JPH0959566A - ゴルフボール用塗料 - Google Patents

ゴルフボール用塗料

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JPH0959566A
JPH0959566A JP7210368A JP21036895A JPH0959566A JP H0959566 A JPH0959566 A JP H0959566A JP 7210368 A JP7210368 A JP 7210368A JP 21036895 A JP21036895 A JP 21036895A JP H0959566 A JPH0959566 A JP H0959566A
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hydroxyl
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直広 米山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性、耐衝撃性、耐擦傷性に優れ、さらに
塗装作業性に優れたゴルフボール用塗料をうる。 【解決手段】 (A)ジイソシアネート化合物と水酸基
含有化合物とからなる、水酸基価20〜100mgKO
H/g、ウレタン基濃度1〜5mmol/gおよび重量
平均分子量10000〜50000の主鎖にウレタン結
合を有し、末端が水酸基であるポリウレタンポリオール
を含有するポリオール(主剤)ならびに(B)非黄変性
ポリイソシアネート(硬化剤)を、硬化剤(B)のイソ
シアネート基/主剤(A)の水酸基の当量比(NCO/
OH)が0.7/1.0〜2.0/1.0になるように
配合したものをゴルフボール用塗料として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性、耐衝撃
性、耐擦傷性に優れ、さらに塗装作業性に優れたゴルフ
ボール用塗料に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】ゴルフボ
ール用塗料に要求される塗膜性能として、美的外観の他
に、打撃時に加わる外力によるゴルフボールの変形に伴
う伸縮に追随する塗膜の柔軟性、金属ヘッド、ウッドヘ
ッドによるインパクトに耐えうる耐衝撃性、使用環境に
おけるボールの接触物との摩擦に耐えうる耐擦傷性、屋
外の使用に耐えうる耐候性などがあげられる。
【0003】また、塗装作業性として、2液型ウレタン
塗料を塗装液状態とし、塗装可能な状態にした段階で一
般に5時間程度の塗装可能な時間(いわゆるポットライ
フ)があること、およびゴルフボールに塗装したのち、
ゴミ、ホコリなどが付着しなくなるまでの時間を極力短
い時間にすることが要求される。
【0004】2液型ウレタン塗料のばあい、前記ポット
ライフの延長とゴミ、ホコリなどが付着しなくなるまで
の時間の短縮とは相反する面を有する。同一条件で乾燥
させるばあい、ゴミ、ホコリなどが付着しなくなるまで
の時間の短縮などのために、触媒などの添加が試みられ
ているが、触媒などの添加はポットライフの短縮に結び
つく傾向にある。したがって、ゴミ、ホコリなどが付着
しなくなるまでの時間の短縮のためには、一般に乾燥温
度を高くする方法が試みられているが、ゴルフボール用
塗料のばあい、ゴルフボール自体が熱変形しやすいた
め、一定温度以下(80℃以下、好ましくは40〜60
℃)で乾燥させる必要がある。
【0005】従来より、このような要求をある程度満た
す塗料として、ポリエステルポリオールまたはポリエー
テルポリオールとポリイソシアネートとからなる2液型
ポリウレタン樹脂塗料、アクリルポリオールとポリイソ
シアネートとからなる2液型ポリウレタン樹脂塗料、ポ
リカーボネートジオールとポリイソシアネートとからな
る2液型ポリウレタン塗料が使用されてきているが、前
記要求性能を全て満たす塗料は今だ知られていない。
【0006】ポリオールとして、ポリエステルポリオー
ルを使用した2液型ポリウレタン樹脂塗料は、塗膜強度
に優れているが、硬度が高く、耐衝撃性がわるく、また
耐候性がわるい。そこで、水酸基価の小さいポリエステ
ルポリオールを使用するか、またはポリイソシアネート
の配合量を少なくし、架橋密度を低下させることにより
塗膜を柔軟化する方法も考えられており、これらの方法
でもある程度塗膜の柔軟性は改善されるが、耐擦傷性が
低下したり、乾燥速度が遅くなるなど別の問題が生じ
る。また、耐候性を向上させることが困難になるという
問題も生じる。
【0007】また、イソシアヌレート環を有する多価ア
ルコールを含む多価アルコール成分と多価カルボン酸と
の反応によりえられる水酸基含有ポリエステルおよび無
黄変型ジイソシアネートを含有する2液型ポリウレタン
塗料(特公平6−93930号公報)をゴルフボール用
塗料に使用する方法が提案されている。このばあい、耐
擦傷性、耐衝撃性といった表面耐久性の良好な塗料がえ
られるが、耐候性がわるいという問題を有する。
【0008】さらに、ポリオールとしてポリエーテルポ
リオールを使用した2液型ポリウレタン樹脂塗料は、柔
軟で耐候性のよい塗膜がえられ易いが、耐擦傷性などが
劣る。そこで、ポリエーテルポリオールの分子鎖中に、
芳香環などの剛直な基を導入したり、架橋密度をあげる
ための活性水素化合物を併用したりする方法も考えられ
ている。これらの方法により耐擦傷性の向上をはかるこ
とができるが、塗膜の伸縮性が低下するため、インパク
ト時におけるゴルフボールの変形に伴う伸縮に追随し難
くなり、耐衝撃性がわるくなるなどの問題が生じる。
【0009】ポリオールとしてアクリルポリオールを使
用した2液型ポリウレタン樹脂塗料のばあい、耐候性が
よく、塗膜強度に優れているが、硬度が高く、耐衝撃性
がわるい。そこでTgを下げ、水酸基価の小さいアクリ
ルポリオールを使用するか、ポリイソシアネートの配合
量を少なくし、架橋密度を低下させることにより塗膜を
柔軟にする方法や、これらの方法を併用する方法なども
考えられているが、いずれの方法でもある程度塗膜の柔
軟性は改善されるが、耐擦傷性が低下するという問題が
生じる。
【0010】このような従来のゴルフボール用塗料の問
題を解決する塗料として、ポリカーボネートジオールを
ポリオールとする2液型ポリウレタン樹脂塗料をゴルフ
ボール用塗料に使用することが提案されており(特開平
1−141677号公報)、このばあい、耐候性がよ
く、塗膜強度に優れ、耐擦傷性、耐衝撃性を兼ね備えて
いるなど、従来の塗料よりも良好な特性を示す塗料がえ
られるている。しかしながら、ゴミ、ホコリなどが付着
しなくなるまでに時間がかかるという問題は依然として
有している。また、この問題を解決するために、ジブチ
ルスズラウレートなどの硬化触媒を用いてゴミ、ホコリ
などが付着しなくなるまでの時間を短くしようとする
と、ポットライフが短くなるという問題が生ずる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記のごとき
実状に鑑み鋭意検討を重ねた結果、ゴルフボール用塗料
に要求される塗膜性能および塗装作業性の問題を解消し
た塗料を見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は(A)ジイソシアネー
ト化合物と水酸基含有化合物とからなる、水酸基価20
〜100mgKOH/g、ウレタン基濃度1〜5mmo
l/gおよび重量平均分子量10000〜50000の
主鎖にウレタン結合を有し、末端が水酸基であるポリウ
レタンポリオールを含有するポリオール(主剤)ならび
に(B)非黄変性ポリイソシアネート(硬化剤)を、硬
化剤(B)のイソシアネート基/主剤(A)の水酸基の
当量比(NCO/OH)が0.7/1.0〜2.0/
1.0になるように配合したゴルフボール用塗料(請求
項1)、前記ポリウレタンポリオールをポリオール全体
の30%(重量%、以下同様)以上含有する請求項1記
載のゴルフボール用塗料(請求項2)、および非黄変性
ポリイソシアネートが、イソホロンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートおよびその誘導体のう
ちの1種以上である請求項1記載のゴルフボール用塗料
(請求項3)に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、ゴルフボール
用塗料の主剤として、ジイソシアネート化合物と水酸基
含有化合物とからなる特定のポリウレタンポリオールを
必須成分とするポリオール(主剤(A))が使用され
る。
【0014】主剤(A)の必須成分である特定のポリウ
レタンポリオールを製造するのに使用されるジイソシア
ネート化合物としては、たとえばヘキサメチレンジイソ
シアネート(HDI)、キシリレンジイソシアネート
(XDI)、水添キシリレンジイソシアネート(H6
DI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、テ
トラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXD
I)、水添ジフェニルメタンジイソシアネート(H12
DI)などの脂肪族、脂環族、芳香脂肪族ジイソシアネ
ート化合物が、耐候性の点から好ましい。
【0015】また、主剤(A)の必須成分である特定の
ポリウレタンポリオールを製造するのに使用される水酸
基含有化合物としては、たとえばエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ブチ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキ
サンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオールなどの低分子量のジオールやトリオ
ールなど、ポリエーテルポリオール(ポリオキシプロピ
レングリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリ
オキシテトラメチレングリコールおよび前記オキシアル
キレンの共重合体など)、ポリエステルポリオール(ジ
カルボン酸とグリコールとの重縮合物およびε−カプロ
ラクトンの開環重合物など)、ポリカーボネートポリオ
ール、ポリオレフィンポリオール(ポリブタジエン、水
添ポリブタジエン、ポリイソプレンなどのポリオー
ル)、エポキシポリオールなどのマクロポリオールがあ
げられるが、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネー
トポリオールが耐候性、耐加水分解性、可撓性の点から
好ましい。なお、マクロポリオールの分子量としては、
500〜5000、さらに1000〜2000のものが
好ましい。
【0016】前記ジイソシアネート化合物と水酸基含有
化合物とからなる特定のポリウレタンポリオールとして
は、前記成分を反応させてえられる、主鎖にウレタン結
合を有し、末端に水酸基を有するポリウレタンポリオー
ルであって、水酸基価が20〜100mgKOH/g、
好ましくは30〜80mgKOH/g、さらには40〜
65mgKOH/g、ウレタン基濃度が1〜5mmol
/g、好ましくは1〜4mmol/g、さらには2〜
3.5mmol/g、重量平均分子量が10000〜5
0000、好ましくは10000〜40000、さらに
は11000〜27000のポリウレタンポリオールが
あげられる。
【0017】前記ポリウレタンポリオールの水酸基価が
20mgKOH/g未満になると生成塗膜の分子量があ
がり易いが、水酸基価が低いために、塗膜硬度が低くな
り、耐擦傷性が低下したり、塗膜の破断強度が低下す
る。一方、水酸基価が100mgKOH/gをこえると
生成塗膜の分子量があがり難く、硬化も遅くなり、ま
た、架橋密度が高くなるため、生成する塗膜の破断伸び
が低下し、耐衝撃性が低下する。また、ウレタン基濃度
が1mmol/g未満になると、ウレタン特有の可撓性
や耐摩擦性などの特性がえられ難くなり、5mmol/
gをこえると、粘度が上昇するため、加えるシンナー量
が多くなり、通常の塗装方法(エアースプレー、静電ス
プレー)での塗装液固形分が低下し、必要膜厚を付け難
くなるなどの問題が発生し、好ましくない。さらに、重
量平均分子量が10000を下回ると、乾燥性が低下し
たり、生成する塗膜が充分な強度を発現しなくなったり
し、また、50000をこえると、粘度が上昇するた
め、実用的な塗工性がえられなくなる。
【0018】主剤(A)には、前記特定のポリウレタン
ポリオール以外の成分が含まれていてもよいが、このよ
うな成分の具体例としては、たとえば相溶性の良好な市
販のアクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポ
リエーテルポリオールなどがあげられるが、耐候性の点
からアクリルポリオール、ポリエーテルポリオールが好
ましく、さらに表面乾燥性の点から、アクリルポリオー
ルが好ましい。
【0019】特定のポリウレタンポリオールを前記他の
成分と併用するばあいの使用割合としては、特定のポリ
ウレタンポリオールを使用することによる効果である耐
衝撃性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性、塗装作業性など
に優れたゴルフボール用塗料がえられるという点から、
特定のポリウレタンポリオールをポリオール全体の30
%以上、さらには50%以上含有することが好ましい。
【0020】本発明のゴルフボール用塗料に使用される
非黄変性ポリイソシアネート(硬化剤(B))として
は、たとえばヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、水添キ
シリレンジイソシアネート(H6XDI)、イソホロン
ジイソシアネート(IPDI)、テトラメチルキシリレ
ンジイソシアネート(TMXDI)、水添ジフェニルメ
タンジイソシアネート(H12MDI)などや、前記化合
物をプレポリマー化した誘導体などがあげられる。これ
らは単独で用いてもよく2種以上併用してもよい。
【0021】前記硬化剤(B)と主剤(A)との使用割
合としては、硬化剤(B)のイソシアネート基/主剤
(A)の水酸基が当量比で0.7/1.0〜2.0/
1.0、さらには0.9/1.0〜1.5/1.0であ
るのが、塗膜の乾燥性、破断伸び、塑性、弾性の点から
好ましい。
【0022】本発明のゴルフボール用塗料には、要すれ
ばさらにシリコン系スリップ剤、レベリング剤、粘度調
整剤、蛍光増白剤、ブロッキング防止剤、硬化触媒など
の一般にゴルフボール用塗料に添加されている成分を一
般に添加される量添加してトップコートクリアーとして
使用してもよく、また着色顔料、体質顔料、沈澱防止
剤、レベリング剤などを添加して中塗用ホワイトとして
使用してもよい。
【0023】このようにして製造される本発明のゴルフ
ボール用塗料は、アイオノマー樹脂などの熱可塑性樹脂
やバラタゴムをカバーに用いた糸巻きゴルフボール、ツ
ーピースゴルフボール、ワンピースゴルフボールのトッ
プコート用塗料、中塗用塗料などとして使用される。
【0024】本発明のゴルフボール用塗料は、ポリエー
テルポリオール、ポリカーボネートジオールなどの水酸
基含有化合物をジイソシアネート化合物を用いてポリウ
レタンポリオール化したものをポリオール成分として使
用するため、主鎖に多くのウレタン結合が導入され、ゴ
ルフボール用塗料に必要な特性である塗膜の柔軟性、弾
性、塗膜強度、耐擦傷性、耐摩耗性、耐候性、耐加水分
解性を改善することができ、かつ塗装作業性の良好なゴ
ルフボール用塗料がえられる。
【0025】
【実施例】以下、本発明のゴルフボール用塗料を実施例
により、さらに詳細に説明する。
【0026】実施例1〜4および比較例1〜6 表1に示すポリオール、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト(NCO含有率21%、不揮発分100%)、硬化触
媒であるジブチルスズジラウレートおよびその他の成分
を表1に示す割合で配合してゴルフボール用塗料を製造
した。
【0027】なお、ポリオールとして用いたポリウレタ
ンポリオールは、武田薬品工業(株)製のタケラック
XE−75−K−22(ポリカーボネート系、固形分5
0%、OH価23.3のワニス(固形分100%のばあ
い、OH価46.6、ウレタン基濃度2.5mmol/
g、重量平均分子量1.3×104))、ポリウレタン
ポリオールは、武田薬品工業(株)製のタケラックX
E−75−K−12(ポリエーテル系、固形分50%、
OH価29.95のワニス(固形分100%のばあい、
OH価59.9、ウレタン基濃度3.2mmol/g、
重量平均分子量2.4×104))、アクリルポリオー
ルは、大日本インキ化学工業(株)製のアクリディッ
クA−819(不揮発分55%、OH価30のワニ
ス)、ポリエステルポリオールは、日本ポリウレタン
工業(株)製のニッポラン192(不揮発分80%、O
H価110のワニス)、ポリエステルポリオールは、
大日本インキ化学工業(株)製のバーノックDS−16
00(不揮発分80%、OH価130のワニス)、ポリ
エーテルポリオールは、旭電化工業(株)製のP−1
000(不揮発分100%、OH価110)、ポリカー
ボジオールは、日本ポリウレタン工業(株)製のニッ
ポラン982N(不揮発分100%、OH価56)であ
る。
【0028】また、シリコン系助剤は、ダウコーニング
アジア(株)製のペインタットM、蛍光増白剤は、日本
チバガイギー(株)製のユービテックスOBである。
【0029】さらに、希釈シンナーは、キシレン、トル
エン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテートを実施例、
比較例の樹脂にあわせて混合した希釈用シンナーであ
る。
【0030】
【表1】
【0031】アイオノマーカバーのツーピースゴルフボ
ールに、(株)トウペ製のGBプライマーを用い膜厚7
±2μmとなるように塗装し、40℃で24時間乾燥さ
せたもののうえに、(株)トウペ製のGBホワイトを膜
厚18〜23μmとなるように塗装し、60℃×1時間
乾燥させ、室温で1時間放置したのち、表1に記載した
実施例1〜4、比較例1〜6で製造したゴルフボール用
塗料を膜厚20〜25μmとなるように塗装し、40℃
×24時間乾燥後(指触乾燥後)、室温で1カ月放置し
て試験ボールとして下記方法により、耐擦傷性、耐衝撃
性、乾燥後のボールの粘着性および耐紫外線性を評価し
た。結果を表2に示す。
【0032】また、えられた塗料の粘度変化および塗膜
の粘着性を下記方法により評価した。結果を表2に示
す。
【0033】(耐擦傷性)磁製4リットルポットに金剛
砂1.8kgと試験ボール10個を入れ、ボールミル架
台に載せて2時間回転させたのち、スポンジを用いて軽
く水洗し、ウエスで水分を拭き取ったのち、塗膜の状態
を目視評価し、試験ボール10個とも傷が少なく、表面
状態が良好なばあいを○、傷がやや多く、表面状態が良
好なばあいよりもやや劣るばあいを△、傷が多く、表面
状態が不良なばあいを×とした。
【0034】(耐衝撃性)同一打撃者が、ドライバー
(1W)で同一箇所を20回たたいたのちの塗膜外観お
よび5番アイアン(5I)で同一箇所を10回たたいた
のちの塗膜外観をそれぞれ目視評価し、塗膜の割れ、剥
がれが少ないばあいを○、塗膜の割れ、剥がれが中程度
のばあいを△、塗膜の割れ、剥がれが多いばあいを×と
した。
【0035】(乾燥後のボールの粘着性)塗装したゴル
フボールの表面粘着性を比較評価し、粘着性がほとんど
ないばあいを○、粘着性がややあるばあいを△、粘着性
が大きいばあいを×とした。
【0036】(耐紫外線性)ゴルフボール半分をアルミ
箔で覆い、殺菌灯より30cmの位置に光源とアルミ箔
で覆われた部分と覆われていない部分とが垂直になるよ
うにセットし、24時間照射後、色の変化の度合いを目
視評価し、照射部と未照射部との差が小さいばあいを
○、照射部と未照射部との差が中程度のばあいを△、照
射部と未照射部との差が大きいばあいを×とした。
【0037】(塗料の粘度変化)製造した塗料の粘度を
20℃で、製造後ただちに、1時間経過後、3時間経過
後、5時間経過後の4回、岩田カップを用いて測定し、
塗料の粘度変化を測定した。
【0038】(塗膜の粘着性)製造した塗料をブリキ板
に膜厚が20μmになるように塗装し、60℃にて1時
間乾燥させ、5分間室温にて放置したのち、塗膜の粘着
性を比較評価し、粘着性がほとんどないばあいを○、粘
着性がややあるばあいを△、粘着性が大きいばあいを×
とした。
【0039】
【表2】
【0040】実施例5〜8および比較例7〜12 実施例1で用いたものと同じアイオノマーカバーのツー
ピースゴルフボールに、(株)トウペ製のGBプライマ
ーを膜厚7±2μmとなるように塗装し、40℃で24
時間乾燥させたもののうえに、(株)トウペ製のGBホ
ワイトを膜厚18〜23μmとなるように塗装し、40
℃で24時間乾燥後、実施例1〜4、比較例1〜6でえ
られた塗料を膜厚20〜25μmになるように塗装し、
60℃で1時間、ついで室温1カ月放置後、耐擦傷性、
耐衝撃性、乾燥後のボールの粘着性および耐紫外線性を
実施例1と同様にして評価した。結果を表3に示す。
【0041】なお、比較例8〜11のばあい、60℃で
1時間の乾燥では指触乾燥に至らず、そののちの室温1
カ月放置の段階にうつすことができなかったので、その
のちの評価は行なわなかった。
【0042】
【表3】
【0043】実施例9〜12および比較例13〜16 実施例1で用いたのと同じアイオノマーカバーのツーピ
ースゴルフボールに、実施例1〜4、比較例1〜6でえ
られた塗料を膜厚20〜25μmとなるように塗装し、
40℃で24時間、ついで室温1カ月放置後、実施例5
と同様にして評価した。結果を表4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明のゴルフボール用塗料は、ゴルフ
ボールに必要な耐衝撃性、耐候性、耐擦傷性に優れた塗
膜を形成し、ゴルフボールの品質を大きく向上させると
ともに、塗装作業性のよい塗料を提供する。本発明のゴ
ルフボール用塗料は、その性能から最外層に適するが、
最外層以外にも使用しうる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ジイソシアネート化合物と水酸基
    含有化合物とからなる、水酸基価20〜100mgKO
    H/g、ウレタン基濃度1〜5mmol/gおよび重量
    平均分子量10000〜50000の主鎖にウレタン結
    合を有し、末端が水酸基であるポリウレタンポリオール
    を含有するポリオール(主剤)ならびに(B)非黄変性
    ポリイソシアネート(硬化剤)を、硬化剤(B)のイソ
    シアネート基/主剤(A)の水酸基の当量比(NCO/
    OH)が0.7/1.0〜2.0/1.0になるように
    配合したゴルフボール用塗料。
  2. 【請求項2】 前記ポリウレタンポリオールをポリオー
    ル全体の30重量%以上含有する請求項1記載のゴルフ
    ボール用塗料。
  3. 【請求項3】 非黄変性ポリイソシアネートが、イソホ
    ロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
    トおよびその誘導体のうちの1種以上である請求項1記
    載のゴルフボール用塗料。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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