JP3296756B2 - 免震構造体の加硫方法 - Google Patents
免震構造体の加硫方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は免震構造体に関する
ものであり、特に、加硫時間が長時間になることを防止
しつつゴム板と金属部分との接着性を高めた免震構造体
に関するものである。
ものであり、特に、加硫時間が長時間になることを防止
しつつゴム板と金属部分との接着性を高めた免震構造体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地震時に建物、橋梁等の構築物の
被害を防ぐため、ゴム板と金属板とが交互に積層されて
互いに接着された積層体を備えた免震構造体が用いられ
ている。この免震構造体では、構築物に伝わる振動の周
期を地震の周期よりも長くする機能(いわゆる免震機
能)と振動を減衰させる機能(いわゆる減衰機能)とが
ゴム板により発現されるとともに、構築物の鉛直荷重を
支持する機能が金属板により発現される。
被害を防ぐため、ゴム板と金属板とが交互に積層されて
互いに接着された積層体を備えた免震構造体が用いられ
ている。この免震構造体では、構築物に伝わる振動の周
期を地震の周期よりも長くする機能(いわゆる免震機
能)と振動を減衰させる機能(いわゆる減衰機能)とが
ゴム板により発現されるとともに、構築物の鉛直荷重を
支持する機能が金属板により発現される。
【0003】このゴム板と金属板との界面は、異物間の
接着であるため接着力が不充分となりやすい。界面の接
着力が不充分となると、地震により免震構造体に水平方
向の荷重が作用する際にゴム板と金属板との界面での破
断が生じやすく、免震構造体の強度を低下させてしまう
こととなる。界面の接着性を高めるため、界面には加硫
接着剤等による処理が施される。なお、積層体の上端及
び下端には、免震構造体取付け用の金属製フランジ部が
設けられるが、この金属製フランジ部とゴム板との界面
も、同様の目的で加硫接着剤等による処理が施される。
接着であるため接着力が不充分となりやすい。界面の接
着力が不充分となると、地震により免震構造体に水平方
向の荷重が作用する際にゴム板と金属板との界面での破
断が生じやすく、免震構造体の強度を低下させてしまう
こととなる。界面の接着性を高めるため、界面には加硫
接着剤等による処理が施される。なお、積層体の上端及
び下端には、免震構造体取付け用の金属製フランジ部が
設けられるが、この金属製フランジ部とゴム板との界面
も、同様の目的で加硫接着剤等による処理が施される。
【0004】免震構造体は大きいものでは積層体の直径
が1メートルを越えるものもあり、ゴム製品としては極
めて大型の部類に属する。このように大型ゴム製品であ
る免震構造体を加硫する際には、ゴム板のうち熱源から
離れた部分まで熱が伝導しにくく、加硫中この部分の温
度が低くなりがちである。ゴム板のうち熱源から離れた
部分まで充分加硫するには加硫時間を長くする必要があ
るが、加硫時間を長くすれば生産性が低下するばかり
か、ゴム板のうち熱源に近い部分が過剰に熱エネルギー
を受けてオーバー加硫となり、この部分のゴム劣化を招
くこととなる。
が1メートルを越えるものもあり、ゴム製品としては極
めて大型の部類に属する。このように大型ゴム製品であ
る免震構造体を加硫する際には、ゴム板のうち熱源から
離れた部分まで熱が伝導しにくく、加硫中この部分の温
度が低くなりがちである。ゴム板のうち熱源から離れた
部分まで充分加硫するには加硫時間を長くする必要があ
るが、加硫時間を長くすれば生産性が低下するばかり
か、ゴム板のうち熱源に近い部分が過剰に熱エネルギー
を受けてオーバー加硫となり、この部分のゴム劣化を招
くこととなる。
【0005】この対策として、生ゴム状態であるゴム板
を金属板と積層する前に比較的低温(例えば80゜C程
度)で予熱し、加硫温度の均一化を図る方法が一般的に
採用されている。しかし、この方法では、予熱により生
ゴム状態のゴム板が加硫されてしまうおそれがある。予
熱段階でゴム板の加硫が進むと、本加硫時にこのゴム板
と金属板又はフランジ部(以下、金属部分ともいう)と
の加硫接着反応が充分には起こらず、界面の接着性が低
下してしまうという問題がある。予熱段階で加硫されに
くいゴム組成物を用いる手段も考えられるが、予熱段階
で加硫されにくい既知のゴム組成物は本加硫段階でも加
硫されにくいものであり、かえって免震構造体の加硫時
間が長くなって生産性が低下してしまうという問題があ
る。
を金属板と積層する前に比較的低温(例えば80゜C程
度)で予熱し、加硫温度の均一化を図る方法が一般的に
採用されている。しかし、この方法では、予熱により生
ゴム状態のゴム板が加硫されてしまうおそれがある。予
熱段階でゴム板の加硫が進むと、本加硫時にこのゴム板
と金属板又はフランジ部(以下、金属部分ともいう)と
の加硫接着反応が充分には起こらず、界面の接着性が低
下してしまうという問題がある。予熱段階で加硫されに
くいゴム組成物を用いる手段も考えられるが、予熱段階
で加硫されにくい既知のゴム組成物は本加硫段階でも加
硫されにくいものであり、かえって免震構造体の加硫時
間が長くなって生産性が低下してしまうという問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
鑑みてなされたものであり、加硫時間が長時間になるこ
とを防止しつつ、予熱段階でのゴム板の加硫の進行を抑
えてゴム板と金属部分との接着性を高めた免震構造体を
提供することを目的とする。
鑑みてなされたものであり、加硫時間が長時間になるこ
とを防止しつつ、予熱段階でのゴム板の加硫の進行を抑
えてゴム板と金属部分との接着性を高めた免震構造体を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討の結
果、ゴム板に用いられるゴム組成物の加硫の進行の程度
の温度依存性をコントロールすることにより上記目的を
達成しうることを見い出し、本発明を完成させるに至っ
た。
果、ゴム板に用いられるゴム組成物の加硫の進行の程度
の温度依存性をコントロールすることにより上記目的を
達成しうることを見い出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は未加硫のゴム板と金属
板とが交互に積層された積層体を、外表面からの予熱及
び本加硫加熱により、上記ゴム板の加硫と同時にゴム板
と金属板との接着を行う免震構造体の加硫方法であっ
て、そのゴム板には、スルフェンアミド系及びチウラム
系の加硫促進剤を含有し、tc(10)の温度依存性指数が
12.0以上であるゴム組成物が用いられていることを
特徴とする免震構造体の加硫方法、である(請求項
1)。ここでtc(10)の温度依存性指数とは、JIS−
K−6300の「振動式加硫試験機による加硫試験」に
よって求められる加硫曲線におけるtc(10)の自然対数
であるln(tc(10))を縦軸として、かつ(1/T)
×103(Tは加硫試験における絶対温度)を横軸とし
て、最小二乗法で求められる近似直線の傾きのことであ
る。
板とが交互に積層された積層体を、外表面からの予熱及
び本加硫加熱により、上記ゴム板の加硫と同時にゴム板
と金属板との接着を行う免震構造体の加硫方法であっ
て、そのゴム板には、スルフェンアミド系及びチウラム
系の加硫促進剤を含有し、tc(10)の温度依存性指数が
12.0以上であるゴム組成物が用いられていることを
特徴とする免震構造体の加硫方法、である(請求項
1)。ここでtc(10)の温度依存性指数とは、JIS−
K−6300の「振動式加硫試験機による加硫試験」に
よって求められる加硫曲線におけるtc(10)の自然対数
であるln(tc(10))を縦軸として、かつ(1/T)
×103(Tは加硫試験における絶対温度)を横軸とし
て、最小二乗法で求められる近似直線の傾きのことであ
る。
【0009】加硫曲線におけるtc(10)は誘導時間とも
呼ばれ、加硫が開始する時間を表す指標となる。このt
c(10)の温度依存性指数が12.0以上であるゴム組成
物を用いれば、比較的低温で行われる予熱時には加硫が
開始しにくくなり、比較的高温で行われる本加硫時には
加硫が開始しやすくなる。従って本加硫の加硫時間が長
時間となることを防止しつつ、予熱段階でのゴム板の加
硫の進行を抑えてゴム板と金属部分との接着性が高めら
れた免震構造体を得ることができる。
呼ばれ、加硫が開始する時間を表す指標となる。このt
c(10)の温度依存性指数が12.0以上であるゴム組成
物を用いれば、比較的低温で行われる予熱時には加硫が
開始しにくくなり、比較的高温で行われる本加硫時には
加硫が開始しやすくなる。従って本加硫の加硫時間が長
時間となることを防止しつつ、予熱段階でのゴム板の加
硫の進行を抑えてゴム板と金属部分との接着性が高めら
れた免震構造体を得ることができる。
【0010】12.0以上のtc(10)の温度依存性指数
は、例えば(1) 加硫剤、加硫促進剤及び加硫促進助
剤の配合比を工夫すること、(2) 加硫剤と特定種類
の加硫遅延剤との配合比を工夫すること又は(3) 特
定種類の加硫促進剤と特定種類の加硫遅延剤とを組み合
わせて用いること等により達成され得る。これら加硫剤
の量、加硫促進助剤の量、加硫促進剤の種類、加硫遅延
剤の種類等は、従来個別には検討されてきたが、大型で
あるが故に熱回りが不均一となるという固有の問題を有
する免震構造体のゴム板に用いられるゴム組成物とし
て、tc(10)の温度依存性指数を高めるという目的で総
合的に検討されたことはない。本発明の免震構造体は、
12.0以上のtc(10)の温度依存性指数を達成するこ
とにより、ゴム板と金属部分との接着性を高めるという
ことと加硫時間を増加させないということとの、一見相
容れない要求を同時に満たすことに成功したものであ
る。
は、例えば(1) 加硫剤、加硫促進剤及び加硫促進助
剤の配合比を工夫すること、(2) 加硫剤と特定種類
の加硫遅延剤との配合比を工夫すること又は(3) 特
定種類の加硫促進剤と特定種類の加硫遅延剤とを組み合
わせて用いること等により達成され得る。これら加硫剤
の量、加硫促進助剤の量、加硫促進剤の種類、加硫遅延
剤の種類等は、従来個別には検討されてきたが、大型で
あるが故に熱回りが不均一となるという固有の問題を有
する免震構造体のゴム板に用いられるゴム組成物とし
て、tc(10)の温度依存性指数を高めるという目的で総
合的に検討されたことはない。本発明の免震構造体は、
12.0以上のtc(10)の温度依存性指数を達成するこ
とにより、ゴム板と金属部分との接着性を高めるという
ことと加硫時間を増加させないということとの、一見相
容れない要求を同時に満たすことに成功したものであ
る。
【0011】tc(10)の温度依存性指数が大きいほど、
加硫時間を短縮しつつ、予熱段階でのゴム板の加硫の進
行を抑えてゴム板と金属部分との接着性をより高めるこ
とができるので、本発明においてはtc(10)の温度依存
性指数の上限は特には定められていない。
加硫時間を短縮しつつ、予熱段階でのゴム板の加硫の進
行を抑えてゴム板と金属部分との接着性をより高めるこ
とができるので、本発明においてはtc(10)の温度依存
性指数の上限は特には定められていない。
【0012】また、前記の目的を達成するためになされ
た他の発明は、未加硫のゴム板と金属板とが交互に積層
された積層体を、外表面からの予熱及び本加硫加熱によ
り、上記ゴム板の加硫と同時にゴム板と金属板との接着
を行う免震構造体の加硫方法であって、そのゴム板に
は、スルフェンアミド系及びチウラム系の加硫促進剤を
含有し、tc(90)の温度依存性指数が12.0以上であ
るゴム組成物が用いられていることを特徴とする免震構
造体の加硫方法、である(請求項2)。ここでtc(90)
の温度依存性指数とは、JIS−K−6300の「振動
式加硫試験機による加硫試験」によって求められる加硫
曲線におけるtc(90)の自然対数であるln(tc(90))
を縦軸として、かつ(1/T)×103(Tは加硫試験
における絶対温度)を横軸として、最小二乗法で求めら
れる近似直線の傾きのことである。
た他の発明は、未加硫のゴム板と金属板とが交互に積層
された積層体を、外表面からの予熱及び本加硫加熱によ
り、上記ゴム板の加硫と同時にゴム板と金属板との接着
を行う免震構造体の加硫方法であって、そのゴム板に
は、スルフェンアミド系及びチウラム系の加硫促進剤を
含有し、tc(90)の温度依存性指数が12.0以上であ
るゴム組成物が用いられていることを特徴とする免震構
造体の加硫方法、である(請求項2)。ここでtc(90)
の温度依存性指数とは、JIS−K−6300の「振動
式加硫試験機による加硫試験」によって求められる加硫
曲線におけるtc(90)の自然対数であるln(tc(90))
を縦軸として、かつ(1/T)×103(Tは加硫試験
における絶対温度)を横軸として、最小二乗法で求めら
れる近似直線の傾きのことである。
【0013】加硫曲線におけるtc(90)は最適加硫点と
も呼ばれ、加硫がほぼ完了する時間を表す指標となる。
このtc(90)の温度依存性指数が12.0以上であるゴ
ム組成物を用いれば、比較的低温で行われる予熱時には
加硫が完了しにくくなり、比較的高温で行われる本加硫
時には加硫が完了しやすくなる。従って本加硫の加硫時
間が長時間となることを防止しつつ、予熱段階でのゴム
板の加硫の進行を抑えてゴム板と金属部分との接着性が
高められた免震構造体を得ることができる。12.0以
上のtc(90)の温度依存性指数を達成するための具体的
手段は、12.0以上のtc(10)の温度依存性指数を達
成するための上記手段とほぼ同様である。
も呼ばれ、加硫がほぼ完了する時間を表す指標となる。
このtc(90)の温度依存性指数が12.0以上であるゴ
ム組成物を用いれば、比較的低温で行われる予熱時には
加硫が完了しにくくなり、比較的高温で行われる本加硫
時には加硫が完了しやすくなる。従って本加硫の加硫時
間が長時間となることを防止しつつ、予熱段階でのゴム
板の加硫の進行を抑えてゴム板と金属部分との接着性が
高められた免震構造体を得ることができる。12.0以
上のtc(90)の温度依存性指数を達成するための具体的
手段は、12.0以上のtc(10)の温度依存性指数を達
成するための上記手段とほぼ同様である。
【0014】tc(90)の温度依存性指数が大きいほど、
加硫時間を短縮しつつ、予熱段階でのゴム板の加硫の進
行を抑えてゴム板と金属部分との接着性をより高めるこ
とができるので、本発明においてはtc(90)の温度依存
性指数の上限は特には定められていない。
加硫時間を短縮しつつ、予熱段階でのゴム板の加硫の進
行を抑えてゴム板と金属部分との接着性をより高めるこ
とができるので、本発明においてはtc(90)の温度依存
性指数の上限は特には定められていない。
【0015】本発明において、本加硫の加硫時間が長時
間となることをより確実に防止しつつゴム板と金属部分
との接着性をより高めるには、tc(10)の温度依存性指
数を12.0以上とし、かつtc(90)の温度依存性指数
を12.0以上とすることが好ましい(請求項3)。
間となることをより確実に防止しつつゴム板と金属部分
との接着性をより高めるには、tc(10)の温度依存性指
数を12.0以上とし、かつtc(90)の温度依存性指数
を12.0以上とすることが好ましい(請求項3)。
【0016】また、本発明の免震構造体において、80
゜Cで10時間加熱した後に150゜Cで60分加硫し
た場合のtc(90)が4分以上20分以下であるゴム組成
物を用いることが、実用上の免震構造体の加硫時間の長
時間化を防止する観点から好ましい(請求項4)。
゜Cで10時間加熱した後に150゜Cで60分加硫し
た場合のtc(90)が4分以上20分以下であるゴム組成
物を用いることが、実用上の免震構造体の加硫時間の長
時間化を防止する観点から好ましい(請求項4)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ、本
発明を詳説する。
発明を詳説する。
【0018】図1には本発明の一実施形態にかかる免震
構造体1の断面図が示されている。この免震構造体1
は、ゴム板2と金属板3とが複数枚ずつ交互に積層され
た積層体4を備えている。ゴム板2と金属板3とは、加
硫接着されている。ゴム板2及び金属板3の平面形状
は、円形である。積層体4は、その外周に外皮ゴム5を
備えている。ゴム板2と外皮ゴム5とは、積層体4の加
硫時にゴム流動により一体とされる。金属板3には種々
の金属材料が適用可能であるが、一般的にはスチールが
用いられる。積層体4の上下には、スチール等からなる
フランジ部6a、6bが設けられている。フランジ部6
a、6bとこのフランジ部6a、6bに当接するゴム板
2とは、加硫接着されている。下方のフランジ部6aは
適切な連結手段(図示されず)により基礎地盤と連結さ
れ、上方のフランジ部6bは適切な連結手段(図示され
ず)により建物、橋梁等の構築物と連結される。
構造体1の断面図が示されている。この免震構造体1
は、ゴム板2と金属板3とが複数枚ずつ交互に積層され
た積層体4を備えている。ゴム板2と金属板3とは、加
硫接着されている。ゴム板2及び金属板3の平面形状
は、円形である。積層体4は、その外周に外皮ゴム5を
備えている。ゴム板2と外皮ゴム5とは、積層体4の加
硫時にゴム流動により一体とされる。金属板3には種々
の金属材料が適用可能であるが、一般的にはスチールが
用いられる。積層体4の上下には、スチール等からなる
フランジ部6a、6bが設けられている。フランジ部6
a、6bとこのフランジ部6a、6bに当接するゴム板
2とは、加硫接着されている。下方のフランジ部6aは
適切な連結手段(図示されず)により基礎地盤と連結さ
れ、上方のフランジ部6bは適切な連結手段(図示され
ず)により建物、橋梁等の構築物と連結される。
【0019】ゴム板2には、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレ
ンプロピレンゴム、EPDM、これらの混合物等を基材
ゴムとしたゴム組成物が用いられる。このゴム組成物に
は、加硫剤、加硫促進剤、加硫遅延剤、加硫促進助剤、
老化防止剤、補強剤、軟化剤、充填剤等の種々の薬品が
適宜配合される。これら配合薬品のうち、特に加硫剤、
加硫促進剤、加硫遅延剤、加硫促進助剤の種類と配合量
とを工夫することにより、tc(10)の温度依存性指数を
12.0とすることができ、またtc(90)の温度依存性
指数を12.0とすることができる。
ム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレ
ンプロピレンゴム、EPDM、これらの混合物等を基材
ゴムとしたゴム組成物が用いられる。このゴム組成物に
は、加硫剤、加硫促進剤、加硫遅延剤、加硫促進助剤、
老化防止剤、補強剤、軟化剤、充填剤等の種々の薬品が
適宜配合される。これら配合薬品のうち、特に加硫剤、
加硫促進剤、加硫遅延剤、加硫促進助剤の種類と配合量
とを工夫することにより、tc(10)の温度依存性指数を
12.0とすることができ、またtc(90)の温度依存性
指数を12.0とすることができる。
【0020】このゴム組成物を80゜Cで10時間加熱
した後、150゜Cで60分加硫した場合のtc(90)
(以下、予熱後のtc(90)という)は4分以上20分以
下とされている。予熱後のtc(90)が上記範囲未満であ
ると、ゴム板2と金属板3との良好な接着性が得られな
くなってしまうことがある。逆に、予熱後のtc(90)が
上記範囲を越えると、ゴム板2のうち熱源から離れた部
分を充分加硫するのに長時間を要してしまうしまうこと
がある。
した後、150゜Cで60分加硫した場合のtc(90)
(以下、予熱後のtc(90)という)は4分以上20分以
下とされている。予熱後のtc(90)が上記範囲未満であ
ると、ゴム板2と金属板3との良好な接着性が得られな
くなってしまうことがある。逆に、予熱後のtc(90)が
上記範囲を越えると、ゴム板2のうち熱源から離れた部
分を充分加硫するのに長時間を要してしまうしまうこと
がある。
【0021】このゴム組成物は、図1に示されるような
単にゴム板2と金属板3とを積層させたタイプの免震構
造体1のゴム板2のみならず、例えば積層体4の中央を
刳り抜いて中空部を形成し、この中空部に鉛、生ゴム等
を充填したタイプの免震構造体のゴム板にも用いること
ができる。
単にゴム板2と金属板3とを積層させたタイプの免震構
造体1のゴム板2のみならず、例えば積層体4の中央を
刳り抜いて中空部を形成し、この中空部に鉛、生ゴム等
を充填したタイプの免震構造体のゴム板にも用いること
ができる。
【0022】[実験例]天然ゴム(SMRCV−60)
100重量部に、硫黄1.2重量部と、スルフェンアミ
ド系加硫促進剤としてのN−シクロヘキシル−2−ベン
ゾチアゾールスルフェンアミド(大内新興化学工業株式
会社製の商品名「ノクセラーCZ」)1.0重量部と、
チウラム系加硫促進剤としてのテトラキス(2−エチル
ヘキシル)チウラムジスルフィド(大内新興化学工業株
式会社製の商品名「ノクセラーTOT」)0.8重量部
と、加硫遅延剤としてのN−(シクロヘキシルチオ)フ
タルイミド(大内新興化学工業株式会社製の商品名「リ
ターダーCTP」)0.5重量部と、酸化亜鉛5重量部
と、ステアリン酸1重量部と、カーボンブラック20重
量部と、ナフテン系プロセスオイル10重量部と、老化
防止剤5重量部とを配合し、試験例1のゴム組成物を得
た。
100重量部に、硫黄1.2重量部と、スルフェンアミ
ド系加硫促進剤としてのN−シクロヘキシル−2−ベン
ゾチアゾールスルフェンアミド(大内新興化学工業株式
会社製の商品名「ノクセラーCZ」)1.0重量部と、
チウラム系加硫促進剤としてのテトラキス(2−エチル
ヘキシル)チウラムジスルフィド(大内新興化学工業株
式会社製の商品名「ノクセラーTOT」)0.8重量部
と、加硫遅延剤としてのN−(シクロヘキシルチオ)フ
タルイミド(大内新興化学工業株式会社製の商品名「リ
ターダーCTP」)0.5重量部と、酸化亜鉛5重量部
と、ステアリン酸1重量部と、カーボンブラック20重
量部と、ナフテン系プロセスオイル10重量部と、老化
防止剤5重量部とを配合し、試験例1のゴム組成物を得
た。
【0023】また、加硫遅延剤の配合量を0.3重量部
とした他は試験例1と同様にして、試験例2のゴム組成
物を得た。また、加硫遅延剤を配合しなかった他は試験
例1と同様にして、試験例3のゴム組成物を得た。ま
た、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスル
フィドに代えて、チウラム系加硫促進剤としてのテトラ
メチルチウラムジスルフィド(大内新興化学工業株式会
社製の商品名「ノクセラーTT」)0.8重量部を配合
し、加硫遅延剤を配合しなかった他は試験例1と同様に
して、比較例1のゴム組成物を得た。さらに、テトラキ
ス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィドに代え
て、チウラム系加硫促進剤としてのテトラメチルチウラ
ムジスルフィド(大内新興化学工業株式会社製の商品名
「ノクセラーTT」)0.4重量部を配合し、加硫遅延
剤を配合しなかった他は試験例1と同様にして、比較例
2のゴム組成物を得た。これら各試験例及び各比較例の
ゴム組成物の加硫系の配合量が、下記の表1に示されて
いる。
とした他は試験例1と同様にして、試験例2のゴム組成
物を得た。また、加硫遅延剤を配合しなかった他は試験
例1と同様にして、試験例3のゴム組成物を得た。ま
た、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスル
フィドに代えて、チウラム系加硫促進剤としてのテトラ
メチルチウラムジスルフィド(大内新興化学工業株式会
社製の商品名「ノクセラーTT」)0.8重量部を配合
し、加硫遅延剤を配合しなかった他は試験例1と同様に
して、比較例1のゴム組成物を得た。さらに、テトラキ
ス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィドに代え
て、チウラム系加硫促進剤としてのテトラメチルチウラ
ムジスルフィド(大内新興化学工業株式会社製の商品名
「ノクセラーTT」)0.4重量部を配合し、加硫遅延
剤を配合しなかった他は試験例1と同様にして、比較例
2のゴム組成物を得た。これら各試験例及び各比較例の
ゴム組成物の加硫系の配合量が、下記の表1に示されて
いる。
【0024】
【表1】
【0025】これら各試験例及び各比較例のゴム組成物
を、以下の評価に供した。
を、以下の評価に供した。
【0026】[tc(10)及びtc(90)の温度依存性指数の
導出]各試験例及び各比較例のゴム組成物を、試験温度
を80゜C(絶対温度353度)から150゜C(絶対
温度423度)まで10゜C刻みで変化させて、JIS
−K−6300の「振動式加硫試験機による加硫試験」
に準拠した加硫試験に供し、加硫曲線におけるtc(10)
及びtc(90)を求めた。なお、tc(10)及びtc(90)を求
める際に必要な最大トルクMHは、試験時間を60分と
した際の最大のトルク値とした。各試験温度におけるt
c(10)の値が下記の表2に、そしてtc(90)の値が下記の
表3に、それぞれ示されている。また、tc(10)の自然
対数であるln(tc(10))の値が下記の表4に、そして
tc(90)の自然対数であるln(tc(90))の値が下記の表
5に、それぞれ示されている。
導出]各試験例及び各比較例のゴム組成物を、試験温度
を80゜C(絶対温度353度)から150゜C(絶対
温度423度)まで10゜C刻みで変化させて、JIS
−K−6300の「振動式加硫試験機による加硫試験」
に準拠した加硫試験に供し、加硫曲線におけるtc(10)
及びtc(90)を求めた。なお、tc(10)及びtc(90)を求
める際に必要な最大トルクMHは、試験時間を60分と
した際の最大のトルク値とした。各試験温度におけるt
c(10)の値が下記の表2に、そしてtc(90)の値が下記の
表3に、それぞれ示されている。また、tc(10)の自然
対数であるln(tc(10))の値が下記の表4に、そして
tc(90)の自然対数であるln(tc(90))の値が下記の表
5に、それぞれ示されている。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】表4の結果を、ln(tc(10))を縦軸と
し、(1/T)×103(Tは加硫試験における絶対温
度)を横軸としてプロットした結果が、図2のグラフに
示されている。このグラフに示された、各ゴム組成物の
最小二乗法で求められる近似直線の傾きをもって、tc
(10)の温度依存性指数とした。また、表5の結果を、l
n(tc(90))を縦軸とし、(1/T)×103(Tは加硫
試験における絶対温度)を横軸としてプロットした結果
が、図3のグラフに示されている。このグラフに示され
た、各ゴム組成物の最小二乗法で求められる近似直線の
傾きをもって、tc(90)の温度依存性指数とした。こう
して求められたtc(10)の温度依存性指数とtc(90)の温
度依存性指数とが、下記の表6に示されている。
し、(1/T)×103(Tは加硫試験における絶対温
度)を横軸としてプロットした結果が、図2のグラフに
示されている。このグラフに示された、各ゴム組成物の
最小二乗法で求められる近似直線の傾きをもって、tc
(10)の温度依存性指数とした。また、表5の結果を、l
n(tc(90))を縦軸とし、(1/T)×103(Tは加硫
試験における絶対温度)を横軸としてプロットした結果
が、図3のグラフに示されている。このグラフに示され
た、各ゴム組成物の最小二乗法で求められる近似直線の
傾きをもって、tc(90)の温度依存性指数とした。こう
して求められたtc(10)の温度依存性指数とtc(90)の温
度依存性指数とが、下記の表6に示されている。
【0032】
【表6】
【0033】[予熱後のtc(90)の測定]各試験例及び
各比較例のゴム組成物を、80゜Cで10時間予熱した
後に前述の加硫試験に供し、tc(90)を求めた。この予
熱後のtc(90)の値が、上記の表6に示されている。
各比較例のゴム組成物を、80゜Cで10時間予熱した
後に前述の加硫試験に供し、tc(90)を求めた。この予
熱後のtc(90)の値が、上記の表6に示されている。
【0034】[ゴム−金属間の破断試験]各試験例及び
各比較例のゴム組成物をオープンロールで練り、厚み5
ミリメートルのシートとなるようにシーティングした。
この生ゴムシートを図4に符号7で示されるような縦・
横25.4ミリメートルのブロック状のゴム片に打ち抜
き、80゜Cで10時間予熱した後にその上面及び下面
にスチール板8a、8bを貼り付け、150゜C×20
分の条件で加硫して試験片9を得た。この際、ゴム片7
とスチール板8a、8bとの界面は、加硫接着剤(商品
名「ケムロック205/220」)で処理した。
各比較例のゴム組成物をオープンロールで練り、厚み5
ミリメートルのシートとなるようにシーティングした。
この生ゴムシートを図4に符号7で示されるような縦・
横25.4ミリメートルのブロック状のゴム片に打ち抜
き、80゜Cで10時間予熱した後にその上面及び下面
にスチール板8a、8bを貼り付け、150゜C×20
分の条件で加硫して試験片9を得た。この際、ゴム片7
とスチール板8a、8bとの界面は、加硫接着剤(商品
名「ケムロック205/220」)で処理した。
【0035】これら試験片9の上側のスチール板8aを
固定し、下側のスチール板8bを、図4中右側に50m
m/minの速度で引っ張り、破断時の下側のスチール
板8bの変位(ミリメートル)を測定した。この変位
の、ゴム片7の厚みである5ミリメートルに対する比率
(%)をもってせん断限界歪みとした。また、破断後の
スチール板8a、8bの破断面のうち、ゴムが付着して
いる面積の比率(ゴム付着面積率)を画像処理により求
めた。このゴム付着面積率が高いほど、ゴム片7とスチ
ール板8a、8bとの界面破壊よりもゴム片7自体の破
壊の率が高いこと、すなわち界面の接着強度が高いこと
を示す。このせん断限界歪みとゴム付着面積率とが、上
記の表6に示されている。なお、試験例1、試験例2及
び試験例3のゴム組成物を用いた試験片9は、350%
歪ませても破断しなかったため、表6においてせん断限
界歪みを「350超」とし、ゴム付着面積率を「10
0」としている。
固定し、下側のスチール板8bを、図4中右側に50m
m/minの速度で引っ張り、破断時の下側のスチール
板8bの変位(ミリメートル)を測定した。この変位
の、ゴム片7の厚みである5ミリメートルに対する比率
(%)をもってせん断限界歪みとした。また、破断後の
スチール板8a、8bの破断面のうち、ゴムが付着して
いる面積の比率(ゴム付着面積率)を画像処理により求
めた。このゴム付着面積率が高いほど、ゴム片7とスチ
ール板8a、8bとの界面破壊よりもゴム片7自体の破
壊の率が高いこと、すなわち界面の接着強度が高いこと
を示す。このせん断限界歪みとゴム付着面積率とが、上
記の表6に示されている。なお、試験例1、試験例2及
び試験例3のゴム組成物を用いた試験片9は、350%
歪ませても破断しなかったため、表6においてせん断限
界歪みを「350超」とし、ゴム付着面積率を「10
0」としている。
【0036】表6より、tc(10)の温度依存性指数が1
2.0以上である各試験例のゴム組成物は、tc(10)の
温度依存性指数が12.0未満である各比較例のゴム組
成物に比べて金属との接着性に優れていることが解る。
また、tc(90)の温度依存性指数が12.0以上である
各試験例のゴム組成物は、tc(90)の温度依存性指数が
12.0未満である各比較例のゴム組成物に比べて金属
との接着性に優れていることが解る。
2.0以上である各試験例のゴム組成物は、tc(10)の
温度依存性指数が12.0未満である各比較例のゴム組
成物に比べて金属との接着性に優れていることが解る。
また、tc(90)の温度依存性指数が12.0以上である
各試験例のゴム組成物は、tc(90)の温度依存性指数が
12.0未満である各比較例のゴム組成物に比べて金属
との接着性に優れていることが解る。
【0037】また、表6において、予熱後のtc(90)が
4分以上である各試験例のゴム組成物は、予熱後のtc
(90)が4分未満である各比較例のゴム組成物に比べて金
属との接着性に優れている。このことより、予熱後のt
c(90)は4分以上が好ましいことが解る。
4分以上である各試験例のゴム組成物は、予熱後のtc
(90)が4分未満である各比較例のゴム組成物に比べて金
属との接着性に優れている。このことより、予熱後のt
c(90)は4分以上が好ましいことが解る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば加
硫時間が長時間になることが防止され、予熱段階でのゴ
ム板の加硫の進行が抑えられてゴム板と金属部分との接
着性が高められた免震構造体を得ることができる。本発
明は、大型ゴム製品であるが故に加硫時の熱回りが不均
一となり、従って加硫前に予熱を余儀なくされる免震構
造体に固有の課題を解決したものである。
硫時間が長時間になることが防止され、予熱段階でのゴ
ム板の加硫の進行が抑えられてゴム板と金属部分との接
着性が高められた免震構造体を得ることができる。本発
明は、大型ゴム製品であるが故に加硫時の熱回りが不均
一となり、従って加硫前に予熱を余儀なくされる免震構
造体に固有の課題を解決したものである。
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかる免震構造
体が示された断面図である。
体が示された断面図である。
【図2】図2は、ln(tc(10))の温度依存性が示され
たグラフである。
たグラフである。
【図3】図3は、ln(tc(90))の温度依存性が示され
たグラフである。
たグラフである。
【図4】図4は、ゴム−金属間の破断試験の様子が示さ
れた斜視図である。
れた斜視図である。
1・・・免震構造体 2・・・ゴム板 3・・・金属板 4・・・積層体 5・・・外皮ゴム 6a、6b・・・フランジ部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/08 B32B 15/06 C08L 21/00 E04H 9/02 331
Claims (4)
- 【請求項1】 未加硫のゴム板と金属板とが交互に積層
された積層体を、外表面からの予熱及び本加硫加熱によ
り、上記ゴム板の加硫と同時にゴム板と金属板との接着
を行う免震構造体の加硫方法であって、 そのゴム板には、スルフェンアミド系及びチウラム系の
加硫促進剤を含有し、tc(10)の温度依存性指数が1
2.0以上であるゴム組成物が用いられていることを特
徴とする免震構造体の加硫方法。但し、tc(10)の温度
依存性指数とは、加硫曲線におけるtc(10)の自然対数
であるln(tc(10))を縦軸として、かつ(1/T)
×103(Tは加硫試験における絶対温度)を横軸とし
て、最小二乗法で求められる近似直線の傾きのことであ
る。 - 【請求項2】 未加硫のゴム板と金属板とが交互に積層
された積層体を、外表面からの予熱及び本加硫加熱によ
り、上記ゴム板の加硫と同時にゴム板と金属板との接着
を行う免震構造体の加硫方法であって、 そのゴム板には、スルフェンアミド系及びチウラム系の
加硫促進剤を含有し、tc(90)の温度依存性指数が1
2.0以上であるゴム組成物が用いられていることを特
徴とする免震構造体の加硫方法。但し、tc(90)の温度
依存性指数とは、加硫曲線におけるtc(90)の自然対数
であるln(tc(90))を縦軸として、かつ(1/T)
×103(Tは加硫試験における絶対温度)を横軸とし
て、最小二乗法で求められる近似直線の傾きのことであ
る。 - 【請求項3】 前記ゴム組成物のtc(10)の温度依存性
指数が12.0以上である請求項2に記載の免震構造体
の加硫方法。 - 【請求項4】 上記ゴム組成物を80゜Cで10時間加
熱した後に150゜Cで60分加硫した場合のtc(90)
が、4分以上20分以下である請求項1から3のいずれ
かに記載の免震構造体の加硫方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19809197A JP3296756B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 免震構造体の加硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19809197A JP3296756B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 免震構造体の加硫方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1137216A JPH1137216A (ja) | 1999-02-12 |
JP3296756B2 true JP3296756B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=16385357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19809197A Expired - Fee Related JP3296756B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 免震構造体の加硫方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3296756B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5507537B2 (ja) * | 2011-12-28 | 2014-05-28 | 昭和電線ケーブルシステム株式会社 | ゴム組成物および免震装置 |
-
1997
- 1997-07-24 JP JP19809197A patent/JP3296756B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1137216A (ja) | 1999-02-12 |
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