JP2013230062A - ガス絶縁電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、電界集中を緩和することができて機器の絶縁信頼性を向上させることができるガス絶縁電気機器を提供するものである。
【解決手段】内部に絶縁性ガスが封入され、金属製の両端にそれぞれ連結フランジを有し前記各連絡フランジを連結して構成される密閉容器と、前記密閉容器内に配設される高電圧導体と、一方側で前記高電圧導体を絶縁支持するとともに他方側が前記連結フランジ間に配設された絶縁スペーサと、前記連結フランジと相対する前記絶縁スペーサに形成された前記絶縁性ガスをシールするためのシール用溝と、前記シール用溝に装着されたOリングと、前記シール用溝の内面に形成され、前記連結フランジと同電位となる導電性被覆体とを備えたものである。
【選択図】図1
【解決手段】内部に絶縁性ガスが封入され、金属製の両端にそれぞれ連結フランジを有し前記各連絡フランジを連結して構成される密閉容器と、前記密閉容器内に配設される高電圧導体と、一方側で前記高電圧導体を絶縁支持するとともに他方側が前記連結フランジ間に配設された絶縁スペーサと、前記連結フランジと相対する前記絶縁スペーサに形成された前記絶縁性ガスをシールするためのシール用溝と、前記シール用溝に装着されたOリングと、前記シール用溝の内面に形成され、前記連結フランジと同電位となる導電性被覆体とを備えたものである。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば密閉容器に高電圧導体、開閉装置、変流器などの構成機器を収容して、密閉容器内に絶縁ガスを充填して、構成機器及び高電圧導体と密閉容器とを絶縁するガス絶縁電気機器に関するものである。
ガス絶縁電気機器は、円筒形状の接地タンクの内部に同軸上に電流が流れる円筒形状の高電圧導体が配設され、主絶縁媒体として六フッ化硫黄ガス、乾燥空気、窒素、炭酸ガス、あるいはそれらの混合ガス等に代表される絶縁性ガスを使用するのが主流である。絶縁媒体である六フッ化硫黄ガスは空気の約3倍の絶縁耐力があることから高圧部と接地電極間の距離を縮め、機器を縮小化することを可能としている。
ガス絶縁機器では絶縁性能、遮断性能を高めるため通常、絶縁媒体であるガスを加圧して使用している。そのためガスを密閉し、かつ絶縁距離を均等に保つために上記に記述した円筒形状のタンクと同軸上にある同じく円筒形状した高電圧導体とした構造を採用している。
また、高電圧導体を同軸上に保持するためには固体絶縁物による支持が必要である。高電圧導体を支持する固体絶縁物は機械的強度、絶縁強度の両面において要求される仕様を満たした設計をする必要があり、現状では実績のあるエポキシ樹脂が使われている。この場合、金属部と固体絶縁物が接触する部分の形成があり、高電圧導体と接地タンクにそれぞれ存在する。その部分はトリプルジャンクション部といわれ、ガス側近傍では楔状のギャップを形成して電界が極度に集中することが知られている。電界が集中すると起点した沿面放電が起こる恐れがあり、絶縁性能低下の原因となる。
さらに、ガス絶縁開閉装置では摺動部から小さい金属粉が発生することがあり、その場合は著しく絶縁性能を低下させる。沿面放電が発生すると、タンク内のガスを抜き取り、タンクの解体と絶縁スペーサの交換もしくは沿面痕跡の手直しが必要となり、運営に著しい損害を与える。
楔部の電界を低減させるには、一般的には楔部近傍に曲率半径をもった金属電極を配置して電位勾配を疎にするようにすることがある。具体的には、固体絶縁物である絶縁スペーサ中の楔部近傍に環状の電極を埋め込む構造(例えば特許文献1参照)、もしくは楔部よりも外周部にあるタンクと絶縁スペーサを密着させボルトとナットで締結する際にガスをシールする役目であるガスケットを導電性のものを使用する方法がある(例えば特許文献2参照)。
上述した従来の特許文献1に記載のガス絶縁電気機器における電界低減構造は、埋め込
み金属を一体注形で製作することとなり、金属と樹脂の異種材料の接合面において熱サイクルがある環境では材料による線膨張係数の違いで発生する応力によって、絶縁物と金属
の界面剥離やクラック割れが発生する場合がある。さらに、注形樹脂の中にある埋め込み金属は接地金属と同電位にさせるために、たとえば円周方向のどこか一箇所に接地用の金属を環状電極と同時に注形樹脂に埋め込む必要があり、これも界面剥離が発生する恐れがあるという問題点があった。
み金属を一体注形で製作することとなり、金属と樹脂の異種材料の接合面において熱サイクルがある環境では材料による線膨張係数の違いで発生する応力によって、絶縁物と金属
の界面剥離やクラック割れが発生する場合がある。さらに、注形樹脂の中にある埋め込み金属は接地金属と同電位にさせるために、たとえば円周方向のどこか一箇所に接地用の金属を環状電極と同時に注形樹脂に埋め込む必要があり、これも界面剥離が発生する恐れがあるという問題点があった。
また、上述した特許文献2に記載のガス絶縁電気機器における電界低減構造は、上述した特許文献1のように電界緩和用の導電性物質を注形樹脂に埋め込む必要が無いため、界
面剥離の恐れは無いが、タンク内にガスを封入して加圧するとガス圧力によりゴム製であるガスケット部は弾性変形を起こし、ガスケット溝の外周側に押し付けられる。そのような構造になると、電界集中部位から加圧する前よりも離れることに加え、最も電界緩和効果が見込まれるガスケット形状の加圧前構造である環状構造が圧力によって変形するため、効果的な電界緩和を望むことができなくなる。さらに、加圧するガス圧力によってその変形量が変わるため、最適な電界緩和を見込むためにはその部分を織り込んで絶縁設計する必要性がでてくるという問題点があった。
面剥離の恐れは無いが、タンク内にガスを封入して加圧するとガス圧力によりゴム製であるガスケット部は弾性変形を起こし、ガスケット溝の外周側に押し付けられる。そのような構造になると、電界集中部位から加圧する前よりも離れることに加え、最も電界緩和効果が見込まれるガスケット形状の加圧前構造である環状構造が圧力によって変形するため、効果的な電界緩和を望むことができなくなる。さらに、加圧するガス圧力によってその変形量が変わるため、最適な電界緩和を見込むためにはその部分を織り込んで絶縁設計する必要性がでてくるという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電界集中を緩和することができて機器の絶縁信頼性を向上させることができるガス絶縁電気機器を提供するものである。
この発明に係わるガス絶縁電気機器は、内部に絶縁性ガスが封入され、金属製の両端にそれぞれ連結フランジを有し前記各連絡フランジを連結して構成される密閉容器と、前記密閉容器内に配設される高電圧導体と、一方側で前記高電圧導体を絶縁支持するとともに他方側が前記連結フランジ間に配設された絶縁スペーサと、前記連結フランジと相対する前記絶縁スペーサに形成された前記絶縁性ガスをシールするためのシール用溝と、前記シール用溝に装着されたOリングと、前記シール用溝の内面に形成され、前記連結フランジと同電位となる導電性被覆体とを備えたものである。
この発明に係わるガス絶縁電気機器によれば、連結フランジと相対する絶縁スペーサにシール用溝を形成し、このシール用溝にOリングを装着し、シール用溝の内面に連結フランジと同電位となる導電性被覆体を形成したことにより、電界集中を緩和することができて機器の絶縁信頼性を向上させることができるガス絶縁電気機器を得ることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶縁電気機器を示す断面図である。図2はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶縁電気機器における絶縁スペーサ連結部を示す断面図である。図3はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶縁電気機器における絶縁スペーサ連結部の要部を示す断面図である。図4はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶縁電気機器における絶縁スペーサ構造による電界分布を示す断面図である。図5はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶
縁電気機器における絶縁スペーサ構造による電界分布を比較するために示す断面図である。
以下、この発明の実施の形態1を図1に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶縁電気機器を示す断面図である。図2はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶縁電気機器における絶縁スペーサ連結部を示す断面図である。図3はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶縁電気機器における絶縁スペーサ連結部の要部を示す断面図である。図4はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶縁電気機器における絶縁スペーサ構造による電界分布を示す断面図である。図5はこの発明の実施の形態1に係わるガス絶
縁電気機器における絶縁スペーサ構造による電界分布を比較するために示す断面図である。
ガス絶縁電気装置は圧力容器である絶縁性ガスを封入した密閉容器である円筒形状の金属性の接地タンク2と、この接地タンク2の中心軸線上に配置され、遮断器(図示せず)、断路器(図示せず)等の構成機器と電気的に接続された高電圧導体1と、この高電圧導体1を支持する固体絶縁物である絶縁スペーサ5とを備えている。固体絶縁物である絶縁スペーサ5は熱硬化樹脂であるエポキシ樹脂を主体とした材料で製作されている。
この接地タンク2内には、絶縁性ガスである例えば六フッ化硫黄ガス3が封入されて充填されており、接地タンク2と、遮断器、断路器等の構成機器、高電圧導体1との間では絶縁が確保されている。なお、高電圧導体1は通電部材4により電気的に一体に接続されている。
高電圧導体1もしくは接地タンク2とは、絶縁スペーサ5との接合部(図示せず)が存在する。高電圧導体1との接合はあらかじめ絶縁スペーサ5に埋め込んだ電極に高電圧導体1を差し込む方式をとることが多く接合部の形状は不平等電界を形成するため、接合部
よりも大きな径の電界緩和シールド6を配置させることにより電界を緩和している。
よりも大きな径の電界緩和シールド6を配置させることにより電界を緩和している。
接地タンク2と絶縁スペーサ5の接合部は六フッ化硫黄ガス3を封止するために、接地タンク2の両端にそれぞれ接地タンク2の径よりも大きな径を有する連結フランジ7を設け、絶縁スペーサ5の一方側5aで通電部材4を介して高電圧導体1を絶縁支持するとともに絶縁スペーサ5の他方側5bが各連結フランジ7間に配設される。
各連結フランジ7と絶縁スペーサ5の円周方向にいくつか穴を開けてボルト8、ナット9によって締結することで形成される。連結フランジ7と絶縁スペーサ5を接合するには接地タンク2外にガスを漏らさないように絶縁スペーサ5のボルト8の位置よりも内周側にシール用溝10を形成して、そのシール用溝10内に溝深さよりも大きな径のOリング11を装着する。
Oリング11は一般的にゴムで作られていることが多く、ニトリル、バイトン、シリコン、フッ素ゴム、エチレンプロピレン、アクリルゴム等の材質で使われる。ボルト8で締結するトルクにより、ゴムであるOリング11が弾性変形を起こして連絡フランジ7と絶縁スペーサ5の間の隙間を密閉してガスを封止できる仕組みとなる。
3種の異なる材質の接合部近傍の楔型ギャップでは電界が集中するため、絶縁性能が低下する恐れがある。ガス絶縁電気機器の場合、上記に記述したような高電圧導体1と絶縁スペーサ5、連結フランジ7と絶縁スペーサ5の接合部近傍がその部位に該当する。
この場合の3種類の材質はガス、固体絶縁物である絶縁スペーサ5、金属となる。高電圧導体1側は電界緩和シールド6の作用でその部位の電界は緩和される。接地タンク2側
に対しては別の方法が必要となる。
に対しては別の方法が必要となる。
図2に示すように、絶縁スペーサ5に形成されたシール用溝10の内表面に導電性被覆体12を形成している。シール用溝10は直接連結フランジ7とは直接接触しないため、導電性被覆体12をさらに連結フランジ7と同電位である接地電位となるようにシール用溝10の外周方向にある連結フランジ7相対する絶縁スペーサ5の表面方向に延長して導電性被覆体13を形成して、連結フランジ7と導電性被覆体12,13が物理的に接触するようにする。
なお、導電性被覆体12,13の形成方法は、導電性のシートもしくはテープを貼る、導電性塗料を塗布もしくは溶射する、などがある。また、導電性被覆体12,13は必ずしも完全導体である必要はなく、低抵抗な材質でも電界緩和効果は期待できる。
図4にこの発明の特徴である導電性被覆体12を形成した場合の等電位分布を示す。比較のために導電性被覆体12がない場合の構造の等電位分布を図5に示す。図4は図5に比べ等電位線が絶縁スペーサ5の外周部に入りこみが少なくなり、点線Aで囲った電界が集中する部分の電位勾配が図5に比べ緩やかになり、電界が低減されることが伺える。
図3では接地タンク2内に詰めたガスの圧力作用によってOリング11が弾性変形を起こす様を示している。このように加圧ガスを封入しているために、Oリング11は断面部の構造が円構造ではなく、図3に示すように、シール用溝10の外周側に押されてつぶれた形になっている。しかし、この発明のような形態になるとガス圧力での変形もなく、さらにOリング11の形状如何にかかわらず、電界が集中する楔形ギャップの電界緩和をすることが可能となるので、ガス絶縁電気機器の絶縁性能が向上する。
また、導電性被覆体12をさらに連結フランジ7と同電位である接地電位となるようにシール用溝10の外周方向にある連結フランジ7相対する絶縁スペーサ5の表面方向に延長して導電性被覆体13を形成したことにより、電界が集中する楔形ギャップの電界緩和をすることが可能となるとともに、そこで発生する放電を抑制できるので絶縁耐圧が向上する絶縁信頼性の高いガス絶縁電気機器を得ることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2を図6に基づいて説明する。図6はこの発明の実施の形態2に係わるガス絶縁電気機器を示す断面図である。
この発明の実施の形態2を図6に基づいて説明する。図6はこの発明の実施の形態2に係わるガス絶縁電気機器を示す断面図である。
この図6ではOリングとして導電性Oリング14を用いている。導電性Oリング14は絶縁ゴムのOリング表面に導電性被覆を形成する方法、導電性材料を絶縁ゴムの中に混合して形成する方法等、がある。導電性Oリング14を適用すると、シール用溝10の内面の導電性被覆体12は導電性Oリング14を介して連結フランジ7と接触する構造となる。従って、導電性被覆体12は接地電位となり、楔部ギャップの電界を緩和する作用が働き、ガス絶縁電気機器の絶縁信頼性が向上する。また、そこで発生する放電を抑制できるので絶縁耐圧が向上する絶縁信頼性の高いガス絶縁電気機器を得ることができる。
なお、上述した実施の形態1で示したように、導電性被覆のシール用溝10よりも外周の絶縁スペーサ5面へ延長する導電性被覆体13はあっても無くてもよい。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3を図7に基づいて説明する。図7はこの発明の実施の形態3に係わるガス絶縁電気機器を示す断面図である。
この発明の実施の形態3を図7に基づいて説明する。図7はこの発明の実施の形態3に係わるガス絶縁電気機器を示す断面図である。
図7ではOリングとして金属製Oリング15を用いている。金属性Oリング15は管を環状にした形状である。材料は腐食に強い金属、アルミ、銅、ステンレス、等を使用することが好ましい。この場合も上述した実施の形態2と同様、シール用溝10内面の導電性被覆体12は、金属製Oリング15を介して連結フランジ7と接触するため接地電位となり、楔部ギャップの電界を緩和する作用が働き、ガス絶縁電気機器の絶縁信頼性が向上する。また、そこで発生する放電を抑制できるので絶縁耐圧が向上する絶縁信頼性の高いガス絶縁電気機器を得ることができる。
さらに、ゴム製のOリングは数10年レベルの長期間使用すると、主に熱による劣化が起こり、シールとしての機能も低下して、ガス漏れの原因となる。しかし、金属製Oリング15は熱による劣化はほとんどなく、長期間シールする機能はゴムよりも優れているため、金属製Oリング15を使用することで、ガス絶縁電気機器の長期信頼性は向上する。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4を図8に基づいて説明する。図8はこの発明の実施の形態4に係わるガス絶縁電気機器を示す断面図である。
この発明の実施の形態4を図8に基づいて説明する。図8はこの発明の実施の形態4に係わるガス絶縁電気機器を示す断面図である。
図8では絶縁スペーサ5の片側面にのみシール用溝10を設けており、このシール用溝10内面に導電性被覆体12を設け、シール用溝10に例えばOリング11が装着されている。そして、シール用溝10の反対側の絶縁スペーサ5の面と相対する連結フランジ7にシール用溝16を形成し、このシール用溝16に例えばOリング17が装着されている。
固体絶縁物である絶縁スペーサ5は熱硬化樹脂であるエポキシ樹脂を主体とした材料で製作されている。熱硬化樹脂は硬化時の収縮作用がおこるため、内部応力によるクラック割れが起こる可能性がある。絶縁スペーサ5形状の場合、径方向中心に向かっての収縮がおこるため、絶縁スペーサ5のシール用溝10には応力が発生する。
また、上述している楔部ギャップの電界集中は図4からシール用溝10がない部分がシール用溝10側に比べ大きいため、シール用溝10がない部分の電界集中を避けることが重要である。そのために、この発明のように絶縁スペーサ5の片側面にのみシール用溝10を形成して、シール用溝10の内面に導電性被覆体12を形成すれば、応力発生の危険性を低下させ、効果的な電界緩和効果を得られるため、ガス絶縁電気機器の絶縁信頼性は向上する。
なお、シール用溝10に装着されるOリングとしては、Oリング11に限定されるものではなく、導電性Oリング14、金属製Oリング15であっても同様の効果を奏する。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5を図9に基づいて説明する。図9はこの発明の実施の形態5に係わるガス絶縁電気機器における絶縁スペーサ連結部を示す断面図である。
この発明の実施の形態5を図9に基づいて説明する。図9はこの発明の実施の形態5に係わるガス絶縁電気機器における絶縁スペーサ連結部を示す断面図である。
上述した各実施の形態においては、シール用溝10の底面隅部が直角状の角部として形成されている場合について述べたが、この実施の形態5においては、図9に示すように、シール用溝10の底面隅部はR部15に形成した構造としたものである。このような構造にすることにより、硬化収縮時の内部発生応力を小さくすることが可能で、クラック割れの危険性を小さくすることができる。さらに、シール用溝10の底面隅部で集中していた絶縁スペーサ5の内部電界の低減が可能となる。
従って、この発明のようにシール用溝10の底面隅部をR部15に形成すれば、応力発
生の危険性を低下させ、かつ電界緩和効果を得られるため、ガス絶縁電気機器の絶縁信頼性は向上する。
生の危険性を低下させ、かつ電界緩和効果を得られるため、ガス絶縁電気機器の絶縁信頼性は向上する。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
この発明は、電界集中を緩和することができて機器の絶縁信頼性を向上させることができるガス絶縁電気機器の実現に好適である。
1 高電圧導体
2 接地タンク
3 六フッ化硫黄ガス
5 絶縁スペース
5a 一方側
5b 他方側
7 連結フランジ
10 シール用溝
11 Oリング
12 導電性被覆体
13 導電性被覆体
14 導電性Oリング
15 金属製Oリング
18 R部
2 接地タンク
3 六フッ化硫黄ガス
5 絶縁スペース
5a 一方側
5b 他方側
7 連結フランジ
10 シール用溝
11 Oリング
12 導電性被覆体
13 導電性被覆体
14 導電性Oリング
15 金属製Oリング
18 R部
Claims (6)
- 内部に絶縁性ガスが封入され、金属製の両端にそれぞれ連結フランジを有し前記各連絡フランジを連結して構成される密閉容器と、前記密閉容器内に配設される高電圧導体と、一方側で前記高電圧導体を絶縁支持するとともに他方側が前記連結フランジ間に配設された絶縁スペーサと、前記連結フランジと相対する前記絶縁スペーサに形成された前記絶縁性ガスをシールするためのシール用溝と、前記シール用溝に装着されたOリングと、前記シール用溝の内面に形成され、前記連結フランジと同電位となる導電性被覆体とを備えたことを特徴とするガス絶縁電気機器。
- 前記シール用溝の内面に形成された前記導電性被覆体は、前記連結フランジと相対する前記絶縁スペーサに前記連結フランジ面と接触するように導電性被覆層体を形成したことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁電気機器。
- 前記Oリングは、導電性ゴム製で構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス絶縁電気機器。
- 前記Oリングは、金属製で構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス絶縁電気機器。
- 前記絶縁スペーサの片側面のみに前記シール用溝を設けて前記シール用溝にOリングを装着し、前記シール用溝の内面に形成され、前記連結フランジと同電位となる導電性被覆体を備えたことを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁電気機器。
- 前記シール用溝の底面角部にR部を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のガス絶縁電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012102067A JP2013230062A (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | ガス絶縁電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012102067A JP2013230062A (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | ガス絶縁電気機器 |
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JP2013230062A true JP2013230062A (ja) | 2013-11-07 |
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---|---|---|---|
JP2012102067A Pending JP2013230062A (ja) | 2012-04-27 | 2012-04-27 | ガス絶縁電気機器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2013230062A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016014453A (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-28 | 株式会社不二工機 | 電動弁 |
-
2012
- 2012-04-27 JP JP2012102067A patent/JP2013230062A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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