JP2001068490A - 回転塗布装置および回転塗布方法 - Google Patents

回転塗布装置および回転塗布方法

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JP2001068490A
JP2001068490A JP24081899A JP24081899A JP2001068490A JP 2001068490 A JP2001068490 A JP 2001068490A JP 24081899 A JP24081899 A JP 24081899A JP 24081899 A JP24081899 A JP 24081899A JP 2001068490 A JP2001068490 A JP 2001068490A
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spin coating
coating liquid
chuck
coating
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Shozo Ayabe
省三 綾部
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転塗布装置を用いて液状樹脂等の非ニュー
トン流体系チクソトロピー流体を基板上に滴下して回転
塗布する技術において、塗布膜厚の均一化を図る。 【解決手段】 回動自在に設けたもので基板51を載置
固定するチャック11と、チャック11を回動させる駆
動部13と、チャック11に載置固定された基板51上
に塗布液41を滴下する滴下手段21とを備えた回転塗
布装置1において、チャック11に載置固定される基板
51にエネルギー線(光線L)を照射して加熱する加熱
手段31を備えたものであり、加熱手段31は、光線L
を射出する光源32と、光源32より射出される光線L
を基板51の表面に照射しかつ照射範囲を調節するレン
ズ系33とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転塗布装置およ
び回転塗布方法に関し、詳しくは塗布が行われる基板の
所望の位置を加熱することが可能な回転塗布装置および
塗布が行われる基板の所望の位置を加熱して塗布を行う
回転塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化にともないCSP(チ
ップサイズパッケージ)の採用が急速に行われてきてい
る。そして最近では更なる小型化、低コスト化および電
子回路の高速処理化を狙い、ウエハレベルでのパッケー
ジング技術の開発が行われている。ウエハレベルでのパ
ッケージングでは、ウエハ表面の樹脂被覆を行うことが
提案されている。その一つの方法に回転塗布技術があ
る。この回転塗布技術は、回転板に固定されたウエハを
回転させる装置(スピンコーター)を用いて、ウエハ表
面の液状樹脂を回転によって塗り広げる方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転塗
布技術によりウエハ面内に樹脂被膜を形成する際に、樹
脂被膜の膜厚が不均一になるという問題がある。その原
因を以下に説明する。
【0004】液状樹脂等の非ニュートン流体系チクソト
ロピー流体では、見かけの粘度がずり速度だけではなく
ずり応力を作用させた時間に依存し、ずり速度が大きい
ほど、また、ずり応力を与えた時間が長いほどずり応力
が減少する。つまり、見かけ粘度が減少する。
【0005】よって、回転塗布方法で液状樹脂を塗り広
げる場合、図6の(1)に示すように、ウエハ151の
中心部に液状樹脂141を滴下する。そして図6に
(2)に示すように、ウエハ151を矢印サ方向に回転
させることにより遠心力が発生して、滴下した液状樹脂
141はウエハ151の周辺部へと拡がる。その際、ウ
エハ151の中心部の液状樹脂141cより周辺部の液
状樹脂141eの方が、ずり速度が大きく、またずり応
力が与えられる時間も長い。つまり、液状樹脂141
は、ウエハ151の中心部での粘度よりも周辺部での粘
度の方が小さくなる。この特性の影響によって、図6の
(3)および(4)のA−A線断面図に示すように、ウ
エハ151上の形成された樹脂膜141は、ウエハ15
1の周辺部の樹脂膜142eよりもウエハ151の中心
部における樹脂膜142cのほうが厚くなるため、全面
を均一に塗布することが困難となっている。
【0006】その解決手段として特開平6−16338
8号公報には、振動、加圧気体の吹きつけによりウエハ
中央部を加熱する技術が開示されている。しかしなが
ら、この技術では、加熱範囲を容易に選択することは難
しい。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた回転塗布装置および回転塗布方法
である。
【0008】回転塗布装置は、回動自在に設けたもので
基板を載置固定するチャックと、前記チャックを回動さ
せる駆動部と、前記チャックに固定された基板上に塗布
液を滴下する滴下手段とを備えたもので、前記チャック
に固定される基板にエネルギー線を照射して加熱する加
熱手段を備えたものである。
【0009】上記回転塗布装置では、基板にエネルギー
線を照射して加熱する加熱手段を備えたことから、基板
上に塗布液を滴下した領域を加熱することが可能にな
り、その加熱部分の塗布液の粘性を低くすることが可能
になる。そのため、塗布膜の膜厚が厚くなりやすい滴下
領域の塗布液の粘性が低くなることから、その部分の塗
布液は基板周辺方向に広がり易くなるので、均一な膜厚
の塗布膜が形成されるようになる。
【0010】回転塗布方法は、基板上に塗布液を滴下し
て該基板を回転させることにより発生する遠心力によ
り、前記塗布液を前記基板上に広げて塗布膜を形成する
回転塗布方法において、前記基板上に滴下した塗布液に
エネルギー線を照射して加熱する方法である。
【0011】上記回転塗布方法では、基板上に滴下した
塗布液にエネルギー線を照射して加熱するととも基板を
回転させることから、塗布膜の膜厚が厚くなりやすい滴
下領域の塗布液の粘性が低くなる。その結果、加熱され
た部分の塗布液は基板周辺方向に広がり、均一な膜厚の
塗布膜が形成されるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の回転塗布装置に係わる第
1の実施の形態を、図1の概略構成図によって説明す
る。
【0013】図1に示すように、回転塗布装置1には、
例えば矢印ア方向に回動自在に設けたもので基板51を
載置固定するチャック11と、そのチャック11を回動
軸12を介して回動させる駆動部13とが備えられてい
る。また、上記チャック11に固定された基板51上に
塗布液41(矢印で示す)を滴下する滴下手段21が備
えられている。この滴下手段21は、図示はしないが、
例えば、塗布液を貯蔵するタンクと、そのタンク内の塗
布液を送給するポンプと、ポンプより基板51上に塗布
液を供給するもので上記基板51上方に移動可能なノズ
ル22とを備え、上記タンク、ポンプ、ノズル22の各
間は配管で接続されている。上記ノズル22は、ノズル
駆動手段(図示せず)により基板51の表面にそって往
復回動運動が可能となっていてもよい。
【0014】さらに、上記チャック11の上方には、エ
ネルギー線を照射してチャック11上に載置される基板
51の任意の位置を加熱することが可能な加熱手段31
が備えられている。この加熱手段31は、一例として、
エネルギー線を光線として射出する光源32と、この光
源32より射出された光線Lを上記基板51の表面に照
射しかつその照射範囲を調節するレンズ系33とからな
る。
【0015】上記光源32には、例えばハロゲンランプ
を用いることができる。または、塗布液41が吸収する
波長のレーザ光を発振するレーザ発振器を用いてもよ
い。なお、上記光源32には電力を供給する電源(図示
せず)も含まれている。また上記レンズ系33は、レン
ズ系33の一部のレンズ33bが光軸X方向にそって可
動式となっているものである。もしくは、レンズ系33
の全体が光軸X方向にそって可動式となっているもので
もよい。すなわち、光源32から射出される光線Lの基
板31上における照射範囲を可変にする構成であればい
かなる構成であってもよい。したがって、レンズ系33
のレンズ構成は図示したような2群2枚構成に限定され
ることはなく、例えば凸レンズ、凹レンズ等の組み合わ
せにより適宜構成される。また、上記レンズ系33の可
動手段としては、例えばカメラのズームレンズに用いら
れているような超音波モーター等の可動手段(図示せ
ず)を用いることができる。
【0016】上記回転塗布装置1では、基板51にエネ
ルギー線(光線L)を照射して加熱する加熱手段31を
備えたことから、基板51上に塗布液41を滴下した領
域を加熱することが可能になり、その加熱部分の塗布液
41の粘性を低くすることが可能になる。そのため、塗
布膜の膜厚が厚くなりやすい滴下領域の塗布液41の粘
性が低くなることから、その部分の塗布液41は基板5
1の周辺方向に広がり易くなるので、均一な膜厚の塗布
膜が形成されるようになる。
【0017】また、塗布液41が滴下されるノズル22
を適宜移動することができるので、何も遮るものがない
状態でレンズ系33より基板51の中心、すなわち塗布
液41を滴下した領域に、光線Lを照射して塗布液41
を加熱することができる。
【0018】次に、上記第1の実施の形態で説明した回
転塗布装置を用いて基板上に塗布膜を形成する方法を、
図2によって説明する。
【0019】図2に示すように、まず「基板のロード」
を行う。すなわち、回転塗布装置1の駆動部(図示せ
ず)によって回動可能なチャック11上に基板51を搬
送して吸着する。このチャック11は基板51を回転さ
せる回転板でもある。
【0020】次いで「塗布液の滴下」を行う。この塗布
液の滴下では、チャック11上に吸着された基板51の
表面に、ノズル22より塗布液41(矢印で示す)とし
て例えば液状樹脂を滴下する。その塗布液41の供給を
スムーズに行うため、高粘度の塗布液41を用いるとき
は、一般的に塗布液41をある程度の温度、例えば40
℃程度に温めてノズル22より供給する。なお、塗布液
41を高温に温めるすぎることは、樹脂の粘度が下がり
すぎて樹脂の定量供給が困難になるので適切ではない。
【0021】次いで「塗布液を加熱」を行う。この塗布
液の加熱では、滴下した塗布液41の溜まり部分41w
に対し、加熱手段31より射出される光線Lの基板51
における照射領域を所望の範囲に調節して照射し、加熱
する。この加熱温度は、塗布液41に用いる樹脂毎に指
定された許容作業温度範囲内で最適な温度を選択する。
この選択温度によって樹脂の粘度が変わり、基板51に
形成される塗布膜の膜厚がある程度制御される。また、
高粘度の樹脂を塗布液41に用いて回転塗布を行った場
合で、基板51の表面全体に樹脂が拡がらないときは、
回転前の加熱領域を溜まり部分全体として、塗布液全体
の粘度を低下させればよい。
【0022】次いで回転塗布を行う。まず「回転塗布初
期段階」では、比較的低速回転(例えば1000rpm
以下)で矢印ア方向に回転し、次いで「回転塗布」で、
チャック11の回転数を高める。このように2段階方式
もしくは多段階方式で回転塗布を行う。そして上記加熱
手段31による加熱は、回転塗布の初期段階まで継続す
る。その結果、基板51の中央部の加熱されている塗布
液41(41c)の粘度は他の部分より低下し、従来は
厚く残ってしまうこの基板中央部の塗布液も他の部分と
同様に均一な厚さに塗れ拡がっていく。その際、基板5
1上をその周辺方向(矢印ウ方向)に拡がっていく塗布
液41は、基板51の周辺部に行くにしたがい冷却され
る。その後、チャック11の回転数を高め、基板51上
に形成される塗布膜42の膜厚の均一化を図りつつ余分
な塗布液41を基板51の回転による遠心力によって基
板51上より振り切る。その結果、基板51上に均一な
厚さの塗布膜42が形成される。
【0023】最後に、「基板アンロード」により塗布膜
42を形成した基板51をチャック11から取り外して
搬出し、次に「ポストキュア」を行う。このポストキュ
アでは、塗布膜42の樹脂硬化のためにオーブン等を用
いて所定の温度でキュアを行う。
【0024】上記回転塗布方法では、基板51上に滴下
した塗布液41に光線Lを照射してその塗布液41を加
熱するととも基板51を回転させることから、塗布膜4
2の膜厚が厚くなりやすい滴下領域の塗布液41の粘性
が低くなる。その結果、加熱された部分の塗布液41は
基板51の周辺方向に広がり、均一な膜厚の塗布膜42
が形成されるようになる。
【0025】次に、本発明の回転塗布装置に係わる第2
の実施の形態を、図3の概略構成図によって説明する。
なお、図3では、(1)に正面図を示し、(2)に平面
図を示す。また前記第1の実施の形態で説明した構成部
品と同様のものには同一符号を付与して示す。
【0026】図3に示すように、回転塗布装置3には、
回動自在に設けたもので基板51を載置固定するチャッ
ク11と、そのチャック11を回動軸12を介して回動
させる駆動部13とが備えられている。また、上記チャ
ック11に固定された基板51上に塗布液41(矢印で
示す)を滴下する滴下手段21が備えられている。この
滴下手段21は、図示はしないが、例えば、塗布液を貯
蔵するタンクと、そのタンク内の塗布液を送給するポン
プと、ポンプより基板51上に塗布液を供給するもので
上記基板51上方に移動可能なノズル22とを備え、上
記タンク、ポンプ、ノズル22の各間は配管で接続され
ている。上記ノズル22は、ノズル駆動手段(図示せ
ず)により矢印カ方向に往復回動運動が可能となってい
る。
【0027】さらに、上記回転塗布装置3には、エネル
ギー線を照射してチャック11上に載置される基板51
の任意の位置を加熱することが可能な加熱手段31が備
えられている。この加熱手段31は、一例として、エネ
ルギー線を光線として射出する光源32と、この光源3
2より射出される光線Lを導く光ファイバ34と、その
光ファイバ34の射出端に設けたレンズ系33とからな
る。上記光源32には電力を供給する電源(図示せず)
も含まれている。このレンズ系33は、光ファイバ34
より射出される光線Lを上記基板51の表面に照射し、
かつその照射範囲を調節する機能を有する。また、上記
レンズ系33は、レンズ系駆動手段35に取り付けられ
てる。このレンズ系駆動手段35は、例えば、回動支軸
35を回動する駆動部36と、回動支軸35に一端が取
り付けられ他端に上記レンズ系33が取り付けられてい
るアーム37とからなり、駆動部36を駆動することに
よって上記アーム37を矢印キ方向に回動させ、上記基
板51上に上記レンズ系33を移動させたり、上記基板
51上より外に上記レンズ系33を移動させたりするも
のである。
【0028】上記光源32には、例えばハロゲンランプ
を用いることができる。または、塗布液41が吸収する
波長のレーザ光を発振するレーザ発振器を用いてもよ
い。また上記レンズ系33は、レンズ系33の一部のレ
ンズ33bが光軸X方向に可動式となっているものであ
る。もしくは、レンズ系33の全体が光軸方向に可動式
となっているものでもよい。すなわち、光源32から射
出される光線Lの基板31上における照射範囲を可変に
する構成であればいかなる構成であってもよい。したが
って、レンズ系33のレンズ構成は図示したような2群
2枚構成に限定されることはなく、例えば凸レンズ、凹
レンズ等の組み合わせにより適宜構成される。また、上
記レンズ系33のレンズもしくはレンズ系33の全体の
可動手段としては、例えばカメラのズームレンズに用い
られているような超音波モーター等の可動手段を用いる
ことができる。
【0029】上記回転塗布装置では、基板51にエネル
ギー線(光線L)を照射して加熱する加熱手段31を備
えたことから、基板51上に塗布液41を滴下した領域
を加熱することが可能になり、その加熱部分の塗布液4
1の粘性を低くすることが可能になる。そのため、塗布
液を基板51の回転により拡げて形成される塗布膜(図
示せず)の膜厚が厚くなりやすい滴下領域の塗布液41
の粘性が低くなることから、その部分の塗布液41は基
板51の周辺方向に広がり易くなるので、均一な膜厚の
塗布膜が形成されるようになる。
【0030】また、塗布液41の滴下するノズル22と
光線Lを射出するレンズ系33とを適宜移動することが
できるので、遮るものが何もない状態で、基板51の中
心に塗布液41を滴下することができ、また光線Lを照
射することができる。
【0031】また、光源32とレンズ系33とを光ファ
イバ34で接続したことから、回転塗布装置3の本体部
分より離れた位置に光源32を設置することが可能にな
る。また、レンズ系33を回動可能なアーム37によっ
て基板51上より移動可能とすることが容易になる。そ
れによって、塗布液41を基板51上に供給するノズル
22と、レンズ系33とを交互に基板51上に移動させ
ることが可能になり、互いが邪魔することなく、塗布液
41の滴下および光線Lの照射を行うことが可能にな
る。
【0032】上記第2の実施の形態で説明した回転塗布
装置3を用いて、塗布膜を形成する方法を、図4によっ
て、以下に説明する。
【0033】図4の(1)に示すように、まず回転塗布
装置3のチャック11上に基板51を搬送して吸着す
る。次いで基板51の中央部に塗布液41を滴下できる
位置にノズル22を回動して、そのノズル22より塗布
液41(矢印で示す)として例えば液状樹脂を基板51
の表面に滴下する。その塗布液41の供給をスムーズに
行うため、高粘度の塗布液41を用いるときは、一般的
に塗布液41をある程度の温度、例えば40℃程度に温
めてノズル22より供給する。なお、塗布液41を高温
に温めるすぎることは、樹脂の粘度が下がりすぎて樹脂
の定量供給が困難になるので適切ではない。
【0034】次いでノズル22を回動させて基板51上
より退け、図4の(2)に示すように、代わりにアーム
37を駆動部(図示せず)により回動させて、レンズ系
33を基板51上に滴下した塗布液41の溜まり部分4
1w上に位置させる。そしてレンズ系33で照射範囲を
調節して射出される光線Lを、滴下した塗布液41の溜
まり部分に対して照射し、その部分を加熱する。この加
熱温度は、塗布液41に用いる樹脂毎に指定された許容
作業温度範囲内で最適な温度を選択する。この選択温度
によって樹脂の粘度が変わり、基板51に形成される塗
布膜の膜厚がある程度制御される。また、高粘度の樹脂
を塗布液41に用いて回転塗布を行った場合で、基板5
1の表面全体に樹脂が拡がらないときは、回転前の加熱
領域を溜まり部分全体として、塗布液全体の粘度を低下
させればよい。
【0035】次いで図4の(3)に示すように、回転塗
布を行う。例えば、初めは低速回転(例えば1000r
pm以下)で基板51を例えば矢印ア方向に回転させ、
次いでチャック11の回転数を高めるような2段階方式
もしくは多段階方式で、この回転塗布を行う。その際上
記加熱は、回転塗布の初期段階(低速回転の段階)まで
継続する。その後、駆動部(図示せず)によりアーム3
7を回動して基板51上よりレンズ系33を退ける。こ
のように加熱を行うことによって、基板51の中央部の
加熱されている塗布液41(41c)の粘度は他の部分
より低下し、従来は厚く残ってしまうこの基板中央部の
塗布液も他の部分と同様に均一な厚さに塗れ拡がってい
く。その際、基板51上を拡がっていく塗布液41は、
基板51の周辺部に行くにしたがい冷却される。
【0036】そして、図4の(4)に示すように、チャ
ック11の回転数を高め、基板51上に形成される塗布
膜42の膜厚の均一化を図りつつ余分な塗布液41を基
板51の回転による遠心力によって基板51上より振り
切る。その結果、基板51上に均一な厚さの塗布膜42
が形成される。
【0037】最後に、図示はしないが、基板51をチャ
ック11から取り外し、塗布膜42の樹脂硬化のために
オーブン等を用いて所定の温度でキュアを行う。
【0038】上記図4によって説明した回転塗布方法で
は、基板51上に滴下した塗布液41に光線Lを照射し
てその塗布液41を加熱するととも基板51を回転させ
ることから、塗布膜42の膜厚が厚くなりやすい滴下領
域の塗布液41の粘性が低くなる。その結果、加熱され
た部分の塗布液41は基板51の周辺方向に広がり、均
一な膜厚の塗布膜42が形成されるようになる。また、
塗布液41を基板51上に供給するノズル22と加熱手
段31のレンズ系33を移動式としたことにより、互い
を邪魔することなく、塗布液の滴下および加熱を行うこ
とが可能になる。
【0039】上記第1、第2の実施の形態で説明したレ
ンズ系33では、レンズの組み合わせによって、レンズ
系33より射出される光線Lの強度分布を可変すること
が可能になる。以下に説明する図5では、縦軸に光強度
を示し、横軸に基板上の位置を示す。図5の(1)に示
すように、光線Lの強度分布がガウス分布状の場合には
例えば基板中央部近傍に照射することが可能であり、図
5の(2)に示すような強度分布を持つ光線Lでは、基
板の全域にわたって照射することが可能であり、図5の
(3)に示すような強度分布を持つ光線Lでは、基板中
央部を弱く、基板周辺部側を強くして照射することが可
能である。
【0040】上記第1、第2の実施の形態で説明した回
転塗布装置1、3では、加熱手段31とチャック11と
を別体に設けたことで、チャック11に加熱器等の温め
る機能を設けずに済むので、チャック11の構成を単に
基板51のチャック機能のみとすることができるので、
その構成を簡単な構造とすることができ、回転塗布装置
の装置コストの低減を図ることができる。
【0041】また上記第1、第2の実施の形態で説明し
た回転塗布装置1、3では、レンズ系33を構成するレ
ンズの一部もしくはレンズ系33全体が光軸方向に可動
となっているので、基板51の中央部に塗布液(液状樹
脂)41を滴下して回転塗布した際に形成される塗布液
の隆起部分の領域は塗布条件で変化するが、この隆起を
抑制するための加熱範囲を容易に調整することができ
る。
【0042】さらに上記第1、第2の実施の形態で説明
した回転塗布装置1、3では、レンズ系33の集光特性
により、基板51の照射面の光強度はガウス分布もしく
はそれに近い分布とすることができる。そのため、塗布
液の隆起形状に合わせて、照射部中央より周辺になるに
したがい照射光の強度が弱くなるように光の強度分布を
調整することによって、塗布液41を加熱する温度を変
化させることができる。
【0043】なお、上記第1、第2の実施の形態で説明
した塗布方法では、塗布液41の粘度で基板51上に形
成される塗布膜42の膜厚は変わるが、塗布液41の粘
度以外に基板51の回転数と塗布液41を加熱する温度
とで塗布膜42の膜厚を制御することができる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の回転塗布
装置によれば、基板にエネルギー線を照射して加熱する
加熱手段を備えたので、基板上に塗布液を滴下した領域
を加熱することが可能になり、その加熱部分の塗布液の
粘性を低くすることが可能になる。そのため、チクソ性
のある高粘度の樹脂であっても塗布膜の膜厚が厚くなり
やすい滴下領域の塗布液の粘性を低くすることができる
ので、その部分の塗布液を基板周辺方向に広がり易くな
る。その結果、滴下部分の塗布膜の膜厚が厚くなる部分
が無くなり、均一な膜厚の塗布膜を形成することができ
るようになる。また、加熱手段によって、短時間にかつ
集中的に、必要部分のみを加熱することができるので、
加熱効率が高い。
【0045】本発明の回転塗布方法によれば、基板上に
滴下した塗布液にエネルギー線を照射して加熱するとと
も基板を回転させるので、塗布膜の膜厚が厚くなりやす
い滴下領域の塗布液の粘性を低くすることができる。そ
のため、チクソ性のある高粘度の樹脂であっても塗布膜
の膜厚が厚くなりやすい滴下領域の塗布液の粘性を低く
することができるので、加熱された部分の塗布液は基板
周辺方向に広がり易くなり、均一な膜厚の塗布膜を形成
することができる。また、短時間にかつ集中的に、必要
部分のみを加熱することができるので、加熱効率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転塗布装置に係わる第1の実施の形
態を示す概略構成図である。
【図2】本発明の回転塗布方法に係わる第1の実施の形
態を示す工程図である。
【図3】本発明の回転塗布装置に係わる第2の実施の形
態を示す概略構成図である。
【図4】本発明の回転塗布方法に係わる第2の実施の形
態を示す工程図である。
【図5】レンズ系から射出される光線の強度分布の説明
図である。
【図6】従来の塗布方法における課題の説明図である。
【符号の説明】
1…回転塗布装置、11…チャック、13…駆動部、2
1…滴下手段、31…加熱手段、41…塗布液、51…
基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動自在に設けたもので基板を載置固定
    するチャックと、 前記チャックを回動させる駆動部と、 前記チャックに載置固定された基板上に塗布液を滴下す
    る滴下手段とを備えた回転塗布装置において、 前記チャックに載置固定される基板にエネルギー線を照
    射して加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする回転
    塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、 前記エネルギー線を光線として射出する光源と、 前記光源より射出された光線を前記基板表面に照射しか
    つ前記基板表面での照射範囲を調節するレンズ系とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の回転塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記光源から射出される光を前記レンズ
    系に導くもので前記光源と前記レンズ系とを接続する光
    ファイバーを備えたことを特徴とする請求項2記載の回
    転塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記レンズ系を支持するアームと、 前記基板上に前記レンズ系を移動させるように前記アー
    ムを動作させる駆動部とを備えたことを特徴とする請求
    項3記載の回転塗布装置。
  5. 【請求項5】 基板上に塗布液を滴下し、前記基板を回
    転させることにより発生する遠心力により前記塗布液を
    前記基板上に広げて塗布膜を形成する回転塗布方法にお
    いて、 前記基板上に滴下した塗布液にエネルギー線を照射して
    加熱することを特徴とする回転塗布方法。
  6. 【請求項6】 前記エネルギー線に光線を用いることを
    特徴とする請求項5記載の回転塗布方法。
  7. 【請求項7】 前記光線は点対称の強度分布を有するこ
    とを特徴とする請求項6記載の回転塗布方法。
  8. 【請求項8】 基板の回転によって生じる遠心力により
    前記基板上に広げられる前記塗布液は前記基板の周辺部
    に行くにしたがい冷却されることを特徴とする請求項5
    記載の回転塗布方法。
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