JP2001070480A - ゴルフボール用転写箔 - Google Patents

ゴルフボール用転写箔

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JP2001070480A JP25326099A JP25326099A JP2001070480A JP 2001070480 A JP2001070480 A JP 2001070480A JP 25326099 A JP25326099 A JP 25326099A JP 25326099 A JP25326099 A JP 25326099A JP 2001070480 A JP2001070480 A JP 2001070480A
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隆 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 130℃未満で転写でき、しかも耐久性に優
れたマークを得ることができる転写箔、及び該転写箔を
用いたゴルフボール、及び該転写箔を用いたマーク印刷
方法、及び当該ゴルフボールを製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 ベースフィルムの片面に、転写すべき所
定の図柄に印刷したインキ層が設けられたゴルフボール
用転写箔であって、前記インキ層の基材樹脂の80重量
%以上が、ヒドロキシル価0.2未満で且つ重量平均分
子量が20000〜60000のポリウレタン樹脂であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールのマ
ーキングに使用する転写箔、及び該転写箔を用いてマー
キングしたゴルフボール、及び該転写箔を用いたマーク
の印刷方法、及び当該ゴルフボールを製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールにマークを印刷する方法と
して、転写箔を用いて熱転写する方法がある。ここで転
写箔とは、一般に帯状のベースフィルムの片面に、所定
の図柄に印刷したインキ層が設けられたものである。熱
転写温度等の転写条件、転写性、更には転写されたマー
クのボール表面への密着性等を改良することを目的とし
て、種々の転写箔が提案されている。
【0003】例えば、特開昭57−69087号公報
に、基材樹脂が主としてニトロセルロース、アルキッド
樹脂であり、着色剤として顔料又は染料を含有するイン
キ層を形成してなる転写箔が提案されている。このよう
な構成を有するインキ層は転写性が良く、ベースフィル
ム上に直接インキ層を形成しても、ボール表面にインキ
層を転写することができる。つまり、ベースフィルムと
インキ層との間には離型ワニスが敷設されると、転写さ
れた図柄表面に離型ワニスが付着して、マークを覆うよ
うに行われたトップコートとボール表面との密着性が離
型ワニスにより減じられるという問題があった。上記転
写箔では離型ワニスが用いられていないので、このよう
な問題は生じない。しかしながら、転写温度が180℃
と高温である。
【0004】特開昭58−183285号公報には、基
材樹脂を、ポリアミド樹脂、ハードレジン、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、及びウレタン樹脂より選ばれた
樹脂とニトロセルロースとの混合樹脂に変更した転写箔
が開示されている。この転写箔を用いれば、160℃で
シリコンゴムを用いて1秒間圧着することにより図柄を
転写できる。しかし、160℃であっても未だ高温であ
るため、ボールのカバー構成材料がアイオノマー等の熱
可塑性樹脂の場合には、ディンプルの形状を損ない、ひ
どい場合にはボール自体の変形をもたらすというボール
性能に対して無視できない影響が生じ得る。
【0005】一方、特開平7−89214号公報に、ヒ
ドロキシル価が0.2以上15以下のポリウレタン樹脂
を基材樹脂とするインキ層を用いた転写箔が提案されて
いる。この転写箔は、平ゴムパッドを用いて130℃で
転写できる。更に転写後、仕上げ用トップコートとし
て、マークを覆うようにボール表面に2液性ウレタン塗
料を塗装すると、インキ層のポリウレタン樹脂のヒドロ
キシル基が2液性ウレタン塗料のイソシアネートと反応
するので、高強度のマークを形成できる。しかし、13
0℃では、アイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂でカバー
が構成されているゴルフボールでは、やはりディンプル
やボール形状を変形させるおそれがある。
【0006】130℃未満で転写できる転写箔として
は、特開平11−139095号公報に、インキ層を構
成する基材樹脂が、ヒドロキシル価0以上0.2未満の
ウレタン樹脂と、ヒドロキシル価60以上250以下の
ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂の少なくともいずれ
かとを含有する転写箔が開示されているだけである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、130℃未満で転写でき、しかも耐久性に優れた
マークを得ることができる転写箔、及び該転写箔を用い
たゴルフボール、及び該転写箔を用いたマーク印刷方
法、及び当該ゴルフボールを製造する方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフボール用
転写箔は、ベースフィルムの片面に、転写すべき所定の
図柄に印刷したインキ層が設けられたゴルフボール用転
写箔であって、前記インキ層の基材樹脂の80重量%以
上が、ヒドロキシル価0.2未満で且つ重量平均分子量
が20000〜60000のポリウレタン樹脂であるこ
とを特徴とする。前記インキ層の基材樹脂が、実質的に
ヒドロキシル価0.2未満で且つ重量平均分子量が20
000〜60000のポリウレタン樹脂であることが好
ましく、より好ましくは前記ポリウレタン樹脂は、水酸
基を有していないものである。
【0009】本発明のゴルフボールは、ペイント前処理
を行なったゴルフボール表面に、ヒドロキシル価0.2
未満で且つ重量平均分子量が20000〜60000の
ポリウレタン樹脂を主成分とするインキで印刷されたマ
ークを有し、且つ該マークを覆ってクリア樹脂塗膜が形
成されていることを特徴とする。
【0010】本発明のゴルフボールへのマークの印刷方
法は、ペイント前処理を行なったゴルフボールの表面
に、上記本発明の転写箔の図柄を、130℃未満の温度
で転写することを特徴とする。
【0011】本発明のゴルフボールの製造方法は、上記
本発明の印刷方法により印刷された図柄を覆うように、
前記ゴルフボールの表面にポリウレタン塗料を塗装する
工程を含むことを特徴とする。
【0012】尚、本発明にいう「図柄」とは、絵、模様
のほか、文字も含む概念である。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明の転写箔のインキ層
に用いられるインキについて説明する。
【0014】本発明の転写箔に用いられるインキは、基
材樹脂が以下に説明するようなポリウレタン樹脂を主と
する。
【0015】本発明で用いられるポリウレタン樹脂は、
重量平均分子量(以下、単に「分子量」という)が20
000〜60000で、ヒドロキシル価が0.2未満で
ある。このようなポリウレタン樹脂は、比較的低分子量
である上に、遊離の水酸基が少ないので、ポリウレタン
樹脂分子同士が分子間で水素結合等により会合して、み
かけ上の分子量が巨大化することを抑制している。この
ため、本来のポリウレタン樹脂の重量平均分子量に基づ
いて比較的低温で軟化して、被転写物たるゴルフボール
表面に熱融着することができる。そして、ポリウレタン
樹脂は、ゴルフボールの仕上げトップコートに一般に用
いられるウレタン塗膜との親和性にも優れている。
【0016】このようなポリウレタン樹脂の分子量は2
0000以上、好ましくは25000以上で、6000
0以下、好ましくは56000以下、より好ましくは4
0000以下である。20000より小さいと、ポリウ
レタン樹脂の特徴である柔軟性、破断伸度が低下するた
め、ボールの変形に対する追随性が低下し、転写により
形成されたマークの耐摩耗性、耐衝撃性が低下するから
である。60000より大きいと、軟化温度が高くな
り、低温転写が困難になるからである。
【0017】ヒドロキシル価は0.2未満であり、好ま
しいヒドロキシル価は0、すなわち水酸基を有しないポ
リウレタンが好ましい。ポリウレタン樹脂のヒドロキシ
ル価が大きい程、ポリウレタン樹脂分子同士が水素結合
等により巨大分子化しやすくなり、軟化温度が高くなっ
て、低温転写が困難になるおそれがある。また極性が大
きくなるため、ゴルフボール表面との密着性が低下する
おそれがあるからである。
【0018】以上のような要件を満足するポリウレタン
樹脂であれば、その種類は特に限定しない。具体的に
は、2以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネ
ートと2以上の水酸基を有するポリアルコールとの反応
により得られるポリウレタン樹脂で、上記所定の分子量
及びヒドロキシル価を有するように、末端がNCO基の
プレポリマーをジアミンで鎖延長し、所定の分子量とな
ったところで、末端のNCO基をモノアミンやモノアル
コールのような単官能化合物でブロックすることにより
得られる。
【0019】インキに含有される基材樹脂としては、上
記ポリウレタン樹脂のほか、ポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマーなど、水
酸基を有しないポリマー、130℃未満で軟化できる樹
脂が好ましく用いられる。他の樹脂配合によるインキの
軟化温度の上昇を防止するためである。よって、ポリウ
レタン樹脂以外の樹脂を含有する場合、基材樹脂の80
重量%以上が、上記ポリウレタン樹脂であることが好ま
しく、より好ましくは90重量%以上であり、最も好ま
しいのは基材樹脂のすべてが上記ポリウレタン樹脂の場
合である。
【0020】インキには、基材樹脂のほか、顔料又は染
料等の着色剤が含有される。着色剤の配合量は特に限定
はなく、印刷するマークの濃度などから適宜決定すれば
よいが、例えば1〜50重量部の範囲が好ましく、より
好ましくは5〜30重量部の範囲である。
【0021】本発明に使用する着色剤としては、特に限
定はなく従来公知のものが使用でき例えば、黒色顔料と
して、アセチレンブラック、アニリンブラック等のカー
ボンブラック;黄色顔料として、黄鉛、亜鉛黄、カドミ
ウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロ
ー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナ
フトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロ
ー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエロー
GR、キノリンイエローレーキ、パーマンネントイエロ
ーNCG、タートラジンレーキ;橙色顔料として、赤口
黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジGT
R、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダス
レンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジ
G、インダスレンブリリアントオレンジGK;赤色顔料
として、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀
カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッ
ド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム
塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオ
シンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、
ブリリアントカーミン3B;紫色顔料として、マンガン
紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレー
キ;青色顔料として、紺青、コバルトブルー、アルカリ
ブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニ
ンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、イン
ダスレンブルーBC;緑色顔料として、クロムグリー
ン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグ
リーンレーキ、ファナルイエローグリーンG;白色顔料
として、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜
鉛;白色顔料として、バライト粉、炭酸バリウム、クレ
ー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワ
イト等を使用できる。
【0022】本発明で用いられるインキには、基材樹
脂、着色剤のほか、必要に応じて可塑剤、界面活性剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、艶消し剤、溶剤などが含有
され得る。
【0023】溶剤としては、上記基材樹脂を溶解するも
のであればよく、例えば芳香族炭化水素(トルエン、キ
シレン等)、エステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブチル
等)、エーテル系溶媒(ジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル等)、ケトン系溶媒(メチルエチルケトン等)、
アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロ
パノール等)などを挙げることができる。溶剤の配合量
は、インキ全体の100重量部に対して20〜80重量
部が好ましく、より好ましくは30〜60重量部であ
る。配合量が20重量部より少ないと、粘度が高くなり
作業性が低下するおそれがあるからである。またポリウ
レタン樹脂と着色剤の分散が低下するおそれがあるから
である。一方、配合量が80重量部より多いと、マーク
形成後の乾燥(硬化)に長時間を要し生産性が低下し得
るからである。
【0024】酸化防止剤としては、例えばフェノール
系、硫黄系、リン系などの各種酸化防止剤などを挙げる
ことができる。紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフ
ェノン系、ベンゾトリアゾール系、アクリレート系、サ
リチレート系などの各種紫外線吸収剤を挙げることがで
きる。
【0025】本発明の転写箔は、以上のような組成を有
するインキで、所定の図柄を、ベースフィルムの片面に
印刷したものである。
【0026】ベースフィルムとしては、ポリエチレンフ
ィルム、ポリブロピレンフィルム、ポリエステルフィル
ム、ポリアミドフィルム、塩化ビニルフィルム、セロフ
ァンフィルム等が挙げられ、これらのうち、ポリプロピ
レンフィルムが好ましく用いられる。フィルムの厚み
は、ゴルフボールのディンプル底部までの入りやすさ、
インキ層との適度の密着性、印刷時の強度との関係か
ら、0.3〜5μmが好ましい。
【0027】インキ層の厚みは、印刷方法に応じて適宜
選択される。ベースフィルムに図柄を印刷する方法とし
ては、グラビア印刷、スクリーン印刷などを採用でき
る。
【0028】次に、本発明の転写箔を用いてゴルフボー
ル表面にマークを印刷する方法を説明する。
【0029】対象となるゴルフボールは、ワンピースゴ
ルフボール、ツーピースゴルフボールを始めとするマル
チピースゴルフボール、糸巻きゴルフボールのいずれで
もよく、表面が樹脂又はゴムのいずれであってもよい。
前記樹脂としては、アイオノマー樹脂;ポリウレタン樹
脂系やポリアミド系、ポリエステル系の熱可塑性エラス
トマー及びこれらの組み合わせなどが好ましい。
【0030】これらのゴルフボールは、予め前処理して
おく。前処理としては、仕上げペイント前の前処理とし
て従来より公知の前処理が挙げられ、具体的には、プラ
ズマ処理、塩素系薬品による化学的処理、サンドブラス
ト法などが挙げられる。これらのうち、サンドブラスト
法が好ましく用いられる。このような前処理は、ボール
表面に対するマークの密着性を向上するだけでなく、一
般に行われる仕上げ用のトップコートのボール表面に対
する密着性も向上できるからである。
【0031】前処理されたゴルフボール表面に、上記本
発明の転写箔の図柄を熱転写することにより、マークを
印刷する。
【0032】転写温度は、被転写物に転写箔を圧着させ
るのに用いるゴムパッドの表面温度として、130℃未
満、好ましくは125℃以下、より好ましくは120℃
以下である。130℃以上では熱により転写後のディン
プル形状が変化するおそれがあるからである。転写温度
は低いほど好ましいが、図柄が欠けたりすることなく美
しい図柄を転写するためには、インク層の基材樹脂であ
るポリウレタン樹脂を十分軟化させて熱融着させる。よ
って、90℃以上で転写することが好ましく、より好ま
しくは100℃以上である。
【0033】転写時間は、転写温度により適宜選択され
るが、100℃以上、130℃未満で、2秒間以内であ
ることが好ましい。
【0034】ゴルフボールは、印刷されたマークの保護
のため、艶を出して商品価値を向上させるために、仕上
げ用のトップコートが形成されるのが一般的である。
【0035】本発明のゴルフボールの製造方法は、上記
本発明の方法によりマークを印刷した後、印刷された図
柄を覆うように、ゴルフボール表面にウレタン塗料を塗
装する工程を含んでいる。
【0036】ウレタン塗料としては、ポリオールとポリ
イソシアネートの2液型塗料が一般に用いられる。ウレ
タン塗料により形成されるウレタン塗膜は、柔軟で破断
伸度に優れていて、ボールの変形に追随できるので、ゴ
ルフボールの仕上げようクリアコートとして好ましい。
また、ウレタン塗膜は、ポリウレタン樹脂を主成分とす
るマークとのなじみもよい。
【0037】
【実施例】〔転写箔の作製〕厚さ20μmの二軸延伸ポ
リプロピレンフィルム上に、表1に示す組成を有するイ
ンキをグラビア印刷法にて印刷し、No.1〜9の転写
箔を作製した。
【0038】ポリウレタン樹脂の分子量及びヒドロキシ
ル価が本発明の範囲内であるNo.2〜4,6,8が実
施例であり、No.1,5,7が比較例であり、No.
9が硝化綿を基材樹脂として用いた従来のインキであ
る。
【0039】〔ゴルフボールの作製〕アイオノマー樹脂
製のカバーを有するゴルフボール表面をサンドブラスト
法で前処理した後、上記で作製した転写箔を用いて、1
30℃で、加熱したシリコーンゴムを1秒間熱圧着する
ことにより、マークの印刷を行なった。
【0040】マーク印刷後、2液性の透明ウレタン塗料
をスプレー塗装し、乾燥熱硬化して、ゴルフボールを作
製した。
【0041】作成した各ゴルフボールについて、下記評
価方法に基づいて、転写性、耐衝撃性、耐摩耗性を評価
した。転写箔のインキ組成及び評価結果を併せて、表1
に示す。尚、転写性の評価については、転写温度を13
0℃とする場合に加えて、転写温度を100℃とする場
合も評価をした。
【0042】〔評価方法〕 転写性 転写温度を100℃とした場合及び130℃とした場合
について、転写直後のマーク状態を目視で観察し、次の
ような基準で評価した。すなわち、文字や柄のエッジ部
分まで完全に転写されている場合を「◎」、文字や柄の
エッジ部分に転写残りが認められるが、実用上問題ない
場合を「○」、文字や柄の未転写部分があり、実用上問
題となる場合を「△」、転写されなかった場合を「×」
とした。
【0043】耐衝撃性 ウレタン塗装後のゴルフボールを45m/sで鉄板に衝
突させることを100回繰り返し、マークの損傷度合い
を目視で観察した。そして、ゴルフボール作成直後のマ
ーク状態と衝突試験後のマークとを比較し、剥離が全く
ない場合を「○」、マークの剥離が起こっていた場合を
「△」、マークの剥離が大きい場合を「×」とする3段
階で評価した。
【0044】耐摩耗性 ウレタン塗装後のゴルフボール表面に水と砂とを強く吹
き付ける処理を10分間行った後、マークの状態を目視
で観察した。ゴルフボール作成直後のマーク状態と摩耗
性試験後のマークとを比較し、マークの剥離、摩滅等の
状態に応じて、マークに変化がない場合を「○」、マー
クが少し剥離、摩滅部分があった場合を「△」、マーク
の大部分が剥離又は摩滅していた場合を「×」とする3
段階で評価した。
【0045】
【表1】
【0046】〔評価〕No.1〜5を比較すると、ウレ
タン樹脂の分子量が高くなる程、100℃での転写性が
劣っている。すなわち、転写温度を低くすることが困難
であることがわかる。一方、分子量が低すぎると、転写
性は良いが、耐摩耗性が低下することがわかる(No.
1)。従って、分子量が20000〜60000の範囲
であれば、100℃での転写性も優れ、しかも耐衝撃
性、耐摩耗性を満足することができる。
【0047】No.3,7,8を比較すると、分子量が
同じであってもヒドロキシル価が大きくなる程、転写性
が低下し、ヒドロキシル価が3の場合では100℃で実
用上問題ないマークを転写印刷することができなかった
(No.7)。
【0048】No.8から、10重量%程度であれば、
基材樹脂として他の樹脂が配合されていても、転写性、
耐衝撃性、耐摩耗性に影響を及ぼさないことがわかる
(No.8)。
【0049】一方、従来例に該当するNo.9は、13
0℃でも実用上使用できる程度に図柄を転写印刷するこ
とはできなかった。
【0050】
【発明の効果】本発明のゴルフボール用転写箔は、13
0℃未満の温度で転写できるので、マーク印刷の過程
で、ディンプルが変形したりすることがない。また、転
写された図柄は、耐衝撃性、耐摩耗性をはじめとする耐
久性に優れている。
【0051】従って、本発明のゴルフボール用転写箔を
用いてマーク印刷されたゴルフボールは、ゴルフボール
設計時の性能を達成でき、しかもマークの耐久性に優れ
ている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムの片面に、転写すべき所
    定の図柄に印刷したインキ層が設けられたゴルフボール
    用転写箔であって、 前記インキ層の基材樹脂の80重量%以上が、ヒドロキ
    シル価0.2未満で且つ重量平均分子量が20000〜
    60000のポリウレタン樹脂であることを特徴とする
    ゴルフボール用転写箔。
  2. 【請求項2】 前記インキ層の基材樹脂が、実質的にヒ
    ドロキシル価0.2未満で且つ重量平均分子量が200
    00〜60000のポリウレタン樹脂である請求項1に
    記載のゴルフボール用転写箔。
  3. 【請求項3】 前記ポリウレタン樹脂は、水酸基を有し
    ていないものである請求項1又は2に記載のゴルフボー
    ル用転写箔。
  4. 【請求項4】 ペイント前処理を行なったゴルフボール
    表面に、 ヒドロキシル価0.2未満で且つ重量平均分子量が20
    000〜60000のポリウレタン樹脂を主成分とする
    インキで印刷されたマークを有し、 且つ該マークを覆ってクリア樹脂塗膜が形成されている
    ことを特徴とするゴルフボール。
  5. 【請求項5】 ペイント前処理を行なったゴルフボール
    の表面に、請求項1〜3のいずれかに記載の転写箔の図
    柄を、130℃未満の温度で転写することを特徴とする
    ゴルフボールへのマーク印刷方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法により印刷された
    図柄を覆うように、前記ゴルフボールの表面にポリウレ
    タン塗料を塗装する工程を含むゴルフボールの製造方
    法。
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