JP2001065461A - 圧電ダイヤフラムポンプ及びこれを用いた血圧計及び圧電ダイヤフラムポンプの製造方法 - Google Patents

圧電ダイヤフラムポンプ及びこれを用いた血圧計及び圧電ダイヤフラムポンプの製造方法

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JP2001065461A
JP2001065461A JP24047299A JP24047299A JP2001065461A JP 2001065461 A JP2001065461 A JP 2001065461A JP 24047299 A JP24047299 A JP 24047299A JP 24047299 A JP24047299 A JP 24047299A JP 2001065461 A JP2001065461 A JP 2001065461A
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diaphragm
piezoelectric
elastic plate
diaphragm pump
piezoelectric material
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JP24047299A
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English (en)
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Michihiko Tani
道彦 谷
Yasushi Masaki
康史 正木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイヤフラムの変位量を増大させて圧電ダイ
ヤフラムポンプの大流量化を図る。 【解決手段】 圧電材料1と真鍮等の弾性板2とからな
るダイヤフラム3をポンプベース4上に保持し、圧電材
料1によりダイヤフラム3を屈曲運動させて流体の吸気
及び排気を行うようにした圧電ダイヤフラムポンプAで
ある。ダイヤフラム3の変位量を大きくするための変位
量増大手段5を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電ダイヤフラム
ポンプ及びこれを用いた血圧計及び圧電ダイヤフラムポ
ンプの製造方法に関し、詳しくは吐出流量の大きい圧電
ダイヤフラムポンプを得る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、血圧計の駆動源などに用いられる
圧電ダイヤフラムポンプA´として、例えば図61に示
すように、圧電材料1と真鍮製の弾性板2とからなるダ
イヤフラム3をポンプベース4上に保持し、圧電材料1
によりダイヤフラム3を屈曲運動させて流体の吸気及び
排気を行うようにしたものが知られている。ここで圧電
ダイヤフラムポンプとは、電圧印加により圧電材料1を
伸縮させてダイヤフラム3を屈曲運動させることによ
り、ポンプの働きをするものであり、その動作の一例を
図62、図63に示す。図62(a)は大気吸入状態を
示し、(b)は大気排気状態を示している。大気吸入状
態では、ダイヤフラム3が膨らむことにより、大気が吸
入側の弁25を押し上げると同時に排気側の弁26が閉
じられた状態(図63(a)(c)の状態)となり、チ
ャンバー19に大気が充満する(図62(a)の状
態)。その後、ダイヤフラム3が圧縮されると、吸入側
の弁25が閉じられると同時に圧縮された大気が排気側
の弁26を開いて排気される(図63(b)(d)の状
態)。このとき、圧電ダイヤフラムポンプの流量は、排
気側の圧力が低い時はダイヤフラム3がチャンバー19
を押した分だけ排気されるが、排気側の圧力が上昇する
に従い、チャンバー19が膨らんだ時と圧縮した時のチ
ャンバー19の体積変化による大気の圧力増加と排気側
の圧力との差圧によって決定される。また、圧力(飽和
圧力)は、ダイヤフラム3が膨らんだ時と圧縮した時の
チャンバー19の体積変化による大気の圧力増加が排気
側の圧力と等しくなった時に流量は0になり、圧力が飽
和した状態になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の圧電
ダイヤフラムポンプA´にあっては、図61に示すよう
に、ダイヤフラム3の周囲部3aが硬化性樹脂等からな
る接着剤60によってポンプベース4に固着されている
ため、ダイヤフラム3の周囲部3aがポンプベース4に
拘束されて圧電材料1の伸縮が小さく、そのために弾性
板2の屈曲変位量(図61の矢印方向イ)が小さくな
り、吐出量を大きくできず、結果的に圧電ダイヤフラム
ポンプの大流量が望めないものとなり、特に大流量を必
要とする血圧計などに用いた場合には、ポンプの最大圧
力値を向上させることができないという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ダイヤフラムの変
位量を増大させて流量(吐出流量)の増大化を図ること
ができる圧電ダイヤフラムポンプ及びこれを用いた血圧
計及び圧電ダイヤフラムポンプの製造方法を提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、圧電材料1と真鍮等の弾性
板2とからなるダイヤフラム3をポンプベース4上に保
持し、圧電材料1によりダイヤフラム3を屈曲運動させ
て流体の吸気及び排気を行うようにした圧電ダイヤフラ
ムポンプであって、ダイヤフラム3の変位量を大きくす
るための変位量増大手段5を備えていることを特徴とし
ており、このように構成することで、変位量増大手段5
にてダイヤフラム3の変位量(吐出量)を増大させるこ
とができると共に、流量の増大に伴って圧縮比が増大す
ることで、飽和時の圧力値(ポンプ最大圧力値)も増大
するようになる。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
おいて、ダイヤフラム3の周囲部3aを自由端部にして
変位量増大手段5とするのが好ましく、この場合、ダイ
ヤフラム3の周囲部3aがポンプベース4にある程度の
自由度をもって拘束されるようになり、圧電材料1の伸
縮量が大きくなり、これに伴い弾性板2の屈曲変位量が
大きくなり、結果としてダイヤフラム3の変位量(たわ
み量)が大きくなって、圧電ダイヤフラムポンプAの流
量(吐出量)を増大させることができる。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項2に
おいて、ダイヤフラム3の周囲部3aを弾性樹脂材6で
シールして変位量増大手段5を構成するのが好ましく、
この場合、弾性樹脂材6がダイヤフラム3の固定とシー
ルとを兼ねるようになる。
【0008】また請求項4記載の発明は、請求項2にお
いて、ダイヤフラム3の周囲部3aを変形に対する自由
度を持たせるように隙間15をあけて金属プレート7で
保持して変位量増大手段5を構成するのが好ましく、こ
の場合、隙間15内でダイヤフラム3の周囲部3aが屈
曲可能な状態となる。
【0009】また請求項5記載の発明は、請求項4にお
いて、金属プレート7のダイヤフラム3との接触面に絶
縁層8を介在させるのが好ましく、この場合、圧電材料
1の上部電極膜48と金属プレート7との接触を避ける
必要がなくなり、従って、圧電材料1全般に亘って電界
を印加させることができ、圧電材料1の一部に伸縮しな
い部分が発生するという問題もなくなる。
【0010】また請求項6記載の発明は、請求項1にお
いて、ダイヤフラム3の弾性板2が電極板10を兼ねて
おり、電極板10を兼ねる弾性板2の外周部2cの剛性
を中央部2bの剛性よりも小さくして変位量増大手段5
を構成するのが好ましく、この場合、弾性板2の外周部
2cが中央部2bよりも撓み易くなり、ダイヤフラム3
の変位量を増大させることができる。
【0011】また請求項7記載の発明は、請求項6にお
いて、電極板10を兼ねる弾性板2の外周部2cの厚み
dを中央部2bの厚みDよりも薄肉とするのが好まし
く、この場合、弾性板2に厚み分布を付与することで、
弾性板2の外周部2cが撓み易くなる。
【0012】また請求項8記載の発明は、請求項1にお
いて、電極板10を兼ねる弾性板2の面積を圧電材料1
の面積よりも大きくして変位量増大手段5を構成するの
が好ましく、この場合、弾性板2の面積増大によってダ
イヤフラム3全体の面積が大きくなるので、ダイヤフラ
ム3の少ない屈曲でも所望の変位量を得ることが可能と
なり、しかも圧電材料1の面積は変えないので、消費電
力を増大させることなくダイヤフラム3の変位量を増大
させることができるようになる。
【0013】また請求項9記載の発明は、請求項8にお
いて、圧電材料1の外側に突出した弾性板2の外周部2
cに別の圧電材料1Aを配置するのが好ましく、この場
合、電極板10を兼ねる弾性板2の中央部2b上の電極
材料の屈曲運動の発生に加えて、外周部2c上の別の圧
電材料1Aの屈曲運動を発生させることができる。
【0014】また請求項10記載の発明は、請求項1に
おいて、変位量増大手段5は、ポンプベース4の表面に
設けられてダイヤフラム3を下方へ屈曲変位させるため
の凹部11からなるのが好ましく、この場合、凹部11
によってダイヤフラム3の下への凸状の屈曲運動が可能
となる。
【0015】また請求項11記載の発明は、請求項1に
おいて、弾性板2の周囲に圧電材料1を配置し、圧電材
料1で弾性板2を周囲から圧迫してダイヤフラム3を屈
曲変位させて変位量増大手段5を構成するのが好まし
く、この場合、圧電材料1は分極方向Eと平行方向に伸
縮して弾性板2を周囲から押すことで弾性板2に加わる
歪み量が大きくなる。
【0016】また請求項12記載の発明は、請求項11
において、弾性板2の周囲に複数条の圧電材料1を放射
状に配置するのが好ましく、この場合、放射状の圧電材
料1が弾性板2を周囲から押し込んで変位させる構造と
なり、これにより弾性板2に加わる歪み量が大きくな
る。
【0017】また請求項13記載の発明は、請求項11
において、弾性板2の周囲に帯状の圧電材料1をドーナ
ツ状に配置するのが好ましく、この場合、圧電材料1が
半径方向に分極処理されており、弾性板2を周囲から押
し込んで変位させる構造となり、これにより弾性変形自
在な弾性板2に加わる歪み量が大きくなる。
【0018】また請求項14記載の発明は、請求項12
または請求項13において、弾性板2の外周部2cに薄
肉状の段落ち部12を形成し、半径方向に分極処理され
た圧電材料1を段落ち部12の上面に配置するのが好ま
しく、この場合、圧電材料1の面積を小さくして圧電ダ
イヤフラムポンプAの小型化を容易に図ることができる
と共に、圧電材料1が段落ち部12上で弾性板2と重な
り合うことで圧電材料1が弾性板2の一部となり、弾性
板2に加わる歪み量が大きくなる。
【0019】また請求項15記載の発明は、請求項12
または請求項13において、弾性板2の外周部2cと圧
電材料1の内周部1aとの対向面の一方に嵌合凸部13
を設け、他方に該嵌合凸部13が嵌合する嵌合凹部14
を設けるのが好ましく、この場合、ダイヤフラム3の屈
曲運動時に圧電材料1が弾性板2から剥がれるのを防止
できる。
【0020】また請求項16記載の発明は、請求項1に
おいて、変位量増大手段5として、ダイヤフラム3の周
囲部3aを自由端部とし、且つダイヤフラム3の電極板
10を兼ねる弾性板2の面積を圧電材料1の面積よりも
大きくしてなるのが好ましく、この場合、自由端部とし
たことによるダイヤフラム3の変形量増加と、弾性板2
の面積を増大させたことによるダイヤフラム3の変形量
増加とがあいまって、消費電力を増大させることなく、
ダイヤフラム3の変形量をより増大させることができ
る。
【0021】また請求項17記載の発明は、請求項1に
おいて、変位量増大手段5として、ダイヤフラム3の周
囲部3aを自由端部とし、且つポンプベース4の表面に
ダイヤフラム3を下方へ屈曲変位させるための凹部11
を設けてなるのが好ましく、この場合、自由端部とした
ことによるダイヤフラム3の変形量増加と、凹部11に
よるダイヤフラム3の下への凸状の屈曲運動の増大とが
あいまって、ダイヤフラム3の変形量をより増大させる
ことができる。
【0022】また請求項18記載の発明は、請求項1乃
至請求項17のいずれかの構造を有する圧電ダイヤフラ
ムポンプAを駆動源とし、この駆動源からの圧縮空気を
上腕、手首、指等の人体血圧測定部位に装着されるカフ
20に供給して、人体血圧測定部位の動脈圧情報によっ
て血圧測定を行なう血圧計21を構成することを特徴と
しており、このように構成することで、流量特性の大き
い圧電ダイヤフラムポンプAを血圧計21の駆動源に組
み入れることで、血圧計21全体の小型化を図りつつ、
血圧計21のポンプの最大圧力値を向上させることがで
きる。
【0023】また、請求項19記載の発明は、圧電材料
1と真鍮等の弾性板2とからなるダイヤフラム3をポン
プベース4上に保持し、圧電材料1によりダイヤフラム
3を屈曲運動させて流体の吸気及び排気を行うようにし
た圧電ダイヤフラムポンプの製造方法であって、ダイヤ
フラム3の変位量を大きくするための変位量増大手段5
を形成することを特徴としており、このように構成する
ことで、ダイヤフラム3の変位量(吐出量)の増大及び
飽和時の圧力値(ポンプ最大圧力値)の増大を図ること
ができる大流量の圧電ダイヤフラムポンプAを製造する
ことができる。
【0024】また請求項20記載の発明は、請求項19
において、ダイヤフラム3の周囲部3aを自由端部とす
ることにより変位量増大手段5を形成するのが好まし
く、この場合、大流量の圧電ダイヤフラムポンプAを簡
単に且つ低コストで製造することができる。
【0025】また、請求項21記載の発明は、請求項2
0において、ダイヤフラム3の周囲部3aを弾性樹脂材
6で覆うのが好ましく、ダイヤフラム3の固定工程とシ
ール工程との簡略化を図ることができる。
【0026】また請求項22記載の発明は、請求項21
において、ダイヤフラム3上に弾性樹脂材6を堆積さ
せ、その後、ダイヤフラム3部に対応する弾性樹脂材6
をエッチングにより除去するのが好ましく、この場合、
ダイヤフラム3上に弾性樹脂材6を容易に形成できる。
【0027】また請求項23記載の発明は、請求項20
において、ダイヤフラム3の周囲部3aを変形に対する
自由度を持たせるように隙間15をあけて金属プレート
7で覆うのが好ましく、この場合、ダイヤフラム3の周
囲部3aを屈曲可能な自由度を有する状態で金属プレー
ト7にてシール性を一層向上させることができる。
【0028】また請求項24記載の発明は、請求項23
において、ダイヤフラム3の周囲部3aに樹脂フィルム
43を被覆し、その後、ダイヤフラム3の周囲部3aを
隙間15をあけて金属プレート7で覆うのが好ましく、
この場合、樹脂フィルム43によってダイヤフラム3の
周囲部3aのシール性を向上させながら、ダイヤフラム
3の変位量の増大化を図ることができると共に、製造工
程の容易化が図られる。
【0029】また請求項25記載の発明は、請求項19
において、ダイヤフラム3の弾性板2が電極板10を兼
ねており、電極板10を兼ねる弾性板2の外周部2cの
剛性を中央部2bの剛性よりも小さくすることにより変
位量増大手段5を形成するのが好ましく、この場合、弾
性板2に剛性分布を付与することにより、弾性板2の外
周部2cが撓み易くなり、流量(吐出量)の大きい圧電
ダイヤフラムポンプAを容易に得ることができる。
【0030】また請求項26記載の発明は、請求項25
において、電極板10を兼ねる弾性板2の外周部2cの
厚みdを中央部2bの厚みDよりも薄肉に形成するのが
好ましく、この場合、弾性板2に厚み分布を付与するこ
とにより、弾性板2の外周部2cが撓み易くなる。
【0031】また請求項27記載の発明は、請求項25
において、ショットピーニング等の機械的な手法によ
り、電極板10を兼ねる弾性板2の外周部2cの剛性を
中央部2bの剛性よりも小さく形成するのが好ましく、
この場合、弾性板2への剛性分布の付与をきわめて簡単
に行うことができる。
【0032】また請求項28記載の発明は、請求項25
において、変位量増大手段5として、電極板10を兼ね
る弾性板2の中央部2bに硬質膜16を形成するのが好
ましく、この場合、弾性板2の所望の部分に硬質膜16
を形成することで、弾性板2に対する剛性分布の付与が
容易となる。
【0033】また請求項29記載の発明は、請求項28
において、硬質膜16を上下に多段階で積層形成するの
が好ましく、この場合、なだらかな傾斜がついた剛性分
布が得られ、弾性板2の剛性分布の付与が一層容易とな
る。
【0034】また請求項30記載の発明は、請求項19
において、電極板10を兼ねる弾性板2の面積を圧電材
料1の面積よりも大きく形成することにより変位量増大
手段5を形成するのが好ましく、この場合、弾性板2の
面積増大によってダイヤフラム3全体の面積が大きくな
るので、ダイヤフラム3の少ない屈曲でも所望の変位量
を得ることが可能となり、しかも圧電材料1の面積は変
えないので、消費電力を増大させることなく変位量の大
きいダイヤフラムを得ることができる。
【0035】また請求項31記載の発明は、請求項30
において、圧電材料1よりも外側に突出した弾性板2の
外周部2cに別の圧電材料1Aを形成するのが好まし
く、この場合、電極板10を兼ねる弾性板2の中央部2
b上の電極材料の屈曲運動に加えて、外周部の別の圧電
材料1Aの屈曲運動を発生させることができる。
【0036】また請求項32記載の発明は、請求項31
において、スパッタ、水熱合成法により圧電材料1を形
成するのが好ましく、この場合、圧電材料1の形成後に
分極処理の必要がなく、製造工程の簡略化を図ることが
できる。
【0037】また請求項33記載の発明は、請求項19
において、変位量増大手段5として、ポンプベース4の
表面にダイヤフラム3を下方へ屈曲変位させるための凹
部11を形成するのが好ましく、この場合、凹部11に
よってダイヤフラム3の下への凸状の屈曲運動が可能と
なる。
【0038】また請求項34記載の発明は、請求項33
において、樹脂製のポンプベース4を加熱し、その後ホ
ットエンボッシング法により凹部11を形成するのが好
ましく、この場合、ポンプベース4上に寸法精度の高い
凹部11の形状が容易に得られる。
【0039】また請求項35記載の発明は、請求項19
において、変位量増大手段5として、弾性板2の周囲に
圧電材料1を配置し、圧電材料1で弾性板2を周囲から
圧迫してダイヤフラム3を屈曲変位させるのが好まし
く、この場合、圧電材料1は分極方向Eと平行方向に伸
縮して弾性板2を周囲から押すことで弾性板2に加わる
歪み量が大きくなり、変位量の大きいダイヤフラム3が
得られる。
【0040】また請求項36記載の発明は、請求項35
において、弾性板2の周囲に複数条の半径方向に分極処
理された圧電材料1を放射状に形成するのが好ましく、
この場合、放射状の圧電材料1が弾性板2を周囲から押
し込んで変位させる構造となり、弾性板2に加わる歪み
量が一層大きくなる。
【0041】また請求項37記載の発明は、請求項35
において、弾性板2の周囲に帯状の圧電材料1をドーナ
ツ状に形成するのが好ましく、この場合、圧電材料1が
半径方向に分極処理されており、弾性板2を周囲から押
し込んで変位させる構造となり、弾性変形自在な弾性板
2に加わる歪み量が一層大きくなる。
【0042】また請求項38記載の発明は、請求項36
または請求項37において、弾性板2の外周部2cに薄
肉状の段落ち部12を形成し、半径方向に分極処理され
た圧電材料1を段落ち部12の上面に形成するのが好ま
しく、この場合、圧電材料1の面積を小さくしながら、
圧電材料1を含めたダイヤフラム3部全体で変位を発生
させることができ、弾性板2に加わる歪み量が大きくな
る。
【0043】また請求項39記載の発明は、請求項37
において、弾性板2の上半部に圧電材料充填用凹所18
を形成し、該圧電材料充填用凹所18内に圧電材料1を
充填した後に、弾性板2の下半部2aを研磨あるいはエ
ッチング等で除去するのが好ましく、この場合、例えば
機械加工やエッチング等による圧電材料充填用凹所18
の形成と、圧電材料1の充填と、弾性板2の下半部の研
磨あるいはエッチング処理とによって、圧電材料1の形
成が容易となる。
【0044】また請求項40記載の発明は、請求項19
記載の効果に加えて、ダイヤフラム3の周囲部3aを自
由端部とすると共に、ダイヤフラム3の電極板10を兼
ねる弾性板2の面積を圧電材料1の面積よりも大きくし
たすることにより変位量増大手段5を形成するようにし
たので、自由端部としたことによるダイヤフラム3の変
形量増加と、弾性板2の面積を増大させたことによるダ
イヤフラム3の変形量増加とがあいまって、消費電力を
増大させることなく、変形量がより大きいダイヤフラム
3を容易に製造することができる。
【0045】また請求項41記載の発明は、請求項19
記載の効果に加えて、ダイヤフラム3の周囲部3aを自
由端部とすると共に、ポンプベース4の表面にダイヤフ
ラム3を下方へ屈曲変位させるための凹部11を設ける
ことにより変位量増大手段5を形成するようにしたの
で、自由端部としたことによるダイヤフラム3の変形量
増加と、凹部11によるダイヤフラム3の下への凸状の
屈曲運動の増大とがあいまって、変形量がより大きいダ
イヤフラム3を容易に製造することができる。
【0046】また請求項42記載の発明は、血圧計21
を製造するにあたり、請求項19乃至請求項41のいず
れかの方法により製造された圧電ダイヤフラムポンプA
を駆動源とし、この駆動源からの圧縮空気を上腕、手
首、指等の人体血圧測定部位に装着されるカフ20に供
給して、人体血圧測定部位の動脈圧情報によって血圧測
定を行なう血圧計21を構成することを特徴としてお
り、このように構成することで、流量特性の大きい圧電
ダイヤフラムポンプAを血圧計21の駆動源として組み
入れることにより、大流量で且つポンプの最大圧力値が
高い小型の血圧計21を容易に製造することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0048】本例の圧電ダイヤフラムポンプAは、図1
に示すように、圧電材料1と真鍮製の弾性板2とからな
るダイヤフラム3をポンプベース4上に保持し、圧電材
料1によりダイヤフラム3を屈曲運動させて流体の吸気
及び排気を行うものにおいて、ダイヤフラム3の変位量
を大きくするための変位量増大手段5を備えている点で
従来例とは異なる。図1に示す例では、ダイヤフラム3
の周囲部3aを自由端部にすることで、変位量増大手段
5を構成している。
【0049】ここでは、ダイヤフラム3は、図2に示す
ように、圧電材料1と真鍮製の弾性板2とで構成されて
おり、弾性板2が下部電極板を兼ねている。なお弾性板
2は真鍮板に限らず、SUSが用いられる場合もある。
圧電材料1はPZTが一般的である。圧電材料1の上面
(弾性板2とは反対側の面)には、薄い上部電極膜48
が形成されている。この上部電極膜48は、例えば銀ペ
ーストによるスクリーン印刷焼成等で形成されている。
【0050】本例では、ダイヤフラム3の周囲部3a
は、変形に対する自由度を持たせるように隙間15をあ
けて金属プレート7で保持されている。金属プレート7
は、ダイヤフラム3の周囲部3aにある程度の自由度を
持たせた状態で保持するものである。本例の金属プレー
ト7は、図3に示すように、中央に開口部7aが設けら
れた矩形板状に形成され、ポンプベース4と金属プレー
ト7間にダイヤフラム3の周囲部3aを挟み込んであ
り、この状態でダイヤフラム3の周囲部3aは分極方向
Eと垂直方向(図1のロ方向)に伸縮可能な状態で金属
プレート7によって押さえ付けられている。これによ
り、ダイヤフラム3と金属プレート7との間の隙間15
内において、圧電材料1が伸縮可能となり、ダイヤフラ
ム3の周囲部3aが金属プレート7に対してある程度自
由度をもたせた状態で拘束された形となる。
【0051】しかして、ダイヤフラム3の周囲部3aを
金属プレート7に対してある程度自由度をもたせた状態
で拘束することによって、圧電材料1の伸縮量が大きく
なる。従って、図4(a)の大気吸入状態では、図5の
矢印イで示す方向にダイヤフラム3が大きく膨らむこと
ができ、多くの大気がチャンバー19内に充満する。そ
して、図4(b)の大気排気状態で多くの大気が排気さ
れるようになり、ダイヤフラム3の1回の振動で吐出す
る流量が多くなる。これにより、駆動周波数(1秒間に
変形する回数)を上げることになって、圧電ダイヤフラ
ムポンプAの流量(吐出量)を増大させることができる
と共に、圧縮比が増大することにより、飽和時の圧力値
(ポンプ最大圧力値)も増大することとなる。また、ダ
イヤフラム3の周囲部3aを自由端部にするという簡単
な構造で、変位量増大手段5を構成できるので、低コス
トで圧電ダイヤフラムポンプAの大流量化を実現できる
という利点がある。
【0052】なお本例では、弾性板2が電極板を兼ねる
構造を例示したが、もちろんこれに限らず、弾性板2と
は別に電極板を設けるようにしてもよいものである。こ
のことは以下の各例においても同様である。
【0053】図6、7は他の実施形態であり、電極板を
兼ねる真鍮製の弾性板2と圧電材料1とからなるダイヤ
フラム3の周囲部3aを弾性樹脂材6で保持した場合を
示している。他の構成は図1〜図5と同様であり、異な
る点だけを述べる。弾性樹脂材6としては、例えばポリ
イミドなどの弾性を持った樹脂が用いられる。この弾性
樹脂材6にてダイヤフラム3の周囲部3aを覆うことに
より、ダイヤフラム3の周囲部3aをある程度自由度を
持たせた状態で固定できると共に、ダイヤフラム3のシ
ールを行うことができる。また弾性樹脂材6でダイヤフ
ラム3の周囲部3aをシールするだけでよく、図1の金
属プレート7を用いた場合のような隙間15を設ける必
要がないので、シール作業がより簡単になる。なお図7
の例では、ダイヤフラム3に対する弾性樹脂材6の覆い
代fは例えば1mm以下とされている。図7中の30は
弁(図示せず)付き流路である。
【0054】ここで、図8(a)に示すように、ダイヤ
フラム3の全面に亘って弾性樹脂材6(ポリイミド)を
堆積させ、その後、図8(b)に示すように、樹脂層の
ダイヤフラム部(ダイヤフラムのうちの変形可能な部
分)に対応する範囲gのみを、酸素プラズマや酸素イオ
ンビーム等によるエッチングにて除去することにより、
弾性樹脂材6によるダイヤフラム3のシール工程を簡単
に実現できるようになる。
【0055】図9、10は更に他の実施形態を示してい
る。基本的には図1の例と同様であり、異なる点だけを
述べる。本例では、金属プレート7を用いてダイヤフラ
ム3をシールするにあたって、Oリング41を用いてい
る。この金属プレート7の裏面部とこれに対応するポン
プベース4の表面部には凹溝40がそれぞれ形成されて
おり、この凹溝40内にOリング41を嵌め込むこと
で、ダイヤフラム3の周囲部3aが屈曲可能な状態で金
属プレート7及びポンプベース4にシールされている。
ここで、Oリング41の径を1mm以下とするのが好ま
しい。また、凹溝40の形成は、例えばプラズマエッチ
ング等で10μm程度の深さとするのが好ましい。な
お、Oリング41に代えて、フィルムで形成されたパッ
キン9を凹溝40内に嵌め込んでシールするようにして
もよい。その一例を図10に示す。ここでは、ポリイミ
ドフィルムからなるパッキン9を用いている。パッキン
9の厚みは例えば20μm以下、幅は0.1mm程度が
好ましい。しかして、Oリング41またはポリイミドフ
ィルム等のパッキン9によってシール性を向上させなが
ら、ダイヤフラム3の変位量の増大化を図ることができ
るものである。
【0056】図11〜14は、ダイヤフラム3の周囲部
3aに樹脂フィルム43(例えばポリイミド)を被覆形
成し、その後、このダイヤフラム3の周囲部3aを隙間
15をあけて金属プレート7で覆う製造方法を示してい
る。ここでは、図12に示すように、ポリイミド等の樹
脂フィルム43をダイヤフラム3の周囲部3aにおける
圧電材料1の表面及び弾性板2の裏面にそれぞれ貼着し
たものを、金属プレート7とポンプベース4との間に挟
み込むことにより、樹脂フィルム43にてシール性を向
上させながら、ダイヤフラム3の変位量の増大化を図る
ことができるものである。樹脂フィルム43を圧電材料
1の上に形成する方法としては、例えばポリイミドから
なる樹脂層を圧電材料1の表面全体に形成し、その後、
プラズマエッチング等で不要部を除去する方法がある
が、もちろんこの方法には限られない。なお、パッキン
として機能する樹脂フィルム43の厚みは、例えば20
μm以下、幅は0.1mm程度が好ましい。また、予め
樹脂フィルム43をダイヤフラム3の表面にシールして
おくようにすれば、前記図9に示したような凹溝40を
形成する必要がなくなり、製造工程の一層の容易化が図
られる。
【0057】図15,16は金属プレート7のダイヤフ
ラム3との接触面に絶縁層8を介在させた場合を示して
いる。他の構成は図11と同様である。ちなみに、絶縁
層8がない場合においては、図17、図18に示すよう
に、圧電材料1の上部電極膜48と金属プレート7との
接触を避ける必要があり、このため、圧電材料1の上面
外周部2cには上部電極膜48を設けることができず、
電界が印加される部分と電界が印加されない部分(図1
8のトで示す部分)とが存在することとなる。そして、
この電界が印加されない部分は伸縮しないために、電界
印加時に電界が印加される部分との間で応力が発生して
割れ易くなるという問題がある。なお、ポンプベース4
は一般に樹脂材で成形されているため、かかる問題は生
じない。
【0058】そこで、本例では、図15(b)のように
圧電材料1が接触する金属プレート7の裏面部分に絶縁
層8を被覆してある。絶縁層8は例えば樹脂層でもよ
く、或いは金属を酸化させたものでもよく、特に限定さ
れない。この絶縁層8によって、圧電材料1の上部電極
膜48の周囲部を金属プレート7に押し当てることがで
きるので、図16のように圧電材料1の上面全体に上部
電極膜48を設けることができて、圧電材料1全体(符
号チで示す全領域)に亘って電界が印加されるようにな
り、従って、圧電材料1に伸縮しない部分が発生しなく
なり、従って、図17、図18のような電界印加時に電
界が印加される部分との間で応力が発生して割れ易くな
るという問題をなくすことができる。
【0059】図19〜21は、更に他の実施形態を示し
ている。本例では、ダイヤフラム3の弾性板2が電極板
を兼ねており、電極板を兼ねる弾性板2の外周部2cの
剛性を中央部2bの剛性よりも小さくすることにより変
位量増大手段5が構成されている。ここで、ダイヤフラ
ム3の屈曲運動のシステムを図20に示す。交流電圧を
印加すると、圧電材料1が分極方向Eに伸縮すると同時
に分極方向Eと垂直方向ハにも伸縮する。このとき弾性
板2(真鍮板)は伸縮しないので、ダイヤフラム3は圧
電材料1と弾性板2とのバイメタル状となり、結果的に
屈曲運動を行う。つまり、図21(a)に示すように、
圧電材料1と下部の弾性板2とでダイヤフラム3が形成
され、バイメタルの原理で図21(b)に示すような屈
曲運動を行う。しかして本例では、図19に示すよう
に、弾性板2の外周部2cの剛性が中央部2bの剛性よ
りも小さくなるように、弾性板2に剛性の分布を与える
ことによって、外周部2cが中央部2bよりも撓み易く
なり、これにより剛性が均一である場合よりも屈曲運動
をより大きくすることができ、ダイヤフラム3の変位量
を増大させることができる。
【0060】図22〜24は、更に他の実施形態を示し
ている。本例では、ダイヤフラム3の弾性板2が電極板
を兼ねており、変位量増大手段5として電極板を兼ねる
弾性板2の外周部2cの厚みdを中央部2bの厚みDよ
りも薄くしてある。弾性板2(真鍮板)の厚みに分布を
与える方法として、鍛造等で実施してもよいし、機械加
工で実施してもよい。また図23に示すように、非常に
薄い薄板状の弾性板2の両端部をマスク53で覆い、め
っき、溶射、スパッタ等で中央部2bに膜を形成して厚
くする手法を用いてもよい。或いは図24に示すよう
に、厚めの弾性板2の中央部2bをマスク53で覆い、
エッチングにより外周部2cを部分的に薄くする手法を
用いてもよい。このように弾性板2の外周部2cを中央
部2bよりも薄くすることで、弾性板2の外周部2cが
撓み易くなり、ダイヤフラム3の変位量を増大させるこ
とができる。
【0061】ここで、弾性板2(真鍮板)に剛性分布
(厚み分布)を付与する機械的手法として、ショットピ
ーニングが挙げられる。ショットピーニングとは、小粒
径の剛球を被加工物表面に投射し、表面に圧縮応力を発
生させる工法であり、マスクで粒子の当たらない部分と
当たる部分とを設けてショットピーニングを実施する。
粒子の当たる部分は、圧縮応力が発生して、硬化させる
ことができる。このように硬化する部分と硬化しない部
分(粒子が当たらない部分)ができることにより、剛性
分布を付与することができる。つまり、意図的に圧縮応
力を与える領域を制限することで、電極板を兼ねる弾性
板2に内部応力分布を初期状態から与えておくことがで
き、ダイヤフラム3の変位量増大を図ることができるの
である。
【0062】図25、26は、更に他の実施形態を示し
ている。本例では、電極板を兼ねる弾性板2を硬質膜1
6により形成している。図25の例では、硬質膜16
(TiN)を形成する場合の一例を示している。先ず真
空チャンバー50において10 −5torrまで真空引
き後、るつぼ51よりTiの蒸着を実施すると同時に、
イオンガン52より、窒素イオンNを照射すると、弾
性板2(真鍮板)上でTiと窒素が反応して、TiN膜
(硬質膜16)が形成される。このとき、弾性板2の所
望の部分以外を予めマスク53で覆うことにより、所望
の部分に硬質膜16を形成することができる。なお、硬
質膜16としてTiN膜には限らず、また成膜方法も図
25の実施例には限られないものである。また、真鍮板
以外に、SUSを用いた弾性板2(電極板)では、窒化
や炭化による硬質化も可能である。例えば図26に示す
ように、窒素プラズマにより、SUS製の電極板2´の
マスク以外の部分に窒化層(硬質膜)を形成することに
より硬質膜16を形成することができる。
【0063】図27、28は、硬質膜16形成処理を多
段階処理する製造方法を示している。先ず図27(a)
に示すように、電極板を兼ねる弾性板2(真鍮板)の表
面に部分的にマスク53をして薄い硬質膜16aを形成
し、その後、図27(b)に示すように、面積の異なる
マスク53aを形成して更にその上から硬質膜16bを
形成する。この処理を繰り返すことにより、薄い硬質膜
16a,16bが上下に重なるようにして形成され、弾
性板2の中央部2bにおいて、段階的に硬度(剛性)を
高めることができる。
【0064】なお、弾性板2としては真鍮板ではなく、
SUSを用いた電極板では、窒化や炭化による硬質化も
可能であり、上記と同様に多段階的に硬質膜16の形成
処理を行うことにより、段階的に硬度(剛性)を高める
ことができる。その一例を図28に示す。先ず図28
(a)に示すように、窒素プラズマにより、SUS製の
電極板2´のマスク53以外の部分に窒化層(硬質膜1
6a)を形成した後に、図28(b)に示すように、2
回目の窒化層(硬質膜16b)を形成する。このとき、
処理時間を長くすることで硬度を大きくすることができ
る。しかして、硬質膜16a,16bを多段階で処理す
ることで、なだらかな傾斜がついた剛性分布が得られ、
硬質膜16の厚み精度を容易に高めることができる。
【0065】図29〜31は更に他の実施形態を示して
いる。本例では、電極板を兼ねる弾性板2の面積を圧電
材料1の面積よりも大きくすることにより変位量増大手
段5が構成されている。図29中の60は接着剤であ
る。図30(a)は通常のダイヤフラム3Aを示し、図
30(b)は本例のダイヤフラム3Bを示している。ち
なみに、図31(b)に示すように、ダイヤフラム3A
の面積(圧電材料1、電極板の双方の面積)を例えば2
倍にすれば、ダイヤフラム3屈曲時の変位量は大きくな
るが、この場合、静電容量が増大することにより、消費
電力が大きくなる欠点がある。
【0066】そこで、本例では図29に示すように、圧
電材料1の面積S2は変えずに、下部の電極板を兼ねる
弾性板2(真鍮板)の面積S1(>S2)を増大させる
ことによって、消費電流を増加させることなく、ダイヤ
フラム3の変位量を増大させるようにしたものである。
つまり、図31(b)のように弾性板2の面積と圧電材
料1の面積の双方を増大させれば、ダイヤフラム3Aの
変位量は増大するが、しなしながらこの場合は、静電容
量が増大することにより消費電力が多くなる。これに対
して本例では、圧電材料1の面積は変えずに、弾性板2
の面積のみを増大させることで、結果的にダイヤフラム
3B全体の面積が大きくなる。ここで、ダイヤフラム3
Bの所望の変位量を得るにあたって、ダイヤフラム3B
全体の面積が増加すればするほど、ダイヤフラム3Bの
屈曲変形量は少なくてすむ。従って、本例では弾性板2
の面積の増大によるダイヤフラム3Bの面積増加によっ
て、ダイヤフラム3Bの変位量を増大させることがで
き、そのうえ、圧電材料1の面積は変えないので、消費
電力を変える必要がないものである。さらに、弾性板2
の外周部2c上には圧電材料1が存在しないために、そ
の分だけダイヤフラム3Bの周囲部が薄肉となり、ダイ
ヤフラム3Bの周囲部が一層撓み易くなり、ダイヤフラ
ム3Bの変位量を一層増大させることができる。
【0067】図32〜35は圧電材料1よりも外側に突
出した弾性板2の外周部2cに別の圧電材料1Aを配置
した場合を示している。図34(a)の場合は、電極材
料の中央部2b(圧電材料1が位置する部分)のみで、
屈曲運動の力F1が発生するが、図34(b)とするこ
とで、電極材料の中央部2b(圧電材料1が位置する部
分)と、周辺部(別の圧電材料1Aが位置する部分)と
で、それぞれ屈曲運動の力F1,F2が発生することと
なり、ダイヤフラム3の変位量をより増大させることが
できる。しかも、弾性板2の面積を圧電材料1の面積と
同じにした場合と同じ消費電力で、ダイヤフラム3の変
位量を増大させることができる。
【0068】図35は、上記圧電材料1の形成方法の一
例を示している。ここではスパッタ、水熱合成法により
圧電材料1を形成する方法を示している。図35中の6
1はRF発生器、62はマッチングボックス、63はブ
ロッキングコンデンサ、64はターゲット、65はマス
ク、66は基板ホルダーである。先ず真空チャンバー5
0において、10−5torr以下に真空引き後、酸素
を導入して、RF発生器61よりRFプラズマを発生さ
せる。ターゲット64として例えばPZTの粉末を使用
する。なお、ターゲット64としてPZTの粉末以外
に、例えばPb、Zr、Tiの各ターゲットを配置して
もよい。なおPbの場合は少し大きめの面積のものを用
いるのが好ましい。また、スパッタ及び水熱合成法を用
いた場合は、PZT形成後(圧電素子形成後)に分極処
理の必要がないという利点がある。
【0069】図36〜41は、更に他の実施形態を示し
ている。本例では、ポンプベース4の表面にダイヤフラ
ム3を下方へ屈曲変位させるための凹部11が設けられ
ている。図36中の60は接着剤である。ダイヤフラム
3は分極方向Eと逆方向に電界が印加されると、図37
(b)のように上に凸状となるように屈曲し、分極方向
Eと同方向に電界が印加されると図37(b)のように
下に凸状となるように屈曲する。つまり印加電圧(電
界)を逆にすれば、下に凸状に屈曲させることができ
る。ここで、図38(a)のようにポンプベース4が平
坦の場合は、上に凸状の屈曲〜平坦までの変位量ニしか
とれないために変位量が少なくなる。このとき、印加電
圧は+300V〜−50V程度である。一方、図38
(b)のように、ポンプベース4に凹部11を形成した
場合には上に凸状の屈曲〜下に凸状の屈曲までの動作を
加わることができ、結果的にダイヤフラム3の変位量ホ
(>ニ)が増大する。このとき印加電圧は+300V〜
−150V程度となる。
【0070】ここで、上記ポンプベース4に凹部11を
形成する方法の一例を図39に示す。ここではホットエ
ンボッシング法により凹部11を形成する場合を例示し
ている。先ず、上部のポンプベース4を加熱して樹脂を
柔らかくして、凹部形成用型部80aと流路形成用型部
80bとを具備する型材80をポンプベース4上に押し
付けて、図40に示すように凹部11及び流路81を形
成する。その後、図41(a)に示すように、弁83付
き流路82が形成されている下部のポンプベース4b上
に上記凹部11及び流路81が形成されたポンプベース
4を配置し、さらにこのポンプベース4上にダイヤフラ
ム3を接着剤60で接着して、図41(b)に示す圧電
ダイヤフラムポンプAを得る。しかして、ダイヤフラム
3に下方への動作を加わるための凹部11を、ホットエ
ンボッシング法によりポンプベース4の表面に容易に且
つ高い寸法精度で形成することができるので、製造工程
を簡略化しながらダイヤフラム3の特性向上を図ること
ができる。
【0071】図42〜48は、更に他の実施形態を示し
ている。本例では、弾性板2の周囲に圧電材料1を配置
し、半径方向に分極処理された圧電材料1で弾性板2を
周囲から圧迫してダイヤフラム3を屈曲変位させるよう
にしている。ここで、圧電材料1の変位量は、電界にほ
ぼ比例するが、その比例定数が圧電材料1(d定数)と
なる。PZTにおける圧電定数には、3種類(d33、
d31、d15)があり、そのうち、ダイヤフラムポン
プに使われて駆動源となる力は、分極方向Eに対して直
角方向に伸縮するd31定数である。d33定数はd3
1定数に比べて約2倍の大きさを持つので、寸法が等し
ければ2倍の変位量を持ち、また電気・機械結合定数も
大きいので、電気エネルギー→力学エネルギーへの変換
効率が高いという利点がある。ここで、図47は上記圧
電材料1(d33定数)の分極方向Eに電界をかけて電
界と平行方向イに伸縮する場合を示しており、図48は
圧電材料1(d31定数)の分極方向Eに電界をかけて
電界と垂直方向ロに伸縮する場合を示している。この圧
電材料1(d31定数)の場合は図43に示すように伸
縮する圧電材料1と伸縮しない弾性板2との間でバイメ
タル的な状態となり、ダイヤフラム3が屈曲する。一
方、圧電材料1(d33定数)の場合は、図44に示す
ように、弾性板2の周囲部に圧電材料1(d33定数)
を配置することで、圧電材料1は分極方向Eと平行方向
ロに伸縮するために、弾性板2を周囲から押す形とな
り、ダイヤフラム3がイ方向に屈曲し、図43と比較し
て、弾性板2に加わる歪み量が大きくなり、ダイヤフラ
ム3の変位量が増大する。また、弾性板2の周囲部に圧
電材料1(d33定数)を配置することで、図43の構
造と比較して、電気・機械結合定数(k定数)が大きい
ため、電気エネルギーから力学的エネルギーへの変換効
率を高めることができるようになり、これによって、弾
性板2に加わる歪み量が大きくなり、ダイヤフラム3の
変位量増大を図ることができる。
【0072】図49、50は、弾性板2の周囲に複数条
の圧電材料1を放射状に配置した場合を示している。図
中の60は接着剤である。前述したように圧電定数(d
33定数)を用いて弾性板2(真鍮板)を周囲から押し
込んで変位させる構造とした場合において、圧電材料1
にd33定数(d31定数の2倍)を用いることで、圧
電材料1から弾性板2に加わる歪み量が一層大きくな
り、ダイヤフラム3の変位量が一層増大する。また、前
述のように圧電定数(d33定数)は圧電定数(d31
定数)に比べ、電気・機械結合定数(k定数)が大きい
ため、電気エネルギーから力学的エネルギーへの変換効
率を高めることができ、結果として変位量の大きいダイ
ヤフラム3が得られる。
【0073】図51、52は、弾性板2の周囲に帯状の
圧電材料1をドーナツ状に配置した場合を示している。
図52のEは分極方向である。圧電材料1(圧電定数:
d33定数)の配置をドーナツ状構造にして、半径方向
に分極処理されており、弾性板2(真鍮板)を周囲から
押し込んで変位させる構造において、圧電材料1のd3
3定数(d31定数の2倍)を用いることで、圧電材料
1から弾性板2に加わる歪み量が一層大きくなり、ダイ
ヤフラム3の変位量を一層増大させることができる。
【0074】図53〜55は、更に他の実施形態を示し
ている。本例では、弾性板2の外周部2cに薄肉状の段
落ち部12を形成し、半径方向に分極処理された圧電材
料1を段落ち部12の上面に配置している。ところで、
図54のように圧電材料1を放射状に配置した場合や、
図55のように圧電材料1をドーナツ状に配置した場合
にあっては、圧電材料1と弾性板2とを含めた面積が大
きくなるという問題がある。そこで、本例では、図53
のように弾性板2の周囲部に段落ち部12を形成してそ
の上に圧電材料1を配置する構造を採用することで、圧
電定数d31を用いたダイヤフラム構造(図43に示す
弾性板2(真鍮板)上にPZT円板を配置した構造)と
同様に、弾性板2上に圧電材料1を配置することがで
き、これにより、弾性板2、圧電材料1が共に変位する
ダイヤフラム3を形成することができるものである。さ
らに、図53において、圧電材料1の面積を大きくした
構造にすれば、上記圧電定数d31を用いたダイヤフラ
ム構造と比較して、より大きな変位量を得ることが可能
になる。そこで本例では、弾性板2の外周面の形状を凸
状にして、圧電材料1を弾性板2の段落ち部12上の薄
い平面上に配置するものである。これにより圧電材料1
の面積を小さくでき、しかも圧電材料1が弾性板2の一
部となるため、圧電材料1を含めたダイヤフラム3部全
体で変位を発生させることができ、またこのとき圧電定
数d33定数(d31定数の約2倍)を用いるようにす
れば、弾性板2に加わる歪み量が一層大きくなり、ダイ
ヤフラム3の変位量増大を図ることができるものであ
る。
【0075】図56は更に他の実施形態を示している。
本例では、弾性変形自在な真鍮製のダイヤフラム3の屈
曲運動による圧電材料1と弾性板2との剥がれを防止す
るために、弾性板2の外周部2cに嵌合凸部13を設
け、圧電材料1の内周部に嵌合凸部13が嵌合する嵌合
凹部14を設けている。これにより、ダイヤフラム3の
屈曲運動時に圧電材料1が弾性板2から剥がれないよう
に、弾性板2と圧電材料1とを嵌合させることができ、
ダイヤフラム3の品質向上を図ることができるようにな
る。なお、嵌合の構造は図56には限定されず、例えば
圧電材料1の内周部に嵌合凸部13を設け、弾性板2の
外周部2cに嵌合凹部14を設けてもよい。
【0076】図57は更に他の実施形態を示している。
本例では、弾性板2の上半部に圧電材料充填用凹所18
を形成し、該圧電材料充填用凹所18内に圧電材料1を
充填した後に、弾性板2の下半部2aを研磨あるいはエ
ッチング等で除去する製造方法を示している。ここでは
先ず弾性板2(真鍮板)を機械加工やエッチング等によ
り、図57(a)の形状に形成し、圧電材料充填用凹所
18内に圧電材料1を鋳込み成形した後に、弾性板2の
下半部2aに研磨あるいはエッチング処理を施す。これ
により圧電材料1の形成が容易となる。特にPZTの焼
結体からの加工よりも、工程的に有利となる。なお、圧
電材料1は鋳込み成形に限らず、例えばスパッタ等で弾
性板2の圧電材料充填用凹所18内にPZTを形成して
もよい。
【0077】図58は、更に他の実施形態を示してい
る。この実施形態では、変位量増大手段5としてダイヤ
フラム3の周囲部3aを自由端部とし、且つダイヤフラ
ム3の電極板10を兼ねる弾性板2の面積を圧電材料1
の面積よりも大きくしてある。ここでは、金属プレート
7が圧電材料1の周囲部から離反した位置、つまり弾性
板2の外周部上に配置されており、金属プレート7の裏
面及びポンプベース4の上面には凹溝40がそれぞれ形
成されており、各凹溝40内にOリング41が嵌め込ま
れており、これにより、弾性板2の外周部が屈曲可能な
状態で金属プレート7とポンプベース4との間である程
度自由度をもたせた状態で拘束されている。つまり、ダ
イヤフラム3と金属プレート7との間で圧電材料1が伸
縮可能となり、ダイヤフラム3の周囲部3aが金属プレ
ート7に対してある程度自由度をもたせた状態で拘束さ
れた形となっている。そのうえ弾性板2の面積を圧電材
料1の面積よりも大きくしてあるので、消費電力を増大
させることなく、ダイヤフラム3の変形量をより一層増
大させることができるものである。
【0078】図59は更に他の実施形態を示している。
この実施形態では変位量増大手段5としてダイヤフラム
3の周囲部3aを自由端部とし、且つポンプベース4の
表面にダイヤフラム3を下方へ屈曲変位させるための凹
部11を設けてある。ここでは、ダイヤフラム3の周囲
部3aは、変形に対する自由度を持たせるように隙間1
5をあけて金属プレート7で保持されている。さらにせ
た状態で拘束された形となる。さらにポンプベース4の
表面にダイヤフラム3を下方へ屈曲変位させるための凹
部11を設けてあり、従って、自由端部としたことによ
るダイヤフラム3の変形量増加と、凹部11によるダイ
ヤフラム3の下への凸状の屈曲運動の増大とがあいまっ
て、ダイヤフラム3の変形量をより一層増大させること
ができる。
【0079】図60は、上記図1〜図59のいずれか1
の実施形態で示した圧電ダイヤフラムポンプAを駆動源
とする血圧計21を示している。血圧計21は、圧電ダ
イヤフラムポンプAからなる駆動源からの圧縮空気を上
腕、手首、指等の人体血圧測定部位に装着されるカフ2
0に供給して、人体血圧測定部位の動脈圧情報によって
血圧測定を行なうものである。しかして、本発明の方法
で製造された流量特性の大きい圧電ダイヤフラムポンプ
Aを組み入れることにより、血圧計21全体の小型化及
びポンプの最大圧力値の向上を図ることができる。な
お、血圧計21として図60の例に限定されず、各種の
小型電子血圧計に広範囲で適用されるものである。
【0080】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明は、
圧電材料と真鍮等の弾性板とからなるダイヤフラムをポ
ンプベース上に保持し、圧電材料によりダイヤフラムを
屈曲運動させて流体の吸気及び排気を行うようにした圧
電ダイヤフラムポンプであって、ダイヤフラムの変位量
を大きくするための変位量増大手段を備えているので、
変位量増大手段にてダイヤフラムの変位量(吐出量)を
増大させることができると共に、流量の増大に伴って圧
縮比が増大することで、飽和時の圧力値(ポンプ最大圧
力値)も増大させることができ、圧電ダイヤフラムポン
プの大流量化を図ることができる。
【0081】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、ダイヤフラムの周囲部を自由端部に
して変位量増大手段としたので、ダイヤフラムの周囲部
がポンプベースにある程度の自由度をもって拘束される
ようになり、圧電材料の伸縮量が大きくなり、これに伴
い弾性板の屈曲変位量が大きくなり、結果としてダイヤ
フラムの変位量(たわみ量)が大きくなって、圧電ダイ
ヤフラムポンプの流量(吐出量)を増大させることがで
きる。また、ダイヤフラムの周囲部を自由端部にすると
いう簡単な構造で、変位量増大手段を構成できるので、
低コストで圧電ダイヤフラムポンプの大流量化を実現で
きるものである。
【0082】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の効果に加えて、ダイヤフラムの周囲部を弾性樹脂材
でシールして変位量増大手段を構成したので、弾性樹脂
材によりダイヤフラムの固定とシールとを兼ねることが
できる。
【0083】また請求項4記載の発明は、請求項2記載
の効果に加えて、ダイヤフラムの周囲部を変形に対する
自由度を持たせるように隙間をあけて金属プレートで保
持して変位量増大手段を構成したので、隙間内でダイヤ
フラムの周囲部が屈曲可能な状態となり、ダイヤフラム
の変位量の増大化を容易に図ることができる。
【0084】また請求項5記載の発明は、請求項4記載
の効果に加えて、金属プレートのダイヤフラムとの接触
面に絶縁層を介在させたので、圧電材料の上部電極膜4
8と金属プレートとの接触を避ける必要がなくなり、従
って、圧電材料全般に亘って電界を印加させることがで
き、圧電材料の一部に伸縮しない部分が発生するという
問題もなく、これにより圧電材料の割れ防止を図ること
ができる。
【0085】また請求項6記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、ダイヤフラムの弾性板が電極板を兼ね
ており、電極板を兼ねる弾性板の外周部の剛性を中央部
の剛性よりも小さくして変位量増大手段を構成したの
で、弾性板の外周部が中央部よりも撓み易くなり、ダイ
ヤフラムの変位量を容易に増大させることができる。
【0086】また請求項7記載の発明は、請求項6記載
の効果に加えて、電極板を兼ねる弾性板の外周部の厚み
を中央部の厚みよりも薄肉としたので、弾性板に厚み分
布を付与することにより、弾性板の外周部が中央部より
も撓み易くなり、ダイヤフラムの変位量を容易に増大さ
せることができる。
【0087】また請求項8記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、電極板を兼ねる弾性板の面積を圧電材
料の面積よりも大きくして変位量増大手段を構成したの
で、弾性板の面積増大によってダイヤフラム全体の面積
が大きくなるので、ダイヤフラムの少ない屈曲でも所望
の変位量を得ることが可能となり、しかも圧電材料の面
積は変えないので、消費電力を増大させることなくダイ
ヤフラムの変位量を容易に増大させることができるもの
である。
【0088】また請求項9記載の発明は、請求項8記載
の効果に加えて、圧電材料よりも外側に突出した弾性板
の外周部に別の圧電材料を配置したので、電極板を兼ね
る弾性板の中央部上の電極材料の屈曲運動に加えて、外
周部の別の圧電材料の屈曲運動が発生することとなり、
ダイヤフラムの変位量をより増大させることができる。
【0089】また請求項10記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、変位量増大手段は、ポンプベースの
表面に設けられてダイヤフラムを下方へ屈曲変位させる
ための凹部からなるので、凹部によってダイヤフラムの
下への凸状の屈曲運動が可能となり、ダイヤフラムの変
位量の増大化を図ることができる。
【0090】また請求項11記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、弾性板の周囲に圧電材料を配置し、
圧電材料で弾性板を周囲から圧迫してダイヤフラムを屈
曲変位させて変位量増大手段を構成したので、圧電材料
は分極方向と平行方向に伸縮して弾性板を周囲から押す
ことで弾性板に加わる歪み量が大きくなり、ダイヤフラ
ムの変位量が一層増大する。
【0091】また請求項12記載の発明は、請求項11
記載の効果に加えて、弾性板の周囲に複数条の圧電材料
を放射状に配置したので、放射状の圧電材料が弾性板を
周囲から押し込んで変位させる構造となり、これにより
弾性板に加わる歪み量が大きくなり、ダイヤフラムの変
位量が増大する。
【0092】また請求項13記載の発明は、請求項11
記載の効果に加えて、弾性板の周囲に帯状の圧電材料を
ドーナツ状に配置したので、圧電材料が半径方向に分極
処理されており、弾性板を周囲から押し込んで変位させ
る構造となり、従って、弾性変形自在な弾性板に加わる
歪み量が大きくなり、ダイヤフラムの変位量が増大す
る。
【0093】また請求項14記載の発明は、請求項12
または請求項13記載の効果に加えて、弾性板の外周部
に薄肉状の段落ち部を形成し、半径方向に分極処理され
た圧電材料を段落ち部の上面に配置したので、圧電材料
の面積を小さくして圧電ダイヤフラムポンプの小型化を
容易に図ることができると共に、圧電材料が段落ち部に
て弾性板と重なり合うことで圧電材料が弾性板の一部と
なり、圧電材料を含めたダイヤフラム部全体で変位を発
生させることができて、弾性板に加わる歪み量が大きく
なり、ダイヤフラムの変位量増大を図ることができる。
【0094】また請求項15記載の発明は、請求項12
または請求項13記載の効果に加えて、弾性板の外周部
と圧電材料の内周部との対向面の一方に嵌合凸部を設
け、他方に該嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部を設けたの
で、ダイヤフラムの屈曲運動時に圧電材料が弾性板から
剥がれるのを防止でき、ダイヤフラムの変位量の増大に
十分追随できるようになる。
【0095】また請求項16記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、変位量増大手段として、ダイヤフラ
ムの周囲部を自由端部とし、且つダイヤフラムの電極板
を兼ねる弾性板の面積を圧電材料の面積よりも大きくし
てなるので、自由端部としたことによるダイヤフラムの
変形量増加と、弾性板の面積を増大させたことによるダ
イヤフラムの変形量増加とがあいまって、消費電力を増
大させることなく、ダイヤフラムの変形量を一層増大さ
せることができる。
【0096】また請求項17記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、変位量増大手段として、ダイヤフラ
ムの周囲部を自由端部とし、且つポンプベースの表面に
ダイヤフラムを下方へ屈曲変位させるための凹部を設け
てなるので、自由端部としたことによるダイヤフラムの
変形量増加と、凹部によるダイヤフラムの下への凸状の
屈曲運動の増大とがあいまって、ダイヤフラムの変形量
を一層増大させることができる。
【0097】また請求項18記載の発明は、請求項1乃
至請求項17のいずれかの構造を有する圧電ダイヤフラ
ムポンプを駆動源とし、この駆動源からの圧縮空気を上
腕、手首、指等の人体血圧測定部位に装着されるカフに
供給して、人体血圧測定部位の動脈圧情報によって血圧
測定を行なう血圧計を構成したので、流量特性の大きい
圧電ダイヤフラムポンプを血圧計の駆動源に組み入れる
ことで、血圧計全体の小型化を図りつつ、血圧計のポン
プの最大圧力値を向上させることができる。
【0098】また、請求項19記載の発明は、圧電材料
と真鍮等の弾性板とからなるダイヤフラムをポンプベー
ス上に保持し、圧電材料によりダイヤフラムを屈曲運動
させて流体の吸気及び排気を行うようにした圧電ダイヤ
フラムポンプの製造方法であって、ダイヤフラムの変位
量を大きくするための変位量増大手段を形成するように
したので、ダイヤフラムの変位量(吐出量)の増大及び
飽和時の圧力値(ポンプ最大圧力値)の増大を図ること
ができる大流量の圧電ダイヤフラムポンプを製造するこ
とができる。
【0099】また請求項20記載の発明は、請求項19
記載の効果に加えて、ダイヤフラムの周囲部を自由端部
とすることにより変位量増大手段を形成するようにした
ので、大流量の圧電ダイヤフラムポンプを簡単に且つ低
コストで製造することができる。
【0100】また、請求項21記載の発明は、請求項2
0記載の効果に加えて、ダイヤフラムの周囲部を弾性樹
脂材で覆うようにしたので、ダイヤフラムの固定工程と
シール工程とを同時に実施できる。
【0101】また請求項22記載の発明は、請求項21
記載の効果に加えて、ダイヤフラム上に弾性樹脂材を堆
積させ、その後、ダイヤフラム部に対応する弾性樹脂材
をエッチングにより除去するようにしたので、ダイヤフ
ラム上に弾性樹脂材を容易に形成でき、製造工程を省略
化できる。
【0102】また請求項23記載の発明は、請求項20
記載の効果に加えて、ダイヤフラムの周囲部を変形に対
する自由度を持たせるように隙間をあけて金属プレート
で覆うようにしたので、ダイヤフラムの周囲部を隙間に
よって屈曲可能な自由度を有する状態にでき、しかも金
属プレートにてシール性を一層向上させることができ
る。
【0103】また請求項24記載の発明は、請求項23
記載の効果に加えて、ダイヤフラムの周囲部に樹脂フィ
ルムを被覆し、その後、ダイヤフラムの周囲部を隙間を
あけて金属プレートで覆うようにしたので、樹脂フィル
ムによってダイヤフラムの周囲部のシール性を向上させ
ながら、ダイヤフラムの変位量の増大化を図ることがで
きると共に、製造工程の容易化が図られる。
【0104】また請求項25記載の発明は、請求項19
記載の効果に加えて、ダイヤフラムの弾性板が電極板を
兼ねており、電極板を兼ねる弾性板の外周部の剛性を中
央部の剛性よりも小さくすることにより変位量増大手段
を形成するようにしたので、弾性板に剛性分布を付与す
ることにより、弾性板の外周部が撓み易くなり、流量
(吐出量)の大きい圧電ダイヤフラムポンプを容易に得
ることができる。
【0105】また請求項26記載の発明は、請求項25
記載の効果に加えて、電極板を兼ねる弾性板の外周部の
厚みを中央部の厚みよりも薄肉に形成するようにしたの
で、弾性板に厚み分布を付与することにより、弾性板の
外周部が撓み易くなり、流量(吐出量)の大きい圧電ダ
イヤフラムポンプを容易に得ることができる。
【0106】また請求項27記載の発明は、請求項25
記載の効果に加えて、ショットピーニング等の機械的な
手法により、電極板を兼ねる弾性板の外周部の剛性を中
央部の剛性よりも小さく形成するようにしたので、弾性
板への剛性分布の付与をきわめて簡単に行うことができ
る。
【0107】また請求項28記載の発明は、請求項25
記載の効果に加えて、電極板を兼ねる弾性板の中央部に
硬質膜を形成するようにしたので、弾性板の所望の部分
に硬質膜を形成することで、弾性板に対する剛性分布の
付与が容易となり、変位量の大きいダイヤフラムを容易
に形成することができる。
【0108】また請求項29記載の発明は、請求項28
記載の効果に加えて、硬質膜を上下に多段階で積層形成
するようにしたので、なだらかな傾斜がついた剛性分布
が得られ、弾性板の剛性分布の付与が一層容易となり、
変位量の大きいダイヤフラムを一層容易に形成できるよ
うになる。
【0109】また請求項30記載の発明は、請求項19
記載の効果に加えて、電極板を兼ねる弾性板の面積を圧
電材料の面積よりも大きく形成することにより変位量増
大手段を形成するようにしたので、弾性板の面積増大に
よってダイヤフラム全体の面積が大きくなるので、ダイ
ヤフラムの少ない屈曲でも所望の変位量を得ることが可
能となり、しかも圧電材料の面積は変えないので、消費
電力を増大させることなく変位量の大きいダイヤフラム
を容易に得ることができる。
【0110】また請求項31記載の発明は、請求項30
記載の効果に加えて、圧電材料から突出した面積の大き
い弾性板の外周部に別の圧電材料を形成するようにした
ので、電極板を兼ねる弾性板の中央部上の電極材料の屈
曲運動に加えて、外周部の別の圧電材料の屈曲運動を発
生させることができ変位量のより大きいダイヤフラムを
容易に得ることができる。
【0111】また請求項32記載の発明は、請求項31
記載の効果に加えて、スパッタ、水熱合成法により圧電
材料を形成するようにしたので、圧電材料の形成後に分
極処理の必要がなく、製造工程の簡略化を図ることがで
きる。
【0112】また請求項33記載の発明は、請求項19
記載の効果に加えて、変位量増大手段として、ポンプベ
ースの表面にダイヤフラムを下方へ屈曲変位させるため
の凹部を形成するようにしたので、凹部によってダイヤ
フラムの下への凸状の屈曲運動が可能となり、変位量の
大きいダイヤフラムを容易に得ることができる。
【0113】また請求項34記載の発明は、請求項33
記載の効果に加えて、樹脂製のポンプベースを加熱し、
その後ホットエンボッシング法により凹部を形成するよ
うにしたので、ポンプベース上に寸法精度の高い凹部の
形状が容易に得られる。
【0114】また請求項35記載の発明は、請求項19
記載の効果に加えて、変位量増大手段として、弾性板の
周囲に圧電材料を配置し、半径方向に分極処理された圧
電材料で弾性板を周囲から圧迫してダイヤフラムを屈曲
変位させるので、圧電材料は分極方向と平行方向に伸縮
して弾性板を周囲から押すことで弾性板に加わる歪み量
が大きくなり、変位量の大きいダイヤフラムが得られ
る。また、弾性板の周囲部に電気・機械結合定数(k定
数)が大きい圧電材料(d33定数)を配置した場合に
は、電気エネルギーから力学的エネルギーへの変換効率
を高めることができ、変位量のさらに大きいダイヤフラ
ムを容易に製造することができる。
【0115】また請求項36記載の発明は、請求項35
記載の効果に加えて、弾性板の周囲に複数条の半径方向
に分極処理された圧電材料を放射状に形成するようにし
たので、放射状の圧電材料が弾性板を周囲から押し込ん
で変位させる構造となり、弾性板に加わる歪み量が一層
大きくなり、変位量が大きいダイヤフラムを容易に製造
することができる。
【0116】また請求項37記載の発明は、請求項35
記載の効果に加えて、弾性板の周囲に帯状の圧電材料を
ドーナツ状に形成するようにしたので、半径方向に分極
処理された圧電材料が弾性板を周囲から押し込んで変位
させる構造となり、弾性変形自在な弾性板に加わる歪み
量が一層大きくなり、変位量が大きいダイヤフラムを容
易に製造することができる。
【0117】また請求項38記載の発明は、請求項36
または請求項37記載の効果に加えて、弾性板の外周部
に薄肉状の段落ち部を形成し、圧電材料を段落ち部の上
面に形成するようにしたので、圧電材料の面積を小さく
しながら、圧電材料を含めたダイヤフラム部全体で変位
を発生させることができ、弾性板に加わる歪み量が大き
くなり、変位量が大きいダイヤフラムを容易に製造する
ことができる。
【0118】また請求項39記載の発明は、請求項37
記載の効果に加えて、弾性板の上半部に圧電材料充填用
凹所を形成し、該圧電材料充填用凹所内に圧電材料を充
填した後に、弾性板の下半部を研磨あるいはエッチング
等で除去するようにしたので、例えば機械加工やエッチ
ング等による圧電材料充填用凹所の形成と、圧電材料の
充填と、弾性板の下半部の研磨あるいはエッチング処理
とによって、圧電材料の形成が容易となり、特にPZT
の焼結体からの加工よりも、工程的に有利となる。
【0119】また請求項40記載の発明は、請求項19
記載の効果に加えて、ダイヤフラムの周囲部を自由端部
とすると共に、ダイヤフラムの電極板を兼ねる弾性板の
面積を圧電材料の面積よりも大きくしたすることにより
変位量増大手段を形成するようにしたので、自由端部と
したことによるダイヤフラムの変形量増加と、弾性板の
面積を増大させたことによるダイヤフラムの変形量増加
とがあいまって、消費電力を増大させることなく、変形
量がより大きいダイヤフラムを容易に製造することがで
きる。
【0120】また請求項41記載の発明は、請求項19
記載の効果に加えて、ダイヤフラムの周囲部を自由端部
とすると共に、ポンプベースの表面にダイヤフラムを下
方へ屈曲変位させるための凹部を設けることにより変位
量増大手段を形成するようにしたので、自由端部とした
ことによるダイヤフラムの変形量増加と、凹部によるダ
イヤフラムの下への凸状の屈曲運動の増大とがあいまっ
て、変形量がより大きいダイヤフラムを容易に製造する
ことができる。
【0121】また請求項42記載の発明は、血圧計を製
造するにあたり、請求項19乃至請求項41のいずれか
の方法により製造された圧電ダイヤフラムポンプを駆動
源とし、この駆動源からの圧縮空気を上腕、手首、指等
の人体血圧測定部位に装着されるカフに供給して、人体
血圧測定部位の動脈圧情報によって血圧測定を行なう血
圧計を構成するようにしたので、流量特性の大きい圧電
ダイヤフラムポンプを血圧計の駆動源に組み入れること
により、大流量で且つポンプの最大圧力値が高い小型の
血圧計を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電ダイヤフラムポンプの断面図であ
る。
【図2】(a)(b)は同上の圧電ダイヤフラムポンプ
の斜視図及び断面図である。
【図3】(a)は同上の圧電ダイヤフラムポンプの分解
斜視図、(b)は斜視図である。
【図4】(a)(b)は同上のダイヤフラムの動作説明
図である。
【図5】同上のダイヤフラムの変位量が増大した場合の
説明図である。
【図6】他の実施形態の断面図である。
【図7】(a)は図6の平面断面図、(b)は側面断面
図である。
【図8】(a)(b)は図6の圧電ダイヤフラムポンプ
の製造工程図である。
【図9】更に他の実施形態の断面図である。
【図10】(a)は図9の圧電ダイヤフラムポンプの分
解斜視図、(b)は斜視図である。
【図11】更に他の実施形態の断面図である。
【図12】(a)は図11の圧電ダイヤフラムポンプの
斜視図、(b)は断面図である。
【図13】図11の圧電ダイヤフラムポンプの分解斜視
図である。
【図14】図11の圧電ダイヤフラムポンプの斜視図で
ある。
【図15】(a)(b)は更に他の実施形態の断面図で
ある。
【図16】(a)は図15の圧電ダイヤフラムポンプの
斜視図、(b)は電界の印加範囲の説明図である。
【図17】同上の絶縁層がない場合の圧電ダイヤフラム
ポンプの断面図である。
【図18】(a)は絶縁層がない場合の圧電ダイヤフラ
ムポンプの斜視図、(b)は絶縁層がない場合の電界の
印加範囲の説明図である。
【図19】更に他の実施形態の断面図である。
【図20】図19のダイヤフラムの屈曲運動の説明図で
ある。
【図21】(a)(b)は図20の動作説明図である。
【図22】更に他の実施形態の断面図である。
【図23】(a)(b)は図22の厚み分布を膜形成に
よって付与する場合の製造工程図である。
【図24】(a)(b)は図22の厚み分布をエッチン
グによって付与する場合の製造工程図である。
【図25】図22の硬質膜を形成する装置の説明図であ
る。
【図26】図25の電極板の材料にSUSを用いた場合
の硬質膜形成工程図である。
【図27】(a)(b)は更に他の実施形態の製造工程
図である。
【図28】(a)(b)は更に他の実施形態の製造工程
図である。
【図29】更に他の実施形態の断面図である。
【図30】(a)は圧電材料と弾性板の面積が同一の場
合のダイヤフラムの斜視図、(b)は弾性板の面積が圧
電材料よりも大きい場合のダイヤフラムの斜視図であ
る。
【図31】(a)(b)はダイヤフラム全体の面積を大
きくする場合の説明図、(c)は弾性板の面積のみを大
きくする場合の説明図である。
【図32】更に他の実施形態の断面図である。
【図33】図32のダイヤフラムの斜視図である。
【図34】(a)は図29のダイヤフラムの屈曲運動の
説明図、(b)は図32のダイヤフラムの屈曲運動の説
明図である。
【図35】同上の圧電材料の製造工程図である。
【図36】更に他の実施形態の断面図である。
【図37】(a)(b)はダイヤフラムの屈曲運動の説
明図である。
【図38】(a)は凹部がない場合のダイヤフラムの屈
曲運動の説明図、(b)は凹部がある場合のダイヤフラ
ムの屈曲運動の説明図である。
【図39】同上の凹部をホットエンボッシング法で形成
する場合の製造工程図である。
【図40】(a)は同上の凹部を有するポンプベースの
断面図、(b)は斜視図である。
【図41】(a)は図36のダイヤフラムとポンプベー
スの分解断面図、(b)は組み立て後の断面図である。
【図42】更に他の実施形態の断面図である。
【図43】図42の圧電材料にd31定数を用いた場合
の説明図である。
【図44】図42の圧電材料にd33定数を用いた場合
の説明図である。
【図45】同上の分極方向と逆方向に電圧を印加する場
合の説明図である。
【図46】同上の分極方向と順方向に電圧を印加する場
合の説明図である。
【図47】同上のd33定数における伸縮方向の動作説
明図である。
【図48】同上のd31定数における伸縮方向の動作説
明図である。
【図49】更に他の実施形態の平面断面図である。
【図50】図49の側面断面図である。
【図51】更に他の実施形態の平面断面図である。
【図52】図51の側面断面図である。
【図53】更に他の実施形態の断面図である。
【図54】図49のダイヤフラムを図53に適用した場
合の平面断面図である。
【図55】図51のダイヤフラムを図53に適用した場
合の平面断面図である。
【図56】更に他の実施形態の断面図である。
【図57】(a)(b)は更に他の実施形態の製造工程
図である。
【図58】更に他の実施形態の断面図である。
【図59】更に他の実施形態の断面図である。
【図60】(a)は同上の圧電ダイヤフラムポンプを組
み込んだ電子血圧計の説明図、(b)はブロック図であ
る。
【図61】従来例の圧電ダイヤフラムポンプの断面図で
ある。
【図62】(a)(b)は従来例の圧電ダイヤフラムポ
ンプの排気特性の説明図である。
【図63】(a)〜(d)は従来例の圧電ダイヤフラム
ポンプの排気と吸気の動作説明図である。
【符号の説明】
A 圧電ダイヤフラムポンプ 1 圧電材料 2 弾性板 3 ダイヤフラム 4 ポンプベース 5 変位量増大手段 6 弾性樹脂材 7 金属プレート 8 絶縁層 9 樹脂フィルム 10 電極板 11 凹部 12 段落ち部 13 嵌合凸部 14 嵌合凹部 15 隙間 16 硬質膜 18 圧電材料充填用凹所 21 血圧計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA05 BB14 CC02 DD20 EE23 FF11 GG11 3H077 AA12 BB10 CC02 CC09 DD06 EE01 FF08 FF09 FF36 4C017 AA08 AB01 AC03 AD04 EE01 FF08

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料と真鍮等の弾性板とからなるダ
    イヤフラムをポンプベース上に保持し、圧電材料により
    ダイヤフラムを屈曲運動させて流体の吸気及び排気を行
    うようにした圧電ダイヤフラムポンプであって、ダイヤ
    フラムの変位量を大きくするための変位量増大手段を備
    えていることを特徴とする圧電ダイヤフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 ダイヤフラムの周囲部を自由端部にして
    変位量増大手段が構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の圧電ダイヤフラムポンプ。
  3. 【請求項3】 ダイヤフラムの周囲部を弾性樹脂材でシ
    ールして変位量増大手段が構成されていることを特徴と
    する請求項2記載の圧電ダイヤフラムポンプ。
  4. 【請求項4】 ダイヤフラムの周囲部を変形に対する自
    由度を持たせるように隙間をあけて金属プレートで保持
    してなることを特徴とする請求項2記載の圧電ダイヤフ
    ラムポンプ
  5. 【請求項5】 金属プレートのダイヤフラムとの接触面
    に絶縁層を介在させたことを特徴とする請求項4記載の
    圧電ダイヤフラムポンプ。
  6. 【請求項6】 ダイヤフラムの弾性板が電極板を兼ねて
    おり、電極板を兼ねる弾性板の外周部の剛性を中央部の
    剛性よりも小さくすることにより変位量増大手段が構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の圧電ダイヤ
    フラムポンプ。
  7. 【請求項7】 電極板を兼ねる弾性板の外周部の厚みを
    中央部の厚みよりも薄肉としたことを特徴とする請求項
    6記載の圧電ダイヤフラムポンプ。
  8. 【請求項8】 電極板を兼ねる弾性板の面積を圧電材料
    の面積よりも大きくすることにより変位量増大手段が構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の圧電ダイ
    ヤフラムポンプ。
  9. 【請求項9】 圧電材料の外側に突出した弾性板の外周
    部に別の圧電材料を配置してなることを特徴とする請求
    項8記載の圧電ダイヤフラムポンプ。
  10. 【請求項10】 変位量増大手段は、ポンプベースの表
    面に設けられてダイヤフラムを下方へ屈曲変位させるた
    めの凹部からなることを特徴とする請求項1記載の圧電
    ダイヤフラムポンプ。
  11. 【請求項11】 弾性板の周囲に圧電材料を配置し、圧
    電材料で弾性板を周囲から圧迫してダイヤフラムを屈曲
    変位させることにより変位量増大手段が構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の圧電ダイヤフラムポン
    プ。
  12. 【請求項12】 弾性板の周囲に複数条の圧電材料を放
    射状に配置したことを特徴とする請求項11記載の圧電
    ダイヤフラムポンプ。
  13. 【請求項13】 弾性板の周囲に帯状の圧電材料をドー
    ナツ状に配置したことを特徴とする請求項11記載の圧
    電ダイヤフラムポンプ。
  14. 【請求項14】 弾性板の外周部に薄肉状の段落ち部を
    形成し、半径方向に分極処理された圧電材料を段落ち部
    の上面に配置してなることを特徴とする請求項12また
    は請求項13記載の圧電ダイヤフラムポンプ。
  15. 【請求項15】 弾性板の外周部と圧電材料の内周部と
    の対向面の一方に嵌合凸部を設け、他方に該嵌合凸部が
    嵌合する嵌合凹部を設けてなることを特徴とする請求項
    12または請求項13記載の圧電ダイヤフラムポンプ。
  16. 【請求項16】 変位量増大手段として、ダイヤフラム
    の周囲部を自由端部とし、且つダイヤフラムの電極板を
    兼ねる弾性板の面積を圧電材料の面積よりも大きくして
    なることを特徴とする請求項1記載の圧電ダイヤフラム
    ポンプ。
  17. 【請求項17】 変位量増大手段として、ダイヤフラム
    の周囲部を自由端部とし、且つポンプベースの表面にダ
    イヤフラムを下方へ屈曲変位させるための凹部を設けて
    なることを特徴とする請求項1記載の圧電ダイヤフラム
    ポンプ。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至請求項17のいずれかの
    圧電ダイヤフラムポンプを駆動源とし、この駆動源から
    の圧縮空気を上腕、手首、指等の人体血圧測定部位に装
    着されるカフに供給して、人体血圧測定部位の動脈圧情
    報によって血圧測定を行なうことを特徴とする圧電ダイ
    ヤフラムポンプを用いた血圧計。
  19. 【請求項19】 圧電材料と真鍮等の弾性板とからなる
    ダイヤフラムをポンプベース上に保持し、圧電材料によ
    りダイヤフラムを屈曲運動させて流体の吸気及び排気を
    行うようにした圧電ダイヤフラムポンプの製造方法であ
    って、ダイヤフラムの変位量を大きくするための変位量
    増大手段を形成することを特徴とする圧電ダイヤフラム
    ポンプの製造方法。
  20. 【請求項20】 ダイヤフラムの周囲部を自由端部とす
    ることにより変位量増大手段を形成することを特徴とす
    る請求項19記載の圧電ダイヤフラムポンプの製造方
    法。
  21. 【請求項21】 ダイヤフラムの周囲部を弾性樹脂材で
    覆うことを特徴とする請求項20記載の圧電ダイヤフラ
    ムポンプの製造方法。
  22. 【請求項22】 ダイヤフラム上に弾性樹脂材を堆積さ
    せ、その後、ダイヤフラム部に対応する弾性樹脂材をエ
    ッチングにより除去することを特徴とする請求項21記
    載の圧電ダイヤフラムポンプの製造方法。
  23. 【請求項23】 ダイヤフラムの周囲部を変形に対する
    自由度を持たせるように隙間をあけて金属プレートで覆
    うことにより変位量増大手段を形成することを特徴とす
    る請求項20記載の圧電ダイヤフラムポンプの製造方
    法。
  24. 【請求項24】 ダイヤフラムの周囲部に樹脂フィルム
    を被覆し、その後、ダイヤフラムの周囲部を隙間をあけ
    て金属プレートで覆うことを特徴とする請求項23記載
    の圧電ダイヤフラムポンプの製造方法。
  25. 【請求項25】 ダイヤフラムの弾性板が電極板を兼ね
    ており、電極板を兼ねる弾性板の外周部の剛性を中央部
    の剛性よりも小さくすることにより変位量増大手段を形
    成することを特徴とする請求項19記載の圧電ダイヤフ
    ラムポンプの製造方法。
  26. 【請求項26】 電極板を兼ねる弾性板の外周部の厚み
    を中央部の厚みよりも薄肉に形成することを特徴とする
    請求項25記載の圧電ダイヤフラムポンプの製造方法。
  27. 【請求項27】 ショットピーニング等の機械的な手法
    により、電極板を兼ねる弾性板の外周部の剛性を中央部
    の剛性よりも小さく形成することを特徴とする請求項2
    5記載の圧電ダイヤフラムポンプの製造方法。
  28. 【請求項28】 変位量増大手段として、電極板を兼ね
    る弾性板の剛性の高い部分を硬質膜により形成すること
    を特徴とする請求項25記載の圧電ダイヤフラムポンプ
    の製造方法。
  29. 【請求項29】 硬質膜を上下に多段階で積層形成する
    ことを特徴とする請求項28記載の圧電ダイヤフラムポ
    ンプの製造方法。
  30. 【請求項30】 電極板を兼ねる弾性板の面積を圧電材
    料の面積よりも大きくすることにより変位量増大手段を
    形成することを特徴とする請求項19記載の圧電ダイヤ
    フラムポンプの製造方法。
  31. 【請求項31】 圧電材料の外側に突出した弾性板の外
    周部に別の圧電材料を形成することを特徴とする請求項
    30記載の圧電ダイヤフラムポンプの製造方法。
  32. 【請求項32】 スパッタ、水熱合成法により圧電材料
    を形成することを特徴とする請求項31記載の圧電ダイ
    ヤフラムポンプの製造方法。
  33. 【請求項33】 変位量増大手段として、ポンプベース
    の表面にダイヤフラムを下方へ屈曲変位させるための凹
    部を形成することを特徴とする請求項19記載の圧電ダ
    イヤフラムポンプの製造方法。
  34. 【請求項34】 樹脂製のポンプベースを加熱し、その
    後ホットエンボッシング法により凹部を形成することを
    特徴とする請求項33記載の圧電ダイヤフラムポンプの
    製造方法。
  35. 【請求項35】 変位量増大手段として、弾性板の周囲
    に圧電材料を配置し、圧電材料で弾性板を周囲から圧迫
    してダイヤフラムを屈曲変位させるようにしたことを特
    徴とする請求項19記載の圧電ダイヤフラムポンプの製
    造方法。
  36. 【請求項36】 弾性板の周囲に複数条の半径方向に分
    極処理された圧電材料を放射状に形成することを特徴と
    する請求項35記載の圧電ダイヤフラムポンプの製造方
    法。
  37. 【請求項37】 弾性板の周囲に帯状の圧電材料をドー
    ナツ状に形成することを特徴とする請求項35記載の圧
    電ダイヤフラムポンプの製造方法。
  38. 【請求項38】 弾性板の外周部に薄肉状の段落ち部を
    形成し、半径方向に分極処理された圧電材料を段落ち部
    の上面に形成することを特徴とする請求項36または請
    求項37記載の圧電ダイヤフラムポンプの製造方法。
  39. 【請求項39】 弾性板の上半部に圧電材料充填用凹所
    を形成し、該圧電材料充填用凹所内に圧電材料を充填し
    た後に、弾性板の下半部を研磨あるいはエッチング等で
    除去することを特徴とする請求項37記載の圧電ダイヤ
    フラムポンプの製造方法。
  40. 【請求項40】 ダイヤフラムの周囲部を自由端部とす
    ると共に、ダイヤフラムの電極板を兼ねる弾性板の面積
    を圧電材料の面積よりも大きくすることにより変位量増
    大手段を形成することを特徴とする請求項19の圧電ダ
    イヤフラムポンプの製造方法。
  41. 【請求項41】 ダイヤフラムの周囲部を自由端部とす
    ると共に、ポンプベースの表面にダイヤフラムを下方へ
    屈曲変位させるための凹部を設けることにより変位量増
    大手段を形成することを特徴とする請求項19記載の圧
    電ダイヤフラムポンプの製造方法。
  42. 【請求項42】 請求項19乃至請求項41のいずれか
    の方法により製造された圧電ダイヤフラムポンプを駆動
    源とし、この駆動源からの圧縮空気を上腕、手首、指等
    の人体血圧測定部位に装着されるカフに供給して、人体
    血圧測定部位の動脈圧情報によって血圧測定を行なうこ
    とを特徴とする圧電ダイヤフラムポンプを用いた血圧
    計。
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