JP2001065169A - 床材およびこれに用いる緩衝材 - Google Patents

床材およびこれに用いる緩衝材

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JP2001065169A
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Hirokazu Igawa
裕和 井川
Takayuki Uchiumi
隆之 内海
Toru Noguchi
徹 野口
Toshihiro Yamada
俊裕 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝材としてマイクロカプセルをマイクロバ
ルーンとしてゴム中に分散させ、軽量化を図ると圧縮変
化量を小さくして衝撃緩衝効果を高めた床材およびこれ
に用いる緩衝材を提供する。 【解決手段】 少なくとも基材2、緩衝材3、そして表
皮材4を積層した床材1であり、ここで使用する緩衝材
3はゴム100重量部に、隔壁材中にイソブタンもしく
は/そしてイソペンタンを内包し、上記隔壁材としてポ
リアクリロニトリル・メタアクリロニトリル共重合体も
しくは/そしてポリアクリロニトリル・メタアクリロニ
トリル・メチルメタクリレート共重合体を有する少なく
とも1種のマイクロカプセル0.2〜20重量部を含
み、このマイクロカプセルをマイクロバルーンとしてゴ
ム中に分散させた比重0.2〜0.8の加硫物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床材およびこれに用
いる緩衝材に係り、詳しくは少なくとも基材、緩衝材、
そして表皮材を積層したものであり、緩衝材としてマイ
クロカプセルをマイクロバルーンとしてゴム中に分散さ
せ、軽量化を図るとともに衝撃緩衝効果を高めた床材お
よびこれに用いる緩衝材に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、集合住宅等における階上からの衝
撃振動音、具体的には直接床面を刺激する人の足音等
が、床材等の固体に振動や衝撃を与え、それによる曲げ
波が固体中を伝播し、階下の部屋で放出すると言われて
いる。このような衝撃振動音を改良するために、柔らか
な仕上材で床に加わる衝撃力を緩和する方法、あるいは
床の曲げ剛性と質量を大きくして床構造を振動しにくく
する方法がある。前者の方法は軽量衝撃音に対して有効
であり、例えばコンクリート基材の上に、カーペットあ
るいはクッションシートなどを敷設する方法があり、ま
た後者の方法は重量衝撃音に対して有効で、例えばコン
クリートスラブの厚み等が検討されている。
【0003】しかしながら、今日、重量衝撃音は床材の
種類に関係なく、コンクリートスラブの厚み等の建築構
造枢体に影響されるので、軽量衝撃音の改良が数多くな
され、種々の床材が開発されている。例えば、特公昭5
6−23509号公報に開示されている防音床材は弾性
成形板、床下地材そして床仕上材の3層構造とし、床下
地材として分割した単体を相互に接触させずに敷設して
各単片を音響的に独立させている。
【0004】一方、今日では床材の層構造と共にこれを
構成する材料を改善することも試みられている。そのう
ち、緩衝材としてはガラスウール、ロックウール等の無
機質繊維板、またポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリウレタン、ポリエチレン、ゴムにアスフ
ァルトなどを含有したゴムやスポンジ等の有機質発泡体
が使用されている。しかし、上記緩衝材はその硬度が小
さくなる程、床衝撃音を防止する効果があるが、その反
面床上から荷重が加わった場合には圧縮変形が大きくな
り、実使用出来ない場合もあって、耐圧縮性と衝撃吸収
性を保持するためには少なくとも10mm以上の厚さを
必要とした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、緩衝材
が衝撃吸収性と耐圧縮性の両方を満足するために少なく
とも10mm以上の厚みにすると、これは床材の総厚み
を増して建造物の床高さに制約を与える不具合が生じ
た。緩衝材の厚みが10mm以上になると、そのコスト
も高くなる問題もあった。更に、緩衝材によっては大き
な荷重を受けた場合には、大きく変形することがあっ
た。
【0006】本発明はこのような点を改善するもので、
緩衝材としてマイクロカプセルをマイクロバルーンとし
てゴム中に分散させ、軽量化を図ると圧縮変化量を小さ
くして衝撃緩衝効果を高めた床材およびこれに用いる緩
衝材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本願請求項1記載
の発明は、少なくとも基材、緩衝材、そして表皮材を積
層した床材において、上記緩衝材としてゴム100重量
部に、隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイソペン
タンを内包し、上記隔壁材としてポリアクリロニトリル
・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そしてポリ
アクリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチルメタ
クリレート共重合体を有する少なくとも1種のマイクロ
カプセル0.2〜20重量部を含み、このマイクロカプ
セルをマイクロバルーンとしてゴム中に分散させた比重
0.2〜0.8の加硫物である床材であり、マイクロカ
プセルをマイクロバルーンとしてゴム中に分散させて軽
量化を図るとともに圧縮変化量を小さくでき、しかも衝
撃緩衝効果を高めることができる。
【0008】本願請求項2記載の発明は、上記緩衝材が
厚さ0.5〜20mmである床材にある。
【0009】本願請求項3記載の発明は、上記緩衝材が
分離分割して配置させた床材にあり、より一段と衝撃緩
衝効果を高めることができる。
【0010】本願請求項4記載の発明は、床材に用いる
緩衝材であり、ゴム100重量部に、隔壁材中にイソブ
タンもしくは/そしてイソペンタンを内包し、上記隔壁
材としてポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリル
共重合体もしくは/そしてポリアクリロニトリル・メタ
アクリロニトリル・メチルメタクリレート共重合体を有
する少なくとも1種のマイクロカプセル0.2〜20重
量部を含み、このマイクロカプセルをマイクロバルーン
としてゴム中に分散させた比重0.2〜0.8の加硫物
であり、マイクロカプセルをマイクロバルーンとしてゴ
ム中に分散させて軽量化を図るとともに圧縮変化量を小
さくでき、しかも衝撃緩衝効果を高めることができる。
【0011】本願請求項5記載の発明は、マイクロカプ
セルは膨張開始温度が120〜140°Cで、膨張最高
温度が加硫温度より高くて180〜220°Cある。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る床材の断面
図、図2は本発明に係る他の床材の断面図、図3は本発
明に係る更に他の床材の断面図、そして図4は本発明に
係る更に他の床材の断面図である。これによると、本発
明の床材1は合板、石膏ボード等からなる基材2の上に
厚さ0.5〜10mmのシート状の緩衝材3、そして表
皮材4を積層している。図4に示す床材1では、厚さ
0.5〜10mmのブロック状の緩衝材3が分離分散し
て、より一段と衝撃緩衝効果を高めることができる。
【0013】ここで使用する表皮材4としては、図1に
示す化粧合板、図2に示すフローリング材、また図3に
示す化粧合板とフローリング材を積層したものを使用す
ることができる。しかし、表皮材4としては、上記材料
に限定するものではない
【0014】本発明で使用す緩衝材3は、ゴム100重
量部に、隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイソペ
ンタンを内包し、上記隔壁材としてポリアクリロニトリ
ル・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そしてポ
リアクリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチルメ
タクリレート共重合体を有する少なくとも1種のマイク
ロカプセル0.2〜20重量部を含み、このマイクロカ
プセルをマイクロバルーンとしてゴム中に分散させた比
重0.2〜0.8、厚さ0.5〜10mmの加硫物であ
り、このマイクロカプセルをマイクロバルーンとしてゴ
ム中に分散させることにより軽量化を図るとともに圧縮
変化量を小さくでき、しかも衝撃緩衝効果を高める要因
になっている。尚、緩衝材3の厚みが0.5mm未満の
場合には、衝撃緩衝効果は小さくなり、一方20mmを
超えると床材の総厚みが増加し、建造物の床高さに制約
を与えることになる。
【0015】上記ゴムとしては、天然ゴム、ポリイソプ
レンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン
共重合体ゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレ
ンゴムのようなエチレン−α−オレフィン系共重合体ゴ
ム、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(H
−NBR)に不飽和カルボン酸金属塩を添加したもの、
アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレン(ACS
M)、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム(CSM)
等を主成分とし、これにカーボンブラックのような補強
剤、充填剤、軟化剤、老化防止剤、加硫助剤、硫黄ある
いは有機過酸化物のような加硫剤等が添加混合される。
【0016】マイクロカプセルとしては、ポリアクリロ
ニトリル・メタアクリロニトリル共重合体を素材とする
隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイソペンタンを
内包したものや、ポリアクリロニトリル・メタアクリロ
ニトリル・メチルメタクリレート共重合体を素材とする
隔壁材中にイソブタもしくは/そしてイソペンタンを内
包したものや、またポリアクリロニトリル・メタアクリ
ロニトリル共重合体とポリアクリロニトリル・メタアク
リロニトリル・メチルメタクリレート共重合体とを素材
とする隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイソペン
タンを内包したものがあり、これらの1種もしくは2種
以上を使用することができる。上記マイクロカプセルの
隔壁材は従来のポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、メ
タクリル酸メチル、塩化ビニリデン樹脂、ポリアクリロ
ニトリル、ポリ塩化ビニリデン・アクリロニトリル共重
合体等に比べて耐熱性に優れている。
【0017】このマイクロカプセルは、加硫前の混練
り、圧延などの諸工程でかかる温度で熱膨張してはなら
ないために、膨張開始温度が120〜140°Cであ
り、また加硫中に膨張したカプセルが破壊しないために
膨張最高温度が加硫温度より高く、180〜220°C
ある。即ち、上記マイクロカプセルは加硫する前のムー
ニー粘度が低下した加硫誘導時間域に充分に熱膨張し、
充分に膨張したところでゴムを加硫させる必要がある。
かかるマイクロカプセルは体積において元の大きさの約
64倍まで熱膨張する。マイクロカプセルが熱膨張する
加硫誘導時間は、温度140〜200°Cにおいて1〜
10分である。最も好ましい条件の目安としては、15
0°Cでの加硫誘導時間が4〜7分になるように緩衝材
を設計する必要がある。
【0018】マイクロカプセルの添加量は、ゴム100
重量部に対して0.2〜20重量部添加であり、好まし
くは0.5〜5重量部である。20重量部を越えると、
圧縮歪み、引張強度、伸び等の機械的強度が低下し、ま
た0.2重量部未満では緩衝材を軽量化する目的を達成
することができない。
【0019】更に、本発明では補強材として短繊維を使
用してもよい。この短繊維としては、ポリエステル、ポ
リアミド、アラミド、ビニロン、綿等の有機繊維が使用
され、その長さは2〜10mmであり、また添加量はゴ
ム100重量部に対して2〜30重量部である。添加量
が2重量部未満の場合には、補強効果がなく、また30
重量部を越えると、短繊維同士が絡み合ってマイクロカ
プセルの熱膨張を阻止することになる。
【0020】加硫遅延剤を使用してもよい。これは加硫
開始とともに起こる急速な粘度上昇を阻止してマイクロ
カプセルの膨張を助けるものであり、具体的には無水フ
タル酸、安息香酸、サリチル酸などの有機酸類、N−ニ
トロソフェニルアミン、N−シクロヘキシルチオフタル
イミドなどのニトロソ化合物、そして燐酸トリアミド類
などがある。上記加硫遅延剤の添加量は、ゴム100重
量部に対して1〜6重量部であり、1重量部未満の場合
には、マイクロカプセルの熱膨張不足のため、緩衝材表
面の凹凸が激しくて良品は得られない。一方、6重量部
を越えると、ムーニー粘度が低下する加硫誘導時間が長
すぎて、加硫反応を阻害する。
【0021】加硫促進剤としては、N−シクロヘキシル
ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジエチル・
2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、2−メルカプト
ベンゾチアゾール、2−メルカプトチアゾリン、2−メ
ルカプトイミダゾリン、ジフェニル・グアニジン、トリ
フェニル・グアニジン、チオハイドロピリジン、Zn−
ジメチル・ジチオカーバメート、Zn−ジエチル・ジチ
オカーバメート、Zn−ジエチル・ジチオカーバメー
ト、テトラメチルチウラム・モノサルファイド、テトラ
メチルチウラム・ジサルファイド、その他アルデヒド・
アンモニア類、アルデヒド・アミン類、アルキル・アミ
ン類、ニトロソ類等などがあり、特に限定されない。そ
の添加量はゴム100重量部に対して1〜5重量部であ
り、1重量部未満の場合には、ゴム複合組成物の良好な
加硫物が得らない。一方、5重量部を越えると、加硫速
度が遅すぎてマイクロカプセルの熱膨張を阻害して、緩
衝材表面の凹凸が激しくて良品は得られない。
【0022】シャク解剤を使用してもよい。これは加硫
時のムーニー粘度を低下させてマイクロカプセルの熱膨
張を効率的に行うものであり、特にゴムをバンバリーミ
キサー素練りする場合に分子鎖を適度に切断し、ムーニ
ー粘度を低下させることができる。その具体例としてジ
・オルソ・ベンズアミドフェニル・ジスルフィド、ペン
タクロロ・チオフェノール、ジキシリル・ジスルフィ
ド、スルフォネーテッド・ペトロニウム、ペンタクロロ
・チオフェノールの亜鉛塩等がある。
【0023】この添加量はゴム100重量部に対して
0.5〜4重量部であり、0.5重量部未満の場合に
は、粘度低下が不十分なためマイクロカプセルが十分に
膨張せず、緩衝材表面の凹凸が激しくて良品は得られな
い。一方、4重量部を越えると、残留したシャク解剤が
加硫時に分子鎖を切断することによって緩衝材の加硫物
性を低下させる。
【0024】上記緩衝材を得る方法としては、ゴムをロ
ールにより素練りする場合とバンバリーミキサーにより
素練りする方法がある。ロールにより素練りする場合に
は、ゴムをロールで練った後、バンバリーミキサーによ
って素練りゴムとともにマイクロカプセル、加硫遅延
剤、酸化マグネシウム、必要に応じて添加されるその他
の充填剤、軟化剤、老化防止剤等を添加し、その後硫黄
そして加硫促進剤を混練する。
【0025】一方、バンバリーミキサーにより素練りす
る場合には、ゴムとシャク解剤とをバンバリーミキサー
で素練りした後、更に続けてマイクロカプセル、加硫遅
延剤、酸化マグネシウム、必要に応じて添加されるその
他の充填剤、軟化剤、老化防止剤等を添加して混練り
し、その後硫黄そして加硫促進剤を添加してゴム組成物
を得る。このようにして得られたゴム組成物をカレンダ
ーロール等のロールを用いてシートにした後、加硫す
る。加硫装置としては、モールド加熱、熱空気加熱、回
転ドラム式加硫機、射出成形機等を使用することができ
る。尚、混練り方法としては、バンバリーミキサー以外
にロール、ニーダー、押出機などを使用することができ
る。
【0026】
【実施例】以下に本発明に係る床材および緩衝材の特性
を評価した結果を示す。 実施例1〜5、比較例1〜5 表1に示すゴム配合表をバンバリーミキサーを用いてゴ
ム配合物を得た。そして、温度を90〜100°Cに保
持したロールによりこのゴム配合物に硫黄を添加して所
定厚の未加硫ゴムシートを作製した。
【0027】
【表1】
【0028】得られた未加硫ゴムシートを150°Cに
調節したプレス機に20分間保存して所定倍率に膨張し
た所定厚さの加硫ゴムシートである緩衝材を得た。尚、
未加硫ゴムシートの厚さβの調製は、下記の式により決
定される。 α(所定倍率)={(100−X)+64X}×0.9
/100 β(所定厚さ)=5÷α X=マイクロカプセルの添加量(重量%)
【0029】膨張した所定厚の加硫ゴムシートの比重、
最大衝撃値、圧縮変化率を以下の方法で測定した。その
結果を表2に示す。
【0030】1.比重 JIS K6300に準じて求めた。
【0031】2.最大衝撃値 合板(基材)上に緩衝材を敷設し、この上に厚さ2mm
のアクリル板(表皮材)を設置した後、高さ10cmか
ら荷重120g、直径30mmの金属球を落下させる。
表皮材から緩衝材を通じて基材を伝播した衝撃レベルを
基材の下面に装着した加速度ピックアップで測定し、こ
れを高速フーリェ変換分析器(FFTアナライザー)で
時間分析し、最大衝撃値を求めた。
【0032】3.圧縮変化率 基台の上に緩衝材を置き、その上に厚さ1mmの鉄板、
そして重り(40g/cm2)を設置した。荷重を3分
間与えた後、これを除去し、緩衝材の厚み変化量を元の
厚みで除した値を百分率で求めた。
【0033】
【表2】
【0034】この結果より、実施例の床材および緩衝材
は、比重、圧縮変化率が小さいばかりか、最大衝撃値も
小さくなり緩衝効果が大きく、床材として優れているこ
とが判る。更に、緩衝材を分離分散した実施例4および
5では、より緩衝効果が大きくなっている。他方、比較
例では圧縮変化率が大きくて容易に変形して耐荷重性に
欠け、また最大衝撃値も大きく緩衝効果が小さいことが
判る。
【0035】
【発明の効果】以上のように本願請求項記載の発明で
は、ゴム100重量部に、隔壁材中にイソブタンもしく
は/そしてイソペンタンを内包し、上記隔壁材としてポ
リアクリロニトリル・メタアクリロニトリル共重合体も
しくは/そしてポリアクリロニトリル・メタアクリロニ
トリル・メチルメタクリレート共重合体を有する少なく
とも1種のマイクロカプセル0.2〜20重量部を含
み、このマイクロカプセルをマイクロバルーンとしてゴ
ム中に分散させた比重0.2〜0.8の加硫物を用いた
緩衝材およびこれを用いた床材であり、マイクロカプセ
ルをマイクロバルーンとしてゴム中に分散させて軽量化
を図るとともに圧縮変化量を小さくでき、しかも衝撃緩
衝効果を高めることができる効果がある。更に、緩衝材
が分離分割して配置させた床材にすることにより、より
一段と衝撃緩衝効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床材の断面図である。
【図2】本発明に係る他の床材の断面図である
【図3】本発明に係る更に他の床材の断面図である
【図4】本発明に係る更に他の床材の断面図である。
【符号の説明】
1 床材 2 基材 3 緩衝材 4 表皮材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 俊裕 神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ 星ベルト株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AH01B AK25B AK25J AK27B AK27J AL01B AN00B AR00B AT00A AT00C BA03 BA07 BA10A BA10C DE04B GB08 GB90 JA20B JK11 JK11B YY00B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基材、緩衝材、そして表皮材
    を積層した床材において、上記緩衝材としてゴム100
    重量部に、隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイソ
    ペンタンを内包し、上記隔壁材としてポリアクリロニト
    リル・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そして
    ポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチル
    メタクリレート共重合体を有する少なくとも1種のマイ
    クロカプセル0.2〜20重量部を含み、このマイクロ
    カプセルをマイクロバルーンとしてゴム中に分散させた
    比重0.2〜0.8の加硫物であることを特徴とする床
    材。
  2. 【請求項2】 上記緩衝材が厚さ0.5〜20mmであ
    る請求項1記載の床材。
  3. 【請求項3】 上記緩衝材が分離分割して配置している
    請求項1または2記載の床材。
  4. 【請求項4】 床材に用いる緩衝材であり、ゴム100
    重量部に、隔壁材中にイソブタンもしくは/そしてイソ
    ペンタンを内包し、上記隔壁材としてポリアクリロニト
    リル・メタアクリロニトリル共重合体もしくは/そして
    ポリアクリロニトリル・メタアクリロニトリル・メチル
    メタクリレート共重合体を有する少なくとも1種のマイ
    クロカプセル0.2〜20重量部を含み、このマイクロ
    カプセルをマイクロバルーンとしてゴム中に分散させた
    比重0.2〜0.8の加硫物であることを特徴とする緩
    衝材。
  5. 【請求項5】 マイクロカプセルは膨張開始温度が12
    0〜140°Cで、膨張最高温度が加硫温度より高くて
    180〜220°Cある請求項4記載の緩衝材。
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