JP2001065871A - 電子レンジ - Google Patents
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- JP2001065871A JP2001065871A JP23884999A JP23884999A JP2001065871A JP 2001065871 A JP2001065871 A JP 2001065871A JP 23884999 A JP23884999 A JP 23884999A JP 23884999 A JP23884999 A JP 23884999A JP 2001065871 A JP2001065871 A JP 2001065871A
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Abstract
内の食品有無を判断し、空過熱を防止する。 【解決手段】 調理スタート入力があったとき、赤外線
センサ8によってキャビティ2内の温度分布を検出し、
その温度分布に基づいて食品9の有無を判別する。食品
有りと判断すれば後の加熱開始を許可する。しかし、食
品無しと判断すれば、その後、マグネトロン61を駆動し
て食品の加熱を開始した後で所定時間経過した時にも赤
外線センサによってキャビティ内の温度分布を検出し、
その温度分布に基づいて食品の有無を判別する。そして
食品有りと判断すれば加熱継続するが、食品無しと判断
すれば加熱を強制的に中止する。これにより、食品が無
いのにマグネトロンによる加熱を開始させた場合、その
初期の段階で中止し、電力の無駄を防止し、空加熱によ
る機器への悪影響も防止する。
Description
る高周波加熱を行う電子レンジに関する。
ロンによる高周波加熱機能を備えた電子レンジでは、キ
ャビティ内に食品がないときにマグネトロンを駆動する
とマグネトロンからキャビティ内に発振されたマイクロ
波のほとんどが反射されてマグネトロンに戻って来るの
で、マグネトロンが異常に加熱される。
るために、ターンテーブルに重量センサを取付け、ター
ンテーブル上に食品が載置されているかどうかを判別
し、食品の存在が判別されないときにはマグネトロンに
よる加熱ができないようにしている。
うな従来の食品有無の判別機能を備えた電子レンジで
は、食品の重量を検出する重量センサが食品の重さだけ
でなく、食品を収容している容器の重さも区別せずに検
出してしまうので、空容器だけがターンテーブル上に置
かれた場合にも食品有りと判断してマグネトロンの加熱
を開始してしまう問題点があった。
く、キャビティ容積を圧迫し、キャビティ有効容積/電
子レンジの体積を示すオーブン容積率を大きくとれない
問題点があった。
のに赤外線センサが採用されるようになっているが、こ
の赤外線センサによりキャビティ内に食品が実際に存在
しているかどうかまで判別するようにしたものは知られ
ていない。
みてなされたもので、食品温度を検出する赤外線検出手
段を利用してキャビティ内に食品が実際におかれている
かどうかを自動的に判別し、食品無しと判断した場合に
はマグネトロンによる加熱を初期の段階で中止し、電力
の無駄を防止し、空加熱による機器への悪影響も防止で
きる電子レンジを提供することを目的とする。
の複数の部位の温度を赤外線検出手段を用いて非接触で
検出し、食品の調理完了を判断して加熱を停止する機能
を有する電子レンジにおいて、調理開始操作入力があっ
たときにも、マグネトロンを駆動して食品の加熱を開始
した後所定時間が経過したときにも前記赤外線検出手段
の検出する温度分布から食品の有無を認識できない場
合、加熱を中止するようにしたものである。
始操作入力があったとき、赤外線検出手段によってキャ
ビティ内の温度分布を検出し、その温度分布に基づいて
食品の有無を判別する。そして食品有りと判断すれば加
熱開始を許可する。しかしながら、食品無しと判断すれ
ば、その後、マグネトロンを駆動して食品の加熱を開始
した後所定時間が経過したときにも赤外線検出手段によ
ってキャビティ内の温度分布を検出し、その温度分布に
基づいて食品の有無を判別する。そして食品有りと判断
すれば加熱を継続するが、食品無しと判断すれば加熱を
強制的に中止する。
出手段を利用してキャビティ内に食品が実際に置かれて
いるかどうかを自動的に判別し、食品無しと判断した場
合にはマグネトロンによる加熱を初期の段階で中止し、
電力の無駄を防止し、空加熱による機器への悪影響も防
止する。
レンジにおいて、当該電子レンジがターンテーブルを備
え、前記赤外線検出手段の測定視野の一部が前記ターン
テーブルの外側にかかるように設定したものであり、広
い面積の食品(例えば、冷凍ピザパイ)をターンテーブ
ル上に載せて加熱する場合でも、赤外線検出手段の測定
視野のうち、ターンテーブルの外側にかかる視野による
測定温度から背景温度を決定することができ、他の測定
視野では低い温度が測定され、この外側の測定視野だけ
で高い温度が測定されれば、食品有りと判断することが
でき、加熱開始操作入力時の食品有無判断がより正確に
できる。
度を赤外線検出手段を用いて非接触で検出し、食品の調
理完了を判断して加熱を停止する機能を有する電子レン
ジにおいて、マグネトロンに供給される入力電圧を検出
するマグネトロン電圧検出手段を備え、調理開始操作入
力があったときにも、前記マグネトロンを駆動して食品
の加熱を開始した後所定時間が経過したときにも前記赤
外線検出手段の検出する温度分布から食品の有無を認識
できず、かつ前記マグネトロン電圧検出手段の検出する
前記マグネトロンの入力電圧が所定値以下である場合
に、加熱を中止するようにしたものである。
それが室温程度の温度であり、しかも量が多い場合、加
熱開始操作入力があった段階の温度検出では背景温度と
食品温度との区別がつかず、食品無しと誤判断され、ま
たマグネトロンによる加熱開始後所定時間が経過した段
階でも、食品の温度上昇がほとんど検出されず、やはり
食品無しと誤判断されることがあり得る。
品が置かれている状態でマグネトロンを駆動した場合に
は、食品にマイクロ波が有効に吸収されるためにマグネ
トロンの入力電圧は上昇するが、キャビティ内に食品が
置かれていない状態でマグネトロンを駆動した場合には
入力電圧がそれほど上昇しない。したがって、マグネト
ロンによる加熱を開始した後には、マグネトロンの入力
電圧を所定電圧と比較することによって食品を有効に加
熱しているか、空加熱している状態かを判断できる。
調理開始操作入力があった段階でも、マグネトロンを駆
動して食品の加熱を開始した後所定時間が経過した段階
でも温度分布からは食品無しと判断されたときには、さ
らにマグネトロン電圧検出手段の検出するマグネトロン
の入力電圧を所定値と比較し、マグネトロンの入力電圧
が所定値以下である場合に最終的に食品無しと判断して
マグネトロンの加熱を中止する。
が室温程度の温度であり、しかも量が多く、加熱開始操
作入力があった段階の温度検出では背景温度と食品温度
との区別がつかずに食品無しと誤判断され、またマグネ
トロンによる加熱開始後も所定時間が経過する前の段階
でも、食品の温度上昇がほとんど検出されないためにや
はり食品無しと誤判断された場合でも、マグネトロンの
入力電圧が所定値より高い場合には食品有りと正しく判
断して加熱を継続することができ、反対に入力電圧が所
定値以下の場合には最終的に食品無しと正確に判断して
マグネトロンの加熱を中止し、空加熱を防止することが
できる。
度を赤外線検出手段を用いて非接触で検出し、食品の調
理完了を判断して加熱を停止する機能を有する電子レン
ジにおいて、マグネトロン自体の温度を検出するマグネ
トロン温度検出手段を備え、調理開始操作入力があった
ときにも、前記マグネトロンを駆動して食品の加熱を開
始した後所定時間が経過したときにも食品の有無を認識
できず、かつ前記マグネトロン温度検出手段の検出する
前記マグネトロンの温度が所定値以上である場合には、
加熱を中止するようにしたものである。
品が存在しない状態で加熱を開始すると、キャビティ内
で反射して戻ってくるマイクロ波によって自身を加熱し
てしまう。したがって、マグネトロン自身の温度上昇を
見れば食品がキャビティ内に存在しているかどうかを判
断することができる。
は、調理開始操作入力があった後にも、マグネトロンを
駆動して食品の加熱を開始した後所定時間が経過したと
きにも食品の有無を認識できない場合には、さらにマグ
ネトロン温度検出手段の検出するマグネトロンの温度が
所定値以上である場合に限って加熱を中止する。
が室温程度の温度であり、しかも量が多く、加熱開始操
作入力があった段階の温度検出では背景温度と食品温度
との区別がつかずに食品無しと誤判断され、またマグネ
トロンによる加熱開始した後所定時間が経過した段階で
も、食品の温度上昇がほとんど検出されないためにやは
り食品無しと誤判断された場合でも、マグネトロン自身
の温度が所定値よりも低いときには食品有りと正しく判
断して加熱を継続することができ、反対にマグネトロン
自身の温度が所定値以上になっていれば最終的に食品無
しと正確に判断してマグネトロンの加熱を中止し、空加
熱を防止することができる。
度を赤外線検出手段を用いて非接触で検出し、食品の調
理完了を判断して加熱を停止する機能を有する電子レン
ジにおいて、キャビティ内の温度を検出する庫内温度検
出手段を備え、調理開始操作入力があったときにも、前
記マグネトロンを駆動して食品の加熱を開始した後所定
時間が経過したときにも食品の有無を認識できず、かつ
前記庫内温度検出手段の検出する前記キャビティ内の温
度が所定値以上である場合に加熱を中止するようにした
ものである。
品が存在しない状態で加熱を開始すると、キャビティの
内壁にマイクロ波が吸収されてキャビティ内の温度、つ
まり背景温度が徐々に上昇する。そこで、キャビティ内
の温度上昇を見て、食品がキャビティ内に存在している
かどうかを判断することができる。
は、赤外線検出手段とは別に、キャビティ内の温度を検
出する庫内温度検出手段を備え、調理開始操作入力があ
った段階でも、マグネトロンを駆動して食品の加熱を開
始した後所定時間が経過した段階でも食品の有無を認識
できず、しかもキャビティ内の温度の上昇が所定値以上
であるときに限って加熱を中止する。
が室温程度の温度であり、しかも量が多く、加熱開始操
作入力があった段階の温度検出では背景温度と食品温度
との区別がつかずに食品無しと誤判断され、またマグネ
トロンによる加熱を開始した後所定時間が経過した段階
でも、食品の温度上昇がほとんど検出されないためにや
はり食品無しと誤判断された場合でも、キャビティ内の
背景温度の上昇が所定値よりも小さいときには食品有り
と正しく判断して加熱を継続することができ、反対にキ
ャビティ内の背景温度の上昇が所定値以上になっていれ
ば、最終的に食品無しと正確に判断してマグネトロンの
加熱を中止し、空加熱を防止することができる。
かに記載の電子レンジにおいて、当該電子レンジがター
ンテーブルを備え、前記赤外線検出手段に、複数の赤外
線感知素子を1列に並べたラインセンサを用い、前記タ
ーンテーブルの回転と協働して前記食品の各部の温度を
検出するようにしたものでり、少ない素子数にしてキャ
ビティ内各部の温度検出ができ、当該電子レンジのコス
トを低減化にすることができる。
かに記載の電子レンジにおいて、前記赤外線検出手段
に、複数の赤外線感知素子を面状に配置したエリアセン
サを用いたものであり、キャビティ内各部の温度測定が
高速で行える。
かに記載の電子レンジにおいて、前記赤外線検出手段
に、スイープ機構を有する1個の赤外線感知素子を用
い、当該赤外線感知素子をスイープすることによって前
記食品の各部の温度を検出するようにしたものであり、
素子数がさらに削減できる。
基づいて詳説する。図1〜図7に基づき、本発明の第1
の実施の形態の電子レンジについて説明する。図1及び
図2は電子レンジ(あるいはオーブンレンジ)1の機械
的な構造を示している。2は食品を入れるキャビティ、
3はキャビティ2の扉、4は調理方法、調理温度、調理
時間等の設定操作を行うための操作パネルで、数字表示
窓5と操作ボタン6を備えている。7は食品を乗せて回
転するターンテーブルである。そして8は赤外線センサ
であり、キャビティ2内のターンテーブル7上に載置さ
れた食品9の温度を検出できる位置に設置されている。
は、それぞれ測定視野i1〜i8を持つリニアに並んだ
8素子の温度感知素子を備えたラインセンサである。こ
の赤外線センサ8には、例えばハイマン社のものを使用
することができる。
センサ8の8素子の測定視野i1〜i8は、ターンテー
ブル7のほぼ中心から外側に半径方向に形成され、最外
位置の視野i8はここではターンテーブル7の外側にも
かかる設定にしてある。この赤外線センサ8の1回の温
度測定ではターンテーブル7の1つの半径分の温度分布
を得ることができるので、ターンテーブル7を回転させ
ながら繰返し温度測定することにより、ターンテーブル
7の1回転でターンテーブル7のほぼ全体の温度分布を
得ることができる。そしてその温度分布には、ターンテ
ーブル7だけの部分の温度(ここでは、「キャビティ温
度」又は「背景温度」と称している。そして、通常、こ
の温度は室温と等しいと見なすことができる)や食品9
の各部分の温度が含まれていることになる。
示した回路構成であり、赤外線センサ8と、調理のため
の操作ボタン6と表示器5の設けられている操作パネル
4と、高周波加熱のためのマグネトロン61、オーブン
として高温加熱するためのヒータ62、そしてこれらの
マグネトロン61、ヒータ62の加熱制御を行うための
制御回路30から構成されている。この制御回路30は
メモリを有する1チップマイコンであるが、その演算制
御機能を分けて説明すると、次の通りである。
赤外線センサ8の温度検出信号のA/D変換を行ってデ
ジタル信号に変換して出力する。温度変換器32はA/
D変換器31からの温度検出信号を温度値に変換して、
赤外線センサ8の測定視野i1〜i8それぞれの検出温
度を得、メモリ(図示せず)に保存する。
4により調理方法を選択したり、温度設定操作を行った
場合にそれに応答して表示窓5に調理方法を表示し、あ
るいは設定温度を表示すると共に、その調理方法に応じ
てあらかじめ登録されている設定温度を読み出して出力
する。設定温度記憶装置34は、温度設定装置33の出
力する設定温度を記憶する。
ャビティ2内の食品の温度を設定温度記憶装置34に記
憶されている設定温度と比較し、その差を求めて出力す
る。
4に対して調理方法を選択する操作を行ったときに、ま
た出力レベルを選択する操作を行ったときに、それに見
合う出力を設定する。タイマ装置37は、ユーザが操作
パネル4の操作ボタン6により時間設定したとき、ある
いは調理方法を選択したときに、それに応じた時間設定
を行い、調理スタートからの時間経過をカウントする。
オフ指令を与えるまで、出力設定装置36からの出力設
定に対してそれに見合う出力をマグネトロン61が出力
し、あるいはヒータ62が出力するように出力制御す
る。
判断装置であり、操作パネル4から加熱スタートボタン
入力があったとき、また出力制御回路38とタイマ装置
37の出力によりマグネトロン61の加熱制御が開始さ
れた後所定時間(ここでは、ターンテーブル7の2回転
分の時間に相当する12秒に設定されている)が経過し
たときに、それぞれ温度変換器32の温度出力に基づい
て食品有無の判断を行い、加熱スタート入力があったと
きにも、マグネトロン61を駆動して加熱を開始した後
で所定時間経過したときにも食品の有無を認識できない
場合、出力制御回路38にマグネトロン61の加熱制御
を中止させる。
レンジの動作を、図6のフローチャートを用いて説明す
る。ユーザが操作パネル4に対して何らかの操作をし、
スタートボタンを押すことにより本処理が開始し、制御
回路30は操作パネル4の操作ボタンの状態を読み込
む。一般ユーザによる操作であれば、ごはん、牛乳、お
酒等の調理対象物を指定して温めボタンを押したり、解
凍対象物を指定して解凍ボタンを押したり、さらにオー
ブン使用の場合には温度設定ボタンを押したり、調理方
法の指定ボタンを押し、最後にスタートボタンを押す。
処理を開始し、赤外線センサ8は温度分布を測定する
(ステップS00)。そして、食品有無判断装置40は
赤外線センサ8の測定した温度分布に基づき、食品9が
ターンテーブル7上に載せられているかどうか判断する
(ステップS05)。
冷凍食品がターンテーブル7上に載せられている場合に
は確実に食品有りを判断することができる。通常、背景
温度であるターンテーブル7の温度は室温程度である
が、冷凍食品であれば0℃以下であり、温度差が大き
い。したがって、赤外線センサ8の測定した温度分布の
中に他の部分と大きく異なって低い温度を示す領域があ
れば、食品有りと判断することができる。そして、食品
有りと判断すれば、出力制御回路38に加熱開始指令を
出力し、出力制御回路38はマグネトロン61に対し
て、指定された調理方法に対応した加熱制御を開始する
ことになる(ステップS10,S35)。
電子レンジ1が使用される場合、ターンテーブル7上に
載れられる食品9はほぼ室温であり、キャビティ内温
度、またターンテーブル7自体の温度とほぼ等しい。こ
のため、最初に測定された温度分布からは食品部分とタ
ーンテーブル部分との温度差がほとんどなく、食品有無
判断装置40は食品無しと誤判断してしまう可能性が高
い。そしてこの場合には、出力制御回路38には加熱ス
タート指令を渡し、初期加熱を開始させる(ステップS
05,S15)。
の後、所定時間(ここでは、12秒間)加熱を継続させ
たのち、赤外線センサ8の測定する温度分布から再度、
食品有無を判断する(ステップS20,S25)。
状態の食品であれば、あまりに大量ではない限り、加熱
によって曲線Aに示すような温度上昇を示す。一方、キ
ャビティ2内のターンテーブル7部分の温度上昇は曲線
Bに示すように上昇が鈍いものである。したがってター
ンテーブル7が2,3回回転するのに必要な時間長さt
1だけ加熱した段階でも、食品9は温度T1まで大きく
上昇し、ターンテーブル7部分の温度との温度差は大き
くなる。このため、加熱開始後、所定時間経過した時点
での温度分布に基づく食品有無の判断により、背景温度
よりも高い温度値を示す領域が見られれば食品有りと判
断することができ、これにより、指定された調理方法に
対応した加熱を継続することになる(ステップS25,
S35)。そして、ステップS25における2回目の判
断でも、温度上昇を示している部分がない場合には、食
品無しと判断して出力制御回路38に加熱中止指令を渡
し、出力制御回路38によるマグネトロン61の加熱制
御を停止させる(ステップS25,S30)。
温度を検出する赤外線センサ8を利用してキャビティ2
内に食品9が実際に置かれているかどうかを自動的に判
別し、食品無しと判断した場合にはマグネトロン61に
よる加熱を初期の段階で中止し、電力の無駄を防止し、
空加熱による機器への悪影響も防止することができる。
線センサ8の1つの視野、ここでは視野i8については
ターンテーブル7の外側の温度を測定する設定にすれ
ば、広い面積の食品(例えば、冷凍ピザパイ)をターン
テーブル7上に載せて加熱する場合でも、その視野i8
に対する測定温度から背景温度又はキャビティ温度を決
定することができ、他の視野i1〜i7が低い温度を示
し、この視野i8だけがそれよりも高い温度を示してい
れば、食品有りと判断することができるようになり、加
熱開始スタート操作入力時の食品有無判断がより正確に
できる。
ンジについて、図8〜図10に基づいて説明する。第2
の実施の形態は、調理スタート操作入力があった段階で
も、マグネトロンを駆動して食品の加熱を開始した後、
所定時間経過した段階でも、赤外線センサの測定したキ
ャビティ内の温度分布からは食品無しと判断されたとき
には、さらにマグネトロンの入力電圧を所定値と比較
し、マグネトロンの入力電圧が所定値以下である場合
に、最終的に食品無しと判断してマグネトロンの加熱を
中止することを特徴とする。なお、電子レンジ1の構
造、また用いる赤外線センサ8は図1〜図4に示した第
1の実施の形態と同様である。
については、それが室温程度の温度であり、かつ短時間
の高周波加熱では温度上昇をほとんど示さないほどに大
量である場合、加熱スタート入力があった段階の温度検
出では背景温度と食品温度との区別がつかず、食品無し
と誤判断され、またマグネトロン61による加熱開始
後、所定時間が経過した段階でも、食品9の部分に温度
上昇がほとんど検出されず、やはり食品無しと誤判断さ
れることがあり得る。また、冷凍食品であってもターン
テーブル7の全体を覆うほどに面積が広く、一方、赤外
線センサ8はターンテーブル7の外側の温度測定を行う
測定視野が設定されていない場合にも同様である。
では、キャビティ2内に食品9が置かれている状態でマ
グネトロン61を駆動した場合には、その食品9の量に
応じてマグネトロン61の入力電圧は上昇する特性を示
す。そこで、マグネトロン61の入力電圧にスレシュホ
ールド電圧Vthを設定し(これは、電子レンジ1の仕様
によって異なり、実験的に決定される)、マグネトロン
61の入力電圧とこの所定電圧Vthとを比較すれば、大
量の食品を加熱しているかどうか判断することができ
る。
き、マグネトロン61により加熱開始した後、所定時間
が経過したときに測定した温度分布からは食品無しと判
断された場合でも、さらにマグネトロン61の入力電圧
を所定電圧Vthと比較することによって大量の食品を加
熱しているのではないかどうかを判断し、大量の食品を
加熱しているのではないと判断した時に食品無しである
と最終判断してマグネトロンによる加熱制御を中止し、
そうでなければ加熱を継続する。
路30−1は、図8に示す構成である。この制御回路3
0−1における特徴は、マグネトロン61に対してその
入力電圧を検出する端子電圧検出器63を設置し、か
つ、食品有無判断装置40−1がこの端子電圧検出器6
3の電圧検出信号を上述した所定電圧Vthと比較し、最
終的な食品無しの判断を行うようにした点である。その
他の構成要素は、図5に示した第1の実施の形態のもの
と共通である。
動作を、図9のフローチャートを用いて説明する。第1
の実施の形態と同様にスタートボタンが押されると図9
の処理を開始し、赤外線センサ8は温度分布を測定する
(ステップS00)。そして、食品有無判断装置40−
1は赤外線センサ8の測定した温度分布に基づき、最初
の食品有無判断を行う(ステップS05)。
ば、出力制御回路38に加熱開始指令を出力し、出力制
御回路38はマグネトロン61に対して、指定された調
理方法に対応した加熱制御を開始する(ステップS1
0,S35)。一方、大量のご飯やおかず類の温め調理
が目的で電子レンジ1が使用される場合、食品有無判断
装置40−1は食品無しと誤判断してしまう可能性が高
い。その場合には、出力制御回路38に加熱スタート指
令を渡し、初期加熱を開始させる(ステップS05,S
15)。
開始の後、所定時間(ここでも、第1の実施の形態と同
様に12秒間)加熱を継続させた後、赤外線センサ8の
測定する温度分布から再度、食品有無を判断する(ステ
ップS20,S25)。この2回目の食品有無判断で、
背景温度よりも高い温度値を示す領域が見られれば食品
有りと判断し、指定された調理方法に対応した加熱を継
続する(ステップS25,S35)。
るような場合、上述したように温度分布からは食品無し
と誤判断してしまうが、食品有無判断装置40−1は、
2回目の食品無し判断をした場合には、さらにマグネト
ロン端子電圧検出器63からマグネトロン61の入力電
圧検出信号を受け取って、所定電圧Vthと比較する(ス
テップS25,S26)。
定電圧Vthよりも低ければ最終的に食品無しと判断して
出力制御回路38に加熱制御停止指令を渡し、マグネト
ロン61の加熱を停止させる(ステップS26,S3
0)。一方、マグネトロン61の入力電圧が所定電圧V
th以上であれば、この場合には大量の食品を加熱してい
るものと見なして食品有りと判断し、マグネトロン61
による加熱調理を継続させる(ステップS26,S3
5)。
がターンテーブル7を完全に覆うほどに広く、一方、赤
外線センサ8はターンテーブル7の外側の温度測定を行
う測定視野が設定されていない場合、加熱スタート直後
にも、また加熱開始後の所定時間が経過した時点でも、
赤外線センサ8による温度分布データからは温度差が出
ないために食品無しと誤判断することがあり得るが、こ
の場合にも初期加熱の後のマグネトロンの入力電圧の高
低により食品有無を正確に判断できることになる。
温度を検出する赤外線センサ8を利用してキャビティ2
内に食品9が実際に置かれているかどうかを自動的に判
別し、食品無しと判断した場合にはマグネトロン61に
よる加熱を初期の段階で中止し、電力の無駄を防止し、
空加熱による機器への悪影響も防止することができる。
が室温程度の温度であり、しかも量が多く、加熱開始操
作入力があった段階の温度検出では背景温度と食品温度
との区別がつかずに食品無しと誤判断され、またマグネ
トロン61による加熱開始後、所定時間が経過した段階
でも食品の温度上昇がほとんど検出されないためにやは
り食品無しと誤判断された場合でも、マグネトロン61
の入力電圧が所定値Vth以上であるときには食品有りと
正しく判断して加熱を継続することができ、反対に入力
電圧が所定値Vthよりも低いときには最終的に食品無し
と正確に判断してマグネトロンの加熱を中止し、空加熱
を防止することができる。
ンジについて、図11及び図12に基づいて説明する。
第3の実施の形態は、調理スタート入力があった段階で
も、またマグネトロンを駆動して食品の加熱を開始した
後所定時間が経過した段階でも食品の有無を認識できな
い場合には、さらにマグネトロンの温度が所定値以上で
あるときに限って加熱を中止することを特徴とする。な
お、電子レンジ1の構造、赤外線センサ8の構成は図1
〜図4に示した第1の実施の形態と同様である。
ャビティ1内に置かれる食品9が大量である場合、加熱
スタート入力があった段階の温度検出では背景温度と食
品温度との区別がつかずに食品無しと誤判断され、また
マグネトロン61による加熱を開始した後所定時間が経
過した段階でも、食品9の部分に温度上昇がほとんど検
出されずにやはり食品無しと誤判断されることがあり得
る。また、冷凍食品であってもターンテーブル7の全体
を覆うほどに面積が広く、一方、赤外線センサ8はター
ンテーブル7の外側の温度測定を行う測定視野が設定さ
れていない場合にも同様である。
吸収する食品9が存在しない状態で加熱を開始すると、
キャビティ2内で反射して戻ってくるマイクロ波によっ
て自身を加熱してしまう。そこで、赤外線センサ8によ
って測定した温度分布に基づく判断では食品無しとされ
た場合でも、さらに初期加熱の後のマグネトロン61自
身の温度上昇の有無を見れば、食品9がキャビティ2内
に存在しているかどうかを最終的に判断することができ
る。
理に基づき、調理スタート操作入力があった段階でも、
マグネトロン61を駆動して食品の加熱を開始した後所
定時間が経過した段階でも食品無しと判断した場合に
は、さらにマグネトロンの温度が所定値以上であるとき
に限って加熱を中止するようにしているのである。
路30−2は、図11に示す構成である。この制御回路
30−2における特徴は、マグネトロン61に対してそ
の温度を検出するマグネトロン温度検出用サーミスタ6
4を設け、かつ、食品有無判断装置40−2がこのサー
ミスタ64の温度検出信号を上述した所定温度と比較
し、最終的な食品無しの判断を行うようにした点であ
る。その他の構成要素は、図5に示した第1の実施の形
態のものと共通である。
動作を、図12のフローチャートを用いて説明する。第
1の実施の形態と同様にスタートボタンが押されると、
図12の処理を開始し、赤外線センサ8は温度分布を測
定する(ステップS00)。そして、食品有無判断装置
40−2は赤外線センサ8の測定した温度分布に基づ
き、最初の食品有無判断を行う(ステップS05)。
れば、出力制御回路38に加熱開始指令を出力し、出力
制御回路38はマグネトロン61に対して、指定された
調理方法に対応した加熱制御を開始する(ステップS1
0,S35)。一方、大量のご飯やおかず類の温め調理
が目的で電子レンジ1が使用される場合、食品有無判断
装置40−2は食品無しと誤判断してしまう可能性が高
い。その場合にも、出力制御回路38には加熱スタート
指令を渡し、初期加熱を開始させる(ステップS05,
S15)。
開始の後、所定時間(ここでは、マグネトロン61の温
度上昇が期待できる時間を見越し、第1の実施の形態よ
りも長い36秒間に設定している。ただし、この所定時
間は実験的に決定する)の間、赤外線センサ8の温度分
布データからキャビティ2内のいずれかの部分に温度上
昇が見られないどうか繰返し確かめながら、継続して加
熱する(ステップS20−1,S20−2)。
のいずれかの部分に温度上昇が認められた場合、食品有
りとみなせるので食品有無判断は終了し、本来の加熱調
理に移行する(ステップS20−2,S35)。
のいずれの場所にも温度上昇が見られない場合、この期
間終了後に、赤外線センサ8の測定した温度分布データ
から食品有無を判断する(ステップS20−1,S2
5)。
りも高い温度値を示す部分が見られれば食品有りと判断
し、指定された調理方法に対応した加熱を継続する(ス
テップS25,S35)。
るような場合、上述したように温度分布からは食品無し
と誤判断してしまうが、食品有無判断装置40−2は、
2回目の食品無し判断をした場合には、さらにマグネト
ロン温度検出用サーミスタ64からマグネトロン61の
温度信号を受け取って、所定温度Tthと比較する(ステ
ップS25,S27)。
度Tth以上になっていれば最終的に食品無しと判断し、
出力制御回路38に加熱制御停止指令を渡し、マグネト
ロン61の加熱を停止させる(ステップS27,S3
0)。一方、マグネトロン61の温度が所定値Tthにな
っていなければ、この場合には大量の食品を加熱してい
るものと見なして食品有りと判断し、マグネトロン61
による加熱調理を継続させるのである(ステップS2
7,S35)。
がターンテーブル7を完全に覆うほどに広く、一方、赤
外線センサ8はターンテーブル7の外側の温度測定を行
う測定視野が設定されていない場合、加熱スタート直後
にも、また加熱開始後の所定時間が経過した時点でも、
赤外線センサ8による温度分布データからは温度差が出
ないために食品無しと誤判断することがあり得るが、こ
の場合にも初期加熱の後のマグネトロンの温度上昇の高
低により食品有無を正確に判断できることになる。
温度を検出する赤外線センサ8を利用してキャビティ2
内に食品9が実際に置かれているかどうかを自動的に判
別し、食品無しと判断した場合にはマグネトロン61に
よる加熱を初期の段階で中止し、電力の無駄を防止し、
空加熱による機器への悪影響も防止することができる。
が室温程度の温度であり、しかも量が多く、加熱開始操
作入力があった段階の温度検出では背景温度と食品温度
との区別がつかずに食品無しと誤判断され、またマグネ
トロン61による加熱を開始した後所定時間が経過した
段階でも食品の温度上昇がほとんど検出されないために
やはり食品無しと誤判断された場合でも、マグネトロン
61自身の温度が所定値Tthになっていないときには食
品有りと正しく判断して加熱を継続することができ、反
対にマグネトロン温度が所定値Tth以上であるときには
最終的に食品無しと正確に判断してマグネトロンの加熱
を中止し、空加熱を防止することができる。
ンジ1について、図13及び図14に基づいて説明す
る。第4の実施の形態は、赤外線センサ8とは別に、キ
ャビティ2内の温度を検出するオーブンサーミスタ65
を備え、調理スタート操作入力があった時にも、またマ
グネトロン61を駆動して加熱を開始した後所定時間が
経過した時にも食品有りを認識できず、しかもオーブン
サーミスタ65の検出するキャビティ2内の温度が所定
値以上であるときに限って食品無しと最終的に判断して
加熱を中止することを特徴とする。なお、電子レンジ1
の構造、赤外線センサ8の構成は図1〜図4に示した第
1の実施の形態と同様である。
に、キャビティ1内に置かれる食品9が大量である場
合、加熱スタート入力があった段階の温度検出では背景
温度と食品温度との区別がつかずに食品無しと誤判断さ
れ、またマグネトロン61による加熱を開始した後所定
時間が経過した段階でも、食品9の部分に温度上昇がほ
とんど検出されずにやはり食品無しと誤判断されること
があり得る。また、冷凍食品であってもターンテーブル
7の全体を覆うほどに面積が広く、一方、赤外線センサ
8はターンテーブル7の外側の温度測定を行う測定視野
が設定されていない場合も同様である。
収する食品が存在しない状態で加熱を開始すると、キャ
ビティ2の内壁にマイクロ波が吸収されてキャビティ2
内の温度、つまり背景温度が徐々に上昇する。そこで、
キャビティ2内の温度上昇を見れば、食品がキャビティ
内に存在しているかどうかを判断することができる。
うな原理に基づき、調理スタート操作入力があった段階
でも、またマグネトロン61を駆動して加熱を開始した
後所定時間が経過した段階でも食品無しと判断された場
合、さらにオーブンサーミスタ65の検出するキャビテ
ィ2内の温度が所定値以上であるときに限って食品無し
と最終的に判断して加熱を中止するようにしているので
ある。
路30−3は、図13に示す構成である。この制御回路
30−3において特徴は、キャビティ2内にキャビティ
温度検出用のオーブンサーミスタ65を設け(なお、電
子レンジ1がオーブンレンジである場合に通常、オーブ
ンサーミスタは初めから設置されているので、それを流
用することができる)、かつ、食品有無判断装置40−
3がこのサーミスタ65の温度検出信号を所定温度と比
較し、最終的な食品無しの判断を行うようにした点であ
る。その他の構成要素は、図5に示した第1の実施の形
態のものと共通である。
動作を、図14のフローチャートを用いて説明する。第
1の実施の形態と同様にスタートボタンが押されると、
図14の処理を開始し、赤外線センサ8は温度分布を測
定する(ステップS00)。そして、食品有無判断装置
40−3は赤外線センサ8の測定した温度分布に基づ
き、最初の食品有無判断を行う(ステップS05)。
ば、出力制御回路38に加熱開始指令を出力し、出力制
御回路38はマグネトロン61に対して、指定された調
理方法に対応した加熱制御を開始する(ステップS1
0,S35)。一方、大量のご飯やおかず類の温め調理
が目的で電子レンジ1が使用される場合、食品有無判断
装置40−3は食品無しと誤判断してしまう可能性が高
い。その場合には、出力制御回路38には加熱スタート
指令を渡し、初期加熱を開始させる(ステップS05,
S15)。
始の後、所定時間(ここでは、マグネトロン61により
キャビティ2内の温度上昇が期待できる時間を見越し、
第1の実施の形態よりも長い72秒間に設定している。
ただし、この所定時間は実験的に決定する)の間、赤外
線センサ8の温度分布データからキャビティ2内のいず
れかの部分に他の部分と比べて大きく温度上昇する部分
が見られないどうか繰返し確かめながら、継続して加熱
する(ステップS21−1,S21−2)。
のいずれかの部分に大きな温度上昇が認められた場合、
食品有りとみなせるので食品有無判断は終了し、本来の
加熱調理に移行する(ステップS21−2,S35)。
のいずれの場所にも他の部分と比べて大きく温度上昇す
る部分が見られない場合、この期間終了後に、赤外線セ
ンサ8の測定した温度分布データから食品有無を判断す
る(ステップS21−1,S25)。
りも高い温度値を示す部分が見られれば食品有りと判断
し、指定された調理方法に対応した加熱を継続する(ス
テップS25,S35)。
るような場合、上述したように温度分布からは食品無し
と誤判断してしまうが、食品有無判断装置40−3は、
2回目の食品無し判断をした場合には、さらにオーブン
サーミスタ65からキャビティ2内の温度信号を受け取
って、所定温度Tcrと比較する(ステップS25,S2
8)。
cr以上になっていれば最終的に食品無しと判断し、出力
制御回路38に加熱制御停止指令を渡し、マグネトロン
61の加熱を停止させる(ステップS28,S30)。
一方、キャビティ2の温度が所定値Tcrになっていなけ
れば、この場合には大量の食品を加熱しているものと見
なして食品有りと判断し、マグネトロン61による加熱
調理を継続させるのである(ステップS28,S3
5)。
がターンテーブル7を完全に覆うほどに広いものであれ
ば、加熱スタート直後にも、また加熱開始後の所定時間
が経過した時点でも、赤外線センサ8による温度分布デ
ータからは温度差が出ないために食品無しと誤判断する
ことがあり得るが、この場合にも初期加熱の後のキャビ
ティ2の温度上昇の高低により食品有無を正確に判断で
きることになる。
温度を検出する赤外線センサ8を利用してキャビティ2
内に食品9が実際に置かれているかどうかを自動的に判
別し、食品無しと判断した場合にはマグネトロン61に
よる加熱を初期の段階で中止し、電力の無駄を防止し、
空加熱による機器への悪影響も防止することができる。
が室温程度の温度であり、しかも量が多く、加熱開始操
作入力があった段階の温度検出では背景温度と食品温度
との区別がつかずに食品無しと誤判断され、またマグネ
トロン61による加熱を開始した後所定時間が経過した
段階でも食品の温度上昇がほとんど検出されないために
やはり食品無しと誤判断された場合でも、キャビティ2
内の温度が所定値Tcrになっていないときには食品有り
と正しく判断して加熱を継続することができ、反対にキ
ャビティ温度が所定値Tcr以上であるときには最終的に
食品無しと正確に判断してマグネトロンの加熱を中止
し、空加熱を防止することができる。
ンサ8として、赤外線ラインセンサを使用し、ターンテ
ーブル2の回転と協働させることによってターンテーブ
ル2の全体の温度分布を測定するようにしたが、赤外線
センサの種類はこれに限定されるものではない。例え
ば、図15及び図16に示したように、赤外線センサ8
0として、ターンテーブル2のほぼ全体をカバーできる
視野、あるいはキャビティ2の底面のほぼ全体をカバー
できる視野10を有する赤外線エリアセンサを採用する
ことができる。このような赤外線センサ80を採用する
ことにより、ラインセンサの場合のようにターンテーブ
ルの回転を待たずに、1度の測定で必要なエリア全体の
温度分布が測定でき、温度測定に必要な時間が短縮でき
る利点がある。加えて、ターンテーブル7を備えていな
い電子レンジに対しても、上記の第1〜第4の実施の形
態を適用することができる。
て、図17に示す構成のスイープ機構を備えたスポット
センサ仕様の赤外線センサ81を採用することもでき
る。そして赤外線センサ81の駆動機構は、赤外線セン
サ8を繰返しスイープ動作させるためのセンサ駆動装置
71、ターンテーブル7の回転位置を検出するターンテ
ーブル位置検出装置72、そしてターンテーブル7が所
定角度だけ回転する度にセンサ駆動装置71に対してス
イープ動作指令を与えるターンテーブル同期回路73に
よって構成される。
定できる視野はs1,s2,…のうちの1つだけである
が、この赤外線センサ81をD方向にスイープさせ、1
つのスイープラインE上の視野s1〜s8について順次
測定し、続いて、ターンテーブル2が所定角度だけ回転
したときに、同様に赤外線センサ81をスイープさせる
動作を繰返す制御を行うことにより、ラインセンサ仕様
の赤外線センサ8と同様に、ターンテーブル7の1回転
のうちにほぼ全体の温度分布が測定できる。
食品温度を検出する赤外線検出手段を利用してキャビテ
ィ内に食品が実際に置かれているかどうかを自動的に判
別し、食品無しと判断した場合にはマグネトロンによる
加熱を初期の段階で中止し、電力の無駄を防止し、空加
熱による機器への悪影響も防止することができる。
の全体を覆うほどに広い面積の冷凍食品をターンテーブ
ル上に載せて加熱する場合に、加熱開始操作入力時の食
品有無判断がより正確にできる。
置かれた食品が室温程度の温度であり、しかも量が多
く、加熱開始操作入力があった段階の温度検出では背景
温度と食品温度との区別がつかずに食品無しと誤判断さ
れ、またマグネトロンによる加熱を開始した後所定時間
が経過した段階でも、食品の温度上昇がほとんど検出さ
れないためにやはり食品無しと誤判断された場合でも、
マグネトロンの入力電圧が所定値より高いときには食品
有りと正しく判断して加熱を継続することができ、反対
に入力電圧が所定値以下のときには最終的に食品無しと
正確に判断してマグネトロンの加熱を中止し、空加熱を
防止することができる。
置かれた食品が室温程度の温度であり、しかも量が多
く、加熱開始操作入力があった段階の温度検出では背景
温度と食品温度との区別がつかずに食品無しと誤判断さ
れ、またマグネトロンによる加熱を開始した後所定時間
が経過した段階でも、食品の温度上昇がほとんど検出さ
れないためにやはり食品無しと誤判断された場合でも、
マグネトロン自身の温度が所定値よりも低いときには食
品有りと正しく判断して加熱を継続することができ、反
対にマグネトロン自身の温度が所定値以上になっていれ
ば最終的に食品無しと正確に判断してマグネトロンの加
熱を中止し、空加熱を防止することができる。
置かれた食品が室温程度の温度であり、しかも量が多
く、加熱開始操作入力があった段階の温度検出では背景
温度と食品温度との区別がつかずに食品無しと誤判断さ
れ、またマグネトロンによる加熱を開始した後所定時間
が経過した段階でも、食品の温度上昇がほとんど検出さ
れないためにやはり食品無しと誤判断された場合でも、
キャビティ内の背景温度の上昇が所定値よりも小さいと
きには食品有りと正しく判断して加熱を継続することが
でき、反対にキャビティ内の背景温度の上昇が所定値以
上になっていれば、最終的に食品無しと正確に判断して
マグネトロンの加熱を中止し、空加熱を防止することが
できる。
発明の効果に加えて、電子レンジがターンテーブルを備
え、赤外線検出手段に複数の赤外線感知素子を1列に並
べたラインセンサを用い、ターンテーブルの回転と協働
して食品の各部の温度を検出するようにしたので、少な
い素子数にしてキャビティ内の温度検出ができ、当該電
子レンジのコストを低減化することができる。
発明の効果に加えて、赤外線検出手段に複数の赤外線感
知素子を面状に配置したエリアセンサを用いたので、キ
ャビティ内の温度測定が高速で行え、またターンテーブ
ルのない電子レンジに対してキャビティ内の食品有無を
正確に判断できる。
発明の効果に加えて、赤外線検出手段にスイープ機構を
有する1個の赤外線感知素子を用い、当該赤外線感知素
子をスイープすることによって食品の各部の温度を検出
するようにしたので、赤外線感知素子数が少ない赤外線
検出手段を用いることができる。
を示す斜視図。
ティと赤外線センサの関係を示す説明図。
サを示す平面図及び正面図。
の視野とターンテーブルとの関係を示す平面図。
成を示すブロック図。
御のフローチャート。
を示すグラフ。
構成を示すブロック図。
御のフローチャート。
示すグラフ。
路構成を示すブロック図。
制御のフローチャート。
路構成を示すブロック図。
制御のフローチャート。
電子レンジの内部構造を示す斜視図。
野とターンテーブルとの関係を示す平面図。
た電子レンジの構成を示すブロック図。
置 61 マグネトロン 62 ヒータ 63 端子電圧検出器 64 マグネトロン温度検出用サーミスタ 65 オーブンサーミスタ
Claims (8)
- 【請求項1】 食品の複数の部位の温度を赤外線検出手
段を用いて非接触で検出し、食品の調理完了を判断して
加熱を停止する機能を有する電子レンジにおいて、 調理開始操作入力があったときにも、マグネトロンを駆
動して食品の加熱を開始した後所定時間が経過したとき
にも前記赤外線検出手段の検出する温度分布から食品の
有無を認識できない場合、加熱を中止することを特徴と
する電子レンジ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電子レンジにおいて、
当該電子レンジがターンテーブルを備え、前記赤外線検
出手段の測定視野の一部が当該ターンテーブルの外側に
かかるように設定したことを特徴とする電子レンジ。 - 【請求項3】 食品の複数の部位の温度を赤外線検出手
段を用いて非接触で検出し、食品の調理完了を判断して
加熱を停止する機能を有する電子レンジにおいて、 マグネトロンに供給される入力電圧を検出するマグネト
ロン電圧検出手段を備え、 調理開始操作入力があったときにも、前記マグネトロン
を駆動して食品の加熱を開始した後所定時間が経過した
ときにも前記赤外線検出手段の検出する温度分布から食
品の有無を認識できず、かつ前記マグネトロン電圧検出
手段の検出する前記マグネトロンの入力電圧が所定値以
下である場合に、加熱を中止することを特徴とする電子
レンジ。 - 【請求項4】 食品の複数の部位の温度を赤外線検出手
段を用いて非接触で検出し、食品の調理完了を判断して
加熱を停止する機能を有する電子レンジにおいて、 マグネトロン自体の温度を検出するマグネトロン温度検
出手段を備え、 調理開始操作入力があったときにも、前記マグネトロン
を駆動して食品の加熱を開始した後所定時間が経過した
ときにも前記赤外線検出手段の検出する温度分布から食
品の有無を認識できず、かつ前記マグネトロン温度検出
手段の検出する前記マグネトロンの温度が所定値以上で
ある場合に、加熱を中止することを特徴とする電子レン
ジ。 - 【請求項5】 食品の複数の部位の温度を赤外線検出手
段を用いて非接触で検出し、食品の調理完了を判断して
加熱を停止する機能を有する電子レンジにおいて、 キャビティ内の温度を検出する庫内温度検出手段を備
え、 調理開始操作入力があったときにも、マグネトロンを駆
動して食品の加熱を開始した後所定時間が経過したとき
にも前記赤外線検出手段の検出する温度分布から食品の
有無を認識できず、かつ前記庫内温度検出手段の検出す
る前記キャビティ内の温度が所定値以上である場合に、
加熱を中止することを特徴とする電子レンジ。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電子レ
ンジにおいて、当該電子レンジがターンテーブルを備
え、前記赤外線検出手段は、複数の赤外線感知素子を1
列に並べたラインセンサであり、前記ターンテーブルの
回転と協働して前記食品の各部の温度を検出することを
特徴とする電子レンジ。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の電子レ
ンジにおいて、前記赤外線検出手段は、複数の赤外線感
知素子を面状に配置したエリアセンサであることを特徴
とする電子レンジ。 - 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の電子レ
ンジにおいて、前記赤外線検出手段は、スイープ機構を
有する1個の赤外線感知素子であり、当該赤外線感知素
子をスイープすることによって前記食品の各部の温度を
検出することを特徴とする電子レンジ。
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