JP2001040260A - ゴルフボール用インク - Google Patents

ゴルフボール用インク

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JP2001040260A
JP2001040260A JP21403899A JP21403899A JP2001040260A JP 2001040260 A JP2001040260 A JP 2001040260A JP 21403899 A JP21403899 A JP 21403899A JP 21403899 A JP21403899 A JP 21403899A JP 2001040260 A JP2001040260 A JP 2001040260A
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JP
Japan
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ink
golf ball
printing
mark
ball
Prior art date
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Withdrawn
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JP21403899A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Isogawa
一彦 五十川
Takashi Sasaki
隆 佐々木
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マークの印刷に際して下塗を必要とせず、ア
イオノマー等からなるカバー又はボール表面に直接印刷
でき、ゴルフクラブによる繰り返し打撃やバンカーショ
ット等によりゴルフボール最表層を形成しているクリア
塗膜が剥がれても、マークは残っていることができる印
刷用インク、及び当該インクを用いた印刷方法、及び当
該印刷方法を用いたゴルフボールを提供する。 【解決手段】 ゴルフボール表面に印刷するためのイン
クであって、ビニル樹脂及び着色剤を含むことを特徴と
し、更に、イソシアネート化合物を含有することが好ま
しく、より好ましくは溶剤を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボール表面
への下塗を必要とせず、しかも耐久性に優れたゴルフボ
ール用インク及び当該インクを用いた印刷方法及び当該
方法により印刷されたゴルフボールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ゴルフ
ボールには、商標やその他の識別表示などを印刷してい
る。ゴルフボールへのこれらの印刷は、従来、前処理と
して、アイオノマー等の樹脂組成物からなるカバー表面
に下塗として白色ペイントを塗布した後、マークを印刷
し、次に、外観や耐久性などの点から、クリア塗料を塗
布していた。
【0003】しかし、近年、塗装工程簡略化の要求か
ら、白色顔料を含有したアイオノマーでカバーを構成
し、そのカバー表面に直接印字することが検討されてい
る。例えば、特開平5−112746号公報に、ニトロ
セルロースを含有するインクが開示されている。このイ
ンクは、下塗処理をすることなく直接カバー表面に印字
でき、しかも仕上げ用のクリア塗装工程へのボールの移
送中に隣のボールと接触しても、インクが他のボールに
転写することを防止できるというものである。
【0004】しかし、このインクは、未だアイオノマー
との密着性が十分とは言えず、実際ゴルフクラブで繰り
返し打撃を行なったり、バンカーショットなどにより、
クリアー塗膜が剥がれた場合、印字部分がクリアー塗膜
に付着して剥がれてしまう場合があり、マークの耐久性
が十分とは言えない。
【0005】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、マークの印
刷に際して下塗を必要とせず、アイオノマー等からなる
カバー又はボール表面に直接印刷でき、ゴルフクラブに
よる繰り返し打撃やバンカーショット等によりゴルフボ
ール最表層を形成しているクリア塗膜が剥がれても、マ
ークは残っていることができる印刷用インク、及び当該
インクを用いた印刷方法、及び当該印刷方法を用いたゴ
ルフボールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフボール用
インクは、ゴルフボール表面に印刷するためのインクで
あって、ビニル樹脂及び着色剤を含むことを特徴とす
る。更に、イソシアネート化合物を含有することが好ま
しく、より好ましくは溶剤を含有する。
【0007】本発明のゴルフボール用インクの好ましい
実施態様は、ビニル樹脂を10〜40重量%、着色剤を
1〜20重量%、イソシアネート化合物を1〜30重量
%、溶剤を20〜65重量%含有するインクである。
【0008】本発明のゴルフボールの印刷方法は、ゴル
フボール表面をサンドブラスト、研磨、洗浄等により前
処理する工程;該前処理されたゴルフボールの表面に、
上記本発明のインクを用いてパッド印刷により印字する
工程;及び印字されたインクを乾燥する工程を含むこと
を特徴とする。
【0009】本発明のゴルフボールは、ゴルフボール表
面に、請求項1又は2に記載のインクで印字されたマー
クを有していることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のインクは、樹脂組成物ま
たはゴム組成物からなるゴルフボール表面に印刷するた
めのインクであって、少なくともビニル系樹脂及び着色
剤を含んでいる。
【0011】ここで、ビニル系樹脂とは、インクの塗膜
構成要素として含有されるもので、ビニル基を有するモ
ノマーのビニル重合によって合成される樹脂である。具
体的には、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポ
リ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリビニルメチ
ルエーテルなどのホモポリマー;塩化ビニル、ビニルア
ルコール、酢酸ビニル、ビニルアセタール、及びビニル
メチルエーテルからなる群より選ばれる2種以上の化合
物を共重合してなるコポリマー;あるいはこれらの混合
物が挙げられる。これらのうち、アミノ基や水酸基、ハ
ロゲン、カルボキシル基等の官能基を有するビニル樹脂
が好ましく用いられ、より好ましくは水酸基を有するビ
ニル樹脂である。後述する硬化剤と反応して迅速に硬化
できるとともに、網状構造を形成するように硬化して、
耐擦傷性に優れたマークを形成できるからである。
【0012】インクにおけるビニル樹脂の含有量は、イ
ンクの10〜40重量%であることが好ましい。10重
量%未満では、塗膜構成要素が少なすぎてインクとボー
ル表面との密着性が低下するおそれがあり、40重量%
超ではマークの色度が薄くなり、これを防ぐためにイン
クを厚く塗布しなければならず、仕上げペイントで形成
されるクリア塗膜の密着性低下の原因となるからであ
る。
【0013】本発明に使用する着色剤は特に限定はな
く、従来公知のものを使用できる。例えば、黒色顔料と
して、アセチレンブラック、ランブラック、アニリンブ
ラック等のカーボンブラック;黄色顔料として、黄鉛、
亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルフ
ァストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルス
イエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、
ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジ
ジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマン
ネントイエローNCG、タートラジンレーキ;橙色顔料
として、赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネント
オレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレン
ジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジ
ンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジG
K;赤色顔料として、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛
丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R、リ
ソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッド
カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン
6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリ
ンレーキ、ブリリアントカーミン3B;紫色顔料とし
て、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイ
オレットレーキ;青色顔料として、紺青、コバルトブル
ー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、
フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、
フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイ
ブルー、インダスレンブルーBC;緑色顔料として、ク
ロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マ
ラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーン
G;白色顔料として、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン
白、硫化亜鉛;白色顔料として、バライト粉、炭酸バリ
ウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、ア
ルミナホワイト等を使用できる。
【0014】本発明に用いられる着色剤の含有量は印刷
するマークの濃度などから適宜決定すればよいが、例え
ば1〜20重量%の範囲が好ましく、より好ましくは5
〜15重量%の範囲である。
【0015】本発明のインクは、前記ビニル樹脂及び着
色剤の他、必要により硬化剤や溶剤を含んでも良いし、
更に酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含んでいて
もよい。
【0016】特に硬化剤を含有することにより、硬化を
速めて、次のクリアペイント工程の移送中に隣のボール
にインクが転写されることを防止できるとともに、網状
構造を形成するように硬化して、耐擦傷性に優れたマー
クを形成できる。
【0017】硬化剤としては、ビニル樹脂と反応硬化す
る化合物が好ましく、ビニル樹脂の種類により適宜選択
されるが、具体的にはイソシアネート化合物が好ましく
用いられる。
【0018】使用できる前記イソシアネートとしては、
2以上のイソシアネート基を有するものがよく、例えば
ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシ
アネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネートなどの脂肪族、脂環族、芳香
族、芳香脂肪族ジイソシアネート化合物などを挙げるこ
とができ、これらイソシアネートは単独で使用してもよ
く、2種以上を混合して使用してもよい。マーク自体の
耐久性、及び仕上げペイントで形成されるクリア塗膜と
の密着性の点からヘキサメチレンジイソシアネートが好
適に使用できる。
【0019】インクにおける硬化剤の量は1〜30重量
%であることが好ましい。1重量%未満では硬化時間が
長くなって生産性が低下しやすくなり、30重量%超で
は硬化が速くなりすぎてインクのポットライフが短くな
って作業性が低下しやすくなるからである。
【0020】溶剤としては、ビニル樹脂と相溶性がある
ものを使用することが好ましい。具体的には、シクロヘ
キサン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、ブタノール、セロソルブ、シクロヘキサノン、
3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、n−ブチ
ル酢酸塩等の飽和脂肪族化合物;ベンゼン、キシレン、
トルエン等の芳香族炭化水素などを用いることができ
る。インクにおける溶剤の含有量は20〜65重量%が
好ましく、より好ましくは30〜55重量%である。配
合量が20重量%より少ないと、粘度が高くなりすぎて
作業性が低下するおそれがあり、65重量%超では、マ
ーク形成後の乾燥に長時間を要するため生産性が低下す
るからである。
【0021】本発明のインクは、ボール表面に下塗する
ことなく、直接印刷することができる。すなわち、アイ
オノマーを主成分とする熱可塑性樹脂材料からなるカバ
ーに対しても、ワンピースゴルフボールのように表面が
ゴム材料のボールに対しても、直接マークを印刷するこ
とができる。本発明のインクの主成分たるビニル樹脂
が、アイオノマー及びゴムのいずれに対しても親和性が
高く、密着性のよいマークを形成できるためと考えられ
る。但し、本発明のインクを用いる印刷方法として、ボ
ールに下塗りを行なった後、本発明のインクでマーク印
刷する従来の方法に適用することもできる。
【0022】次に、本発明のゴルフボールの印刷方法に
ついて説明する。
【0023】まず、本発明の印刷方法の対象となるゴル
フボールは、アイオノマーを主成分とする熱可塑性樹脂
材料からなるカバーを有するゴルフボール、表面がゴム
材料であるワンピースゴルフボールなどである。
【0024】具体的なカバー材料としては、アイオノマ
ー樹脂;ポリウレタン系やポリアミド系、ポリエステル
系の熱可塑性エラストマー及びこれらの組み合わせなど
が挙げられる。具体的なゴム材料としては、基材ゴムと
してのジエン系ゴム、架橋剤としての有機過酸化物、共
架橋剤としての不飽和カルボン酸又はその金属塩、その
他必要に応じて比重調整剤や老化防止剤、可塑剤、分散
剤、紫外線吸収剤、着色剤、しゃ解剤などの添加剤を必
要に応じて適宜配合したゴム組成物が用いられる。前記
基材ゴムとしてはジエン系ゴムであれば、天然ゴムでも
合成ゴムでもよく、合成ゴムとしては、例えばエチレン
プロピレンジエン3元共重合体(EPDM)、ブタジエ
ンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブ
タジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエン
ゴム(NBR)等の1種又は2種以上の混合物が好まし
く用いられる。
【0025】これらのボールは、インクや仕上げ用の塗
料との接着性を高めるために、印刷前に、例えば研磨剤
でサンドブラスティングやバレル磨き、洗浄等の前処理
が行われる。
【0026】次に行なう印刷工程は、前記前処理された
ボール表面に、下塗することなく直接、本発明のインク
を用いてパッド印刷する工程である。一般に、球面にマ
ークを印刷する方法としてはスクリーン印刷が用いられ
るが、ゴルフボールの様な球面でしかもディンプルが形
成された表面にマークを印刷するにはスクリーン印刷で
は困難であり、パッド印刷であれば、ディンプルのよう
な凹凸表面にも良好に印刷することができ、特に多色印
刷であっても凹部に鮮明に印刷できる点が優れている。
【0027】印刷後、ボール表面に直接印字されたイン
クを乾燥させる。乾燥工程は、溶剤を揮発させる工程で
あるとともに、インクを硬化する工程である。インクの
乾燥は、放置しておくことによって乾燥させてもよい
し、30〜70℃の熱風を当てることにより乾燥を助け
ても良い。
【0028】乾燥後、仕上げに、ボール表面全体にクリ
ア塗料を塗布することが好ましい。ボール外観を向上さ
せるとともに、マーク保護の点からも有効である。クリ
ア塗膜は1層であってもよいし、プライマーコート、ト
ップコートという2回塗りであってもよい。
【0029】ここで用いられるクリアペイントとして
は、従来より用いられているクリアー塗料、具体的に
は、複数のOH基を有するポリオールを含む主剤と、複
数のNCO基を有するイソシアネートを含む硬化剤とを
有する2液硬化型のポリウレタン塗料が挙げられる。複
数のOH基を有するポリオールとしては、ポリエステル
ポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオ
ール、エポキシポリオールなどを挙げることができ、複
数のNCO基を有するイソシアネートとしては、トリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートなどを挙げることができる。
【0030】
【実施例】〔評価方法〕 耐衝撃性 ツルーテンパー社製スイングロボットを用いて、ウッド
型クラブ#1でヘッドスピード45m/secの条件で
繰り返し打撃を200回行い、目視でマークの剥離程度
を観察し、下記基準に基づいて評価した。 ◎:マーク剥離なし ○:1mm2未満のマーク剥離あり △:1mm2以上〜2mm2未満のマーク剥離あり ×:2mm2以上のマーク剥離あり
【0031】耐擦傷性 上記スイングロボットを用いて、サンドウェッジでバン
カーショットを50回行った後、目視でマークの状態を
観察し、マークの摩耗による欠け、カスレの程度に応じ
て、下記基準で評価した。 ◎:マークの摩耗による欠け及びカスレなし ○:1mm2未満の欠け、カスレが認められる △:1mm2以上〜2mm2未満の欠け、カスレが少し認
められる ×:2mm2以上の欠け及びカスレが認められる
【0032】〔ゴルフボールの作製〕アイオノマーを主
成分とする材料からなるカバーを有するツーピースゴル
フボールの表面をサンドブラスト処理した後、下記のよ
うにして、マークをパッド印刷し、その後、クリア塗料
を塗布して、クリア塗膜を形成した。ここで、クリア塗
料としては、ポリウレタン系の塗料を用いた。
【0033】実施例1:表1に示す組成を有するインク
(ナビタス社のPAD−SPSインクにヘキサメチレン
ジイソシアネートを添加)を用いてパッド印刷にて印字
した。印字後、23℃で60分間乾燥した後、クリア塗
料を塗布した。
【0034】作製したボールについて、耐衝撃性、耐擦
傷性を上記評価方法に基づいて評価した。
【0035】比較例1:実施例1において、印字に用い
たインクを、表1に示す組成を有するインク(ナビタス
社のPAD−1インクにヘキサメチレンジイソシアネー
トを添加)に変更した以外は、実施例1と同様にしてゴ
ルフボールを作製し、耐衝撃性、耐擦傷性を上記評価方
法に基づいて評価した。
【0036】尚、乾燥条件は、実施例1と同様にした。
【0037】実施例2:アイオノマー製カバーの表面
に、まずポリウレタン系エナメル塗料を塗布した後、実
施例1で用いたインクでマーク印刷し、後は実施例1と
同様にしてゴルフボールを作製し、耐衝撃性、耐擦傷性
を上記評価方法に基づいて評価した。
【0038】比較例2:アイオノマー製カバーの表面
に、まずポリウレタン系エナメル塗料を塗布した後、比
較例1で用いたインクでマーク印刷し、後は比較例1と
同様にしてゴルフボールを作製し、耐衝撃性、耐擦傷性
を上記評価方法に基づいて評価した。
【0039】比較例3:ナビタス社のPAD−1インク
をそのまま用いてマーク印刷に供した以外は比較例1と
同様にしてゴルフボールを作製し、耐衝撃性、耐擦傷性
を上記評価方法に基づいて評価した。
【0040】
【表1】
【0041】本発明のインクでマークを印刷した実施例
のゴルフボールでは、耐衝撃性、耐摩耗性ともに良好な
結果であった。特に、下塗りを行なうことなく、直接ボ
ール表面に印字した方(実施例1)が、マークの耐久性
についてより優れていた。
【0042】これに対し、ニトロセルロース系インクを
用いた比較例のゴルフボールでは、イソシアネート化合
物の有無に拘わらず、いずれも耐久性、特に耐擦傷性に
劣り、クリア塗膜の摩耗と共にマークが欠けたり、カス
レたりする現象が見られた。また比較例1と比較例2の
比較から、ニトロセルロース系のインクを用いた場合、
下塗りの有無による耐久性の差異は認められなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明のインクによれば、下塗りを必要
とせずゴルフボール表面に直接マークを印刷することが
でき、またマーク上に形成されるクリア塗膜との間で適
度な密着性が得られ、耐久性に優れたマークを形成する
ことができる。
【0044】本発明の印刷方法によれば、下塗り工程を
省略しても、耐久性に優れ且つ鮮明なマークを形成する
ことができる。
【0045】本発明のゴルフボールは、塗装工程の省略
の要求に応えることができ、しかも鮮明で耐久性に優れ
たマークを有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AD05 AD06 AD07 AD08 BA04 BA13 BA16 BA18 BA21 BA23 BA30 BA31 BA34 BA35 BA36 BA37 BA38 BC44 BC60 BE01 CA07 EA15 EA16 EA17 EA18 EA19 EA34 EA43 FA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフボール表面に印刷するためのイン
    クであって、ビニル樹脂及び着色剤を含むことを特徴と
    するゴルフボール用インク。
  2. 【請求項2】 更に、イソシアネート化合物を含有する
    請求項1に記載のゴルフボール用インク。
  3. 【請求項3】 ゴルフボール表面をサンドブラスト、研
    磨、洗浄等により前処理する工程、 該前処理されたゴルフボールの表面に、請求項1又は2
    に記載のインクを用いてパッド印刷により印字する工
    程、及び印字されたインクを乾燥する工程を含むことを
    特徴とするゴルフボールの印刷方法。
  4. 【請求項4】 ゴルフボール表面に、請求項1又は2に
    記載のインクで印字されたマークを有していることを特
    徴とするゴルフボール。
JP21403899A 1999-07-28 1999-07-28 ゴルフボール用インク Withdrawn JP2001040260A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200469798Y1 (ko) 2012-02-07 2013-11-05 장재훈 골프타격점 확인용 펜

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Date Code Title Description
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Effective date: 20061003