JP5471098B2 - 熱転写シート - Google Patents

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Description

本発明は、熱転写シ−トに関し、更に詳しくは基材フィルムの一方の面に熱転写性色材層が形成され、他方の面に耐熱プライマー層と耐熱滑性層を基材フィルムからこの順に設け、特定の材料から耐熱プライマー層を構成し、印画によるシワ等を改善した耐熱性を有する熱転写シートに関するものである。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、それらの中でも、昇華転写用染料を記録材とし、これをポリエステルフィルム等の基材上に適当なバインダーで担持させた染料層を有する熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した熱転写受像シート上に昇華染料を熱転写し、各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。この場合には、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドによる加熱によって、3色または4色の多数の加熱量が調整された色ドットを熱転写受像シートの受容層に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現するものである。このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明で、かつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、かつフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
このような昇華転写による熱転写記録方式で、熱転写プリンターの印字速度の高速化が進むに従って、今までの熱転写シートでは十分な印字濃度が得られないという問題が生じてきた。また、熱転写による画像の印画物に対し、より高濃度で鮮明なものが要求されてきて、熱転写シート及びその熱転写シートから転写される昇華染料を受容して画像の形成される熱転写受像シートを改良する試みが多くなされている。例えば、熱転写シートの薄膜化により印画における転写感度の向上を試みることが行なわれているが、熱転写シートの製造時や、熱転写記録の際に、熱や圧力等により、熱転写シートにシワが発生する、場合によっては切断するという問題が生じる。
従来の熱転写シートで、高濃度の印画を行う時に、基材フィルムのプラスチックフィルムに、プラスチックの持つ融点以上の高温がサーマルヘッドから加えられる場合に、基材フィルムが熱負けして熱転写シートにシワが発生し、結果として印画される画像に、そのシワによる画像ムラが発生してしまう。このような熱転写シートにシワが起こらないように、基材フィルムの熱転写色材層面とは反対の面に、各種耐熱性樹脂を含む層(耐熱滑性層)を形成することが提案されている。
例えば、特許文献1には、熱転写シートの耐熱滑性層に耐熱性樹脂である熱架橋性高分子を架橋させて耐熱性を向上させることが記載されている。また特許文献2には、熱転写シートの耐熱滑性層に耐熱性樹脂である電子線架橋性高分子を架橋させて耐熱性を向上させることが記載されている。また特許文献3には、熱転写シートの耐熱滑性層に耐熱性樹脂である紫外線架橋性高分子を架橋させて耐熱性を向上させることが記載されている。
しかしながら、これらの方法では、目的とする性能を得るために、層の厚さを増加させると、耐熱性樹脂を硬化させるために多大なエネルギーが必要となり、結果として熱転写シートの基材フィルムに熱変形が生じたりする問題があった。また、熱転写受像シートとして、プラスチックシートを基材としたカード形態などで、基材自体が染料の染着性を有するものを用いたり、あるいはその基材上に染料受容層を設けた受像シートを用いる場合、熱転写シートと熱転写受像シートとが重ね合った状態で、サーマルヘッドとプラテン(ロール)との間に挟まれた状態で、熱圧が加えられる際、上記カードを用いた場合に、印画ムラを無くすなどのため、特に印加される圧力を強くして、その圧力等が直接に熱転写シートにかかり、熱転写シートにシワが生じたり、サーマルヘッドとの摩擦により熱転写シートとサーマルヘッドとの間の走行性に異常が生じたりして、問題が生じている。
上記の問題に対して、例えば、特許文献4では、基材シートと耐熱滑性層との間に帯電防止剤のスルホン化ポリアニリン、プライマー成分として特定の粘弾性を有する樹脂を含有するプライマー層を設けることが提案されている。しかし、プラスチックシートを基材としたカード形態の受像シートに対しては、未だ印画の際の熱転写シートのシワが生じる問題がある。
特開平6−278373号公報 特開平6−171248号公報 特開平2−128899号公報 特開2001−1653号公報
したがって、上記の問題を解決するために本発明の目的は、基材フィルムの一方の面に熱転写性色材層が形成され、他方の面に耐熱滑性層が形成されている熱転写シートにおいて、基材フィルムと耐熱滑性層との間に耐熱プライマー層を設けて、耐熱滑性層と基材フィルムとの接着性に優れ、印画によるシワ等を防止した耐熱性を有する熱転写シートを提供することである。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、基材フィルムの一方の面に少なくとも2つ以上の熱転写性色材層を面順次に形成し、該基材フィルムの他方の面に耐熱滑性層が形成されている熱転写シートにおいて、該耐熱滑性層が水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネート、リン酸エステル系界面活性剤及び無機微粒子を含有し、かつ前記の水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネートの−NCO/−OH比が0.6〜2.0の範囲であり、基材フィルムと耐熱滑性層との間に耐熱プライマー層を設け、該耐熱プライマー層に、Tgが50℃以上80℃以下であり、かつ、その数平均分子量が8000以上32000以下であるポリエステル樹脂を含有し、前記の熱転写シートは、カード作製用であることを特徴とする。
上記のTgが低すぎると、熱転写シートを保存したときにタックが生じブロッキング等の問題が生じる。また上記のTgが高すぎると、膜が硬く、基材フィルムとの密着性が悪くなる。また、皮膜が硬いため、弾性変形しにくくサーマルヘッドと基材フィルム間の応力を緩和することができず、シワが発生しやすくなる。また、Tgが高すぎると、断熱性が強く、サーマルヘッドからの加熱が、熱転写性色材層に伝わりにくくなり、印画濃度の低下が生じやすい。また、上記のポリエステル樹脂の数平均分子量が小さすぎると凝集破壊しやすく、基材フィルムとの密着性が悪くなってしまう。また一方で、そのポリエステル樹脂の数平均分子量が高いと、粘度が高くなり、塗工適性が低下する。
特に、粒子を添加した背面層を用いて熱転写シートを形成し、塩ビカード等の硬い熱転写受像シートに熱転写した場合は、粒子を起点とする応力が大きくなり、熱転写シートが破断する虞がある。本願発明の耐熱プライマー層は、樹脂の弾性変形によって粒子を起点とする応力を緩和することができるので、この問題を解決できる。
前記の耐熱滑性層が水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネート、リン酸エステル系界面活性剤及び無機微粒子、高密度ポリエチレンワックス粒子を含み、上記の耐熱滑性層における高密度ポリエチレンワックスの含有量が0.5〜8質量%であり、該高密度ポリエチレンワックスは、融点が110℃以上140℃以下で、平均粒径が7〜12μmの球状粒子であることが好ましい。これにより、サーマルヘッドと耐熱滑性層との摩擦において、サーマルヘッド加熱時と、非加熱時での摩擦力の差が小さく、滑性をもち、印画時における熱転写シートのプリンターでの走行性が安定する。
前記の熱転写性色材層が、少なくともイエロー色材層、マゼンタ色材層、シアン色材層を含むことが好ましく、一つの熱転写シートを用いるのみで、フルカラーの印画物を形成できる。前記の熱転写シートは、カード作製用である。それは、組み合わせて使用する被転写体である受像シートとして、カードを用いた場合に、印画ムラを無くすなどのため、特にサーマルヘッドによる加熱時の印加される圧力が強くなっても、本発明の熱転写シートを用いれば、耐熱プライマー層が特定範囲のガラス転移点で、かつ特定範囲の数平均分子量であるポリエステル樹脂を含有しているので、この耐熱プライマー層は弾性が高く、熱転写シートの基材フィルムに直接、熱ダメージを与えないようにできた。この結果、印画の際における熱転写シートのシワ発生を防止することができる。
本発明の熱転写シートは、上記のとおり、耐熱滑性層が水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネート、リン酸エステル系界面活性剤及び無機微粒子を含有し、かつ前記の水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネートの−NCO/−OH比が0.6〜2.0の範囲であり、熱転写シートの基材フィルムと耐熱滑性層との間に耐熱プライマー層を設け、その耐熱プライマー層に、Tgが50℃以上80℃以下であり、かつ、その数平均分子量が8000以上32000以下であるポリエステル樹脂を含有し、前記の熱転写シートは、カード作製用であることにより、熱転写シートの基材フィルム(主としてポリエステルフィルム)との接着力が良好で、印画によるシワ等を防止した耐熱性を有した熱転写シートが得られる。また、上記の熱転写シートは、印画時の加熱及び加圧の条件が厳しくなっても、耐熱プライマー層は弾性が高く、耐熱性に優れているので、熱転写シートの基材フィルムに直接、熱ダメージを与えることなく、印画の際の熱転写シートのシワ発生を防止することができる。また、印画における濃度低下もなく、カードに代表されるような柔軟性がなく、剛性が高い材料の被転写体に対しても、印画ムラや印画の位置ズレなどを防止できる。また、タルク等の無機微粒子を添加した耐熱滑性層としているので、塩ビカード等の硬い熱転写受像シートに熱転写した場合は、その微粒子を起点とする応力が大きくなり、熱転写シートが破断する虞があるが、本願発明の耐熱プライマー層は、樹脂の弾性変形によって、その微粒子を起点とする応力を緩和することができ、熱転写シートの破断等のトラブルを防止できた。
本発明の熱転写シートである一つの実施形態を示す断面図である。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1に本発明の熱転写シートである一つの実施形態を示す。基材フィルム1の一方の面に、耐熱プライマー層2、耐熱滑性層3を順次積層し、該基材フィルム1の他方の面に、熱転写性色材層4として、イエロー色材層41、マゼンタ色材層42、シアン色材層43を面順次に繰り返し設けた構成である。
以下に、本発明の熱転写シートを構成する各層について、詳しく説明する。
(基材フィルム)
本発明の熱転写シートを構成する基材フィルム1としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでも良く、例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルムの他に、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類や不織布等、又は紙や不織布と樹脂との複合体であってもよい。
(耐熱プライマー層)
本発明では、基材フィルムと耐熱滑性層の間に、特定範囲のガラス転移点で、かつ特定範囲の数平均分子量であるポリエステル樹脂を含有している耐熱プライマー層2を設けるものである。そのポリエステル樹脂は、Tgが50℃以上80℃以下であり、かつ、その数平均分子量が8000以上32000以下である点を満足する条件である。
ポリエステル樹脂は、多塩基酸成分と多価アルコール成分とのエステル化物からなるものである。多塩基酸成分としては、例えば無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、コハク酸、フマル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、無水マレイン酸、イタコン酸などから選ばれる1種以上の二塩基酸及びこれらの酸の低級アルキルエステル化物が主として用いられ、必要に応じて安息香酸、クロトン酸、p−t−ブチル安息香酸などの一塩基酸、無水トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸、無水ピロメリット酸などの3価以上の多塩基酸などが併用される。
また多価アルコール成分としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチルペンタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物などの二価アルコールが主に用いられ、さらに必要に応じてグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの三価以上の多価アルコールを併用することができる。これらの多価アルコールは単独で、あるいは2種以上を混合して使用することができる。両成分のエステル化又はエステル交換反応は、それ自体既知の方法によって行うことができ、例えば、前記多塩基酸成分と多価アルコール成分とを180〜250℃程度の温度で重縮合させることによって、ポリエステル樹脂を得ることができる。
本発明の熱転写シートの耐熱プライマー層を構成するポリエステル樹脂は、Tgが50℃以上80℃以下であり、かつ、その数平均分子量が8000以上32000以下であり、上記の酸成分とアルコール成分との縮重合反応時の種々の重合条件、例えば、重合温度、重合時間、重合圧力、重合触媒などを適宜調整することにより、上記の範囲内に分子量の調整を行なうことができる。また、耐熱プライマー層を構成するポリエステル樹脂は、ガラス転移温度が50℃以上80℃以下の条件を満足する必要があるが、上記酸成分とアルコール成分とをそれぞれ1種以上適切に組み合わせることにより、上記範囲内にガラス転移温度の調整を行なうことができる。
上記の耐熱プライマー層で使用されるポリエステル樹脂は、合成によって得られたものでもよいし、市販品をそのまま用いてもよい。市販品のポリエステル樹脂としては、例えば、東洋紡績(株)製のバイロン200、バイロン240、バイロン245、バイロン270、バイロン280、バイロン290等が挙げられる。耐熱プライマー層で使用するポリエステル樹脂は、耐熱プライマー層の塗工適性から、汎用の有機溶剤に溶解する非晶性ポリエステル樹脂が好ましい。
また、水溶性又は水分散性の樹脂は、吸湿前後で樹脂の弾性率が変化するものが多く、これを使用した熱転写シートは使用する環境によって性能変化が生ずる虞がある。しかし前記の汎用の有機溶剤に溶解する非晶性ポリエステル樹脂は、吸湿前後での樹脂弾性率の変化が少ないので、熱転写シートを使用する環境による性能変化が少ないという観点からも好ましい。
耐熱プライマー層のポリエステル樹脂はTgが50℃以上80℃以下であり、そのTgが低すぎると、熱転写シートを保存したときにタックが生じブロッキング等の問題が生じる。また上記のTgが高すぎると、膜が硬く、基材フィルムとの密着性が悪くなる。また、皮膜が硬いため、弾性変形しにくくサーマルヘッドと基材フィルム間の応力を緩和することができず、シワが発生しやすくなる。また、Tgが高すぎると、断熱性が強く、サーマルヘッドからの加熱が、熱転写性色材層に伝わりにくくなり、印画濃度の低下が生じやすい。
また、耐熱プライマー層のポリエステル樹脂は、数平均分子量が8000以上32000以下であり、その数平均分子量が小さすぎると凝集破壊しやすく、基材フィルムとの密着性が悪くなってしまう。また一方で、そのポリエステル樹脂の数平均分子量が高いと、粘度が高くなり、塗工適性が低下する。
但し、本発明で規定されるTgは、全て、一般的に知られているDSC(示差熱量計)により測定したものである。また本発明で規定される数平均分子量は、浸透圧測定により測定したものである。
上記にあげたポリエステル樹脂の他に、耐熱性があれば特に限定せず、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂の単独又は混合物を加えても良い。より耐熱性向上のために、各種イソシアネート硬化剤や不飽和結合を有するモノマー、オリゴマーとの反応生成物でもよく、硬化方法は、加熱、電離放射線の照射等、硬化手段は特に限定されない。また、バインダー樹脂をシリコーンや長鎖アルキルによって変性した各種変性樹脂も使用可能である。
上記のポリエステル樹脂の他に使用できるバインダー樹脂としては、例えば、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ノルボルネン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。上記の変性樹脂としては、市販の各種変性シリコーン樹脂や、アセタール樹脂など、水酸基を有する樹脂に1価の高級アルコールをイソシアネート変性したものを反応させた樹脂等が挙げられる。
耐熱プライマー層を形成する方法としては、上記の材料を塗工適性に合うように選択したアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の溶剤又は、水に溶解、或いは分散させて塗工液を作成し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の塗工手段で塗布、乾燥及び固化させて成膜する方法が挙げられる。その塗工量、即ち耐熱プライマー層の厚さは固形分基準で5.0g/m2以下が良く、好ましくは0.1〜2.0g/m2の厚さで、充分な性能を有する耐熱滑性層を形成することが出来る。
(耐熱滑性層)
耐熱滑性層3は、印画時におけるサーマルヘッドの走行性、耐熱性等を向上させる目的で、形成される。耐熱滑性層を形成するバインダー樹脂は熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂またはその架橋体が挙げられる。好ましい熱可塑性樹脂としては、公知の樹脂が使用でき、例えばポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂等のビニル系樹脂、セルロース樹脂やヒドロキシエチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂やポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、シリコーン変性樹脂、長鎖アルキル変性樹脂等が挙げられる。本発明で特に好ましい樹脂は、ポリビニルアセトアセタール樹脂やポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエステル系樹脂などの水酸基含有熱可塑性樹脂である。
上記の反応基である水酸基を含有する熱可塑性樹脂と、ポリイソシアネートとの反応硬化物を、耐熱滑性層のバインダー樹脂として使用することが好ましく、耐熱滑性層の耐熱性、塗膜強度及び基材フィルムとの密着性を高めることができる。上記のポリイソシアネートは、従来から公知の塗料、接着剤或いはポリウレタンの合成に使用されているポリイソシアネートでよい。
そのポリイソシアネートとしては、従来種々のものが知られているが、そのうち芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン、1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。
これらのポリイソシアネートは、例えば、タケネート(武田薬品工業株式会社製)、バーノック(大日本インキ化学工業株式会社製)、コロネート(日本ポリウレタン工業株式会社製)ジュラネート(旭化成工業株式会社製)、ディスモヂュール(バイエル社製)等の商品名で入手して本発明に使用することができる。ポリイソシアネートの添加量は、耐熱滑性層を構成するバインダーの樹脂100質量部に対し、5〜200質量部の範囲が適当である。−NCO/−OH比では0.6〜2.0の範囲が好ましい。ポリイソシアネートの使用量が不足する時は、架橋密度が低いため耐熱性が不充分であり、一方、多すぎると形成される塗膜の収縮を制御できず、硬化時間の長期化、未反応−NCO基が滑性層中に残存し、大気中の水分と反応する等、不具合を生じることがある。
耐熱滑性層に滑り性を向上させるために添加する滑り性付与剤(滑剤)としては、特にサーマルヘッドによる加熱時(印画時)に十分な滑性をもたせることができるリン酸エステル系界面活性剤を添加することが好ましい。そのリン酸エステル系界面活性剤としては、
1)長鎖アルキルリン酸エステル、例えば、炭素数が通常6〜20、好ましくは炭素数12〜18の飽和又は不飽和高級アルコール、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等とリン酸とのモノ及び/又はジエステル等、
2)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル等のリン酸エステル、
3)前記飽和又は不飽和アルコールのアルキレンオキサイド付加物(通常付加モル数1〜8)又は炭素数8〜12のアルキル基を少なくとも1個、好ましくは1〜2個有するアルキルフェノールまたはアルキルナフトール(ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ジフェニルフェノール等)のリン酸モノまたはジエステル塩等の非イオン性又は陰イオン性リン酸エステル系界面活性剤が挙げられる。
上記のリン酸エステル系界面活性剤の使用量は前記の熱可塑性樹脂100質量部当たり1〜100質量部であり、好ましくは2〜50質量部である。リン酸エステル系界面活性剤の添加量が少ないと、サーマルヘッドに対する熱離型性が充分ではなく、印字皺やヘッド滓、スティッキングの原因となり、一方、添加量が多すぎる場合にも、印字皺やヘッド滓等が生じたり、熱転写シートを巻き取りで保存する際、対向する熱転写性色材層の染料が耐熱滑性層に移行したり、耐熱滑性層のリン酸エステル系界面活性剤が過剰に熱転写性色材層に移行し、印画物の色再現性にまで影響を及ぼすことがある。
また、耐熱滑性層には、熱転写時の熱転写受像シートとの滑り性をもたせ、特に塩ビカード等の硬い材質である熱転写受像シートに対して、連続的に印画した場合、耐熱滑性層とサーマルヘッドとの摩擦により、サーマルヘッドにカスが付着しやすい点を防止するために、無機微粒子が含有される。無機微粒子としては、例えば、タルク、カオリン等の粘土鉱物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の水酸化物、硫酸カルシウム等の硫酸塩、シリカ等の酸化物、グラファイト、硝石、窒化ホウ素等の無機微粒子が挙げられる。
無機微粒子は、粒径として、平均粒径で0.5〜3μm程度が好ましく用いられる。また上記の無機微粒子は、水酸基含有熱可塑性樹脂100質量部に対し、5〜40質量部の割合で使用することが望ましく、添加量が少なすぎると滑り性、サーマルヘッドカスの付着防止性が不十分であり、一方多すぎると形成される耐熱滑性層の可撓性や被膜強度が低下する。
本発明では、高密度ポリエチレンワックス粒子を添加することにより、特に非加熱時の耐熱滑性層の滑性を向上させることができ、好ましいものである。その高密度ポリエチレンワックス粒子は、その密度が0.94〜0.97のポリエチレンワックス粒子であり、ポリエチレンワックスを粒状に微粉末化したものである。本発明で使用するポリエチレンワックスではないものとして、低密度ポリエチレンワックスがあり、分子構造を比較すると、低密度ポリエチレンは構造上、エチレン重合体で分岐が存在しているのが目立つが、高密度ポリエチレンは比較的、ポリエチレンの直鎖状構造を主体に構成される。
本発明の熱転写シートの耐熱滑性層で使用する高密度ポリエチレンワックス粒子は、粒径としては、平均粒径が15μm以下で、7〜12μmの平均粒径のものが好ましい。粒径が小さすぎると、耐熱滑性層の滑性を付与させる機能が低下し、一方で粒径が大きすぎると、サーマルヘッドにカスが付着しやすくなる。また、高密度ポリエチレンワックス粒子の形状は、球状、角状、柱状、針状、板状、不定形状等をとることができるが、本発明の耐熱滑性層の滑性を付与させる点で、球状粒子の形態をとることが好ましく、優れた滑性をもたせ、またサーマルヘッドへのカスが付着しにくくなる。高密度ポリエチレンワックスの平均粒径の範囲を上記にすることにより、熱転写シートに形成された耐熱滑性層の表面で、高密度ポリエチレンワックスが突出して、適正な滑性をもたせることができる。
この高密度ポリエチレンワックス粒子は、耐熱滑性層の全固形分(100質量%)に対し、0.5〜8質量%の割合で含有させることが好ましい。その含有量が少なすぎると、耐熱滑性層の滑性が低下し、またその含有量が多すぎると、サーマルヘッドにカスが付着しやすくなる。また、高密度ポリエチレンワックス粒子の融点は、110℃以上140℃以下であることが好ましい。その融点が低すぎると、熱転写シートの保存性が低下したり、耐熱滑性層の塗工後の乾燥工程で、高密度ポリエチレンワックス粒子自体が溶融してしまい、耐熱滑性層の滑性を阻害し、一方で融点が高すぎると、耐熱滑性層の表面凹凸により、熱転写時の色材の転写が不均一となりやすい。尚、融点の測定は、示差走査熱量計(DSC)で行った。
耐熱滑性層には、印画時及び非印画時の滑性をもたせるために、リン酸エステル系界面活性剤、無機微粒子及び高密度ポリエチレンワックス粒子を含有させているが、その滑性の補助的な調整のために、有機の微粒子を添加することができる。有機微粒子としては、アクリル樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、シリコーン樹脂、ラウロイル樹脂、フェノール樹脂、アセタール樹脂、ポリスチレン樹脂、ナイロン樹脂等からなる有機樹脂微粒子、またはこれらを架橋剤と反応させた架橋樹脂微粒子等が挙げられる。
耐熱滑性層を基材フィルム上に設けるには、上記の成分をアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶媒に溶解して、耐熱滑性層形成用インキとして、これをグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の適切な印刷方法、塗布方法により基材フィルム上に形成する。次いで30℃〜80℃の温度に加熱することによって乾燥するとともに、活性水素基である水酸基を有する樹脂と、ポリイソシアネートを反応させて、耐熱滑性層を形成すればよい。
耐熱滑性層の厚さは、固形分の塗工量で、0.5g/m2〜5.0g/m2、好ましくは1.0g/m2〜2.0g/m2である。この膜厚が0.5g/m2よりも薄い場合は、耐熱滑性層としての効果が十分ではなく、また5.0g/m2よりも厚いと、熱転写性色材層へのサーマルヘッドからの熱伝達が悪くなり、印字濃度が低くなるという欠点を生じる。基材フィルム上に耐熱滑性層を設ける場合は、バインダー樹脂とポリイソシアネートとの反応を促進するために加熱することが好ましいが、熱転写性色材層に熱の影響を及ぼさないようにするために、耐熱滑性層を基材シート上に設けた後で、熱転写性色材層を設けることが好ましい。
(熱転写性色材層)
基材フィルムの耐熱プライマー層、耐熱滑性層の設けられている面の他方の面に形成する熱転写性色材層4は、昇華型の熱転写シートである場合には昇華性染料を含む層を形成し、熱溶融型の熱転写シートである場合には顔料などで着色した熱溶融性インキで層を形成する。以下、昇華型の熱転写シートを代表例として詳述するが、本発明は昇華型の熱転写シートのみに限定されるものではない。
昇華型の熱転写性色材層に用いられる染料としては、従来、公知の熱転写シートに使用されている染料は、いずれも本発明に使用可能であり、特に限定されない。これらの染料としてはジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メロシアニン等のメチン系、インドアニリン系、アセトフェノンアゾメチン,ピラゾロアゾメチン,イミダゾルアゾメチン,ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系、キサンテン系、オキサジン系、ジシアノスチレン,トリシアノスチレンに代表されるシアノメチレン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、ベンゼンアゾ系、そしてピリドンアゾ,チオフェンアゾ,イソチアゾールアゾ,ピロールアゾ,ピラゾールアゾ,イミダゾールアゾ,チアジアゾールアゾ,トリアゾールアゾ,ジスアゾ等のアゾ系、スピロピラン系、インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、ナフトキノン系、アントラキノン系、キノフタロン系等があげられる。具体的には次のような染料が用いられる。
C.I.(Color Index)ディスパースイエロー51,3,54,79,60,23,7,141,201,231
C.I.ディスパースブルー24,56,14,301,334,165,19,72,87,287,154,26,354
C.I.ディスパースレッド135,146,59,1,73,60,167
C.I.ディスパースオレンジ149
C.I.ディスパースバイオレット4,13,26,36,56,31
C.I.ソルベントイエロー56,14,16,29
C.I.ソルベントブルー70,35,63,36,50,49,111,105,97,11
C.I.ソルベントレッド135,81,18,25,19,23,24,143,146,182
C.I.ソルベントバイオレット13
C.I.ソルベントブラック3
C.I.ソルベントグリーン3
例えばイエロー染料としてフォロンブリリアントイエローS−6GL(サンド社製、ディスパースイエロー231)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製、ディスパースイエロー201)、マゼンタ染料としてMS−RED−G(三井東圧化学株式会社製、ディスパースレッド60)、マクロレックスレッドバイオレットR(バイエル社製、ディスパースバイオレット26)、シアン染料はカヤセットブルー714(日本化薬株式会社製、ソルベントブルー63)、フォロンブリリアントブルーS−R(サンド社製、ディスパースブルー354)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製、ソルベントブルー36)等があげられる。
次に、上記の染料を担持するためのバインダー樹脂としては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース,酢酸セルロース、酢酸・酪酸セルロース等のセルロース樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等があげられるが、これらの中ではセルロース系、ポリウレタン系、ビニル系、アクリル系およびポリエステル系の樹脂が耐熱性、染料移行性などの点で好ましく用いられる。
昇華型の熱転写性色材層である染料層は、前記基材フィルムの一方の面に、これらの染料及びバインダー樹脂、必要に応じて添加剤(例えば、離型剤など)やフィラー等を加えて、トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノン、DMF等の適当な有機溶剤に溶解したり、あるいは有機溶剤や水等に分散させて、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、リバースロールコーティング印刷法等の手段により塗工および乾燥して塗膜を形成することができる。このようにして形成する染料層は、塗工量の厚さで、乾燥状態で、0.2〜5.0g/m2好ましくは0.4〜2.0g/m2程度の厚さであり、また染料層中の昇華性染料は、染料層の質量の5〜90質量%好ましくは10〜70質量%の量で存在するのがよい。希望する熱転写性色材層の画像がモノカラーである場合は、イエロー、マゼンタ、シアン等の染料層の中から1種を選んで形成し、またフルカラー画像である場合には適当なイエロー、マゼンタ、およびシアン(必要に応じて、ブラックも追加する)の各染料層を選んで形成する。
上記に説明した熱転写性色材層は、少なくとも2つ以上の異なる色相の熱転写性色材層を基材フィルムに面順次に形成することが要件であるが、2つ以上の熱転写性色材層の条件は、昇華性染料を用いた染料層を2つ以上形成したり、染料層と熱溶融性インキの熱転写性色材層の組み合わせや、また熱溶融性インキの熱転写性色材層が2つ以上であっても良い。本発明では特に、基材シートに昇華性染料を含む熱転写性色材層として、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層を面順次に形成して、フルカラー写真画像に匹敵する高品質の熱転写画像を形成し、かつフルカラーの熱転写画像における各色相間で印画長のズレを防止した、鮮明な画像を形成することが好ましい。尚、黒色の文字やパターンの熱転写画像の場合、上記の染料層のイエロー色材層、マゼンタ色材層、シアン色材層の3色を重ねて、黒色を得ることは可能であるが、カーボンブラックの着色剤を使用した黒色の熱溶融性インキからなる色材層を基材フィルムに追加して、設けることが好ましい。これにより、黒色濃度が高く、鮮明な画像を得ることが出来る。
基材フィルムと熱転写性色材層との接着性を向上させるため、縦延伸後、ポリエステル系樹脂やアクリル系樹脂を各々単独、またはそれらを混合し、メラミン系架橋剤で硬化させた易接着層を塗布してもよい。ただし、易接着層の塗工量は乾燥状態で、0.1g/m2以下が好ましく、塗工量むらは縦方向、幅方向ともに±15%範囲内であることが望ましい。また、易接着層を塗布する方式に限らず、コロナ処理、プラズマ処理等で基材フィルムの表面処理、つまり易接着処理を行ってもよい。
(被転写体)
本発明の熱転写シートは、被転写体としてプラスチックシートを基材に用いたカードと組み合わせて用いることが好ましい。なぜならば、カードに代表されるような柔軟性がなく、剛性が高い材料の被転写体の場合、熱転写プリンターで、正確な寸法精度で、被転写体を搬送することが難しく、イエロー、マゼンタ、シアン等の印画率の異なる画像を印画した際、各色相間で印画長のズレが生じやすく、本発明の熱転写シートを適用すれば、印画長のズレを解消できるからである。もちろん、熱転写受像シートとして従来から知られた紙、合成紙等を基材として用いたものでも使用できる。
被転写体としてのカードとは、プラスチックシート、紙等を基材に用いたものであるが、組み合わせて使用する熱転写シートの熱転写性色材層に昇華性染料を使用した場合、カード基材は記録面に染料受容性を有する材料を用いるか、或いは染料受容性を有しない基材の場合では、表面に染料受容層を形成したものを用いる。上記染料受容層は、昇華性染料を受容し形成された画像を維持するためのものであり各種樹脂から形成される。
上記染料受容層を形成するための樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルエステル等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のアセタール樹脂、飽和・不飽和の各種ポリエステル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロースアセテート等のセルロース系樹脂、ポリスチレン、アクリルースチレン共重合体、アクリロニトリルースチレン共重合体等のスチレン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等のポリアミド樹脂、等が挙げられる。これらの樹脂は、相溶する範囲内で任意にブレンドし用いることもできる。
また上記のような受容層樹脂は、画像形成の熱転写時に染料を保持する染料層のバインダー樹脂と融着を起こす場合もあるので、良好な離型性を得る為に、リン酸エステル、界面活性剤、フッ素系化合物、フッ素系樹脂、シリコーン化合物、シリコーンオイル、シリコーン樹脂等の各種離型剤を受容層中に内添することが好ましく、特に変成シリコーンオイルを添加し、硬化させたものが好ましい。
またカード基材が、記録面に染料受容性を有する材料である場合、基材としてポリ塩化ビニル樹脂シートを使用することが多いが、それ以外のプラスチックシートも使用できる。例えば、ポリプロピレン樹脂、非結晶性環状オレフィン系共重合体、ABS、ポリエステル樹脂(=ポリエチレンテレフタレート樹脂)、非結晶性ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリアミド樹脂もしくはポリイミド樹脂の単独もしくはこれらの樹脂どうし、あるいはこれらの樹脂とこれら以外の樹脂とのブレンド樹脂からなるシートを使用することが好ましい。勿論、上記以外のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂も使用可能である。上記プラスチックシートは、透明でもよいが、二酸化チタンを始めとする隠蔽性の高い充填剤を配合して、白色化して白色シートとして使用するのがよい。
本発明の熱転写シートは、ポリ塩化ビニル樹脂からなるカードの作成に適しており、このカード基材には特別の染料受容層を形成することなく、熱転写性色材層の染料層からなる階調性画像及び溶融性インキ層からなる文字、記号、バーコード等を直接印字することが出来る。本発明において特に好ましいカード基材は、ポリ塩化ビニル100質量部当り0.1乃至10質量部、更に好ましくは1乃至5質量部の可塑剤を含有するものであって、該カード基材が昇華性染料に対して十分な染着性を有すると共に、熱溶融性インキに対しても良好な接着性を有する。カード基材は単層構成でもよいし、例えば、白色顔料を含む白色のプラスチックシートであるセンターコアの少なくとも一方の面に透明樹脂層を設けた多層構成であってもよい。
次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、部又は%は質量基準である。
(実施例1)
厚さ6μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルムの基材フィルムの一方の面に、バーコーターを用い、下記耐熱プライマー層塗工液1を固形分換算で0.8g/m2の割合で塗工し、90℃で1分間乾燥させ、耐熱プライマー層を形成した。また、その耐熱プライマー層上に下記耐熱滑性層用塗工液1を固形分換算で1.0g/m2の割合で塗布、90℃で2時間乾燥させ、耐熱滑性層を形成した。
<耐熱プライマー層塗工液1>
・ポリエステル樹脂 15.0部
(バイロン200 数平均分子量:17000、Tg:67℃ 東洋紡績(株)製)
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
<耐熱滑性層用塗工液1>
・ポリビニルブチラール樹脂 4.55部
(エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 21.0部
(バーノックD750−45、固形分45質量%、大日本インキ化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 3.0部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・タルク(ミクロエースP−3、日本タルク工業(株)製) 0.7部
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
基材シートの他方の面に(易接着処理面に)、バーコーターにより、イエロー染料層(Y)、マゼンタ染料層(M)、シアン染料層(C)を、この順に面順次に繰返して形成した。各染料層(Y、M、C)は、下記の各染料層(Y、M、C)用塗工液をバーコーターを用いて、それぞれ固形分換算で1.0g/m2の割合で塗布、乾燥して、実施例1の熱転写シートを作製した。
<イエロー染料層用塗工液(Y)>
・分散染料(ホロンブリリアントイエロー−S−6GL) 5.5部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<マゼンタ染料層用塗工液(M)>
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<シアン染料層用塗工液(C)>
・分散染料(カヤセットブルー714) 4.5部
・バインダー樹脂
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製) 4.5部
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
(実施例2)
実施例1における耐熱プライマー層用塗工液を、下記の耐熱プライマー層用塗工液2にした他は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを作製した。
<耐熱プライマー層塗工液2>
・ポリエステル樹脂 15.0部
(バイロン240 数平均分子量:15000、Tg:60℃ 東洋紡績(株)製)
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
(実施例3)
実施例1における耐熱プライマー層用塗工液を、下記の耐熱プライマー層用塗工液3にした他は、実施例1と同様にして、実施例3の熱転写シートを作製した。
<耐熱プライマー層塗工液3>
・ポリエステル樹脂 10.0部
(バイロン290 数平均分子量:22000、Tg:72℃ 東洋紡績(株)製)
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
(実施例4)
実施例1における耐熱滑性層用塗工液を、下記の耐熱滑性層用塗工液2にした他は、実施例1と同様にして、実施例4の熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液2>
・ポリビニルブチラール樹脂 4.55部
(エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 21.0部
(バーノックD750−45、固形分45質量%、大日本インキ化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 3.0部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・タルク(ミクロエースP−3、日本タルク工業(株)製) 0.7部
・球状高密度ポリエチレンワックス(固形分比0.5質量%)*1 0.09部
(融点110〜118℃、平均粒径10μm)
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
*1;ポリエチレンワックスにおける固形分比の数値は、耐熱滑性層の全固形分(100質量%)に対する質量%である。
(実施例5)
実施例2における耐熱滑性層用塗工液を、上記の耐熱滑性層用塗工液2にした他は、実施例2と同様にして、実施例5の熱転写シートを作製した。
(実施例6)
実施例1における耐熱プライマー層用塗工液を、下記の耐熱プライマー層用塗工液4にした他は、実施例1と同様にして、実施例6の熱転写シートを作製した。
<耐熱プライマー層塗工液4>
・ポリエステル樹脂 15.0部
(ES−120 数平均分子量:28000、Tg:70℃ SKケミカル社製)
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
(実施例7)
実施例1における耐熱プライマー層用塗工液を、下記の耐熱プライマー層用塗工液5にした他は、実施例1と同様にして、実施例7の熱転写シートを作製した。
<耐熱プライマー層塗工液5>
・ポリエステル樹脂 15.0部
(ES−240 数平均分子量:32000、Tg:50℃ SKケミカル社製)
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
(比較例1)
実施例1における耐熱プライマー層用塗工液を、下記の耐熱プライマー層用塗工液6にした他は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを作製した。
<耐熱プライマー層塗工液6>
・ポリエステル樹脂 15.0部
(バイロン220 数平均分子量:3000、Tg:53℃ 東洋紡績(株)製)
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
(比較例2)
実施例1における耐熱プライマー層用塗工液を、下記の耐熱プライマー層用塗工液7にした他は、実施例1と同様にして、比較例2の熱転写シートを作製した。
<耐熱プライマー層塗工液7>
・ポリエステル樹脂 15.0部
(バイロン700 数平均分子量:3000、Tg:90℃ 東洋紡績(株)製)
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
(比較例3)
実施例1における耐熱プライマー層用塗工液を、下記の耐熱プライマー層用塗工液8にした他は、実施例1と同様にして、比較例3の熱転写シートを作製した。
<耐熱プライマー層塗工液8>
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−15、ISP社製) 6.0部
・水 47部
・イソプロピルアルコール 47部
(比較例4)
実施例1における耐熱滑性層用塗工液を、下記の耐熱滑性層用塗工液3にした他は、実施例1と同様にして、比較例4の熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液3>
・ポリビニルブチラール樹脂 4.55部
(エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 21.0部
(バーノックD750−45、固形分45質量%、大日本インキ化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 3.0部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・メチルエチルケトン 100.0部
・トルエン 100.0部
上記の各実施例と比較例の熱転写シートについて、基材フィルムと耐熱プライマー層または耐熱滑性層の密着性、印画シワ、印画濃度及びサーマルヘッドカスについて、評価した。評価方法について、以下に説明する。
評価方法
1.密着性
メンディングテープ(ニチバン製ナイスタック12mm幅)を5cm切り取り、その内3cmを各熱転写シートの耐熱滑性層上に貼り付ける。その後、一気にそのテープを90°剥離を行い、基材フィルムと耐熱プライマー層または耐熱滑性層が密着しているか、目視にて確認した。
上記の密着性の評価の判断基準は以下の通りである。
○:基材フィルムと耐熱プライマー層または耐熱滑性層が密着し、剥がしたテープには何も残っていない。
△:基材フィルムと耐熱プライマー層または耐熱滑性層の密着性が少し劣り、剥がしたテープには層の剥離が少し認められる。
×:基材フィルムと耐熱プライマー層または耐熱滑性層が密着していなく、剥がしたテープには層の剥離が認められる。
2.印画シワ
各例で作製した熱転写シートを以下に示す被転写体を用いて、以下の印画条件にて、印画を行い、その際に、印画シワの状況を肉眼で評価した。
<印画条件>
被転写体:白色塩化ビニルカード
プリンタ:カードプリンタ
印圧:2.2kg/inch
印画速度:3msec/line
サーマルヘッド解像度:300dpi
印画パターン:255階調目 ベタ画像
印画エネルギー:0.26mJ/dot
印画シワの評価の判断基準は以下の通りである。
○:印画シワなし。
△:印画物の端部に細かい印画シワが有る。
×:印画物に目立った印画シワが有る。
3.印画濃度
上記の各実施例及び比較例における印画物について、255階調目の反射濃度(最高濃度)を測定し、比較例1の印画濃度を基準として、各印画物の濃度の比率を調べ、以下のようにランク付けした。
○:濃度が基準のものと同等(濃度が97%〜103%)
△:濃度が基準と比較し90〜97%
×:濃度が基準と比較し90%未満
4.サーマルヘッドカス
上記の印画シワの評価を行なった際の印画条件で、但し、各例において、カード100枚を連続して印画して、その後にサーマルヘッドをプリンタから取り外して、顕微鏡にてサーマルヘッドカスの付着量を評価した。但し、各例で、最初の印画開始時点ではサーマルヘッドにカスは付着していない条件である。サーマルヘッドカスは、サーマルヘッドに熱転写シートの両サイドが当たる部分で多く発生する傾向が見られたため、判定は、サーマルヘッド付着物が、熱転写シートの両サイドが当たる部分のサーマルヘッドにおいて、サーマルヘッドのヒーターラインを覆うほど発生している場合を×、若干の付着はあってもヒーターラインを覆うほどではない場合を○とした。
上記の密着性、印画シワ、印画濃度及びサーマルヘッドカスの評価結果を表1に示す。
Figure 0005471098
1 基材フィルム
2 耐熱プライマー層
3 耐熱滑性層
4 熱転写性色材層

Claims (3)

  1. 基材フィルムの一方の面に少なくとも2つ以上の熱転写性色材層を面順次に形成し、該基材フィルムの他方の面に耐熱滑性層が形成されている熱転写シートにおいて、
    該耐熱滑性層が水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネート、リン酸エステル系界面活性剤及び無機微粒子を含有し、
    かつ前記の水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネートの−NCO/−OH比が0.6〜2.0の範囲であり、
    基材フィルムと耐熱滑性層との間に耐熱プライマー層を設け、該耐熱プライマー層に、Tgが50℃以上80℃以下であり、かつ、その数平均分子量が8000以上32000以下であるポリエステル樹脂を含有し、
    前記の熱転写シートは、カード作製用であることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記の耐熱滑性層が水酸基含有熱可塑性樹脂とポリイソシアネート、リン酸エステル系界面活性剤及び無機微粒子と、さらに高密度ポリエチレンワックス粒子を含み、上記の耐熱滑性層における高密度ポリエチレンワックスの含有量が0.5〜8質量%であり、該高密度ポリエチレンワックスは、融点が110℃以上140℃以下で、平均粒径が7〜12μmの球状粒子であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記の熱転写性色材層が、少なくともイエロー色材層、マゼンタ色材層、シアン色材層を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の熱転写シート。
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