み取る原稿読取手段、
    前記画像形成装置に操作信号を入力するための操作入力
    手段、前記画像形成装置の状態を表示するための表示手
    段のうちの少なくともいずれか一つを有するシート材排
    出装置において、 前記複数のシート材排出手段のうちの一つを第1のシー
    ト材排出手段とし、前記第1のシート材排出手段とは別
    の一つを第2のシート材排出手段とし、 前記第1のシート材排出手段により排出されたシート材
    を積載する第1のシート材排出トレイと、前記第1のシ
    ート材排出トレイの上下方向に並んで配置され、前記第
    2のシート材排出手段により排出されたシート材を積載
    する第2のシート材排出トレイとを有し、 前記第1のシート材排出手段と前記第1のシート材排出
    トレイとの間隔は、前記第2のシート材排出手段と前記
    第2のシート材排出トレイとの間隔よりも大きいことを
    特徴とするシート材排出装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のシート材排出トレイは、第1
    のシート材排出トレイよりも低い剛性を有することを特
    徴とする請求項1に記載のシート材排出装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のシート材排出手段は、前記筐
    体部の奥側から正面側に前記シート材を排出することを
    特徴とする請求項1又は2に記載のシート材排出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のシート材排出トレイは、第1
    のシート材排出トレイの上方の空間に配置されたことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシー
    ト材排出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    シート材排出装置と、前記筐体部内に配され、シート材
    に画像を形成する画像形成手段とを有することを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】 シート材に画像を形成する画像形成手段
    と、該画像形成手段が格納される筐体部と、該筐体部の
    上方に上下方向に並んで配置され、シート材を前記筐体
    部より排出する複数のシート材排出手段と、該シート材
    排出手段の上方に原稿の画像情報を読み取る原稿読取手
    段、操作信号を入力するための操作入力手段、装置の状
    態を表示するための表示手段のうちの少なくともいずれ
    か一つを有する画像形成装置において、 前記複数のシート材排出手段のうちの一つを第1のシー
    ト材排出手段とし、前記第1のシート材排出手段の上方
    に位置するシート材排出手段を第2のシート材排出手段
    とし、 前記第1のシート材排出手段により排出されたシート材
    を積載する第1のシート材排出トレイと、前記第1のシ
    ート材排出トレイの上方の空間に配置され、前記第2の
    シート材排出手段により排出されたシート材を積載する
    第2のシート材排出トレイと、前記第2のシート材排出
    トレイの上方の空間を占める部材とを有し、 前記第2のシート材排出トレイは、少なくともシート材
    の積載方向下流側の端部近傍において、積載方向下流側
    になるにつれて、前記上方の空間を占める部材から離れ
    る方向に曲げられていることを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第2のシート材排出トレイの上方
    に、原稿の画像情報を読み取る原稿読取手段に供給する
    原稿を載置する原稿載置台又は前記原稿読取手段によっ
    て画像情報を読み取られた原稿を排出する原稿排出トレ
    イの少なくともいずれかを有することを特徴とする請求
    項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のシート材排出トレイは、少な
    くともシート材の積載方向下流側の端部近傍において、
    積載方向下流側になるにつれて、前記第2のシート材排
    出トレイから離れる方向に曲げられていることを特徴と
    する請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1のシート材排出トレイ、第2の
    シート材排出トレイ、原稿排出トレイの少なくともいず
    れかは、少なくとも積載方向下流側の端部近傍におい
    て、前記筐体部を構成する他の部材に塞がれていないこ
    とを特徴とする請求項7又は8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記原稿読取手段によって読み取った
    原稿についての画像情報を、前記画像形成手段によって
    シート材に複写するコピー機能、外部装置から受信した
    画像情報に基づく画像を、前記画像形成手段によってシ
    ート材に形成するファクシミリ受信機能、外部装置から
    入力した画像情報に基づく画像を、前記画像形成手段に
    よってシート材に形成するプリンタ機能の内の少なくと
    も2つの機能を有するとともに、 前記画像形成手段により画像形成されたシート材につい
    て、前記第1のシート材排出手段と前記第2のシート材
    排出手段とのいずれかにシート材の搬送路を切り換える
    シート搬送路切換手段と、 各機能毎に、前記シート搬送路切換手段によるシート材
    の搬送路の切り換え動作を制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記操作入力手段は、各機能のそれぞ
    れに対するシート材の搬送路の割り当てについて設定入
    力された操作信号を前記制御手段に供給し、 前記制御手段は、前記操作入力手段により設定入力され
    た操作信号に基づいて、各機能ごとに割り当てられたシ
    ート材の搬送路となるように前記シート搬送路切換手段
    の切り換え動作を制御することを特徴とする請求項10
    記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のシート材排出手段と前記第
    1のシート材排出トレイとの間隔は、前記第2のシート
    材排出手段と前記第2のシート材排出トレイとの間隔よ
    りも大きいことを特徴とする請求項10又は11記載の
    シート材排出装置。
  13. 【請求項13】 前記複数のシート材排出手段は、前記
    筐体部の奥側から正面側に前記シート材を排出すること
    を特徴とする請求項6乃至12のいずれか1項に記載の
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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