JP2001026915A - 道路面表示材及び道路面表示材の道路面への貼付方法 - Google Patents
道路面表示材及び道路面表示材の道路面への貼付方法Info
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- JP2001026915A JP2001026915A JP11177135A JP17713599A JP2001026915A JP 2001026915 A JP2001026915 A JP 2001026915A JP 11177135 A JP11177135 A JP 11177135A JP 17713599 A JP17713599 A JP 17713599A JP 2001026915 A JP2001026915 A JP 2001026915A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 短時間の施工が可能であり、かつ、道路面へ
の貼付後、その上を自動車等の車両が通過しても十分な
接着強度( 耐久性) を発現しうる道路面表示材及びその
道路面表示材の道路面への貼付方法を提供すること。 【解決手段】 基材の一面にホットメルト接着剤を積層
してなる道路面表示材であって、基材が90℃以上の軟
化点を有するものであり、かつホットメルト接着剤が2
3℃において106 〜1010Paの弾性率、及び90℃
以下の軟化点を有するものであることを特徴とする道路
面表示材。
の貼付後、その上を自動車等の車両が通過しても十分な
接着強度( 耐久性) を発現しうる道路面表示材及びその
道路面表示材の道路面への貼付方法を提供すること。 【解決手段】 基材の一面にホットメルト接着剤を積層
してなる道路面表示材であって、基材が90℃以上の軟
化点を有するものであり、かつホットメルト接着剤が2
3℃において106 〜1010Paの弾性率、及び90℃
以下の軟化点を有するものであることを特徴とする道路
面表示材。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路面表示材及び
その道路面表示材の道路面への貼付方法に関する。さら
に詳しくは、短時間の施工が可能であり、 かつ、 道路面
への貼付後、その上を自動車等の車両が通過しても十分
な接着強度(耐久性)を発現し得る道路面表示材及びそ
の道路面表示材の道路面への貼付方法に関する。
その道路面表示材の道路面への貼付方法に関する。さら
に詳しくは、短時間の施工が可能であり、 かつ、 道路面
への貼付後、その上を自動車等の車両が通過しても十分
な接着強度(耐久性)を発現し得る道路面表示材及びそ
の道路面表示材の道路面への貼付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な文字、図形、記号、模様等を道路
面上に表示する材料として、 溶融貼付式シートタイプの
表示材が用いられている。 しかし、 この表示材を用いた
貼付作業は、表示材そのものを溶融させるためにガスバ
ーナー等で長時間の加熱を必要とするものであった。 そ
こで、簡易かつ短時間に道路面上に貼付できる材料とし
て、 基材上に粘着剤層を積層した感圧式貼付シートタイ
プの表示材が提案されている(特開平6―280221
号公報)。
面上に表示する材料として、 溶融貼付式シートタイプの
表示材が用いられている。 しかし、 この表示材を用いた
貼付作業は、表示材そのものを溶融させるためにガスバ
ーナー等で長時間の加熱を必要とするものであった。 そ
こで、簡易かつ短時間に道路面上に貼付できる材料とし
て、 基材上に粘着剤層を積層した感圧式貼付シートタイ
プの表示材が提案されている(特開平6―280221
号公報)。
【0003】しかし、 この感圧式貼付シートタイプの表
示材は、用いる粘着剤層が柔軟すぎるため、 道路面への
貼付後、その表示材の上を自動車等の車両が通過すると
ズレが生じ、その表示材が表示する文字、図形、記号、
模様等の判読や視認が困難になり、ひいては判読や視認
が不能になるという問題があった。 特に、この問題は表
示材を交通標識として用いた場合には、交通事故に繋が
る恐れのある大きな問題であった。
示材は、用いる粘着剤層が柔軟すぎるため、 道路面への
貼付後、その表示材の上を自動車等の車両が通過すると
ズレが生じ、その表示材が表示する文字、図形、記号、
模様等の判読や視認が困難になり、ひいては判読や視認
が不能になるという問題があった。 特に、この問題は表
示材を交通標識として用いた場合には、交通事故に繋が
る恐れのある大きな問題であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
に鑑みなされたもので、短時間の施工が可能であり、 か
つ、 道路面への貼付後、その上を自動車等の車両が通過
しても十分な接着強度(耐久性)を発現し得る道路面表
示材及びその道路面表示材の道路面への貼付方法を提供
することを目的とする。
に鑑みなされたもので、短時間の施工が可能であり、 か
つ、 道路面への貼付後、その上を自動車等の車両が通過
しても十分な接着強度(耐久性)を発現し得る道路面表
示材及びその道路面表示材の道路面への貼付方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の問題
を解決するべく鋭意研究した結果、特定の軟化点を有す
る基材上に、特定の弾性率及び軟化点を有するホットメ
ルト接着剤を積層してなる道路面表示材によって、上記
目的を達成することができることを知見し、本発明を完
成させた。すなわち、本発明は、以下の道路面表示材及
びその道路面表示材の道路面への貼付方法を提供するも
のである。
を解決するべく鋭意研究した結果、特定の軟化点を有す
る基材上に、特定の弾性率及び軟化点を有するホットメ
ルト接着剤を積層してなる道路面表示材によって、上記
目的を達成することができることを知見し、本発明を完
成させた。すなわち、本発明は、以下の道路面表示材及
びその道路面表示材の道路面への貼付方法を提供するも
のである。
【0006】[1]基材の一面にホットメルト接着剤を
積層してなる道路面表示材であって、基材が90℃以上
の軟化点を有するものであり、かつホットメルト接着剤
が、23℃において106 〜1010Paの弾性率、及び
90℃以下の軟化点を有するものであることを特徴とす
る道路面表示材。
積層してなる道路面表示材であって、基材が90℃以上
の軟化点を有するものであり、かつホットメルト接着剤
が、23℃において106 〜1010Paの弾性率、及び
90℃以下の軟化点を有するものであることを特徴とす
る道路面表示材。
【0007】[2]前記ホットメルト接着剤の無機充填
材含有率が、前記基材の無機充填材含有率の1/2以下
である前記[1]に記載の道路面表示材。
材含有率が、前記基材の無機充填材含有率の1/2以下
である前記[1]に記載の道路面表示材。
【0008】[3]前記ホットメルト接着剤が、90℃
において100万cps以下の溶融粘度、50〜90℃
の軟化点、及び50℃以上の融点を有するものである前
記[1]又は[2]に記載の道路面表示材。
において100万cps以下の溶融粘度、50〜90℃
の軟化点、及び50℃以上の融点を有するものである前
記[1]又は[2]に記載の道路面表示材。
【0009】[4]前記ホットメルト接着剤が、オレフ
ィン系共重合樹脂及びワックスを含むものである前記
[1]〜[3]のいずれかに記載の道路面表示材。
ィン系共重合樹脂及びワックスを含むものである前記
[1]〜[3]のいずれかに記載の道路面表示材。
【0010】[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記
載の道路面表示材を道路面上に貼付する方法であって、
ホットメルト接着剤層面を道路面と対向するように道路
上に載置し、 次いで、ホットメルト接着剤の温度が90
〜150℃となるように基材の他面から加熱して、ホッ
トメルト接着剤層を道路面に接着させることを特徴とす
る道路面表示材の道路面への貼付方法。
載の道路面表示材を道路面上に貼付する方法であって、
ホットメルト接着剤層面を道路面と対向するように道路
上に載置し、 次いで、ホットメルト接着剤の温度が90
〜150℃となるように基材の他面から加熱して、ホッ
トメルト接着剤層を道路面に接着させることを特徴とす
る道路面表示材の道路面への貼付方法。
【0011】(作用)本発明に用いられるホットメルト
接着剤が、23℃において106 〜1010Paの弾性率
を有するものであるため、 本発明の表示材の道路面への
貼付後、その上を自動車等の車両が通過しても十分な接
着強度(耐久性)を発現させることができる。
接着剤が、23℃において106 〜1010Paの弾性率
を有するものであるため、 本発明の表示材の道路面への
貼付後、その上を自動車等の車両が通過しても十分な接
着強度(耐久性)を発現させることができる。
【0012】また、本発明に用いられるホットメルト接
着剤が、90℃以下の軟化点を有するものであるため、
本発明の表示材の道路面への貼付に際しては、低温かつ
短時間の加熱でホットメルト接着剤と道路とを接着させ
ることができる。
着剤が、90℃以下の軟化点を有するものであるため、
本発明の表示材の道路面への貼付に際しては、低温かつ
短時間の加熱でホットメルト接着剤と道路とを接着させ
ることができる。
【0013】また、本発明に用いられるホットメルト接
着剤の無機充填材含有率が、基材の無機充填材含有率の
1/2以下であるため、 低温かつ短時間の加熱でホット
メルト接着剤と道路とを接着させることができる。
着剤の無機充填材含有率が、基材の無機充填材含有率の
1/2以下であるため、 低温かつ短時間の加熱でホット
メルト接着剤と道路とを接着させることができる。
【0014】また、本発明に用いられるホットメルト接
着剤が、90℃において100万cps以下溶融粘度を
有するものであるため、 低温かつ短時間の加熱でホット
メルト接着剤と道路とを接着させることができる。
着剤が、90℃において100万cps以下溶融粘度を
有するものであるため、 低温かつ短時間の加熱でホット
メルト接着剤と道路とを接着させることができる。
【0015】また、本発明に用いられるホットメルト接
着剤が、50〜90℃の軟化点、及び50℃以上の融点
を有するものであるため、 本発明の表示材を道路面に接
着、貼付後すぐにその上を白動車等の車両が通過しても
十分な接着強度(耐久性)を発現させることができる。
着剤が、50〜90℃の軟化点、及び50℃以上の融点
を有するものであるため、 本発明の表示材を道路面に接
着、貼付後すぐにその上を白動車等の車両が通過しても
十分な接着強度(耐久性)を発現させることができる。
【0016】さらに、本発明の請求項1〜請求項4に記
載の道路面表示材を道路面に貼付する方法においては、
ホットメルト接着剤の温度が90〜150℃となるよう
に基材の他面(基材の他面とは基材の表示面を意味す
る。一方、基材の一面とは非表示面でホットメルト接着
剤が積層される道路対向面を意味する)から加熱して、
ホットメルト接着剤を道路面に接着させるため、 表示材
の流動変形や変色を起こさせることがなく、 また短時間
に施工することができる。
載の道路面表示材を道路面に貼付する方法においては、
ホットメルト接着剤の温度が90〜150℃となるよう
に基材の他面(基材の他面とは基材の表示面を意味す
る。一方、基材の一面とは非表示面でホットメルト接着
剤が積層される道路対向面を意味する)から加熱して、
ホットメルト接着剤を道路面に接着させるため、 表示材
の流動変形や変色を起こさせることがなく、 また短時間
に施工することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本発明の道
路面表示材の一の実施例を模式的に示す説明図である。
図2は、図1に示す本発明の道路面表示材を道路に貼付
した状態を模式的に示す断面図である。図3は、本発明
の道路面表示材の他の実施例を模式的に示す説明図であ
る。
面を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本発明の道
路面表示材の一の実施例を模式的に示す説明図である。
図2は、図1に示す本発明の道路面表示材を道路に貼付
した状態を模式的に示す断面図である。図3は、本発明
の道路面表示材の他の実施例を模式的に示す説明図であ
る。
【0018】〔道路面表示材〕本発明の道路面表示材
は、図1〜図3に示すように、特定の軟化点を有する基
材1の一面(非表示面であって道路対向面である)に、
特定の弾性率及び軟化点を有するホットメルト接着剤2
を積層してなる道路面表示材である。ホットメルト接着
剤2の表面に、剥離シート4を設けたものであってもよ
い。
は、図1〜図3に示すように、特定の軟化点を有する基
材1の一面(非表示面であって道路対向面である)に、
特定の弾性率及び軟化点を有するホットメルト接着剤2
を積層してなる道路面表示材である。ホットメルト接着
剤2の表面に、剥離シート4を設けたものであってもよ
い。
【0019】本発明の道路面表示材の形状としては、 特
に制限はなく、一定寸法のシートや一定幅の巻物であっ
てもよいし、何等かの文字状、図形状(例えば、 円形、
多角形、 矢印型等)としたものであってもよい。また、
道路面表示材の厚さは必要に応じて適宜設定すれば良い
が、0. 5〜3mmであることが好ましい。基材の他面
である表示面は無地又は何等かの文字、図形、記号、模
様、絵等が描かれる。このとき、基材の厚さは必要に応
じて適宜設定することができるが、0.3〜2mmであ
ることが好ましい。また、ホットメルト接着剤の塗工厚
さは、所望の接着強度が得られるものであれば特に制限
はないが、0.05〜1mmが好ましい。
に制限はなく、一定寸法のシートや一定幅の巻物であっ
てもよいし、何等かの文字状、図形状(例えば、 円形、
多角形、 矢印型等)としたものであってもよい。また、
道路面表示材の厚さは必要に応じて適宜設定すれば良い
が、0. 5〜3mmであることが好ましい。基材の他面
である表示面は無地又は何等かの文字、図形、記号、模
様、絵等が描かれる。このとき、基材の厚さは必要に応
じて適宜設定することができるが、0.3〜2mmであ
ることが好ましい。また、ホットメルト接着剤の塗工厚
さは、所望の接着強度が得られるものであれば特に制限
はないが、0.05〜1mmが好ましい。
【0020】以下、各構成要素ごとに具体的に説明す
る。 (基材)本発明に用いられる基材としては、90℃以上
の軟化点(JIS K5665の規格に準拠した方法で測
定)を有するものであれば特に制限はないが、例えば、
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂の(部分)ケン化物、エチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂、エチレン−メチルアクリレート
共重合樹脂、エチレン−グリシジルメタクリレート共重
合樹脂、プロピレン系共重合樹脂、ゴム樹脂、粘着付与
樹脂等の樹脂の少なくとも1種に、必要に応じて、炭酸
カルシウム、酸化チタン等の無機充填材、顔料、可塑
剤、ワックス、ガラスビーズ等の夜間に光を反射し得る
材料等を含有させたものを挙げることができる。このよ
うな基材の具体例としては、ジスラインS(積水樹脂社
製)を挙げることができる。 基材の軟化点が90℃未
満であると、 道路面表示材としての耐久性が不足する。
る。 (基材)本発明に用いられる基材としては、90℃以上
の軟化点(JIS K5665の規格に準拠した方法で測
定)を有するものであれば特に制限はないが、例えば、
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂の(部分)ケン化物、エチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂、エチレン−メチルアクリレート
共重合樹脂、エチレン−グリシジルメタクリレート共重
合樹脂、プロピレン系共重合樹脂、ゴム樹脂、粘着付与
樹脂等の樹脂の少なくとも1種に、必要に応じて、炭酸
カルシウム、酸化チタン等の無機充填材、顔料、可塑
剤、ワックス、ガラスビーズ等の夜間に光を反射し得る
材料等を含有させたものを挙げることができる。このよ
うな基材の具体例としては、ジスラインS(積水樹脂社
製)を挙げることができる。 基材の軟化点が90℃未
満であると、 道路面表示材としての耐久性が不足する。
【0021】本発明に用いられる基材の製造方法として
は、配合すべき各成分の所定量を均一に混練し得るもの
である限り特に制限はないが、 各成分が溶融し得る適度
な加熱条件下で製造することが好ましい。また、製造に
際しての各成分の混練は無溶媒で行っても良く、例えば
芳香族炭化水素、酢酸エステル、ケトン等のような不活
性溶媒中で行っても良いが、 不活性溶媒中で行った場合
には、 混練後に減圧及び/ 又は加熱により不活性溶媒を
除去する必要がある。 具体的には、 ダブルヘリカルリボ
ン浴又はゲート浴、 バタフライミキサー、 プラネタリミ
キサー、 三本ロール、 ニーダールーダー型混練機、 エク
ストルーダー型混練押出機等の1種又は2種以上を用い
て各成分の混練を行い得るが、 各成分を混練する装置に
ついては、 これらに限定されるものではない。 さらに、
各成分の仕込み順序としては特に制限はないが、 溶融時
間を短縮したり、 得られるホットメルト接着剤の劣化を
防止するために、 溶融し難い成分や溶融時の熱や機械的
剪断力により劣化を受け難いものから順に仕込むことが
好ましい。
は、配合すべき各成分の所定量を均一に混練し得るもの
である限り特に制限はないが、 各成分が溶融し得る適度
な加熱条件下で製造することが好ましい。また、製造に
際しての各成分の混練は無溶媒で行っても良く、例えば
芳香族炭化水素、酢酸エステル、ケトン等のような不活
性溶媒中で行っても良いが、 不活性溶媒中で行った場合
には、 混練後に減圧及び/ 又は加熱により不活性溶媒を
除去する必要がある。 具体的には、 ダブルヘリカルリボ
ン浴又はゲート浴、 バタフライミキサー、 プラネタリミ
キサー、 三本ロール、 ニーダールーダー型混練機、 エク
ストルーダー型混練押出機等の1種又は2種以上を用い
て各成分の混練を行い得るが、 各成分を混練する装置に
ついては、 これらに限定されるものではない。 さらに、
各成分の仕込み順序としては特に制限はないが、 溶融時
間を短縮したり、 得られるホットメルト接着剤の劣化を
防止するために、 溶融し難い成分や溶融時の熱や機械的
剪断力により劣化を受け難いものから順に仕込むことが
好ましい。
【0022】(ホットメルト接着剤)本発明に用いられ
るホットメルト接着剤としては、23℃における弾性率
が106 〜1010Pa及び軟化点が90℃以下のもので
あれば特に制限はなく、通常、べース樹脂と添加剤とを
含む配合成分を適宜調整して用いることができるが、例
えば、オレフィン系共重合樹脂及びワックスを含むもの
を好適例として挙げることができる。
るホットメルト接着剤としては、23℃における弾性率
が106 〜1010Pa及び軟化点が90℃以下のもので
あれば特に制限はなく、通常、べース樹脂と添加剤とを
含む配合成分を適宜調整して用いることができるが、例
えば、オレフィン系共重合樹脂及びワックスを含むもの
を好適例として挙げることができる。
【0023】以下、さらに具体的に説明する。 1)23℃における弾性率 本発明に用いられるホットメルト接着剤は、23℃にお
いて通常106 〜10 10Pa、好ましくは、107 〜1
09 Paの弾性率を有するものである。
いて通常106 〜10 10Pa、好ましくは、107 〜1
09 Paの弾性率を有するものである。
【0024】ここで、23℃における弾性率とは、JI
S K7198に準拠して測定されるものであり、周波数
10Hz、 昇温速度3℃/分にてA法(引張振動法)で測
定を行ったときの23℃での動的貯蔵弾性率を意味す
る。
S K7198に準拠して測定されるものであり、周波数
10Hz、 昇温速度3℃/分にてA法(引張振動法)で測
定を行ったときの23℃での動的貯蔵弾性率を意味す
る。
【0025】23℃における弾性率が、106 Pa未満
であると、ホットメルト接着剤が柔軟になりすぎ、 道路
面表示材を道路面上に貼付した後その上を自動車等の車
両が通過するとズレが生じる。 1010Paを超えると、
接着強度や耐久性がかえって低下する。
であると、ホットメルト接着剤が柔軟になりすぎ、 道路
面表示材を道路面上に貼付した後その上を自動車等の車
両が通過するとズレが生じる。 1010Paを超えると、
接着強度や耐久性がかえって低下する。
【0026】2)軟化点 本発明に用いられるホットメルト接着剤は、通常、90
℃以下、好ましくは80℃以下、さらに好ましくは50
℃〜90℃、特に好ましくは、60℃〜80℃の軟化点
を有するものである。
℃以下、好ましくは80℃以下、さらに好ましくは50
℃〜90℃、特に好ましくは、60℃〜80℃の軟化点
を有するものである。
【0027】ここで、軟化点とは、環球式測定法による
軟化点で、JIS K6863に準拠して測定されるもの
を意味する。軟化点が90℃を超えると、ホットメルト
接着剤層が90〜150℃の温度になるように道路面表
示材の他面(表示面)から加熱したときに道路面表示材
を道路に接着することが困難になり、 さらに高い温度で
加熱すると基材の流動変形や変色を起こす。
軟化点で、JIS K6863に準拠して測定されるもの
を意味する。軟化点が90℃を超えると、ホットメルト
接着剤層が90〜150℃の温度になるように道路面表
示材の他面(表示面)から加熱したときに道路面表示材
を道路に接着することが困難になり、 さらに高い温度で
加熱すると基材の流動変形や変色を起こす。
【0028】3)無機充填材含有率 本発明に用いられるホットメルト接着剤は、無機充填材
含有率が、基材の無機充填材含有率の1/2以下である
ことが好ましく、1/4以下であることがさらに好まし
く、1/8以下であることが特に好ましい。
含有率が、基材の無機充填材含有率の1/2以下である
ことが好ましく、1/4以下であることがさらに好まし
く、1/8以下であることが特に好ましい。
【0029】ここで、無機充填材含有率とは、ホットメ
ルト接着剤の全重量に対する、 ホットメルト接着剤に配
合されている無機充填材の重量分率である。 また、基材
の無機充填材含有率も同様に、 基材の全重量に対する、
基材に配合されている無機充填材の、 重量分率を意味す
る。
ルト接着剤の全重量に対する、 ホットメルト接着剤に配
合されている無機充填材の重量分率である。 また、基材
の無機充填材含有率も同様に、 基材の全重量に対する、
基材に配合されている無機充填材の、 重量分率を意味す
る。
【0030】ホットメルト接着剤の無機充填材含有率
が、基材の無機充填材含有率の1/2を超えると、ホッ
トメルト接着剤層が90〜150℃の温度になるように
道路面表示材の他面(表示面)から加熱したときに道路
面表示材を道路に接着することが困難になることがあ
り、 さらに高温で加熱すると基材の流動変形や変色を起
こすことがある。
が、基材の無機充填材含有率の1/2を超えると、ホッ
トメルト接着剤層が90〜150℃の温度になるように
道路面表示材の他面(表示面)から加熱したときに道路
面表示材を道路に接着することが困難になることがあ
り、 さらに高温で加熱すると基材の流動変形や変色を起
こすことがある。
【0031】無機充填材としては特に制限はないが、例
えば、炭酸カルシウム、 炭酸マグネシウム、 クレー、 タ
ルク、 アスベスト、 ガラスビーズ、 ガラスバルーン、 シ
ラスバルーン、 酸化チタン等を挙げることができる。こ
れらは、1種単独で又は2種以上を組合わせて用いるこ
とができ、また、各種表面処理を施したものであっても
よい。
えば、炭酸カルシウム、 炭酸マグネシウム、 クレー、 タ
ルク、 アスベスト、 ガラスビーズ、 ガラスバルーン、 シ
ラスバルーン、 酸化チタン等を挙げることができる。こ
れらは、1種単独で又は2種以上を組合わせて用いるこ
とができ、また、各種表面処理を施したものであっても
よい。
【0032】4)90℃における溶融粘度 本発明に用いられるホットメルト接着剤は、90℃にお
ける溶融粘度が、100万cps以下であることが好ま
しく、80℃における溶融粘度が、100万cps以下
であることがさらに好ましい。
ける溶融粘度が、100万cps以下であることが好ま
しく、80℃における溶融粘度が、100万cps以下
であることがさらに好ましい。
【0033】ここで、90℃における溶融粘度とは、J
IS K6862に準拠して測定されるものを意味する。
90℃における溶融粘度が、100万cpsを超える
と、ホットメルト接着剤層が90〜150℃の温度にな
るように道路面表示材の他面(表示面)から加熱したと
きに道路面表示材を道路に接着することが困難になるこ
とがあり、さらに高温で加熱すると基材の流動変形や変
色を起こすことがある。
IS K6862に準拠して測定されるものを意味する。
90℃における溶融粘度が、100万cpsを超える
と、ホットメルト接着剤層が90〜150℃の温度にな
るように道路面表示材の他面(表示面)から加熱したと
きに道路面表示材を道路に接着することが困難になるこ
とがあり、さらに高温で加熱すると基材の流動変形や変
色を起こすことがある。
【0034】5)融点 本発明に用いられるホットメルト接着剤は、好ましくは
50℃以上、さらに好ましくは60℃以上の融点を有す
るものである。
50℃以上、さらに好ましくは60℃以上の融点を有す
るものである。
【0035】ここで、融点とは、示差走査熱量計(DS
C)による測定で結晶融点を示す温度のうち最も高い温
度を意味する。
C)による測定で結晶融点を示す温度のうち最も高い温
度を意味する。
【0036】融点が50℃未満であると接着直後の接着
強度が不足することがあり、また、ホットメルト接着剤
が柔軟になりすぎ、 道路面表示材を道路面上に貼付した
後その上を自動車等の車両が通過するとズレが生じるこ
とがある。
強度が不足することがあり、また、ホットメルト接着剤
が柔軟になりすぎ、 道路面表示材を道路面上に貼付した
後その上を自動車等の車両が通過するとズレが生じるこ
とがある。
【0037】ホットメルト接着剤の融点を50℃以上と
するためには、 例えば、べース樹脂又は添加剤のいずれ
かとして、 融点が50℃以上のものを含むものを選択す
ることを挙げることができる。
するためには、 例えば、べース樹脂又は添加剤のいずれ
かとして、 融点が50℃以上のものを含むものを選択す
ることを挙げることができる。
【0038】6)べ一ス樹脂 本発明に用いられるべ一ス樹脂としては、 例えば、 エチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂、 エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂の(部分)ケン化物、 エチレン−エチルアクリ
レート共重合樹脂、 エチレン−メチルアクリレート共重
合樹脂、 エチレン−グリシジルメタクリレート共重合樹
脂、 プロピレン系共重合樹脂、 塩化ビニル系共重合樹
脂、 酢酸ビニル系樹脂、 アクリル系共重合樹脂、 ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂、 ポリカプロラクトン樹脂、
ポリオレフィン樹脂、 ポリウレタン樹脂、 ポリカーボ
ネート樹脂等の熱可塑性樹脂;イソプレン−スチレンブ
ロック共重合樹脂、 ブタジエン−スチレンブロック共重
合樹脂、 スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロ
ック共重合樹脂、 スチレン−エチレン−プロピレン−ス
チレンブロック共重合樹脂、 エチレン−プロピレン共重
合樹脂、 ブチルゴム、イソプレンゴム、 イソブチレンゴ
ム、 アクリルゴム、 ニトリルゴム、 ウレタンゴム等のゴ
ム徴脂;ロジン樹脂、 ロジンエステル樹脂、 ロジンエス
テル誘導体、 重合ロジン樹脂、 水添重合ロジン樹脂、 重
合ロジンエステル樹脂、 重合ロジンエステル誘導体、 水
添ロジン樹脂、 水添ロジンエステル樹脂、 水添ロジンエ
ステル誘導体、 ロジンフエノール樹脂、 テルペン樹脂、
水添テルペン樹脂、 テルペンフェノール樹脂、 水添テル
ペンフェノール樹脂、 石油樹脂(脂肪族系、 芳香族系、
脂環族系、 共重合系、 クマロンインデン樹脂系)、 水添
石油樹脂、 アルキルフェノール樹脂、 キシレン樹脂、 ケ
トン樹脂、 スチレン樹脂、 変性スチレン樹脂、 エポキシ
樹脂、 アルキド樹脂等の粘着付与樹脂等を挙げることが
できる。
レン−酢酸ビニル共重合樹脂、 エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂の(部分)ケン化物、 エチレン−エチルアクリ
レート共重合樹脂、 エチレン−メチルアクリレート共重
合樹脂、 エチレン−グリシジルメタクリレート共重合樹
脂、 プロピレン系共重合樹脂、 塩化ビニル系共重合樹
脂、 酢酸ビニル系樹脂、 アクリル系共重合樹脂、 ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂、 ポリカプロラクトン樹脂、
ポリオレフィン樹脂、 ポリウレタン樹脂、 ポリカーボ
ネート樹脂等の熱可塑性樹脂;イソプレン−スチレンブ
ロック共重合樹脂、 ブタジエン−スチレンブロック共重
合樹脂、 スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロ
ック共重合樹脂、 スチレン−エチレン−プロピレン−ス
チレンブロック共重合樹脂、 エチレン−プロピレン共重
合樹脂、 ブチルゴム、イソプレンゴム、 イソブチレンゴ
ム、 アクリルゴム、 ニトリルゴム、 ウレタンゴム等のゴ
ム徴脂;ロジン樹脂、 ロジンエステル樹脂、 ロジンエス
テル誘導体、 重合ロジン樹脂、 水添重合ロジン樹脂、 重
合ロジンエステル樹脂、 重合ロジンエステル誘導体、 水
添ロジン樹脂、 水添ロジンエステル樹脂、 水添ロジンエ
ステル誘導体、 ロジンフエノール樹脂、 テルペン樹脂、
水添テルペン樹脂、 テルペンフェノール樹脂、 水添テル
ペンフェノール樹脂、 石油樹脂(脂肪族系、 芳香族系、
脂環族系、 共重合系、 クマロンインデン樹脂系)、 水添
石油樹脂、 アルキルフェノール樹脂、 キシレン樹脂、 ケ
トン樹脂、 スチレン樹脂、 変性スチレン樹脂、 エポキシ
樹脂、 アルキド樹脂等の粘着付与樹脂等を挙げることが
できる。
【0039】これらのベース樹脂は、1種単独で又は2
種以上を組合わせて用いることができる。
種以上を組合わせて用いることができる。
【0040】これらのベース樹脂の中では、 エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂、 エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂の(部分)ケン化物、 エチレン−エチルアクリレート
共重合樹脂、 エチレン−メチルアクリレート共重合樹
脂、 エチレン−グリシジルメタクリレート共重合樹脂、
プロピレン系共重合樹脂等のオレフィン系共重合樹脂が
好ましい。このようなベース樹脂を用いることにより、
ホットメルト接着剤において溶融粘度と軟化点と融点と
の間のバランスをとることが容易になり、 かつ、ホット
メルト接着剤に優れた接着強度と耐久性とを付与するこ
とができる。
酢酸ビニル共重合樹脂、 エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂の(部分)ケン化物、 エチレン−エチルアクリレート
共重合樹脂、 エチレン−メチルアクリレート共重合樹
脂、 エチレン−グリシジルメタクリレート共重合樹脂、
プロピレン系共重合樹脂等のオレフィン系共重合樹脂が
好ましい。このようなベース樹脂を用いることにより、
ホットメルト接着剤において溶融粘度と軟化点と融点と
の間のバランスをとることが容易になり、 かつ、ホット
メルト接着剤に優れた接着強度と耐久性とを付与するこ
とができる。
【0041】前記オレフィン系共重合樹脂としては、J
IS K6863に準拠して測定される環球式測定法によ
る軟化点が140℃以下のものが好ましく、 120℃以
下のものがさらに好ましく、また、示差走査熱量計(D
SC)による測定で結晶融点を示す温度のうち最も高い
温度が90℃以下のものが好ましい。
IS K6863に準拠して測定される環球式測定法によ
る軟化点が140℃以下のものが好ましく、 120℃以
下のものがさらに好ましく、また、示差走査熱量計(D
SC)による測定で結晶融点を示す温度のうち最も高い
温度が90℃以下のものが好ましい。
【0042】軟化点が140℃を超えると、 また、示差
走査熱量計(DSC)による測定で結晶融点を示す温度
のうち最も高い温度が90℃を超えると、 ホットメルト
接着剤層が90〜150℃の温度になるように道路面表
示材の他面から加熱したときに道路面表示材を道路に接
着することが困難になることがあり、 さらに高い温度で
加熱すると基材の流動変形や変色を起こすことがある。
走査熱量計(DSC)による測定で結晶融点を示す温度
のうち最も高い温度が90℃を超えると、 ホットメルト
接着剤層が90〜150℃の温度になるように道路面表
示材の他面から加熱したときに道路面表示材を道路に接
着することが困難になることがあり、 さらに高い温度で
加熱すると基材の流動変形や変色を起こすことがある。
【0043】前記オレフィン系共重合樹脂の中では、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂が好ましい。エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂を用いることにより接着強度が最
大限に発揮される。特に、 ASTM1238に準じて測
定されるMFRが10g/10分以上で、 酢酸ビニルの含
有量が10〜40%のものが好ましい。 MFRが10g/
10分未満であると、 また、 酢酸ビニルの含有量が10
%未満であると、 ホットメルト接着剤層が90〜150
℃の温度になるように道路面表示材の他面から加熱した
ときに道路面表示材を道路に接着することが困難になる
ことがあり、 さらに高い温度で加熱すると基材の流動変
形や変色を起こすことがある。 酢酸ビニルの含有量が4
0%を超えると、得られるホットメルト接着剤の接着強
度や耐久性が低下することがある。
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂が好ましい。エチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂を用いることにより接着強度が最
大限に発揮される。特に、 ASTM1238に準じて測
定されるMFRが10g/10分以上で、 酢酸ビニルの含
有量が10〜40%のものが好ましい。 MFRが10g/
10分未満であると、 また、 酢酸ビニルの含有量が10
%未満であると、 ホットメルト接着剤層が90〜150
℃の温度になるように道路面表示材の他面から加熱した
ときに道路面表示材を道路に接着することが困難になる
ことがあり、 さらに高い温度で加熱すると基材の流動変
形や変色を起こすことがある。 酢酸ビニルの含有量が4
0%を超えると、得られるホットメルト接着剤の接着強
度や耐久性が低下することがある。
【0044】ベース樹脂として、前述のオレフィン系共
重合樹脂と粘着付与樹脂とを組み合わせて用いる場合、
粘着付与樹脂としては、 上記の粘着付与樹脂であれば特
に制限はないが、 JIS K6863に準じて測定される
環球式測定法による軟化点が140℃以下のものが好ま
しく120℃以下のものがさらに好ましい。軟化点が1
40℃を超えると、 ホットメルト接着剤層が90〜15
0℃の温度になるように道路面表示材の他面から加熱し
たときに道路面表示材を道路に接着することが困難にな
ることがあり、 さらに高い温度で加熱すると基材の流動
変形や変色を起こすことがある。
重合樹脂と粘着付与樹脂とを組み合わせて用いる場合、
粘着付与樹脂としては、 上記の粘着付与樹脂であれば特
に制限はないが、 JIS K6863に準じて測定される
環球式測定法による軟化点が140℃以下のものが好ま
しく120℃以下のものがさらに好ましい。軟化点が1
40℃を超えると、 ホットメルト接着剤層が90〜15
0℃の温度になるように道路面表示材の他面から加熱し
たときに道路面表示材を道路に接着することが困難にな
ることがあり、 さらに高い温度で加熱すると基材の流動
変形や変色を起こすことがある。
【0045】粘着付与樹脂の配合量は、 オレフィン系共
重合樹脂100重量部に対して、 10〜1000重量部
配合することが好ましく、20〜500重量部配合する
ことがさらに好ましい。10重量部未満であると、 また
1000重量部を超えると、得られるホットメルト接着
剤の接着強度や耐久性が低下することがある。
重合樹脂100重量部に対して、 10〜1000重量部
配合することが好ましく、20〜500重量部配合する
ことがさらに好ましい。10重量部未満であると、 また
1000重量部を超えると、得られるホットメルト接着
剤の接着強度や耐久性が低下することがある。
【0046】本発明においては、後述するように、必要
に応じ、ワックス等の添加剤が配合される。本発明にお
いては、添加剤としてワックスを配合することが好まし
い。
に応じ、ワックス等の添加剤が配合される。本発明にお
いては、添加剤としてワックスを配合することが好まし
い。
【0047】7)添加剤 本発明に用いられる添加剤としては、 例えば、 可塑剤、
ワックス、充填材、酸化防止剤、密着性向上材等を挙げ
ることができる。
ワックス、充填材、酸化防止剤、密着性向上材等を挙げ
ることができる。
【0048】(1)可塑剤 可塑剤としては、例えば、ジメチルフタレート、 ジエチ
ルフタレート、 ジイソブチルフタレート、 ジブチルフタ
レート、 ジヘプチルフタレート、 ジ−2一エチルヘキシ
ルフタレート、 ジ−n 一オクチルフタレート、 ジシクロ
ヘキシルフタレート、 ジイソオクチルフタレート、 ジイ
ソデシルフタレート、 ジ−n −デシルフタレート、 ジ−
n −ドデシルフタレート、 ジトリデシルフタレート、 ジ
イソトリデシルフタレート、 ジベンジルフタレート、 ジ
ノニルフタレート、 ブチルベンジルフタレート、 ブチル
ラウリルフタレート、 メチルオレイルフタレート、n −
オクチル−n −デシルフタレート、 ヘプチルノニルフタ
レート、 ジ−2−エチルヘキシルイソフタレート、 ジカ
プリルフタレート、 ジ(79アルキル)フタレート等の
フタル酸エステル類;トリブチルホスフェート、 トリオ
クチルホスフェート、 オクチルジフェニルホスフェー
ト、 トリクレジルホスフェート、 トリフェニルホスフェ
ート、 トリクロロエチルホスフェート、 クレジルジフェ
ニルホスフェート等の燐酸エステル類;ジエチレングリ
コールジベンゾエート、 ジペンタエリスリトールヘキサ
エステル、 ペンタエリスリトールエステル等のグリコー
ルエステル類;コハク酸ジイソデシル、 アジピン酸ジオ
クチル、 アジピン酸ジイソデシル、 アジピン酸ジ−n −
デシル、 アゼライン酸ジオクチル、 アゼライン酸ジ−2
−エチルヘキシル、 セバシン酸ジブチル、 セバシン酸ジ
オクチル、 テトラヒドロフタル酸ジオクチル等の脂肪族
2塩基酸エステル類;オレイン酸ブチル、 オレイン酸メ
トキシエチル、 ステアリン酸ブチル、 アセチル化リシノ
ール酸メチル、 アセチル化リシノール酸メトキシエチ
ル、 グリセリントリヘプタン酸エステル、 塩素化脂肪酸
メチル、 メトキシ塩素化脂肪酸メチル等の脂肪酸エステ
ル;エポキシ化大豆油、 エポキシ化トール油脂肪酸−2
−エチルヘキシル、 エポキシ化アマニ油、 エポキシステ
アリン酸ブチル、 エポキシステアリン酸オクチル、 エポ
キシステアリン酸ベンジル、 エポキシヘキサヒドロフタ
ル酸ジオクチル等のエポキシ系可塑剤;クエン酸トリエ
チル、 アセチルクエン酸トリエチル等のクエン酸エステ
ル類;トリメリット酸トリオクチル、 トリメリット酸ト
リス−2−エチルヘキシル等のトリメリット酸エステル
類;エチルフタリルエチルグリコレート、 ブチルフタリ
ルブチルグリコレート等のフタリルグリコレート類;ア
セチルクエン酸トリブチル;ポリプロピレンアジペー
ト;ポリプロピレンセバケート;トリアセチレン;トリ
ブチリン;トルエン−スルホアミド;ひまし油;流動パ
ラフイン;塩素化パラフイン;液状ポリブテン;液状ポ
リイソブチレン;液状ポリブタジエン;液状ポリイソプ
レン;水添液状ポリブタジエン;水添液状ポリイソプレ
ン;アルキルベンゼン;液状アルキド樹脂;ビフエニ
ル;部分水添ターフェニル;しょうのう;アルキル多環
芳香族炭化水素類;ナフテン系オイル等を挙げることが
できる。
ルフタレート、 ジイソブチルフタレート、 ジブチルフタ
レート、 ジヘプチルフタレート、 ジ−2一エチルヘキシ
ルフタレート、 ジ−n 一オクチルフタレート、 ジシクロ
ヘキシルフタレート、 ジイソオクチルフタレート、 ジイ
ソデシルフタレート、 ジ−n −デシルフタレート、 ジ−
n −ドデシルフタレート、 ジトリデシルフタレート、 ジ
イソトリデシルフタレート、 ジベンジルフタレート、 ジ
ノニルフタレート、 ブチルベンジルフタレート、 ブチル
ラウリルフタレート、 メチルオレイルフタレート、n −
オクチル−n −デシルフタレート、 ヘプチルノニルフタ
レート、 ジ−2−エチルヘキシルイソフタレート、 ジカ
プリルフタレート、 ジ(79アルキル)フタレート等の
フタル酸エステル類;トリブチルホスフェート、 トリオ
クチルホスフェート、 オクチルジフェニルホスフェー
ト、 トリクレジルホスフェート、 トリフェニルホスフェ
ート、 トリクロロエチルホスフェート、 クレジルジフェ
ニルホスフェート等の燐酸エステル類;ジエチレングリ
コールジベンゾエート、 ジペンタエリスリトールヘキサ
エステル、 ペンタエリスリトールエステル等のグリコー
ルエステル類;コハク酸ジイソデシル、 アジピン酸ジオ
クチル、 アジピン酸ジイソデシル、 アジピン酸ジ−n −
デシル、 アゼライン酸ジオクチル、 アゼライン酸ジ−2
−エチルヘキシル、 セバシン酸ジブチル、 セバシン酸ジ
オクチル、 テトラヒドロフタル酸ジオクチル等の脂肪族
2塩基酸エステル類;オレイン酸ブチル、 オレイン酸メ
トキシエチル、 ステアリン酸ブチル、 アセチル化リシノ
ール酸メチル、 アセチル化リシノール酸メトキシエチ
ル、 グリセリントリヘプタン酸エステル、 塩素化脂肪酸
メチル、 メトキシ塩素化脂肪酸メチル等の脂肪酸エステ
ル;エポキシ化大豆油、 エポキシ化トール油脂肪酸−2
−エチルヘキシル、 エポキシ化アマニ油、 エポキシステ
アリン酸ブチル、 エポキシステアリン酸オクチル、 エポ
キシステアリン酸ベンジル、 エポキシヘキサヒドロフタ
ル酸ジオクチル等のエポキシ系可塑剤;クエン酸トリエ
チル、 アセチルクエン酸トリエチル等のクエン酸エステ
ル類;トリメリット酸トリオクチル、 トリメリット酸ト
リス−2−エチルヘキシル等のトリメリット酸エステル
類;エチルフタリルエチルグリコレート、 ブチルフタリ
ルブチルグリコレート等のフタリルグリコレート類;ア
セチルクエン酸トリブチル;ポリプロピレンアジペー
ト;ポリプロピレンセバケート;トリアセチレン;トリ
ブチリン;トルエン−スルホアミド;ひまし油;流動パ
ラフイン;塩素化パラフイン;液状ポリブテン;液状ポ
リイソブチレン;液状ポリブタジエン;液状ポリイソプ
レン;水添液状ポリブタジエン;水添液状ポリイソプレ
ン;アルキルベンゼン;液状アルキド樹脂;ビフエニ
ル;部分水添ターフェニル;しょうのう;アルキル多環
芳香族炭化水素類;ナフテン系オイル等を挙げることが
できる。
【0049】(2)ワックス ワックスとしては、例えば、パラフインワックス;マイ
クロクリスタリンワックス;フイッシャー・ トロプッシ
ュワックス;重合ワックス;低分子量ポリエチレン;低
分子量ポリプロピレン;変性ワックス;アタクチックポ
リプロピレン;密ロウ、 鯨ロウ、 カルナバロウ、 木ロ
ウ、 モンタンワックス、 オゾケライト等の天然ワックス
等を挙げることができる。
クロクリスタリンワックス;フイッシャー・ トロプッシ
ュワックス;重合ワックス;低分子量ポリエチレン;低
分子量ポリプロピレン;変性ワックス;アタクチックポ
リプロピレン;密ロウ、 鯨ロウ、 カルナバロウ、 木ロ
ウ、 モンタンワックス、 オゾケライト等の天然ワックス
等を挙げることができる。
【0050】これらの中、示差走査熱量計(DSC)に
よる測定で結晶融点を示す温度のうち最も高い温度が9
0℃以下のものが好ましい。 示差走査熱量計(DSC)
による測定で結晶融点を示す温度のうち最も高い温度が
90℃を超えると、 ホットメルト接着剤層が90〜15
0℃の温度になるように道路面表示材の他面から加熱し
たときに道路面表示材を道路に接着することが困難にな
ることがあり、 さらに高い温度で加熱すると基材の流動
変形や変色を起こすことがある。
よる測定で結晶融点を示す温度のうち最も高い温度が9
0℃以下のものが好ましい。 示差走査熱量計(DSC)
による測定で結晶融点を示す温度のうち最も高い温度が
90℃を超えると、 ホットメルト接着剤層が90〜15
0℃の温度になるように道路面表示材の他面から加熱し
たときに道路面表示材を道路に接着することが困難にな
ることがあり、 さらに高い温度で加熱すると基材の流動
変形や変色を起こすことがある。
【0051】ワックスの配合量は、 オレフィン系共重合
樹脂と粘着付与樹脂との合計100重量部に対して、 1
〜100重量部配合することが好ましい。1重量部未満
であると、ワックスを配合する効果が現れないことがあ
る。 また100重量部を超えると、得られるホットメル
ト接着剤の接着強度や耐久性がかえって低下することが
ある。
樹脂と粘着付与樹脂との合計100重量部に対して、 1
〜100重量部配合することが好ましい。1重量部未満
であると、ワックスを配合する効果が現れないことがあ
る。 また100重量部を超えると、得られるホットメル
ト接着剤の接着強度や耐久性がかえって低下することが
ある。
【0052】(3)充填材 充填材としては、炭酸カルシウム、 炭酸マグネシウム、
クレー、 タルク、 アスベスト、 ガラスビーズ、 ガラスバ
ルーン、 シラスバルーン、 酸化チタン等の無機充填材;
レーヨン、 アクリル繊維、 ナイロン繊維、 ガラス繊維、
炭素繊維等の繊維;尿素メラミン樹胴粉末、 アクリル樹
脂粉末、 フェノール樹脂粉末等の合成樹脂粉末;木粉、
果実殻粉等の天然物粉末及びこれらの表面処理品等を挙
げることができる。
クレー、 タルク、 アスベスト、 ガラスビーズ、 ガラスバ
ルーン、 シラスバルーン、 酸化チタン等の無機充填材;
レーヨン、 アクリル繊維、 ナイロン繊維、 ガラス繊維、
炭素繊維等の繊維;尿素メラミン樹胴粉末、 アクリル樹
脂粉末、 フェノール樹脂粉末等の合成樹脂粉末;木粉、
果実殻粉等の天然物粉末及びこれらの表面処理品等を挙
げることができる。
【0053】(4)酸化防止剤 酸化防止剤としては、例えば、2, 2’−メチレン−ビ
ス−(4−メチル−6−t −ブチルフエノール)、4,
4' −メチレン−ビス−(2, 6−ジ−t −ブチルフエ
ノール)、 2, 6−ジ−t −ブチル−p −クレゾール、
2, 2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t −ブ
チルフェノール)、2, 5−ジ−t −ブチルヒドロキノ
ン、 2, 2, 4−トリメチル−1, 2−ジヒドロキノリ
ン重合物、 6−エトキシ−2, 2, 4−トリメチル−
1, 2−ジヒドロキノリン、 ジブチルジチオカルバミン
酸ニッケル、 1−オキシ−3−メチル−4−イソプロピ
ルベンゼン、 4, 4’−ブチリデンビス−(3−メチル
−6−t −ブチルフェノール)、2−メルカプトベンゾ
イミダゾール、 ジアルキルフェノールスルフイド、 高分
子量ヒンダードフェノール、 高分子量ヒンダード多価フ
ェノール、 ヒンダードアミン、 亜燐酸エステル、 トリア
ジン誘導体等を挙げることができる。
ス−(4−メチル−6−t −ブチルフエノール)、4,
4' −メチレン−ビス−(2, 6−ジ−t −ブチルフエ
ノール)、 2, 6−ジ−t −ブチル−p −クレゾール、
2, 2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t −ブ
チルフェノール)、2, 5−ジ−t −ブチルヒドロキノ
ン、 2, 2, 4−トリメチル−1, 2−ジヒドロキノリ
ン重合物、 6−エトキシ−2, 2, 4−トリメチル−
1, 2−ジヒドロキノリン、 ジブチルジチオカルバミン
酸ニッケル、 1−オキシ−3−メチル−4−イソプロピ
ルベンゼン、 4, 4’−ブチリデンビス−(3−メチル
−6−t −ブチルフェノール)、2−メルカプトベンゾ
イミダゾール、 ジアルキルフェノールスルフイド、 高分
子量ヒンダードフェノール、 高分子量ヒンダード多価フ
ェノール、 ヒンダードアミン、 亜燐酸エステル、 トリア
ジン誘導体等を挙げることができる。
【0054】(5)密着性向上剤 密着性向上剤としては、例えば、シランカップリング
剤、 チタンカップリング剤、 アルミニウムカップリング
剤等を挙げることができる。
剤、 チタンカップリング剤、 アルミニウムカップリング
剤等を挙げることができる。
【0055】上記の他に、補強材、軟化剤、粘度調整
剤、揺変剤、安定剤、着色剤、脱水剤、難燃剤、帯電防
止剤、発泡剤、防徽剤、紫外線吸収剤等を用いることが
できる。
剤、揺変剤、安定剤、着色剤、脱水剤、難燃剤、帯電防
止剤、発泡剤、防徽剤、紫外線吸収剤等を用いることが
できる。
【0056】これらの添加剤は、1種単独で又は2種以
上を組合わせて用いることができる。
上を組合わせて用いることができる。
【0057】これらの添加剤の中で、 ホットメルト接着
剤の溶融粘度を小さくすると同時に融点を高くする必要
がある場合は、 上記のワックスを用いることが好まし
い。
剤の溶融粘度を小さくすると同時に融点を高くする必要
がある場合は、 上記のワックスを用いることが好まし
い。
【0058】また、ホットメルト接着剤の加熱溶融時の
性状の安定性を高める必要がある場合は、 上記の酸化防
止剤を用いることが好ましい。
性状の安定性を高める必要がある場合は、 上記の酸化防
止剤を用いることが好ましい。
【0059】また、ホットメルト接着剤の低温時の接着
強度を向上させる必要がある場合は、 上記の可塑剤を用
いることが好ましい。
強度を向上させる必要がある場合は、 上記の可塑剤を用
いることが好ましい。
【0060】また、本発明に用いられるホットメルト接
着剤は、 常温において粘着性であっても非粘着性であっ
てもよいが、 非粘着性である方が道路面表示材の道路面
への貼付の際、取り扱い易いので好ましい。 また、粘着
性である場合は、 図2に示すように、剥離シート4を積
層しておき、 貼付作業開始直前に剥して使用することに
より、 道路面表示材を取り扱うことが容易になる。 この
ような剥離シートとしては、 例えば、ペットフィルム等
のプラスチックフィルムを離型処理したもの、紙を離型
処理したもの等、従来用いているものをそのまま用いる
ことができる。
着剤は、 常温において粘着性であっても非粘着性であっ
てもよいが、 非粘着性である方が道路面表示材の道路面
への貼付の際、取り扱い易いので好ましい。 また、粘着
性である場合は、 図2に示すように、剥離シート4を積
層しておき、 貼付作業開始直前に剥して使用することに
より、 道路面表示材を取り扱うことが容易になる。 この
ような剥離シートとしては、 例えば、ペットフィルム等
のプラスチックフィルムを離型処理したもの、紙を離型
処理したもの等、従来用いているものをそのまま用いる
ことができる。
【0061】8)ホットメルト接着剤の製造方法 本発明に用いられるホットメルト接着剤の製造方法とし
ては、配合すべき各成分の所定量が均一に混練し得るも
のである限り特に制限はないが、 各成分が溶融し得る適
度な加熱条件下で製造することが好ましい。また、製造
に際しての各成分の混練は無溶媒で行っても良く、 例え
ば、芳香族炭化水素、 酢酸エステル、 ケトン等の不活性
溶媒中で行っても良いが、 不活性溶媒中で行った場合に
は、 混練後に減圧及び/ 又は加熱により不活性溶媒を除
去する必要がある。 具体的には、ダブルヘリカルリボン
浴又はゲート浴、 バタフライミキサー、 プラネタリミキ
サー、 三本ロール、 ニーダールーダー型混練機、 エクス
トルーダー型混練押出機等の1種又は2種以上を用いて
各成分の混練を行い得るが、 各成分を混練する装置につ
いては、 これらに限定されるものではない。 さらに、 各
成分の仕込み順序としては特に制限はないが、 溶融時間
を短縮したり、 得られるホットメルト接着剤の劣化を防
止するために、 溶融し難い成分や溶融時の熱や機械剪断
力により劣化を受け難いものから順に仕込むことが好ま
しい。
ては、配合すべき各成分の所定量が均一に混練し得るも
のである限り特に制限はないが、 各成分が溶融し得る適
度な加熱条件下で製造することが好ましい。また、製造
に際しての各成分の混練は無溶媒で行っても良く、 例え
ば、芳香族炭化水素、 酢酸エステル、 ケトン等の不活性
溶媒中で行っても良いが、 不活性溶媒中で行った場合に
は、 混練後に減圧及び/ 又は加熱により不活性溶媒を除
去する必要がある。 具体的には、ダブルヘリカルリボン
浴又はゲート浴、 バタフライミキサー、 プラネタリミキ
サー、 三本ロール、 ニーダールーダー型混練機、 エクス
トルーダー型混練押出機等の1種又は2種以上を用いて
各成分の混練を行い得るが、 各成分を混練する装置につ
いては、 これらに限定されるものではない。 さらに、 各
成分の仕込み順序としては特に制限はないが、 溶融時間
を短縮したり、 得られるホットメルト接着剤の劣化を防
止するために、 溶融し難い成分や溶融時の熱や機械剪断
力により劣化を受け難いものから順に仕込むことが好ま
しい。
【0062】9)ホットメルト接着剤の貯蔵方法 本発明によるホットメルト接着剤の貯蔵方法としては特
に制限はないが、 例えば、貯蔵容器として、 ぺール缶、
ブリキ缶、 ドラム缶、 カートリッジ、 離型箱、離型トレ
ー、 段ボール容器、 紙袋、 ブラスチック製の袋(例え
ば、アルミ箔をサンドイッチした複合フィルム)等の各
種容器を用いる方法を挙げることができる。これらの容
器の材質についても、 特に制限はない。
に制限はないが、 例えば、貯蔵容器として、 ぺール缶、
ブリキ缶、 ドラム缶、 カートリッジ、 離型箱、離型トレ
ー、 段ボール容器、 紙袋、 ブラスチック製の袋(例え
ば、アルミ箔をサンドイッチした複合フィルム)等の各
種容器を用いる方法を挙げることができる。これらの容
器の材質についても、 特に制限はない。
【0063】なお、 本発明に用いられるホットメルト接
着剤は、 貯蔵することなく、 製造直後に直ちに用いても
良い。
着剤は、 貯蔵することなく、 製造直後に直ちに用いても
良い。
【0064】(道路面表示材の製造方法)本発明の道路
面表示材の製造方法としては特に制限はなく、 基材を各
種形状に成形してからホットメルト接着剤を積層しても
よいし、 ホットメルト接着剤を基材に積層してから各種
形状に成形してもよい。
面表示材の製造方法としては特に制限はなく、 基材を各
種形状に成形してからホットメルト接着剤を積層しても
よいし、 ホットメルト接着剤を基材に積層してから各種
形状に成形してもよい。
【0065】基材を各種形状に成形してからホットメル
ト接着剤を積層する場合、 基材を所望の形状に成形する
方法としては特に制限はないが、 具体的には、 下記の方
法を挙げることができる。離型紙、 離型フイルム、 ステ
ンレス板、 ステンレスベルト等の上に溶融状態で所望の
形状に塗布し、 冷却後に剥がす方法、離型紙、 離型フィ
ルム、 ステンレス板、 ステンレスベルト等の上に溶融状
態で塗布し、 冷却後に剥がしてから、 所望の形状に切断
または打ち抜きを行う方法、押出機等から直接所望の形
状に押し出す方法等を挙げることができる。
ト接着剤を積層する場合、 基材を所望の形状に成形する
方法としては特に制限はないが、 具体的には、 下記の方
法を挙げることができる。離型紙、 離型フイルム、 ステ
ンレス板、 ステンレスベルト等の上に溶融状態で所望の
形状に塗布し、 冷却後に剥がす方法、離型紙、 離型フィ
ルム、 ステンレス板、 ステンレスベルト等の上に溶融状
態で塗布し、 冷却後に剥がしてから、 所望の形状に切断
または打ち抜きを行う方法、押出機等から直接所望の形
状に押し出す方法等を挙げることができる。
【0066】基材にホットメルト接着剤を積層する方法
としては特に制限はないが、 例えば、 ホットメルト接着
剤を加熱溶融し、 溶融状態で基材の一面(非表示面)に
塗工する方法、ホットメルト接着剤を溶剤に溶解し、 基
材の一面(非表示面)に塗工した後で乾燥する方法等を
挙げることができる。
としては特に制限はないが、 例えば、 ホットメルト接着
剤を加熱溶融し、 溶融状態で基材の一面(非表示面)に
塗工する方法、ホットメルト接着剤を溶剤に溶解し、 基
材の一面(非表示面)に塗工した後で乾燥する方法等を
挙げることができる。
【0067】ホットメルト接着剤を溶融状態で塗工する
方法としては特に制限はないが、 例えば、 通常のホット
メルトアプリケーターやホットメルトコーター等を用い
て、加熱溶融状態にあるホットメルト接着剤を基材に塗
布する方法、ホットメルトエアーガン等を用いて、 加熱
溶融状態にあるホットメルト接着剤を基材に噴霧する方
法、押出機等を用いて、 加熱溶融状態にあるホットメル
ト接着剤を基材に押出塗工する方法等を挙げることがで
きる。
方法としては特に制限はないが、 例えば、 通常のホット
メルトアプリケーターやホットメルトコーター等を用い
て、加熱溶融状態にあるホットメルト接着剤を基材に塗
布する方法、ホットメルトエアーガン等を用いて、 加熱
溶融状態にあるホットメルト接着剤を基材に噴霧する方
法、押出機等を用いて、 加熱溶融状態にあるホットメル
ト接着剤を基材に押出塗工する方法等を挙げることがで
きる。
【0068】ここで、加熱溶融については、 ホットメル
ト接着剤全体を加熱溶融しても良いし、 加熱体の近傍の
みで部分的に加熱溶融しても良い。
ト接着剤全体を加熱溶融しても良いし、 加熱体の近傍の
みで部分的に加熱溶融しても良い。
【0069】また、ホットメルト接着剤は、 ぺ一ルアン
ローダーやカートリッジディスペンサー等を用いてホッ
トメルトアプリケーター等の塗布装置へ供給しても良い
し、スティック、 ペレット、 スラッグ、 ブロック、 ピロ
ー、 ビレット等の各種形状でホットメルトアプリケータ
ー等の塗布装置へ供給しても良い。
ローダーやカートリッジディスペンサー等を用いてホッ
トメルトアプリケーター等の塗布装置へ供給しても良い
し、スティック、 ペレット、 スラッグ、 ブロック、 ピロ
ー、 ビレット等の各種形状でホットメルトアプリケータ
ー等の塗布装置へ供給しても良い。
【0070】ホットメルト接着剤を基材に積層してから
各種形状に成形する場合、 ホットメルト接着剤を基材に
積層する方法としては特に制限はないが、 例えば、離型
紙、離型フイルム、 ステンレス板、 ステンレスベルト等
の上に溶融状態で塗布して冷却後に剥がして得た基材
に、 上記のホットメルト接着剤を溶融状態で塗工する方
法、押出機等から直接所望の形状に押し出した基材に、
上記のホットメルト接着剤を溶融状態で塗工する方法、
離型紙、 離型フィルム、 ステンレス板、 ステンレスベル
ト等の上に、 上記のホットメルト接着剤を溶融状態で塗
工し、 塗工したホットメルト接着剤の上にさらに溶融状
態で基材を塗布して、 冷却後に剥がす方法等を挙げるこ
とができる。
各種形状に成形する場合、 ホットメルト接着剤を基材に
積層する方法としては特に制限はないが、 例えば、離型
紙、離型フイルム、 ステンレス板、 ステンレスベルト等
の上に溶融状態で塗布して冷却後に剥がして得た基材
に、 上記のホットメルト接着剤を溶融状態で塗工する方
法、押出機等から直接所望の形状に押し出した基材に、
上記のホットメルト接着剤を溶融状態で塗工する方法、
離型紙、 離型フィルム、 ステンレス板、 ステンレスベル
ト等の上に、 上記のホットメルト接着剤を溶融状態で塗
工し、 塗工したホットメルト接着剤の上にさらに溶融状
態で基材を塗布して、 冷却後に剥がす方法等を挙げるこ
とができる。
【0071】そして得られた積層物を、 所望の形状に切
断または打ち抜きを行うことにより、 道路面表示材を得
ることができる。
断または打ち抜きを行うことにより、 道路面表示材を得
ることができる。
【0072】本発明の道路面表示材は、 道路の通行面だ
けでなく、 中央分離帯、 路肩、 壁面等にも用いることが
できるが、 これらの用途に限定されるものではない。
けでなく、 中央分離帯、 路肩、 壁面等にも用いることが
できるが、 これらの用途に限定されるものではない。
【0073】〔道路面表示材の道路面への貼付方法〕本
発明の貼付方法は、上記道路面表示材を道路面上に貼付
する方法であって、 ホットメルト接着剤層面を道路面と
対向するように道路上に載置し、 次いで、ホットメルト
接着剤の温度が90〜150℃、好ましくは90〜12
0℃、さらに好ましくは90〜100℃となるようにし
て、ホットメルト接着剤層を道路面に接着させることを
特徴とするものである。
発明の貼付方法は、上記道路面表示材を道路面上に貼付
する方法であって、 ホットメルト接着剤層面を道路面と
対向するように道路上に載置し、 次いで、ホットメルト
接着剤の温度が90〜150℃、好ましくは90〜12
0℃、さらに好ましくは90〜100℃となるようにし
て、ホットメルト接着剤層を道路面に接着させることを
特徴とするものである。
【0074】本発明の貼付方法において、ホットメルト
接着剤層面を道路面と対向するように道路上に載置する
方法としては特に制限はない。
接着剤層面を道路面と対向するように道路上に載置する
方法としては特に制限はない。
【0075】本発明の貼付方法において、道路面表示材
が貼付される道路としては特に制限はないが、 例えば、
アスファルト舖装道路、 コンクリート舖装道路等を挙げ
ることができる。
が貼付される道路としては特に制限はないが、 例えば、
アスファルト舖装道路、 コンクリート舖装道路等を挙げ
ることができる。
【0076】また、道路面表示材が載置され、接着され
る道路の表面は、 無処理でも良いし、 清掃、 洗浄、 研
磨、 プライマー塗布等を予め施しておいてもよいが、 ホ
ットメルト接着剤の接着強度(耐久性)を十分発揮させ
るためには、 清掃を施しておくことが好ましく、 清掃後
にプライマー塗布を施すことがさらに好ましい。
る道路の表面は、 無処理でも良いし、 清掃、 洗浄、 研
磨、 プライマー塗布等を予め施しておいてもよいが、 ホ
ットメルト接着剤の接着強度(耐久性)を十分発揮させ
るためには、 清掃を施しておくことが好ましく、 清掃後
にプライマー塗布を施すことがさらに好ましい。
【0077】プライマー塗布に用いられるプライマーと
しては特に制限はないが、例えば、合成ゴム、 粘着付与
樹脂、 有機溶剤の混合物を挙げることができる。
しては特に制限はないが、例えば、合成ゴム、 粘着付与
樹脂、 有機溶剤の混合物を挙げることができる。
【0078】プライマーの塗布方法としては特に制限は
ないが、 例えば、 ハケ、 ローラー等を用いて、 清掃した
道路上に均一に塗布し、 揮発成分である有機溶剤を十分
揮発乾燥させることを挙げることができる。
ないが、 例えば、 ハケ、 ローラー等を用いて、 清掃した
道路上に均一に塗布し、 揮発成分である有機溶剤を十分
揮発乾燥させることを挙げることができる。
【0079】本発明の貼付方法においては、基材の他面
(表示面)から加熱してホットメルト接着剤の温度を9
0〜150℃にするが、ホットメルト接着剤層の加熱温
度が90℃未満であると、 ホットメルト接着剤の流動性
が小さくなって接着強度(耐久性)が不十分になる。 ま
た150℃を超えると、基材の流動変形や変色を起こ
す。
(表示面)から加熱してホットメルト接着剤の温度を9
0〜150℃にするが、ホットメルト接着剤層の加熱温
度が90℃未満であると、 ホットメルト接着剤の流動性
が小さくなって接着強度(耐久性)が不十分になる。 ま
た150℃を超えると、基材の流動変形や変色を起こ
す。
【0080】加熱方法としては特に制限はないが、例え
ば、ガスバーナーを用いて加熱する方法、加熱温風を吹
き付ける方法、 赤外線等のヒーターにて加熱する方法等
を挙げることができるが、 ガスバーナーを用いて加熱す
る方法が好ましい。
ば、ガスバーナーを用いて加熱する方法、加熱温風を吹
き付ける方法、 赤外線等のヒーターにて加熱する方法等
を挙げることができるが、 ガスバーナーを用いて加熱す
る方法が好ましい。
【0081】ホットメルト接着剤層を道路面に接着させ
る方法としては特に制限はないが、例えば、ホットメル
ト接着剤層面を道路面と対向するように道路上に載置し
た道路面表示材の上面すなわち表示面に、ガスバーナー
の炎をまんべんなく当てて、道路面表示材が柔らかくな
って道路面の凹凸に十分追従する状態になるまで加熱す
るようにして、道路面に接着させることを挙げることが
できる。
る方法としては特に制限はないが、例えば、ホットメル
ト接着剤層面を道路面と対向するように道路上に載置し
た道路面表示材の上面すなわち表示面に、ガスバーナー
の炎をまんべんなく当てて、道路面表示材が柔らかくな
って道路面の凹凸に十分追従する状態になるまで加熱す
るようにして、道路面に接着させることを挙げることが
できる。
【0082】接着した後、ホットメルト接着剤層の温度
が下がって十分な接着強度が発揮されるように、10分
間程度、好ましくは30分間程度、放冷することが好ま
しい。
が下がって十分な接着強度が発揮されるように、10分
間程度、好ましくは30分間程度、放冷することが好ま
しい。
【0083】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、 本発明はこれらの実施例によって何等限
定されるものではない。 なお、実施例中の「 部」 は「 重
量部」 を意味する。
に説明するが、 本発明はこれらの実施例によって何等限
定されるものではない。 なお、実施例中の「 部」 は「 重
量部」 を意味する。
【0084】以下の実施例及び比較例では、 下記の諸原
料を用いてホットメルト接着剤を調製した。 〔べ一ス樹脂〕 べ一ス樹脂(A):エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(東ソー社製 商品名「ウルトラセン680」、酢ビ含量
20%、融点80℃、 MFR160g/1O 分、 ) べ一ス樹脂(B):エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(東ソー社製 商品名「ウルトラセン681」、酢ビ含量
20%、融点78℃、 MFR350g/1O 分) べ一ス樹脂(C):エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(東ソー社製 商品名「ウルトラセン720」、酢ビ含量
28%、融点69℃、 MFR150g/10分) べ一ス樹脂(D):エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(東ソー社製 商品名「ウルトラセン725」、酢ビ含量
28%、融点62℃、 MFR1000g/10分) べ一ス樹脂(E):水添ロジンエステル(荒川化学工業
社製 商品名「 エステルガムH 」 ) べ一ス樹脂(F):脂環族飽和炭化水素樹脂(荒川化学
工業社製 商品名「 アルコンP 70」 ) べ一ス樹脂(G):ブタジエン−スチレンブロック共重
合樹脂(Shell Chem.社製 商品名「 カリフレックス
TR1102」 ) 〔添加剤〕 添加剤(a):パラフインワックス(日本精蝋社製 商
品名「 パラフィンワックス135」、融点58℃) 添加剤(b):パラフインワックス(日本精蝋杜製 商
品名「 パラフインワックス155」、融点69℃) 添加剤(c):パラフィン系プロセスオイル(She 11
Chem. 社製 商品名「シェルフレックス371」 ) 添加剤(d):酸化防止剤(Geigy Chem. 社製 商品名
「 イルガノックス1010」 ) 添加剤(e):重質炭酸カルシウム(白石カルシウム社
製 商品名「 ホワイトンSB」 )
料を用いてホットメルト接着剤を調製した。 〔べ一ス樹脂〕 べ一ス樹脂(A):エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(東ソー社製 商品名「ウルトラセン680」、酢ビ含量
20%、融点80℃、 MFR160g/1O 分、 ) べ一ス樹脂(B):エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(東ソー社製 商品名「ウルトラセン681」、酢ビ含量
20%、融点78℃、 MFR350g/1O 分) べ一ス樹脂(C):エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(東ソー社製 商品名「ウルトラセン720」、酢ビ含量
28%、融点69℃、 MFR150g/10分) べ一ス樹脂(D):エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
(東ソー社製 商品名「ウルトラセン725」、酢ビ含量
28%、融点62℃、 MFR1000g/10分) べ一ス樹脂(E):水添ロジンエステル(荒川化学工業
社製 商品名「 エステルガムH 」 ) べ一ス樹脂(F):脂環族飽和炭化水素樹脂(荒川化学
工業社製 商品名「 アルコンP 70」 ) べ一ス樹脂(G):ブタジエン−スチレンブロック共重
合樹脂(Shell Chem.社製 商品名「 カリフレックス
TR1102」 ) 〔添加剤〕 添加剤(a):パラフインワックス(日本精蝋社製 商
品名「 パラフィンワックス135」、融点58℃) 添加剤(b):パラフインワックス(日本精蝋杜製 商
品名「 パラフインワックス155」、融点69℃) 添加剤(c):パラフィン系プロセスオイル(She 11
Chem. 社製 商品名「シェルフレックス371」 ) 添加剤(d):酸化防止剤(Geigy Chem. 社製 商品名
「 イルガノックス1010」 ) 添加剤(e):重質炭酸カルシウム(白石カルシウム社
製 商品名「 ホワイトンSB」 )
【0085】(実施例1)べース樹脂(A)40部、 べ
ース樹脂(E)40部、 添加剤(b)20部を加熱オイ
ルを循環させ得るジャケットを備えたプラネタリーミキ
サーに投入して、温度150℃(比較例3及び比較例4
は200℃)、 回転速度30rpm で30分間混合して、
ホットメルト接着剤を得た。次に、得られたホットメル
ト接着剤を120℃にて溶融し、 ホットメルト塗工機を
用いて約300μmの厚さで基材(積水樹脂社製 商品
名「 ジスラインS」、軟化点104℃、 幅15cm)に塗
工した。 これを15cm×30cmに切取って、 道路面
表示材とした。
ース樹脂(E)40部、 添加剤(b)20部を加熱オイ
ルを循環させ得るジャケットを備えたプラネタリーミキ
サーに投入して、温度150℃(比較例3及び比較例4
は200℃)、 回転速度30rpm で30分間混合して、
ホットメルト接着剤を得た。次に、得られたホットメル
ト接着剤を120℃にて溶融し、 ホットメルト塗工機を
用いて約300μmの厚さで基材(積水樹脂社製 商品
名「 ジスラインS」、軟化点104℃、 幅15cm)に塗
工した。 これを15cm×30cmに切取って、 道路面
表示材とした。
【0086】上記で得られたホットメルト接着剤の性能
(23℃弾性率、 80℃溶融粘度、90℃溶融粘度、 軟
化点、 融点)及び道路面表示材の性能(接着強度)を以
下の方法で評価した。 その結果を表1に示す。 23℃弾性率 ホットメルト接着剤を100℃にて熱プレスすることに
より2mmのシート状にしてから、 100℃に加熱した
包丁により5mmx 50mmx 2mmの短冊状に加工
し、 岩木製作所社製の動的粘弾性測定装置VES‐F3
を用いて、 周波数10Hz、 昇温速度3℃/分でJIS
K7198のA法(引張振動法)に準拠して23℃で
の動的貯蔵弾性率を測定した。 80℃溶融粘度 JIS K6862に準拠して80℃にて測定した(B
法)。 90℃溶融粘度 JIS K6862に準拠して90℃にて測定した(B
法)。 軟化点 JIS K6863に準拠して測定した。 融点 JIS K7121に準拠して測定した融解ピーク温度
とした。 (熱処理あり) 接着強度 まず、アスファルト舗装道路を清掃し、塗布ローラーを
用いてプライマー(積水樹脂社製 商品名「ジスライン
Sプライマー」)を0.2〜0.3kg/m2の塗布量
で塗布し、その後タックがなくなるまで放置、乾燥し
た。次に、上記で得られた道路面表示材を、 ホットメル
ト接着剤層を道路面に向けてプライマー塗布したアスフ
ァルト舗装道路の上に置き、 その上からプロパンガスバ
ーナーにより道路面表示材全面にわたりまんべんなく1
5秒間加熱した。 このときのホットメルト接着剤層の温
度を測定したところ90〜120℃であった。 加熱後1
0分経った後の道路面表示材の接着状態を、 以下の基準
で評価した。 ○: 道路面表示材を剥そうとしても基材が破壊して剥す
ことができなかった。 △: ゆっくりと基材を剥すとホットメルト接着剤層が凝
集破壊した。 ×: 端部から簡単に道路面表示材を剥すことができた。
(23℃弾性率、 80℃溶融粘度、90℃溶融粘度、 軟
化点、 融点)及び道路面表示材の性能(接着強度)を以
下の方法で評価した。 その結果を表1に示す。 23℃弾性率 ホットメルト接着剤を100℃にて熱プレスすることに
より2mmのシート状にしてから、 100℃に加熱した
包丁により5mmx 50mmx 2mmの短冊状に加工
し、 岩木製作所社製の動的粘弾性測定装置VES‐F3
を用いて、 周波数10Hz、 昇温速度3℃/分でJIS
K7198のA法(引張振動法)に準拠して23℃で
の動的貯蔵弾性率を測定した。 80℃溶融粘度 JIS K6862に準拠して80℃にて測定した(B
法)。 90℃溶融粘度 JIS K6862に準拠して90℃にて測定した(B
法)。 軟化点 JIS K6863に準拠して測定した。 融点 JIS K7121に準拠して測定した融解ピーク温度
とした。 (熱処理あり) 接着強度 まず、アスファルト舗装道路を清掃し、塗布ローラーを
用いてプライマー(積水樹脂社製 商品名「ジスライン
Sプライマー」)を0.2〜0.3kg/m2の塗布量
で塗布し、その後タックがなくなるまで放置、乾燥し
た。次に、上記で得られた道路面表示材を、 ホットメル
ト接着剤層を道路面に向けてプライマー塗布したアスフ
ァルト舗装道路の上に置き、 その上からプロパンガスバ
ーナーにより道路面表示材全面にわたりまんべんなく1
5秒間加熱した。 このときのホットメルト接着剤層の温
度を測定したところ90〜120℃であった。 加熱後1
0分経った後の道路面表示材の接着状態を、 以下の基準
で評価した。 ○: 道路面表示材を剥そうとしても基材が破壊して剥す
ことができなかった。 △: ゆっくりと基材を剥すとホットメルト接着剤層が凝
集破壊した。 ×: 端部から簡単に道路面表示材を剥すことができた。
【0087】(実施例2〜8及び比較例2〜4)ホット
メルト接着剤を表1及び表2の配合量で配合したこと以
外は実施例1と同様にして(比較例3及び比較例4の場
合の加熱溶融温度は160℃)、 道路面表示材の製造及
びその評価を行った。 また、比較例1の場合は、ホット
メルト接着剤層を積層しない道路面表示材について評価
を行った。 結果を表1及び表2に示す。
メルト接着剤を表1及び表2の配合量で配合したこと以
外は実施例1と同様にして(比較例3及び比較例4の場
合の加熱溶融温度は160℃)、 道路面表示材の製造及
びその評価を行った。 また、比較例1の場合は、ホット
メルト接着剤層を積層しない道路面表示材について評価
を行った。 結果を表1及び表2に示す。
【0088】
【表1】 基材の無機充填材含有率は、 70%であった。
【0089】
【表2】 ・基材の無機充填材含有率は、 70%であった。 ・23℃弾性率の「 <106 」は、 低弾性率のため測定
できなかったことを示す。 ・80℃溶融粘度の「 >100万」 は、 高粘度のため測
定できなかったことを示す。 ・90℃溶融粘度の「 >100万」 は、 高粘度のため測
定できなかったことを示す。 ・融点の「 なし」 は、 −100〜200℃で融点が観測
されなかったことを示す。
できなかったことを示す。 ・80℃溶融粘度の「 >100万」 は、 高粘度のため測
定できなかったことを示す。 ・90℃溶融粘度の「 >100万」 は、 高粘度のため測
定できなかったことを示す。 ・融点の「 なし」 は、 −100〜200℃で融点が観測
されなかったことを示す。
【0090】表1から明らかなように、 本発明による実
施例1〜8の道路面表示材は、 短時間の加熱でも十分な
接着強度を発現することがわかる。 これに対し、 比較
例1〜4の道路面表示材は、 短時間の加熱では十分な接
着強度を発現しないことがわかる。
施例1〜8の道路面表示材は、 短時間の加熱でも十分な
接着強度を発現することがわかる。 これに対し、 比較
例1〜4の道路面表示材は、 短時間の加熱では十分な接
着強度を発現しないことがわかる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
短時間の施工が可能であり、 かつ、 道路面への貼付後、
その上を自動車等の車両が通過しても十分な接着強度
(耐久性)を発現し得る道路面表示材及びその道路面表
示材の道路面への貼付方法を提供できる。
短時間の施工が可能であり、 かつ、 道路面への貼付後、
その上を自動車等の車両が通過しても十分な接着強度
(耐久性)を発現し得る道路面表示材及びその道路面表
示材の道路面への貼付方法を提供できる。
【0092】
【図1】本発明の道路面表示材の一実施例を模式的に示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】図1に示す本発明の道路面表示材を道路に貼付
した状態を模式的に示す断面図である。
した状態を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の道路面表示材の他の実施例を模式的に
示す説明図である。
示す説明図である。
1:基材 2:ホットメルト接着剤 3:道路 4: 剥離シート
Claims (5)
- 【請求項1】基材の一面にホットメルト接着剤を積層し
てなる道路面表示材であって、基材が90℃以上の軟化
点を有するものであり、かつホットメルト接着剤が、2
3℃において106 〜1010Paの弾性率、及び90℃
以下の軟化点を有するものであることを特徴とする道路
面表示材。 - 【請求項2】前記ホットメルト接着剤の無機充填材含有
率が、前記基材の無機充填材含有率の1/2以下である
請求項1に記載の道路面表示材。 - 【請求項3】前記ホットメルト接着剤が、90℃におい
て100万cps以下の溶融粘度、50〜90℃の軟化
点、及び50℃以上の融点を有するものである請求項1
又は2に記載の道路面表示材。 - 【請求項4】前記ホットメルト接着剤が、オレフィン系
共重合樹脂及びワックスを含むものである請求項1〜3
のいずれかに記載の道路面表示材。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の道路面表
示材を道路面上に貼付する方法であって、 ホットメルト
接着剤層面を道路面と対向するように道路上に載置し、
次いで、ホットメルト接着剤の温度が90〜150℃と
なるように基材の他面から加熱して、ホットメルト接着
剤層を道路面に接着させることを特徴とする道路面表示
材の道路面への貼付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11177135A JP2001026915A (ja) | 1999-05-07 | 1999-06-23 | 道路面表示材及び道路面表示材の道路面への貼付方法 |
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---|---|---|---|
JP12705799 | 1999-05-07 | ||
JP11-127057 | 1999-05-07 | ||
JP11177135A JP2001026915A (ja) | 1999-05-07 | 1999-06-23 | 道路面表示材及び道路面表示材の道路面への貼付方法 |
Publications (1)
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---|---|
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ID=26463096
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11177135A Pending JP2001026915A (ja) | 1999-05-07 | 1999-06-23 | 道路面表示材及び道路面表示材の道路面への貼付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001026915A (ja) |
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- 1999-06-23 JP JP11177135A patent/JP2001026915A/ja active Pending
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