JP5729443B2 - 熱転写シート - Google Patents

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Description

本発明は、熱溶融型転写方式の熱転写シートに関する。
従来、顔料等の着色剤を熱溶融性のワックスや樹脂等のバインダーに分散させた熱溶融インキ層を、プラスチックフィルム等の基材シートに担持させた熱転写シートを用いて、サーマルヘッド等の加熱デバイスに画像情報に応じたエネルギーを印加し、紙やプラスチックシート等の被転写紙上に着色剤をバインダと共に転写する熱溶融型転写方式が知られている(特許文献1)。熱溶融型転写方式によって形成される画像は、高濃度で鮮鋭性に優れ、文字、線画等の2値画像の記録に適している。また、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の熱転写シートを用いて、被転写紙上に重ねて記録することにより、多色あるいはカラー画像の形成も可能である。
このような熱溶融型転写方式では、各種の印字が感熱ヘッド等で簡便に形成することができるので、工場などで製品などの管理を行うために、文字やバーコード等を印字するのにも利用されている。
特開昭57−105395号公報
例えば、食品を包装した後にボイル殺菌工程などが施される包装材や、レトルト食品の包装材として用いられるプラスチックフィルム上に、熱転写シートを用いて熱溶融型転写方式により印字を行う場合、得られた印字物が煮沸した熱湯中で撹拌されても欠落しないという、耐ボイル性が要求される。
本発明は上記実状を鑑みて成し遂げられたものであり、その目的は、印字物の耐ボイル性が優れた熱転写シートを提供することにある。
本発明に係る熱転写シートは、基材の一方の面に転写性着色層と、該基材の他方の面に背面層とが少なくとも設けられてなり、
前記転写性着色層が、着色剤と、バインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との反応物を含むことを特徴とする。
本発明によれば、前記転写性着色層のバインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との反応物を含むことにより、印字物の耐ボイル性が優れた熱転写シートを提供することが可能になる。
本発明に係る熱転写シートにおいては、前記軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、前記脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体のイソシアネート基の当量比(NCO/OH)が、0.05〜0.5であることが、耐ボイル性の点から好ましい。
本発明によれば、印字物の耐ボイル性が優れた熱転写シートを提供することができる。
本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートの他の一例を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートの他の一例を示す概略断面図である。
本発明に係る熱転写シートは、基材の一方の面に転写性着色層と、該基材の他方の面に背面層とが少なくとも設けられてなり、
前記転写性着色層が、着色剤と、バインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との反応物を含む、熱転写シートである。
図1は本発明の熱転写シートの一例を示す。図1の熱転写シート10は、基材1の一方の面に、転写性着色層2と、該基材1の他方の面に背面層3が設けられた構成である。
図2は本発明の熱転写シートの他の一例を示す。図2の熱転写シート10は、基材1の一方の面に、転写性保護層4、転写性着色層2がこの順で設けられ、基材1の他方の面に背面層3が設けられた構成である。
図3は本発明の熱転写シートの他の一例を示す。図3の熱転写シート10は、基材1の一方の面に、剥離層5、転写性保護層4、転写性着色層2がこの順で設けられ、基材1の他方の面に背面層3が設けられた構成である。
以下、本発明の熱転写シートを構成する各層毎に詳述する。
(基材)
本発明で用いる熱転写シートの基材1としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されない。
基材の具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリフェニレンサルフィド、ポリサルホン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、アイオノマー等の樹脂基材、及びグラシン紙、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、セロファン等があり、また、これらの2種以上を積層した複合基材なども使用できる。また、上記樹脂基材の場合は、上述の樹脂1種のみからなるものであってもよいし、2種以上の樹脂からなるものであってもよい。
これらの基材の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜変更すれば良いが、通常は0.5〜50μm程度が好ましく、より好ましくは1〜10μm程度である。
(転写性着色層)
転写性着色層2は、少なくとも着色剤とバインダー樹脂を含有する。本発明の転写性着色層は、特にバインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との反応物を含む。
本発明の熱転写シートにおいては、前記転写性着色層のバインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との反応物を含むことにより、印字性が良好でありながら、印字物の耐ボイル性に優れる。当該転写性着色層を用いると、後述するような転写性保護層を転写性着色層上に更に積層しない場合であっても、耐ボイル性を有する。
転写性着色層のバインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との反応物を含むことにより上記効果が得られるメカニズムは解明できていないが、以下のように推定される。フェノール樹脂は、包装材として用いられるプラスチックフィルムに対する密着性が良好で、印字性を向上する。また、軟化点100℃以上のフェノール樹脂を用いることにより、非常に細かい文字パターンの転写も良好になり、例えば、300dpiのサーマルヘッドで1ドットの文字パターンの印字性にも優れる。
更に、フェノール樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂を選択し、且つ、硬化剤により硬化することにより、三次元網目構造を構築して、印字物に優れた耐熱性を付与する。その際に、フェノール樹脂の硬化剤として、芳香族ポリイソシアネートや脂肪族ポリイソシアネートのビウレット体やイソシアヌレート体を用いても印字物の耐ボイル性は得られないのに対し、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体を選択して組み合わせることにより、優れた耐ボイル性が得られる。これは、フェノール樹脂の硬化剤として脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体を用いると、フェノール樹脂の三次元網目構造に柔軟性が付与され、包装材上の印字物が煮沸した熱湯中で包装材の収縮や膨張等の変形の影響を受けた場合でも、包装材に追従して剥離し難いからではないかと推定される。
本発明の転写性着色層において用いられる軟化点100℃以上のフェノール樹脂としては、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールノボラック樹脂、ビフェニレンアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、フェノールアラルキル樹脂(別名キシリレン変性フェノール樹脂)などの多官能フェノール樹脂等が挙げられ、これらの1種または2種以上を併用することもできる。中でも、印字性と耐ボイル性のバランスの点から、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールノボラック樹脂を用いることが好ましく、更にフェノールノボラック樹脂を用いることが好ましい。
また、フェノール樹脂の軟化点は、耐ボイル性の点から100℃以上であるが、更に110℃以上であることが好ましい。
なお、本発明におけるフェノール樹脂の軟化点は、JIS K7206:1999に規定された方法によって測定される軟化点をいう。
市販されている軟化点100℃以上のフェノール樹脂としては、例えば、フェノライトTD−2091、フェノライトTD−2090、フェノライトVH4170、フェノライトKH6021、フェノライトKA1163、フェノライトKA1165(以上、DIC株式会社製、商品名)等が挙げられる。
また、本発明の転写性着色層においては、上記特定のフェノール樹脂の架橋剤乃至硬化剤として、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体が用いられる。ここでアダクト体とは、ポリイソシアネートとポリオールとの反応物をいう。
前記脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられるが、中でも、耐ボイル性の点から、ヘキサメチレンジイソシアネートを用いることが好ましい。
また、アダクト体に用いられるポリオールとしては、分子中に水酸基を2個以上有するアルコールが用いられ、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、及びこれらの二量体、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリオレフィンポリオール等が挙げられる。アダクト体に用いられるポリオールとしては、中でも、耐ボイル性の点から、分子中に水酸基を3個以上有するアルコールが好適に用いられ、中でもグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンが好適に用いられる。
アダクト体は、従来公知の方法によって製造することができる。例えば、前記ポリイソシアネートと前記ポリオールとを、該ポリイソシアネートを化学量論的量よりも少し過剰に用いて反応させることにより、アダクト体を調製することができる。
脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体の質量平均分子量は、耐ボイル性の点から、通常100〜100,000、好ましくは500〜10,000の範囲で選ばれる。なお、本発明において質量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC法)によりポリスチレン換算値として算出した値である。
市販されている脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体としては、例えば、デュラネートP301−75E、E402−80B,E405−70B,AE700−100(以上、旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名)等が挙げられる。
本発明の転写性着色層においては、前記軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、前記脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体のイソシアネート基の当量比(NCO/OH)が、0.05〜0.5となるように、更に0.1〜0.3となるように、フェノール樹脂と脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体とを組み合わせて用いることが好ましい。このような場合には、転写性着色層の転写性及び印字性と、印字物の耐ボイル性が特に優れる点から好ましい。
本発明の転写性着色層におけるバインダー樹脂としては、本発明の効果を妨げない範囲において、更に他のバインダー樹脂が含まれていても良い。例えば、他のバインダー樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール等が挙げられる。
本発明の転写性着色層におけるバインダー樹脂としては、耐ボイル性の点から、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との反応物と、更に含まれていても良い未反応の軟化点100℃以上のフェノール樹脂及び未反応の脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との固形分合計量が、全バインダー樹脂の固形分中の70質量%以上含まれることが好ましく、更に80質量%以上含まれることが好ましく、より更に90質量%以上含まれることが好ましく、特に95質量%以上含まれることが好ましい。なお、本発明において固形分とは、溶剤以外のすべての成分を表す。
中でも、本発明の転写性着色層におけるバインダー樹脂としては、固形分として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との二成分からなる樹脂組成物の硬化物のみからなる態様が、特に好適に用いられる。
本発明の転写性着色層において用いられる着色剤としては、要求される色調などに応じ、カーボンブラック、無機顔料、有機顔料又は染料から適宜選択して用いることができる。例えば、バーコード印字の場合には、特に十分な黒色濃度を有し、光、熱等により変色、褪色しないものが好ましい。この様な着色剤としては、例えば、ランプブラック等のカーボンブラック、グラファイト、ニグロシン染料等が挙げられる。又、カラー印字が要求される場合には、他の有彩色の染料又は顔料が用いられる。更に、溶融粘度を著しく上昇しない範囲で良好な熱伝導性及び帯電防止性を与える為に、カーボンブラック等の炭素質物質や金属粉等の熱伝導性、導電性物質を配合することも出来る。
また、転写性着色層には、本発明の効果を妨げない範囲において、更に他の成分が含まれていても良い。例えば、無機微粒子、有機微粒子、離型剤等の添加剤が含有されていてもよい。無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が挙げられ、有機微粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル、シリコーン変性ポリマー等を挙げることができる。また、ジルコニウムキレート等の硬化促進剤等が含有されていてもよい。
本発明の転写性着色層において、前記着色剤と前記バインダー樹脂の配合比は特に制約はないが、通常、前記着色剤は、転写性着色層の全固形分中に30〜80質量%で用いられることが好ましく、更に30〜50質量%で用いられることが好ましい。
また、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との二成分からなる樹脂組成物の硬化物が、転写性着色層の全固形分中に20〜70質量%で用いられることが好ましく、更に50〜70質量%で用いられることが好ましい。
転写性着色層は、上述した材料を有機溶剤等に分散もしくは溶解した塗布液を、従来公知のグラビア印刷、ダイコート印刷、バーコート印刷、スクリーン印刷、ロールコート印刷、又はグラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷等の塗布手段により、基材上に塗布、乾燥することにより形成できる。前記溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、トルエン等の芳香族系溶剤、及びこれらの混合溶剤などが挙げられる。
転写着色層の塗布量は、特に限定されないが、通常乾燥時で0.6g/m2程度であり、好ましくは乾燥時で0.4g/m2〜3.0g/m2である。0.4g/m2未満であると、転写印字濃度が低くなる恐れがあり、また3.0g/m2超過であると、膜の熱溶融性が低下し、熱転写が起こり難くなる恐れがある。
(背面層)
本発明の熱転写シートは、基材の他方の面に、サーマルヘッドや転写用熱板等の熱によるステッキングや印字しわ等の悪影響を防止するために、背面層を設ける。
背面層は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチルセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂等のセルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物、及びフッ素変性ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。
また、上記した樹脂に架橋剤を添加してもよい。架橋剤として機能するポリイソシアネート樹脂としては、特に制限なく従来公知のものを使用できるが、それらのなかでも、芳香族系ポリイソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。
また、背面層には、上記熱可塑性樹脂に加え、スリップ性を向上させる目的で、金属石鹸、リン酸エステル、ポリエチレンワックス、タルク、シリコーン樹脂微粒子等の滑剤成分、及び、滑性の補助的な調整のために、無機または有機の微粒子、もしくはシリコーンオイル等の各種添加剤が含有されていることが好ましく、リン酸エステル又は金属石鹸の少なくとも1種が含有されていることが特に好ましい。また、帯電防止のために、導電性カーボンを含有させても良い。
背面層は、例えば、上記熱可塑性樹脂、必要に応じて添加される各種添加剤を適当な溶媒に分散又は溶解させた塗布液を、従来公知のグラビアコート、グラビアリバースコート等の方法で塗布、乾燥することにより形成できる。
背面層の塗布量は、特に限定されないが、耐熱性等の向上等の点から、好ましくは乾燥時で0.01g/m2〜0.2g/m2である。
また、背面層と基材との接着性を向上させたり、基材シートが受けるサーマルヘッドの熱によるダメージを更に軽減させたりするために、背面プライマー層を更に設けても良い。
(転写性保護層)
本発明の熱転写シートは、図2及び図3に示すように、転写性着色層の耐久性を更に向上するために、基材1と転写性着色層2との間に、転写性保護層4を設けても良い。転写性保護層は、熱転写時に転写性着色層2と共に転写され、転写画像の表面を被覆するものである。
この転写性保護層は、耐熱性、耐摩擦性、耐ボイル性等、耐久性が高い強靭な被膜を形成する樹脂を適宜選択して形成することが好ましい。耐久性が高い強靭な被膜を形成する樹脂としてはポリメチルメタアクリレート樹脂等のアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、塩素化ポリプロピレン等のように、耐熱性、耐摩擦性等の強靭な被膜を形成する樹脂から形成することが出来る。また、被膜を形成した後には熱で溶融しない樹脂、例えば熱硬化性樹脂、架橋剤によって架橋硬化する樹脂、例えば、アクリルポリオール、フェノール樹脂等が挙げられる。
転写性保護層の塗布量は、膜切れが十分に行われるよう、薄い層になるように、好ましくは乾燥時で0.1g/m2〜1.5g/m2程度である。更に、膜切れを良くする為に、シリカ、アルミナ、クレー、炭酸カルシウム等の微細な体質顔料を添加して転写性保護層を形成することが好ましい。
(剥離層)
また、本発明の熱転写シートは、図3に示すように、基材1と転写性着色層2との間に、転写性保護層を設ける場合には基材1と転写性保護層4との間に、熱転写時に転写する層の剥離性を向上するために、剥離層5を設けても良い。剥離層は、熱転写時に転写性着色層2と共に転写しても良いし、基材側に残り転写しなくても良い。また、剥離層は、凝集破壊して、一部が転写性着色層と共に転写し、他の一部が基材側に残っても良い。
剥離層は、カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロワックス、シリコーンワックス等のワックス類、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース誘導体樹脂、ウレタン系樹脂、酢酸系ビニル樹脂、アクリルビニルエーテル系樹脂、無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、ポリオレフィン樹脂、アイオノマー樹脂、スチレン樹脂及びこれらの樹脂群の共重合体を少なくとも1種以上含有する塗布液を、従来公知のグラビアコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロールコート、ダイコート等の方法で塗布、乾燥することにより形成でき、中でも擦過性の強いカルナバワックスが好ましく用いられる。
必要に応じて、添加できる有機微粒子としては、例えばアクリル系微粒子、ポリアミド系微粒子、フッ素系微粒子、ポリエチレンワックス等が挙げられる。また、添加できる無機微粒子として、タルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ等が挙げられる。
剥離層の塗布量は、通常乾燥時で0.5g/m2程度であるが、好ましくは乾燥時で0.1g/m2〜1.0g/m2である。0.1g/m2未満であると、剥離性が悪くなり剥離層の効果が得られない恐れがある。一方、1.0g/m2超過であると、剥離層毎転写が起こり易くなり、転写する層の転写性が悪くなる恐れがある。
本発明の熱転写シートによって印字される被転写材としては、一般の紙、バーコードラベル用紙、合成紙、プラスチックフィルム、シート、金属、木材、ガラス、樹脂成形品等、如何なるものでもよく特に限定されないが、本発明の熱転写シートは、特に耐ボイル性に優れることから、食品を包装した後にボイル殺菌工程などが施される包装材や、レトルト食品の包装材として用いられるプラスチックフィルムに対して、特に好適に用いられる。上記のような包装材としては、各種積層フィルムが挙げられ、例えば、印字すべき表面が、ナイロンや、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂を主成分としたプラスチックフィルムからなる積層フィルムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳述する。これらの記載により本発明を制限するものではない。尚、文中、部又は%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1:熱転写シート1の作成)
基材として厚さ6μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下PETと表示)(商品名:ルミラー 東レ製)を用い、その一方に背面層として下記組成からなる背面層用塗布液を、乾燥時の塗布量が0.1g/mになるようにグラビア印刷方式で塗布、乾燥させて背面層を形成した。次に、背面層を形成した基材の背面層と反対の面に、下記組成からなる転写性着色層用塗布液1を、乾燥時の塗布量が1.0g/mになるようにグラビア印刷方式で塗布、乾燥させて、実施例1の熱転写シートを形成した。
<背面層用塗布液>
・アクリル変性シリコーン 10質量部
(ポリアロイ NSA−X55、ナトコ株式会社製)
・シリコーンイソシアネート 2質量部
(ダイアロマー SP901、大日精化工業株式会社製)
・メチルエチルケトン 20質量部
・トルエン 20質量部
<転写性着色層用塗布液1>
軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体のイソシアネート基の当量比(NCO/OH);0.10
・フェノール樹脂(固形分:50%) 2.40質量部
(フェノールノボラック樹脂、TD−2090、株式会社DIC製、軟化点118−122℃)
・カーボンブラック(固形分:35%) 2.29質量部
・脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体(固形分:80%) 0.12質量部
(デュラネートE402−80B、旭化成株式会社製)
・トルエン及びメチルエチルケトン(質量比 1:1で混合) 5.31質量部
(実施例2:熱転写シート2の作成)
実施例1の熱転写シート1の製造において、転写性着色層用塗布液1を、下記組成の転写性着色層用塗布液2に変更して、転写性着色層を形成した以外は、実施例1と同様にして熱転写シート2を得た。
<転写性着色層用塗布液2>
軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体のイソシアネート基の当量比(NCO/OH);0.25
・フェノール樹脂(固形分:50%) 2.40質量部
(フェノールノボラック樹脂、TD−2090、株式会社DIC製、軟化点118−122℃)
・カーボンブラック(固形分:35%) 2.29質量部
・脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体(固形分:80%) 0.31質量部
(デュラネートE402−80B、旭化成株式会社製)
・トルエン及びメチルエチルケトン(質量比 1:1で混合) 5.31質量部
(実施例3:熱転写シート3の作成)
実施例1の熱転写シート1の製造において、転写性着色層用塗布液1を、下記組成の転写性着色層用塗布液3に変更して、転写性着色層を形成した以外は、実施例1と同様にして熱転写シート3を得た。
<転写性着色層用塗布液3>
軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体のイソシアネート基の当量比(NCO/OH);0.50
・フェノール樹脂(固形分:50%) 2.40質量部
(フェノールノボラック樹脂、TD−2090、株式会社DIC製、軟化点118−122℃)
・カーボンブラック(固形分:35%) 2.29質量部
・脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体(固形分:80%) 0.62質量部
(デュラネートE402−80B、旭化成株式会社製)
・トルエン及びメチルエチルケトン(質量比 1:1で混合) 5.31質量部
(実施例4:熱転写シート4の作成)
実施例1の熱転写シート1の製造において、転写性着色層用塗布液1を、下記組成の転写性着色層用塗布液4に変更して、転写性着色層を形成した以外は、実施例1と同様にして熱転写シート4を得た。
<転写性着色層用塗布液4>
軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体のイソシアネート基の当量比(NCO/OH);0.10
・フェノール樹脂(固形分:50%) 2.80質量部
(フェノールノボラック樹脂、TD−2090、株式会社DIC製、軟化点118−122℃)
・カーボンブラック(固形分:35%) 1.71質量部
・脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体(固形分:80%) 0.14質量部
(デュラネートE402−80B、旭化成株式会社製)
・ジルコニウムキレート(固形分:20%) 0.65質量部
・トルエン及びメチルエチルケトン(質量比 1:1で混合) 5.31質量部
(実施例5:熱転写シート5の作成)
実施例1の熱転写シート1の製造において、転写性着色層用塗布液1を、下記組成の転写性着色層用塗布液5に変更して、転写性着色層を形成した以外は、実施例1と同様にして熱転写シート5を得た。
<転写性着色層用塗布液5>
軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体のイソシアネート基の当量比(NCO/OH);0.10
・フェノール樹脂(固形分:50%) 2.40質量部
(フェノールノボラック樹脂、TD−2090、株式会社DIC製、軟化点118−122℃)
・カーボンブラック(固形分:35%) 2.29質量部
・脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体(固形分:70%) 0.12質量部
(デュラネートE405−70B、旭化成株式会社製)
・トルエン及びメチルエチルケトン(質量比 1:1で混合) 5.31質量部
(比較例1:比較熱転写シート1の作成)
実施例1の熱転写シート1の製造において、転写性着色層用塗布液1を、下記組成の比較転写性着色層用塗布液1に変更して、転写性着色層を形成した以外は、実施例1と同様にして比較熱転写シート1を得た。
<比較転写性着色層用塗布液1>
軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、イソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH);0
・フェノール樹脂(固形分:50%) 2.40質量部
(フェノールノボラック樹脂、TD−2090、株式会社DIC製、軟化点118−122℃)
・カーボンブラック(固形分:35%) 2.29質量部
・トルエン及びメチルエチルケトン(質量比 1:1で混合) 5.31質量部
(比較例2:比較熱転写シート2の作成)
実施例1の熱転写シート1の製造において、転写性着色層用塗布液1を、下記組成の比較転写性着色層用塗布液2に変更して、転写性着色層を形成した以外は、実施例1と同様にして比較熱転写シート2を得た。
<比較転写性着色層用塗布液2>
軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、イソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH);0.1
・フェノール樹脂(固形分:50%) 2.40質量部
(フェノールノボラック樹脂、TD−2090、株式会社DIC製、軟化点118−122℃)
・カーボンブラック(固形分:35%) 2.29質量部
・脂肪族ポリイソシアネートのビウレット体(固形分:75%) 0.12質量部
(デュラネート21S−75E、旭化成株式会社製)
・トルエン及びメチルエチルケトン(質量比 1:1で混合) 5.31質量部
(比較例3:比較熱転写シート3の作成)
実施例1の熱転写シート1の製造において、転写性着色層用塗布液1を、下記組成の比較転写性着色層用塗布液3に変更して、転写性着色層を形成した以外は、実施例1と同様にして比較熱転写シート3を得た。
<比較転写性着色層用塗布液3>
軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、イソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH);0.1
・フェノール樹脂(固形分:50%) 2.40質量部
(フェノールノボラック樹脂、TD−2090、株式会社DIC製、軟化点118−122℃)
・カーボンブラック(固形分:35%) 2.29質量部
・脂肪族ポリイソシアネートのイソシアヌレート体(固形分:100%) 0.12質量部
(デュラネートTPA−100、旭化成株式会社製)
・トルエン及びメチルエチルケトン(質量比 1:1で混合) 5.31質量部
(比較例4:比較熱転写シート4の作成)
実施例1の熱転写シート1の製造において、転写性着色層用塗布液1を、下記組成の比較転写性着色層用塗布液4に変更して、転写性着色層を形成した以外は、実施例1と同様にして比較熱転写シート4を得た。
<比較転写性着色層用塗布液4>
軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、イソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH);0.1
・フェノール樹脂(固形分:50%) 2.40質量部
(フェノールノボラック樹脂、TD−2090、株式会社DIC製、軟化点118−122℃)
・カーボンブラック(固形分:35%) 2.29質量部
・芳香族ポリイソシアネート(固形分:75%) 0.12質量部
(バーノックD−750、DIC株式会社製)
・トルエン及びメチルエチルケトン(質量比 1:1で混合) 5.31質量部
[熱転写シートの評価]
(1)印字性
実施例1〜5及び比較例1〜4で得られた各熱転写シートと、ナイロン/低密度ポリエチレンの積層フィルム(厚さ100μm、DNP製)のナイロン面側と重ね合わせて、溶融転写型熱転写プリンター(B−SX4T TEC製)を使用して、印字条件 (Heat Adjust: +0、Printer Speed: 10IPS)により300dpiのサーマルヘッドで1ドットの文字パターンを印字した。また、下記評価基準により印字性を評価した。評価結果を表1に示す。
<評価基準>
A:目視にて、印字が良好である
B:目視にて、印字物の80%(面積比)未満に、抜けている部分が生じたが、実使用上問題ないレベルであった。
C:目視にて、転写不良により、印字物の80%(面積比)以上に抜けている部分が生じた
(耐ボイル性評価)
実施例1〜5、及び比較例1〜4の熱転写シートを用いて形成された上記各印字物を、煮沸した熱湯中に10分間放置後、印字物表面をペーパーウエスで10往復こすり、耐ボイル性を評価した。下記評価基準に基づき、評価結果を表1に併せて示す。
<評価基準>
A:評価試験前後で、印字物に変化がない。
B:評価試験後、印字物の80%(面積比)未満に抜けている部分と剥離が生じた。
C:評価試験後、印字物の80%(面積比)以上に抜けている部分と剥離が生じた。
Figure 0005729443
(結果のまとめ)
実施例1〜5で得られた熱転写シートは、転写性着色層が、バインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との反応物を含むものであったため、印字性が実使用上問題なく良好でありながら、印字物の耐ボイル性が優れていた。
一方、比較例1で得られた熱転写シートは、転写性着色層のバインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂を含むがイソシアネートを含まないものであったため、印字性は良好なものの、耐ボイル性が悪かった。
比較例2で得られた熱転写シートは、転写性着色層のバインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのビウレット体を含むものであったため、印字性は良好なものの、耐ボイル性が悪かった。
比較例3で得られた熱転写シートは、転写性着色層のバインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのイソシアヌレート体を含むものであったため、印字性は良好なものの、耐ボイル性が悪かった。
比較例4で得られた熱転写シートは、転写性着色層のバインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、芳香族ポリイソシアネートを含むものであったため、印字性は実使用上問題なかったが、耐ボイル性が悪かった。
1 基材
2 転写性着色層
3 背面層
4 転写性保護層
5 剥離層
10 熱転写シート

Claims (2)

  1. 基材の一方の面に転写性着色層と、該基材の他方の面に背面層とが少なくとも設けられてなり、
    前記転写性着色層が、着色剤と、バインダー樹脂として、軟化点100℃以上のフェノール樹脂と、脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体との反応物を含む、熱転写シート。
  2. 前記軟化点100℃以上のフェノール樹脂の水酸基に対する、前記脂肪族ポリイソシアネートのアダクト体のイソシアネート基の当量比(NCO/OH)が0.05〜0.5である、請求項1に記載の熱転写シート。
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