JP2000167085A - ゴルフボール用塗料組成物及び該塗料組成物を用いたゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール用塗料組成物及び該塗料組成物を用いたゴルフボール

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JP2000167085A
JP2000167085A JP10346954A JP34695498A JP2000167085A JP 2000167085 A JP2000167085 A JP 2000167085A JP 10346954 A JP10346954 A JP 10346954A JP 34695498 A JP34695498 A JP 34695498A JP 2000167085 A JP2000167085 A JP 2000167085A
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metal chelating
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隆志 大平
Susumu Muta
進 牟田
Hiroto Sasaki
広人 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ポリオールとポリイソシアネートとから
なる2液硬化型ウレタン塗料に対し、沸点が200℃以
下の金属キレート化剤と、硬化触媒として、有機金属化
合物とを配合してなることを特徴とするゴルフボール用
塗料組成物及び該塗料組成物で塗装したゴルフボールを
提供する。 【効果】 本発明のゴルフボール用塗料組成物は、ポッ
トライフが長く、硬化に要するキュアー時間が短縮され
ているので、取り扱い性に優れ、ゴルフボールの製造工
程における作業性・生産性の向上を図ることができ、特
に低温にて塗膜を硬化させることが可能になるため、近
年のカバーのソフト化にも十分に対応し得るものであ
り、また、本発明のゴルフボールは、上記塗料組成物の
塗膜性能が付与された高品質のゴルフボールである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールの製
造工程における作業性・生産性の向上及び製品の品質の
向上を図ることができ、高品質の塗膜を得ることができ
るポットライフの長いゴルフボール用塗料組成物及び該
組成物にて塗装された高品質のゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボール用の塗料としては、大きな
変形及び衝撃、摩擦に耐え得る等の理由から、ポリオー
ルとポリイソシアネートとを使用直前に混合して用いる
2液硬化型ポリウレタン塗料が好適に使用されている。
【0003】一方、ゴルフボールの高スピン化の流れか
ら、カバーは軟質化する傾向にあり、塗膜乾燥時におけ
るカバーの変形を避けるため、塗膜の乾燥を低温で行な
う必要が生じてきている。また、生産性の面から、塗料
の塗布から乾燥までの一連の塗装作業を短時間で行うた
めには、塗料のキュアー時間を短くすることも要求され
ている。
【0004】そこで、作業性を向上(低温乾燥、時間短
縮化)させるために、硬化触媒を塗料に対して増量する
ことが行なわれており、塗料の硬化反応の促進が図られ
ているが、同時に、塗料そのもののポットライフが短く
なってしまい、作業性の悪化や塗装前の塗料の変質等の
様々な弊害が現れる原因となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、ポットライフ
が長く、しかも硬化に要するキュアー時間が短く、作業
性を向上させることができる塗料が求められており、同
時に、得られる塗膜の耐久性、耐水性、密着性などの塗
膜の諸性能を向上させることが望まれている。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ポットライフが長く、ゴルフボールの製造工程にお
ける作業性・生産性の向上を図ることができ、高品質の
塗膜を得ることができるゴルフボール用塗料組成物及び
該組成物にて塗装された高品質のゴルフボールを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を行なっ
た結果、ポリオールとイソシアネートとからなる2液硬
化型ポリウレタン塗料に対し、沸点が200℃以下の金
属キレート化剤と、硬化触媒として有機金属化合物とを
併用配合することにより、上記金属キレート化剤が有機
金属化合物の金属部分をブロッキングして触媒作用を適
度に調整し、ポットライフを短くすることなく、塗膜の
キュアー時間を大幅に短縮でき、ゴルフボールの製造工
程の短縮化を図ることができること、この塗料組成物に
よって得られる塗膜は品質が高く、上記塗膜組成物で塗
装されたゴルフボールの品質も向上させることを知見し
た。
【0008】この場合、上記金属キレート化剤として沸
点が150℃以下であるものを配合すること、具体的に
は、金属キレート化剤として、アセチルアセトン又はそ
のフッ素置換体を用いること、また、上記有機金属化合
物の金属成分を錫又は亜鉛とすることにより、上述した
塗装性能を更に向上させ、ゴルフボール塗膜として要求
される耐久性、密着性、耐磨耗性、耐水性の諸性能をい
ずれも向上させ、より高品質のゴルフボールを得ること
ができることを知見し、本発明をなすに至ったものであ
る。
【0009】従って、本発明は、ポリオールとポリイソ
シアネートとからなる2液硬化型ウレタン塗料に対し、
沸点が200℃以下の金属キレート化剤と、硬化触媒と
して、有機金属化合物とを配合してなることを特徴とす
るゴルフボール用塗料組成物及び該ゴルフボール用塗料
組成物にて塗装されたゴルフボールを提供する。
【0010】本発明によれば、ゴルフボール用塗料組成
物を用いることで、ポットライフを短くすることなく、
塗膜の硬化に要するキュアー時間を大幅に短縮すること
が可能となり、製造工程における作業性・生産性が向上
する。また、該塗料組成物により塗装されたゴルフボー
ルは塗料配合後の塗料の変質が抑えられ、塗膜性能が安
定化する。また、低温にて塗膜を硬化させることが可能
になるため、軟カバー材を使用したゴルフボールにおい
ても熱変形等がなく、高外観・高品質のボールが得られ
る。
【0011】以下、本発明につき、更に詳しく説明する
と、本発明の第1発明であるゴルフボール用塗料は、ポ
リオールとポリイソシアネートとからなる2液硬化型の
ウレタン塗料を主成分とするものである。
【0012】ここで、ポリオール成分としては、公知の
ものでよく、例えば、ポリエステルポリオール、アクリ
ルポリオール、ポリエーテルポリオール等が利用でき、
また、これらポリオールの変性体を用いてもよく、例え
ば、アクリル変性ポリエステルポリオール、ポリエステ
ル変性アクリルポリオール、ポリエーテル変性ポリエス
テルポリオール等が挙げられるが、特に、アクリル変性
ポリオールの使用が好適である。
【0013】また、ポリイソシアネート成分としては、
上記ポリオールに対する硬化剤として配合されるもので
あればよく、例えば、耐候性を考えて無黄変型のポリイ
ソシアネート(HMDI:メチレンビス4−シクロヘキ
シルイソシアネート)などを選択することができるが、
特に制限されるものではなく、所望の性能に応じるよう
に使用すればく、例えば、TDI(トリレンジイソシア
ネート)、XDI(キシリレンジイソシアネート)、I
PDI(イソホロンジイソシアネート)、HDI(ヘキ
サメチレンジイソシアネート)等を使用することもでき
る。
【0014】本発明の塗料組成物は、上記2液硬化型の
ウレタン塗料に対し、沸点が200℃以下の金属キレー
ト化剤と、硬化触媒として有機金属化合物とを併用配合
したものであり、硬化触媒の金属部分をキレート化して
触媒作用を適度にブロッキングし、ポットライフの延長
を図るものである。
【0015】本発明に使用する金属キレート化剤は、沸
点が200℃以下、特に150℃のものである。沸点が
高すぎるものを使用すると、低温乾燥時に揮発(蒸発)
するのに時間がかかり、結果として乾燥が遅くなってし
まう。
【0016】ここで、金属キレート化剤は、後述する有
機金属化合物の金属成分をキレート化するものであれば
よく、例えば、β−ジケトン類、ケトエステル類、ヒド
ロキシカルボン酸及びそのエステル、ケトアルコール又
はエノ−ル性活性水素化合物等が挙げられ、これら金属
キレート化剤は、塗料の溶剤成分として用いることが可
能である。これらの中でも、乾燥工程にて低温で容易に
揮発し(低沸点であり)、イソシアネートと反応を起こ
さないことから、β−ジケトン類のアセチルアセトン及
びそのフッ素置換体、ケトエステル類のアセト酢酸メチ
ルやアセト酢酸エチルを好適に使用することができ、低
沸点、かつ安価で入手し易い点からアセチルアセトン及
びそのフッ素置換体の使用が特に推奨される。このよう
に低沸点溶剤として金属キレート化剤を用いることによ
り、触媒として含有させた有機金属化合物の金属部分を
キレート形成によりブロッキングして触媒作用を阻害
し、ポットライフの延長をはかる一方、該溶剤は乾燥温
度(約40℃以上)では溶剤として速やかに揮発するた
め、触媒ブロックを解除し、塗膜の硬化が急速に進むよ
うに作用する。
【0017】本発明において、上記金属キレート化剤の
添加量は、その種類と、後述する有機金属化合物、上記
2液成分とのバランスを考慮して配合することができる
が、通常、塗料組成物全体に対して、0.1〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%とすることができる。上記
範囲より少ないと後述する有機金属化合物の金属を適度
にブロックする効果が十分に現れず、ポットライフを長
くできない場合があり、また、多いと蒸発に時間がかか
りすぎ、塗膜の乾燥が遅くなり、作業性を低下させてし
まう場合がある。
【0018】本発明の塗料組成物は、硬化触媒として有
機金属化合物を使用するもので、この有機金属化合物と
しては、従来より2液硬化型ウレタン塗料の硬化剤とし
て配合されているものを好適に使用できる。
【0019】従って、本発明の有機金属化合物は、多く
の知られているものを使用することができるが、上述し
た溶剤への溶解性(溶け易さ)を考慮すると、分子内に
金属石鹸としての構造を有するものが推奨され、価格・
入手のし易さ(有機溶剤への溶解牲)、溶液状態にした
ときの着色性(溶液にした時の着色の少なさ)を考慮す
ると、オクチル酸、ナフテン酸、ラウリル酸等の金属塩
を好適に使用し得る。また、金属成分としては、亜鉛
系、錫系の有機金属触媒が好適である。このような有機
金属化合物として、具体的には、オクチル酸亜鉛、ナフ
テン酸亜鉛、ジブチルチンジラウレート等を挙げること
ができる。
【0020】本発明において、上記有機金属化合物の硬
化剤としての使用量は、触媒に応じて適宜調整される。
例えば、上記亜鉛系触媒又は錫系触媒とを比較した場
合、一般に錫系触媒は、亜鉛系触媒よりも少量でも高い
触媒活性を示すので、塗料に対する添加量は亜鉛系に比
較して少なくて済む。例えば、オクチル酸亜鉛を使用し
た場合には、塗料組成物全量に対し、0.03〜0.8
重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%、ジブチル
チンジラウレートでは0.0005〜0.01重量%、
好ましくは0.001〜0.005重量%とすることが
好ましい。
【0021】このように、硬化触媒としての使用量は、
有機金属化合物の種類に応じて調整する必要があり、少
な過ぎると、乾燥工程での硬化促進効果が現れない場合
があり、また、多過ぎると触媒活性を適度にブロックす
るための金属キレート化剤の配合が多量になったり、乾
燥した塗膜中の触媒の存在により、黄変し易くなる等の
二次的な弊害が現れる場合がある。
【0022】なお、上記必須の有機金属化合物は、必要
に応じてその他の各種触媒を併用して促進効果を調整す
ることもできる。
【0023】上記金属キレート化剤と硬化触媒として使
用する有機金属化合物との配合割合は、上述したように
適宜調整されるものであるが、通常、金属キレート化剤
/有機金属化合物の重量比率は、2〜5000であるこ
とが好ましく、金属成分が亜鉛の触媒を使用した場合に
は、2〜70、特に4〜40であり、金属成分が錫の触
媒を使用した場合は、20〜5000、特に400〜2
000であることが推奨される。これら配合比率を逸脱
すると、ポットライフを長くすることはできても、ゴル
フボールの塗料として必要な塗膜性能を得ることができ
ない場合があり、逆に所望の塗膜性能が得られても、ポ
ットライフが短くなってしまうおそれがある。
【0024】本発明のゴルフボール用塗料組成物に対し
ては、更に必要に応じて、従来より公知の塗料配合成分
を添加してもよく、具体的には、増粘剤や紫外線吸収
剤、蛍光増白剤、スリッピング剤、顔料等を加えること
ができる。
【0025】本発明のゴルフボール用塗料組成物は、上
記成分を適宜な溶剤により、不揮発分15〜60重量%
程度、好ましくは25〜45重量%に調整し配合し得
る。なお、本発明のゴルフボール用塗料組成物は、クリ
アー塗料に限られるものではなく、例えば、顔料を加え
たエナメル塗料であってもよい。
【0026】本発明のゴルフボール用塗料組成物は、ポ
リオールとポリイソシアネートとからなる2液成分の混
合時に、上述した金属キレート化剤と有機金属化合物と
を配合することにより、塗料の使用開始時に混合調製す
ることができるが、混合方法は公知の方法でよく、特に
制限されるものではなく、例えば、予めポリオール側に
金属キレート化剤と有機金属化合物を混合しておき、使
用時にこれとポリイソシアネートを混合するなどによる
方法を挙げることができる。
【0027】本発明のゴルフボール用塗料組成物は、ポ
ットライフが長く、上記混合時から5時間たっても粘度
変化が殆どなく、塗装作業性に優れているものである。
【0028】次に、本発明の第2発明であるゴルフボー
ルは、上記ゴルフボール用塗料組成物にて塗装されたも
のであり、塗装されるゴルフボールとしては、公知のゴ
ルフボールを挙げることができる。
【0029】ここで、ゴルフボールとしては、ワンピー
スゴルフボール、ソリッドコアにカバーを被覆したソリ
ッドゴルフボール、センターボールに糸ゴム層を形成し
た糸巻きコアをカバーで被覆した糸巻きゴルフボールの
いずれのゴルフボールであってもよい。
【0030】上記カバーを有するゴルフボールについて
は、カバーが単層でも多層であってもよく、また、これ
らカバー材がアイオノマー樹脂、バラタゴム等であって
も、近年のカバーの軟質化に伴いソフト化された熱可塑
性エラストマーストマー製であってもよい。
【0031】本発明のゴルフボールを得るには、公知の
方法で製造されたゴルフボールに対し、第1発明の塗料
組成物を塗装時に調整し、通常の塗装工程を採用して表
面に塗布し、乾燥すればよい。この場合、塗装方法とし
ては、スプレー塗装法、静電塗装法、ディッピング法な
どを好適に採用することができる。
【0032】ここで、乾燥工程としては、公知の2液硬
化型ウレタン塗料と同様にすればよく、本発明の塗料組
成物は、乾燥温度が約40℃以上、特に40〜60℃、
乾燥時間20〜90分、特に40〜50分とすることが
できる。上述したように、乾燥温度を低くすることも可
能なので、カバーの材質に応じて調整すれば、高温化に
伴うカバー変形を回避することができる。また、溶剤は
速やかに揮発し、塗膜の硬化を急速に進むので、キュア
ー時間の短縮化を図ることができるものである。
【0033】本発明の塗膜組成物に形成されたゴルフボ
ールの塗膜は、耐久性、密着性、耐磨耗性、耐水性のい
ずれにも優れるものであり、この塗膜が形成されたゴル
フボールは、塗膜性能が良好であるので品質が極めて高
いものである。
【0034】
【発明の効果】本発明のゴルフボール用塗料組成物は、
ポットライフが長く、硬化に要するキュアー時間が短縮
されているので、取り扱い性に優れ、ゴルフボールの製
造工程における作業性・生産性の向上を図ることがで
き、特に低温にて塗膜を硬化させることが可能になるた
め、近年のカバーのソフト化にも十分に対応し得るもの
であり、また、本発明のゴルフボールは、上記塗料組成
物の塗膜性能が付与された高品質のゴルフボールであ
る。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0036】〔実施例、比較例〕アイオノマー樹脂をカ
バーとするツーピースソリッドゴルフボールに対し、表
に記載した各成分を配合して、下記に示すクリアー又は
白エナメルタイプの塗料組成物を得、同一条件にて塗装
を行なった。塗料タイプ クリアー:塗料固形分を約30重量%、粘度を岩田カッ
プにて11秒に調整した。 白エナメル:塗料固形分を約38重量%(固形分中約4
3%が顔料)、粘度を岩田カップにて12.5秒に調整
した。
【0037】得られたゴルフボールの塗装面について、
下記の通り評価試験を行なった。結果を表1,2に併記
する。ポットライフ測定 表1に示す配合にて4リットル丸缶に塗料を作製し、密
閉状態で室温(約23℃)に放置し、1時間毎に5時間
まで岩田カップを用いて塗料の粘度を測定し、下記基準
にて評価した。 ◎:15時間後の粘度変化2秒以内 △:2時間後の粘度変化2秒以内、2〜5時間の間に2
秒を超える ×:2時間内に粘度変化2秒を超える なお、初期粘度は、クリアー塗料が約11秒、白エナメ
ル塗料が約12.5秒になるように調整した。塗膜評価試験 (1)セロテープ密着性試験 塗膜を碁盤目状にカット(1mm間隔の平行線10本を
縦横にクロスさせ、100個の桝目をつくる)した上
に、セロテープを圧着して貼り付け、このテープを勢い
よく一気に剥がし、その後の塗膜の剥離の程度を肉眼に
より、下記基準により評価した。 ◎:剥離なし △:部分的に剥離が生じた ×:剥離が広範囲に認められた (2)繰り返し打撃試験 ツルー・テンパー社製打撃マシンで、クラブとしてドラ
イバーを用い、ヘッドスピード45m/secで、ボー
ルを200回繰り返し打撃し、打撃後の塗膜の剥離程度
を肉眼により観察し、下記基準により評価した。 ◎:剥離なし △:部分的に剥離が生じた ×:剥離が広範囲に認められた (3)摩耗試験 ポットミル(約4リットル)中に研磨剤(昭和電工
(株)製ショーレルナゲットSN(サイズ5S))とボ
ールを入れ、30rpmにて2時間研磨した後、塗膜の
剥離程度を肉眼にて、下記基準で評価した。 ◎:剥離なし △:部分的に剥離が生じた ×:剥離が広範囲に認められた (4)耐水試験 ボールを室温(約23℃、この時の水温は約18℃)で
48時間水中に浸漬後、塗膜の状態を肉眼にて、下記基
準で評価した。 ◎:変化無し ×:わずかでもブリスターが生じた (5)乾燥性評価試験 設定乾燥条件で塗料を乾燥させた(本試験条件は45
℃、1時間とした)ゴルフボールについて、乾燥直後の
塗膜表面の状態を指触にて、下記基準で評価した。 ◎:乾燥良好(タッキネス、ベトつき共に無し) △:タッキネス有り ×:ベトつき有り
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月1日(1999.12.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 広人 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内 Fターム(参考) 4J038 DG101 DG111 DG131 DG262 JA34 JC38 KA04 PB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオールとポリイソシアネートとから
    なる2液硬化型ウレタン塗料に対し、沸点が200℃以
    下の金属キレート化剤と、硬化触媒として、有機金属化
    合物とを配合してなることを特徴とするゴルフボール用
    塗料組成物。
  2. 【請求項2】 金属キレート化剤の沸点が150℃以下
    である請求項1記載のゴルフボール用塗料組成物。
  3. 【請求項3】 金属キレート化剤がアセチルアセトン又
    はそのフッ素置換体である請求項1又は2記載のゴルフ
    ボール用塗料組成物。
  4. 【請求項4】 有機金属化合物の金属成分が錫又は亜鉛
    である請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール
    用塗料組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のいずれか1項記載の
    ゴルフボール用塗料組成物で塗装されたことを特徴とす
    るゴルフボール。
JP10346954A 1998-12-07 1998-12-07 ゴルフボール用塗料組成物及び該塗料組成物を用いたゴルフボール Pending JP2000167085A (ja)

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