JP2001072146A - 粘着性組成物用容器 - Google Patents

粘着性組成物用容器

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JP2001072146A
JP2001072146A JP25033099A JP25033099A JP2001072146A JP 2001072146 A JP2001072146 A JP 2001072146A JP 25033099 A JP25033099 A JP 25033099A JP 25033099 A JP25033099 A JP 25033099A JP 2001072146 A JP2001072146 A JP 2001072146A
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JP
Japan
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container
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adhesive composition
elastic material
viscous composition
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JP25033099A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Yoneda
義和 米田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた弾性や強度、耐熱性等を有し、離型性
にも優れるので、粘着性の強い内容物でも簡便に取り出
すことが出来ると共に、再利用性にも優れる粘着性組成
物用容器を提供する。 【解決手段】 80℃以上の耐熱温度を有する弾性素材
により形成されていることを特徴とする容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着性組成物用容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばホットメルト型粘着剤のよ
うな粘着性組成物用の容器としては、缶やガラス瓶等の
離型性を有しない容器や、例えばシリコーン系離型剤に
より離型処理を施された紙類やプラスチックフィルム類
あるいはこれら同士やこれらと金属等との積層体(ラミ
ネート体)類等を素材として用いた箱体状やトレー状の
内面に離型性を有する容器が用いられてきた。
【0003】しかし、離型性を有しない容器の場合、内
容物である粘着性組成物を取り出すためには、例えばヘ
ラで掻き出したり、加熱溶融して流動性を高める等の手
間や時間が必要であり、簡便に取り出すことが出来ない
という問題点がある。
【0004】また、紙類やプラスチックフィルム類を素
材として用いた離型性を有する容器の場合、内容物であ
る粘着性組成物は比較的簡便に取り出すことが出来るも
のの、容器の強度が不十分で内容物の取り出し時に破壊
することが多いため、容器そのものを再利用することが
困難であるという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題点に鑑み、優れた弾性や強度、耐熱性等を有
し、離型性にも優れるので、粘着性の強い内容物でも簡
便に取り出すことが出来ると共に、再利用性にも優れる
粘着性組成物用容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の粘着性
組成物用容器は、80℃以上の耐熱温度を有する弾性素
材により形成されていることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の粘着性組成物用容器は、
上記請求項1に記載の粘着性組成物用容器において、弾
性素材がシリコーン系素材であることを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の粘着性組成物用容
器は、上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の
粘着性組成物用容器において、容器内面が離型剤により
離型処理を施されていることを特徴とする。
【0009】さらに、請求項4に記載の粘着性組成物用
容器は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の粘
着性組成物用容器において、容器形状が箱体状もしくは
袋体状であることを特徴とする。
【0010】本発明で用いられる弾性素材としては、少
なくとも常温で弾性を有し、且つ、80℃以上の耐熱温
度を有する素材であれば如何なる素材であっても良く、
例えば、天然ゴムや架橋天然ゴム;スチレン−ブタジエ
ン共重合ゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、イソ
プレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、ウレタ
ンゴム(UR)、アクリルゴム(AR)、エチレン−プ
ロピレン共重合ゴム(EPR)、エチレン−プロピレン
−ジエン三元共重合ゴム(EPT)、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合ゴム(SBS)、スチレ
ン−イソプレン−スチレンブロック共重合ゴム(SI
S)、水添SBS、水添SIS等の合成ゴムや架橋合成
ゴム;一般的にシリコーンゴムやシリコーン樹脂と呼称
されるシリコーン系素材等が挙げられ、これらの1種も
しくは2種以上が好適に用いられる。
【0011】尚、本発明で用いられる弾性素材として
は、低温でも弾性を損なわない素材であることが好まし
く、これにより、内容物が常温で形状を保持し難い場合
であってもハンドリングに影響がない範囲で内容物を含
む容器全体を冷却して、より取り出し易くすることが出
来る。
【0012】本発明においては、上記弾性素材のなかで
も、シリコーンゴムやシリコーン樹脂等のシリコーン系
素材が特に好適に用いられる。
【0013】シリコーンゴムとしては、例えば、ミラブ
ル型シリコーンゴム、1液性の湿気硬化型シリコーンゴ
ムや2液性の縮合型もしくは付加型シリコーンゴム等の
所謂RTVシリコーンゴム等が挙げられ、これらの1種
もしくは2種以上が好適に用いられる。また、シリコー
ン樹脂としては、例えば、一般成形用もしくは耐熱成形
用のモールディングコンパウンド等が挙げられ、これら
の1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0014】上記シリコーン系素材は、常温における優
れた弾性と高い耐熱性や耐寒性等とを兼備し、且つ、そ
れ自体が優れた離型性を有する。従って、シリコーン系
素材を用いて形成された容器は、再利用性に優れ、繰り
返し使用回数を多くすることが出来ると共に、その内面
に後述する離型処理を施さなくとも優れた離型性を半永
久的に発揮するので、内容物の取り出しが極めて簡便且
つ容易なものとなる。
【0015】本発明においては、上述した弾性素材の耐
熱温度が80℃以上であることが必要であり、好ましく
は100℃以上であり、より好ましくは125℃以上で
ある。尚、ここで言う耐熱温度とは以下の測定方法で求
めた耐熱温度を意味する。〔耐熱温度の測定方法〕所定
の温度に設定されたギヤーオーブン中に容器を2時間以
上放置した後、容器の外観を目視で観察し、容器が変形
していなかった最高温度をもって耐熱温度とした。
【0016】弾性素材の上記耐熱温度が80℃未満であ
ると、例えばホットメルト型粘着剤のような粘着性組成
物を加熱溶融状態で容器中へ充填する時の熱により容器
の変形や破損が生じて、商品価値が損なわれたり、容器
の再利用が出来なくなることがある。
【0017】本発明で用いられる弾性素材には、本発明
の目的達成を阻害しない範囲で必要に応じて、充填剤、
軟化剤、可塑剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、着色剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤等の各種添加剤
の1種もしくは2種以上が添加されていても良い。
【0018】本発明において、それ自体が離型性を有し
ない弾性素材を用いて容器を形成した場合、得られた容
器の内面に対し離型剤で離型処理を施すことが好まし
い。
【0019】それ自体が離型性を有しない弾性素材によ
り形成された容器の内面に離型処理が施されていない
と、内容物としての粘着性組成物を取り出す時に、例え
ばヘラで掻き出したり、加熱して粘度を下げ流動性を高
める等の手間や時間が必要となり、剥離が重くなって、
取り出し作業の簡便性が損なわれる。
【0020】上記離型処理を施すための離型剤として
は、例えば、シリコーン系離型剤、ワックス系離型剤、
ワックスパウダー、フッ素系離型剤、滑剤、プロッキン
グ防止剤、金属石鹸等の従来公知の各種離型剤が挙げら
れ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられ
る。
【0021】本発明の粘着性組成物用容器の形状は、特
に限定されるものではなく、例えば、箱体状、袋体状、
トレー状、チューブ状等のいずれの形状であっても良い
が、内容物の充填のし易さや取り出し作業の簡便性、再
利用性等を考慮すると、これらの点に総合的に優れる箱
体状もしくは袋体状であることが好ましい。尚、ここで
言う袋体状には巾着状も包含される。
【0022】また、本発明の粘着性組成物用容器を複数
個で1梱包とするため、例えば段ボールケース等の外装
容器を用いても良い。さらに、内容物を充填する時の容
器強度を補強するため、例えば段ボール等により区画さ
れた中に本発明の容器を嵌合した状態で内容物を充填し
ても良い。
【0023】本発明の粘着性組成物用容器の成形方法
は、特に限定されるものではなく、射出成形法、押し出
し成形法、ブロー成形法、成形型へのコーティング法や
キャスティング法(流延法)、注入法等の従来公知のい
ずれの成形方法であっても良い。
【0024】本発明の粘着性組成物用容器に充填する内
容物は、粘着性組成物であって、例えば、接着剤組成物
や塗料、コーティング剤、インク等が挙げられる。ま
た、内容物の形態、即ち、粘着性組成物の形態は、特に
限定されるものではなく、常温で固形もしくは半固形の
粘着性組成物や常温で液状の無溶媒型粘着性組成物、溶
剤型粘着性組成物、エマルジョン型粘着性組成物等が挙
げられるが、特に、内容物を容器から取り出す際に、内
容物がある程度形状を維持し且つ容易に取り出し口を設
けることが出来ることから常温で固形もしくは半固形の
粘着性組成物が好ましい。
【0025】また、本発明の粘着性組成物用容器は基本
的には耐熱容器なので、例えば、ホットメルト型粘着性
組成物や常温で高い粘稠性を示す無溶媒型粘着性組成物
あるいは高沸点溶剤などで希釈された高粘度の溶剤型粘
着性組成物等のような加熱した状態で充填される内容物
用として用いられることが特に好ましい。
【0026】
【作用】本発明の粘着性組成物用容器は、特定の温度以
上の耐熱温度を有する弾性素材により形成されているの
で、例えばホットメルト型粘着剤のような充填時に加熱
されている内容物を充填しても熱による変形や破損を起
こさず、従って再利用性に優れ、商品価値を損ねること
もない。
【0027】また、本発明の粘着性組成物用容器は、少
なくとも常温で優れた弾性を有する弾性素材により形成
されているので、容易に容器そのものを変形させること
が可能であり、そのため、剥離モードや剪断モードで容
易に内容物界面から剥がすことが出来る。また、容器そ
のものが伸長出来るので、内容物との界面の剥がれてい
く局部に応力を集中することが可能となり、より軽く剥
離することが出来る。
【0028】即ち、例えば指圧により容器そのものを変
形させて容易に取り出し口を設けることが可能であり、
従って内容物を簡便に取り出すことが出来る。また、内
容物を取り出した後の容器は自然に原形に復元するの
で、再利用性にも優れる。
【0029】特に、弾性素材としてシリコーン系素材を
用いることにより、上記性能が一段と向上すると共に、
容器内面に離型処理を施さなくとも優れた離型性を半永
久的に発揮するので、例えばホットメルト型粘着剤のよ
うな粘着性の強い内容物を充填した場合でも内容物を簡
便且つ容易に取り出すことが出来る。
【0030】また、それ自体が離型性を有しない弾性素
材を用いた場合でも容器内面に離型処理を施すことによ
り、粘着性の強い内容物も簡便に取り出すことが出来
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定さ
れるものではない。図1は本発明の実施例で作製した粘
着性組成物用容器にホットメルト型粘着剤(内容物)を
充填した状態を示す斜視図であり、図2は本発明の実施
例で作製した粘着性組成物用容器からホットメルト型粘
着剤(内容物)を取り出す時の状態を示す斜視図であ
る。
【0032】(実施例)容器用の成形型中に1液性の湿
気硬化型変成シリコーンゴム(RTV変成シリコーンゴ
ム)を注入して、硬化させ、シリコーン系弾性素材から
成る粘着性組成物用容器1を作製した。尚、上記シリコ
ーン系弾性素材の耐熱温度は160℃であった。次い
で、上記で得られた粘着性組成物用容器1中に150℃
で加熱溶融されたホットメルト型粘着剤(内容物)2を
充填し、23℃の雰囲気下で放冷した。
【0033】放冷24時間後に、手で粘着性組成物用容
器1を変形させて取り出し口3を設け、ホットメルト型
粘着剤(内容物)2を取り出したところ、簡便且つ容易
に取り出すことが出来た。
【0034】また、取り出し完了後の粘着性組成物用容
器1は、内部にホットメルト型粘着剤(内容物)2の残
滓もなく、容易に原形に復元したので、問題なく再利用
することが出来た。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の粘着性組成
物用容器は、少なくとも常温で弾性に富む素材から形成
され且つ優れた離型性を有するので、粘着性の強い内容
物でも簡便且つ容易に取り出すことが出来る。また、十
分な弾性や強度、耐熱性等を有しているので、内容物の
充填時や取り出し時に破損することもなく、変形後も容
易に原形に復元するので、再利用性に優れる。従って、
内容物が例えばホットメルト型粘着剤のような粘着性が
強く且つ充填時に加熱される粘着性組成物の場合であっ
ても好適に用いられる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で作製した粘着性組成物用容器
にホットメルト型粘着剤(内容物)を充填した状態を示
す斜視図である。
【図2】本発明の実施例で作製した粘着性組成物用容器
からホットメルト型粘着剤(内容物)を取り出す時の状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 粘着性組成物用容器 2 ホットメルト型粘着剤(内容物) 3 取り出し口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 80℃以上の耐熱温度を有する弾性素材
    により形成されていることを特徴とする粘着性組成物用
    容器。
  2. 【請求項2】 弾性素材がシリコーン系素材であること
    を特徴とする請求項1に記載の粘着性組成物用容器。
  3. 【請求項3】 容器内面が離型剤により離型処理を施さ
    れていることを特徴とする請求項1または請求項2のい
    ずれかに記載の粘着性組成物用容器。
  4. 【請求項4】 容器形状が箱体状もしくは袋体状である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の粘着性組成物用容器。
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