JP2001066736A - 光阻止用ラベルを有するカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 カメラ100はフイルムエリアを閉封する
ケース112を備える。そのケースは半透明材質の領域の
ごとき光通過領域116に起因して、フイルムエリアへの
迷光路を持つ。その光通過領域はラベル貼りのために障
害物に接することができる。ラベルはケースに粘着され
る。そのラベルは光通過領域をカバーする不透明領域を
持つ。そのラベルは障害物境界に並べることができ、そ
の障害物境界にから０．８mmまたはそれ以下で隔てられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、写真およびカメラ
に関し、より詳細には射光用ラベルを持つカメラに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】カメラのケースは、内部コンポーネント
に対する物理的なサポートおよび偶発的な光の抑制を与
える。プラスチックケースは十分な機械的強度を得るた
めに一時、極めて厚かった。近年、薄い射出形成のプラ
スチックケースにより、十分な強度が得られるようにな
った。これらのケースの寸法は、入射光を十分に阻止で
きるように、使用されるプラスチックの組成はかなりに
不透明でなくてはならない点まで減じることができる。
更に、寸法の低減またはより不透明性の少ない材質の使
用は、半透明領域を生じる結果、許可されていなかっ
た。

【０００３】カメラの使用法を記したラベルよや、他の
有用な情報や装飾的な情報を持つラベルを含む、一時使
用のカメラが広く利用されている。参考として、タイト
ル名が Method for Label Application Using Bernoull
i Effect の米国特許 No.5,472,543は、ラベルが、ラベ
ル受け取り用アイテムのエリアへ実質的に正確に整列し
て、エアークッション上に浮かして設けられるラべリン
グ法を開示している。この方法により備えられたラベル
設置の精度は極めて高い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】したがって半透明のプ
ラスチック領域および通過領域を通じた光の通過を阻止
するために正確に設けられたラベルを有するカメラを提
供するのが好ましい。

【０００５】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明はクレームにより
限定される。本発明は、より広い態様では、フィルム領
域をエンクローズするケースを有するカメラを提供す
る。そのケースは、半透明材料の領域のごとき光通過領
域に起因するフィルム領域への迷光経路を有する。その
光通過領域は、設置したラベルの障害物によって抑制さ
れ得る。ラベルは、ケースに粘着される。そのラベルは
通過領域を覆う不透明な領域を持つ。そのラベルは障害
物の境界に並べられ、その障害物の境界から０．６mmま
たはそれ以下隔てられる。

【０００７】半透明のプラスチック領域のごとき光通過
領域および通過領域を通じた通過光を阻止するために正
確に配置されたラベルを有するカメラは、本発明の少な
くともいくつかで有利な効果である。

【０００８】上述およびこの発明の他の特徴および目的
およびそれらを得る方法は、添付した図面と共に以下の
本発明の記述を参照することにより、より明白にかつ、
発明自体がより理解されるであろう。

【０００９】

【発明の実施の形態】カメラ１００はフィルムエリア１
１４をエンクローズするケース１１２を有する。ケース
１１２は、一つまたはより多くの光通過領域１１６を持
ち、これがフィルム領域１１４への望まない迷光経路を
決定する。そのケース１１２はまた不透明な領域１１８
を有し、これはフィルムエリア１１４への入光を許可す
るブロックである。ラベル１２０はケース１１２に粘着
される。そのラベル１２０は、光通過領域１１６上にス
ーパーインポーズされる不透明な領域１２２を持ち、ケ
ース１１２の光通過領域１１６を通じた通過光を阻止す
る。光通過領域１１６は、ケース１１２における穴また
はギャップ１２４であってもよいが、好ましくはその光
通過領域１１６はケース１１２と一体的である。

【００１０】特に図１および図２を参照すると、カメラ
１００のケース１１２はフレーム１２６と、そのフレー
ム１２６上で結合される前後のカバー１２８，１３０を
含む。ケース１１２は、内側と外側の表面１２９，１３
１を持つ。本発明は、ここでは外側表面１３１に粘着し
た単一のラベル１２０を持つカメラ１００に関連して述
べているが、ラベル１２０は内側表面１２９に設けたも
のであってもよく、又、マルチのラベル１２０を用いる
こともできる。外側表面１３１にマウントされた単一の
ラベル１２０は製造時の容易さから好ましい。

【００１１】フィルムエリア１１４は、露光チャンバー
１３４を含み、この露光チャンバー１３４に対して撮影
のために光がレンズ１３６にあてられる。ケース１１２
内では、未露光フイルム１３２は第１のフイルムチャン
バー１３８から露光チャンバー１３４を横切って第２の
フイルムチャンバー１４０に送られる。フイルムのタイ
プおよびフイルム移送の方法は重要ではない。例えば、
一つまたは二つのフイルムチャンバーのカートリッジや
カートリッジレスのロールフイルムを使用できる。フイ
ルムは予め巻き付けられており、フイルムの露光時にフ
イルムチャンバーに戻されるか、露光が要求される時に
巻き戻される。この図に示した実施例は、一時使用カメ
ラ１００であり、空のフイルム供給チャンバー１３８に
収められたロールフイルム１４２はフイルム送り機構
(ボックス１４４にて概略的に示す)により、露光チャン
バー１３４を横切って、フイルムカートリッジチャンバ
ー１４０内に納められたフイルムカートリッジ１４５に
送られる。露光チャンバー１３４は、対向するフイルム
チャンバー１４０，１４２の間にあり、そして、バッフ
ルを持ち、フイルム露光時に撮影レンズ１３６からの光
がこのバッフルを通っての入光を許可する。チャンバー
１３４，１３８，１４０はフレーム１２６の一部であ
る。種々のカメラコンポーネント１４７(図２ではボッ
クスにて表示)がフレーム１２６に取り付けられる。そ
のカメラコンポーネント１４７は、フレーム１２６と共
に、フレームアッセンブリー１４６を含む。このような
コンポーネントの例として、ビューファインダ、フラッ
シュユニット、シャッター機構、およびフイルム送り機
構１４４がある。そのコンポーネント１４７は、ケース
１１２から突き出ている制御に適した形状を含む。シャ
ッター機構はシャッター釦を含む。フイルム送り機構１
４４は巻き取りホイールまたは送りレバーを含む。カメ
ラ１００の図示していない適したコンポーネントおよび
他の特徴は当業者には公知のものである。

【００１２】図１を参照すると、光通過領域１１６は、
前後のカバー１２８、１３０間の開口１１６ａであり、
その開口部に、フイルム処理のためにカメラ１００が開
放されるとき、ねじ回しや他のツールが挿入される。フ
イルムエリア１１４へ入光を許可するこのような開口を
カメラ１００が持たないことが望ましい。その理由は、
異質の対象物が開口部でラベル１２を貫き、かつ、カメ
ラ１００の内部を損傷させたり、光の洩れを許可するた
めである。ケース１１２の光通過領域１１６の一部また
は全てが開口１１６ａを持たないことが望ましい。ケー
ス１１２の好ましい光通過領域１１６は個体半透明プラ
スチックの領域１１６ｂである。“半透明”という語の
ここで用いた技術的な意味合いは、通過光線の光が拡散
して対象物が明確に見えないという媒体である。ポリス
チレンのごとき、一時使用カメラの本体に使用されてい
た薄いプラスチックは、タフで、曲げ、引き伸ばし、お
よびパンクに対してタフで抵抗力があった。ラベル１２
０はより薄く、このような変形により抵抗力が少ない。
ラベル１２０がケース１１２に対して極めて薄く、かつ
従順であると、製作が容易であるが、パンクに対して抵
抗力がない。適したラベル１２０の材質例は、ポリスチ
レンおよびポリエチレンのポリメリックのブレンドであ
る。もしそれを乱用した場合でも、光が入射してフィル
ム１３２をだめにすることはない。しかし、進入する物
体がラベル１２０を曲げ、そしてフィルム１３２に圧力
マークを生じさせる。カメラ１００の光通過領域１１６
が個体半透明プラスチックの領域１１６ｂであるときの
み、このようなリスクは存在しない。

【００１３】ケース１１２に単一または複数の光通過領
域１１６がある。その光通過領域１１６のすべてが単一
のラベル１２０または複数のラベル１２０により、カバ
ーできる。便宜のために、本発明は、ここでは一般に単
一のラベル１２０によりカバーされた単一の光通過領域
１１６ｂを持つカメラ１００に関連して述べている。

【００１４】再度、図１および図２を参照すると、後ろ
カバー１３０は、半透明領域１１６ｂおよび不透明領域
１１８を含む。その不透明領域１１８は、光の透過を許
可しない。半透明領域１１６ｂは半透明領域１１８より
も薄く、その不透明領域１１８と一体になっている。カ
バー部１２８、１３０の各々は、好ましくは押し出し成
型またはこれと同様なものにより製作された単一片によ
るプラスチックケースである。半透明領域１１６ｂは、
厚さの違いよりむしろ組成の違いによって、不透明領域
１１８と不透明度が異なる。しかし、このアプローチ
は、サイズを減じる利点を与えないので好ましくない。

【００１５】後ろカバー１３０は、チャンバー１３４、
１３８、１４０を閉じる。カメラ１００の後ろカバー１
３０は好ましくは押し出し成型またはこれと同様なプロ
セスにより製作された単一片によるプラスチックケース
である。その後ろカバー１３０は、ユニット全体で一様
な不透明度を持つ材料からなるが、半透明領域１１６ｂ
を形成している後ろカバー１３０の一部は、十分に薄
く、そのため半透明で光を通過させる。後ろカバー１３
０はくすんだ灰色かまたは色合いを持ち、その場合、通
過した光は着色される。不透明領域１１８および半透明
領域１１６ｂは、互いに一体的であるが、半透明領域１
１６ｂはより薄くなっている。半透明領域１１６ｂは露
光チャンバー１３４とフイルム供給チャンバー１３８と
をオーバーラップさせたものとして示している。ラベル
１２０がないと、光が半透明領域１１６ｂを通過して露
光チャンバー１３４および/又はフイルムチャンバー１
２８、１３０内のフイルムに当たる。その半透明領域１
１６ｂは、個々のカメラ１００の設計に応じてサイズが
異なり、かつ異なる位置にある。図示したカメラ１００
の設計では、半透明領域１１６ｂで厚さを減じると、フ
イルム１３２のバックカバー１３０への接触を減じる。
フイルム１３２をフラットに又は特定のレンズシステム
では湾曲したフイルム面に保持するために、後ろカバー
１３０は一つまたはより多くの縦方向のリブまたは他の
突起を持つ。リブは図２において破線１４８にて示して
いる。リブおよび突起は、露光チャンバー１３４内にて
フイルム１３２に対するプラテン(ローラー)として作用
する。後ろカバー１３０は、リブを与えるために巻き込
み状にできる。上記ケース内ではリブは半透明であって
もよい。これとは別に、リブは、中断された半透明領域
１１６ｂにインターポーズして設けた、厚くされた透明
領域１１８のアレイとして与えられてもよい。

【００１６】ラベル１２０はケース１１２に粘着され
る。図示した実施形態では、ラベル１２０は後ろカバー
１３０と前カバー１２８とに粘着される。そのラベル１
２０はエッジ１４９上で巻き付けられる。そのラベル１
２０は、折り目を付けることなくこのような巻き付けを
可能にするために、かつ、湾曲した表面に容易な設置を
可能とするために、好ましくは従順である。ラベル１２
０の透明部分１２２は、半透明領域１１６ｂをカバーす
る。ラベル１２０の透明度は種々の異なった方法であた
えられてもよい。図３を参照すると、透明度を与える簡
便な方法は、多層のラベル１２０を使用することであ
り、層の一つを金属皮膜のプラスチックまたは金属フォ
イルとする。図３では、粘着層１５０がフォイルまたは
金属皮膜のプラスチックに接合され、そのフォイルまた
は金属皮膜のプラスチックにペーパーやプリント可能な
プラスチックのごときプリント可能な材質の層１５４が
接合される。このようなラベルは高価であり、当業者に
はよく知られている。

【００１７】ラベル１２０の透明部１２２は、ラベル全
体を包囲するか、ケース１１２の半透明領域１１６ｂに
横たわっている、ラベル１２０の一部にのみに制限す
る。これは芸術的設計で広い方法となる。例えば、カメ
ラ１００のケース１１２がカラーにされるならば、その
ラベル１２０は、ケース１１２の色を示すために、一つ
またはより多くの半透明なエリアを持つ。

【００１８】カメラ１００は、カメラケース１１２のそ
の他対して内側にまたは外側に延在する障害物１５６を
持ち、あるいは、ケース１１２内に不連続点または障害
物１５６が存在する。その障害物１５６は、カメラの機
能または外観または双方を損なうことなく、ラベル１２
０によりカバーすることはできない。図１に示したよう
にある実施形態では、ラベル１２０で障害物１５６を部
分的にまたは完全にカバーしようとすれば、ケース１１
２の半透明領域１１６ｂへ光が洩れるリスクが発生す
る。多くの障害物１５６は、図１に示したビューファイ
ンダー１５８ａ、巻取りホィール１５８ｂ、およびシャ
ッター釦１５８ｃのごとき制御用のエレメントであり、
これらは撮影時にユーザーがアクセスしなければならな
いものである。(もし制御用エレメント１５８がカバー
されずに留まるか、ラベル設置を妨げるように存在する
ならば、その制御用エレメントは障害物１５６でしかな
い。）図１で示したようなグリップエレメント１６０の
ごとき他の障害物１５６は、機能の低下を免れないが、
ラベル１２０を受け取ることができる。そのグリップエ
レメント１６０はユーザーがカメラ１００を保持すると
きに役立つ小さな構造物である。更に他の障害物(不図
示)は、カメラの輪郭を突然変える妨害特性であり、こ
の理由からラベルを清潔に貼れない。図１および図２の
議論では、他の障害物１５６はラベル１２０から隔てら
れているので、ビューファインダー１５８ａおよびグリ
ップエレメント１６０は議論した唯一の障害物１５６で
ある。

【００１９】障害物１５６に隣接するものは、障害物の
境界１６２であり、ラベル１２０によりカバーされるエ
リアの限界を決定するケース１１２の一部である。ケー
ス１１２上では、障害物の境界１６２がラベル１２０を
受け取るエリアの限界を決定する。ケース１１２の障害
物の境界１６２が、半透明領域１１６ｂよりもむしろ透
明領域１１８の一部であることがきわめて好ましい。半
透明領域１１６ｂ上の障害物境界１６２は、光の導入の
リスクを与える。その障害物の境界１６２は有害な影響
なく、ラベル１２０を受け取る。カメラケース１１２上
の障害物１５６の位置に依存して、障害物の境界１６２
が障害物のすべてまたは一部を囲むことができる。

【００２０】ラベル１２０は障害物の境界１６２の登録
時にケース１１２に粘着される。ラベル１２０に接する
あらゆる障害物１５６に対して、ラベル１２０のエッジ
は、上記障害物１５６に対する障害物の境界１６２に対
し、オーバーラップし、そして同一の広がりを持つ。こ
のことがラベル１２０がケース１１２と良い接触を確か
なものにする。その結果、半透明領域は、障害物１５６
に密に接し、しかもラベル１２０により不透明にされ
る。障害物の境界１６２は、ビューファインダーの周囲
に障害物の境界１６２ａを備える図１のケースのよう
に、ラベル１２０の外側エッジによりカバーされる。こ
れとは別に、図１のケースのように、各グリップエレメ
ント１６０の周囲に障害物の境界１６２がある場合、障
害物の境界１６２は、ラベル１２０の内側のエッジによ
りカバーできる。

【００２１】傷害物のあるケース１１２では、ラベル１
２０が半透明領域および障害物の境界１６２に０．６m
m、即ち、ラベル１２０の各エッジに対する位置の許容
差がプラスマイナス０．３mm以内に１２０がケース１１
２に粘着されるのが好ましい。より好ましくは、ラベル
１２０が半透明領域および障害物の境界１６２に０．４
mm(許容差がプラスマイナス０．２mm)以内に１２０がケ
ース１１２に粘着される。更により好ましくは、ラベル
１２０が半透明領域および障害物の境界１６２に０．２
mm(許容差がプラスマイナス０．１mm)以内に１２０がケ
ース１１２に粘着される。

【００２２】障害物の境界１６２は、一つまたはより多
くのサイドで通過領域１１６と接することができ、通過
領域を囲むことすらできる。特に図４および５を参照す
ると、障害物１５６は、文字“Ｋ”で示した形状のグリ
ップエレメント１６４である。

【００２３】図６〜２２を参照すると、ラベル１２０
は、ベルヌーイ効果を用い、ラベラーヘッド４８、ラベ
リング装置１０および米国特許5,472,543に開示の方法
を用いて障害物の境界１６２に０．６mm以内に粘着でき
る。０．４mmまたは以下および０．２mmまたは以下は、
すべての製造コンポーネントによる細心の許容誤差によ
り、または最大の差異のカメラを選ぶことにより、また
は双方により、与えられる。そのラベラーヘッド４８
は、フラットまたは凸状で湾曲した軸を備えた円筒状の
支持表面を持つメイン部材５０を含む。メイン部材５０
内の空間５４は、この空間５４から支持表面５２に延在
する多数の穴５６に連通している。穴５６は支持表面に
対して傾斜して配列しており、ラベル１２０が支持表面
５２に位置しており、そしてラベル１２０の第１の側が
そのジェットに近接して位置し、支持表面とラベルの第
１の側との間で減じたガス圧を与え、ラベル１２０を支
持表面５２上のガス流の薄い層に対して圧力の差を発生
させることにより、配列からのガス吐き出しのジェット
がラベル１２０を支持表面５２へ引き寄せる。ガス供給
(不図示)は、空間５４へのガス流および傾斜した穴５６
を通過するガス流を与える。ガス供給は、ラベル貼りの
ために、パルスのより高いガス圧が、ラベル１２０をカ
メラケース１１２の方へ前進させ、そしてラベル１２０
の保持が必要なときに、ラベラーヘッド４８に真空圧を
与える。

【００２４】装置１０において、細長いキャリァストリ
ップ１２は、多数の圧力検知ラベル１２０の粘着性裏面
と親和性の低い表面を持つ。ラベルの表示側はキャリァ
ストリップ１２から外側に面している。ラベル１２０
は、実質的にどのような形状であってもよく、キャリァ
ストリップ１２から容易にはがれるように適当に硬質で
ある。キャリァストリップは、ラベルの除去前には大き
なロール２４に巻き付けられている。ラベル１２０が使
われた、使用済みのキャリァストリップ１２は同様にロ
ール２６に巻かれる。ストリップ１２がアイドラーロー
ラー２０の周囲に引き出され、そして引き離し用プレー
ト２２のエッジの周りに引き出されるように、ロール２
４、２６は回転可能に装置１０に装着される。ラベル１
２０の粘着性裏面はストリップ１２の表面と親和力が低
く、かつラベル１２０は曲げに対してある程度の対抗性
を持つので、ラベラーヘッド４８に対して実質的に角度
をもつ、引き離し用プレート２２のエッジの周りをスト
リップが通過するとき、ラベルはストリップ１２から次
第にかつ自動的に離れる。ラベラーヘッド４８は、ドラ
イブ２９により、双方向の矢印２８の向きに往復動す
る。ケース１１２は留め具またはコンベア３０上で支持
される。ケース１１２を支持するために箱が使用され
る。

【００２５】ラベラーヘッド４８のメイン部材５０は、
金属、硬質プラスチックまたは弾性材質である。支持表
面５２は滑らかでかつ典型的にフラットである。メイン
部材５０内では、空間５４は、この空間５４から支持表
面５２へ延在する多数の穴５６に伝える。本発明の特定
の実施形態では、穴５６は、０．０１２〜０．０３２イ
ンチ(０．０３０〜０．０８１センチ)の範囲の直径を持
ち、支持表面５２に対して５〜４５°の角度を持つ。加
圧空気または大気圧のガスをメイン部材５０を通じて空
間５４へ供給するために、ポート５８が備えられる。穴
５６は、ラベル１２０が支持表面に位置し、そしてその
ラベルの表示側がガスジェットに近接した位置にきたと
き、その穴からのジェットガス流がラベル１２０を支持
表面５２上へ引き出させるように、配列される。そのガ
ス流は、支持表面５２とラベル１２０との間に減じたガ
ス圧を生じさせ、ベルヌーイ効果に基づき、支持表面上
のガス流の薄い層上にラベル１２０を位置させるような
圧力差を確立する。一旦離れたラベル１２０は支持表面
５２と相対的に移動し、支持表面上にまたはそれに接近
して設けられた一つまたはより多くのストップ６０に対
して正確に再位置する。図７および図１４〜２２に示し
たように、図７〜１０のラベラーヘッドを備えること
で、ラベル１２０がストップ６０に対して位置したと
き、ラベル１２０は、少なくとも部分的にストップ６０
の方に向く穴５６のアレーの位置をカバーする。その結
果、ラベル１２０の後部または上流のエッジは、ラベル
をストップに対してその位置から排除できるエアー流に
当たっていない。ストップ６０は、ラベル１２０の適用
中に、がストップを支持表面５２のレベルに押し下げる
ことを可能にする弾性スプリング６１で支持される。好
ましくは、ストップ６０は、Bristol,R.I.U.S.AのDixon
Industries社製造のプラスチック材料であるＲｕｌｏ
ｎのごとき、ラベル１２０の粘着が容易にくっつかない
材質で作られる。

【００２６】図９および１０は、装置１０に有用な別の
ラベラーヘッド４８を示し、フラットの支持表面５２に
替え、ラベル１２０がラベラーヘッド４８へ供給される
方向を横切って湾曲した軸を持つ、円筒状、凸形状の支
持表面６４を持つ、シリコンゴムのごとき弾性体の挿入
具６２が備えられる。一対のストップピンまたは支柱６
６が支持表面の一方側に備えられる。ストップピン６６
は好ましくは、Ｒｕｌｏｎのごとき非木質の材質で形成
される。特別の実施形態では、少なくとも穴５６の部分
は、そこからのガスジェットが少なくとも部分的にスト
ップピン６６の方に向き、かつ、ラベル１２０のラベラ
ーヘッドへの移動の反対方向とならないように傾斜して
いる。“少なくとも部分的に…の方へ”はエアージェッ
トがラベル１２０の支持表面６４を横切る移動に反対す
るベクトル成分を全く持たないということを意味する。
丸いラベル１２０に対しては、穴５６からのジェット
は、好ましくはラベル１２０をラベラーヘッド上に対称
となるように設ける。放たれた丸いラベル１２０は、支
持表面６４を横切って移動し、ストップピン６６と正確
に係合する。ラベル１２０には、放射状に内側へまたは
外側へ向かう性質が備えられ、このことがストップピン
６６で係止される。ラベル１２０は、中央に開口を持っ
てもよく、メイン部材５０は、アレイの中央に位置する
位置決めピン(この実施形態では不図示)を持ってもよ
い。そのピンはラベル１２０の開口を通過できる程度の
大きさであり、好ましくは引っ込み自在である。例えば
長方形のラベル１２０に対しては、穴のアレイは非対称
であることも有用である。弾性体材質の挿入具６２およ
び円筒形状の支持表面６４が、ラベル１２０の張りつけ
のために、ラベラーヘッドをケース１１２に向けて押し
つけたとき、気泡やしわを発生させることなく、ラベル
１２０がスムーズに貼り付けられるように、円柱形状に
より最初、ラインの接触が確立され、次いで挿入が圧縮
させる。

【００２７】図１１は、図９および１０のラベラーヘッ
ドの変形を示す。メイン部材５０内において、第２の空
間５４は、その空間５５から支持表面６４に延びている
一つまたはより多くの穴５７に連通する。このような第
２の空間５５および穴５７はまた、議論した他のラベラ
ーヘッドを含んでもよい。ポート５９は、空間５５から
大気圧源へ延在し、穴５７を通じたエアーの吹き付け
が、ラベル貼り付けのためにラベル１２０をケース１１
２に吹き付けるために使用される。

【００２８】図１２および１３は、図８〜図１１のラベ
ラーヘッド４８に対する典型的な穴５６のアレーを示
し、それぞれおよそ０．６および１．０インチ(１．５
２および２．５４cm)の幅(図１５〜１６における
“Ｗ”)のフラットな支持表面５２を持つ。穴の個数は
ラベル１２０のエリアおよび重さに依存する。矢印は穴
５６からストップ６０へ向かうジェットの方向を示し、
ラベル１２０の支持表面５２への移動に反対の向きの成
分を全く含まない。丸いラベル１２０に対しては、ジェ
ットは好ましくはラベル１２０の経路に対して対象的に
配置される。その結果、放たれた丸いラベル１２０は、
支持表面５２を横切ってストップ６０と正確に係合す
る。同様な穴のアレーが他の形状のラベル１２０に対し
て用いられてもよい。

【００２９】図１４ないし１７は、中央に穴１０８およ
びラベル１２０の外周の円弧にわたって延在するノッチ
７０のごとき、放射状の内側方向に延在する特徴を持つ
ラベル１２０を貼り付けるのに適した別のラベラーヘッ
ド４８を示す。この場合、メイン部材５０は、支持表面
５２から突き出ている、中央に位置する先の尖った位置
決めピン７２を備える。位置決めピン７２の直径は好ま
しくは中央の穴１０８の直径、正確にいうと、ラベラー
ヘッド４８上のラベル１２０の中央より僅かに小さい。
位置決めピン７２の周囲には傾斜した穴７４のアレーが
あり、そのジェットは一般に位置決めピン７２に対して
同じ意図であるいは円方向に延びている。位置決めピン
７２が穴１０８に入るようにラベル１２０が放たれたと
き、ラベル１２０は下方へ移動し、ノッチ７０が軸方向
に延在するストップまたは支柱７６によって落ち着くま
で位置決めピン７２の回りをスピンし、これにより、ラ
ベル１２０の動きが停止し、正確な中心および角度の位
置決めがなされる。図１７で示したように、ラベル１２
０がストップに対して位置したとき、ラベル１２０は、
少なくとも部分的にストップ７６の方に向いている穴７
４のアレーの位置を覆う。この結果、ラベル１２０の周
辺エッジは、ストップに対しその位置から追い払うエア
ー流にさらされなくなる。好ましくは支柱７６は、ラベ
ル１２０の処理中に引っ込み自在である。図１６および
１７のごとく、メイン部材５０は、空間５４で包囲され
た中央の段をつけた通路を持ち、そこに位置決めピン７
２が傾斜して装着される。位置決めピン上のヘッド８０
は、スプリング８２により押しつけられており、これに
より、図示のごとく、引っ込み自在に設けられるが、支
持表面５２から突き出るように付勢されている。図２１
に関して更に述べられるように、引っ込み自在の位置決
めピン７２は、ケース１１２の開口１２２の回りにラベ
ル１２０を正確に位置決めするためのラベラーヘッド４
８の使用を容易にする。ラベル１２０が取り込まれそし
て元の位置へ戻された後、空間５４に大気圧が導入され
る。

【００３０】図１８〜２２は、中央に穴１０８および周
辺にノッチ７０を持つラベル１２０の適用に特に適した
別のラベラーを示す。この例では、位置決めピン７２
は、ラベル１２０が提供され、かつ正確に位置決めでき
るように、ソレノイドまたはエアシリンダ(不図示)のご
ときいずれかの適した手段により、支持表面５２下に引
っ込めることができる。位置決めピン７２の直径は穴１
０８のそれよりも僅かに小さい。ストップ６０の横方向
の位置調整を容易にするため、およびストップを支持表
面５２のレベルに押し下げることができるように、支持
表面５２は好ましくは、エッジ８４を持つくぼみで終端
しており、そのエッジに沿った一部がノッチ７０をもつ
ラベル１２０の一部と幾何学的に同じような形状をも
つ。エッジ８４のこの部分およびくぼみ上に延在するの
はストップ６０であり、図２１で最も明らかにわかるよ
うに、第１のストップがノッチ７０の一方と係合し、第
２のストップがラベル１２０のノッチ７０の第１のスト
ップから反対側の周辺部と係合できるように、ストップ
は横方向に位置する。ラベル１２０は、ストップ６０へ
直接向かう経路に沿って支持表面５２に位置する。図１
７ないし２０の実施例の穴の円状アレイよりむしろ、第
１の穴８６の対は位置決めピン７２のストップ６０の反
対側に備えられ、位置決めピン７２の反対側に向かいあ
る角度に向けられる。第２の穴８８の対は位置決めピン
７２の反対側のストップ６０に直接に向けられ、そして
ストップ６０に近接する一つのある角度に向けられた穴
９０はストップ６０のより離れた方向にある角度で向け
られる。穴９０は、ラベル１２０の経路のいずれの側に
位置してもよい。個々の実施例において、ジェットは、
支持表面５２を横切るラベル１２０の移動に反対方向の
ベクトル成分を一切持たない。支持表面５２は好ましく
はフラットであるが、円筒状、図９ないし１０に示した
タイプの形状であってもよい。この構成では、位置決め
ピン７２が押し下げられると、図示した方向に位置する
ラベル１２０は、ジェット８６、８８によって支持表面
５２を横切ってストップ６０の方に移動し、そしてジェ
ット９０によって旋回する。こりれにより、ストップ６
０はノッチ７０およびラベル１２０の端縁と正確に係合
する。位置決めピン７２は中央穴１０８を通じて引き出
される。図２１および２２に示たように、図１８ないし
２２の実施例において、ラベル１２０は穴８６、８８、
９０のアレーの一部をカバーし、これらの穴は少なくと
も部分的にストップ６０の方に向かい、ラベルはストッ
プに向かって位置する。これにより、ラベル１２０の周
辺エッジがエアー流に当たり、その結果、ラベルはその
位置から押しのけられストップの方に向かう。異なる形
状のラベル１２０が用いられてもよく、異なったジェッ
トのアレーやストップを用いてもよい。

【００３１】本発明は、ある好ましい実施例参照して詳
細に述べたが、本発明の本旨から逸脱することなく、種
々の変形が可能であることが理解されよう。

【００３２】本発明の他の特徴 １．フイルムエリアをエンクローズするケースを備え、
該ケースは前記フイルムエリアへの迷光を制限する半透
明の領域を有し、そして前記ケースに粘着されたラベル
を備え、該ラベルは前記半透明領域を覆う不透明な部分
を有することを特徴とするカメラ。 ２． 前記ケースは、前記半透明領域と一体的でより薄
くなっている、不透明な領域を有するセンテンス１記載
のカメラ。 ３． 前記半透明領域は穴なしであるセンテンス２記載
のカメラ。 ４． 前記不透明領域は障害物の境界を含み、そして前
記ラベルは前記障害物の境界にあてがわれるセンテンス
２記載のカメラ。 ５． 前記障害物の境界は前記半透明領域に少なくとも
一方の側で接するセンテンス４記載のカメラ。 ６． 前記障害物の境界は前記半透明領域を囲むセンテ
ンス４記載のカメラ。 ７． 前記ケースは、前記障害物の境界に接したグリッ
プエレメントを有するセンテンス４記載のカメラ。 ８． 前記ケースは、前記半透明領域を覆うグリップエ
レメントを有するセンテンス７記載のカメラ。 ９． 前記障害物境界により囲まれた御用要素を更に含
むセンテンス４記載のカメラ。 １０． 前記ラベルは前記障害物境界から０．６mmまた
はそれ以下で隔てられるセンテンス４記載のカメラ。 １１． 前記ラベルは前記障害物境界から０．４mmまた
はそれ以下で隔てられるセンテンス４記載のカメラ。 １２． 前記ラベルは前記障害物境界から０．２mmまた
はそれ以下で隔てられるセンテンス４記載のカメラ。 １３． 前記ケースは前記半透明領域を囲むグリップエ
レメントを有するセンテンス１記載のカメラ。 １４． 前記ラベルはケースは柔軟な性質であるセンテ
ンス１記載のカメラ。 １５． 前記ケースは外側表面および内側表面を有し、
そして前記ラベルは前記外側表面に粘着されるセンテン
ス１記載のカメラ。 １６． 対向するフイルムチャンバーおよび前記フイル
ムチャンバーの間の露光チャンバーを限定するフレーム
と、前記チャンバーを閉封する後カバーとを備え、前記
後カバーは、前記チャンバーの少なくとも一方への迷光
を限定する半透明領域を有し、前記後カバーに粘着され
るラベルは、半透明領域をカバーする不透明領域を有す
ることを特徴とするカメラ。 １７． 前記後カバーは、前記半透明領域と一体的でよ
り薄くなっている、不透明な領域を有するセンテンス１
６記載のカメラ。 １８． 前記不透明領域は障害物の境界を含み、そして
前記ラベルは前記障害物の境界にあてがわれるセンテン
ス１７記載のカメラ。 １９． 前記障害物の境界は前記半透明領域に接するセ
ンテンス１８記載のカメラ。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ケース
に粘着するラベルは不透明な部分を持ち、そのラベルを
カメラケースの半透明領域に正確に貼り合わせるように
したため、カメラケースに透過個所があってもラベルで
入光を阻止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の１実施形態の斜視図であり、本体の
光通過領域の位置を破線で示す。

【図２】 図１のライン２−２に沿った図１のカメラの
半図式化した縦断面図

【図３】 図１のラベルの半図式化した縦断面図

【図４】 カメラの別の実施形態を示した背面図

【図５】 図４のライン５−５に沿った図４のカメラの
縦断面図

【図６】 Bernoulli ラベラーの１実施形態を示した半
図式図

【図７】 図６のラベラーのヘッドの第１実施形態の図

【図８】 図７のラベラーのヘッドの断片的な断面図で
ガスジェットのための穴の向きを示している。

【図９】 ラベラーヘッドの第２の実施形態を示した斜
視図

【図１０】 図９のラベラーのヘッドに対する上部の図

【図１１】 ラベラーヘッドの第２の実施形態を示した
上部の図

【図１２】 図７のラベラーのヘッドの変形を示した平
面図

【図１３】 図８のラベラーのヘッドの変形を示した平
面図

【図１４】 ラベラーヘッドの第４の実施形態の斜視図

【図１５】 ラベラーヘッドの第４の実施形態の斜視図

【図１６】 ラベラーヘッドの第４の実施形態の断面図

【図１７】 ラベラーヘッドの第４の実施形態の断面図

【図１８】 ラベラーヘッドの第５の実施形態の平面図

【図１９】 ラベラーヘッドの第５の実施形態の斜視図

【図２０】 ラベラーヘッドの第５の実施形態の斜視図

【図２１】 ラベラーヘッドの第５の実施形態の斜視図

【図２２】 ラベラーヘッドの第５の実施形態の断面図

【符号の説明】

１００ カメラ １１２ ケース １１４ フイルムエリア １１６ 光通過領域 １１６ａ 開口 １１８ 不透明領域 １２０ ラベル １２２ 不透明部 １２６ フレーム １３２ フイルム １３４ 露光チャンバー １３６ 撮影レンズ １３８ フイルムチャンバー １４４ フイルム送り機構 １４５ フイルムカートリッジ １４７ カメラコンポーネント １５０ 粘着性層 １５６ 障害物 １６０ グリップエレメント １６２ 障害物の境界

フロントページの続き (72)発明者 マイケル・ピー・クレイマー アメリカ合衆国14564ニューヨーク州ビク ター、リチャードソン・ロード6658番

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フイルムエリアをエンクローズするケー
   スを備え、該ケースは前記フイルムエリアへの迷光を制
   限する半透明の領域を有し、 そして前記ケースに粘着されたラベルを備え、該ラベル
   は前記半透明領域を覆う不透明な部分を有することを特
   徴とするカメラ。
2. 【請求項２】 前記ケースは外側表面および内側表面を
   有し、そして前記ラベルは前記外側表面に粘着される請
   求項１記載のカメラ。
3. 【請求項３】 フイルムエリアをエンクローズするケー
   スを備え、前記ケースは障害物の境界および光通過領域
   を有し、 そして前記ケースに粘着されたラベルを備え、前記ラベ
   ルは前記障害物境界から０．６mmまたはそれ以下で隔て
   られ、前記ラベルは、前記光通過領域をカバーする不透
   明領域を有することを特徴とするカメラ。