JP2001068801A - プリント配線板 - Google Patents

プリント配線板

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JP2001068801A
JP2001068801A JP24125799A JP24125799A JP2001068801A JP 2001068801 A JP2001068801 A JP 2001068801A JP 24125799 A JP24125799 A JP 24125799A JP 24125799 A JP24125799 A JP 24125799A JP 2001068801 A JP2001068801 A JP 2001068801A
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layer
power supply
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wiring board
ground
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Kenji Araki
健次 荒木
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部雑音の影響を抑えることが可能なプリン
ト配線板を提供する。 【解決手段】 プリント配線板100は、信号層11
0,180を外層に有し、電源層140,150とグラ
ンド層120,170とを内層に有する。電源層14
0,150は、グランド層120,170の間の領域内
に位置する。グランド層120,170は、電源層14
0,150の周縁を囲むように設けられたビアホール1
05によって互いに接続されている。電源層140,1
50は、グランド層120,170と電源層140,1
50との間でそれらの寸法に応じて発生する内部雑音の
電磁波が前記領域外に放射されることを抑えるような位
置に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源層とグランド
層とを少なくとも有するプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のプリント配線板の一例
を示す概略的な断面図である。このプリント配線板90
は、信号層10,30,60,80と、グランド層(接
地層)20,50と、電源層40,70と、これらの層
の間を絶縁する絶縁物17と、ビアホール5とを有す
る。ビアホール5は、グランド層20とグランド層50
とを接続する。
【0003】信号層10,80は外層の導体層であり、
導体パターンが形成されている。グランド層20,50
と、信号層30,60と、電源層40,70は、内層で
ある。電源層40,70およびグランド層20,50の
周縁は同じ大きさであり、また、プリント配線板90の
周縁とほぼ同じ大きさである。プリント配線板90の横
の辺の長さはaであり、縦の辺の長さはbであり、板厚
はwである。なお、上面および下面が正方形の場合は、
a=bである。
【0004】一般的に、電源層およびグランド層を有す
るプリント配線板の内部では、導体層間(例えば、電源
層間、グランド層間、又は電源層とグランド層との間)
で電磁波の共振(空洞共振)が発生し、この共振によっ
てTM(Transverse Magnetic )波またはこれに類似す
る電磁波等の内部雑音が発生する。プリント配線板の上
下面が長方形の場合、共振の周波数(共振周波数)fr
は、プリント配線板の辺の長さが半波長に等しくなる周
波数f1と、この周波数f1の整数倍の周波数f2と、
各辺に関する共振周波数f1,f2を複合した周波数と
を有する。共振周波数fr は、プリント配線板の縦横の
辺の寸法に密接に関連し、次式〜で表される。
【0005】
【数1】 fr =c0 ×k/{2π×(εr 1/2 } … k2 =(kx )2 +(ky )2 … kx =π×m/a … ky =π×n/b …
【0006】ここで、mとnは0以上の整数であり(但
し、m=n=0の場合は除く)、kは波数であり、c0
は真空中の光速度であり、εr は導体層間を絶縁する絶
縁物の比誘電率である。
【0007】図12は、プリント配線板90と直交座標
系とを対応付けた説明図である。プリント配線板90の
長辺をX軸に一致させ、短辺をY軸に一致させ、プリン
ト配線板90の下面(底面)をXY平面に一致させた場
合を示す。
【0008】図13は、a=b=20cm、比誘電率ε
r =4.3の場合における、パラメータm,nに対応す
る共振周波数fr (単位:MHz)を示す説明図であ
る。例えば、m=1,n=0の場合はfr =362MH
zであり、m=0,n=1の場合はfr =362MHz
であり、m=1,n=1の場合はfr =511MHzで
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】プリント配線板の電源
層およびグランド層の間には、電源層およびグランド層
の寸法に応じた電磁波を含む内部雑音が発生する。従来
のプリント配線板では、前記内部雑音が電源層およびグ
ランド層の周縁近傍から電源層およびグランド層の間の
領域外に放射され、前記領域外の導体が前記内部雑音の
影響を受けるおそれがある。本発明の目的は、内部雑音
の影響を抑えることが可能なプリント配線板を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のプリ
ント配線板は、第1および第2のグランド層と、前記第
1および第2のグランド層の間の領域内に位置する電源
層とを有し、前記電源層は、前記第1および/または第
2のグランド層と前記電源層との間でそれらの寸法に応
じて発生する電磁波が前記領域外に放射されることを抑
えるような位置に配置されている。
【0011】本発明に係る第1のプリント配線板では、
好適には、前記第1および第2のグランド層は、前記電
源層の周縁を囲むように配置された導体によって互いに
接続されている。
【0012】本発明に係る第1のプリント配線板では、
より好適には、前記導体は、前記導体と前記第1および
第2のグランド層とが、前記電源層からの電磁波をシー
ルドするように配置されている。
【0013】本発明に係る第1のプリント配線板では、
例えば、前記プリント配線板には、信号処理を行う信号
処理回路が実装され、前記導体は複数の線状導体を有
し、前記線状導体の配置間隔は、π×τrf×c0 /(ε
r 1/2 の0.1倍以下または略0.1倍以下の値であ
る(但し、c0 は真空中の光速度であり、τrfは前記信
号処理回路に供給される信号の立上り時間と立下り時間
のうち短いほうの時間であり、εr は前記電源層と前記
第1および第2のグランド層とを絶縁する絶縁物の比誘
電率である)構成としてもよい。
【0014】本発明に係る第1のプリント配線板では、
例えば、前記電源層の周縁は、当該電源層と前記第1の
グランド層との距離の20倍以上または略20倍以上、
前記領域の周縁から内側にある構成としてもよい。本発
明に係る第1のプリント配線板では、例えば、前記電源
層の周縁は、当該電源層と前記第2のグランド層との距
離の20倍以上または略20倍以上、前記領域の周縁か
ら内側にある構成としてもよい。
【0015】本発明に係る第1のプリント配線板では、
例えば、前記第1および第2のグランド層の面積は、前
記プリント配線板の面積と同一もしくは略同一である構
成としてもよい。本発明に係る第1のプリント配線板で
は、例えば、信号層を外層に有し、前記第1および第2
のグランド層は、前記プリント配線板の内層のうちで最
も外側の層である構成としてもよい。
【0016】本発明に係る第2のプリント配線板は、グ
ランド層と、前記グランド層上の領域内に位置する電源
層とを有し、前記電源層は、前記電源層と前記グランド
層との間でそれらの寸法に応じて発生する電磁波が前記
領域外に放射されることを抑えるような位置に配置され
ている。
【0017】本発明に係る第2のプリント配線板では、
好適には、前記電源層の周縁は、当該電源層と前記グラ
ンド層との距離の20倍以上または略20倍以上、前記
領域の周縁から内側にある。
【0018】本発明に係る第2のプリント配線板では、
好適には、信号層をさらに有し、前記グランド層は、前
記電源層と前記信号層の間に位置する。
【0019】本発明に係る第2のプリント配線板では、
例えば、前記グランド層の面積は、前記プリント配線板
の面積と同一もしくは略同一である構成としてもよい。
【0020】上記した第1のプリント配線板では、電源
層は、第1および/または第2のグランド層と電源層と
の間でそれらの寸法に応じて発生する内部雑音の電磁波
が、第1および第2のグランド層の間の領域外に放射さ
れることを抑えるような位置に配置されているので、第
1および第2のグランド層の外側に回り込む電磁波の量
を従来よりも減らすことができ、前記領域外の導体に対
する内部雑音の影響を抑えることが可能である。
【0021】上記した第2のプリント配線板では、電源
層は、電源層とグランド層との間でそれらの寸法に応じ
て発生する内部雑音の電磁波が、電源層とグランド層と
の間の領域外に放射されることを抑えるような位置に配
置されているので、グランド層の外側に回り込む電磁波
の量を従来よりも減らすことができ、前記領域外の導体
に対する内部雑音の影響を抑えることが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るプリン
ト配線板の実施の形態を示す説明図であり、プリント配
線板の概略的な断面図である。
【0023】このプリント配線板100は、信号層10
0,130,160,180と、グランド層(接地層)
120,170と、電源層140,150と、これらの
層の間を絶縁する絶縁物117と、ビアホール105と
を有する。ビアホール105は、グランド層120とグ
ランド層170とを接続する。
【0024】信号層110,180は外層であり、導体
パターンが形成されている。グランド層120,170
と、信号層130,160と、電源層140,150
は、内層である。電源層140,150の周縁は同じ大
きさである。グランド層120,170の周縁は同じ大
きさであり、プリント配線板100の周縁と同じまたは
略同じ大きさである。
【0025】図2は、図1のプリント配線板100を上
面から見た場合の概略的な透視図である。図2の透視図
では、ビアホール105と、グランド層120と、電源
層140と、この電源層140の周縁140R等が描い
てある。プリント配線板100の上面の長辺は一例とし
て約30cmとし、短辺は一例として約20cmとす
る。
【0026】図1および図2に示すように、電源層14
0は、第1および第2のグランド層120,170の間
の層間領域内に位置しており、電源層140の面積は第
1および第2のグランド層120,170の面積よりも
小さい。同様に、電源層150は、第1および第2のグ
ランド層120,170の間の層間領域内に位置してお
り、電源層150の面積は第1および第2のグランド層
120,170の面積よりも小さい。換言すると、電源
層140,150は、第1のグランド層120の周縁で
囲まれた第1の平面と第2のグランド層170の周縁で
囲まれた第2の平面との間の領域内に位置している。
【0027】このように、前記層間領域内に電源層14
0,150を配置することで、電源層140,150か
らの内部雑音の電磁波がグランド層120,170を回
り込んで外部に放射される量を減らすことができる。更
には、電源層140,150からの電磁波がグランド層
120,170を回り込んで信号層110,180に到
達する量を減らすことができる。一例として、プリント
配線板100の短辺から電源層140の短辺までの距離
は5mmとし、プリント配線板100の長辺から電源層
140の長辺までの距離は5mmとする。
【0028】第1および第2のグランド層120,17
0は、電源層140の周縁140Rを囲むように設けら
れた導体(例えば線状導体)により接続され、具体的に
は線状導体を内部に有する複数のビアホール105によ
って互いに接続されている。プリント配線板100の長
辺に沿って配置されたビアホール105の中心から、プ
リント配線板100の長辺までの距離は、一例として2
mmとする。プリント配線板100の短辺に沿って配置
されたビアホール105の中心から、プリント配線板1
00の短辺までの距離は、一例として2mmとする。
【0029】ビアホール105の配置間隔Dは、このプ
リント配線板100で使用される信号のうち最大周波数
fm の信号の波長λの0.1倍以下(D≦0.1λ)ま
たは略0.1倍以下(D≦D10≒0.1λ)とする。
配置間隔Dは、好適には、前記波長λの0.05倍以下
(D≦0.05λ)または略0.05倍以下(D≦D2
0≒0.05λ)とする。
【0030】配置間隔D≦0.1λまたはD≦D10と
し、好適にはD≦0.05λまたはD≦D20とするこ
とで、電源層140,150の電位が前記最大周波数f
m で微少に変動した場合に、当該変動に基づく最大周波
数fm の電磁波が電源層140,150からビアホール
105の配置間を通過して外部に放射される量を減らす
ことができる。更には、電源層140,150からの最
大周波数fm の電磁波がビアホール105の配置間を通
過してグランド層120,170を回り込んで信号層1
10,180に到達する量を減らすことができる。
【0031】一例として、プリント配線板100に信号
処理を行う中央処理装置(CPU)等の信号処理回路が
実装される場合、例えば信号層110に信号処理回路が
搭載される場合は、信号処理回路に供給されるディジタ
ル信号の最大周波数を前記最大周波数fm とし、配置間
隔D≦D3またはD≦D30≒D3とする。ここで、D
3=0.1×c0 /{fm ×(εr 1/2 }である。好
適には、配置間隔D≦D4またはD≦D40≒D4とす
る。ここで、D4=0.05×c0 /{fm ×(εr
1/2 }である。
【0032】より好適には、配置間隔D≦D5またはD
≦D50≒D5とする。ここで、D5=0.1π×τrf
×c0 /(εr 1/2 である。さらに好適には、配置間
隔D≦D6またはD≦D60≒D6とする。ここで、D
6=0.05π×τrf×c0 /(εr 1/2 である。但
し、c0 は真空中の光速度であり、τrfは前記信号処理
回路に供給されるディジタル信号(またはパルス信号)
の立上り時間τr と立下り時間τf のうち短いほうの時
間であり、εr は絶縁物117の比誘電率である。一例
として、2.5Vまで立ち上がる時間としてτrfを0.
8ns程度とし、比誘電率εr を4.3程度とし、配置
間隔Dを18mm程度とし、層間距離を100μm程度
または200μm程度としてもよい。
【0033】前記ディジタル信号の周波数成分の構成
は、0〜1/(π×τ)程度の周波数帯域では略一定の
周波数成分を有し、1/(π×τ)程度〜1/(π×τ
rf)程度の周波数帯域では−20dB/decadeの周波数
成分を有し、1/(π×τrf)程度を越える周波数帯域
では−40dB/decadeの周波数成分を有する。このた
め、1/(π×τrf)以下の周波数の電磁波について、
ビアホール105で囲んだ包囲領域内から外に放射され
ることを、ビアホール105の配置を利用して抑制して
シールドしている。なお、c0 /(εr 1/2 は、絶縁
物117中の電磁波の伝搬速度であり、0.1および
0.05は係数であり、τはパルス幅であり、πは円周
率である。
【0034】プリント配線板の製法例 次に、本発明に係るプリント配線板の製造方法を例示し
て説明する。図3〜図8は、本発明に係るプリント配線
板の一例を製造する製造方法を示す説明図である。
【0035】図3は、プリント配線板を構成する各基板
を示す説明図である。基板8Aは、導体層110と、絶
縁層115と、グランド層120とを有し、例えば2層
コア基板により構成する。絶縁層115の上面には導体
層110が形成され、下面にはグランド層120が形成
されている。導体層110は、後述するようにエッチン
グされて信号層となる。
【0036】基板8Bは、信号層130と、絶縁層13
5と、電源層140とを有し、例えば2層コア基板によ
り構成する。絶縁層135の上面には信号層130が形
成され、下面には電源層140が形成されている。信号
層130は、例えば配線パターンからなる。絶縁層13
5の表面の信号層130および電源層140は、パター
ン形成のためのエッチングに加え、絶縁層135の端面
から約5mm内側までエッチングがされている。
【0037】基板8Cは、絶縁層145を有する。基板
8Dは、電源層150と、絶縁層155と、信号層16
0とを有する。絶縁層155の上面には電源層150が
形成され、下面には信号層160が形成されている。信
号層160は、例えば配線パターンからなる。絶縁層1
55の表面の電源層150および信号層160は、パタ
ーン形成のためのエッチングに加え、絶縁層155の端
面から約5mm内側までエッチングされている。
【0038】基板8Eは、グランド層170と、絶縁層
175と、導体層180とを有する。絶縁層175の上
面にはグランド層170が形成され、下面には導体層1
80が形成されている。導体層180は、後述するよう
にエッチングされて信号層となる。
【0039】図4は、図3に続いて、プリント配線板の
製造プロセスを説明する説明図である。図4は、図3の
各基板8A〜8Eを積層し、貫通穴104をドリルで形
成した状態を示している。図4では、基板8A〜基板8
Eが、プリプレグ等の絶縁物を介して貼り合わせてあ
る。前記プリプレグ等の絶縁物の比誘電率は、絶縁層1
15,135,145,155,175の比誘電率と同
一または略同一である。なお、信号層、グランド層およ
び電源層の間を絶縁する絶縁物を、絶縁物117として
図示している。
【0040】また、図4では、基板8A〜8Eを貼り合
わせた積層基板の周縁から約2mm内側の位置に、貫通
穴104が配置間隔Dで形成されており、電源層14
0,150の周縁を囲むように複数の貫通穴104が配
置されている。貫通穴104の穴径は、一例として約
0.3mmとする。
【0041】図5は、図4に続いて、プリント配線板の
製造プロセスを説明する説明図である。図5は、図4の
積層基板の上面および下面に銅メッキを行うと共に、こ
の銅メッキを貫通穴104に施してビアホール105を
形成した状態を示している。図5の積層基板の上下面
は、銅メッキ106で覆われている。また、ビアホール
105はグランド層120,170を相互に接続してい
る。
【0042】図6は、図5に続いて、プリント配線板の
製造プロセスを説明する説明図である。図6は、図5の
積層基板の上面に所定のパターンのレジスト191を形
成し、下面に所定のパターンのレジスト192を形成し
た状態を示している。
【0043】図7は、図6に続いて、プリント配線板の
製造プロセスを説明する説明図である。図7は、図6の
信号層110および銅メッキ106をレジスト191に
したがってエッチングし、続いてレジスト191を除去
した状態を示している。図7の積層基板の上下面には所
定の配線パターンが形成されている。
【0044】図8は、図7に続いて、プリント配線板の
製造プロセスを説明する説明図である。図8は、図7の
積層基板の上面にソルダレジスト196を形成し、下面
にソルダレジスト197を形成した状態を示している。
図8の積層基板では、上下面の所定のランドがビアホー
ル105により接続されている。以上のようにして、図
8に示すプリント配線板を得ることができ、本発明に係
るプリント配線板の一例を得ることが可能である。
【0045】図9および図10は、電源層とグランド層
との間の電界の様子を例示して説明する説明図である。
図9では、電源層250とグランド層270とが、不図
示の絶縁層を介して対向しており、電源層250とグラ
ンド層270の面積が等しい。
【0046】電源層250とグランド層270との間に
は、層間の電位差に応じた電界が発生し、その電気力線
は図中の矢印に示すような曲線となる。また、電源層2
50とグランド層270の寸法に応じた電磁波も発生す
る。電源層250およびグランド層270の端部周辺に
は、電気力線の回り込みが発生している。このため、グ
ランド層270の上面が電源層250と対向してグラン
ド層270の下面が不図示の導体層と対向する場合、電
気力線がグランド層270を迂回して前記導体層に到達
する。すると、電源層250の電位が変動したときに、
当該変動に基づく電磁波がグランド層270を回り込ん
で前記導体層に到達して前記導体層の電位が変動するお
それがある。
【0047】図10では、電源層251とグランド層2
70とが、不図示の絶縁層を介して対向しており、電源
層251はグランド層270上の領域内に位置し、電源
層251の面積はグランド層270の面積よりも小さ
い。換言すると、電源層251は、グランド層270の
周縁で囲まれた平面上の領域内に位置している。電源層
251の周縁は、グランド層270上の領域の周縁から
距離rだけ内側にある。距離rは電源層251とグラン
ド層270の層間距離hの20倍以上(r≧20h)ま
たは略20倍以上(r≧r2≒20h)である。層間距
離hを、一例として100μm程度から200μm程度
としてもよい。
【0048】距離rを層間距離hの20倍以上または略
20倍以上とすることで、図9の場合に比べて電気力線
の回り込みを約70%減らすことができる。このため、
グランド層270の上面が電源層251と対向してグラ
ンド層270の下面が不図示の導体層と対向する場合、
電気力線がグランド層270を迂回して前記導体層に到
達する量を減らすことができる。したがって、電源層2
50の電位が変動したときに、当該変動に基づく電磁波
がグランド層270を回り込んで前記導体層に到達して
前記導体層の電位が変動することを抑えることが可能で
ある。同様に、電源層251およびグランド層270の
寸法に応じて発生した電磁波がグランド層270を回り
込んで前記導体層に到達して前記導体層の電位が変動す
ることを抑えることが可能である。
【0049】例えば、プリント配線板において、電源層
とグランド層は絶縁層を介して隣り合っており、電源層
の周縁は、当該電源層とグランド層との距離の20倍以
上、グランド層上の領域の周縁から内側にある構成とす
ることで、内部雑音の電磁波が当該グランド層を回り込
んで他の導体層(例えば外層の信号層)に到達すること
を効果的に抑えることができる。
【0050】なお、上記実施の形態では、プリント配線
板の導体層が8層の場合を例示したが、さらに多層とし
てもよい。配置間隔D=0として電源層140,150
の全周縁を導体で覆うようにしてシールドしてもよく、
配置間隔D>0として電源層140,150の周縁を所
定間隔で導体で囲むようにしてシールドしてもよい。ま
た、上記実施の形態は本発明の例示であり、本発明は上
記実施の形態に限定されない。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る第1のプリント配線板で
は、電源層は、第1および/または第2のグランド層と
電源層との間でそれらの寸法に応じて発生する内部雑音
の電磁波が、第1および第2のグランド層の間の領域外
に放射されることを抑えるような位置に配置されている
ので、第1および第2のグランド層の外側に回り込む電
磁波の量を従来よりも減らすことができ、内部雑音の影
響を抑えることが可能である。
【0052】上記した第2のプリント配線板では、電源
層は、電源層とグランド層との間でそれらの寸法に応じ
て発生する内部雑音の電磁波が、電源層とグランド層と
の間の領域外に放射されることを抑えるような位置に配
置されているので、グランド層の外側に回り込む電磁波
の量を従来よりも減らすことができ、内部雑音の影響を
抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント配線板の実施の形態を示
す説明図であり、プリント配線板の概略的な断面図であ
る。
【図2】図1のプリント配線板を上面から見た場合の概
略的な透視図である。
【図3】本発明に係るプリント配線板の製造プロセスの
一例を説明する説明図である。
【図4】図3に続いて、プリント配線板の製造プロセス
の一例を説明する説明図である。
【図5】図4に続いて、プリント配線板の製造プロセス
の一例を説明する説明図である。
【図6】図5に続いて、プリント配線板の製造プロセス
の一例を説明する説明図である。
【図7】図6に続いて、プリント配線板の製造プロセス
の一例を説明する説明図である。
【図8】図7に続いて、プリント配線板の製造プロセス
の一例を説明する説明図である。
【図9】電源層とグランド層との間の電界の様子を例示
する説明図である。
【図10】電源層とグランド層との間の電界の様子を例
示する説明図である。
【図11】従来のプリント配線板の一例を示す概略的な
断面図である。
【図12】プリント配線板と直交座標系との対応を示す
説明図である。
【図13】プリント配線板の電磁波の共振周波数を例示
する説明図である。
【符号の説明】
5,105…ビアホール、8A〜8E…基板、10,3
0,60,80,110,130,160,180…信
号層、17,117…絶縁物、20,50,120,1
70,270…グランド層、40,70,140,15
0,250,251…電源層、90,100…プリント
配線板、104…貫通穴、106…銅メッキ、191,
192…レジスト、196,197…ソルダレジスト、
a,b…プリント配線板の辺の長さ、D…配置間隔、h
…距離、w…板厚。
フロントページの続き Fターム(参考) 5E321 AA17 BB21 GG01 GG05 5E338 AA03 BB02 BB13 BB16 BB25 CC01 CC04 CC06 CD01 CD11 CD23 EE13 5E346 AA12 AA15 AA42 AA43 BB02 BB03 BB04 BB07 BB11 BB15 HH01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2のグランド層と、 前記第1および第2のグランド層の間の領域内に位置す
    る電源層とを有し、 前記電源層は、前記第1および/または第2のグランド
    層と前記電源層との間でそれらの寸法に応じて発生する
    電磁波が前記領域外に放射されることを抑えるような位
    置に配置されているプリント配線板。
  2. 【請求項2】前記第1および第2のグランド層は、前記
    電源層の周縁を囲むように配置された導体によって互い
    に接続されている請求項1記載のプリント配線板。
  3. 【請求項3】前記導体は、前記導体と前記第1および第
    2のグランド層とが、前記電源層からの電磁波をシール
    ドするように配置されている請求項2記載のプリント配
    線板。
  4. 【請求項4】前記プリント配線板には、信号処理を行う
    信号処理回路が実装され、 前記導体は複数の線状導体を有し、 前記線状導体の配置間隔は、π×τrf×c0 /(εr
    1/2 の0.1倍以下または略0.1倍以下の値である
    (但し、c0 は真空中の光速度であり、τrfは前記信号
    処理回路に供給される信号の立上り時間と立下り時間の
    うち短いほうの時間であり、εr は前記電源層と前記第
    1および第2のグランド層とを絶縁する絶縁物の比誘電
    率である) 請求項3記載のプリント配線板。
  5. 【請求項5】前記電源層の周縁は、当該電源層と前記第
    1のグランド層との距離の20倍以上または略20倍以
    上、前記領域の周縁から内側にある請求項1記載のプリ
    ント配線板。
  6. 【請求項6】前記電源層の周縁は、当該電源層と前記第
    2のグランド層との距離の20倍以上または略20倍以
    上、前記領域の周縁から内側にある請求項1記載のプリ
    ント配線板。
  7. 【請求項7】前記第1および第2のグランド層の面積
    は、前記プリント配線板の面積と同一もしくは略同一で
    ある請求項1記載のプリント配線板。
  8. 【請求項8】信号層を外層に有し、 前記第1および第2のグランド層は、前記プリント配線
    板の内層のうちで最も外側の層である請求項1記載のプ
    リント配線板。
  9. 【請求項9】グランド層と、 前記グランド層上の領域内に位置する電源層とを有し、 前記電源層は、前記電源層と前記グランド層との間でそ
    れらの寸法に応じて発生する電磁波が前記領域外に放射
    されることを抑えるような位置に配置されているプリン
    ト配線板。
  10. 【請求項10】前記電源層の周縁は、当該電源層と前記
    グランド層との距離の20倍以上または略20倍以上、
    前記領域の周縁から内側にある請求項9記載のプリント
    配線板。
  11. 【請求項11】信号層をさらに有し、 前記グランド層は、前記電源層と前記信号層の間に位置
    する請求項9記載のプリント配線板。
  12. 【請求項12】前記グランド層の面積は、前記プリント
    配線板の面積と同一もしくは略同一である請求項9記載
    のプリント配線板。
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