JP2001064599A - 表面保護用粘着シート - Google Patents

表面保護用粘着シート

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JP2001064599A
JP2001064599A JP23724299A JP23724299A JP2001064599A JP 2001064599 A JP2001064599 A JP 2001064599A JP 23724299 A JP23724299 A JP 23724299A JP 23724299 A JP23724299 A JP 23724299A JP 2001064599 A JP2001064599 A JP 2001064599A
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acrylic
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pressure
surface protection
adhesive sheet
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Hajime Nosetani
元 野世渓
Masateru Fukuoka
正輝 福岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な仮着性、適度な再剥離性を有し、更に
再剥離後の印刷性に優れた耐候性が要求される用途にも
好適に用いることのできる表面保護フィルムの提供。 【解決手段】 末端に反応性基を有するオレフィン重合
体とアクリルモノマーとを共重合して得られるアクリル
系ポリマーに、ポリエチレンイミンアルキルカルバミ
ド、又はポリビニルアルコール‐長鎖アルキルイソシア
ネート変性物を添加して得られたアクリル系粘着剤層を
ポリオレフィン基材の片面に積層してなる表面保護用粘
着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板、塗装鋼
板、合成樹脂板、化粧合板、熱反射ガラスなどの表面に
仮着し、塵の付着や傷つきが無いように、その表面を保
護するのに使用する表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】金属板、塗装鋼板、合成樹脂板、化粧合
板、熱反射ガラスなどの表面を加工時や搬送時の傷つき
や汚れから防止するために表面保護フィルムが用いられ
ている。これら表面保護フィルムは、適度の粘着力(仮
着性)を有するとともに、使用後に各種被着体の表面を
粘着剤で汚染することなく容易に剥がすことができなけ
ればならない。
【0003】表面保護フィルムとして、例えば、特公昭
58−30911号公報、特開昭61- 103975号
公報などにより、ポリオレフィン樹脂などの熱可塑性樹
脂からなる基材層の片面に、一般式A−B−A(但し、
Aはスチレン系重合体ブロック、Bはブタジエン重合体
ブロック、イソプレン重合体ブロックまたはエチレン−
ブチレン重合体ブロック)で表されるブロック共重合体
エラストマー単独あるいはこれに粘着付与樹脂とを混和
してなる粘着剤層が形成された表面保護フィルムが開示
されている。しかしながら、この先行技術記載の表面保
護フィルムは粘着剤層の基材に対する投錨性は優れてい
るものの、屋外用製品の用途に対して耐候性が満足する
ものでは無かった。
【0004】そこで、屋外用途などの特に耐候性が必要
とされる用途では、塩化ビニル樹脂やポリオレフィン樹
脂の基材に、アクリル系粘着剤溶液塗布してなる表面保
護フィルムが用いられている。しかしながら、これらの
粘着剤は高温下に曝された際、接着力が増加し容易に剥
がすこと(再剥離性)が困難となるという問題点があっ
た。これを解決する方法として、特公昭58‐1311
7号公報には、シリコーンオイルを粘着剤に含有させる
技術が開示されたいるが、再剥離した後の被着体表面に
シリコンオイルが残り印刷性等に問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題に鑑み、良好な仮着性、適度な再剥離性を有
し、更に再剥離後の印刷性に優れた耐候性が要求される
用途にも好適に用いることのできる表面保護フィルムを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、末端に反応性基を有するオレフィン重合体(a)と
アクリルモノマーを共重合して得られるアクリル系共重
合体(b)に、ポリエチレンイミンアルキルカルバミド
(c)を添加してなるアクリル系ホットメルト粘着剤層
をポリオレフィン基材の片面に積層してなる表面保護用
粘着シートである。
【0007】請求項2記載の本発明は、末端に反応性基
を有するオレフィン重合体(a)とアクリルモノマーを
共重合して得られるアクリル系共重合体(b)に、ポリ
ビニルアルコール−長鎖アルキルイソシアネート変性物
(d)を添加してなるアクリル系ホットメルト粘着剤層
をポリオレフィン基材の片面に積層してなる表面保護用
粘着シートである。
【0008】請求項3記載の本発明は、アクリル系共重
合体(b)が、側鎖にオレフィン重合体(a)を有する
グラフト共重合体である請求項1又は2に記載の表面保
護用粘着シートである。
【0009】請求項4記載の本発明は、アクリル系共重
合体(b)が、オレフィン重合体(a)及び数平均分子
量が2000〜30000であり、且つガラス転移温度
が30℃以上である重合体(e)を側鎖に有するグラフ
ト共重合体である請求項1〜3いずれかに記載の表面保
護用粘着シートである。
【0010】請求項5記載の本発明は、上記アクリル系
ホットメルト粘着剤とポリオレフィン基材を共押出しす
ることにより得られる請求項1〜4いずれかに記載の表
面保護用粘着シートである。
【0011】本発明に用いるアクリルモノマーとしては
炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル
酸アルキルエステル、例えば(メタ)アクリル酸メチル
エステル、アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリ
ル酸n‐プロピルエステル、(メタ)アクリル酸イソプ
ロピルエステル、(メタ)アクリル酸n‐ブチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸sec‐ブチルエステル、(メ
タ)アクリル酸t‐ブチルエステル、メタクリル酸シク
ロヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸n‐オクチル
エステル、アクリル酸イソオクチルエステル、(メタ)
アクリル酸2‐エチルヘキシルエステル、アクリル酸イ
ソノニルエステル、(メタ)アクリル酸ラウリルエステ
ル、等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸アル
キルエステルは、単独でも、あるいは2種類以上のもの
を併用して用いても良い。また、得られるアクリル系ポ
リマーのガラス転移温度や極性の調整のため、あるいは
官能基の導入のために、他の重合性単量体を共重合させ
ても良い。
【0012】上記重合性単量体としては、α‐メチルス
チレン,ビニルトルエン,スチレン等に代表されるスチ
レン系単量体、メチルビニルエーテル,エチルビニルエ
ーテル,イソブチルビニルエーテル等に代表されるビニ
ルエーテル系単量体、フマル酸のモノアルキルエステ
ル,フマル酸のジアルキルエステル、マレイン酸のモノ
アルキルエステル,マレイン酸のジアルキルエステル、
イタコン酸のモノアルキルエステル,イタコン酸のジア
ルキルエステル、(メタ)アクリロニトリル、ブタジエ
ン、イソプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビ
ニル、ビニルケトン、ビニルピロリドン、ビニルピリジ
ン、(メタ)アクリルアミド、ビニルカルバゾール等を
挙げることができる。
【0013】また、官能基を導入する重合性単量体とし
ては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、
(無水)マレイン酸、(無水)フマル酸、カルボキシエ
チルアクリレート等のカルボキシル基を有する単量体、
(メタ)アクリル酸2‐ヒドロキシエチルエステル、ア
クリル酸ヒドロキシプロピルエステル、アクリル酸4‐
ヒドロキシブチルエステル、カプロラクトン変成(メ
タ)アクリレート、ポリオキシエチレンオキシド変成
(メタ)アクリレート等の水酸基を有する単量体、メタ
クリル酸グリシジルエステル等のエポキシ基を有する単
量体、メタクリロイルイソシアネート等のイソシアネー
ト基を有する単量体等が挙げられる。
【0014】本発明に用いる末端に反応性基を有するオ
レフィン重合体(a)は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、もしくはエチレン‐ブチレン共重合物等のオレフィ
ン骨格を有するものが挙げられ、その反応性基としては
ラジカル重合性の不飽和二重結合、カルボキシル基、エ
ポキシ基、水酸基等が挙げられる。このような末端に反
応性基を有するオレフィン重合体としては、例えば、商
品名「KRATON LIQUIDPolymer L-1253」(Shell Chemical
Company 社製) や、特開平5‐194631号公報、
特開平6‐329720号公報等に開示されているポリ
オレフィン末端にラジカル重合性の不飽和二重結合を有
する化合物、特開平7‐2928号公報に開示されてい
るカルボキシル基を有する重合体、特開平5‐2471
19号公報に開示されているエポキシ基を有する重合体
等が挙げられる。
【0015】これらオレフィン重合体(a)とアクリル
モノマーとの反応方法としてはオレフィン重合体の含有
する反応性基により適宜選択される。反応性基が不飽和
二重結合の場合は、オレフィン重合体とアクリルモノマ
ーとを反応させれば良い。その他の反応性基の場合に
は、前記反応性基と反応する官能基を有するアクリルモ
ノマーと反応させた後に、アクリルモノマーと反応させ
るか、もしくは、前記反応性基と反応する官能基を有す
るモノマーを含むアクリルポリマーを重合した後に、ア
クリルポリマーとオレフィン重合体を反応させればよ
い。
【0016】上記オレフィン重合体(a)の添加量とし
ては、アクリルモノマー100重量部に対して、3〜1
00重量部が好ましい。3重量部未満の場合には、所望
のポリオレフィンフィルムへの接着力が得られず、金属
板、塗装鋼板等に対しては糊残りをしてしまう。一方、
100重量部を超える場合には、凝集力が低下し凝集破
壊が発生する。
【0017】上記オレフィン重合体(a)とアクリルモ
ノマーとを反応させて得られるアクリル系共重合体
(b)は、請求項3に記載の如く、側鎖にオレフィン重
合体を有するグラフト共重合体であるのが好ましい。更
に、前記アクリル系重合体(b)が、請求項4に記載の
如く、オレフィン重合体(a)の他に、数平均分子量が
2000〜30000であり、かつガラス転移温度が3
0℃以上である重合体(e)を側鎖に有するグラフト共
重合体であるのが好ましい。
【0018】上記重合体(e)の構造としては、ラジカ
ル重合性の不飽和二重結合で末端を修飾され、数平均分
子量が2000〜30000であり、且つガラス転移温
度が30℃以上である特性を有するポリマーで構成され
ている以外、特に制限されるものではない。上記ラジカ
ル重合性不飽和2重結合としては、ビニル基、(メタ)
アクリロイル基、アリル基等が挙げられる。このような
重合体としては、例えば、末端にメタクリロイル基を有
するポリメチルメタクリレート(商品名;AA‐6、数
平均分子量6000、ガラス転移温度102℃、東亜合
成社製)等がある。
【0019】本発明のポリエチレンイミンアルキルカル
バミド(c)は一般式[CH2 - CH2 N(CONH・
Cn H2n+1)m]p (n=12〜22、m=0. 5〜
1.0、p=3〜90)で表され、数平均分子量が1,
000〜30, 000程度のものが好ましい。アルキル
基は、ポリエチレンイミンのイミノ基に対し、0.5〜
1.0当量、より好ましくは0.7〜1.0当量結合し
ているものが好ましく、n=18のポリエチレンイミン
オクタデシルカルバミドが特に好適に使用される。
【0020】上記ポリエチレンイミンアルキルカルバミ
ド(c)の添加量としては、アクリル系共重合体100
重量部に対して、0.1〜5重量部が好ましい。0.1
重量部未満の場合には、所望の再剥離性が得難く、5重
量部を超える場合には、被着体表面が汚染されやすく印
刷性を著しく低下させる可能性がある。
【0021】本発明のポリビニルアルコール−長鎖アル
キルイソシアネート変性物(d)は数平均分子量が1,
000〜30, 000程度のものが好ましい。この様な
化合物としては、例えば、商品名「ピーロイル101
0」( 一方社油脂製) 等がある。上記ポリビニルアルコ
ール−長鎖アルキルイソシアネート変性物(d)の添加
量としては、アクリル系共重合体100重量部に対し
て、0.1 〜5重量部が好ましい。0.1重量部未満の
場合には、所望の再剥離性が得にくく、5重量部を超え
る場合には、被着体表面が汚染されやすく印刷性を著し
く低下させる可能性がある。
【0022】本発明のアクリル系共重合体の重量平均分
子量は、1万〜300万であることが好ましく、さらに
好ましくは、20万〜200万である。1万未満である
と、重合体としての特性を発揮できない恐れがあり、3
00万を越えると製造時の粘度が高くなり、生産性の点
で好ましくない。
【0023】本発明のアクリル系共重合体は、溶液重
合、塊状重合、懸濁重合、エマルジョン重合等の任意の
方法により得られるが、通常、例えば酢酸エチル等の適
当な溶剤に溶解させ、重合開始剤を用いた溶液重合法に
より容易に得ることができる。
【0024】尚、本発明のアクリル系ホットメルト粘着
剤には、発明の目的を阻害しない範囲で必要に応じて従
来既知の各種添加剤、例えば、粘着付与樹脂、可塑剤、
軟化剤、充填剤、安定剤、酸化防止剤、顔料、染料等が
加えられても良い。
【0025】本発明で用いるポリオレフィン基材は主に
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂
からなるプラスチックフィルムが使用される。尚、必要
な耐候性を付与させる為に、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、紫外線安定剤を含ませるようにしても構わない。
【0026】本発明において、基材フィルムに粘着剤層
を積層する方法は、通常押し出し法が用いられ、基材フ
ィルム上にアクリル系ホットメルト粘着剤を押し出しコ
ーティングする方法、基材フィルムとアクリル系ホット
メルト粘着剤を共押出しする方法等があるが、請求項5
に記載の如く共押出しによる方法が製造装置及び製造工
程が簡便であり、積層強度が高く、製造効率も良い。
【0027】(作用)本発明の表面保護用粘着シート
は、粘着剤層にオレフィン骨格を含有し、粘着性を発揮
するアクリル成分とオレフィン骨格が化学的に結合して
いるために粘着剤層とポリオレフィン基材との接着性が
良く、ポリエチレンイミンアルキルカルバミド又はポリ
ビニルアルコール‐長鎖アルキルイソシアネート変性物
がアクリル系ポリマーが被着体表面に残存することなく
被着体に対する粘着性を調整することができ剥離性が良
好となる。更に、粘着剤層がアクリル系であるので耐候
性が優れている。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の効果を明らかにする。実施例1 撹拌器、冷却器、温度計及び窒素ガス導入口を備えた2
Lセパラブルフラスコに、アクリル酸ブチルエステル
(BA)492g、アクリル酸18g、片末端にエポキ
シ基を有するオレフィン重合体[KRATON LIQ
UID Polymer L−1253、Shell
Chemical Company製]の50%トルエ
ン溶液を120g、ラジカル重合性の不飽和二重結合を
末端に有する重合体(商品名;AA‐6、分子量600
0、ガラス転移温度102℃、東亞合成社製)90g及
び重合溶剤としてのトルエン450.91gを仕込み、
撹拌混合することによりモノマー混合液を得た。
【0029】モノマー混合溶液を窒素ガスを用いて20
分間バブリングすることによって溶存酸素を除去した
後、セパラブルフラスコ系内を窒素ガスで置換、100
rpmの撹拌回転数で撹拌しながら、ウォーターバスを
用いてモノマー混合溶液を昇温させた。冷却管に還流液
が確認された時点で、重合開始剤としての1,1‐ジ
(t‐ヘキシルパーオキシ)‐3,3,5‐トリメチル
シクロヘキサン[パーヘキサTMH、日本油脂社製]
0.30gを約1gの酢酸エチルに溶解し、投入するこ
とによって重合を開始させた。1時間後に再びパーヘキ
サTMH0.60gを約1gの酢酸エチルに溶解し、投
入した。また重合開始2、3及び4時間後にそれぞれジ
(3,5,5‐トリメチルヘキサノイル)パーオキシド
[パーロイル355、日本油脂社製]0.60g、1.
20g及び1.80gを約1gの酢酸エチルに溶解して
添加した。8時間重合を行いアクリル系共重合体溶液を
得た。
【0030】次いで、上記より得られたアクリル系共重
合体溶液にポリエチレンイミンアルキルカルバミド(商
品名;RP−20、日本触媒社製)の1%トルエン溶液
をアクリル系共重合体100重量部に対し0.1重量部
になるように配合し、170℃にて脱溶剤を行いアクリ
ル系ホットメルト粘着剤を得た。
【0031】実施例2〜3 ポリエチレンイミンアルキルカルバミド(商品名「RP
−20」日本触媒社製)の配合量が表1に示す様になる
以外は、実施例1と同様にしてアクリル系ホットメルト
粘着剤を得た。
【0032】実施例4 実施例1において、ポリエチレンイミンアルキルカルバ
ミド(商品名「RP−20」日本触媒社製)の替わり
に、ポリビニルアルコール‐長鎖アルキルイソシアネー
ト変性物(商品名;ピーロイル1010、一方社油脂
製)を使用する以外は実施例1と同様にしてアクリル系
ホットメルト粘着財を得た。
【0033】実施例5〜6 ポリビニルアルコール−長鎖アルキルイソシアネート変
性物(商品名;ピーロイル1010、一方社油脂製)の
配合量が表1に示す様になる以外は、実施例4と同様に
してアクリル系ホットメルト粘着剤を得た。
【0034】比較例1〜2 ポリエチレンイミンアルキルカルバミド(商品名「RP
−20」日本触媒社製)の配合量が表1に示す様になる
以外は、実施例1と同様にしてアクリル系ホットメルト
粘着剤を得た。比較例3〜4
【0035】ポリビニルアルコール−長鎖アルキルイソ
シアネート変性物(商品名;ピーロイル1010、一方
社油脂製)の配合量が表1に示す様になる以外は、実施
例4と同様にしてアクリル系ホットメルト粘着剤を得
た。
【0036】比較例5 実施例1で得たアクリル系共重合体をそのまま使用し
た。
【0037】比較例6〜7 シリコーンオイル(商品名;KF‐99、信越化学社
製)の配合量が表1に示す様になる以外は、実施例1と
同様にしてアクリル系ホットメルト粘着剤を得た。
【0038】(表面保護フィルムの作成)実施例、比較
例で得られたアクリル系ホットメルト粘着剤を線状低密
度ポリエチレン(三菱化成社製 商品名:HY540)
と2層共押出し法により押出して、厚み50μmの線状
低密度ポリエチレンに10μmの粘着剤層が積層されて
なる表面保護フィルムを得た。
【0039】〔評価〕得られた表面保護用シートについ
て、下記項目について評価を行った。結果を表1に示
す。 (初期粘着力)上記表面保護フィルムを、JIS Z
0237に準じて、SUS304板に25mm幅で貼り
合わせ、23℃、20分間放置した後、180゜方向、
引っ張り速度300mm/minの条件で剥離し、その
剥離強度を測定した。
【0040】(耐熱粘着力)上記表面保護フィルムを、
JIS Z 0237に準じて、SUS304板に25
mm幅で貼り合わせ、80℃、7日間放置した後、18
0゜方向、引っ張り速度300mm/minの条件で剥
離し、その剥離強度を測定した。
【0041】(耐候性)上記表面保護フィルムを、JI
S Z 0237に準じて、SUS304板に25mm
幅で貼り合わせ、サンシャインウェザーメーター(WO
M)による促進耐候試験(ブラックパネル温度 63
℃)を300時間行った後、剥離しその剥離形態を観察
した。
【0042】(印刷性)耐熱粘着力測定後のSUS板に
水性のボールペンで線を描き、水性インクのはじきを観
察した。 ○:はじかない △:ややはじく ×:描けない
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1は、末端に反応性基を
有するオレフィン重合体(a)とアクリルモノマーを共
重合して得られるアクリル系共重合体(b)に、ポリエ
チレンイミンアルキルカルバミド(c)を添加してなる
アクリル系ホットメルト粘着剤層をポリオレフィン基材
の片面に積層してなる表面保護用粘着シートであるの
で、金属板、塗装鋼板等の被着体に貼り付け、長期に保
管しておいた後も糊残りなく軽剥離が可能で、再剥離後
の印刷性を低下させることの無い高耐候性な表面保護フ
ィルムが提供可能となる。
【0045】本発明の請求項2は、末端に反応性基を有
するオレフィン重合体(a)とアクリルモノマーを共重
合して得られるアクリル系共重合体(b)に、ポリビニ
ルアルコール−長鎖アルキルイソシアネート変性物
(d)を添加してなるアクリル系ホットメルト粘着剤層
をポリオレフィン基材の片面に積層してなる表面保護用
粘着シートであるので、金属板、塗装鋼板等の被着体に
貼り付け、長期に保管しておいた後も糊残りなく軽剥離
が可能で、再剥離後の印刷性を低下させることの無い高
耐候性な表面保護フィルムが提供可能となる。
【0046】本発明の請求項3は、アクリル系共重合体
(b)が、側鎖にオレフィン重合体(a)を有するグラ
フト共重合体であるので、上記請求項1又は2の効果を
より確実に奏することができる。
【0047】本発明の請求項4は、アクリル系共重合体
(b)が、オレフィン重合体(a)及び数平均分子量が
2000〜30000であり、且つガラス転移温度が3
0℃以上である重合体(e)を側鎖に有するグラフト共
重合体であるので、上記請求項1〜3の効果をより確実
に奏することができる。
【0048】本発明の請求項5は、上記アクリル系ホッ
トメルト粘着剤とポリオレフィン基材を共押出法によ
り、上記性能を有する表面保護用粘着剤シートを容易に
製造することができる。
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Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末端に反応性基を有するオレフィン重合
    体(a)とアクリルモノマーを共重合して得られるアク
    リル系共重合体(b)に、ポリエチレンイミンアルキル
    カルバミド(c)を添加してなるアクリル系ホットメル
    ト粘着剤層をポリオレフィン基材の片面に積層してなる
    ことを特徴とする表面保護用粘着シート。
  2. 【請求項2】 末端に反応性基を有するオレフィン重合
    体(a)とアクリルモノマーを共重合して得られるアク
    リル系共重合体(b)に、ポリビニルアルコール−長鎖
    アルキルイソシアネート変性物(d)を添加してなるア
    クリル系ホットメルト粘着剤層をポリオレフィン基材の
    片面に積層してなることを特徴とする表面保護用粘着シ
    ート。
  3. 【請求項3】 アクリル系共重合体(b)が、側鎖にオ
    レフィン重合体(a)を有するグラフトポリマーである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表面保護用粘
    着シート。
  4. 【請求項4】 アクリル系共重合体(b)が、オレフィ
    ン重合体(a)及び数平均分子量が2000〜3000
    0であり、且つガラス転移温度が30℃以上である重合
    体(e)を側鎖に有するグラフト共重合体であることを
    特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の表面保護用粘
    着シート。
  5. 【請求項5】 上記アクリル系ホットメルト粘着剤とポ
    リオレフィン基材を共押出することにより得られる請求
    項1〜4いずれかに記載の表面保護用粘着シート。
JP23724299A 1999-08-24 1999-08-24 表面保護用粘着シート Pending JP2001064599A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007204640A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Mitsubishi Chemicals Corp 離型性樹脂組成物並びにその成形体及び積層体
JP2009167312A (ja) * 2008-01-17 2009-07-30 Achilles Corp 自着防止剤被覆ペレット、上記自着防止剤被覆ペレットを用いて形成される粘着フィルム及び上記粘着フィルムの製造方法
JP2010052178A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Dainippon Printing Co Ltd プロテクトフィルム

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