JP2001066524A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001066524A
JP2001066524A JP24161199A JP24161199A JP2001066524A JP 2001066524 A JP2001066524 A JP 2001066524A JP 24161199 A JP24161199 A JP 24161199A JP 24161199 A JP24161199 A JP 24161199A JP 2001066524 A JP2001066524 A JP 2001066524A
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雄久 前田
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光夫 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、クロックの高速化による主走査方
向の画像倍率、色ずれの補正精度の向上が難しいという
課題を解決しようとするものである。 【解決手段】 この発明は、光ビームを主走査線上の2
箇所でそれぞれ検出する2つの光ビーム検出手段の一方
の光ビーム検出から他方の光ビーム検出までの時間差を
計測する手段36と、この手段36の計測結果により主
走査方向の像担持体上の画像の倍率を補正する手段39
とを備え、この手段39は、前記時間差を、一定のクロ
ック信号の計数と、該クロック信号と前記光ビーム検出
手段からの光ビーム検出信号との位相関係により算出す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ビームを用いて像
担持体上に画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシ
ミリ、印刷機(カラー画像を形成するものを含む)等の
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ビーム走査装置を用いた画像形成装置
は、光ビーム(レーザビーム)を画像信号により変調し
て偏向手段(例えばポリゴンミラー)により主走査方向
に等角速度偏向をし、fθレンズにより等角速度偏向か
ら等速度偏向への補正などを行い、像担持体としての感
光体上に走査するように構成されている。
【0003】しかしながら、この画像形成装置におい
て、特にプラスチックレンズをfθレンズに用いた場合
には、環境温度の変化や、装置内温度の変化等によって
プラスチックレンズの形状、屈折率が変化する。このた
め、感光体の像面での走査位置が変化して主走査方向の
倍率誤差が発生し、高品位の画像が得られなくなる。ま
た、複数のレーザビーム、レンズを用いて複数色の画像
を形成してこれらを重ね合わせる画像形成装置において
は、それぞれのレーザビームの倍率誤差による色ずれが
発生し、高品位の画像が得られなくなる。
【0004】このようなことから、環境温度の変化や、
装置内温度の変化等によって発生する画像の倍率誤差、
色ずれを補正するようにした画像形成装置が特開平9−
58053号公報、特開平8−136838号公報に記
載されている。特開平9−58053号公報記載の画像
形成装置では、複数のレーザビームの各々の一主走査内
の少なくとも2箇所でレーザビーム検知手段によりレー
ザビームを検知し、書込クロック生成回路は、レーザビ
ーム検知手段からのレーザビーム検知信号に基づいて各
々のレーザビームを1つのレーザビーム検知手段で検知
してから他のレーザビーム検知手段で検知するまでの間
に所定のクロックをカウントし、そのカウント数が基準
カウント数と略一致するように書込クロックの周波数を
補正し、さらに、それぞれのレーザビームの同期位置か
ら画像書込開始位置までのタイミングを補正している。
これにより、温度変化の影響による走査速度の変化に影
響されることなく、常に等倍性を保った高品位の画像を
得ることができ、また、各レーザビームによる画像の倍
率が等しく保たれ、色ずれのない高品位の画像を得るこ
とができる。
【0005】特開平8−136838号公報記載の画像
形成装置では、主走査線上の2点でレーザビームを光検
出器により検出し、その2点でのレーザビーム検出時間
の差をクロックのカウントで検出し、その結果により2
点間のレーザビームの偏向速度が一定になるようにポリ
ゴンミラー(ポリゴンモータ)の回転速度を制御してい
る。これにより、走査光学系が環境変動等により変化し
た場合に、主走査方向の倍率を自動的に補正することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−58053
号公報、特開平8−136838号公報に記載されてい
る画像形成装置では、主走査方向の倍率、色ずれの補正
精度を向上させるためには、2箇所(2点)間でのクロ
ックカウントによる2点でのレーザビーム検出時間の差
の計測の精度を向上させる必要がある。
【0007】そのためには、2点間でのクロックカウン
ト数、2点でのレーザビーム検出時間の差の計測に使用
するクロックを高速にする必要がある。しかし、クロッ
クの高速化は安定性、ノイズ発生等の問題が生じるの
で、安易にはできない。また、その計測に使用するクロ
ックに画像信号の書込クロックを使用する場合は、クロ
ックを高速化することができないからそれ以上の検出精
度は望めない。
【0008】請求項1に係る発明は、高速のクロックを
必要とせずに主走査方向の画像倍率補正精度を向上させ
ることができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。請求項2に係る発明は、高速のクロックを必要とせ
ずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ補正の精度を向
上させることができる画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0009】請求項3に係る発明は、高速のクロックを
必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ補正の
精度を向上させることができる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。請求項4に係る発明は、高速のクロ
ックを必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ
補正の精度を向上させることができ、簡素な回路構成で
実現できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】請求項5に係る発明は、高速のクロックを
必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ補正の
精度を向上させることができ、さらに一方の光ビーム検
出手段が光ビームを検出してから他方の光ビーム検出手
段が光ビームを検出するまでの時間差の計測精度を向上
させることができる画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0011】請求項6に係る発明は、高速のクロックを
必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ補正の
精度を向上させることができ、さらに一方の光ビーム検
出手段が光ビームを検出してから他方の光ビーム検出手
段が光ビームを検出するまでの時間差の計測に基本クロ
ックを新たに設ける必要がない画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】請求項7に係る発明は、高速のクロックを
必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ補正の
精度を向上させることができ、さらに一方の光ビーム検
出手段が光ビームを検出してから他方の光ビーム検出手
段が光ビームを検出するまでの時間差の計測に基本クロ
ックを新たに設ける必要がない画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】請求項8に係る発明は、高速のクロックを
必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ補正の
精度を向上させることができ、さらに一方の光ビーム検
出手段が光ビームを検出してから他方の光ビーム検出手
段が光ビームを検出するまでの時間差の計測精度を向上
させることができる画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0014】請求項9に係る発明は、高速のクロックを
必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ補正の
精度を向上させることができる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。請求項10に係る発明は、高速のク
ロックを必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ず
れ補正の精度を向上させることができ、さらに光ビーム
検出手段の個数を必要最小限にすることができる画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、画像信号に応じて変調され
た光ビームを走査することによって像担持体上に画像を
形成する画像形成装置であって、画像信号に応じて変調
された光ビームを主走査方向に偏向する偏向手段と、こ
の偏向手段により偏向された光ビームを主走査線上の2
箇所でそれぞれ検出する2つの光ビーム検出手段と、こ
の2つの光ビーム検出手段のうちの一方が光ビームを検
出してから前記2つの光ビーム検出手段のうちの他方が
光ビームを検出するまでの時間差を計測する時間差計測
手段と、この時間差計測手段で計測した時間差により主
走査方向の前記像担持体上の画像の倍率を補正する倍率
補正手段とを備えた画像形成装置において、前記時間差
計測手段は、前記時間差を、一定のクロック信号の計数
と、該クロック信号と前記光ビーム検出手段からの光ビ
ーム検出信号との位相関係により算出するものである。
【0016】請求項2に係る発明は、画像信号に応じて
変調された複数の光ビームを走査することによって一つ
若しくは複数の像担持体上に複数の画像を形成する画像
形成装置であって、各画像信号に応じて変調される複数
の光ビームを主走査方向に偏向する一つ若しくは複数の
偏向手段を有し、この偏向手段により主走査方向に偏向
された複数の光ビームのうちの少なくとも一つの光ビー
ムが他の光ビームに対して走査方向が逆となる光ビーム
走査装置と、前記複数の光ビームのうちの少なくとも一
つの光ビームを主走査線上の2箇所で検出する光ビーム
検出手段と、この光ビーム検出手段により同一の主走査
線上の2箇所のうちの1箇所で光ビームを検出してから
前記2箇所のうちの他の1箇所で光ビームを検出するま
での時間差を計測する時間差計測手段と、この時間差計
測手段で計測した時間差により、複数の光ビームによる
主走査方向の前記像担持体上の画像の倍率を補正する倍
率補正手段とを備えた画像形成装置において、前記時間
差計測手段は、前記時間差を、一定のクロック信号の計
数と、該クロック信号と前記光ビーム検出手段からの光
ビーム検出信号との位相関係により算出するものであ
る。
【0017】請求項3に係る発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置において、前記一定のクロック信号と
前記光ビーム検出手段からの光ビーム検出信号との位相
関係は、前記一定のクロック信号から生成した複数のク
ロック信号と前記光ビーム検出手段からの光ビーム検出
信号との位相関係としたものである。請求項4に係る発
明は、請求項3記載の画像形成装置において、前記複数
のクロック信号は、前記一定のクロック信号を遅延して
生成するものである。
【0018】請求項5に係る発明は、請求項3記載の画
像形成装置において、前記複数のクロック信号は前記一
定のクロック信号を基準クロックとするPLL回路で生
成するものである。請求項6に係る発明は、請求項1〜
5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記一定
のクロック信号は光ビームを点灯させるのに用いるクロ
ック信号であるものである。
【0019】請求項7に係る発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の画像形成装置において、前記一定のクロ
ック信号は画像信号を転送するのに用いるクロック信号
であるものである。請求項8に係る発明は、請求項1〜
7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記時間
差を計測する際に前記時間差を複数回計測し、その平均
値を用いるものである。
【0020】請求項9に係る発明は、請求項1〜8のい
ずれかに記載の画像形成装置において、前記時間差によ
って主走査方向の書き出し位置を補正するものである。
請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれかに記
載の画像形成装置において、前記光ビーム検出手段の一
つが画像形成開始タイミングを決める手段を兼用するも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】図3は本発明の実施例1を示す。
この実施例1は、請求項1、3、4、10に係る発明の
実施例であり、光ビーム走査装置としてのレーザビーム
走査装置11を有する画像形成装置の例である。レーザ
ビーム走査装置11においては、画像信号に合わせて点
灯する光ビーム発生手段としての図示しないレーザダイ
オード(以下LDという)ユニット内のLDから出射さ
れた光ビーム(レーザビーム)23は、図示しないコリ
メートレンズにより平行光束化されて図示しないシリン
ダレンズを通り、偏向手段としてのポリゴンミラー12
によって偏向され、fθレンズ13及びBTL14を通
ってミラー15により反射され、像担持体としての感光
体16上を走査する。
【0022】ここに、ポリゴンミラー12は駆動手段と
してのポリゴンモータ17により回転駆動され、感光体
16は例えばドラム状感光体が用いられる。BTL14と
は、Barrel Toroidal Lens(バレル・トロイダル・レ
ンズ)の略で、副走査方向のピント合わせ(集光機能と
副走査方向の位置補正(面倒れ等))を行う。感光体1
6の周りには、帯電手段としての帯電器18、現像手段
としての現像装置19、転写手段としての転写器20、
クリーニング手段としてのクリーニング装置21、除電
手段としての除電器22が配置されており、通常の電子
写真プロセスにより転写材としての記録紙の上に画像が
形成される。
【0023】すなわち、感光体16は、図示しない駆動
機構により回転駆動され、帯電器18により一様に帯電
された後にレーザビーム走査装置11からのレーザビー
ム23により走査されることで露光されて静電潜像が形
成される。この感光体16上の静電潜像は現像装置19
より現像されてトナー像となり、また、図示しない給紙
装置から転写材としての記録紙が給紙される。この記録
紙は、転写器20により感光体16上のトナー像が転写
され、図示しない定着装置によりトナー像が定着されて
外部へ排出される。感光体16は、トナー像転写後にク
リーニング装置21によりクリーニングされて残留トナ
ーが除去され、除電器22により除電されて次の電子写
真プロセスに備える。
【0024】図4は実施例1の画像書込部としてのレー
ザビーム走査装置11及びその周辺の制御系を示す。レ
ーザビーム走査装置11は、主走査方向両端部に、光ビ
ーム(レーザビーム)を検知する光ビーム検出手段とし
てのセンサ24、25が備えられており、fθレンズ1
3を透過したレーザビームがそれぞれミラー26、27
で反射された後にレンズ28、29によって集光されて
センサ24、25に入射し検知されるような構成となっ
ている。センサ24は同期検知信号となるレーザビーム
走査同期信号の検知を行うための同期検知センサの役割
も果たしている。
【0025】レーザビームが走査されることにより、セ
ンサ24、25がそれぞれレーザビームを検知してレー
ザビーム検知信号DETP1、DETP2を出力し、この
レーザビーム検知信号DETP1、DETP2が書込クロ
ック生成部30へ送られる。書込クロック生成部30
は、LDを変調するための書込クロックの周波数を決定
し、その書込クロックを生成する機能を有する。さら
に、書込クロック生成部30は、その書込クロックの周
波数によって主走査方向の画像倍率が変わることを利用
して、センサ24の出力信号DETP1とセンサ25の
出力信号DETP2との時間差を測定し、その結果から
書込クロックの周波数を可変して主走査方向の画像倍率
を補正する倍率補正機能(倍率補正手段)も有する。
【0026】書込クロック生成部30で周波数可変によ
る主走査方向の画像倍率補正がなされた書込クロックW
CLKとセンサ24からの同期検知信号DETP1が位
相同期クロック発生部31に送られ、位相同期クロック
発生部31は書込クロックWCLKに基づいて同期検知
信号DETP1に同期したクロックVCLKを発生して
光ビーム発生手段駆動部としてのLD駆動部32へ送
る。LD駆動部32は、レーザビーム走査装置11にお
けるLDユニット33内のLDの点灯を位相同期クロッ
ク発生部31からのクロックVCLKに同期させた画像
信号に応じて制御する。したがって、LDユニット33
内のLDから画像信号に応じて変調されたレーザビーム
が出射され、このレーザビームがポリゴンミラー12に
より偏向されてfθレンズ13、BTL14及びミラー
15を介して感光体16上を走査することになる。
【0027】図1は上記書込クロック生成部30の構成
を示す。書込クロック生成部30においては、計測用基
準クロック発生部34はセンサ24、25からのレーザ
ビーム検知信号DETP1、DETP2の時間差を計測す
るための基準クロックCLKを発生して出力し、この基
準クロックCLKを遅延部35、例えばディレイ素子に
送る。
【0028】遅延部35は、計測用基準クロック発生部
34からの基準クロックCLKを遅延させて複数個のク
ロックを生成する。この複数個のクロックは2以上の複
数のクロックであり、本実施例では5個のクロックCL
K、CLK1〜CLK4である。また、本実施例1で
は、基準クロックCLKを遅延させて4つのクロックC
LK1〜CLK4を生成しているが、その遅延量は基準
クロックCLKの周期の1/5になるように設定してあ
る。
【0029】時間差計測手段としての時間差算出部36
はセンサ24、25からのレーザビーム検知信号DET
P1、DETP2と、遅延部35からのクロックCLK、
CLK1〜CLK4によりセンサ24からのレーザビー
ム検知信号DETP1とセンサ25からのレーザビーム
検知信号DETP2との時間差Tを算出する。この時間
差Tは、レーザビームがセンサ24に入射した瞬間(レ
ーザビーム検知信号DETP1の立ち上がりエッジ)か
ら、レーザビームがセンサ25に入射した瞬間(レーザ
ビーム検知信号DETP2の立ち上がりエッジ)までと
している。
【0030】図2は時間差算出部36のタイミングチャ
ートを示す。時間差算出部36は、大きく分けると、カ
ウンタ部37と位相差検出部38で構成されており、ま
ず、カウンタ部37がセンサ24からのレーザビーム検
知信号DETP1の立ち上がりエッジによりクリアさ
れ、遅延部35からの基準クロックCLKのカウントを
開始する。そして、カウンタ部37は、センサ25から
のレーザビーム検知信号DETP2の立ち上がりエッジ
でカウント値をラッチする。そのラッチしたカウント値
をAとし、基準クロックCLKの1周期の時間をtとす
ると、カウンタ部37で基準クロックCLKのカウント
により計測した時間差はt×Aとなる。
【0031】次に、位相差検出部38は、遅延部35か
らのクロックCLK、CLK1〜CLK4の中でセンサ
24からのレーザビーム検知信号DETP1の立ち上が
りエッジに一番近いものを探す。仮に、レーザビーム検
知信号DETP1の立ち上がりエッジに一番近いものが
クロックCLK1であるとすると、位相差検出部38
は、基準クロックCLKと、レーザビーム検知信号DE
TP1の立ち上がりエッジに一番近いクロックCLK1の
遅延部35による遅延量が予め分かっているので、レー
ザビーム検知信号DETP1の立ち上がりエッジに一番
近いクロックCLK1の立ち上がりエッジから基準クロ
ックCLKの立ち上がりエッジまでの時間をt1とす
る。
【0032】また、位相差検出部38は、遅延部35か
らのクロックCLK、CLK1〜CLK4の中でセンサ
25からのレーザビーム検知信号DETP2の立ち上が
りエッジに一番近いものを探す。仮に、レーザビーム検
知信号DETP2の立ち上がりエッジに一番近いものが
クロックCLK2であるとすると、位相差検出部38
は、基準クロックCLKと、レーザビーム検知信号DE
TP2の立ち上がりエッジに一番近いクロックCLK2
の遅延部35による遅延量が予め分かっているので、レ
ーザビーム検知信号DETP2の立ち上がりエッジに一
番近いクロックCLK2の立ち上がりエッジから基準ク
ロックCLKの立ち上がりエッジまでの時間をt2とす
る。
【0033】そして、位相差検出部38は、上記カウン
タ部37で計測した時間差t×Aと、t1、t2を足し
合わせてその時間T=(t1+t×A+t2)をレーザ
ビーム検知信号DETP1とレーザビーム検知信号DE
TP2との時間差とし、この時間差Tを比較制御手段と
しての比較制御部39へ送る。比較制御部39は、位相
差検出部38からの時間差Tを基準時間差T0と比較す
る。
【0034】この基準時間差T0は、画像の主走査方向
倍率が合っている(画像の主走査方向倍率の誤差が無
い)時のレーザビーム検知信号DETP1とレーザビー
ム検知信号DETP2との時間差であり、比較制御部3
9に記憶させておく。比較制御部39は時間差Tと基準
時間差T0との比較結果をクロック生成部40へ送る。
クロック生成部40は、書込クロックWCLKを生成し
て位相同期クロック発生部31へ送るが、その書込クロ
ックWCLKの周波数を比較制御部39の比較結果に応
じて画像の主走査方向倍率が合う(画像の主走査方向倍
率の誤差が無くなる)ように補正する。
【0035】図5は書込クロック生成部30の動作フロ
ーを示す。この動作フローの実行前に、上記時間差Tが
基準時間差T0になるような書込クロックが設定され、
画像の主走査方向倍率が合っている状態になっている。
書込クロック生成部30は、まず、上述のように、上記
時間差Tを測定し、この時間差Tを基準時間差T0と比
較する。書込クロック生成部30は、時間差Tが基準時
間差T0と等しいならば処理を終了して書込クロックを
そのままとする。
【0036】また、書込クロック生成部30は、T<T
0であれば、画像が主走査方向に拡大していることにな
るので、書込クロックWCLKの周波数を上げる。ま
た、書込クロック生成部30は、逆にT>T0であれ
ば、画像が主走査方向に縮小していることになるので、
書込クロックWCLKの周波数を下げる。そして、書込
クロック生成部30は、再度、時間差Tを測定して基準
時間差T0と比較し、TがT0にほぼ等しくなるまで上
記動作を繰り返す。その結果、主走査方向の画像倍率が
補正されることになる。
【0037】書込クロック生成部30は、TとT0を比
較する際に、本来ならばTとT0が完全に等しいか否か
を判断することになるが、時間差Tを測定する際の測定
誤差等の関係で、TとT0が必ずしも完全に等しくはな
らないことが考えられるので、比較制御部39ではTが
許容し得る範囲、即ち、許容できる倍率誤差範囲、測定
誤差範囲であれば正常である(TとT0が等しい)と判
断するようにしている。よって、比較制御部39はTが
T0に対してそれ以上の時間差になった場合をT<T
0、T>T0とし、書込クロック生成部30は比較制御
部39の比較結果に応じて書込クロックWCLKの周波
数を可変するようにしている。
【0038】書込クロック生成部30は、T<T0、T
>T0になった場合に書込クロックWCLKの周波数を
上げたり下げたりするが、その書込クロックWCLKの
周波数の可変量については、時間差Tに対する主走査方
向の画像拡大率が事前におよそ分かっていれば、それを
元に書込クロックWCLKの周波数の上げ幅、下げ幅を
決めることで、主走査方向の画像倍率補正を短時間に行
うことができる。
【0039】図16は本実施例における温度変化による
レーザビームの位置ずれ量を示す。図16から分かるよ
うに、温度が上昇すると、主走査方向にレーザビームが
広がり、画像が拡大する。一方、図17は本実施例にお
ける温度変化による時間差Tの変化を示す。図17から
分かるように、温度が上昇すると、時間差Tが短くな
る。これらの関係から、時間差Tと基準時間差T0との
比較結果に対する主走査方向の画像倍率変化量が分かる
ので、書込クロック生成部30は、その時間差Tと基準
時間差T0との比較結果に対する主走査方向の画像倍率
変化量の関係を記憶しておき、実際に主走査方向の画像
倍率を補正する際に、その時間差Tと基準時間差T0と
の比較結果に対する主走査方向の画像倍率変化量の関係
を読み出して書込クロックWCLKの周波数の上げ幅、
下げ幅を決めればよい。時間差Tと基準時間差T0との
比較結果に対する主走査方向の画像倍率変化量の関係
は、レンズ毎、画像形成装置毎に若干異なるが、大きく
異なることはないので、事前に代表値として測定して記
憶しておけばよい。
【0040】次に、本発明の実施例2について説明す
る。この実施例2は請求項1、3、4、10に係る発明
の実施例である。実施例2は、実施例1とは以下に述べ
る点が異なり、その他の点が実施例1と同様である。図
6は実施例2における画像書込部としてのレーザビーム
走査装置11及びその周辺の制御系を示す。レーザビー
ム走査装置11は、主走査方向両端部に、光ビーム(レ
ーザビーム)を検知するセンサ24、25が備えられて
おり、fθレンズ13を透過したレーザビームがそれぞ
れミラー26、27で反射された後にレンズ28、29
によって集光されてセンサ24、25に入射し検知され
るような構成となっている。センサ24は同期検知信号
となるレーザビーム走査同期信号の検知を行うための同
期検知センサの役割も果たしている。
【0041】レーザビームが走査されることにより、セ
ンサ24、25がそれぞれレーザビームを検知してレー
ザビーム検知信号DETP1、DETP2を出力し、この
レーザビーム検知信号DETP1、DETP2が倍率補正
制御部41へ送られる。倍率補正制御部41は、ポリゴ
ンモータ17の回転数を決めるクロックPCLKを生成
する機能を有する。さらに、倍率補正制御部41は、そ
のクロックPCLKの周波数によって主走査方向の画像
倍率が変わることを利用して、センサ24の出力信号D
ETP1とセンサ25の出力信号DETP2との時間差を
測定し、その結果からクロックPCLKの周波数を可変
して主走査方向の画像倍率を補正する倍率補正機能(倍
率補正手段)も有する。
【0042】倍率補正制御部41で周波数可変による主
走査方向の画像倍率補正がなされたクロックPCLKが
駆動制御手段としてのポリゴンモータ駆動制御部42へ
送られ、ポリゴンモータ駆動制御部42はクロックPC
LKの周波数に応じた回転数でポリゴンモータ17を回
転させる。書込クロック生成部43は、LDを変調する
ための規定周波数の書込クロックWCLKを生成して位
相同期クロック発生部31に送る。
【0043】位相同期クロック発生部31は書込クロッ
ク生成部43からの書込クロックWCLKに基づいてセ
ンサ24からの同期検知信号DETP1に同期したクロ
ックVCLKを発生して光ビーム発生手段駆動部として
のLD駆動部32へ送る。LD駆動部32は、レーザビ
ーム走査装置11におけるLDユニット33内のLDの
点灯を位相同期クロック発生部31からのクロックVC
LKに同期させた画像信号に応じて制御する。したがっ
て、LDユニット33内のLDから画像信号に応じて変
調されたレーザビームが出射され、このレーザビームが
ポリゴンミラー12により偏向されてfθレンズ13、
BTL14及びミラー15を介して感光体16上を走査
することになる。
【0044】図7は上記倍率補正制御部41の構成を示
す。倍率補正制御部41は、上記実施例1の書込クロッ
ク生成部30と同様であり、書込クロックの代りにクロ
ックPCLKを生成して位相同期クロック発生部31の
代りにポリゴンモータ駆動制御部42へ送る。この倍率
補正制御部41は、実施例1の書込クロック生成部30
と同様に計測用基準クロック発生部34、遅延部35、
カウンタ部37及び位相差検出部38を有する時間差算
出部36、比較制御部39を有し、クロック生成部40
をポリゴンモータ制御用クロック発生部44とする。
【0045】図8は倍率補正制御部41の動作フローを
示す。倍率補正制御部41は、時間差Tが基準時間差T
0とほぼ等しいならば処理を終了してクロックPCLK
をそのままとし、T<T0であればクロックPCLKの
周波数を下げ、T>T0であればクロックPCLKの周
波数を上げる点が書込クロック生成部30と異なるだけ
であり、その他の点は書込クロック生成部30と同様で
ある。
【0046】実施例1、2によれば、画像信号に応じて
変調された光ビームを走査することによって像担持体と
しての感光体16上に画像を形成する画像形成装置であ
って、画像信号に応じて変調された光ビームを主走査方
向に偏向する偏向手段としてのポリゴンミラー12と、
この偏向手段12により偏向された光ビームを主走査線
上の2箇所でそれぞれ検出する2つの光ビーム検出手段
としてのセンサ24、25、ミラー26、27及びレン
ズ28、29と、この2つの光ビーム検出手段24〜2
9のうちの一方が光ビームを検出してから前記2つの光
ビーム検出手段24〜29のうちの他方が光ビームを検
出するまでの時間差Tを計測する時間差計測手段として
の時間差算出部36と、この時間差計測手段36で計測
した時間差Tにより主走査方向の前記像担持体16上の
画像の倍率を補正する倍率補正手段としての比較制御部
39とを備えた画像形成装置において、前記時間差計測
手段36は、前記時間差Tを、一定のクロック信号の計
数と、該クロック信号と前記光ビーム検出手段24〜2
9からの光ビーム検出信号との位相関係により算出する
ので、高速のクロックを必要とせずに時間差Tの算出精
度を向上させることができ、主走査方向の画像倍率補正
精度を向上させることができる。
【0047】また、実施例1、2によれば、前記一定の
クロック信号と前記光ビーム検出手段24〜29からの
光ビーム検出信号との位相関係は、前記一定のクロック
信号から生成した複数のクロック信号と前記光ビーム検
出手段24〜29からの光ビーム検出信号との位相関係
としたので、高速のクロックを必要とせずに時間差Tの
算出精度を向上させることができ、主走査方向の画像倍
率補正の補正精度を向上させることができる。
【0048】また、実施例1、2によれば、前記複数の
クロック信号は、前記一定のクロック信号を遅延して生
成するので、高速のクロックを必要とせずに時間差Tの
算出精度を向上させることができ、主走査方向の画像倍
率補正の補正精度を向上させることができ、さらに簡素
な回路構成で実現できる。
【0049】また、実施例1、2によれば、前記光ビー
ム検出手段24〜29の一つが画像形成開始タイミング
を決める手段を兼用するので、高速のクロックを必要と
せずに時間差Tの算出精度を向上させることができ、主
走査方向の画像倍率補正の精度を向上させることがで
き、さらに光ビーム検出手段の個数を必要最小限にする
ことができる。
【0050】次に、本発明の実施例3について説明す
る。この実施例3は、請求項5に係る発明の一実施例で
ある。実施例3は、上記実施例1とは以下の点が異な
り、その他の点が実施例1と同様である。図9は本実施
例3の書込クロック生成部46を示す。この書込クロッ
ク生成部46は、実施例1の書込クロック生成部30に
おいて、遅延部35の代りにPLL(Phase Locked
Loop)回路45を用いたものである。PLL回路45
は、計測用基準クロック発生部34からの基準クロック
CLKに対して位相の異なった(遅延した)複数のクロ
ックCLK、CLK1〜CLK4を精度良く生成する。
この書込クロック生成部46の動作フローは実施例1の
書込クロック生成部30の動作フローと同様である。
【0051】この実施例3によれば、実施例1におい
て、前記複数のクロック信号は前記一定のクロック信号
を基準クロックとするPLL回路45で生成するので、
高速のクロックを必要とせずに時間差Tの算出精度を向
上させることができ、主走査方向の画像倍率補正の精度
を向上させることができ、さらに一方の光ビーム検出手
段が光ビームを検出してから他方の光ビーム検出手段が
光ビームを検出するまでの時間差の計測精度を向上させ
ることができる。
【0052】次に、本発明の実施例4について説明す
る。この実施例4は、請求項6、7に係る発明の実施例
である。この実施例4は、実施例1とは以下の点が異な
り、その他の点は実施例1と同様である。図10は本実
施例4の書込クロック生成部47を示す。この書込クロ
ック生成部47は、実施例1の書込クロック生成部30
において、計測用基準クロックCLKの代りに、上記L
Dの点灯制御を行うためのクロックVCLKを用いるも
のであり、計測用基準クロック発生部34が必要でなく
なる。
【0053】この書込クロック生成部47の動作フロー
は実施例1の書込クロック生成部30の動作フローと同
様である。LD駆動部32に対して一度に2ドット分、
4ドット分、8ドット分又はそれ以上の画像信号をクロ
ックVCLKの1周期の間に送る場合、LD駆動部32
内では、LDの点灯制御を行うためのクロックの周波数
はクロックVCLKの2倍、4倍、8倍…となるが、こ
の場合においても、本実施例4の書込クロック生成部は
図10に示すような構成のものとなる。
【0054】実施例4によれば、実施例1において、前
記一定のクロック信号は光ビームを点灯させるのに用い
るクロック信号であるので、高速のクロックを必要とせ
ずに時間差Tの算出精度を向上させることができ、主走
査方向の画像倍率補正の補正精度を向上させることがで
き、さらに一方の光ビーム検出手段が光ビームを検出し
てから他方の光ビーム検出手段が光ビームを検出するま
での時間差の計測に基本クロックを新たに設ける必要が
ない。
【0055】また、実施例4によれば、実施例1におい
て、前記一定のクロック信号は画像信号を転送するのに
用いるクロック信号であるので、高速のクロックを必要
とせずに時間差Tの算出精度を向上させることができ、
主走査方向の画像倍率補正の補正精度を向上させること
ができ、さらに一方の光ビーム検出手段が光ビームを検
出してから他方の光ビーム検出手段が光ビームを検出す
るまでの時間差の計測に基本クロックを新たに設ける必
要がない。
【0056】次に、本発明の実施例5について説明す
る。この実施例5は、請求項8に係る発明の実施例であ
る。この実施例5は、実施例1とは以下の点が異なり、
その他の点は実施例1と同様である。図11は本実施例
5の書込クロック生成部49を示す。この書込クロック
生成部は、実施例1の書込クロック生成部30におい
て、時間差算出部36の代りに、カウンタ部37及び位
相差検出部38の他に平均値算出手段としての平均値算
出部47を有する時間差算出部48が用いられた書込ク
ロック生成部49からなり、時間差tを複数回測定して
その平均値Taを平均値算出部47で求めて比較制御部
39へ送る。
【0057】このように、実施例5は、時間差Tを複数
回測定してその平均値Taを求め、この時間差平均値T
aを使って主走査方向の画像倍率補正を行うため、ポリ
ゴンミラー12の面倒れの影響、時間差Tの測定誤差等
の影響を低減でき、その結果、主走査方向の画像倍率補
正の精度が向上する。
【0058】図12は本実施例5の書込クロック生成部
49の動作フローを示す。この動作フローの実行前に、
上記時間差Tが基準時間差T0になるような書込クロッ
クが設定され、画像の主走査方向倍率が合っている状態
になっている。書込クロック生成部49は、まず、時間
差測定の平均回数nを測定する。そして、書込クロック
生成部49は、1回目の時間差測定値を対象とさせるた
めにn=1とし、上述のように、上記時間差Tn(ここ
ではT1)を測定し、時間差算出部48でその時間差T
nを記憶する。
【0059】ここで、書込クロック生成部49は、nが
先程設定した平均回数Nと等しいか否かをチェックし、
nがNに等しくなければ、次の測定値を対象とするため
にnを+1だけインクリメントする。そして、書込クロ
ック生成部49は、再度、上述のように、上記時間差T
n(ここではT2)を測定し、時間差算出部48でその
時間差Tnを記憶する。
【0060】書込クロック生成部49は、このような動
作を繰り返してn=Nとなったところで、時間差算出部
48で記憶しておいた時間差Tn(T1、T2…)と平
均回数Nから時間差Tnの平均値Ta(=(T1+T2
+…TN)/N)を算出し、比較制御部39でその時間
差Taと基準時間差T0を比較する。書込クロック生成
部49は、時間差Taが基準時間差T0とほぼ等しいな
らば処理を終了して書込クロックをそのままとする。
【0061】また、書込クロック生成部49は、Ta<
T0であれば、画像が主走査方向に拡大していることに
なるので、書込クロックWCLKの周波数を上げる。ま
た、書込クロック生成部49は、逆にTa>T0であれ
ば、画像が主走査方向に縮小していることになるので、
書込クロックWCLKの周波数を下げる。そして、書込
クロック生成部49は、再度、時間差Tnを平均回数N
測定してその平均値Taを求め、このTaがT0にほぼ
等しくなるまで上記動作を繰り返す。その結果、主走査
方向の画像倍率が補正されることになる。
【0062】書込クロック生成部49は、TaとT0と
を比較する際に、本来ならばTaとT0とが完全に等し
いか否かを判断することになるが、時間差を測定する際
の測定誤差、平均値を算出する際の誤差等の関係で、T
aとT0とが必ずしも完全に等しくならないことが考え
られるので、比較制御部39ではTaが許容し得る範
囲、即ち、許容できる倍率誤差範囲、測定誤差範囲、平
均値算出誤差範囲であれば正常である(TaとT0が等
しい)と判断するようにしている。よって、比較制御部
39はTaがT0に対してそれ以上の時間差になった場
合をTa<T0、Ta>T0とし、書込クロック生成部
49は比較制御部39の比較結果に応じて書込クロック
WCLKの周波数を可変するようにしている。
【0063】書込クロック生成部49は、Ta<T0、
Ta>T0になった場合に書込クロックWCLKの周波
数を上げたり下げたりするが、その書込クロックWCL
Kの周波数の可変量については、時間差Taに対する主
走査方向の画像拡大率が事前におよそ分かっていれば、
それを元に書込クロックWCLKの周波数の上げ幅、下
げ幅を決めることで、主走査方向の画像倍率補正を短時
間に行うことができる。
【0064】図16は本実施例における温度変化による
レーザビームの位置ずれ量を示す。図16から分かるよ
うに、温度が上昇すると、主走査方向にレーザビームが
広がり、画像が拡大する。一方、図17は本実施例にお
ける温度変化による時間差の変化を示す。図17から分
かるように、温度が上昇すると、時間差が短くなる。こ
れらの関係から、時間差と基準時間差T0との比較結果
に対する主走査方向の画像倍率変化量が分かるので、書
込クロック生成部49は、その時間差と基準時間差T0
との比較結果に対する主走査方向の画像倍率変化量の関
係を記憶しておき、実際に主走査方向の画像倍率を補正
する際に、その時間差と基準時間差T0との比較結果に
対する主走査方向の画像倍率変化量の関係を読み出して
書込クロックWCLKの周波数の上げ幅、下げ幅を決め
ればよい。時間差と基準時間差T0との比較結果に対す
る主走査方向の画像倍率変化量の関係は、レンズ毎、画
像形成装置毎に若干異なるが、大きく異なることはない
ので、事前に代表値として測定して記憶しておけばよ
い。
【0065】この実施例5によれば、実施例1におい
て、前記時間差を計測する際に前記時間差を複数回計測
し、その平均値を用いるので、高速のクロックを必要と
せずに時間差の算出精度を向上させることができ、主走
査方向の画像倍率補正の補正精度を向上させることがで
き、さらに一方の光ビーム検出手段が光ビームを検出し
てから他方の光ビーム検出手段が光ビームを検出するま
での時間差の計測精度を向上させることができる。
【0066】図13は本発明の実施例6を示す。この実
施例6は、請求項1、3、4に係る発明の一実施例であ
り、4ドラム方式の画像形成装置の例である。この実施
例6は、4色、例えばイエロー(以下Yという)、マゼ
ンタ(以下Mという)、シアン(以下Cという)、ブラ
ック(以下BKという)の画像を重ね合わせたカラー画
像を形成するために4組の画像形成部50Y、50M、
50C、50BKを有する。この4組の画像形成部50
Y、50M、50C、50BKは、それぞれ実施例1の
図3に示すような画像形成部とほぼ同様に、像担持体と
しての感光体16Y、16M、16C、16BK、帯電
手段としての帯電器18Y、18M、18C、18B
K、現像手段としての現像装置19Y、19M、19
C、19BK、転写手段としての転写器20Y、20
M、20C、20BK、クリーニング手段としてのクリ
ーニング装置、除電手段としての除電器、光ビーム走査
装置としてのレーザビーム走査装置11Y、11M、1
1C、11BKを有する。
【0067】このレーザビーム走査装置11Y、11
M、11C、11BKは、実施例1におけるレーザビー
ム走査装置11と同様に光ビーム発生手段としてのLD
ユニット、コリメートレンズ、シリンダレンズ、偏向手
段としてのポリゴンミラー12Y、12M、12C、1
2BK、偏向手段としてのfθレンズ13Y、13M、
13C、13BK、BTL14Y、14M、14C、1
4BK、ミラー、ポリゴンモータを有する。
【0068】各レーザビーム走査装置11Y、11M、
11C、11BKにおいては、それぞれ、LDユニット
内のLDから出射された光ビーム(レーザビーム)は、
図示しないコリメートレンズにより平行光束化されて図
示しないシリンダレンズを通り、ポリゴンミラー12
Y、12M、12C、12BKによって偏向され、fθ
レンズ13Y、13M、13C、13BK及びBTL1
4Y、14M、14C、14BKを通ってミラーにより
反射され、感光体16Y、16M、16C、16BK上
を走査する。ここに、ポリゴンミラー12Y、12M、
12C、12BKはそれぞれポリゴンモータにより回転
駆動され、転写ベルト51は搬送用モータ53により回
転駆動される。
【0069】各画像形成部50Y、50M、50C、5
0BKにおいては、感光体16Y、16M、16C、1
6BKは、それぞれ、図示しない駆動機構により回転駆
動され、帯電器18Y、18M、18C、18BKによ
り一様に帯電された後に、レーザビーム走査装置11
Y、11M、11C、11BKにて、Y、M、C、BK
各色の画像信号に基づいてそれぞれ変調されたレーザビ
ームで走査されて静電潜像が形成される。
【0070】この感光体16Y、16M、16C、16
BK上の静電潜像はそれぞれ現像装置19Y、19M、
19C、19BKにて現像されてY、M、C、BK各色
のトナー像となり、また、図示しない給紙装置から転写
材としての記録紙52が給紙されて転写材搬送手段とし
ての転写ベルト51により搬送される。この転写ベルト
51上の記録紙52は、感光体16Y、16M、16
C、16BK上の各色のトナー像が転写器20Y、20
M、20C、20BKにより順次に重ねて転写されるこ
とでフルカラー画像が形成され、図示しない定着装置に
よりフルカラートナー像が定着されて外部へ排出され
る。また、感光体16Y、16M、16C、16BK
は、トナー像転写後にクリーニング装置によりクリーニ
ングされて残留トナー等が除去され、除電器により除電
されて次の動作に備える。
【0071】各画像形成部50Y、50M、50C、5
0BKは、それぞれ図4に示すような実施例1のレーザ
ビーム走査装置11及びその周辺の制御系と同様なレー
ザビーム走査装置11Y、11M、11C、11BK及
びその周辺の制御系を有し、実施例1と同様に主走査方
向の画像倍率補正が行われる。この実施例6によれば、
実施例1と同様な効果が得られる。
【0072】次に、本発明の実施例7について説明す
る。この実施例7は、請求項1、3、4に係る発明の実
施例である。実施例7では、実施例6において、各画像
形成部50Y、50M、50C、50BKは、それぞれ
図6に示すような実施例2の画像書込部としてのレーザ
ビーム走査装置11及びその周辺の制御系と同様なレー
ザビーム走査装置11Y、11M、11C、11BK及
びその周辺の制御系を持つように構成され、実施例2と
同様に主走査方向の画像倍率補正が行われる。この実施
例7によれば、実施例2と同様な効果が得られる。
【0073】次に、本発明の実施例8について説明す
る。この実施例8は、請求項5に係る発明の実施例であ
る。実施例8では、実施例6において、各画像形成部5
0Y、50M、50C、50BKは、それぞれ図9に示
すような実施例3の書込クロック生成部と同様な書込ク
ロック生成部を持つように構成され、実施例3と同様に
主走査方向の画像倍率補正が行われる。この実施例8に
よれば、実施例3と同様な効果が得られる。
【0074】次に、本発明の実施例9について説明す
る。この実施例9は、請求項6、7に係る発明の実施例
である。実施例9では、実施例6において、各画像形成
部50Y、50M、50C、50BKは、それぞれ図1
0に示すような実施例4の書込クロック生成部と同様な
書込クロック生成部を持つように構成され、実施例4と
同様に主走査方向の画像倍率補正が行われる。この実施
例9によれば、実施例4と同様な効果が得られる。
【0075】次に、本発明の実施例10について説明す
る。この実施例10は、請求項8に係る発明の実施例で
ある。実施例10では、実施例6において、各画像形成
部50Y、50M、50C、50BKは、それぞれ図1
1に示すような実施例5の書込クロック生成部と同様な
書込クロック生成部を持つように構成され、実施例5と
同様に主走査方向の画像倍率補正が行われる。この実施
例10によれば、実施例5と同様な効果が得られる。
【0076】実施例6〜10においては、各色毎にレー
ザビームを検知する2個のセンサ24、25を備える場
合と、一つのレーザビーム走査装置に2個のセンサ2
4、25を備えて残りのレーザビーム走査装置に同期信
号検知用のセンサを1個のみ備える場合と、二つのレー
ザビーム走査装置に2個のセンサ24、25を備えて残
りのレーザビーム走査装置に同期信号検知用のセンサを
1個のみ備える場合とが考えられる。
【0077】レーザビーム走査装置毎の温度差、特にf
θレンズ毎の温度差があまりない場合は、一つのレーザ
ビーム走査装置に2個のセンサ24、25を備えて、そ
のレーザビーム検知信号の時間差によって各レーザビー
ム走査装置の主走査方向の画像倍率を補正してもよい。
また、隣り合ったレーザビーム走査装置については、そ
の温度差、特にfθレンズの温度差があまりない場合
は、隣り合わない2つのレーザビーム走査装置に2個の
センサ24、25を備えて、そのレーザビーム検知信号
の時間差によって隣り合うレーザビーム走査装置の主走
査方向の画像倍率を補正してもよい。
【0078】図14は本発明の実施例11を示す。この
実施例11は、請求項2〜4、9、10に係る発明の実
施例であり、4ドラム方式の画像形成装置の例である。
実施例11では、光ビーム走査装置としてのレーザビー
ム走査装置54が実施例6と異なるが、その他は実施例
6と同様である。図14において、21Y、21M、2
1C、21BKはクリーニング装置、22Y、22M、
22C、22BKは除電器である。
【0079】レーザビーム走査装置54は、偏向手段と
して1つのポリゴンミラー55が用いられ、このポリゴ
ンミラー55が駆動手段としてのポリゴンモータ56に
より回転駆動される。ポリゴンミラー55は反射面の上
方部分と下方部分とで異なる色のレーザビームを偏向走
査し、各色のレーザビームがポリゴンミラー55を中心
として対向振分走査されてそれぞれ感光体16Y、16
M、16C、16BK上を走査する。各色のレーザビー
ムは、ポリゴンミラー55によって偏向され、fθレン
ズ57MY、57BKCを通り、第1ミラー58Y、5
8M、58C、58BK、第2ミラー59Y、59M、
59C、59BKで折り返され、BTL60Y、60
M、60C、60BKを通り、第3ミラー61Y、61
M、61C、61BKで折り返され、感光体16Y、1
6M、16C、16BK上を走査する。
【0080】図15は上記レーザビーム走査装置54を
上から見た図である。光ビーム発生手段としてのLDユ
ニット62Y、62BK内の各LDから出射された光ビ
ーム(レーザビーム)は、それぞれシリンダレンズ63
Y、63BKを通り、反射ミラー64Y、64BKによ
って反射されてポリゴンミラー55の反射面下方部分に
入射し、ポリゴンミラー55が回転することにより偏向
走査され、fθレンズ57MY、57BKCを通り、第
1ミラー58Y、58BK、第2ミラー59Y、59B
Kで折り返され、BTL60Y、60BKを通り、第3
ミラー61Y、61BKで折り返され、感光体16Y、
16BK上を走査する。
【0081】光ビーム発生手段としてのLDユニット6
2C、62M内の各LDから出射された光ビーム(レー
ザビーム)は、それぞれシリンダレンズ63C、63M
を通り、ポリゴンミラー55の反射面上方部分に入射
し、ポリゴンミラー55が回転することにより偏向走査
され、fθレンズ57BKC、57MYを通り、第1ミ
ラー58C、58M、第2ミラー59C、59Mで折り
返され、BTL60C、60Mを通り、第3ミラー61
C、61Mで折り返され、感光体16C、16M上を走
査する。
【0082】本実施例では、レーザビーム走査装置54
の主走査方向両端にはシリンダレンズミラー65MY、
65BKC、66MY、66BKC及びセンサ67M
Y、67BKC、68MY、68BKCが備えられてい
る。fθレンズ57MY、57BKCを通った各色のレ
ーザビームは、シリンダレンズミラー65MY、65B
KC、66MY、66BKCにより反射集光され、セン
サ67MY、67BKC、68MY、68BKCに入射
して検知される。
【0083】センサ67MY、67BKCは、同期検知
信号となるレーザビーム走査同期信号の検知を行うため
の同期検知センサの役割も果たしている。また、LDユ
ニット62BKからのレーザビームとLDユニット62
Cからのレーザビームに対して、共通のシリンダレンズ
ミラー65BKC、66BKC及びセンサ67BKC、
68BKCが使用されている。
【0084】LDユニット62Yからのレーザビームと
LDユニット62Mからのレーザビームに対しても、共
通のシリンダレンズミラー65MY、66MY及びセン
サ67MY、68MYが使用されている。同じセンサに
2つのレーザビームが入射することになるので、センサ
が2つのレーザビームをそれぞれ検知できるように2つ
のレーザビームが同じセンサに入射するタイミングが互
いに異なるようにしてある。しかし、それぞれのレーザ
ビームに対して2つずつのセンサを設けるようにしても
かまわない。図14及び図15から分かるように、B
K、Cの各レーザビームに対してYとMのレーザビーム
がポリゴンミラー55により逆方向に走査される。
【0085】図16はレーザビーム走査装置(fθレン
ズ)の温度変化によるfθレンズ透過後のレーザビーム
の主走査方向位置ずれ量を示す。温度aの時を基準と
し、温度がbまで上昇したとする。すると、fθレンズ
の中央部付近では、温度が上昇してもほとんどレーザビ
ームの位置が変わらない。しかし、fθレンズの端部に
いくほどレーザビームが主走査方向外側にずれていく。
図16はfθレンズの片側半分についてのものであり、
主走査方向中心に対して、fθレンズの他の片側半分で
も同様なことが起きる。
【0086】よって、温度aの状態に比べて、温度bの
状態では、画像端部付近については、レーザビームの主
走査方向位置ずれ量Zの2倍だけ画像が拡大することに
なり、さらにセンサ付近と画像端部付近とのレーザビー
ム主走査方向位置ずれ量の差Yが主走査方向の位置変動
量となる。
【0087】図17は図16に対応するセンサ間時間差
(主走査線上の2箇所で2つの光ビーム検出手段により
レーザビームを検知する時間の差)の変化を示す。温度
aの時のセンサ間時間差をT0とすると、温度がbまで
上昇すると、fθレンズ透過後のレーザビームが主走査
方向の外側に広がるので、センサ間時間差はTとなりT
0より短くなる。
【0088】図18は主走査方向の画像倍率補正による
主走査方向の画像位置ずれを示す。本実施例では、各レ
ーザビームをポリコンミラー55を中心として対向振分
走査しているので、対向しているレーザビームについて
は図16に関する説明で述べた画像の主走査方向の倍率
変化が主走査方向の画像位置ずれとして現れてくる。以
下、この点についてM画像及びC画像を例に説明する。
【0089】M、Cの各レーザビームは感光体上の走査
方向が逆である。図18では分かりやすいように、M画
像とC画像を上下に分けて示してあるが、実際にはM画
像とC画像は重なっているとする。そして、M画像の書
き出しは左側、C画像の書き出しは右側とする。また、
M画像とC画像について、倍率、書き出し位置とも同じ
量だけ変化することとする。
【0090】温度aでのM画像とC画像は、倍率、主走
査位置とも合っている。そして、温度がbまで上昇する
と、図16に関する説明で述べたように、M画像につい
てはZ×2だけ広がり(拡大し)、さらに主走査書き出
し位置もYだけ右側にずれる。C画像についてはZ×2
だけ広がり(拡大し)、さらに主走査書き出し位置もY
だけ左側にずれる。その結果、M画像とC画像は(Y×
2)+(Z×2)だけ主走査方向の位置ずれが生じる。
【0091】そこで、本実施例では、上記実施例と同様
に主走査方向の画像倍率補正を実施することとする。そ
うすると、センサ間時間差を測定して主走査方向の画像
倍率補正を行うことになるので、実際の画像がセンサ6
7MY、67BKC、68MY、68BKCが設置され
ている付近まで幅広い画像であれば、特に大きな問題は
ないが、図16に関する説明で述べたように、レーザビ
ームが主走査方向外側に行くほど温度上昇によるレーザ
ビームの広がり、つまり拡大率が大きくなるので、画像
幅が狭い場合には、センサ間時間差を元に主走査方向の
画像倍率補正を行うと、実際の画像については過補正と
なってしまう。これについては、図16に関する説明で
述べたように、レンズ各位置における温度上昇によるレ
ーザビーム位置ずれ量はおよそ分かっているので、セン
サ間時間差を測定し、その値を実際の画像幅に対応した
値に変換し、主走査方向の画像倍率補正を行えば問題な
い。
【0092】この方法では、画像の拡大分についてはM
画像とC画像について補正することができるが、主走査
方向の書き出し位置については完全には補正できず、Y
だけ位置ずれが生じてしまう。このずれ量は画像幅によ
って変わるので、主走査方向の画像倍率補正と同様に、
実際の画像幅によって補正量を変えることにより補正精
度が向上することになる。
【0093】以下、本実施例の書き出し位置の補正につ
いて説明する。図19は本実施例11の画像書込部とし
てのレーザビーム走査装置54の1色分(Y色分)及び
その周辺の制御系を示す。本実施例11の画像書込部
は、実施例1の図4に示すような画像書込部と同様に書
込クロック生成部30Y、位相同期クロック発生部31
Y、LD駆動部32Yを備え、センサ間時間差に対する
主走査方向の位置ずれ補正量を記憶しておく補正量記憶
手段としての補正量記憶部69と、この補正量記憶部6
9から読み出された補正量によって同期検知信号DET
P1を遅延させる同期検知信号遅延手段としての同期検
知信号遅延部70と、補正量記憶部69から読み出され
た補正量によってY画像信号の転送タイミングをクロッ
クVCLKの1周期単位で制御することにより主走査方
向の書き出し位置をクロックVCLKの1周期単位で制
御する主走査書き出し位置制御手段としての主走査書き
出し位置制御部71が新たに備わっている。
【0094】図20は上記書込クロック生成部30Yの
構成を示す。書込クロック生成部30Yは、実施例1の
図1に示すような書込クロック生成部30と同様な計測
用基準クロック発生部34、遅延部35、カウンタ部3
7及び位相差検出部38を有する時間差算出部36、ク
ロック生成部40を有し、かつ比較制御部39Yを有す
る。
【0095】比較制御部39Yは位相差検出部38から
の時間差Tに応じて、補正量記憶部69に予め記憶され
ている主走査方向の画像倍率補正量を読み出してクロッ
ク生成部40へ送る。クロック生成部40は、書込クロ
ックWCLKを生成して位相同期クロック発生部31へ
送るが、その書込クロックWCLKの周波数を比較制御
部39Yからの主走査方向の画像倍率補正量に応じて画
像の主走査方向倍率を補正する。
【0096】また、比較制御部39Yは、位相差検出部
38からの時間差Tと基準時間差T0を比較し、その結
果に応じて、補正量記憶部69に予め記憶されている主
走査位置補正量を読み出し、この主走査位置補正量にお
けるクロックWCLKの1周期分の整数倍の補正量につ
いてはデータ1として主走査書き出し位置制御部71に
送り、上記主走査位置補正量におけるクロックWCLK
の1周期分以下の補正量についてはデータ2として同期
検知信号遅延部70に送る。
【0097】主走査書き出し位置制御部71は比較制御
部39Yからのデータ1によってY画像信号の転送タイ
ミングをクロックVCLKの1周期単位で制御すること
により主走査方向の書き出し位置をクロックVCLKの
1周期単位で制御し、同期検知信号遅延部70は比較制
御部39Yからのデータ2によってセンサ67MYから
の同期検知信号DETP1を遅延させて位相同期クロッ
ク発生部31Yへ送る。また、センサ67MY、68M
Yからのレーザビーム検知信号は書込クロック発生部3
0Yの時間差算出部36に送られる。
【0098】図21は本実施例11の主走査方向書き出
し位置補正タイミングチャートを示す。センサ68MY
からの同期検知信号DETP1(DETP)の立ち上が
りエッジが主走査方向の書き出し(静電潜像の形成)基
準となるが、仮にそのエッジから書込クロックVCLK
の3クロック分のところから画像の書き出しを開始する
とする。この場合、同期検知信号遅延部70は同期検知
信号DETP1を遅延させずに位相同期クロック発生部
31Yへの同期検知信号DETPとする。
【0099】図21において、/LGATEは主走査方
向のゲート信号であり、この信号/LGATEが‘L
(低レベル)’の時に画像信号が主走査書き出し位置制
御部71を介してLD駆動部32Yに送られることにな
る(図21の上段参照)。書込クロック発生部30Yが
主走査方向の画像倍率を補正し、さらに主走査方向の書
き出し位置を書込クロックVCLKの1周期分+1/4周
期分だけ遅らせることになったとする。
【0100】そうすると、同期検知信号遅延部70が同
期検知信号DETP1を書込クロックVCLKの1/4周
期分だけ遅らせて位相同期クロック発生部31Yに送
り、主走査書き出し位置制御部71が書込クロックVC
LKの1周期分だけ主走査方向ゲート信号/LGATE
のタイミングを遅らせて画像信号を遅らせる。その結
果、図21の上段に示すように同期検知信号DETP1
に対して、書込クロックVCLKの3クロック分だけ遅
らせて主走査方向ゲート信号/LGATEを有効にして
いたが、主走査方向の画像倍率補正後には図21の下段
に示すように同期検知信号DETP1に対して、書込ク
ロックVCLKの4周期分+1/4周期分だけ遅らせて主
走査方向ゲート信号/LGATEを有効にし、つまり、
書込クロックVCLKの1周期分+1/4周期分だけ主走
査方向書き出し位置を補正する。
【0101】図22は本実施例の主走査方向画像倍率補
正及び主走査方向書き出し位置補正の動作フローを示
す。この動作フローの実行前に、上記時間差Tが基準時
間差T0になるような書込クロックが設定され、画像の
主走査方向倍率が合っている状態になっている。書込ク
ロック生成部30Yは、まず、上述のように、上記時間
差Tを測定し、この時間差Tを基準時間差T0と比較す
る。書込クロック生成部30Yは、時間差Tが基準時間
差T0とほぼ等しいならば処理を終了して書込クロック
をそのままとする。
【0102】また、書込クロック生成部30Yは、T<
T0であれば、画像が主走査方向に拡大していることに
なるので、書込クロックWCLKの周波数を上げる。ま
た、書込クロック生成部30Yは、逆にT>T0であれ
ば、画像が主走査方向に縮小していることになるので、
書込クロックWCLKの周波数を下げる。そして、書込
クロック生成部30Yは、再度、時間差Tを測定して基
準時間差T0と比較し、TがT0にほぼ等しくなるまで
上記動作を繰り返す。その結果、主走査方向の画像倍率
が補正されることになる。
【0103】書込クロック生成部30Yは、TとT0と
を比較する際に、本来ならばTとT0とが完全に等しい
か否かを判断することになるが、時間差Tを測定する際
の測定誤差等の関係で、TとT0とが必ずしも完全に等
しくならないことが考えられるので、比較制御部39Y
ではTが許容し得る範囲、即ち、許容できる倍率誤差範
囲、測定誤差範囲であれば正常である(TとT0が等し
い)と判断するようにしている。よって、比較制御部3
9YはTがT0に対してそれ以上の時間差になった場合
をT<T0、T>T0とし、書込クロック生成部30Y
は比較制御部39Yの比較結果に応じて書込クロックW
CLKの周波数を可変するようにしている。
【0104】本実施例11では、補正量記憶部69に予
め時間差Tに対する主走査方向の画像倍率補正量を記憶
させておき、比較制御部39YはT<T0若しくはT>
T0になった時には時間差Tに対する主走査方向の画像
倍率補正量を補正量記憶部69から読み出す。そして、
書込クロック生成部30Yがその時間差Tに対する主走
査方向の画像倍率補正量によって書込クロックWCLK
の周波数を設定する。
【0105】次に、比較制御部39Yは、時間差Tに対
する主走査方向位置補正量を補正量記憶部69から読み
出し、その主走査方向位置補正量と、設定された書込ク
ロックWCLKの周波数からデータ1とデータ2を上述
のように算出する。そして、上述のようにデータ1、デ
ータ2によって主走査方向の書き出し位置が補正され
る。
【0106】また、本実施例11では、M、C、BK各
色の画像書込部としてのレーザビーム走査装置54の
M、C、BK各色分及びその周辺の制御系は、上述のよ
うな画像書込部としてのレーザビーム走査装置54のY
色分及びその周辺の制御系と同様に構成され、M、C、
BK各色分の主走査方向の画像倍率補正及び主走査方向
の書き出し位置補正が同様に行われる。
【0107】この場合、M色分の画像書込部は、図19
に示すY色分の画像書込部において、Y画像信号の代り
にM画像信号が主走査書き出し位置制御部71に入力さ
れ、Y色用の書込クロック生成部30Y、位相同期クロ
ック発生部31Y、LD駆動部32Y、LDユニット6
2Yと同様なM色用の書込クロック生成部、位相同期ク
ロック発生部、LD駆動部、LDユニット62Mが用い
られ、補正量記憶部69の記憶内容はM色用のものとな
る。
【0108】また、C色分の画像書込部、BK色分の画
像書込部は、それぞれ、図19に示すY色分の画像書込
部において、Y画像信号の代りにC画像信号、BK画像
信号が主走査書き出し位置制御部71に入力され、Y色
用の書込クロック生成部30Y、位相同期クロック発生
部31Y、LD駆動部32Y、LDユニット62Yと同
様なC色用、BK色用の書込クロック生成部、位相同期
クロック発生部、LD駆動部、LDユニット62C、6
2BKが用いられる。また、補正量記憶部69の記憶内
容はC色用、BK色のものとなり、センサ67MY、6
8MYからのレーザビーム検知信号の代りにセンサ67
BKC、68BKCからのレーザビーム検知信号が用い
られる。
【0109】この実施例11によれば、画像信号に応じ
て変調された複数の光ビームを走査することによって複
数の像担持体としての感光体16Y、16M、16C、
16BK上に複数の画像を形成する画像形成装置であっ
て、各画像信号に応じて変調される複数の光ビームを主
走査方向に偏向する複数の偏向手段としてのポリゴンミ
ラー55を有し、この偏向手段55により主走査方向に
偏向された複数の光ビームのうちの少なくとも一つの光
ビームが他の光ビームに対して走査方向が逆となる光ビ
ーム走査装置としてのレーザビーム走査装置54と、前
記複数の光ビームのうちの少なくとも一つの光ビームを
主走査線上の2箇所で検出する光ビーム検出手段として
のシリンダレンズミラー65MY、65BKC、66M
Y、66BKC及びセンサ67MY、67BKC、68
MY、68BKCと、この光ビーム検出手段65MY、
65BKC、66MY、66BKC、67MY、67B
KC、68MY、68BKCにより同一の主走査線上の
2箇所のうちの1箇所で光ビームを検出してから前記2
箇所のうちの他の1箇所で光ビームを検出するまでの時
間差を計測する時間差計測手段としての時間差算出部3
6と、この時間差計測手段36で計測した時間差によ
り、複数の光ビームによる主走査方向の前記像担持体上
の画像の倍率を補正する倍率補正手段としての比較制御
部39Yとを備えた画像形成装置において、前記時間差
計測手段39Yは、前記時間差を、一定のクロック信号
の計数と、該クロック信号と前記光ビーム検出手段から
の光ビーム検出信号との位相関係により算出するので、
高速のクロックを必要とせずに時間差の算出精度を向上
させることができ、主走査方向の画像倍率補正、色ずれ
補正の精度を向上させることができる。
【0110】また、実施例11によれば、実施例6にお
いて、前記一定のクロック信号と前記光ビーム検出手段
からの光ビーム検出信号との位相関係は、前記一定のク
ロック信号から生成した複数のクロック信号と前記光ビ
ーム検出手段からの光ビーム検出信号との位相関係とし
たので、高速のクロックを必要とせずに時間差の算出精
度を向上させることができ、主走査方向の画像倍率補
正、色ずれ補正の精度を向上させることができる。
【0111】また、実施例11によれば、実施例6にお
いて、前記複数のクロック信号は、前記一定のクロック
信号を遅延して生成するので、高速のクロックを必要と
せずに時間差の算出精度を向上させることができ、主走
査方向の画像倍率補正、色ずれ補正の精度を向上させる
ことができ、簡素な回路構成で実現できる。
【0112】また、実施例11によれば、実施例6にお
いて、前記時間差によって主走査方向の書き出し位置を
補正するので、高速のクロックを必要とせずに時間差の
算出精度を向上させることができ、主走査方向の画像倍
率補正、色ずれ補正の精度を向上させることができる。
【0113】また、実施例11によれば、実施例6にお
いて、前記光ビーム検出手段の一つが画像形成開始タイ
ミングを決める手段を兼用するので、高速のクロックを
必要とせずに時間差の算出精度を向上させることがで
き、主走査方向の画像倍率補正、色ずれ補正の精度を向
上させることができ、さらに光ビーム検出手段の個数を
必要最小限にすることができる。
【0114】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、例えばベルト状感光体、シート状感光体
等の像担持体を用いた画像形成装置などに適用すること
ができる。また、請求項9に係る発明は上記実施例1〜
10に適用して時間差Tにより主走査方向の書き出し位
置を補正することができ、請求項5〜7に係る発明は実
施例11に適用することができる。
【0115】また、請求項2〜10に係る発明は、画像
信号に応じて変調された複数の光ビームを走査すること
によって一つ若しくは複数の像担持体上に複数の画像を
形成する画像形成装置であって、各画像信号に応じて変
調される複数の光ビームを主走査方向に偏向する一つ若
しくは複数の偏向手段を有し、この偏向手段により主走
査方向に偏向された複数の光ビームのうちの少なくとも
一つの光ビームが他の光ビームに対して走査方向が逆と
なる光ビーム走査装置と、前記複数の光ビームのうちの
少なくとも一つの光ビームを主走査線上の2箇所で検出
する光ビーム検出手段と、この光ビーム検出手段により
同一の主走査線上の2箇所のうちの1箇所で光ビームを
検出してから前記2箇所のうちの他の1箇所で光ビーム
を検出するまでの時間差を計測する時間差計測手段と、
この時間差計測手段で計測した時間差により、複数の光
ビームによる主走査方向の前記像担持体上の画像の倍率
を補正する倍率補正手段とを備えた画像形成装置に適用
することができる。
【0116】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、高速のクロックを必要とせずに主走査方向の画像倍
率補正の精度を向上させることができる。請求項2に係
る発明によれば、高速のクロックを必要とせずに主走査
方向の画像倍率補正、色ずれ補正の精度を向上させるこ
とができる。請求項3に係る発明によれば、高速のクロ
ックを必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ
補正の精度を向上させることができる。
【0117】請求項4に係る発明によれば、高速のクロ
ックを必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ
補正の精度を向上させることができ、簡素な回路構成で
実現できる。請求項5に係る発明によれば、高速のクロ
ックを必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ
補正の精度を向上させることができ、さらに一方の光ビ
ーム検出手段が光ビームを検出してから他方の光ビーム
検出手段が光ビームを検出するまでの時間差の計測精度
を向上させることができる。
【0118】請求項6に係る発明によれば、高速のクロ
ックを必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ
補正の精度を向上させることができ、さらに一方の光ビ
ーム検出手段が光ビームを検出してから他方の光ビーム
検出手段が光ビームを検出するまでの時間差の計測に基
本クロックを新たに設ける必要がない。
【0119】請求項7に係る発明によれば、高速のクロ
ックを必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ
補正の精度を向上させることができ、さらに一方の光ビ
ーム検出手段が光ビームを検出してから他方の光ビーム
検出手段が光ビームを検出するまでの時間差の計測に基
本クロックを新たに設ける必要がない。
【0120】請求項8に係る発明によれば、高速のクロ
ックを必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ
補正の精度を向上させることができ、さらに一方の光ビ
ーム検出手段が光ビームを検出してから他方の光ビーム
検出手段が光ビームを検出するまでの時間差の計測精度
を向上させることができる。
【0121】請求項9に係る発明によれば、高速のクロ
ックを必要とせずに主走査方向の画像倍率補正、色ずれ
補正の精度を向上させることができる。請求項10に係
る発明によれば、高速のクロックを必要とせずに主走査
方向の画像倍率補正、色ずれ補正の精度を向上させるこ
とができ、さらに光ビーム検出手段の個数を必要最小限
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における書込クロック生成部
の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例1における時間差算出部の動作タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図3】同実施例1を示す概略図である。
【図4】同実施例1のレーザビーム走査装置及びその周
辺の制御系を示す図である。
【図5】同実施例1における書込クロック生成部の動作
フローを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例2におけるレーザビーム走査装
置及びその周辺の制御系を示す図である。
【図7】同実施例2における倍率補正制御部の構成を示
すブロック図である。
【図8】同実施例2における倍率補正制御部の動作フロ
ーを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例3における書込クロック生成部
を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例4における書込クロック生成
部を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施例5における書込クロック生成
部を示すブロック図である。
【図12】同実施例5における書込クロック生成部の動
作フローを示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施例6を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施例11を示す断面図である。
【図15】同実施例11におけるレーザビーム走査装置
を上から見た平面図である。
【図16】レーザビーム走査装置の温度変化によるfθ
レンズ透過後のレーザビームの主走査方向位置ずれ量を
示す特性図である。
【図17】レーザビーム走査装置のセンサ間時間差の変
化を示す特性図である。
【図18】上記実施例11の主走査方向画像倍率補正に
よる主走査方向の画像位置ずれを示す図である。
【図19】上記実施例11のレーザビーム走査装置の1
色分及びその周辺の制御系を示す図である。
【図20】上記実施例11における書込クロック生成部
の構成を示すブロック図である。
【図21】上記実施例11の主走査方向書き出し位置補
正タイミングを示すタイミングチャートである。
【図22】上記実施例11の主走査方向画像倍率補正及
び主走査方向書き出し位置補正の動作フローを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
11、54 光ビーム走査装置 16、16Y、16M、16C、16BK 感光体 12、55 ポリゴンミラー 24、25、67MY、67BKC、68MY、68B
KC センサ 26、27 ミラー 28、29 レンズ 30、30Y 書込クロック生成部 31、31Y 位相同期クロック発生部 36 時間差算出部 39、39Y 比較制御部 40 クロック生成部 45 PLL回路 47 平均値算出部 65MY、65BKC、66MY、66BKC シ
リンダレンズミラー 69 補正量記憶部 70 同期検知信号遅延部 71 主走査書き出し位置制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 和之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H045 AA53 BA24 BA32 BA34 CA73 CA82 CA88 CA97 CA98 CA99 DA24 DA26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号に応じて変調された光ビームを走
    査することによって像担持体上に画像を形成する画像形
    成装置であって、画像信号に応じて変調された光ビーム
    を主走査方向に偏向する偏向手段と、この偏向手段によ
    り偏向された光ビームを主走査線上の2箇所でそれぞれ
    検出する2つの光ビーム検出手段と、この2つの光ビー
    ム検出手段のうちの一方が光ビームを検出してから前記
    2つの光ビーム検出手段のうちの他方が光ビームを検出
    するまでの時間差を計測する時間差計測手段と、この時
    間差計測手段で計測した時間差により主走査方向の前記
    像担持体上の画像の倍率を補正する倍率補正手段とを備
    えた画像形成装置において、前記時間差計測手段は、前
    記時間差を、一定のクロック信号の計数と、該クロック
    信号と前記光ビーム検出手段からの光ビーム検出信号と
    の位相関係により算出することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】画像信号に応じて変調された複数の光ビー
    ムを走査することによって一つ若しくは複数の像担持体
    上に複数の画像を形成する画像形成装置であって、各画
    像信号に応じて変調された複数の光ビームを主走査方向
    に偏向する一つ若しくは複数の偏向手段を有し、この偏
    向手段により主走査方向に偏向された複数の光ビームの
    うちの少なくとも一つの光ビームが他の光ビームに対し
    て走査方向が逆となる光ビーム走査装置と、前記複数の
    光ビームのうちの少なくとも一つの光ビームを主走査線
    上の2箇所で検出する光ビーム検出手段と、この光ビー
    ム検出手段により同一の主走査線上の2箇所のうちの1
    箇所で光ビームを検出してから前記2箇所のうちの他の
    1箇所で光ビームを検出するまでの時間差を計測する時
    間差計測手段と、この時間差計測手段で計測した時間差
    により、複数の光ビームによる主走査方向の前記像担持
    体上の画像の倍率を補正する倍率補正手段とを備えた画
    像形成装置において、前記時間差計測手段は、前記時間
    差を、一定のクロック信号の計数と、該クロック信号と
    前記光ビーム検出手段からの光ビーム検出信号との位相
    関係により算出することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の画像形成装置におい
    て、前記一定のクロック信号と前記光ビーム検出手段か
    らの光ビーム検出信号との位相関係は、前記一定のクロ
    ック信号から生成した複数のクロック信号と前記光ビー
    ム検出手段からの光ビーム検出信号との位相関係とした
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の画像形成装置において、前
    記複数のクロック信号は、前記一定のクロック信号を遅
    延して生成することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の画像形成装置において、前
    記複数のクロック信号は前記一定のクロック信号を基準
    クロックとするPLL回路で生成することを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成
    装置において、前記一定のクロック信号は光ビームを点
    灯させるのに用いるクロック信号であることを特徴とす
    る画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成
    装置において、前記一定のクロック信号は画像信号を転
    送するのに用いるクロック信号であることを特徴とする
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成
    装置において、前記時間差を計測する際に前記時間差を
    複数回計測し、その平均値を用いることを特徴とする画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成
    装置において、前記時間差によって主走査方向の書き出
    し位置を補正することを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の画像形
    成装置において、前記光ビーム検出手段の一つが画像形
    成開始タイミングを決める手段を兼用することを特徴と
    する画像形成装置。
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