JPH106654A - 感熱転写媒体 - Google Patents
感熱転写媒体Info
- Publication number
- JPH106654A JPH106654A JP15985496A JP15985496A JPH106654A JP H106654 A JPH106654 A JP H106654A JP 15985496 A JP15985496 A JP 15985496A JP 15985496 A JP15985496 A JP 15985496A JP H106654 A JPH106654 A JP H106654A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyurethane resin
- transfer medium
- linear polyurethane
- ink layer
- molecular weight
- Prior art date
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- Pending
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
ターンが形成可能な感熱転写媒体を提供することを目的
とする。 【解決手段】 少なくとも基材上にポリウレタン樹脂を
含むインク層を有し、このポリウレタン樹脂が線状ポリ
ウレタン樹脂であることを特徴とする。
Description
し、より詳しくは、非塩素系洗浄剤を用いて洗浄しても
落ちない転写パターンが形成可能な感熱転写媒体に関す
る。
表面に、部品番号などを感熱転写媒体により印字した
後、汚れや異物除去のため、塩素系洗浄剤を用いて超音
波洗浄等が行われている。この場合、塩素系洗浄剤でも
落ちない転写パターンを形成できる感熱転写媒体を用い
て印字が行われている。一般的に、この感熱転写媒体
は、基材上に剥離層とインク層を設けたものであり、剥
離層はワックスを主体とし、インク層はナイロン系樹脂
と顔料を主体としたものである。
ものであるため、現在ではオゾン層を破壊するなどの環
境問題から使用されない方向にある。このため、塩素系
洗浄剤の代替として、たとえば、パイルアルファSTー
100S(荒川化学(株)製)などのグリコールエーテ
ル系洗浄剤等が用いられてきている。しかしながら、従
来の感熱転写媒体で形成した転写パターンは、グリコー
ルエーテル系洗浄剤等の非塩素系洗浄剤で洗浄した場
合、簡単に落ちてしまうという問題点があった。
を解決するためになされたもので、非塩素系洗浄剤で洗
浄しても落ちない転写パターンが形成可能な感熱転写媒
体を提供することを目的とする。
は、少なくとも基材上にポリウレタン樹脂を含むインク
層を有し、このポリウレタン樹脂が線状ポリウレタン樹
脂であることを特徴とする。
は、ポリエステルフィルム、コンデンサー紙等の公知の
材料を特に制限なく使用することができる。本発明のイ
ンク層で使用する線状ポリウレタン樹脂は、公知の線状
ポリウレタン樹脂を特に制限なく使用することができ
る。具体的には、従来より、線状ポリウレタン樹脂を合
成するのに用いられているポリオールおよびイソシアネ
ートから、公知の方法により合成される線状ポリウレタ
ン樹脂を使用することができる。
物中に2個の水酸基を有するものが挙げられる。具体的
には、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンプロピレ
ンアジペート、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリ
ジエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートお
よびポリブチレンセバケート等が挙げられる。また、イ
ソシアネートとしては、たとえば、2官能性有機ポリイ
ソシアネートが挙げられる。具体的には、トリレンジイ
ソシアネート、4−メトキシ−1,3−フェニレンジイ
ソシアネート、4−イソプロピル−1,3−フェニレン
ジイソシアネート、4−クロル−1,3−フェニレンジ
イソシアネート、4−ブトキシ−1,3−フェニレンジ
イソシアネート、2,4−ジイソシアネート−ジフェニ
ルエーテル、メチレンジイソシアネート、4,4’−メ
チレンビス(フェニルジイソシアネート)、ジュリレン
ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト、ベンジジンジイソシアネート、o−ニトロベンジジ
ンジイソシアネート、4、4’−ジイソシアネートジベ
ンジル、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、
1,6−テトラメチレンジイソシアネート、1,4−シ
クロヘキシレンジイソシアネート、キシレンジイソシア
ネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルジイ
ソシアネート)、1,5−テトラヒドロナフタレンジイ
ソシアネートおよびイソホロンジイソシアネート等が挙
げられる。
は、分子量が1万〜30万のものが好ましい。分子量が
1万未満の場合、印字したものの耐擦過性が十分でな
く、また分子量が30万より大きい場合、印字感度が悪
くなるためである。
ほか、カーボンブラックや酸化チタン等の公知の染料ま
たは顔料を含む。また、炭酸カルシウム、クレーまたは
アルミナ等の充填材;ポリエチレンワックス、マイクロ
クリスタリンワックスまたはカルナバワックス等のワッ
クス;エチレン系共重合体樹脂、ポリ(メタ)アクリル
酸エステル類、塩化ビニル系(共)重合体またはポリエ
ステル樹脂等の熱可塑性樹脂を含んでいてもよい。さら
に、熱硬化性アクリル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、アミ
ノ樹脂、アルキッド樹脂もしくはフェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂等を含んでいてもよ
い。
に、基材とインク層との間に剥離層を形成してもよい。
この剥離層に含まれる材料としては、ポリエチレンワッ
クス、カルナバワックス、マイクロクリスタリンワック
ス等のワックス、ポリエチレン系共重合体、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステル類、塩化ビニル系(共)重合
体、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
また必要に応じて、有機フィラー、アルミナ等の充填材
を添加してもよい。
ようにして製造することができる。基材となるポリエス
テルフィルム等の上に、線状ポリウレタン樹脂とカーボ
ンブラック等の顔料や炭酸カルシウム等の充填剤などを
含むインク層を、グラビアコーター、リバースコーター
等により、0.5〜10g/m2塗布し、乾燥すること
により形成する。
写させるため、基材とインク層との間に、ポリエチレン
ワックス等のワックスを含む剥離層を形成してもよい。
剥離層は、グラビアコーター、リバースコーター等によ
り、0.1〜5g/m2の割合で塗布することにより形
成することができる。また、感熱転写媒体の耐熱性を向
上させるため、基材のインク層と反対側の面に耐熱性シ
リコーン樹脂等を含む耐熱層を形成することが好まし
い。
下記組成(1)の塗布液を、グラビアコーターを用い
て、0.4g/m2の割合で塗布し、乾燥させて耐熱層
を形成した。 組成(1) ダイアロマーSP712(シリコーン樹脂、大日精化製):20重量部 トルエン :50重量部 メチルエチルケトン :30重量部 ついで、上記ポリエステルフィルムの他方の面に、下記
組成(2)の塗布液を、グラビアコーターを用いて、
0.8g/m2の割合で塗布し、乾燥させて剥離層を形
成した。 組成(2) ポリエチレンワックス :20重量部 トルエン :80重量部 上記剥離層上に、下記組成(3)の塗布液を、グラビア
コーターを用いて、1.2g/m2の割合で塗布し、乾
燥させてインク層を形成し、本発明に係る感熱転写媒体
を得た。 組成(3) ダイアロマーSP110 :50重量部 (固形分15%、ポリウレタン樹脂、分子量3〜4万、大日精化製) カーボンブラック :20重量部 軽質炭酸カルシウム : 5重量部 メチルエチルケトン :25重量部
に代えるほかは、実施例1と同様にして感熱転写媒体を
得た。 組成(4) UEー3320(ポリエステル樹脂、ユニチカ(株)製):7.5重量部 カーボンブラック :20重量部 軽質炭酸カルシウム : 5重量部 メチルエチルケトン :67.5重量部
で得た感熱転写媒体を用いて、感熱転写プリンター(B
30,TEC製)により、ポリエステルフィルム上に転
写パターンを形成した。ついで、そのポリエステルフィ
ルムを非塩素系洗浄剤(パイルアルファST−100
S:グリコールエーテル系洗浄剤、荒川化学(株)製)
中で、1分間超音波洗浄を行った。その結果を目視にて
判定したところ、実施例1の感熱転写媒体で形成した転
写パターンにはまったく変化が見られなかった。しか
し、比較例1の感熱転写媒体で形成した転写パターン
は、洗い落とされてしまって、ほとんど残っていなかっ
た。
感熱転写媒体で形成した転写パターンを洗い落としてし
まう、非塩素系洗浄剤で洗浄しても洗い落とされること
がなく、鮮明な印字を維持可能な転写パターンを形成す
ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも基材上にポリウレタン樹脂を
含むインク層を有する感熱転写媒体において、該ポリウ
レタン樹脂が線状ポリウレタン樹脂であることを特徴と
する感熱転写媒体。 - 【請求項2】 線状ポリウレタン樹脂の分子量が、1万
〜30万である請求項1記載の感熱転写媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15985496A JPH106654A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 感熱転写媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15985496A JPH106654A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 感熱転写媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH106654A true JPH106654A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15702688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15985496A Pending JPH106654A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 感熱転写媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH106654A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6865988B1 (en) * | 1999-09-07 | 2005-03-15 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Transfer foil for golf balls |
US9315064B2 (en) | 2012-02-20 | 2016-04-19 | Avery Dennison Corporation | Multilayer film for multi-purpose inkjet systems |
US9752022B2 (en) | 2008-07-10 | 2017-09-05 | Avery Dennison Corporation | Composition, film and related methods |
US10703131B2 (en) | 2010-03-04 | 2020-07-07 | Avery Dennison Corporation | Non-PVC film and non-PVC film laminate |
US11485162B2 (en) | 2013-12-30 | 2022-11-01 | Avery Dennison Corporation | Polyurethane protective film |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP15985496A patent/JPH106654A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6865988B1 (en) * | 1999-09-07 | 2005-03-15 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Transfer foil for golf balls |
US9752022B2 (en) | 2008-07-10 | 2017-09-05 | Avery Dennison Corporation | Composition, film and related methods |
US10703131B2 (en) | 2010-03-04 | 2020-07-07 | Avery Dennison Corporation | Non-PVC film and non-PVC film laminate |
US9315064B2 (en) | 2012-02-20 | 2016-04-19 | Avery Dennison Corporation | Multilayer film for multi-purpose inkjet systems |
US11485162B2 (en) | 2013-12-30 | 2022-11-01 | Avery Dennison Corporation | Polyurethane protective film |
US11872829B2 (en) | 2013-12-30 | 2024-01-16 | Avery Dennison Corporation | Polyurethane protective film |
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