JP2001070239A - 内視鏡用生検鉗子 - Google Patents

内視鏡用生検鉗子

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JP2001070239A
JP2001070239A JP25006899A JP25006899A JP2001070239A JP 2001070239 A JP2001070239 A JP 2001070239A JP 25006899 A JP25006899 A JP 25006899A JP 25006899 A JP25006899 A JP 25006899A JP 2001070239 A JP2001070239 A JP 2001070239A
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Teruo Ouchi
輝雄 大内
Masaru Nagamine
勝 長峰
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Nagamine Manufacturing Co Ltd
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Nagamine Manufacturing Co Ltd
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉗子カップと駆動レバーとをプレス加工により
一体に形成して低コストでの製造が可能であり、しかも
鉗子カップと駆動レバーとの境界部分が横曲げに強くて
変形し難い耐久性の優れた内視鏡用生検鉗子を提供する
こと。 【解決手段】鉗子カップ7と駆動レバー8とをプレス加
工により一体に形成し、鉗子カップ7と駆動レバー8の
境界部分9を略U字状の断面形状に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の鉗子チ
ャンネルに挿通されて体腔内から生検組織標本を採取す
るために用いられる内視鏡用生検鉗子に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡用生検鉗子は一般に、一体に形成
された鉗子カップと駆動レバーとがシースの先端側に配
置され、シース内に挿通配置された操作ワイヤを軸線方
向に進退操作することにより駆動レバーが支軸を中心に
回動して、鉗子カップが嘴状に開閉駆動されるようにな
っている。
【0003】そのような鉗子カップと駆動レバーの一体
部品は、以前はステンレス鋼棒材等から切削加工によっ
て形成されていたが、それでは部品コストが著しく高い
ものになるので、板材からプレス加工によって形成され
るようになってきている(特開平9−276285号、
特開平10−24045号)。
【0004】図6は、そのようなプレス加工による従来
の内視鏡用生検鉗子の鉗子カップ7と駆動レバー8の一
体部品を示し、図7は、鉗子カップ7部分と駆動レバー
8部分との境界部分9の断面を示しており、駆動レバー
8部分と境界部分9とが、素材の金属板材を折り返して
密着させた構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】使用時に一組の鉗子カ
ップ7を生体の粘膜組織に噛みつかせると、鉗子カップ
7に対して不規則な方向に大きな力が作用して、その集
中応力が鉗子カップ7の首部である境界部分9に作用す
る。
【0006】すると、上述のように素材の金属板材を折
り返して密着させた構造の境界部分9は横方向の曲げ力
に対して弱いので、図6に矢印Aで示される横方向に境
界部分9が曲がり、鉗子カップ7が横に首を振った状態
に変形してしまう場合があった。
【0007】そこで本発明は、鉗子カップと駆動レバー
とをプレス加工により一体に形成して低コストでの製造
が可能であり、しかも鉗子カップと駆動レバーとの境界
部分が横曲げに強くて変形し難い耐久性の優れた内視鏡
用生検鉗子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡用生検鉗子は、プレス加工により一
体に形成された鉗子カップと駆動レバーとがシースの先
端側に配置され、シース内に挿通配置された操作ワイヤ
を軸線方向に進退操作することにより駆動レバーが支軸
を中心に回動して、鉗子カップが嘴状に開閉駆動される
ようにした内視鏡用生検鉗子において、鉗子カップ部分
と駆動レバー部分との境界部分を、略U字状の断面形状
に形成したものである。
【0009】支軸が嵌挿される孔が駆動レバーの境界部
分近傍に形成されており、駆動レバーが境界部分から連
続的に略U字状の断面形状に形成されていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1及び図2は、内視鏡用生検鉗子の先
端部分を示しており、図1は平面断面図、図2は側面断
面図である。ただし、両図共に、少ない図面で構造を説
明できるように、異なる断面を複合して図示してある。
【0011】図示されていない内視鏡の鉗子チャンネル
に挿脱される可撓性のシース1は、例えばステンレス鋼
線を一定の径で密着巻きして形成された密着巻コイルパ
イプからなる。
【0012】ただし、シース1は密着巻コイルパイプに
可撓性チューブを被覆したものや、その他の構成をとっ
てもよく、その長さは例えば1〜2.5m程度、直径は
1.5〜3mm程度である。
【0013】シース1の内部には、軸線方向に進退自在
に操作ワイヤ2が全長にわたって挿通配置されており、
シース1の基端側に連結された操作部(図示せず)から
の操作によって操作ワイヤ2が進退操作される。
【0014】シース1の先端には支持本体3が固定的に
連結されている。この支持本体3は、シース1の先端に
連結される環状連結部31の先側に、コの字状に形成さ
れた支持枠部32が固着されて構成されている。
【0015】この実施の形態の環状連結部31は、シー
ス1の先端外周に螺合する螺旋状の凹凸がキャップ状の
部材に形成されて構成され、支持枠部32は、板状の部
材をコの字状に曲げてその開放部分を前方に向け、後端
部分が環状連結部31に固着されている。そして、環状
連結部31と支持枠部32との連結固着部の中心軸線位
置には、後述するワイヤ連結リンク12が緩く通る貫通
孔が形成されている。
【0016】支持本体3の先端近傍(即ち支持枠部32
の先端近傍)には、軸線方向と直交する向きに支軸受孔
4が貫通して穿設され、そこに支軸5が通されてかしめ
固定されている。
【0017】そして、鉗子カップ7と駆動レバー8とが
一体に形成された二組の部材がその支軸5に回動自在に
支持されており、一対の鉗子カップ7は、開放面どうし
があい対向した状態で支持本体3より前方に突出した位
置に配置されている。
【0018】駆動レバー8は、コの字状の支持枠部32
の溝32a内に可動に収容されている。そして、各駆動
レバー8に穿設された軸孔11に支軸5が通されてい
て、駆動レバー8が支軸5を中心に回動することによ
り、駆動レバー8と一体に形成された鉗子カップ7が嘴
状に開閉動作をする。図3は、鉗子カップ7が開いた状
態を示している。
【0019】鉗子カップ7と駆動レバー8は、一枚のス
テンレス鋼板を素材としてプレス加工によって形成され
ており、図4にその部品単体の斜視図が示され、図1に
は平面断面の一部が示されている。
【0020】鉗子カップ7と駆動レバー8は、全体とし
て柄の短いスプーン状に形成されている。鉗子カップ7
は背部分に孔7aが形成された半長球状であり、開放面
の縁部には刃が形成されている。
【0021】鉗子カップ7と駆動レバー8との境界部分
9は、V−V断面を示す図5に示されるように略U字状
の断面形状に形成されており、駆動レバー8も境界部分
9と連続した略U字状の断面形状に形成されている。
【0022】このように、境界部分9が、素材の板を単
に折り返して重ね合わされているのではなく、略U字状
の断面形状に形成されていることから、その底部9aが
横方向Aの力に対抗する梁として作用し、境界部分9が
横方向Aの力に対して変形し難い強度を有する。なお、
底部9aを図5に示されるように半円状に形成してもよ
いが、コの字状に近い断面形状にしてもよい。
【0023】操作ワイヤ2の先端に固着連結された棒状
のワイヤ連結リンク12の先側部分が支持本体3の溝3
2a内に位置しており、ワイヤ連結リンク12の先端部
分を挟んで配置された板状の二つのリンク板13が、リ
ベット14によってワイヤ連結リンク12の先端近傍に
回動自在に連結されている。
【0024】リベット14は、ワイヤ連結リンク12に
形成された孔15に回転自在に緩く嵌挿されて、二つの
リンク板13の各々に形成された孔16にかしめ固定さ
れている。
【0025】そして、リンク板13の他端側は、各々が
略U字状の断面形状の駆動レバー8内の隙間部分に差し
込まれて、リベット18によって駆動レバー8に回動自
在に連結されている。
【0026】二つのリベット18は、各リンク板13に
形成された孔19に各々回転自在に緩く嵌挿されて、各
駆動レバー8に形成された孔20部分に各々かしめ固定
されている。8aは、リンク板13を通すために駆動レ
バー8の底部に形成された溝孔である。
【0027】このようにして、ワイヤ連結リンク12と
二つのリンク板13及び駆動レバー8によってパンタグ
ラフ状のリンク機構が構成されていて、操作ワイヤ2を
手元側から進退操作することにより、それと一体にワイ
ヤ連結リンク12が進退し、リンク板13によって駆動
レバー8が支軸5を中心に回動して、鉗子カップ7が嘴
状に開閉する。
【0028】そして使用時には、生体の粘膜組織を一組
の鉗子カップ7の間に強く挟み込んで、食いちぎるよう
にして鉗子カップ7内に採取するのであるが、その際に
鉗子カップ7の首部である境界部分9に対して横方向に
大きな応力が作用しても、略U字状に形成された境界部
分9は、横方向にも十分な強度を有していて容易に変形
しない。
【0029】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、例えば鉗子カップ7は鰐口状その他ど
のような形状であっても差し支えなく、鉗子カップ7を
開閉させる機構は、リンク板13に代えてワイヤを用い
たもの或いはその他の機構であっても差し支えない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、鉗子カップと駆動レバ
ーとをプレス加工により一体に形成したことにより低コ
ストでの製造が可能であり、しかも鉗子カップと駆動レ
バーの境界部分を略U字状の断面形状に形成したことに
より、鉗子カップの首部にあたる境界部分が横曲げに強
くて変形し難く、優れた耐久性を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子が閉じ
た状態の先端部分の平面複合断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子が閉じ
た状態の先端部分の側面複合断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子が開い
た状態の先端部分の側面部分断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子の鉗子
カップと駆動レバーが一体に形成された部材の斜視図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態の内視鏡用生検鉗子の鉗子
カップと駆動レバーとの境界部分の断面図(図4におけ
るV−V断面図)である。
【図6】従来の内視鏡用生検鉗子の鉗子カップと駆動レ
バーが一体に形成された部材の斜視図である。
【図7】従来の内視鏡用生検鉗子の鉗子カップと駆動レ
バーとの境界部分の断面図(図6におけるVII−VII断面
図)である。
【符号の説明】
1 シース 2 操作ワイヤ 5 支軸 7 鉗子カップ 8 駆動レバー 9 境界部分 12 ワイヤ連結リンク 13 リンク板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長峰 勝 香川県仲多度郡満濃町大字岸上字椿谷1725 番地26 株式会社長峰製作所内 Fターム(参考) 4C060 GG26 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF35 FF43 HH24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス加工により一体に形成された鉗子カ
    ップと駆動レバーとがシースの先端側に配置され、上記
    シース内に挿通配置された操作ワイヤを軸線方向に進退
    操作することにより上記駆動レバーが支軸を中心に回動
    して、上記鉗子カップが嘴状に開閉駆動されるようにし
    た内視鏡用生検鉗子において、 上記鉗子カップ部分と上記駆動レバー部分との境界部分
    を、略U字状の断面形状に形成したことを特徴とする内
    視鏡用生検鉗子。
  2. 【請求項2】上記支軸が嵌挿される孔が上記駆動レバー
    の上記境界部分近傍に形成されている請求項1記載の内
    視鏡用生検鉗子。
  3. 【請求項3】上記駆動レバーが上記境界部分から連続的
    に略U字状の断面形状に形成されている請求項1又は2
    記載の内視鏡用生検鉗子。
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US8469993B2 (en) 2003-06-18 2013-06-25 Boston Scientific Scimed, Inc. Endoscopic instruments
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JP4842809B2 (ja) * 2003-06-18 2011-12-21 ボストン サイエンティフィック リミテッド 内視鏡機器
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