JP7143195B2 - 真空バルブ - Google Patents
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[第1の実施形態]
(基本構成)
まず、実施形態の真空バルブの基本構成について説明する。図1は、開路状態の真空バルブ1の全体構成を示す断面図である。図2は、図1の一部の拡大断面図である。真空バルブ1は、真空の中で電路の導通、遮断を行う装置である。この真空バルブ1は、図1に示すように、真空容器2、通電棒3、電極4、ベローズ5、アークシールド6、固体絶縁部材7、接地層8を有する。
固体絶縁部材7は、絶縁性樹脂71、高誘電率材料72を有する。絶縁性樹脂71は、真空容器2の周囲を覆う部材である。絶縁性樹脂71は、真空バルブ1と外部との絶縁を図っている。絶縁性樹脂71としては、エポキシ樹脂などを用いることができる。但し、本実施形態は、エポキシ樹脂には限定されない。絶縁性樹脂71は、モールド成形により形成することができる。さらに、絶縁性樹脂71の外周には、接地層8が設けられている。接地層8は、絶縁性樹脂71の外周に塗布された導電性の材料であり、接地されている。
(1)本実施形態の真空バルブ1は、絶縁筒の両端が金属部材22により封止された真空容器2と、真空容器2内に、接離可能に対向配置された一対の電極4と、真空容器2の周囲を覆う絶縁性樹脂71と、金属部材22の近傍に設けられるとともに、絶縁性樹脂71に覆われ、絶縁性樹脂71よりも誘電率が高い絶縁性の高誘電率材料72と、を有する。
(構成)
第2の実施形態は、基本構成は、上記の図1で示した第1の実施形態と同様である。このため、図1と同様の部材は同様の符号を付して、説明を省略する。但し、本実施形態は、図4に示すように、高誘電率材料72の少なくとも一部と絶縁性樹脂71との間に非線形抵抗材料73が設けられている。また、本実施形態は、絶縁筒21の少なくとも一部と絶縁性樹脂71との間に非線形抵抗材料73が設けられている。
(1)本実施形態の真空バルブ1は、高誘電率材料72の少なくとも一部と絶縁性樹脂71との間に、非線形抵抗材料73が設けられている。このため、高電圧となる導体である金属部材22のの近傍の高誘電率材料72から離れるに従って、電位が接地電位に近づくように変化するので、電界緩和効果が高まる。真空バルブ1内部の電界を下げる効果は、絶縁筒21の表面を導電性とすることによって得られるが、金属などを付着させた場合には、金属の端部の電界が高くなってしまう。本実施形態では、非線形抵抗材料73を用いることにより、電界の上昇を抑えることができる。
(構成)
第3の実施形態は、基本構成は、上記の図1で示した第1の実施形態と同様である。このため、図1と同様の部材は同様の符号を付して、説明を省略する。本実施形態でも、上記のように、複数の部分絶縁筒である絶縁碍管211、212が、第1の金属材料である連結部213を介して接続された絶縁筒21の両端が、第2の金属部材である金属部材22により封止されている。そして、本実施形態では、図6に示すように、連結部213の外周側が、非線形誘電率材料74によって覆われている。非線形誘電率材料74は、電界に対する誘電率が比例しない非線形の特性を示す場合がある材料である。
本実施形態は、複数の絶縁碍管211、212が連結部213を介して接続された絶縁筒21の両端が、金属部材22により封止された真空容器2内に、接離可能に対向配置された一対の電極4と、真空容器2の周囲を覆う絶縁性樹脂71と、連結部213の外周側が、非線形誘電率材料74によって覆われている。
次に、真空バルブ1の実施形態の変形例について、図面を参照しつつ説明する。
(1)非線形抵抗材料73を設ける位置は、上記の態様には限定されない。例えば、図7に示すように、高誘電率材料72の端部から絶縁筒21の外周に沿って延びる方向に設けてもよい。また、図8に示すように、高誘電率材料72を設けずに、非線形抵抗材料73のみを金属部材22の外周から絶縁筒21の外周に沿って延びる方向に設けてもよい。これらによって、高電界となる金属部材22の部分から離れるに従って、電位が接地電位に近づくように変化するので、電界緩和効果が高まる。
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。上記のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2 真空容器
3 通電棒
3A 固定側通電棒
3B 可動側通電棒
4 電極
4A 固定側電極
4B 可動側電極
5 ベローズ
6 アークシールド
7 固体絶縁部材
8 接地層
21 絶縁筒
22 金属部材
22A 固定側金属部材
22B 可動側金属部材
71 絶縁性樹脂
72 高誘電率材料
73 非線形抵抗材料
74 非線形誘電率材料
211 絶縁碍管
212 絶縁碍管
213 連結部
C1 一点鎖線
C2 実線
C3 点線
E1 高圧電極
E2 背後電極
G 接地電極
IN1 絶縁性板
IN2 絶縁性樹脂
S1 端部電界シールド
S2 中間電界シールド
X 軸
Claims (10)
- 絶縁筒の両端が金属部材により封止された真空容器と、
前記真空容器内に、接離可能に対向配置された一対の電極と、
前記真空容器の周囲を覆う絶縁性樹脂と、
前記金属部材の近傍に設けられるとともに、前記絶縁性樹脂に覆われ、前記絶縁性樹脂よりも誘電率が高い絶縁性の高誘電率材料と、
を有し、
前記高誘電率材料のガラス転移温度が、前記金属部材の局部最大温度以上であることを特徴とする真空バルブ。 - 絶縁筒の両端が金属部材により封止された真空容器と、
前記真空容器内に、接離可能に対向配置された一対の電極と、
前記真空容器の周囲を覆う絶縁性樹脂と、
前記金属部材の近傍に設けられるとともに、前記絶縁性樹脂に覆われ、前記絶縁性樹脂よりも誘電率が高い絶縁性の高誘電率材料と、
を有し、
前記高誘電率材料の少なくとも一部と前記絶縁性樹脂との間に、非線形抵抗材料が設けられていることを特徴とする真空バルブ。 - 絶縁筒の両端が金属部材により封止された真空容器と、
前記真空容器内に、接離可能に対向配置された一対の電極と、
前記真空容器の周囲を覆う絶縁性樹脂と、
前記金属部材の近傍に設けられるとともに、前記絶縁性樹脂に覆われ、前記絶縁性樹脂よりも誘電率が高い絶縁性の高誘電率材料と、
を有し、
前記絶縁筒の少なくとも一部と前記絶縁性樹脂との間に、非線形抵抗材料が設けられていることを特徴とする真空バルブ。 - 前記高誘電率材料の比誘電率が、2より大きく、1000未満であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の真空バルブ。
- 前記高誘電率材料の線膨張係数が、前記金属部材の局部最大温度以下において、前記金属部材の線膨張係数の0.1~10倍であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の真空バルブ。
- 絶縁筒の両端が金属部材により封止された真空容器と、
前記真空容器内に、接離可能に対向配置された一対の電極と、
前記真空容器の周囲を覆う絶縁性樹脂と、
前記金属部材を覆うとともに、前記絶縁性樹脂に覆われた非線形抵抗材料と、
を有することを特徴とする真空バルブ。 - 前記非線形抵抗材料の抵抗率は、1kV/cm以下の低電界領域では、その表面抵抗が106Ω以上であることを特徴とする請求項2、3及び6のいずれかに記載の真空バルブ。
- 前記非線形抵抗材料の抵抗率は、1kV/cmより大きい高電界領域では、その表面抵抗が104Ω以上であることを特徴とする請求項2、3、6及び7のいずれかに記載の真空バルブ。
- 前記非線形抵抗材料の非線形性が発現する電界が2kV/cmより大きく、20kV/cm未満であることを特徴とする請求項2、3、6、7及び8のいずれかに記載の真空バルブ。
- 複数の部分絶縁筒が第1の金属部材を介して接続された絶縁筒の両端が、第2の金属部材により封止された真空容器内に、接離可能に対向配置された一対の電極と、
前記真空容器の周囲を覆う絶縁性樹脂と、
を有し、
前記第1の金属部材の外周側が、非線形誘電率材料によって覆われており、
前記非線形誘電率材料の低電界での比誘電率が、前記絶縁性樹脂と同等であることを特徴とする真空バルブ。
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JP2018222439A JP7143195B2 (ja) | 2018-11-28 | 2018-11-28 | 真空バルブ |
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JP2018222439A JP7143195B2 (ja) | 2018-11-28 | 2018-11-28 | 真空バルブ |
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ID=70910111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018222439A Active JP7143195B2 (ja) | 2018-11-28 | 2018-11-28 | 真空バルブ |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002152930A (ja) | 2000-11-14 | 2002-05-24 | Toshiba Corp | 密閉形スイッチギヤ |
JP2005015652A (ja) | 2003-06-26 | 2005-01-20 | Fujikura Ltd | 高誘電率樹脂組成物と電子部品 |
JP2007056049A (ja) | 2005-08-22 | 2007-03-08 | Toshiba Corp | 樹脂組成物とその製造方法およびそれを用いた電気機器 |
JP2012253095A (ja) | 2011-05-31 | 2012-12-20 | Toshiba Corp | 高電圧コンデンサ |
JP2014182877A (ja) | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Toshiba Corp | 樹脂絶縁真空バルブ |
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2018
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