JP3403177B2 - ゴルフボールの印刷方法 - Google Patents

ゴルフボールの印刷方法

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    • C09D11/037Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder characterised by the pigment

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールに、
カラーのインクでマークを印刷する方法、特にパッド印
刷を効率よく行うことができる印刷方法、及び当該印刷
方法によりマーク等を印刷したゴルフボールに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ゴルフ
ボールの表面には、通常、商品名等を表わすブランドネ
ームやプレーナンバー等のマークが印刷されている。ゴ
ルフボール表面にマークを印刷する方法としては、イン
ク収納部のインクを用いて形成されるマークの形をパッ
ドに転移させ、次いで、このパッドをボール表面に押し
当てて、パッドに付着しているマーク形状のインクをボ
ール表面に転移させるパッド印刷方法;マーク形状のイ
ンク層を有する転写フィルムをボールに押し当てて、マ
ーク部分をボール表面に転写する転写印刷方法がある。
これらのうち、パッド印刷方法の方が、小ロット生産に
対応できるという点から広く利用されている。
【0003】印刷用インクとしては、蒸発乾燥型の1液
型インクと、主剤と硬化剤の組合わせからなる2液硬化
型インクとに分類される。
【0004】1液硬化型インクでは、一般に印刷された
マークの強度が不足し、印刷部がアイアンショット等に
よって剥ぎ取られたり、欠けたりしやすいというだけで
なく、剥ぎ取ったインクがクラブフェースに付着して汚
れるという問題がある。
【0005】一方、2液硬化型インクの場合、印刷され
たボール表面上で3次元的硬化が進んで強固なマークを
形成できること、硬化反応前のインク成分(主剤及び/
又は硬化剤)とボール表面との親和性に基づいて、マー
クとボール表面との間で優れた密着性を確保できること
等の優れた点がある。しかしながら、2液硬化型インク
の場合、インク収納部で主剤と硬化剤を混合することに
なるが、混合した時点から硬化反応がはじまるため、硬
化反応の進行速度、ひいてはインク粘度の調整が必要と
なる。
【0006】硬化反応が速く進みすぎて、インク粘度が
高くなりすぎると、パッド印刷の際に転移不良が生じ易
く、特にディンプル部でのインクの転移性が悪くなるた
め、印刷されたマークに、カスレや欠けが生じ易くな
る。このため、インク収納部における硬化反応の進行に
従って、溶剤を随時添加することにより、粘度をコント
ロールして使用し、溶剤による希釈だけでは粘度をコン
トロールできなくなった場合に、インク収納部のインク
を新しく交換するということを行っている。
【0007】硬化反応を調整してポットライフを確保す
ることにより、インク収納部の交換間隔を少なくできる
だけでなく、同じインク収納部のインクを用いてパッド
印刷する場合に、硬化反応の進み具合による印刷部分の
濃度等のばらつきを小さくすることができる。
【0008】一方、近年、ファッション性に優れたゴル
フボールが好まれる傾向にあることから、ゴルフボール
表面に印刷されているブランドネーム等のマークを黒色
以外のカラフルなマークが望まれている。カラフルなマ
ークとしては、顔料添加による有彩色のマークや光沢あ
るメタリックなマークがあるが、最近では、金属光沢の
あるマークが好まれるようになってきた。このような要
望に応えるものとして、例えば、金属粉末を添加したイ
ンクを用いて、金属光沢を有するマークを形成すること
が提案されている(特開平11−114093号)。
【0009】しかしながら、銅や真鍮等の金属粉末、銅
フタロシアニン等の金属成分を含む着色剤を配合したイ
ンクの場合、これらの金属成分が、主剤と硬化剤の硬化
反応における触媒のような働きをして、硬化反応が促進
される。このため、金属粉末や金属含有顔料を含む2液
硬化型インクでは、これらを含まない2液硬化型インク
よりも粘度上昇が速くなり、粘度コントロールが難しく
なって、ポットライフがさらに短くなるという問題があ
る。このことは、パッド印刷の場合、インクの交換を度
々行わなければならないことを意味し、生産管理上面倒
であり、コストアップの原因となる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、カラフルない
し光沢を有する2液硬化型インクで、しかもポットライ
フを確保して、効率よくマークを印刷できるゴルフボー
ルの印刷方法、及び当該方法によりマークを印刷したゴ
ルフボールに関する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフボールの
印刷方法は、ボール表面にマークを印刷する方法であっ
て、水酸基を有する樹脂、イソシアネート、金属を含む
着色剤、及びβ−ジケトンを含む2液硬化型インクを用
いて印刷することを特徴とする。
【0012】前記β−ジケトンは、アセチルアセトンで
あることが好ましい。また、前記着色剤は、銅フタロシ
アニン及び/又は金属粉末であることが好ましい。
【0013】インク粘度が3500〜5300cpsに
調整されていることが好ましい。
【0014】前記印刷は、パッドにマーク形状のインク
を付着させ、該パッドを前記ボール表面に押し付けて、
該マーク形状のインクを該パッドから該ボール表面に転
移させることにより行うことが好ましい。
【0015】本発明のゴルフボールは、上記本発明のい
ずれかの印刷方法により、ボール表面にマークが印刷さ
れているものである。
【0016】尚、本明細書にいうマークとは、ブランド
ネーム、オウナーズネーム等の文字、図形の他、プレー
ヤーナンバー等の数字などが含まれる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のゴルフボールの印刷方法
は、水酸基を有する樹脂、イソシアネート、金属を含む
着色剤、及びβ−ジケトンを含む2液硬化型インクを用
いて印刷することを特徴とする。
【0018】はじめに、本発明の印刷方法で使用するイ
ンクについて説明する。
【0019】本発明で使用するインクは、塗膜形成成分
として、OH基を有する樹脂とポリイソシアネートを含
有し、金属を含む着色剤、及びβ−ジケトンを含有する
2液硬化型インクである。
【0020】OH基を有する樹脂(主剤)としては、ポ
リマー鎖の構成成分としてOH基を有する樹脂であって
もよいし、ポリマー鎖末端にアルコール又はカルボン酸
又はエポキシ基開環に由来するOH基を有する樹脂であ
ってもよい。具体的には、エポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリア
ミド樹脂などが挙げられる。これらのうちエポキシ樹脂
が好ましく用いられる。ボール表面との密着性に優れる
からである。
【0021】ポリイソシアネートは、OH基を有する樹
脂の硬化剤をして含有され、具体的には、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テ
トラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイ
ソシアネート、水添ジフェニルジイソシアネートなどを
用いることができる。
【0022】主剤(OH基を有する樹脂)と硬化剤(ポ
リイソシアネート)の含有比率(硬化剤/主剤)は、
0.05以上とすることが好ましく、より好ましくは
0.07以上、さらに好ましくは0.1以上であり、1
以下であることが好ましい。0.05未満では、硬化剤
が少ないために、マークの耐久性が低下する。一方、
1.0を越えると、硬化が速くなりすぎて、ポットライ
フが短くなり、作業性が低下する。
【0023】β−ジケトンは、後述する金属を含む着色
剤とキレート形成あるいは周囲を包囲することにより、
塗膜形成成分(OH基を有する樹脂、イソシアネート)
と金属含有着色剤との接触頻度を低下せしめる。これに
より、塗膜形成成分の硬化反応の促進作用を抑制するこ
とができる。
【0024】β−ジケトンとしては、乾燥工程で容易に
揮発できる低沸点、好ましくは沸点が130〜160℃
のβ−ジケトンを用いることが好ましい。β−ジケトン
は、金属含有着色剤による硬化反応の促進を抑制するた
めにインクに含有されており、もはやインクがボール表
面に印刷された後は、β−ジケトンはその役目を終えて
いるからである。
【0025】β−ジケトン類としては、アセチルアセト
ン、3−メチル−2,4−ペンタジオン、3−エチル−
2,4−ペンタジオン、3−クロロ−アセチルアセト
ン、トリフルオロアセチルアセトン、ヘキサフルオロア
セチルアセトン、2,6−ジメチル−3,5−ヘプタジ
オンなどが挙げられ、これらのうち、アセチルアセトン
が好ましく用いられる。
【0026】β−ジケトンの添加量は、インク組成物全
体100重量部に対して、0.1質量部以上が好まし
く、より好ましくは0.5質量部以上、さらに好ましく
は1質量部以上である。また、着色剤とβ−ジケトンの
質量含有比率(着色剤:β−ジケトン)は、10:0.
1〜10:20が好ましく、より好ましくは10:1〜
10:10である。0.1質量部未満あるいは着色剤に
対するβ−ジケトンの含有比率(β−ジケトン/着色
剤)が0.1/10未満では、着色剤中の金属をブロッ
クするのに不十分だからである。一方、β−ジケトンの
添加量上限は25質量部以下であることが好ましい。イ
ンク組成物における着色剤の量との関係から、25質量
部もあれば、あるいは着色剤に対するβ−ジケトンの含
有比率(β−ジケトン/着色剤)が20/10もあれ
ば、着色剤の全てをブロックするのに充分であり、余分
なβ−ジケトンはインクのコスト高の原因となるだけだ
からである。
【0027】本発明で用いられる着色剤は金属を含む着
色剤で、金属粉末等の金属単体;ベンガラ(酸化鉄)等
の金属塩;銅フタロシアニン等の金属錯体などを用いる
ことができる。
【0028】銅フタロシアニン、亜鉛等の金属錯体は、
β−ジケトンとキレートを形成することができ、これに
より金属がブロックされた状態となり、硬化反応の触媒
としての働きを減じることができる。金属錯体タイプの
着色剤としては、鮮やかな青色を示す銅フタロシアニン
が好ましく用いられる。
【0029】金属単体は、主にマークにメタリックな色
調を出すために金属粉末として用いられる。使用できる
金属粉末としては、例えば、銅粉末、真鍮粉末、銅表面
に銅と亜鉛の合金(黄銅)部分を有する金属粉末、金粉
末、銀粉末、アルミニウム粉末などが挙げられる。これ
らの金属粉末は、金属錯体等の金属化合物と同様に硬化
反応促進作用を示すが、β−ジケトン共存下では、β−
ジケトンが金属粉末の周囲を囲むようにしてインク中で
存在することができ、これにより、金属粉末と塗膜成分
である主剤及び硬化剤が金属と接触すること、つまり金
属粉末の触媒作用が阻止される。
【0030】パッド印刷のように、インクを収容部から
パッド、ボールと転移させる必要がある場合には、印刷
性、印刷されたマークの美観等との関係において、イン
クの粘度は重要となる。従って、インク粘度の調節の点
から、溶剤を含有させることが好ましい。インク調製時
に含有していなくても、硬化反応の進行により粘度が上
昇したインクの希釈用に溶剤は好ましく用いられる。
【0031】本発明のインクに使用する溶剤は、上記樹
脂を均一に分散、溶解することができる有機溶剤であれ
ばよく、具体的には、トルエン等の芳香族炭化水素、メ
トキシブチルアセテート等のエステル系溶剤、メチルエ
チルエーテル等のエーテル系溶剤、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤などが用いられ
る。
【0032】本発明で用いられるインクの好ましい粘度
は3500〜5300cps、好ましくは3500〜5
000cps、さらに好ましくは4000〜5000c
psである。3500cps未満では、インク全体に対
する樹脂量が少なく、溶剤量が多いことを意味し、印刷
されたマークが滲んだりする。一方5300cps超で
は、インクの粘度が高くなりすぎて、インクのパッド転
移性が悪くなって、マークの欠けが生じ易くなる。
【0033】上記粘度は、インクの調製時(主剤と硬化
剤混合時)は勿論、混合8時間後であっても上記粘度範
囲とあることが好ましい。工場の連続操業を考えた場
合、生産途中でのインクの交換は面倒であり、生産性、
材料コストの点からいっても不利である。従って、8時
間放置して粘度が上昇しても、上記範囲内に保持できる
ことが望まれる。本発明のインクは、硬化反応促進阻害
剤の作用により、硬化反応の進行による急激な粘度上昇
を抑制できるので、8時間放置することが可能である。
【0034】本発明で用いられるインクには、塗膜形成
成分としての樹脂及び硬化剤、着色剤、β−ジケトン、
溶剤の他に、必要に応じて、つや消し剤、可塑剤、フィ
ラーなどの添加剤が含有されていてもよい。
【0035】本発明の印刷方法は、上記組成を有する2
液硬化型インクを用いて、ボール表面にマークを印刷す
る方法である。
【0036】印刷方式としては特に限定せず、転写箔を
用いる方式、パッドを用いて印刷する方式などを採用で
きるが、本発明ではパッド方式を用いることが好まし
い。パッド方式はディンプルのある球面への印刷及び少
量ロット生産に適しているという一般的長所に加えて、
さらに、本発明で使用する上記インクは、β−ジケトン
の働きにより、8時間程度の放置であれば、印刷作業及
び印刷されたマークの美観に支障を与えない程度に、粘
度上昇範囲を留めることができるからである。
【0037】パッド印刷方法は、具体的には、インクを
収容したインク収容部から、マーク形状にインクをパッ
ドに付着させ、インクが付着したパッドをボール表面に
押し当てて、パッドに付着したインクをボール表面に転
写する方法である。
【0038】インク収容部のインクは、主剤と硬化剤の
併存により硬化反応が開始しているが、β−ジケトンの
作用により、硬化反応による急激な粘度上昇が抑制され
ている。従って、パッドを介してインクをインク収容部
からボールへ移動させる工程において、パッドとインク
収容部との間やパッドとボールとの間でインクの糸引き
等が起こることを防止でき、ひいては、糸引き部分が原
因となるマークの欠けや、糸部分がボール表面に転写さ
れたことにより起こるインクの塊などの発生を防止し
て、輪郭が鮮明なマークを得ることができるからであ
る。
【0039】パッド印刷に用いるパッドとしては、従来
よりパッド印刷に用いているシリコーンゴムパッドを用
いることができる。
【0040】印刷後、すなわちマークをパッドからボー
ルに転移させた後、必要に応じて乾燥される。乾燥は、
室温ないし40〜80℃の熱風により行う。乾燥工程で
は、インクに含まれる溶剤が揮発して硬化反応が進む。
またインクに含まれるβ−ジケトンの沸点が低い場合に
は、β−ジケトンが揮発して、着色剤の金属のブロック
が解除され、これにより、インクの硬化の完了を速める
ことができる。
【0041】本発明の印刷方法を適用するボールとして
は特に限定がなく、あらゆるタイプのゴルフボールを使
用することができる。具体的には、ブタジエンゴムやイ
ソプレンゴム等の加硫成形体であるワンピースゴルフボ
ール;加硫ゴムやエラストマーの成形体たるコアにエラ
ストマーや樹脂等のカバーを被覆してなるマルチピース
ゴルフボール;リキッドセンター又はソリッドセンター
に糸ゴムを巻き付けてなる糸巻きコアにエラストマーや
樹脂等のカバーを被覆してなる糸巻きゴルフボールが挙
げられる。
【0042】本発明のゴルフボールは、上記本発明の印
刷方法によりマークを印刷したもので、マークの保護、
ゴルフボール表面全体の光沢性を高めるために、マーク
及びボール表面全体を覆うように、クリアペイントがペ
イントされていることが好ましい。
【0043】クリアーペイントとしては、ウレタン系ペ
イントが好ましく用いられる。
【0044】
【実施例】〔測定、評価方法〕 粘度 リオン株式会社製のビスコテスターVT−04型粘度計
を用いて粘度測定した。
【0045】ポットライフ インク配合直後の粘度を測定し(初期粘度)、次いで恒
温室(40℃)で8時間放置した後、粘度を測定した
(放置後粘度)。初期粘度を1.0として、放置後粘度
を指数化し、放置後粘度の指数に応じて次のように評価
した。
【0046】放置後粘度が1.0以上1.2未満のとき
を「○」、放置後粘度の指数が1.2以上1.4未満の
ときを「△」、放置後粘度が1.4以上のときを「×」
とした。
【0047】スタンプ性 インク配合後、8時間放置した後のインクを用いて、パ
ッド印刷によりボール表面にマークを印刷した。マーク
の欠け、かすれ又はインク塊が認められなかった場合を
「○」、1mm未満の欠け、かすれ又はインク塊が認め
られた場合には「△」、1mm以上の欠け、かすれ又は
インク塊が認められた場合には「×」とした。
【0048】マークの耐久性 耐衝撃性、耐擦傷性の2点から判断した。
【0049】a)耐衝撃性 ツルーテンパー社製のスイングロボットにウッド#1を
取付け、ヘッドスピード45m/sで繰返し打撃を20
0回行い、マークの剥離程度により、下記基準で評価し
た。
【0050】マークの剥離が認められなかった場合を
「○」、2mm未満のマークの剥離が認められた場合を
「△」、2mm以上のマーク剥離が認められた場合を
「×」とした。
【0051】b)耐擦傷性 ツルーテンパー社製のスイングロボットにサンドウェッ
ジを取付け、バンカーショットを50回繰返して行い、
マークの剥離程度により、下記基準で評価した。
【0052】摩耗によるマークの欠け、カスレが認めら
れない場合を「○」、2mm未満のマークの欠け、カス
レが認められた場合を「△」、2mm以上のマークの欠
け、カスレが認められた場合を「×」とした。
【0053】〔ゴルフボールの製造〕 (1)インクの調製 表1に示す組成を有するインクNo.1〜9を調製し
た。
【0054】着色剤として、銅フタロシアニンブルー又
は真鍮粉末を用いた。β−ジケトンとして、ダイセル化
学工業株式会社製のアセチルアセトンを用い、溶剤とし
て芳香族系炭化水素を用いた。
【0055】アセチルアセトンを含むインクNo.1〜
5が実施例に該当し、他は比較例に該当する。
【0056】(2)マークの印刷 ゴム製コアをアイオノマーカバーで被覆してなるツーピ
ースゴルフボールの表面をサンドブラスト処理した後、
調製したインクNo.1〜9のいずれを用いてパッド印
刷(シリコーンゴム製パッドを使用)し、印刷後、マー
ク及びボール表面全体を覆うようにクリアーペイントを
塗布した。
【0057】クリアーペイントとしては、ウレタン系塗
料を用いた。
【0058】
【表1】
【0059】No.7,8は、それぞれフタロシアニン
ブルーまたは真鍮粉末による硬化反応の促進のため、粘
度上昇が大きく、ポットライフとして8時間確保するこ
とは、スタンプ性との関係から困難であった。
【0060】No.6は、硬化剤及び溶剤の量を調節し
て、初期粘度をNo.7,8よりも低くしたが、やはり
アセチルアセトンが入っていないために、8時間後の粘
度は5300cpsを超え、スタンプ性が悪かった。
【0061】No.9は、硬化剤を含有しなかった場合
である。硬化反応の促進を阻害するアセチルアセトンを
含有していなくても粘度上昇を抑えることができて、ポ
ットライフ、スタンプ性を満足することはできたが、マ
ークとしての耐久性を満足することはできなかった。
尚、No.9は硬化剤を含有しない場合であるが、溶剤
の揮発によりこの程度の粘度上昇は起こり得る。
【0062】No.1〜5は、フタロシアニンブルー又
は真鍮粉末をアセチルアセトンとともに含有するもの
で、粘度上昇を初期粘度に対して1.2倍未満に抑制す
ることができ、ポットライフを満足することができた。
但し、アセチルアセトンの含有量が0.05質量部のN
o.2は、ブロッキング効果が充分発揮されないという
理由から、スタンプ性が劣っていた。
【0063】
【発明の効果】本発明のゴルフボール用インクは、マー
ク耐久性に優れる2液硬化型インクであって、しかも硬
化反応の進行による粘度上昇が抑制されているので、ポ
ットライフを確保できる。
【0064】本発明のゴルフボールは、上記効果を有す
る本発明のインクを用いているので、印刷適性を有し、
しかも朝、操業開始時の調製したインクを、その日の終
業時まで使用することが可能であり、生産管理上都合が
よい。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−319147(JP,A) 特開 平5−112746(JP,A) 特開 平11−114093(JP,A) 特開 平8−155052(JP,A) 特開2001−192593(JP,A) 特開2000−303012(JP,A) 特開 平6−262842(JP,A) 特開 平7−207210(JP,A) 特開 平11−1655(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 1/00 - 3/00 A63B 37/00 A63B 45/02 C09D 11/02 - 11/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボール表面にマークを印刷する方法であ
    って、 水酸基を有する樹脂、イソシアネート、金属を含む着色
    剤、及びβ−ジケトンを含む2液硬化型インクを用いて
    印刷することを特徴とするゴルフボールの印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記β−ジケトンは、アセチルアセトン
    である請求項1に記載の印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記着色剤は、銅フタロシアニンである
    請求項1又は2に記載の印刷方法。
  4. 【請求項4】 前記着色剤は、金属粉末である請求項1
    〜3のいずれかに記載の印刷方法。
  5. 【請求項5】 インク粘度を3500〜5300cps
    に調整している請求項1〜4のいずれかに記載の印刷方
    法。
  6. 【請求項6】 前記印刷は、パッドにマーク形状のイン
    クを付着させ、該パッドを前記ボール表面に押し付け
    て、該マーク形状のインクを該パッドから該ボール表面
    に転移させることにより行う請求項1〜5のいずれかに
    記載の印刷方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の印刷方
    法により、ボール表面にマークが印刷されているゴルフ
    ボール。
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