JPH0877853A - 絶縁操作ロッド - Google Patents

絶縁操作ロッド

Info

Publication number
JPH0877853A
JPH0877853A JP20735294A JP20735294A JPH0877853A JP H0877853 A JPH0877853 A JP H0877853A JP 20735294 A JP20735294 A JP 20735294A JP 20735294 A JP20735294 A JP 20735294A JP H0877853 A JPH0877853 A JP H0877853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating
rod
insulated
operating rod
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20735294A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yonezawa
正浩 米澤
Yukio Ozaki
幸夫 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP20735294A priority Critical patent/JPH0877853A/ja
Publication of JPH0877853A publication Critical patent/JPH0877853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/42Driving mechanisms
    • H01H2033/426Details concerning the connection of the isolating driving rod to a metallic part

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁棒の表面および界面ならびに内部での部
分放電の発生を防止して電気特性を向上させ、絶縁劣化
を防止するとともに、密閉容器外での使用にも耐え得る
耐吸湿性を有する軽量且つ高強度な絶縁操作ロッドを得
る。 【構成】 中空円筒形状の軽量な繊維強化プラスチック
からなる絶縁棒1Aと、絶縁棒の内外周を覆い吸湿およ
び帯電を防止する耐候性および電気特性に優れた液状ゴ
ム注型材料11と、絶縁棒の両端に取り付けられて電界
集中を防止するための電界緩和形状を有する接続金具
9、10と、絶縁棒および接続金具を容易に結合するネ
ジ結合部1a、1b、9a、10bとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば高電圧機器
内の可動接触子を動作させて電流遮断を行う絶縁操作ロ
ッドに関し、特に繊維強化プラスチックからなる絶縁部
の吸湿特性および沿面放電特性等を改善した絶縁操作ロ
ッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高電圧機器において、固定接触
子および固定接触子に対して接離する可動接触子は、消
弧性ガス(SF6等の不活性ガス)が封入された密閉容
器内に設けられている。また、密閉容器内で絶縁支持機
能を有し可動接触子を開閉駆動する絶縁操作ロッドは、
電流遮断時に両接触子間のアークによって加熱された消
弧性ガスが排出される空間に配置されており、絶縁劣化
を防止する必要がある。
【0003】図5はたとえば実公平5−48347号公
報に記載された密閉容器内接触子に用いられる従来の絶
縁操作ロッドを示す断面図である。図において、1は積
層された複数のガラス布、2は各ガラス布1の間に介在
されて各ガラス布1を一体に固着するエポキシ樹脂であ
り、これらのガラス布1およびエポキシ樹脂2は、繊維
強化プラスチックの絶縁部を構成している。
【0004】3および4はガラス布1およびエポキシ樹
脂2からなる繊維強化プラスチックの両端にそれぞれ接
続された円筒状の金具、5は一方の金具4を外周から保
持する段付きリング、6は段付きリング5の外周に設け
られた耐熱性絶縁材料、7は金具4の一端に突設された
連結棒、8は段付きリング5と耐熱性絶縁材料6とを接
合させる接着部である。絶縁部1および2ならびに金具
4を含む絶縁操作ロッドは、連結棒7を介して機器本体
(図示せず)に接続されている。
【0005】図5のように構成された絶縁操作ロッド
は、絶縁操作ロッドとは別体の筒状の耐熱性絶縁材料6
によって覆われており、耐熱性絶縁材料6は、一端の接
着部8および段付きリング5を介して絶縁操作ロッドに
接着されている。これにより、段付きリング5を含む強
度部材と耐熱性絶縁材料6を含む耐熱部材とにそれぞれ
適切な絶縁材料を用いて機能分担を行い、絶縁操作ロッ
ドに要求される機械的および電気的性能を低コストで満
足させている。
【0006】このように、繊維強化プラスチック絶縁部
(ガラス布1およびエポキシ樹脂2)を含む絶縁操作ロ
ッドは、機械的強度および耐熱性に優れているが、繊維
強化プラスチック絶縁部が中身の充填された円筒形状で
あるため重量が大きく、軽量化を実現することができな
い。しかも、密閉容器外で使用する場合には、耐熱性絶
縁材料6等の外側表面部の吸湿性が高いため、電気特性
の低下が発生し易い。
【0007】さらに、外部表面の耐熱性が上がったとし
ても、熱ガス等による冷熱サイクルがかかったり機械的
衝撃により、耐熱絶縁材料6と端部の段付きリング5の
界面に剥離やクラックが生じて部分放電が発生するおそ
れがある。また、トリプルジャンクション部(絶縁物、
金属および気体の3者が共存する部位)に電界集中が起
こり沿面閃絡が発生するおそれもある。また、繊維強化
プラスチック自身が静電気を帯び易いため、製造過程で
ゴミの付着や異物の混入が発生し易く、高電圧時の電気
特性の低下が起きるおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の絶縁操作ロッド
は以上のように、繊維強化プラスチック絶縁部1および
2の重量が大きいうえ、密閉容器外で使用する場合には
耐熱性絶縁材料6等の外側表面部の吸湿により電気特性
の低下が発生するという問題点があった。
【0009】また、熱ガス等による冷熱サイクルや機械
的衝撃により、耐熱絶縁材料6と端部の段付きリング5
との界面に剥離やクラックが生じて部分放電が発生した
り、トリプルジャンクション部に電界集中が起こって沿
面閃絡が発生するという問題点があった。
【0010】さらに、繊維強化プラスチック自身が静電
気を帯び易いため、製造過程でゴミの付着や異物の混入
が発生して、高電圧時の電気特性の低下が起きるという
問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、絶縁物表面および界面ならびに
内部での部分放電の発生を防止し、密閉容器外での使用
にも耐え得る耐吸湿性を有する軽量且つ高強度な絶縁操
作ロッドを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る絶縁操作ロッドは、高電圧機器に用いられる絶縁操作
ロッドであって、中空円筒形状の繊維強化プラスチック
からなる絶縁棒と、絶縁棒の内周側および外周側に被覆
された液状ゴム注型材料と、絶縁棒の両端に取り付けら
れて電界緩和形状を有する接続金具と、絶縁棒および接
続金具を結合するネジ結合部とを備えたものである。
【0013】また、この発明の請求項2に係る絶縁操作
ロッドは、請求項1において、接続金具の少なくとも一
方に、絶縁棒の内部と連通したガス抜き穴を設けたもの
である。
【0014】また、この発明の請求項3に係る絶縁操作
ロッドは、請求項1または請求項2において、液状ゴム
注型材料の断面形状をヒダ形状としたものである。
【0015】また、この発明の請求項4に係る絶縁操作
ロッドは、請求項1から請求項3までのいずれかにおい
て、液状ゴム注型材料は、末端水酸基水素添加ポリブタ
ジエンを主成分とする液状コンパウンドと変性イソシア
ネート硬化剤とを配合処理して形成されたものである。
【0016】また、この発明の請求項5に係る絶縁操作
ロッドは、請求項1から請求項4までのいずれかにおい
て、絶縁棒と接続金具との外側および内側結合面にシー
ルドリングを設置したものである。
【0017】また、この発明の請求項6に係る絶縁操作
ロッドは、請求項5において、シールドリングは、ゴム
弾性を有する導電性Oリングからなるものである。
【0018】また、この発明の請求項7に係る絶縁操作
ロッドは、請求項1から請求項6までのいずれかにおい
て、絶縁棒と接続金具とのネジ結合部は、接着剤により
接着処理されたものである。
【0019】また、この発明の請求項8に係る絶縁操作
ロッドは、請求項1から請求項7までのいずれかにおい
て、絶縁棒の両端の内周部と外周部における接続金具と
のネジ結合部の一部に導電層を形成し、接続金具および
導電層にアース用端子部を設け、アース用端子部を接続
金具の外部に突出させたものである。
【0020】また、この発明の請求項9に係る絶縁操作
ロッドは、請求項8において、導電層のネジ結合部は、
導電性接着剤により接着処理されたものである。
【0021】また、この発明の請求項10に係る絶縁操
作ロッドは、請求項8または請求項9において、導電層
を導電ゴム塗料で形成したものである。
【0022】
【作用】この発明の請求項1においては、絶縁棒を中空
円筒形状の繊維強化プラスチックにより形成して軽量化
を実現し、絶縁棒の内周側および外周側の沿面に液状ゴ
ム注型材料を被覆して耐放電特性や耐吸湿性および電気
特性を向上させ、絶縁棒の両端に取り付けられた接続金
具を電界緩和(シールド)形状として電界集中を防止
し、絶縁棒および接続金具と気体との3つトリプルジャ
ンクション部分の電界を緩和させ、絶縁棒および接続金
具をネジ結合部により容易に結合する。
【0023】また、この発明の請求項2においては、少
なくとも一方の内側接続金具にガス抜き穴を設け、ガス
抜き穴を介して、絶縁操作ロッド内部を真空状態にした
り、絶縁操作ロッド内部に不活性ガスを充填することに
より、絶縁操作ロッド内部の電気特性を向上させる。
【0024】また、この発明の請求項3においては、液
状ゴム注型材料の断面形状をヒダ形状として、絶縁棒の
沿面長さを実質的に長くすることにより、絶縁棒の沿面
の放電特性を向上させる。
【0025】また、この発明の請求項4においては、液
状ゴム注型材料を、末端水酸基水素添加ポリブタジエン
を主成分とする液状コンパウンドと変性イソシアネート
硬化剤とを配合処理して形成し、容易に形成可能にす
る。
【0026】また、この発明の請求項5においては、絶
縁棒と接続金具との外側および内側結合面にシールドリ
ングを設置し、絶縁操作ロッドの密着固定の信頼性を向
上させる。
【0027】また、この発明の請求項6においては、シ
ールドリングをゴム弾性を有する導電性Oリングで形成
し、熱的および機械的衝撃による絶縁棒と接続金具との
接合部分の界面剥離やクラック発生による部分放電が発
生しても、部分放電近傍の電界を同電位にして部分放電
を抑制する。
【0028】また、この発明の請求項7においては、絶
縁棒と接続金具とのネジ結合部を接着処理し、結合部の
信頼性を向上させる。
【0029】また、この発明の請求項8においては、絶
縁棒の両端と接続金具とのネジ結合部の一部に導電層を
形成し、接続金具および導電層にアース用端子部を設け
て外部に突出させ、絶縁棒の表面に発生する静電気を導
電層を介してアースすることにより、静電気を容易に除
去する。
【0030】また、この発明の請求項9においては、導
電層のネジ結合部を、導電性接着剤により接着処理し、
結合部の信頼性を向上させる。
【0031】また、この発明の請求項10においては、
導電層を導電ゴム塗料で形成し、結合部の信頼性を向上
させる。
【0032】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1を示す断面図である。
図において、1Aは強度部材となる円筒状の絶縁棒であ
り、たとえばガラス繊維に熱硬化性の樹脂を含浸させて
中空円筒形状に成形した繊維強化プラスチックで構成さ
れている。絶縁棒1Aの両端部の内側には雌ネジ部1a
が形成され、雌ネジ部1aの外周部には雄ネジ部1bが
形成されている。
【0033】9は絶縁棒1Aの一端に接続された第一の
接続金具であり、外周面に絶縁棒1Aの雌ネジ部1aと
螺合する雄ネジ部9aが形成され、先端部に半球状のシ
ールド形状部9bが形成され、内部にガス抜き穴9cが
設けられている。ガス抜き穴9cは、絶縁棒1Aの内側
と外側との間のガス流路を構成している。
【0034】10は第一の接続金具9の外周に設けられ
た第二の接続金具であり、外周端部に半球状のシールド
形状部10aが形成され、内周部に雄ネジ部1bと螺合
する雌ネジ部10bが形成されている。
【0035】なお、絶縁操作ロッドの両端に取り付けら
れる各接続金具9および10の形状は電界緩和形状をな
している。また、各ネジ結合部1aおよび9a、1bお
よび10b等は、たとえば全て常温硬化型の接着剤また
は導電接着剤で処理されている。
【0036】11は絶縁棒1Aの外周部および内周部を
被覆する任意形状に注型可能な液状ゴム注型材料であ
り、絶縁棒1Aの両端部の電界緩和形状を有する第一お
よび第二の接続金具9および10との接続部分を残して
設けられている。液状ゴム注型材料11は、末端水酸基
水素添加ポリブタジエンを主成分とする液状ゴムコンパ
ウンドと変性イソシアネート硬化剤とを配合処理して形
成されている。
【0037】図1のように、強度部材としての絶縁棒1
Aの内周部および外周部に液状ゴム注型材料11を被覆
することにより、絶縁棒1Aの内周側および外周側表面
の沿面閃絡を防止することができる。また、第一および
第二の接続金具9および10は、絶縁棒1Aおよび気体
と接するトリプルジャンクション部分において電界緩和
形状をしているため、沿面放電特性が向上する。
【0038】また、ガス抜き穴9c内を真空に引くこと
により、絶縁棒1A内の不純物ガスや浮遊物を除去する
ことができ、電気特性を向上させることができる。さら
に、液状ゴム注型材料11を、末端水酸基水素添加ポリ
ブタジエンを主成分とする液状コンパウンドと変性イソ
シアネート硬化剤とを配合処理して形成したので、容易
に形成することができる。
【0039】実施例2.なお、上記実施例1では、表面
が直線形状の液状ゴム注型材料11を用いたが、表面を
ヒダ形状として実質的に沿面長を長くしてもよい。図2
はヒダ形状の液状ゴム注型材料11Aを用いたこの発明
の実施例2を示す断面図であり、11Aは液状ゴム注型
材料11に対応しており、1A、1a、1b、9、9a
〜9c、10、10aおよび10bは前述と同様のもの
である。この場合、液状ゴム注型材料11Aの形状をヒ
ダ形状にした点を除けば、図1(実施例1)と同様であ
る。
【0040】図2のように、ヒダ形状の液状ゴム注型材
料11Aを用いることにより、絶縁操作ロッドを構成す
る絶縁棒1Aの内周と外周の沿面長が実質的に長くなる
ため、沿面放電特性はさらに向上する。
【0041】実施例3.また、上記実施例2では、各ネ
ジ結合部1aおよび9a、1bおよび10b等を単に接
着剤処理したが、導電性Oリングを介してさらに確実に
接合してもよい。図3は導電性Oリングを用いたこの発
明の実施例3を示す断面図であり、1A、1a、1b、
9、9a〜9c、10、10a、10bおよび11Aは
前述と同様のものである。
【0042】9dは第一の接続金具9の雄ネジ部9aの
先端部に設けられたOリング溝であり、絶縁棒1Aの内
側の雌ネジ部1aと螺合する内側端部に設けられてい
る。10cは第二の接続金具10の雌ネジ部10bの先
端部に設けられたOリング溝であり、絶縁棒1Aの外側
の雄ネジ部1bに螺合する部分の外周部に設けられてい
る。
【0043】13はOリング溝9dに設置されたゴム弾
性を有する導電性Oリング、14はOリング溝10cに
設置された導電性Oリングである。図3のように、各ネ
ジ結合部に導電性Oリング13および14を介在させる
ことにより、ネジ結合部の接着界面での剥離やクラック
が発生して部分放電が発生しても、導電性Oリング13
および14が部分放電箇所の電界を同電位にするので、
部分放電が抑制される。
【0044】しかも、導電性Oリング13および14
は、ゴム弾性を有しているため、シールドリングとして
も作用し、界面に対する接着も圧着力だけで接地するこ
とができ、他の特別な接地方法が不要となり、さらにコ
ストダウンが実現する。
【0045】実施例4.図4はこの発明の実施例4を示
す断面図であり、1A、9、9a〜9d、10、10
a、10c、13、14および11Aは前述と同様のも
のである。16は第一および第二の接続金具9および1
0から両側端に突出されたアース用端子部、17は絶縁
棒1Aの両端部のネジ結合部に接合されてアース用端子
部16に導通された導電層である。
【0046】図4の構成は、第二の接続金具10にアー
ス用端子部16を設けたことと、絶縁棒1Aの両端の内
周と外周部に導電層17を設けた点を除けば、図3(実
施例3)と同様である。なお、導電層17としては、た
とえば体積抵抗率が10Ω・cm以下の塩化ブチルを基
材とした低温加硫形導電性ゴム塗料や、常温硬化型エポ
キシ系の導電性接着剤が用いられる。
【0047】図4のように、導電層17およびアース用
端子部16を設けることにより、絶縁操作ロッドの製造
過程で絶縁棒1Aの表面に帯電した静電気は、第二の接
続金具10に設置したアース端子部16をアースするこ
とにより容易に除去される。したがって、絶縁棒1にお
ける静電気の発生を防止して、絶縁破壊への帯電による
電気的影響を確実に抑制することができる。なお、導電
層17としては、導電性接着剤に代えて、導電ゴム塗料
を用いることもでき、前述と同様の効果を奏することは
言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、中空円筒形状の繊維強化プラスチックからなる絶縁
棒と、絶縁棒の内周側および外周側に被覆された液状ゴ
ム注型材料と、絶縁棒の両端に取り付けられて電界緩和
形状を有する接続金具と、絶縁棒および接続金具を結合
するネジ結合部とを備え、中空円筒形状の絶縁棒により
軽量化を実現し、液状ゴム注型材料の被覆により吸湿お
よび帯電を防止して耐放電特性や耐吸湿性および電気特
性を向上させ、接続金具の電界緩和形状により電界集中
を防止してトリプルジャンクション部分の電界を緩和さ
せ、絶縁棒および接続金具をネジ結合部により容易に結
合可能にしたので、絶縁棒表面および界面ならびに内部
での部分放電の発生を防止し、密閉容器外での使用にも
耐え得る耐吸湿性を有する軽量且つ高強度な絶縁操作ロ
ッドが得られる効果がある。
【0049】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、接続金具の少なくとも一方に、絶縁棒の
内部と連通したガス抜き穴を設け、ガス抜き穴を介して
絶縁操作ロッド内部を真空状態にしたり、絶縁操作ロッ
ド内部に不活性ガスを充填するようにしたので、絶縁操
作ロッド内部の電気特性をさらに向上させた絶縁操作ロ
ッドが得られる効果がある。
【0050】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、液状ゴム注型材料の断面
形状をヒダ形状として、絶縁棒の沿面長さを実質的に長
くするようにしたので、絶縁棒の沿面の放電特性をさら
に向上させた絶縁操作ロッドが得られる効果がある。
【0051】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、液状ゴム注
型材料は、末端水酸基水素添加ポリブタジエンを主成分
とする液状コンパウンドと変性イソシアネート硬化剤と
を配合処理して形成されるようにしたので、信頼性の高
い液状ゴム注型材料を容易に形成できる絶縁操作ロッド
が得られる効果がある。
【0052】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1から請求項4までのいずれかにおいて、絶縁棒と接
続金具との外側および内側結合面にシールドリングを設
置したので、密着固定の信頼性をさらに向上させた絶縁
操作ロッドが得られる効果がある。
【0053】また、この発明の請求項6によれば、請求
項5において、シールドリングを、ゴム弾性を有する導
電性Oリングで形成したので、熱的および機械的衝撃に
よる絶縁棒と接続金具との接合部分の界面剥離やクラッ
ク発生による部分放電が発生しても、部分放電近傍の電
界を同電位にして部分放電を抑制可能な絶縁操作ロッド
が得られる効果がある。
【0054】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1から請求項6までのいずれかにおいて、絶縁棒と接
続金具とのネジ結合部を接着処理したので、結合部の信
頼性をさらに向上させた絶縁操作ロッドが得られる効果
がある。
【0055】また、この発明の請求項8によれば、請求
項1から請求項7までのいずれかにおいて、絶縁棒の両
端の内周部と外周部における接続金具とのネジ結合部の
一部に導電層を形成し、接続金具および導電層にアース
用端子部を設け、アース用端子部を接続からの外部に突
出させ、絶縁棒の表面に発生する静電気を導電層を介し
てアースするようにしたので、静電気を容易に除去する
ことができ絶縁破壊への帯電による電気的影響を抑制し
た絶縁操作ロッドが得られる効果がある。
【0056】また、この発明の請求項9によれば、請求
項8において、導電層のネジ結合部を導電性接着剤によ
り接着処理したので、結合部の信頼性をさらに向上させ
た絶縁操作ロッドが得られる効果がある。
【0057】また、この発明の請求項10によれば、請
求項8または請求項9において、導電層を導電ゴム塗料
で形成したので、結合部の信頼性を向上させた絶縁操作
ロッドが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による絶縁操作ロッドを
示す断面図である。
【図2】 この発明の実施例2による絶縁操作ロッドを
示す断面図である。
【図3】 この発明の実施例3による絶縁操作ロッドを
示す断面図である。
【図4】 この発明の実施例4による絶縁操作ロッドを
示す断面図である。
【図5】 従来の絶縁操作ロッドを示す断面図である。
【符号の説明】 1A 絶縁棒、1a 雌ネジ部、1b 雄ネジ部、9
第一の接続金具、9a雄ネジ部、9b シールド形状
部、9c ガス抜き穴、9d Oリング溝、10 第二
の接続金具、10a シールド形状部、10b 雌ネジ
部、10cOリング溝、11、11A 液状ゴム注型材
料、13、14 導電性Oリング、16 アース用端子
部、17 導電層。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧機器に用いられる絶縁操作ロッド
    において、 中空円筒形状の繊維強化プラスチックからなる絶縁棒
    と、 前記絶縁棒の内周側および外周側に被覆された液状ゴム
    注型材料と、 前記絶縁棒の両端に取り付けられて電界緩和形状を有す
    る接続金具と、 前記絶縁棒および前記接続金具を結合するネジ結合部と
    を備えたことを特徴とする絶縁操作ロッド。
  2. 【請求項2】 前記接続金具の少なくとも一方に、前記
    絶縁棒の内部と連通したガス抜き穴を設けたことを特徴
    とする請求項1の絶縁操作ロッド。
  3. 【請求項3】 前記液状ゴム注型材料の断面形状は、ヒ
    ダ形状であることを特徴とする請求項1または請求項2
    の絶縁操作ロッド。
  4. 【請求項4】 前記液状ゴム注型材料は、末端水酸基水
    素添加ポリブタジエンを主成分とする液状コンパウンド
    と変性イソシアネート硬化剤とを配合処理して形成され
    たことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれ
    かの絶縁操作ロッド。
  5. 【請求項5】 前記絶縁棒と前記接続金具との外側およ
    び内側結合面にシールドリングを設置したことを特徴と
    する請求項1から請求項4までのいずれかの絶縁操作ロ
    ッド。
  6. 【請求項6】 前記シールドリングは、ゴム弾性を有す
    る導電性Oリングであることを特徴とする請求項5の絶
    縁操作ロッド。
  7. 【請求項7】 前記絶縁棒と前記接続金具とのネジ結合
    部は、接着剤により接着処理されたことを特徴とする請
    求項1から請求項6までのいずれかの絶縁操作ロッド。
  8. 【請求項8】 前記絶縁棒の両端の内周部と外周部にお
    ける前記接続金具とのネジ結合部の一部に導電層を形成
    し、前記接続金具および前記導電層にアース用端子部を
    設け、前記アース用端子部を前記接続金具の外部に突出
    させたことを特徴とする請求項1から請求項7までのい
    ずれかの絶縁操作ロッド。
  9. 【請求項9】 前記導電層のネジ結合部は、導電性接着
    剤により接着処理されたことを特徴とする請求項8の絶
    縁操作ロッド。
  10. 【請求項10】 前記導電層は導電ゴム塗料であること
    を特徴とする請求項8または請求項9の絶縁操作ロッ
    ド。
JP20735294A 1994-08-31 1994-08-31 絶縁操作ロッド Pending JPH0877853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20735294A JPH0877853A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 絶縁操作ロッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20735294A JPH0877853A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 絶縁操作ロッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0877853A true JPH0877853A (ja) 1996-03-22

Family

ID=16538320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20735294A Pending JPH0877853A (ja) 1994-08-31 1994-08-31 絶縁操作ロッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0877853A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005328600A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Mitsubishi Electric Corp 密閉型開閉装置
WO2021053968A1 (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 株式会社日立産機システム 開閉器
KR20210123095A (ko) * 2020-04-02 2021-10-13 엘에스일렉트릭(주) 회로차단기

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005328600A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Mitsubishi Electric Corp 密閉型開閉装置
WO2021053968A1 (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 株式会社日立産機システム 開閉器
KR20210123095A (ko) * 2020-04-02 2021-10-13 엘에스일렉트릭(주) 회로차단기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8178812B2 (en) Insulation of a switchgear device of vacuum cartridge type by insert moulding
US5088001A (en) Surge arrester with rigid insulating housing
JPS6245649B2 (ja)
US3550064A (en) Electrical connector plug and connector assembly
JP4832352B2 (ja) 樹脂モールド真空バルブ
CN110265828A (zh) 一种高电压高真空密封电连接器
EP3120370B1 (en) Circuit interrupting device
JP3424937B2 (ja) 絶縁体
JPH0877853A (ja) 絶縁操作ロッド
EP3570308B1 (en) Pole component assembly for circuit breaker
CN215342160U (zh) 一种电力系统用新型干式套管
KR200288898Y1 (ko) 가스절연개폐장치용 절연 스페이서
KR20090009891U (ko) 리드선 부착형 폴리머 피뢰기
JP3833444B2 (ja) モールド真空バルブ及びその製造方法
JPH03272519A (ja) 高電圧屋外電気ブッシング
JP2001067962A (ja) 絶縁スペーサ
JPS6240495Y2 (ja)
JP2003203546A (ja) モールド真空開閉器
JP2004015990A (ja) ケーブル終端接続部
JPH0522830A (ja) 絶縁スペーサ
JP5548567B2 (ja) エポキシブッシング
JPS5923321Y2 (ja) ガス開閉器に於ける短筒碍管構造
JP7143195B2 (ja) 真空バルブ
JPS6025891Y2 (ja) 高電圧貫通形コンデンサ
WO1997032318A1 (en) A high voltage insulator