JP2001067962A - 絶縁スペーサ - Google Patents

絶縁スペーサ

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JP2001067962A
JP2001067962A JP24431099A JP24431099A JP2001067962A JP 2001067962 A JP2001067962 A JP 2001067962A JP 24431099 A JP24431099 A JP 24431099A JP 24431099 A JP24431099 A JP 24431099A JP 2001067962 A JP2001067962 A JP 2001067962A
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insulating
insulating spacer
shield
plastic material
conductor
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JP24431099A
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Yukio Ozaki
幸夫 尾崎
Hiromi Ito
浩美 伊藤
Kenji Mimura
研史 三村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G5/00Installations of bus-bars
    • H02G5/06Totally-enclosed installations, e.g. in metal casings
    • H02G5/066Devices for maintaining distance between conductor and enclosure
    • H02G5/068Devices for maintaining distance between conductor and enclosure being part of the junction between two enclosures

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁ガスを充填した接地金属容器内に高電圧
導体を絶縁支持する絶縁スペーサを、内部に電界緩和用
のシールドを剥離やクラックなど応力による歪みが発生
することなく配設し、電界集中が緩和された絶縁性能の
優れた絶縁スペーサを、安価で簡便な設備で得る。 【解決手段】 絶縁スペーサ4の本体絶縁部7内部の金
属容器2側および高電圧導体1側に、エラストマーゴム
を添加した導電性プラスチック材料で構成されたシール
ド17、18を、金属容器2側に配設された埋金16あ
るいは高電圧導体1側の通電導体部6と一体的に成形
し、さらに本体絶縁部7の樹脂で一体的に注型して応力
の低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁開閉装
置等に使用する絶縁スペーサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁装置や管路気中送電装置では、
高電圧導体を、接地した金属容器内に絶縁支持して収納
するために絶縁スペーサが使用されている。図4は、例
えば特開平7−6646号公報に記載される従来の絶縁
スペーサの構造を示す断面図である。図において、1は
高電圧導体、2はSF6等の高圧の絶縁ガス3を充填し
て接地した金属容器、4は金属容器3内で高電圧導体1
を固定して絶縁支持するための絶縁スペーサである。絶
縁スペーサ4は、高電圧導体1相互を接合する連結部5
を固定する通電導体部6と、この通電導体部6が中心に
配置された本体絶縁部7と、この本体絶縁部7の外周に
金属フランジ8とを有し、これらが一体になるよう成形
されて構成される。また、金属フランジ8は、金属容器
2端部の連結フランジ9間に挟持され、スタッド10と
ナット11とにより締結されている。また絶縁スペーサ
4の本体絶縁部7と金属容器2の連結フランジ9との間
にはパッキング12が配設され、このパッキング12に
より気密が保持される。
【0003】さらに、金属フランジ8内側の本体絶縁部
7内には、接地された環状の導電性リング13が、通電
導体部6周辺の本体絶縁部7内には、エンジニアリング
プラスチック材14が配設され、これらは本体絶縁部7
を構成するエポキシ樹脂で一体に注型されている。上記
エンジニアリングプラスチック材14は、通電導体部6
とともに一体に射出成形により形成され、さらに本体絶
縁部4のエポキシ樹脂で導電性リングと共に一体成形さ
れる。
【0004】従来の絶縁スペーサ4は以上のように構成
され、高電圧導体1に通電時、高圧側の通電導体部6、
絶縁ガス3および本体絶縁部7が交わるトリプルジャン
クションにおける電界集中を、エポキシ樹脂よりも誘電
率の低いエンジニアリングプラスチック材14により緩
和する。また低圧側の連結フランジ9、絶縁ガス3およ
び本体絶縁部7が交わるトリプルジャンクションにおけ
る電界集中を、導電性リング13により緩和する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
絶縁スペーサ4は、エンジニアリングプラスチック材1
4を通電導体部6周辺に配設している。エンジニアリン
グプラスチック材14は、粘度が高いため、50気圧を
越える高圧での射出成形により成形されるものであり、
金型が大型化して重量も増大し、作業性が悪くなると共
に、形成のための設備が非常に高価なものであった。ま
た、エンジニアリングプラスチック材14には、成形後
に金型から外し易くするために内部離型剤が含まれてい
るため、本体絶縁部7のエポキシ樹脂との界面で剥離が
発生することがあった。さらに、通電導体部6との界面
においても、エンジニアリングプラスチック材14と通
電導体部6との熱膨張係数の差に起因する応力により、
剥離が発生することがあった。また、低圧側の電界緩和
用に配設された導電性リング13でも、アルミニウムな
どから成る導電性リング13と本体絶縁部7のエポキシ
樹脂との熱膨張係数の差に起因する応力により、界面剥
離やクラックが発生することがあり、これらの界面剥
離、クラックは部分放電の発生原因にもなり信頼性を著
しく低下させるという問題点があった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るために成されたものであって、剥離やクラックなど応
力による歪みが発生することなく電界集中が緩和された
絶縁性能の優れた絶縁スペーサを、安価で簡便な設備で
得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る絶縁スペーサは、絶縁ガスを充填した接地金属容器内
に配置される高電圧導体を連結する通電導体部と、該通
電導体部を介して上記高電圧導体を上記金属容器に固定
して絶縁支持する本体絶縁部と、この本体絶縁部内部の
上記金属容器側および上記高電圧導体側の双方あるいは
一方に配設され上記本体絶縁部と一体成形された電解緩
和用のシールドと、上記金属容器のフランジ間に挟持さ
れ締結部材により締結されるフランジ部とを備えた構成
であって、上記シールドが、エラストマーゴムを添加し
た導電性プラスチック材料で構成され、上記金属容器側
の上記フランジ部に配設された金属部材あるいは上記高
電圧導体側の上記通電導体部と一体的に成形されたもの
である。
【0008】またこの発明の請求項2に係る絶縁スペー
サは、請求項1において、シールドを構成する導電性プ
ラスチック材料が、本体絶縁部を構成するエポキシ樹脂
と熱膨張係数がほぼ等しく、カーボン、金属酸化物等の
粉末を含有した導電性エポキシ樹脂にエラストマーゴム
を添加したものである。
【0009】またこの発明の請求項3に係る絶縁スペー
サは、請求項1または2において、シールドを構成する
導電性プラスチック材料に対するエラストマーゴムの添
加量が、20wt%を越えないものである。
【0010】またこの発明の請求項4に係る絶縁スペー
サは、請求項1〜3のいずれかにおいて、シールドを構
成する導電性プラスチック材料に添加されるエラストマ
ーゴムの平均粒径が、0.01〜50μmである。
【0011】またこの発明の請求項5に係る絶縁スペー
サは、請求項1〜4のいずれかにおいて、シールドを構
成するエラストマーゴムを添加した導電性プラスチック
材料の粘度が、110〜140℃において1000〜2
0000cpである。
【0012】またこの発明の請求項6に係る絶縁スペー
サは、請求項1〜5のいずれかにおいて、金属部材が、
フランジ部を締結する締結部材のための貫通孔周囲に配
設され、金属容器側のシールドが、上記金属部材と一体
成形された環状の導電性リングである。
【0013】またこの発明の請求項7に係る絶縁スペー
サは、請求項1〜5のいずれかにおいて、高電圧導体側
のシールドが、通電導体部と一体成形されて上記本体絶
縁部内に埋め込まれ、その表面が上記本体絶縁部から露
出することなく連続したなだらかな曲面形状である。
【0014】またこの発明の請求項8に係る絶縁スペー
サは、請求項7において、高電圧導体側のシールド表面
を覆う本体絶縁部が、5mmを下らない厚みを有するも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1は、この発明
の実施の形態1による絶縁スペーサの構造を示す断面図
である。図において、1〜7および9〜12は従来のも
のと同様であり、1は高電圧導体、2はSF6等の高圧
の絶縁ガス3を充填して接地した金属容器、4は金属容
器3内で高電圧導体1を固定して絶縁支持するための絶
縁スペーサである。絶縁スペーサ4は、高電圧導体1相
互を接合する連結部5を固定する通電導体部6と、この
通電導体部6が中心に配置されたエポキシ樹脂から成る
本体絶縁部7と、この本体絶縁部7の外周部であるフラ
ンジ部15とを有して一体的に成形され、通電導体部6
を介して高電圧導体1を絶縁支持する。
【0016】また、フランジ部15は、金属容器2端部
の連結フランジ9間に挟持されて、スタッド10とナッ
ト11とから成る締結部材により締結され、スタッド1
0のための貫通孔10a周囲に金属部材としての埋金1
6が配設される。また絶縁スペーサ4の本体絶縁部7と
金属容器2の連結フランジ9との間にはパッキング12
が配設され、このパッキング12により気密が保持され
る。さらに、本体絶縁部7内部の高電圧導体1側および
金属容器2側には、エラストマーゴムを添加した導電性
プラスチック材から成る電解緩和用のシールド17、1
8が配設される。高電圧導体1側の高圧側シールド17
は、通電導体部6と共に一体成形され、金属容器2側の
低圧側シールド18は、埋金16と共に一体成形され、
さらにこれらは本体絶縁部7のエポキシ樹脂で一体に注
型されている。
【0017】図に示すように、高圧側シールド17は、
通電導体部6と一体成形されて本体絶縁部7内に埋め込
まれ、その表面は上記本体絶縁部7から露出することな
く連続したなだらかな曲面形状であり、電界が部分的に
集中することがない電界緩和形状に形成されている。さ
らに、高圧側シールド17の表面を覆う本体絶縁部7の
エポキシ樹脂は、5mm程度より薄くならないように形
成され、耐クラック性が良好な構造となっている。ま
た、低圧側シールド18は、環状の導電性リングをフラ
ンジ部15に設けられた貫通孔10a周囲に配設された
埋金16と一体成形したもので、良好な位置精度で埋設
することができる。
【0018】シールド17、18は、上述したように、
エラストマーゴムを添加した導電性プラスチック材から
成るもので、本体絶縁部7のエポキシ樹脂と熱膨張係数
がほぼ等しく、カーボン、金属酸化物等を含有した導電
性エポキシ樹脂等に、エラストマーゴムを添加したもの
を用いる。エラストマーゴムは、例えば広く用いられて
いるアクリルゴム、ブチルゴム、ニトリル系ゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴ
ム等、特に限定なく用いることができる。
【0019】このように構成されるシールド17、18
は、高圧側の通電導体部6、絶縁ガス3および本体絶縁
部7が交わるトリプルジャンクション、低圧側の連結フ
ランジ9、絶縁ガス3および本体絶縁部7が交わるトリ
プルジャンクションにおける電界集中を、それぞれ効果
的に緩和すると共に、本体絶縁部7のエポキシ樹脂との
熱膨張係数の差がないため、熱応力による歪みが発生す
ることなく、本体絶縁部7のエポキシ樹脂で一体に成形
できる。また、高圧側シールド17は通電導体部6と一
体成形され、低圧側シールド18は埋金16と一体成形
されるものであるが、シールド17、18を構成する導
電性プラスチック材にはエラストマーゴムが添加されて
いるため、シールド17、18と通電導体部6、埋金1
6との熱膨張係数の差に起因する応力は吸収され緩和さ
れる。このように、エラストマーゴムの添加により、シ
ールド17、18と通電導体部6、埋金16との一体成
形時の硬化収縮応力や熱収縮応力は緩和され、界面剥離
やクラックなどの歪みが大きく低減できる。
【0020】導電性プラスチック材にエラストマーゴム
を添加することで応力緩和効果が得られることを図2を
用いて説明する。図2は、高圧側シールド17を通電導
体部6との一体成形による形成時の、温度、周方向の歪
みH1および径方向の歪みH2の測定結果を示したもの
で、図2(a)は、シールド17にエラストマーゴムが
添加されていない導電性プラスチック材(比較樹脂)を
用いた場合、図2(b)、図2(c)はそれぞれエラス
トマーゴムが5%、10%添加された導電性プラスチッ
ク材(改良樹脂1,改良樹脂2)を用いた場合を示す。
図に示すように、まず130℃程度で樹脂を硬化させた
後、150℃程度で焼き入れし、その後常温程度まで冷
却して成形する。歪み(10E-6)を比較すると、周方
向の歪みH1では、比較樹脂;−5000〜0程度、改
良樹脂1;−500〜1500程度、改良樹脂2;−5
00〜1000程度であり、径方向の歪みH2では、比
較樹脂;−15000〜0程度、改良樹脂1;−150
0〜0程度、改良樹脂2;−2000〜0程度となっ
た。このように、エラストマーゴムの添加により、応力
による歪みが格段と低減されていることがわかる。
【0021】上記のような、導電性プラスチック材への
エラストマーゴムの添加は、20wt%を越えないもの
とする。図2に示すように、エラストマーゴムの添加は
5wt%程度の少量でも十分効果があるものであり、逆
に20wt%を越えると、導電性プラスチック材の粘度
が高くなり、成形時にボイドが残存して材料強度の低下
原因になると共に、通電導体部6への締め付け力が低減
して、これを埋め込んだ絶縁スペーサ4の強度低下を招
く。低圧側シールド18における導電性プラスチック材
へのエラストマーゴムの添加量(充填量)と材料強度の
関係を図3に示す。低圧側シールド18形成時、埋金1
6との熱膨張係数の差に起因して、埋金16近傍の導電
性プラスチック材には1〜2Kg/mm2の応力が発生し、
その後の熱応力および機械的応力を考慮すると、5Kg/
mm2以上の材料強度を確保する必要がある。図に示すよ
うに、エラストマーゴムが20wt%を越えない添加量
での導電性プラスチック材は、必要な引っ張り強度が確
保されているがそれを越えると、強度が低下する。ま
た、添加されるエラストマーゴムの平均粒径は0.01
〜50μmが望ましい。0.01μmより小さいと、導
電性プラスチック材の粘度が高くなり過ぎ、成形時にボ
イドが残存して強度を低下させ、また、50μmより大
きいと、導電性プラスチック材自体の強度低下を引き起
こし、絶縁スペーサ4の強度も低下する。
【0022】ところで、従来の絶縁スペーサ4に用いた
エンジニアリングプラスチック材14は、粘度が高いた
め50気圧を越える高圧で注型されるものであり、設備
が高価で大型なものであったが、この実施の形態で用い
る導電性プラスチック材は、液状のものを熱硬化させて
注型するもので、高圧にする必要が無く、金型などの設
備を格段と小型で簡便にでき、作業性の向上および価格
低減が図れる。特に、シールド17、18を構成するエ
ラストマーゴムを添加した導電性プラスチック材に、1
10〜140℃(熱硬化時の温度)において粘度が10
00〜20000cpであるものを用いるのが望まし
い。1000cp以下では、粘度が低すぎて、エラスト
マーゴムの沈降現象により材料強度のばらつきが生じ、
20000cpを越えると、成形時に表面ボイドが発生
し、所望の形状が得られない場合がある。上記のように
110〜140℃(熱硬化時の温度)において粘度が1
000〜20000cpであるものを用いることによっ
て、常圧で注型でき、小型で簡単な金型構造を用いて、
高圧側シールド17は通電導体部6と、低圧側シールド
18は埋金16と、それぞれ容易に信頼性良く一体成形
できる。
【0023】上記実施の形態では、高圧側シールド17
と低圧側シールド18とを共にエラストマーゴムを添加
した導電性プラスチック材で構成したものを示したが、
どちらか一方のみをエラストマーゴムを添加した導電性
プラスチック材を用いて上記実施の形態で示したように
形成することも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1に係る
絶縁スペーサは、絶縁ガスを充填した接地金属容器内に
配置される高電圧導体を連結する通電導体部と、該通電
導体部を介して上記高電圧導体を上記金属容器に固定し
て絶縁支持する本体絶縁部と、この本体絶縁部内部の上
記金属容器側および上記高電圧導体側の双方あるいは一
方に配設され上記本体絶縁部と一体成形された電解緩和
用のシールドと、上記金属容器のフランジ間に挟持され
締結部材により締結されるフランジ部とを備えた構成で
あって、上記シールドが、エラストマーゴムを添加した
導電性プラスチック材料で構成され、上記金属容器側の
上記フランジ部に配設された金属部材あるいは上記高電
圧導体側の上記通電導体部と一体的に成形されたため、
応力の緩和により歪みが格段と低減できて、シールドが
金属部材あるいは通電導体と信頼性良く一体成形でき、
剥離やクラックなどが発生することなく電界集中が緩和
された絶縁性能の優れた絶縁スペーサを、安価で簡便な
設備で得られる。
【0025】またこの発明の請求項2に係る絶縁スペー
サは、請求項1において、シールドを構成する導電性プ
ラスチック材料が、本体絶縁部を構成するエポキシ樹脂
と熱膨張係数がほぼ等しく、カーボン、金属酸化物等の
粉末を含有した導電性エポキシ樹脂にエラストマーゴム
を添加したものであるため、シールドは金属部材あるい
は通電導体と応力緩和効果により信頼性良く一体成形で
きるとともに、本体絶縁部のエポキシ樹脂で一体成形時
にも熱応力による歪みが発生することなく、信頼性良く
成形でき、剥離やクラックのない信頼性が高く、絶縁性
能の優れた絶縁スペーサが得られる。
【0026】またこの発明の請求項3に係る絶縁スペー
サは、請求項1または2において、シールドを構成する
導電性プラスチック材料に対するエラストマーゴムの添
加量が、20wt%を越えないものであるため、シール
ドおよび絶縁スペーサの強度低下を招くことなく、信頼
性が高く絶縁性能の優れた絶縁スペーサが得られる。
【0027】またこの発明の請求項4に係る絶縁スペー
サは、請求項1〜3のいずれかにおいて、シールドを構
成する導電性プラスチック材料に添加されるエラストマ
ーゴムの平均粒径が、0.01〜50μmであるため、
シールドおよび絶縁スペーサの強度低下を招くことな
く、信頼性が高く絶縁性能の優れた絶縁スペーサが得ら
れる。
【0028】またこの発明の請求項5に係る絶縁スペー
サは、請求項1〜4のいずれかにおいて、シールドを構
成するエラストマーゴムを添加した導電性プラスチック
材料の粘度が、110〜140℃において1000〜2
0000cpであるため、シールドを小型で簡単な金型
構造を用いて常圧成形でき、信頼性が高く絶縁性能の優
れた絶縁スペーサを、安価で簡便な設備で容易に得るこ
とができる。
【0029】またこの発明の請求項6に係る絶縁スペー
サは、請求項1〜5のいずれかにおいて、金属部材が、
フランジ部を締結する締結部材のための貫通孔周囲に配
設され、金属容器側のシールドが、上記金属部材と一体
成形された環状の導電性リングであるため、絶縁スペー
サの金属容器近傍の電界を効果的に緩和できるととも
に、導電性リングを良好な位置精度で埋設することがで
きる。
【0030】またこの発明の請求項7に係る絶縁スペー
サは、請求項1〜5のいずれかにおいて、高電圧導体側
のシールドが、通電導体部と一体成形されて上記本体絶
縁部内に埋め込まれ、その表面が上記本体絶縁部から露
出することなく連続したなだらかな曲面形状であるた
め、絶縁スペーサの高電圧導体近傍の電界を効果的に緩
和できる。
【0031】この発明の請求項8に係る絶縁スペーサ
は、請求項7において、高電圧導体側のシールド表面を
覆う本体絶縁部が、5mmを下らない厚みを有するた
め、シールド表面を覆う本体絶縁部の耐クラック性が良
好となり、絶縁スペーサの信頼性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による絶縁スペーサ
の構造を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による、高圧側シー
ルド形成時の温度、歪み測定結果を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による、導電性プラ
スチック材量へのエラストマーゴムの添加量と材料強度
との関係を示す図である。
【図4】 従来の絶縁スペーサの構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 高電圧導体、2 金属容器、3 絶縁ガス、4 絶
縁スペーサ、6 通電導体部、7 本体絶縁部、9 金
属容器のフランジ、10,11 締結部材、10a 貫
通孔、15 フランジ部、16 金属部材としての埋
金、17 高圧側シールド、18 低圧側シールド。
フロントページの続き (72)発明者 三村 研史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G017 FF06 5G333 AA07 AA09 AB01 AB05 AB28 BA01 CA01 DA03 DA04 DB02 EA02 5G365 DA10 DC02 DE03 DG01 DG02 DG04 DH03 DH08 DH10 DH11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを充填した接地金属容器内に配
    置される高電圧導体を連結する通電導体部と、該通電導
    体部を介して上記高電圧導体を上記金属容器に固定して
    絶縁支持する本体絶縁部と、この本体絶縁部内部の上記
    金属容器側および上記高電圧導体側の双方あるいは一方
    に配設され上記本体絶縁部と一体成形された電解緩和用
    のシールドと、上記金属容器のフランジ間に挟持され締
    結部材により締結されるフランジ部とを備えた絶縁スペ
    ーサにおいて、上記シールドが、エラストマーゴムを添
    加した導電性プラスチック材料で構成され、上記金属容
    器側の上記フランジ部に配設された金属部材あるいは上
    記高電圧導体側の上記通電導体部と一体的に成形された
    ものであることを特徴とする絶縁スペーサ。
  2. 【請求項2】 シールドを構成する導電性プラスチック
    材料が、本体絶縁部を構成するエポキシ樹脂と熱膨張係
    数がほぼ等しく、カーボン、金属酸化物等の粉末を含有
    した導電性エポキシ樹脂にエラストマーゴムを添加した
    ものであることを特徴とする請求項1記載の絶縁スペー
    サ。
  3. 【請求項3】 シールドを構成する導電性プラスチック
    材料に対するエラストマーゴムの添加量が、20wt%
    を越えないものであることを特徴とする請求項1または
    2記載の絶縁スペーサ。
  4. 【請求項4】 シールドを構成する導電性プラスチック
    材料に添加されるエラストマーゴムの平均粒径が、0.
    01〜50μmであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の絶縁スペーサ。
  5. 【請求項5】 シールドを構成するエラストマーゴムを
    添加した導電性プラスチック材料の粘度が、110〜1
    40℃において1000〜20000cpであることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の絶縁スペー
    サ。
  6. 【請求項6】 金属部材が、フランジ部を締結する締結
    部材のための貫通孔周囲に配設され、金属容器側のシー
    ルドが、上記金属部材と一体成形された環状の導電性リ
    ングであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の絶縁スペーサ。
  7. 【請求項7】 高電圧導体側のシールドが、通電導体部
    と一体成形されて上記本体絶縁部内に埋め込まれ、その
    表面が上記本体絶縁部から露出することなく連続したな
    だらかな曲面形状であることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の絶縁スペーサ。
  8. 【請求項8】 高電圧導体側のシールド表面を覆う本体
    絶縁部が、5mmを下らない厚みを有することを特徴と
    する請求項7記載の絶縁スペーサ。
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